2012/11/30　・・・[06:00]／[08:30]／[12:30]

【12:30】

• 　プラスモイストTOPとプラスモイストP３の「すぐ使うパック」が発売されました。固定材料と一緒になっています。
  

  プラスモイストP3と固定用シートの組み合わせパックだから、届いてすぐに使えますプラスモイス... 価格：1,600円（税込、送料込）

  プラスモイストTOPと吸収体付きパッドの組み合わせパックだから、届いてすぐに使えますプラスモ... 価格：5,700円（税込、送料込）

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• 　糖質制限関連のメールです。
  　先日岩手の「短角牛」という赤身の美味しい牛肉を頂く機会がありました。このお肉は「グラスフェッド」といって草を食べさせて育てた牛だそうです。お肉は霜降りではなく、風味豊かな美味しいものでした。
  
  　対して、ここ鹿児島も一大産地ではありますが穀物中心に育てた「グレインフェッド」の黒毛和牛。見事な霜降りで油もものすごいです。
  　はたと気が付いたのは、糖質過多食ですと「自分の肉が霜降り状態」になってるんだろうなと思うとそら恐ろしくなりました。（フォワグラのような脂肪肝とか・・・）
  　糖質制限について、今まで何となく理解していたものの、頭の中でバチッとピースがはまった様な感じです。
  　草食動物の中でウシを含む反芻動物はセルロース分解菌が胃袋（正確に言えば1番目の胃から3番目の胃まで）に共生していて短鎖脂肪酸を分泌し，さらに豊富なタンパク質とビタミンを内部に含んだセルロース分解菌菌体成分を4番目の胃で短鎖脂肪酸とともに消化吸収します。だから，ウシは草のみで生きて行けます（ちなみにウマは，結腸発酵型のため菌体成分のタンパク質を得ることができず，牧草だけでは生きられず，マメ科植物などが必要）。
  　一方，現在の酪農で与えられている飼料はもちろんトウモロコシが主体です。トウモロコシの主成分は糖質であって，セルロースが主成分である牧草とは異なり，反芻動物本来の食生活とは大きくかけ離れています。だからお肉は脂ぎった霜降りになるんじゃないかと思います。
  　日経BPでこのような記事がありましたが，なんだかこの辺りの話題は糖質セイゲニストから見ると対岸の火事どころか他の銀河系の痴話喧嘩のように見えますね。
  　国民の健康を目指すことを大義としつつ，結局儲け中心の世界を垣間見ます。トクホなんて消えゆく運命ではないでしょうか。
  　セブンイレブンの無料券で一度だけそういうコーラを飲んでみましたが糖質制限中の人間には人工甘味料も甘すぎてとても半分も飲めませんでした。こんな甘さで食事と共になんて食事を調理した人を侮辱してます。

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• 　こんなメールもいただきました。
  　今朝のNHKおはよう日本で、食物アレルギー患者のQOL改善のための食物負荷試験が紹介されてました。8歳の男の子が幼い頃の血液検査でアレルギーの可能性がある、と言う理由で180種類もの食品の摂取をやめるように担当医から指示されたのだそうです。食べているものといえば、ラビソーセージというウサギのソーセージとか、聞いたこともなかったような物ばかりでした。ご家族含めた苦労は相当なものだと想像に固くありません。
  　負荷試験によって、禁止されていたものの中にも少しなら食べてもよさそうなものがいくつか見つかり、明るい表情で元気に「焼きそばとか食べたい」と答えていた明るい声が印象的でした。
  　糖質セイゲニストの観点からは小麦粉は別に食べられなくても、とは思いますが少しでもQOLが改善されるのであればそれに優るものはないですね。
  　食物負荷試験は前からあるのに、ショック症状への対応などを理由に実施機関が少ないこと、昔からの慣習で血液検査絶対視な医者が多いなどで多くの方は厳しい食事制限に耐えているが、もっと負荷試験の実施機関が増えればいいのに、という放送でした。これはどこかで聞いた話ですね。食物負荷試験をやってる医師リストも切望している人は多そうですね。
  
  　また今朝話題にあがっていたウールセーターですが、南国生まれの私は「寒いのに弱いけれども冬にもオートバイに乗りたく」てユニクロのヒートテックなども出始めから試したりしてましたが、結局一番暖かくていいのはウールやダウンでした。
  　汗でいつまでも湿っていると却って冷えますので、肌着にはヒートテックではなくてシルキードライなどの夏向けの速乾性のあるものを利用し、その上にウール（メリノでなくてもOK）を来ています。
  
  　ポイントは衣服と肌の間のデッドスペースを極力減らすことで、できるだけタイトフィットなものを選択します。糖質制限でスリムになればタイトフィットもOKですよね？
  　ウールセータなどをインナーウエアとして着るのであればいつもよりワンサイズ小さいものをタイトに着るのが保温には非常に効果的で、かつ袖丈も少し短めなのでその上にシャツなどを着るにも好都合です。タイトフィットであれば結構薄手でも暖かく感じると思います。
  　いまはユニクロのおかげでいろんなところで薄手で肌触りのよいセーターが売られていますので、入手も楽ですね。

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• 　シャンプーレスでの髪のベタつき対策です。
  　今はもう5年以上シャンプーしておらず、シャワーの時はお湯でさっとすすぐ、お風呂の時は入る前に湯船のお湯をかぶって、でる前に湯船にもぐってごしごし、これだけでまったく問題なしです。石けんも体には使わずにお湯で流すだけで、垢も匂いもありません。食べ物を扱ったりするときの衛生上の問題から手だけは石けんを使う時もありますが、おかげで手だけは荒れます（といってもワセリンのおかげで以前よりははるかにましです。ちなみに食器洗いなども洗剤はほとんど使わずお湯だけで洗いますが、お湯だけでも手は荒れますね。きっと皮脂が流れるからでしょう。かといって水では汚れが落ちにくく、ワセリン・手袋以外の対策は未だに思い付きません）
  
  　本題ですが、シャンプーレスに切り替えている時にやはり髪がべとついて困った覚えがあります。どうやってそこから脱出したのか思い返してみると、オイルだったような気がします。
  
  　ボディーオイル、マッサージオイルのようなものでしたが、風呂上がりにこれを全身、頭髪も含めて塗りまくるのです。シャンプーや石けんで皮脂が落とされたことによる防衛反応での過剰分泌がべとつきの問題と考えると、皮脂に代わるものがあれば分泌が減るのではないかということです。いきなり切り替えるのではなくて、これをシャンプーを使ったあとは必ずやるようにします。そうして皮脂分泌が少なくなってくれば、シャンプーの頻度を減らしてもべとつき自体が少なくなり、いずれはオイルを使わなくても適度な状態になった、というわけです。最初は香りがよい高いマッサージオイルを使っていましたが、そのうちオリーブオイルなどの食用油でも大丈夫なことに気づいたのでいろいろ試してみた結果グレープシードオイルを使いました。
  
  　確か同時期にかなり髪を短く切った覚えもあるので、オイルを塗りやすかったと思います。
  　というわけで男性でしたら丸刈りにして、風呂上がりに頭にオイル、これでおそらく簡単にシャンプーなしにできます。髪が長い方や女性の場合はシャンプーのあとのヘアオイルを重視して、頭皮が正常に戻った頃に切り替えていくのがよいのではないでしょうか。
  
  　当時はワセリンのことは知らなかったのでオイルを使っていましたが、オイルだと風呂上がりの水気がある状態でもなじんで楽に塗ることができるので扱いやすいです。ワセリンは水気があると恐ろしくべとつきますね。
  
  　手荒れですが、石けん・お湯以外には消毒用のアルコールもダメですね。手が溶けるような感覚になります。汚れを落とせるもので皮膚を荒れさせないものが果たしてあるのでしょうか。
  　お湯だけシャンプーで、フケがあまり改善されていなかった私ですが、最近の記事を拝見して、コスリ過ぎということを実感しました。最近、ほんとうに軽くゆすぐ、流すぐらいにとどめておくと、明らかに以前と違ってきました。
  　お湯だけシャンプーでも、個人差があるものだと、感心しました。

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【08:30】

• 　昨日の日刊ゲンダイの記事について。
  　日刊ゲンダイ、昨夜帰宅時に駅の売店で買いました。で、関西版でも、しっかり夏井先生の記事、掲載されていました！！
  　日刊ゲンダイや東京新聞などは、金や権力に操られた大手の新聞とは、一線を画すところがあり、私も以前より好きな新聞です。
  　特に、多くの大手新聞が偏向記事を連発する中、問題の本質を突いた記事が多いように思います。（私は、特に糞朝日だけは、今後二度と購読することはないです。）正に今回の夏井先生の記事も、本質を突いていますよね。流石、日刊ゲンダイです。やります。

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• 　昨日16：00に紹介した「肉食過多とアトピー」について，ある先生からこのような指摘をいただきました。
  　高タンパクでアトピー悪化、とありましたが、是非、遅延型アレルギーの有無を確認してみて下さい
  　牛乳、卵などのIgGアレルギーが見つかることが多いです

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• 　糖質制限で問題になる「冷え性」に対して，こんな解決法が！
  　なんちゃって糖質制限で16キロのダイエットに成功後、10ヶ月が経過しました。リバウンドせず、順調に体型維持しています。ただ、昨年までの肉襦袢を脱ぎ捨てたためか、寒さ耐性がかなり落ちています。冬本番は今からなのに、どうなるか心配してます。
  
  　私は職業柄（救急救命士）、真冬の現場活動は「汗冷え」との戦いです。外はひと桁の気温下で活動するため、上下ヒートテックで武装してますが、建物内や救急車内では暖房がんがん掛かってるので暑いため、汗をいっぱいかきます。心肺蘇生事案だと、病院引き上げ時には下着が汗でビチャビチャになり、震えながら署に帰って、急いで着替えています。途中で出動するときは、仕方なくそのまま行くためかなり憂鬱です。
  
  　そこでいろいろ調べてみたところ、登山用の高級下着にはウールが使用されています。ウールは素材自体が発熱するみたいで、汗をかいても濡れたまま温かさを保つようです。冬山で遭難したとき、下着がウールかどうかが生死の分かれ目とも言われています。特にメリノウールという素材は、ウール特有のチクチク感が少なく、下着には最適のようです。
  　ただ、値段が高いので安月給には気軽に試せません（ヒートテックの2～5倍します）。そこで、激安メリノウールで探してみたら、ありました。ユニクロのセーターです。値引きで2000円を切ってたので、1枚買って下着代わりにしてみました。
  　結果は非常に良好です。素肌に着てもチクチクせず、汗をかいてもヒートテックほど寒くなりません。べたつきも少なくすぐサラッとなり、かなり快適です。3日連続着ましたが、全く臭いません（結構汗はかきました）。消臭効果はかなり高いです（体臭にもいいかも）。手洗いとなりますが、洗濯も意外に簡単です。
  
  　もう3枚くらい買って、今年の冬は乗り切ろうと思います。寒さに悩む方の参考になればと思いメールいたしました。
  　ユニクロのメリノウールってこれですね。確かに下着代わりに着てもよさそうです。

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• 　ネットで見つけた本。ちょっと高いけどこれは欲しい！ 手にとって読みたい！
  

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• 　そういえば、昨日朝、病院に出勤する途中の光が丘公園でテレビ番組のロケをしていました。若いお兄ちゃん3人、お姉ちゃん2人が並んで歩くシーンを撮影していましたが、もしかしたらテレビの戦隊シリーズのロケだったのかな？
  　調べてみたら、光が丘公園は以前、特撮の聖地と言われていたんですね。初めて知りました。

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【06:00】

• 　昨日発売の「日刊ゲンダイ」11月30日号の『この有名病院のエースたち』というコーナーに取り上げていただきました。日刊ゲンダイは朝日新聞と日本熱傷学会に敢然と喧嘩を売っています。こういう日刊ゲンダイの反骨精神，私は大好きです。

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• 　犬のシャンプー問題について，獣医さんからのメールです。
  　犬の体表にある腺組織は、肉球・耳道内以外はアポクリン汗腺（夏井注：人間では脇の下や陰部にしかない汗腺）で構成されています。毛根部にこれがあるので、犬は臭うのが当たり前などと笑い話的に患者さんにお話しする事もしばしば。
  　シャンプー剤で一生懸命洗えば洗うほど、刺激に対する皮膚の防衛反応みたいなもので腺組織の過剰分泌がおこるのでしょうか、たいてい洗ってより2日程度が一番臭いと言われますね。
  
  　当院に、採用前よりトリーミングの勉強をしてたスタッフがいるのですが、当院に就職する前から愛犬（トイプードル）に、自分で学んだ事の威信をかけて（？）徹底的にシャンプーをしていたそうです。いつのころからか、被毛はガサガサで全体的に薄毛になってきた趣旨を就職してすぐに相談され、ま、一応診察したんですが、「今までのシャンプーに関する常識を捨てなさい。これからは温水洗浄だけ。」的なことを言ってより数年。いまではふさふさで非常にきれいな毛並みになっております。ニオイもまったくと言っていいほど無いですね。
  　トリーミングというのはあくまでも美容目的であって、獣医療とは違ったものです。動物病院でトリーミングを併設しているところも多いんですが、下手すりゃマッチポンプ的なところもあるんじゃないかと。
  
  　御高名な先生の皮膚病のセミナーを聞きにいっても、最後に薬用シャンプーの話題を始めるとやれやれといった感じです。なかにはシャンプーなどの話題にはいっさい触れない先生もいるんですが。
  　診察中に他院で出されたシャンプーで治らないので何か別の薬用シャンプーにをと相談してきた人に、シャンプーが原因の場合が多いので、これからは温水洗浄のみにして下さいといったら、キョトンとされますけど。
  　どうしてもシャンプーしたければ、せめて月イチに抑えるように指導したうえで、ただし温水洗浄なら極論毎日でもいいよと説明します。濡れる事が悪いわけではない、濡れるのが皮膚病の原因になるのなら、梅雨時に外につながれてる犬はみんな皮膚病になっちゃう・・・といったら、ああ、そうかと納得されます。お金がかかんないならお湯だけでいいや・・・と。
  
  　温水洗浄なら極論毎日でも・・・といっても、そんなに頻繁にやんなくてもいいよと指導しています。まさかそんなにやる人もいないでしょうし、笑い話的に話を進めてます。
  　そのうえで、ある年代以上の方に、私たちが子供の頃、お風呂ってのは週に２～３回銭湯に行くだけだったのに、いつの時代から毎日お風呂に入んなきゃ「汚い・臭い」と言われるようになったんでしょうねっ・・・ていったらものすごく共感されます（笑）。若い方には、え～！とか引かれる事もありますが。
  　そういえば，ある獣医の先生から　「犬がシャンプーを嫌がるのは，シャンプーをされると痛いからじゃないかと思っています。犬の皮膚は人間より弱いと思います。皮膚が弱いから界面活性剤で洗うと痛いはずです」　と話されていました。
  
  　わたし的に解釈すると，［皮膚と毛］　はワンセットで外力から身を守る器官です。だから，［毛］　が十分に生え手入れば　［皮膚］　まで丈夫にする必要はないし，［毛］　があまり生えていなければ　［皮膚］　を丈夫にしないと死んじゃいます。つまり，一種のトレードオフです。

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• 　「元皮膚科医」さんからのメール。
  　昨日、日本皮膚科学会の雑誌が届いたのですが、なかに「外来でできる皮膚外科手術」という特集が１０ページくらいあり、写真が多用されているのですが、ぱっと見た感想は「なんかひどいなあ」でした。
  　経験の浅い私が言うのもなんですが、湿潤療法ですむのでは？と思う症例が、結構多いような気がします。
  
  　７年くらい前から手湿疹が出るようになりました。その時にはもう先生のサイトを見ていたので、「それっ」とばかりにワセリン攻撃を始めた（１日２０回くらい）のですが・・・
  　・・・残念ながら、その時は効き目を感じられませんでした。しばらくがんばった後あきらめて、マイザーの使用を開始したら、著効しました。（指の腫脹・かゆみの改善）。
  　その後は、普段はワセリン+　部分的な発赤腫脹や痒みが出てきたらそこだけマイザーを使うようにしています。
  　なので、ワセリンだけで手湿疹の患者さんみんなが治るとは思っていません。もちろん、治る方もいらっしゃるのだと思います。そのあたりを見極めながら、必要十分にステロイド外用を使えるのが本当の皮膚科医かな、とか思っています。
  
  　先生のサイトでシャンプーレスの話題が出てから、夫（医者）がずっとシャンプーレスです。みなさんのおっしゃるように、全く問題なく、また毛も太くなってコシが出てきたと言っています。
  　小学生の娘は、シャンプーレスでも本人は問題ないのですが、夏はくさくて、ときどき私がシャンプーしてやっていました。くさくなるのは若いからでしょうか。
  　最近、新聞でもネットでも、中高年の女性向けの、お高いシャンプー（育毛を謳ったもの）　がはやっているようで、広告をよく見ます。本当は、シャンプーレスでいいんだろうな、と思うものの、私も何度かトライしたのですが、どうしても翌日頭のかゆみが出て断念します。
  　かゆみの出る場合の対処方法をお伺いしたいです。
  　「シャンプーレスのかゆみ」についてのいろいろな工夫⇒⇒⇒11月22日の更新記事，11月26日の更新記事に皆さんの工夫を掲載しています。
  
  　ちなみに私自身はシャンプーレスにしてから痒みとはおさらばです。しかし，間違って入った　「1000円カットでない理容室」　でシャンプーされるとその後は確実に痒くなるので，1000円カット以外の理容室には行かないようにしています。

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• 　【地球内部で個別移動するホットスポット】
  　どうやら，プレートテクトニクス理論そのものが間違っている可能性が更に強くなってきたようです。ホットスポットが数千万年という　「比較的短期間」　のうちに移動しているらしいことがわかったからです。ということは，プレートテクトニクス理論が正しいことを大前提にしている　「地震発生のメカニズム」　そのものが間違っていることになります。
  　ということは，以前紹介したこの説が真実かも。

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2012/11/29　・・・[06:00]／[09:45]／[10:00]／[12:00]／[16:00]

【16:00】

• 　シャンプーレスについてのメールです。
  　シャンプレス改善についての報告です。多くの意見を頂き誠にありがとうございました。皆さまから頂いた情報を基に以下の仮説を立て実証しました。
  

  1. 洗いすぎて皮脂が不足している
  2. 強くこすりすぎて傷が付いている
     　　　　⇒皮膚があまり強くないこともあり、お湯の温度を下げ、優しく洗ってみる

   

  　結果は、翌日にはフケの量が減りました。この方向で最適化していこうと思います。
  　以下のように考察しました。
  

  1. パラダイム転換はしたものの、長年にわたって皮脂は悪いものだという情報を植え付けられていたので潜在意識としてそのことが残っていた。そのため、ぬめりがなくなるまで過剰に洗っていた。
  2. 頭皮を傷つけないように洗う、適切な皮脂の量を保つように洗い方を最適化するのがポイントであった。
  3. 皮脂の量、頭皮の状態、皮膚の強さ、季節変動の要因にあわせてカスタマイズし、さらに糖質制限で分泌量をコントロールすると効果絶大である。

   

  　正しい洗い方を定義することは困難なようです。頭皮の状態と皮脂量を見ながら自分に最適な条件を見出すしかなさそうです。
  　状態をきちんと把握しどのように対処するのかを考えるのは湿潤治療と通じるところがあります。
  　犬にシャンプーレスの話題がありましたが、うちの犬ももう半年以上お湯のみで洗うだけです。以前は石鹸で洗っていましたが、洗ったあとにパサパサ になっていたのが、お湯のみにしてとても自然な状態になっています。
  　実はこれまでほとんど毎年、梅雨頃からノミに悩まされていたのですがそれが今 年はほとんどありませんでした。それもお湯のみで洗っているおかげかもと思っています。散歩に出かけて帰ってからたまにノミを一匹見つけることが あるので例年のようにノミがついてもおかしくないと思うのですけど、痒がらないしノミもいないみたい。皮膚の状態が良くなってノミが住みにくく なってるのでは、と考えます。
  　まだ一年だけのことなので、今後の観察は必要ですが。ちなみに薬などでのノミ取りや予防の対策はなにもしていませ ん。
  
  　私自身もシャンプーレスにして半年ほどです。
  　自分のシャンプーレスは最初は結構辛かったです。最初の1週間くらいは洗ってもゴワゴワと脂分が取れてないようなねっとりとした感じで、臭いと思 われそうで人の近くに行けませんでした。そのあとはだんだんとゴワゴワ感は薄らいでいったもののやはり少しべとっとした感じがして、シャンプーで 洗った直後の気持ちよさからは程遠く、めげそうでした。
  　それでも頑張ってつづけていたら２，３ヶ月めにはかなり気にならなくなってましたが、それ でもたまに臭いがする気がして途中２、３回シャンプーをしてしまいました。けど、シャンプーしてしまった翌日のほうがよりにおう感じと痒みまでで てきてやっぱりシャンプーよくない、と確信してシャンプーレスを続けてました。
  　そして４ヶ月か５ヶ月め頃になったときにかなり髪の状態が変わって きたのに気がついて嬉しくなりました。お湯だけで洗ってサラサラです。もともと乾燥したようなバサバサな髪だったのがちょうどいいしっとり感で す。私の髪はショートカットなのでシャンプーレスにしてからの新たな髪が髪全体の半分以上を占めるようになってると思うのでそのせいかも、とも考 えます。毎日していたシャンプーで髪の毛がどれほど傷んでいたことかと。
  　全ての髪が入れ替わったらもっとよくなるかも、とちょっと期待、です。

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• 　糖質制限に関連するメールです。
  　糖質制限の効果は多岐に渡り絶大ですが、一つだけ問題点(私個人のみかもしれません)。糖質制限をすると、おのずと高蛋白食に傾きますが、特に肉を多量摂取した場合、体臭とオナラが格段に臭くなる(失礼)…私だけでしょうか？
  
  　そして、アトピーが確実に増悪しました(御サイトでワセリン塗布・湿潤療法を知る前よりは良いですが、糖質制限で肉類を増やした途端に増悪顕著)
  　無論、原因が高蛋白食品のみではないかもしれませんが、高蛋白食品過多の弊害は多数の文献・サイトにもあります(主に腸壁や腸内フローラが荒れるというものが多いです)。
  　アトピー持ちに糖質は御法度ですが、肉食過多も御法度かもしれません。

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• 　本日（11月19日）夕方発売の『日刊ゲンダイ』に，私の取材記事が掲載されています。今日は帰宅途中にコンビニ，駅の売店にゴー！

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【12:00】

• 　昨日も一人の熱傷患者さん（3歳，左大腿～下腿～足背のⅡ度熱傷）が都内の某総合病院皮膚科から逃げられてきました。創面はモイスキンパッドで覆われていて，治療自体は特に問題はないようですが，ご両親に　「なぜわざわざ練馬の病院まで来たの？ 前の病院の先生はきちんと治療をしているよ」　と尋ねたところ，「その病院の皮膚科の先生が何も説明してくれません。いつ治るのかも，どのように治るのかについて教えて欲しいのに，今はわからない，の一点張りです。毎日不安で不安で耐えられません。だから，病院を変えました」　とのことでした。
  　治療自体はいいのに，患者さんの不安を解消するのも医者の仕事，ということを知らないと患者さんは逃げてしまうようです。
  
  　「いつまでかかるかわかりませんが，お待ちください」　と言われて5分間待たされるのは辛いけど，「30分お待ちください」　と言われて30分待つのは辛くないんですよ。見通しの立たない5分間は不安で無駄に過ぎますが，先がわかっていれば30分間は有意義に使えます。
  　だから私は，熱傷患者には一番最初に　「これは10日で治るよ」　とか　「ちょっと深いので2ヶ月から3ヶ月かかるけど，こんな具合に治るよ（症例写真を見せて説明）」　と，治療の見通しを説明します。2ヶ月で治ると言われれば，バレンタインの頃には治っている，と具体的にイメージできるので，不安はなくなります。
  　医者は時々，患者の立場になって，「こういう説明をされると不安になるんじゃないだろうか」　とか，「不安を覚えない説明の仕方はどうすべきなのか」　と考えるべきだと思います。もしも考えつかなければ，料理がなかなか出てこないレストランに行って，苛つくレストランと苛つかないレストランの違いを観察してみて下さい。答えが出てきます。

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• 　熱傷と川崎病についてある小児科の先生からです。
  　川崎病の火傷症例ですが、わたしは経験ありませんが、川崎病自体が、原因はわからないものの、全身の血管炎だといわれています。
  　どうしても、一番重要な冠動脈瘤に目が行きがちですが、全部の血管がかなりの炎症をおこしているのであれば、創部の末梢循環不全をおこしていることは容易に想像できます。ですから、本来Ⅱ度でしかない火傷が、容易にⅢ度に移行するのだと思います。
  　いずれにせよ、やけどの直後に川崎病というのはとても興味深いです。やけどによって放出されたサイトカインが、何か背中を押すように、悪さをしていると思われます。小児科的には、川崎病は何らかの感染症をきっかけに、と考えがちですが、やけどもあるのかも、と思えました。妄想かもしれませんが。
  
  　以前猫の真菌がプロペトで治ったという話がでていましたが、うちの犬も、この夏口の周りに皮膚炎をおこしました。どうみても毛嚢炎みたいだったので、ステロイドはなあ、とまよっていたところ、プロペトの話が載っていたので、まあ悪さはしないだろうと、試しに塗ってみましたが、なんと、かなりよくなりました。（３か月くらいかかりましたが）
  　教えてくださった方に感謝、感謝です。ありがとうございました。
  　動物病院でもらう薬もかなりいい加減で、人間ならこれは使わない、と思うことしばしです。前に湿疹で行った時もなんとかいうシャンプーをいただき、速攻で捨てました。
  　あと子供が乗馬をやっているのですが、馬の治療も、人づてに伝え聞いた治療というのを皆でやっているので、いったい何をしているの、と思っていました。（よっぽどでないと、獣医も呼ばない）動物独特の病気があるので、動物病院の存在価値があるとは思うのですが、人間の治療がすすむのと同じくらいに動物の治療もすすんでくれたらと思います。
  　個人的には自分の手におえなくなったら、連れて行こうかのスタンスになっています。とここまで、書いて、これは内科の医師が小児科について考えるのとおんなじかしら、と思えてきました。
  
  　犬のシャンプーは１年前にやめました。自分の頭のにおいはわかりませんが、犬のにおいは２週間に１回シャンプー使用していたころより、１か月に１回湯で洗っている今の方が、あきらかに臭くなくなりました。洗うのもとても楽で、なんでもった早くはじめなかったのだろうと後悔しています。
  
  　先生のサイトのおかげで、いろいろ頭で考えるようになり、クイズを解くみたいでとても楽しいです。

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【10:00】

• 　熱傷と川崎病について柿田医院の柿田先生からのメールです。
  　川崎病ですが、私も深めの熱傷で２例経験があります。どちらにも共通しているのは湿潤療法を始めて、３－４日目あたりに壊死皮膚が浸軟してきたころに発熱しました。１例目はたまたまかと思っていましたが、２例続いたので小児科の知人に聞いたところ、川崎病は感染症的な要素と、自己免疫疾患的な要素がある条件に適合したときに発症すると考えられているそうです。TNFの関与も報告されていますので、熱傷の際の感染症と、皮膚壊死の際のサイトカインの相乗効果がトリガー的な役割を果たすことはあるのかもしれません。
  　数が集まれば面白い考察ができるかもしれませんね。
  　とにかくデータを集めることですね。私達にできることは，熱傷の経過写真，とくに川崎病を発病してからの熱傷創の変化をきちんと画像として残しておくことが重要だと思います。それで，創の悪化の原因（＝組織の破壊）の舞台が表皮なのか真皮なのかがわかるし，それがわかるとある程度，毒素や酵素の的が絞れます。

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【09:45】

• 　糖質制限の本を書いている最中ですが，「人間が消化も吸収もできず，本来の意味では栄養価ゼロの食べ物（しかも糖質！）」　から脂肪酸と各種ビタミンが摂取できるという事実にぶつかりました。そして，それを可能にする手段も思いつきました。
  　パンダの食性の変化のメカニズム（実はまだよくわかっていない）について，生物学的に演繹していくとその過程が説明でき，しかも人間にも応用可能なんですよ（何しろ，パンダでも可能だったから・・・）。
  　理論に穴がないかどうか，現在，詰めの作業を行なっています。

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• 　熱傷と川崎病についてのメールです。
  
  　熱傷治療中の川崎病とのことですが、川崎病の原因についてはまだまだ解明途上であることはご存知かと思いますが、流行の波があることなどから、何らかの細菌・ウィルスの関与があるものとされており、数年前に順天堂大学のチームが発表した論文などによれば、毒性の弱いブドウ球菌や、ありふれたタイプの桿菌の複合感染が引き金になっている可能性があるとのことです。
  　この症例ですが、熱傷の二次感染としての川崎病の可能性もありうるのではないでしょうか。

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【06:00】

• 　講演用のスライドをマイナーバージョンアップしました。最新版は11月28日作成になります。ご覧になりたい方は本名，所属を明記してメールでご連絡下さい。
  　なお，以前ダウンロードしたことがある方は同じアドレスからダウンロードできますのでご利用下さい。

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• 　現在治療中の1歳の熱傷患者さんがいますが，熱傷受傷翌日の夜から突然高熱が出て，顔面と頸部の腫脹と発赤があり，川崎病と診断されました。現在，川崎病の症状は治まっていますが，熱傷創部は初診時は明らかに2度の浅い熱傷（SDB）でしたが，高熱が始まった当日から創面の色が黒ずみ，それから2日で一気に深くなって3度熱傷（DB）になっています。印象として，表皮ではなく真皮組織が先に破壊された感じです。
  　以前にも，熱傷治療中に川崎病を発症した乳児が一例だけ経験していますが，この時も創部は一気に悪化した記憶がありますし，同様の経過をたどった熱傷は川崎病併発症例以外には経験がありません。
  　なぜ川崎病を併発した熱傷の創面は一気に悪化するのか，なぜ真皮が壊死するのか，これは川崎病の原因と何らかの関連があるのかなど，わからないことだらけです。

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• 　糖質制限についてのメールです。
  　たびたびメールさせて頂いております、農家の嫁です。
  　私は今年の初夏にスーパー糖質制限で、今までの人生で見たこともない（軽いほうの）体重の記録を更新しましたが、『糖質制限ならすぐ戻せる♪』と思って、軽い気持ちで“糖質無制限食”にしてみたところ・・・・甘かったです！考え方が！あっという間に体重が増えました。
  　この糖質の恐ろしさを私は『糖源郷』と呼んでいます（笑）
  
  　糖質の常習グセ？（糖質が欲しくなる感じ）が、糖質制限をはじめる以前よりも重症化したように感じました。それがとても恐ろしいです。
  　でも、少しの間、糖質を取らずにいるとまた平気になりますが、ちょっと取ってしまうと・・・『また欲しくなる！！！』という感じです。恐るべし糖源郷・・・抜け出せなくなるのですね・・・。
  
  　そこで、もともと、スイーツとポテトチップスが大好きなので，『たまに、どうしても糖質も食べたいなら運動も併用する』という考え方に落ち着きました。
  　食事に関しては基本的に主食としての糖質はとりませんが，食べたい時のスナック菓子やスイーツは楽しむ事にしました☆　糖質の量・頻度としてはプチかスタンダードくらいでしょうか・・・。徐々に体重は落ちています。「せっかく運動をしたのに糖質をとるなんてもったいない！」とも思え、糖質に対しての多少のブレーキもかかるので，運動を習慣にするのはいい事だ！と思っています。
  
  　そんな発想の転換も糖質セイゲニスト的？（糖質とっちゃっておちこぼれですが）とも言えるような気もしています。だって、寸暇を見つけ出してついにスポーツクラブに通いはじめてしまったのですから・・・。
  　十数年ぶりのスポーツクラブ通いですが、ご飯をたっぷり食べていた２０代よりタンパク質中心で糖質少なめの今の方が断然バテにくいです！　これは体が実感しています！！　完全に糖源郷から抜け出せたら、もっと健康的なのでしょうけれど・・・。
  
  　以上、おちこぼれ糖質セイゲニストのレポートでした！
  　日経BPで中性脂肪対策の食品や薬品の記事を見つけました。
  　　　　⇒【トクホブームに忍び寄る「刺客」】
  　ちょっと糖質制限するだけで十中八九解決することが見込めるので、本当の敵は糖質制限が世に広まることなのかな、と思います。
  　先生のおかげで湿潤治療と糖質制限に出会うことができ感謝しております。特に糖質制限はただやせるだけではなく、筋肉量は落ちず、皮膚や髪の毛まで良い影響が出ますね。
  　また自分の場合、下痢に悩まされる日がたまにあったのですが、排便回数が減り切れ痔気味だったのが治りました。
  　それと特筆すべきはアレルギー性鼻炎で、今年の二月ごろ糖質制限を始めてからだいたい半年ぐらいで症状が治まってます。逆に言えば糖質がどれだけ自分の体にダメージになっていたか考えるだに恐ろしいものがあります。
  
  　ところで，超巨大な歴史サイト「第一次大戦」をご存知でしょうか。ここは個人でやっておられるわけですがその管理者別宮段朗氏の著作に「失敗の中国近代史 [阿片戦争から南京事件まで]」という本があります。中国史に興味があればぜひどうぞ、もちろんサイトの方もすばらしくおすすめです。あまりに膨大すぎて混乱してきますが。
  　いちおうニコニコにも動画がありますのでそちらもよろしければ。
  

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• 　【叶恭子、２０針以上縫う大ケガしていた】
  　11月15日に受傷したのに，「現在も通院治療を続け、歩くと激痛が走る状態。抜糸時期は未定」　というのは恐らく，創縁の挫滅を伴う裂挫創で，縫合をしたものの創縁の壊死と離開があり，創部を覆っているのは軟膏ガーゼかな？ ゲーベンとかアクトシンが使われていなければいいけど・・・。主治医はこのような外傷の治療経験がないため，今後の治療の方向性が全く見えず治療方針も立てられない状態ではないかと邪推してしまいます。
  　また，「バスタブにつかれないのが困る」　とありますので，主治医は　「傷を縫ったらお風呂に入ってはいけない」　と指導していることがわかります。今時，「風呂に入るな，水で濡らすな」　と患者に命令するのですから，60代後半以上のお医者様かも・・・。多分，傷の治療の原則がわかっていないんでしょうね。
  　この邪推が正しいとすると，叶恭子さん，ちょっと可哀想すぎます。多分，医者を替えた方がいいと思います。

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• 　【「金正恩は世界でもっともセクシー」　中国・人民日報が米風刺サイトに「釣られる」】
  　中国国民を騙すことにかけては世界一の人民日報ですが，まさか自分が騙されるとは思っていなかったようです。昨日見た色々なニュースの中で，もっともイソップの寓話に近いニュースでございました。

