2013/01/31　・・・[06:00]／[10:00]／[14:30]／[15:00]

【15:00】

　下記の大田先生からのメールの一節。

　余談ですが、先日殿部の大きな粉留(炎症なし、直径１０㎝強）を摘出しましたが、術後の皮下に水腫生じた（皮下に数カ所アンカー的に皮下縫合しておいたのですが・・）ときにも、創一部抜糸、その後ハイドロ充填して無事治癒しました。
　臀部や腹部では驚くほど巨大な粉瘤をたまに目にします（私が経験した最大の粉瘤は直径15センチ！）。摘出後に皮下組織をアンカー固定したり，圧迫で死腔をなくしたりするなどの工夫をしますが，たいていは努力虚しく術後に血腫を作ったり seroma を作り，感染したりして結局傷が開くことが多いです。
　もちろん，suction drain を入れて持続吸引すれば血腫形成はかなり防げますが，外来ではなかなか難しいです。
　だから私は，巨大な粉瘤こそ，切除後は開放創で治すべきだと考えますし，こちらのほうが合併症なく，トラブルも起こさず，簡単に治ります。

【14:30】

　「粉瘤の治療をしている医師」に，福岡市西区のおおた整形クリニック／大田博人先生を追加しました。

【10:00】

　日本女子柔道や桜宮高校の体罰問題、相撲部屋のしごき・暴力問題をみていると、日本のスポーツ界（の一部？）には「殴って強くする、殴られて強くなる」という伝統的な考えが連綿と受け継がれていて、それが「常識」となっているのではないかと思われる。要するに「しごきパラダイム」とでも言うべきものだ。
　桜宮高校の体罰顧問に対し、生徒や父兄から「穏便な処分にして、早く現場復帰して欲しい」という声が挙がっているが、これも、彼らが「殴って強くなる、殴られたから強くなった」パラダイムの内部の人間だからだろう。だから、パラダイムを否定されると激しく反発し、逆に結束を高めようとするのだろう。
　日本柔道連盟は内部告発に対し、表沙汰にならないよう、穏便に済ませるように隠蔽しようとしたのも同じ理由で，「パラダイムを守るため」と考えるとわかりやすい。パラダイム内部の人間は、パラダイムが否定されると居場所がなくなるので「パラダイムを守るためなら、犠牲者が出るのは仕方ない」と考えるのが一般的経口である。

　このように考えてみると、実は日本熱傷学会や日本糖尿病学会は日本柔道連盟や桜宮高校と同じ体質であることに気付く。片方には「殴って強くする。殴ったから強くなれた」と信じる信仰集団がいるし、もう片方には「皮膚移植をしないとヤケドは治らない。皮膚移植をしたからヤケドが治った」と信じ込んでいる信仰集団がいる。もちろん、「糖尿病はカロリー制限とインスリン注射でないと治らない」という信仰集団もいるわけだ。信仰とは自分が信じる対象を神聖視する行為だから，ユダヤ教やイスラム教の信仰と同じで，軌道修正は極めて困難だ。

　似ているといえば，桜宮高校の顧問が「殴って強くする」指導は常に生徒にしか向けられず，熱傷専門医の「植皮をして治してやる」治療の対象が常に患者にしか向けられないのも似通っていると思う。前者の暴力顧問が殴るのは生徒という弱い立場の相手であって，不正なことをしている大人を殴ることはない。熱傷専門医が皮膚移植をするのも，相手が患者という弱者だからだ。相手が自分の家族や子どもという「自分と対等（以上？）」の存在だったら皮膚移植には躊躇するはずだ。いかに日常的に皮膚移植をしている熱傷専門医でも，我が子の背中の皮を剥げないと思う。他人の子供の背中だから何ら痛痒を感じずに皮を剥いで皮膚移植できるのだろう。同様に，桜宮高校の顧問が殴るのは絶対に歯向かってこないとわかっている生徒だけだ。殴り返してくる相手は殴らないのがこの顧問の「指導」の正体だ。

　ちなみに欧米の一部のメディアには　「子供に体罰を与えるスポーツ指導者がいる野蛮な国にオリンピックを開催させるのは問題だ」　という記事があるそうだ。

　ナッツについてのメールです。

　ナッツで胃痛かも～？ですが、ナッツ類には「亜硝酸ナトリューム」が添加されています。食品添加物は日本は世界一で430種も許可されていて、年間一人当たり約4kgにもなると言われています。これを聞いた時は本当に愕きました、有名料理学校の先生の講義でした。アメリカ政府の許可は日本の約半分。

　亜硝酸ナトリュームは主に乾燥果実、非加熱のソーセージの発色や防腐剤として認めれています。中国産ピーナッツは農薬が危惧されます、又、ピーナッツのカビはかなり有害ということです。
　私も一時特にミックスナッツの中でも、マカデミアナッツと胡桃が好きで食べ過ぎ、胃がおかしくなりました。豆類、ナッツ類は金属が含まれているので、金属アレルギーには注意が必要です。

　最近は面倒でも、50度の流水に浸し、2,3分洗い、拭いて、又レンジで乾燥してから食べています。この50度洗いは野菜類やレモンなど、購入後は総てこの温度で洗うと、倍長持ちし、シャッキとなり味も美味しいです。因みにベランダの植物もこの50度水ですと冬でも青々元気で、土壌中の微生物が活性するのか、切花も同様です。
★「50度洗い」平山一政著＝本はアマゾンで購入できます。

【06:00】

　「素人が自力で低温熱傷を治療中！」の最終結果です。見事に治っています。この方からのメールはこちら。

　「ホロヴィッツの星条旗」についてのメールです。

　以前より夏井さんがホロヴィッツの星条旗が大好きであると存じておりましたが，ホロヴィッツの編曲がＧＯＯＤで心酔しているのですよね。
　昨日、楽譜を見ながら、江口玲さんの演奏を聴いたのですが、追うのに神経を集中です。
　なにしろ、最初の1ページしか私はみてなかったので。最後まで見て私の技量では無理と思ったのですが，いつかはなんて思ったりもします。きょうのＨＰを読んで、そうなのか、集中して練習すると弾きにくいところも征服できるのかと思って、私の練習態度を反省しました。
　基本的に，一歩一歩前に進めば，日本縦断でも，ユーラシア横断でも，世界一周でもできます。
　それと同じで，どんなに難しいピアノ曲でも，一小節ごとにゆっくりと両手で弾けるまで音をさらい，それが弾けたら少しテンポを上げ，ちょっと速いテンポで弾けたら次の一小節を練習し，二小節目が弾けるようになったら最初の小節とつなげて弾き・・・という練習を愚直に繰り返せば，必ず最後の音符までたどり着けます。
　ホロヴィッツのような天才ピアニストと私のようなへっぽこピアノマニアの違いは，最後の小節にたどり着くのに要する時間だけです。
　もちろん，完璧なテンポで演奏できないかもしれませんが，遅いテンポから徐々に速めていけば，いつかはかなりのテンポで最後まで弾けるはずです。「星条旗」も同じで，メトロノームに合わせて「1拍＝60」のテンポで弾けるようになったら，「1拍＝64」に上げ，それが弾けたら72に上げていけばいいだけのことです。カメのような歩みでも，カタツムリのような歩みでも，道は必ずゴールにつながっているのですから・・・。

　糖質制限関連の情報メールです。

　東京都港区西麻布のオーガニックレストラン「cuisine nature ciaobella」に，早速お邪魔してきました。
　糖質制限メニューを注文した第一号客となったようで、レストランスタッフの方からは、

「これから糖質制限のメニュー内容や展開の仕方を話し合っていたばかりなのに、どうやって知ったのですか？」

　と、逆に驚かれる結果となりました。

　シェフもスタッフも、夏井先生のブログは知らないとの事だったので、恐らく、糖尿病の常連客が、先生のサイトに登録したのかもしれません...との事でした。私のブログに写真とレビューを載せていますので宜しかったらご覧下さい。

2013/01/30　・・・[06:00]／[08:30]／[09:30]／[11:00]／[12:00]／[13:30]

【13:30】

　16：00のテレビ東京の番組で糖質制限が取り上げられる模様です。
　　　　⇒【エル・フォー・ユー】

【12:00】

　シャンプーレス・石鹸レスについての情報です。

　米の皮膚科　学術誌のレビューです。pdf全文拝読できます。

新生児　入浴は毎日させないほうがよく、清潔を保つため1日おきが望ましい／体はお湯で洗えば十分で、洗剤等は必要なし

　新生児でなくても油汚れ以外せっけんなど不要ですね

　糖質制限関連のメールです。

　先週の記事らしいのですが、こんなのが有りました。

【B層が行列をつくる店　氾濫するB層鮨屋　日本をダメにしたB層の研究【第1回】】

　３ページ目に　「惣菜に砂糖をぶちこむと売り上げが伸びる」とかいろいろ糖質制限にも通ずる面白い考えです。

　胃痛は、いままで経験がないのでよくわからないのですが、ここ数週間はなんだかお腹が張ってる感じであまり食欲もわかないために、昨日はお昼を抜きました。
　すごいタイミングで胃痛の話題が上がったな、とびっくりです。
　食べてるものはここ一年くらいあまり代わり映えないので、食べ物が原因なのか寒さが原因なのかわからないです。朝は果物、パン、生ハムやアボカドを少量、昼は米抜きで唐揚げや卵焼き、浅漬など、夜はお米少量におかずは適当というかんじで糖質制限は結構ゆるくやってますが、結局一年で体重が１０キロ近く落ちました。タンパク質が足りないのか、少し落ちすぎたようです。

　ナッツと酵素についてのメールです。

　過日酵素の件で、生食が酵素に良いと記しましたが、生がすべて良いのではなく、穀物の種･ナッツ類・豆類･卵白・イモ類の芽には酵素阻害物質が同時に含まれています。種の発芽、卵の孵化には適当な温度や水分が加わって可能となるので、その条件が満たされない間は、酵素の活動を抑える酵素阻害物質があるということです。

　生のアーモンド、杏の種（杏仁）、亜麻仁の種には青酸が含まれているので、必ずロースト（炒る）する必要があります。他のナッツ類も同様にロースト済みでないと、気分が悪くなるそうです。加熱する事が必須です。2年前天日干しの杏の種（アーモンドそっくりの小型版）で呼吸が苦しくなり、フラフラしながら、近所の病院から東大病院に行かされましたが、女医さんには分からす自分で調べて分かりました。
　売っていたのは、オーガニックの天日干しのアーモンドそっくりのイラン産の杏の種だったのです。天日干しでは完全に消去できなく加水分解（食べると）される際に青酸配糖体が出て、呼吸中枢を麻痺させると分かりました。
　売っていたのは毎週良く行く都心の大きなス-パーマーケットで毎月1週間ほど出展するお店で、何度も確認して購入しましたが、最近はその杏仁は出していません。人体実験したと言う訳です。同時にその時シンガポールから買っていたオーガニック亜麻仁の種を粉にしたのもサラダにかけて食べていました。（亜麻仁油にはリグニン入り）として売られています。

　酵素関連ですが、ストレスは体内酵素を減らし、又、糖尿病には酵素は数値を下げる働きがあるということです。

　写真必要でしたら。左から、亜麻の種（ゴマに似ています）アーモンド・杏仁（杏の種）

【11:00】

　「ホロヴィッツの星条旗」ですが，なぜ，熟年のオッサンがこんなとてつもない難曲に挑むのか。
　私は高校2年までは先生についてピアノを練習していたが，その後はピアノを弾いたり弾かなかったりで，5年くらいピアノに指一本触れなかった時期もある。
　だが，「何かのイベント（病院忘年会など）で演奏することが決まったら，1ヶ月間，必死で練習すればかなり指は動き，そこそこ弾ける状態に戻る」　ことは経験的に知っている。何年も弾いていないから弾けなくなる，と言うわけではなさそうだ。

　そして，1ヶ月で元に戻すにはイベントで演奏する曲を　「弾けるか弾けないかの限界ぎりぎりよりチョイ高めのライン」　で選曲することが重要だ。「この曲なら易しいから簡単に弾ける」　という安全パイではなく，「1ヶ月で弾けるかどうかかなり不安，というか無理っぽい。だけど頑張れば何とかなるかも」　というあたりを狙うのだ。あとは必死に愚直に練習一直線あるのみだ。そうして何とかイベントに間に合わせるのだ。
　また，練習用のピアノは安物（4万円くらい）のデジタルピアノでいい。もちろんタッチは軽いしグランドピアノとは大違いだ。だが，「一応ピアノタッチの88鍵の鍵盤」　があるのとないのとでは大違いだ。そしてこれまでの経験から，デジタルピアノで完璧に演奏できれば，グランドピアノも1時間くらい練習すれば，以前からグランドピアノで練習していたかのように弾けるようになるものなのだ。
　そして今，「ホロヴィッツの星条旗」　に挑戦している。この曲を選んだ理由は次の通り。
- 私が超絶技巧のピアノ曲の世界に入るきっかけになった想い出の曲である。人生最後に挑戦するならやはり原点に戻ろう。
- 演奏時間が4分ほどで長くない。
- 派手で聞き栄えがして，豪壮無比で豪快華麗！
- もちろん，テクニカルには死ぬほど難しいが，人間工学的に無理なピアノ書法ではなく，むしろよく考えられて作られている。つまり，練習を重ねれば重ねるほど，高みに行ける。
- 現在55歳であり，超難曲に挑戦するラストチャンスだろう。それなら，できるだけ難しい曲のほうがいい。テクニカルに容易な曲を弾きこなすのは簡単だがつまらないし面白くないし，時間の無駄！
- シュルツ＝エブラーの「美しき青きドナウ」も派手で聞き栄えがして豪快で候補の一つに考えたが，何しろ曲が長すぎる。
- ホロヴィッツの「カルメン変奏曲」，ブラッサン編曲の「ワルキューレの騎行」，ハチスン編曲「ワルキューレの騎行」も考えたが，これらをゼロから譜読みするのはさすがにちょっと辛い。その点，「星条旗」は以前にも挑戦しているから，譜読みも指使いの工夫も新たにする必要がない。

　「胃痛 & ナッツ」問題についてのメールです。

　33歳、SEをやっております。
　私もナッツの食べ過ぎによる体調悪化がありました。

　昨年1月から糖質制限を続けており、間食には好物のミックスナッツを食べていまいた。昨年の秋頃、ミックスナッツ1kgを購入しこれ幸いと空腹時に一気に200g近く食べたところ、胃痛ではないのですが、胸焼けと下腹部を中心としただるさでその晩～翌日一日は体調がすぐれませんでした。
　毎度尾籠な話で申し訳ないのですが、確かにナッツをたくさん食べると翌日の排泄物には、必ずと言って良いほど咀嚼状態のままのナッツが目視できました。

　単純にナッツ類は消化しにくいものなのでしょうね。少量であれば、問題ありませんし。

　医療メーカー勤務＠35歳です。
　胃痛とナッツ類に関するメールを読んで、生米のβデンプンでお腹を壊すという話を思い出しました。食物繊維を多く含む固形の食品は、特に良く噛んで食べないと胃痛の原因になり得るのではないでしょうか。渡辺信幸先生の噛むだけダイエット方式で1口につき30回以上噛めば、ナッツ類の食べ過ぎも防げて良いと思われます。

　おからとおならについてですが、野菜（食物繊維）が多い食事ではおならが臭くなる実感は私にもあります。私はビタミンCが不足しないようにamazonで「ディアナチュラビタミンC 60日分 120粒　￥383」を購入していますが、野菜が少なめの食生活でもこまめに水分補給していれば便秘にはならず、おならの臭いもほとんどありません。
　下記Wikipediaによると、便を構成する成分のうち、食べ物の残滓(食物繊維)は5%に過ぎず、大半は水分（60%）が占めるそうです。食物繊維が少ないとそれを餌にする腸内細菌の死骸も少なくなりそうですが、おならも臭わず便秘でもない体調であれば問題ないと私は考えています。

かつては子供の本などで、「大便は食べ物が消化しきれなかったかすである」という記述が多かったが、便を構成する成分のうち、食べ物の残滓はおよそ5%に過ぎない。大半は水分（60%）が占め、次に多いのが腸壁細胞の死骸（15%～20%）である。また、細菌類の死骸（10%～15%）も食べ物の残滓より多く含まれる。

【09:30】

　世田谷区で熱傷治療をしているかるがもクリニックの宮原先生の外来を，他院でゲーベンクリームで治療されていた熱傷患者さんが受診されたそうで，治療経過をブログにまとられたようです。
　　　⇒【ゲーベンとガーゼ】

　ガーゼを剥がす際の配慮といい，その後の治療法といい，ほぼ完璧でしょう。お見事！
　それと，前医は皮膚科か形成外科と思われますが，熱傷専門医だろうが認定医だろうが，ゲーベンクリームのような前近代的治療をしていれば患者が逃げ出す時代になったという事ですよ。

【08:30】

　いつものいりえ内科の入江先生からのメールです。

　胃痛に関してですが，私の場合は「ナッツ」はちょうど切らしていたところなので原因は少なくともナッツでは無さそうです。未だ原因不明です

　糖質制限と総死亡リスク」「の件ですが，あの統計は私もおかしいと思っています。ただ江部先生の「あれは糖質制限食とはいえない」という反論は一般の方にはわかりにくいような気がします。一般の方からすれば「屁理屈」とも受け取られるような気がしないでもありません。もっと簡単に「フツーの一般人」を納得させられないかと考えてみました

　にしぼり先生がおっしゃっていた，また「もうダマされないための「科学」講義」にあるような「相関関係にあるからといって因果関係があるとはいえない」のは，多分正しいと思いますが，これだけでも説得しきれないような感が残ります

　で，あらためて調べてみましたが，こちらのご意見をみつけました
　要はデータ自体が問題のある論文を元にしてつくられているというものです。多分これが一番正しいのではないでしょうか？
　さらに詳しく考察されています。実によく深く考えられていると思います。

【06:00】

　私が一部分担執筆している眼科教科書，「眼手術学２眼瞼」（大鹿哲郎編，文光堂）が出版されました。

　「プラスモイストP取り扱い薬局一覧」に，大阪市城東区のコスモファーマ薬局蒲生店を追加しました。

　先日の「ループ状ナイロン糸ドレナージ」について

内科医で手元に縫合糸（ナイロン糸）がありません。何かいいアイディアはないですか？
　というご質問をいただきましたが，答えは簡単，「釣り糸（テグス）で代用できます」です。この「テグス利用」についてはこのページでも取り上げています（最後の方にあります）。

　「糖質制限と胃痛」について，メールを幾つかいただきました。

　51歳女性です。
　糖質制限で胃が痛いという方がいらっしゃいましたが……

　私　体が頑丈で，若いときは暴飲暴食もしておりました。性格も今とは大分違っていたような。恥ずかしくて人に言ったことがないのですが，丈夫な自分が胃が痛かった経験が2度（1度は自動車免許取得の時），隣の県の名物南部せんべいの変わり種ピーナッツ入クッキーのようなもの（今もあるようです　ピーナッツが丸のままはいってる）をストレスでかドカ食いして（よくかんでいない），本当に3日間何もたべれないほど具合がわるくなり病院に行って，「何も食べていないなら胃カメラで見ましょう」といわれ，オチはハイ，消化されていないピーナッツが残っていて吐きました。恥ずかしかったです

　なのでよく噛んでいらしゃるでしょうが，人によってナッツが悪さをすることもあるような

　ところで，スムージーと酒粕についてです。夜は糖質制限メニューつづけています。朝昼は確かに糖分ですけど。スイーツ　ご飯　麺　パンを食べていないのでまあまあ維持できています。美容のために野菜と果物はとりたいので。
　あと鶏肉は大丈夫なのに，豚と牛をたべるとてきめんにガスがたまるのがわかっているのでさけています（ナッツも食べれません(^O^)
　なので自分の生活スタイルにあわせて無理のない食事制限はなかなか試行錯誤が必要なのですね?

　しようもない話ですみませんでした

　いつもの農家の嫁です。
　私は食事の量が数日間少なかった後にナッツを沢山食べた時などに胃がとても痛くなります。胃がびっくりするのかな？と，解釈し，少量ずつを心がけていたら大丈夫になりました。
　糖質以外の物を食べようとすると，手軽につまめるものが限られてくるので，ひょっとしたら胃が痛くなる方の中には私のようにナッツ類の食べ過ぎで胃が痛くなる方もいらっしゃるのではないでしょうか？

　まったくの見当違いでしたらすみません。

　開業医です。
　糖質制限９か月で８Ｋｇ減の主人が，糖質制限を始めてから，胸やけがひどく，のどから胸にかけて灼熱感があるそうです。ときには身体全体が燃えるようだ，と言います。逆流性食道炎のような症状で，事実内視鏡でも確認されています。
　普通に考えて，糖質制限すれば逆流性食道炎はよくなるように思うのですが。やめてないので本当に糖質制限と関連しているのかわかりません。血圧・血糖があまりによくなって，とても中止実験できないそうです。

　他の要因としては，チーズやナッツが増えたかな，と思います。でも豆腐や温野菜の方が量としては増えているのですが。自律神経からかもしれませんが，わかりません。
　ほぼ同じものを食べている私はなんともありません。

　今日の更新で糖質制限で胃痛になった方のお話がありましたが，ナッツを良く食べる方なのでしょうか。
　私も糖質制限をしており，食事前にお腹が空いてナッツをパクパク食べてしまうことがあるのですが，ある程度の量を食べると，食べてしばらくした後に胃が重いというか痛いというか…胃の不快感に必ず襲われます。普通の食べすぎやもたれとは違う不快感です。なのでナッツはあまり食べなくなりました。
　消化が悪いのかな？と考えています。

　ナッツを食べたときに起こっているわけではないようなので的外れかもしれませんが，次に糖質制限をされる場合はナッツの量を控えるかやめてみたらいかがでしょうか。

　以前の解剖や消化器の緊急手術の話でも出ていましたが，肉などは消化が早く，ごはん・麺・野菜・キノコ類は消化が遅いので，もしナッツの消化が遅いのであれば，ナッツだけ胃に残って私と同じ状況になっているのかもしれません。

　また，ナッツの消化について詳しい方いらっしゃいましたらご教示いただけると幸いです。（どうしてナッツで胃の具合が悪くなるのか興味があるので）

　非メタボのアラフォー主婦です。
　健康診断でHbA1cが基準値を少しオーバーし，不安になって自己血糖測定器を購入し，測定しまくってみたところ，食後のみ高血糖の糖尿病予備軍のようだとわかり，昨年８月より糖質制限しています。

　それまでは毎日おやつになにかしら甘いものを食べていたので，糖質制限を始めてからも口寂しさをまぎらわすためにしょっちゅうナッツ（生アーモンドと生くるみ）を食べるようになりました。
　最初は一日５０グラムまでと決めていましたが，美味しくて手が止まらず，一度に一袋（１００グラム）食べることも。それを毎日のように続けていたら，ある日夕食後にクルミを食べたところ，夜中に強烈な胃痛とムカムカ感がやってきまして，翌日胃カメラ検査→急性胃炎とのことでした。
　ナッツを食べるのをやめたところじきに治りましたが，またしばらくたって，もう大丈夫かな？とクルミを食べてみたら，数粒でまた胃痛に！！
　どうやら私の胃は，もうクルミを受け付けなくなってしまったのではないか？　と感じ，それ以降クルミは食べていません。生アーモンドは，毎日５粒～１０粒くらい食べています。（生アーモンドは身体に良いときいて糖質制限開始以前からずっと続けています）

　また，ナッツが食べられなくなったため，今度はおやつがわりに，自作のおからパウンドケーキやおからチーズケーキを作っては食べていたのですが，おからはどうも消化が悪いようで，くさいおならがたくさん出るようになりました・・・。
　消化が悪いということは，その食物は少なくとも私の体には適してないのだろうと思い，おからも今は食べていません。

　今は，口寂しい時，正直つらいです(>_<)　ゆでブロッコリーに無糖ピーナツバターをつけたものでしのいだり（これもナッツ類ですが，今のところ胃は大丈夫です），味噌汁をおやつに食べたり・・・。

　生クルミにしろ，おからにしろ，糖質制限的にはOKだとしても，同じ食品を毎日食べ続けることはあまりよくないようだなあ・・・というのが私の実感です。

　先日書いた「ホロヴィッツの星条旗」について，こんなメールをいただきました。恐らく偶然にも，日本医事新報のエッセイに書いた「ラジオ番組」を聞かれていたようです。

　さっそく，ホロヴィッツとの出会いを読まさせていただきました。ありがとうございました。短い文章ですが，思いが伝わってきます。

　私もこの曲との出会いは，ラジオからの演奏でした。ひょっとしたら，同じ番組だったかも・・・・私も，この曲との出会いと思いを，昔ブログに書いています。お暇なら，お読みください。

　で，久々に楽譜を引っ張ってきました。やはり，どうしても，和田版では49小節目から63小節目までが難関で，私，弾けそうもないです。派手に聞こえますが，77小節目からの方が簡単？ですよね，
　私も，青春のころを思い出し，再びチャレンジしてみようかな。『アイガー北壁』，まさにその通りです。

　【IEと殺人事件発生率の関係性について】
　統計のグラフって，ウソを付くための道具として極めて有用です。例えば，この冒頭に書いたグラフは「エアコン普及率と女性の平均寿命に強い正の相関がある」ことを示すものです。同様に，「1960年から1980年までの少年マガジン販売部数と日本人の平均寿命」にも強い相関関係が見いだせます。固定電話とか蛍光灯の飯場数も同様です。
　要するに，「1960年から2000年ころまで販売部数（生産台数）が順調に伸びた商品は，全て平均寿命を伸ばした因子にでっち上げることができる」のですね。

