2013/03/30　・・・[06:30]

【06:30】

　「熱傷上皮化後の痒み」について質問メールをいただきました。

　背部熱傷の患者さんで，順調に改善しています。
　しかし上皮化して間もない所のかゆみが強く、掻いてしまうため傷をつくっています。他のところも同様で、治りかけのところにかゆみが強く、我慢しきれずに、あるは寝ている間に掻いてしまいます。
　何かかゆみを軽減するいい方法は無いでしょうか？
　この問題については私も　「痒み止めの内服薬とステロイド軟膏」　くらいしか対策を思いつきません。皆様はどのように対処していますか。ご教示いただけましたら幸いに存じます。

　糖質制限関連のメールです。
米国のティーンエージャー女性のRCTですが、
- Beneficial effects of a higher-protein breakf... [Am J Clin Nutr. 2013
セイゲニストでも朝食スキップしている方はしっかり朝食にタンパク質を摂取した方がいいようです。

　「糖質制限と切れ痔」に関するメールです。

　今回は同様の悩みの方がおられるのかと思い、ご連絡させていただきました。
　糖質制限開始から１年１０か月。１週間前のデータでは、体重は１１５キロから６９キロに、空腹時血糖は１２７から８１に、ＨｂＡ１ｃは５．６（ＪＤＳ）から４．３（同）にそれぞれ改善しました。目覚めも良く、食後に無駄に眠たくもならず、脂漏性湿疹も改善が見られるなど、いいことずくめです。頭もすっきりしているので、頭が良くなったのではないかと誤解してしまいそうです。

　ただ、便が固く、また太くなり、どうも切れ痔になってしまったようです。切れた瞬間が分かりました。便の固さは、水圧の弱い当地のトイレでは詰まって流れないことがあるほどです。野菜は葉物を中心に相当量取っているほか、難消化性デキストリンを毎日６グラム弱コーヒーに溶かして飲んでもいます。糖質制限開始後間もなく便の変化がありましたが、野菜や水分の摂取量を増やしても全く変わらず、２か月ほど前に「あっ、切れた」と感じた次第です。

　糖質制限を始めて便が固く太くなったという同様の悩みを抱える方はおられるのでしょうか？また、便を軟らかくする手は何かあるのでしょうか？
　糖質制限を始めて本当に人生が変わった気がしますが、唯一の悩みが固い便なのです。

　【三畳紀末の大量絶滅、原因は溶岩の噴出】
　古生物オタクならちょっとワクワクする情報でしょう。
　地球の生命史は大きく古生代，中生代，新生代に分けられ，古生代はカンブリア紀～ペルム紀，中生代は三畳紀＋ジュラ紀＋白亜紀で，恐竜が絶滅した白亜紀大絶滅以後が新生代です。つまり，古生代と中生代を分けるのがペルム紀大絶滅，中生代と新生代を分けるのが白亜紀大絶滅，というわけです。

　三畳紀の前のペルム紀を特徴づけるのは超大陸パンゲアで，地球上のすべての大陸が一箇所に集まって形成された巨大大陸です。この時，大気中の酸素濃度が上昇したことから生物の数が増えましたが，大陸が一つにまとまって地続きとなったために地域差がなくなり，生物の多様性が小さくなります。
　この時，スーパープリュームの上昇があり，パンゲアで超巨大火山噴火が起きたようです。その結果，大気の酸素分圧は急激に低下し，気温は一気に上昇しました（赤道部分で気温が80℃という予測もあります）。また，海底に氷結していたメタンハイドレートが一気に気化して爆発したため，海水は一気に嫌気性化し海洋生物の大部分は絶滅します。一方，陸地では大陸が一つしかないために「逃げ場」がなく，生物多様性にも乏しかったため，これまた陸上生物の実に95％が絶滅しました。これがペルム紀大絶滅です。
　この時，陸上を闊歩していた爬虫類のほとんども絶滅し，生き残ったのはわずかに2種類のみでした。獣弓類（後の哺乳類の祖先）と主竜類（恐竜，鳥類，ワニの祖先）です。

　三畳紀に入り，大絶滅により生じたニッチに，新型生物が一気に花開きます。海では六放サンゴ，セラタイト型アンモナイト，翼形二枚貝，硬骨魚が，陸上では主竜類，恐竜，ワニ，カメ類が出現し，獣弓類から分化した原始的哺乳類も誕生します。植物ではイチョウやソテツなどの裸子植物が登場するのもこの時代です。
　しかし，三畳紀の終わりにまたも大量絶滅が起こります。ペルム紀大絶滅を生き延びたアンモナイトが絶滅し，魚竜も一気に種類が減り，哺乳類型爬虫類のキノドン，ディキノドン類が絶滅します。ペルム紀大絶滅ほどの規模ではありませんが，地球上の生命体にとっては大災厄と言っていい事件です。
　この大絶滅の生き残りである恐竜が繁栄する時代が次にやってきます。ジュラ紀です。

　この記事に取り上げられている研究とは，この三畳紀末期の大絶滅が，超大陸パンゲアの分裂の際に起きた超巨大火山噴火が原因であったことを証明するもので，極めて興味深いです。

　地球46億年の歴史を俯瞰すると，地球は生命体を嫌っていて，それで何度も大絶滅を起こした，という気がします。
　初期のメタン生成菌や水素呼吸菌くらいなら代謝速度が遅いので地球そのものには何の影響もなく，それで地球も彼らを見逃していました。しかし，シアノバクテリアという環境テロリストが誕生してからは，地球はシアノバクテリア（が作る酸素）に振り回されっぱなしでした。自前でエネルギーを作れる彼らは際限なく増えて酸素を排泄しますが，彼らに対するフィードバック機構を地球は準備していなかったのです。
　そこで地球は厄介者の生物を滅ぼして，元のような安定した世界に戻そうとします。3度に及ぶ全球凍結であり，ペルム紀や三畳紀の大絶滅です。ところがどっこい，地球の思惑に反してシアノバクテリアとその末裔たちはしぶとく生き延び，生き残りはさらに進化して増え，暴走します。

　現在の地球が，そういう生物の暴走に対し万策尽き諦めた状態なのか，それとも次なる大絶滅を計画して虎視眈々とタイミングを狙っているのか，いずれなのかがわかりません。私はなんとなく後者が正解ではないかと想像しています。
　ペルム紀大絶滅の原因の一つである深海底のメタンハイドレートを，わざわざ掘り出そうとしている生き物がいます。メタンハイドレートは人間サイドからするとエネルギー源ですが，地球サイドから見たら「メタンハイドレート＝大絶滅用に備蓄しておいた兵器」かもしれません。

　そう考えると，石炭紀にシダ植物が地上で大繁殖し，その死骸が地表に降り積もり，やがて地殻に取り込まれて熱と圧力で変性してできたものが石炭です。また，海で大繁殖したシアノバクテリアが暴走的に増えて赤潮化し，その遺骸が海底地殻に降り積もり，それが1億年ほどかけて変化したのが石油です。つまり，石炭にしても石油にしても，シダ植物やシアノバクテリアが空気中の二酸化炭素を取り込んで体内に炭水化物の形で取り込み，地中に持ち込まれた炭素が変化したもの，といえます。だから，地球の大気からは二酸化炭素が奪われ，二酸化炭素濃度が低下し，それが寒冷化の引き金になったわけです。
　ということは，石炭や石油を掘り出して燃やすということは，数億年前の大気中から奪われた炭素を二酸化炭素として大気に戻すという作業です。つまり，地球の大気はデボン紀の大気（＝二酸化炭素濃度が高い）に戻ることになります。ちなみに，デボン紀の気候は超温暖状態で，私達が騒いでいる「地球温暖化」の比ではありません。「石炭の完全消費は、デボン紀の条件（大気中の酸素分圧が低く、オゾン層がない）を作ることになる」　という考えもあります。

