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2010/04/30
- 5月21日の「すみだ医師会」での講演の詳細が決まりました。
- こんなクズ映画に《リヴァイアサン》という由緒ある名前をつけた配給会社,ナイス・ジョブ!
- 開始ページのアクセスカウンタの下の「1行情報」を更新。現在,15個くらいのネタがランダムに表示されるようにしています。
- 【自殺者の7割が精神科受診 抗うつ剤副作用疑う声も】
以前から「衝動的殺人を犯した人のほとんどが,精神科で抗うつ剤を処方されていた」という噂が流れていますが,今回は「自殺者の7割が抗うつ剤の処方を受けている」という事実です。うつ病と診断され,治療を受ける人が増えているのに,自殺者は減っていません。
現在,政府をあげて「うつ病は国民病だが,早期に発見して早期に治療すれば治る病気です」とキャンペーン中で,各製薬メーカーも「早期うつ病の診断と抗うつ剤の使い方」という勉強会を各地で開いています。私の病院の医局勉強会でも,今年になって数回「抗うつ剤」がテーマでした。
誰が得をして,誰が損をしているんでしょうか。
- 【「浮世離れした」が真意=鳩山首相コラムで釈明-米紙】
"loopy" を英和辞書で調べても「浮世離れした」という訳は見つかりません。最新の俗語なんでしょう・・・多分。
- 【脱脂粉乳は本当にまずいのか】
「脱脂粉乳=まずい!」というのが常識ですが,私は昭和32年生まれなので,恐らく「脱脂粉乳全盛期」世代だと思うのですが,なぜか脱脂粉乳の「まずさ」を覚えていません。
そういう「脱脂粉乳はこの世の飲み物と思われないくらい不味かった」というオヤジ世代の言い伝えを検証すべく,果敢に挑戦しているのがこの記事です。そしてさらに[脱脂粉乳]+[乳脂肪]=[牛乳?]という仮説を提唱し,検証しています。すると,驚きの結果が!!
そしてさらに,脱脂粉乳でヨーグルトを作るという前代未聞の実験に突入! これぞ科学です。
- 【Kindleが5月末にアップデート、Facebook & Twitter連携】
明らかにiPadを意識しての機能強化です。PDFファイルの拡大縮小ができるようになったのが実用です。ただ,iPadとの機能の争いになるとKindleにとっては「相手の土俵で闘う」事になり,不利な戦いを強いられます。「iPadにある機能の強化」も大切ですが,「iPadにない機能の強化」がもっと大事じゃないかと思いますが・・・。
- 【ソニー、「VAIO New Ultra Mobile」を予告。クーポン提供キャンペーン実施】
現時点では謎の新機種ですが,どうやら「三つ折り(?)のType P」らしいです。ううむ,Type Pか・・・老眼にはちょっと辛いというか,使えないかも・・・。あと数日で53歳になっちゃうしなぁ。
- 【両生類で初、カエルのゲノム解読 奈良先端大准教授ら】
「魚類と四足動物の違いは、遺伝子本体の違いによるのではなく、それをいつどこで働かせるかのスイッチの働きの違いによると考えられる」というのが面白いです。「陸上生活に耐える皮膚への進化」もこれで解明されるんでしょうか。
- 【高速1000円最後の機会 渋滞は36キロに】
そういえば,昨日の常磐線特急,行きも帰りも全然混んでなかったな。1日からの新幹線も混んでないといいな。ちなみに,高速道路4社によると,GW中はそこらの高速道路が50キロ,60キロの渋滞だとか。
- 【上海万博開幕!】
既に中国名物,本物チケットよりはるかに多い偽物チケットが出回っているようです。さすがは「お家芸」!
- 明日から全国的に5連休に入りますが,これまで書きためたB級映画を中心に連日更新をする予定です。
2010/04/28
- 私オリジナルの「手指の包帯のまき方」です。動画つきで解説しています。
- 気がついた人はいますか? 開始ページのアクセスカウンタの下の「1行情報」がページを開く度に変わるようにしてみました。現在,10個くらいのネタがランダムに表示されるようにしています。「ページの再読み込み」でも表示が変わります。ちなみに,簡単なJava ScriptをHTMLファイルに埋込みだけでできるんですね。そうか,「今日の運勢」とか「オミクジ」はこれで作っていたのか。
- 【動画:離した指も追いかける Cypress社のタッチパネル】
これはマジ,すごいです。この動画にはびっくりしました。おまけに,位置だけでなくタッチパネルと指の距離まで感知しています。一体どういう技術なのか私にはチンプンカンプンですが,タッチパネルに触らなくても画面の一部を拡大表示できるのは,すごく便利ですね。早く実用化して欲しいです。
- 【小沢氏は「起訴相当」 検審が議決 土地購入事件】
検察審査会とはランダムに選出された11人の市民によって構成される機関です。この議決を受けて,検察は再度この事件について起訴するかどうかを検討することになります。Wikipediaによると検察審査会が「起訴相当」と決議した事件で,実際に基礎に持ち込まれるのは2割から3割くらいとのことです。
- 【生卵が飛び交う、乱戦ウクライナ国会】
食べ物を粗末にしちゃ駄目だろ,ウクライナ国会! どうしても卵を投げるなら,腐って食べられなくなった卵を投げようね。
- 【ペットフードが水不足を招く?】
アメリカの大穀倉地帯は基本的に,豊富な地下水を組み上げることで維持されています。そしてどうやら,この地下水の水位がどんどん下がっているらしいですが,この記事にもあるようにアメリカの政府機関は水の使用料についてのデータ収集を止めてしまったため,正確な現状分析ができないままになっています。
多くの専門家が「もしかしたら,アメリカの地下水はかなりヤバいことになっているんじゃないの?」と考えているようですし,それ以上に,中国の水問題が深刻らしいです。
2010/04/27
- スティーブン・キングの小説をもとにした映画《ショーシャンクの空》を紹介。これは掛け値なしの大傑作映画です。
- 【ハイテク機能満載のスイスアーミー・ナイフ】
アーミーナイフのように見えて実は,32GBのUSBメモリ,Bluetooth対応リモコン,レーザーポインターなどが一緒になったものです。データ保護機能はほぼ完璧と思われます。店頭で見たら絶対に衝動買いするだろうな。
- 【日航の路線、16道県が存続要望】
JALが名古屋空港(小牧空港)から路線撤退を表明し,それに対し,16都道府県の知事が存続を要望・・・ということらしいです。ちなみに,名古屋空港の路線を見ると,秋田⇔名古屋は一日二往復,山形⇔名古屋は一往復,新潟⇔名古屋が二往復・・・です。
例えば,山形から名古屋に行こうとすると,JRなら,朝9時に山形を出発すれば名古屋に14:00に到着と5時間もかかります。しかし,山形空港から名古屋空港ならたった65分! これだけ見ると,飛行機の圧勝でありJRには勝ち目はありません。しかし,空路には一つだけ弱点があります。到着するのが18:35だけで,これより早くは名古屋空港にたどりつけないことです。しかも,この一便に乗り遅れると翌日の夕方まで飛行機はありません。つまり,山形空港から名古屋空港への飛行時間は65分でも,朝9時に山形を出発すると考えると名古屋空港に9時間かかって到着です。つまり,飛行機の方が圧倒的に遅くなります。
となると,常識的には飛行機ではなくJRを乗り継いだ方が便利ですし,JRを選ぶ人が圧倒的多数でしょう。山形空港で8時間も時間を潰さなければいけないのなら,さっさと山形新幹線に乗った方が早いです。もちろんこれは,他の路線についても同様です。こんな「低速の乗り物」を選ぶ人はいません。
- 【こころの遺伝子~あなたがいたから~「どん底でこそ笑え 西原理恵子」】
何気なくテレビをつけたらこの番組が流れていました。鴨ちゃんとのエピソードはほとんど知っていましたが,途中から涙が止まらなくなりました。
- 【200メートル耐水のUSBメモリ Flash Survivor GTR】
そうか,これなら重要データを入れたUSBメモリを200メートルの海底に落としても大丈夫か。大切なデータは保護されます。問題は,200メートルの海底でこのメモリを見つけられるかどうかだけです。
2010/04/26
- 「水疱,血泡,皮下血腫の治療方針」についての質問をいただきました。
- 「プラスモイストP取り扱い薬局一覧」に,宮崎県都城市のメディカルシティ東部病院 外傷救急センター 売店を追加しました。
- 【さよならフロッピーディスク、来年3月販売終了】
オジサン世代のパソコンユーザーにとっては感慨深いニュースです。オジサンがね,一番最初に触ったコンピュータ(当時は「パソコン」という言葉すらなかったんだよ)はカセットテープにデータを書き込むタイプだったんだよ。音楽用のカセットテープだよ。ソフトが起動するだけで延々と時間がかかったよなぁ。その後,ちょっとブランクがあって,次にパソコンに触ったのはNECの98全盛期で5インチフロッピーディスクが2基並んでるやつ。当時のコンピュータは文章書きとゲームにしか使い道が無く,プレゼンテーションソフトなんてなかったから,学会用のスライドは,手描きの原稿を薬メーカーのMRさんに渡して,これできれいなスライドを作ってね,と頼んだりしたものでした。