2013/01/29　・・・[06:00]／[08:30]／[14:30]

【14:30】

　下記のヴィオラ・アルタの著者，平野さんの想い出メールをいただきました。いい話です。

　平野真敏さんと言えば，もう20年程昔になるでしょうか，紛争の余燼さめやらぬクロアチアの復興のためにハンカチを送る「愛のハンカチ運動」を主宰されていたのを覚えています。私はリサイタルのチラシで運動のことを知り，家に眠っていた十数枚のハンカチを持って近場の会場に駆けつけました。受付の段ボール箱は来場者が持ってきた色とりどりのハンカチで一杯でした。（ちなみに当時の平野さんの楽器は普通のヴィオラだった）

　何故ハンカチかと言うと，紛争後の地域は状況もさまざまなので，物資の種類によっては使えなかったり嵩張ったり変質したりすることがあるのですが，ハンカチはそんな問題がなく状況に応じて臨機応変に使えるからだそうです。例えば，そのまま風呂敷や布巾のように使ったり，切って三角巾や包帯の代わりにしたり，加工してバッグや衣料品にしたり，と用途は無限と言える位あるので，いくら持ってきても困ることはないとのことでした。

　リサイタルの後，しばらくして頂いたハガキに，ハンカチを持ったクロアチアの子供たちの写真が載っていたのを覚えています。

　下記の「胃痛」についてのメールです。
　胃が痛くなったとの記事がありました。それに関連してというわけではありませんが，実は先週の水曜日に私自身が突然キリキリと胃が痛くなり，どうしようもないため知り合いの消化器科の先生にお願いして内視鏡検査を行なってもらいました。検査の結果は急性胃粘膜病変（AGML）でした。
　もともと頭痛持ちですが胃が痛いと感じるような経験はほどんどなかったもので不思議な感じです
　先方はストレスか薬剤のためでしょう（頭痛持ちでしょっちゅうロキソニンを内服しています）とおっしゃいましたが，こちらとしては普段と特に生活パターンが変わったわけでもなく，かといって糖質制限（プチ糖質制限）も１年以上続いているし今更といった感じです。

　それでもあのようなメールを見るとなんらかの関連性があるのかしら？と思ったりもしています。でも相変わらずプチ糖質制限は続いています。（まだ胃は重いので一日２食程度しか食べていませんが）

【10:00】

　糖質制限やシャンプーレスについてのメールをいただきました。
1. シャンプーレス
  - これは，もう何年も前に，夏井様が書いた時から実践しています。これは，すごくいい。ふけがなくなりました。なにより，私1958年生まれなのですが，髪がまだふさふさです私は，かなり若く見られます。
2. 石鹸レス
  - これも快適です。
3. 乾燥肌にワセリン
  - これ，安価でいいです。まったく問題ないです。
4. 糖質制限
  - これも実践したら73kgあったのが，あっというまに3か月で，69kgになり，ウェストも細くなって，昼間の眠気もなくなったのですが，残念ながら，現在やめています。
  - これを実践して，1か月程度で，胃がきりきり痛むようになり，医者にかかりました。（医者はストレスと言って薬をくれましたが・・・）　糖質制限と関係ないと思うのですが，やめたら，痛みがなくなりました。
  - で，数か月して，また糖質制限はじめたら，痩せたのですが，またしばらくして，胃がきりきり痛むようになり，医者にかかり，今は，こわくて，糖質制限をやめています。ただの偶然だとも思うのですが，ちょっとだけ不安なので，まあ，自分の体なので，またやり始めるかもしれません。（ひょっとしたら，ナッツがいけないのかも・・・・）
という風な生活です。
　この方のような「糖質制限を始めると胃が痛い」という経験をお持ちの方，いらっしゃいますか？

【08:30】

　下記の「ヴィオラ・アルタ」の音はこのサイトで試聴できます。なるほど，ヴィオラとは音色が違いますね。

【06:00】

　2月25日（月）に三島市医師会で講演することが決まりました。

　昨年から，プラズマ医療機器開発に関する会議に医院として出席していますが，昨夜は「プラズマ処置機器開発ワーキンググループ委員会」に出席し，創傷治癒について20分ほどレクチャーさせて頂きました。経済産業省や大阪商工会議所から出席された方たちから非常に熱心に質問をいただきました。ちなみに，経産省の一人の方は「この前，家族が怪我をしたのでプラスモイストを購入して使ってみました。早く治るというのは聞いていましたが，予想を超える早さでした」と仰られていました。

　本屋さんの店頭で見つけて，タイトルと表紙のヴィオラ・アルタの美しさで「ジャケ買い」したのがこの本。昨日の会議への地下鉄の中で読み始めたら，あまりの面白さに乗り過ごしてしまいそうになりました。著者の平野さんはヴィオラ奏者ですが，文章がこれまた上手いです。

　「糖質制限をすると二日酔いにならない」というのは多くの人が体験していると思います。私は昨夜，21：30ころに帰宅し，それから夕食でした（ちなみに昼食にチーズとナッツとトマトジュースを飲んだだけで，他には何も食べていません）。それで，24：00頃に寝る前まで，ハイボールを飲んでいます。翌朝5：00に目覚めましたが，ものの見事に二日酔いなし。スッキリさわやかな目覚めです。この1年間，二日酔い知らずですから，「二日酔いとはどういう症状が起こる現象か」が思い出せないくらいです。

2013/01/28　・・・[06:00]／[08:30]／[08:30]

【11:30】

　「美味しい糖質制限食が楽しめる飲食店」に，沖縄県那覇市の「糖質制限中華食堂グルメエッセンス」を追加しました。

【08:30】

　今日の朝のNHK「まちかど情報室」で取り上げていた「鍵をかけたかどうかが不安な人が安心できるキーカバー」はこれ。これはかなり便利そうですね。私は速攻で購入！

カギを閉めたか不安になるあなたに。ひと目で確認！ドライバー1本で簡単取付可能！MIWAロック施...
価格：1,000円（税込，送料別）

【06:00】

　「動物咬傷にはループ状ナイロン糸のドレナージ」を追加しました。

　「週刊日本医事新報」1月26日号に依頼原稿『ピアノの神・ホロヴィッツとの出会い』が掲載されました。読んでみたいというご奇特な方は，メールでご連絡下さい。

　「素人が自力で低温熱傷を治療中！」の方から3度目のメールです。経過写真も添えられていますが，実に見事に治っていて，後日公開予定です。こういう素人が増えてきたら，「低温熱傷は皮膚移植でしか治らない」なんてタワゴトを言っている形成外科医，皮膚科医は商売上がったりですね。

　2ヶ月前に，形成外科で「手術が必要だ」とさんざん脅されたときは随分心細い思いをしましたが，今こうして素人の自宅治療できれいに傷がふさがり，皮膚の再生力のものすごさに，自分でも驚いています。そして，尻の皮を剥がされずに済んだことにホッとしています(笑)。

　もしあのとき，仕事が死ぬほど忙しくなかったら，医師の言うがままに手術台に乗っていたかもしれません。そう考えると，ちょっとゾッとします。次回がないように気をつけますが，もしまたひどい怪我をして形成外科にかかることになったら，問診票のアレルギーのところに「ゲーベンクリーム及び一部の消毒液にアレルギーあり。」とシッカリ書いておこうと思います。そうすれば，ゲーベンで痛い思いをすることは無いでしょう。

　上皮化が完了しましたので，写真の投稿はひとまず一段落とさせていただこうと思います。今回はご採用頂き，ありがとうございました。この記録が，同じような怪我を負った人の悩みを少しでも軽くすることができれば，幸いです。

　ついでに，上記の「ゲーベンクリーム及び一部の消毒液にアレルギーあり。」をこちらにも追加しておきました。

　ちなみに，「病院に入院した時にご飯やうどんを出されたくない」という場合には「コメ，コムギにアレルギーあり」と問診票に書けばOKですね。

　先日，「科学の散歩道」というサイトを紹介してくださった方からの追加情報，およびマスコミ問題です。

　「科学の散歩道」の記事中，私が紹介しましたものは，人類の将来に対する悲観的な予測をテーマにした物でしたが，暗鬱な気持ちにならざるを得ない内容の物の他にも，興味深い記事がいろいろとあります。
　「嫉妬と恨みのマネージメント　糸川・隼からイトカワ・はやぶさへ」や，「電流のエネルギーは電線の外を流れる」等，数々面白い記事がありますので紹介させていただきます。

　さて。新聞のアンケート等についての意見・感想が話題になっていますが，今から約7年以上前，朝日新聞でアンケートを巡る暴行事件が起きていたことを覚えておられますでしょうか。お忘れでしたら，事件の内容は，以下のブログ記事がまとまっていると思います。
　　　⇒「情熱の赤いバ■，そしてジェラシー♪」
　この事件に関して私もいろいろ思ったのですが，私のような駄文より，以下のブログ記事が私の思ったこと以上について書いてくれていると思いますので，それを紹介させていただきます。
　　　⇒※「統計には誤差があるんですってば」

　なにぶん古い記事ですので，リンクの多くがきれてしまっていますが，文意を読み取る問題にはならないと思います。
　同じ管理人さんの別記事
　　　⇒「しんぶん伊勢丹化計画」
　そして，そこから更にリンクを張っているマスコミ関連の三つの記事も
　　　⇒「真実を追えないジャーナリスト」
　　　⇒それでもジャーナリストは必要だ」
　　　⇒「論理の嫌いな日本人(3) 武器なきマスコミの彷徨」
　等も興味深い内容ではないかと思います。

　先日の「高校生からの質問」に関連してのメールです。

　既にご存知の方も多いかも知れませんが，アメリカのエドワード・ハウエル博士は40年間医者の傍ら酵素の研究者として，1998年100才の時に出版した「酵素の力」の中に記載があります。

「人間の食べた食物を，細菌は自分の培養成分として利用し，大量の酵素を作り出す」細菌が有能で役立つ酵素の製造者だと言う事は否定できない。細菌の働きは主に大腸で発揮される。と，宿主の食べた物は細菌を養う栄養源となり，その細菌は酵素を分泌する。

　世界で始めて酵素「Enzyme]を発表した人です。主に食物酵素を取り上げていますが，体内酵素は3000余種あり，消化酵素と代謝酵素。その他に食物酵素，体外酵素があり～有限の体内酵素がなくなると寿命が尽きる。ということは，老齢になり食物を拒否するというのも，自然の行為で，この酵素の生成能力が尽きたと言う事でしょう。そこに無理やり医療で詰め込まれては苦しめるだけではないでしょうか。
　脈拍を余分に打つのも多い体重を維持するのも，酵素を余分に必要とするので，命の継続にも影響があると，。

　体外食物酵素を摂取してなるべく体内酵素を浪費しない，絶食や少食の理由もそこに，食物酵素はすべての食物に含まれ，動植物の生存中は働かないが，死ぬと働きだして，その動植物を分解する。酵素は熱に弱いので，加熱食品ばかりだと酵素は得難く病気にもなりやすい。
　20世紀の半ば迄はアメリカの動物園も加熱餌を与えていて，病気や早死にが多かったが，生餌にしてから長生きや病気になり難くなったそうです。現代のヨーグルトも生牛乳から作られていないから，バルト三国のようには行かないと，。
　現代では，70才から９０才まで生きる健康長寿の数は４０年前より少なくなっているそうです。

　酵素は，生化学反応の仲立ちで，ビタミン・ミネラル・蛋白質が幾らあっても，これだけでは細胞も作れない，これは家で言うと材木だけでは家が建たない，労働力の大工さんのような働きが，酵素だと言う事です。

　そう言えば，練り歯磨きの中には研磨剤として，微小のマイクロポリエステル・ビニール類が添加されていて，その中の幾つかは体内に入り，以前は体外へとされていましたが，実際は体内に蓄積され環境ホルモンのような撹乱物質にとBSドキュメンタリーで放送していました。自然に還元されないので，海洋を細かな形となり漂い，海鳥やミジンコ稚魚にその後，最終捕獲者の人間に取り込まれると伝えていました。

　【「戦争になったら大変だ！」家族に帰国迫られる在日中国人たち】
　北京はこの状態ですから，もう少し日本にとどまっていたほうが安全だと思います。

2013/01/26　・・・[10:30]

【10:30】

　「ティファール問題」についてのメールが更に続きます。

　ティファール問題，マスコミ問題はあまりにひどいのでつい書きたくなりました。

　ティファールですが今までの対応から見ますと，裁判で負けない限りは改めることはないでしょう。たぶん口の構造変えること一つとってもかなりの予算使うでしょうし。日本特有の事情と考えているとしか思えません。
　他のメールにあるように床に置いての事故が多いとのこと。諸外国では土足なので床に置くこと自体ないから，事故が日本に比べ極端に少ないのではないでしょうか。でなければとっくにおバカ大国アメリカでとっくに訴訟を起こされているはずです。
　このように考えるとフランスの会社のようですが，日本をなめているんじゃないでしょうか。お前らが生活習慣変えろと。

　それに追い打ちをかける日本マザーズ協会の賞を受賞って。
　ＨＰ見るとお母さんの味方のように書いてますが，これだけ事故例がある幼児にとって凶器のような物に賞を与えるなんて悪い冗談を通り越してます。ＮＰＯとは非営利のはず。自分たちの活動資金を出してくれる企業の悪口は抹殺，と言うのならはたして厳密に非営利でしょうか？

　もう一つのマスゴミについてですが，これはちょっとでもかかわったことがある人は分かることだとは思います。マスゴミの記者はカスです。特にＡＨ新聞とＫＤ通信。つい最近も身近な事例があったのですが（詳しいことは書けませんすみません），ある事件に関連して無許可で行事を行っている小学校内に入り勝手に取材を始め，気づいた保護者が退去させると，学校周辺で小学生を追い掛け回してコメントを取る，見かねた近くの大人が抗議すると「ここは公道だ」「報道の自由だ」「取材妨害だ」「子供の許可は取っている」と開き直る始末。言ってることは間違いじゃないかもしれませんが，その時その場でしなくても良い状況でした。せっかく楽しい行事だったのに。
　ＡＨ新聞もついこの前，湿潤療法批判記事を片側だけの取材で載せましたよね。

　奴らにモラルや人間としての情なんてありません。でなければ遺族に「今のお気持ちは」なんてまともな神経なら聞けませんよ。答えは同じなんですから。
　それに今回のように平気で約束を反故にする。万万が一謝罪しても紙面のほんの目立たないところに小さな謝罪文を出すだけで終わりでしょう。町で拾ったコメントなんて絶対に都合のいいように変えてます。
　もちろん記者全員がそうだとは言いませんが，一部だけが目立ってるわけではないでしょう。

　テレビに至ってはもう見る気にもなりません。電気電波の無駄。民放なんて半減させてなんら困らないでしょう（テレビ東京別枠（笑））。それも昔に戻って朝６時から夜中２時で充分。

　私はマスゴミには一切協力しません。あの「おまえ使ってやるよ，出たいだろ」と言う態度断ると「断っていいんですか？テレビですよテレビ」と言う上から目線の態度がムカつきます。別に出たくねえよそんなもん，事故現場の後ろでピースしてるバカと一緒にすんな。まあそういう電話かけてくるのは孫請けの制作会社でしょうけど。

2013/01/25　・・・[06:00]／[10:00]／[12:00]／[14:00]／[14:30]／[15:30]

【15:30】

　LaVie Z と Kindle Paperwhite の専用革ケースを作っていただいた革工房 enisha の片山さんのブログで，両作品が紹介されています。どちらも革の材質といいデザインといい丁寧な仕上がりといい，とても気に入っていて，しかもすごく使いやすいです。

【14:30】

　こんな記事を見つけました，というメール。

【オオカミからイヌへの進化，カギは「でんぷん消化能力」　国際ニュース : AFPBB News】

【空腹だと記憶力上がる！？ハエの実験で解明】

【14:00】

　「ティファール問題」についてのメールが更に続きます。

　ティファールおよびその類似品ですが，国民生活センターのレポート（なんと２年半前に出されたもの）によると，同じくらいの値段で，こぼれにくいものがあるのですね。デザインがダサいから売れていないのでしょうか。ティファールと同じ機能ならジェネリックが半額以下であります。
　ティファールで熱傷をおった子の母が「ティファールなんか買うんじゃなかった。」と後悔したという話を聞きました。
　ティファール問題について，ネタを投下します。
　第３回(2011年)マザーズセレクション大賞のベストキッチン部門で，ティファールのケトルが受賞していることを見つけました。この賞は「日本マザーズ協会」というNPO法人が実施しているのですが，このNPO法人は「母親支援」が目的の１つだそうです。

　これはどうよ，と思いまして，国民生活センターや小児科学会からのレポートのURLを添えて問い合わせ窓口にメールしようと思ったのです。が，止めました。
　この「日本マザーズ協会」のサポート企業として，セブジャパンの名前が出てました。
　おそらく，ティファールのケトルが受賞しているのも，そのつながりなのでしょう。そんなところにメールしても，右から左でしょうからね。

　以下の内容は，マザーズ協会宛に送信しようと思ったメールです。もし差し支えなければ，ネタとしてご利用ください。
　日本マザーズ協会
　ご担当者さま

　御組織の以下のページにて，ティファール製の電気ケトルが賞を受賞していることを知りました。
　しかし，この製品は，以下２点の公的機関からのレポートからも分かるように，子供のいる家庭で使うには，危険度が高い商品です。このような商品が，仮にも母親支援を目的とするNPO法人の賞を受賞している状況は，大変に問題が大きいと考えて，メールいたしました。

　本件について，以下２点の資料を提示いたします。

　2010年に国民生活センターが実施した試験では，ティファール製ケトルについて，湯量の半分以上が流出することが確認されています。
　国民生活センターのレポートは以下のURLで公開されています。
　このレポートの p.5 では，「No.5 T-fal アフレシア BF802322A」について，転倒時には定格容量 0.8リットルのうち，約0.47リットルが流出したと記載されています。
　これはJISの「電気ポット向け安全基準」の流出量 50ml よりもはるかに多いため，流出時の危険度が大変高い商品です。

　日本小児科学会こどもの生活環境改善委員会からも，電気ケトルの危険性に関するレポートが出ています。日本小児科学会のレポートは以下のURLで公開されています。
　このレポートでは２つの例が出ていますが，最初の例は機能障害が残るなどの大変大きな火傷です。

上記２点のレポートの内容を十分にご考慮いただき，賞の取り消しや危険性に対する適切なアナウンス等をご考慮ください。

【12:00】

　「ティファール問題」や新聞報道についてのメールです。

　電気ポットによる小児のヤケド減っていないんですね...そういえばいまだに小児学会の傷害速報にも事例が報告されいます。
　ティファール側が何もしないのであれば販売禁止にしてほしいですね。安全なものでも子供の手の届くところに置かないようにするのも必要だと思います。(床に置いて事故というのが多いようなので)

　全く医療と関係ない話題なのですが新聞メディアについて，モラルを疑う話題についてです。

　1つ目はアルジェリアのテロ事件に関しての実名報道についてです。実名報道自体は難しい問題であると思います。ただ政府からの公式の発表がある前に某メディアが情報を出し他のメディアもそれに乗っかり事実上解禁されてしまっているのはどうかなと思います。
　最大の問題は某新聞社の記者が親族から実名を公開しない，記事は許可を取ってからと約束したのに，許諾なく実名とフェイスブックの写真を報道したことだと思います。
　こちらに詳しい経緯と本人のインタビューが載っています。
　普段はソースの秘匿と言っているのにこんなときだけ勘違いの正義を振りかざしこんなひどいことをするのかと思っています。このような新聞社から取材を受けるときは書面で確約を取って事実確認を出来るよう注意する必要があるようです。(ちなみにこの方は今日も報道陣に追われているようです。)

　もう1つは新聞協会の軽減税率の調査についてです。詳しくはこちら。
　私自身もおかしいなと思いながら読み込まず真実を見抜けなかったので反省していますが，回答率3割で軽減税率は支持されていると発表しています。7割は未回答なのでデータとしてどうなんでしょう。よくある数字のマジックの手口ですが，真実を追求すべき新聞の集団がこのようなことをするのが残念でなりません。
　以前から全面的には信用してはならないと思ってはいましたがこのような事態が続き不信に変わっています。

　すべてを疑わないといけない世の中なのかと思うと悲しいです。このサイトのように真実を追求しているところはまだあるので，きちんとした判断が出来るよう情報を集め判断できる力を養っていきたいと思います。

【10:00】

　下記の「ティファール問題」についてのメールです。

　ティファールは確かに多いですね。うちも大人の方で一人受診されました。他のメーカーでは倒れてもこぼれにくい構造体がちゃんとあるのに，ティファールではそれを作らないということは，何か理由でもあるんでしょうｗ。

　しかしながら子どもがティファール（これに限らず）でやけどを負うということは，親の子どもへの危機管理がなっていないということでもやはりありますよね？
　我が家でもティファールを利用（以前結婚祝いに頂いたもの）していますが，子どもが絶対に手の届かない場所に据え置きで利用しています。娘が生まれたとき母に「幼子のやけどはすべて親の責任だからね。熱いものを子どもの動線上に置くな」と言われて以来，やけどだけはｗ本当に気を付けています。

　でも，倒れてもこぼれない構造か，倒れない，倒れにくい構造にでもしていただけるのがメーカー努力でもあると思うんですがねぇ…

【06:00】

　遺伝子操作されたネズミが大量に繁殖して街を襲う，というドイツ製パニック映画，《ネクロポリス》をレビュー。この手の映画としては珍しく，登場人物の描き分けもストーリーの起承転結もしっかりしていて，しかも映像的にも手抜きがなく，ちょっとした拾い物でした。ちなみに，かなり前に紹介した《ファングス》という映画の続編として作られています。

　【野菜を切るように…印で女性に護身用ナイフ配布】
　インドではナイフじゃなくて銃を女性全員に持たせるべきだな。そして，襲ってきた男を撃ち殺しても罪に問わない，と法律改正しちゃう。それくらいしないと，インドのレイプ事件はなくなりません。アメリカライフル協会はインドに銃を寄付しなさい。

2013/01/24　・・・[06:00]／[09:30]

【09:30】

　11月5日に衣服への引火で右上腕，側胸部などに熱傷を受傷した患者さんを治療中です。治療はひたすら洗って「穴あきゴミ袋＋紙おむつ」で覆うのみで，側胸部は既に上皮化していますが，上腕が結構深くてまだ直径15センチほどの潰瘍が残っています。
　今日も先ほど診察しましたが，この熱傷潰瘍のあちこちに突然，「皮膚の島」が出現しているじゃないですか。下の写真の矢印のところです。受傷から80日ほど経過しても，残っていた毛根などの皮膚付属器から皮膚は再生するということを，教えてくれます。
　日本熱傷学会の標準治療では「2週間で治らないものはⅢ度熱傷なので，即刻植皮を行う」というのが常識ですが，2週間で皮膚移植をしてしまうと，こういう現象が熱傷創面で起こることを見逃してしまいます。つまり，「受傷後2週間で行う皮膚移植」は全て間違った診断と間違った治療方針で行われていることがわかります。

【06:00】

　「低温熱傷，素人が自力で治療中！」のその後の経過写真です。最初の頃はあまり変化が内容に見えて，ある時期から勢いをつけて上皮化が進む様子がよくわかります。

　「糖質制限で糖尿病治療をしている医師」に，兵庫県赤穂市の大嶋皮膚科医院／西谷茂樹先生を追加しました。

　その西谷先生からのメール。

　私も1年ほど前から実践していて，体重の減りはさほどではありませんが，その前2剤服用していた降圧剤が不要になり，体調も問題ありません。
　毎朝登山や腹筋とかを毎日１００回しているからか，体のコントゥールラインのメリハリが顕著になってきています。

　「美味しい糖質制限食が楽しめる飲食店」に，東京都港区西麻布のオーガニックレストラン「cuisine nature ciaobella」を追加しました。

　糖質制限関連のメールをいただきました。

　一般人プログラマーです。「デンプンの消化」に関して先生はレジスタントスターチというのを聞いたことがありませんか？　2011年7月ごろにTVで紹介されていたようですが，私も見た覚えがあり，便秘気味のときに冷蔵庫に(カビ防止のために)保存している食パンをトースターで焼かずに冷たいままバターを付けて食べていました。もちろん，便秘はすっきり解消していました。

　以下は「レジスタントスターチ」で検索して見つけたサイトです。糖質云々ではなくダイエット法として紹介されてています。

　　⇒【内科医による新時代の健康革命】

　「面白そうなタイトルの漫画だし，100円で読めるならいいか」ってな調子でダウンロードして読んだら，これがむちゃくちゃ面白いのです。電子ブックリーダーやタブレットをお持ちの人は是非，ダウンロードして読んでみて下さい。「第1巻は騙されて読んだけど，第2巻は読まなくてもいいや」という人はまずいないと思います。私は1巻を読んで速攻で残り全巻をダウンロードしました。だって，続きが気になるもの。
　高齢者ばかりの限界集落にある温泉宿にゲーム・クリエータ，旬の過ぎたコスプレアイドル，そしてそのアイドルを女神様と崇めるオタクたちが集まり，温泉宿を復活させる物語です。これぞ，現代の「七人の侍」！