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2012/11/28　・・・[06:00]／[08:30]／[10:30]

【10:30】

• 　今日の朝書いた「礼節」問題についてのメールです。
  　衣食足りても礼節なし、と言うのは、健全な肉体にも健全な心は宿らないよ、というこんな記事を見つけました。古今東西同じ様子です。

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【08:30】

• 　Kindleストアは便利なんだけど，もうちょっと考えて欲しいなぁと思うのは，漫画が一巻ごとに表示されること。これはシリーズごとにまとめて表示して欲しいです。つまり，『宇宙兄弟』シリーズとか『天才柳沢教授の生活』シリーズとかシリーズ物は一つにまとめて表示し，そこから各巻に移動して購入できる，という方式のほうが絶対に使いやすいです。
  　ついでに言うと，「シリーズ物漫画全巻まとめて大人買い」　モードも欲しいです。20冊をいちいちポチるのは面倒です。

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【06:00】

• 　東京保険医新聞 9月15日号に投稿記事『新しい創傷治療』が掲載されました。

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• 　明日（29日）発売の日刊ゲンダイに私の記事が掲載される予定です。

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• 　プラスモイストの特許取得に関連するメールです。
  　プラスモイストの特許取得おめでとうございます。でも、出願の半年後から7年半も「公開」の状態だった訳ですが、分野によっては公開情報を見た競争相手が改良技術を開発してしまいます。最近は出願件数も増えているのでしょうが、審査のための文献検索などは遙かに効率的になった筈ですから、出願から取得まで8年も掛かるのは不可解です。海外と比べても日本は遅いと言われているので、特許庁には何とかしてもらいたいものです。
  
  　昔は出願があまり早いと、関連技術が発達して実用化可能になるまでに特許が切れてしまうから、タイミングを見て出願しろという話もありましたが、今はそんな悠長な時代ではありません。

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• 　【生活が未来に合流へ】
  　小政党乱立と小政党同士の連合・離散で何がなんだかわからなくなってしまった今回の衆議院選挙だが，問題点は一つである。なぜ私たちは政党に投票しなければいけないのか，私達が投票で選びたいのは政党ではなく政策（＝国の方向性）ではないのか・・・だ。
  　例えば，現在はこんな感じになっていると思う（実際にはもっと複雑だけど）。
  

  	原発をどうする？	TPPは？	地方分権は？	消費税増税は？
  〇〇党	即刻廃止	絶対反対	全て地方に権限移譲	とりあえず反対
  ●●党	将来的には廃止	どちらかと言えば反対	一応，促進	なんとなく賛成
  ◇◇党	電力不足にならない程度に稼働	参加すべき	とりあえず現状維持	賛成
  ▲▲党	全て止めろ！	TPPって何？	地方分権推進	消費税って何？

  
  　私たちは来る選挙日にはこれらの政党の立候補者に投票するわけである。だが，これだけ政党が増えて，主張する政策が多様になっても，自分の考えと全く同じ政党を選ぼうとすると，これがなかなか見つからない。そして，運良く自分の主義主張と全く同じ公約を出している政党が見つかったとしても，選挙後に方向転換，なんてことは珍しくない。
  
  　だったら，選挙は政党への投票ではなく，政策への投票でいいのではないだろうか。要するに　「原発については即時停止，段階的停止，研究を重ねて安全に動かす，のどれ？」，「TPP賛成？ 反対？」，「地方への権限移譲は賛成？ 反対？」　というように，政策ごとに投票する方式にしちゃう。あとは，民意を実現すべく政府が努力する。つまり，選挙で政策・国の方向性の大枠を決める方式だ。この場合，「政党は政策を国民に提示するのが役目」，「官僚はその国民の選択を実行するのが役目」　と役割分担が極めて明確になる。
  　もちろん，「国家の方針を国民の人気投票で決めるなんてけしからん！ 国の方針は国会議員が大局的見地から決めればいいのだ！」　と反対する人もいるんだろうなぁ，と思うけど・・・。
  
  　な～んてことを書いていたら，こんな記事が。要するに，ダイアモンド・オンラインが行ったアンケート調査での政党支持率では「国民の生活が第一」となったという記事だ。これはまさに　「政党を支持するんじゃなくて，その政党が主張する政策を支持する」　そのものだと思う。実際，「原発問題については▼▼党，TPPについては■■党，地方分権に関しては♣♣党なんだけどなぁ・・・」　と悩んでいる人が多いと思う。

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• 　昨日取り上げた中国のニュースについて。
  　更新記事を見ていると，一連の中国のニュースを見ていると「尖閣諸島問題」と共通する物を感じました。
  

  「スキあれば他人の物だろうが、手に入れられそうな物は何でも根こそぎ強奪する」
  手の届くところに資源や無人島（？）があれば「摂らなきゃ損」。

   

  　南シナ海でも他国との摩擦が生じていますが、まさに同質の概念ですね。根底には物質的、および精神的な貧困があるように感じます（マナーより欲？）。
  　孔子や孟子を生んだ国なのにどうしてでしょうね？と書きながら、だからこそ（時の権力者が戒めのために）儒教を強く押し進める必要があったのかと今、思いました・・・
  　みんなが衣食足りて礼節を知っていたら，何もわざわざ　「衣食足りて礼節を知る」　なんて書く必要はありません。礼節を知っていない人ばかりだから　「礼節しれよ！」　と書いたんだと思いますよ。

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• 　糖質制限，シャンプーレスについてのメールです。
  　５月から主人と娘と一緒に３人で糖質制限を始めました。
  　出産する度に２キロずつ増えた体重は、糖質制限前に比べ－３キロになりました。現在　ＢＭＩが２０なので維持できれば・・・と思っている所です。
  　主人は糖質制限開始前に１０４キロあった体重が、現在８８キロほどになりました。腰や膝に負担がかかり、痛みが出ていた為はじめたのですが、体重も血液検査の結果も良い方に変化しています。ただ膝の痛みだけは、まだ治りません。
  　娘は、痩せたのはもちろんですが、昨年まで悩まされていた寒冷蕁麻疹や温熱じんましんが出なくなったと喜んでいます。自転車通学なのですが、学校に到着する頃には蕁麻疹が出て困っていたのに、糖質制限を始めてから出なくなったようです。これにはびっくりです。
  
  　糖尿病予備軍の主人の母にも糖質制限を進めたのですが、順調に良くなっているとの事です。先日も病院に行って褒められてきたと喜んでいました。
  
  　宮城に住んでおり、たまたま秋保温泉のＨＰを見る機会があったのですが、なんと秋保温泉の佐勘で、日帰りプランの食事に　糖質オフプラン「乙女のイ・ノ・リ」～個室休憩＋入浴付～　を発見しました。３月３１日までの期間限定ですが、うれしくなりメールさせていただきました。
  　このような企画が沢山あれば嬉しい限りです。
  　なんちゃって糖質制限を続けて７ヶ月目になります。
  

  朝はバナナ１本＋甘い菓子パン１個（以前は２個）＋ゆで卵＋豆腐、
  昼食と夕食は御飯だけ小（１２０ｇ）１杯に制限（これでも私には制限なのです！）
  間食は、３時のおやつに甘いお菓子と甘いコーヒー。
  夜の８時頃に、果物１～２個（みかん、バナナ）（秋になって間食が増えています）
  夜の１１時頃に、夜食の甘いお菓子とお茶を欠かさずに食べています。

   

  体重は開始前７０ｋｇ程度だったのが、ここ数カ月は６５ｋｇ（身長は１７３ｃｍ）で落ち着いています。流石に、これだけ糖質を食べていると、もう減らないようです。
  
  　食後１時間の耐え難い眠気はなくなりましたが，甘いおやつや、甘い夜食の後、強烈に気持よく眠くなり，WBSやニュースを見ながら寝てしまう事が多くなりました。
  　この程度の糖質制限でも、体質が若干変わったようで、以前よりは甘みに敏感になりました。以前は平気で食べていた『得々大阪寿司盛合せ』が甘過ぎて胸焼けし、おやつが欲しくなくなりました。　
  　以前は、これぐらい、ぺろりと食べたものなのですが。いなり寿司が特に甘く、まるで砂糖漬けに感じます。付け合せの、御萩も、とても甘くて、炭水化物の砂糖漬け定食のようです。もう、こんな甘いモノは食べたくない、と思いました。
  　なお、最近は、おやつの量が減ってしまいました。以前はジャンボ・シュークリームを食べていたのが、普通サイズのシュークリームで十分になり、ジャンボ・シュークリームだと胸焼けする始末です。
  
  　シャンプーと石鹸と練り歯磨きも止めて１年以上が経過しました。糖質制限を始めてから、歯の粘々感が消えました。
  　天辺が寂しいほど薄くなり続けていた髪の毛は、シャンプーを止めてから減少は止まり、少し太くなりましたが、髪の量の回復までは行かないようです。
  　髪の毛が回復するなら、もう少し、まじめに、糖質制限しようか、などとも考えていますが、甘いモノを食べる時と、食べた後の眠気を伴う至福感は捨てがたく、まるで麻薬のようなので、もう少し、今の食生活を続けようかと考えています。（糖質は麻薬かもしれませんね！）

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• 　【ドスパラ20周年記念で9980円の7インチタブレットPC発売】
  　まさに価格破壊！ ドスパラならアフタサービスもバッチリでしょう。340gとちょいと重いけど，このお値段なら許容範囲でしょう。
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• 　【中国には水がない！この問題への対処が、習近平総書記にとっての喫緊の課題だ】
  　以前から，中国の地下水がかなりやばい状況になっていることを取り上げていますが，実態は更に深刻かも・・・。水は21世紀最大の問題になります。
  

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2012/11/27　・・・[06:00]／[15:00]

【15:00】

• 　茨城県で湿潤治療をしているにしぼり整形外科の西堀先生からの掌蹠膿疱症についてのメールです。
  　本日の更新履歴に載っていた「糖質制限と掌蹠膿疱症」についてのメールについて、ちょっとだけ私の考えを述べたいと思います。
  
  　この方の足の皮疹が、本当に掌蹠膿疱症によるものだったのかどうかは、診察していないのでわかりませんが、糖質制限で良くなったのなら、それはそれでとてもよかったと思います。
  
  　以前に紹介していただいたように、当院では掌蹠膿疱症に対して、ビオチン療法を行っています。
  　ビオチンとはビタミンの一種です。本来は腸内細菌によって生成されるものなので、通常は薬やサプリメントとして摂取する必要がありません。しかし、喫煙や抗生剤の長期投与、便秘などが原因で腸内細菌が乱れると、ビオチンが生成されなくなり、ビオチンが不足して掌蹠膿疱症になると考えられています。
  　糖質制限をすれば、縄文人と同じ、人間本来の腸内細菌叢を形成することになると思います。その結果、ビオチンが生成されるようになり、掌蹠膿疱症が治ったのかもしれません。
  　今後は、掌蹠膿疱症の患者さんにも糖質制限を勧めてみます。良くも悪くも結果が出たら報告いたします。

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• 　講演のため，大田区の太田病院に到着。久しぶりに，陽光が明るい時間からの講演です。

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• 　今日の午前中に手のヤケドで受診されたお子さんがいらっしゃいましたが，お母さんは某病院の看護師さんとのことでした。処置をしながら聞いた話です。
  
  1. 病院の先生方は創傷被覆材のことは知っているみたいなんだけど，実際に使っている先生はいないと思う
  2. 当然，ヤケドの治療も昔のままだと思う。
  3. でも，最近の患者さんは消毒が良くないことも，乾燥させてはいけないことも知っている。
  4. 傷の治療については，医者よりも患者さんのほうがよく知っているかも。
   

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【06:00】

• 　ネットで見つけてあまりに面白そうなんで衝動買いしたのが，『食と文化の謎』（マーヴィン・ハリス，岩波現代文庫）。糖質制限の本を執筆中なので，「人類史と食」　とか　「人類文明と食」　についての本を見つけると，反射的に読みたくなってしまいます。問題は，読む時間がなかなか取れないことです。
  　現在，下記の3冊の本を同時進行的に読み進めながら，本の執筆も同時進行中です。
  

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• 　今日は昨日に引き続き，都立小児総合医療センターの井上先生が外来見学に見えられます。昨日（月曜日）の午前中はあまりに忙しく，ろくに説明もできませんでしたが，今日は多分大丈夫でしょう。
  　都立小児総合医療センターERクラスの組織を変えていくのは大変だと思いますが，患者さんのために頑張って欲しいです。

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• 　その井上先生たちも唖然としていたのが，東邦大学病院皮膚科から逃げてきた粉瘤の患者さん。経過をまとめるとこんな感じです。
  
  1. 右頬部のしこりが腫れてきた。
  2. 東邦大学病院皮膚科を受診。
  3. 「炎症が起きているので手術できません。炎症が収まってから手術をします」と説明され，抗生剤を処方される。
  4. 1ヶ月間，抗生剤を内服して腫れが引いたので，手術の予約をした。
  5. ところが，「まだ炎症が収まっていないので手術はできない。手術室の関係で今年中の手術は無理だ。来年手術しましょう」と説明を受ける。
  6. 説明に疑問を持ち，ネットで粉瘤について検索。「炎症が起きている最中ほど手術は簡単にできる」という記述を発見し，当科を受診。
  7. 当科では速攻で外来診察室のベッドで手術し，手術は3分弱で終了！ 患者さんは拍子抜け！
   
  　実は，都内はもちろん，神奈川や千葉，埼玉県から粉瘤の治療で当科を受診される患者さんは珍しくありません。大学病院などで，たかが粉瘤になぜそれほど大騒ぎして治療するのか，私には理解できません。直径10センチの真っ赤に腫れ上がって膿が出ている粉瘤だって，5分から10分あれば手術は終わるし，手術室に患者さんをつれていく必要もありません。

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• 　B級パチもん映画ファンの間では非常に有名な映画，《トランスモーファー　人類最終戦争》を紹介。この，いかにもパチもん感の漂うタイトルが全てを物語っています。名は体を表しまくっています。

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• 　「糖質制限と掌蹠膿疱症」についてのメールです。糖質制限をしただけで，掌蹠膿疱症の症状が消えたそうです。
  　先ほど、にしぼり先生のサイトを見ていましたら、掌蹠膿疱症の記事がありました。去年までの私の右足とそっくりです。暖かくなってくると出てくる感じでした、ここ３年ぐらいはワセリンを塗るとひどくならずに助かっていました。
  
  　それがなんと今年は糖質制限のおかげで、出ませんでした。私の場合アイスを食べたり、あんこ系を食べると（少しならいいのですがもともと糖質に弱いのだなと、やっと気がつきました。）むずむずしてきます。今まではそれがなんとなく原因かなとは思っていましたが（弱いけど好きなので）気付かないふりをしてました。私１例ですが今は糖質が原因だったんだと、糖質とらなきゃどうもない。奥さんが、今年は足がすべすべだねと申しております。
  
  　本当に助かりました、もう足のこと気にしなくていいですもん、なんだったんだろうと半分忘れてましたが（どうもないのが普通だから？）にしぼり先生の写真付きの記事で、これだと思い、お礼と報告です。
  
  　そして本日知り合いのお宅にお邪魔したら、お昼寝中でした。起きてきて「ごはん食べると眠たくてねー」とおっしゃるので「ごはん食べないで，おかずだけとかしたら、ねむくならないよ。私今日は、お昼は唐揚げと、フライドチキンだけだから眠くならないよ」と話しましたらやっぱりです。「ごはん食べないと、力は出ないしお腹が持たないよ」と６０歳のお父さんがおっしゃいますので「ですよねー、力でないもんねー」と言って帰ってきました。血圧もちょっと高めと言ってましたが「ごはん好きだし」といわれて、お終いでしたチャンチャン。
  
  　お昼に糖質を取らなくなってから、眠たくなりません。いいですよね。
  　ご飯やうどんやパンを食べて食後に眠りこけている人は，人生の大切な時間を糖質に奪われている人です。ご飯やパンは単なる「時間泥棒」であり，泥棒の言いなりになっている人たちです。
  　一方，糖質を食べなくなると食後に眠くなることもなく，その時間を読書や勉強，その他の活動に使えます。そして，日中に居眠りしなくなるため，夜はパタッと眠るようになり，集中的な深い眠れるようになる感じです。
  　つまり，一日24時間のうち，有効に使える時間が増えることになります。ご飯やパン屋ウドンに奪われていた時間が取り戻せたからです。糖質という時間泥棒を追い出したのですから，当たり前です。
  
  　上述の　「ごはん食べないと、力は出ないしお腹が持たないよ」　と信じ込んでいる人たちは，脳みそにお味噌でなくてご飯が詰まっているのです。だから，そのまま糖質に脳みそを操られて惰眠を貪っていていいのです。あなた達が糖質を食べて眠っている間，こちらは勉強でもしますから。

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• 　【銃で撃たれ、縛られた袋につめられ川に浮いていたのに…「これは99.999％自殺だ」とドイツ警察が発表】
  　この　「自殺」　の仕方も手が込んでいますが，それより驚くのは　「徹底して探したにもかかわらず、誰ひとり知人さえ見つからなかった」　という警察の捜査結果です。複雑に入り組んだミステリー映画が作れそうな感じです。

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• 　【市民殺到「それっ」で３０万鉢略奪…警備員「多勢に無勢」】
  　中国のニュースを見ていると，この手の事件がたくさん見つかります。どうやら日常の風景のようです。⇒⇒スーパーマーケットで，鉢植え展示会で，トラック横転事故で

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2012/11/26　・・・[06:00]／[08:30]／[14:00]

【15:00】

• 　宴会仲間・湿潤治療仲間・糖質制限仲間のいりえ内科クリニックの入江先生から　「こんなに痩せたんだよ」　という自慢（？）メールです。
  　今朝、ひさしぶりにお腹まわりの写真を撮影してみました
  　３月と比較してもだいぶすっきりしたようです
  　私はプチ糖質制限ですが、合っているようで12~13kg痩せました。大体このへんで落ち着きそうです。学生時代より３ｋｇほど多いくらいといったところでしょうか？

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【14:00】

• 　糖質制限，シャンプーレス，歯磨きについてのメールをまとめました。
  　石鹸レス・シャンプーレスと一緒に、歯磨き粉レスも２年半ぐらいかな、私、朝と夜の２回お風呂に入るので、その時に最初は絞ったタオルで歯を磨くとゆうか、指に巻きつけて、磨いていました。歯に薄く歯垢がつくので、タオルで拭くとツルツルになって気持ち良くなっていました。ここ１年ほど右奥歯２本かぶせてあった詰め物がとれましたが、そのままにしてあります、悪化しないようです。６年前ぐらいに取れた時はしばらくしたらしみだしたので、仕方なく歯医者さんに行きました。
  
  　さらに４月ぐらいからの、なんちゃって糖質制限を始めて判ったことですが、歯の歯垢のつきかたが違います、糖質をとった時は必ずつきますが、糖質をとらないと、いつまでもツルツルです。
  　そして気のせいかな歯が丈夫になってるような気がします。９月ぐらいからは、大好きなエビスも糖質ゼロの発泡酒に変わりお付き合い以外糖質はとらないようなったら、ますます調子良くなっています。歯茎の色もピンクになってきたような気がします。
  　写真とっておけば良かったかなと思います、まさかこんなに変わると思わなかったですから、本当にありがとうございました。
  　目から鱗が何枚落ちたことか、人生変わりました。感謝しております。
  　シャンプーレスなんですが、私アレルギー全開なのでそもそも石鹸系を全てやめてもう数年たちます。（もちろん手が油で汚れたりしたときは使いますが）
  　と書いて自分の洗い方の話でなくて・・・
  
  　そもそも健康的で正常な状態の頭髪の定義が無いのではないではないでしょうか？なので同じ状態でも、べたべたで耐えられない～～～と言う人や頭がしっとりしてちょうどいいとかいろいろ出る気がします。
  　たかーーーいシャンプーと「こんでしょな」などで作ったサラサラの綺麗な頭髪て健康と外れたところにある気がします～～～
  　それと、シャンプーの話で、医師の方が書いているのを読んで戦慄しました。そんなに医師て職業は頭でものを考えなくていいのでしょうかね？
  　石鹸つかわないと風呂がカビが少ない気がする？　えーー水と石鹸がカビの一番の食糧ですから、それぐらいの演繹できない人に体預けたくありません。
  
  　糖質制限の高たんぱくと絡めて変な事いいそーなネタをみました～
  　　　　⇒【フライドチキンにご用心 12歳、食べすぎで腎臓病に】
  　家族に腎臓疾患者はおらず、明らかに異常な高たんぱく・高カロリーの食生活に問題があったと指摘。専門家は、フライドチキンや炭酸飲料などは慢性疾患を引き起こしやすく、保護者は子どもの食生活によく気を配るべきだとコメントしている
  
  　いや、単にジュースで太っていたのでは？と思たのですがね＾＾

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• 　いつもメールのやり取りをしている先生からの推薦図書情報。
  　連休中，「解剖医ジョン・ハンターの数奇な生涯 」を読んでいました．原題はThe knife Manですので，本来は「ザ，外科医」でしょう．
  　現代の外科医の元になった様な人です．ジェンナーの師匠であるとか，性病実験のために，自分のペニスに梅毒と淋病の膿をつけてみたとか，そういう話がおもしろおかしく取り上げられますが，彼の真骨頂はそこではありません．
  　文中，繰り返し彼が言った言葉が出てきます．曰く
  

  「自分の頭で考えよ」
  「常に疑問を持ち，自分の頭で考える外科医をそだてる事が必要」
  「世の定説は，真の知識というより単なる信仰に基づいている．定説を改めようとするのは，定説の誤りを認めて得意になりたいからでは無く，自分たちの無知を認めて，改めるためである」
  「確立された教義に疑問を持ち，自分の頭で考えよ」等々．．．

   

  　だから，彼は，積極的に手術を行っていません．感染が不明な時代ですから，何もしない方が，死亡率等見ると，良かったのは当たり前ですが．当たり前が，解らないのが教義に毒されている人々です．
  　なにやら，現代にも，通じます．疑問を持たず，自分の頭で考える事をしない医師がいかに多いか．．
  
  　382頁と厚い本でしたが，久しぶりに当方も熱くなりました．いや，面白かったです．
  

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• 　鳥谷部師匠からのメールです。
  　どこかの薬剤師でしょうか。オーラルバランスのかわりにプロペトを塗ったらきれいになった、という書き込みを頂いたので、回答を書きました。
  　　　⇒【BBS】 　「口腔ケアにワセリン・プラスチベース」は、数年前よりバッシングを受けていますが、再評価する声に力づけられます。

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【08:30】

• 　ある先生から「妊娠線予防にワセリンが効いた！」という驚きのメールが！
  　プライベートなことで、申し訳ございませんが、11月23日、長女が生まれました。
  　妊娠中、妻に妊娠線対策のクリームみたいなもの効果について聞かれ、「多分、ワセリンぬっとけばいいんじゃない?」となんら確証を待たぬまま話しました。連日、腹にワセリン、塗ってもらったところ、産後まで見事に妊娠線が一本もできませんでした。ちなみにワセリンを開始した時期は全く妊娠線がない状態でした。
  
  　妊娠線は多分、表皮のみならず真皮も引っ張られ裂けることによってできるんでしょう。また、できやすい人、できにくい人がいるのかもしれません。が、ある程度ワセリンで表皮だけでも守ってあげる、上皮化しやすくしてあげると、妊娠線ができなくなるのかも、です。
  　面白いですね。これを確認するためには，妊娠した女性の右腹部にはワセリンを塗布し，左腹部には何も塗らない，という実験が必要になりますが・・・！　片側だけ妊娠性ができたら実験としては完璧ですが，一生恨まれるだろうなぁ

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• 　「糖尿病専門医の血糖管理があまりに杜撰！」　という怒りのメール。
  　外科医です。
  　糖尿病専門医の血糖管理があまりにもひどすぎた一例をご報告させていただきます。
  
  　患者さんはもともとコントロール不良の糖尿病があり、脳出血を発症された70代男性です。
  　経管栄養となり、前医では糖尿病専門医によりネスレの糖質調整栄養補助食品グルコパル1800Kcal/日にて栄養が行われていました。インスリンはヒューマリンR　朝60、昼40、夕10単位、ランタス　夕10単位で，1日合計120単位のインスリンが使用され、空腹時血糖は140～220で推移していました。
  
  　当院入院後はアボットジャパンの糖質制限経腸栄養剤グルセルナ1250Kcal/dayにて栄養を行い、インスリンなしで空腹時血糖は120～170で安定しました。ちなみに，
  

  グルコパルは炭水化物50％、脂質30％、蛋白質20％、
  グルセルナは炭水化物32％、脂質51％、蛋白質17％

   

  です。
  　本症例は、日常臨床でもありがちな患者さんがたくさん食べてしまうからたくさんインスリンを使う、ではありません。
  　経管栄養なので投与する栄養剤・カロリーは医療者側が規定するのです。それにもかかわらずたくさんの糖質を投与しておいてたくさんのインスリンを投与する専門医、間違っているのは明らかです。本当に正しいと思ってやっているのでしょうか？
  
  　当院に来てから患者さんはインスリン注射がなくなってよかったと喜んでいました。
  　それにしても本症例では糖質制限により1日120単位のインスリンから解放されたわけですから、糖質制限の効果はやはり絶大ですね。
  　きちんと糖質制限を行うことによりインスリンから解放されうる患者さんは世の中にたくさんいらっしゃるのではないでしょうか？
  　「糖尿病を治したかったら，糖尿病専門医から逃げ出せ！」，「糖尿病専門医から糖尿病患者を救い出そう！」，「糖尿病患者んの真の敵は，糖尿病学会と糖尿病専門医」　ですね。

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• 　糖質制限本を書いている藤田紘一郎先生についての情報です。
  　少し古いのですが『公研』という雑誌の2012年9月号に『五〇歳からは食べ方を変えなさい』と題する藤田紘一郎氏のコラムが載っていました。短い記事ですが、後半の部分で中年以降に糖質制限が必要な理由について、エネルギー代謝をハイブリッドエンジンに喩えた明快な説明がなされています。
  　　　⇒資料

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【06:00】

• 　プラスモイストに関する特許がようやく認められました（特許代5052789号，第5053407号）。特許出願が2004年6月でしたから，8年かかりました。

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• 　今日は先週に引き続き，，都立小児総合医療センターの井上先生，関谷先生が外来見学にお見えになる予定です。

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• 　【気になっているけどまだ読んでいない本】リストに追加。読みたい本がどんどん増えていきます。でも，自分の本を先に書かなくちゃいけないし・・・。

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• 　名古屋で湿潤治療をしている杉浦医院の森先生からのメールです。もともと内科の先生ですが，結構ひどい手の熱傷も難なく治しています。お見事！
  　先日ご相談させていただいた、手掌熱傷の女の子ですが本日久しぶりに来院され、無事治っておりました。経過を添付するとともに、ＨＰにもアップしておきました。
  　　　　⇒【治療経過】

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• 　岩手県の酪農家の方から，一関病院 外科の佐藤先生はよかったです，というメールをいただきました。
  　昨年の11月20日に指を包丁で切って　血が止まらないなど何回かメールでご相談させて頂いた岩手の酪農家です。
  　先生に紹介された一関病院へ行って来ました。総合病院なので、ちゃんと湿潤療法をする先生に見てもらえるか不安でした。最初の問診票に、「夏井先生にメールで相談してきた。湿潤療法してほしい云々、、、」と思いの丈を書きました。生意気なことを書きすぎたとしょげて診察室に入りましたが、佐藤隆次先生は、問診票を見て「夏井先生にメール出したのか！わっはっはっ」と　とても上機嫌で救われました。湿潤療法でバッチリ治療してもらいました。一関病院に通える地域の方はぜひ、おすすめします。岩手県県南にも　こんな素晴らしい病院があります。
  
  　私も、糖質制限して１年になります。干支１つ分若返っったと思っております。私が一番　感謝してるのは、搾乳中眠くならないことです。以前は搾乳中、耐えられない眠気の中、立ったまま居眠りしてました。作業も遅れ、眠い、眠いと食パンをかじって、砂糖入りのコーヒーを飲んで、、。馬鹿みたいです。
  　糖質制限は究極のアンチエイジングと思っております。
  
  　最後に、1つ。私は　プラスチベースを知り合いの獣医さんに頼んで買ってます。プラスチベースは通販で売ってないですか？プラスチベースは　軟らかくてとても塗りやすいので、皆さんがもっと使えればいいとおもうのですが。
  　佐藤先生，グッジョブ！

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• 　私は以前から何度も　「漢方医学の考え方が好きになれない」　と書いていますが，ある内科の先生から　「私もそうです」　と仏陀の教えをメールでいただきました。
  1. 人から聞いたというだけの理由で信じてはいけない。
  2. どんな伝統も、ただそれが古いからとか、何代も受け継がれているからとか、多くの地域で受け継がれているからというだけの理由で信じてはいけない。
  3. 噂になっているからとか、人々がよく話しているからという理由で信じてはいけない。
  4. 昔の聖者が書いた教えを見せられたからという理由で信じてはいけない。
  5. 自分が思い描いたことを、それが尋常でないことだからといって、神や素晴らしい存在によって啓発されたのだと信じてはいけない。
  6. ありそうなことだからとか、長年に渡る慣習のため真実らしいというだけの理由で信じてはいけない。
  7. 何事も教師や司祭の権限だけの理由で信じてはいけない。 ただ、よく吟味熟考した上で理性と経験によって承認できること、善いこと、自他共に、また世界全体に恩恵をもたらすことを真実であると受け入れ、その真実 に則ってあなたの人生を送りなさい。

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• 　シャンプーレス，糖質制限についてのメールがまだまだ届きます。シャンプーレスと糖質制限食・・・これぞまさしく　「縄文人生活」　ですね。
  　看護師です。
  　シャンプーレスですが、先生のサイトを知ってからシャンプーレス＆ボディソープレスでやってますが、何の問題もありません。油ものの食事の後もシャンプーレス＆ボディソープレスですが、臭いも気になりません。
  　シャンプーをしていた時は、櫛通りが悪かったように思いますが、シャンプーレスにしてから櫛通りがスムーズにいくような気がします。もともとくせ毛なんで、くせ毛度はアップしましたが・・・。
  
  　水虫持ちなので石鹸でゴシゴシ洗い、薬を塗ってましたが、ボディソープレスにしてから足指・趾間の痒みがなくなり完治とまではいきませんが、気にならなくなりました。更に臭いも臭くなくなったように思います。
  　余談ですが、もともとアトピーもちなんですが、糖質食だと皮膚のかゆみが出るような気がしますが、糖質制限食だとその痒みがでず、皮膚も良好な状態を保てるような気がします。
  　縄文人になりましょうとのことで、ニュー縄文人になるべく、糖質制限を楽しんでいます。
  　シャンプーレスになって３年ぐらいでしょうか。最初はシャワーを使ったり、地肌をマッサージしたりしていましたが、今はお風呂に入る時、頭からお湯をかぶり、お風呂の中で何回かもぐり、あとタオルでふくだけになりました。
  　その上糖質制限するようになったらますます髪の調子もよくなりました。先生の言われように抜け毛、フケ、かゆみが激減、枕の匂いが無くなり（気のせい？），髪は腰が出てきました。それまでどこのどのシャンプーがいいかとか、リンスインがいいとか？
  　今はニュー縄文人はタオル一本だけでいい。楽です、温泉行くときもタオル一本ですよ、石鹸あるかな？　シャンプーあるかな？とか考えなくていい
  
  　追伸、LavieZとＫindleを先生のまねして、買っちゃいました。いいですねー。
  　麻酔科医です。
  　糖質制限についてはホームページを読んでいるうちにすっかり洗脳されました。私自身は胃切除後ということもあり、痩せているので厳密な糖質制限は行っておりませんが、18歳の娘が取り組み始めました。
  　糖質は昼に少しのご飯のみ、お菓子は食べない、という糖質制限食をはじめたところ1ヶ月で5ｋｇ減。その後は1ヶ月ほど停滞していましたが、次の1ヶ月ではさらに3ｋｇほど減少。だいぶスマートになりました。
  
  　5ｋｇ減ったころでしょうか、「耳の中がごそごそする」「毎日耳掃除をしても残っている感じがする」「予備校の講師のマイクの音が違って聞こえる」などの訴えがありました。耳鼻科にいくほどでもないというので放置していました。そのときはわからなかったのですが、先日「耳管開放症」が話題になったときに、もしかしてこれだったのでは、と気が付きました。なお、今は気になる症状はないそうです。
  　主婦です。
  　私の娘（中１）の体験を書きたいと思います。娘が深爪してしまい、指が腫れてしまったのですが、やけどの治し方を参考に治してみました。まず、腫れて膨れた皮膚が破裂したので、ハサミで切り取りラップか傷用の絆創膏を貼っておきました。それだけですが約1週間位でほぼ治りました。治る様子を写真に撮ってみました。参考になれば。
  
  
  
  　シャンプーレスですが、私は最初はアートビーイングさんのヘナやヘナ粉で洗ってました。これを使うと髪がサラサラになりますし、フケもなくなりました。これになれるとヘナ粉洗いが1週間に１回でよくなりそのうちお湯だけで平気になります。髪が長い方はお湯だけではパサパサになりやすいので、ここから始めたほうがいいと思います。
  　私は今はお湯のみで、乾かしたあと手につけたワセリンを薄―く髪につけています。これでサラサラです。
  
  　糖質制限も５月から始めました。ゆるい制限ですが毎月1キロペースで痩せて5キロ痩せました。
  　久しぶりに盛り上がっているシャンプーレスですが、わたし（40代女性　短めのストレートヘア）も一言！
  
  　実はわたしは2回シャンプーレスを挫折しています。理由は3日目くらいから髪がべたつき、ブラシも汚れるようになってしまったためです。
  　「わたしの体質にはあわないのだ」とがっかりしていたのですが、ふと、ダメな理由がわかり改善したところ、今ではすっかりシャンプーレスになりました。
  
  　わたしが失敗した一番の原因は、シャワーの時間が短かったからだと思います。シャンプーを使って髪を洗っているときはシャワーは止めていますが、シャンプーレスの場合は流しっぱなし・・・それがなんだかすごくもったいなく感じて、短い時間で洗っていました。
  　また歯磨き粉と一緒で、泡立つことで洗ったような気になっていて、実は全然洗えていなかった・・・今まではシャンプーの強烈洗浄力でべたつかなかったのが、シャンプーレスになって、それがごまかせなくなったのだと思います・・・
  　というわけで、「もったいない」気持にもならず、それでいて簡単なわたしのシャンプーレスは以下の通りです。