3.5インチフロッピーはソニーが開発し,1983年頃からホビー機向けに販売されたようですが,当時は5インチに比べると高価だったため,それほど普及していなかった印象があります。3.5インチのディスクが本格的に普及したのは私の印象では1989年の「98ノート」とエプソンの「286ノート」の販売からでしょう(ちなみに,私が一番最初に買ったノートパソコンはエプソンの286Fでした。もちろん,その数年前から東芝の初代ダイナブックが販売されていましたが,普通に仕事に使えるというものではなかったと記憶しています)。
ちなみに,5インチフロッピー,3.5インチフロッピーの容量は1.2MBですから,今のデジカメの画素数なら1枚の画像も入りません。
というわけで,フロッピーディスクは消えて行きますが,それでもZIPディスクに比べると比べ物にならない長生きの人生(?)でした。
そうそう,フロッピーといえば2インチフロッピーディスクというのもあり,ソニーのワープロ専用機などで使われていましたね。独自規格が大好きなソニーならではディスクでして,私も一時期使っていましたが,これは極めて短命の商品でした。
- 【米紙の普天間報道「事実ではない」 首相、現行案受け入れを否定】
鳩山さん,自分からどんどんハードルを上げてます。退路を断つ,背水の陣を張る,というのが鳩山さんの好みかもしれませんが,そういう個人的好みを「現実の政治」に持ち込まないで欲しいです。政治は言葉遊びでもなければ,意地の張りごっこでもありません。
- 【分散休日で離散ファミリーは夢を見られるか】
「5月と秋の大型連休を分散化させる」ことはいいとしても,「そもそも,観光立国ってのはどうなのよ」というエッセイで,内容は鋭いです。「観光立国という発想は村おこしと似てないか?」との指摘には深く頷いてしまうのでありました。
私は講演で全国各地に出向いていて,まだ行ったことがない県は鳥取県だけです。もちろん,全国の観光地にも行っています。しかし,観光はほとんどしたことがありません。
札幌には10回以上行っていますが,いまだに札幌駅と大通公園やススキノの位置関係がわかりませんし,時計台も見たことがありません。名古屋には数十回行っているのに名古屋城は見たことがありません。大阪の講演も10回どころではありませんが,大阪城は見たことがないし,道頓堀がどこにあるのかもわかりません。横浜駅と新横浜駅の位置関係もいまだによく分からないし,横浜中華街がどこにあるのかも不明です。超有名温泉地もかなり行っていますが,温泉に入ったことはほとんどありませんし,温泉に入っても3分くらいで飽きてしまうので,することがなくなって風呂から上がってしまいます。同様に,「雄大な大自然」を見ても「絶景の夜景」を見ても,やはり数分間で飽きてしまいます。
食べ切れない量の山海の珍味が並べられた「温泉旅館(ホテル)の豪華な夕食」も好きではありませんし,駅弁もあまり好きではありません。「駅弁コンテストで上位入賞!」とうたっている駅弁は昔は物珍しさから食べましたが,どれも山海の珍味,地元の肉と魚を詰め込んだだけで,味付けはどれも似たり寄ったりです。おまけに,どれもこれも栄養バランスが極めて悪いです。有名駅弁だけ食べ続けたら,多分3日目には体調を壊すんじゃないでしょうか。要するに,駅弁も温泉旅館の食事も,日常の食事ではなく「ハレの日」だけに提供される特別食であり,「生きるための食事」からは程遠いものです。
観光というのはつまり,「体に悪そうな豪華駅弁や,温泉ホテルの食べ切れない豪華夕食」を「一見の客(=観光客)」に売って儲けてやろうという産業形態じゃないでしょうか。「いつもの生活を忘れて非日常的なところに来たんだから,食べるものも非日常的なものでいいよね」という暗黙の了解で成り立っています。これは,観光地で売っているお土産も同じです。日常的には絶対に使わない(使えない)非日常的な商品が売り物であり,「一見(いちげん)の客(=カモ)」しか買わない商品です。ボッタクリとわかってもそれを笑って買ってくれる客(=カモ)がいて初めて成り立っている商売です。
これは裏をかえせば,「カモ」がいなくなった時に崩壊する産業形態であり商売様式だと言うことになります。例えば,エジプトの観光客相手のインチキ商売は,まだ騙されていない人間がいることを前提にしています。一度騙されたら二度と騙されないからです。つまり,エジプトの観光客相手の商売をすべての人が知ってしまったとき,エジプトの観光業は崩壊するはずです。ボッタクリのターゲットである「カモ」がいなくなるからです。そしてこれはもちろん,日本の観光地・観光業についても同様です。
というわけで,観光産業は「カモ」が次々と生まれてくることを前提に成立している業種だと言うことがわかります。だから,人口が減ってくると必然的に衰退していきます。騙して商品を売りつける「カモ」が少なくなっていくからです。
現時点では,銀座や秋葉原は中国人観光客で繁栄しています。しかし,同様のショップが中国にでき,同様のものが手に入るようになれば,彼らは来なくなります。
もちろん,一見の客でなくリピーターが次々と訪れるようになれば,永続的に観光で食っていけますが,これは実際にはかなり難しいです。ほとんどの観光地は,観光客をカモ扱いする商売しかしていないからです。
- 日本語入力を全面的に「Google日本語入力」に切り替えてしばらくたちます。まだベータ版ですが使い勝手がよく,医学用語はデフォルト状態でもかなり入っているため医学論文執筆にもとりあえず困ることはありません。。これでMS-IMEの「手書き入力」が備わっていたら言うこと無しなんだけどなぁ。
2010/04/23
- 「78歳の熱傷じいちゃん」ファン(?)の皆様,お待たせしました。「78歳,30%,3度熱傷」の4月21日の状態です。部位別の経過はこちらです。2ヶ月ぶりに見ると側胸部の傷が小さくなったことがよくわかります。
在宅治療中で週3回の訪問看護が入っていますが,それ以外の日は奥さんと息子さんが処置しています。お金も手間もかからなくてとても助かります,とのことでした。患者さんはつい先日,79歳の誕生日を迎えましたが,意識ははっきりしていて食欲も旺盛,好きなテレビ番組を見てご満悦の毎日だとか。在宅にしてよかったです。
次の受診は2ヵ月後の予定。梅雨真っ盛りの頃でしょう。
- 「図鑑@ピアノ楽譜」,地味に更新。私の大好きなアルベニスの『La Vega』です。今回も私の指使い入りで,かなり入念に指使いを工夫したことがわかります。途中で指使い書き込みが途絶えていますが,ここで挫折しちゃったんですね。
- 【「ぶっかけ! おかずラー油チョイ辛」を作った】
どこのスーパーでも超人気で売り切れなのが「辛くなくて具の多いラー油」です。売っていなくても手に入れたい,手に入らなくても食べてみたい・・・という人はどうしたらいいでしょうか。
そうです,自分で作っちゃえばいいのです。しかも,すごく簡単に作れるみたいです。ちなみに,普通のラー油はさらに簡単に作れるようです。
- 【仙谷VS小沢、そして鳩山首相の落ち着きの謎】
田原総一朗氏のコラムです。マニフェストの扱いをめぐる仙谷国家戦略相と小沢幹事長のバトルについて明確に分析していてわかりやすいです。結局,与党という立場に慣れていない民主党が,与党であり続けることを党の目的にしてしまい,しかし,与党であり続けるためにどう手を打ったらいいかがわからず,その結果として右往左往している・・・というのが「仙谷VS小沢」の本質だろうと思います。
ここまではわかりやすいのですが,後半の「鳩山首相の落ち着きの謎」について田原さんは匙を投げた形です。鳩山さんの真意が不明だからです。推量すらできていません。この点が,誰の目にも明らかな「仙谷さん,小沢さんの真意」と異なっています。鳩山さんがなぜこの期に及んでも自信満々(に見え),落ち着きはらっていられるのか,説明できる人はだれもいないような気がします。
昨日も書きましたが,沖縄米軍基地移転についての鳩山さんの状況は「8月31日の夜になったのに夏休みの宿題の工作に全く手をつけていない小学生」とほとんど同じです。もうここまで時間的余裕がなくなってしまうと,「やっつけ仕事でもいいから工作を作る」のも難しくなってきます。天変地異が明日の朝までに起きるのを期待するか,明日の朝までに転校するか,そのくらいしか解決法は残されていません。
現時点で「5月末までに米軍の沖縄県外移転」を可能にする方法をはほとんどありませんが,次のようなことが起これば可能になります。
- 突然,沖縄の隣に巨大な島が浮かび上がる
- 沖縄が日本から独立する
- 沖縄県の県名を変える
- アメリカが5月末に地球から消えてなくなる
- 突然,アメリカが軍備を放棄する
- 5月下旬に地球の公転が停止し,未来永劫「5月末」にならない
- 5月下旬に全人類が滅亡する
- 「2012年の人類滅亡」が2010年4月に起きる
- グレゴリオ暦を廃止して1年を4ヶ月にし,1月から4月までにする
- 5月を廃止して,1年を11ヶ月にする
- 2010年に限り,4月の次は6月にする
- 数字の「5」を廃止する
- 10進法でなく2進法か4進法にする
ここまでぶっ飛んだ,非現実的発想をしない限り,鳩山さんが明言している「5月末までの決着」は実現しないと思うのですが,いかがでしょうか?