2013/01/23　・・・[06:00]／[08:30]／[10:30]

【10:30】

　「粉瘤の治療をしている医師」，「糖質制限で糖尿病治療をしている医師」に，和歌山市のぶよう整形外科／武用泰輔先生を追加しました。

　その武用先生からのメール。

　私自身も実践して3か月で11kg減量しました。今まで100人ほどダイエット目的で受診されています。

　先ほど紹介した『自滅する人類』に関するメールをいただきました。

　本日の，「自滅する人類」に関するレビューを読ませていただき，いろいろな思い・懸念・連想等の言葉にし難いものを感じた次第です。
　「商売」として人類の将来における悲劇を取り上げて騒ぐノイズが世に多い中，「これもか」と思いがちで回避したくなる，しかし，そういったものとは違ってしっかりした内容の書物を紹介いただきありがとうございます。

　私，最近，同様の懸念を感じたweb上の記事がありまして，それを紹介させていただきたく思います。
　「科学の散歩道」というwebページがあります。
　上記で紹介している記事はどれも理系のセンスにあふれた記事で面白い内容なのですが，その中で「10　人類文明の近未来像・・・物質・エネルギー的視点からみた繁栄と崩壊」と「4　現代科学技術文明の岐路」は夏井先生に紹介いただいた「自滅する人類」と通ずる内容で，様々なことを考えさせられるものだと思います。

【08:30】

　4月17日（水）に三鷹市医師会で講演することが決まりました。

【06:00】

　「粉瘤の治療をしている医師：リスト」　にさらに追加。

　「美味しい糖質制限食が楽しめる飲食店」に，千葉県浦安市の浦安ブライトンホテル，京都市上京区の京都ブライトンホテルを追加しました。

　昨日の腸内細菌についてのメールへのレスです。

　腸内細菌の話ですが，このページが参考になるかと思います。
　本来，小腸には腸内細菌がいないので栄養が取られることは無い。小腸に細菌がいる状態は本来の姿ではないので下痢になる。

　「腸内細菌がグルコースを先に食べてしまわないか」という質問に対する答えの１つとして，以下のような説があります。

　小腸は，デンプン消化の最後の仕上げとして膜消化（小腸粘膜上皮細胞に存在する二糖類分解酵素による最終消化）を行います。そして，消化と同時に輸送担体によって細胞内にグルコースを取り込みます。二糖類やタンパク質（ペプチド）も同じように，小腸の細胞に取り込まれる直前に膜消化されます。細胞内に入れてしまえば，細菌に横取りされないというわけで，膜消化は，腸内細菌に栄養素を奪われないための工夫だと言われています。
　もちろん，腸内細菌の中には，二糖類分解酵素を持っているものもいると思うので，完璧ではありませんが。
　小腸粘膜上でのブドウ糖吸収に関してですが，グルコバイやベイスンの薬理作用を考えればすぐ分かると思います。
1. 【グルコバイ（αガラクトシダーゼ阻害薬）】
2. 【αガラクトシダーゼ】

　「デンプンの消化」に関するメールをいただきました。

　昔から生の小麦粉を食べるとお腹を壊すとよく言われますがそれは本当だろうか？と調べて思ったことがあります。
　お腹を壊す理由として生の小麦粉のデンプンはβ構造となっていて，この状態のデンプンを消化できる酵素を人間は持っていないので消化不良を起こすという説明が一般的です。

　デンプンというのは小麦に限らず加熱していない状態ではベータ構造となっており，水分と共に加熱することによってアルファ化（糊化）して人間が消化出来る構造になるようです。
　基本的に，ごはんを炊いたりパスタを茹でたりするとデンプンがアルファ化してもちっとして美味しくなるわけですが，そのまま冷えると再度ベータ化（老化）して硬くなるそうです。

　これらの事は以前からなんとなく知っていたのですが，ふと糖質制限の観点から改めて考えますと，炊く前の生米や冷えたご飯はβデンプンなので消化出来ずブドウ糖にならない，と言うことは食べても血糖値は上がらないという事になります。
　又，小腸で消化されなかったβデンプンがどうなるかというとお腹を壊す事は無く大腸に送られ，大腸の腸内細菌の良いエサとなり，腸内細菌が分泌する短鎖脂肪酸（酪酸，酢酸およびプロピオン酸）は腸管粘膜のエネルギー源として利用される他，腸管上皮細胞の増殖促進，抗炎症，抗潰瘍作用があるようです。

　という事は，βデンプンを積極的に摂取した方が身体には良いと考えられます。ガンの民間治療でゲルソン療法（生の人参ジュースを飲む）や生の玄米をクリームにして飲むという事をやっている人がいますが，これらはそういう理屈だったのかと最近気が付きました。
　この考えの一番重要なポイントは，はたして「βデンプンは消化酵素で消化出来るのか出来ないのか？」です。
　本当に消化出来ないのであれば糖質制限を行なっている人でもむしろ積極的に摂取するべきと思いますし，消化して血糖値を上げてしまうならば従来通り糖質セイゲニストは避けた方が良いとなります。

　ネット上を検索してもβデンプンの消化について確実と思える情報はなかなか見当たりません。もしよろしければ先生のページで取り上げて頂けると幸いです。

　「糖質制限しながら肺がんと暮らしています」という方からメールをいただきました。

　私のブログ【肺がんを自力で治す人体実験】ですが，しばらく更新を控えておりましたが最近再開しました。
　以前メールやWEBで紹介されていた乳ガンを糖質制限で，，というような方は恐らく不安だと思います。よろしければそのような方に同じような事をやっている人がいるよと私のブログをお知らせいただければ，少しは心強く思っていただけるのではないかと思います。
　私も事あるごとに自分の体を使って人体実験していますが，この方々の命を張った人体実験に比べれば，屁みたいなもんです。
　糖質制限が日本医学を制覇する日まで生き延びられたら，皆で集まって祝杯を上げ，シャンパンファイトしましょう。そして「ほら，言っただろ？癌なんて糖質制限していれば怖くないんだ」って宣言しましょう。

　昨日の「ホロヴィッツの星条旗」についてのメールです。

　楽しみました。星条旗のYuTUBE。山口さんのデュオ，あそこまで聴いても楽しく見ても楽しくの編曲には頭が下がります。
　私は楽譜を見て音符の多さに，１ページで止まっているのですが，いつかはと思いながら，演奏を楽しみました。
　ちなみに，私はこの「ホロヴィッツの星条旗」は楽譜の通りにそこそこのテンポで通して弾けます。最初はムチャクチャな曲だと思っていましたが，弾けば弾くほど，うまく設計されたピアノ曲であることを実感します。両腕の極端な跳躍の連続はありますが，体の軸がブレないように配慮されているんですよ。だから，何度繰り返して練習しても疲労感はなく，弾けば弾くほど両腕が自由になっていきます。跳躍の連続が苦痛でなく愉悦です。
　そして，練習をまじめに積み重ねると，練習量に応じて上手に弾けるようになります。その意味では「理想的難曲」と言っていいでしょう。要するに，超絶的難曲ですが，手の届かないほどの難しさではありません。真っ当に努力すれば，手が届く高みにある曲です。55歳になっても練習すれば弾けるようになる曲です。
　ちなみに私が弾いている楽譜は「和田則彦さん採譜の楽譜」です。トリオの最初の部分の「左手の中声部の伴奏」パートが抜けているのが欠点ですが，楽譜が最も見やすい採譜楽譜です。

2013/01/22　・・・[06:00]／[10:30]／[12:00]

【12:00】

　歳を取ってくると新しいことを覚えるのが次第に億劫になっていくものらしい。例えば，新品のパソコンに買い換えるのは楽しいけれど，新しいOSに替えるのは億劫なのだ。今で言えば，Windows 7 で慣れて何の不都合もないんだから Windows 8 に換えたくないなぁ，このままずっと Windows 7 のパソコンを使っていたいなぁ，Windows 7 搭載の新型パソコンだけ売って欲しいなぁ，というのが正直なところだ。Windows 7 と Windows 8 ではデスクトップの見た目も基本的な使い方もかなり違っているからだ。「使いなれると Windows 8 の方が使いやすいよ」という記事を読むたびに，使い慣れるまでが大変なのかな，と思ってしまうのだ。
　OS が変わって一番困るのは，それまで使っていたソフトが使えなくなることだ。私のようにエディタやツールを多用している人間にとってはそれらが使えないというのは死活問題なのである。もちろん，新しい OS で使えるエディタを探せばいいだけのことだが，文章を書くのを仕事にしている人間にとってテキスト・エディタとは，画家にとっての絵筆，バイオリニストにとってのバイオリン，料理人にとっての包丁みたいなもので，手に馴染んだものでないとすごく使いにくいし，使い慣れないものだとストレスが大きいのだ。道具というのは，ストレスなく使えないと仕事にならないのだ。

　以前，Android OS のクラムシェル型ノートパソコンや，Android タブレットと外付けキーボードの組み合わせを使ってみたことがあるが，本の原稿を書くという仕事にはまるで使えなかった。Windowsで無意識のうちにできているコピー＆ペーストのような操作が意識しないとできなくなるからだ。これは，駅を出て右に行けば自宅だったのに，いきなり左側になったようなものだ。
　Android OSはネット上にあるデータを利用したり，アプリを使う分にはすごく便利だが，文章を書く人間には使いやすい OS とはいえないようだ。

　今使っているノートパソコンはいつかは壊れ，その時には新品に買い換えるしかないが，その時に購入できるのは Windows 8 搭載のノートパソコンしかないのだ。その時になって，Windows 7 でできている仕事が実は Windows 8 ではできない，とわかるのが一番困ってしまう。ということは，今のうちに一番安い Windows 8 ノートパソコンを買っておいて，現在の仕事環境を移行するための作業とノウハウを仕入れておかないといけないのかな，と思っている。パソコンを買い換えたので，操作に慣れるまで仕事をしばらく休みます，なんて言えないからだ。

　とは言うものの，新しい OS に慣れるのって面倒だなぁ。パソコンも OS も所詮道具なんだから，OS のバージョンアップごときで仕事の邪魔をしてほしくないなぁ。

【10:30】

　いつもの高校の生物の先生からの「生徒からの鋭い質問」というメールです。ううむ，どう答えたらいいんだろう？

　生徒の質問の鋭さには偏差値は全く関係ないです。まあ，200の質問のうち199は予想できる月並みな内容ではありますが，たまーーに非常に良い質問がきます。本質的で良い質問は，その場では答えられない（だから良い質問なんですが）。
　先日，腸内細菌の話をしていたら，とある女子生徒が

「先生，小腸でデンプンがブドウ糖まで分解されるんだったら，それを腸の細菌とかが，私達が吸収する前に食べてしまわないんですか？」

　と聞いてきました。言われてみると確かに。私個人としては目から鱗。というか，こんなことは医学的にはとっくの昔にわかっていることなんでしょうかね。少なくとも，私はその場で即答することはできませんでした。そして，その後もはっきりした答えは得ていません。

【06:00】

　「粉瘤の治療をしている医師：リスト」　にさらに追加。

　『自滅する人類』という本についてのレビューを追加。トンデモ本のようなタイトルですが，中身は極めて真っ当な科学書です。一読の価値があります。

　いつものにしぼり整形外科の西堀先生からのメール。紹介した患者さんの経過を必ず写真で報告してくれるので，私も安心して任せられます。

　ご紹介いただいた左手の熱傷の1歳の女の子の経過をご報告します。
　湿潤療法を開始して5日目に上皮化が完了しました。現時点では，屈曲拘縮による可動域制限は全くありません。
　前医の処置が痛すぎたため，初診時には大泣きしていましたが，湿潤療法は痛くないことがわかったようで，3回目の受診時には泣きませんでした。
　例のごとく，写真を当院のブログに掲載しましたのでご参照ください。

　「週刊日本医事新報」1月26日号に私のエッセイが掲載される予定です。私の唯一の趣味であるピアノ極の中でも，もっとも思い出のある曲のホロヴィッツ（Vladimir Horowitz）編曲『星条旗よ永遠なれ』について綴ったもので，中学2年生の時にホロヴィッツのこの曲との衝撃的な出会いがあり，30年後に偶然，ホロヴィッツの全編曲の楽譜化プロジェクトをネットで立ち上げ，世界中の採譜マニアやホロヴィッツ・オタクたちの協力ですべての編曲楽譜が完成し，ついに自分でも演奏するようになったという顛末をまとめたものです。
　ちなみに，一部を抜粋するとこんな具合です。

　『星条旗』は4分の短い曲だが音の密度が尋常ではない。屹立する分厚い和音，炸裂する低音，雷鳴のようなオクターブ，繊細優美な高速パッセージがぎっしり詰まっているのだ。とりわけトリオ（中間部）の2回目は凄絶だ。中音域でメロディーが朗々と歌われ，低音のバスがリズムを刻み続け，最高音域にピッコロの急速なオブリガートが絶え間なく流れ，おまけにもう一つの声部がメロディーをカノン風に追いかけるのだ。これを2本の腕と10本の指で弾けという方が無理だ。

　というわけで，YouTubeを探すとこのホロヴィッツ編曲の『星条旗』の演奏は多数見つかりますが，幾つか紹介します。

【Horowitz-Sousa Stars and Stripes Forever Transcription】・・・ピアノの神＠ホロヴィッツの演奏。いつ聴いても鳥肌モノです。

【Sousa-Horowitz Stars and Stripes (Horowitz)】・・・楽譜付き。楽譜はChristian Jensenさんの採譜をベースにして，ちょっと手を加えたバージョンかな？

【freddy kempf - Horowitz-Sousa, Stars and Stripes Forever Transcription】・・・もしかしたら最速かも。

【Arcadi Volodos - Horowitz/Sousa Stars and Stripes Forever】・・・豪腕ヴォロドスの爆演

【Sousa-Horowitz The Stars and Stripes Forever 】・・・ホロヴィッツの編曲を自分で採譜して最初に演奏会で演奏したのは，多分このクレショフさんだったと思います

【Sousa-Horowitz-Latsabidze: Stars and Stripes Forever】・・・ホロヴィッツの編曲をベースに音を加えまくっています。特に最後の部分は凄絶です。

【The Stars and Strips forever "Hommage a Horowitz"(arr.for 4hands by M.Yamaguchi&A.Iga) 】・・・上記のホロヴィッツ・プロジェクトの参加者，山口さんによる4手用の絢爛豪華・豪壮無比なアレンジ。ちなみに私と山口さんは，彼がまだ東京音大の学生だった頃からの知り合いです。

【BLUE DANUBE FANTASY(Arr.by Greg Anderson)】・・・山口デュオ（と言っていいのかな？）のおまけ。元々のアレンジはこちら。

　ちなみに，私が魂を奪われたホロヴィッツの『星条旗』が収められているのはこのCD。『結婚行進曲』や『死の舞踏』，『カルメン変奏曲』も超絶的名演！

　ついでに，上記の「ちょっとエッチぽっくて見ていると気まずいけど，やたらとアレンジが上手くて演奏も見事なピアノデュオ」の "Anderson & Roe" の演奏。

【Blue Danube Fantasy】・・・楽譜が買えます
【Anderson & Roe Piano Duo play "LIBERTANGO" (Piazzolla)】

【Carmen Fantasy for Two Pianos】・・・楽譜，売ってます

【RAGTIME alla TURCA!! 】・・・モーツァルトの「トルコ行進曲」。同曲のヴォロドス編曲がちょっと顔を出します。

【Rachmaninoff - Vocalise 】・・・多分，Earl Wildのソロ用アレンジをベースにしたと思われます。

【Anderson & Roe | DER ERLKOENIG | Steinway Piano Factory 】・・・ホラー的怪演？

【BILLIE JEAN - wild piano duet!】・・・マイケル・ジャクソン！

　【米，１５歳少年が自分の家族５人を射殺】
　アメリカライフル協会はこの事件に対し，「家族全員が銃で武装しないから，悲劇が起きたのだ。2歳，5歳，9歳の子供も銃を持って武装していれば兄に撃ち殺されずにすんだはずだ。このような事件を二度と起こさないためには，乳児を含め国民一人一人が銃を持って身を守る必要がある。もっと多くの銃が必要だ！」とコメントを出して欲しいです。

　【大王朝を揺るがす民主化運動の混乱は必ずやって来る　世界にとっての「中国リスク」が無視できない背景】
　中国の一党独裁体制が揺らぐのではないか，という予測が盛んに出されています。情報が自由に行き来する世の中では，独裁制を維持するのは難しいので，まぁ，当然の流れと言えます。問題は，その後の中国でどういう政治体制が作れるのか，という点でしょう。というのは，中国というのは人類史の中でかなり特異な位置にあるからです。
　それは，「12億人が同じ言語と同じ文化を持っている」　ということです。中国は平坦な地形で地域を分ける境界がなく，しかも紀元前から黄河と揚子江などの大河を結ぶ運河が発達したため，極めて早い時期に　「共通言語」　が成立し，一つの文化が生まれました。
　つまり，中国共産党一党独裁が崩壊したとしても，いずれは12億人をまとめる何らかの政治体制が必要になる，と予想されます。地域ごとに分離・独立する意味が無いからです。文化も言語も同じ「一つの民族」だからです。
　「12億人が同じ言語を話す国家」が，どういう政治体制で維持・運営できるのか，もしかしたら壮大な実験が始まるかもしれません。

2013/01/21　・・・[06:00]／[08:30]／[11:30]／[12:00]

【12:00】

　下記について速攻で教えて頂きました。ありがとうございます。

　これ，筆算（積み算）を視覚化したものです。
　かけられる数を水平線で，かける数を右下がり４５度でやると，まさに積み算の再現になります。

【11:30】

　【なぜこれが日本式!? 日本人が知らない線と点を使ったかけ算の方法】
　こんな計算法，御存知ですか？　日本式かどうかは別にして，幾つか計算してみましたが，2桁同士の掛け算では正確に答えが出るようです。今，計算の原理についてちょっと考えているところです。

【08:30】

　下記の「糖質制限と総死亡リスク」について，きよすクリニックの伊藤先生からのメール。

　【糖質制限食により総死亡リスクが有意に増加する】についてです。
以前，江部先生とも話していたのですが，エビデンス（やRCT）の結果でものを言う人は，結果だけを見て，その理由は関係ない，考えないのではないかと思えてしまいます。

　例えば，「糖尿病が最近増えたのは，固定電話が減ったからだ」と思う人はいないと思います。考えればわかるからです。一方，「携帯電話が増えたからだ」というなら，「電磁波の影響かも」と思う人がいるかもしれませんが，「まあ，違うだろう」と思う人が大半だと思います。

　さて，「糖質制限食で総死亡リスクが有意に増加する」の研究結果だけで，それが本当だと信じる前に考えてみましょう。
　糖質制限食では，内臓脂肪とTGが低下し，HDLは上昇します。LDLには直接影響ありません。食後過血糖，高インスリン血症，高血糖による糖毒性が解消します。高インスリン血症や高血糖は，がんのリスクになると考えられています。肥満の解消により，睡眠時無呼吸症候群も改善すると考えられます。食後に眠くなりにくいので，居眠り運転事故も減りそうです。

　にもかかわらず，死亡リスクが有意に増加するなら，その原因があるはずですが，上記メリットをひっくり返すようなリスクを想像できるでしょうか？
　普通なら思い浮かばないと思いますが（少なくとも私は思い浮かばない），糖尿病学会の重鎮には思い浮かんでいるのでしょう？
　私なりに考えてみましたが，実際は，研究結果と異なり糖質制限食により総死亡リスクが有意に増加するわけではないか，糖尿病学会で，わら人形に五寸釘を打ち続けているのかどちらかではないかと...

　百歩譲って，糖質制限食で総死亡リスクが上昇するとしても，メタボの改善以外にも眠くなりにくい，腹が空きにくい，頭がスッキリする，花粉症や逆流性食道炎，水虫が改善する，気持ちがフラットに改善するなど，生活の質が大きく改善する糖質制限食をを患者が選択する権利はあると思います。

　死亡リスクが上昇することを推奨しないというのであれば，レーサーや相撲取りになるなんてとんでもない，車では外出しない，自宅でもヘルメットやプロテクターを装着して怪我のリスクを減らすべきだってことになりますね。
　伊藤先生の解釈が正しいと思います。
　極論かもしれませんが，統計処理とは「差のない結果に差を作る」，「僅かな違いを大きな違いに見せる」ためのツールだと私は思っています。統計処理で初めて明らかになる「違い」なんて，人間の感覚からすると見ても触ってもわからない「違い」です。でも，数学が嫌いで数字を見ると鵜呑みにしてしまう医者と患者には，統計の数字は極めて威力があります。あと，糞も味噌もおなじに見えるタイプにも有効ですね。

【06:00】

　「アキレス腱術後の創離開：治療例」を追加しました。

　「粉瘤の治療をしている医師：リスト」　にさらに追加。

　丸亀市の川井整形外科クリニックを受診した人から御礼のメールをいただきました。川井先生，グッジョブ！

　丸亀市の川井整形外科クリニックに行ってきました！　「夏井先生に紹介してもらいました」と言うと，なんとかしてみますと言っていただきました。
　茶色のビニールのようなテープをはってもらうと子供もガーゼのようなうっとうしさが無くなり，その上痛い事もなかったのでニコニコ笑顔でした。２時間後には傷からぷっくり浸出液がでて，ふくらんでいます。
　明日から毎日の通院になりますが，苦痛もなく通えそうです。

　ある内科の先生からのメール

　古代から近世・近代までヒトの寿命は短く，乳幼児死亡が多く，癌や脳卒中，白内障など加齢に伴う疾患は大きな問題ではなかったと思います。医療の大きな問題は，外傷と感染症の二つだけだったと，私は考えています。老いも若きも，区別なく，健康なヒトが突然命を奪われる「外傷と感染症」の二つを畏れ，死んでいったのでしょう。

　以下は飯のタネなので，あまり大声では言えません。
　高血圧・糖尿病 → 脳卒中・白内障・人工透析・心筋梗塞とか癌などは，現代の医療でこそ大きく取り上げられています。しかし，元来は医療の本質ではなく，些末ではないかと内心思っています。加齢変化や慢性疾患による死は，際限なく治療するのではなく，ある程度受容すべきだと思います。私自身も，私の家族も，そうしてきましたし，これからもそうするつもりです。

　感染症の歴史について，西伊豆病院の仲田先生のNew England Journal of Medicine の抄録が面白いので御紹介申し上げます。

　「糖質制限について気になるニュースが」という鍼灸師さんからのメールです。

【今，話題の糖質制限食は寿命を延ばすことができるのか？】
　要するに糖質制限食では，心血管疾患による死亡には影響が無いものの，総死亡数では増加したということだそうです。

　調べた論文の質，糖質制限食の内容等わからないことだらけですし（私自身は統計用語もよくわかっていません），「総死亡とかいう問題以前に生活の質が上がった」等のご意見が先生のHPをご覧の方々から頂けるかと思いますが，一応お知らせさせていただきます。
　記事にもあるとおり，1月12・13日の第47回日本成人病（生活習慣病）学会で発表されたそうなので，もし参加された方がいらっしゃったら是非ご意見を伺いたいと思っています。
　それとも1月27日（日）に行われる市民健康講座に乗り込んでしまおうかと考え中です。
　以下，引用開始です。

【糖質制限食により総死亡リスクが有意に増加する】
　能登氏はMedline，EMBASE，ISI Web of Science，Cochrane Library，ClinicalTrials.gov，医中誌を用いて2012年9月12日までの検索を行い，その該当文献中の引用文献から適切な研究を選択し，システマティックレビューを実施した。その結果，492報が該当し，メタアナリシスに9報を精選した。

　総死亡については4つのコホート研究（6サブグループ）が解析対象となった（追跡期間5～26年）。227,216人（女性66％）のうち，総死亡者数は15,981人であり，糖質制限食の遵守は，総死亡に対する有意なリスクファクターであった〔調整リスク比 1.31（95％信頼区間：1.08～1.59），p=0.007〕。
　また，心血管疾患死については3つのコホート研究（5サブグループ）が解析対象となった（追跡期間10～26年間）。249,272人（女性67%）のうち，心血管疾患死亡者数は3,214人であり，心血管疾患死に対して，糖質制限食遵守は有意なリスクファクターとして認められなかった〔調整リスク比 1.10（95％信頼区間：0.98～1.24），p=0.12〕。同様に，心血管疾患発症に対しても有意なリスクファクターではなかった〔調整リスク比 0.98（95％信頼区間：0.78～1.24），p=0.87〕。

　【紙媒体の学会誌，要りますか？日本外科学会雑誌のニーズ調査を開始】
　今後も紙媒体の学会誌が必要か，それともオンライン雑誌にしていいか，という学会員対象のアンケートが始まった，というニュースです。
　私に言わせれば，今時，紙媒体にしがみついている方がおかしいと思います。さっさとオンライン雑誌化すべきです。オンライン雑誌にするメリットならいくらでも挙げられます。外科学会雑誌にかぎらず全ての「〇〇学会雑誌」はすべからくオンライン化すべきでしょう。
1. 画像データ（症例写真，レントゲン写真，CT／MRのデータ，心電図など）の解像度の制限がない。
2. 様々な動画ファイル（内視鏡ビデオ，手術のビデオなど）も論文に貼り付けられる。
3. 引用文献に直接リンクするので，引用文献の内容が確かめられる。
4. 本文中で引用文献に直接リンクすればいいので，論文末尾の引用文献リストが不要になる。
5. 間違いがあった場合，簡単に修正できる。
6. 何年後でもGoogleなどで検索できるため，論文が埋もれてしまう心配がない。
7. ［本棚の肥やし］でしかない邪魔臭い学会雑誌が本棚から消える。

