2013/04/30　・・・[06:00]／[10:00]／[13:30]

【13:30】

• 　こんなメールもいただきました。ちょっと嬉しいです。
  
  　七歳の娘の母です。湿潤療法のおかげで、娘が痛い思いをせず擦り傷が治ったので、感謝の気持ちを伝えたく、また、ガーゼが自然とはがれたので、ガーゼを取るのに苦労されている方の参考になればと思い、メールいたしました。
  
  　娘は、友だちの家に遊びに行く途中に転んでひざをすりむき、ガーゼで手当てされて帰宅しました。
  　消毒はしなかったとのことだったのですが、ガーゼが張り付いてはがれず、あまりの痛がりように無理にはがせませんでした。どうやってはがそうかと調べている過程で湿潤療法を知り、連休で病院も開いてなかったため、とりあえずガーゼの上から洗い流し、ガーゼの上からラップを張りました。その後、プラスモイストＰ３を購入してガーゼの上から張っていました。
  
  　休みが終わったら湿潤療法をおこなっている病院でガーゼをはがしてもらおうと思っていましたが、今朝、ガーゼの上からシャワーで洗い流していたら、あんなにはりついていたガーゼが自然に流れ落ちました。うすいピンクの薄皮ができていました。
  
  　無理にガーゼをはがさなくてよかった、乾燥させなくてよかったと思います。私自身、学生時代に自転車で転倒し、擦過傷を病院で手当てしたことがありますが、ガーゼ替えと消毒は本当に苦痛でした。何日も病院に通ったうえ、傷跡は今でも真っ黒なあざのように残っています。
  
  　湿潤療法を知れてよかったです。これからプラスモイスト常備します。
• 　今日の午前中にもティファール電気ポットでの熱傷患者さんが受診されました。他にも2名ほど，ティファール電気ポットによるヤケド患者さんが通院中ですので，ティファールは「ヤケド製造機」として販売されているんじゃないの，という気さえします。とにかく，他の電気ポットによるヤケドは極めて少ないので，その危険性は際立っています。関係省庁はいつまでこんな危険な商品を野放しにしとくんでしょうか。
  
  　そのうち，「ティファール電気ポットによるヤケドの症例：一覧」という特集でも組んでやろうかな，なんて考えているところです。

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【10:00】

• 　連休明けは患者さんが多いです。先ほど診察した熱傷患者さんが面白かったです。花火による顔と手のヤケドで千葉県内の某病院救急室を受診し，そこで当直医はデュオアクティブを貼るという適切な治療を指定ます。
  　ところが，翌日同じ病院の形成外科医に見てもらったら「こんな治療は見たことがない。どうしたら良いんだろう？」とブツブツ喋り，結局，デュオアクティブを剥がすこともせず，他院への紹介状を書いて渡したそうです。
  　救急当直医はきちんと治療でき，形成外科の専門医は治療方法を知らない，という状態ですね。

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• 　「お叱りメール」についてのメールです。
  
  　お叱りメール、大変興味深く読ませていただきました。
  　個人的には、夏井先生の痛快な言葉使いは好きですし、先生の「生身の人間」としての感情も理解できます。
  　しかし、先生がこのHPを始められた頃と違い、現在は湿潤療法がかなり広く認知され、先生はその第一人者という「公の立場」を持っています（先生が望まれていなくても…）。その先生が一個人を非難された場合、個人的な意見とは捉えてもらえない可能性があります。例えは悪いですが、閣僚の失言が大きく扱われるように。
  
  　もちろん、匿名で誹謗してくる方を擁護するつもりはありませんし、学会の権威や医師として患者を苦しめている人たちに対する対応は、これまで通りで良いと思っています。しかし、それ以外の個人を相手にする場合は、横綱相撲のようなどっしりとした対応をして欲しいと私は思います。
  
  　これからも、正しい治療としての湿潤療法が広まることを願っています。

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【06:00】

• 　先日公開した「切断を勧められた指の壊死が復活」のその後の経過です。形態的にもほぼ完璧に再生していますが，「手の外科得意医者」としては一番驚いたのは，DIP関節のROMがほぼ正常ということです。この患者さんがひょいと患指を曲げるのをみて，私は泣きそうになりました。

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• 　「外傷を湿潤治療している医師」，「熱傷を湿潤治療している医師」，「糖質制限で糖尿病治療をしている医師」に，シンガポールのラッフルズ ジャパニーズクリニック　林 啓一先生を追加しました。

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• 　熱傷治療と糖質制限についての情報です。
  
  　いくつかリンク紹介です。
  

  1. partial thickness までの熱傷でどの被覆材がいいかのコクランレビュー
     スルファジアジン銀は良くなく
     ハイドロコロイドが良い感じ？
  【Dressings for superficial and partial thickness burn コクラン2013】
  
  2. 実年齢より若く見られる！コツはこんなことシンプルなことでした！（Googirl） - Peachy[ピーチィ] -
     糖質カットが鍵
     【毎日をハッピーに生きる女性のためのニュースサイト - livedoor ニュース】
     

   

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• 　こんなメールもいただきました。
  
  　ゴールデンウィーク中、いかがお過ごしでしょうか？
  　本好きな私は、蔵書の整理に勢いがついて、ついでに家内の整理収納をやっています。懐かしい本たちの、キラッと光る美しい言葉に励まされています。
  
  　河合隼雄先生先生の文章の引用（一部私が編集しました）です。
  

  　～以前、ウォーターゲート事件の国会での証人喚問の際の実況中継を見ていて驚いたことがある。盗聴をしていた人間に対して、電話の受話器がその場に持ちこまれ、それを使って実際にどのようにしていたかをやれ、と命令される。その人はやおら立ち上がって受話器のところへ行き、実演する前に、真剣な顔をして議員たちに向かい、「まさか、これは盗聴されていないのでしょうね」とやって、一同の爆笑を誘うのである。
  
  　もしこれと同様のことを日本の国会でやればどんなことになるだろう。「冗談も休み休み言え」どころか、全国民から厳しい非難を浴びることになるだろう。「マジメにやれ」の大合唱が聞こえてくるに違いない。では、この種の疑獄事件のアメリカにおける究明と、日本における究明を比較してみた場合、どちらが本当に真剣にやったかという点になると、どうなってくるだろう。冗談まじりのアメリカのほうが究明が手ぬるいなどとは、決して言えないだろう。
  
  　日本的マジメは、マジメの側が正しいと決まりきっていて、悪いほうはただ謝るしかない。マジメな人は自分の限定した世界の中では、絶対にマジメなので、それ以上のことを考える必要もないし、反省する必要もない。マジメな人の無反省さは、鈍感や傲慢にさえ通じるところがある。一方、欧米人、特にアメリカ人とつき合うと、冗談が好きなことに驚いてしまう。また逆に、彼らから言わせると、日本人はユーモアのセンスがない、ということで評判が悪い。今後、日本人も国際性をそなえていかねばならないが、この点についても考えてみる必要があるようだ～

   

  　１９９２年　河合隼雄さんの著書「こころの処方箋」からです。
  　国際人を目指さなくては。。
  　私も、夏井先生に助けもらった一人です。
  
  　ユーモアというと，いつも思い出すメールがあります。私がまだピアノのサイト（今はなき『超絶技巧的ピアノ編曲の世界』）オンリーで活動（？）していた時代の話です。
  　ある日，英語の見知らぬメールが届きました。それを見ると差出人はイギリスで最も有名なクラシック音楽専門雑誌の編集長です（私が名前を知っているくらい超有名な雑誌です。残念ながら数年前に廃刊）。当時私が作っていたピアノ・ソロのための編曲作品のデータベースを見て，「すごいデータベースを発見し興奮している。君は音楽学者なのか？」というような内容でした。
  　それに対し，私は中学2年生レベルのたどたどしい英語で「私は日本の形成外科医です。ピアノはアマチュアで趣味で希少楽譜のコレクションをしています」・・・ってな返事を出したわけですよ。
  　すると，この有名編集長からすぐに返事が届きましたが，これが何とも愉快な内容でした。「君がアマチュアのピアニストでプロの形成外科医で幸運だった。もしも君がアマチュアの形成外科医でプロのピアニストだったら全人類に対して有害だからね」　というようなことが書いてあったからです。中学2年生レベルの英語能力しかない私でもすぐに意味がわかる，とても平易な英文でした。
  　当時は英語のメールが一日に何通もいただきましたが，大笑いさせていただいたのは後にも先にもこれだけでした。さすが，一流雑誌の編集長は違います。

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2013/04/29　・・・[06:00]

【06:00】

• 　「お叱りメール」についてのメールです。
  
  　私は実生活で、いったい世の中の常識ってなんなんだろう？と考えていた頃に低温火傷を負って、夏井先生のサイトに出会い、こちらでも自分の頭の中の常識をことごとく崩壊させていただけましたので、今や常識がナンボのもんじゃ～い！ですw
  　夏井先生にしても、知恵袋の鶴田さんにしても、ご自分の経験から確固たる信念があり、それを揺るがさない対応は見ていて痛快です。
  
  　実は、私も鶴田さんのアンチさんたちへの対応が最初の頃は、そんな風に言わなくても…と思ってたりしました。
  　でも、しばらく様子を見ているうちに、それがないと、あれ？今日はどうしちゃったのかな？具合でも悪いのかな？と、心配になったりw
  
  　慣れちゃったんでしょうか？
  　違いますよね。
  　そう言う面も含めて鶴田さんなんだと認められたんだと思います。
  　私は性格上オブラートに包んでしまう方なので、むしろそんな方がいらっしゃると頼もしい限りです。
  
  　そして、夏井先生が常識大好き人間だったら、湿潤療法をここまで推し進める以前に、湿潤療法すら試さなかったのだと思います。夏井先生が常識人でなくて、本当に良かったです。
  　お陰さまで医療ド素人な私でも、もし万が一近しい人が火傷や怪我などした時は、慌てず騒がず対処出来るだろうし、糖質制限や石鹸・シャンプーレスでは人生を大きく良い方向に変える事が出来ました。
  
  　糖質制限を始めてあと1カ月ちょっとで1年が経過しますが、最初の4～5カ月で体重は10kg以上減り、身体も軽く調子もすこぶる良好。周りの人に感心されるほど、疲れ知らずになりました。10才は若返った気分です。1年経過したら、記念に血液検査でもしてみようかと思います。
  
  　どうぞこれからもズバッとバッサリで頑張ってください。影ながら応援しております。

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• 　「患者への対応」についてです。
  
  　心療内科医です。
  　この状況での私のロジックは、
  

  1. もしかすると、もしかしなくても、これが日本人の真実の姿です 現実から目を背けるわけにはいきません 素直に受け入れます
  2. 医療の受診には幾重にもハードルがあります 時間のハードル、医療費のハードル、もしかすると医師に怒られるかもしれないという嫌な気分の可能性を受け入れるハードル それを乗り越えて受診したであろう親子にまずは寛容な気持ちになりたいものです
  3. 身なりや礼儀正しさに無頓着でも受診できる、このハードルの低さ、アクセシビリティの良さは何物にも変え難い自分のアドバンテージだ、と思えて嬉しくなる
  4. イチローがワンバウンドでもヒットにしてしまうように、どんなくせ玉でも打てる方がいいよなー
  5. やはり、医療におけるメインテーマは病状や訴えです 「態度」をメインテーマにしてはいけない、と自分に言い聞かせます 生き方が下手な人って当たり前にいっぱいいますし、それはそれで私にとってはとても興味深いテーマです
  6. このケースで言えば、主役は子供さんの病状です 親の態度や子育ての「不適切」を理由に診療すべきかどうかを考える事態は、子供を人質にとっている状況を連想しちゃいます
  7. 忠告、注文、教育、一言はこちらからのギブ、サービスが終わってからにすべし 自分に言い聞かせていることです
  8. 言葉での教育でなく、こちらの姿勢や後姿により何かを伝えたいものだ、と考えます
  9. 誰もが指摘しそうなこと、当人にとってはこれまで多分散々いわれてきたことと同じことは決して言わないようにしたい この医者ちょっと変わってる、と思われたい、という気分です
  10. 数分の接触、観察だけでは物事の真実は分かりません

   

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2013/04/28　・・・[06:00]

【07:00】

• 　ちょっと嬉しいメール。昨年4月26日に熱傷を受傷し某医療センターで治療を受けていましたが，湿潤治療を知り，5月1日に当科を受診された患者さんで，当時は6歳でした。
  
  　ちょうど一年前のGWにお世話になりました、その節は大変お世話になりました。
  　火傷を負ってちょうど一年経ちましたので、写真を送ります！
  
  　今はこのような感じで、上腕の所に二ヶ所の突出した部位はあるものの、顔は全く跡形もなく、肩～上腕の色は若干白い所もありますが、凸凹もなくきれいです。
  　本人は今年二年生になり、一年前火傷が落ち着いてから始めた書道とスイミングを続け、5月からはドッジボールクラブや地域のスポーツクラブにも通う事になっており、お友達とも外で遊んだりと活発に過ごしております！
  
  　あの時の事を思い出すと今でもゾッとしますが、夏井先生に出会えて本当に良かったです。また写真送らせてください！
  

  2012年5月1日	2012年5月1日	2013年4月26日

  　この患者さんのように，定期的に患部の写真を撮影して自発的に送ってくださる方が他にもいらっしゃいます。このような熱傷を1年以上経過を追うのは通常は極めて困難ですので非常に助かります。1年もたったのに忘れずに写真を送ってくれる患者さんがいるというのは，私にとっては最高の勲章です。

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• 　「患者さんへの対応」に関するメールです。
  
  　昨日の更新記事、興味深く拝読しました。また、心療内科の先生のコメントも参考になります。あらゆる行動には意味がある、その通りだと思います。
  　ただ、小児科のクリニックをいていますと、次のようなことが時々あります。
  

  1. こどもが、お菓子や、パン、時にはおにぎりを食べながら、診察室に入ってくる。(もちろん、食べさせたのは親ですが)
  2. 携帯電話をしながら、挨拶もしないで診察室に入ってくる保護者。
  3. ガムをくちゃくちゃ噛みながら話をする母親。

   