2013/03/29　・・・[06:00]／[09:00]／[10:30]／[12:30]／[15:00]

【15:00】

　熱傷の湿潤治療の普及に患者の立場から獅子奮迅の活躍をしている「火傷の治療日記」の鶴田さんからのメールです。

　こちらは1月15日に湯たんぽで低温火傷を負って、ご自分でネットで調べた湿潤療法で治療していた方のブログですが、その素晴らしい経過を（安心して）ずっと見守っていた所、3月25日に無事上皮化された様ですので報告させて頂きます。
　　　　⇒【低温火傷が完治するまでの日記】

　こんな「素人の名医」もいれば、逆にこちらの知恵袋での低温火傷を負った方の質問の、2番目の「先日医師国家試験に合格したばかり」のトンチキ回答者には、次に昨年７月18日の夏井先生の更新履歴で紹介されていたご自分で低温火傷を治したブログの女性の優しいツッコミ回答が入っていて笑えました。

　それで私もこの方の補足的に湿潤療法経験者として、夏井先生や他の医師の症例と、上記ブログ等を紹介する回答を入れさせて頂きました所、質問者さんからも湿潤療法で治したいと言う補足が入りましたが、それを読んでもトンチキさんはまたまた、意味不明な補足を入れていました。

　教科書は一生懸命読んでもそれ以外の症例はは全く見もしないと言う典型的なトンチキ医師の卵だと言う事が判りますが、こんな医師国家試験合格者と湿潤療法経験者の回答とではどちらが低温火傷の知識が有るかは夏井先生のサイトをご覧になっている皆さんにはすぐにわかる良い例だと思います。

【12:30】

　【インターネットの海底ケーブル切断を試みた男3人が逮捕】
　なんと，こんな攻撃方法があったとは！　確かに物理的切断にまさるインターネット破壊攻撃はないでしょう。今回はたまたま切断している時に発見されたけど，切断箇所が不明の場合，修復するのにかなり時間がかかります。それこそ公海上で潜水艦でも使って切断されたら・・・！

【10:30】

　「一票の格差」についてメールです。

　一票の格差ですが，是正されても，2倍の格差があります．何か，変だと思います．完全に1.0にするのは，不能でしょう (転居，死亡等があるため) が，限りなく１に近づくようにしないとおかしいと思うのは，私がおかしいのでしょうか？
　といつも，思っています．単純な割り算，かけ算で，選挙区割りを決めては行けないのでしょうか？四則演算が出来ないほど，政治家，法律家というのは，頭が．．．．でしょうか？
　区割りとか議員定数を国会議員が議論している事自体が間違っています。議員定数を減らしたら困るのは議員です。落選したら飯が食えなくなるから，自分だけは落選したくないと考えます。議員全員が「自分だけは落選しないように」と考えていて，そういう議員たちが国会で議論しているんですよ。「一票の格差なんて知ったこっちゃない。まず自分の当選だ。自分の選挙区だけは定数を減らしたくない」　というのが彼らの本音です。国会議員に議員定数を決めさせるのは，受験生に合否を判定させるようなもの，ドロボーさんにドロボー取締の法律を作らせるようなものです。
　というわけで，「一票の格差はあってはならない」　と考えるのであれば，国会とは別組織の「議員定数決定機関」を作り，そこで機械的に有権者数から議員の数を決定し，「人口が少ない県への配慮が必要だ」　と考えるなら　「機械的割り振り」　をベースにして微調整すればいいだけです。

【09:00】

　【衆院「１票の格差」最大1.998倍に　区割り審勧告】
　鳥取2区（有権者数：226,941人）と東京16区（有権者数：454,191人）の格差が1.998倍，ということです。ということは東京16区の人口が309人増えるか，鳥取2区の人口が155人減れば，一票の格差は2.0倍を超えるってことです。この有権者数は2012年9月2日時点の数字ですから，現時点では1.998倍でなく2.0倍を超えていると考えるのが妥当でしょう。

【06:00】

　「トレマーズ＠本家」を縮小コピーして劣化させるとこういうクズ映画になるんだよね，という見本のような映画，《新トレマーズモンゴリアン・デス・ワームの巣窟》を紹介。コンパクトにまとまっている分，予告編のほうがはるかに面白かったです。

　「陰毛にも役目＆ラウリル硫酸ナトリウム」という話題に関するメールです。

【むだ毛処理で性感染症リスク増か、仏研究】
　乳化剤として利用されているラウリル硫酸ナトリウムの皮膚刺激性（英MHRA） | アポネットR研究会・最近の話題

　PMDAで調べたところ、「オイラックスクリーム」「クロロマイセチン軟膏」「ジフェンヒドラミンクリーム1％「タイヨー」」と一部の一般用医薬品で添加物としての配合されているようです。

　【双頭のオオメジロザメ発見：フロリダ沖】
　そういえば，こういうお馬鹿・サメ映画もありましたね。もちろん，お馬鹿・サメ映画が大好きな私は見ていますが，あまりの馬鹿馬鹿しさと内容の無さと緩すぎるストーリーに，レビューを書く気も失せてしまいましたが・・・・。

2013/03/28　・・・[06:00]／[07:30]／[09:00]／[10:00]

【10:00】

　なんと，この指尖部完全切断からかなり普通っぽい指が再生します！　爪もきれいに生えてきます。これにはびっくりしました。
　後ほど，全経過を公開予定です。乞うご期待！

【09:00】

　「専門医が馬鹿な理由」という心療内科の先生からのメールです。

　専門医がバカな理由を考えてみました。結論は以下の２点です。

1)「エビデンスばか」
　何事も”エビデンスによると””ーーーはエビデンスがない”などと発言し、判断を他人の頭に頼り、自分の頭では全く考えようとしないガイドライン人間
　→エビデンスは自分の目で確かめるもの、他人の目を信用してはいけない
　物理、化学、生物学的に正しいものはエビデンスがなくても正しい
　物理、化学、生物学的に正しくないものはエビデンスがあっても正しくない
　医者は科学に関して高卒の知識しかない（量子物理学、分子生物学などを知らない）からトンデモ研究をしてしまう

2)医学教育に栄養学の教育がない。
　近年、古典栄養学から分子栄養学にパラダイムシフトしているにもかかわらず、医者にその知識がない。

　面白い本についてのメールです。

　最近読んだ本で、「医療ビジネスの闇: “病気産生”による経済支配の実態」、も非常に面白かったです（「原始人食」が病気を治す (ヒトの遺伝子に適合した物だけ食べよう)の作者でもあります）
　現代医療（対症療法）が何故主流となってきたか（糖質制限が何故主流となれないのか）など示唆に富んでいます。本は中古でしか手に入りませんが、kindle版が最近出たようです

　「解剖医ジョン・ハンターの数奇な生涯」先日一気に読んでしまいました。面白かったです。

【07:30】

　【スタバはないが、スナバはある　鳥取、逆に存在感】
　ちなみに，私が唯一講演したことがないのも鳥取県です。

【06:00】

　今日と明日，長崎の関田先生が見学に見えられる予定です。昨夜遅く，東京に到着されたはずです。

　「美味しい糖質制限食が楽しめる飲食店」に，群馬県前橋市のリストランテ＆バー　「ラ・カンティーナ」を追加しました。

　「プロ野球と糖質食」というメールをいただきました。

　私はスポーツトレーナーを仕事にしております。私の仕事での糖質制限に関する体験を報告をさせて頂きたくメール致します。

　WBCもあっさり終ってしまいプロ野球も開幕しようとしていますが、私は先日まで某プロ野球チームで働いておりました。
　プロ野球選手はチームから年間10-11ヶ月拘束されます。拘束期間中は朝から晩まで野球漬けになりますが、その期間は昼食が提供されます。その昼食が非常に印象深いものでした。
　試合の有無に関わらず、選手に与えられる昼食時間は40分程度です、短いと15分程度。直前まで全力で身体を動かして、さらに短い時間で昼食をすまそうとなると必然的に食べられる食事内容は限られてきます。毎日必ず麺類、丼物、菓子パン、野菜、時々フルーツ、となります。これが年間10ヶ月以上、週6回です。2軍の遠征先で提供される昼食もほぼ同じものでした。（他のチームから来た選手も難なく適応していましたので恐らく全チームこんなもんでしょう）。さらに選手たちは試合前にほぼ全員エナジードリンク（商品名:レットブル）を飲み干し、試合後は炭酸飲料と昼食の残りを食べるという文字通り糖質まみれとなります。
　これは周りにいるスタッフも同じで、コーチ達、トレーナー、スコアラー、マネージャーも同じ物を食べます。
　こうした理由からかチームの現場スタッフのメタボ率は大変高ったです。WBC日本代表のコーチ達もほとんどメタボだったように観えました。