　【隠れ“睡眠障害”にご注意！】
　この記事を見ると，糖質制限するだけで改善する「睡眠障害」ではないかと思われます。もちろん，居眠りするのが好きな人は糖質を食べていいですけどね。

　先日も紹介した漫画，『つらつらわらじ』をゆっくり読み進めていますが，第3巻の最後の岡崎宿での伊勢参り旗本一行の本陣乗っとり事件に対する，熊田治隆公の「野営いたす」という一言にしびれました。しかも本陣には宿泊しないのに「泊まる留まらぬはこちらの勝手」と宿代は全て支払っちゃう。熊田治隆，格好良すぎます。そして，このセリフに対する様々な人の反応，対応から，当時の政治情勢，治隆の置かれている状況，家臣たちの個人の考え方，幕府の方針に対する庶民の捉え方，商人たちの思惑などが，見事に浮き彫りにされ，それまでわかりにくかった物語の全体像が一気に見通しが良くなります。これほど爽快な読書体験を味合わせる本・漫画は滅多にありません。
　そして，第4巻ではあの「鳥人幸吉」も登場！　幸吉は殿様との約束に応えようと翼を背負って崖から飛び立とうとします。このシーンを見ただけでも，この漫画を読んだ甲斐がありました。

2013/01/18　・・・[06:00]／[08:30]／[10:00]／[12:00]／[14:00]／[15:00]／[16:30]

【16:30】

　「粉瘤の治療をしている医師：リスト」　にさらに追加。

【15:00】

　先ほど，生後11ヶ月の手のヤケドの赤ちゃんが受診されました。魚焼きのグリルに右手が触れてヤケドし，帰省先（四国の某県）の皮膚科医院に　「これは深いヤケドだ。その証拠に触っても痛がらない。皮膚移植をしないと機能障害が起こるし，皮膚移植をしても機能障害が残るかもしれない」　と説明を受け・・・といういつものパターンです。
　診察すると，これまた2度の浅いヤケドで，どこが深いかわからんなぁ，というヤケドです。
　ちなみに，「こういう患者さんも受診したよ」　と説明したら，昭和大学形成外科の先生とほとんど同じ説明をしたそうです。ということは，その四国某県の皮膚科の先生は昭和大学形成外科の先生と同程度の説明能力を持っているようです。
　それにしても，「痛がらないからⅢ度熱傷だ」　というのも初診時のⅢ度熱傷の診断基準だけの話で，Ⅲ度熱傷でも従来型の「消毒と南港ガーゼ」の治療だと，処置中は患者さんは激痛にのたうちまわっていることをご存じないのでしょう。げに恐ろしきは無知な医者の説明ですな。

　こちらは「砂糖の害」と題されたメールです。
　旧聞かもしれませんが，，，

【14:00】

　糖質摂取と体重増加についての論文が発表されたそうです。

　糖質と体重が正の相関と言う，当たり前と言えば，当たり前の論文が発表されました。欧米で糖質制限への関心が高まっているのが背景になるかと思います。
　　　　⇒【体重増加の原因は糖質摂取量】

【12:00】

　先日の熱傷症例について，ある先生からのメールです。

　脅かしのような説明をする。。。そういう風潮，潮流なのだと思います。
　厚労省が規範として出している輸血や血液製剤の説明書，承諾書など，これでもかと言うほど，詳しく書いてあります。患者さんに，それを渡しますが，，HIV，HCV，HBの感染，そのほか，予期しない感染，輸血による拒否反応等々，事細かに書いてあるので，真面目に説明すれば手術の説明より，こちらの説明が長くなってしまいます。実際には，渡して，読んでください，くらいにしていますが，中には，HIV，HCVに感染する可能性があるなら，どうしても輸血は嫌ですと言い出す人もいます(よく読めば，日本全体で輸血による感染症は数人であると書かれています。それでも，可能性があるなら嫌と言われれば，困ってしまいます)。
　私は，そういう患者さんには，今日，あなたやあなたの家族が，家に帰る時，自動車事故に遭う可能性もあります。自動車事故にあう確率より，輸血による感染症が発症する確率はずっと低いですよと，話します。

　問題は，発生する確率だと思います。あの火傷で，脅かしのようなムンテラをするのは，そういう意味で，おかしいのです(感染，拘縮がおこる確率が低い)。
　わたしもよく，交通事故の死亡者を例に出して説明します。2012年の年間交通事故死者数は4,411人です。つまり，毎日12人が交通事故で確実に死んでします。この数字を見てあなたは車を運転しますか，ということですね。
　でも，年間数人発生する病気を恐れているのに，毎日12人殺している車は怖がらないんですよ。交通事故死は日常の出来事なので怖いことはないけれど，血液製剤でHIVで死ぬのは非日常的な出来事なのですごく怖く感じるのでしょう。そういう心理が働いているとしか思えません。

【10:00】

　「粉瘤の治療をしている医師：リスト」　にさらに追加。

　例年，冬になると低温ヤケドが増えますが，当科外来でもこの2週間ほどで8人の低温熱傷の患者さんが受診されています。今日も一人，1ヶ月前に受傷して都内の〇〇クリニックで治療を受けていた患者さんが受診されましたが，受診の経緯が面白いです。ほぼ毎日通院していたそうですが，看護師さんが　「ヤケドの治療だけど，うちの病院は止めたほうがいいですよ。うちの先生では低温ヤケドは治せません。今はもっと良い治療があるので，インターネットで低温ヤケドを検索すると，いい治療をしている先生がすぐに見つかりますよ。悪いことは言わないから，直ぐに別の病院に移りなさい」　と，小声でそっとアドバイスしてくれたそうです。
　そして本日，当科を受診されましたが，良心的で勇気のあるそのクリニックの看護師さんに感謝していました。
　それにしても，「自分が働いている病院の医者は間違った治療をしていて，患者の健康を害している」　ということに気づいてしまった看護師さんは，毎日，辛いでしょうね。

　そういえば，昨夜は練馬区薬剤師会で講演でしたが，質疑応答では　「アトピー性皮膚炎でヒルドイドソフトを処方されて，良くなるどころか悪化していくんだけど，それでもヒルドイドが処方される，というのを見ていたけど，なぜ治らないのかがよくわかりました」　という声や，「ヤケドにゲーベンクリームしか処方しない皮膚科医がいるんだけど，どうしたらいいんでしょうか？」　という質問（？）が多数寄せられました。「医者の処方箋を守るのが薬剤師の仕事ではなく，患者の健康を守るのが薬剤師の仕事だとしたら，どうすべきかは自ずと明らかでしょう」　ってな具合に答えておきました。

【08:30】

　「粉瘤の治療をしている医師：リスト」　にさらに追加。

【06:00】

　「粉瘤の治療をしている医師：リスト」　に追加。

　タイトルからしてパチもん感がプンプンの映画，《アルマゲドン2011》をレビュー。もちろん，ショーもないB旧映画なんで嬉しくなっちゃいます。

　糖質制限関連のメールです。
　高齢糖尿病患者です。
　脂肪の代謝に関して，丁寧かつ詳しく書かれたサイトを発見？しましたのでお知らせします。私，二つのルートがあるのは認識しておりましたが，詳しく存じ上げておりませんでした。脂肪酸の種類でルートが違う，と言う事のようです。

【「漢方がん治療」を考える】

　東京で暮らすようになってようやく1年経ったばかりの「なんちゃって都民」なんで，ようやく23区の位置関係がわかった程度でして，23区外の市にまだまだわかっていません。
　で，昨日，西東京市から受診された患者さんが「こちらの方が近いんですよ」と仰られたことから改めて東京の地図を確認。オイオイ，西東京市ってそんなところにあったの？　この位置は「東京の西」じゃないよね。これって「中東京市」ですよね。おまけに，23区外で「東」の端っこじゃないですか。それどころか，東村山市よりも東大和市よりも「東」ですよ。東村山より「東」にあるのに，西東京って・・・。
　ちなみに，Daily Portal Zでも「西東京市」ネタがありましたね。やたらと東西南北の並んだ地名が面白いです。

　昨日，「キーボード2つのWindowsマシーン」について書きましたが，それについての情報です。

　１月１６日に「求む！キーボード２つのwin8機」というのが有りましたが，ASUSから１９日発売予定のこれなんか，専用キーボードも安いですし，いい線じゃないでしょうか。Bluetoothキーボードなので，じっくり取り組むときは普段使いのキーボードを，モバイル時には専用の薄型キーボードでもいいかもしれないですね。ドッキングできないのが，意外と大きな欠点かもしれないです。

　私はずっとMacを使っているのですが，最近はCMもwin8のほうが楽しそうだし，iOSよりもAndroidのほうがMacとのファイルのやり取りも自由度が高いのでいろんなデバイスが出てくる最近はなかなか面白いです。アップルへの期待感はiPhone4あたりでピークを過ぎて一気に下降してる気がします。

　01/16_8:30に記載のありましたノートパソコンですが，surfaceなどはいかがでしょうか？
　私の周囲で使用している方では，RT版よりPro版をおすすめだそうです。日本国内販売はまだされておりませんが，つい最近amazonでも取り扱いが行われるようになりました。
　試してみないと分からない部分がありますが，USB，bluetoothとかが使うことができますので，片方のキーボード，マウスは市販のもので安く仕上げる方法もあるかと思います（純正のキーボードは結構高価です）。

　「死とのマッチレース」というフレーズ，とても感慨深かったです。
　私も40代が差し迫り，少しずつ人生の終着を意識する時期になってきました。夏井先生，鳥谷部先生，江部先生，関わりのある皆々様方が証明されるよう，業種は異なりますが，糖質セイゲニストの布教活動を勧めたく存じます。

2013/01/17　・・・[06:00]／[08:30]／[09:00]／[15:00]

【15:00】

　今日は日本医科大学病院形成外科からの脱走患者さん受診。天ぷら油による手背の2度の浅い熱傷で，あと3日か4日で上皮化しそうです。
　これに対し，日本医大形成外科ではエキザルベ軟膏を処方し，シリコンガーゼを当て，「とりあえず乾燥させて治します。その後，手術を行います」　と説明したそうです。いきなり「手術が必要」と言われて患者さんは動揺し，さらに，毎日診察する医者が日替わりでそれぞれ違った説明をすることに不信感を持ち，ネットで調べて受診されました。

　上記の「とんでも説明」も香ばしいですが，何より悪いのは水疱膜を全く取っていないことです。水疱膜を取らないということは，創面が見えていないということです。創面が観察できないということです。要するに日本医大形成外科の先生方は，創面を見ずに熱傷の深度診断をしているんですよ。透視能力でもお持ちなんでしょうね。

【09:00】

　先日紹介した　「低温熱傷，素人が自力で治療中！」　という投稿をお寄せいただいた方から，その後の経過写真付きのメールをいただきました。なお，経過写真のデータは後ほど公開します。

　どんどん皮膚が伸びてきて，毎日写真を撮らないと記録が追いつかないほどです。（中略）次のお便りで「すべて上皮化しました！」というご報告を差し上げられると思います。

　ところで，1/16の記事を拝読しました。
　患者さんの傷の軽さとはあまりにかけ離れた医師の説明に，思わず目が点になってしまいました。あの医師は正気なんでしょうか？　素人目に見ても10日ほどで治りそうな傷に「最悪の場合，手術が必要です」なんて，患者さんから言わせれば誤診以外の何でもないでしょう。ましてやそれが，クレーマーや訴訟対策のためにワザと極端な診断をしているとしたら，患者さんに対して失礼極まりない対応だと思います。
　たとえクレーマーや訴訟対策のために予防線を張る必要があるとしても，もっとマシな説明の仕方があると思います。

この程度の傷なら，毎日清潔にしてきちんと管理をすれば10日程度で治ると思いますが，ごくたまに，予想以上に治りが遅かったり，ばい菌が入るなどして悪化する場合があります。その時は，追加の治療が必要になりますので，毎日観察して，気になることがあればすぐに来てください。

　とでも言えば，患者さんは納得するんじゃないでしょうか？

　こんな小さな怪我の患者さんさえ安心させてあげられないようなら，医療技術以前に，社会人としての基本的なコミュニケーション能力に問題があると思います。どれだけ臨床技術を持っているか知りませんが，こういう医者を「藪」というのではないでしょうか。この症例を読んで，「手遅れ医者」という小噺を思い出しました。
　というわけで，昭和大学病院ではこの方に患者さんへの説明の仕方を教わったほうがいいと思います。でないと患者が逃げますよ。

【08:30】

　ある形成外科の先生からのメール。

【糖質制限の効果】
　急激な運動後の筋肉痛の出方が格段に軽くなっています。朝起きたら30センチ以上の雪が積もっている時など，家の前の除雪に数時間かかります。そんな雪かきをした次の日は絶対体中の筋肉痛が襲ってくるのですが，今年はなぜか，肩のまわりが少し強張る程度です。
　子供のスキーに付き合って，滑走時に四頭筋がプルプルした翌日でも，階段の昇り降りに支障がでてきた去年とは，大きく違って，今年は少し，痛いかな？という位。

【低温熱傷】
　先生のHPの熱傷治療をしている医師のリストをみて，来院される患者さんが増えました。今や，何でも携帯やパソコンで検索できるので，湿潤療法の説明が簡単にすみます。

【湿潤療法のその後の皮膚の変化】
　昨年秋，息子，娘が相次いでとびひにかかり，プラスモイストDCを使いました。なんとか，キズも治ってその後，もともと，乾燥肌がひどいので，ワセリンを塗ってやろうとした初冬，「えっ」と驚く変化が。
　とびひだった，瘢痕部の体毛が濃くなっているのです。そういえば，すねのキズを治した成人女性からも，「ここだけ，毛深くなった」と，治った部分をみせてもらったことがありました。湿潤療法をすると，毛根が元気になるということは，頭皮も同じことであって，だから，シャンプーレスの効果として髪の毛が増えてくるのですね。
　生検して証明するのは，しのびないので，写真を送ります。 【認知症のコウノメソッド】
　私も別の情報源から，自分の親に，フェルガードを飲ませていました。軽い鬱なのか，認知症なのかというくらいの，軽症ですが，少しでも症状の悪化を抑えられたらと，藁をも掴む思いで始めました。半年以上たっていますが，物忘れなどの進行はないように思います。

【06:00】

　「熱傷を湿潤治療している医師」に，福岡県直方市の社会保険直方病院　外科／野田晋平先生にも加わって頂きました。ありがとうございます。

　「粉瘤の治療をしている医師：リスト」　に追加。

　3月16日の中野サンプラザでの講演の詳細が決まりました。
　　　　　⇒【アンツィアーナウェルネスセミナー　第一回『新しい創傷治療』～キズとのつきあい方～】

　糖質制限関連のメールを幾つかいただきました。

　元MRです。糖質制限の経験談につきまして家族の分を報告します。
　私の母（78歳）もNIDDMです。2年前はA1ｃが約10，空腹時血糖約300，かかりつけの大学病院から私が通院しているクリニックに転院し一緒に治療を受けています。大学病院の外来には5年以上通っていましたが母の認識は境界値で少し気をつけなければ程度でした。私が偶然検査値を見て急いで転院させております。
　2年前の転院時に糖質制限を開始しましたが年齢のせいかあまり厳しくは適用できませんでした。それでも直近でようやくA1cがJDSで7.0を切り，もう現状維持程度でいいかと思っています。

　ところで今回お知らせしたかったのは認知機能？についてです。
　糖質制限を始める前は非常に物忘れが激しく，たまに会う知人，親戚たちから　「なんだか相当物忘れがひどくなってるけど大丈夫か？」　と口々に心配されておりました。また，買い物に出ても何をしに外出したのか分からなくなるようなことも出現し始め，大学病院受診時からアリセプトやSNRIなどが処方されておりました。また，普段の生活でも食事やお風呂以外の時間は寝てばかり，どこでもすぐに横になるのでせめて座っている時間を増やしてみようよとお願いしておりました。

　2年間の糖質制限の結果は（ご想像通りと思いますが）認知機能が大幅に改善しました。もちろん物忘れはしますが同じことを繰り返すことが劇的に減りました。また，気がつけば寝ている時間もかなり少なくなり，アリセプトもやめました。（まあ，アリセプトが効いたと取れないことも無いですが）
　最近では知人や親戚から認知症の心配をされることも全くなくなりました。
　母の件については各種検査値が改善し合併症や心血管イベントの危険性が遠のいたと思われますのでそれも嬉しいですが，本人の意識がしっかりしQOLが大幅に改善したことが何よりの収穫です。

　ちなみに母は秋田出身でお米は大好き，親戚からいつもおいしいお米を送ってもらっていましたが今は父が一手に引き受けて食べています。従いまして次の心配は父なんです。何しろ食事中に眠りこけてますから。
　以前紹介したメールにもあったように，秋田県の食事はやたらと甘いです。何にでも砂糖が入っています。そして，その砂糖に対向するように醤油もたくさん入れます。私の母親が料理を作っている様子を思い起こすと，すごい量の砂糖と醤油を鍋にドバドバ入れていた記憶があります。それでも，私の実家の味付けはまだ控えめな方だったらしく，他の家ではそれに輪をかけて「甘くて塩っぱい」料理が多かった気がします。私が子供の頃の秋田県人は，そういう「甘くて塩っぱい」おかずで米を腹一杯食べていたんでしょう。その結果が，全国ナンバーワンを誇る（？）脳梗塞死亡率です。

　望星-ぼうせい-（発行：東海教育研究所/発売：東海大学出版会）という雑誌に

糖尿病とメタボを克服した，糖質制限食の三年間
敵は「糖質」にあり

　との記事を　桐山秀樹　さんが執筆しています。立読みコーナーで2ページ拝読できます。

2013/01/16　・・・[06:00]／[08:30]／[12:00]／[13:30]／[15:30]

【15:30】

　昭和大学病院から逃げてこられた生後8ヶ月の前腕熱傷患者さん（受傷は1月13日）がいらっしゃいます。面積はせいぜい1％で非常に浅く，あと1週間くらいで上皮化完了かな，という程度です。なぜ大学病院から逃げてきたかというと，大学病院の医者の説明に不安になり，夜は眠れず，食事も喉を通らなくなり，ノイローゼになりそうだったから，とのことでした。親御さんから聞いた大学病院での説明をまとめるとこのようになります。
1. 深いヤケドか浅いヤケドかは2週間経たないとわからない。
2. 今後，ヤケドの傷が深くなると皮膚移植が必要になる。
3. 火傷の痕が残るかどうかはわからない。
4. 機能障害が残るかもしれない。
　この説明を受けて，安心しろという方が無理でしょう？　赤ちゃんのヤケドに対し，親御さんは　「自分の不注意からヤケドをさせてしまった」　という罪悪感を感じていますから，それに追い打ちを掛ける　「深いヤケドか浅いヤケドかもわからない，手術になるかもしれない，機能障害が残るかもしれない」　ですぜ。この説明を聞いて　「不安は感じません。夜もぐっすり眠れます」　なんて親はいません。そういう意味では，昭和大学病院での主治医の説明はあまりに心ないものです。
　患者（と家族）を不安にさせるのが医者の仕事なのか，患者を安心させるのが医者の仕事か，どちらなんでしょうか？

　なぜこんな説明をするかといえば，理由は簡単。医療訴訟に備えてです。「1週間くらいで治るヤケドです」　と説明して完治に2週間かかったら訴えられる，「皮膚移植は多分いらないと思う」　と説明して皮膚移植になったら医療訴訟を起こされる，と大学で教育をしているからです。だから，訴訟を起こされないように，最初から最悪の状況を説明します。そして，初診の段階で親御さんに　「敗血症を起こして死ぬかもしれない。皮膚移植をしないと死ぬかもしれない」　と説明を始めるわけです。

　ちなみに，この患者さんの親御さんには，
治療症例の写真を次々に見せて，「もっと深いヤケドでも痕は残ってないよ。最初はちょっと赤っぽい皮膚だけど，2ヶ月もするとどこをヤケドしたかわからなくなるよ」　と説明し，まず安心してもらいました。
　先ほど最新されましたが，久しぶりにご飯が食べられたと親御さんは笑顔でした。

　ちなみに，どんなヤケドかというと・・・。

【13:30】

　病院6階の医局からスマホで撮影した光が丘公園。まだ雪で真っ白です。東京は基本的に除雪車も除雪機もないし，家庭に雪かきもスコップもありません。だから，この程度の雪でもいつまでも残ります。大きな通りはもう雪はありませんが，一歩路地に入ると，一面の雪だったりします。
　こういう事情については，実際に東京で暮らしてみるまで気が付きませんでした。昨年までの私だったら　「8センチの積雪で都市機能が麻痺？　東京人，ひ弱すぎ！」　と笑い飛ばしていたと思います。

【12:00】

　いつもの入江先生からのメール。

　少し面白かった記事です
　先日少し名前が出ていた「コウノメソッド」からの記事ですが

「Lewy-Pick complexの話題1　初診時からLPCと気づける可能性もあるが・・・　#68」

　の症例は若い時から，いわゆる「糖質過剰摂取？」だった認知症のケースです。河野先生は糖質制限には触れていませんが，興味深い症例のようにも思えます
　また

「前頭側頭葉変性症(FTLD)の話題2　達人ケアマネがピック病だと言い切った患者」

　をみてみると手洗いのやり過ぎで逆に感染を生じたと考えられる一例がありました。おそらく，洗いすぎで皮膚のバリア機能が失われてしまったのでしょうね。

　私は個人的には　夏井＆鳥谷部先生の「湿潤療法」，江部先生の「糖質制限」そして河野先生の「コウノメソッド」を「医学会の３大革命」ではないかと思っています。共通するのは，いずれも現場の医師がこつこつと実際に症例を重ねて，それに科学的理論を検討して発展させていったものだということだと思います。（それと学会の重鎮からは認められていない点ももっと共通しているかも）

　「つわりと糖質制限」についての続報メールです（9月4日の記事）。

　元生物化学のゲームプログラマです。妻の糖質制限中の妊娠について，報告いたします。
　糖質制限でつわりが軽くなるといいなあと思っておりましたが，残念ながらしっかり気持ち悪くなりました。ただ，まだ吐いたのは一回だけで，第一子の時に吐きまくっていたのと比べると違いはあります。
　なお，吐き気が出てからは野菜をほとんど食べない状況なのですが，今日は珍しく酢豚を野菜ごと食べ，そして吐きました。胃に長く留まるものがあると吐きやすいのかもしれません。なお，吐瀉物の中には野菜のみが見られ，肉はわずかしかなかったとのことです。

【08:30】

　「粉瘤の治療をしている医師：リスト」　に追加。

　世の中にノートパソコンという商品が登場した直後からのノートパソコン使いですが，是非作って欲しいのは，「液晶パネルが取り外せてタブレットとして使え，専用着脱式キーボードが2つ付属しているWindows8マシーン」　です。つまり，キーボードを自宅と職場に置き，通勤の時は液晶パネル（タブレット）だけを持ち運ぶ，というパターンです。これなら，液晶パネルのみで600g，キーボード込みで1.3kgくらいでも「重くない」のですよ。
　もちろん，iPad や Android タブレットにBluetoothキーボードを組み合わせても同じ事ができますが，決定的な違いはWindows8ノートは長文の文章作成ができるが，iPad や Android タブレットは文章書きにはまるで使えない，という点にあります。
　私の場合，ネットに接続するのは情報収集のためで，メインはあくまで文章やデータを作ることです（例：サイトの更新記事を書く／本や映画のレビューを書く／本の原稿を執筆する／依頼論文を書く／スライドを作る etc.）。だから，キーボードがないと仕事にならないし，キーボードなしのパソコンは考えられません。しかも，本の原稿や論文となると，全体のアウトラインを常に見ながらの作業になるため，アウトライン機能がないテキストエディタ，編集機能が貧弱なテキストエディタ，キーボードでコピー＆ペーストなどの操作ができないパソコンでは仕事になりません。
　となると，タブレットにキーボード2つ，という組み合わせが私にはベストなんですよ。実際の商品としては　「タブレットのみで8万円，着脱式専用キーボード1つが2万円」　くらいで販売したら，タブレットだけ欲しい人は8万円で済むし，どうしてもキーボードが必要は人は2万円，自宅と職場にキーボードを別々においておく人は4万円余分に払う，というように用途別に購入もできます。
　さらに，AC電源も2つ標準でつけて欲しいなぁ。むやみにバッテリー時間を伸ばすより，AC電源が2個最初からあって自宅と職場に置いておけたら，バッテリー駆動時間は3時間くらいで十分ですからね。

【06:00】

　「粉瘤の治療をしている医師：リスト」　に数名を追加し，同時に書式を他のリストと統一しました。

　「糖質制限で糖尿病治療をしている医師」に，広島県福山市の有木医院／有木則文先生を追加しました。

　医師リストの数が多くなってきたため，入り口を一箇所にまとめました。

　日本糖尿病学会の声明に対し，ある内科の先生からのメールです。

　糖質制限に対するネガティブ・キャンペーンをすればするほど，自分たちの見る目のなさをアピールするようだということがわからないようですね。
　人間という動物がこの世に生まれた時から糖質を食べていたのであれば，糖質制限は「本来の食事でない，異常な食事」となりますが，人間誕生の頃から数百万年，もともと糖質制限食だったわけで，歴史的に「異常な食事」ではなく，エネルギー代謝の面でも理にかなっており，しかも実行すると効果抜群なわけで，決してマスコミに取り上げられているから普及しているわけではないと思います。