  1. お風呂に入る前にブラシで軽く髪をブラッシングする（１００均で、頭皮マッサージのブラシも売ってます）
  2. お風呂に入ったら、頭からかけ湯をして、髪を濡らし、一度浴槽に入って暖まる（これで頭皮が柔らかくなるような気がするので・・・）
  3. 温水シャンプー（これが一番のかなめですが）
     1. 今、シャンプーをつけるまえに、髪を濡らしているつもり～～
     2. 今シャンプーを洗い流しているつもり～～～
     3. 今リンスを洗い流しているつもり～～～

   

  　と思って洗ってみたら、以前とは全く違って髪がさらさらになりました。シャワーについても、シャンプーを使っていた時と同じ量しか使っていないので、もったいない気分にもならずにすんでいます。
  　実は中２の息子も知らない間にシャンプーレスをやっています（ゴッドハンド輝に影響されて）。ただ本人に確認したら「手が疲れるんだよね～ごしごしやってるから・・・」って言ってました。みなさんの話を聞いて、この「ごしごし」がどれくらい必要なのか参考にしたいと思っています。
  
  　なお・・・シャンプーレスにして一番の変化は、寝癖がつかなくなったことと、ついた寝癖が直りやすくなったってことです。
  　今はAKB48のショートヘアのSさんのようなヘアスタイルですが、自然乾燥で大丈夫です。剛毛で寝癖直しに苦労していた息子も、紙質が柔らかくなり、寝癖直しが簡単になったといってました。
  
  　久しぶりのシャンプーレスの話題・・・
  　ある程度「これ！」っていうものが見えてくるのを楽しみにしています。
  　湯洗髪ですが、もうどれぐらいの期間継続しているのかわからないぐらい長期間行っていますが、私の場合全く問題ありませんね。
  　はじめた当初は、湯洗髪時に頭皮と毛髪の”ぬめり感”と全く軋まないので、ちゃんと汚れが落ちているのか？不安になりましたが、乾くと予想外にサラサラヘアーになります。
  　特に力を入れる訳でもなく、念入りに洗う訳でもなく、湯温を気にしている訳でもなく、ざっとシャワーで洗い流しているだけですが・・・。この感覚さえ理解できてしまえば、湯洗髪を継続することは容易ですよね。今では、シャンプーを使わないのが普通になっています。
  
  　話は変わりますが、最近は、歯磨き粉も使用していません。こちらも使用を止めた当初は、爽快感が無くて何か気持ち悪い気がしましたが、使わない事に慣れると、全く問題ありません。歯磨き粉を使わなくても、ちゃんと汚れも落ちているようです。
  
  　消毒も然り、シャンプーも歯磨き粉もそうですが、使うのが当たり前だとの思い込みが思考停止状態を招き、商品の本質を見抜く力を劣らすのでしょうね。
  　11月24日（土）の朝日beは、久山町研究でした。糖尿病の対策として、高糖質の食事療法を進めて大失敗した実験ですが、なぜか、好意的な扱い。失敗を認めない九州大学医学部は、熊本でも同じことしています。
  　高糖質の糖尿病食事療法で糖尿病が治るというのなら、エビデンスを示せと言いたいのですが、だれも示してくれません。久山町研究では真逆の結果がでているのに、なぜかそれは反対証拠にならない。
  　それにしても、なぜ効果あるとわかってきた糖質制限食を全面的に認めないのか。効果ないと実感すればやめればいいだけで、患者にとってはすごく楽なんだけど。
  　結局、病気が治ると困る人達が多いということなんですね。特に糖尿病が治ると困る人が続出なんだでしょう。
  　朝日新聞の土曜版を見ていたら、例の「久山町問題」が大々的に載っていました。何しろ一面でカラーで湿潤療法の批判をしちゃった朝日新聞なので、当然？一面半分を清原教授の笑顔の写真、そして「地域検診から現代病を警告」と大々的に肯定しています。途中の文面に、
  

  Q「糖尿病とガンとの関連は、どう突き止めたのですか？」
  A「久山町では、町の内外の開業医らを周り、どのような病気で受診している人が増えているか聞いています。
  　このことと血液検査の結果から、糖尿病の発症が増えていることがわかりました」

   

  と、さらっと他人事のように流していましたが、増えたのはだれのせい？！と思ってしまいました。
  　そして最後はお決まりのセリフ
  

  「週3日、30分以上のウォーキング（←これを実行できる余裕があるひとが何人いるか）、和食と牛乳」

   

  でしめくくられていましたが、その中にさらっと
  

  「私たちは食事の調査も行っており、多めに取ったらいいのが、野菜に魚、大豆、乳製品です。それらをたくさんとる人は認知症になりにくい。」

   

  と入れてました。これ、糖質制限食ばっかりじゃん！と思ってしまいました。
  
  　夏井先生のHPを見ていなければ、久山町と聞いても、まったくわからなかったと思いますが・・・
  　久山町研究をしている偉い先生の最大の失敗は，現場に足を運んでいないことです。事件は現場で起きているんです。それなのに現場を見ていない。
  　試しに，「久山町　ショッピングモール」　でググると巨大ショッピングモールが見つかります。ここにアメリカン・サイズの食品を売ることで有名なアメリカンなお店が入っています。お店のHPからどんなものが売られているかはわかります。
  　そのお店に実際に行ってみると，町の人達がどんなものを買っているかがわかるし，どこかの家に数日間泊まったり町内会の集まりに顔を出したり，子供お誕生会を見せてもらえば，実際にどんな食生活をしているかがわかります。これが本当に食生活調査です。
  　そして，そのお店がいつできたかを調べ，糖尿病が多くなった時期はいつかを重ねあわせれば答えは出ます。
  
  　繰り返しますが，事件は現場で起きています。アンケート用紙の回答欄で事件が起きているのではありません。真相を知りたければ現場に足を運べばいいのです。その労を惜しむ人に真相は見えません。実に簡単な原則です。

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• 　11月23日（金）、東急ハンズに行って乙幡啓子さん（Daily Portal Zの工作番長）のサイン会がある知り，購入した『妄想工作』にサインをしていただきました。乙幡さんはとても丁寧にサインをしてくださって、感謝感激！
  　そういえば，著者から直にサインを頂くのってこれが初めてかもしれません（他人にサインをしてさし上げるのは日常茶飯事ですが）。
  

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• 　初めてKindleで本を購入して読んでいます。『地球の中心で何が起こっているのか』（幻冬舎新書）です。ページをめくったり、他の章に移動するのも楽ですが、何より圧倒的に文字が読みやすいです。紙の本を読んでいる感じにきわめて近いです。

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• 　【女性の権利が最低のサウジアラビア、ついに追跡装置まで導入される…海外の反応は】
  　西暦7世紀の社会の規範を守らせるために，西暦21世紀の電子機器を導入！ 女性の価値は家畜並！ 宗教バカが国を治めて70年！

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2012/11/22　・・・[06:00]／[08:30]／[10:30]／[12:30]／[14:30]／[15:30]

【15:30】

• 　さらにシャンプーレスについてのメールが続きます。
  　小児科医です。
  　私自身も今年の7月から、石鹸シャンプーをやめてみました。私はショートカットで髪の毛はそれなりに太く多い方なのですが、お湯だけでざっと洗うだけでは、翌日べたべたしますので、少し長めの時間のシャワーと多少のゴシゴシは必要なようです。
  　体は数分間湯船にはいるけど、頭は湯の中に入れないので仕方がないのかなと思っています。湯にはいることが必要な理由は、ダニやシラミなどの成虫を窒息死させることにあるのではないかと個人的に考えています。象の水浴びと同じです。
  
  　以前先生が書いていらした煙草のにおいですが、あれはシャンプーではおちません。吸っている本人たちは落ちているつもりでしょうが、ある程度の本数以上になると、シャンプーとたばこのにおいが混ざり合い、煙草を吸わない私にとっては吐き気を催すようなにおいに変わります。
  
  　診療で、石鹸レスシャンプーレスの啓蒙活動をしています。うちは産科があるので、助産師たちに、沐浴の仕方を変更してもらい、外来では乾燥肌や湿疹のある子たちの親御さんに、使わないように指導しています。
  　子供たちに関していえば、母親たちは以外とあっさりと受け入れてくれます。実際やってみたうちのスタッフには非常に好評です。
  　ただ母親本人や大きい子となると、石鹸はまだしも、シャンプーに関しては抵抗が大きく、結構撃沈します（笑）。それでも乾燥してしまい足りない分はプロペトとステロイド軟膏だけと、診療がシンプルになり、とても気に入っています。
  
  　糖質制限はなかなか抵抗が強く、ごはんを食べないなんて、と拒否されることがほとんどです。女性だと、減量効果も少ないので、トレードが成立しにくく、難しいのかなと思います。
  　わたし自身は落ち込むことが非常に減り、精神的に安定したので、逆に、元の食生活に、こわくて戻せなくなりました。江部先生と夏井先生のおかげと思っています。
  
  　寒くなってやけどで来る子が一気に増えました。たばこ誤嚥は啓蒙活動のおかげか、喫煙する場所が家の中ではなくなったためなのか、非常に減りましたが、火や湯を使用しない生活は成り立たないので、やけど予防はとても難しいと思います。親御さんは取り乱してくることがほとんどなので、責めるわけにもいかず、責めてもなんの解決にもならず、やっぱり製品の改良などの対処方法を画作すべきだと思います。
  　医療事故と似ています。
  　中年ピアノ愛好家です。
  　私が自分と子供二人(小学生）を洗っているやり方です。
  

  1. 　まず風呂のお湯を洗面器３杯で適当に洗います。爪は立てません。掌と指の腹で洗いますが、そんなに丁寧でもないです。
  
  
  2. 　次がメインですが、冷水シャワーで洗います！シャワーの勢いがメインで、こする手は添え物程度です。
     　この時の流れる水の様子が三人三様で、　次男では特に何もおきませんが、長男では最初細かい泡が立ち、それが徐々に収まるのが分かります。私自身では（頭の様子は見えませんが）最初やはり細かい泡が水と一緒に流れるのが分かります。
     　その泡が排水溝の側面にくっついてから徐々に破裂していくのですが、その後に、石鹸＋タオルで体を洗っていた頃、タオルをゆすぐと現れていた「垢」と見かけはそっくりな、モワモワしたものが結構大量に出てきます。
     　ただしこの「垢状のもの」は触るといかにも油っぽく、石鹸で脱脂されていたかつての「垢」と手触りでは全然違います。長男で出てくる細かい泡は見た目私のとそっくりですが、溝側面にくっついて「垢状のもの」を生成するのが観察できないのは、単に量の問題なのかもしれません。
     　冷水シャワーの時間は、子供がせいぜい30秒、私は1分くらいかけているかもしれません。
  
  
  3. 　その後、湯で洗います。子供は湯船の中につけて洗ってます。私はもう一度だけ洗面器に汲んで洗います。
     　このときの手触りが、温水で時間を掛けて洗っても達成できなかったくらいにサラサラなのです。子供は坊主頭なのでよくわかりませんが。

   

  　同じ坊主頭でも、次男は最初から細かい泡になりませんから、これはフケなりの質が全然違うのだと思います。でも同じようにはやっていますが。
  　自宅のシャワーは冷水の勢いが強いので、そのせいかな、と最初思いましたが、実家のシャワーが、むしろ冷水の方が勢いが弱いのに、同じようになりましたから、勢いではなく冷水が効いているようです。
  　フケが冷水に溶けるとも思いませんが、むしろ湯で緩んだフケとか脂が、急冷されて固まって、容易に剥がれる態様になる、のでしょうか。とにかく湯で時間をかけるより手早く徹底的に油分が取れます・・・取りすぎかもしれませんが。

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【14:30】

• 　さらにシャンプーレスについてのメールが続きます。
  　眼科医です。
  　シャンプーレス関連の投稿記事を読むと「洗髪時」に限って実行されている方が多いようです。
  　私自身がアトピー体質なのですが、石鹸を全く使わない方法で改善した経験があります。２０年ほど前、アトピーの症状が強かった時期に、同じ勤務先の皮膚科の先生が「症状が強い時は石鹸をやめたほうが良い。タオルもあまり使わない。ナイロンたわしなどは最悪です」とアドバイスをくれたことがきっかけです。
  
  　最初、石鹸をやめて「本当に汚れが落ちるのかなあ」と心配でした。ただ、ワイシャツの襟の汚れもそれ以前と変わらないし、特に体臭も強くならないようなので（これは周りしかわかりませんが）頭や体を洗うのはお湯だけで手で撫でるように洗うことにしました。
  　慣れるのに２週間くらいかかりましたが劇的に効果がありました。その後自分なりに改良して今では次の方法です。この方法は併発症で眼科を受診するアトピーの患者さんにもアドバイスしていました。

  1. その季節に何とか耐えられる一番低い温度のお湯を使う。高すぎると皮脂が過剰に洗われてしまいかさかさになります。
  2. 顔や頭皮は皮脂が比較的多いのですが、シャワーを終えるタイミングとして「ヌルヌル感が少し残っているうち」とする。これくらいでやめると乾いた頃にしっとりとツルツルの肌になっています。
  3. 風呂あがりに頭や体をタオルで拭くときも極力皮膚を擦らないように水分をとる。

   

  　冬はどうしてもバスタブを使いたくなりますが、皮膚炎が出ているときはシャワーだけにします。冬は汗もかかないので、下着の交換だけで１週間くらいはシャワーも不要なのではないかとも思いますがさすがに試していません。（そもそも日本では常識的に考えられている、毎日体を洗う習慣は正しいのでしょうか）
  
  　また、たまたま１年ほど前から糖質を減らしているのですが、気のせいか皮脂分泌量が更に適度になりました。
  　関係ないかも知れませんが、石鹸類を使わなくなって風呂場にカビが全く発生しなくなりました。
  　石鹸やシャンプーを使うということは、毎日多量の表皮と皮脂をこそげとって、その辺にまき散らすからなのかも知れません。
  
  　シャンプーレス石鹸レスは良いことばっかりです。
  　私は何となく勇気が出なくてシャンプーレスはしてませんが、娘たち（８歳２歳）には夏ごろからシャンプーレスをしています。ニオイ、べたつき、かゆみなど、特に問題はなさそうです。わたしも、シャンプーの洗い残しがないか気にしなくてすむので楽になりました。
  　ただ、学校でシラミが発生したらしく、きちんとシャンプーするようにとのお達しがありました。しょうがないので、娘には「シャンプーしてないけど聞かれたらシャンプーしたって言ってね」とは言っておきました。
  　シャンプーしていても、シャンプーレスでも、シラミがつくのは運だと思っているのですが・・・。長女は６歳のときにシラミの卵がついてしまい、薬局で専用のシャンプー（２９８０円）を購入して洗浄しました。保育園でお昼寝の布団や枕から感染したようです。
  
  　糖質制限は、相変わらずゆるーくしています。
  　私は161cm52kg　→50kg　まで痩せたのですが、ゆるすぎて維持できず、ただいま51kg前後です。でも、51kgだと下腹がでるので、下腹がすぺんとひっこむ50kgを目指したいところです。51kgでも、くびれは消えてません！
  
  主人は赤ワインは解禁して時々飲み、ビールは糖質オフか、70%オフを飲んでいます。主人にとって、10kg減より、8kg減のほうが体調がいいようで、それを保つべく生活しています。
  　主人は、こんなすばらしい糖質制限をみんなに広めたいけど、みんな白いご飯が大好きすぎて、理解してもらえない、と嘆いています。
  　シャンプーレスについてですが、湯船でしっかり汗をかければ1～２分程度ですっきりします。髪を短くしているのでそれくらいで済むのかもしれません。
  　そういえば、うちの娘(8ヶ月半)も生まれてからほぼずっとシャンプーレス+石鹸レスです。4ヶ月くらいの時に頭がオヤジ臭くなったときがありましたがこれは生理的なもののようで、しばらくしたらすっかり臭わなくなりました。
  　娘のお風呂ですが、湯船に薄くお湯を張って半身浴をさせています。そのお湯で頭から足まで洗っているので、シャワーより条件が悪そうですが今のところ特に問題がないようです。
  　代謝がとてもいい赤ん坊でもシャンプー/石鹸レスの生活ができるので大人ができないわけがないと信じています。
  
  　娘もよく動くようになり、時々ひっかき傷ができたり、擦れる部分の肌が荒れたりしますが，その場＋寝る前のワセリンで次の日にはほとんど消えています。乳児の回復力には驚くばかりです。
  　来春から保育園の予定ですが、石鹸や弱酸性ビOレ、イソジン等々がどの園にもあります。娘が入る園ではこれらを使わないように保母さんたちに掛け合ってみるつもりです。先生のホームページを材料に、うまく説得するよう頑張ってみます。

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• 　さらに，エクリン汗腺と創傷治癒に関するメールです。
  【汗腺はヒトの損傷治癒に重要な役割：世界の最新健康・栄養ニュース】
  

  成体幹細胞はエクリン腺が貯蔵し、
  
  エクリン腺は、ヒトを含む一部の霊長類のみで見られる特有な腺であり、一般的に使用される実験動物（マウス、ウサギ、ブタなど）の皮膚には存在していない

   

  そうです。
  さらに解明が進むのが楽しみです。
  　以前，皮膚の進化についていろいろ調べている時に，エクリン汗腺の問題にぶつかりました。動物進化の歴史ではアポクリン汗腺が先行し，エクリン腺が登場するのはその後ですし，乳腺はアポクリン汗腺から分化した器官ですが，こちらの方は2億5000万年前の単弓類，ディキノドンがすでに備えていたと考える研究者が多いようです。
  　問題はなぜエクリン汗腺が霊長類の一部にしか発生しなかったのかです。他の哺乳類が必要とせず，霊長類のみが必要とした事実がうまく説明できないでいます。
  
  　汗腺の発生の問題は置いとくとしても，いずれにしても皮膚の再生にはエクリン汗腺が重要である以上，傷を消毒したり乾燥させたり，ゲーベンクリームを塗ったりするのは愚の骨頂ということがわかります。

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【12:30】

• 　さらにシャンプーレスについてのメールです。化学者，技術者らしい鋭く緻密な分析が素晴らしいです。
  　有機合成系の研究員です。
  　シャンプーレスに関しましては以前から一度意見を申し上げたく思っておりました。
  
  【１．シャンプーレスについて】
  　思春期の頃から脂漏性湿疹に悩んでおりましたが、１０年程前からシャンプーレスを初めて以来ほぼ湿疹はなくなりました。父母ともに禿げる家系なのですが、３０代中盤になっても未だ禿げる気配はありません。抜け毛も少ないです。研究所は比較的規則が緩いので髪の毛を伸ばしておりますが（だいたい30cm程度）、同年代の女性と同等程度にサラサラです。
  
  　さて、シャンプーレスでトラブルが起こっている方は要するに方法が正しくないのではないかと。ネット上ではシャンプーレスのことを「湯シャン」と表現している方が多いようですが、「湯シャン」で検索するとうまく行っていない方は非常に多いようです。
  　現時点ではシャンプーレスに「正しいやり方」と称したものはネット上にはありませんので、誰かがシャンプーレスの標準的洗浄方法を確立した方が良いのでは無いかと思います
  
  　実験ノートを作って試行錯誤した結果、小職がたどり着いた結論は以下の通りです。
  

  1. お湯は３８度で充分
  2. お湯を流したまま頭皮を洗う（もしくは湯桶に頭を入れて洗う）
  3. 強くこする必要は全く無い（ツボを押すように洗う必要もない）
  4. 色々な角度で細かく指の腹でこすり、触れていない頭皮の面積がゼロになるようにする。
  5. 洗浄の所要時間は５分有れば充分

   

  　巷では「ぬるま湯では皮脂が溶けない」とされており、４２度以上のお湯の使用を薦める方もいます。確かに皮脂はそんな温度では溶けないのですが、大量のお湯で浮かせればオイルだったりコロイド様の形態で少しずつ水に同伴させて流す事が出来るようです。
  
  　シャンプーレスで失敗している方の大半はこすり方で失敗しているのだと思います。シャンプーを使っているときよりも格段に摩擦抵抗が高まりますので、シャンプー使用時と同じこすり方（強さ）では頭皮に切り傷が出来るのでは無いかと。摩擦抵抗を抑えるためにも水を介在させつつ洗浄する事が必要だと思います。
  　こすり方も１００の力で１回こするよりも、２０の力で５回こすったほうがはるかに洗浄効率が上がります。ガーッと強くこすれば確かに気持ちいいですが汚れは落ちにくいですし頭皮は傷ついて血が出たり皮脂が余計に分泌されて汚れやすくなったりと全く良いことがありません。強くこすると意外に指が早く疲れるので、まだ洗っていない部分があるのに全部洗った気分になってしまう事もよくあります。
  
  　上記の方法を遵守すれば汚れは取れますし、洗髪後の皮脂の分泌も抑えられるはずです。顔や身体を洗う際にも応用できます。風邪などを引いて二日程度寝込んでも髪の毛が油染みることはありません。
  　他の方からもデータを集積して、シャンプーレスにおける洗髪方法の最適化が図られれば幸いです。
  
  【２．余談】
  　仕事で有機合成実験をしているとゴム手袋や保護具をしていてもどうしても皮膚に有機物の汚れが付着する事があります。そういう時はとりあえずやむを得ず石鹸か台所用洗剤を使って洗っていたのですが、洗った後にヒリヒリとしていました。
  　しかしある時に時間が無かったので手元にあった工業用のアセトンで皮膚に付いた汚れを洗ってみたところ、どうもアセトンを使った場合の方が汚れが早く落ちる（これは当然ですけど）上に皮膚の炎症が少ない事に気が付きました。これは、と思ってそれからは皮膚についた汚れは石鹸を使わずにアセトンを使っています。
  
  　切り傷に有機物が付いた時にも使ってみたのですが、アセトンを掛ける方が石鹸を使うよりも予後が良いようです（洗浄する時はアセトンがかなりしみますが）。
  　石鹸などの界面活性剤は予想以上に皮膚にダメージがあるようです。さすがに試したことはありませんが、もしかすると頭皮をシャンプーで洗浄するよりもアセトンをぶっかけて洗った方がマシなのではないか、と。
  
  　先生は「頭からラー油や灯油をかぶったなどの特殊な事故にあった場合は，少量のシャンプーで洗髪し（シャンプーの量は通常使用量の半分以下で十分），髪の毛のみを洗って頭皮は洗浄せず，直ちにシャンプーを完全に洗い流す。」と記されていますが、個人的には「ぬるま湯で徹底的に流すようにする」とした方が良いのではないか、と。
  　最初の　「正しい頭の洗い方」　は実に理にかなっていますね。私もこれがベストだと思います。
  　また，後半の　「頭髪の油汚れもぬるま湯でいい」　もいいですね。

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【10:30】

• 　今日の朝のシャンプーレスについてのメールです。
  【お湯洗髪成功レポート】
  　よかったらご覧くださいませ。このサイトも「なにもつけない」を主旨としております。
  
  　石鹸なし　かれこれ3～4年
  　シャンプーレス　これは2年
  　最初の一年はキツかったですが、いまはものすごく調子がよいです。
  
  　これまた、糖質制限して　4ヶ月で-4㎏（スペック　155mm　41kg）　これ以上は痩せませんが・・・
  　私もシャンプーレスにして９ケ月です。朝、シャワーを浴びるときに、頭を洗ってます。お湯をかけながら、ざっと毛髪を優しく洗い、頭頂部の頭皮の部分を少しだけ摘むような感じで揉んでます。
  　洗った後は、バスタオルで軽く水分を除き、あとは自然乾燥。ドライヤーなどは使いません。
  　これでも、ふけは出ませんし、痒くもありません。臭いもなくなって、実にすっきりした感じになりますね。

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【08:30】

• 　ドングリ情報を幾つかいただきました。
  1. 【http://store.shopping.yahoo.co.jp/yanbanfoods/30002.html】
     　韓国では、ポピュラー？　ｇ２円は、小麦の倍。ただし、日本での値段だから、韓国ではもっと安いのでしょう。輸入のルートが違えば、小麦より安く、食感も面白そうなので。
  2. 【http://shop.gnavi.co.jp/kobanet/donguri/】
     　国産もありますが、高いです。
  3. 【クックパッド】

  
  　どんぐりゼりーのレシピを探したところ以下のＨＰが見つかりました。

  • 【http://shop.gnavi.co.jp/kobanet/donguri/】

  　１００ｇを食べるとしたら、ほとんど水分で、糖質は５ｇ程度と想定されます。
  　また，どんぐりパンは、不発酵のパン、小麦のパンは発酵パンという違いだと思います。

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• 　糖質制限と和田研究所についてのメールです。
  　先週、和田研究所について、元ミスインターナショナル1位の友人に聞いてきました。彼女は17才で某ミスコンテストでも1位になり、その時の審査員が小暮実千代さんで、和田研究所を紹介され、その後、19才の時、約３ヶ月でー５kgでミス、インターナショナルでも1位に選出されました。
  
  　久し振りに会った彼女は若々しくどうみても、一回りは若く見えます。行動もイキイキしていてトテモ60代には見えません。素肌でシワも無く、ピカピカでカジュアル、オバサンの雰囲気は全然ありませんでした。
  　一番驚いた事は、その当時のドレスが未だ着れると、聞いて本当にビックリしてしまいました。（因みに彼女は、セミプロのシャンソン歌手もしています）正にこの糖質制限食は美しい人は益々健康で美しくって、彼女見て思いました。
  　その後、和田式の指導員の資格も取り、厚生省の体操の指導員の資格も取って始動していると言う事です。二人の共通見解では、やはり食事だけでは締まらない、LDLも運動しないとダメねと、一致しました。
  　身長164,5cmで51kgになってしまったので、最近はご飯は多少食べて、53kgに戻したと言う事でした。
  
  　和田研は、続いてその翌年も、ミスワールドとミスインターナショナル１位を又も出して、私達の翌年１位の彼女も時々会っていましたが和田研出身と知りませんでした。どうして彼女は太らないのかとズーッと不思議で、その謎がようやく解けました～（笑）和田氏はその頃は審査員ではありませんでした。
  　その後、ミスの協会は和田研出身ばかりと、危惧したのか、何かトラブルがあったか不明ですが、和田氏はご自分で、山本富士子の流れを～？というミス日本を新たに立ち上げたそうです。
  
  　余談です、今の和田研究所の所長はどうして次男さんなの？と聞いたら、長男さんは坂本九ちゃんの隣の席で御巣鷹山の事故でと・・、本当にビックリしました。
  
  　先生ご存知かも知れませんが、糖質制限食の執筆中と伺いまして、是非、映画「キング・コーン」お勧めします。世界で日本が一番輸入している「コーンシロップ」の話です。アマゾンでもあります、私は劇場で二回友人の啓蒙の為、NHKでも深夜の「世界のドキュメンタリー」で二回みました。イエール大学だったか、の二人の学生が1年間４０００ｍ２？のアイオワの農地を借りて実際に不味い味の無い、コーンを作る映画です。まるで海のように見た事もない、広大なトウモロコシ農地が延々と続くのです。
  
  　アメリカ人の頭髪を調べると炭素の60％はとうもろこしで、あらゆる食品に添加され、姿を変えて、安価で、しかも最終的には糖尿病に進む元凶とありました。キューバ革命で砂糖が入らなくなり、時の農業大臣が方向転換し、拡大路線、保護政策に補助金で、農家は成り立ち、取れすぎで（今年は旱魃でダメ）しかも、日本人がコーンシロップを開発したそうです。
  
  　驚くほど甘いといい、殆どの清涼飲料水に添加されています。（第二次大戦時にドイツが経済封鎖にあい、天然油脂，椰子油等が入らなり、石油から界面活性剤を開発したのと、同じような・・）この時の農業大臣のインタビューもありました。
  　本来牛は草食なのを栄養のない只の澱粉質（コーン）を食べさせると短期間で成牛になる為、同時に反芻しないので、胃酸過多となり胃潰瘍になるので抗生剤を同時に投与され、しかもアメリカ政府は牛に成長ホルモンの使用を許可していると言う事です。
  　日本でのこのコーンシロップの呼び名は「異性化糖」だそうで、表記には「ブドウ糖果糖液糖」「果糖ブドウ糖液糖」だそうです。遺伝子組み替えトウモロコシを原料に大量生産できる「異性化糖」は企業に多大な利益を生むでしょうと
  
  現在、アメリカでも日本でも油脂の摂取量は減っていると言うのに、糖尿病はアメリカでも減らないそうですね。元凶は糖質なのに、、、。
  　とうもろこしから作られた異性化糖の問題については，この本でも鋭く指摘されていました。⇒【砂糖の歴史】

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【06:00】

• 　Kindle Paperwhite 関連の情報として　「amazon 電子書籍で読める新書」　をまとめてみました。

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• 　リゾート海岸に遊びに行ったら殺人鬼が・・・というのはホラー映画に吐いて捨てるほどありますが，これもその一つ，《サバイバル・リゾート》を紹介。全体的に何がどうなっているのか，すごーくわかりにくい映画です。見るだけ時間の無駄だよ。

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• 　上海の林先生からのメールです。
  　以下「食欲」という学術誌の論文です。

  【Saccharin and aspartame, compared with sucrose, induce greater weight gain in adult Wistar rats, at similar total caloric intake levels】
  

   

  　ラットの話なのでヒトでどうかは別の話ですが、糖質制限の時に安易にアステルパームやサッカリンで代替しないほうがいい可能性もあります。
  　多分，世の中には全く無害・完全に安全という食品はないと思います。キャベツのように多種類の発がん物質を持っている野菜は珍しくないし，コーヒーだって80杯一気に飲めばカフェインの致死量になるようだし，水だって一気に大量に飲めば死にます。砂糖にも塩にも醤油にも致死量はあります。だから，世の中には　「全く危険性のない食べ物・飲み物」　なんて存在しません。違っているのは危険性の程度です。
  　最初から「安全だ，危険だといっても所詮は程度問題」と割り切って，「そこそこ安全でそこそこ危険だけど，メリットは大きい」とか，「メリットは小さいけど，危険性は少ない」とか，そういう選択肢から選ぶしかないような気がします。
  　要するに，味と危険はトレードオフです。同じ甘さの砂糖と人工甘味料でより危険なのはどれか，と考えるも人生なら，そもそも甘いモノなんて俺は食べないもんね，と甘いものに近づかないのも人生，好きなだけ甘いモノを食べてデブの糖尿病になって死ぬのも人生です。全く毒性のない食べ物でも，それが喉に詰まったら死んじゃうしね。

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• 　広範Ⅲ度熱傷で通院中のF君からのメール。いつもながらよく勉強しています。
  　熱傷関係の論文を少し調べていたのですが炊飯器の火傷はメジャーでした、勉強不足です。ひどい症例も見て，火傷をしないように安全対策をするのが一番だなと改めて感じました。糖質制限なら確かに炊飯器なくてもいいですよね。まさに目にウロコでした。
  
  　さて今回は、ノンシリコンシャンプーについてです。yahooニュースで取り上げられていました。
  

  【ノンシリコン vs シリコン効能をめぐりシャンプー論争勃発】
  

   

  　前々からノンシリコンを前面に謳っている商品は怪しいと思っていましたが、とうとう論争に発展したようです。
  　大手メーカーがシリコンに害がないと反論の見解を出したのは驚きました。シリコンは医療では当たり前のように使われており、一般的に安全性も高いものです。(有名なシリコンであるジメチコンの成分、ポリジメチルシロキサンはガスコンとして内服薬にも使われています。)
  　シャンプー全体に対してたぶんごくわずかな量しか使用していないでしょうから、入っていてもほとんど影響しないはずです。一回の洗髪に使う量を考えれば毛穴を詰まらせるとか考えられません。ごく微量のシリコンを悪者に仕立て上げ、不安を煽りたてて、ノンシリコンを謳い文句に高額な商品を売り付けるのは詐欺的な行為といっても過言じゃないかと思います。
  　シャンプーレス派(たまにごく少量使用)の私としては全く関係ない話題なのですが...
  