2010/04/22
- フランス映画,《歌え!ジャニス★ジョプリンのように/ジャニス&ジョン》を紹介。これは,50代以降の世代にとっては宝物みたいな映画でしょう。何しろ,ジャニス・ジョプリンとジョン・レノンという二人の神がスクリーンに降臨するのです。ジャニスを演じるマリー・トランティニャンの絶唱に脱帽!
- 「図鑑@ピアノ楽譜」,地味に更新してます。いつの間にか,ピアノの神,ゴドフスキーのピアノ曲が揃ってきました。いつ見ても,楽譜の美しさに圧倒されます。『芸術家の生涯』の5つの声部が同時進行する部分もすごいけど,『死の練習曲』もかなりムチャクチャ系の難しさです。3連符と4連符の同時進行で,おまけに両手ともに2声です。
ファリャの『アンダルシア幻想曲 (Fantasia Baetica)』の譜面に書き込まれた指使いは私自身のものです。あの頃は,一生懸命に指使いの工夫をしていたんだな,と懐かしくなります。ちなみに,私が一番好きなピアノ曲です。弾いてみたい,という方,いらっしゃいますか?
- 【ホッケはペンケースに似ている】
ホッケを食べていたDaily Portal Zの工作番長,乙幡の脳裏に「ホッケの開きってペンケースに似てるよね」というヒラメキがよぎりました。そして,とんでもない完成度の「ホッケの開き@ペンケース」が完成したのでありました。
- 【「脳トレ」効果に疑問…英で1万人実験】
「筋肉を鍛える」,「内転筋を鍛える」,「空腸を鍛える」,「耳を鍛える」,「爪を鍛える」,「毛髪を鍛える」,「脳を鍛える」と並べて見ると,「脳を鍛える」がどの程度のインチキ臭さなのかがわかります。
- 【永田町TODAY 鳩山首相の普天間基地「5月末決着」の決意に、閣僚から不安げな発言相次ぐ】
鳩山首相は就任直後から「沖縄の米軍基地移転問題は5月末までに決着する」と何度も繰り返してきましたが,なぜ「5月末」なのか,いくら調べても理由がわからないんですよ。アメリカ側の要請でもないし(何しろ,アメリカ高官が「なぜハトヤマは5月末にこだわっているんだ? 何か理由でもあるのか?」と表明しているらしいです),政治日程上で必要な期限というわけでもなさそうです。なぜ鳩山さんが「5月末」にこだわっているのか,民主党の皆さんも説明できないみたいです(・・・少なくとも,私が集めた情報では)。
- 【鳩山首相、自ら「愚かな首相かも」発言 政府高官も困惑の表情】
いまさら「愚かな首相かも」って言われてもなぁ・・・。今頃気がついた?
ちなみに,記事の「うつむいてずっと携帯電話をいじったりしている議員の姿も見られた」というのはツイッターでしょうね。国会審議よりツイートする方が大事という議員先生が多いのかな?
- 【党首討論:普天間腹案「地元より米の理解先」 首相、「移設」混迷ぶり露呈】
米軍基地問題は日本とアメリカの二国間の問題です。しかも,アメリカにはアメリカの都合があるし,日本はアメリカの意思を無視できない立場だし・・・となれば,まずいの一番にアメリカと協議しなければいけないのに,今頃になって「地元よりアメリカの理解が先」発言? というか,今まで「アメリカと全然協議してないけど,大丈夫かなぁ?」って気がついた?
以前にも書きましたが,すったもんだの末,5月31日に「いろいろな可能性を探りましたが,辺野古移転しか解決法がありませんでした」と決めるはずです。で,鳩山さんは責任をとって辞任。そして新党首を立てて衆参同時選挙へ・・・でしょう。8月31日に親に怒られて半泣きになりながら夏休みの宿題を仕上げる小学生,みたいな感じでしょう。
- 【Androidスマートブック AirLife 100、公式サイトに登場】
以前から,噂が出ていたAndroidスマートブックがついに・・・という記事なのですが,スペックを見ると「中途半端なネットノート」という感じが否めません。せっかくAndroidを搭載するのですから,「液晶もキーボードも二つ折り,重量は500グラムでコートのポケットにすっぽり入る」くらいのとんがったマシーンを作って欲しいです。「一世代前の軽量ノートパソコンだけどAndroid登載なんだ」じゃ,あまり意味が無いような気がします。
2010/04/21
- 6月5日の「滋賀小児科医会・学術講演[中部地区]」での講演ですが,17:00~18:00と決まりました。
- 「医者の殉死」って言い方をしませんか? 専門医が専門分野の疾患で死ぬことです。脳外科の教授が脳腫瘍で亡くなったり、呼吸器外科の教授が肺ガンで亡くなったりするのがそれです。私がまだ某大学病院に務めていた頃,なぜかこういう「殉死」が結構あったような気がします。ま,一種の都市伝説みたいなものですけどね。
では,私がもしも「殉死」するとしたら何で死ぬんでしょうか。まさか,擦過創などで死ぬことはないでしょうから,死ぬとしたら熱傷か創感染(敗血症)で死ぬのかなぁ?
ううむ,熱傷で死ぬのだけは嫌だな。ゲーベンクリームやアクトシン軟膏を塗られて,苦痛にのたうちまわって死ぬのは嫌だな。死ぬ前までに「ゲーベン医者・アクトシン医者」を撲滅しとかないと,安心して死ねないな。
- 【中国製ニセ iPad、今度はキーボード+トラックポイントつき】
どう見ても「iPadにキーボードがついている」としか見えませんが,中身はどうやら普通のネットブックのようです。なぜここまで,iPadのパチもんを作ることに情熱を傾けるのか,なぜオリジナルのものを生み出そうとしないのか,中国の皆様の情熱の方向性が理解できません。パチもんばかり作って虚しくないか,君たちは?
- 【山形県が県庁での導入に向けOpenOffice.orgの評価を開始】
「市役所の中で使われているパソコンはWindows XPマシンで,どれも正常に動いていて故障もしていない。だけど,Microsoft Office 2003のサポートは来年には切れちゃうんだって。だからといって,Windows 7に切り替えてOffice 2010に乗り換えるのは金がかかっちゃう。なら,互換ソフトでただのOpenOfficeでいいんじゃないの?」・・・というような話し合いが山形県庁であったのでしょうか。
ちなみに私は,プレゼンテーションソフトはPowerPoint2007を使っていますが,Excel,WordはOpenOfficeです。凝ったグラフを作ることもないし,文章はエディタでテキストファイルで作成しているからです。せいぜい,送られてきたExcelファイルやWordファイルを閲覧できればいいので,OpenOfficeで十分なんですね。
- 【何でも実況したがる「ツイッター野郎」に遭ったときの腹も角も立たない対処法】
現時点では,Twitter(ツイッター)は「やっている人はやっているが,やってない人はやっていない。知ってはいるけどやっていない人の方がはるかに多い。だから,使いこなしている人はかなり自慢げにTwitterの有用性を説明して信者を増やそうと布教する」という感じじゃないでしょうか。私は今のところ,忙しすぎるんで手を出していません。第一,新しいことを覚えるのも面倒くさいし・・・。
いずれ,世の中がツイッター信者だらけになると,忘年会などの宴会の光景も「皆が下を向いて一言もしゃべらずにiPhoneをつつく」となるんだろうなぁ。皆で一斉に「乾杯なう」って書き込んだりして・・・。
そういえば,「先生もmixiやりましょうよ。便利ですよ」と,一時期多くのmixi信者に誘われましたが,面倒なんで入らないでいたら,いつのまにかmixi自体が話題にならなくなってました。もちろん,Twitterとmixiは別物ですけどね。
- 【鳩山・小沢のダブル辞任か、衆参同日選挙か】
「普天間問題は辺野古移転で決着。鳩山も小沢も辞任し,新体制でダブル選挙へ」という読みです。多分こうなるだろう,というか,これしかないでしょうね。
結局,この国をどうするかというグランドデザインなしに政権をとってしまった政党を,選挙に勝つことしか目的がない人間が指導していること自体が間違っているわけです。確かに,政治は多数派を取ることを最優先しますが,多数派になることは「手段」であって,本来ならば,何らかの「目的」が最初にあり,それを実現するために多数派になる必要がある,でなければいけないはずです。民主党政権が今後どうなるかは不明ですが,この「手段の目的化」を解決するのが最優先じゃないでしょうか。
2010/04/20
- モンスター映画にしては説明しすぎでテンポ悪すぎ,という映画,《デビル・リベンジャー 復讐の殺人者》を紹介。
- 【パクラレ顔 岡本真夜】
大笑いしちゃいました。松村画伯,ナイス,ツッコミ!