　ある選手がこぼしていました。

『試合に出ないと眠たすぎてベンチで落ちそうになる。』

　以上、私の経験を踏まえた（一部私の知り得た限りの）プロ野球界の現状をお知らせ致します。何かの話のネタになれば幸いです。

　北九州で糖質制限の普及活動に邁進している三島さんからのお知らせメールです。
　以下の件について、先生のブログをお借りして告知をしていただければ幸いと思い送信します。
【募　集！最終のご案内】
ブログで、評判！
関東・関西で連続満員の大人気講習会！
九州、初上陸！

“摂津のエクレアさん”の“低糖質パン”作り講習会
＜糖質制限中でも食べられ、しかも、美味しい！大豆粉パン＞

時間：＊所要時間１５０分程度、実作します。

２０１３．３．３０（土）１４：００～　残席２・・・・歓迎会：ニュータガワ「雫」１８：３０～

２０１３．３．３１（日）１０：００～　残席１

２０１３．３．３１（日）１４：００～　残席４

＜各コース１０名、歓迎会３０名、限定！＞

場　所：北九州市戸畑区新池１－４－５　　「三島塾」２Ｆ（戸畑図書館向かい）

講習会会費（講習費＋材料費）　　　　3,500円

歓迎会費（バイキング＋呑み放題）　　5,000円

★ お申し込みは、
　　　　090-2391-4923 （三島塾）または、 misimyk@yahoo.co.jp　まで。

＊既にお申し込みの方にご連絡。

特にお持ち頂くものはありませんが、粉を扱うので、エプロンなどがあればと思います。

JR九州・鹿児島本線戸畑駅⇒西鉄バス５、２５，２７、２８、７３のいずれかに乗り、約５分で、戸畑区役所バス停下車、目の前。

　「アミラーゼ」についてのメールです。

　「唾液アミラーゼでストレスチェック」ができる話をご存知でしょうか？
　実際に体験する機会があったのですが、残念ながら測定できませんでした。そのときの流れは、

９０分、椅子に座って講義を聴く...その前後でアミラーゼを測定するというものでした。
「アミラーゼ活性」という測定値をもとに、ストレス度（あくまで指標）を判断するそうです。

　私では上手な説明ができないので、ネット検索された方が、いろいろ解るのではないかと思います。すみません。

　私なりに考えたことがあります。
　ストレスでアミラーゼ活性（測定値）が高くなるなら、糖質が入ってきてアミラーゼが関わる時と同じなのだろうか…と。炭水化物の摂取は、人間にとってストレスになるのだろうか？と。

　血糖を上げるホルモンは複数あるけど、血糖を下げるホルモンは、インスリンのみ...。だから、あわてて、アミラーゼ活性化で、血糖を下げる準備をする...これは、ストレス状態になるのか？と。（または、何か関係があるのでは...考え中です）

　思い付きな文章です。つめが甘いかもしれません。先生の今後のブログにつながれば、幸いです。

　「皮膚科医の熱傷治療に素人も疑問」というメールをいただきました。

　〇〇工業健康管理室看護師です。最近の症例で未だに？と言う事例です。

　４０代男性が左手甲に溶接粉が手袋に入り３度の火傷をしました。サイズは２０ｍｍ×５０ｍｍ位です。夜間勤務の為救急病院に行きガーゼに軟膏処置でかつ包帯グルグル巻きでした。手は濡らさない様に指示されました。
　翌日健康管理室に来室しました。創部にガーゼがこびりついていたので弱流水下でガーゼを剥離しました。乾燥していて干からびていました。水分を拭き取り早速ビジダームで覆いました。剥がれないように徐圧も考慮して緩めのネットで固定しました。

　翌日皮膚科医が診ると言うのでビジダームのまま受診すると

その材料は蒸れて悪いからガーゼが良い

　と連呼されました。皮膚科医は会社で診るなら終わりにします。と言われ患者もそうします。と言って終わりにしました。皮膚科医はとても不機嫌とのことでした。
　現在受傷後５日経過ですがピンクの皮膜が綺麗に再生しています。患者も湿潤療法はテレビで見て知っていたのでどうしてガーゼを使うのか信じられないと言っています。

　皮膚科医の間ではウェットドレッシングは蒸れて悪いのでしょうか？　皮膚をウェットにしてサイトカインを封じ込めて皮膚再生すると言うメカニズムに乾燥こそ悪なのではないのでしょうか
　現在患者は痛みもなく手を使って軽作業をしています。
　未だにウェット素材が蒸れて悪いガーゼが良いなんて言っている皮膚科医が信じられません。どうしてそんなことを患者に言うのでしょうか？

　人間は2種類に分けられます。新しいことに挑戦し新しいことを学ぶことを厭わない人間と，新しいことを覚えたり学んだりすることが嫌いな人間の2つです。上記の皮膚科のお医者様は後者のタイプです。新しいことを覚えるのが嫌いで面倒で，昨日したことを今日も明日も明後日も続けるのが好きで，やり方を変えるのが嫌いです。根っからの面倒くさがりで勉強嫌いです。
　だから，大昔に覚えたことを馬鹿の一つ覚えのように繰り返すしか頭が働かず，それを正当化するために患者に嘘を言っているだけです。そういう生き方しかできない人間が皮膚科医になったと考えるとわかりやすいです。

　【傘の盗難を防ぐためにーそうか、取っ手を外せばいいのか！】
　こういうクールで突拍子もない発想，私は大好き！　もちろん，取っ手のない傘でも持って行く奴はいるだろうけどね。

2013/03/27　・・・[06:00]／[10:00]／[10:30]

【10:30】

　先ほど，粉瘤の脱走患者さんが受診されました。練馬区内の某病院外科で治療を受けていたそうですが，
1. 無麻酔で1センチほど切開。拷問かと思うほど痛い（⇒麻酔しないで切開するのは医療ではなく拷問です）
2. 中身を絞りだすのがこれまた涙が出るほど痛い（⇒切開が小さすぎるのでかなり力を入れないと出てこないから痛いのは当たり前！）
3. 炎症がおさまるまで毎日通院が必要で，そのたびに中身を絞りださないといけないと説明を受けた
・・・というような治療を2日間受け，この拷問があと1ヶ月も続くかと思ったら耐えられなくなり，ネットで「粉瘤」をググり，当科を見つけられたそうです。さっさと局麻をして切開を広げて皮膜を除去しましたが，あまりの痛みのなさに呆気にとられたそうです。
　
粉瘤なんて簡単に治ります。これらの病院で同様の治療を行なっていますので，「拷問医者による粉瘤の拷問治療」　にお悩みの方はさっさと脱走したほうがいいですよ。

【10:00】

　滋賀県で積極的に湿潤治療の普及活動をしていただいているおかだ小児科の岡田先生からのメールです。

　フェースブックで湿潤療法研究会というクローズドのページを運営しています。
　医師限定で、閉鎖されたページですが、患者さんの個人情報を載せるのは禁止しています。写真を共有しディスカッションして有用なツールです。参加ご希望の方はhttps://www.facebook.com/groups/287582444687002/に所属氏名を書いて参加依頼していただくか，私宛にメッセージを頂ければメンバーに加えさせていただきます。https://www.facebook.com/kiyoharu.okada