　「日本人はコメを食べるのが本来の姿だ」って言い張るなら，例えば「日本に住む，おじいちゃんやおばあちゃんがイヌイットの人」が現代の食生活により，糖尿病になっても「コメを食え」って指導するのでしょうか（笑）

　以前，普段，糖質制限をしている糖尿病患者が入院中の食事をどうするかという話題があったと思いますが，当院での経験を。

　糖質制限を希望されて当院を受診し，糖質制限により投薬が不要となった糖尿病患者さんが，糖尿病以外の疾患で大病院への入院・手術が必要となり，入院中の食事について相談されたので，主食を食べずに，不足分を糖質以外のものを持ち込んで食べたらどうかとアドバイスしました。
　この患者さんは，厚揚げ，納豆，豆乳などを持ち込んだそうで，血糖値の例として，入院中の昼食前の血糖は120-130程度だったのが，たまたま朝にパンを食べてみたら190まで上昇したとのことでした。
　ここで，その病院の医師や看護師が，「糖質制限って血糖降下に有効なんだ」って思えばまだいいのですが，スルーするってどういうことでしょう。

　糖質制限についてのメールです。
　丁度，一年程前から糖質制限(スタンダード～プチ程度)を開始。
体重は62kg→58kg (BMI 21.1→19.7)

ウエストベルトの穴二つ分(5cm程度)小径化

冬場の乾燥肌の症状が軽くなった

アレルギー，花粉症が軽くなった。

寝起きが良くなった

食後の眠気の軽減

周囲からの「変人」のレッテル強化
　タンパク質の摂取量が増えたことによる恩恵も多いですが，お陰様でかなり快適に過ごせるようになりました。特に乾燥肌とアレルギーは長年の悩みでだったので大変助かりました。改めてお礼申し上げます。

　痛感するのは，たまに糖質を取った時の体調の変化です。
食後30分ごろの強烈な眠気，というよりもはや意識消失。

翌日の身体のだるさ
　ただ，特定の条件下では糖質食も良いと思えた経験がありました。
　舞台の稽古で底冷えする寒い体育館で一日活動することがあるのですが，今週末は弁当が用意できず，コンビニのおにぎりを数個食べたのです。
常に集中して動いている為か，眠気は無し

寒さで震えが出る→寒いが震えが出るほどではない

夕方以降の集中力の欠如→集中力維持

翌日のだるさはなし
　最近，HPで便臭の話題が出ていますが，私も同じく糖質を食べたなぁという便臭に変化しました。糖質制限を始める前もそれほど便臭も強くなかったのですが，普段と違うものを食べると覿面に便臭が強くなった記憶があります。予想ですが，腸内細菌の変化が落ち着くまでおそらく数日～一週間程がかかり，その間は消化不良や便臭の変化があるのだと思います。

　20代の初めに夏井先生のピアノサイトに出会い，現在のサイトに至るまで沢山の事を学ばせてもらいましたが，何より大切なのは「旧来の知識に惑わされず，自分で考え，理解し，実行して，結果からまた考える」ことだと思います。

　【レコード販売大手・ＨＭＶが経営破綻　英国】
　ついに，というか，やはり，というニュースです。青銅器から鉄器へ，馬車から車へ，固定電話から携帯電話へ，ブラウン管テレビから液晶テレビへ，石炭から石油へ，開腹手術から腹腔鏡手術へ・・・という歴史の流れと同じ変化が起きただけです。

2013/01/15　・・・[06:00]／[08:30]／[09:30]／[11:00]／[12:30]／[13:00]

【13:00】

【糖質制限勧めず，日本糖尿病学会声明案】
　ツッコミどころ満載の声明が出されました。

【12:30】

　【アメリカ下院の科学委員が「進化論はウソっぱち」と発言】
　アメリカ下院の科学委員会の委員には，科学の素養がゼロ以下でもなれます。さすがは自由の国アメリカ，宗教馬鹿の超大国アメリカです。

【11:00】

　病院の外来から見た光が丘公園の様子です。

【09:30】

　ある先生から糖質制限と糖尿病治療についてのメールをいただきました。

　学会で，I型糖尿病患者で医師の方の発表をたまたま聞いて気づいたのですが，
１）「I型糖尿病患者がインスリンを自己注射することをためらわすような言説はすべて敵である」

　これは，小児喘息の子供にステロイド吸入を使用することに反対する言説が敵であることや，傷は消毒するべき，やけどにゲーベンを使うべきという言説が敵であるのと同じ感覚のようです。I型糖尿病の原因が本人の食生活にあるという中傷や「こうすれば治る」という民間療法などにさらされている患者を守るために戦っている感じです。
　I型糖尿病患者の予後がまだ不十分であることから戦いは厳しいようです。

２）「I型糖尿病患者にとっての幸せは，周りの人と同じように飲み食いできること」

　日本のように他人と違うことがいじめの対象である状態では，上記は切実な希望のようです。糖質制限はインスリン登場以前の悲惨な食生活にもどることを意味し，制限よりはカーボカウントして社会に溶けこむことが患者の望みのようです。

　１）２）から，糖質制限はI型糖尿病患者担当医にとっては敵なようです。
　逆に，I型糖尿病患者が楽に生活できるには，世間全体が糖質制限になる状態が必要なようです。
　糖質制限を語るには，湿潤療法やシャンプーレスの時とは違い，単純に糖尿病専門医を敵と考えず，I型糖尿病患者や日本の社会についても目配りが必要ではないかと考えました。

【08:30】

　粉瘤治療医師リストを更新しました。

【06:00】

　「末節部不全切断でも縫合しなくて治った」症例を追加。ほとんどブラブラ状態で，引っ張ると取れそうな状態でしたが，縫合せずに治りました。

　「熱傷を湿潤治療している医師」に，東京都世田谷区のかるがもクリニック／宮原篤先生にもご参加いただきました。ありがとうございます。
　その宮原先生からのメールです。

　37日目（当院治療23日目）の熱傷患者さんの治療経過です。見違るほど綺麗になりました。湿潤療法を選択してもらって，本当に良かったと思います。
　この宮原先生もそうですが，「怪我の治療はやったことがないけれど，ヤケドの治療ならやってます」　という先生が増えて来ました。従来は　「ヤケドは特殊な外傷。だから，外傷治療に習熟してからヤケドの治療を学ばないといけない」　という考えが一般的ですが，湿潤治療は原則的に　「手術（＝植皮）が要らない熱傷治療」　ですから，外科医でなくてもきちんと治療できるので，「外傷治療の経験はないが，熱傷治療なら大丈夫」　というパターンもアリなんですね。
　このあたりは　「糖尿病の内服薬とかインスリンの知識は皆無だけど，血糖値を下げることならできるよ」　という医者とか，「皮膚科の知識は皆無だけど，褥瘡なら簡単に治せるよ」　という医者がいるのと同じです。

　一昨日からアナウンスしている「粉瘤治療をしている医師」ですが，数人の先生から「リストに掲載していいよ」メールをいただきました。とりあえず，簡易リストを作りました。

　いつものにしぼり整形外科の西堀先生からのメール。

　僕は臨床整形外科学会という学会に所属しています。整形外科医の開業医の集まりなので，他の学会に比べて，外来治療にすぐに役に立つような発表が多いです。
　その学会誌に，静岡県の山中整形外科の山中芳先生の「クリップを使った陥入爪治療の小経験」という論文がのっていました。
　高価なマチワイヤーの代わりに，めちゃめちゃ安い事務用のクリップ（ゼムクリップ）を使って，陥入爪を治してみたという論文です。巻爪の患者さんで試してみたら，けっこううまくいきました。当院のブログに載せましたので，ご参照ください。

　牛乳と乳がんについてのメールです。
　元々軽い腎臓病があり，動物性特に肉食は避けていました。江部先生は腎臓病には向かないと記されていましたが，これ以上のダイエットはないと思い，数値や体調見ながら始めました。
　別の理由に肉食後には，脚のくるぶしから上15cm間に赤い発疹が必ず出ていたからです。痒くて血が出るほど掻きたくなっていました。植物性蛋白大豆などだけで蛋白質を基準値に摂取するのは難しくて，採血の度に低蛋白で，良くないと言われていました。
　昨年３月に糖質制限始めて，気が付いたら，今は毎日のように肉食していても，脚に赤い発疹が（数えられない程出ていた）今は全然痒くもなく出なくなりました～♪　そして，腎臓の数値も悪くなっていません。ビックリです。今後も体調見ながらですが，，。

【乳がんと牛乳】
　2年前「乳がんと牛乳──がん細胞はなぜ消えたのか」を読み，同じような体験しました。が，私の場合は乳製品止めても消えませんでした。元々はそれ程，乳製品摂取はしていなかったのですが，チーズを度々食べだしてから，がんではないと言われていた左胸の小さなしこりが急に1,5cm位になり，固くなりだしました。そして部分摘出。それが9年前です。

　その後2年前イタリー製のチーズ（パルミジャーノ・レッジャーノ3年物）を毎日という程，食べだしキロ単位でネット購入し，週に5日は食べていたかも～半年後，同じ左脇下のリンパ節が腫れ出しました。そして，その頃この本と出合い衝撃を受けました。（このチーズは美味しくて後引くのですが，止めました）
　運悪く手術を待たされ，その間に，肥大化したリンパ節の側には神経も通っているとか，段々ピリピリもの凄く痛くなり我慢して予約日を待ち，同年12月に切除しました。今は反対側のリンパ節も少し腫れていますが，痛みもなく安定し大きくなっていません。
　同じ頃，同じようにこのチーズ摂取していた，友人（50代女性）は同じ頃に下肢に帯状疱疹が本当に痛かったと言っていました。が，乳製品との因果関係は分かりません。
　担当医（慶応・近藤誠先生）にこの本を持参しましたら，「私は一つの物だけを原因とするのは好きじゃない」と，そして，「貴方の場合は偶々だよ」言われました。その時は，そうかも知れない，と思いました。その頃は糖質制限食は知らず，それ以来乳製品は摂っていません。

　今はスタンダード食ですが，なるべくスーパー制限食を，心掛けています。40代の体重（50kg）に戻り，軽くなり20才若返ったような気分です。このブログあればこそ続けられると，日々の更新本当に楽しみしています～♪

　「糖質制限と便臭の変化」についてのメールです。

　私もなんちゃて糖質制限を１月ほど前からはじめたのですが，「玄米菜食のみ」　or　「糖質制限のみ」の場合，便及びガスはくさくないのですが，ミックス食にするとテキメンに悪臭となりました。
　どちらかの食に戻すと数日で，臭くなくなる感じです。カラダって面白いですね。

　話題の糖質制限食下でのおならの臭いについての情報です。
　大阪にある，朝日放送の「探偵ナイトスクープ」という番組（関西では人気の非常に高い番組です）で，昨年11月16日に「オナラをかがせて！！」というお題が放送されました。くさい臭いが大好きな“オナラフェチ”の女性が，他人の臭いをかがせてもらうという企画です。

　そこでは，卵，発酵食品（チーズ・納豆），肉＋にんにく，豚骨ラーメン　など，それぞれだけを２，３日食べ続けたという人の臭いをかいでいました。その短期の食生活での結論は，肉（またはにんにく？）が一番くさい，というものでしたが，発酵食品の男性の臭いは「甘い，さわやかな」と形容されていました。
　食品の臭いと，腸内細菌が関わる腸内ガスの臭いとは，直線的には結びつかないと思いつつ，でもそれぞれの被験者が食べたものは，もともとそれぞれが好んで食べているものを選んだとも思うので，何か参考になるかもと思いました。

　長期の糖質制限食下での話とは，少しずれますが。
　You-tubeでも動画が見られます。10数分でした。

　作家の五木寛之先生絡みのメールです。

　たまたま五木寛之氏の『下山の思想』を読んでいたら，p80に「常識として信じられてきたことが，一夜でくつがえされたりもする。」の文中に「傷はぜったい...」の内容が挿入されていました。因みにもくじの「暮らしのなかのニヒリズム」のなかに挿入です。
　先生はニヒル？そんなに冷めてないですね？専ら熱いと思いますが。ご参考まで。
　五木寛之先生が日刊ゲンダイに書かれた私の本の書評はこちらです。身に余る光栄，とお礼を言いたいくらい高く評価して頂きました。そこに登場する表現です。

　「ニヒリズム」　の定義についてはよくわかりませんが，上記の文章にある　「パラダイムシフトは世代交代でしか起こらない」　というのは　「自分の死と他人の死」　を大前提とした考えです。「新しい考え方を受け入れられない年寄りがいるのはしょうがない。しかし，最初から新しい考え方に慣れ親しんだ若い人が増えれば，いつか絶対，世の中は変わる」　のです。あとは，その年寄りどもが死ぬのが早いか，私が死ぬのが早いか，それだけです。私が先に死ねば年寄りどもの勝ち，彼らより私が長生きすれば私の勝ちです。

　これは鳥谷部先生，江部先生についても同じです。彼らが旧来の常識に対し，最終的に勝利の栄冠をつかむことは間違いありません。彼らの考えは　「科学的に正しい」　からです。問題は，その日が生きているうちに来るか，死後に訪れるか，という点にあります。
　死んでから称賛されてもちっとも嬉しくありません。褒めてくれるなら生きているうちにして欲しいです。だから私は鳥谷部先生や江部先生を必ず引き合いに出すし，それぞれの業績を取り上げます。「死とのマッチレース」　で残された時間はあと20年もないからです（これは私も同じ）。生きているうちに3人で勝利の美酒を飲みたいから，毎日必死に泥臭く頑張るしかないのです。

　私のKindle Paperwhiteは日々，コミック専用マシーンと化しつつありますが，『つらつらわらじ』という作品は面白いです。備前岡山藩から江戸までの参勤交代の道中を描いた漫画で，大した事件が起きるわけでもない，淡々とした地味な作品です。おまけに，第1巻を読み通しても登場人物が多いのに見分けがつけにくいし，人間関係も十分に説明されていないため，正直言って　「これは群像時代劇の失敗作かな？」　と思ったくらいです。
　ところが，第2巻に入ってから俄然，面白くなります。財政緊縮策を打ち出す幕府の老中，それに反発する藩主，家老内の対立，幕府の密偵，大阪商人の思惑，御所の天皇の思惑などが絡みあい，重厚で骨太なドラマが展開されていきます。
　この作品がどれほど読者に支持されているかは，amazonの読者レビューを見るとわかります。第1巻は★★★～★★★★★なのに，第2巻は★★★★～★★★★★となり，第4巻では★★★★★のみとなっているからです。巻を重ねるごとに評価が下がる本は掃いて捨てるほどありますが，その逆の本は極めて少数です。

　【インドのバスでまた集団強姦事件，6人逮捕】
　インドの現実は，まさにこの本が予言した通りの方向に向かっています。暴力と性衝動が直接的に爆発する社会です。

2013/01/13　・・・[07:00]

【07:00】

　「プラスモイストP取り扱い薬局一覧」に，東京都練馬区のリヴィン光が丘調剤薬局を追加しました。

　「粉瘤を正しく治療してくれる医者はどこにいますか？」　という質問を全国各地の患者さんからいただきますが，誰に紹介したらいいのか皆目見当がつきません。そこで，「これと同じ方法で粉瘤の治療をしている」　という先生がいらっしゃいましたら，メールでご連絡いただけないでしょうか。いずれリストを作ろうと考えていますが，掲載の条件は次のようにさせていただきます。
1. この治療法と同じ方法で治療をしている。
2. 感染の極期でもきちんと痛みの少ない局所麻酔・治療ができる。
3. 膿瘍腔にガーゼを入れたり，消毒をしたりしない。

　「糖尿病学会と製薬メーカー」に関連してのメールです。

　糖尿病学会と製薬メーカーの話はさもありなんですね。
　成育医療センターで熱心に石鹸で洗うスキンケアを指導している先生は，マルホの宣伝しています。聞いた話ですが，ヒルドイドを山のように処方するそうです。
　ヒルドイドの薬効はただ一つ，皮膚の乾燥化であり，保湿効果はゼロどころかマイナスです。要するに，とんでもない薬です。小林製薬のアットノンも成分は同じなのでこれも間違いなく乾燥剤です。
　「ヒルドイド＝保湿剤」だと信じて処方しているお医者様は，もう一度，高校化学を学び直すべきです。

　一昨日の乳癌の話題に関連してのメールをいただきました。

　乳がんへのコメントです。この本は興味深いです。
　　　　　⇒【乳がんと牛乳】

　この本の内容が正しいかどうかは私には判断できませんが，「体にいいと皆が信じてしていることで，実は有害だったことが後に明らかになった」　という例は医学の世界では枚挙に暇がありませんから，もしかしたら・・・という気がします。

　乳癌の話題，糖質制限などに関するメールです。

　「遥かなるセントラルパーク」を読み終えました。最後はドクがどうするのかハラハラしながら読みました。おもしろかったです。ありがとうございました。
　中でもニューヨークに着いたら新しい自分に出会えるとゆう所は先生に教えていただいた，「糖質制限で今のこんな自分に出会えるとは思っていなかった。」とリンクして，大げさにゆうと，人生が楽しくなってきました，これからどんな自分に出会えるの非常に楽しみです。

　糖質制限ですが，順調です。
　カロリーと体重の件では，私の場合体験談としては，最初の３ヶ月ぐらいで６２キロから５６キロぐらいになった後，３ヶ月ぐらいほとんど変わりませんでした。食事もほとんど変わらなかったと思ってますが，ああこれで落ち着くのかと思っていましたがその後又減りだしました。今１０ヶ月目で５３～５４キロぐらいです。
　気をつけないといけないのは，糖質を取らないと，あの急激なお腹がすいたとゆう感覚がないので，痩せすぎてしまいいそうです。
　それとウエストが８２センチから７３センチと思っていたのですが，先日ユニクロで新しいパンツを買おうとしたのですが，なんと７３センチもぶかぶかでウェストの合うのがなくなりました（大人用は７３センチからでした，私的には足の長さとかで，キッズ用でいいのかとは思いましたがさすがに試着できませんでした）。このように私の場合は同じように食べても？体重の変化は同じようにはいかないですね。カロリーってなんなんでしょう？

　そして便の件は私は糖質制限後６カ月ぐらいは安定しないで，少しゆるくなったり，固くなったりでしたが，今は毎朝順調に出ています。そして臭いもほとんどなくなったかな？それと発酵したようなあの臭いオナラが出なくなっています。

　糖質制限と便臭についてのメールです。

　「便が臭くなくなった」というメールの紹介がありましたね。
　それで思い出したのですが，赤ちゃんの便も離乳食前の母乳のみの時はふわっと（むしろ少し良いにおいもするくらいの？）臭くない便であったのが，初めてお粥を食べさせたあとの便から突然「大人の便」のにおいに変わって，ビックリしたのをよく覚えています。・・・糖質のせいでしょうね？

　そして，汗のにおいですね！　糖質制限食ですごしておりますが，年末年始で緩めてしまい，普段と比べ結構な量の糖質を食べました。すると，糖質を控えていたときと違い，汗臭いです。質の違うにおいですね。
　糖質制限食の時の汗は臭くないです。くさいのと違うにおいがします。これがケトン臭というものでしょうか？少し甘いようなふわっとしたにおいで，離乳食を食べてない母乳のみの頃の赤ちゃんの便に共通したにおいを感じます・・・。（これは勝手な先入観かな？）

　税収と医療費の話題について，医師からのメールです。
　「税収＝医療費となると，日本は破綻する」という論調であると認識します。
　一方，医療費の支払いは，公費１３兆４９３３億円，保険料１７兆５０３２億円，自己負担４兆９９２８億円（ただし２００９年度のデータ）であり，医療費の公費負担割合は，36.9％ていどです。従って，患者側（国民）が63.1％を負担しております。
　　　　⇒【増加が続く医療費の公費負担について】

　一方，２０１１年度の日本の国民総所得は４９０兆８２４０億円（円換算，1ドル＝85円）程度であることが公表されています。
　　　　⇒【国民総所得（GNI）の高い国】

　税収が４２兆円であれば，税負担割合は（国税に限りますが）8.55％程度であり，一層の増税余地があると考えるのが普通と思われます。
　国民総所得に占める医療費の割合は（2011年度），7.7％となり，多いとは思えません。
医療費は63％を国民が直接負担しており，公費は37％程度である。

総医療費は，国民総所得の7.7％程度であり，多いとはいえない。

総医療費と税収を直接比較するのは，負担の実態から見て適切でない。
　以上が私の意見です。

2013/01/11　・・・[06:00]／[11:30]／[13:00]>／[14:00]／[14:30]

【14:30】

　ある先生からの「糖質制限と便臭の変化」というメールです。
　糖質制限によって生じた変化に疑問があり，メールを致しました。それは「便からクサイにおいが消えた」ことです。

　夏井先生の影響で，糖質制限を始め，10か月になります。特に健康問題や肥満もなく，単に面白そうなので始めてみました。それまでは，どちらかというと「玄米菜食」的な食生活でした。
　私の場合，最初から江部先生のいうところのスーパー糖質制限でやってみました。主食類や甘いもの，根菜・果物類を一切抜いた代わりに，肉や魚，豆腐などタンパク質と脂肪を増やしました。
　食べる量も特に減らしていないので，摂取カロリーはむしろ増えているかもしれません。
　あと，糖質制限開始以降は，おやつ代わりに，ラカントを使って自作したコーヒー寒天を一日1回200g程度食べるようになりました。

　このように，連日，肉や魚を多めに取っているにもかかわらず，驚いたことに，しばらくすると，いわゆる「便らしいクサイにおい」が消えたのです。
　もともと便秘も下痢もなかったのですが，玄米菜食をしていた頃は，便はやはり便らしいクサイにおいがしておりました。
　ところが，スーパー糖質制限で6カ月ほどしたあたりから，そうした「クサイ」感じがまったくなくなり，むしろ薬っぽいというか，苦そうな(味見はしていませんが)においになりました。食べる量がそれなりに多いせいか，便量，便通の頻度は以前とそれほど変わりません。

　世の中にある健康本では，肉など動物性たんぱく質を取る人の便は腸内で腐敗しやすくくさいといったことが必ず書かれています。それなのに，肉や魚や脂っぽいものも多く食べても，便がくさくないというのはどういうことなのか，以前とは腸内細菌叢が変わったのだろうということは想像できるのですが，どういうメカニズムなのか，本当に腸内で腐敗なんて起こっているのか，と疑問がわいております。

【14:00】

　内科の先生からの「糖尿病専門医と糖質制限食」というメールです。
　糖尿病専門医が糖質制限食に否定的な理由のひとつとして，ほぼ全ての学会やセミナーなどが，製薬会社の後援でされていることが大きいのではないでしょうか。
　たとえば，このあいだ糖質制限食に警鐘を鳴らした糖尿病学会会長の門脇先生，国産初のＤＤＰ４阻害剤「テネリア」発売に当たって，精力的に解説・宣伝していらっしゃいます。（例：m3.com のコマーシャル動画）

　糖尿病治療で今脚光を浴びているインクレチン関連薬ですが，インクレチンは食後血糖上昇時だけに働く生理的なホルモンで，ＤＤＰ４阻害剤はインクレチンの分解酵素阻害によりインクレチンを長く働かすので，朝１回のめば，夕食後の血糖上昇に至るまで一日中抑えられ，低血糖にならない，という夢の薬です。
　しかし単独では弱いので，他の薬と併用で使われることが多く，ＳＵ剤との併用は高齢者で重症低血糖で死亡する例が続き，警告が出ました。それ以外は他の薬に比べ副作用が少ないとはいえ，副作用リストは多彩です。腸閉塞，急性膵炎，肝機能障害，皮膚粘膜眼症候群，横紋筋融解症，等々。

　一応「食事・運動療法でコントロールできない場合」に使う，とされていますが，そりゃあ今の糖質６０％の「食事療法」ではほとんどが適応になってしまうでしょう。そもそもこの薬だけで抑えられるような軽症糖尿病でしたら，ちょっと糖質制限すれば食後血糖上昇は抑えられ，こんな薬はいりません。
　でも，そんなこと，製薬会社の手前，口が裂けても言えませんよね。

　江部先生によると，インクレチンはもともと食後たった１分しか働かないホルモンで，それは人類が古来糖質を大量に取らなかったから１分間で十分だったのでは，とのこと。それを無理やり一日働かして，本当に長期に使用して問題ないのでしょうか。門脇先生も長期投与の安全性については検討，と言っておられますが，でもそれが証明されるまで発売してはいけない，とは決しておっしゃいませんね。

【13:00】

　最近，外来患者さんで糖質制限をしている人が多くなりました。もちろん，このサイトをご覧になって糖質制限に興味を持ち，なんか面白そうだから，という軽いノリで始めています。
　今日受診された指の爪郭炎の患者さんもそうで，3日前から糖質制限開始で，早くもこんな変化が，と興奮しておられました。
1. 体重がおよそ100kgで，たった3日であっさりと2kg以上減った。
2. ご飯を食べなくなったら空腹にならなくなった。
3. 主食を食べないと，量を食べなくても満足するようになった。
4. 食後の眠気がなくてすごく快調
5. 体重がちょっと減っただけなのに，体を動かすのがすごく楽になった。階段を登るのが苦でなくなった。
6. 朝の目覚めがすっきり爽やか。
7. こんなに簡単ならもっと早く始めればよかった。