  　シャンプーレスでかゆみはなくなったのですがまだフケがやや多めです。洗髪後濡れたままにしたのをすぐに乾かすようにしたら改善はしたのですが、もう少し減らないかなと思っています。お湯でも洗いすぎは良くないのか、温度が高すぎるのか、強くこすりすぎなのか、試行錯誤中です。
  　シャンプーレス派の皆さんはいつもどのように洗っているのでしょうか? 気になります。
  　シャンプーレスの言い出しっぺの私ですが，シャワーのお湯で数分間，大雑把に洗うだけです。地肌をマッサージするわけでもないし，テキトーにシャワーを頭から浴びているだけです。もちろんリンスも使いません。洗った後は冬でも自然乾燥で，ここ数年，ドライヤーも使っていません。それで，かゆみもないし，抜け毛も少ないし，枕カバーの臭いもあまりしません。
  　シャンプーレス派の皆様はいかがですか？

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• 　一般の方からの学校給食についてのメールです。
  　こどもたちの給食についての情報です。変な給食ネタのＨＰや本です。
  

  1. 【いまどきの子供たちが学校で食べさせられている変な給食】
  2. 【変な給食】
  3. 【もっと変な給食】

   

  　こどもたち、かなりすごいもの（殺人的なメニュー）を食べさせられているようです。
  　今から思い返してみても、自分たちの給食メニューもかなり高糖質でした。戦後においては、コストをできるだけ抑えることが、本来の目的だったのでしょう。
  　こちらのサイトもご参照下さい⇒⇒⇒【ひとくち食べ比べてみたくなる、世界の学校給食いろいろ】 & 【海外で衝撃「日本の給食はなんて健康そうなんだ！」】

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• 　昨日夕方の「ドングリ」の話題について，宴会仲間・湿潤治療仲間・糖質制限仲間のいりえ内科クリニックの入江先生からのメールです。わからないことは自分の体で人体実験してみりゃわかるさ，と実験の準備中とのことです。すごいです！
  　確かに日本のデータでは旗色はよくないようです
  

  1. 【どんぐりクッキング】
  2. 【ドングリは有毒か？】

   

  　ただ、片方のデータは「糖質」とありますが、もうひとつは「炭水化物」とあります。「糖質」と書かれているのは昭和６１年のデータのようですが、この時期にきちんと「糖質」と「炭水化物」の違いを認識して記載されているかどうか、やや疑問は残りますが、、。
  
  　まあ、自分の体で実験してみるのが手っ取り早いと考えました。検索したらこれがありましたので早速注文してみました
  　到着したら自分で食べて血糖の変化を見てみます。中国産の韓国製ドングリのようです。さて、果たしてどうなることでしょうか？
  　「ドングリと文明」の本でも確かコリアンタウンで買い求めたドングリだったと思いますので、それほど違いはないとは思いますが。

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• 　【これがバイキングの鍛冶技術…川底の材料から美しいナイフを作るまでの一部始終が話題に】
  　川底の鉄鉱石からナイフを作るのにこれほどの作業が必要です。鉄鉱石を溶かすのに木炭を使ったのが成功のポイント（の一つ）かも。それにしても，石ころからこんなに美しいナイフが作れるという事実に感動してしまいます。
  　「鉄鉱石から鋼」　だけでこれだけ大変なのですから，先日紹介した　「原料からトースターをつくる」　事が，どれほど無謀な試みだったかがよくわかります。

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• 　【大きなシーツがキャンバスに...アイロンで描く名画の数々（動画）】
  　すげぇ！ この動画は必見です。表現手段はアイデア次第で無数に存在することがわかります。。

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2012/11/21　・・・[06:00]／[07:00]／[09:00]／[09:30]／[10:00]／[16:00]

【16:00】

• 　【学校給食のカロリー削減　運動しない子ども増え】
  　減らすんならカロリーでなく糖質（デンプン）だろう，とツッコミを入れときます。

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• 　【大きめクリップ付きイヤフォンで、もう絡まりません】
  　これはマジで便利そう。というか，欲しい！ 日本でも売って欲しい。

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• 　本日の10:00の記事について「火力発電所＠技術者」さんから。
  　ガーディアンの記事によれば、自説を発表した米教授は農耕生活による居住密度の上昇が知性の伝播を促進し、集合知としては良い方向に変化ををもたらした可能性に言及しています。このあたりの違いは、日米の経営の違いとも重なるようで興味深いものがあります。
  
  　なお、狩猟採取生活の厳しさに比べ農耕生活の『ぬるま湯』的環境が愚鈍な個体に生き長らえることを許すのは、有権者の無関心が無能な政治家の淘汰を妨げ、政治の堕落を招くのと同じですね。選挙では鵜の目鷹の目で候補者をしっかりと選びたいものです。

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• 　さて，ドングリ食について，「メールに名前も何も書かれていないので，どこの誰ともわからない」さんから次のようなツッコミをいただきました。
  【ドングリは食用になるのか】
  　先生のサイトで(ドングリと文明)を紹介されていますので、ドングリの栄養素を調べたところ…低蛋白・高糖質。小麦粉より多少糖質は低いですが、大した差はありません。数値を見る限り、ドングリは糖質制限と相反するもので、ドングリを食べてうんぬん…は、眉唾でしょう。
  　『ドングリと文明　Oak』には次のような記述があります。
  
  1. 　マンハッタンのコリアンタウンで豆腐のように四角いドングリのゼリーが売られていて，それを買った。
  2. 　ゼリーを薄く切って冷たいまま食べた。舌の上でつるつる，ぬるぬるとして，瞬時に溶け始めた。
  3. 　私は1時くらいに昼食を取らないと，だんだん短期になってきて怒りっぽくなる。（中略）しかし，この日は10時半にドングリのゼリーを100グラムほど食べただけで他に何も食べていない。それなのに4時になってもお腹はすかなかった。（中略）とうとう夕食の時間まで，昼食もおやつも欲しいと思わなかった。怒りっぽくもならなかった。
  4. 　ドングリのパンは持ち運びに便利で，栄養価が高く，何ヶ月も保存が効く食べ物だった。
  5. 　穀物の種子はドングリを粉に挽くために考案された臼で同じように粉にすることができた。その粉でパンを焼くこともできた。それはドングリのパンより軽いが，ドングリのパンほど日持ちはしなかった。
   
  　この文章が正しいとすれば（というかこの部分で嘘を書く必要はないと思われる），4 と 5 からドングリのパンは小麦のパンとは全く別物だということになります。2 も小麦粉のデンプンとは別物という感じです。また，3 の「空腹にならない」というのは糖質セイゲニストが糖質制限食を食べているのと同じ状態です。糖質食はすぐにお腹が空きますが，糖質制限をしていると一食くらい抜いても空腹感は感じません。
  　また，オークとは通常ブナ科コナラ属の総称ですが，これには数百種類が含まれますので，「ドングリの栄養価」　は種類によって大きく異なると思います。少なくとも，日本の数種類のドングリの栄養価のデータから　「ドングリは小麦と同じ栄養価」　とは言えません。

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【10:00】

• 　【ヒトの知性、６千年前ピーク？　米教授「狩りやめ低下」】
  　現在，糖質制限本を執筆中で，当然，穀物栽培にも言及していますが，このニュースも　「穀物栽培が安定して行えるようになってから，知性が低下した」　と読めます。
  
  　穀物栽培は安定した大量の食料を人類に提供しましたが，それは　「食物の量の増大」　はもたらしましたが，「食の質の向上」　には結びつかず，それどころか，穀物栽培が始まってから栄養状態は悪化したことが過去の遺跡調査からわかっています。
  　しかも，穀物栽培が始まってから人類は食料生産に多大な労力を必要とするようになり，狩猟採集時代より労働時間は長くなり，同じ食料を得るための労働時間ははるかに長くなったこともわかっています。
  　以前紹介した『ドングリと文明』という本の一節は印象的です。
  
  イランのザグロス山脈のあたりは，一万年前には一年分の食料（＝ドングリ）を数週間で採取できた地域だが，今日では人々がコムギや大麦を育て，カツカツの生活を送っている。この人達は，原始的な祖先が得ていたよりも少ないカロリーを得るために，100倍も大変な労働をしている。丘陵はむき出しで，土地は侵食され，オークの木はほとんど残っていない。
   

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【09:30】

• 　ある内科の先生からのメール。
  　私も昨年末から糖質制限して血圧正常化、血液検査すべて正常。体重も９ｋｇ減で現在に至っています。
  　当院のＤＭ患者さんらも、指示通りに実行した方はみなさん劇的な改善を示し、薬も減量したり、かなりの効果が実感できています。これは糖質制限の効果を実感しているみなさんは、当たり前～だと思いますよね。
  
  　最近、地元医師会の後援などで行われる内科会などで、ＤＭ治療薬などの講演がありますが、すっかり興味がなくなってしまいました。幾ら、有名どころのエライ先生が講演してデータを示したところで、薬の投与で結果がどうなった、こうなったという話ばかりで、肝心の食事とかの内容がまったく出ていませんよね。
  
  　なので、私らにとっては全く説得力がありません。
  　糖質制限をして、それから～の話だと思うのですが、まったくそこら辺が論じられてないです。
  
  　これからも、こういうのが製薬会社の誘導で続くのでしょうかね。
  　私は
  
  「糖質制限が一般に普及する」　⇒　「新たな糖尿病患者が発生しなくなる」　⇒　「糖尿病専門医は飯の食い上げ」　⇒　「製薬会社は糖尿病治療薬を作っても儲からなくなる」
   
  というのが理想的展開だと思っています。つまり，「今時，米の飯やウドンを食べているのは，糖尿病学会の偉い先生と相撲力士くらいだよね」という社会ですね。そうなれば，製薬メーカーが糖尿病治療薬を売ったり宣伝するインセンティブが自然に消失します。

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【09:00】

• 　某病院の先生からのメールです。
  　糖質制限と腸内細菌との関係について自験例？をお話ししたく思います。朝から汚い話ですがご容赦くださいませ。
  
  　小生も今年の初めから糖質制限（プチ、もしくはビールは機会飲酒ですががぶ飲みしてますので「なんちゃって・・・」かもしれませんが　笑）を行い、10ｋｇほど体重が落ちました。
  　糖質制限以前は、妻や娘たちに「お父さんが大をした後は臭くてしばらくトイレに入れない」と怒られていたんですが、糖質制限をしてからは特に何も言われなくなりました。
  　意を決して（笑）先日娘に聞いてみたところ、「そういえば最近あんまり臭くない。臭いんだけど前みたいな強烈な臭いではない」と言われました。
  
  　ただ家族で外食に行き、炭水化物を取らざるを得ない状況だった時や、大好きなビールをしっかり飲んだ後は、自分でも眉をひそめるぐらいの悪臭がしています。
  　やはり糖質制限と腸内細菌は何か関係があるのかもしれません。まあ悪臭の原因が腸内細菌の働きによるものであるという仮定が前提ですが。

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• 　朝一番で受診された患者さんは，
  
  高田馬場にあるY美容外科で昨日，疣贅の炭酸ガスレーザー治療を受け，そのあとは　「石鹸でよく洗い，ヘキザックで十分に消毒し，アクチウム軟膏をたっぷり塗るように」　と説明を受けました。自宅に帰ってそれをしたところ，あまりの痛さに飛び上がりました。急いでネットを調べ・・・
   
  という患者さんでした。Y美容外科の先生は傷を石鹸で洗うと痛い，消毒すると痛い，という子供でも知っていることをご存じなかったようです。そういう痛い治療をしていると患者さんが逃げますよ。もちろん，当方としては大助かりですが・・・。

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【07:00】

• 　2月21日（木）に大阪府済生会中津病院で講演することが決まりました。

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• 　またもや糖質制限本です。
  

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【06:00】

• 　「外傷を湿潤治療している医師」に，秋田市の秋田肛門外科 おぬきクリニックの小貫 学先生にも加わっていただきました。ありがとうございます。

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• 　先日，ちょっと断食関連の話題を紹介しましたが，追加情報です。
  　既知かもしれませんが、断食療法を推進する公的施設のHPです。比較的、夏井先生の理論に近いものを感じました。
  

  【五色県民健康村健康道場】

   

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• 　以前，「水問題」　を紹介しましたが，それに関連する情報です。
  　火力発電技術者です。職場回覧の業界誌に水関連の情報が載っていたので、参考にお送りします。
  

  1. 治山事業100年. 電気と九州，10月号
  2. 水の不足は戦争を起こす. 電気と九州，11月号

   

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2012/11/20　・・・[06:00]／[12:30]／[17:00]／

【17:00】

• 　今日の午後は，都立小児総合医療センターの関谷先生が見学に見えられていました。「子供の患者が一人も泣いていない」　ことにちょっとびっくりされたようです。

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【12:30】

• 　朝に引き続き，Kindle Paperwhiteネタ。こういうデジタルガジェットを持つと必ず欲しくなるのが専用ケースです。専用ケースもいろいろ出ていますが，私は前回，Lavie Zの革ケースを作ってくれた革工房enishaの片山さんにお願いすることにしました。
  　それが完成するまでの間は100円ショップのB6サイズのケースにでも入れて持ち歩こうかと思います。Kindle Paperwhiteのサイズが169 mm x 117 mm，B6は182 mm × 128 mm とほぼピッタリのはずです。

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• 　さらに，糖質制限ネタのメールをいただきました。
  　例の激太りしたレディ・ガガですが、宣言通り、１ヶ月半で元のスタイルに戻したようですね。
  　小麦粉をすべてカットし、行く先々のレストランでもそのことを事前にスタッフに伝える徹底ぶりだったそうです。糖質制限恐るべし。
  　是非、全世界に広めてほしいものです。
  　ぜひ，ガガ様には　「ニッポンのドクター・エベに助けられました！」　って言って欲しいっす。

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【06:00】

• 　「上皮化完了後／抜糸後の治療」　を全面的に書き換えました。

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• 　>Kindle Paperwhite を使ってみた感想をまとめました。とは言っても，まだ半日しか使っていませんが・・・。

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• 　角田先生から「尿酸と糖質制限」についてのメールです。
  　ガイドラインも、ショ糖、炭水化物を減らし、乳製品を増やすという「糖質制限食」を推奨しています。糖尿病のみならず、高尿酸血症・痛風にも有効と考えられているようです。
  
  　グルコース→グルコース-6-リン酸 → リボース-5-リン酸 → イノシン酸 → プリン体とペントース・リン酸経路を通じてプリン体は生成されるので、食餌由来のプリン体の関与は、近年疑問視されているようです。
  　「プリン体の多い食事を食べると痛風になる」というのはやはり嘘だったようです。

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• 　上海で湿潤治療をしている林先生からの情報です。
  【 一般的な殺菌剤、トリクロサンでアレルギーリスク増大】
  　トリクロサンは薬用ミューズなどに含まれている成分です。
  
  【トリクロサン（triclosan）が及ぼす害について，続々と報道されるようになった】
  
  　皮膚のバリアがしっかりしていて　泡で洗浄すれば普通の石鹸でいいのでは？
  　薬用石鹸はミューズにかぎらず，なんとなく胡散臭い商品だと思っていましたが，どうやら科学的にも証明されそうです。

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• 　素人の方からの糖質制限についてのメールです。
  　私は文系，法律を生業としておりますが，仕事の関係で治らないキズの件で医療者側の立場で活動した経験があり，その際に知った知識から先生の提唱される療法はホントに正しいなと思っておる者です（あの医療者側に味方した過去を消去したい・・・）。
  
  　さて，先生のサイトに行き当たったのは，スミマセン，やはり糖質制限です。私，２年前の人間ドックの際に空腹時血糖が境界値とされまして，その後慌てていろいろ調べ，江部先生の本をみつけ，サイトも発見して意志薄弱糖質制限を間欠的にしてなんとか凌いできました。今年のドックを控えてまた短期的糖質制限をして２キロほど体重は落としましたがドックの結果はまだ来てません・・・
  　最近改めて糖質制限界隈の情報をあさって，先生のサイトにも行き当たりましたが，私個人は糖質制限の減量成果が劇的には出ないようです。総カロリー制限等が必要な体質なのかも知れません。が，糖質制限の基本的正当性については疑いは全くもってないですが。
  
  　さて，私が糖質制限についていまだ解消できずに気になっていることを記します。
  
  　一つは，糖質制限の全世界的実施可能性です。
  　これについては，大豆栽培やオリーブ栽培での代替の声をみたものの，それらの作物が本当に現在の地球人口や日本人の人口をまかないうる計算にはたどり着いていません。直感的にはきっと無理じゃないかと思ってます。
  　が，だからといって，糖尿病の人に対する学会の殺人政策は決して肯定できないし，その社会経済的損失は絶望的と思っています。増えてしまった人類の人口と本来の体質とをどう折り合いをつけるか，悩ましい問題と思っています。
  　ただ，今朝のテレ朝モーニングバードでみた，休耕地で立体栽培するサツマイモで化石燃料輸入全廃可能という話を見るに，安易に諦めてはダメなのかなとは思いますが・・・
  
  　もう一つは，最近知った腸内細菌の作用と糖質制限の関係です。
  　素人的に見る限り，糖質制限→タンパク質多い→腸内細菌環境悪化　とはなってないですよ，というような指摘は見かけるのですが，糖質や食物繊維を栄養源とする大腸所在の腸内細菌が，糖質制限下でどうなるのか，見た限りではよく分かりませんでした。
  　この疑問を調べる過程で，そもそも草食動物ってどうやってエネルギーやタンパク質を得てるのかというのを初めて知って，すごーくビックリしたのですが。
  
  　尾籠な話ですが，私は一種特異体質か，最近スーパー並の糖質制限する以前は，食事後２時間くらいで排泄があったのです。どう考えても速すぎると思って，排泄物の内容物を子細に観察しても（汚くてすみませんが，ごま，ニラ，コーン等識別可能な食材をマーカーにして観察しました），本当に食べて２時間くらいで出ているとしか思えなかったのです（ちなみにバリウムは胃検査後の場所を出るまでに便意を催し出てました。30分以内です。）が，今回の制限になってからは，排便が人並みになりました（なぜか寂しい）。
  　これはこれでよいことなのかも知れませんが，便のうち相当部分は腸内細菌の屍骸だと聞きます。便の量が減ると，いささか心配になります。
  　いろいろ調べると，腸内細菌の栄養源は糖質か，食物繊維，人間なら水溶性食物繊維ということなので，でるものが減ったのはやはり糖質制限だからなのかな，と少しだけ自信がくじかれます・・・
  　まあ，それならそれで，大好きな納豆を主食にすれば水溶性不溶性とも繊維もあるよね，と自らを慰めていますが。
  　実は，この方からの疑問点2点は現在執筆中の糖質制限本で取り上げているんですよ。乞うご期待！

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• 　【白酒好きは80年代生まれ男性のわずか2％＝寂れゆく伝統的酒文化に、業界は危機感】
  　白酒は蒸留酒です。だから糖質制限を流行らせれば　「ビールは糖質を含むから太る。その点，白酒は蒸留酒で糖質ゼロだから痩せる」　となり，白酒は生き残れます。黄酒は醸造酒ですから生き残れないでしょうが・・・。

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2012/11/19　・・・[06:00]／[11:30]／[13:30]

【13:30】

• 　Kindle Paperwhite が到着。ちょっとオシャレな箱に入っていました。スイッチを入れて最初の設定をしてWiFiに接続までは簡単でしたが，基本的な操作がよくわからないため，パソコンでマニュアルを開きながら（ちなみにこのマニュアルは本体にも内蔵されています），試行錯誤しながら使っているところです。ちなみに，パソコンからファイル操作できるみたいなんですが，なんかイマイチよくわかりません。
  　とは言っても，E-Inkはくっきりしていて読みやすいです。

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【11:30】

• 　面白そうなんで発作的に買ってしまった本です。
  

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【06:00】

• 　久々の大興奮本，『GADV仮説　- 生命起源を問い直す』をレビュー。生命誕生の謎に迫るGADV仮説の提唱者が極めてわかりやすくその理論を説明した本ですが，原始の地球で自然に生成された4種のアミノ酸（グリシン，アラニン，アスパラギン酸，バリン）の構造と機能（疎水性／親水性，α-ヘリックス，β-シート，β-ターン生成能）に着目し，それが自然にペプチド結合し，4種のアミノ酸から成る原始タンパク質となり，擬似複製を重ね，それが酵素となってヌクレオチドを生み出し，遺伝子暗号と結びつき・・・という壮大にして精緻な物語を展開していきます。何より，化学進化のみで生命誕生が説明できるというのがすごいです。
  　以前紹介したRNAワールド仮説に見られる強引さや論理の飛躍が見受けられず（少なくとも私が読んだ限りでは），現時点では最も事実に肉薄している理論ではないかと思われました。

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• 　講演用のスライドをマイナーバージョンアップしました。最新版は11月18日作成になります。ご覧になりたい方は本名，所属を明記してメールでご連絡下さい。
  　なお，以前ダウンロードしたことがある方は同じアドレスからダウンロードできますのでご利用下さい。

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• 　例の「久山町問題」についてのメールです。
  　読売新聞「医療ルネサンス」『久山町から』で５回連続の掲載がありました。
  

  1. 脳卒中と血圧の関係解明
  2. 認知症「全国400万人以上」
  3. 糖尿病は万病のもと
  4. 「和食＋牛乳」で認知症予防
  5. 仲間との運動も効果的

   

  1. 　久山町は日本の縮図。研究当初多かった脳卒中を激減させた。
  2. 　認知症は高齢化の進む日本の大きな問題。九大教授の清原裕氏曰く「国の推計はまだ甘い、久山町のデータから計算するとすでに400万人を超えている」国の推計では65歳以上での認知症の患者は9.9％、久山町では1985年で6.7％だったのだ2005年には12.5％に増えている。
  3. 　食生活の欧米化などで久山町でも肥満（BMI25以上）が増えている。男性40歳以上1961年7％→2007年31％女性13％→22％さらに深刻なのが糖尿病。予備軍まで含めると男性12％→43％女性5％→27％　糖尿病蔓延が認知症の急増を招いている。
     　久山町開業医曰く「高血圧治療が進み脳卒中が大幅に減ったことで、認知症や糖尿病の問題が注目されてきた。今すぐ対処しなければ、手遅れになる」と危機感を抱く。認知症や糖尿病を防ぐにはどうすればよいのか。久山町研究で見えてきたヒントがある。
  4. 　久山町で一人暮らしをする82歳のおばあちゃん。畑で育てた季節の野菜を主に、良質のたんぱく質を含む大豆や卵、肉をとる。最近血糖値が高くなってきたので朝のヨーグルトにマーマレードをやめきな粉にした。→中村学園大教授城田氏曰く「理想的な食事」である。
     　海外ではたっぷりのオリーブオイルを使った季節の野菜、ナッツ、魚介類が豊富な「地中海食」が認知症を予防することが知られている。しかし慣れ親しんだ食事を切り替えるのは難しい
     　清原教授曰く「日本人には『和食＋牛乳』の組み合わせが良い」
     　1988年健康診断を受けた住民（60歳以上）17年間調べ、その結果，「大豆製品と豆腐」「緑黄色野菜」「淡色野菜」「藻類」「牛乳・乳製品」を多く食べる「和食＋牛乳」の人は認知症の発症率が4割近く低いことが分かった。
  5. 40、50歳代から予防の意識を持って運動、日常生活で体を動かすことが大切。

   

  　とまあこんな感じですが・・・。
  　2の「和食＋牛乳」にはオイオイと突っ込みたくなりました。だって九大の小澤未央先生が1月の学会で発表されてます。

  【［久山町研究］認知症リスクの低い食事パターン】
  　1回の食事において「大豆製品と豆腐」「緑黄色野菜」「淡色野菜」「藻類」「牛乳・乳製品」の摂取量が多く，「米」の摂取量が少ない食事パターンは，認知症発症のリスクを有意に低下させることが示されました。本研究結果から，1回の食事において米の摂取量を減らした分，大豆，野菜，および乳製品で作られた食品を多く摂取する食事，つまり野菜類の摂取を心がけた食生活は，認知症の発症を予防する可能性があると考えられます。

   

  　清原先生てば米の摂取量について全く触れてないんですよね。米の摂取量を少なくすることが肝なのにこれを飛ばしてどうするの。
  　これじゃ肥満も糖尿病も認知症も減少なんて夢のまた夢ですよね。

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• 　今回の衆院解散に関連してのメールです。
  　民主党には綱領がないそうです。
  

  【森田実『民主党には「綱領」がない。…ごく最近まで民主党は小沢一郎氏が「綱領」だった』】

   

  　そして、世界的にも綱領がないまま政権を取った党は珍しくあとはナチスだけだとか。
  　そのナチスも後になって綱領を制定したらしいのですが。
  
  　結局、民主党の方は綱領がないまま政権を降りることになりそうですね。
  　民主党はもしかしたら，前回の総選挙で単独過半数を取らなかったら，今でも崩壊せずに野党第一党として存続していたかもしれませんね。「なまじ政権をとってしまったために崩壊した政党」　というのは世界史上，珍しいかもしれません。

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• 　糖質セイゲニストの某先生からのメール。奥様対策に苦労なさっておられます。
  　本日ユニクロに行ったところウエスト７９ｃｍがすんなり入りました。一時は９１ｃｍでも危ないところでしたがプチ糖質制限のおかげですっかりスリムになりました。でも妻は「ガイコツみたい」と言っていい顔をしてくれません。
  
  　昨日カップそばの「緑のたぬき（４９８kcal)」を食べて１時間後の血糖を測定したところ「２２７」に上昇しており、２時間後には「８７」まで下がっていました。幸いその日は低血糖症状はありませんでしたが夕方から熱を出して寝込んでしましました（風邪というやつですね）
  　外食でこってりラーメンや、天ぷらうどんなどを食べても私の場合血糖は１時間値で１７０台でおさまるのですが、前回の「カレーヌードル＋のり巻き」の２４０オーバーとともに，どうもカップ麺類を食べると血糖が急上昇するのかもしれません。何が異なるのでしょうかね？
  　ちなみに先週測定した血液検査では空腹時血糖は94，HbA1c5.5 (NGSP)であり，見かけ上は正常そのものですね
  　ユニクロつながりで言えば，私は現在29インチのユニクロ・ジーンズですが，多分，ユニクロなら28インチでも履けそうな雰囲気です。28インチといえば浪人生だった頃のサイズですから28年前のウエストサイズです。そういえば，あの頃は体重が56kgくらいだったなぁ・・・。今より3kgも軽かったのか・・・。
  　糖質制限，恐るべし！

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• 　ある外科の先生からの「糖質制限と二日酔い」　情報，そしてがらるっど情報です。
  　3日間、外科系の研究会を東京→名古屋とはしごして，久しぶりに診療から離れて勉強する機会がありました。少々疲れましたが、家内の厳しい目を気にすることなく、夜は好きな酒を飲みながら過ごすことができました。
  　以前と違うのは、糖質制限しているおかげで、飲み過ぎても翌朝の体調が格段に良好であるところです。糖質制限していないころは、お酒とともに糖質を必要以上に摂取していたため、翌朝は必ずと言っていいほど体がだるく、ひどく顔がむくんだりしていました。糖質制限様々です。
  
  　がらるっどを格安に購入できる方法がありますので、宜しければ以下の商店のwebsiteを訪問してみて下さい。
  　　　　⇒【石野商店】

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• 　【強力な政治リーダーを生み出せない日本の政治文化】
  　「そもそも，強力な政治リーダーは必要なんだろうか？」　というあたりから議論を始めるべきです。強力な政治リーダーを持つべきだ，というのは一つのパラダイムにすぎないからです。「強力な政治指導者が必要となるのはどのような政治体制の場合か」　と考えるとまた違ったものが見えてくるはずです。

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• 　【＜日本維新の会＞「大同団結」政策骨抜き…太陽の党と合流】
  　とりあえず衆議院の議席だけは確保しておいて，政策の検討はその後，ということでしょう。政権を取った時点でも党の綱領すら作ってなかったどっかの政党を彷彿とさせます。政治理念はまとめてないが，とりあえず議席はある・・・ってか。

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• 　【「肉食は道徳心を損なう」、インドの教科書が主張】
  　確かにインドでは，2003年から2007年でレイプ事件が3割以上増え，誘拐事件もが5割以上増加しています。しかしこれは肉食が増えたためでなく，出生前診断が普及して女児胎児の中絶が増えたために，インド社会が極端に性比がアンバランスになったことが原因じゃないでしょうか。
  　何しろ，2020年までにインド北西部の男性の15～20％が生涯，結婚相手を見つけられないと予測されていますから，とんてもない男性過剰状態です。もちろん理由は，20年間にわたり，女性胎児を中絶しまくったからです。
  
  　現在，中国も同じ問題に直面していて（その遠因は一人っ子政策にあります），2020年には3,000万人（＝中国男性の5％）の男性があぶれると予測されています。この3,000万という数は日本で言えば，茨城県や広島県（ともに人口300万弱）の県民分の男性が生涯にわたって結婚相手を見つけられないのと同じ状況です。
  　これから考えると，インドでの「男性の15～20％」がいかに異常で危険な数字なのかがわかります。生涯独身で相手もいない野郎どもが 1/4 を占める社会では，野菜ばかり食っていてもあぶれた野郎どもは暴力的な傾向が強まり，不安定になっていきますってば。

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2012/11/16　・・・[06:00]／[11:30]／[13:30]／[15:00]／[16:00]

【16:00】

• 　【１４政党が乱立　有権者側が選択に困る事態に】
  　そのうちテレビのクイズ番組に　「衆院選挙に候補者を出している政党を7つ以上フルネームで挙げよ」 とか，「政党名を1分以内にいくつ言えるか」　なんて問題が出るんじゃないですか？
  　そもそも民主党は政策で一致した人達が集まって作った政党でなく，いろいろな政党からの単なる寄せ集め軍団で，「2大政党制にするため」　というのが唯一の結党理由みたいなものでした。だから，呆気無く崩壊しちゃったわけです。
  
  　この状態で　「政権を担う政党を選べ」　と言われたって有権者も困りますが，私が腹が立つのは，こういう選挙でも必ず480人が衆議院議員として当選する，という事実です。票が分散する可能性が高いので，しょーもない泡沫政党からも当選者が出るんだろうなぁ。こんなヤツに議員歳費を出すのかよ，という議員様が続出するんだろうなぁ。それでも480人は必ず当選するんだよね。480人は衆院議員になっちゃうんだよね。
  
  　だって，おかしいでしょう？　医師国家試験が　「今年の合格者は8000人」　と最初から決まっていて，点数が低かろうが医学の知識がなかろうが，定員8000人分の医者が生まれちゃう，というのはおかしいです。
  　ところが，政治の世界では，政治家として不適切だろうが，能力が欠如していようが，詐欺師のような立候補者だろうが480人は当選して議員様になっちゃうのですよ。これをおかしいと思う私って，おかしいですか？
  
  　そこで考えたのは，最低得票数を決めておいて，その得票数に達しない立候補者は当選させない，という方式です。その結果，今回の当選者は389人でした，とか，今回は投票率が極端に悪くて全国で38人しか最低ラインをクリアできなかったので，衆院議員は38人だけです，なんてことになっちゃう。
  　それに，この方式だと　「一票の格差」　なんてなくなります。人口が少ない県に多くの定数を割り振っても，そもそも最低得票数に達しないからです。人口が少ない県への配慮が必要というのなら，各県1人は議員を出すということにすればいいだけのこと。
  　衆議院の議員数は480人と決まっている，と国会議員の皆様は言うかもしれないけど，私には480人も必要だとは到底思えないのです。

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【15:00】

• 　内科の先生から糖質制限と経済学についてのメールです。
  　現在自分の病院でも栄養士さんの理解が得られて糖質制限食を始めています。江部先生のレシピ本を栄養士さんに貸してあげています。
  
  　1例目は脊損で下半身不随で巨大褥瘡を形成して入院した71歳男性で、褥瘡は1年半かけて治りましたが，糖尿病食1200Kcalでも肥満が進行して在宅介護が困難になった方です。初めて1週間で1.8kg減って、2週目は横ばい、3週目の今日は-400gで、3週間で2.2kgの減量ができました。
  　痩せて自宅に戻りたい気持ちは強いようで、糖質制限食開始と同時におやつもナッツやスルメにされています。糖尿病もありメトフォルミンでコントロールできていましたが時期を見て休薬してみようと思っています。
  　更に2症例ほど糖尿病のコントロール不良の患者さんに開始する予定で、うまく行って栄養士さんに自信がついたら糖質制限外来を始めたいなあと考えています。
  
  　経済学の話ですが、『日本破滅論』 (文春新書)という本に興味深い話がありました。内容は二人の経済学者の対談なのですが、先生も納得される内容と思います。
  　その中のかなりの部分をさいて、なぜまともなデフレ対策が打たれないのかについて、経済学の学会内でのパラダイムがあり、そのパラダイムに従わないと論文も通らず出世できないから、という話がされています。もちろん著者たちは間違ったパラダイムと戦う側です。
  　どこかで見たような話ですよね。
  
  　数学や物理学と違って、医学や経済学は白黒はっきりさせることが（短期的には）困難なために同じような状況が起きているのだと思います。
  　文中に、議論ができる人間かそうでない人間かを判定するテストなどあり、なかなか面白かったです。よろしければぜひご一読ください。
  　著者の二人は三橋貴明氏とも親しく、さらに麻生太郎氏とも親しいため、おそらく安倍政権では彼らの経済論が大きく取り入れられると自分は予想しています。

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【13:30】

• 　先日ちょっと取り上げた「熊本県の愚行？」ですが，さらに追加情報です。
  　昨日の更新履歴に紹介されていた熊本県の糖尿病予防食「ブルーサークルメニュー」ですが、メニューリストがありました。
  　しっかり材料の分量まで記載してくれていますので、熊本在住の糖尿病の方や熊本に旅行に行かれる糖尿人は、これを参考にしてこれらのメニューを食べないように注意しないといけませんね。
  
  　それにしても、同じ九州の久山町では、徹底した糖尿病予防食を指導したにもかかわらず、糖尿病患者が増加したというのに、熊本県・糖尿病学会・栄養士学会はそれを教訓とせず、相も変わらず同じカロリー制限食を推進するというのは、いったいどういう神経をしているのかと感じずにはおれません。このままでは、熊本県は久山町の二の舞ではないでしょうか。
  　しきりにエビデンスを出せだのEBMだのと言って新しいことを排斥しようとするのなら、自分たちがやっていることもしっかりエビデンスに基づいて行なって欲しいものですね。
  　たぶん，熊本大学の糖尿病の先生は九州大学の失敗（＝カロリー制限，脂肪摂取制限をしたのに，糖尿病患者は他地域に比べ突出して多くなった）をみて，こう思うんですよ。
  
  糖尿病学会が間違っているわけがない。それなのになぜ久山町では糖尿病が増えたのか。
  それは，まだカロリーを十分に減らしていなかったからだ。脂肪を完全に減らさなかったからだ。
  だったら，熊本大学は九州大学の二の舞にならないよう，もっと徹底的にカロリー制限／脂質制限をしよう！
   
  　・・・ってね。方法論が間違っているとは考えないから，実施方法にミスがあると考える，ってわけね。
  
  　昔，院内感染対策で超有名な某先生の病院の「感染対策チーム」のメンバーという人から，こんなメールをいただいたことがあります。
  
  　うちの病院ではSSI対策ガイドライン，CDCガイドラインの感染対策を厳密にしています。それなのになぜか，術後創感染（SSI）の発生率はむしろ周囲の病院より多いのです。対策チームの仲間たちはその先生がいないところでは，「本当にこの感染対策でいいのだろうか？」　と疑問を口にしています。
  　でも，誰もそれを言えません。言ったところでその先生からは　「まだ対策が不十分だから感染が起こるんだ。君たちのCDCガイドラインの読み方が甘いんだ。もっとしっかり勉強して，もっと厳密にガイドライン通りにやれ！」　と言われるに決まってますから・・・。
   
  　CDCガイドラインの専門家は，CDCは絶対に正しいということを前提にものを考えるので，こういう思考になってしまいます。
  　恐らく，似たような雰囲気なのかも・・・。

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【11:30】

• 　「いつものF君（広範囲Ⅲ度熱傷で外来通院治療中）」　から　「電気ケトルやけど」　についての考察メールです。
  　前に受けた安全衛生の講習でこんなことを学びました。
  

  1. 危険なものは使わない。
  2. 使わなければならないなら、極力危険の少ないものに置き換える。
  3. 危険なものを使う場所には立ち入らせない。
  4. 立ち入らなければならない時は防護措置を講じ、安全装置を付ける。
  5. 労働者に危険を周知させ、安全管理(方法、設備)を管理、監督、指導する。

   

  　電気ケトルに置き換えてみると、まず使わなければ火傷することはありません。
  　次に倒れてもこぼれないような物を使えば火傷する危険が減ります。
  　子供に立ち入らせないのはなかなか難しいので、子供の手に触れるところに置かなければ安全です。また、万が一こぼれても人にお湯がかからないところに置きます。
  　立ち入らなければならない時はこの場合ないのですが、子供の年齢が大きくなり使わせるという設定で考えてみます。消防士のような防護服を着て(これは現実的に不可能です)しっかりとした安全装置がついているものを使用すれば事故は起きにくくなります。(あくまでも起きにくくなるだけで使わないのが理想です。)
  　次に、危険性を分からせ正しい使い方を指導して、正しく使用しているか危険がないが監督して、安全装置も働いているかを確認します。(理解できないのに使わせてはいけません、これは大人でも同じです)
  　後半はかなり無理のある設定です。説明上の演出なので子供には決して使わせないででください。
  　しかし、家庭でも参考になる部分はあると思います。過去の犠牲の上に労働安全衛生は成り立っているので、この考え方は説得力があります。
  