【06:00】

　「糖質制限の説明」について，資料を添付したメールをいただきました。製作者（前橋協立病院内科／鈴木伸先生）の許可を得て公開させて頂きます。実に素晴らしい説明資料です。ちなみに「まだ暫定バージョン」ということで，今後さらにバージョンアップの予定，とのことです。

　５０代の内科医師です。私自身は糖尿病でも肥満でもありませんが、肥満予防および健康維持増進のため、糖質制限しています。
　私の外来にも糖尿病の患者さん、糖尿病ではないけれど肥満に関する問題を抱えている人が大勢やってきます。最近は、機会あるごとに糖質制限の食事療法をすすめています

　私の方法で参考になりそうなことをいくつか紹介します
　一つは、私は自分で患者さんに配れるカラーのパンフレットを作りました　「糖質オフのルール集」というものです。
　　　⇒【糖質オフのルール集】

　もう一つは、こんな例を挙げています

日本で長く続いている「ミス日本」の美人コンテストを主催している和田研究所さんがすすめている食事療法がまさに糖質制限で、あそこに登場する健康的な美人さんたちはみんな「糖質オフ」しているみたいですよ

なんて話すると、けっこう納得度があがります

　「脳はどうやって経口摂取で得た必須脂肪酸を取り込むのか」についてのメールです。

　血液脳関門といいましても実際にフィルターのようなものが存在しているというのではなく血管内皮細胞の輸送機能というふうにとらえればいいのでしょうか。

　通常EPAやDHAは食物中のTG、リン脂質として摂取さえ酵素によって分解された後小腸上皮細胞より拡散によって吸収されます。
　これが肝で合成された脂肪酸とともにトリグりセリド、ジグリセリド、リン脂質に再構成されリン脂質として血中を運搬されます。
　血液脳関門ですが確かにDHAは通過すると言われていますが、実際の脂肪酸の選択性は高くない模様です。

　DHAは神経組織などに移行しますがそれは消費されることなくかなり蓄積されます。そのためDHAが脳にたくさん存在し、脳に良いのではないかといわれる所以です。（構造的に使われる脂肪酸といえるかと思います。）

　これに対しEPAはロイコトリエンやプロスタグランジンに変換され抗血小板作用や抗炎症作用を示します。（機能的に使われる脂肪酸です。）
　また、EPAはBBBを通過しないと言われていますが、EPA自体が細胞膜の構成成分ですので細胞間で受け渡しされ拡散されていきます。

　従いまして脳内血管の周りにあるグリア細胞までは届きます。
　これがグリア細胞でEPA→DPA→DHAと変換されるため脳内を探してもEPAはほとんど見られない理由となります。
　EPAはアラキドン酸と同じく炭素数が20ですのでアラキドン酸カスケードにおいてEPAがアラキドン酸にとってかわり血小板凝集作用のほとんどないトロンボキサンA3となります。（アラキドン酸はあの悪名高きトロンボキサンA2になります。）
　これがEPAの抗血小板作用の基本部分です。
　対してDHAは炭素数22ですのでこのカスケードには関係がありません。

　EPAはEBMが豊富で心血管イベントを抑制しますが、DHAは単剤で発売されてもいませんしEBMについても皆無です。
　明快な説明，ありがとうございます。この説明で，頭の中がかなりスッキリして来ました。

　「脳血液関門の発生」に関するメールです。

　修士2年の学生です。
　手元のラーセン最新人体発生学第2版には脳血液関門の発生に関する情報がありませんでしたので、インターネットから論文（Review、2003年）を引いてみました。
以下発生っぽいところを流し読みでざっくり訳して抜き出すと

齧歯類において神経管の周辺の領域に血管ができるのが9日胚。
（毛細？）血管が神経系に侵入するのは11日胚辺り。
脳血液関門（以下BBB）の発達に関しては調査方法の違いにより
血管系の発達に伴いBBBの機能は強化される（Risau 1991）
もしくは胚のBBBであっても不浸透性は存在する（Mollgard 1988)

　という説があるようです。
　BBBにはトランスポーター（特定の物質を移動させる穴みたいなもの）が存在するのでそいつの発現を見て、BBBの機能がいつごろ獲得されるかを推定する。というやり方もあるとは思いますが詳しく調べてないんで、天才と～を読了してみて興味がわいたらちゃんと調べてみます。

　【民主党政権下の「失われた3年」を克服し，日本はデフレマインドから脱却できるか？】
　この記事で面白いなと思ったのは　「私が大学で教えている学生たちは、生まれてから今までデフレの経済しか知らない。経済はつねに低迷し、物価や賃金や不動産価格は下がり続けている。経済とはそういうものだと思っている」　という冒頭の一節です。
　この　「デフレの経済」　を　「植皮で治すヤケド」，「インスリン注射で治す糖尿病」　に置き換えると，日本熱傷学会や糖尿病学会の問題点が見事に浮かび上がります。彼らは「植皮で治すヤケド」，「インスリン注射で治す糖尿病」　しか知らないから他の治療法があることを想像できないんですね。だって，上記の学生と同じで　「それしか知らないから」・・・。

2013/03/26　・・・[06:00]／[07:30]／[08:30]／[10:00]／[12:30]

【12:30】

　「大江戸線の吊り広告料金」について教えて頂きました。
　興味があったので、電車の吊り広告の料金を調べてみましたw
1. 【http://www.one-ad.jp/mcost/】
2. 【http://blogs.yahoo.co.jp/nishikawa320/26728037.html/】
　大江戸線だと、1枚700円ってところみたいですねぇ。
　ありがとうございます。案外安いですね。

　「脳はどうやって経口摂取で得た必須脂肪酸を取り込むのか」についてのメールです。
　私は素人で「～らしい。」という話しかないので申し訳ないですが・・・
　原料である多価不飽和脂肪酸（ω３とかω６とか）は体外から摂らなければなりませんが、それがあればＤＨＡを体内で合成できるらしいです。（もちろん体外から摂れば手っ取り早いです。）

　脳血液関門については、下記のページによれば通過するらしいです。
1. 【脂肪酸代謝について】
2. 【脳血液関門通過について】
　ＥＰＡ（イコサペンタエン酸）は通過しないらしいです。
　だから、一口に脂肪酸と言っても「通過するもの」と「通過しないもの」があるということでしょうか。

【10:00】

　外来の窓から見える光が丘公園。コンデジで撮影したんでこんなもんでしょう。

　昨日夜，入江先生と一緒に地下鉄大江戸線に乗っていて，「肉食健康ダイエット」（荒木裕，ローカーボ食品研究所）という本の広告が車内にあるのを見つけてビックリ。どうやら緩い糖質制限の本のようで，ついに地下鉄の車内の吊り広告に糖質制限本が載るようになったんだなぁ，と思ったのですが，それにしても大江戸線に宣伝広告をするのってどのくらいの金額でできるんでしょうね。もちろん，広告出展料を上回る売上（印税）を見込んでいるんだろうけどね。

【08:30】

　「水問題」メールについての私の考えです。
　原子力発電で淡水化プラントを動かして真水を作る、というのは魅力的ですが、一つ問題があります。プラントへの海水の輸送，できた真水の消費地（工業用水，生活用水，農業用水）への輸送です。