- 【酸素不要の多細胞生物を初めて発見】
昨日読んだ記事で一番興味深かったのがこれ。地球の全生命は3つのドメインに集約されます。古細菌,真正細菌,そして真核生物です。真核生物とは「ミトコンドリアを持つ細胞からなる生物」と同義です。核膜に包まれた核を持つことが真核生物の特徴ではなく,あくまでもミトコンドリアの存在がその本質です。
そして,ミトコンドリアは酸素呼吸を可能にした立役者です。ミトコンドリアに呼吸(=ATP産生)を押し付ける(?)ことができたからこそ,細胞本体が呼吸作業から解放され,そのことから真核細胞は巨大化の途を歩み,多細胞化していきます。これが現在の生物学のセントラルドグマです。
今回の「酸素不要の多細胞生物」は,このセントラルドグマからはみ出すものですが,この生物を説明しようとすると非常に大変な作業が必要になり,最大の問題は,この生物がどのようにしてATPを作り出しているのか,という点にあります。記事にあるように「ミトコンドリアが変異したハイドロジェノソームを持っている」という解釈がもっとも妥当と思われます。ハイドロジェノソームは幾つかの真核細胞の単細胞生物で発見されていて,ミトコンドリア起源であることがゲノム分析からわかっていますが,問題はATP産生効率が極めて低い点にあります。「体長1ミリに満たない」というのも,わずかなATPで維持できるサイズの限界が1ミリ以下だからでしょう。
ただ,この記事にある「この研究は地球外生命体の探査にも大きな意味を持つ」というある大学教授の考えは,恐らく間違っています。太古の地球で真核細胞が誕生したのは事実ですが,それには極めて特殊な条件が必要であり,その条件は46億年の地球の歴史の中でごく短時間しか続かなかったからであり,ミトコンドリアを持つ細胞の誕生はいわば偶然の産物だったからです。エウロパに古細菌タイプの生物がいても不思議ありませんが,だからといって真核細胞を持つ生物が進化するということにはならず,恐らくその可能性はゼロです。
- 【蔵書2万5000冊の男が断言 小飼弾「紙の本は90パーセント消えます」】
紙の本とデジタル本についての正確な分析と,それに基づく未来の予測です。デジタル本の最大の欠点は「再生装置が必要。再生装置がなければ読めない」ことであり,紙の本の最大の長所は「再生装置がなくても読める」ことです。このあたりは,LPレコードとCDの関係と同じです。LPレコードは爪楊枝でも音を取り出せますが,CDはCDプレーヤーがなければ音情報は取り出せません。
しかし,収納スペースとデータの検索ということを考えると紙の本には勝ち目はありません。本棚にずらりと医学雑誌が並んでいて,そのどこかにハイドロジェル被覆材についてちょっと言及していた論文があったことは覚えていても,その論文を見つけ出すことは不可能です。つまり,物質としての雑誌はあっても,その中の情報は死んでいます。所蔵していても死蔵同然です。
そういうわけで,紙の本からデジタル本への流れは歴史の必然と言えます。この場合の最大の問題点は,デジタルデータの規格が変化していって,古い規格が読めなくなったときに明らかになります。紙の本は数百年のものでも読めますが,20年前の5インチフロッピーのデータはもう読めません。つまり,すべての書籍がKindleやiPadで読めるようになるのは便利ですが,そのデータフォーマットが50年後,100年後にも続いているかというと,その可能性は極めて低いはずです。最悪の場合,50年前の書籍データが全く読めなくなっているかもしれません。
これを避けるためには,データフォーマットの標準規格が変化したときに,過去の全てのデジタルデータを新規格データに書き換えればいいのですが,これに膨大な作業が必要です。万一,この「書き換え作業」から漏れた本があったら,その内容は永遠に失われることになります。
2010/04/19
- 「感染管理エキスパートコースで末梢静脈カテーテルのサーベイランスに取り組んだところ、結果・考察がCDCのガイドラインに沿っていなかったため、CDC通りに考察するように求められましたが,納得できません」という質問をいただきました。現実を観察して得られた結果を発表したら,教科書通りの答えにしろと注意されたわけですね。
詳しい答えは上記に書いたとおりですが,エキスパートコースの指導者を人間だと考える事自体が間違いです。この連中はサルかオウムが人間のふりをしているだけです。サル真似とオウム返ししかできないからです。
もしも,「感染管理のエキスパートをサル扱いするとは失礼な。我々は専門知識を持った専門家だ」と憤慨なさっている方がいらっしゃったら,まず,CDCガイドラインを疑ってかかるほどの知性を見せてくださいね。
- 「プラスモイストP取り扱い薬局一覧」に,茨城県常陸大宮市のなかとみ薬局を追加しました。
- 「鳥谷部先生とラップと私」を追加。何しろもう15年近く前の話なので,今まとめておかないと忘れちゃいます。
- 「数学は発明? それとも発見?」というエッセイまがいの文章を書いているうちに,パラダイムの概念と組み合わせるとなにやら面白そうな内容になることに気がつきました。そうか,最初は「発明」され,その後「発見」されることで普遍化するんだ。
問題は,この広範な内容を文章にまとめられるか,(そもそも)まとまるのか・・・です。
- 【「やり遂げられるのか?」 米大統領が不信感】
正確に言えば「米大統領が不信感」ではなく,「ハトさんとその取り巻き以外のすべての人類が不信感」です。4月下旬になろうとしている現時点ではっきりしているのは,「ハトさんは5月下旬に決着と明言を続けてきたが,それを実現するための努力も工夫も実はしていなかったらしい」ことです。
政権を取った早い時期に,「米軍基地問題は既にアメリカとの間で決着がついていて,それを覆すことは現実的に不可能だ。この問題に関するマニフェストを達成できないことになるが,その原因は前政権にある」とか言っておけば,全く政治問題にならなかったはずだし,アメリカとの関係もこれほどまでに悪化することはなかったと思う。
たとえは悪いがハトさんって,「次のテストでは100点をとるよ」とみんなに宣言しておきながら,勉強をしていない小学生みたいに見えてしかたない。「テストは来週だけど,僕がこれだけ100点を取るって言っているんだから,誰かがテスト問題を盗みだすとかしてくれるはずさ。もしかしたら,来週,天変地異が起きてテストどころじゃなくなるかもしれないよ。いざとなったら,学校を燃やしちゃえばいいし・・・」ってさ。
- 【区画整理地域のすごい建物@中国】
すごい迫力の「壊れかけ・壊しかけの建物」写真が並んでいます。日本ではまず絶対にお目にかかれない風景です。
- 明日はある雑誌の原稿締め切り。それが終わると5月21日締め切りの原稿が二つ重なっています。結構忙しいです。講演のスライドをそろそろ変えたいんですが,なかなか時間が取れません。
2010/04/16
- 第7回 湿潤療法に関するセミナーの詳細が決まりました。参加無料ですが,事前に申し込みが必要とのことです。
- 雑誌「救急医学」の最新号(4月号)は『熱傷治療ガイド 2010年』という熱傷治療特集号です。そこで,外来見学中の先生と外来看護師に「ほら,これが医学界の最新の熱傷治療なんだよ」と見せましたが,二人とも,熱傷症例は見たことがあるのに熱傷瘢痕も皮膚移植した皮膚も見たことがないため愕然としていました。皮膚移植の患者の写真を見て,「これって治療失敗例の写真ですか?」だってさ。
- 昨日の「創面の水分が多いと上皮化が遅れるのか?」の仮説についての論証を書いていますが,ちょっと時間切れ。来週追加する予定ですので少々お待ち下さい。
書いているうちにどんどん,「培養表皮はなぜ重層化しないのか?」,「Ⅲ度熱傷に培養皮膚を移植すると収縮(拘縮)するのに,Ⅲ度熱傷を湿潤治療すると拘縮が起きないのはなぜか?」,「上皮化終了後の肉芽はどのような組織に変化するのか?」,「Ⅲ度熱傷を湿潤治療で上皮化させると知覚が正常に戻るのはなぜか?」・・・など,次々に疑問が沸き上がってきたためです。
逆に言えば,不完全でもいいから仮説を提案し,それについて考えていくことで考えが深まっていく,ということなんでしょう。とりあえず仮説を出さないと,次のステップに進めません。
- それとは無関係に,以前から少しずつ,「私と鳥谷部先生とラップの関係」についてまとめています。いつから被覆材を使い始めたのか,いつラップ療法を知ったのか,いつからラップを治療に使い始めたのかを正確な日付とともにまとめています。いわゆるひとつの「回顧録」ってやつです。今まとめておかないと,どんどん記憶があやふやになってしまいますからね。
- こういう文章を書きながら,さらに雑誌から依頼のある論文も複数同時執筆しているのですから,時間がいくらあっても足りません。
- 【“逆向き”に公転する太陽系外惑星】
「主恒星の自転の向きの逆回転する軌道を描く惑星が見つかった」という記事です。なぜこれが問題になるかといえば,太陽系などの「恒星ー惑星」系の成立を説明する従来の理論では説明できないものだからです。
惑星は見つけるのが困難です。自ら光っていないからです。だから,主星(恒星)の僅かな光度の変化を検出し,それが惑星によるものと推論するわけです。そのようにして見つかった太陽系外惑星を「系外惑星」と呼びます。
太陽系の場合,太陽に近い,水星,金星,地球,火星は岩石が主成分の「小さくて重い星」,その外側は木星,土星,天王星,海王星というガス型惑星です。つまり,太陽に近いところに「重くて小さい岩石惑星」,遠いところには「巨大で軽いガス惑星」,という配置です。この配置を説明するために,惑星学の専門家は様々な仮説を提唱してきました。
ところが,系外惑星の研究が進むにつれ,これに反する惑星が次々に発見されます。それが「ホットジュピター」で,これは,太陽と地球の距離の1/10の軌道を木星が回っているようなものです。そしてどうやら,この「ホットジュピター」が稀でないのです。
そこで,我が太陽系の構造は宇宙普遍のものか,という疑問が生じてきます。・・・となると・・・というのがこの記事です。
- 【「1Q84」3、発売開始】
そういえば私,村上春樹って一冊も読んだことがありません。というか,最後に小説を読んだのは2003年です。
2010/04/15
- 以前から疑問に思ってきた「創面の水分が多いと上皮化が遅れるのか?」という命題について思考実験してみました。今回はまず,仮説の提示です。そして次回は,仮説について考えていきます。
- 低予算ゾンビ映画の割にはかなりいいじゃないか,という感じの《ゾンビ・トランスフュージョン》を紹介。衝撃の結末に刮目せよ!