  　メーカー側、行政側がきちんと安全対策を取らなかったことは問題です。いくら安全設計をしていても想定外の事故は起こりえます。新しいものであれば知見も少ないのでなおさらです。最終的には子供を守ってあげられるのは親だけです。なるべく安全なものを選び、どんな危険が潜んでいるのか想像してできるかぎり危険を取り除いてあげることが親の責務だと思います。
  
  　別件ですが、炊飯器の蒸気で手を火傷するケースも少なくないみたいです。手の部分なので拘縮が起きやすく注意が必要だと思います。
  　後半の　「炊飯器の蒸気による乳幼児の手のヤケド」　は非常に多いです。しかも，1歳前後の乳幼児に多いため瘢痕拘縮を生じやすく（これは湿潤治療をしても防げないことがあります），場合によってはかなり悲惨なことになります。子供が3歳になるくらいまでは　「蒸気の出ない炊飯器」　を選ぶのが一番かもしれません。
  　あるいは，最初から　「米の飯を食べない」　生活にしちゃえば，炊飯器も不要になり，炊飯器ヤケドもなくなっちゃいますけどね。米の飯（＝糖質の塊）なんぞにしがみつくから，子供がヤケドしちゃうんですよ。
  
  　ちなみに，蒸気の出ない炊飯器には次のような商品があります。お値段はちょっと高めですが，「子供が炊飯器の蒸気で手にやけどをした」　ことを考えると，多分安上がりです。
  

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【06:00】

• 　プラスモイストの製造・販売元，瑞光メディカルが【プラスモイスト・シリーズの使い分けの考え方】を作成しました。

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• 　半魚人の着ぐるみを着たクリーチャーが木の上から襲ってくるだけ，というすごーく出来の悪いモンスター映画，《プレデタリアン》を紹介。登場人物たちが延々と痴話喧嘩をする映画です。

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• 　「糖質制限と痛風」についての江部先生からの回答です・・・という西堀先生からのメール。
  　西堀です。痛風と糖質制限について江部先生から回答を頂きました。
  

  　糖質制限食を奨められて大丈夫と思います。肥満改善も、高尿酸血症には、良いです。
  　注意がいるのは、カロリー制限し過ぎで尿酸値が上昇することです。例えば、断食ではかなり高値となります。
  
  　過去痛風発作を起こしてない痛風患者は、薬物療法の目安は９ｍｇ／ｄｌです。過去痛風発作を起こしたことがある患者は、適宜投薬も考慮です。

   

  とのことです。今後、痛風患者さんにも糖質制限を勧めてみます。

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• 　ある外科系の先生からのメールです。
  【糖質制限について】 　最初の半年くらいは空腹感や選択メニューの減少に文句を言い続けた夫ですが、やっとこのところ（9ヶ月たって）、慣れてきたと言うようになりました。スポーツインストラクターをしていますので、体重減少による筋肉量の低下を危惧していましたが、それはほとんどなく、お腹回りだけがすっきり。５年前の腹部CTと比べても、皮下脂肪が減っているのは明らかです。（腹腔内脂肪もしかり？）
  　大好きなビールは、全く減らしていず、体重が減っていますし、一般的な血液データは、全て正常範囲です。尿酸も、以前は高くて、内科医よりビールの制限を薦められていたのですが、そういえば、今回は正常値でした。
  
  　先日、院内で、輸液製剤の勉強会がありましたが、1,000mlの中に120gの糖が入っている中心静脈栄養なんて、入れられてほしくありませんよね。そんな点滴をされるような病気にならなければよいのでしょうが。
  　将来、糖質制限輸液なんてのが、開発されないものでしょうか・・・？
  　講師の製薬会社の人にちらっと話をしてみましたが、「なんのこっちゃ？」という顔をされました。
  
  【最近の胃半切の話題について】
  　夏井先生のおっしゃるとおり、他力本願なのですよね。
  　手術してもらったら、それで終わり。自分は治ったと思ってしまう人がいるんですよ。その後自分がどんなことに気を使っていくべきかを考えないのです。身近にそういう人物がいるので、そんな人達の気持ちが手に取るようにわかります。
  　糖尿を自分で治せる！という「糖質制限」になど目もくれずに、手術や薬や、妻の作る食事に文句を言いつつ、他人に任せっきりなんですから。患者さんの中には（医療者の中にも）そういう方がいますよね～～
  
  【遅ればせながら、ティファールのポット熱傷について】
  　どなたかが考察していられましたが、幼児のいる家庭の環境を整えるのは親の仕事。どんなものだって、子供には凶器になります。それを、メーカーのせいだというのは、親の注意義務を無視しているとしか思えません。
  　私は医師として、自分の子に怪我させたら恥ずかしいと思ってましたから、とことん、気をつけました。怪我をさせてしまった親御さんの話を聞くと、ずさんな家庭内の様子が目に浮かんできます。祖父母の家での怪我は、ある程度仕方ないですが・・・
  　育児書を読んで、「テーブルクロスが危険」と書いてあったら、そこから想像をふくらませて、手の届くものを全て除去するくらいの覚悟がないとなあと、つくづく感じます。
  　子供の背の高さになって部屋の中を見てみると，大人の目の高さからは見えないいろいろな「危ないモノ」が見えてきます。

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• 　茨城県で湿潤治療をしているにしぼり整形外科の西堀先生からの掌蹠膿疱症についてのメールです。
  　ステロイド外用やワセリンだけでは治らなかった掌蹠膿疱症の皮膚炎が、穴あきポリ袋を使用することで、劇的に良くなった症例を経験したので紹介いたします。
  
  　症例は32歳女性
  　今年の6月から皮膚炎が発症し、掌蹠膿疱症と診断され、ステロイド外用や、オキサロール外用などの治療を受けていましたが良くならず、10月に当院を受診しました。
  　はじめは、ワセリン外用とビオチン内服による治療を行いましたが、1か月経ってもよくならず、右足底の痛みのため、歩行も困難な状態でした。
  
  　皮膚炎に伴う、ひび割れが痛みの原因と判断し、ステロイドの外用と、穴あきポリ袋による湿潤療法を開始しました。2週間後には劇的に皮膚の状態がよくなっていて、自分でもびっくりしました。写真を、当院のブログに載せてあります。ご参照ください。

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• 　「糖質制限と痛風」に関するメールをいただきました。
  　役所の糖質制限保健師（男）です。
  　私は２０代で痛風発作を２回起こしており、尿酸排泄剤を服用してもう３０年近くのベテラン痛風患者（笑）です。正直、この度の西堀先生の「問い」にはやや首を傾げざるを得ません。
  
  　江部先生の経験では「糖質制限による尿酸値の変動は予測できない」ということかと思います。つまり「やってみなければわからない」です。既知の生理学からみても、糖質代謝と核酸代謝が連動しているという論理は出て来ないように思います。
  　また、変動要因の第一としてストレスが挙げられているように、尿酸値はリアルタイムで変動しているらしく、採血時点での尿酸値をどの程度評価して良いのかという「そもそも論」もあり、よくわかっていないのが現状かと思います。ご質問のプリン体のとりすぎ云々に関しては、もう少し勉強して頂きたいところです。
  
  　小生に関して言えば、発作の誘因は「アルコール」「筋トレ」「寝不足」でした。尿酸は薬でコントロールしているカラダですが、糖質制限で脂質系は劇的に正常（値）化しましたが、尿酸値は何も変化しませんでした。
  
  　最近マスコミでもビミョーながら糖質制限を取り上げるようになっており、職場の女性陣から「炭水化物は良くないのよ」説がぼつぼつ出ています。また、本日、はじめて、シャンプー・石鹸不要説を口にした女子がいたので、大きく肯定しておきました。
  
  　昨日、安倍さんが２～３％のインフレ目標を口にしましたね。何を言っているのかわからない人が多いと思いますが、夏井先生はムフフ・・・と思っておられるのでは？
  　「インフレ目標を年2％に設定する」・・・安倍さん，経済がわかってますね。

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• 　【ネット大学「有料化」が苦学生を救う】
  　これはグッドアイディア！　大学の授業はネットで無料で受けられるが，単位として取得したければ学費を払わなければいけない，というシステムです。1講座ごとに学費を払うシステムなら，出費は最低に抑えられますね。
  　問題は，これで大学の運営が成り立つのか，という点です。大学経営という面から考えると問題山積でしょう。

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2012/11/15　・・・[06:00]／[08:30]／[09:30]／[12:00]／[13:00]／[14:30]

【14:30】

• 　下記の「糖質制限と尿酸値問題」について，一般の方からのメールを幾つかいただきました。
  　一介の主婦なんですが，主人が痛風もちでその改善に糖質制限が役立つのではないかと時々主人に提案している最中のものです。
  　私は以下の2点にキーポイントがあるのではないかなと考えております。
  

  • 「痛風」と「尿酸値が高い」はイコールではない
  • 尿酸値が高いとはどんな状況と見るべきなのか？

   

  　尿酸の発生量自体が多くてもそれに対応するだけの排泄・分解速度があれば抹消関節に尿酸結晶が作られることもなさそうです。尿酸値が高くても痛風にならない人がいること、痛風発作が季節による代謝の変動に左右されているらしいことでそう考えられます。
  
  　そして、血液中の尿酸値はどのようなときに多いのだろうかと考えると
  

  1. 血液に入った尿酸の行き場がなくて滞留している。
  2. 血液が尿酸を運ぶキャパシティに余裕があるので大量に運んでいる。

   

  　どちらも有り得ることではないかと思っております。
  　血中尿酸値が高い→尿酸が結晶を作り痛風へとつながるという流れだけでなく、排泄・流通経路が確保され→蓄積された尿酸を運び出そうとする→血中尿酸値が高いという流れもあるのではないでしょうか。
  　糖質制限により尿酸値が高くなる人もいるというのは蓄積と排出のどちらの影響なのかを見分ける手段が必要なのかと考えます。
  　私も糖質制限しています。(境界型・糖質は一日20～30g野菜のみ)
  　そもそも私は尿酸値が元々高めで毎年の健康診断では7以下には滅多になりませんでした。糖質制限すると上がってまずいかな？とは思いましたが…
  
  　実施した結果です。今月でちょうど一年になります。
  

  検査日	尿酸値
  2011年1月（実施前）	9.1
  2011年12月(1ヶ月経過)	7.5
  2012年8月(10ヶ月経過)	6.5

  　食事のメインは1ヶ月目は肉。半年～現在はチーズばっかりです。
  　尿酸値については、食事のプリン体より人体が製造したものをうまく排出できるかどうかの影響が大きいと聞いております。私の場合、腎臓の機能改善が結果として尿酸値を下げることになったのではないかと考えてるのですが…

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• 　そして熊本県の方からは「熊本県がおかしいです」というタレコミメールです。
  　昨日のニュースで、「糖尿病でもおいしく食べられるメニューを提供します。」って流れたので、私はてっきり、「糖質制限のお店が、やっと熊本にも登場だわ。」と嬉しくなりました。
  
  　ですが、内容はカロリー制限、塩分制限。メニューを見れば、パスタ、トマトラーメン、かに雑炊・・・
  　がっかりでした(-_-;)　油抜きの中華料理なら、わざわざ食べに行きません。
  
  　全国的に見て、熊本県は糖尿病予備軍が多いのだそうです。県全体でこうしたメニューの普及に取り組むケースは、全国的にも珍しいって・・・・！？
  　残念を通り越して、広まらないでと願うばかりです。
  　日本糖尿病学会と熊本大学と熊本県がガッチリとタッグを組んでいるようですから，熊本県からは当分，糖尿病が減りそうにありませんね。

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【13:00】

• 　「糖質とインスリンとグルカゴンの問題」について考察している角田先生から，下記の西堀先生の「糖質制限と尿酸値」に関するメールをいただきました。
  【#1. 高尿酸血症について】
  　最近では、プリン体摂取もさることながら食餌の全体摂取量が問題視されているようです。ですので、糖質制限を試行してみるのは問題ないように思います。また、人類の本来の食餌が糖質制限食であるならばやせていて、飲酒をしていないヒトでも問題ないはずです。
  
  【#2. 染料について】
  　博覧強記の夏井先生はすでにご存知かもしれませんが、染料から開発された薬の代表は、サルファ剤です。ドイツのドーマク先生がプロントジルを開発したのが始まりです。これでノーベル賞を取っています。
  　染料の結合性の高さから、いろんな染料をスクリーニングしたと聞いています。
  
  【#3. グルコースの意味論】
  　ブログにアップしました。

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【12:00】

• 　ある獣医の先生から，下記の西堀先生の「糖質制限と尿酸値」の問題についてメールをいただきました。
  　西堀先生の尿酸値の件ですが、参考になるかどうか疑問ですが、自分のデータを示します。
  　スーパー糖質制限を始めた日より１ヶ月２回ペースでの尿酸値の推移です。長いですが、ご容赦下さい。
  

  7.6 / 8.3 / 8.6 / 8.7 / 9.1 / 8.3 / 8.3 / 8.8 / 9.0 / 9.2 / 9.0 / 8.2 / 9.2 / 10.2 8.0 / 9.6 / 8.1 / 9.1 / 8.9 / 9.3 / 8.8 / 6.4 / 6.8

   

  　糖質制限を始めた頃は尿酸値がどんどん上がり始めましたが、江部先生も上がるケースもあるとおっしゃられているので、気にせずにいました。
  　ただ、時折、足根関節付近が非常に痛むのには参りましたが。カミさんには「あ～、痛風だ」と笑われるし、かかりつけの内科医にも「痛風かな」といわれてます。
  　ところがここ最近の２回（ちなみに最後の数字は30分前の測定値です）は、正常範囲にまで低くなっているので自分でも驚いてる次第です。
  
  　ストレスはあまり抱えてないですし、肥満は解消しました。激しい運動どころか軽い運動もしなければ、食生活はプリン体がどうのこうのという変化はありません。ただ、大量の飲酒は自分でも認めます。昨晩もサッカー見ながらジントニックを何杯飲んだやら。開けたばかりのタンカレのボトルが半分くらいに減る程度には飲んでます。
  
  　私の場合は確実に、糖質制限とともに尿酸値が上昇するケースですが、長期にわたれば落ち着いていく可能性が示唆される一例かと思います。
  　たかが一例なので万人がそうかはわかりませんが、一つの結果ではあります。途中、かなり痛む時期がありましたので、それを克服できるかどうかが問題かもしれないですね。
  　ちなみに、ザイロリック等の服用は一切ありません。

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【09:30】

• 　茨城県で湿潤治療をしているにしぼり整形外科の西堀先生からの質問です。
  　当院は整形外科なので、痛風の患者さんがけっこうたくさん来ます。それで、痛風の患者さんにも糖質制限を勧めるべきかどうか悩んでいます。
  
  　江部先生はブログに【糖質制限で尿酸が上がる人と下がる人、変わらない人といる】と書かれています。
  　また、尿酸値を上げる原因は
  

  1. ストレス
  2. 肥満
  3. 大量の飲酒
  4. 激しい運動
  5. プリン体の摂りすぎ

   

  とも書かれています。
  
  　肥満があり、中性脂肪やコレステロールも高い、いわゆるメタボの人には糖質制限を勧めてもいいのかなと思っていますが、やせていて、飲酒もあまりしていない人に、糖質制限をさせると、プリン体の摂りすぎで、かえって尿酸値が上昇してしまうのではないかと不安もあります。
  
  　HPの読者の皆様のご意見をお聞かせいただければ幸甚です。
  　この問題について「自分はこう考える」というご意見がおありの方はメールでご連絡下さい。

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【08:30】

• 　例のNHK「クローズアップ現代」について，新潟県柏崎市で湿潤治療をしている内山整形外科の内山先生からのメールです。
  　ほそぼそと湿潤療法を行なっています。最近の当院の治療例です。です。
  
  　最近読んだ本の中で下記がありました。
  

  英雄とは自分のできることをした人である。
  ところが、凡人はそのできることをしないで、できもしないことを望んでばかりいる
  　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ーロマン・ロランー

   

  　できること（糖質制限）をしないで、できもしないことを望んでばかり（胃と腸の切除？）の凡人が世の中には多いのではないでしょうか？
  　人間というか患者さんは多分，2つのパターンに分けられるんじゃないかと思います。つまり，
  
  1. ちょっと勉強して思い立ったらすぐにできる簡単なこと（＝糖質制限）で糖尿病なんか治しちゃえ！
  2. 「他人に」手術をしてもらって糖尿病を治して欲しい
   
  　あるいは，
  
  1. 自分で治せる病気は自分で治したい
  2. 素人が病気を治すなんてもってのほか。お医者様の言うことを聞いてそのとおりにしないと病気は治らない
   

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【06:00】

• 　外来通院中の二人の熱傷患者さんがいます。どちらも40代です。二人の経過が対照的です。「早期に傷を治すこと」が本当に患者のためになっているのか，疑問を持ってしまいます。
  
  

  	症例1（茨城県在住）	症例2（千葉県在住）
  現在の年齢	40代後半	40代前半
  受傷年月日	2012年2月28日	2011年7月11日
  受傷部位	両側上肢～前胸部	右上背部～右上腕
  前医の治療	2012年3月中旬に網状皮膚移植。 皮膚移植以後は「自分で処置するように」と軟膏を大量に処方。 リハビリについて質問しても無言 2012年6月，当科を受診。	保存的治療。 皮膚移植を薦められたため，2011年10月初めに当科受診。
  創部の状態	皮膚移植で傷は治っている	傷はまだ治っていない（直径5センチの潰瘍がまだ残っている）
  肩関節の可動域	ほとんど動かない	運動障害は全くない
  仕事への復帰	休職中	2011年11月から仕事に復帰し，バリバリ仕事をしている
  通院	週に1度の通院	1ヶ月に1度通院（経過観察のための通院）
  今後の治療	瘢痕拘縮形成手術は必要だが，もう手術はいやだ	不要
  現在困っていること（主訴）	運動障害。採皮部の強い痒み。移植皮膚の乾燥	特になし

  
  　つまり，症例2は［症例1の半年以上前の受傷］で［まだ傷が治っていない］のに，［社会復帰していて］＋［肩関節の動きは正常］＋［手術も不要］です。
  　「熱傷とは熱傷の傷を早期に治す（＝皮膚で覆う）こと」だと考えると，症例1は治療成功例，症例2は治療失敗例です（症例1は傷が治っていて，症例2はまだ治っていないから）。
  　しかし「熱傷治療とは，患者さんを社会に復帰させることが目的である」とすると，症例1はまだ社会復帰できていませんが，症例2は1年前から職場復帰しています。
  
  　熱傷治療の目的は何なのか，治療のゴールをどこに設定すべきなのか・・・なんて悩むのは私ら下々の医者だけで，熱傷学会のお偉方はこういうことで悩んだことはないんでしょうね。

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• 　例のNHK「クローズアップ現代」について，まだまだメールをいただいております。「いつものF君（広範囲Ⅲ度熱傷で外来通院治療中）」と，「医療は素人」さんからです。
  　　クローズアップ現代についてです。江部先生のブログでも大きな話題になっているようです。少し感情的になりすぎていた面もあったので批判だけでなく調べて冷静に考えなおしてみました。
  
  　この手術方法はそもそも、高度肥満かつ食餌療法、心療内科、内科的なあらゆる治療を行っても症状が改善せず、このままでは生命の危険がある患者に対する最終手段の手術だと考えます。このような場合に手術を行うことに対しては私は否定しません。死んでしまっては本末転倒ですから。
  
  　適応は肥満関連の疾患がある人でBMIが35以上(30～32という説もあります)だそうです。(BMI 35は170cmの人で100kgぐらいです。)
  　術式にもよると思いますが、リバウンドはあるみたいです。流動食、胃に優しそうなものといえば糖質の多い物を普通は思い浮かべるでしょうから当然な気がします。かなり高度に管理された栄養指導が必要のようです。術後の栄養指導の内容を見てみると糖質と脂質を制限した食餌になっています。(糖質制限でよい気がします)
  　また精神的な問題を過食で解消していた方は依存するものがなくなるので、そちらを治療しないと大変な事態を引き起こすこともあるようです。
  
  　問題点は多いですが、この手術で救われた患者さんがいることも確かです(犠牲は計り知れないですが)。賛否両論あってしかるべきだと思います。いずれにしても、ほとんどのサイトではこの術式は当然、最終手段であると明記されています。
  
  　門脇理事長もきっとこのことは理解されていたので、虚ろで歯切れが悪かったのでしょう。
  　しかし、糖尿病学会の理事長という立場上,学会としての発言と同様に扱われるべきで責任は重いです。
  
  　皆さんがここまで憤慨されているのは、NHKが最終手段であるべき手術を気軽に出来るようなものとして受け取れる報道をしたこと、糖尿病学会 "代表" の理事長が賛同したことなのでしょう。
  
  　この術式を悩みながらも選択した患者さん,本当に必要とされている方、癌などでやむなく胃腸を切除された方を侮辱したような今回の報道にはやっぱり憤慨します。(詳しく理解せずに否定してしまったのは反省します。)
  
  　参考にしたページです。
  

  1. 【糖尿病に対する手術(四谷メディカルキューブ)】
  2. 【東邦大病院高度肥満症治療センターのページ】
  3. 【減量手術を考慮する基準(中頭病院 アイランド・バリアトリックセンター)】

   
  　クローズアップ現代の手術の話には憤りを感じます。
  　私の母も平成元年に胃がんで胃を2/3切除しました。術後の食事の苦労と体型の変化、手術の傷を気にして温泉に行かなくなったことなどを考えると、病気でもない臓器に傷をつけることは選択肢としてありえないです。
  　アメリカで行われていることはすべて新しくて正しいのでしょうか？
  
  　身体のことを考えればまず糖質制限をして血糖値と体重を減らして、それでも駄目なら薬・・・身体に侵襲の少ない方法から始めたほうがいいと、素人は思います。
  
  　門脇先生は、もうご自分が主張しなければならないことが時代遅れだと気づかれているのではないでしょうか。だからこそ、あの表情・・・
  　東京大学教授にして日本糖尿病学会理事長の門脇先生が，素人に同情されています。

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• 　「糖質制限メニュー」を提供しているある料理店からのメールです。
  　こんにちは　すっかり寒くなりました。冬物の服がすべてサイズオーバな料理人です（max92キロ→現在77キロ）
  　糖質制限和食のお客さまですが、問い合わせ、予約ともジワジワと増えてきております。
  　やはり今の段階ですと、もう数年前から糖質制限に取り組んでいらっしゃるお客さまが多いです。ずっと糖質制限をされていて今では薬もいらなくなったというお話を伺うと改めて糖質制限の威力に驚きです。
  　料理の方は、お客さまの生の声を聞いて、糖質の少ない美味しいさを追求していきたいと思っています。
  
  　それと当店のお客さまで、ご夫婦で糖質制限を始められ、何をしても改善しなくくて、半ば諦めていたという奥様は３ヶ月くらいで約６キロ減、コレステロール値も正常に戻り大変喜んでおります。
  　ご主人は糖尿病なのですが、軽く糖質制限を始めたところ、数値がおどろくほど改善され、担当医の先生に「何をしたのか？」と問い詰められたそうです。
  　ご本人は数値が改善され嬉しかったようで、糖質制限のことを担当医の先生に話したそうです。すると「すぐにそんな食事はやめなさい」と怒られてしまったそうです。
  　私はお医者さんでは無いのでわかりませんが、その先生が「やめなさい」と言った理由はあるのかもしれません。でも、長年診ている先生が、おどろく程数値が良くなっているのに「すぐにやめろ」は、おかしいですよね。
  　そのご主人は、「先生に怒られてもし見放されたたらどうしよう」と心配し、また米を食べ始めたそうです・・・これが患者さんの現実なのかもしれません。
  
  　夏井先生の糖質制限医師リストが増えることを心から願っています。
  
  　料理を作る上で糖質計算は結構面倒ですが最近はアンドロイドのアプリで便利なものがあります。100グラム中の糖質が分かるアプリです。たぶんiphoneアプリでもあると思います。
  　それにしても，糖尿病患者がせっかく治ったのに，「なんで勝手に治したんだ！」と激怒する医者って，最低ですね。患者をカネヅルとしか見ていない医者と同様のクズです。

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• 　【ASUS TAICHI 国内発表、表裏デュアル画面のウルトラブック / タブレット】
  　iPhoneが切り開いた「画面を直接タッチして操作する」という新しい操作法が現在のスマートフォンとタブレット型端末の隆盛に結実しました。「過去とのシガラミを簡単に切ってしまう」のをお家芸としているジョブズだからこそできた見事な割り切り方でした。
  　だから，パソコンもそれに追随しなければ時代に置いて行かれると考え，マイクロソフトは Windows 8 に大きく方向転換したわけです。同様に，パソコンメーカーもタッチパネル方式とキーボードをどう両立させるかで四苦八苦しています（折りたたんだり，スライドさせたり，回転させたり・・・）。今回のASUS（読み方は「エイスース」だぞ）は「液晶の蓋もタッチパネルにしてしまえ」という力技です。
  
  　以前にも書きましたが，ネット上にある「すでに存在する & 他人が作ってくれた」情報やコンテンツを楽しむ（＝消費する）には，この「液晶画面を指で直接タッチして操作する」方法は最高に便利ですし，人間工学的に考えても理にかなっていると思います。
  　しかし，そのタッチパネル型のスマートフォンやタブレットを指で操作して何かを作ろうとすると，とたんに不便です。例えばこんな場合です。
  
  1. 本格的な絵やイラストを描く
  2. 小説や論文などの本格的な文章を書く
  3. ビデオ編集をする
  4. ネット情報から文字列をコピー & ペーストする
   
  　これらの操作をするなら昔ながらのキーボードやマウス，ワコムのタブレットのほうがはるかに操作しやすく使いやすいです。例えばこの文章はパソコンのキーボードで打っていますが，考えたことがスラスラ文字になります。だから思考の妨げになりません。しかし，タブレット型端末で文章を打とうとすると入力速度が遅く，入力方法も未熟なため，思考が分断され，妨げられます。
  
  　というわけで，「情報の消費と生産」という2つの相反する機能をどうやって一台のマシンに搭載させるのか，タブレット型端末として使うための上限の重量（＝600g前後）の筐体にできるのか，など，パソコンメーカーの苦闘はまだまだ続くのでしょう。

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• 　【オバマのアメリカから独立したい】
  　要するに，南北戦争前夜の状態と同じです。ロムニーに投票した南部と，オバマに投票した北部では政治に求めるものも，価値観も，国家に対する基本的な考え方も，全く分裂していて相容れません。南北戦争当時と違っているのは，今回は「南部が共和党，北部が民主党」と南北戦争と全く逆になっていることだけです。
  　2億人とか3億人という人間がいて，価値観が同じ，目的が同じ，国家間が同じ・・・なんてことはそもそもありえないような気がします。「国家」として成立するための要件を「数億人という集団」が満たせるのか，という命題です。人間が同じ価値観や物の考え方で「集団」としてまとまれるのは，せいぜい数万人程度ではないかと思います。

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2012/11/14　・・・[06:00]／[08:30]／[09:00]／[10:00]／[12:00]

【12:00】

• 　問題のNHK「クローズアップ現代」について，こんな情報もいただきました。
  　NHKの番組が話題になっていますが、担当ディレクターの出自をとある方面から入手しました。NHKの医療系・健康系番組を取りまとめている方は、東大医学部卒の臨床していない方とのことです。学会を前面に立ててくるところとか、権威を笠に着るところとか、番組作りに「ガッテン」しました。（笑）
  　きっと、（役に立たない）お勉強は好きなんだろうなあ、と。（苦笑）

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【10:00】

• 　一昨日のNHK「クローズアップ現代」の放送内容にツッコミが入りまくっています。
  　「クローズアップ現代」というよりは「シャットアウト現代」です。
  　ダンピング症候群起こしそうな外科治療が血糖を下げると言う医師はだらず様の教えを読んで、粟島ヤオ様に今後の行く末を占ってもらった方が良いですね。
  　「シャットアウト現代」に座布団3枚！ 　「だらず様って何？」という方はこちらをお読みください。⇒【哀の劇場】

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【09:00】

• 　ここ数日，話題になっている耳管開放症についてのメールです。
  　鍼灸師です。
  　朝からの更新履歴を拝見しますと、耳管開放症と耳管狭窄症の症状を混同されている方がおられるのでは？と疑問に思いメールしました。当方25年前滲出性の中耳炎に罹り通気法を幾度としてもらい、それは改善したが耳管開放症になって25年経過しているからです。滲出性の中耳炎は狭窄が起こりやすいです。

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【08:30】

• 　「プラスモイストP取り扱い薬局一覧」に，東京都小平市の北斗調剤薬局（本店）を追加しました。

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• 　「藤田紘一郎先生の『脳はバカ，腸はかしこい』という本は，後半はほとんど糖質制限の話題です」と教えていただきました。
  

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• 　一昨日のNHK「クローズアップ現代」の放送内容に，医療の素人が鋭くツッコミを入れています。門脇教授はこの疑問に答えられるんでしょうか？
  　20年以上大学病院で糖尿病治療をしていたのにまったく治らず、糖質制限を始めてからその病院から近くの内科に転医した（逃げ出した？）父ですが、実は病気で20代で胃を半分、小腸も一部切除しています。（ですからずっと体系はガリガリです。）
  
  　難しい理屈はわかりませんが「胃と腸の切除でGLP-１が増えてインスリンを分泌させ、血糖値が下がる」というのであれば、その状態で糖尿病を発症した父はなんなのでしょうか？
  
  　以前から思っていますが、治療よりも予防が大切と言われている世の中で、確実な予防法はみつからないまま、わけのわからない治療や、よくならない治療にしがみついている糖尿病専門医の先生方に、糖質制限のように、予防も治療もできる方法を、早くみつけてほしいものです。（そんなことをしたら、自分たちの仕事がなくなってしまうのかもしれませんが・・・）

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【06:00】

• 　先日からずっと「食べ物をカロリーで考えるのはおかしい。食物のカロリー数を根本に置いている栄養学は根本から間違っているのではないか」と書いていますが，「カロリー神話」の間違いを完全に否定する根拠となるであろう超強力な証拠をついに見つけ出しました。しかも，これが正しければ，「糖質は人間本来の食べ物であるはずがない」という最終証明にもなるはずです。
  　いずれ公開しますので，乞うご期待！

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• 　一昨日のNHK「クローズアップ現代」に対する憤怒のメール，まだまだ続きます。皆さん，怒りまくっています。
  　あまりにもひどいＮＨＫに以下のコメント送りました。「クローズアップ現代」のＷｅｂページに載りました。そこには、もっと手術について知りたい と何人かの糖尿病の方も書いていました。
  
  　投稿コメント
  

  「大変な手術をして、しかも術後の食生活も幸せそうではないですね。血糖値を低下安定させる目的なら、血糖値を上昇させる米やラーメンやパンなど 糖質を制限 するだけで可能です。他の美味しいおかずはしっかり楽しめます。NHK科学部の記者の方達には、ぜひ放送の前にしっかり勉強されて患者さんにとっ て幸せな 方法が他にないか調べてからにして下さい。影響が大きすぎます。」

   

  　私の印象もゲストの専門医は「消えゆく運命を知る恐竜」のようなうつろな顔でした。
  
  　いじめっ子は自分がどんなにひどいことをしているか気がつかずいじめとも考えていないとよく言われます。まさかそんなはずはないだろうと思ってい ましたが、
  

  • ２度の熱傷を消毒、ガーゼで３度にしておいて皮膚移植する形成外科医
  • 血糖値を上昇させる糖質を勧めて薬、インシュリン多用のあげく失明、腎不全、足壊死を減らすことができない糖尿病専門医

   

  　身近にも似たようなことがありましたね。微力ながら周りから啓蒙していきたいと思います。
  　62歳、鍼灸師です。
  　NHKクローズアップ現代を見ました。あまりのことに怒りさえ感じます。
  　われわれ、鍼灸按摩マッサージに関わる者は「患者様のQOL」を最優先します。それをなんでしょう。QOLの低下どころこか身体への無駄な侵害、高額な医療費の負担、許せませんね。たとえ百歩ゆずって「胃と腸の切除でGLP-１が増えてインスリンを分泌させ、血糖値が下がる」が本当だとしても、食事のたびにインシュリンが過剰に分泌するならば、糖尿病の状態そのものではないですか。
  　だとすれば、この患者様の末期は、重度の糖尿病になって終わり。二度の苦しみを味わうことになります。
  　絶対に許せない医療行為だとおもいます。
  　9月に左足を火傷し2106Racingさんのおかげで湿潤療法と巡り合ったものです。
  
  　話題の糖尿病対策ですが，母親が胃がんのため胃の4分の3を摘出しています。（16年経った今でも親子喧嘩ができるほど元気なのはありがたいことです）
  　身長163cmの母は術前体重70kgオーバーで、この手術後は肥満が解消されることをかなり期待していました。術後はさすがにかなり痩せましたが、1年とたたずに元の体重に戻りました。現在もダイエットに四苦八苦している様子ですので糖尿病対策としてはお金をどぶに捨てるだけではないかと。
  　そして何より術後から通常の食事を摂れるようになるまでの母の苦しみを間近で見ていたものとしては、胃がんならともかく糖尿病対策でこの手術を勧める医師は倫理的に許されないと思います。

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• 　昨日の「耳管開放症」についても幾つかメールをいただきました。
  　耳管開放症ですが、私は逆で、糖質制限前より出なくなったように思います。以前から、寝不足や過労の状態になるとよく耳が詰まって自声強聴（っていうんですね；）の状態になっていましたが、糖質制限で食事に気を付けるようになったら、明らかに減ったように思います。
  　水分補給も、もちろん以前よりだいぶ摂るようになりました。この辺りが改善原だったのかもと。（たぶんもっと気をつけなくてはいけないのが、寝不足や過労なんでしょうけど）
  　標準体重以内で特に太った状態でないところから、３か月ほどで７～８㎏落ちましたので、結構急激な体重減少ですよね。
  　ホントに気になって嫌だった耳管開放症（この度はじめて症状名を知りました）が、糖質制限前よりむしろ良くなったので、こういう例もあるとお知らせしたくて、メールさせていただきました。
  　耳管開放症の話、びっくりしました。
  　わたしは養護教諭なのですが、実は先日摂食障害を発症した女子生徒の最初の主訴がこの病気だったからです。勉強不足で申し訳ないのですが、今日先生のHPを拝見するまで、耳管開放症と摂食障害は全く無関係だと思っていました。（耳鼻科でも治療法は特にないから、様子を見るしかないといわれたそうです。もしこのときに耳鼻科の先生が体重減少についてもう少し関心を持ってくだされば、もっと早く摂食障害がみつかったかも・・・）
  