　その他の糖質制限関連のメールです。
４０代　男性（一般）
＜糖質制限の実施形態＞

以前より朝食は取っておらず，昼食，夕食に主食及び麺類を抜いた（ただし，どうしても外食等で主食摂取を余儀なくさせた場合は，量を極力減らした）。

酒は，ビールを糖質フリーの発泡酒に換えた他は，焼酎，バーボン，ワインは全く気にせず飲んだ（日本酒は以前より基本的に飲んでいない）。なお，飲酒頻度は，6回/週。

コーヒーは砂糖を止めたが，たまにチェコレート等のお菓子類は食べている。

現時点で糖質制限１１ヶ月継続中。
＜良い点＞

糖質制限開始後約3ヶ月で体重：８８→７５Kg，ウエスト：９５→８４cmに減少。

朝起きた時に歯の汚れが少なく（付き難く）なった。

やせた為かイビキの音が小さくなったとのこと（パートナー談）。
＜悪い点＞

便が硬くなった（たまに外食で主食を取ると柔らかくなる）。

開始後半年は，ガス（屁）の回数が増えた。（半年後からは，収まってきた。）

新しいウェストサイズのズボン等が必要になり出費が増えた。（嬉しい出費ですが（笑））
　一般の方から　「思っていたことをまとめまてみました。間違えがあれば指摘してください」　というメールをいただきました。
　日本の平成24年度予算での歳入は約90兆円である。内訳をみると公債金約44兆円（49％），国税約42兆円（47％）である。歳入の約49％が借金である。

　そして，平成23年度の医療費は前年度に比べて約 1.1 兆円増加し，過去最高の 37.8 兆円※2 となった。その医療費の内訳は，入院 15.2 兆円（40%），入院外+調剤 19.8 兆円（53%），歯科 2.7 兆円（7%）となっている。

　医療費が税収と変わらなくなっている。医療費を削減しないと，日本は破綻する。

　また，主な傷病別に見た男女別一般診療医療費（平成20年度）から，一見すると悪性新生物の割合が高そうにみえるが，糖尿病の合併症が分けられているので低く見える。
　高血圧性疾患，脳血管障害，腎疾患，虚血性心疾患が糖尿病の合併症や肥満由来であることは明白である。なかには糖尿病や肥満が由来でないケースもあると思うが。試しに糖尿病および糖尿病合併症を合算すると，男性35,379，女性31,317，合計66,696となり，悪性新生物の2倍超になる。

　また，たいていの悪性新生物はブドウ糖のみがエネルギー源である。
　このことから，糖質制限をすると，悪性新生物の増大や，糖尿病・糖尿病合併症の発症を抑えることが期待できる。

　しかし，厚労省はそんなことを考えていないように見えます。なぜか。
　憶測ですが，手術無しや投薬無しで病気が治ると，医療機関や薬局に対しての厚労省の権力が落ちるからではないか，と思います。厚労省が原因で，日本が沈没しかねません。
　日本は国家として糖質制限をし，国民の健康増進により医療費を削減しなくてはいけない！

【11:30】

　30代女性の乳癌局所再発の患者さんが通院中です。手術をした病院の外科に何か不信感があるらしく，局所の処置を求めて当科を受診されたのが3ヶ月ほど前でした。私は傷の処置しかできなくて，ガンについての知識はないけど・・・と説明しましたが，それでいいです，ということで「穴あきゴミ袋＋紙おむつ」方を指導しています。
　そして1ヶ月前，「糖質制限で癌の進行を遅らせられるのでしょうか？」と質問されました。このホームページの「ガンと糖質制限」の書き込みを見て興味を持たれたそうです。そして，さまざまな癌治療について民間療法の類も含めて勉強され，ご主人と相談の上，最も納得できる方法として糖質制限を選ばれたそうです。以後，糖質制限を行なっていますが，この1ヶ月間で本人が気がついたことです。
1. すごく体調が良くなり，疲れなくなった。
2. 食後の眠気がない。気分が晴れやか。
3. 以前はすごく寒がりだったのに，今年は寒さをあまり感じない。
4. 以前は風邪を引きやすかったのに，今年は旦那様が風邪を引いても自分には感染していない。
　そして，私が気がついたことです。
1. 表情がとても明るくなった。
2. 乳癌はとりあえず拡大はしていないようだ。
3. 乳癌皮膚転移・再発なのに，創部からの出血もなければ，悪臭が全くない。
　これまで，乳癌の局所再発といえば，悪臭との戦いみたいな感じでしたが，この患者さんではそういうことが一切ありません。なぜなんでしょうか？

　ちなみに，この患者さんに　「HPで取り上げていい？」　って尋ねたら，「ドンドン書いてください。それで他の人の役に立つなら自分が癌になったことが無意味でなくなりますから」　とおっしゃられました。

【06:00】

　「美味しい糖質制限食が楽しめる飲食店」に，愛知県瀬戸市の韓国料理　金泉を追加しました。

　現在，「糖質制限本」を執筆中ですが，ここではこれまでお寄せいただいた糖質制限関連メールを紹介する予定ですが，何しろメールの数が多いため，その取捨選択の段階で右往左往している状態です。昨日一日かけて，なんとかその取捨選択方法を考えつきました（・・・そういうわけで，昨日は更新が一回だったわけね）。

　糖質制限関連のメールです。
　薬剤師です。
　先生のところに「Medical Doctor」という雑誌を業者が持ってきますか。「クリニックマガジン」と同内容かと思いますが。特集の一つにこんな記事があります。

ここまできた糖尿病診療
[新年BIG 対談／糖尿病克服への「DREAMS」を語る]
早期から積極的に介入する“先制”治療の実践を
順天堂大学大学院河盛隆造 vs 東京大学大学院門脇孝

　業界の重鎮からのメッセージが語れていますが，そこにはインスパイアされるものはありませんでした。DPP-4阻害薬を巧みに持ち上げて話を展開していることを否定はしませんが，糖質摂取と糖尿病との関連に触れずに話を進める姿勢には，違和感といいましょうか，視野の狭さを感じます。
　雑誌「オレンジページ」でもごく普通に糖質制限を取り上げているくらいですから，業界重鎮の方にはぜひ語って頂きたかったです。
　「クリニックマガジン」と「オレンジページ」の糖尿病治療に対する姿勢の違いですが，
- 前者は「糖尿病が一章治らない病気であって欲しい人たち」向けの雑誌
- 後者は「糖尿病が治る病気であって欲しい人たち向けの雑誌
　と考えるとわかります。門脇教授や河盛教授にとって糖尿病患者は　「飯の種」　ですから，糖尿病が治る病気だと飯の種がなくなってしまいます。でも，［糖尿病］＝［一生涯，DPP-4阻害薬を飲み続けてコントロールする病気］　であれば，薬を処方するだけで一生飯が食えます。だから，お二人の教授は　「糖尿病患者は一生薬を飲むものだ。糖質制限なんてされては俺達は飯が食えなくなって困る！」　と必死なんですよ。患者の健康よりまずは自分の生活です。そういうお医者様が二人雁首を揃えて新春対談しているんだな，薬が売れないと困る業界がそういう二人をバックアップしているんだな，と考えてあげましょう。

　【3色成形できる家庭用3Dプリンタ CubeX ＆新 Cube】
　3Dプリンタもいつの間にか家庭用に販売され始めていて，値段もかなり下がりました。この製品が4000ドルですから，なんと30万円台です。こんなのが普通に自宅で作れるんだったら。ちょっと欲しいかも・・・使い道は買ってから考えるとして・・・。

　【浮き彫りになった“言論の不自由”　「南方周末」事件から見えてくるもの】
　「南方周末」という雑誌を巡る当局の規制・弾圧がどういうものか，中国における報道とはどういうものか，とてもよくわかる記事です。
　何しろ中国はジニ係数＝0.61」「という世界最悪水準の数字を誇って（？）いますから，いつ社会暴動が起きても不思議ない状態です。ちなみにジニ係数が0.61というのは，糖尿病で言えばHbA1cが14とか，収縮期血圧が常に250mmHgとか，BMIが45とか，そういうレベルの数値です。
　「HbA1cが14を超えているが，DPP-4阻害薬を飲めば大丈夫だ」と言っているのが中国共産党，「HbA1cが14を超えているから糖質制限をすべきだ」と主張しているのが南方周末ですね。

2013/01/10　・・・[06:00]

【06:00】

　『食と文化の謎』という本についてのレビューを追加。手放し絶賛モードの素晴らしい本です。

　［Jazz Piano Trio: コレクション］，ひとまず完成。

　上海で湿潤治療をしている林先生からのメールです。
　まだ学会発表ですが，，，

【加糖飲料摂取に要注意！ 1日4缶でうつ病リスク3割超上昇】

26万人超の中高年を調査，第65回米国神経学会で発表へ

　日常的に摂取される加糖飲料，コーヒー，紅茶などとうつ病発症リスクについて，米ノースカロライナに拠点を置く研究開発地域リサーチ・トライアングル・パークの加齢・神経疫学グループのHonglei Chen氏らが26万人超の中高年者を調査したところ，炭酸飲料などの加糖飲料を全く摂取しない人と比べて，1日当たり4缶または4杯摂取していた人では約10年後のうつ病発症リスクはおよそ30％超上昇していたことなどが分かったとして，米国神経学会の公式サイトで紹介された。詳細は，第65回米国神経学会（3月16～23日，サンディエゴ）で発表される予定。

【無糖のコーヒー摂取では10％のリスク低下】
　加糖飲料摂取については，過剰摂取により体重増加はもとより，糖尿病，高血圧，さらには冠動脈疾患リスクとの関連も報告されているが（関連記事），今回のChen氏らの研究ではメンタルヘルスへの影響が示唆された。
　対象は50～71歳の一般人口26万3,925人。1995～96年に1日当たりの飲料摂取（炭酸飲料，フルーツパンチ，紅茶，コーヒーなど）について尋ね，約10年後，2000年以降にうつ病と診断されたか否かを調べた。その結果，約26万人中，1万1,311人でうつ病が確認された。
　摂取していた飲料の種類や量別に解析した結果，炭酸飲料では未摂取に比べて1日当たり4缶または4杯以上摂取でうつ病発症リスクは約30％上昇，フルーツパンチでは加糖飲料未摂取に比べて1日当たり4缶摂取でリスクは約38％上昇。リスクの上昇が示された各飲料の種類別に検討したところ，炭酸飲料，フルーツパンチなど，いずれも通常（regular）よりもダイエット（diet）でよりリスクが高かったという。
　一方，コーヒーでは未摂取と比較して1日当たり4杯摂取で後年のうつ病発症リスクは約10％の低下が示された。

　「さらなる研究が必要ではあるが，今回の結果により加糖飲料の摂取を控えたり，無糖のコーヒーに置き換えたりすることで後年のうつ病発症リスクを抑制させる可能性が示唆された」と同氏はコメント。詳しい報告は，今年（2013年）3月中旬から行われる第65回米国神経学会で行われる予定。

　Kindle Paperwhiteでの読書用に購入したのがこの漫画。淡々と猟師生活を描いているだけの作品なんですが，これがやたらと面白いです。速攻で第2巻も購入・ダウンロード！

2013/01/09　・・・[06:00]／[08:30]／[09:30]／[13:00]

【13:00】

　こんなメールをいただきました。
　大晦日の朝に２歳半の長男が転んでテレビ台の角におでこをぶつけて1cmほどパックリ！顔面血だらけになりましたが，病院も休みですし，なんとかなるだろう，もし腫れたり感染兆候があれば救急に行けばいいやと先生の小児顔面裂傷テーピング治療ページを参考に自己処置しちゃいました。
　細めの絆創膏数本で傷を寄せて閉じ，その上から折って６枚分重ねにしたプラスモイストTOPを，普通サイズの絆創膏で圧迫するように固定。
　元旦に交換し同様に被覆+圧迫。
　１月２日からはハイドロコロイド被覆。
　６日からワセリン・プラモイTOP・防水フィルムで被覆しています。

　再現性といいますか，先生のサイトの写真通りに治っていくので，安心して治療にあたれました。普段から先生のサイトを見ていると，こういった時に慌てずに済むのでいいですね。

　さて，アップテンポなピアノジャズトリオは作業BGMにピッタリですね。持っているCDはほとんど無いのですが，以前ラジオで聞いて思わずアマゾンでCDをポチったのがコチラ
　小曽根真トリオのアルバム「リボーン」からの一曲です。

【09:30】

　広島で湿潤治療をしている伊藤内科の伊藤先生からのメールです。
　当院の８０代の女性のお二人のかたですが，糖質制限（スーパーではありません。）を開始してから数ヶ月，白髪の状態から部分的に黒髪に変化されつつあります。
　映画「コクーン」の世界をみるようです。とてもびっくりしました。

　［Jazz Piano Trio: コレクション］にデータ追加。

【08:30】

　外見だけで買っちゃいました。カワイイっす。

デスク作業のお供に人形型USBハブはどうですか？【両手両足】人形型USBハブ【USB接続】
価格：500円（税込，送料別）

【06:00】

　突然ですが，［Jazz Piano Trio: コレクション］　というコーナーを新設しちゃいました。私の外来では四六時中，ジャズ・ピアノトリオの演奏を流していますが，そのアルバムリストです。メジャーで有名なピアニストがほとんど含まれていないちょっとマニアックな選曲だと思いますが，私の好みを並べるとこうなります。

　糖質制限関連のメールをいただきました。
　いつも精力的なお働きには感心驚嘆尊敬のいたりです。
　さて，下記の記事が目に付きましたのでお知らせします。

【果糖伝説否定・・・果糖では，満腹中枢へフィードバックが効かない】

　ところで，我が母87歳末期認知症は，昨年末頃より拒食(ピックの部分症状か，口を噤んで開かない)のため極度の栄養不良（サイコペニア及び脱水）を来たし，肺炎(誤嚥性とされるが，ほとんど経口摂取なし)を併発し呼吸器内科病院に入院しました。
　お決まりの，抗生剤点滴，高カロリー栄養剤の点滴が続けられましたが，末梢点滴では中々栄養状態は改善しない，ということで中心静脈栄養や胃瘻も考えて下さい，と担当医から言われました（ほとんど，終末期の延命措置は取るかどうか，といったニュアンスもありました）。
　いずれにせよ糖質満載の点滴なので疑問がありましたので，先生のサイトに出ていた「ある心臓外科の先生からの糖質制限から見たTPNの問題点」を担当医にプリントして見せたところ，イントラファットを隔日に付加して貰えました。前後して，認知症薬(経口では殆ど飲めていなかったがレミニールが投与されていた)をリバスタッチパッチ剤に変更。

　拒食が少しだけ収まった時にゼリーを少しずつ経口摂取できるようなったので，病院の若い管理栄養士に高糖質でない高カロリー食を考えてくれないかとお願いしたが，プルモケア（脂肪の割合が多い）に近い組成の食品がないらしいので，家族で食品を調達するしかない。プルモケアにサプリメントのフェルガードを混ぜ（時に，同じくアミノ酸粉末も混入）したものを日に数回をメドに食べさせる（私は週1回程度しか側に行けないので，姉が出来る範囲で実施）。
　それでほぼ一ヶ月後の現在，点滴も外れ，経口栄養が可能となり，それなりに安定した日々が続いています（前担当医は，誤嚥性肺炎を繰り返すのは時間の問題，といったことばかり強調して予防線を張っているようですが）。今回の回復回生には，リバスタッチが効いているのかも知れませんが，何より栄養状態の改善が，良循環の源にあるように感じています。

　認知症のコウノメソッドの河野医師や，平穏死を説かれる長尾医師などの諸先生も，外せることを視野においた早めの栄養状態改善策として，早めに胃瘻を選択することの可能性を述べておられたので，一時は胃瘻も真剣に検討しました。
　母は意味性認知と語義失語がひどく，言葉での意思疎通はほとんど不可能ですが，ピックに類する易怒や拒絶が少なくなった分，少なくとも食事に関しては介護しやすくなったようです。

　ここで考えるのは，小児難治性てんかん（痙攣）に何故ケトン食が絶大な効果を持つのかということです（そもそも難治性てんかん自体が，脳の糖質中毒症状なのかもしれませんが）。
　末期認知症患者にケトン食が，直ちに有効，という訳にはいかないでしょうが，このような可能性に賭けてみる必要があるのではないかと考えています。脳の栄養を考える上で過多糖質の悪影響の問題がもっと真剣に検討されて然るべきだと思っています。

2013/01/08　・・・[08:00]／[13:00]

【13:00】

　以前にも Lavie Zの革ケースを作っていただいた片山さんから，お願いしていた Kindle Paperwhite専用ケースが届きました。もちろんオーダーメイドです。予想以上のものが届き，満足，満足！

【06:00】

　「鳥じゃなくて烏だよ」という小粒な動物パニック映画，《烏-KARASU-》を紹介。何とも中途半端な作品でした。

　糖質制限についての様々なメールです。
　小児科医です。
　私も昨年先生の糖質制限の話を先生のホームペイジを見てから開始いたしました。

　昨年夏：身長１７０cm・体重７３kg・腹壁周囲８５cm・血圧１３５／９０・・・ぎりぎりメタボでしょう。ヘモグロビンは正常値ぎりぎりでした。
　わが身も明日はメタボかなと考えて，江部先生の本を何冊も購入して早速実行です。豆腐，野菜を主体にして，夜のビールはやめました。

　意志が弱いですから充分ではありませんが，体重６６kg・腹壁周囲７９cm・血圧１２５／８０　になりました。これまでは意識しておりませんでしたが，いびきも減っているようです。

　さて私は小児科ですから子供たちの肥満は以前から関心があり指導してまいりました。しかし，成果はあまりありません。運動不足，過食生活の実態があり肥満の子供が確実に増えております。やはり子供の食事はその両親自覚が必要です。肥満気味のこの親もやはりメタボの体格です。
　私の経験を元に江部先生の本も見せながら指導しております。
　一部理解してくれるご両親もおられます。子供時からの偏らない糖質食事を指導することが将来のメタボ，糖尿病を予防するのかなと考えます。

　現在の日本はメタボを育成するような社会状況を考えざるを得ません。糖分が多い食事の宣伝が本当に多いです。現在の日本はメタボを含めると約１５００万人から２０００万人といわれております。これから成長する子供たちを考えると今後深刻な問題になると考えます。

　小生還暦を過ぎていますが，昨年８月ころより低糖質ダイエットを始め，４ヶ月で体重が７３から６３Kgに減りました。（１７９ｃｍ）
　一番嬉しかったのはウェストサイズの減少したことで，（腹の周りの）スペアタイアが無くなりました。
　また，１１月ころから頭皮が白っぽくなったことに気づき，皮膚科に行った所脂漏性皮膚炎と診断され塗り薬を処方されました。それを契機にこのサイトで知ったシャンプーレスを開始した所，今ではその症状も軽快いたしました。それ以来シャンプーレスを継続し，また整髪料も止めましたが，自ずから髪に適度な潤いがあり髪型が崩れることもありません。

　関連のメールを見返してみますと，最初の方は酒類のブツ自体をウロペーパーで試してみた（これが問題？），後の方は酒類摂取後のご自身の尿糖を測ってみた（これは適切？），というように読めました。ウロペーパー使用自体が問題アリではないですが，この違いが一見して読み取れるかどうか。

　以前メールした月桂冠糖質ゼロは，正直言ってはじめて呑んだときガッカリでした。うまくない。それで月桂冠さんのサイトを見て，オリゴ糖まで取って意味あるの，と思った次第です。ただ，呑んでも異変は起こりませんでした。
　最近調理用の酒にどこか忘れた糖質70％オフというのを買いました。かみさんの目を盗んで調理中に少し引っかけたところ，てきめんに胃がもたれ，眠気が押し寄せました。やっぱり月桂冠さんのように徹底的にゼロを目指したものが安心なのか？

　人体実験（を理由に呑もうとしているな？）の結果が蓄積されましたらまたお知らせいたします。
　以上月桂冠さんには何の恨みもないので掲載ご容赦。
　この問題に関しては，皆で試行錯誤しながら自分の体で人体実験し，データを蓄積していくしかないと思います。そして，とりあえず一人ひとりがいろんな方向に一歩を踏み出せばいいと思います。そうやって衆知を集めていった結果として，何が正しいかが判明するでしょう。
　何が正しいかを判定するのは後世の科学者（医者）の仕事です。

　「フッ素」についてのメールです。
　熱傷患者で医療は素人です。

　フッ素洗口の件取り上げて頂きありがとうございます。
　学会の見解を見ましたが読んでいて鬼気迫るものがありました。ここまで躍起になることなのだろうかと正直感じました。反論の多くが

世界の名立たる機関が安全たと言っているから大丈夫だ。
いたるところで行われ，天然にもあるから大丈夫だ

　という理由付けをしている印象を受けました。
　実際にはフッ化物はほとんどの歯磨き粉にも含まれており塗布や洗口は広く行われていて目立った害はない(？)のでそう心配する必要はないとは思います(検証は必要ですが)。毒性がないのではなく毒性がない濃度まで薄まっているという認識が正しいのかと思います。
　効果についてはそれなりにはありそうな感じがします。しかしやれば安心というわけではなさそうです。虫歯の発生機構やフッ化物と歯の反応などの理論を勉強してもっと考えてみたいと思います。

　「低温熱傷を素人が自力で治療中」の記事を拝見しました。かなり克明に記録されており医学雑誌に投稿しても十分通用するほどの内容だと思います。もはや素人ではない領域ですが，一般の方がここまで適切な処置を考えられるのに，大学の形成外科医って何をしているんでしょうか？高度な形成術とか植皮治療にしか興味がないのでしょうか? 普通に考えればこんな簡単に治療出来る方法を採用しないのはあり得ないと思います。
　手でペットボトルのふたを開けられるのに重機を使って開けようとする感じでしょうか。(重機だと普通はペットボトルごと破壊するので医原性で悪化するのと似ています）
　批判をしてもしょうがないのでこのような不幸な人を救うことと「正しい創傷治療」を広めていくしかないのかと思います。

　湿潤療法を人に勧める際に個人的な考えでは，あまり傷が深くなく，慣れた人なら医師にかかる必要のない程度でも，(あまり大きくない水ぶくれ程度など) なるべく最初は医師に湿潤治療のレクチャーをしてもらって，医師の指導のもと行うのが良いのかと考えています。
　というのも，知恵袋などを見ていると湿潤療法を行って不具合があったり不安に感じるケースが散見されること，予備知識なしに漫然と治療を行うのは危険であるという認識を持っているからです。医師から直接説明を受ければ誤解は少なくなると考えられ，トラブルや不安な時もすぐに相談できると思います。
　最初はなんでこんな軽傷で来るんだと思われるかもしれませんが，知識がつけば軽ければ自分で治療するようになり，手に負えない時，不安な時に来るようになると思います。トラブルなく安心して湿潤療法を受ける体制が整えば普及の大きな力になるのではないのかと思います。

　医師の方々はこのような考えに対してどのようにお考えか意見を聞ければありがたいです(否定の意見でもよいです)。

　【これはたまげた…アルパカの毛を刈らないでいるとこんな姿になる】
　アルパカ・ファンにとっては衝撃映像でしょう。実はわたし，アルパカが野生動物でないことを初めて知りました。

2013/01/07　・・・[06:00]／[08:30]／[10:00]／[13:00]

【13:00】

　「糖質摂取後の血糖上昇」についてのメールです。
　内科医です。何回も話題に出ている糖質摂取直後の高血糖についてですが，こういう考え方はどうでしょうか？

　人間の血液量は体重の８％程度と言われており，体重60㎏では約５Lになります。このうち，血漿が占めるのは約半分（ヘマトクリット50％と推定）です。血糖値の単位はmg/dlですので，100mg/dlの血糖値であれば，全血漿中に2.5gの糖があることになります。

５L×1/2（全血中の血漿の割合）×１０（LをｄLに変換）×１００（mg/dl）÷１０００（㎎をｇに変換）＝２．５ｇ

　逆に言えば，たかだか2.5gのブドウ糖が吸収されれば，血糖値は100上がる計算になります。
　かなり単純化していますが，こう考えると，摂取した糖質の水溶化したもの（噛んで唾液と混ざったものなど）が小腸に到達しただけで，すぐにブドウ糖が吸収されて血糖値が上がる。その後，少し遅れてインスリン分泌が増加し，血糖値が抑えられるという可能性があるように思います。

　「ワセリン」についてのメールです。
界面活性剤などの成分ですが，私はこういったサイトを参考にしています。これは化粧品選びで

　こちらは成分を調べるのが主です。
1. 化粧品成分事典トップ
2. 界面活性剤
　私は下地にワセリン，純石鹸で落ちる化粧のみですが，ワセリンを塗ってからだとキツイ化粧品でも悪影響が防げるのではないかという気が最近してきました。でも，どの成分をどこまで許容できるかは，自分で選ぶしかないですね。

　夏井先生と意見をお寄せになった皆さんのおかげで，ワセリンで肌が楽になり，傷もすぐ治り，塩分不足が解消し，糖質制限のコツもつかめてきました。わたしのメールも，どなたかの役に立つとよいのですが。