- 【手作りiPad】
猫も杓子も,馬の耳も念仏も,右往しても左往しても,「iPad欲しいよぉ!」という声が溢れています。しかし,まだ手に入りません。欲しいけど買えません。なら,作っちゃえ! 木製だけど。
- 【“宇宙でも快適な普段着”とは?山崎直子さんの「船内服」を徹底調査!】
色々なメーカーが知恵を出しあって,宇宙ステーションの普段着を開発しています。和紙の靴下,欲しいです。
- 【満座の中で恥をかかされた鳩山首相,国民にはもはや「ガン」か】
永田町で流行っている戯れ歌,うまいなぁ。「永田町には奇怪な鳥がいる。この鳥はアメリカには「サギ」,中国には「カモ」と見られているが,本人は「ハト」だと言っているものの,日本人には「ガン」として受け取られている」
これがジョークでなくマジ,ってところが悲しいです。
「ハト」さんはその場の思いつきで格好いい羽を見せびらかしましたが,羽が重くなり過ぎて空から落ちてきました,ってなお話も作れるね。あるいは,「ネギを背負ったハトが勝手に鍋に飛び込み,自分で調味料で味を整え,自分でコンロに火をつけました」というバージョンもありかも。
- それにしても,4月中旬の茨城で革コートを着ないと寒くて歩けない,なんて想像もしてなかったよ。
2010/04/14
- 40代主婦の方から,「数十年間,治らなかったアトピー性皮膚炎がワセリンで数日で綺麗に治りました。家事も水仕事もできるようになりました」というメールを頂きました。ご本人の許可を得て,転載させていただきます。
- 7月17日(土)に東京で開催される「地域医療振興協会 後期レジデント研修会」で講演することが決まりました。
- 【カリブの海底に世界最深の熱水噴出孔】
摂氏400℃,500気圧で高濃度の硫化水素が噴出する熱水噴出孔は,人間を瞬時に死亡させる地獄の入口のような世界ですが,実は,硫黄バクテリアという古細菌を中心とした莫大な数の生物が暮らす生態系です。
これらの生物のすごいところは,太陽系から太陽がなくなっても生きていける点にあります。これらは地球のマグマ活動が続く限り,太陽が輝きを失っても生きていけるのです。
ちなみに私,「熱水噴出孔の生態系」ヲタクなんで,資料を一切見なくても1時間くらいなら話し続けられます。
- 【ブラックホールは“別の宇宙”への扉?】
最近,この手のブラックホールがらみのニュースにはちょっと批判的です。ブラックホールは「アインシュタインの一般相対性理論が正しいとすると」という前提条件を設定して成り立つ理論だからです。
相対性理論は太陽系レベルでは間違いなく正しい理論ですが,銀河レベル,銀河団レベルのサイズになると,「近似レベルで正しい」理論ではないかという考えがあるからです。
- 【「ハエの超高速な空中ターン」,謎を解明】
この研究も面白いです。「ショウジョウバエは4/1000秒に1回羽ばたき,18回の羽ばたきで120度の方向転換をする」そうですが,それを実現するメカニズムが実に精妙です。「空中を泳いでいる」というのがすごいです。
「昆虫脳」についての本によると,針の先ほどの脳が実に驚くほど見事に機能していることがわかります。昆虫,恐るべし!
2010/04/13
- 「外傷を湿潤治療している医師」,「熱傷を湿潤治療している医師」に,茨城県東海村の村立東海病院 外科/小栗 裕先生にもご参加いただきました。ありがとうございます。
- 「中学保健ニュース」4月28日号(No.1462) に「傷を乾燥させずに治す湿潤療法」が掲載されました。
- 低予算の割にはまあまあ良く作った方かな,というヴァンパイア映画,《ヴァンパイア・ハンター》を紹介。「低予算の割には」という枕詞つきでしか紹介するところがない映画ですけどね。
- 「I-O DATA USBポータブルハードディスク 320GB(ホワイト) HDPSK-U320」,買っちゃいました。ポータブルHDDも安くなったもんです。
- 【自分で作るアメリカンパワーフード】
「ベーコン2枚とチーズ3枚を2枚のチキンで挟んだダブルダウン」というのを読んだだけで,胸焼けがしてきます。こんな,頭の悪い小学生が考えたような食い物を本当に食っているのか,アメリカ人! しかも,その後にもっと頭の悪そうな食い物が続くのですよ。大丈夫か,アメリカ人?
- 【「無印良品」でそろえる,新生活対応のこだわり文具10選】
コンパクトな文具が多く紹介されています。ちなみに「二つ折りできる定規」は私も使っていてとても便利。いつも白衣の胸ポケットに入っています。
2010/04/12
- 「外傷を湿潤治療している医師」,「熱傷を湿潤治療している医師」に高知市の万々クリニック/村山良彦先生にもご参加いただきました。ありがとうございます。
- 患者さんに話好きの花屋のおじさんがいて,いつも面白い話を教えてくれます。それによると,欧米と日本では売れる花が違うらしいです。欧米では満開の花が売れ,日本ではこれから咲こうとしている花が売れるんだそうです。つまり,欧米ではパーティー会場や会合の場で飾るために買うために満開でないと使い物にならないらしく,役目が終わるとすぐに捨てられるんだとか。
専門知識というのは面白いものです。
- JR東日本の「ウィークエンドパス」ってご存じですか・・・・って書き出して,このネタは日本人の1/3には無関係のネタだよねと気がつきましたが,構わず書いちゃいます。
ウィークエンドパスは3月下旬からJR東日本が始めたお得なサービスの一つで,8,500円で土日のJR東日本普通列車に乗り放題,というものです。乗れる範囲は関東甲信越のほぼ全域(東海道新幹線は除く)と南東北全域(仙台のちょっと北まで,山形県の新庄・酒田まで)で,東北新幹線,新潟・上越新幹線に乗るには別途特急券が必要になります。
で,先週の土曜は朝,石岡を出発して新潟に向かい,講演終了後に仙台に行く,という強行軍だったのですが,こういう場合にはすごくお得になります。この週末の私の移動のうちの乗車券は次のようになります。
- 石岡⇒上野⇒新潟:6,620円
- 新潟⇒大宮⇒仙台:9,350円
- 仙台⇒上野⇒石岡:6,830円
つまり,合計22,800円です。それが8,500円ですからかなりお得でした。
ちなみに,今年3月下旬までは「土日きっぷ」というのがあって,こちらは18,000円で同じ範囲を新幹線自由席を含めて乗り放題でしたが,それに比べると高くなったよなぁ,というのが実感です。また「土日きっぷ」を復活して欲しいです。
- 【100円のハサミがスゴすぎる】
100円ショップのハサミがなにやらすごいことになっているようです。全部買っても1000円でお釣りがきます。とりあえず,シュレッダー・ハサミでも買ってみようかと・・・。
- 【研究系の38法人を統合へ,政府が仕分け方針】
事業仕分け第2弾が始まるようです。病院機能評価機構を事業仕分けの対象にして欲しいです。恐らく,多くの病院関係者がそう思っているんじゃないでしょうか。
2010/04/09
- 掲示版で「wet か moist か?」という論争が続いていました。面白い問題なので,数日間,思考実験しています。その結果,問題は水分量ではなく,浸出液の組成の問題であり,水分量が多いことが上皮化遅延の原因ではないのだろうという結論が導き出せそうな感じです。ここでも鍵となるのは進化論的な視点と細菌学の基礎知識です。もう少し緻密に思考実験を積み重ねてから公開しますね。
- 2007年に公開され全米で大ヒット,というのが謳い文句の映画,《シャッフル》を紹介。要するにタイムスリップ物なのですが,設定が杜撰すぎます。主演のサンドラ・ブロックの熱演が惜しいです。
- 【古代の哺乳類絶滅は流星群が原因?】
仮説としては面白いけど,ちょっと無理っぽい仮説と思います。以前から,「生物進化の歴史で何か突発的な出来事,説明できない出来事が起きたら,原因は宇宙だ」,「説明できない異変の原因は宇宙に押し付けちゃえ!」という考えが流行していますが,何でもかんでも宇宙に原因を求めるのはさすがにおかしいです。
- 【暴力&裁判沙汰で話題の「デスパ妻」 エヴァ・ロンゴリアの生すっぴんを目撃!】
「化粧美人は素肌が汚い」というかねてからの私の主張を証明する症例がまた一例増えました。
とはいっても,ロンゴリアさん,スッピンでもまだまだきれいです。キャメロン・ディアスのスッピンやパメラ・アンダーソンのスッピンに比べたら,まだかなりマシです。シャロン・ストーンのスッピンなんてこんなもんじゃなかったし・・・。
- 【米ロ,新核軍縮条約調印=戦略核1550発に削減-「核なき世界」具体化へ一歩】
あくまでも伝聞情報ですが,現在の最先端の核爆弾ですごく小さいらしいです。ビール瓶くらい,大きめのソフトボールくらいと表現されていますから,エコバッグに入れて運べちゃいます。