  　1.や2.は、親側に何となく申し訳ないという感じがあることが多いので許せるのですが、3.の場合は、悪びれる様子もなくずっとくちゃくちゃしているので、さすがにこちらも不快になります。
  　それで、黙認したままイライラしながら診察すると、自分のベストパーフォマンスができなくなるし、かといってガムをくちゃくちゃ噛んでいることを指摘して、診察の流れを止めたくないしと、悩んでしまいます。
  　正直、こういう方にリピーターになってほしいかと言われたら、あまりなって欲しくないと思ってしまいます。
  
  　先生のところには、こんなこどもの保護者は来ないでしょうか。
  　夏井先生は、こどもやその保護者への対応も、小児科医以上に思います。先生なら、どう対応もしますか。こういうことって、真剣に相談する機会がないので、医師として大先輩の夏井先生にお伺いしたくなりました。
  
  　これは余談ですが、ぼくは卒後25年目になりますが、医師のモデルとして、こういう医師になりたいと思えるような方に出会えませんでした。ただ、夏井先生の存在を知り、そのプロフェッショナルな姿勢を知れば知るほど、自分の医師モデルとして取り入れたいと強く思うようになりました。夏井先生は、ぼくの人生において、運命の人になっています。
  　皆様の外来ではいかがでしょうか？　このような場合，どうしていますか？　⇒⇒メール
  
  　私の外来は基本的に小児の新患患者さんは怪我・ヤケドをしたばかりか，他の病院で「皮膚移植をしないと治らない。敗血症で死ぬことがある」と脅された熱傷患者さんです。だから，真剣さの度合いが違うというか，親御さんは最初から顔面蒼白で必死です（特に後者の患者さんの親御さんは）。ガムを噛んだりする余裕はない方ばかりです。
  　たまに（？），口の中に食べ物を入れたまま入ってくる子供さんはいますが，「診察の時に飲み込もうとして喉に詰まることもあるから，診察室に入ってくる前に食べ物は口から出したほうが安全ですよ。なぜかというと，目の前に喉に物をつまらせた患者がいた時に私は何をできずに右往左往するタイプの医者だからです」と説明しています。

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• 　「秋田県上小阿仁（かみこあに）村は異常じゃないか？」というメールです。
  
  　先生ご出身の秋田県とはほとんど休みなく働く医師に対して、罵声を浴びせたり、中傷するような県民気質なのでしょうか？　デメリットばかりの村民の行動は全く理解に苦しみます。それとも何か真相があるのでしょうか？
  　ご意見いただければ幸いです。
  

  1. 【上小阿仁村の医師が今月末で退職（秋田）】
  2. 【上小阿仁診療所長　退職へ】

   
  　この上小阿仁村の異常事態について，どなたか情報をお持ちではないでしょうか？

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• 　「湿潤治療をしている医師リスト」に対する不信メールと，それに対する私の回答です。ちなみに，メールの返事を出しましたが，ブロックされて届いていないようです。
  
  　湿潤療法をうたうクリニックにて、イボ治療(サージトロン)の治療に行きました。
  　ところが術後、最初だけ　[イソジン消毒+抗生物質軟膏]　を塗布します→以後は消毒不要と説明されたので、 あえて拒否はせず治療を受けました。
  　イソジン、しみました…。せっかく湿潤療法をうたうなら、何故イソジン使うのか…もったいない。
  
  　余談ですが、イボ治療、今月5日～自由診療に変わったとのことで、結構な治療費払って帰りました(涙)
  　私の回答です。
  
  こういう事情があるからです。
  
  頭がすぐに切り替えられる医者もいれば，いつまでも切り替えられない医者もいます。
  切り替えたつもりになっていても，昔の癖がつい出てしまう医者もいます。
  十分に勉強してから新しい方法を取り入れる医者もいます。
  勉強もせずに新しい方法を取り入れる医者もいます。
  いい加減な聞きかじりの知識でわかったつもりになっている医者もいます。
  努力しなくても理解できる医者もいます。
  努力しても理解できない医者もいます。
  努力しない医者もいます。
  
  上記の「医者」を「人」に置き換えると，医者の世界も世の中一般と同じであることがわかります。
  医者の世界は人間社会の縮図です。医者という特別な人種がいるわけではありません。
   

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• 　「ピーナッツと糖質」についてのメールです。
  
  　主婦です。
  　私もピーナッツは不思議と血糖値をあげないなあと感じています。含まれる糖質量からいって、このくらい上がるはずと思っても、実際測定してみるとあれ？と思うほど血糖値があがりません。食べ始めると止まらなくてついつい食べ過ぎてしまうんですが・・・。
  
  　また同様なのがチーズケーキです。小麦粉をほとんど使っていない、どっしりとしたニューヨークタイプのチーズケーキに限りますが、血糖値がわずかしかあがらないので嬉しい限りです。
  　たとえば、セブンイレブンオリジナルのチーズケーキや、ローソンオリジナルのチーズケーキも。底にはりついているクッキー生地は取り除いてからチーズ部分のみ食べるようにしています。
  
  　反対に含まれる糖質量からするとビックリするくらい血糖値があがるのが果物です。○グラムの糖質なのになんでこんなにあがるの～？！ということが続き、最近は果物は全く食べていません。
  　アルカリ性食品で身体にはよいのでしょうが・・・。
  
  　どのくらい血糖値を上げるかは、単純に含有糖質量だけでは決まらないんだなあと実地体験から感じています。個人差もあるのでしょうね。
  　他の方々のご意見もぜひお聞きしたいです！

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2013/04/27　・・・[08:30]／[09:00]

【09:00】

• 　「顔を見せてくれない患者さんへの対応」についてのメールです。
  
  　心療内科です。
  　面白いテーマですね。こういうの大好きです
  　悩ましいところですが、私のロジックは以下の通りです
  

  1. 医療はサービス業ですので、相手の事情が優先。相談のポイントとなる「腹部の低温熱傷」にフォーカスをしぼって普通に対応する
  2. それと同時に、その方がそのような身なりであることの背景について、そこで得られる情報を総動員して想像する，すべての行為には事情があって意味がある，その意味を読み解くところに面白さがあります。推理小説みたいですよね。たとえば、その熱傷の原因はDVで（お湯をかけられた）、そのDVにより実は顔に大きな傷があって、それは知られたくない、とか
  3. また、「北風と太陽」ではないですが、いつか、この初診の最後もしくは再来時には「スッピンでも安心」と思ってもらえるようになるようにするぞ、と意欲をかき立てる
  4. こういった「ちょっと厄介，複雑な状況」こそやりがいがある，困難こそこちらの腕をあげてくれるありがたい試練，と感じてうれしくなる
  5. すべての初診患者さんへの対応のポイントの一つが「リピーターになってもらう」ことだと思っております

   

  　こんな気分で対応します
  　いつもこんな風に考えますので、あまり不愉快になることがありません
  　「リピーターになってもらうこと」というのは素敵です。まさにサービス精神であり，正しい意味での情けは人のためならずですね。

---

【08:30】

• 　こんなメールをいただきました。皆様ならどうしますか？　⇒メール
  
  　先生だったらどのような対応をするのかお聞かせ頂きたく、メールさせて頂きました。
  
  　若い女性。低温熱傷で受診。
  　芸能人が被るような口元まで隠れる帽子を被って、診察室に入ってきました。全く顔どころか口元も見えないので、「帽子を取って頂けませんか？」と言いますと「すっぴんだから嫌です。無理です。」と言われました。
  　「全くお顔の見えない方とお話するのでは、お互い信頼関係を築けませんので、帽子を取れる状態で診察にいらして下さい。」と言って、帰ってもらいました。
  
  　大人げなかったかと、後で反省していたのですが、しかし、あの状態で診察というのも・・・とも思いましたし。

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2013/04/26　・・・[06:00]／[08:30]／[11:00]／[14:00]

【14:00】

• 　またまたメール紹介。
  
  　今朝のお叱りメールについて私の意見を述べさせて頂きたくてメールしました。
  
  　私は元々、毒を吐く人間で家族や本当に仲のいい友人だけに吐いているつもりです。周りに染まりやすい性格でもあります。
  　先生のブログを読むまでは、湿潤療法を知らないお医者様の前では、言うことを聞いていると見せかけてその場はやり過ごし、自宅に帰って自己責任で治療して二度とその病院には行きませんでしたし、夫に愚痴って「それ言いすぎ言い過ぎ。ワハハハハ」と笑いあう程度でした。
  　先生のブログを読んでからは「湿潤療法、糖質制限を知らない医者=バカ医者」って定義ができてしまって( 実際そうなんですけどねw )、キツイ言い方や考えが自分の中で増えたのも事実です。
  
  　今朝のメールをされた方みたいに教祖まで思ってませんが、ジャイアンにくっ付いているスネ夫のような気持ちでいたのは事実です。
  
  　ある時夏井先生に、
  

  糖尿病専門医(バカ医者)がいる病院に夫が経過観察で通っているが、同じ病院にいて糖質制限をしている整形外科医にかかるにはどうしたらいいか？　糖尿病専門医なのに従来の方法で治療するバカ医者がいて、専門外なのに糖質制限をしている整形外科医がいる総合病院って。。。

   

  　というような内容のメールを差し上げたことがありました。
  　夏井先生からは「そんなバカ医者はほおっておいて。。。」みたいな返信を想像( 期待？)していたのですが、先生からの返信は
  

  「今まで従来の糖尿病治療を患者さんにしていたのに、明日から今までの治療は間違いだったので糖質制限をしましょうと言えば患者さんが混乱するでしょ？腰が痛いって整形外科を受けなさい」

   

  　と期待ハズレの回答でした。でも先生の言われることは正論で、この時に私はスネ夫だったのだ気づかされ、目の前に相手がいて空気を読んで毒を吐くのと、一方的に毒を吐くのは違うんだと思いもしました。
  　私がこうだから、読者の皆さんがそうだとは思っていませんが、こんな奴もいるって事でメールをさせていただきました。
  
  　このような内容のメールをさせて頂きましたが、先生のサイトに出会ったでおかげで「分からないことは納得するまで調べること」「周りのいうことを鵜呑みにしないこと」「自己責任で実験してみる」大切さを教わりました。
  　以上の事を実行することで、双極性障害の症状も良くなり主治医が納得する意見を述べられるようになりました。
  
  　おととい、開業したばかりの新南陽整形外科医クリニックの花岡先生の所に行ってきました。粉瘤と鬱の対策のため、本格的に糖質制限を診て頂くことになりました。こうして信頼できるお医者様に出会えたのも夏井先生のご尽力の賜物と思っています。
  　どーもガンの話しで顕著なのですが、これこれこーだよ、と提示すると、そーだったんですね、それでまちがいないいんですね。というほぼ女性ですが、出てくるんですよね。
  　これ、昔ナースで教えて情報クレクレ君が沢山いましたが、これと同じで、「自分で考えようとせず、人から聞いて私これで動く」→「私のせいじゃないからね」という感じがしてしょうがないのです。
  
  　私がひねくれてるのは自覚してますが、まず情報があると、ふーんと聞いておき、こっから自分で消化するんです。そこで論理的に、まあ納得出来れば、そこでやっとそうかもしれないなあ。という感じになります。
  
  　糖質制限も、まあ自分でできるからやってみよう。おお、なるほど体重は落ちるし、腹回りも減少。肝機能もアップ。アル中にもなってない
  　ということで、糖質制限はなるほどこれはすごいなあと思いますし、湿潤療法も、夏井先生ほか写真提示で、これはすごい証拠だ、と思っています。
  　甘いもの大好きだった40代女性です。
  
  　「罵詈雑言はよくない」というのは、社会的に至極もっともな意見。親切心から忠告してくれた面もあると思います。
  　でも今回のメールの真意は、「期待しているあなたと違い、がっかりしている。是正してほしい」ということのような気がします。
  
  　そうだとすると、ブログ主さんに対して、読者が表現方法の批判をするのはちょっと違うと思うのです。
  　「気に入らないなら読まなきゃいい」んじゃないでしょうか。ブログを読むのに対価を支払ってるわけじゃないのです。読者には、選択の自由があるのですから。
  　情報発信者は、自分のモラルの中で自由に表現すればいいと思います。結果、選ばれるか選ばれないか、それだけです。
  
  　批判されて大人な対応ができず（失礼）、罵詈雑言で反論しちゃう夏井先生は人間くさくて、私にとっては教祖なんかではなく、いろんな考え方のヒントくれる、滅多にいない面白いおじさん（またまた失礼）です。
  
  　「夏井先生は最近また何か見つけたかな？」って、軽～い気持ちで覗きに来てます。

---

【11:00】

• 　連休前ということで患者さんが多いし，治療についての問い合わせメールも結構いただいています（・・・とは言っても，更新記事を書くくらいの余裕はありますが・・・）。一番困るのは，初診の熱傷患者さんが受診されることです。普通なら処置の方法を教え，念の為に抗生物質を処方して「熱が上がったら飲んでね」と説明するだけで，3連休くらいなら大丈夫ですが，問題は広範囲熱傷とか，他の病院で軟膏ガーゼ治療を受けて深くなっている熱傷患者さんです。まだそういう患者さんは受診されていませんが，もしも来院されたらどうしようと戦々恐々です。

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• 　「言葉使いとコンピューターリテラシー」についてのメールです。
  
  　「罵詈雑言がひどい。。単なる悪口。。」の深遠なコメントを拝見して、考えてしまいました。私も言葉使いには、十分気をつけたいと思います。
  　よいことを言って（書いて）いても、言い方（書き方）が悪いと呪詛と同じで、心身をむしばまれてしまいますね。私も肝に銘じます。
  
  　昨日の橘玲さんの「黄金の羽根の拾い方」の引用のつづきです。
  

  ～「知識社会」「情報化社会」では情報は瞬時に共有されていきます。だが、万人がそれを活用できるわけではありません。特権層（たとえば医療界）に制限されていた情報の優位性は、インターネットの普及でいずれは意味を失っていくでしょう。しかし、だからといって誰もが幸福になれる薔薇色の世界が待っているわけではありません。「知識社会」では必要な情報を正確に入手し、それを活用する知識を有している人は、いくらでも近道ができます。そうでなければ、ひたすら回り道をするしかありません。「知識」が価値を持つとはそういうことです～