　「ショパンとポーランド」などについてのメールです。
　「日本語の宿命」はぜひ読んでみたいと思いますが，南部陽一郎氏がノーベル賞を受賞した際，「日本人は量子力学を日本語で考えることが出来たから研究が進んだ。」と韓国の大学教授がコメントしていたのを思い出しました。量子や中性子など，専門用語に自然な日本語が多く使われているが，韓国では英語で教える為，いつまでたっても科学が海外からの「借り物」で終わっているというようなことを言っていたと思います。そういう意味では国民的スポーツにまで発展した野球というスポーツも，正岡子規が適切な用語を考案してくれたお陰で，異国の文化を完全に吸収できた良い例ではないかと思います。

　日本の民主主義が異質のものであるとしても，適切な訳語を考案するには中身を理解しなければ出来ないことですから，「民主主義」という単語は（"マニフェスト"とか）近年の安易なカタカナ語の濫用よりは，はるかに本質を突いている言葉ではないかと思います。それに民主主義といっても，じゃあアメリカはどうなんだと聞かれれば，決して民主的でもありませんから，日本の現状だけが特異ということではないのではないでしょうか。

　ショパンについてのご意見も興味深いです。よくマズルカのテンポが独特と言われますが，非ポーランド人のホロビッツのマズルカは今聞いても最高だと思いますし（私はホロビッツファンではありませんが），実は同僚のポーランド人にマズルカを踊れるかと聞いたことがあるのですが，そんなもの今の世代は誰も知らないと言われてしまいました。
　それとショパンの父親はフランス人でしたし，ショパン自身も20歳でポーランドを離れてほぼ残りの人生をフランスで過ごした訳ですから，ショパン自身にマズルカが染み付いていたかどうかだって疑わしいと思うのです。
　実際，フランス人の同僚に，フランス人で一番有名な作曲家は誰だと聞いたら，フォーレでもなく，ドビッシーでもなく，最初に出て来たのがショパンでした。それはポーランド人だろうと指摘したら，フランスではほとんどフランス人という扱いだと言ってました。

　スタインウェイでショパンは再現できないという点については，ショパンから外れますが，常々バッハの演奏で疑問を抱いていたことがあります。バッハの鍵盤曲はほとんどチェンバロ用でしたから，本来強弱は付けられないはずです。ところがピアノで演奏する際は，二声とか三声とか旋律部分を強く弾きますね。これはバッハが意図した音楽を，現代のピアノが可能にしたとも解釈できますが，本当のところは作曲家本人にしか分からないことだと思うのです。

　ちなみに，Stephen Houghのブログに書いてあったことですが，暗譜でピアノを弾くようになったのはリストが最初だとか。リスト以前はというと「演奏者＝作曲者」ですが，譜面を見て演奏するほうが普通だったそうです。クラシックで他人の曲を演奏するようになってから，如何に本人になりきるかが重要な課題になり，リストは「自分は作曲者と同等に曲を熟知している」ことを見せつけるため，ショーマンシップから暗譜を始めたのだそうです。

　話は変わって糖質制限についてですが，アトピーに効果が見られたというメールがありましたね。日本に住んでいたときは，それこそ私の甥や姪はじめ，小さいお子さんが集まると必ずといっていいほど肌の状態の悪い子供を目にしたのですが，アメリカでは日本人学校含めてアトピーの子供を見たことがありません。食生活で何が一番違うかと考えると，毎日口にするお米の，日本で使われている農薬ではないかと思い当たりました。
　ですから糖質制限食でご飯を減らすことで農薬の摂取が減り，改善傾向が見られたとは考えられないでしょうか。試しに「米農薬アトピー」で検索すると結構ヒットします（まあこれもアトピー商法かもしれませんけど？）。

　それと高校時代の保健室の先生が話していたことを思い出すのですが，農薬を作る会社と病気を治す薬を作る製薬会社は同じだとか。つまり農薬に悪いものを仕込んでおいて，それを直す薬を売る仕組み（所謂マッチ・ポンプ）も可能になるという恐ろしい話でした。

　＃愛知県で小4男児がお風呂でやけどし，2週間後に敗血症性ショックで死亡しましたが，あれは何による敗血症でしょうか。痛ましい事故でした。

【10:00】

　糖質制限体験記をいただきました。長大なため，一部割愛，整理して掲載させていただきます。
　先生のブログ毎回，新たな情報満載で，目からうろこの日々，先生のご苦労に大変，感謝しております～♪　某大学病院の若い美人の受付さんや看護婦さんに，このブログ教えて，妊婦の医師さんも，急いでメモしてました。採血の若い太めのDRも院内の・・・医師も推奨していると言ってました。

　60代女性164cm，50～51kg（-4kg）昨3月からスーパー糖質制限を始め，最近はスタンダード食（中略）
　他は20年前の数値と余り変わりなく区のスポーツクラブで体力測定の結果は一回り以上若い体力でした。以前はハードな運動していましたが，最近は軽い散歩以外はしてないです。軽い水泳は再開しようと思っています。
　目は遠くが良く見えるようになり，歯磨きペーストはもう10年位未使用で，週に1，2度food gradeの重曹をほんの少し付けて（多いと傷つけるとか）
　シャンプーはモット前から未使用で，それと，入眠困難症が子供の頃よりあり，寝つきが悪く，今は益々その傾向です。軽い入眠剤（半錠）でもフラフラ感が一日中あって，入眠剤（マイスリー）は止めました。

　3人の女友達はかなり体重オーバーで二人は医療関係，もう一人は食関係なのに，本を差し上げても全然平気で腰痛とか，もう一人はかなりの躁鬱障害，糖質制限しないで，気持ちの悪くなるようなデザートやアルコールです。3回以上言っても無駄なので，それ以上言うと逆に頑固ねとか言われ恨まれてしまうので～難しいです。

　しかし，今のようなスイーツが流行っていた時代はなかったと思います。（中略）NHK/TV「BS・世界のドキュメンタリー」で”肥満との戦い”加熱するダイエット・アメリカの中で普通ダイエットしても80～95％はリバウンドしてしまうと，。
　某大学病院救急室から紹介された患者さんが，ちょっと可哀想でした。
　40代前半の女性の前額部裂創なんですが，腹部の傷を縫うようなかなり大雑把なマットレス縫合されていて，しっかりと「ムカデ状の痕」が残りそうです。おまけに，縫合した医者からは「毎日しっかり消毒しろ，絶対に濡らしてはいけない」と説明されていて，関東ローム層のように垢とイソジンが地層のように重なっていました。
　とりあえず，湿潤治療について説明し，テーピングの方法について指導しましたが，「大学病院なのでいい治療だと思ったら，一番古臭い間違った治療だったんですね。これじゃ痕が残ってしまうんですか？」　と肩を落としていらっしゃいました。

【08:30】

　「クリームやローションの界面活性剤」についての問い合わせに回答しました。

　「アルコール飲料の糖質」のデータについての疑問メールです。
　シロウトです。酒類の糖質についておかげさまで，いろいろ有益な情報が得られています。
　私が好きで仕方ないけど，キケンといわれる日本酒については，某社では糖質ゼロを実現したということですが，某社のご説明をみると，最後の壁はオリゴ糖だったとか・・・

でも，オリゴ糖は人間は消化吸収できないんですよね・・・。だから，そこまで頑張って表示の上で「糖質ゼロ」って目指さなくてもいいのでは？・・・あ，しかし，オリゴ糖が本当に糖質制限上問題がないのか？それは私も知りません・・・
　腸内細菌の栄養源になることは確かみたいですけど，それがプラスなのかマイナスなのか？？
　酒飲みには悩ましいことでございます・・・

　p.s.ビールに麦芽糖が含まれてるかどうかは私は知らないのですが，麦芽糖はブドウ糖に分解され，確実に血糖値に影響しますよね。オリゴ糖は違うと思いますし，ワインは果糖でしょうか？糖質それぞれで細かくみるべきかと。
　お酒の糖質について，どなたかご存じなら網羅的にご説明いただければ助かります（意志の弱い飲み助の希望）。だって，日本酒もビールも，キケンじゃないなら飲みたいんだも～ん！
　酒類の糖質の問題を誰か網羅的に説明していただけないでしょうか。私からもお願いします。

【06:00】

　「低温熱傷を素人が自力で治療中！」という投稿をいただきました。都内の某大学病院を受診していて，救急科ではきちんと湿潤治療を受け，治療の説明も素晴らしかったのに，その後同院形成外科に回されてからはゲーベンクリームとなり，説明も　「手術！手術！」　の一点張り。手術も入院もできないから，自分で治しちゃいましょう・・・と自力で湿潤治療を始められたそうです。デブリードマンもきちんとできていて，某大学形成外科の医者より適切な診断と治療ができています。
　某大学病院形成外科の先生方，素人に　「こりゃ，駄目だ！」　見放されています。

　「糖質制限体験記」をいただきました。長大なので箇条書き形式にまとめさせていただき，紹介させていただくことにしました。
- 私の糖尿病暦は約２０年。その内，１７年間はなんらの治療も受けず，放置していました。いわゆる「食事療法＝カロリー制限食」も薬もインスリンも全くなしです。
- ２０１０年（Ｈ２２年）２月より糖質制限開始
- 痔が快調そのもの！　小生，糖尿人暦は２０年ですが，痔主暦は４０年の筋金入りです。手術も３度受けました。かって365日/24時間その存在を主張して止まなかった「痔」なるものが，いまやよき伴侶とも言うべき愛しい存在に変身しています。糖尿病同様，「寺の病」も死ぬまで直る事は無いと言われてきました。それが，糖尿病が改善したと思ったら，「痔」までもが治った！
- ６８歳にして男が甦りました。
- スタミナがつきました。１月に６８歳になりましたが，両足に１ｋｇ（合計２ｋｇ）の錘をつけフルタイム勤務をしています。
- 寝つきが良くなった。睡眠，５時間で十分。目覚めがよくなった。
- 脂漏性角化症がなおった。一名，老人性疣贅（ろうじんせいゆうぜい）とも言われています。加齢と共に進行・増殖する。通常，手術により切除するしかない。これがが自然に治った，，，

　【「どこにいるかわかる？」背景に溶けこんだ動物探しクイズ21番勝負】
　暇つぶしにはいいかも。私は結構わかりましたが，皆様はいかが？

2013/01/05　・・・[07:30]／[08:30]／[14:30]

【14:30】

　「フッ素問題」について口腔外科の先生からのメールです。
　日本弁護士連合会「集団フッ素洗口・塗布の中止を求める意見書」に対する日本口腔衛生学会解説という資料がありました。
　本文の１６ページから双方の毒性についての見解が書かれています。

【08:30】

　【世界25カ国のおふくろの味…おばあちゃんの家庭料理いろいろ】
　アラスカのヘラジカのステーキからジンバブエのコーンミールとカボチャの葉の料理まで，25カ国の「おふくろの味」が勢ぞろいしていますが，やはりアメリカの馬鹿っぽさが際立ってます。だって，チョコレート・タフィーですぜ！もしかしたらアメリカンな家庭では，食事とお菓子の区別がついていないのか？こういうところにも砂糖過多食大国・デブ王国アメリカの一端がかいま見えるのかも・・・。

【07:30】

　昨日の「フッ素問題」についてのレスメールです。
　私はブログ「Ｉ歯科医院の高楊枝通信」をよく拝見していますが，フッ素のことなど詳しく書いている先生だと思います。また重曹うがいのことなどとても興味深いです。佐賀県の歯科の先生です。

　保育所の校医をしております。

　まず集団と個人とにフッ素洗口は分けなければいけないと思っております。
　虫歯がいっぱいの集団には，フッ素洗口は効果があります。平均ひとり虫歯６本くらいの集団です。でも虫歯が平均３本くらいになると，フッ素洗口の効果は薄まります。
　現在，日本で小児の虫歯が一人平均６本の集団を見つけるのは至難の業です。個人ではいますので，これは無視です。個人の生活スタイルを変えるのは至難の業です。

　ですので，ここ日本ではフッ素洗口して少しは虫歯が減りますが費用対効果が低いのが現状です。このお金の問題が重要でして，フッ素洗口，水道のフッ素化，欧米では費用対効果が低いのでやめています。毒とかそういう問題でやめてないのです。お金です。

　まずは現状把握が重要です。毒とかそういう議論になるとまず結論がでません。小中学校の検診にいくと，大抵終わった後に先生方がどうでした？と聞いてきます。静かでいい子ばかりですね。というと先生方は決まって虫歯が多いかどうかの？返答を期待します。
　それを数値化するために検診したのであって，それを経年的に見てフッ素洗口するかどうか決めるんでしょ？
　なんていうと養護教員さんの瞳孔が開いてしまいます。

　フッ素が毒とか言う前に，甘いもの食べれば虫歯になるんだから，甘い物をやめましょう。炭水化物も抑えましょう。まずは先生方のロッカーと私物をチェックして，お菓子を隠し持ってるはずだから，校長先生，先生方の私物をチェックする権限をあたえてくれ，お菓子を捨てるから。フッ素洗口より重要です。
　校長先生もお菓子を捨てれば，虫歯が減ると思うでしょう。

　というと，大抵場がなごみます。
　現実にはお菓子を捨てるのは難しいですね。ナースステーションの休憩室に鎮座しているお菓子を捨てると看護師全員敵に回し，次の日から多分業務が滞りますので，ご注意を。

　組織の話をすると，歯磨き粉を保育所に使って貰うために，公営の時は教育委員会がだめといって実現せず，民間になったら歯磨き粉を使うようになりました。結構大変でした，教育委員会なるもの。
　これも歯磨き粉レスの話をして，糖質制限と対にならなければ失敗するお話しして，それよりも１日２回で十分だから保育所では歯磨きする必要なし完全なサービスです。と話をするとフッ素洗口は毒でとかいう議論そもそもなりたたないのです。でも現状は虫歯な子も多くいるので歯磨き粉を使わしてもらってます。

　こんな感じでどないでしょう？

　ちなみに自分はリンパ浮腫があり，プチの糖質制限してからは，リンパ浮腫が幾分よくなっているような気がします。糖質くったら，やっぱり調子が悪いような気がします。リンパ浮腫にも糖質制限は有効と思ってます。

　「ショパンとポーランド人」関連のメールです。
　火力発電技術者です。ショパンに関するメールについて思ったことです。
　失礼を承知で言えば，この審査員の先生は既得権益を守ろうとしている家元のように思えてなりません。確かにショパンが創りあげたものを学び伝えるのは大事です。でも，それを固定したものとして伝えているのならポーランド人であってもショパンの猿真似ではないでしょうか。芸術は流れゆく時の中で起こる新たな創造ですが，それは生まれたとたんに過去のものとなり新たな創造の踏み台となる宿命を帯びています。変化を拒否し固定した価値観のみに閉じこもる文化には，衰退の途しかありません。芸術に限らず，医療，科学，技術，社会，思想なども同じだと思います。

　ウロペーパーに関する疑問メールです。
　糖質制限23ヶ月になる一般人です。ウロペーパーによる飲料のスクリーニングについての素朴な疑問です。
　栄研のカタログによると，ブドウ糖の測定原理は酵素法（GOD,POD法）を使っているそうです。グルコースオキシダーゼGODと反応させて，発生する過酸化水素をペルオキシダーゼPODなどで捕まえて発色させる方法のようです。酵素ですから選択性はかなり高いようです。
　ということは，飲料内のブドウ糖以外の糖類（例えばビールに含有が予想される麦芽糖とか）は検知できないのではないでしょうか。

2013/01/04　・・・[06:00]／[08:30]／[13:00]

【13:00】

　下記のメールについて素人の方からのレスです。
　湿潤療法が浸透しない状況を嘆く投稿があったのでそれについてのメールです。
　湿潤療法なんてもはや常識だろうと言われている一方，いまだに古来の治療(消毒＋ガーゼ＋軟膏)をされて苦しんでいる人がいる現実があるのは非常に悲しいことだと思います。自分を変えるのでさえ大変なのに他人を変えるのは大変なことです。ましてや組織のしがらみがあればなおさらだと思います。
　医師への湿潤療法の普及は夏井先生をはじめ湿潤療法を行っている医師の方が奮闘されていることと思います。患者側としてできることは周りに古来の治療をされ困っている人に湿潤治療の良さを伝えることではないでしょうか。湿潤治療の良さに気づいた人が，周りに困っている人に伝えてあげる，良さを実感した人がさらに他の人に伝える。そうして広がっていけば古来の治療を行っている医師は敬遠され，古来の治療を行っている医師も意識を改めざるを得なくなると思います。(そのような思考停止している医師には御退場願いたいと個人的には思いますが)
　嘆いているだけでは何も変わらないと思います。自分の周りだけでも構わないのでそのような不幸のないようにすればそれが広がって大きな力になると思っています。
　ガーゼに軟膏をたっぷり塗ってただ密封するだけでこれが湿潤療法だという医師がネットを見ているとたまにいるようなので，それがちょっと頭の痛いところです。

　別件です。調べ物をしていて初めて知ったのですが(無知ですみません)，フッ素洗口ってどうなんでしょうか?
　子供の歯にフッ素の塗布は当たり前に行われているようですし，WHOや厚生労働省も推奨しているようで，統計上は効果あるような感じですが，安全性とか効果とか実際どうなんでしょうか？

　【厚生労働省のサイト】
　化学物質安全シートを見るといくら薄い濃度で飲まないとはいえ個人的には躊躇します。
　水道水にフッ素を入れたらなんていう活動もあるようですが私はこれはイヤですね。ネットを見ると賛成反対両方あるようです。最終的には予防効果と起こるかもしれない障害の心配のどちらを優先するかだと思いますが，御見解を頂ければありがたいです。
　この件について，メールでご教示いただけましたら幸いに存じます。

　「アルコール飲料の糖質」について第3報です。

　年末年始のアルコールと糖度の比較に続きがありますのでご報告します。ビール・缶チューハイ・日本酒の３種類で摂取後の血糖値の変化を測定してみました。摂取量は350mlに統一しました。

	ウロペーパーのブドウ糖値	０分値 (mg/dl)	30分値 (mg/dl)	60分値 (mg/dl)	120分値 (mg/dl)
ビール	ほぼ（ー）強	93	109	94	95
缶チューハイ	50～100	98	97	93	94
日本酒	500～2000	98	104	113	83

　ビールでは若干の血糖値上昇，缶チューハイでは血糖値の上昇が無いようです。
　日本酒で30分値より60分値が更に上昇しているところが他と違うところでしょうか。しかも120分値においては0分値をずっと下回っています。
　ビールと缶チューハイではペーパーの値と血糖値変化が逆になっています。

　もちろん，個人個人のアルコール耐性や糖耐性の違いがあると考えれば，一つのデータに過ぎませんが。同じ条件で何人ものデータが取れれば何らかの考察も出来るんでしょうね。
　いづれにせよ，日本酒を飲んだあとにだけにやってきたホンワカ・ポカポカした感覚は，血糖値の上昇と何らかの関係があるのか・・・機会があればまた自分の体と言う実験室で他の材料で調べてみたいものです。

　3日続けて4回も血糖値測定してると，チョイと痛みが出てますので，ヘタレの私としては，一旦終了します。

　体を張った人体実験，ご苦労さまでした。

【08:30】

　「専門医」と題するメールをいただきました。
　非医療者です。
　湿潤療法や糖質制限を知りつつも肯定しない医師は，自分やその家族の治療をする際も，本気でゲーベンや高炭水化物食で治療するんでしょうか？
　患者は赤の他人なので，商売と割り切り，殺人的な治療（？）をしているのでしょうか？

　子供の治療に関する病院の処置で，大変ガッカリしました(アトピーの掻き傷に消毒+ヒルドイド…消毒に毎日来なさい…地元では皮膚科の名医？で患者多数)
　人間は幾つもの組織の中で生きています。日本という組織，地域社会という組織，家庭という組織，医学界という組織，所属学会という組織，所属大学という組織，医師会という組織，病院という組織，病院内の診療科という組織・・・など，複数の組織に所属して生きています。
　そして，それぞれの組織には，それぞれ組織を維持するために定められたルールがあります。憲法，法律，宗教，慣習，風習，言い伝えなど様々です。そして，組織の中で（平穏無事に）生きていくには，まずそのルールを守らなければいけません。そして，ルールを破る者には罰則が与えられます。そうしないと組織が維持できないからです。

　一方，組織によってルールが異なるため，各家庭のルールと地域社会のルールがぶつかることもあれば（例：家庭ではユダヤ教信者だが，実家の葬式では仏式に手を合わせている），診療科でのルールと所属大学のルールがぶつかることもありし（例：出先の病院の外来では湿潤治療をしているが，大学に戻ったら皮膚移植しないといけない），個人としてのルールと組織のルールがぶつかることもあります（個人としては糖質制限をしているが，農林水産省に勤めている）。
　　こういうルール同士が互いにぶつかる場合には，どちらかを捨ててどちらかを取るしかありません。どちらを選ぶか，どれを優先するかは個人の考え方であり，それぞれの人生観の問題です。

　しかし，ルールは所詮は人間が作ったものです。だから，
1. そのルールは正しく，守るべき者だと皆が考えている
2. そのルールがおかしいと考える少数派が出現
3. その考えに賛同する人間が次第に増加
4. 反対派が過半数を超える
5. ルールを変えずに守るか，現状にあわせてルールを変更するかを組織が選択
6. ルール変更
　という過程を経てルールは変わっていきます。
　このルールの変化のスピードは組織のサイズによって変化します。小さな組織ほど変化が速く，大きな組織ほど変化はゆっくりです。

　『食と文化の謎』という本を読み始めました。

【06:00】

　『ランドスケール・ブック　ー地上へのまなざし』という本についてのレビューを追加。数年前からちょいちょい見かけるようになった地形本，地図本とは一線を画す内容となっています。上水道と下水道の配置は全く異なり，その違いは「水を動かす動力源である」なんて面白すぎます。

　たまたまKindleコミックを見ていてタイトル買い，ジャケ買いしたのが『珈琲時間』（豊田徹也，アフタヌーンKC）です。これは面白かったです。コーヒーを小道具にした日常の中に顔を出す不条理な世界を描いた短篇集ですが，どれもこれも味があってよろしいです。何より画のタッチがワタクシ好みです。叔母さんと姪がコーヒー豆を選別して焙煎し，コーヒーを淹れる話なんて良かったですよ。
　ついでに，同じ作者の『ゴーグル』も衝動買い！

　糖質制限関連のメールです。
　糖質制限食を始めてほぼ一年の中年男です。最近は体重減少もプラトーに達したのか（175cm，75->67kg），全く体重減少が認められなくなりました。しかし，全く運動をせず，食べたいものを食べたいだけ食べる（ただし糖質制限）生活でほぼBMI=22を達成，維持しているのは驚異的です。なんせ，今まで糖質制限なしに運動（エアロバイクを週に3回30分とか）だけでは全く達成できず，かつ運動をやめるとあっという間にリバウンドしていたのですから。

　さて，糖質制限を始めて気づいたことについてです。今まで（1）鼻づまりがしにくくなった，（2）睡眠時間が減っても平気になった，等，他の実践者の方が報告されたようなことのほか，（3）傷の治りが早い，（4）筋肉痛になりにくい，の2つに気づきました。

　傷の治りが早いとは，ヒゲの剃り痕に関することです。以前は皮膚が弱く，カミソリでヒゲを剃ると，その後2日ほどは肌が荒れて，痛くてヒゲを剃ることができませんでした。このため切れの悪い電気カミソリで，皮膚を痛めないよう撫でる程度に剃っていましたが，それでも毎日剃るのはかなり苦痛で一日おきがいいところでした。しかし，もともと髭が濃いので，1日剃らないと剃っていないことが見え見えで，あまり格好の良いものではありませんでした。ところが糖質制限食を始めて以降，毎日剃っても肌はそれほど傷まず苦痛でありません。恐らく実際のところは肌は以前と同様に傷んでいるのでしょうが，治りが早いためあまり気にならないのではないかと思います。もっとも同時期に石鹸で顔を洗うのを止めた影響も交絡要因になっている可能性もあります。

　教科書的には糖尿病患者の傷の治りが遅いとされておりますが，糖尿病患者でなくとも，糖質制限食摂取者（糖質セイゲニスト）と非糖質セイゲニストでは自ずと平均血糖が有意に異なるでしょうから，傷の治り具合に差があるような気がします。
　外科では術後患者の血糖コントロールを，低血糖を恐れて150-200mg/dlに維持するように管理している（少なくとも私が研修医だった20年前はそう教えられたし，現在でも恐らく同じでしょう。）ようですが，これはほとんど糖尿病患者の食後血糖状態ですので，それだけで傷の治りを悪くさせているのではないかと危惧します。
　持続インスリン投与などで血糖を厳格にコントロールした術後患者とテキトウなコントロールをした術後患者とで創感染の差を調べたような介入試験がいくつかあり，そのうちの一つでは持続インスリン投与の方が創感染がやや少ないと言っています（他の文献は未読）。インスリン投与をせずとも糖質を制限した輸液（確かブドウ糖でなく果糖や糖アルコールのみの輸液があったと記憶していますが）を行うことで創感染をかなり防げるのかも知れません。そうするとCDCの提唱する厳格な手洗いなんてあまり創感染の発生に関係ないという結論になるのかも知れません。ここまで行くとかなりスペキュレーションですが。