そのため,現在のアメリカ軍の艦船には核兵器は積んでいないんだとか。もしも核兵器を積んでいて盗まれたら,簡単に持ち出せるからです。以前の核爆弾は盗んでも重くて運べなかったけど,今の核爆弾は軽いので一人でも運べるんですね。つまり,軍の戦艦に常時積んでいたら,各テロリストの皆様に「どうぞ持っていって下さい」と言っているようなものです。それを避けるためには,核兵器は軍の中枢に厳重に管理し外には持ち出さないというのが最善の選択となります。
それにしても,人類はなんと厄介なものを発明してしまったんでしょうか。
- 【「玻」の人名使用認めず=両親の申し立て退ける-最高裁】
他人が絶対に読めない名前を子供につけるのが格好いいんだよね,と思い込んでいる親が多いですが,これは子供にとってはいい迷惑です。そんなに「読めない名前」をつけるのが好きだったら,まず自分の名前を「バカ漢字名前」に改名すべきです。そうすれば,自分が考えた名前がいかに不便で理不尽なものかが身を持って体験できます。子どもに「バカ漢字名前」をつけるのはそれからでいいと思います。親の気まぐれで子供は一生迷惑します。
なぜここまで書くかというと,私は自分の名前「睦」で小学校の頃,散々苦労したからです。私の名前はこれで「まこと」と読みますが,まず読まれたためしたがありません。ほぼ100%,「むつみくん」と呼ばれます。そのたびに,小学校の頃の私は深く傷ついたものです。「まこと」という名前をつけるなら,なぜ「真」とか「誠」のように,間違いなく読んでもらえる漢字にしなかったのかと親を恨んだこともありました。
子供の名前は子供のものであって,親の所有物ではないのです。
これに関連してですが,富士通の電子カルテの患者検索は「カナ検索」,つまり名前の「読み」を入力して患者を検索する方式ですが,これは将来,使い物にならなくなります。名前の漢字はわかっても「読み」がわからない患者ばかり増えるからです。実際,現時点でも乳幼児の患者さんの名前で「読める」名前は5割程度であり,残りの5割は想像力を駆使しても読めません。だから富士通は,「カナ検索」ではなく「漢字検索」を導入すべきです。
- 【<今どきの更年期>/4止 男性にも,めまい・うつ】
私ももうすぐ53歳ですから,こういう記事を読むと人ごとではありません。年齢的に,いつ「更年期」になっても不思議ありません。・・・というわけで,このサイトのチェック項目を自己採点してみましたが,最初の方は大丈夫なんですが,後半が全て引っかかっております。・・・っていうか,「あっち方面」が全部引っかかっているんじゃん。
- 【A4薄型eリーダー Plastic Logic QUE proReader,6月出荷に延期】
10インチの画面で厚さ8ミリというのがガジェットマニア心を揺さぶります。これが発売されたら私は,「皆が持っているiPad」でなくこちらを買っちゃうと思います。へそ曲がりですから。
- 【「普天間」で政府 ホワイトビーチ案断念 地元と与党反対 5月決着困難に】
「鳩山さんはその場その場で格好イイことを口からでまかせに言っているだけなんじゃないの?」ということが,いよいよ明らかになってきた感じがします。先日の党首討論で青筋立てて「私には腹案があります」って見栄を切った「腹案」はどこに行っちゃったのでしょうか。もしかしたら,「腹案がある」という「腹案」を思いついただけじゃないですか? 政治において「腹案」とは実現可能なものを言います。実現不可能なものは腹案ではありません。
2010/04/08
- 先日紹介した『音律と音階の科学 ドレミ…はどのようにして生まれたか』(小方厚,講談社ブルーバックス)の書評を追加しました。
- たまたま昨日,「50年前に火傷をして,30年前に瘢痕拘縮に対して皮膚移植を受けたが,移植皮膚にできた傷が治らない」という患者さんが受診されました。
それで,傷の治療をするとともに,30年ものの移植皮膚の様子を観察させていただきましたが予想通り,移植した皮膚の知覚は30年経っても鈍いことがわかりました。
これでまた,皮膚移植術を糾弾できる証拠が得られました。
- 【超多剤耐性菌,国内初確認 船橋市の病院,20代患者】
報道によると「傷が治らないので調べてみたらアシネトバクターがいて,これにはあらゆる抗生剤が効かなかった」ということのようですが,アシネトバクターは人間の皮下組織(結合組織)を破壊するタイプの毒素を産生する細菌ではないので,それは「感染」ではなく「単なる定着」ではなかったかと思われますが,どうだったのでしょうか。そして,「キズが治ったら居場所がなくなってアシネトバクターは消えた」だけじゃないでしょうか。
院内感染の専門家ほど,「抗生剤が効かない=悪魔のような恐ろしい細菌だ!」という思考パターンから抜け出せないような印象があります。細菌だけを考えてもしょうがないのにね。
- 【給食牛乳,紙パック「直接飲み」論争】
「ストローはごみになるだけなので,牛乳パックを開けて直接飲めばいいじゃないか」と姫路市教育委員会が指示を出したら,「不衛生だ」という抗議の声が・・・という記事です。
いるんだよね,こういう「直接飲むなんて不衛生!」と感覚的・感情的な方向に行ってしまうオバちゃん(と勝手に決めつけちゃいます)が。「ラップを治療に使うなんて不衛生です」と言ってるどっかのオバちゃんと同程度です。
ゴミ箱から拾ってきた牛乳じゃないんだし,直接飲んだって問題はありませんが,姫路市教育委員会としては,実際の給食現場で使っている開封前の牛乳パックを調べて「病原菌の付着はゼロ,有害物質もない」ことを示せば問題解決でしょう。私が教育委員会だったら,すぐに調べて,こういう「不衛生オバちゃん」にデータを突きつけて黙らせますね。
- 【3大学でiPad無償配布:「紙の教科書は時代遅れに」(動画)】
ということは,これらの大学では入学直後のオリエンテーションでまず最初に「iPadの使い方」講座を開くんでしょうね。
ただで配ってくれるんなら,私も使ってやってもいいぞ(・・・何を偉そうに)。
- 【平沼新党,2大政党時代に向け産みの苦しみか】
昨日,平沼新党の党名が「たちあがれ日本党」に決まりました。「なんかそれってガンダムっぽくね」と,話題(だけ)沸騰です。
党名はさておき,この新党の役割についての政治分析のプロとしての立場から分析した記事がこれ。昨日書かれた「新党がらみ」の記事では一番読み応えがありました。参院で「民主党+公明党」で過半数を占めるという最悪の事態を避けるのが目的,というのはいかにもありそうです。
2010/04/07
- 掲示板の書き込みがやたらと多く,データ化する作業が大変です。嬉しい悲鳴というやつです。
もちろん,スレッドをまるごとPDFファイルにしてリンクさせるのが一番簡単なのですが,そうすると「書き込み時刻」がデータとして残ってしまうんですね。それがどうした,と言われそうですが,理由は・・・でございます。それで,いちいち手作業で時刻情報のみ削除しながら書き込みを別ファイルにコピペしています。
朝5時に起きて,「着てもらえないセーターを編む」ような地味で手間のかかる作業を毎日しています。
- 「図鑑@ピアノ楽譜」,地味に更新。レシェティツキとアントン・ルビンシュタインって同じ頃に生まれた人だったんですね。今頃になって気がついた私って,かなり間抜けです。
こうして「ピアノ音楽の先人たち」を生年月日順に並べるだけで,いろいろな発見があって面白いです。
- 【ロジクールからノートPC用 2chスピーカー Z205】
ノートパソコンの液晶の上にクリップで取り付けるタイプのUSBスピーカーです。これだと邪魔にならないし,ノートパソコンの内蔵スピーカーよりは良い音が楽しめるはずです。私,こういうガジェットが好きなんで,買っちゃうかも。発売は4月23日。
- 【動画:UCバークレーのタオル畳みロボット】
これはある意味,凄いロボットです。この動画は一見の価値があります。もちろん,タオル1枚畳むのに25分かかってますが・・・。動作があまりにも人間臭くてロボット君が可愛いです。
- 【「亀井暴走」批判は間違い。「郵政騒動」は「民主・構造改革派」の巻き返しか。仙谷大臣こそ「マニフェストの精神」に立ち返れ!】
【郵貯の限度額引き上げで何が起こるか】
昨日読んださまざまな記事の中で一番すごかったタイトルが「亀井暴走は間違っていない!」という森永卓郎さんの記事でした。タイトルはすごいけど,中身はちょっとオイオイという感じですけどね。
山崎元さんの「本当に真面目にゆうちょ銀行の限度額引き上げをするなら,政策投資銀行か国際協力銀行を買収しちゃうしかないんじゃないの?」という提言は非常に納得できます。