   

  橘さんは、これを２００２年に書かれています。先見性に本当に驚きます。
  　私は、自身が発言（発信）するときは、
  

  ① 罵詈雑言＝ウソ
  ② 罵詈雑言＝真実
  ③ 美しい言葉使い＝ウソ
  ④ 美しい言葉使い＝真実

   

  　の中の、④を目指し、心がけたいと思います。そして、必要な情報を的確に入手するためには、発言（発信）を受ける側として、②④と、①③の違いを見きわめられるセンスを磨きたいです。
  　橘さんは、さらに、
  

  ～情報が広く公開されればされるほど、いたるところに近道が見つかります。しかし、それをわざわざ教えてくれる親切な人がいるわけではありません～

   

  　ともおっしゃっています。（すべての正確な文章は、橘さんの著作をご覧になってください）
  　私は、②であっても、罵詈雑言にはフォーカスせず、真実のほうにフォーカスしたいと思うんです。答えになっていないかもしれませんが。
  　罵詈雑言の中にも真実がある！！と思っていますよ。

---

• 　こんなメールもいただきました。
  
  　福井県のお叱りメールについてです。
  　この方は夏井先生が教祖で私たちが熱狂的な信者に見えるのでしょうが、私から見れば間違っている教えを盲目的に信じて突き進んでいる日本熱傷学会や糖尿病学会の方が正にオ○ム真理教の様な宗教団体や北の国の上層部の様に見えます。
  　もちろんそれに何も考えずに従っている連中はかわいそうな迷える子羊である事に違いありません。
  
  　知恵袋でも私に食いついてくる医療従事者の殆どが「湿潤療法も良い治療である」と前置きしておいて感染症の危険性やありもしないデメリットを並べたてますが、症例の無いただの脅しの様な知ったかぶりはすぐに質問者には見抜かれますし、私の方自分のブログやがたくさんの症例をリンクさせているためはるかに説得力があるので多くのベストアンサーを頂いている事がまた悔しくてストーカーに変貌したりします。
  　こういった連中はネットでの姑息な投稿くらいしか意見を出せる場所が無いので、まともに相手にする事は無いと思います。
  
  　ちなみに私は建設関係の自営業ですが、私の会社は職業柄荒くれた連中の集団だったりしますし、その長である私もその類にたがわないので、自分で言うのも何ですが、学歴も浅く、本来はもっと気性も激しく、素行も言葉使いも荒いのですが、ネットの世界ではムカつく無知が相手でも、ちゃんと最低限のマナーは苦労しながらも守っているつもりです。
  
  　こんな私に知恵袋で、普段先生と呼ばれている方が論破されるのは相当プライドが許さない事と思いますが、これがネットの世界での現実であり、悔しければ表に出て堂々と意見されれば良いと思います。
  　私は、機会があれば湿潤療法経験者としていつでもどこでも表に出て議論する事は出来ます。
  　当然、迷える子羊が天動説を唱えても恥をかくだけですがね。

---

【09:30】

• 　こういうメールもいただきました。
  
  　私も福井県方面のメールの方と同じように残念に思うものです。
  　先生の
  

  頭にきたら言葉の限りを尽くして罵倒します。

   

  　という行為は、なによりもご自身の品位を貶めてしまわれることになると思います。
  　こんなブッダの言葉があります。
  

  怒っている人に対して
  逆に怒らない人は
  自分と他人という両方に
  有意義な行為をしているのです
  　　　　相応部経典　有偈品サッカ相応　「善語勝利経」より

   

  差し出たことを申しました。ご寛恕ねがいます。
  　私はゴータマシッダールタ様ほど他者に対して寛容になれません。なぜなれないかというと，しょーもない俗人だからです。
  　私は怪我人やヤケドの患者さんにはすごく優しくて寛容な医者だと思いますが（・・・自信ないけどさ），優しさと寛容性は患者さんにしか向かわず，万人には発揮されないようです。もしもこれが万人に向けられたらお釈迦様になれるんでしょうが・・・。
  　というわけで，目指すは「患者さんにはすごく優しいけど医者にはすごく厳しい」医者です。「医者には優しいけど患者には厳しい医者」よりはマシですから。

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【08:30】

• 　明日からの大型連休，皆様はどのように過ごされますか？
  　私は部屋に閉じこもって原稿書きです。執筆中断していた「糖質制限本」をそろそろ完成させないと非常にマズイからです。その他，5月10日締め切りの原稿も2つあるし，以前書いた本の全面改訂版の執筆も待ち構えています。
  　売れっ子漫画家や小説家なら豪華ホテルに「カンヅメ」になるところでしょうが，私の場合は「自主的自宅カンヅメ」です。能力を超えた仕事を引き受けるとこういうことになります。

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• 　「ピーナッツと糖質」についてのメールです。
  
  　糖質制限開始時　身長173センチ、体重73キロ。４ヶ月経過時　体重63キロ。短期間で１０キロの減量ですが、このまま推移して体重６０キロを下回るのが心配になりました。(太ももが細くなり、胡坐から立ち上がるのに苦労しました。)
  　そこでカロリ－補填のつもりで間食にアーモンドを導入したところ、半年程度で体重は68キロに増加しました。腹回りと背中に脂肪がついたようです。(ベルトの穴が一つ広がった、スーツの肩周りが窮屈に感じる)
  　その一方で太ももの筋肉が増加し、片足で膝上の高さの段差を楽に越えられるようになりました。(筋トレの類はしておりません。)
  　体重増加の約半分は筋肉で、残り半分は贅肉かな、といった印象です。

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• 　「高齢者のガン」についてのメールです。
  
  　叔父様の癌のお話、なかなか興味深く読ませていただきました
  　私のところでも、もう10年近く前のことですが、施設入所中の方が左口角付近に明瞭に癌と分かるしこりを生じ、開口にも支障を来していると受診されたことがありました
  　100歳という年齢を考えて負担のかかる治療は避け、放射線治療で局所のコントロールを行うこととしました。状況から有棘細胞癌であったと判断していますが、放射線はよく効いてしこりが縮小し、開口制限も解消しました。食事もとれるようになったと、その後の診察では手を合わせて喜んでくれました
  　その後106歳まで生き、確か県内最長寿で県知事表彰を受けたように記憶しています
  
  　癌の性質にもよるのでしょうが、あまりがんばらない方が結果がよいこともしばしばありますね。経過を見ていたら自然消滅したという皮膚癌の症例報告を見たこともあります

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• 　こんなメールもいただきました。
  
  　今朝の｢夏井先生のスタイル｣を非難するメールに意見を言わせてください。
  　ぼくは、夏井先生は夏井先生のままでいいと思います。
  　みなさん、夏井先生がふつうの人、ふつうのお医者さんではないことくらい気がついていると思います。ふつうの人でないからこそ、たった一人の力で、｢湿潤療法｣という大きなうねりをここまでおこすことができたとも言えると思います。
  　ご自身の考えを、ここまで包み隠さず堂々と言える姿は、ぼくにとってはかっこよく映りますし、ある意味憧れを感じます。自分にはできないので。
  
  　もちろん、物事をはっきり言うと角がたつことがあって、反感を買うことがあることも理解できます。それがその人にとって生きづらさにつながれば、自分で修正すればいいことです。あるいは、その人がこころ許せるお友達がアドバイスしてあげればいいと思います。
  
  　どの時代でも、夏井先生のような人が必要です。そうでないと、変化がおきないからです。ぼくは、今のまま、夏井先生に突っ走って欲しいと思います。へたな社会常識に包まれて、こじんまりしてしまった夏井先生をぼくは期待していません。
  　賛否両論あるでしょうが、このサイトを愛している方には、暖かい目で夏井先生を楽しんで欲しいと思います。
  　「物言えば唇寒し」というコトワザがありますが，「物を言って寒くなるのが唇だけだったら凍え死ぬことはないはずだよね。なら，言っちゃえ！」という超お気楽モードで運営しているのがこのサイトです。

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【06:00】

• 　ゴブリンと言われればゴブリンに見えなくもないかな，という微妙感漂うゴブリンが登場するカナダ製ホラー映画，《人喰い怪物ゴブリン》を紹介。

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• 　「ピーナツと糖質」に関するメールです。
  
  　昨日，「ピーナッツは血糖値を上げない」というものがありましたが、私個人的にはピーナッツを間食していた時は、朝・昼・夕の食事で糖質制限しているにもかかわらず体重が増えたり、お腹周りにお肉がつく、口の中が糖質を摂取した時と同様の歯垢の溜まり具合だった感触がありました。
  　実際、ピーナッツ（落花生）の糖質量を調べてみると、100g中10gほどのようです。ピーナッツを100g食べると、一回の食事当たりの糖質摂取量の上限20gの半分になってしまいます。
  　江部先生の著書『腹いっぱい食べて・・・』でも落花生100g当たりの糖質量は12.4gと記載されています。
  
  　まぁ常用量が40gのところ、私はピーナッツなどのナッツ類を「食べだすと止まらなくなる」という悪癖があるので太ったのかもしれませんが、同じ様な経験をされた方がいらっしゃらないかなと思いメールさせて頂きました。

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• 　「ワセリンと清潔」についてのメールです。
  
  　秋田出身埼玉県在住の普通の主婦です
  　いつもアホ意見にくいついてしまうのですが，病院でワセリンてジャーにはいってますよね。軟膏類はチューブにはいってるからアホナースさん的にはワセリンてなんか汚（怒て気分なのでは？
  　私もジャーにはいっているのはいやなので，自宅なのでチューブ入　使ってます
  
  　正しい湿潤治療をされるドクターにつけば，素直に湿潤治療が身につくのだろうから，早く正しい湿潤治療しかない世の中になればいいのに，と思います。地道に回りの人だけに布教活動してます
  
  　グリーンスムージー夜糖質制限でゆるゆるですけど，ネイルサロンではわたしも（本当に爪が丈夫！）と毎度いわれます
  　伸びも早いです（ネイルすると削ったりでどうしてもトラブルをもったお客さんが多いからかもしれませんけど）。石鹸　シャンプー　合成食器洗い洗剤をめったにつかっていないからかもしれません。
  　アトピーじゃないのでトリートメントだけ毛先にしてます。
  　女の髪は最高のアクセサリーなんですよ。手入れをすると自分にかえってくる気がしてます

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• 　栃木県で糖質制限メニューを提供している「日本料理 文楽」さんからのメールです。
  
  　人体実験といえば料理人なので食べ物を思い浮かべてしまいます。毎年「ふぐ」を店で提供すると思う事があります。
  

  「このふぐがこうして安全に食べられるまでには、いったいどれだけの人が犠牲になって死んでいったのだろうか？」

   

  　生命の存続の為の食事なのか？ 先人の体を張った挑戦？ には感服いたします。
  　調べてみると縄文時代には、ふぐは食べられていたようで、遺跡には一家全滅の跡とふぐの骨があったとか。
  
  　私が糖質制限の料理やパンを作らせていただけるのも，ネットなどで、試行錯誤して、それを惜しげも無く公開してくださっている先人の第一歩があっての事です。プロとか素人とか関係なく、料理人として人として、心から尊敬します。
  
  　またガンで糖質制限（ケトン食）を取り入れている方の第一歩には頭が下がる思いです。食事って毎日の事なので本当に大変だと思います。以前、少しお話しましたが、私の近い身内も肺がんで糖質制限を続けているんです。
  
  　〇〇歳　心筋梗塞、脳梗塞、動脈瘤７センチ！　そして昨年１２月に肺ガン発覚。手術はしないという本人の意向から、糖質制限食を取り入れる事にしました。
  　腎機能がとても悪いので、今までの食事はどうしても炭水化物中心。
  　糖質制限は不適合なのですが、なんとかまずは２週間、一日の糖質量を１０グラム以下でやってみました。
  　２週間後、尿素窒素が３４→１０４に。本人も具合がかなり悪そうで、さすがに焦りました。（腎臓や肝臓が悪い方は糖質制限不適合なのも納得です）
  　先生に薬を処方していただき、食事も糖質制限ですが見直しその後の食事は、ゆるい糖質制限を続けています。米・パン・砂糖は食べず４ヶ月経ちました。
  
  　動脈瘤はいつ破裂するかわからないし、あまりにキツい制限をして生活の質を落としてしまっては意味がないなと思い、楽しく美味しくを心がけています。その後の血液検査の結果は良好ですから、糖質制限に体がなれてきたのかもしれません。
  　肝心の先日の検査結果は、ガンは２センチ→４センチと大きくなっていました。しかし、本人は調子が良い様子です。そろそろ痛みが出てきてもおかしくないと今後の事も踏まえ、緩和ケアの先生とも面談しましたがまったく痛みもなく「本当にこの人ガンなのかな？」と疑いたくなるくらいです。
  　それと今まで、加齢臭か何かわかりませんが、老人特有の匂いもまったく消えました。夜はぐっすり眠り、なぜか足の魚の目が綺麗になりました。
  
  　長くなりましたが、ここにも【自己責任】で肺ガンで糖質制限をして、ガンが大きくなっても元気に毎日暮らしている人がいますよというご報告です。
  　このメールを読んで思い出しましたが，私の伯父は大きな肺ガンが見つかり，手術を勧められましたが「もう歳も歳だから手術はしない。薬もいらない」と，治療をしないことに決めました。医者からは余命半年と宣言されました。確か70代後半だったと思います。ちなみに，私が医者になりたての頃で，肺のCTは見せてもらいましたが，素人が見てもわかる大きさでした。
  　この叔父がそれから10年以上くらい生きて，毎日元気に農作業をしていて，他の兄弟が先に死んで，結局最後は脳卒中でポックリ死んじゃいました。
  　叔父のガンは一体どうなったのか，いまだに不思議です。思い出すたびに狐につままれた気分です。

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• 　上記の「日本料理 文楽」をよく知っている先生からのメールです。
  