  　急激な体重減少、脱水症・・・まさにその通りです。
  　そして今これを書きながら思い出したのですが、実はわたしも今年の7月に突然の耳閉感に襲われ耳鼻科を受診。めまいなどは一切なかったのですが、わずかな聴力低下があったということで「メニエル病かもしれない」と言われ一週間メニエル治療の薬を飲みました。
  　結局数日で耳閉感はなくなり、治療も一週間で終了しました。
  　私の場合は12月から半年で６ｋｇ減でしたから、耳管開放症だったのかもしれないですね。メールされていた薬剤師さんの指摘通り
  

  • 私の場合は　Aの「糖質制限」による「体重減少」で
  • 生徒の場合はBの「カロリー制限」による「体重減少」ということで、

   

  　問題は「何によるか」という原因ではなく、「体重減少」という結果が問題なのだと思います。
  　以前先生も言われていましたが、「だれか」の経験が積み重なることでわかることって、こんなにすごいことなのだと改めて思いました。
  
  　これによって「糖質制限」によって急激に体重が落ちると、体が慣れるまでに「耳管開放症」になることがあるかもしれないが、それほど心配がないとわかれば安心です。
  　素人にとって一番不安なのは、この治療でこれから何がおこり、どういう経過でどうなるか・・・ってことがわからないことで、これからこんな風になっていく途中で、こういうトラブルがあるかもしれないけれど、時間とともにこうなって、最後は治る！という見通しを示してもらえれば、すごく心強いです。
  
  　熱傷治療のように、そして今回の糖尿病の手術のように、とりあえず目先の治療に必死で、次から次へと起きる問題にその場しのぎで対応され、挙句の果てには体に傷痕が残り「きれいに治りましたね！」「これが糖尿病の最新治療です！よかったですね！」なんて言われたら、たまったものじゃないです。

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• 　「ワセリン基礎化粧品化計画」を実行してみました，という方からのメールです。
  　化粧品のことですが、先生のHPを大変興味深く拝見し、今朝は、洗顔料も基礎化粧も止め、ぬるま湯で洗顔したあと、白色ワセリンのみを塗りました。
  　結果、今現在、驚くほど肌の調子が良いです。今日一日、今まで当たり前に感じていた顔のかゆみが一切ありませんでした。
  　今現在の肌の様子をたとえるなら、風邪などを引いて、洗顔も入浴も何もしなかった翌日の肌によく似ていると感じます。
  
  　「不潔」とか「不快」などのマイナスイメージではなく、うまく言葉で表現できませんが、「自然なしっとり感」とでも言いますか、とても良い感じです。
  　このまま、ノー洗顔料・ノー基礎化粧　を続けてみようと強く思います。

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• 　【高さ150メートルの屹立するリング！12億円を注いだ奇抜建築、その用途は「鑑賞用」のみ】
  　さすが，お金持ちってやることがハンパないっすね。「12億円余っていたんで，とりあえず巨大な輪っかを作ってみたんだ」という大雑把感がナイス！

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2012/11/13　・・・[06:00]／[08:30]／[11:00]／[14:00]

【14:00】

• 　「糖質制限と耳管開放症」について，上田先生から追加メールです。
  　薬剤師のかたのコメントにまったく同感です。
  　糖質制限が原因ではなくて、急激にきた体重減少による非特異的な問題なんだと思います。
  　私の場合、糖質制限による低血糖やエネルギー不足が原因じゃないかと疑心暗鬼になってしまいました。しかし、めまい、耳鳴りなどの耳管開放症によると思われる症状は糖質補給では改善せず（むしろ悪化しました）、体重減少したボデーに適応できるにつれて改善しました。
  
  　同様な症状で糖質制限を断念してしまう人がいたら残念だと思い私の体験を紹介させて頂きました。
  　糖質制限によるダイエット効果の威力，ってところですね。

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• 　いつものF君からもNHK「クローズアップ現代」の内容について，怒りのメールです。
  　今、話題の11月12日夜のNHK クローズアップ現代ですが録画していたので見ました。感想を一言で表すと　((((;゜Д゜)))　です。門脇理事長の虚ろな表情が印象的でした。副作用についても取材されていましたが、それよりもメリットのほうがあるという意図を感じました。
  
  　昔、TVでアメリカで胃を小さくしてダイエットするのが紹介されていて、これはまさにそれだなと思いました。まさか、似たようなのが糖尿病学会お墨付きの治療として真面目に取り上げれられる日が来るとは...
  　番組では「胃と腸の切除でGLP-１が増えてインスリンを分泌させ、血糖値が下がる」と理論を説明していました。素人なので難しいことは分かりませんが、食事量が減る→インスリンを出さなくて済む、痩せるというのは簡単に想像できます。手術後しばらくはロクな栄養が取れないので痩せて糖尿病が良くなるのもあるでしょう。何か小難しい理論で騙そうとする姿勢が学会、報道側にあり怒りを禁じえません。
  
  　一か月後の昼食に豆腐だけしか食べられない患者さんが痩せていないのが気になりました。(手術前にかなり太っていたか、糖質過多なのかもしれません)
  
  　胃がんによる胃の摘出手術は一般的なものであるので、どのような副作用が起こるのかは容易に想像つくはずです。アフターケアを考えるとまだ、投薬とインスリンを打つだけのほうがマシだと思います。
  
  　このような荒唐無稽な手術を学会は認めて糖質制限という簡単、楽、効果絶大という治療を認めないのは何でなのでしょう。私なら心疾患のリスクが上がるくらいなら気にせず、喜んで糖質制限を選択します。
  　糖尿病学会は「患者のQOL向上に興味はないサド組織」とさえ思ってしまうほどの酷い内容でした。
  　全くの一般人から，非の打ち所のないツッコミが入ってます。

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【11:00】

• 　昨日のNHK「クローズアップ現代」についてさらに憤慨メールです。
  　驚きました！　DM治療の選択肢の一部ですと。　確かに一部には違いありませんが、本音は殆ど有り得ない選択肢の一部だと思います。　こう話したK先生の虚ろげな眼差しにも驚き！
  　更に手術を受けた患者様の多くが肥満を維持しているのは何故？　いろいろ突っ込みたい事はありますが患者様の尊厳を考えここまでにします。

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• 　11月12日の「F君からのメール」へのメールです。
  　F君の指摘について深く考えてしまいました。それは、
  

  医者はガイドライン（エビデンス）のみを尊重し治療する。

   

  ということです。どうも「専門医」にその方向が強い気がします。
  　この病気はこうするのが正しいのだ、というルールが確立している感じです。ここには、自分で理解し、考えるプロセスがありません。医学部の教育方法がそうなってしまっているので、医師になっても何の疑問もでないのでしょう。
  
  　医業でなく、他の業種でもルーチンな仕事はありますが、ルーチンであってもケアレスミスがでることがあります。作業に考えるプロセスがないから、やることだけしかできないので、ちょっとなんかあると対処できなかったりします。
  
  　夏井先生の湿潤療法も、伝達された医師が、この時はこうやるんだな、だけではダメだと思うのです。自分で、この怪我はこういう「機序」なのでこういう方法がなるほどいいのだな、と納得しないと湿潤療法とて危ういと思うのです。そして、そのような医者が結構いそうで恐ろしいです。
  　湿潤療法を実践する医者は、その専門ではない人が多いようなので、逆になぜ？と考える人が多いような気はしますが。
  
  　また、このガイドラインだけで治療するなら、別に医学を勉強していなくてもできそうですね。逆に、素人でも湿潤療法、糖質制限を理解していれば、考えていない医者よりもよい結果をえることができるということです。
  　鋭いなぁ！ 「学んで思わざれば則ち罔し 思うて学ばざれば則ち殆し」と孔子も弟子を諭しています。

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• 　先程の「糖質制限と耳管開放症？」について，薬剤師さんからのメールです。
  　確かに「体重減少」は「耳管開放症」の原因の一つだそうです。
  ただ、肝心なことは、「体重減少」が「耳管開放症」の原因になっているのであって、
  

  1. 「糖質制限」による「体重減少」でも、
  2. 「カロリー制限」による「体重減少」でも、
  3. 「運動その他○○」による「体重減少」でも、

   

  「耳管開放症」のリスクになる、ということです。
  
  （土田先生のエピソードは）それだけ「糖質制限」が「体重減少」に影響する、という話の裏返しなのかな、と思いました。

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【08:30】

• 　福井県坂井市で湿潤治療をしているつちだ小児科の土田先生からの糖質制限メールです。
  　これまで糖質制限の問題点として誰も指摘してなかったので糖質制限と無関係なんだと思っていました。
  　しかし、私が糖質制限後に経験した耳閉感や自声強聴（自分の声が大きく聞こえる）、めまい、浮遊感などは糖質制限による問題点だった可能性があると気が付きました。
  

  【ためしてガッテン（20120912放送）】の２７分あたりをご覧ください。

   

  　耳管開放症は急激な体重減少、脱水症をきっかけに発症することが多いそうです。今回私が経験した耳管開放症によると思われる症状は、糖質制限で急激に体重減少（８２ｋｇ→７２ｋｇ）した後に現れました。その時は急激な体重減少が問題だとは思わなかったので、糖質制限に疑心暗鬼になってしまい挫折しかかりました。しかし、減少した体重にも慣れて水分も十分にとるようになってからは耳管開放症によると思われる症状はなくなりました。
  
  　私と同じうような経験（耳管開放症）をされたかたは他におられませんでしょうか？
  　糖質セイゲニストの皆様，いかがでしょうか？ 同様の耳管開放症を経験された方はいらっしゃいますか？

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• 　ここ数日，話題にしている「絶食・食べない人たち」について考えているうちに，とんでもない仮説を思いつきました。理論としてまとめられたら書いてみようかと思います。

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【06:00】

• 　超巨大ニシキヘビと超巨大ワニが戦うおバカ映画，《メガ・パイソン VS ギガント・ゲイター》を紹介。でも，この映画の見所はこの二匹の格闘ではなく，ウエスト周りがすっかり巨大化した往年のアイドル歌手，ティファニーとデビー・ギブソンのキャット・ファイトシーンです。大昔の二人の可愛い顔立ちを覚えている人間にとっては，時間の経過というのは残酷なものだなぁ，と嘆息するしかありません。

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• 　11月12日夜の「NHK クローズアップ現代」を見た先生からの憤慨メールです。
  　昨日のNHKクローズアップ現代，タイトルが「糖尿病を手術で治す」とあったので見てしまいました。内容は胃の縮小術と小腸バイパスを内視鏡手術で高度肥満の糖尿病患者に行うというものです。もちろん保険は利かず自費です。
  
  　オイオイオイ，その前に糖質制限だろうがと突っ込みたくなりました。ゲストの東大の糖尿病の先生がこころなしかうつろな表情で，「治療の選択肢一つです」とか言っていましたが，トホホですよね。
  　この手術を自費で受けた患者さんが，糖質制限をしたらもっと糖尿病の治療効果があることを知ったらショックで眠れないんじゃないでしょうか。

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• 　「クローズアップ現代」に対し，奈良市で湿潤治療をしている田中泌尿器科医院の松原先生からも憤慨メールです。
  　先ほど，NHKのクローズアップ現代で糖尿病の治療で欧米で多く試行されている手術の胃縫縮・小腸の短縮手術で効果があると放映していましたが，本質の血糖値上昇を根本から抑える糖質制限での治療にはふれずにこういうのが日本でも広がろうとしていることに，外科出身で透析管理をしているものとして憤慨しております。
  
  　糖質制限食を薦めて目覚しい成績をあげておられる江部先生にも先日報告致しましたが，当院での透析中の糖尿人にもこの夏より糖質制限での治療を薦めて透析人での血液検査値の悪化なしで血糖値の改善を認めて2人でインスリンの使用をせずに済むようにすでになっております。
  
  　先生がいつも書いておられるように，どの科の医師であろうともっといろいろと広く考えて欲しいものです。
  　糖尿病専門医に糖尿病治療を任せるのは，熱傷治療の専門医に熱傷治療を任せるのと同じで，現時点では弊害のほうが大きいです。専門家でない医者が治療した方がはるかにいい結果が出ます。この連中に糖尿病治療・熱傷治療を任せていると，今回のようなお馬鹿手術，大バカ治療まっしぐらです。
  　専門バカとはよく言ったもので，専門家ほどトータルな視点を失い，常識がなくなります。専門家になるとはバカになることですから，「自分は専門バカになっていないか」と常に自省・自戒しないとバカ一直線です。

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• 　【パンダに「食糧危機」，気候変動で竹消滅の恐れ】
  　「竹は世界的にも種のおよそ半分が絶滅の危機にある」とありますが，日本では逆に，西日本の里山ではモウソウチク（中国原産の外来生物ですね）がすべてを飲み込まんばかりの勢いで増殖中です。
  　ということは，中国のパンダを西日本に移住させ，モウソウチクを食べてもらえばいいじゃん・・・なんて考えてしまいますが，パンダが好む竹は華桔竹，冷箭竹，傘竹，金竹，大箭竹，豊実箭竹などで，残念ながらモウソウチク（孟宗竹）は鉱物ではないようです。「中国からの外来植物は，中国からの外来動物で駆除」は無理だったか・・・。

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• 　【マイクロソフト、Windows RT 版 Surface は「まずまず」の売上げ (バルマーCEO)】
  　「売れすぎて困ったよ」と「売れなくて困ったよ」の中間ぐらいの売上，ってことでしょう。
  　私としては，「ARM 版 Windows 8 RT，7インチ液晶，高速タッチタイピングができる 14.5～15.0mm 幅のTouch Cover，膝の上においてキーボードが使えるクラムシェル型の筐体，キーボード込みで 500g 以下，バッテリー駆動10時間」というのが欲しいです。

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• 　【恐怖のニラまん】
  　食べ物に臭いで充満し，床には食べ物の残りとゴミが散乱している通勤バスで出勤か・・・。乗りたくないなぁ。中国ではこれが当たり前？

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• 　【中国農業は今後10年間で耕地、水源、労働力のさらなる不足に直面する】
  　以前から何度か取り上げていますが，中国各地での地下水の水位の下がり方が半端でないようです（華北平原では年間2.5メートルというペースで地下水の水位が下がっています）。また，中国の地下水は地域によってはヒ素汚染も深刻とのことです。

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2012/11/12　・・・[06:00]／[08:30]／[12:00]

【12:00】

• 　今日の朝紹介した「GADV仮説」について，奈良県で湿潤治療をしている岡田先生からメールをいただきました。
  　同じ奈良の（といっても京大工学部ご出身ですが。）池原健二先生の本にやっと注目して下さって嬉しいです。
  　この仮説はセントラルドグマで満たされた頭を溶かしてくれます。あの複雑なRNAが先にできたとはどうも納得がいきませんでした。
  　それにしても生物学者でない池原先生がお考えになったという点が象徴的だと思います。

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• 　広範囲Ⅲ度熱傷で通院治療中のF君からの，鋭いメールです。
  　2012/11/09 6:00のm3での熱傷学会の勧告の記事についてです。
  
  　熱傷学会で公式に見解を出しているのでそちらなら誰でも見れます。
  

  【熱傷学会の記事「いわゆる「ラップ療法」に対する日本熱傷学会の見解」】
  

   

  　感情的に批判してもしょうがないので素人なりに考えて突っ込みを入れてみました。
  　まず，ラップ療法は鳥谷部先生の褥瘡の処置法（商標登録出願中）なのでそこからまず違います。
  
  　内容ですが，確かに，何も調べずラップをただ当てればいいというのは危険です。正しい知識を持ち医師の指導のもと(軽傷の場合は医師の指導をいつでも受けられる体制で)行うのが理想だと思います。その点では注意喚起は必要だと思います。
  　よく読んでみると医療用でない被覆材は医療上の注意点が書いてない，だから医師が何に注意したらいいのか分からないから危険だ，と読みとれます。この記事の一番の突っ込みどころは情報を鵜呑みにする医師がいるという衝撃の告白です。「情報を鵜呑みにする医師」って...　これには驚きというか恐怖です。
  　素人でも普通に調べればどんなときに感染がおこりやすいかなど調べれれるはずですが...。医師としてそのような調査もせず医療行為を行うのは医師失格なのではと思います。
  
  　医療上の注意書きがないとどうしたらいいかわからず，ネットの情報を鵜呑みにする医師が治療をしたらそれじゃ感染起こしたり敗血症で死亡させたりするのも当たり前だよと思います。非医療材料を使うのが問題なのではなく，材料の特性を理解して適切な使用をしていないというのが問題なのだと思います。
  
  　それとコストの問題，使用用途が限られている，使用期限の問題(確か2,3週間だったような気が）も大きな問題点です。
  　手術しなくても後遺症が残らない人はいっぱいいるんですけどね。(むしろ手術で不可逆的な後遺症が残るほうが多いんじゃないでしょうか。これは熱傷学会としてどう考えているのでしょうね)
  　また，これを鵜呑みにして報道するマスコミが出るんだろうなと思うと怒りがわいてきます。
  　F君，ますます鋭くなっています。ツッコミを入れる箇所も完璧ですよ。

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【08:30】

• 　断食についてこんなメールもいただきました。
  　千日回峰行のメールを差し上げた者です。既知かもしれませんが，インドの聖人？の，衝撃の断食記事です。
  

  【70年断食の印ヨガ聖者，科学者も仰天】

   
  　以前はこういう記事を見ると，「イカサマなんじゃないの，どっか見えないところで食べているんじゃないの？ 食べなかったらカロリー不足で死んじゃうよ」と思い，長期間断食の可能性についてまともに考える気さえ起きませんでしたが，ここ数日の情報を総合すると，「安静にしても1400キロカロリーが必要です」という栄養学のほうが間違っていて，食べないでいるほうが生物として普通のあり方という可能性もありかな，と考えるようになりました。

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【06:00】

• 　「美味しい糖質制限食が楽しめる飲食店」に，大阪市住之江区の「夢喰（バク）」というお店を追加しました。

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• 　書店でたまたま見つけて立ち読みしたら，あまりの面白さにすぐにレジに走って購入したのが『GADV仮説　ー生命起源を問い直す』（池原健二，京都大学学術出版会）という本です。
  　生命の起源といえば現在ではRNAワールド仮説が主流ですが，この仮説で説明できない問題点や弱点（リボヌクレオチドが自然に合成されない。原始地球の環境下でリボヌクレオチド2分子が自然にホスホジエステル結合で連結するのは困難など）を指摘し，原始地球の環境で自然に形成されることが確認されている4種のアミノ酸（グリシン，アラニン，アスパラギン酸，バリン）に着目し，それらがランダムに結合しても一定の立体構造を持つタンパク質になる確率が極めて高いことを証明し，そこから生命が誕生したのでは・・・というのがGADV仮説です。
  　つまり，RNAワールド仮説は「最初にRNAの複写機能⇒その後にタンパク質」，GADV仮説は「最初にタンパク質⇒その後にDNA」となりますが，アミノ酸とタンパク質の立体構造（＝機能）を中心に考えているため，極めて説得力があります。また，「最初はRNAワールド仮説に熱狂したが，調べていくうちに理論の穴ばかり目につくようになり，それならゼロから理論を構築したほうがすっきりする」という著者の思考過程も納得できるものです。
  　この仮説が正しいかどうかは私にはわかりませんが，とにかく仮説の面白さと抜群の説得力は一読の価値があると思います。
  

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• 　ちなみに，上記の『GAVD仮説』の本をなぜ手に取ったかというと，糖質制限の本を書くためです。地球上で最初に誕生した真核生物（＝メタン細菌とアルファプロテオバクテリアとの共生体）の代謝を考えているうちに，原始の海水に含まれている有機物のデータがどうしても必要になり，本屋で「生命誕生」関連の本を探しているうちにこの本を見つけた，というわけです。

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• 　広島市で湿潤治療をしている伊藤内科医院の伊藤先生から「糖質制限と尿アルブミン指数」についての報告をいただきました。なお，尿アルブミン指数は「 10.0以下正常 (糖尿病性腎症２期は３０－３００）」とのことです。
  　糖質制限で尿中微量アルブミンが低下している（江部先生の指摘どおり）患者さんがおられましたのでご報告します。変動もある検査ですが，少なくとも悪くはなってないようです。（二人ともスタンダード程度の糖質制限で，血圧も改善しています。）
  【70歳男性　境界型糖尿病　高血圧】

  	２０１１年１１月１６日	２０１２年９月４日
  尿アルブミン指数	29.7	4.7
  体重（kg）	61.2	58.5
  HbA1c（％）	5.7	5.3

  
  【57歳男性　糖尿病　高血圧】

  	２０１２年４月２６日	２０１２年１０月２７日
  尿アルブミン指数	45.3	6.3
  体重（kg）	69.9	67.4
  HbA1c（％）	7.8	6.2

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• 　11月5日のこのコーナーで千日回峰についてのメールを紹介しましたが，それに関連しての驚きのメールです。
  　精神科医をしている者です。毎日ブログを拝見させていただき，とても勉強になり，更新を楽しみにしております。糖質制限については，パニック障害やうつ病といった精神疾患にも有効との感触をもっており，治療に取り入れております。
  
  　ところで11月5日の記事に比叡山の千日回峰行の話がありましたが，それに関連して私が最近読んだ本の中で「食べること，やめました」（マキノ出版，森美智代著）というものがあります。現在，大阪で鍼灸師をされているこの本の著者は21歳で脊髄小脳変性症にかかり，一時は歩行もできない位に悪化したものの，断食で有名な甲田光雄医師の指導のもとで断食を繰り返して病を克服。普段の食事摂取量も減っていき，ついには一日青汁１杯60キロカロリーになりそれを13年以上継続されているそうです。
  
  　この方の腸内細菌叢を調べてみると人間離れしており草食動物の牛のそれに近いそうです。
  　比叡山の千日回峰のケースもそうですが，断食を繰り返すことによって，栄養学，医学の常識を超える体内の変化が起きるのではないかと思いました。
  　プチ断食くらいなら理解の範疇なんですが，ここまで来ると凄すぎて想像もできない世界です。腸内常在菌の細菌叢が変わっちゃうというのが凄すぎます。腸内細菌がアミノ酸とかタンパク質を作り出していて，それを腸管から吸収しているとしか考えられません。

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• 　【3年11カ月絶食－鳥羽水族館「ダイオウグソクムシ」に飼育員困惑】
  　絶食ネタ・・・といえば，こういうのもありましたね。深海生物マニア垂涎の巨大節足動物のスター，ダイオウグソクムシです。もしも地球が再度，全球凍結になったとしても，ダイオウグソクムシは深海で生き延びるんだろうなぁ。
  　そういえば，地中の古細菌の中には，2個に分裂する時間（＝世代時間）が100年とも1000年とも言われているものがありますね。前々回分裂したのは卑弥呼の頃で，その次に分裂したのが鎌倉幕府の頃，次に分裂するのはドラえもん誕生の23世紀頃かな，という生き方を選択した細菌です。

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• 　一般の方からの「素人が糖尿病を糖質制限で治したのに，糖尿病専門医は糖尿病は治らない病気だと怒りまくる」というメールをいただきました。
  　６月に主人がヘルペスにかかり，かかりつけ医で血液検査での結果，HbA1c 9.4 という数字で，●●病院を紹介され，診察に行くと即入院と言われました。（主人は）青くなって帰ってきました。
  
  　その時アカルイミライという番組を録画していたので，主人と二人で見て江部先生と糖質制限を知りました。（中略）
  　血糖測定器を味方に，江部先生の本や桐山秀樹さんの本で糖質制限し，薬もなしに9月にはHbA1cは6.2になりました。先生が「素人は簡単に治せる」ということばを使いますが，そのとおりです。
  　おまけに私は６０歳で怖くて体重計に乗れなかったのに，４ヶ月で１０Ｋ減り，お腹が凹んで同じを着ても，かっこよくなりラッキーでした。
  
  　実は入院先を紹介した▲▲クリニックの先生に，「●●病院に入院しない」と断りを入れると，すぐ電話がかかって「自分たちで何を勉強して，入院しないというのか話を聞かせて欲しい」と言うのです。
  　行くとかなり怒りの様子で，「尿にケトンが出て血液ケトンが１２６４です。どうするんですか」と。私が「入院すると治りますか」と聞くと，「糖尿病は治りません。薬と，インスリンで一生コントロールしていくもの」と言いきりました。私は「結構です」と言うと，もうこの話はこれまでと。
  
  　私を呼んでおいて，どんな方法で糖尿病を治そうとしてるのか聞こうともしません。
  　（医者に糖尿病が治ったという数字を見せて）「どうしてコントロールできたのか不思議と思わないのですか」と聞くと，「食事制限でもあなたの場合はうまくいってるけど，（普通の人なら）入院を勧めれば（医者の言うことを）聞きますよ」と言います。
  
  　申し訳ないが（話が通じない）馬鹿医師だと思います。（彼にとっては）黙って薬を飲むのが良い患者なんだろうと思いました。

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2012/11/09　・・・[06:00]／[09:00]／[10:00]／[13:30]

【13:30】

• 　日刊ゲンダイからの取材があり，熱傷治療について説明しました。1ヶ月くらいで記事になるそうです。

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• 　鍼灸師さんからの糖質制限メールです。
  　ちょっと古そうなサイトですが糖質制限の概念が無いと思われる頃から「人間の本来の食べ物」「タンパク質・コレステロール摂取の重要性」などについて考察されているサイト（熊本県畜産協会のもの）をたまたま発見しましたのでご報告させて頂きます。
  

  1. http://kumamoto.lin.gr.jp/shokuniku/eiyochisiki/index.html
  2. http://kumamoto.lin.gr.jp/shokuniku/

   

  　以下引用です。

  　人類の農耕の歴史は，その採取時代の長さに比べ，ほんの一瞬でしかないのです。日本人の農耕の歴史も弥生人の伝来以来ですから，二千年位のものです。元々，穀類や野菜を中心に食べていたから肉食が体に合わないなどという言い方は，人類史の矮小化にすぎません。一部の人に，自然に存在している多くの植物は人間の体に有益であるという狂信があります。とんでもない間違いです。植物は，人間に食べられるために存在しているわけではなく，自らの生存を守るために様々な装置を持っています。動物と違い，外敵から逃げるための移動能力を持ちません。したがって表面にクチクラという鎧をまとったり，動物が食べれば死に至るような毒を持って身を守っています。
  
  　人類は植物を軟らかくしたり無毒化するために品種改良をし，少しずつ食用にしてきた苦闘の歴史を持っています。最初から人類に有用な形であった植物性食品も皆無ではないにせよ，それを発見するためにも長い時間がかかっています。人気のトマトも最初は観賞用だったのです。

   

  　また動物性蛋白質の摂取には以下のような効果があるとしています（http://kumamoto.lin.gr.jp/shokuniku/eiyochisiki/niku_protein/topics.html）。
  

  1. 「食塩に対する嗜好が低下する（味蕾細胞のターンオーバーが促進されるため）」
  2. 「アルコール分解処理能力を高める」

   

  　普段先生のサイトを拝見していて糖質制限食を実践されている方々のご意見と重なる部分があるように思えます。
  
  　「動物性たんぱく質の摂取量の増加と平均寿命の延びは相関関係にある」などそれだけで結論付けるのはどうかな？と思う内容もありますが，「お米＝主食」，「低カロリー＝健康的」という現在の日本人に一般的な考えに対して疑問を投げかける材料にはなるのではないでしょうか。

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• 　先日からちょっと話題として取り上げている「和田研究所」ですが，その創始者について教えていただきました。やはり創始者というのはすごいです。
  　11月2日，5日に話題になっていた「和田研究所」ですが，創始者の和田静郎氏が1956年という早い時期に「和田式」を考案していることが気になり調べてみました（http://www.bekkoame.ne.jp/~gensei/zuisou/wada.html）。
  
  　徳川慶喜に仕えた幕臣，和田半次郎が創業した「和田牛乳」の一族出身だそうです。静郎氏は麻布獣医学校出身で，競馬用の馬は常に一定体重を保持することが重要であることを知ったことが，後に和田式としてミス日本につながるというのが面白いです。
  
  　今の日本における糖質制限ブーム？は，一日一食＆糖質5g未満で追加インスリン分泌を起こさない「糖質ゼロ食」を考案された釜池先生が基本的理論をまとめ，弟子だった江部先生が美味しく楽しく続けやすくアレンジした「糖質制限食」として幅広く情報発信されている流れと，夏井先生のサイトによって糖尿病ではないけど減量や健康法として興味を持って始めた人達が中心となっているように(ネット上では)見えます。
  
  　ハーバード大学で糖代謝を研究されていた荒木先生や海外のアトキンスダイエット(1972年出版）の方が時期的には先行しているようですが，和田式はもっと早いです。
  　「すらりと美しくなる本(光文社1963年) 和田 静郎」中古本をamazonで注文してみましたが，なかなか興味深い内容でした。PDF化したので，ぜひ希望者閲覧に（https://dl.dropbox.com/u/7160660/1963wada.pdf）。
  
  　もともとスポーツ万能で体力には自信があったのに，肥満で高血圧と糖尿病になり蛋白も出ている状態になったそうで，そこでデータ魔と言われるほどに日常生活をできるだけ詳細に記録して和田式を完成させたそうです。
  　「和田式」はウィスキーなど蒸留酒も太る原因としてアルコール禁止としていること以外は「スーパー糖質制限」に非常に近いですし，空腹である時間を大切にしており，体が調子にのってきた場合は夕方入浴後の一日一食でも良いと勧めているのは「釜池式」にも近いので，その効果は間違いないはずです。
  
  　読売テレビ「テレビとともにやせましょう」というレギュラー番組を2年半やって効果をあげたり，和田研究所からミスワールド日本代表を輩出したり，横綱栃錦や皇后陛下にまで和田式を間接指導し天皇陛下もご関心をお示されたという，どこまで本当か分からないエピソードもあり非常に面白いです。
  
  　半世紀前の1963年に出版された本にも関わらず近年の糖質制限関連本との既視感が多く，当時のダイエットに関する迷信や和田式を認めない大学教授のアホっぷりなど，糖質制限を取り巻く状況が現在に至るまで全く代わっていないのが色々な意味で凄いと思います。
  
  　p.s.
  　糖尿病で蛋白も出ていたこともある和田氏は2006年に84歳で心不全で死去されていますが，私もそれぐらいまで生きられれば充分です。

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【10:00】

• 　ある先生からのメールです。
  　継続中の糖質制限も順調で，体重もついに60kgを切るようになりました。ただ，妻には，痩せすぎだとしきりに言われ，昨日も口喧嘩になってしまいました（笑）。せめて自分の体調管理くらいは，医者である自分で管理したいですよね・・・・
  
  　話は変わりますが，昨日手元に日本医師会雑誌の11月号が届いておりました。今朝，ぱらぱらとめくっていると外来での小外科　No.2と題する項目がありまして，杏林大学のある教授が以下のように書いておりました。
  

  「汚染が高度な創や，受傷後時間が経過した創は原則的に開放創とする。・・・（以下省略）
  創の早期閉鎖を予防するため，アクリノールガーゼを込めることもある。」

   

  　湿潤療法を良しとされている先生方がこの文章をごらんになったら，どう思うでしょうか？
  
  　最後になりますが，先日「がらるっど」と併せて，「たまがっど」（これは麦焼酎です）という焼酎を注文して，妻と二人で堪能しております。「たまがっど」も「がらるっど」に負けず劣らず美味でした。先生もぜひお試し下さい。
  

  【限定入荷】たまがっど　1800ml 価格：3,250円（税込，送料別）

  【限定入荷品】がらるっど　1800ml 価格：4,500円（税込，送料別）

  　私も先日「たまがっど」を飲んだばかりです。こちらも「がらるっど」に負けず劣らず，感動的なばかりに美味かったです。これはオススメです。
  
  　上記の杏林大学の教授先生はアクリノールの使用を薦めていますが，多分，アクリノールがどういう物質で，どういう作用をしているかご存じないと思います。わかっていたら，こんなタワゴトは恥ずかしくて書けないでしょう。「知らない」ということは，本人が「俺はそれを知らない」と自覚しない限り「知っていない」ことには気付きません。
  
  　ちなみに，アクリノールやピオクタニンなどの色素は古来から消毒薬に使われています。なぜ色素が使われているかというと，色素はタンパク質とキレート結合して強固に結合し，ちょっとやそっとでは落ちなくなるからです（これが染色の原理ですね。絹のタンパク質に色素がキレート結合するから，いろいろな色の絹布が作れます）。
  　この「タンパク質にキレート結合するとちょっとやそっとでは離れない」という作用が細菌に発揮されると「殺菌」になるわけですね（正確には殺菌ではなく静菌でしょうが）。
  　しかし，この作用は人間の細胞にも発揮されるのです。当然，アクリノールがついた細胞は凝固して死滅します。というわけで，上記の杏林大学の先生は「医学部の教授ってモノを知らないんだなぁ」となるわけですね。
  
  　そういえば，先日，「練馬と西東京の医者の宴会」を開きましたが，10人の医者全員が糖質制限をしていて，医者が10人集まっているのに大デブ，中デブが一人もいない，という奇観を呈しました。そこでも「実はうちのカミさん，糖質制限に全然理解をしてくれなくってさぁ・・・」という愚痴があちこちから上がっていました。どこも同じですね。

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【09:00】

• 　糖質制限についての本を書いているところですが（・・・とは言っても，原稿書きは遅々として進んでないけど），その参考にしようと思って読んだのが『食欲の科学』（桜井武，講談社ブルーバックス）という本です。糖質食について考えていくとどうしても，「食欲と空腹」の関係にぶつかってしまうからです。
  
  　1時間ほどで読み終えてしまいましたが，何だか，私が知りたいことと微妙にピントがずれているような気が・・・。というのは，本書で紹介されている様々な実験や事実や理論の全てが「糖質摂取・主食は糖質」を大前提にして行われ，組み立てられているからです。だから，例えば血糖値による食欲の制御の説明の部分は，そもそも糖質を食べなければ血糖の変動そのものが起こらないのですから，こういう現象は糖質食が引き起こしているだけなんじゃないの，とツッコミが入ってしまうのです。
  
  　それと気になったのは，マウスのデータがそのまま人間に当てはまらないのではないか，という疑問です。ネズミは哺乳類で数少ない「穀物を主食とする動物」であり，全ての代謝系は糖質中心に組み立てられているはずです。一方の人間様は，穀物を常食とするようになったのはせいぜい1万年前で，代謝系は「食べ物として糖質が入ってこない」ことを前提に組み立てられています。つまり，マウスと人間の糖質（穀物）に対する反応は根本から違っているのではないかと思うのです。
  　ということは，マウスの脳で起きている現象をそのまま人間の脳に当てはめられるのだろうか，なんて考えてしまいます。
  
  　というわけで，「炭水化物（糖質）は人間の必須栄養素」というのが常識だった時代に行われた実験や，それを元に組み立てられた理論は，もしかしたら人体本来の反応でなく，摂取した糖質に修飾された結果を観察していただけ，という可能性があります。
  
  　とりあえず，せっかく読んだ本なので，内容をまとめているところです。

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【06:00】

• 　ベニスの水路になぜかホオジロザメが出現し，人々をパクパク食べちゃうぞ，というしょーもないサメ映画，《シャーク・イン・ベニス》を紹介。見るだけ時間の無駄，ってやつね。

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• 　先日，ちょっと書いた「脂質代謝の疑問点」についてメールをいただきました。
  　【「低糖質ダイエットは危険なのか？・・・」】というブログを書いております。文献を紹介させていただこうかと思いまして。
  　2010年の国際栄養学会での教育講演をまとめたもののようです。
  

  Proc Nutr Soc. 2011 Aug;70(3):342-50.
  Tracing the fate of dietary fatty acids: metabolic studies of postprandial lipaemia in human subjects.
  Oxford Centre for Diabetes, Endocrinology and Metabolism, Churchill Hospital, Oxford, UK and Postgraduate Medical School, University of Surrey, Guildford, UK.