森永さんの文章にもあったけど,「民主党はマニフェスト通りの政策をすべきなのか」という問題を民主党は考えるべきです。今の民主党は自分達で提案したマニフェストに縛られて自縄自縛状態です。民主党に投票した人は民主党が選挙前に提示したマニフェストの全てに賛成票を投じたわけでないからです。個々のマニフェストを見ると首をかしげたくなるものが少なくありません。
それなのに,民主党の皆様は「マニフェストが支持されたから選挙に勝った。だからマニフェスト通りの政策を全て実行しなければいけない」と考えているようです。民主党に投票した人の大半(私を含む)は,「とにかく自民党にだけは飽々だ。自民党でなければどこでもいいや。とにかくなにか変わって欲しいし変えなければいけない」と考えていたと思います。マニフェストと実際の政策は切り離して考えないととんでもないことになります。
2010/04/06
- 「外傷を湿潤治療している医師」に,横浜市青葉区の横浜新都市脳神経外科 脳外科/加藤貴弘先生にもご参加いただきました。ありがとうございます。
- ま,こんなものかな,という感じのモンスター系ホラー映画,《フィースト アンレイテッド・バージョン》を紹介。何故かマット・デイモンが制作に絡んでいることでのみ有名な映画です。
何故か途中で,「有明のエイリアン」として名高いワラスボ君にも登場頂いております。ちなみにこれまで何度か食べたことがありますが,干物にして炙ると美味しいです。
- 例の「Expert Nurse」のラップ療法特集がらみで,某先生を交えて掲示版で討論することにしました。BBS参加ご希望の方はメールでご連絡下さい。
また,この噴飯物の「ラップ療法特集記事」をお読みになりたいという方も,メールでご連絡下さい。
- 【「ディスカバリー」が軌道に,打ち上げ成功】
山崎さん,無事に宇宙に行けてよかったです。今後は国際宇宙ステーション(ISS)とドッキングし,機材の運搬の仕事をされるようです。
さて,この ISS というのは地表どのくらいの高さを回っているかというと,地上から約400kmです。400kmというと直線距離では「東京~神戸」「東京~秋田」「仙台~金沢」の距離であり,直線の高速道路があったら4時間で到着できる位置です。つまり,宇宙とはそれほど近く,そして普通の手段では決して行けない世界です。
私は地球や宇宙の画像を壁紙にしていますが,その中でとりわけ好きなのがこの宇宙から見た地球の画像です。地表を大気の層が覆っていることが判りますが,この写真でわかるようにそれはごく僅かな厚さしかありません。この外に出ると酸素はなく,強烈な宇宙線が降り注ぎます。人間が暮らせるのはこの僅かな厚みの中でしかないのです。
- 【バッグのショルダーベルトを邪魔にならないよう「一時避難」させる】
ビジネスバッグやボストンバッグのショルダーベルトって使っているときは便利ですが,使っていないときはすごく邪魔くさいですよね。それを何とかしてやろうというアイデア商品です。週末ごとにボストンバッグを担いている人間としては,とても欲しい商品です。
- 【動画:1000万円の女性型アンドロイド,ジェミノイドF】
ここまできたか,という完成度ですが,リアルになればなるほど怖い,というジレンマを抱えているような気がします。言葉は悪いけど,私には「死体がにこやかに笑っている」感じに見えちゃて,ホラー映画より怖いです。
- 4月締め切りの依頼原稿が3つあり,さらに『熱傷“裏”マニュアル(仮題)』の執筆もありと,とんでもないことになっています。
そして同時に,朝から夕方まで外来診療をし,毎日何通か舞い込む全国各地の患者さん(多くは熱傷患者さんです)からの相談メールに回答し,ホームページを更新し,映画の評論を書き,読んだ本の書評を書き,さらに毎晩必ず酒を飲まなければいけない(?)のです。これでもまだなお,ピアノ楽譜で遊ぶ時間があるのですから,24時間というのは案外長いものです。
2010/04/05
- 5月14日(金)に関西リハビリテーション病院で講演することが決まりました。
- 「火傷の治療日記」というブログで熱傷の湿潤治療について日々布教活動をしてくださっている鶴田さんから時々連絡をいただきますが,昨日ちょっと嬉しいメールを頂きました。「Yahooの知恵袋で湿潤治療病院リストを紹介しましたが,中部労災病院の加藤先生,大分の大久保内科外科医院の大久保先生を受診された方(患者さん)から,とても親切で丁寧に説明してもらい,あっという間に治ってしまいましたと連絡を頂きました」という内容です。こういうメールを頂くのは本当に嬉しいです。
私も時々,「紹介された病院に行ったら,本当に素晴らしい対応でした」と返事をいただくことがありますので,これからこういう先生方をこのコーナーで積極的に紹介していこうと思います。
- 「湿潤治療医師」リストに名前を載せていらっしゃる先生方で,年度末で異動した方がいらっしゃると思います。病院の移動があった先生はご連絡いただけないでしょうか。
- 週末に一気に読み通したのが『音律と音階の科学 ドレミ…はどのようにして生まれたか』(小方厚,講談社ブルーバックス)です。以前から気になっていた本ですが,読めてよかったです。
内容はかなりハードです。なぜかというと,ガチガチの物理学者(核融合やプラズマの専門家)が趣味で楽しんでいる音楽の中の「音律と音階」という分野に,物理学(と数学)の世界から斬り込んでいくという,ガチ理系の本だからです。音楽を扱っているのに情緒的な部分は皆無で,ひたすら「音の物理」を追求していうアプローチがすごくよかったです。
なぜ音階は「ドレミファソラシ」の7個(半音も入れると12個)の音から成り立っているのか,なぜ,無限にある音の中でその7個が選ばれたのか,なぜ他の音は選ばれなかったのか,なぜ7個でなければいけないのか,8個や9個でもいいのではないか,絵画で色は無限の種類が使えるのに音楽で7個しか使えないのは不自由ではないのか,なぜその不自由を音楽家も聴衆も甘受しているのか,ドレミ…でなければ音楽は作れないのか・・・といったさまざまな「なぜ」に明確に答えてくれる良書です。
ただし,物理学と数学の最低限の知識は絶対に必要ですし,気軽に読める読み物ではありません,そこら辺の障壁は高いです。
恐らく,音大卒業者,音律マニア・旋法マニアにとっては物足りない内容だろうと思いますが,それ以外の人にとっては間違いなく「目ウロコ本」でしょう。
いずれ,本格的な書評を書いてみたいと思います。
- 【失業者が2億人いる中国の就職戦線 大卒者の働き口が糞尿汲み取り作業員まで拡大】
中国の深セン市にある一つのメーカーの朝の風景から,なぜその企業に人々が殺到するのかを説明しています。詳しくは本文をお読みいただくしかありませんが,この企業の労働条件は決してよくなく,しかも給与も高くありません。それなのに,この企業に職を求める人が殺気立って集まっています。底に現代中国の深刻な病理が横たわっています。
それにしても「5人の大学卒業者が糞尿汲み取り作業員の見習いとして採用された」事を伝える山東省の新聞記事は衝撃的です。
- 【Office 2010の目玉機能「Web利用」は使い物になるのか!】
戸田覚さんが評価版を使用した上で「これは実用レベルだ」と断言しているのですから,ほぼ間違いなく「使える」はずです。特に,PowerPointのスライドショーに対応しているのはいいですね。
- 【情報処理学会が日本将棋連盟に挑戦状,今秋から決戦へ】
チェスでは既に名人カスパロフがコンピュータのディープ・ブルーに破れていますが,将棋ソフトは今でも人間の名人には勝てていません。その人間様にコンピュータ側が挑戦状を叩きつけました。私は将棋はしないのですが,こういう記事を読むとワクワクしますね。
ちなみに,記事の中の「産総研のMAGI」ってのはこれですね。
- 全く役に立たない情報ですが,JR石岡駅の駅前に大きな廃墟ビルがあります。何でも20年前に閉店した西友の跡らしく,20年間,廃墟状態が続いていたわけです。私も3年前に初めて石岡に来たとき,まず最初にこの廃墟ビルに驚かされました。どうやら,「廃墟マニア」の間ではちょっぴり知られた廃墟だったらしいです。
その「石岡駅前廃墟ビル」が1週間ほど前(?),ついに取り壊された模様です。住民としては,この廃墟跡の今後の使い道が気になるところです。
- 「Expert Nurse」4月号の「ラップ療法特集」をお読みになりたい方はメールでご連絡下さい。
そういえば,この「特集」に登場する某先生から,しつこく愚にもつかないクズメール(「クズ」と言ったのは別の某先生です。私じゃありませんので誤解しないでね)が舞い込んでいます。どういうメールか,お読みになりたい方,いらっしゃいますか?