  　日本料理文楽の事です．文楽の皆さんは，とても，勉強家で糖質制限について，深く勉強しています．解らないことがあると，図書館に行き，とことん調べます．もちろん，江部先生の本は，ほとんど読んでいます．
  　なんて言うか，ただの調理師さんでは無いのです．私は糖質制限について，ほんの少し，背中を押しただけなのですが，それからの勉強ぶり，料理の創出，ｅｔｃ．普通の医師では，到底かないません．私はとてもラッキーなことに，糖質制限和食を，彼らが試作する度に試食させて頂きました．
  　現在，一見すると，本当に糖質制限を行っているのかなと思うほど，見た目も美味しく，実際に美味しい糖質制限和食ができあがっています．

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• 　「糖質制限と糖尿病治療」についてのメールです。
  
  　糖尿病の方が，糖質制限を実地したところ，数値が全て改善し，主治医が喜んでくれると思ったら，糖質制限をするなどもってのほか，まかり成らん．と怒られたと聞いたことです．
  　この主治医は地方の糖尿病治療のボスで，どうしようも無いのだそうです．この患者さんは泣く泣く，元のカロリー制限に戻ったそうですが，その方の奥さんが偉くて，数値が良くなって何が悪いのと言って，結局，糖質制限を行っているとの事でした．
  　その糖尿ボス主治医には先生の言うとおり，カロリー制限をしています．運動もしています．おかげさまで数値も良くなっています．．と話しているそうです．(^ー^) ．

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• 　ある先生からのメールです。
  
  　4月より，異動先の病院で創傷治療，糖質制限を，そっと始めています．
  　先日，火傷の方の治療をしました．水疱を破り，ワセリンを塗布し，プラスモイスト調布し，風呂O.K.として，数日は私が診ましたが，後はご自宅での処置に切り替えました．湿潤治療をしている私たちには当然のことですが．痛み無し，キズが実に綺麗に治っていくのを見て看護師さんは，びっくりしています．
  　患者さんは，湿潤治療が良いか悪いか，わからないが，痛くないのが良いと言っています．
  
  　もう一人，チェーンソーでの創傷に対して，湿潤治療を行いました．こちらは，ちょうど，ズイコウハイドロ包帯が病院に来たので，これを細長く切って使用しました．もちろん，風呂，O.K.で風呂後，タオルで，キズを拭いてから，ズイコウハイドロ包帯を貼付するようにしました．
  　それまでの病院で，イソジンを塗布されており，ガーゼも当てられており，風呂もダメと言われていたので，当初，びっくりしていたのですが，痛みも無く，あっという間に治ったので，患者さんはびっくり，看護師さんもびっくりしていました．

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• 　福井県方面からお叱りメールをいただきました。皆様はどう思われますか？
  
  　救急、内科という科の性質上、褥瘡や創傷治療を扱うことが多く、先生のサイトはずいぶんと参考にさせていただいております。
  
  　しかし、最近の先生のサイトを見ると悲しくなることが多いです。湿潤療法の理論的な緻密さは文句のつけようがありません。糖質制限も、データ収集が必要なことは論を待たないでしょう。
  　しかし、最近の先生のサイトでの発言、および周囲の方々の発言を見ると、「教祖様とその狂信的な信者たち」のそれに近いものを感じます。別にその理論的な面に文句をつけるつもりはありません。しかし、少しでも反対する人間、理解できていない人間に対する罵詈雑言がひどすぎます。
  　特に昨日の
  

  「Ryo@gmailさんのようなおバカさんはお腹いっぱいデンプン食を食べて，頭も使わず眠りこけて生き続けて下さい。ちなみに，Ryo@gmailさんのメールには本名が書かれていません。自分の名前も書けないんでしょうね。可哀想な人です。Ryo@gmaiちゃんは，じぶんのなまえがまだかけないようなので，パパかママにかきかたをおしえてもらおうね」

   

  　などという物言いに至っては、はっきり言ってRyo@gmail氏と同じ、いや、発言する人間の立場を考えればそれ以下の単なる悪口にほかなりません。
  
  　先生の科学的な考察に基づいた理論というのは、こんな言い方をしないと補強できないものなのですか?　名前さえ出していれば、どんな下品な物言いも許されるということですか?　名前を出さない人間に対しては何を言ってもいいとお考えですか?
  
  　最近はサイトは見せていただいてますが、更新履歴についてははっきり言ってみるものを選んでいます。こういう言葉遣いというのはネット上の書き込みであったとしても、確実に体と心をむしばむ「呪詛」に過ぎないと思うからです。実際に自分が使わなくても、このような空気に身を長く浸すと確実に自分の体と心をむしばまれると思うからです。
  
  　自信があるのであればもっと毅然としていただきたいと思います。先生自身も、そして頻回にメールを出される方も。
  　ううむ・・・私を聖人君子扱いされても困るんだけどなぁ。
  　どうしようもない低俗・低劣な攻撃メールに紳士的に回答しますか？　頭にきたら相手を罵倒するのは当たり前じゃないですか？ 私は聖人君子ではない生身の人間です。だから，頭にきたら言葉の限りを尽くして罵倒します。
  　それに第一，議論したり質問したりするなら，まず最初に自分の名前を名乗るのが社会人としての最低限の礼儀じゃないですか？　私が一番嫌いなのは匿名でに誹謗中傷です。人間として一番卑怯な態度だからです。

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• 　「長尾和宏医師と脂質依存症」というメールです。
  
  　「平穏死」についての著書もあり、在宅やホームでの看取りに尽力されている長尾和宏医師が、ブログで「脂質依存症」なる言葉をあげているのを 拝見しました。
  　石飛幸三先生が提唱された「平穏死」を世に広めた功労者であり、既存概念にとらわれない活動をされている長尾医師が本気で「脂質依存症」を信じて いるとはとても思えません。発表媒体が「ａpｉｔａｌ（朝日新聞の医療サイト）」だからでしょうか・・・
  
  　「沖縄クライシス」は、わたしの理解では「炭水化物+脂質（+塩分）」の影響であって脂質依存症ではない。フライドポテトやポテトチップス、かっぱえびせんのように、炭水化物+脂質（+塩分）で構成されている食べ物は「やめられない・とまらない」そし て糖質依存症になる。夏井先生のブログの読者である医療関係者も、わたしのような一般人も、おおむね同じ考えなのではないでしょうか？
  
  　長尾先生は今後の高齢者医療の世界を変えてくれる旗手だと思っていたので、なんだかとても残念でした。
  
  　（PS）アマローネさんの癌に対する姿勢はとても参考になります。
  　15年ほど前に子宮頸癌の検診で再検査を言われたとき，「小さい子供たちを残して死ねない」と思うと同時に「いつかどこかで死ぬのなら、死ぬ準備を してから死にたい」と思ったのでした。
  　日々バイクで走っているので死が身近に感じられるからかもしれませんが、糖質制限を知った今はアマローネさんの考え方がとてもしっくりきます。

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• 　こういうメールもいただきました。
  
  　またまたこんなブログを見つけましたので報告しておきます。
  

  ＜株式会社タナベ薬局のブログ＞より「湿潤療法は万能なのか？」

   

  　面白過ぎます。

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2013/04/25　・・・[06:00]／[08:30]／[11:00]／[11:30]／[14:00]

【14:00】

• 　「糖質制限と薬の効き目」についてのメールです。
  
  　薬剤師です。
  　１１：３０更新の看護師さんのメールで気になる点がありましたので、ちょっと一言。
  
  　血中アルブミンに結合した状態の薬効成分は標的組織へ移行できないので、薬効発現できません。薬効を発現するのは、アルブミンに結合していない血中に遊離しているものだけと言われています。
  　ですから、糖質制限食によりアルブミン量が増えて、それに結合する薬の割合も増えるという仮定が正しいとすれば、おそらく薬効は低下するはずです。（実際はアルブミンとの結合率、組織への移行率など様々な因子が関与しているので、一概には言えませんが）
  
  　糖質制限による薬効の変化ですが、脂肪摂取量が増えるので、脂溶性の薬剤の吸収量が上がり、薬効が増強する可能性は考えられます。

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【11:30】

• 　「糖質制限と薬の効き目」についてのメールです。
  
  　看護師です。
  　糖質制限をすると、必然的にタンパク質摂取が多くなります。そうすると、血液の状態も変わってきて、アルブミンの値も高くなってきます。アルブミンは栄養素や薬の成分を身体の各部署に届けるトラックのようなものですから、アルブミンが高くなれば薬も効きやすくなるんだと思います。

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【11:00】

• 　熱傷の湿潤治療の普及活動をしている＜火傷の治療日記＞の鶴田さんからのメールです。
  
  　今朝の養老孟司先生の「バカの壁」の記事を読んで、先日の知恵袋でのこんな面白い質問を思い出しました。
  　すでにこの質問にはいつもの湿潤療法に詳しいお二人の回答が入っていましたが、余りにも内容が優しかったため、私もこんな感じの内容の回答を入れさせて頂きました。
  

  「夏井先生のDVDを見て湿潤治療を行うのであれば、使用するのはワセリンのみで良いはずであり、自分勝手な判断でヘパリンを使用する様な間違った湿潤療法を行い、それで悪化してケロイドになったのであれば犯罪と同じです。」

   

  　すぐにこの回答を読んでの補足が入っていましたが、結局この質問者の本音は「中傷的な発言をされると全く響かないし、嫌な気持ちになります。」だけであり、湿潤療法は表面的には理解できても、頭の中では今までの経験がそれを認めたくないだけなのがありありと分かります。
  　特に、多くの油脂系軟膏の基材となっている「ワセリンが清潔でない気がする」には笑っちゃいました。
  　これは正に
  

  ＞その答えは、与えられた情報に対する姿勢の問題だ、ということ。
  ＞自分が知りたくないことについては自主的に情報を遮断してしまっている。

   

  　の通りだと思いました。
  　現在はちょっとネットで調べればたくさんの正しい情報がすぐに出てきますし、多くの方がその情報を頼りにご自分で火傷や傷を治していますが、この質問者は知恵袋で質問するのが精一杯なのだとおもいます。
  　人間は見たいものを見，聞きたいことだけ聞き，信じたいものだけ信じます。見たくないもの，聞きたくないもの，信じたくないものは意識的に遮断します。そういう姿は他人から見れば滑稽・迷妄・蒙昧・頑迷ですが，こういうタイプの人は自分の愚かさを「伝統」という言葉で正当化します。

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【08:30】

• 　きよすクリニックの伊藤先生の人体実験第2弾です。モスバーガーの「パン無しバーガー　菜摘モス野菜」を調べてみたそうです。
  
  　早速ですが、血糖測定をしてみましたところ、結構血糖が上昇しました（汗）
  　「菜摘　モス野菜」と「菜摘　チキン」のオーロラソースや、「菜摘　照り焼きチキン」の甘いタレに糖質が含まれていると考え、1回目はそのまま全て食べて、2回目はオーロラソース抜きでオーダーし（特注というテープが貼られていました）、照り焼きチキンはお湯ですすいでからマヨネーズだけ加え直して食べてみましたが、まだタレの甘さが残っていました。
  　モスバーガーのホームページ（　　）によれば、糖質量はそれぞれ
  

  菜摘　モス野菜：9.6g
  菜摘　チキン：13.8g
  菜摘　照り焼きチキン：10.9g

   

  　です。
  　「モス野菜」の糖質は、オーロラソースとハンバーグに含まれるパン粉など（＋トマト）、「チキン」はオーロラソースとパン粉、「照り焼きチキン」の場合、ほとんどはタレの砂糖などと思われます。
  　フィッシュ、ロースカツ、海老カツは試していません。
  　バンズがないからと安心はできないようです。「モス野菜」のオーロラソースなしで食べるのがいちばん糖質が少なそうです。
  
  　モスバーガー以外にも、前回以後いくつか試した結果をお送りしますので、ご覧ください。
  

  【糖質制限食なとと血糖の関連グラフ】

   

  　脂いっぱいの牛肉をガンガン食べ、ピーナツを食べても血糖はあまり上昇しませんでした。
  　アンチ糖質制限派は、「糖質さえ食べなければ肉などいくら食べてもいいと言うのはケシカラン！」と考えているかも知れませんが、毎日毎日、ヘビーな肉ばかりではいやになり、魚貝類や豆腐などでさっぱり食べたくなるものです。
  　また、「副食ばかり食べていると塩分が過剰になる」ともよく言われますが、味が濃くても米飯を食べるから中和されるのであって、濃い味の副食ばかりは食べるのがつらいため、味つけが自然と薄くなる、ということを知らないのでしょう。
  
  　実際に自分で行って体験していないから、わからないんですね。
  　貴重なデータ，ありがとうございます。まさに「何事も実際にやってみないとわからない」ですね。
  
  　味付けは，主食（ご飯，パン，麺類）を食べなくなると自然に薄味になります。つまり、主食（特にご飯）が塩を必要とするのです。ご飯は「塩をかけただけでも美味しい」と言われるほど食味がよく、ご飯と塩味の相性は抜群です。だから、ご飯を食べている限り、塩分から逃れられません。
  　昔はよく「高血圧の予防に塩分は控えめに」と言ってきましたが、これは「塩⇒高血圧」ではなく「主食⇒肥満⇒高血圧」だったのではないかと思います。そして、米が美味しい地域（例：秋田）ほど高血圧が多く、塩分摂取量が多いのもこれで説明できます。これらの地域で塩分摂取量がなかなか減らせなかったのは、そもそも米が美味いからです。ほんのり甘い米をさらに美味しくするのが塩なんですよ。
  
  　以前、「秋田の食事は甘くてしょっぱい」という指摘がありましたが、米を美味しく食べるために塩辛いおかずが必要になり、そのしょっぱさを緩和するために甘い味付けのおかずを加える必要が生じるのでしょう。
  　さらに秋田は漬物（ガッコと呼びます）が美味しいです（私は秋田県生まれで18歳まで秋田で暮らし，医者になってからも6年ほど，秋田の病院に勤務していました）。そして美味しいガッコは例外なく半端でなくしょっぱいです。秋田の田舎では10時くらいになると近所のおばちゃんたちが集まって「ガッコを食べながらお茶っこを飲む」という習慣があります。そのしょっぱいガッコにこってり甘いお菓子や食べ物が抜群に合います。そして午後3時ころになると，また皆でしょっぱいガッコと甘いものを持ち寄ってお茶っこのみが始まります。
  　これで太らないわけがないし，血圧だって上がらざるを得ません。