　普通規模の原子力発電所では冷却水が1秒間に約78トン必要とされます。だからヨーロッパでは大きな河川を冷却用に使い，日本では海水を冷却水として使っています。
　河川方式の原発は内陸にあるため，そこまで海水を運ばなければいけません。海水方式の場合には海水は運ばなくてもいいですが，できた真水を内陸の消費地（灌漑農業を行なっているのは内陸の乾燥地域）まで運搬する必要が生じます。
　もちろん，パイプライン方式で運ぶことは可能と思いますが，海水にしても真水にしても圧力をかけて運ぶ方式になるはずです（現在の上水道は加圧式，下水道は重力落下方式）。特にアメリカ中西部やオーストラリア中部の穀倉地帯のように広大な面積を灌漑する場合には，加圧水道方式しかないはずです。この場合，現在の地下水組み上げ方式（＝小規模・単純なシステムで運営可能）より大規模・複雑なシステムが必要になるし，維持管理の負担も比べ物にならないくらい大きくなります。

【07:30】

　以前，「ちょっとエッチぽっくて見ていると気まずいけど，やたらとアレンジが上手くて演奏も見事」なピアノデュオ Anderson & Roe の『美しき青きドナウ』の超絶的アレンジを紹介しましたが，楽譜を購入してみました（・・・連弾相手はいないんで使い道はないけど）。改めて楽譜を見ると，本当に見事なアレンジです。演奏効果もすごいけど，高音部の強調の仕方といい，低音の持続音形といい，ピアノを知り尽くした人間の書いたピアノ曲です。そして，テクニカルにも難しいです。当初，この連弾楽譜をもとにソロ用にアレンジし直そうかと考えていたのですが，かなり工夫しないとこの演奏効果はピアノソロでは出せないですね。

　ある先生からの面白い話。

　研修医から面白いことを聞きました。
　〇〇大学病院の救急部で2カ月研修中，重度の熱傷で入院中の患者さんがいたようです。主治医は形成外科医ですが、普段は穴あきのゴミ袋で閉鎖療法をし、教授の回診前になったら、（怒られないように）エキザルべガーゼに変更して治療をしていたとのことでした。
　まさに“裸の王様”（教授が）状態だなあと感じ、思わず笑ってしまいました。

　患者のためには穴あきゴミ袋，教授のためにはエキザルベガーゼ，という賢い選択です。

　「水問題」についてのメールです。

　エネルギー、長期的な環境への影響、そして価格を考慮しなければ、水は海水からほぼ、無尽蔵に得ることができると思います。
　近年の状況では、1Kwhのエネルギーで、25リッターの真水を海水から得ることができ、例えば原子力発電所1基を淡水化プラントに回せば7000リッター/秒の淡水が得られる勘定ですのでまんざら非現実的ではないと思います。

【06:00】

　ホモ・サピエンスの20万年の歴史を「気候という縦糸」から俯瞰する力作，『気候文明史』を紹介。これはすごい本です。

　昨日は三鷹の入江先生が見学に見えられていました。そして今日は，練馬のスズキ病院から福島先生と看護師さんが見学に見えられる予定です。
　ちなみに，入江先生も福島先生も　「練馬と西東京：湿潤治療と糖質制限を語る会（仮称）」　という飲み会のメンバーです。

　「抗生剤と肥満の文献」についてのメールです。

　抗生剤と肥満の文献はこれです。

International Journal of Obesity - Abstract of article: Infant antibiotic exposures and early-life body mass

　「BCG接種」についてのメールです。

　先日ご質問させていただいたBCGの件、難しい問題のようですね。
　他先生方がご指摘されているように、注射直後ではなく数週間後から数か月の間水泡ができている状態です。
　もしこれを湿潤療法で対処するなら、水泡膜を破ってプラスモイストなどで覆うということで良いのでしょうか？　それとも免疫を確実に獲得できるように今迄どおり放っておくのが良いのでしょうか。
　諸外国のように「そもそも打たない」という選択肢がない状況では、どちらがベターかで迷っています。

　昨日，感動のうちに『天才と分裂病の進化論』を一気に読了。面白かったです。
　その内容についてはいずれレビューを書く予定ですが，読んでいて超基本的な部分で疑問が生じてしまいました。多分，生化学の基礎を知っていればすぐに答えが出るような疑問なんでしょうが，何しろ私は生化学は素人同然なんですよ。「聞くは一時の恥，聞かぬは一生の恥」　と申しますので，恥を忍んでの質問です。

　それは　「脳はどうやって経口摂取で得た必須脂肪酸を取り込むのか」　です。私の知識だと，脳と血管の間には　「脳血液関門」　があって脂肪酸などは通れないはずです。ドコサヘキサエン酸（DHA）やエイコサペンタエン酸（FPA）は一部の食物にしか含まれず，人間の体内では合成されなかったはずです。「DHAは脳の重量の8％を占める」　とありますが，その DHAはどうやって脳細胞に取り込まれたのでしょうか？　ご存知のかたは　「なんだ，こんな基本的なことも知らないで偉そうにしているのか」　と苦笑しながらでいいからご教示下さい。。

　それともう一つ。胎生学の問題ですが　「脳血液関門は発生のどの時点で形成されるのか」　という疑問も以前から解決できないで困っています。外胚葉から内部に陥入して中枢神経が形成される頃なんでしょうか？多分，胎生学の基本だと思うのですが，こちらもどなたかご教示いただけないでしょうか/a>。

　【次期Windows 「Blue」が流出？ 2分割マルチタスクや可変タイルサイズなどUI 改善】
　現在の Windows 8 よりこっちのほうが使いやすそうです。私は当分，今使っている Windows 7 マシンを使い倒し，この次期 Windows が出たら買い換え，になりそうです。そういえば，この前も Windows Vista をすっ飛ばして XP ⇒ 7 でした。Windows の歴史を見ると　「ダメ⇒いい⇒ダメ⇒いい・・・」の繰り返しですからね。

　【再燃した欧州債務危機は本当に回避されるか？　世界金融に衝撃を与える小国キプロスの“素顔” 】
　1週間ほど前から，地中海に浮かぶ小国キプロスが脚光を浴びていますが，こういう事情があったんですね。ようやく理解できました。要するに，

　キプロスの金融機関の管理が以前から大甘状態で，そのためにいろんな国の不正資金やら富豪の隠し資金が集まっていて，特に地理的・政治的につながりの強いロシア系の不正資金が集まっていたと。
　それに対し，同じEUのドイツなどは以前から苦々しく思っていたと。
　そんな時にキプロスの金融危機と財政危機が興ったもんだから，EUとしては不正資金，マネーロンダリングを一掃して財政を健全化させようと救済案を提案。
　それに対しキプロス政府が激しく猛反発したもんだから，救済案は宙に浮いちゃって・・・

　ということのようです。

2013/03/25　・・・[06:00]／[09:30]／[12:00]

【12:00】

　「糖質制限と花粉症」についてのメールです。

　介護福祉士です。
　出典が確認出来ませんでしたが「抗菌剤使用により成人と児童に肥満傾向が現れる」という論文があるそうです。
　ヨーグルト摂取により花粉症が軽減するといわれていますが「腸内細菌が活性化＝糖の吸収低下」となり「低糖=炎症低減」。
　ヨーグルトを摂取しなくても低糖食により花粉症が軽減する説明になるのではないでしょうか？

【09:30】

　【資源の物理的制約は本質的な問題ではない】
　物理学を無視して経済学だけで世の中のことを考えるとこういう珍説をひねり出すようになります。何より「水問題」に無知すぎます。シェールガスがいくらあっても，水がなけりゃ生きていけません。

【06:00】

　「糖尿病性壊疽の治療例：糖質制限と湿潤治療のコラボ」を追加。糖質制限をきちんと理解している管理栄養士が治療に介入するだけで，こんな具合に治ります。血糖 400mg/dl 以上，HbA1c 15 の未治療糖尿病患者さんが，3ヶ月後には「インスリン不要の普通人」になりました。

　先日紹介していただいた『天才と分裂病の進化論』を昨日夕方から読み始めました。何よりまず，着眼点が素晴らしいです。あまりの面白さにページをめくるのももどかしいくらいです。