   

  　この著者を含むグループは食事，およびiv投与で別々のアイソトープでラベルした脂質の行方をチェイスしています。食品にはトリチウム，静注するパルミチンさんは¹⁴Cラベルですね。健康な人や肥満の人などいろんな人を使って実験しています。
  
  　ざっくり言ってしまうと，
  

  食後数時間で食事中の脂質はすみやかに脂肪細胞に取り込まれてしまうようです。
  フルクトース投与実験などから，その取り込みはインスリンの効果によるものが大きい。
  肥満してインスリン抵抗性の高い人ではその取り込みが著しく阻害されているので吸収されない。
  行き場を失った脂質は肝臓や筋肉への異所性脂肪沈着を引き起こす（フォアグラに霜降り牛ですね）。

   

  という感じです。

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• 　昨日書いた「ティファールの問題点」を解決する商品についての情報です。
  　ティファール（及びマグネット式コードでない電気ポット）の安全対策には次のような製品が使えます。
  

  パナソニック マグネットタップセット（アダプタ付き） WH-6601WP

   

  　これはコンセント側に取り付けると，コードを引っ掛けた場合に抜けるようになります。大きなホームセンターや電器店などで扱っていると思います。
  
  　また，コンセント自体をマグネット式にした製品（下記）もありますが，取付には電気工事士の資格が必要です。
  

  パナソニック電工 埋込マグネットコンセント (シングルコンセント，アダプタ付)(ホワイト) WTF13404WK (FK)(GK)

   

  　こういうものを使えばポット自体を買い換える必要はありませんし，炊飯器やクッキングヒーターや加湿器などの危険防止も可能です。

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• 　ネットで湿潤治療について積極的に啓蒙活動をしている「火傷の治療日記」の鶴田さんからのメールです。
  　最近は知恵袋でも私以外に湿潤療法での詳しい回答をされる経験者の方が増えて来ましたので，出来るだけ回答を減らす様にしていました。
  
  　また，逆に湿潤療法を真っ向から否定する回答者もかなり減って絶滅寸前になりましたが，未だに私一人の回答しかない質問が投票受付直前になると回答を入れる「豊橋在住の鉄オタで自称血液内科が専門の医療人」とか言うアンチ湿潤療法のお○カ回答者がたった一人だけ，希少にも生き残っています。
  　そのお○カがこちらの質問で，こんな回答を入れていました。
  

  http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1496878984

   

  2番目には例の札幌美容形成外科医のブログ
  

  http://s-bi.com/wp_diary/kou/2012/07/07/post-24465.html

   

  に勇気ある突っ込みコメントを入れられた夏井Dr信者の方の回答が入っていましたのでさっそく私も補足的に回答を入れて置きました。
  　この質問もきっと投票になると思いますが，出来れば夏井先生のサイトでちょっと晒して頂けると心強いです。
  
  　湿潤療法に無知な○カ医者は死ななきゃ治らないとは先生も良く仰って見えましたが，本当にそれが良く判る回答ですね（笑。

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• 　ある薬剤師さんからのメールです。
  　さっきm3を見てたら，こんな記事が出ておりました。
  

  【「ラップ使うな」熱傷学会が勧告　重篤な感染症の危険あり，特に乳幼児には禁忌】
  

   

  　この人達は，やっぱり植皮手術をしてナンボ　って言う発想から逃れられないんでしょうね。
  　ラップ療法で感染が・・・とか言うんなら，あなた達の推奨する治療法での感染率はどうなってるのか，そっちこそデータで出して反論してみろと今更ながら言いたくなりました。
  
  　よく分かってないまま流行りのようにラップ療法に手を出してトラブルを起こすのは困りものですが，金科玉条のごとく「熱傷＝植皮手術」となって，患者さんの人生を狂わせてトラブルを起こすのも，正直どっちもどっちじゃないかと思ってしまいます。
  
  　あまりにもイラッとしたので，ついメールさせて頂きました。
  　この「熱傷学会と湿潤治療」の関係は「糖尿病学会と糖質制限治療」の関係と同じです。つまり，
  
  • ［糖尿病学会］は［インスリンを処方して，腎不全になって人工透析にして］ナンボ
  • ［熱傷学会］は［植皮をして，瘢痕拘縮になって追加手術して］ナンボ
   
  と並べると，あまりの露骨な類似性に笑っちゃいます。

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• 　【再選でもオバマ大統領の賞味期限はあと2年!?　「分割政府」が実現すれば一層苦しい政策展開に】
  　今回のアメリカ大統領選挙にはいろいろな見方ができますが，「古き良きアメリカに戻そう・戻るべきだとする勢力」 vs 「現実のアメリカはもう昔のアメリカではない。この現実をまず認めようと考える勢力」の戦いだった，という局面がありました。
  　ただ，「古き良きアメリカ」といっても一つではありません。「白人のアメリカ」に戻そうと考える人達は「とにかく有色人種が大統領なんて許せない」と考えるし，「聖書の教えに忠実に」と考える人達は「人工中絶反対」を訴えます。「小さな政府」に戻そうとする人たちもいます。そういうごった煮集団が共和党です。だから，ロムニーの発言は右顧左眄を繰り返したわけです。
  　時代は変化した，と考えるか，この辺かは一時的なものだ，と考えるかですね。

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2012/11/08　・・・[06:00]/[07:00]/[09:00]/[09:30]/[12:00]

【12:00】

• 　昨日もティファールを倒したことによる熱傷患者さん（1歳4ヶ月）が受診しました。以前にもティファールの問題点について取り上げましたが（2012年8月27日 06:00），小さなお子さんがいらっしゃる家庭ではちょっと気をつけたほうがいいようです。

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• 　広範囲Ⅲ度熱傷で通院中のF君が治療中にポツリと言ったこと。
  
  昨日の朝のNHKのあさイチで糖質制限を取り上げるというので見たんですが，登場した糖尿病専門の医者がデブだったので，こりゃダメだと思って別のチャンネルにしました。こんなデブ医者にメタボとか言われたくないっすよ。糖尿病治療の専門家が太ってちゃ，説得力ゼロっすよ。
  　す，鋭い！ そのうち「F君 名言集」でも作ろうかな。

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【09:30】

• 　缶酎ハイについてかいたら，すぐにメールをいただきました。
  　私も発泡酒から缶チューハイに切り替えたのですが，［-196℃StrongZERO　サントリー］，［STRONG CHU-Hi　アシードブリュー］と試しましたが，やはり甘みが強くてダメです。発泡酒（ビール系）はそもそも甘くないので，これでは最初に飲むのにやだなあと思っていました。
  
  　ところでふと裏を見ると，酒の原料が焼酎でなくウォッカ！なのです。
  　なんだよ，と思いまして，では，ジンかウォッカをソーダで割って，レモンでも絞ればいいか。ということで，大体５％ぐらいになるような分量にすると，同じ程度のホロ酔いになります。
  　若干手が入りますが，コスト的にも味的にも満足です。
  　確か，セブンイレブンにおいてある炭酸水にはレモン味，グレープフルーツ味のものがあったと思います。ジンをこの炭酸で割ると美味いっすよ。ちなみに，私の好みのジンはタンカレーです。

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【09:00】

• 　【ダイエット飲料　肥満や糖尿病の原因】
  　人工甘味料（アスパルテーム，サッカリン，スクラロース）摂取でもインスリンが分泌されちゃうよ。カロリーゼロでも太っちゃうよ，という研究です。
  
  　私は缶酎ハイは糖質ゼロしか飲みませんが，その大半は甘過ぎます。甘くないのは「キリン 本搾りチューハイレモン」くらいのものです。キリン以外の酒造メーカーは「缶酎ハイとは甘いものだ。砂糖を入れないといっても甘味は必要だろう。その分，人工甘味料で甘みを付けないと売れない」と考えているからでしょう。
  　確かに，糖質制限を始めたばかりの人は「甘味がほしい，甘味が恋しい」状態になるのかもしれませんが，糖質制限に慣れてしまうと私のように「甘さが鬱陶しい。甘味はちょっぴりでいいよ」となるんじゃないかと思うのです。
  　というわけで，糖質ゼロの缶酎ハイは，もっと甘みを抑えて欲しいと思う今日この頃です。

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【07:00】

• 　amazon から「Kindle の定価をちょっぴり下げました」という連絡が入りました。Kindle Paperwhite は7000円台になりました。

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【06:00】

• 　「足関節開放脱臼骨折後の皮膚壊死」の治療例を追加。整形外科医から「皮膚移植しないと歩けなくなり，骨髄炎を起こす」と皮膚移植を強く薦められていた症例です。もちろん，問題なく治りました。

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• 　11月6日 15:00 の「8年目の外科医」の先生の記事について，練馬区のスズキ病院外科の福島先生からのメールです。
  　ところで昨日のホームページで８年目の外科医の先生が悩んでいるようなので自称，草食系外科医である消化器外科20年目の私の意見を一言。勿論，実名で掲載可です。
  
  　悪性疾患の治療方針についてですが，超高齢者の進行癌に関しては悩むと思います。本人に治療の選択を完全に丸投げする事が正しいかどうかも疑問である反面，外科医が本人の意向も全く考慮せず手術を行なうのもどうなのかなと思います。
  
  　このように悩む場合，私は分かりにくい治療方針をくどくど説明するより，本人がこれからも生きたい意思（少し痛みが伴っても）があるかどうかどうかを確認します。
  
  　もう十分生きて早く死にたいと思う方やとにかく外科的な痛い思いをしてまでも生きていたくないと考えている方に無理やり手術も必要ないと思いますが，これからも生きたいという意思がある方には手術という選択肢を提示します。（もちろん手術によって延命が期待できる場合に限りますが…）
  　つまり治療選択の決定要因は患者さん本人の生きる意思であり，医師や家族が決める事ではないと考えています。
  
  　ただし，やるとなったら外科医の経験，技術をフルに活かして全力で取り組みますよ！
  　当然，良い結果も悪い結果全て引き受ける覚悟で臨みます。外科医に出来る事はそれだけですから。
  
  　あと8年目という事なのでこれから外科医として頑張っていくのなら，自分が行なっている治療が患者に迷惑になっていないかどうか常に自問自答して欲しいと言う事です。
  
  　例えば私の病院では夏井先生の傷の治療を取り入れ，術後の創部感染も700例以上起していません（消化器なので汚染手術もありますが，それでもありません）。創部感染を起こしても何とも思わない外科医もいますが，一度創部感染を起こすと患者さんから膨大な時間を奪います。手術に後ろ向きでもいいですが（私もそうでしたから），こういう事に無関心でいない外科医となって下さい。大きな治療方針で悩むのも重要ですが，今でも出来るこういう細かい気配りの積み重ねが，外科医を大きくします。
  　「医療とは目の前の患者さんの人生のために，医者が手助けする行為である」という一点さえ揺るがなければ，間違った方向には進まないような気がします。医者の満足のためでもなければ，医者の善意の押し付けでもなく，学会のガイドラインを守るためでもありません。
  
  　ちなみに，福島先生は古くからの飲み友達であり，「半年ほどの糖質制限で学生時代の体型に戻っちゃった」仲間の一人です。

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• 　11月6日の漢方医学についての私の書き込みについての2人の先生からメールをいただきました。
  　漢方医学は元来，不完全体系であると思ってます。
  　更に日本漢方は漢の時代の「傷寒論」の解釈体系が主体で，これ一冊でしかも経絡を考えない現場がほとんど。混乱が蔓延しています。
  　京都の開業医です。自分の医院や高雄病院で漢方薬もよく扱っていますので，お伝えしたいことがありメールをさせていただきました。
  
  　漢方医学はかなり流動的なもので，時代を経て新しい解釈をする医師が増えるに従って新説がどんどん出てきます。
  　しかし本質的には，生体のホメオスターシスを整えようとする治療法で治療が合っているかどうかの判断は，それを受けた人が「快いか，快くないか」という感覚で判断するものだと思っています。
  
  　ホメオスターシスが保たれている状態は快も不快も意識状態にのぼらない状態です。（胎児の世界＠三木成夫著より）
  　これは，人間が無意識のうちに衣食住でやっていることで，たとえば食事では
  

  夏暑かったらスイカ（皮は漢方薬の一種です）やゴーヤなどの夏野菜を食べて体を冷まして失った水分（津液）を補給し，冬寒かったら，熱燗やネギやショウガ（これも漢方薬の一種です）で体を温める

   

  といったことをしていますね。
  　体を冷やしたり温めたりするものを意識的に薬として処方するのが漢方薬です。東洋医学の基本はバランスをとることで，寒かったり熱かったりするのを中庸にもっていったり，元気がなくなりすぎているのを元気になるように朝鮮人参などで補ったり，緊張しすぎて気が滞っているのを，リラックスさせて気をのびやかにさせるようにしたり，といったことをします。
  
  　傷寒論の時代から陰陽五行説などいろいろな説が出てきて，それぞれに味があり存在意義がありますが，それが金科玉条ではなく，目の前の患者さんの状態で臨機応変に対応し「本当の快」を目指しててやっていくものだと思います。
  
  　以上はあくまで私の私見ですが，いろいろな視点をもって別の角度から光を当てて観察することは面白く，生体が無意識にしていることを，意識してやっていく世界って楽しいと思ってやっています。

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• 　【大学不認可問題　田中文科相「３大学はいい宣伝になった」】
  　傲岸不遜，傲慢無礼，厚顔無恥，傍若無人・・・などの四文字熟語が浮かんできます。

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2012/11/07　・・・[06:00]／[10:00]／[14:00]

【14:00】

• 　現在，生意気にも糖質制限の本を書いているところなんですが，学生時代から化学と生理学が苦手だったため，代謝のことを実はよくわかっていないんですね。特に，脂質代謝についてはほとんど基礎的なことを知っていないことを今頃気がつき，焦っています。
  　そこで，私よりこのあたりについてよく知っているであろう何人かの先生に次のようなメール出しました。聞くは一時の恥，聞かぬは一生の恥，知っているフリをするのが一番恥ずかしいことだよと，ことわざも教えてくれますので，こんなメールを出したわけです。
  ちょっと教えていただきたいことが幾つかあります。おわかりの範囲で結構ですので，ご教示いただけないでしょうか。
  
  【経口摂取した脂質の行方】
  　飽和脂肪酸，不飽和脂肪酸で異なると思いますが，外部から経口摂取した脂質はどうなるのでしょうか。
  

  1. 全身の各種細胞の細胞膜の材料として使われる
  2. ホルモンなどの材料として使われる
  3. それ以外の体細胞の構成要素として使われる（例：小胞体の膜とか）
  4. 脂肪細胞に溜め込まれる
  5. それ以外

  
  【上記の1～5ではどれが最も多いのでしょうか？】
  
  【経口摂取した糖質と経口摂取した脂質】
  　経口摂取した糖質はインスリンで中性脂肪として貯蔵されると思いますが，脂肪細胞の中に貯めこまれている中性脂肪の由来は経口摂取した糖質だけでしょうか？ それとも経口摂取した脂質由来の中性脂肪が多いのでしょうか？ 両者ではどちらが多いのでしょうか？ もちろん，飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸では話が違うと思いますが。
  
  【経口摂取した脂質とはエネルギー源なのか，体を作る材料なのか？】
  　最初の質問とかぶります。細胞膜の材料として脂質を摂取しているのか，心筋細胞などを休みなく働かせるためのエネルギー源として外部から摂取しているのか，どちらがメインでしょうか。
  
  　あまりにも基本的な質問なので笑われてしまいそうですが，よろしくお願い申しあげます。
  　この質問に対し，ある内科の先生から返事をいただきました。
  #1. 【経口摂取した脂質の行方】
  　論文検索しましたが，¹³C同位元素でラベルした脂質を食べさせた論文で，呼気中の¹³Cが検出されたくらいしか，見つかりません。まだギブアップはしてませんが，見通しは暗いです。
  　細胞膜，細胞内小器官，脂肪滴への分布などは，データもまだ見つかっていません。
  　脂質はいつまでも脂質ではなく，リン脂質や膜，エネルギーと姿を変えてしまうと，追跡が難しいことも原因になるようです。脂肪のダイナミクスは，まだ未知の領域のようです。ネズミで実験がありましたが，臓器単位のデータしかありませんでした。細胞内小器官レベルの検討はまだ見つけ切っていません。
  
  #2. 【経口摂取した糖質と経口摂取した脂質】
  　これも追跡中ですが，食べた食事内容，すなわち糖質と脂質・蛋白の割合で変化するため，一概に言えないようです。
  　絶食で¹³C同位元素でラベルした脂質を食べさせると，数時間で呼気中に¹³Cラベル二酸化炭素を排出する。食餌からエネルギーとして7時間で5%くらいは用いられる，というデータがありました。しかし，絶食・無糖質という脂質だけが供給され，用いられる特殊な条件付きですので，一般の食餌でどうかはわからないと思います。
  
  　今，先生からの質問で，思考実験しているのは，経口摂取した糖質はすべて肝臓を通過すること，経口摂取した脂質はすべてリンパ管を通じて直接大循環へ入ることの違いです。
  
  　脂質は［食餌］→［腸でカイロミクロンとなる］→［リンパ管］→［胸管］→［大循環］ と流れます。
  　マウスの実験では，脂肪細胞への取り込みが一番多かったが，全身の細胞でも少ないながら取り込みがあったようです。これも脂質の割合が特殊な実験で，一般化されたものではありません。
  
  #3. 【経口摂取した脂質とはエネルギー源なのか，体を作る材料なのか？】
  　両方です。それゆえ脂質こそがエネルギー通貨であり，かつ構築材料であると考えられます。先生もご存知の通り，細胞膜も細胞内小器官もミトコンドリアも蛋白とリン脂質でできています。
  　現在，皮下脂肪は，エネルギーの貯蔵のみに眼を向けられていますが，もしかしたら細胞構築にとっても，重要な貯蔵庫なのかもしれません。
  
  　すべてまだ，検証途上ですが，中間報告とさせていただきたく存じます。
  　そうか，実はこのあたりはよくわかっていないんですね。このあたりについてご存じの方がいらっしゃいましたら，ぜひ，ご教示下さい。

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【10:00】

• 　今日の朝，中国共産党の政権移譲の記事を取り上げ，「中国共産党（＝専制政治）は節足動物（外骨格動物）」というアナロジーをでっち上げましたが，これでいくと「民主主義政治とは内骨格動物であり，その政権移譲形態は・・・」なんて説もでっちあげられますね。いろいろ応用が効くアナロジーかも。

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• 　和歌山県で湿潤治療をしている小野先生からの糖質制限関連のメールです。
  　４日の日曜日初の１０ｋｍレースに参加。坂道のきついコースでしたが自己ベストに近い５３分３７秒で思いっきり楽しみました。もちろん，糖質制限中，当日の朝食も抜き，レース中も水だけ。全く疲労感なく，筋肉痛もなし。途中楽しくてたくさんの人に声をかけながら走りました。走り始めて２年半ですが６０代で５位でした。
  
  　今朝のＮＨＫ朝イチで「ちゃんと知りたい糖質」という番組にメースで意見を投稿し読まれましたのでご報告します。内容は
  

  「今まで何度も苦しいカロリー制限でリバウンドを繰り返してのですが，糖質制限を初めて９ヶ月，体重は１０ｋｇ減りウエストは９０ｃｍが７３ｃｍにへり，２０代の体型になり，初めてジーパンもはけました。リバウンドの気配も無しです。血液検査はすべて正常です。糖質制限万歳！」

   

  　これをそのまま有働アナが読んでくれました。
  
  　糖尿病専門医のゲストの意見はいつもと全く同じで，「バランスが大事，糖質も必要，脂質取りすぎはコレステロール上げます，タンパク質取りすぎは腎臓を痛めます」などでした。
  　この「糖尿病専門医のゲスト」の先生，そのうち「古臭い常識に凝り固まったお医者様がまた，バランスとか脂質取り過ぎでコレステロール上昇とかお馬鹿なこと言ってるよ」と笑いものになるんでしょうね。

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• 　先日取り上げた「ゼロからトースターを作った」についてこんなメールをいただきました。
  　一昨日の新聞に「読ませたい本PR対決」のビブリオバトル首都決戦2012の記事が載っておりました。
  　魅力の根拠を5分で説明し，参加者や聴衆からの質疑応答後，多数決で一番読みたくなった本を決めるという催しだそうです。
  　今年の全国各地の予選を勝ち抜いた大学生の方たちのバトルの結果，チャンプ本は「いき」の構造だそうですが，準決勝には大阪大学の水原未奈さんお気に入りの「ゼロからトースターを作ってみた」だそうです。ますます，読んでみたくなりました。明日を担う若い方たちには，良質な本にたくさん出会っていただきたいです。

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【06:00】

• 　「外傷を湿潤治療している医師」，「熱傷を湿潤治療している医師」に，新潟県信濃町の信濃町立信越病院 総合診療科／藤村直幸先生を追加させていただきました。
  
  　ちなみに，藤村先生はこれまで，秋田県の病院で湿潤治療を行ってこられた先生です。秋田県で湿潤治療をしている医師がまた減ってしまいました。私の生まれ故郷なのに，全国で最も普及していない県の一つです。

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• 　来年1月17日（木）に練馬区薬剤師会で講演することが決まりました。

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• 　本日（11月7日）のNHKの『あさイチ』（08:15～09:54）の「ちゃんと知りたい！ “糖質”」という特集で糖質制限が取り上げられるようです。

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• 　ある内科の先生からの漢方医学に関するメールです。
  　漢方医学に関して，実は当方もよく用いるのですが，陰陽五行説を存在としてで無く，病的現象を説明しようとする時の，人の作った恣意的，しかも相当不完全な仮説と考えてます。何千年も続いているから正しいとか，効かなかったのは弁証論治，或いは証が合わなかったからと言うのは後出しじゃんけん発想で，体系が完全無謬を目指すあまり，この辺は流石に自分も駄目ですね。
  
  　陰陽五行説はあくまで漢方を最初に入るときのもののある視点を提供するのであり，実際は八綱弁証とか臓腑弁証，経絡理論とか組み合わせてやって行きます。しかし効果の無い時は素直に玉砕します。
  　ただ当方は浅学で十分意を尽くせない点があると思いますので一応以下の書籍をご参考までに書いておきます。長くなって済みません。
  
  　　　●小金井信宏　「中医学って何だろう１」　東洋学術出版
  　　　●仙頭正四郎　「標準東洋医学」　金原出版

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• 　【中国共産党大会はなぜこんなに謎だらけなのか―米メディア】
  　「専制政治体制の弱点は政権の委譲にある」という一節に深く納得。なるほどね，その政権以上の様子が刻々と報じられてしまったら，「なぜこいつが指導者になっちゃうの？」という疑問が必ず出ちゃいますもんね。だから，政権移譲は秘密裏に一気に決め，下僕たる人民に「これが次の皇帝なるぞよ。これは天帝のお告げである」と，あたかも神のお告げのように宣言する必要があるわけか。
  　これってつまり，節足動物の最大の弱点は脱皮の前後，というのと同じだな。節足動物の脱皮の前後って，体は動かせないし，外骨格は軟らかくなっているし（硬いと脱ぎ捨てられない）と，天敵に襲われたらひとたまりもありません。
  　このアナロジーでいくと「中国共産党は脱皮の時に天敵である●●を恐れている」から政権移譲を秘密裏に行なっている，ということになります。

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2012/11/06　・・・[06:00]／[08:30]／[09:00]／[15:00]

【15:00】

• 　いつもの「火力発電所技術者」さんからの「科学も安全も変化する」というメール。
  　科学は常に変化するものという考え方は，継続的改善を求めるIAEAの安全文化と同じだと思います。

  『安全規制とは，「安全だから動かす」のではなく「危険なものは止める」という概念である。最新の知見を反映したその時々の基準で，専門家が危険と判断するものは止める。』⁽¹⁾

   

  　しかし，絶対的な安全を前提とする人は，安全基準が改定されると「従来の基準は間違っていた」と猛烈に批判します。こんな状況で規制側や事業者に最新の知見を導入するインセンティブは働くでしょうか？このような中で形成された「安全神話」は，原子力村だけがでっちあげたのではなく，ありもしない絶対安全を求める世論と原子力村との相互作用によって作り上げられたという指摘もあります^。(3)

  『政治家が国民に訴えるべきは，他の技術と同じように，原子力もリスクを抱えていること。そしてリスクをマネジメントしながら，便益との比較考量のなかで技術の活用の判断を行っていくことの大切さだ。』⁽²⁾

   

  ^(1)，(2)「原発再稼働から逃げ回る政府の大罪」Wedge 2012年4月号p.51
  ⁽³⁾藤井聡「「技術」と「覚悟」」『危機の思想』pp.179-183
  　私なんて，「憲法と言ったって所詮は人が作ったもの。だったら，実情に合わなくなったら変えるしかないじゃん」なんて思っちゃいますけどね。安全基準も規則も，所詮は人間がその時の都合に合わせて作ったものです。作ったのが人間なら，変えるのも人間です。人間が作ったものなのに，人間が変えてはいけないなんて，間尺に合いません。

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• 　今日の朝の記事について，ある病院の外科の先生からのメールです。
  　たしかに同感です。
  
  　ただし，当科，というよりも外科一般に関してはそうはいかないのかもしれないな，と思っております。といいますのは，例えばですが，癒着性イレウスで入院された患者さん，もしくは貧血，狭窄を来たしているような進行大腸癌の患者さんがおられるとします。いずれの患者さんも85歳以上の寝たきりに近い心臓も元気でない高齢患者さんであったとします。
  
  　一般的な外科医としてはこのまま見過ごすのは心苦しい，切除手術がしたい，というのが本音でしょうし，現状ではおそらく手術の方針になると思います。
  　ただし，自分としては外科医らしくなく，どちらかというと後ろ向きな考え方で，患者さんや家族さんが希望しないのであれば手術までしなくてもいいのではないか，という考え方です。希望されないのであれば，その上で出来うる治療（緩和医療）をするのも医者の勤めではないかと思っております。
  
  　しかし，現在も含めた今までの上級医からは「患者さんや家族に治療方針を選ばせるのは酷だ。手術に同意いただけるように誘導するのも医者の務めである」と言われ続けてきました。
  
  　まだまだ未熟ですが，8年という経験を重ねるにつれ，少しずつ自分の治療方針で患者さんと接することもでき，湿潤治療も含め（当院褥瘡担当の外科医師はユーパスタ，ゲーベン，消毒大好き医師です・・・）上級医の言いなり治療にはならなくなってきましたが，夏井先生は前述の上級医の言葉「・・・酷だ・・・」に関してどう思われますか？？
  　まず，今日の朝話題にしたのは「悪性疾患切除後の皮膚軟部組織欠損をどうするか」であり，良性疾患です。命にかかわることもありません。その場合には患者の意思を最大限に尊重すべき，と書いたわけです。
  
  　ところが，これを悪性疾患や進行性変性疾患にまで広げようとすると，おかしくなります。患者の自由意志による選択がそもそも困難だからです。医者と患者の知識の差もあるし，予後についての意識の差もあるからです。
  　でも，理想論かもしれませんが「治療法の選択は可能な限り患者で」というのは実現すべき目標であり，それを実現するための努力は放棄すべきではないと思います。

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【09:00】

• 　ある内科の先生からの糖質制限メール。
  　またまた今月もターザンがやってくれました。　カラダ作りのマル得情報０１：成長ホルモンは脂肪燃焼効果が高い？：当に加圧トレーニングの事を示しているのではないでしょうか？
  　小生，加圧トレーニングを初めて約１ヶ月，何かが変わりつつあるのを実感しています。　筋肉増強や体重減少などのデーターとしては変化はありませんが確実に何かが変わりつつあります。
  　今後の経過に乞うご期待下さい。
  
  　以前，糖質制限時の摂取カロリー量の件で質問させていただきましたが（妻からの指摘で），やはりカロリー量の制限なしには体重の減少は頭打ちになるようです（実感）。　最近は「マイプレート」なるお皿を使用して糖質制限のみでなくカロリー量も制限し始めました。　これもターザン：マル得情報１１に記載があります。

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【08:30】

• 　今，読んでいるのが『風が変えた世界史』という本です。気宇壮大で面白いです。まだ最初の方の地中海文明のあたりまでですが，地球の大気循環とそれが生み出す気候（風）から説明されると，地中海での様々な文明の興亡が手に取るようにわかってきます（少なくとも，手に取るようにわかった気にさせてくれます）。

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• 　先日読んだある経済学の本に印象的な一節があった。
  
  経済成長はどうして望ましいのか。それは，基本的に変化を肯定する考え方だから。
  変化には，少なくとも成長する過程にはいいこともある。
   
  　私が西洋医学や科学が好きなのは，常に変化してきたからだ。新しい考えが導入されて古い学説が否定・放棄され，それがさらにもっと新しい学説により否定され・・・という変化の歴史こそが正しいと思っているからだ。
  　逆に，嫌いなのが「変化しないもの・変わろうとしないもの・停滞しているもの」。変化が止まったもの，大昔から変化しないで信じられているものといえば，その親玉は宗教だ。だから私は一つの教えに固執する一神教的な考え方が大嫌いなんだろう。
  
  　私が以前から漢方医学に違和感を感じるのも，それが最初に陰陽五行という基本があって，陰陽五行説に疑義を申し立てたり，それを否定することは許されないからだ。最初に経典ができていて，後世の人はそれを覚えることから始まるからだ。
  　数千年間，基本的な考えが変わらない「科学」というのはありえないと思う。数千年変わらなかったら，それは科学ではなく宗教だ。だから，私の脳みそと漢方医学は合わないらしい。少なくとも，陰陽五行の考え方が，幾何学の公理や公準，力学や電磁気学の基本定理と同じくらいに正しいとは到底思えないからだ。
  
  　もちろん，だからといって漢方医学の存在は否定しないし，漢方医学で治療する先生がいてもいい。私の考え方と肌合いが合わないことと，それで治療が行われていて成果が上がっていることは別物だからだ。
  　ただ，私が死ぬまでイスラム教やキリスト教やユダヤ教を信じないように，漢方医学の勉強をすることはないだろうな，と思う。「基本だから守っていこう」というのでなく「基本だから疑ってみよう」というのが私のスタンスだから。

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【06:00】

• 　《フローズン・インパクト》を紹介。アメリカは「パニック＋家族の再生」をテーマにしたディザスター映画が大好きですが，その悪いところだけ集めるとこういう映画になります。この映画のように，呆れるほどワンパターンな展開が続くと単なるお笑い映画になるんですね。

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• 　新潟市で湿潤治療をしているくらしま内科クリニックの倉島先生からのメール。
  　昨日の先生のサイト拝見しまして，やはりカップ麺での熱傷が，子供さんには多いのでしょうか。当方に熱傷で来てくれる子供さんはほとんどがカップ麺が原因です。
  　どんぶり型のカップは不安定ですし，安売りしているメーカーものは熱湯を注ぐだけでカップが触れないほど熱く，しかもふにゃけて，危なくて持って歩けません。
  　熱傷の原因を当方でも注意して見ていきたいと存じます。
  　夏井先生の多くの症例で，熱傷の原因で注意すべき事が御座いましたら，お時間のあるときにご教示頂けますと幸いです。
  　小児の熱傷については「子どもと熱源を一緒にしない」しか対策はありません。
  　「子供がつかまり立ちをするようになったら，こたつやテーブルの上にコーヒー，カップ麺，味噌汁鍋など熱い液体を置かない」，「子供が小さいうちは自宅での鍋料理は避けたほうが安全」，「子供が小さいうちは，バーベキュー，ファミレスの熱々ステーキ，石焼ビビンバなどは全て火傷の原因になる」，「テーブルクロスは使わない」，「アイロンがけが終わったらすぐに電源を切る」etc. etc・・・です。

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• 　ある皮膚科の先生からのメールです。
  　先生のサイトでは，主に熱傷後または外傷後の皮膚欠損の治療について言及されていますが，皮膚悪性腫瘍切除後の皮膚欠損についても，同様の治療方針で問題ありませんでしょうか？
  　皮膚欠損の成り立ちが違うだけで，質問するまでもないことなのかもしれませんが・・・
  
  　皮膚科の世界では，悪性腫瘍切除後の皮膚欠損は，植皮または皮弁で再建するのが，それこそ「考えるまでもない」こととして常識化していますので，先生のお考えや経験談を頂戴いたしたく，質問させていただく次第です。（後略）
  　答えはもう出ているのではないでしょうか。この先生はすでに「広範囲な皮膚欠損でも保存的に皮膚は再生し，皮膚移植も皮弁手術も不要」ということは知っているからです。
  
  　なぜ悩むかというと，治療方針を医者が決めようとしているからです。私なら，患者さんに選択肢を提示し，患者さんに治療法を選択してもらいます。
  
  1. 皮膚移植をするとどのくらいで治って，皮膚移植した部位はどうなるのか
  2. 皮弁手術とはどういう手術で，術後どういう傷が残るか
  3. 皮膚移植しないとどのくらいの時間でどのように治るのか
   
  を実際の症例写真を見せて患者さんに提示し，その上で治療法を選択してもらえばいいだけです。医者が悩む必要はありません。その結果，
  
  1. 皮膚移植の術後写真を見て患者さんが「これでいいからとっとと手術して下さい」というのなら皮膚移植する
  2. 皮弁形成術の傷を見て「これでいいから手術をして下さい。他の部位にどんな傷が残ってもいいです」というのなら皮弁手術をする
  3. 「どんなに時間がかかってもいいから，もう手術なんてまっぴらごめんです」というのなら，のんびりと湿潤治療をする
   