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【06:00】

• 　いりえ内科クリニック　入江先生から「低温熱傷：3年後の状態」という症例写真が送られてきました。まさに内科っクリニックでなければできない長期フォロー例ですね。

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• 　「糖質制限とガン」についてのメールです。
  
  　『どう責任をとるんですか？ 』とおっしゃる貴方は、御自身或いは御家族が「ガンの標準治療」を受けて、その結果に満足したから標準治療以外は認めないって事なのでしょうか？
  　医師からの情報や治療に対する選択肢を元に、治療法を選択するのは本人や家族ですよね？
  　御自身或いは御家族がガンを患い、「ガンの標準治療」で悪化した場合には、医師に対して訴訟を起こすのでしょうか？
  
  　糖尿病の「標準治療」は糖質60％の食事指導と投薬・運動で、きちんと糖質60％の食事制限を守る糖尿病患者は進行し、合併症を併発して死んでいくのです。現在の糖尿病治療は、大多数が「標準治療」しか与えられなくて、選択肢が「無い」か担当医によっては「選択させてもらえない」のです。
  　病気の治療法は、十分な情報を与えられた上で選択出来るようになるべきじゃないでしょうか。
  
  　患者の治療に対する選択肢を奪う結果になるのは、『どう責任を取るんですか？ 』とおっしゃるこういう方ではないでしょうか？
  　家族が末期と言われて4年の者です。
  　検査したらお医者さんから「大丈夫ですか？」と心配されるほど余り良いとは言えませんが、全く元気に普通に暮らして5年目に突入しました。毎日毎日ありがたいと感謝の日々を送っています。
  
  　人体実験中の肺がんの方は残念ですね。ガンになりたてほやほやの頃は検査のたびに喜んだり、落ち込んだりしていましたが、その上がったり下がったりにとても疲れてしまって、今はたまに血液検査をしている程度です。まあうちの場合は他にやりようもないので今やっていることを続けることしかできませんけど・・・ガンと分かった時は何とかガンを取り除いてとか、小さくしてとかも思いましたが、4年以上も経つとガンがあるのが当たり前なわけで怖がっても仕方がないという心境です。
  
  　今日の夏井先生のご意見は、本当にそのとおりと思います。いずれ100%全員死ぬわけですので、ガンで死ぬのはそう悪くないと思います。何たって準備ができますから。痛みが出たら嫌だなと思っていましたが、最近読んだ[大往生したけりゃ医療とかかわるな、自然死のすすめ]という本に、高齢になってガンになられた方を放置して見届けたら、70人の方全員が痛まなかったと書いてありましたから、それを信じてみようと楽になりました。
  　幸い抗がん剤も受け付けない体なので、細々と生かしてもらっていると思っています。ガンの方から相談をされたりしますけれども、うちのやり方は参考にならないのかみなさん抗がん剤をされて、髪は抜けるし爪は黒くなるし…皆さん本当に丈夫な方ばかりです。
  
  　不思議なことに、病院で余命宣告されたり、治りませんよと言われても「先生何とか助けてください。先生だけが頼りです。」と言って本当にみなさん亡くなっておられます。私は余命2年と言われたときに、ここにかかったら2年で死ぬと思ったのです。だからガンの友人たちに、虫歯になってそこの医師が治せないと言ったらそこには通わないのに、どうしてガンになったら治らないというのにその治療を受けるのかと聞くのですが・・・どうしてなのでしょう・・・
  　糖尿病もやけどもケガも同じですね。一生治らないと言う専門家のところへ通い続けて、自分で何とかしようとしない人が多いのは残念です。
  
  　ガンの方にちょっと余計なことですが、糖質もですが、牛肉と鶏肉（特に皮）と乳製品はおやめになられたほうがいいかもしてません。東洋医学ではそうなんです。
  　以前，子供がお世話になりました。
  　昨日のとんでもないメールを送ってくる方への正論、誠に気持ち良いものです。癌の原因は一つや二つじゃないし、病気も長年の生活習慣や環境によって起こってくるのに・・・・
  
  　私も、糖質制限（かなり甘々だけど、体重増加はない、きっとこれが自分の適正体重）、シャンプーレス歯磨き粉なし、もちろんボデイシャンプーなんて使っていません。
  
  　子供のけがは、ショックだったけど、そのおかげで夏井先生に出会えて、糖質制限を知り今までの既成概念がことごとく崩れていく。そしてそれがとても心地よい。
  　欲を言えば、もっと早くに出会えば、無駄ないらだちや争いをしなくても済んだのにと思いますが、残りの人生をこんな思いで生きられるなんて幸せです。
  
  　他人はどうあれ、せめて身内には広めたいと思っているのですが、独立してしまった息子たちには浸透させるのが難しいですが、夫だけはと、毎日先生の新情報を伝えています。
  　毎日、お忙しいでしょうが、いろいろ発信してください。

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• 　糖質制限関連のメールです。
  
  　一般の糖質セイゲニストです。
  　すでにご承知とは思いますが、下記書籍がでます。
  

  肥満における「カロリー神話」を覆した力作
  『ヒトはなぜ太るのか？ そして，どうすればいいか』
  ゲーリー・トーベス著　太田喜義訳　Medical Tribune
  2013年4月28日発行　A5判上製288ページ　2,800円＋税
  評：江部康二（高雄病院理事長）
  

   

  　「糖質制限の意味を論理的かつ科学的に論証した」この著作に対して、日本糖尿病学会の重鎮がどう反応するのか、楽しみですねえ。
  　「あれはアメリカ人の事例研究だ。日本人は違うんだ」とでも言いそうな気がします（笑）
  　大学教員です
  　アトピーもちの私は、ハイドロコロイド包帯の発売が楽しみで発売後すぐに購入し、愛用しています。ただれが酷いところに適当な大きさに切って使えるのが本当にありがたいです。瑞光メディカル社にもっと頑張ってもらおうと株を買おうと勢い勇んだのですが、最低購入代金が私の財布許容量を超えてしまっており（笑）断念しました。１０分の１なら買えたのに！とちょっと残念です。製品を購入して応援します。
  
  　本題ですが、私は皮膚科から抗ヒスタミン剤のアレロックが処方されています。糖質制限を始めて、皮膚の状態が改善したので調子にのって一時期服用をやめていました。冬になってまたひどくなってきたので改めて飲み始めたところ服用したあとに眠気が出るようになり、更に眠気が抜けるのに時間がかかるように感じています。
  　服用をやめる前は、慣れていたのか飲んで眠くなることはありませんでした。ちなみに、抗ヒスタミン剤による眠気は出やすい体質で、「眠くなりにくい」ということで処方されたものでも飲み始めは必ず眠くなります。
  
  　現在処方される医薬は、世間でいう主食在りきの「一般的な」食事をしながら治験されています。糖質制限下でやられているわけありません。セイゲニストの体質では、薬効の閾値・感度が変化し、処方量の変更や観察が必要ではないかと考えています。
  　服用薬が良く効くようになった、また逆に薬の効果が出にくくなった、そのような方はいらっしゃるでしょうか。
  　入院してびっくりしました。病院食の1日の糖質量が少なくて320gなんです！ 日によってはもっと多い日もありました。ゆるい糖質制限の主人でも、そこまで摂取していません。
  　出てきたご飯を食べたけど、やはりあれだけ食べるのは無理。食べずに残すことに罪悪感があるから、看護師さんに相談してみる、と言っていました。

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• 　こんなメールをいただきました。
  
  　今朝は　またまた　眼からウロコが　落ちました。
  

  「ガンで死ぬのは　いけないことだが　ガン以外の病気で死ぬのは　よいことだ　　　と　いうこともありません。
  どれが　よい死に方　　どれが悪い死に方でも　ありません。」

   

  　私は　１７歳の時に母を　２０歳の時に父を　それぞれ　ガンで亡くしています。５４歳の　今まで　両親とも　ガンで死んだ・・・と　密かに　コンプレックスを持っていました・・・・。
  　若くして亡くなったのは　残念ですが　ガンで死んだのは　「悪」ではなかったのですね。
  
  　なんか　良かった＾＾。　　なんか　安心しました＾＾。
  　あ～～～　　今日も　朝から　気持ち良いな～～
  　雨の休みの日なので、本好きの私は蔵書類の整理をしながら、懐かしい本たちに挨拶をしていました。懐かしい本たちのページをもう一度めくりながら感じたことです。
  
  養老孟司先生の大ベストセラー「バカの壁」（２００３年）の冒頭の部分で、
  

  　生徒に同じものを見せても正反対と言ってもよいくらいの反応が出てくる。知的レベルの差ではない。どこからこの違いが生じるのか？
  　その答えは、与えられた情報に対する姿勢の問題だ、ということ。自分が知りたくないことについては自主的に情報を遮断してしまっている。

   

  　これがバカの壁～とおっしゃっています。
  
  　また、経済評論家の橘玲さんが２００２年に書かれたベストセラー「黄金の羽根の拾い方」の冒頭の部分で、
  

  　情報化社会では、情報は瞬時に共有されていきます。かつては、情報を一部の特権層に制限することが、権力の重要な機能とされていました。日本の社会でも、法曹や医療をはじめとして、閉鎖的な業界はいたるところに残っています。しかし「ＩＴ革命」を宣伝するまでもなく、こうした情報の特権性、優位性は、インターネットの普及と情報技術の急速な進歩によって、いずれは意味を失っていくでしょう～と予言されています。

   

  　当時の総理が「イット革命」なる迷言で国民をなごませてくれたそのころ、パソコンを持っていなかった私には、そういうものかな～と、橘さんの文章を読んでも、正直、よくわかりませんでしたが、今になるとわかります。
  
  　賢い人たちのいうことが、凡人（私のこと）にもわかるようになるのは、１０年くらいかかるのですね。
  　糖質制限と病気、けがと湿潤治療も、そうなのかもしれませんね。

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• 　【Windows 8に小さめタブレット登場？　Acer「Iconia W3」の画像がリーク】
  　8インチで400グラムくらいでWindows 8（次期バージョンの "Blue" ならいうことありませんが）が動くならすぐに買います。多分，SSDの容量は64GBでしょうから，Micro SDのスロットを備えて欲しいっす。
  　私の場合，HTMLファイルとテキストファイル，そしてOfficeファイルの編集ができて，ネットが見られればそれで十分事足りますから。

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• 　【＜米アップル減益＞スマホで減速　ジョブズ失い経営正念場】
  　ジョブズのいないアップルは，ジョブズがいたアップルには戻れない，という事なんでしょう。恐らくジョブズという人間は分裂病遺伝子を持つ分裂病気質の人間だったのではないかと思われます。だから，他の誰も考えつかないモノを頭のなかからひねり出し，偏執狂的に製品のデザインと使い勝手にこだわったのでしょう。また，彼の性格は一歩間違えばサイコパスそのものと思われます。だから，ジョブズに率いられたアップルは次から次へと画期的な製品を生み出せたのでしょう。
  
  　現在のアップルもサムスンも製品進化の方向性を見いだせていません。どちらも改良はできても創造ができません。それは，進むべき方向を指し示す「分裂病遺伝子を持った指導者」がいないからだと考えると容易に理解できます。
  　努力と勉強を積み重ねれば「既存製品の改良」することはできますが，努力と勉強では「既存商品にない新製品」は生み出せないのです。10インチタブレットから7インチタブレットを作るのも，スマートフォンの液晶のサイズを大きくするのも，カメラの画素数を上げるのも，液晶の解像度を上げるのも，バッテリー持続時間を伸ばすのも，全て「既存製品の改良」であり，「既存の技術の組み合わせ」に過ぎません。努力と勉強の結果であり，新たな創造ではありません。
  
  　音楽史を見ていると，超弩級の天才が出現してその次代では異次元的な傑作を生み出したことがわかります。すると，その異次元的傑作を模倣する作曲家が続出します。ショパンが登場すると，当時のピアノ曲の世界はショパンの亜流作品，パチモン作品で溢れました（私はピアノ曲の楽譜コレクターなので，そういうパチモン作品の楽譜を多数所有しています）。そして，その後は派手な演奏効果を負荷するとか，地方音楽の要素を入れるとか，様々なピアノ曲が生まれますが，それらは所詮は「改良」と「既存の要素の組み合わせ」です。
  
  　要するに，ジョブズはデジタル界のショパンでありベートーヴェンでありカラヴァッジョなのです。だから，一人で新しいものを作り出しました。以外の人間は天才が生み出したものを改良することしかできません。これが現在のアップルでありサムスンでしょう。
  　そして，ショパンの死後数十年経って，フランスにドビュッシーという天才が出現し，これまたピアノ界に革命を起こし，新たなピアノ曲の潮流が生まれます。デジタル界にドビュッシーが登場した時，また新しいジャンルの製品が生み出されるはずです。問題は，彼がいつ生まれるか全くわからないことです。

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2013/04/24　・・・[06:00]／[08:30]／[12:00]

【12:00】

• 　下記の「人体実験」についての追加です。
  　この本のレビューにも書きましたが，薬剤とか治療法に関して，いくら動物実験を積み重ねてもわからないこと必ずあります。ネズミで安全性が確かめられたからといって，それが人間での安全性を保証するわけではありません。だから，どんな治療も最初は人体実験です。
  　その意味では，「糖尿病のインスリン治療」も人間での安全性を確認しないまま見切り発車的に治療が始められました。「糖質制限の長期の安全性が確かめられていない」と批判する専門医がいますが，何のことはない，インスリン治療も経口糖尿病治療薬も「人間に長期投与した際の安全性」なんて確かめていないのです。長期予後が不明という点では，インスリン治療も経口糖尿病内服薬も安全性の根拠はありません。
  　そして，「インスリンを投与した患者のガン発生率は，投与しない人間の2倍異常」というデータが得られました。インスリン投与という「人体実験」の結果，人間にインスリンを投与するとガンが増加という結論が得られたわけです。恐らく，経口糖尿病薬についてもそのうち副作用がわかったりするんじゃないかと思います。
  　というか，「まず人間に投与してみる」⇒「副作用や事故が報告される」⇒「それに対する警告文が追加され，より安全に使えるようになる」という経過をたどるしか治療法を安全にする方法はありません。