　「原始人ダイエット」についてのメールです。

　原始人ダイエットは米国などのセレブの間で流行ったようです。
　　　　⇒【Diet Review: The Caveman (Paleo) Diet】
　乳製品摂取しない場合　ビタミンDやカルシウム摂取に注意が必要で，続けるのは大変かと・・・

　「中国・ミャンマー銅山共同採鉱に抗議する僧侶たちへの過激な武力弾圧」・ Global Voices 日本語
　ミャンマーで、やけどがガーゼで治療されていて痛々しいです。

　糖質制限についてのメールです。

　昨日の秋田魁新報「北斗星」欄を読み、脱力した勢いで夏井先生にメールしています。
　先日の糖尿病学会の提言にも脱力しましたが、このコラムで更に脱力した次第です。糖質制限に対する知識がない読者が糖質制限に対してマイナスなイメージを持つ可能性が高いにも関わらず，それに対して抗議をいれようにも、うまい具合に抗議をかわせる内容でイライラ倍増です。

>一部では以前から指摘されていたといい、情報をしっかり見極めることの大切さをあらためて学んだ
>洪水のように押し寄せる情報にのみ込まれないようにするためには、情報の真贋（しんがん）を見極め、読み解く力を身に付けることが最も重要かもしれない。

　この二文はそのまま筆者への返り討ちになるのではないかと。
　この筆者は糖質制限をやめて思う存分太るがいい！と呪いをかけておきました(笑)
　秋田は私の生まれ故郷なのでこの新聞はよく知っています。秋田県といえば稲作が経済の中心であり，農協が最大の圧力団体です（・・・多分）。糖質制限食が普及したら農協が潰れ，秋田県そのものも潰れます。だから，秋田県の言論界を牛耳っている魁新聞は「反・糖質制限」の立場に立たざるをえないでしょう。たとえ「反・糖質制限」が秋田県人の健康を損なうことになるとしても，この新聞にとっては農協を守ることの方がはるかに大事なんですよ。
　というわけで，粉もん文化王国の大阪の地元新聞，うどん県を名乗る香川県の新聞，コシヒカリ王国の新潟の新聞あたりにも「反・糖質制限」の記事が登場するかもしれません。

　「糖質制限の説明」についての最初の質問者からのお礼メールです。

　御返答頂いた3名の先生方，本当に有難うございました．大変参考にさせて頂きました．
　本田宗一郎さんの『やってみもせんで、何がわかる』という言葉，シンプルですが芯をついている言葉ですね．

　先日糖質制限について無理解な栄養士とやりあう（？）機会がありました．その栄養士さんは

『糖質制限のことばかり言わないで下さい．老人にはサルコペニアの問題もあるんです．糖質だけじゃない，ビタミンだって大事なんです．GIのこともちゃんと考えて下さいね．」

　などと言います．
　サルコペニアという言葉を出してくるのは，おそらく「糖質を制限したら蛋白が分解されて筋肉がやせ細る」という事が言いたいのでしょうけれど，それはカロリー不足の飢餓状態で起こる現象であって，脂質・蛋白質を従来のカロリー制限食よりもたくさん摂る糖質制限食ではそんな事は起こらないということは自分でやってさえいれば容易にわかることです．また同様に糖質を制限しているからといってビタミン欠乏になるわけではありません．他の食材に十分ビタミンは含まれているからです．GIに至っては糖質を控えること以上の効果はありません．
　そう言っても従来の栄養学しか学んでいない栄養士さんは私の話に聞く耳を持ちません．

　それならばと，この栄養士さんに同じ栄養士の立場で糖質制限を肯定されている方のブログ（管理栄養士のローカーボ・キッチン）を紹介したりもするのですが，不思議と見ようともされません．
　何よりこの栄養士さん，実は御自身が肥満体型です．自身の栄養学が正しいと言うのであれば，「あなたはなぜ太っているのだ？」と怒った私はよっぽど言ってやりたかったですが，さすがに失礼にあたるので言えませんでした．そんな時に教えて頂いた言葉が頭に浮かびました．

「やってみないで，何がわかりますか．まずは糖質制限をやってみて，少し勉強してから言って下さいよ．そうしないと議論になりません．」

　この栄養士さんにこの言葉が響いていればいいのですが…．

　『糖尿病専門医と張り合うのではなく、神経内科領域でのメリットを強調する』というのも貴重なご意見でした．
　つまり糖質制限食という形で広めようとすると糖尿病専門医とぶつかってしまうので，ケトン食（＝厳格な糖質制限食）という形に患者さんに勧めるというのが一つのアイデアになりますね．緩やかなケトン食＝糖質制限食，とでもいいましょうか．確かにこれなら糖尿病専門医にどうこう言われる筋合いはなくなるかもしれません．

「私が指導しているのは緩やかなケトン食であって，ケトン食は1920年代から難治性てんかんを中心に実践されてきた歴史ある食事療法で，近年は安全性も確立され2010年にコクラン・ライブラリー，2011年にNICE（英国立医療技術評価機構安全性）といった公的ガイドラインに正式に採用されている．」

　などと言えばいいわけですものね．
　まぁ，単なる言葉のマジックで，実際の指導内容は変わらないので，若干姑息な手段のようにも見えますが，それでも糖尿病専門医に邪魔されないのならば十分有用な手段です．検討させて頂きます．

　最後に農家の人への糖質制限の勧め方，具体的なエピソードで非常に参考になりました．有難うございます．
　農家の人に米を食べるなというのは，これまでの仕事を否定する事にもつながりかねません．勿論私は農家の仕事自体を否定しません．実際米が人口を支えるのに果たしてきた役割は大きいし，今でも過剰摂取しなかったり，家畜へ流用したりすれば利用価値は十分にあると思っています．でも実際は否定するつもりはなくても，そう受け止められかねない，というデリケートな問題なわけです．だからこうした人にどうやって糖質摂取の害をとき，どのように納得してもらい，そしてどのように糖質制限を実践してもらうかというのが非常に難しいと思っていました．

　そういう中でこの度教えて頂いたケースは「許容できるところから少しずつ勧めていく」という方法でうまくいったという事で非常に参考になりました．それで効果が納得してもらえれば，うまくいけば最終的にごはんを抜くというところに行き着くかもしれませんものね．
　やはり「やってみもせんで，なにがわかる」なんですよね．やってもらうところまでいかないと，スタートラインに立つことすらできないわけですから．やってもらいさえすれば，道が開けてくるかもしれない．そんな事を教わったように思います．

　本田宗一郎さんの本，買って読んでみます．糖質制限関連でない本にも意外とヒントは隠れているものですね．蛇足ですが，先日『常識を疑うことから始めよう』という本を衝動買いしてしまいました．

　これまで何度か話題になっている「なぜ唾液にアミラーゼが含まれるのか」問題についてのメールです。

　アミラーゼについての記事が気になって私なりに考えてみたのですが，炭水化物の摂取を早期に感知するためではないでしょうか？　多糖類ではセンサーでは感知できないでしょうが，単糖類や二糖類まで分解すればセンサーで摂取を感知できます。
　もしアミラーゼがなかったら炭水化物が消化管に入ってから消化、急速に吸収されると血糖値の急上昇を招きます。口腔内で炭水化物がアミラーゼで少し分解しそれが吸収されて少しの血糖値の上昇などで炭水化物の摂取を感知、インスリン分泌の準備ができます。
　いかがでしょうか？
　ちなみにアミラーゼについて，これまでお寄せいただいたメールはこちら（【その1】，【その2】）

2013/03/23　・・・[06:00]

【08:00】

　糖質制限関連の情報メールです。

離乳期の高炭水化物食の影響は永続的かもしれない：世界の最新健康・栄養ニュース
マウスの話ですが、高血糖が続くと代謝も変わり得るというのは納得できます。

Metabolic programming effects initiated in the suckling period predisposing for adult-onset obesity cannot be reversed by calorie restriction