  　ほら，気分が軽くなるでしょう？
  
  　少なくとも良性疾患の治療法の選択を医者がするのは間違っています。治療法の選択は患者さんがすべきことじゃないですか？　医者が治療法を決めるなんて傲慢無礼な行為だと思います。

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• 　【売るごとに損するKindle Fire HDとがっつり儲けるSurface】
  　Amazonは送料無料で本1冊でも自宅に届けてくれます。もちろん，値段は本屋さんで買うのと同じ定価です。これで本当に設けが出ているんだろうか，って不思議になります。そして今回の Kindle Paperwhite 3G に至っては「回線契約不要，毎月の使用料不要」で 3G が使いたい放題です。しかもこの記事でわかるように，Kindle を売っても利益が上がるようには見えません。
  　要するに，現在の日本で行なっている「本の注文がきたら，配送センターから全国に本を物理的に配送する」方式よりも，Kindle が安い値段で普及して，ユーザーが直接ダウンロードするようになれば配送センターも輸送網も不要になる，ということなんでしょうね。
  

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• 　【二極化したアメリカ人の党派意識は互いへの憎悪に　接戦の大統領選がもたらす今後4年間の政治的弊害】
  　色々面白い数字が並んでいます。なんだか変な国です。
  1. 「子どもが相手側の党員と結婚したらどう感じるか」と尋ねたところ，33％が「不満」と答えている
  2. 他国と比べて，アメリカには公共的な放送局が少ない。真面目な番組を観ているのは，人口全体の2％にも満たない。他の先進国では，公共放送の視聴者は20％ほどいるのが普通だ
  3. 全国的なニュースは1日20分ほど放送されているに過ぎず，残りはすべてエンターテインメント的なソフトニュースだ
   

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2012/11/05　・・・[06:00]／[08:30]／[13:30]

【13:30】

• 　先月22日に世田谷の成育医療センター形成外科から熱傷患者さんが逃げてきた話を書きましたが，今日も一人逃げてきました。4歳女児の両側大腿熱傷です。
  　途中でご両親が主治医に「湿潤治療で治療して下さい」とお願いしたところ，ゲーベンクリームをべっとり塗ったガーゼを見せて医者はこういったそうです。
  　ここでもきちんと湿潤治療をしています。クリームをたっぷり塗ったから乾燥しないです。ネットで「自分の治療が正しい」と吹聴している医者がいますが，あれは嘘つきです。あの治療では治りません。成育医療センター形成外科の治療が正しい湿潤治療です。
  　しかし，書店の医学書コーナーで私の「熱傷“裏”マニュアル」を見つけて熟読されたご両親は，成育医療センター形成外科の医者が嘘をついていることを見抜き，今日受診されました。そして，ゲーベンクリームを塗りたくって平然としている形成外科医に激怒していました。
  　ちなみに，元々はカップ麺による熱傷ですが，ゲーベンクリームですっかり深くなり，Ⅲ度熱傷になっていました。成育医療センター形成外科，ロクデモナイ治療しかできないお医者様の集団のようです。
  
  　というわけで，成育医療センター形成外科の先生方は，今後もこういうゲーベンべったり治療をして「これが正しい湿潤治療，これが正しい熱傷治療」とトンチキな治療を続けて下さい。そちらから患者さんが逃げてきて，こちらは大助かりです。
  
  　ちなみに，患者さんのお母さんは「この話，どんどんHPに書いて下さい。あんな地獄のような治療をしている成育医療センターの医者どもを断罪して下さい」と涙ながらに話しておられました。

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• 　糖質制限とアトピー性皮膚炎，というメールをいただきました。
  【アトピー性皮膚炎にはカンジダ菌を抑制するのが良いらしい】
  　上記HPによると，糖質摂取で腸内フローラが乱れ(糖質がカンジタ菌の栄養になる)，アトピーが悪化する…
  　巷にある複雑怪奇で迷信めいたアトピー治療法は不必要，ワセリン一つと，甘いものを我慢？するだけですね。

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【08:30】

• 　11月2日に取り上げた「和田研究所」についてのメールをいただきました。
  　一般人　いつの間にやら60代の女性です～（苦笑）。先生のブログ素晴らしいです。本当に日々おりこうさんに，感謝しております。
  
  　アマゾンからので糖質制限食の本を知り，友人にも教え5月からー15kgと感謝されましたが，未だデブと普通の間と言う事です。私は3月より糖質制限始めて，1週間でー2kg，164cmで52kgに，，今も続けていますが，その後もスタンダード制限なので変わりません。脂質異常がズーッと悩みの種でしたが，アット言う間に改善されました。
  
  　20代の初め，準ミスインターに選ばれて，この研究所に行かされ確か9品目？を食べるように指示されましたが，私は余りその必要がなく，一位の人はその頃太り気味だったのか？熱心に通っていました。一昨年会った時も若々しく糖質制限食をしてました。私は40代は仕事の後，ジムで主に筋トレ，その後皆で英語だけのカラオケ店で真夜中迄歌って，，，水泳マスターズでは金・2個銀，海外出張と本当に3人分動いていました。その頃は，偶然ですが糖質制限食していました。その頃の体脂肪率は17％でした。
  　その頃「世にも美しいダイエット」と言う糖尿病患者用のレシピを京都のM先生という方が，出していて，スタンダード制限食ですね。著者は残念ながら故人となってしまった，宮本美智子さんでした。
  
  　今は目も本当に遠くが良く見えるようになり感激です。そう言えば戦争中は近眼が減ったと，何かに記されていました。慶応大学でも以前，糖と脂肪を摂ると一番（毛細）血管が詰まると言ってました。
  
  　界面活性剤が悪いと昔知り，有吉佐和子「複合汚染」と言う本でした。それ以来ズーッと天然油脂の洗剤に変え，そしてシャンプーを止めて現在に至っています。時にアレッポのオリーブ石鹸（2種類あり）使っています。（シリアの内戦が気になります）洗剤はミヨシ油脂の「そよ風」です。
  　意外だったのは，ワセリンが良いとは知りませんでした。長年オリーブオイル（日本薬局方）が唯一の化粧品です。昔見た時，petroleum oil と記されていたので，止めてしまいましたが，傷には菌の餌にならずオリーブオイルより良いと，納得です。
  
  　和田研究所が出たので，ビックリ，懐かしくメールしてしまいました。1位だった彼女にも，詳しく聞いてみようかな～と思っています。先生のブログを，若い人もに教えて大喜びされています。色々多岐に渡ってトテモ勉強になります。感謝多々でございます。

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【06:00】

• 　『ゼロからトースターを作ってみた』という本のレビューを追加。現代における知的冒険とはこういうことを言います。

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• 　「千日回峰行と摂取カロリーの問題」についてのメールをいただきました。
  　五木寛之氏のエッセイ[元気]の中に，比叡山の千日回峰行の話がありました。
  　一千日にわたり，塩茹でジャガイモ2個，豆腐半丁，うどん半皿を1日2回，これのみ。この食事で，1日30～80㎞を山中から市内まで一千日あまり歩き，700日を越すと，9日間の断食・断水・断眠という[堂入り]という荒行。
  　当然万人には出来ず，比叡山が信長に焼かれてから現在まで，達成者は僅か50人足らずらしいですが…
  
  　栄養学の見地で計算すれば，大阿闍梨(千日回峰行達成者の尊称)の体重は0㎏になるそうです(カロリーのイン・アウトプットが合わない) 　夏井先生も仰られてますが，カロリー・ビタミン計算等の栄養学は，無意味という事ですね。
  　現代の栄養学から考えると「それしかカロリーを摂っていないんじゃ死んじゃいます！ 止めなさい！」となりますが，なぜか達成者が50人もいるという不思議です。ここに神様とかスピリチュアルとか超常現象を持ち込むか，「栄養学がそもそも間違っているんじゃないの？」と考えるかで，大きく違うと思います。

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• 　糖質制限について，こんなメールをいただきました。鋭いですね。
  　2012/10/22の更新履歴に掲載された「マフェトン理論についてメールした大学教員」さんのメールに，炭水化物を摂取した際，なぜか，次の食事までに必要とするカロリー以上に脂肪に変換し蓄積している可能性が示されていましたが，その理由になりそうなものを思いつきました。
  
  　それは，「秋」です。
  　人間の進化の過程で，炭水化物や糖分を多く含む食材がふんだんに手に入る時期が主に秋のみであった。（木の実や果物？）
  　これを前提とすると，どうも，秋に「太る」ための体の仕組みではないかと思うのです。
  　秋に太るために
  

  糖・炭水化物を速やかに出来るだけ多く脂肪にする→可能な限りの量の炭水化物を消化によって糖分にして吸収し（血糖値の異常上昇），さらに，次の食事までに必要なカロリーなど気にせず，ドンドン蓄える（インシュリンの大量分泌）

   

  　また，低血糖が食欲増進の原因であると仮定すれば，
  

  食事の回数・量を増やすために，食欲を増進させる→インシュリンの大量分泌を続け，血糖値を下げ食欲を喚起する。

   

  　つまり，秋の短期間に太るために
  

  炭水化物・糖を食べる→たくさん脂肪が付く上に，すぐにとてもお腹が空く→また，たくさん食べる。

   

  　という，とても効率的な仕組みになっているのではないかと。
  　炭水化物・糖がふんだんに何度でも手に入るのが秋のみであったため，太る仕組みに季節を限定する機能が備わる必要性がなかった・・・。そのために，現代人は「年がら年中　秋」という状態なので，そりゃ太るわ。
  
  　という感じです。
  　脂肪が胴回りに付くのも，らくだと違って，寒い地域では表面積が体積に比べて小さい（丸っこい）ほうが有利だからかもしれません。
  　穴だらけの推論だと思いますが，もし，お目通りいただけたのでしたらこれ幸いに存じます。

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• 　宴会仲間・湿潤治療仲間・糖質制限仲間のいりえ内科クリニックの入江先生からのメールです。
  　１０月に先生のところにメールをさしあげました血糖変化のことですが，画像をつけて自分のHPにアップしました
  

  【院長のひとりごと】

   

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• 　【パキスタンの女子学生２人，タリバーンに酸をかけられ重傷】
  　イスラム原理主義について時々書きますが，要するにこの連中の考えは
  　ムハマンドがお生まれになってからしばらくはイスラム社会は世界をリードしていた。しかし現在は後進国だ。どこに違いがあるのか。
  　違いは信仰心だ。昔は信仰心が篤くてアラーの神に愛されていたのに，今は信仰を失って神が見放したのだ。だから，ムハマンドの頃の信仰心を取り戻し，ムハマンドの教えに忠実に生きれば，また我々は世界をリードできるはずだ。
  ということのようです（・・・私の理解では・・・）。そう考えたくなる気持ちはわかるし，12世紀ころまではイスラム社会が科学技術も文学も世界最先端だったんだぜ，というのも事実です。
  
  　でもね，ムハマンドの頃，つまり西暦8世紀の社会に戻せというのは，日本で言えば「大化の改新に戻ろう・蘇我入鹿の頃はよかった」，中国で言えば「唐の時代に戻そう」，ヨーロッパで言えば「カール大帝の頃に戻ろうぜ」・・・と，そう考えるのと同じです。
  　要するに，1200年間で世界全体のルールが変わっているのに，タリバンの皆様は，そういう現実のルールの変化を無視して，8世紀の規範・ルールに戻せばい世界のルールもそれに合わせて変わるはずだと考えているわけですよ。こんな国で生まれなくてよかったと思うしかないし，こんな大馬鹿連中が仕切っている国に生まれた女性はどれほど苦しい思いをしているかを想像すると，胸が痛いです。
  
  　ちなみに，なぜ現代からいきなり8世紀に戻そうという発想が彼らの脳みそに浮かぶかというと，普通の歴史教育（例：7世紀に何があり，8世紀にはどういう変化があり，そして13世紀にはどういう事件があり，どのようにして現在の社会が作られたのか・・・という経時的変化）が全く欠落しているからだそうです。彼らの感覚からすると，現在の状態があって，そのちょっと前が十字軍のあたり，その前にイベントがムハマンド誕生となり，8世紀は「ちょっと前」に感じているんだとか。だから，「ムハマンドの頃の社会に戻そう」というのはおとぎ話の世界ではないと考えているようです。

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2012/11/03　・・・[08:00]／[09:30]

【09:30】

• 　こんな情報も寄せられました。
  　なんと，あの，「ほっケース」がガチャガチャになっておりました。ラインナップはホッケ・アジ・キンメ以外にサンマ・カキ・ホタテと揃っているようです。当院のスタッフが見つけ思わず手を出したらしいのですが，何度やってもホッケしか出なかったそうです。
  　ペンケースの方は我が家では，ホッケをカミさんが，アジを子供が，キンメを私が仕事中に使っております。
  　ちなみに私は本家の「ほっケース」と「きんめちゃん」，そしてこの「ほっけストラップ」も持っています。患者さんに見せてウケまくっています。
  

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【08:00】

• 　本日（11月3日）の日本テレビ『世界一受けたい授業』（19:56～20：56）で湿潤治療が取り上げられます。私の出演はありませんが，私の著書『さらば消毒とガーゼ』が私の代わり（？）に出演（？）する予定です。

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• 　「45歳女，職業大学講師（医学系）」さんからのメールです。
  　湿潤療法，糖質制限，シャンプーレス，ワセリンワックスがけ，どれも実践し，素晴らしい成果をあげています。
  
  　糖質制限は今年の3月に踏み切りました。肉や卵，油脂類は多くとってますので，摂取カロリーは以前とあまりかわらないはずですが，何の苦もなく，7か月で11キロの減です。（162センチ72キロ→61キロ）
  　まだまだ落ちる様子で，どんどん着る服がなくなっていきます。うれしい悲鳴です。もともと，膝を故障していましたが，それも全く感じなくなりました。
  
  　シャンプーレスも，本当に快適です。頭皮の状態が気になることもありません。ただ，石鹸の匂いが好きなので，ちょっと残念な気もしますが・・・
  
  　手荒れも，人生を変えるような劇的な治癒です。手荒れのせいで，仕事を変えざるをえなくなったのですが，10年以上ぱっくり割れて出血の絶えなかった右手が使えるようになったのは，奇跡です。指紋は再生しておりませんが，毎年ステロイドと綿手袋とゴム手袋と何枚も重ねても，皮膚科に毎月通っても全く治らなかったものが，治りました。それもたった数百円のワセリンで！！
  
  　18禁な話題ですが，男性のほうでいくつかご報告がありましたので，女性の症例ということで。糖質制限をして，10キロを減量したころから気がつきましたが，もう少し前からかもしれません。性欲が亢進したということではありませんが，たいへん感じ方が変わり，夫婦ともども驚き（と喜び）を隠せません。いままで，性交渉というものは正直うっとおしいと思うこともしばしばでしたが，それが全くなくなりました。
  　以前，「糖質制限したらEDが治り，男性機能が復活しました！」というメールをいただきましたが，どうやら不感症（？）も治っちゃうみたいです。ビバ！ 糖質制限！

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• 　「『遥かなるセントラルパーク』読んでみたい！」メール，昨日も多数いただきました。作者のトム・マクナブさんになりかわり，御礼申し上げます。お読みになりたいという方はメールでご連絡下さい。

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2012/11/02　・・・[06:00]／[08:30]／[12:00]／[13:00]

【13:00】

• 　「５０代後半，糖質制限歴２年４か月の一般人」さんからのメールです。
  ミス日本コンテストで有名な和田研究所

   

  　和田式食事法の「気を付けることは！」をご覧ください。まさにスーパー糖質制限食です。
  　５０年の歴史を持つそうなので，まさに糖質制限の安全性についての長期エビデンスになるのではないでしょうか。
  
  　また，ミスユニバースの食事法も，血糖値を上げないことが大切としています。ここでは　炭水化物１：タンパク質２：野菜３+良質な油脂が理想としています。
  　美しい体を作るには，炭水化物は敵だということですね。

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【12:00】

• 　広島市で湿潤治療をしている伊藤内科の伊藤先生から，以前にも話題になった「中心静脈栄養は糖質過多ではないか？」という話題についてメールをいただきました。
  　夏頃より中心静脈栄養の話題が何回か投稿されて議論があり，ずっと気になっていましたので投稿します。というのは，やはり現状の中心静脈栄養の糖質の投与量が極端に多く，それに関連した問題が多いと思うからです。
  
  　現状認識としては
  

  1. 日本ではアメリカ流の糖質メインの中心静脈栄養を行っている。
  2. ヨーロッパではthree-in-one bagのＴＰＮ製剤があり，脂肪の投与量が多い。
  3. ヨーロッパでは，大豆脂肪製剤（ＳＯ）のみでなく，オリーブオイルや魚油など色々な脂肪製剤が使用されている。

   

  　現状の問題点として思うのは，心臓外科の先生の御指摘のとおりと思います。
  

  1. 穿刺時のトラブル
  2. 血糖の乱高下

   

  　１については医療関係者なら想像がつくことと思います。上手な先生でも絶対に失敗しないとはいえません。なにより自分ができるだけされたくない（これがこのメールをしている理由の一つなんでしょうね）。処置を受ける方は恐怖感がありますね。
  　高血糖に伴う易感染性。逆に低血糖。ひどいときには昏睡（インスリンとステロイドの併用時に多い）。ブドウ糖投与のために，投与水分量も増え，心臓負荷も増える。これらの問題をおこさないために，頻回に血糖測定や輸液の変更などが必要で，病棟の医師および看護師の負担が増える。
  
  　これからの方向性としては以下が良いのかと思います。
  

  1. 出来るだけ末梢より行う。（末梢からでも1200-1300キロカロリー程度は投与可能）
  2. 栄養状態に問題があって，中心静脈投与をするにしても，脂肪製剤の投与を増やし，ブドウ糖をへらす。three-in-one bag製剤を導入する。脂肪製剤の種類を増やす。
  3. 必要なエネルギー量の再検討を。また人間に糖質は必須なのか？　（夏井先生のご指摘のように新しい栄養学が必要なのでしょうね）

   

  　「ある心臓外科」の先生が「ヨーロッパで一般的な脂肪製剤のＴＰＮを日本中ではやらせたい」といわれておられましたが，賛成です。
  　以前にも書きましたが，「安静時に1800キロカロリーの熱量が必要」というのは本当に正しいのか，「1800キロカロリーのうち6割は炭水化物で摂取しなければいけない」という栄養学の大前提は正しいのか，炭水化物や脂肪をフラスコに入れて燃焼させて発生した熱量から「炭水化物は1gあたり4キロカロリー，脂肪は9キロカロリー」と換算するのは本当に正しいのか・・・ということです。
  
  　現在，栄養学の基礎の基礎を勉強中ですが，調べれば調べるほど矛盾点が見つかってきます。厚生労働省の「食事バランスガイド」にしても，炭水化物・脂質・タンパク質の比率はなぜこの値になっているのかという根拠が書かれていません。

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【08:30】

• 　「横山大観と糖質制限」というメールをいただきました。
  　日本画家の最高峰・横山大観は，40歳頃から飯(米)を食べるのを止め(たまに食べても，なんと1～2粒のみ)代わりに日本酒を毎日，死ぬまで鯨飲しました。
  　往時は日に1升，晩年は1合弱でしたが，アル中にもならず，大病もせず，90歳まで生きています(無論，個人差は大いにあるでしょうが)。
  
  　日本酒の原料は米=糖質ですが，仮に大観が日本酒ではなく大量の米を常食していたら，90歳まで無病で生きる事は出来たか…？？
  　日本酒を含む飲み物に含まれる糖質は次のようになります。
  

  	日本酒	ビール	赤ワイン	焼　酎	ウィスキー	オレンジ ジュース	グレープ ジュース	ポカリ スウェット	コカ・コーラ
  糖質量 （g/100ml）	5.0	3.1	1.5	0.0	0.0	10.5	14.0	6.7	11.0
  糖質量 （g/720ml）	36.0	22.0	10.8	0.0	0.0	75.6	100.8	48.2	79.1
  糖質量 （g/1,800ml）	90.0	55.8	27.0	0.0	0.0	189.0	252.0	120.6	197.7

  　横山大観先生が1日に1升の日本酒を飲み，それ以外のコメ（主食）を食べなかったとすると，日本酒からの1日の糖質摂取量は90グラムです。
  　一方，白米のご飯1杯（＝糖質55.2g），うどん1玉（＝41.6g），6枚切り食パン（＝25.5g））ですから，1升の日本酒の糖質量はご飯2杯の8割程度，食パン4枚の糖質量の9割程度に過ぎません。
  
  　糖質制限にはプチ制限（夕食だけ主食抜き），スタンダード制限（朝食と夕食で主食抜き），スーパー制限（3食とも主食抜き）の3種類がありますが，横山大観先生の「米は一粒も食わないが，酒は1升飲む」という食生活はスタンダード制限とほぼ同量の糖質しか摂取していなかったとなります。芋や根菜をたっぷり食べていたとしても，プチ制限の糖質摂取量程度で収まっているでしょう。これなら「3食たっぷりご飯を食べる」生活よりははるかに健康的です。
  　また，プチ制限，スタンダード制限にしただけで脂肪肝が治って肝機能が正常化したという人が多いので，大観先生は「毎日1升」でも長寿・健康だったのかもしれません。

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【06:00】

• 　「外傷を湿潤治療している医師」，「熱傷を湿潤治療している医師」，「湿潤治療の講演をしている医師」に，愛知県豊田市の山田醫院／山田徳久先生にも加わっていただきました。ありがとうございます。

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• 　そろそろスキーシーズン，スノボシーズンが近づいて来ましたが，スキーやスノボが大好きな人は絶対に見てはいけない映画，《フローズン》を紹介。3人のスキーヤーが地上15メートルのリフトの上に取り残され，次にリフトが動くのは1週間後，という極限状態に置かれた様子を情け容赦なく描く，ソリッド・シチュエーション・スリラー映画です。

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• 　【きょうの健康　糖尿病　進歩する治療法「あなたにあった食事療法」】
  　11月8日（木）NHKの「きょうの健康」でどうやら糖質制限が取り上げられる模様です。

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• 　『ゼロからトースターを作ってみた』という本を30分ほどで読了。いやはや面白かったです。最も安く売られているトースター（食パン2枚を焼いて，焼き終わるとポンと上がってくるやつ）を分解してどんな部品からできているのかを調べ，その部品をゼロから作って，最後にトースターを組み立ててトーストを焼いて食べよう・・・と思いついたイギリスの大学生の記録なんですよ。
  　「トースターを作る？ ニクロム線と二股ソケットと電線を買ってきてつなぎ，それをステンレス板とかで囲めばいいだけじゃないの？ アキバに行けば1000円もしないで作れるんじゃないかなぁ」って思いませんか？
  
  　ところがこの大学生のやることがすごいの。鉄鉱石を鉱山から調達してきて自宅のガスコンロで精錬するところから始め，電線（＝銅線）を作るために銅鉱山の廃鉱に溜まっている泥水を電気分解し，原油を生成してポリプロピレンを作ってそれを重合させてプラスチックを作ろうと挑戦するんですよ。いわば，青銅器時代から20世紀までの人類の技術の歴史を，まさしく「ゼロから」追体験していくのです。
  　ところが，最後のニッケル（＝電熱線を作るのに絶対必要）を作るところで大苦戦。イギリスのニッケル鉱山あとは閉鎖されて立ち入れないし，ロシアのニッケル鉱山は外国人立入禁止区域なんですよ。しかも，論文提出の起源はあと2週間に迫り，貯金通帳はすっからかん。
  
  　それでもこの学生は最後までやり遂げ，トースターにスイッチをいれるのです。もう感動の嵐です。

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• 　「ガーゼなどの衛生材料を製造しているメーカーの技術者」さんからのメールです。
  　ガーゼ等の衛生材料や医療材料を製造販売している会社の技術者です。
  　HPのタイトルから，なんだ（怒）このホームページは商売敵か？と思い早3年，すっかりファンになった一人です。手軽に人体実験（糖質制限，湿潤治療，シャンプー・石鹸レス）ができる項目が多く参考になり日々の生活に取り入れています。うれしいことばかりなので報告します。
  
  ＜糖質制限＞
  　元から細身でしたが30歳を過ぎてから毎年じわじわ体重が増加してきていました。ブログを見てから，なんちゃって糖質制限を実施（大盛りごはんをやめる／間食をスナック菓子→ナッツ類，チーかま等／加糖入りジュースを飲まない／ラーメンorうどん+ご飯類の食事は止める）しました，その他は変更なしです。
  　その結果，身長167cmですが，昨年の健康診断の結果を比べると，
  

  • 体重（58.8Kg→53.4Kg)
  • BMI（21.1→19.3）
  • HDL（72→77）
  • LDL（113→96）
  • L/H比（1.57→1.25）
  • 中性脂肪（55→59）

   

  といずれも改善！！
  
  ＜水虫＞
  　シャンプー，ボディーソープをやめてから，肌の調子（乾燥肌）がよくなりました。また，毎年4～9月に症状がでる足のかゆみ（水虫と思われる）が今年は出なかった。今年から5本指ソックスを全面採用し通気性が向上したことも影響があると思われます。
  
  ＜にきび等の吹き出物＞
  　なんちゃって糖質制限を実施してから疲れた時に必ず顔に出来ていたニキビや吹き出物ができなくなった。吹き出物ができるとヒゲそりの時にとても邪魔だったので，とってもGoodです。
  
  ＜その他＞
  　日焼け後もワセリン塗布で”ひりひり”知らず！！
  　擦り傷も湿潤治療で”かさぶた”なしで素早くきれいになる。
  　喘息（咳喘息）も調子がよくなりました。
  　なにより，あまりお金がかからないのもGoodです。

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• 　【「最近のコーヒーメニューはわかりにくい！」とのクレームから，ものすごくわかりやすい名前に変更】
  　日本のコーヒーチェーン店のメニューもこうして欲しいです。あのメニューは「わかっている人しかわからない」仕様になっていて，それを知らない客にとっては，メニューに並ぶ「〇〇ラッテとか●●モカ」という文字列は文字情報として機能していません・・・少なくともオッサンには・・・。

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• 　【アルゼンチン，投票年齢１６歳へ引き下げ　１３年選挙から】
  　私は悪くないと思います。だって，「高齢者は死ぬまで選挙権がある」という現行制度では，少子高齢化になればなるほど政治家は「高齢者に有利な政策」を提案し，それは裏返せば「若者に不利な政策」となります。年金制度なんてまさにその典型です。
  　考えてみれば，「お年寄りは死ぬまで正しい判断ができて投票する能力があり，若者には判断力がないので投票権を与えない」ということを大前提にしている現行の選挙制度ってどうなんだよ，と思います。国の未来を創るのは老人でなく若いせいだだからです。年寄りばかりの国家が繁栄した試しはありません。

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2012/11/01　・・・[06:00]／[07:00]／[11:30]

【11:30】

• 　Kindleストアにどんな本があるのかなと思って眺めたりしていますが，光文社新書とか講談社現代新書などのキーワードで検索すると，いろいろ見つかりますね。例えばこんな感じです。
  
  1. 【光文社新書】
  2. 【講談社現代新書】
  3. 【新潮新書】
  4. 【青春新書】
  5. 【ソフトバンク新書】
  6. 【NHK出版】
   

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【07:00】

• 　江部先生や私の本がKindleストアからも購入できるようになりましたので，リストアップしました。 iPhone, iPad, iPod touch, Androidのスマートフォンやタブレットで読めます。
  

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【06:00】

• 　10月30日の朝に書いた「タブレット端末と日本語」の問題について，さらに追加します。
  
  　スマホやタブレットにはさまざまな日本語入力方式があり，私も様々試してみました。現在使っているスマホではフリップ形式でひらがなを入力し，予測変換で漢字にしています。慣れるとそれなりのスピードで入力できますが，やはりキーボードでの日本語入力の速度には比較になりません。
  
  　多分，メーカー側もそれを知っているからこそ，予測変換という力業を考え出したのではないかと思われるし，それを可能にしたのはあの小さな筐体に積み込める超高性能なCPUと膨大なメモリ搭載量でしょう。また，入力したわずかな情報から次々に適切な候補を予測して表示していくアルゴリズムもとんでもない完成度です。
  
  　ですがこれは裏返せば，スマホやタブレットでの文字入力がすごくしづらくて，しかもそれを改善する方法が見つかっていないからと言えます。つまり，一種の敗北宣言です。恐らくスマホもタブレットも現在の基本形（全面に情報を表示し，それを指で触って操作する）は当分の間は変わらないでしょうし，筐体はより薄い方向に進化するでしょうから，文字入力方法も大きく変化しないと予想されます。つまり，キーボード入力に比べると入力しづらいが，それを溢れんばかりのCPUパワーとメモリ量とソフトウェアの改善で力技的に改善する，という方向で進化するんじゃないでしょうか。
  
  　しかしこれは，人類が1万年ほど前から続けている「脳みその中に浮かぶナニモノかを言葉に置き換えて表現する」という作業を進化させる方向には作用しない，ということになりかねません。人類文明とは，外界と接して得られる情報とそこから浮かんでくるナニモノかを，言葉や数字や図形イメージに置き換えることから始まったと私は考えていますが，もしも将来，コンピュータの多くが現行のスマホやタブレットに置き換わった時，「ナニモノかの言語化」は停滞する可能性があります。現在のスマホやタブレットはこの「ナニモノかの言語化」作業をするのに面倒すぎて手助けにならないからです。
  　スマホやタブレットが予測変換で生み出してくれる文章でも「〇〇を食べた」，「〇〇はかわいい」，「〇〇はいいね」程度の内容を伝えるなら十分ですが，それ以上に複雑な「ナニモノか」を表現しようという意欲があっても，実際に文章化するのは大変です。そこで苦労するより，予測変換が出してくれる候補から選んだほうがはるかに楽です。その結果，タブレットで作った文章は「誰が書いても同じ」になっていきます。スマホの画面のサイズには上限があり，視認できる文字サイズの下限が決まっているため，表示される予測変換の数には限りがあるからです。
  
  　アップルが iPhone や iPad という新しいツールを生み出したことは素晴らしいし，それによってインターネット接続はパソコンより垣根が低くなったし，その結果として情報を手軽に手に入れられるようになったのは事実です。まさに「新たなモノの形と機能」の創造です。
  　しかし，その創造物が何を生み出すかは製品化された時点ではわかりません。E = mc² という物理学上の公式を発見した時点で，それが核爆弾に結びつくことは予想できないのと同じです。
  　アップルが世に送り出したプロダクツがその後の日本語文化に影響を与えた，となるかもしれません。しかし現時点で判断する限り，それは「文章としての日本語」を豊かにする方向には影響を与えないような気がします。もちろん，杞憂で終わって欲しいと切に願っていますが・・・。

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• 　逆流性食道炎と糖質制限についてのメールをいただきました。
  　私は双極性障害で治療を受けており，ラミクタールという薬を飲み始めて逆流性食道炎になりました。（副作用なのか因果関係は不明ですが，主治医との話ではかなり濃いということになっています）
  　私の病気についてはブログに書いています
  　２～３ヶ月かけて逆流性食道炎と糖質制限というテーマ？で人体実験しました。皆さんのようにうまく説明できていませんが，その結果をブログに書いてみました。
  
  　なんちゃって糖質制限なので，月に１～２回はケーキも食べるし昼にはうどんを食べることもありますが，激痛は皆無となりました。糖質制限食で胃の調子を整えていたら，以前では口にするだけで痛みが出ていたソイラテも普通の辛さの物も安心して食べられるようになりました。
  　糖質制限万歳です。

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• 　昨日（10月31日）に紹介した抗肥満薬について，「元MR」さんからこんな情報をお寄せいただきました。
  　本日取り上げられている「cetilistat」ですが，ロシュから海外で発売されている「orlistat（商品名ゼニカル　xenical）」と同種同効薬になると思います。
  

  【膵リパーゼ阻害薬】

   

  で，10年ほど前，そのゼニカルを数カ月服用しました。
  　当時は（今でもそうですけど）食べたものを包みこんで排泄します的なダイエット食品が花盛りでした。そんな中，きちんとした医療用医薬品で個人輸入すれば入手できたものが上記ゼニカルでした。確か3カ月ほど服用しました。
  
  　毎食後服用することで約30％脂質の吸収を抑えてくれるという触れ込みでした。結果は結構良くて5kgぐらいやせたのを覚えています。（183cm90kg→85kg程度）
  　糖質制限とは比べるまでもありませんが，それでも1.7kgよりは痩せました。
  
  　ところがこの薬は厄介な点がありまして，何しろ脂質を吸収しないということはその分排泄されるということになります。ちょっと尾籠な話になりますが，吸収されなかった脂が液体のまま便と一緒に出てきちゃうんですよ。
  　メーカーは確か生理用ナプキンをお尻にあてておくといいよ的なアドバイスをしていたぐらいで常に油断できません。MRをしていた時代ですから訪問先のトイレや訪問ルート上のトイレの場所を常に意識していないといけなかったです。当然脂ですから滑りも格段に良くなるわけで…。
  
  　糖質制限を知っていようがいまいが，あの排泄に伴う「脂質管理」？はもうしたくありませんし，そもそもこの薬では血糖値も下げませんもんね。まあ今回のcetilistatが同じようになるかどうかはわかりませんが。
  
  　そういえばある元アイドル歌手の体型維持にこんなにサプリメントを使ってます，というようなテレビ番組をそのころ見ました。その一世を風靡した二人組の女性歌手の左側の人が使っているサプリの中に紛れてゼニカルが映し出されてたんです。私はそれを見て
  

  「この人もお尻から脂が出てるのかなあ，UFOとかサウスポーとか踊っている時出ちゃったら大変だろうなあ。」

   

  と思わず心配したものです。
  　このメールを読んで，【巨大深海魚を釣って食べたら尻から油が！】という体験記を思い出しました。

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• 　【ヒトの脳は加熱調理で進化した？】
  　面白い記事ですが，記者自身が因習的な考えに囚われているため，中途半端な内容になってしまいました。
  
  　「狩猟採取民としての歴史のほうが長かった」と正しいことを書いておきながら，「ゴリラと同じように，生のフルーツや野菜をそのままむしゃむしゃと食べるだけ」と間違ったことが書いてあるし（野生のゴリラはフルーツも野菜も食べません），「砂糖と加工食品の過剰摂取は，肥満，高血圧，糖尿病，心臓病といった病気につながる」と正しく書いているのに，「乳製品と穀物を欠くと体には危険だと考えられている」という嘘も書いてあります。要するに，全てにおいて中途半端な解説記事です。
  
  　正解は「糖質（＝炭水化物と糖分）を摂取せず，その他の食品（＝蛋白質と脂質，葉野菜）は加熱して食べる」なんですよ。「狩猟採取民の食生活が一番生理的に合っている」⇒「生で食べないといけない」と短絡的に考えるからいけないのです。私たちは，石器時代以前の食材・食事を加熱して美味しく食べればいいのです。