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• 　今日は朝から熱傷患者が4人（新患2名，再来2名）と多いです。
  　神奈川県の川崎市から受診された2歳の患者さんは昨日夕方受傷でしたが，父親がこのサイトの10年来の読者とのことで自宅にプラスモイストを準備してあり，すぐに被覆したそうです。水疱の処理をして欲しいということでわざわざ川崎から受診されましたが，子供さんが全然痛がらないので，処置の間もニコニコしていて，とても治療し易かったです（他の病院でガーゼ・軟膏治療を受けていると，ガーゼを剥がすだけで大泣き，大暴れです）。お父さん，ナイス！
  
  　逆に，千葉県から受診された1歳くらいの患者さんは，ティファールの電気ポットによる熱傷で自宅近くの大学病院形成外科に入院し，2ヶ月入院したそうですが，肥厚性瘢痕の状態になっていました。お母さんが「大学病院だから良い治療をしてくれると信じたのが悔しい」と涙目で話されていました。
  
  　4月6日受傷の両手の熱傷の赤ちゃんは福岡県の方で，湿潤治療を求めて東京に来られましたが，当科初診から2週間目，深かった右手掌も一気に上皮化して来ました。良かった，良かった。

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【08:30】

• 　「糖質制限とガン」についてのメールです。
  
  　今朝の更新記事でおそらく批判されたであろう神経内科医の私から一言だけ．
  　実名も入れずに人が傷つくような表現で，先駆者の善意と努力を踏みにじるメールをよこす行為．肺がんをケトン食で治そうと頑張って経過を公開しておられる方の努力と覚悟を踏みにじる行為，私は許せません．
  　一方，夏井先生は実名も公開し，こうした批判メールに対しても逃げずに自分の考えをきちんと述べられます．最悪なのはどちらなのか，賢明な皆さんならすぐにわかると思います．
  
  　非専門家である私の意見は確かに取るに足らないものかもしれませんが，専門家の指導の名の下に，患者さんがどのような目に合っているのか，私は知っています．
  　糖質制限について勉強している非専門家と，糖質制限を知らない専門家の意見，どちらを信用し，どう受け入れるかもサイトを見られる個人の自由です．私はこれからも今まで通り自分で考えたことを，意見として述べさせて頂くつもりです．
  　肺がんのことで、どう責任を取るかと書かれた方に反論します。
  　あなたは、がんのこと、今のがんの治療状況のことをご存じないと思います。私は必要に促されて、必死でそれをしました。そして、私も糖質制限はがんの予後に悪い結果をもたらさないと確信するに至りました。
  
  　お医者に「標準治療です。オペをしましょう」「抗がん剤をしましょう」と言われ、それにしたがって正しい？治療をしていれば必ず完治する病気だと本気で思っていますか？　もし悪い結果が出た時そのお医者は、責任を取っている、取る必要があると本気で思っていますか？　患者自身がいろいろ調べて「抗がん剤でない治療方法を選びたい」と言っても、お医者に押し切られて不本意だけどその治療を受けるしかない患者さんや、「好きにすればいいが、そのやり方がいいなら私は診ない」と言われ、がん難民になる患者さんはたくさんいるのですよ。
  
  　そんな日本の状況で、私はむしろ、オペや抗がん剤を強要せず、患者さんの考えを尊重し、糖質制限で様子を見たいというこの方に理解を示すお医者に出会えたこの方の奇貨の幸いを思ってしまいます。
  
  　そして、自分で選ぶ！という価値の高さです。美容院に例えると、「あなたの年齢、髪質、今の流行で、あなたにふさわしい標準髪型はこれです！」とやり方を強要する美容師さんと、「私はこの年で、この髪質で、流行じゃないけどこの髪型にして」という利用者の願いをかなえ、一緒に考えていく美容師さんと、どっちがいいですか？どっちの美容院（病院）に行きたいですか？　美容師を医者に置き換えてみてください。
  
  　この髪型（治療法）じゃまずかったかな？と思えば、方向転換してみる。もう少し調べ考えてみる。トンデモ！だと言われていたことが超メジャーになる（パラダイムがシフトする）ことは、今までにいっぱいあったはずですよ。治療だって、髪型だって、そうでしょう。

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• 　先ほど取り上げた「糖質制限とガン」の問題ですが，「人間はガンで死ななければ永遠に生きていられるのか。ガンでなければ健康なのか」と考えてみると面白いです。
  　日本の全国各地で「ガン撲滅」のための研究が続けられていますが，では，ガンという病気が本当に撲滅されたら人間は死ななくなるのか，というとそうではないでしょう。ガンが完全に撲滅されてガン患者が一人もいなくなっても，大多数の日本人は80歳前後に死に，平均寿命も延びないでしょう。ガンが撲滅されたら，死の原因がガンからガン以外の病気に変化するだけです。
  
  　また，「ガンで死ぬのはいけないことだが，ガン以外の病気で死ぬのはよいことだ」ということもありません。ガンで死ぬのも，餅を喉に詰まらせて死ぬのも，覚醒剤中毒の男が暴れて襲われて死ぬのも，脳梗塞で死ぬのも，腎不全で死ぬのも同じです。どれがよい死に方，どれが悪い死に方でもありません。
  
  　「一人の患者が糖質制限食にしてみたらガンは大きくなった」といっても，様々に解釈できます。
  
  1. 糖質制限をしたからその程度の増大で押さえられた。糖質制限していなかったらさらに増大していたかもしれない。
  2. 糖質制限をベースにさらに何か（食事，治療・・・）を加えればガンの増大を防げるかもしれない。
  3. たまたま糖質以外のものも栄養源とするガン細胞だったかもしれない。
  4. ガンは大きくなっても平均寿命まで健康で生き，ガン以外の病気で死ぬかもしれない。
   
  　要するに，現時点ではどういう解釈も成り立つのです。どの解釈が正しいかは，同様の試みをした人が100人，200人出現し，そのデータをきちんと保存し，分析できた時です。それには50年くらいかかるでしょう。「糖質制限とガン」の関係がわかるのはその時です。
  　それでは，自分の体を使って人体実験を積み重ねるしかないのです。医学発展の歴史とは「自分の体を張った人体実験」の連続です。

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【06:00】

• 　「KN3号輸液」についてのメールです。
  
  　KN3号輸液200ml、アデシノンP、ナイクリン、デキサートと書いてあります．KN3号輸液200mlの糖質は少ないですが，問題はデキサートだと思います．デキサートは副腎皮質ステロイドですから，血糖が上がると思います．
  　デキサートをどれくらい使うか書いてないので，正確なことはわかりませんが．．

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• 　「糖質制限とガン」についてのRyo@gmailさんからメールをいただきました。
  
  　あなたのサイトに「糖質制限で肺がんを治す」とメールした人についてですが、がんは治るどころか大きくなっていたそうですよ。
  　最悪ですね。
  　専門外のくせに癌について講釈を垂れるような神経内科医とかいう人も最悪ですが、もっと最悪なのは、さも糖質制限が癌に有効であるかのように宣伝して、煽って、妻も子もいる癌患者を死の底へ蹴落としたあなたです。
  　どう責任を取るんですか？
  　こういうお馬鹿さんが必ずいますね。この「ガンに糖質制限が有効かもしれないならやってみよう」と実行されその経過を公開した方は，「自己責任で自己判断で糖質制限をしてみた。その結果，まだガンは大きくなっているようだ。その結果は自分に跳ね返ってくる。誰の責任でもない。しかし，やってみなければ分からないし，うまくいかなかったというデータを隠さず公開することが何より大事だと考えた。だから正直にブログに書いた。まず大事なのは，最初の一歩を踏み出すことだ。一歩踏み出さなければどこにも行けないではないか」　と考え，あえてデータを公開したのです。
  　こんな簡単なことが理解できないようではおバカさんと言われても仕方ないでしょう。
  
  　それと，ガンは大きくなっていますが，本人はいたって元気ですし体調も頭脳もすこぶる良好ということです。ということは，少なくともガンは小さくならなくても，頭脳明晰で健康な状態と保って暮らしているのです。私はその事実のほうが重要ではないかと思います。要するに，現時点でわかっていることは「糖質制限をしたがガンは大きくなっている。しかし，体調は極めて良好で仕事もバリバリできている」ということだけです。ガンで死んだわけではないし，糖質制限で体調が悪くなったわけでもありません。
  
  　人間は必ず死にます。しかも，いつどこで，どのように死ぬのか選べません（死に時期としに場所を選びたかったら自殺するしかありません）。上記のアホメールを寄越したおバカさんだって，今日死ぬかもしれません。それは私も同じです。
  　だから私は，死の直前まで頭脳明晰でありたいし，死の直前まで創造的な仕事をしたいし，死の直前まで何かに挑戦し続けたいと考えます。死ぬのが怖いのではなく，何もできずに死ぬことが怖いです。だから糖質制限を続けています。死の直前まで頭脳明晰でありたいからです。糖質を摂取して眠りこけながら死ぬなんて真っ平御免です。
  　ガンで死ぬのも人生，インフルエンザで死ぬのも人生，森で熊に遭遇して襲われて死ぬのも人生，海外旅行で銃撃戦に巻き込まれて死ぬのも人生，隕石に直撃されて死ぬのも人生です。何で死ぬかはわかりません。しかし，頭脳明晰に健康に生きる人生は自分で選択できます。
  
  　人間はがんで死ぬこともある，ということすら理解できないRyo@gmailさんのようなおバカさんはお腹いっぱいデンプン食を食べて，頭も使わず眠りこけて生き続けて下さい。ちなみに，Ryo@gmailさんのメールには本名が書かれていません。自分の名前も書けないんでしょうね。可哀想な人です。
  
  　Ryo@gmaiちゃんは，じぶんのlなまえがまだかけないようなので，パパかママにかきかたをおしえてもらおうね。

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• 　栃木県足利市で和食で糖質制限メニューを提供している「日本料理 文楽」さんからのメールです。
  
  　おかげさまで本業(糖質料理）の方が忙しくありがたいです。どんなに忙しくても疲れず、走り回れるのも糖質制限のおかげだと思っています。腰痛や肩こりなどが全くなくなりました。
  
  　糖質制限を家族3人で始めて、そろそろ一年になります。私は186センチ92キロ→71キロ（笑）。もう着られる過去の洋服はさすがにありません・・・
  　家族3人が20キロオーバーです。血液検査の結果も若干コレステロールが高めでしたが、問題ない範囲です。
  　女将さん（63歳）はあまりに痩せっぷりに近所中から「病気になった」噂される程ですが、本人はお洒落して颯爽としています。
  
  　これでも仕事がら糖質は、結構摂っているのですが、体重はまったく変わりません。はじめに料理の試作でスーパー糖質制限で数ヶ月過ごした事で体質が脂質代謝なってよかったのかもしれません。
  
  　糖質制限料理の方は、まだまだ理解がされていないと感じています。地元情報誌に自家製ふすまパンの広告を掲載しました。利益にはあまりならないですが、少しでも糖質制限という言葉を広く知ってもらいたかったからです。
  
  　おかげさまで問い合わせは非常に多いのですが、よくよくお話を聞いていると
  

  「ご飯の量を減らせと言われるので食パンを食べている」
  「糖質制限食をお願いしたいのですが、白飯でお願いします」
  「糖質制限食をやっているが一日1400カロリー以下に抑えている」
  「糖尿病の薬を飲んでいて」
  「低血糖が・・・」・・・などなど、、、

   

  　うちは料理屋なのですが、お客様との話の内容が何屋だかわからなくなってきました（笑）。現在は、お話だけでもどうぞと言ってお店で、よくお話を伺うようにしています。
  
  　糖尿病、予備軍、含め、「糖質」を気にしている方が本当に本当に本当に多くいらっしゃるのが現実です。その方々は何を信じて、何をしたら良いのかわからないのです（自分で決めるしかないのですが）
  　インスリンをうちながら、糖尿病の薬を飲みながら、食事をしているお客さまを見ているとなんとも言えない気持ちになることも良くあります。
  
  　文楽としてどうしたら良いのかなとずっと考えていましたが，夏井先生のおっしゃる
  

  水の在り処を示し，そこへのルートを教え，水を飲みたくなったら行ってね，と説明することです。

   

  　この言葉にとても納得できました。私もを料理店としてこれから出来ることはしていきたいと考えています。
  　私は1年くらい，パンはほとんど食べていませんが，この文楽さんの自家製ふすまパンは食べてみたいです。マジで美味しそうです。
  　それにしても，糖尿病患者さんにきちんと糖質制限についてアドバイスできる和食料理店ってすごいですよね。
  　また，和食の味付けの基本の一つが砂糖であり，重要な食材には必ずデンプンが入っています。だから，砂糖もデンプンも使わずに伝統的な和食の味を再現するのは，並大抵の努力ではなかったと思います。あえてその困難に挑戦する料理人魂に感動！

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• 　先日紹介した「ヴィオラ・アルタ」の演奏会が開催されます（5月26日，浅草）。演奏するのはもちろん，『幻の楽器 ヴィオラ・アルタ物語』の著者である平野真敏さん。詳しくは下記をご参照下さい。
  　　　⇒【奏でる語る ヴィオラ・アルタの夕べ】

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• 　【太陽系の惑星を超美麗な画像で楽しむAndroidアプリ「Pocket Planets Lite」】
  　私はスマホに速攻でインストールしました。美しい！

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2013/04/23　・・・[06:00]／[08:30]／[11:00]

【11:00】

• 　「糖質制限と点滴」についての回答メールです。
  
  　KN3Bですが、組成表を見ますと糖質としてはグルコースが2.7%です。200mlですと5.4gですね。維持液（3号液）としては糖質が少ない物のようです（古い組成表ですので新しい物があるのかもしれませんが・・・）。そもそもベースの輸液が3号液である必要があるかは謎ですが（電解質の関係で3号液なのかもしれませんが。不勉強でスミマセン・・・笑）。
  　一日5.4gであれば、さほど気にされる事はないかと個人的には思います。一度主治医に糖質の入っていない物に替えてもらえるか、聞いてみるのもいいかもしれませんね。

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【08:30】

• 　「糖質制限と逆流性食道炎」についてのメールです。
  
  　糖質摂取と逆流性食道炎についてですが、4月18日に血糖測定値のデータをお送りした時に記載したように、私もパン、でんぷん米、寿司など糖質を摂取した時に限ってこみ上げるようなむかつきが認められました。
  