　「糖質制限とこむら返り」についてのメールです。

　私は素人ですが、糖質制限をするとコムラ返りがおこる理由について思い当たることがありメールしました。

　「糖質制限をしてから元気になった。疲れにくくなった」という話はよく聞きますよね。ですから単純にフクラハギの筋肉も疲れにくくなったので今までより長時間の運動が出来るようになった。そのため疲労も大きくなった。

　只それだけではないですかね？
　と言いますのは、私は筋力維持ために、腹筋・腕立て・スクワットをしていたのですが、糖質制限を始めてから出来る回数が格段にアップしました。
　ダイエットして体重が減ったから出来る回数が増えたこともありますが、それだけではありません。特に腹筋運動は以前は50回しか出来なかったものが、先日久しぶりにやってみると、100回×2セット出来るようになっていました。調子にのって腹筋200回もやったものですから直後、腹筋が痙攣し、次の日は今まで感じた事の無いような筋肉痛になりました。
　痙攣したのは腹筋だけですが、腕立て伏せやスクワットでも今まで感じた事の無いような筋肉痛になっています。
　筋肉痛というと悪く思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、トレーニングして体力アップを目指す人にとっては筋肉に負荷が掛からないと意味がありませんから良いことなんです。

　コムラ返りもこれと全く同じように思います。私もコムラ返りになりましたがマッサージをしたら治りました。
　素人考えで申し訳ありませんがマグネシウムやカルシウム不足ではないと思いたいです。まあマグネシウムやカルシウムを摂ったら摂ったで改善出来るのかも知れませんが…。

　「原始人食が病気を治す」という本についての情報です。
　『原始人食が病気を治す』に関して，
tsunco先生の糖質制限情報サイト「目標・PinPinKorori。」
「一寸待って下さい、能登先生！」というスレッドのNo.10、11の記事が参考になります。

パレオはバーガー？　いろいろあるだろうけれど・・( No.10 )

パレオ派、日本上陸！！( No.11 )
　「モリモト」氏の説明を読んでいると、アメリカでの低糖質食の一派閥：パレオダイエットということです。ケトン体を危険視するので、ゆる～い糖質制限だけが正しいと考える人たちです。
　アマゾンでは、いま、『原始人食」が病気を治す』に3つのレビューがついてますが、マクロビ・ベジタリアン批判はいいとしても、スーパー糖質制限より原始人食が優れているというのは、全くおかしな話だと思います。

　「ワセリンで吹き出物」についてのメールです。

　ワセリンで吹き出物は@Cosme(アットコスメ)の白色ワセリンのところで何回か見たような記憶があります。

2013/03/22　・・・[06:00]／[08:30]／[09:30]／[10:30]／[12:00]／[14:00]

【14:00】

　「全身の痛み」についてのメールです。

　リウマチ、膠原病を診ている医者です。
　年齢等詳細が不明ですが、異常は炎症反応だけなのでリウマチ性多発筋痛症（PMR)を疑います。PMRは腰、肩周囲の痛みが主体ですが、全身が痛い場合もあります。
　繊維筋痛症、ウイルス感染に伴う筋痛、、が鑑別でしょうか？内科系のリウマチ医をお勧めします。

　最近はＢ型インフルエンザの患者さんで、熱は出なくてもけだるさ・頭痛がでる症状があるようです。

　りんご病（ヒトパルボウイルス）が大人にかかると、全身の痛みとなります。
　6年前、夫が原因不明の関節痛、筋肉痛になり、トイレにいくのもままならず，近所のかかりつけ医、当院の内科医、整形外科医に相談しても解決せず、市内の厚生病院、膠原病科で、IgMを検査して、後日判明しました。
　治療は結局、痛み止め内服以外、何もしなかったと記憶しています。友人の膠原病専門医にその後、聞いたら、大人でかかるとどの科の医師もわからないとのこと。
　膠原病専門医は、簡単に思いつくそうですが・・・

　糖質制限関連のメールです。

　『原始人食が病気を治す』　という本がでています。
　あきらかに糖質制限食を意識し、それより優れているということを書いていますが、皆さんはどう思われますでしょうか。

【12:00】

　先日，写真家の方が怪我で当科を受診されました。動物や昆虫の写真撮影を仕事にされているそうで，しばらく昆虫についての雑談をしましたが，彼によると光が丘公園にはケヤキの木が多く，夏にはタマムシが結構見つけられるそうです。今年の夏は「生きているタマムシ」を見られそうで，今から楽しみです。
　ちなみに，今現在の光が丘公園の桜です。あと数日で，光が丘公園は一面の桜でしょう。実は私の外来，桜の絶景ポイントなんですよ。

【10:30】

　ワセリンについてのちょっと珍しい（？）報告です。こういう経験，どなたかお持ちですか？

　看護師が顔にワセリン塗布を始めたところ、すぐに吹き出物が出たそうです。それまでは使い慣れた化粧品を使用していましたが、吹き出物は出ていなかったそうです。
　「ワセリンによる毛穴の閉塞でしょうか？」との質問を受けましたが，回答できないでいます。

　「全身の痛み」についてのメールです。
　一般人です。つい一ヶ月ほど前、同じような症状が出ました。（５３才､男です）
ンフルエンザ発症時のような痛みが身体に有り（基本的な痛み方はそれなんですが、関節だけでなく、筋肉にもおよぶ。ただし普通の筋肉痛とは違う）

頭痛

若干の気持ち悪さ（これは頭痛からきた物かもしれません）
　ただし、いわゆる風邪の症状（発熱、のどの痛み、咳、鼻水等）はありませんでした。３日間くらい（寝ていても）辛かったのですが、４～５日目には痛みが引いてきて、その後は回復しました。結局医者にはかかりませんでした。（バッファリンを一回服用しただけ）
　その後は何ともありません。

【09:00】

　「全身の痛み」についてのメールです。

　整形外科医です。
　全身が痛くて、原因不明となると真っ先に「線維筋痛症」が思い浮かぶのですが・・・。

【08:30】

　「全身の痛み」についてのメールです。

　整形外科医です。
　年齢が不明なので、何とも言えませんが、もし50歳以上で発熱を伴っているようなら「リウマチ性多発筋痛症」を疑います。「リウマチ性多発筋痛症」ならステロイドの内服ですみやかに痛みが消えます。
　「リウマチ科」または「整形外科」を受診することをお勧めします。

　内科医です。
　全身痛の方ですが、すでに循環器内科と神経内科である程度鑑別が行われていて急性の重篤な疾患がないとの前提で私見を申し上げます。

　慢性前立腺炎をお持ちとのことである程度の高年齢の方と推察します。高年齢の方で、onsetがはっきりと分かる全身痛で感染症などが否定的となると、リウマチ性多発筋痛症が疑わしいかと思います。CRPは2～10くらいの値をとりえます。痛みが肩や大腿、体幹に強いようならなおさら疑います。

　この疾患は最終的には除外診断した上でステロイドの試験投与をするしか診断法はありません。ステロイドの禁忌がないか調べた上でプレドニゾロン20mgの試験投与を行えば1～2日で劇的に改善して診断に至ります。

　問題なのは知らない医者が多いことで、これまで二人ほど3～6ヶ月も原因不明ということで放置されて痛みで動けなくて寝たきりになって入院してきた患者さんを経験しています。
　どうしても除外診断が必要な疾患のため、最初からこの病名に飛びつくと失敗することになりかねませんが、特異的な検査がなく医者が知らないと絶対に診断に至りません。

　リウマチ性多発筋痛症について一番良く知っているのは膠原病科の医者ではないかと思います。
　ご快癒をお祈りいたします。

　そういえば，「とりぱん」第14巻は今日発売でしたね。もちろん私は買います。

【06:00】

　「五感が1つずつ奪われていく病気が蔓延したら，この世は一体どうなるんだろうか？」という映画，《パーフェクト・センス》を紹介。発想は悪くないんだけど，それを映画にする能力は乏しかったようです。