　もう一つは筋肉痛についてです。先日，高度1800mほどの山の中の車の通れない田舎道を往復計5時間ほど歩く羽目になりました。もともと運動は不得意なため，このように急に運動をすると翌日，あるいは翌々日に強い筋肉痛が残ったものですが，その時は不思議とほとんど筋肉痛を感じませんでした。恐らくこれはここ1年ほど続けてきた糖質制限の影響かと思った次第です。
　物の本によれば，筋肉痛は無酸素呼吸をした際に筋肉内で行われる解糖の結果産生される乳酸に依るものとされています（このあたりも25年前の学部生時代の知識なので現在は違うのかも知れませんが）。しかし，糖質制限をし，ブドウ糖でなく脂肪酸やケトン体を主なエネルギー源としている人では，それが当てはまらないか，産生される乳酸の量（あるいは濃度）が低く，筋肉痛を生じにくいのかも知れません。これもかなりスペキュレーションですが，どなたか経験者，あるいはご専門の方のご意見を伺いたいものです。

　元旦に２人のDrから糖質制限開始後の眠気についてのご意見が掲載されており，ありがとうございました。大変参考になりました。

　158cm，体重49kgという体型で肥満でもなく，糖尿でもないのですが，厳しい糖質制限を突然してしまったので体がついていかなかったと思います。「過敏に反応するタイプ」なのかもしれません。
　それで，今は朝と昼は適度に炭水化物を控える（お茶碗半分は取る），夜は炭水化物なし，の生活をしています。
　プチ糖質制限食になるのでしょうか。すると以前感じた程の眠気もありません。また糖質制限開始直後と同じように，おならの臭いもくさくありません。肌の調子も良いままなので，とりあえず，ゆるい糖質制限をのんびり続けてみようかと思います。

　あとシャンプーレスについてですが，私の場合は１ヶ月程で，油分も減りちょうど良い髪質になりました。それまではフケ，根元の油っぽさ（あ，この人髪の毛洗っていないんだとわかる感じの）があって非常に不快でした。で，夕方になると髪がぺしゃんこになって地肌が見えそうでした。
　でも，最近ようやくシャワーで数分流しただけで，OKの髪になりました。平行して糖質制限をしているからかも知れませんが，調子が良いです。
　シャンプーレスについては，一度挫折したことがあったのですが今回は何とか成功しそうです。今，「無理かも，，」と思っている方も冬なのでやりやすいかと思います。１ヶ月を目安に続けてみてください。

　５０代看護師です。私も糖質制限開始後，眠気に悩まされました。糖質制限する前は夜４，５時間程度の睡眠でも全く大丈夫で「自分はショートスリーパーなのかな」，などと思っていたのですが，，
　糖質制限の内容は，朝は納豆と玉子，チーズくらい。昼，夜は主食抜きだけど，いも類など糖質の多いものは控えめに食べてる，というようなものです。

　開始後，しばらくたって（１，２週間くらいか，はっきりは覚えない）私の場合，仕事から帰ってきて一服したころ，夕方から晩にかけてどうしようもない眠気，身体のだるさに襲われ，毎日２，３時間寝てしまうという生活が続きました。で，夜は夜で普通に寝るので，自分の使える時間が減ってしまうということになり，糖質制限してる皆さんの逆を行ってるようで，私の身体は特殊なのかなと思ってしまいました。
　時には仕事の最中にさえ耐え難い眠気が襲い（糖質制限する以前には絶対なかった），やっぱり少なめにご飯を食べよう，としばらくご飯を以前の半分くらいにして昼，食べるようにしてその眠気が多少改善されたのを覚えています。その後，主食は食べたり減らしたり食べなかったり，といろいろ試みながら糖質制限を続けているうちに，数ヶ月後の今は糖質制限前の自分の短時間睡眠でも昼間も眠気がない状態になりました。
　今は主食まったくなしで問題なしです。あ，ひとつ変化が。以前はその分休みの日にたくさん寝て取り返す（昼まで寝るような）という生活でしたが，今は休みの日にも平日ほどではないですが，９時くらいには目が覚めてそれ以上寝たいと思いません。

　私はもともと（糖質たくさん食べてた頃），食後の眠気というものを感じたことがほとんどありませんでした。その点で「糖質制限を始めたら食後の眠気がなくなった」という人たちと何かが違うのかも知れません。
　糖質制限における人間視察，本当に興味深いことばかりですね。
　私の祖父（94歳，痴呆進み気味）なのですが，食事はきちんととってくれるのですが，それ以外にすごく飴をたくさん食べるんです。お気に入りのものがあってラカント飴などはいらないと言われます(^^;)
　あと，なくなった祖母も，最後はほとんど食事を取らなくなったのですが，チョコと飴だけは食べていました。食事が必要というより，糖分が必要という感じでした。遺品整理の際にも，引き出しやカバンの中からびっくりするくらい大量の飴が出てきました。
　糖分を感知して幸せホルモンがでる機能というのは，歳をとっても衰えない，というより，三大欲と言われている，性欲，食欲，睡眠欲が衰えても最後まで残るのは糖質欲なのかもしれないと思うほどでした。

　我が家は昼食後の眠気対策で昼だけ糖質制限，朝夜はゆるゆるのいい加減なのですが，それでも体に今までにない変化があり，楽しんでいます。
私→睡眠のリズムが整う（セロトニンが多く出るようになった？？）

父→食後の眠気は変わらず，でもHDLがアップで嬉

母→食後の眠気なくなるがLDLアップでちょっと微妙，（いずれも正常範囲内での変動ですが）。おやつはいらなくなりました。
　それまでは体にも良いと思い3食粗食よりで動物性，油少なめ，糖質中心の食事でした。まだ2ヶ月半程度ですが，糖の摂りすぎは誰にとっても良くないと思うのでいろいろ調節しながらこれからも続けてきたいと思っています。

　昨日のショパンについてのメールです。
　開業獣医師です。
　昨日のショパンに関する考察，大変興味深く読まさせていただきました。
　数年前，娘がピアノコンクールでマズルカを弾いた時，審査員にポーランドの先生がいて，コンクールの総評として次のようなことを言っておられました。

　マズルカという舞踊曲には「クヤーヴィヤク・マズル・オベレク」の３種類がアリ，これはそれぞれにポーランド民族の体に染み付いた踊りで，これらはテンポの違いで区別されるている。マズルカを弾きこなすにはこのあたりをよく理解し練習してもらいたい。

　とか言った様なことを。
　ひねくれ者の親は，東洋の端の日本の片田舎に住んでる小学生に，そこを理解しろと言われても難しいな・・・とつぶやいたのはいうまでもありません。
　このポーランド人の先生は要するに　「ショパンを東洋人が演奏するなんて止めてほしいわ。どうせポーランド人のショパンの猿真似で弾いているだけなんだから。ショパンを弾きたかったらまずポーランド人になりなさい」　と言いたかったんだと思いますよ。
　このポーランドの先生の考え方を敷衍すると，「フランス人でなければフランスのエスプリはわからない」，「ドイツ人でなければベートーヴェンは演奏できない」，「19世紀に生まれた人間でなければシューベルトは歌えない」，「身長2メートルより背の低い人間にラフマニノフは弾けない」，「カラヴァッジョの絵を正しく理解できるのは16世紀後半から17世紀初頭にイタリアのローマに生まれた人だけだ」・・・ということになります。

　【軽い肥満の人は標準体重の人より早死にしない＝米政府調査】
　こういう記事を読むと，BMI（＝体重／身長²）という数字が本当に指標として妥当なものなのか，BMIで肥満かどうかを判断することが正しいのかと考えてしまいます。
　では，BMIの標準値（18.5～25.0）を越えるのは，どういう身長と体重の組み合わせなのかを電卓を叩いて調べてみましょう。なお，体重は10キロ刻み，身長は5センチ刻みで計算しています。

体重（kg）身長（cm） BMI

40 125 25.6

40 150 17.8

50 140 25.5

50 165 18.4

60 155 25.0

60 185 17.5

70 165 25.7

70 195 18.4

80 175 26.1

80 210 18.1

90 185 26.3

90 220 18.1

100 200 25.0

100 235 18.1

　この表からわかることをまとめると，次のようになります。
1. 体重40kgで肥満と判定されるには，身長125cm以下でなければいけない
2. 体重80kgで痩せ型と診断されるには210cm以上の身長が要求される
3. 体重が100kgになると身長2m以下の人は全て肥満と判断される
4. 体重が100kgで痩せ型と判定されるためには，身長は235cmを超えないといけない
5. ギネス世界記録によると，存命中の世界最高身長は251cmの男性だが，158kgで肥満となる。つまり，158kg以上の人間はギネスの身長記録を塗り替えない限り，必然的にBMIが25.0を超える。

2013/01/03　・・・[06:00]／

【06:00】

　「炭水化物食摂取直後の急激な血糖上昇」　のメカニズムについてのメールです。
　一般人です。
　消化がいいわけでもないのに糖質を食べると血糖値が急上昇する。について，思うことがあったのでメールいたしました。
　人間は味覚的に甘いを感知すると血糖値をあげるホルモングルカゴン，アドレナリン，コルチゾール，成長ホルモンなどのいずれかのホルモン？？が放出され，それによって糖質摂取直後に血糖値が上昇するのではないでしょうか。（甘さを舌が感知→脂肪を貯蓄したい本能が刺激され興奮？→血糖上昇，という流れ）　この仕組みが過敏な人は炭水化物依存や肥満，糖尿病になりやすい？？

　以前，甘味料でも血糖値が上がるという記事が上がっていたと思うのですが，これも，脳がある程度騙される味だと血糖が上がるのではないでしょうか。
　難しい事は分からないので確たる裏付けもなく推測に過ぎないのですが，こういう可能性もあるんじゃないかと思いついたのでメールいたしました。
　この考えが案外正解かもしれません。というのも，「口腔内の炭水化物レセプター」というのがあるからです。

　「アルコール飲料の糖質」についての実験の追加情報です。

　一昨日のショーモナイ実験の続きです。

ペリエ（炭酸水）	（ー）
コークゼロ	（ー）強
バイヤリースオレンジ	500～2000
日本酒（若鶴純米吟醸）	500～2000
雑煮　汁	500～2000
ローソンおでんたれ	250～500
ローソンモモ塩	（ー～50）
キリン一番しぼり	ほぼ（ー）強
キリンラガー	ほぼ（ー）強
エビス	ほぼ（ー）強
アサヒスーパードライ	ほぼ（ー）強
アサヒドライブラック	ほぼ（ー）強
氷結ストロング糖類ゼロ	（ー～50）：ローソンモモ塩より弱

　ふ～ん。ビールは醸造酒だからダメって単純に思ったんだけども，ウロペーパーの結果見ると飲んでも良さそう。ワインよりも。糖類ゼロを謳う缶チューハイよりも缶ビールの方がいいじゃんって感じですね。

　でも，含有糖質量では・・・と思い・・・

一番搾り	2.7グラム/100ml
ラガー	3.2
エビス	3
スーパードライ	3
アサヒドライブラック	3.1
氷結ストロング	炭水化物として0.3～1.1

　ふ～ん。どっちも微妙。ま，そんなもん，ととらえた上でチョイスしましょってとこなんでししょうね。

　一昨日紹介した【低炭水化物ダイエットが寿命を延ばすメカニズム】についての補足情報です。
　某大学医学部生化学のものです。
　１日付けのメール紹介にありましたScienceの論文ですが，著者自身が執筆している日本語のレビューがありました。本人の解説なので正確ですが，何しろScienceは最高峰の雑誌の１つですから，周辺知識なしに理解するのは困難です。正確さを無視して簡単に言ってしまうと，以下のように説明できます。

　（飢餓時には脳のエネルギー源となるが，ケトアシドーシスを起こす観点から糖質制限食では問題視されている）ケトン体（＝βヒドロキシ酪酸）はHDACという名の酵素の働きを妨害する。HDACにはFOXO3aやMt2など酸化ストレスに対抗する遺伝子の発現を抑制する機能がある。（もう少しだけ詳しく言うと，HATという別の酵素が発現のスイッチを入れ，HDACはスイッチを切る。）
　従って，HDACの働きが弱まると，スイッチが入りっぱなしで酸化ストレス抵抗遺伝子が増加し，（健康にとってマイナスの要素である）酸化ストレスに対して強くなる。酸化はあらゆる病気の発症と密接な関連があるため，このストレスが軽減されると，寿命が延びる可能性もある。

　ちなみに，FOXOの１つであるFOXO1は，インスリンシグナルと密接な関係があり，空腹時の糖新生にもかかわっています。

　生体内では，生きている限り，日々細胞内で化学反応が起こっています。しかも「風が吹けば桶屋が儲かる」式の一連の反応が，遠く離れた臓器間でも起こります。傷が治癒していく様子や体重の減少は，目で見ることができますが，それに至るメカニズムは，科学技術が進歩してもなお，まだまだブラックボックスの中にあります。「真のエビデンス」を得るためには，その中身をすべてさらけ出す必要がありますが，それは永遠に無理ではないかと思うくらい生命そして自然の神秘は奥深いです。

　湿潤治療をしている某先生からの悲痛なメールです。

　当院で糖質制限をしているのは私のみです。他の先生方はラーメンライス＋菓子パン，スパゲティー＋菓子パンをガンガン食べてます。
　消毒もガンガンし，縫合した後，ゲンタシンを塗りガーゼ固定してます。湿潤療法・糖質制限は口に出せません。非常に悲しいです。
　近隣の某病院形成外科では植皮をガンガンしてます。もう採取部位が無くなる程の患者さんもいます。物凄い医療後進地域です。

　認定ナースの考え方を変えるにはどうしたらいいのでしょうか，という悲痛なメールです。
　いつもホームページを拝見し糖質制限，シャンプーレスを実践している看護師です。ストーマ周囲に感染をおこし，びらんが発生している部位のケアについて質問があります。

　感染によりストーマの外側にできた直径3～４センチの糜爛に対して，毎日微温湯洗浄＋カデックス塗布＋ガーゼを使用しています。私のチーム担当ではなく，夜勤でたまたまケアを手伝っていて現場に遭遇。聞くと当院WOCナースの指示だそうです。患者さんはびらんの白っぽくなっている表面を剥がす時，カデックスを塗布する時，激痛に耐えています。

　以前先生の記事でカデックスの記事を読み，再度読んでみました。これはやってはいけない処置ですよね。
　担当チームのナースに「痛い処置は良くないと思う」と話してみましたが，この方法でびらんの状態は改善しているとのこと。

　院内で痛い処置が認定看護師の指導によってルチーンに実施されている現状を変えるためにお勧めの資料，本がありましたら教えていただけますでしょうか。彼女も自信と誇りを持って関わっていると思いますので納得してもらえるアプローチをしたいところです。よろしくお願いします
　同様の質問に私は以前，このように答えました。要するに，「馬鹿につける薬はない」といいますが，WOCにつける薬もありません。WOCたちは，自分たちが習った方法を最善のものと信じ，それ以外の方法を認めたくないのです。だから，「カデックスを止めたらいいのに」という科学的根拠に基づくごく当たり前の常識的提案すら拒否します。「カデックスを使う」のがWOCナースの仕事だからです。
　このあたりは，「皮膚移植を止めようとしない／止めたくない」形成外科医，「糖質制限による糖尿病治療を認めたくない／認めるわけにいかない」糖尿病専門医と同じ構図です。自分は専門医である，というアイデンティティの拠って立つ基盤がそこにあるからです。だから，WOCナースにカデックス軟膏の使用を止めさせるのは，形成外科医に皮膚移植を止めさせるのと同じ，糖尿病専門医に糖質制限を認めさせるのと同じです。
　WOCナースにカデックス軟膏使用を止めさせる最善の方法は，認定看護師制度を廃止することです。

　連休中に読んだのが『日本語の宿命なぜ日本人は社会科学を理解できないのか』 (光文社新書)です。第一線で活躍している社会科学者が，日本人が日本語で論じる社会科学の問題点／限界について論じている本です。
　「社会」，「大衆」，「個人」，「市民」，「NPOとNGO」，「民主主義と共和制」，「権利と利権」などの社会科学の基本的な諸問題について，それらの用語のそもそもの成り立ちをギリシャ語やラテン語から詳しく解説し，その基本的概念が日本語に翻訳できるのか，日本語で正しく解釈されているのか，という問題に言及しています。
　要するに，世界のガラパゴス言語である日本語で，社会科学や哲学が論じられるのか，という問題です。このあたりの問題について興味を持っている方は，手に取って読む価値はある本でしょう。

　ただ，このような問題は音楽や料理の分野ではかなり昔から論じられていたことで，特別目新しい訳ではありません。つまり，「味噌と醤油で育った日本人の舌にフランス料理やワインの味がわかるのか？」，「ポーランド人以外にショパンの音楽は演奏できるか？日本人の演奏するショパンは本当のショパンなのか？」という問題です。もちろんこれは相対的な問題ですから，「メキシコ料理で育ったメキシコ人に日本の伝統的な懐石料理が作れるのか？」，「ドイツ人に日本の俳句が理解できるのか？」と言い換えてもいいです。

　例えば，ショパンの演奏の問題を私なりにまとめると次のようになります。
1. ショパンのリズム感やメロディーの歌い方はポーランド文化特有のものであり，他文化人間はポーランド人の演奏を猿まねしているだけだ
2. ショパンを正しく弾きたかったら，生まれてすぐにポーランドに移住すべき。そうすれば日本人でも韓国人でも正しくショパンが演奏できる。
3. ポーランド文化といっても，ショパンの時代（1810～1849）と現在では200年も経っている。200年前の演奏様式が本当に現在まで変化せずに伝えられているのか？
4. そもそもショパンはプレイエルのピアノの響きを念頭に作曲している。スタインウェイのコンサート・グランドの音はプレイエルの音とは全く別物だ。
  - ピアノが違う以上，ポーランド人がスタインウェイで弾いてもそれは本来のショパンが演奏した響きではない
  - ピアノがスタインウェイだろうとプレイエルだろうとヤマハだろうと，ポーランド人が弾けばショパンだ
5. ショパンの芸術は人類普遍のものであり，日本人が日本人の感性で演奏してもその本質は変わらない。むしろ，ポーランドの伝統にショパン演奏を閉じ込めるほうがおかしい。

　【北秋田のローソンこと「のーそん」】
　大北さん，今年の年末年始は奥様の実家（秋田県）に行かれた模様です。Daily Portal Zの熱心な読者は，ライター間の交友関係とか婚姻関係にやたらと詳しくなります。

　【６８歳と８３歳，餅詰まらせ２人死亡　東京で１５人搬送】
　食物による窒息死といえばこんにゃくゼリーが有名ですが，実は餅やご飯を喉につまらせて死ぬ人のほうがはるかに多いです。もしも本気で「食物による窒息死」を減らそうとするなら，まず最初に餅とご飯を禁止すべきです。なぜ，こんにゃくゼリーよりはるかに危険な餅やご飯を野放しにしているのか，私には理解できません。

　【学生に高級かばん配布で物議…大学「でも偽物ですから」＝甘粛】
　「アルマーニの高級かばんを奨励賞として配布したけど，本物ではなく偽物なんで問題はない」という大学側の論理が何ともすごいです。一体どこからツッコミを入れたらいいのか，迷ってしまいます。

　【健康への脅威は飢餓よりも肥満　肥満率は過去２０年で８割増】
　この研究を受けてWHOは　「肥満予防のために脂質摂取を減らし，カロリーを控え，運動をしましょう」　とキャンペーンを展開するんでしょう。そして20年後，「カロリーも脂質も減らしたのに，なぜデブと糖尿病は増え続けるんだ？」　と頭を抱えるのでしょう。その様子が目に浮かびます。

2013/01/01　・・・[00:00]／

【00:00】

　巳年・へび年の最初の更新というわけで，タイ製の巨大ヘビが登場する映画，《BOA ボア》を紹介。CGの巨大ヘビはかなり頑張って作っています。ストーリーはメチャクチャですけどね。

　世田谷のかるがもクリニックの宮原先生からのメールです。見事な治りっぷり，治しっぷりです。お見事！
　（先日から相談している）治療例をブログにアップすることにしました（12月29日の記事）。写真を並べてみると，違いに改めて驚かされます。よろしかったら御覧ください。

　先日の「糖質制限開始後の眠気」についてのメールです。
　小児科医です。　糖質制限をはじめたばかりの時，私もすごく眠かったです。どの人も眠気がなくて，すっきりとばかり書いてあるので，なんなんだ，この眠気は！と思いました。私の場合午後から夕方がひどくて，実際寝る時間を早めたりしてました。でも，みんながいいという糖質制限なのに，ここでやめるのもくやしいし，と思って続けていたら，2－3か月後にはすっかり無くなりました。今はかえって睡眠時間が少なくても大丈夫です。

　もともと，起立性調節障害があり，自律神経の切り替えがうまくいかない。朝起きられないのも片頭痛も逆流性食道炎も過敏性大腸症も，自律神経の問題といわれ，ああそうですか？という感じでした。体が新しい環境になじむのに，時間がかかるので，サマータイム絶対反対，変更したとたんに，おそらく1か月は使い物にならないでしょう。

　眠気はおそらく，低血糖（相対的に）の症状ではないでしょうか。糖質依存でなくても（実際糖質制限食を始める前もそんなに糖質とっていませんでした），そういう体の変化に，過敏に反応するタイプの人が結構いるはずです。生きていくのには面倒くさいですが，こういうタイプの人間も生き延びるのに何か得になったことがあったのだと考えています。

　なので，大丈夫ですから，このまま続けてください，とアドバイスしたい。数か月やって体をなじませてみても，うまくいかなかったのなら，その時やめてもいいのではないのでしょうか？

　神経内科医です。
　的外れであったら申し訳ないのですが，睡眠時無呼吸症候群という可能性はないでしょうか．
　身長，体重の情報がないのでわかりませんが，もし肥満体型であれば，またもし眠気が糖質制限する前からもあったのであれば，あるいは糖質制限を初めてまだそれほど時間が経っていないのであれば，閉塞型睡眠時無呼吸症候群の可能性があるのではないかと思います．
　私自身，睡眠時無呼吸症候群を発症したことがあるのでよくわかるのですが，自分が肥満であることは自覚していても，睡眠時無呼吸があるかどうかはなかなか気が付きにくいのです．私は医者であるにも関わらず，相当肥満であったにも関わらず，結構重症になって日常生活に支障が出てくるまでわかりませんでした．一般の方であれば尚気が付きにくいのではないでしょうか．

　というのも「自分では水分をとっていないからかな～」と言う文章が若干気になりました．なぜ「眠たいのが水分不足のせい」だと感じられたのでしょうか．個人的な睡眠時無呼吸の経験談から言いますと，就寝中のどをずっと圧迫されているためか，起床時に無性に口渇感を感じるのです．だから当時私も水分をとっていました．もしかしたら糖尿病になっていたのではないかとも思いましたが，一応HbA1cは5.7％（JDS）とギリギリセーフでした．
　だから水分を気にされたということは，もしかしたら私と同じ症状があるのかなと勝手に考えてしまいました．もし当てはまるようであれば呼吸器内科や耳鼻咽喉科で睡眠ポリグラフィ検査を受けてみられることをお勧めします．当てはまらなければ聞き流して頂きたいと存じます．ちなみに私は糖質制限により順調に減量でき，実践から約8か月で睡眠時無呼吸症候群を克服することができました（喜）．

　また，糖質制限を長くしていて，久しぶりに糖質をたくさん食べるとぐっと眠気が出てくるということはありますよね．もう一つの可能性としては，「糖質を制限しているつもりで，実は制限できていない」ということがあります．自分で糖質制限をやっているとわかりますが，たまに健康そうに見えて実は糖質たっぷりの「ひっかけ食材（？）」に出くわすことがあります．「春雨」「ごま豆腐」「昆布」などはそれらの一例です．そうしたものを食べていないか見直してみるのも一つだと思います．

　こんなメールもいただきました。
　いつもの世界の最新健康・栄養ニュースからですが，

【低炭水化物ダイエットが寿命を延ばすメカニズム】
　　　　　Tadahiro Shimazuという日本人研究者がファーストです。
【Suppression of Oxidative Stress by β-Hydroxybutyrate, an Endogenous Histone Deacetylase Inhibitor】

　難しくてよくわからないのでどなたかに解説願いたいです。

　「お酒とブドウ糖」に関する獣医の先生からのメールです。

　この時期と言いますか，この日だから（？）目の前にいろんなアルコールが並びました。ウロペーパーⅢ（栄研）を使って，ブドウ糖の簡易測定をおこなってみました。

赤薩摩（薩摩焼酎）	（ー）
タンカレー（ジン）	（ー）
角瓶（サントリー）	（ー）
赤ワイン（ピノノワール）	（ー～50）
月桂冠糖質ゼロ	約50
氷結ゼロレモン（キリン）	50～100
白ワイン（ドライ）（ピノノワール）	50～100　（氷結よりは濃）

いつも飲んでて，改めて調べてみると，”へぇ～”って感じでした。明日は正月で親んとこに行きますんで，そこの日本酒等で再測定してみます。

　正月三が日も治療に関する相談メールを受け付けています。できるかぎり速攻で回答しますので，キズやヤケドに関して何か困ってありましたらお気軽にご相談ください。
　ちなみに，昨日だけで低温熱傷の患者さん数名から相談メールをいただいております。

体重（kg）	身長（cm）	BMI
40	125	25.6
40	150	17.8

50	140	25.5
50	165	18.4

60	155	25.0
60	185	17.5

70	165	25.7
70	195	18.4