  　糖質制限による逆流性食道炎の改善は、内臓脂肪が減る、食事量が減るなどよりも、GLP1（インクレチンの一種）の分泌量が減るためではないでしょうか。インクレチンのGLP1の作用についての記載です。
  

  　「GLP-1には、インスリンを分泌させる作用のほかにも様々な作用があります。
  　すい臓に対しては、インスリ ンの分泌を促進させるほかに、血糖値を上げるホルモンであるグルカゴンの分泌を抑制します。また、すい臓のβ細胞を増やす（増殖）などの作用が動物で確認されています。
  　そのほかの作用として、摂取した食物の胃からの排出を遅らせる作用や食欲を抑える作用などもあります。」

   

  
  　GLP1アナログ（ビクトーザ）の副作用にも、逆流性食道炎の記載があります。
  

  1～5%未満：悪心、下痢、胃不快感、腹部膨満、逆流性食道炎

   

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【06:00】

• 　「プラスモイストP取り扱い薬局一覧」に，和歌山県有田郡有田川町のモリ薬局を追加しました。

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• 　「美味しい糖質制限食が楽しめる飲食店」に，栃木県那須町のアイランドホテル＆リゾート那須，東京都新宿区の京王プラザホテル　フードブティック ＜ポピンズ＞を追加しました。

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• 　「指尖部切断のブレント法」について一般の方からのメールです。
  
  　昨日の更新履歴で紹介されていたブレント法、そんな治療があるのかとググってみましたら、損傷した指尖部を手掌に埋め込むブレント変法が小児に有効と書かれた文献がありました。
  　どんな昔の文献かと思ったらつい最近の2009年でした。
  
  　ケガの他に別の傷を作られて、こんな不自然な状態に2週間以上も固定されて、治療中はさぞかし辛かっただろうなと小さな患者さんのことを思うと悲しみがこみ上げてきます。
  　指先はついうっかりケガもしやすい部位、ぜひ湿潤治療の症例が多く集まり、多くの患者さんが救われることを願うばかりです。
  　多分，これが普通の反応だと思います。ブレント法はこれによって得られるものに対し，あまりにも精神的・肉体的負担が大きすぎます。

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• 　「糖質制限開始1ヶ月」というメールをいただきました。
  
  　糖質制限を始めてから、1ヶ月が経ちました。
  　普段の食事から米飯・パン・麺・菓子を可能な限り排除し、ボルダリングと筋トレを併用して筋力低下を防ぐ…という方法で続けていました。お酒はビールも日本酒も普通に飲み、呼ばれた食事で糖質が出た場合は、特に遠慮はしませんでした。
  
  　実践前後の測定値です。市販の足裏式体脂肪計を使って測定しました。体内インピーダンスに基づく項目に関しては、実際よりずれた数字が出ている可能性があります。
  

  体重：？→63kg(覚えている限りのピーク時体重は68kg)
  体脂肪率：20%→18～19%(日によって変動あり)
  内臓脂肪レベル：7→6
  骨格筋率：？→39%
  BMI：24→22
  体年齢：32歳→28歳(実年齢は32歳)
  ウエスト：83cm→78cm

   

  　数値的には20代中期の肉体を取り戻した形になりますが、運動を併用した効果で、実際にはそれ以上の結果が出ています。
  　私見ですが、糖質制限を用いれば特別な運動なしでも痩せる…というのは事実ですが、やはり筋トレや多少のスポーツは併用したほうが良いと思います。想定する効果は3つあります。
  

  1. 基礎代謝が上がるので、痩せるスピードが早まる。
  2. 体が軽くなったのをいち早く実感できる。
  3. 何より、見た目が逞しくなることによって、アンチ糖質セイゲニストの「糖質制限などしたら病気になる！」という主張を簡単に退けることができる。

   

  　こんなところです。また変化があれば、ご報告させていただきます。

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• 　「糖質制限と点滴」という相談メールをいただきました。どなたか教えていただけないでしょうか。
  
  　主人が仕事のストレスが原因のメニエール病で1週間入院することになりました。毎日1回、KN3号輸液200ml、アデシノンP、ナイクリン、デキサート　を点滴するそうです。
  　KN3号輸液は糖質制限的にはどうなのでしょうか？
  　いも、小麦粉、米にアレルギーがある、糖質制限している、とは言いたくないようで、病院食も普通に食べるつもりらしく、何もすることなく過ごす1週間で主人がどのくらい太るのかと私が心配しています（せっかく糖質制限で痩せたのに！）
  　面倒な患者と思われたくないのかもしれません。
  
  　KN3号輸液にかわるものがあるのか、そのくらいの糖質、気にしなくてもいいのか（主人は今はゆるい糖質制限です）詳しい方にご意見をお聞きしたいです。
  　よろしくお願いします。

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• 　【世界最薄最軽量ノート Blade 13 Carbon 発表、LaVie Zより5g軽くフルHD】
  　ついに，私の愛機 LaVie Z より軽量の13インチノートパソコンが登場しました。とは言っても，わずかに5グラム，つまり1円玉5個分なのでその差は微々たるものです。逆に言えば，Lavie Z がどれほど無駄を削ぎ落した極限に挑戦したマシンだったかがわかります。
  　Blade 13 と Lavie Z を比較すると，違いはBlade 13 のほうがわずかに薄く，USBを3つ備えていることくらいでしょうか。
  　台湾の新興ブランドから挑戦状をたたきつけられた形のNECですが，是非，逆襲して欲しいです。

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• 　【日本の「知」を結集した独自OSタブレット「enchantMOON」がいよいよ予約開始】
  　以前からちょっと気になっていた次世代（？）完全手書き8インチ・タブレットですが，本日正午から予約開始です。お値段39,800円。Android 4.0をベースにした独自OSで，手書きで文字を書き込んでアプリを起動させる方式のようです。

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• 　【Intel、PC市場の低迷で2013年Q1の売上高が7％減少】
  　【「Windows 8」、現時点ではPC市場の救世主とはならず】
  　昨日のデジタル系の経済記事ですが，以前のこの記事と合わせて読むと，次のような結論になります。
  
  1. ほとんどのユーザーにとって，スマートフォンかタブレットだけで十分であり，キーボードはそれほど必要ではなかった。
  2. 従来のパソコンのキーボードは大多数のユーザーにとっては不要だが，他に選択肢がないからキーボード付きパソコンを買っていた。
  3. 大多数のパソコンユーザーはデータ閲覧と短文入力ができるだけで十分だった。だから，スマートフォンやタブレットが登場した時にそちらに流れ，それで満足している。この目的に，従来のパソコンはオーバースペックだった
  4. ノートパソコン，デスクトップパソコンは今後，仕事の上でフルキーボードが必要な業種（例：プログラマー，記者，作家など）のための 「特定業種向けマシン」 としての位置づけになるかもしれない。
   

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2013/04/22　・・・[06:00]／[08:30]／[11:30]／[13:00]

【13:00】

• 　「乳児の歯ブラシ事故」についてのメールです。
  
  　朝のNHKニュースおはよう日本で乳児の歯ブラシ事故がとりあげられていました。小児科学会の傷害速報にも出ています。
  
  　糖質制限していると歯磨きって必要かなって思いませんか。私は、歯磨き粉（デンタルペースト）は使っていません。母乳を飲んでいる赤ちゃんは歯磨きをしなくても齲歯はありません。離乳食を始めて糖質を過剰摂取するから齲歯になりやすいと考えます。
  　事故防止のためには、刺さりにくい歯ブラシを使うことではなくて、歯ブラシの要らない食生活にすればいいんじゃないかと糖質セイゲニストは考えてしまいます。
  
  　糖尿病にも肥満にも脂肪肝にも高脂血症にも逆流性食道炎にもアレルギー性鼻炎にも齲歯にも糖質制限が効くって、糖質制限を自分で試みようとしない人にとってますます、何でも効くのかということで、うさんくさくなってきますね。
  

  「何でもちゃう」
  「たいてい何でもや」

   

  　という滋賀県ローカルのラジオCMが頭をよぎりました。

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• 　「動物の虫歯」についてのメールです。
  
  　獣医です。今日のHPに動物の虫歯についてのことをすこしかかせていただきます。
  　自然界の動物はわかりませんが犬猫については虫歯はほとんど見られません。骨などの堅いものかんでエナメル質などが欠損することはありますが、そこから虫歯になることもありません。歯周病や露髄による根尖膿瘍はよく見ることがあります。
  　虫歯の少ない理由としては、成書によると肉食獣の歯の形態が一つの理由で、奥歯までそれぞれが山型にとがっているので（草食獣は人と同じ臼型）上下が咬合することなく自浄作用が働きやすい。（肉食獣の歯は肉を噛み千切る歯で、すりつぶすものではない）。もう一つは口腔内のｐHが人では6.5であるが彼らは7.5あるので虫歯菌の産生する酸を緩衝する。という理由があるそうです。
  
  　ペットに関してもう一種類、ウサギについてですがこれも虫歯というのはありません。なぜなら常生歯と言って一生伸び続けるのがその理由です。ただし不正咬合というかみ合わせの悪くなる病気は最近多いですが。
  
  　動物園動物に虫歯が多いということは聞いたことがあります。自然界での発生率がわからない以上、何をもって多いと言ってるのか疑問ですが、ただし自然界で食べてるものとは違うものを食べている以上何らかの悪い方向に働くことはありえますね。

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【11:30】

• 　「逆流性食道炎と糖質制限」についてのメールです。
  
  　証明は難しいのですが、考えられることは
  

  1. おそらく内臓脂肪と下腹部の脂肪量の減少により、腹部内圧が減少するからではないかと思われます。
  2. 糖質制限により、食事の量（MASS）が減ることにより同様の可能性もあるのではないかとも考えられます。

   

  　肥満は種々の疾患の大きなリスク因子です。これが糖質制限で改善されれば、大きな意味があると思います。
  　私ももともと消化器外科医ですが、いまは開業してすっかり内科の患者さんを診ています。とにかく、メタボが解消するので、薬を飲むのを嫌がる患者さんには糖質制限を！お奨めしています。
  
  　ちなみに、わたし7キロ痩せて、ズボンを作り直しました。

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• 　今日の朝の「壊死からの復活」を見て，形成外科の先生からのメールです。
  
  　今朝の壊死した指の再生の写真を見、先生のコメントを読んでいて，ふと、昔よくやっていた治療法を思い出しました。
  　私が3年目くらいの時、既に定年間近くらいの形成外科医から教わった、ブレント法という、切断指の治療法。当時、私がマイクロで血管吻合するには末梢すぎる、末節骨レベルの軟部組織損傷（骨折を伴う場合も）に、表皮をdenudeして、ラフに再接着。そして、その指を（腕ごと）胸の上の方に埋没します。
  　なんて野蛮な・・・とも感じたこともありましたが、当然、何もしないと壊死するような場合も、掘り出したら、生着していて、しかもその後徐々に上皮化してきます。
  　まだ、クロスレッグもたまにやっていたし、手背の欠損が広い時は、お腹に埋めたりもしていたので、これも、ありなんだとは、思っていました。
  
  　今思うと、ブレント法は生体を使った湿潤療法そのものですよね。当時から、キズを湿潤にしていたら、治ってくることは、わかっていたのです。
  　あの頃（平成５～６年）、夏井先生はどんな治療法を選択されていましたか？
  　ブレント法ですか。懐かしいですね。私も2回ほどやったことがあります。患者さんの胸に指をくっつけるので，特に夏場は患者さんは大変でした。でも，指が助けられる（かもしれない）方法は他になかったので，仕方なかったと思います。ただ，自分が患者だったらこの手術法を選択するかといわれると，かなり迷うと思います。
  　ちなみに，平成5年（1993年）の頃，再接着術不可能な指尖部切断には，私は断端形成していました。たかが指尖部の数ミリの組織を助けるのに，ブレント法は負担が大きすぎるからです。治療法としてコストパフォーマンスが悪いんですよ。

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【08:30】

• 　などについてのメールです。
  
  　私は消化器内科医ではなく，神経内科医ですが，糖質制限食と逆流性食道炎について一言．
  　御指摘のように糖質制限は逆流性食道炎に効果があると思ってよいと思います．糖質制限の大家，江部先生もその事をおっしゃっていて，かなり高い改善率だそうです
  　また以前こちらのサイトでも，緊急胃カメラで食物残差が残っている人の胃内容には炭水化物が多いという体験報告も紹介されていました．「おかゆは消化に良いもの」のイメージが巷にはありますが，実際は炭水化物はブドウ糖まで分解するのに何段階も酵素を要する消化に悪いものではないか，だから糖質を控えることで逆流性食道炎が改善するのではないかと考えています．
  
  　もうひとつ，【チョイス＠病気になったとき ｜血圧が下がらないとき」】の番組，私も見ました．
  　医者を変えるという選択肢は確かに一つの方法ですが，否定するようで申し訳ないですが，「大正解」とまでは言えないと思います．
  　変えた後の医者がよい治療法をしてくれるとは限らないからです．結局NHKの番組構成は「専門家至上主義」です．
  
  　番組の中でその「降圧剤を処方され、減塩・運動にも励んだにも関らず、８年間治療効果が上がらなかった男性」は別の先生にかかり，利尿薬を処方されることで血圧の低下が得られた，と紹介されていました．
  　しかし私は血圧の専門医ではありませんが，もしもその男性を私が診ていたら，間違いなく糖質制限の選択肢を提示していると思います．糖質の過剰摂取により肥満や隠れ肥満による内臓脂肪の蓄積が血圧を上昇させるホルモン（アンジオテンシノーゲン）、インスリン抵抗性を引き起こすホルモン（TNFα）を出し，高血圧の原因となっている可能性が高いからです．
  
  　結局，自分の頭で考えることが大事です．相手が専門医だからと言って，言われることを鵜呑みにしない，ということが大切なのだと私は思います．

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• 　　昨日の江部先生との対談が終わった後、出版社の人たちと一緒に東京駅地下のお店で軽く食事となりましたが、その時、「なぜB級ホラー映画のレビューのような、医学と無関係のことまで書いているのか？」という質問をいただきました。答えは次の通りです。
  