　「プラスモイストP取り扱い薬局一覧」に，静岡県島田市のヘルマシア薬局を追加しました。

　「医者の仕事について，医者は勘違いをしていないだろうか？」というメールをいただきました。本質を突いていると思います。

　そもそも医師は普通の人には持ちえない技術や能力で病気やケガを治すものだと思っているようです。
　ですから外科医は手術をやりたがる，火傷は植皮という選択で腕前を披露しなければならない。まちがっても被覆材で覆うだけなどの選択肢はありえない。腕のみせどころがないから・・・

　「外科医は切ってナンボの商売」，「切ってこそ外科医」という言葉があったような，なかったような・・・。あるいは「インスリンを処方するのが糖尿病専門医の仕事」，「皮膚移植で熱傷を治すのが形成外科医」とかね。

　医療相談メールです。私はこの方面の病気に全く知識がないので，先生方，アドバイスをお願いします。

　3月15日から全身が痛く(例えるならインフルエンザの時のような感じ)、また、頭に血が上ったような感じ(頭の中の圧力が高く感じる)です。
　3月16日夜に血圧を測ると上が172～153、下が113～111でした(4回連続測定)。その夜はアダラートCRを40mgに増量して寝ました。翌朝血圧は上が127～118、下が92～83に下がっていました(4回連続測定)。16日にかかりつけ医に紹介状を書いてもらいました。
　父が入院している病院に行く為に帰省するので、地方の某大学病院です(世界最先端の治療が受けられるという病院です)。

　循環器内科は「痛みのために血圧が上がっている」と言っていました。「急を要する病気か判断するため」に血液検査もしました。(胸も痛いのですが心筋トロポニンTは項目に入っていません)
　翌日は神経内科で頭部CTです。CTの結果は脳梗塞とかは無いという事でした。で、どうすればいいか訊いたところ、「継続的に来られるわけではないのでコメントできない」、「かかりつけ医に相談してください」との事でした。

　全身の痛みで仕事をするのも辛いです。私はいったいどこへ行けばいいのでしょう？　おわかりになられる先生方お願いします。血液検査の結果です。

LDH	GOT	GPT	ALP	γ-GT	ALB	ChE	T-BIL	BUN	CRE	Na	K	Cl	AMY	CK	CRP
182	22	41	264	85	5.1	436	0.52	18.3	0.78	139	3.9	99	48	83	2.02

WBC	RBC	HGB	HCT	MCV	MCH	MCHC	RDW	MPV	PLT	Lmyph%	Neut%	Mono%	Eos%	Bas%	Lmyph#	Neut#	Mono#	Eos#	Bas#
7.1	5.41	15.6	48.9	90.4	28.8	31.9	12.6	10.0	295	23.4	68.9	6.3	0.7	0.7	1.67	4.92	0.45	0.05	0.05

　上限値を越えているのは、ALT(GPT),γ-GT,CRP,RBC,Neut#です。下限値を下回っているのはありません。また、慢性前立腺炎があるのでCRPはアテにならないかも知れません。

　「糖質制限の説明」についてのメールです。
　農業をされている方への説明に苦労されているようでしたが、私の経験が少しでも参考になればと思い、メールをさせて頂きました。

　夫は2年前に糖尿病と診断されましたが、糖質制限で治り15キロ減。脂肪肝も解消してスッキリお腹になりました。
　いとこの父親( 以下叔父)が脂肪肝と高血圧と診断されたので、糖質制限を勧めましたが当然のごとく却下w ( いとこの家は代々農家でその地域のリーダー的存在です )　そこで徐々に頭を柔らかくしていただく作戦をとりました。
お酒を焼酎、ウイスキー、糖質オフビールに変更。

お酒のつまみもスルメや煮干し、ナッツ等に変更。

ご飯の食べる順番を野菜や汁物 → メイン → 炭水化物。

芋類、麺類は食べる回数を極力減らしてもらう。( もしくは単品で済ますのでなく低糖質のものを先に食べてから麺類などを食べる )
　それといとこには白米は戦後あたりから広く一般的に食べられるようになった事、江戸～明治にかけての食事メニューについて説明しました。運動量がかなり減ってきていることも説明しました。できれば白米でなく玄米か、部つき米を食べて欲しいと説明しました。
　親を死なせたい子供なんていないので、いとこは渋々1ヶ月は提案した食事方法でやってみるといってくれました。( 米は白米のまま。お餅とパンは1ヶ月間禁止 )

　で、1ヶ月後。。。
　叔父もいとこもウエスト周りがスッキリ。1ヶ月で叔父は－ 5キロ、いとこも－2キロ。
　体重が減ったことはもちろん喜んでいたのですが、「血圧が安定した「体が軽くなった」「昼食後の眠気がなくなった」と驚いていました。
　それから半年、叔父はトータル9キロ減。いとこも5キロ減( いとこは2ヶ月目から玄米、叔父は白米のまま )
　運動量は変わってないのに、食事方法を変えるだけで痩せて血圧が安定した事に驚いていました。

　で、地域のリーダーが面白い方法で痩せたと噂になったそうで、お酒の席で話題に登ることが増えたそうです。年寄りは頭が固いので誰も実行しなかったようですが、青年団を中心にじわじわ広まっているそうです。
　そうなれば奥様方が黙っているわけありません。奥様方にも浸透してきていると聞きました。

　農家の方は機械化に伴って運動量は減っているのに、糖質を取る量は明らかに多いので効果も出やすかったのだと思います。
　男性陣はお酒好きの方が多くビールや日本酒の消費量が半端ないですし、奥様方は休憩中の間食と井戸端会議の菓子の消費量と頻度がかなり多いです。農家の方が集まったら一升瓶とビールの空き瓶がケース単位で転がっているのは普通ですので、その糖質量を減らせるだけでもかなり違うと思います。
　あとは、農繁期の朝食や昼食には手軽に食べられるお握りや餅、麺類を食べていることも関係しているのかもしれません。

　農家の方にお米をやめろというのは絶対無理だと思いますので、お酒と食べる順番、間食、炭水化物のみの単品食はやめて野菜やメインを食べてからなら比較的受け入れやすいように思いました。
　初めはお米を食べないって説明をせずに効果が現れてから、玄米に変更するとかお米の食べる量を減らすことを説明されてはいかがでしょうか？

　「手荒れとワセリン」についてのメールです。

私は両手の親指と人差し指の腹がボロボロに荒れるので2年前からプラスチベースを塗っています。かかりつけ医(内科)がリクエストに答えてくれる先生なので何も混ぜていないプラスチベースです。一昨年は夏になる前に荒れは治ったのですが、去年は夏を過ぎても治らず、2年目に突入してしまいました。

　そこで、塗り方を変えてみました。
　プラスチベースを塗った後、ゴシゴシふき取らずに、しばらく5分位揉み続けています。滲み込むはずもないのですが、数日前から治りかけてきました。私の場合、ゴシゴシふき取らないほうが良いようです。

　同じような話として、スキーのワックスがけもそうでした。一緒に行った仲間のスキーは良く滑るのに自分のだけは滑りませんでした。スキーのメンテナンス本に「ワックスは徹底的に削ぎ落とす。ポリエチレンの気泡の中に入ったワックスだけで充分」と書かれていたのでスクレイパーで削っていました。
　試しに全くワックスを落とさない場合は良く滑りました。

　あと、手っ取り早く効果があったのは親水ワセリンと水を同量で混ぜたものです。3日もすれば見た目は綺麗になります。
　ただ、1週間もしないうちに水が分離するので混ぜるのがとても時間がかかるのでやめました。
　薬局でも精製水と混ぜてもらった事があるのですが、30分以上格闘されていました。以前からその時の薬剤師さんのファンだったのですが、その少し後にいなくなりました。もしかしたら親水ワセリンと格闘させたせいかも？と思っています。


2012年7月23日	2012年11月7日


2013年3月6日	2013年3月6日