2010/04/02
- 「Expert Nurse」4月号の「ラップ療法特集」をお読みになりたい方はメールでご連絡下さい。ついでにamazonにもリンクを貼っときますので,照林社は感謝するように。
- 渋い中年男の魅力が炸裂するフランス映画,《やがて復讐という名の雨》を紹介。主演のダニエル・オートゥイユが最高に格好悪くて,それでいて最高に格好いいです。
- 【茨城空港の来場者10万人突破 /茨城】
一日の来場者が平均5800人とまずまずの数字のように思えますが,問題は搭乗者数でチャーター便を含めた38便で合計5700人,つまり1便当たりの搭乗者数は150人,1日あたり316人です。この数が続くとして,1年間の搭乗者数を単純計算すると115,583人になります。
いぽう,茨城県の予測では「1年間で搭乗者数20万人」ですが,これは単純計算で,1日あたり548人が登場しなければ達成できない数字です。
現在はアシアナ航空のソウル便のみで,4月からスカイマークの「神戸ー茨城」便が就航するとは言え,スカイマークは177人乗りのボーイング737ですから,連日満席であっても1日の搭乗者数は合計で493人に過ぎず,「年間20万人」に必要な数に足りません。
ちなみに,スカイマークの神戸便は4月16日に就航します。さて,どうなりますことやら・・・。
- 【ユマ・サーマン最新映画が大コケ 観客11人で興行収入1万2千円!】
ユマ・サーマンといえば「キル・ビル」シリーズで有名な美人女優さんですが,最新作の《Motherhood》はサーマンの他にもジョディ・フォスターまで出演しているというのに,観客わずかに11人という惨憺たる結果だったとか。制作費5億円以上で,イギリスでの興行成績が12,000円ぽっちというのが涙を誘います。
これでラジー賞確定と思われますが,一体全体,どんな映画なんでしょうか。これは絶対に見たいです。
- 【うさぎを追う男】
4月1日といえば4月1日です。「うさぎ追い師・叶山(かのうやま)荘六」さんが登場します。他にも「4月1日ネタ」が満載。
- 【ヒトゲノム解読から10周年】
ヒトゲノム計画が開始してからもう10年たつのか,まだ10年しかたっていないのか,という二種類の感慨を覚えます。人ゲノム解読はご存知のように,二つの方向で活用されています。一つは「我々はどこから来たのか」という疑問に対する回答であり,もう一つはさまざまな疾患の病態解明です。この10年で様々なことが判り,そしてさらに謎が深まった分野もあります。
- 【グーグル撤退で俄然注目,中国人はネット検閲とどう向き合っているのか】
そうか,今の中国ではGoogle, Twitter,FaceBook,YouTubeが4つとも利用できないのか。中国以外の国のパソコンユーザーはネットを利用している時,この4つのどれかを利用していて,そのどれも利用していない時間ってほとんどないと思います。というか,GoogleもTwitterもFaceBookもYouTubeも使えないインターネットって,どうやって利用するんだよ,という感じじゃないでしょうか。
というわけでこのレポートです。どうやら中国の皆さんは「触らぬ仏に祟りなし」というスタンスのようです。中国4000年の歴史を通じ,現在の共産党一党独裁を含め,この国では「絶対権力者による国民支配」の歴史の連続であり,それしか経験したことがありません。国家としての中国も「国民を押さえつける」統治しか経験したことがありません。考えてみたらおかしな国です。その結果が,YouTubeもGoogleもない国なんでしょう。
- 「図鑑@ピアノ楽譜」にタウジッヒとタールベルクをちょっと追加。タールベルクの「ドン・パスクワーレ」の楽譜は何度見てもその美しさに感動します。タウジッヒの楽譜も音符密度が凄いです。
2010/04/01
- 「外傷を湿潤治療している医師」に,神奈川県横浜市南区の高山整形外科医院/小林誠先生にも加わっていただきました。ありがとうございます。なお,木曜日の外来のみとなるようです。
- 38億年の地球での生命進化しを解説した『ダーウィンの夢』(渡辺政隆,光文社新書)についての評論を追加しました。
- 例の「Expert Nurse」4月号の「褥瘡のラップ療法」特集をお読みになりたい人はご連絡下さい。
さて,この特集記事を同じ病院の複数の先生に読んでもらいました。もちろん,予備知識無しです。そして,次のような感想をいただきました。
- どの発言は感情的,感覚的なものばかりで,説得力が皆無。医学雑誌ではありえないレベルの低さ。
- なんだか,友人同士のお茶飲み話みたいだ。およそ医学雑誌に掲載するような内容ではない。
- 褥瘡治療の権威であられるらしい,先生や看護師さんたちの座談会なのに,あまりに低俗。
- もしかしたら,この座談会に出席した5人の先生方は,ラップ療法を全然知らないんじゃないですか? 知っていて発言しているとは到底思えない。
- 大浦先生の論文(?)の引用文献に鳥谷部先生の文献が一つも入っていないのは絶対におかしい。ニュートンを引用せずに万有引力を論じるようなものだ。
- 大浦先生の論文には嘘が書いてますよね。この先生がラップ療法を始めたわけでもないし,工夫したわけでもないよね。
- 普通の医学雑誌にこの「大浦論文」が掲載されたら大問題になるとおもう。論文盗用を見逃したとすると,それは雑誌編集者の責任であり,編集者の能力が低すぎる。看護雑誌のレベルだから許されると思っているのだとすると,看護師の知的能力をなめきっているとしか思えない。
というような感じでした。
掲示板でカネコ先生も書いていますが,大浦名誉教授の論文は事実の捏造と歪曲と虚言の塊です。真実も事実も書かれていません。嘘で塗り固めた論文を書いて,人間として恥ずかしくないのでしょうか。それとも,嘘を何度も書いているうちに,自分でも真実だと信じ込むようになったのでしょうか。
大浦名誉教授の盗癖と虚言癖は留まるところを知らず,年々症状が悪化しているようです。もしかしたら,「嘘も百回つき通せば真実になる」というのを狙っているのかも知れませんが。
- 【炊飯器でつくれる,特大たこ焼きのレシピ】
上記の虚言と剽窃にまみれた嘘っぱち論文のあとでこの記事を読むと,清々しく,創意工夫に溢れている内容に感動します。もちろん,特大たこ焼きも美味しそうです。
- 【自分で料理できる居酒屋】
店に様々な食材と調味料が用意されていて,客はそれを使って自分で料理し,酒を呑むというコンセプトの居酒屋のレポートです。どうやら,食材の豊富なホームパーティーみたいな雰囲気になるみたいです。私は料理を全くしませんが,料理が出来る人と一緒に行ったら楽しそうです。何より,お酒が激安!
- 【中国政府,ネット工作員を28万人配備:「グリーンダムたん」も登場】
詳しくは記事をお読みいただくしかありませんが,「中国政府は,インターネットを監視して政府の印象を良くするために28万人を雇用しているという」というのはスゴイですねぇ。「禿山は格好悪いから緑のペンキで塗っちゃえばいいんだ」といういつぞやの愚行と発想は同じです。
- 【消費しない若者「エビ族」が出現 物価上昇で節約に走る上海消費市場】
世界経済の牽引役と喧伝されている中国ですが,不動産の高騰に給料が追いつかなくなっているようだというレポートです。
- 【普天間「地元の了解が前提」と首相…党首討論】
【ついに鳩山内閣支持率は30%台に――調査でわかった有権者が求める“首相の姿”】
要するに,鳩山さんの言葉があまりに軽く,実はこの人,何も考えていないんじゃないかと皆が気がつき始めた,ということでしょう。この人は「全力で」,「政治生命をかけて」,「不退転の決意で」・・・と言葉を重ねますが,実はその意味がわかってなくてその言葉を使っているような印象さえ受けます。そういえば,「いのち」を連発した1月29日の施政方針演説も,言葉だけが空回りしている感じだった。要するにすべてにおいてこの人の言葉は軽いのである。
それにしても,いきなり「腹案」という言葉が登場した昨日の党首討論には笑っちゃったな。「3月末までに政府案をまとめる」と散々言っておきながら,3月末日になったら突然「腹案がある」だもんなぁ。これで「Trust Me!」と言われても困るんだよね。
一方,そういう鳩山首相の二枚舌,三枚舌を追い詰めていけない自民党の谷垣総裁も情けないなぁ。これまでの鳩山さんの発言という証拠を並べ,矛盾を突いていけばいいだけのことなのに,なぜにそれができない? 君に欠けているのはやる気か,それとも討論能力か?