  1. ゾンビ映画やモンスター映画ファンが読んで面白いと思ってくれ、他にどういうレビューを書いているのだろうかと探しているうちに、間違って湿潤治療や糖質制限に入ってくれるかもしれない。そのうちの数人でも、興味を持ってくれれば大成功。
  2. アカデミー賞受賞作品のような本格映画のレビューは他にたくさんレビューが書かれているので、今更書いても目立たない。
  3. アカデミー賞作品のような大作だと見るだけでも時間がかかり、レビューを書くためには資料も集めないといけない。その点、B級映画は尺が短いし、資料を集めなくてもレビューが書ける。
  4. B級、C級映画を見ていると、なぜその映画がB級、C級になってしまったのかが見えてくる。そもそもの発想がダメだったり、脚本がヘタだったり、プレゼンの仕方が悪かったり、映像センスが欠けていたり・・・と様々である。これは自分でモノを作る際にとても参考になる。
  5. ショパンの偉大さはショパンだけ聴いたり弾いたりしていても分からない。ショパンの亜流やパチモン作曲家の作品を聴いて初めてショパンの凄さが分かる。要するに、二線級のモノをたくさん見て，たまに第一級品を見るとその良さがよく分かる。
   

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【06:00】

• 　「切断が必要と言われた壊死指からの復活」症例を追加しました。初診時に「これは切断しなくても大丈夫」とはわかっていましたが，まさかここまできれいに指が復活するとは想像していなかったです。

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• 　「プラスモイストP取り扱い薬局一覧」に，滋賀県米原市のドラッグユタカ近江店を追加しました。

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• 　昨日午後，江部先生と2度目の対談が無事に終了しました。章立てを見なおして，校正作業が終われば本になる予定です。
  　ちなみに前回は大嵐，今回は季節外れの寒波でしたが，原因は担当編集者が「エアーズロックに雨を降らせる」ほどの実力派雨女だったためのようです（ちなみに江部先生も私も晴れ男です）。

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• 　その編集者から，作家の五木寛之先生が私の本をよく読んでおられ，最近の二冊の著書でも湿潤治療を例に挙げて，世の常識が変化する様を説明していることを教えて頂きました（例：『無力 MURIKI』の30ページ）。五木先生，身に余る光栄です。
  

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• 　「糖質制限は人生を変える」，「糖質制限と逆流性食道炎」についてのメールです。
  
  　ここ数日、「糖質制限は人生を変える」というご意見を多数拝見しておりますが、私もまさにそのとおりだと思います。
  　自分だけいい思いをすればいいのですが、なぜか他人にどうしても糖質制限をすすめたくなってしまうのは私だけでしょうか？　実際実践してくれるようになった人はごく少数なので、非常に残念でなりません。
  
  　話は変わりますが、ひとつお願いがあります。
  　私は、消化器外科医ですが、外来診療で内科的疾患も治療することも多々あります。近年、逆流性食道炎或いは胃食道逆流症の症状を訴えられる方が本当に多いと感じておりますが、こういう方にも「糖質制限」が非常に有効ではないかと考え、自分の経験も踏まえて、患者さんに、糖質制限についてお話をするようになりました。（患者さんの反応はさまざまです・・・）
  　特に消化器内科医の先生方で、逆流性食道炎或いは胃食道逆流症の症状に対する治療の一環として、「糖質制限」を有効利用されている方がいれば、更新履歴を通して、ご意見等をいただけると幸いです。宜しくお願い致します。

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• 　糖質制限についてのメールです。
  
  　糖質制限を女性の患者さんに勧める時に私が言うことなのですが
  

  「体重は問題ではなく、女性にとって大事なのはどう見えるかではないか？」

   

  　ということです
  　同じ体型の人2人で、運動してる人としてない人では体重はおそらく違うでしょう。筋肉質な人は同じ体型であっても体重は少し重くなるだろうし、逆に運動していない人では筋肉が少ない分、少し軽くなるでしょう。
  　どちらが健康的かと問われれば、前者ではないかと思います。
  　それに体重なんていくらでもサバがよめますからね
  　少し前の記事ですが、本質は糖質制限によると思われるダイエット法が紹介されていただのでご報告させて頂きます。
  

  「－12kgを実現　“本当に効いた”口コミダイエットを紹介」

   

  　「酸素」はおそらく「酵素」の間違いだとしても、5年間で12キロの減量ってすごいんでしょうか？
  　タンパク質が多い食品の摂取は理解できるとしても、糖質が比較的多い豆乳（3.1g/100g）を飲まなければもっと早く減量できるんじゃないかなと思います。
  

  豆乳の成分表 | 日本豆乳協会

   
  　「5年で12キロ減量」はたいしたことないですね。糖質制限なら「5ヶ月で12キロ」ですから。

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• 　テレビの健康番組についての情報です。
  
  　Eテレで【チョイス＠病気になったとき ｜血圧が下がらないとき」】という番組がありました。
  
  　ポイントは「治療効果が上がらない時、どうすれば良いか？」です。
  　答えは「医者を変える」
  　大正解ですね。！
  
  　怖いのは、専門医と雖も「知識の無いお方がいらっしゃる」とか(||ﾟДﾟ)
  
  　降圧剤を処方され、減塩・運動にも励んだにも関らず、８年間治療効果が上がらなかった事例の男性、、、。奥さんの助言がなかったら、これからもまだ同じ医師に掛かっていたのでしょうね。

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• 　「酸蝕症」についての情報メールです。
  
  　一般人、ケトン戦士です。
  　果糖、清涼飲料水の『過剰摂取』は糖質制限でも問題ですが、頻繁に摂取すると「酸蝕症」という病気になるようで、知らない人もいるのではないでしょうか。
  

  1. 【とりい歯科医院】
  2. 【やまだ歯科医院Blog】
  3. 【酸蝕歯　これからの対応】

   

  　テレビを信用し健康にいいからといって、炭酸水、レモン汁、酢などを頻繁に摂取するのは歯にとって危険なようで、果物（柑橘類）が大好きな方、毎日、酢を直接摂取している方は用心した方がよさそうです。美味しい物を食べるために、歯は大事にしたいです。
  
  　ふと疑問に思ったのですが、自然の動物に虫歯は存在するのでしょうか。動物園の動物は？イヌイット、マサイ族などに虫歯や歯磨きという習慣があるのか。人に飼いなされた犬・猫は？人類が歯磨きを始めたのはいつからなのか。歯磨き粉を使い出したのは？
  
  　湿潤療法、糖質制限もそうですが、自分が知らなかった事を知るということは、本当に楽しいです。家族が火傷や糖尿病になった時の対処が全く違うと思います。
  　以前紹介した『骨で見分ける古代人の生活ぶり』（科学朝日，1981年）という論文（読みやすいHTMLファイルバージョンにしてあります）では，「狩猟採集生活では12歳以下で虫歯のある例は皆無だが，トウモロコシ栽培が始まった時期では乳歯の虫歯が見られるようになる」とあります。

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• 　熱傷治療の現場には極めて奇妙な伝承が語り継がれています。熱傷専門医は「これが絶対正しい」ことを前提に，日夜治療を行なっています。
  
  • Ⅲ度熱傷は痛くない。痛くないならⅢ度熱傷である。
  • 受傷から2週間以内で治らない熱傷はⅢ度熱傷である。
   
  　後者については以前から「熱傷震度を創面を見ずにカレンダーを見て判断するカレンダー医者」と嘲ってきました。
  　前者について具体的に言えば，「もうほとんど治っているから痛みがない熱傷なのに，痛みを訴えないからⅢ度熱傷と診断し，皮膚移植をしないと敗血症になると脅す医者」　が，東京都内の複数の大学病院形成外科に多数生息しています。多分，医者になりたての頃に先輩の医者から「Ⅲ度熱傷は痛くない。痛がらなければⅢ度熱傷だからすぐに植皮だ」と教えられ，その知識を後生大事に守ってきたとしか思えません。「痛み」のみが熱傷震度診断の指標となり，「創面の状態」でⅢ度熱傷かどうかを診断するという知識が欠落している模様です。
  　ちなみに，こういう「痛みで診断医者」の東京都内における生息数ですが，佐渡ヶ島のトキの生息数と同数か多いくらいと思われます。都内の大学病院で熱傷治療を受けている患者さんは，こういう医者にぶつからないようにご注意下さい。

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2013/04/20　・・・[07:00]／[07:30]

【07:30】

• 　4月15日のこのコーナーで取り上げた「総合病院形成外科から手掌熱傷の患者さんが逃げて来ました」の症例の続報をいただきました。
  
  　先日ご相談した１歳直前の乳児の手掌熱傷の経過を添付します。先生のおっしゃったとおり驚くほど速やかに改善しています。いつも私があつかっている高齢の透析患者さんの熱傷の３倍ほどの速さで治っています。
  　上皮化したところが乾燥気味なので、健常皮膚がふやけない程度にワセリンをたっぷり塗ってもらうように指導しました。
  
  　近頃話題になった湿潤治療についていけない医師への先生のお言葉ですが、事ここに至って，いまだに旧来の治療ににこだわる医者は患者のことは全く考えていないんでしょうね。
  
  　内科の分野でも同じですが、不勉強な医者というのはそれだけで害悪なんです。朝から晩まで患者のことを考えて、夢で自分がまだ試していない治療を思いついて目が覚めるくらいが当たり前の医者だと思うんです。先生の態度は全く間違っていないと私は思います。
  

  4月15日	4月19日
  4月15日	4月19日

  　「朝から晩まで患者のことを考えて、夢で自分がまだ試していない治療を思いついて目が覚めるくらいが当たり前」・・・素敵な言葉です。

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【07:00】

• 　湿潤治療についてのメールをいただきました。
  
  　7年程前のある日、大学生だった娘がテニスサークルで頬に大きなすりむき傷を負って帰ってきました。夕刻だったこともあり、消毒してガーゼを当てるべきか悩んだ末、顔面に傷を残したら可哀そうだと思い、時間外でしたが病院に行きました。
  　たまたま、大学病院から来ていた勤務医の先生が娘の傷を見て、机の引出から「湿潤療法」についての新聞記事を取り出し、「これでやってみましょう」と、すぐ麻酔をし、水道水で洗い、砂や不純物をこすり落とし、ラップのようなものを貼り付けもらい帰りました。それから1週間ほどで、傷はきれいによくなり跡も残りませんでいた。
  　あの時の先生との出会いに感謝しています。そして、今、夏井先生のこのサイトに巡り合ったことに運命を感じます、感謝しています。

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• 　「糖質制限は人生を変える」というメールです。
  
  　糖質制限で人生が変わった！！ってわたしも実感してます。
  
  　わたしは実親と同居している三世帯家族女性でフルタイムで仕事をしています。そのため三食の食事はすべて母親任せでした。食べたいものではなく出されたものを黙って食べる生活を同居してから10年続けていました。そのため食に興味はなくなっていました（食べたいものがあっても、作ってもらっている関係上言いにくいので、おなかをいっぱいにするために目の前のものを食べる・・・みたいな）
  　体型も、下半身にお肉がついていても全体の体重としては特に太っているわけではなく、中年女性というのはこういうもの、仕方がないとあきらめていました。ただ、昔と違って着たいと思う服を試着すると「はいらない」とか「太って見える」ばかりで、おしゃれに対してもなるべく体型を隠すことばかり考えていました。
  
  　それが・・・糖質制限をして体型が激変！！！
  　今まで隠そうとしていた体のラインを、今は強調できる細身のパンツ、ブラウス、太って見えるので着なかった無地のTシャツなどなどばかり選ぶようになりました。サイズがSサイズになったこともあってクローゼットの服を丸ごと取り換えました（試着するのが楽しくてついつい買っちゃって・・・）
  
  　そして何よりも気持ちの変化が大きかったです。
  　糖質制限食を、母に作ってくれと頼むわけにはいかないので、必然的に、帰りが遅くなる晩御飯以外は自分で料理するようになりました。すると・・・食事を作ってもらっている・・・という引け目を感じて言いたいことも言えなかった母に対して、自分の気持ちや思いを、主張できるようになったんです。たとえ怒らせても、ご飯を作ってもらえなくなったって、自分で作るからいい！！っていう思いです。
  
  　大げさな話ですが、糖質制限食を通して母からの自立を果たしたって感じです。
  　もし糖質制限に出会わなければ、私は今も母に依存し、その代わり言いたいことも言えなかったと思います。
  　世の男性方も、糖質制限食に奥様の協力が得られなければ、自ら包丁を握ってみてはどうでしょう？？　奥様に言いたいことが言えるようになるかも？！（笑）
  
  　そうそう。20年来の糖尿病患者の父ですが、体調はすこぶるよく、糖尿病仲間に糖質制限を紹介し、実践してもらったところ、その方は検診の時に「どうしたんですか？！」と主治医に驚かれるほど数値が改善していたそうです。
  
  　たとえネガティブキャンペーンを展開されたとしても、身をもって体験したすばらしさを否定することはできないですよね。
  　もちろん、嫌だという人には強制しないで自分だけがきれいで健康になります（笑）

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• 　「湿潤治療について来れない医者を切り捨てるような言い方はやめたほうがいいです」についてのメールをいただきました。
  
  　「湿潤治療について来れない医者を切り捨てるような言い方はやめたほうがいいです」と言う先生は，多分，ついてこれていないのではと思います．
  　変化についてこられる人と受け入れない人がいる．同感です．素人の方でも，変化についてこれる人は先生の本を読み，ＨＰを読みして，湿潤治療や糖質制限を受け入れる事が出来ます．
  
  　日本語は便利で，そう言う事を昔から「聞く耳を持つ人」などと形容します．司馬遼太郎は同様な事を，頭にスクリーンがある人と無い人と言う言い方をしていました．頭にスクリーンが無い人と話すほど，無駄な事は無いと書いています．教育とは本来，聞く耳を増やすはずのモノだと思っています．
  
  　「湿潤治療について来れない医者を切り捨てるような言い方」と仰いますが，夏井先生は，論争しようよと言っていますよね．どこでも，議論しようと，言っているのですから，切り捨てでは無いと思います．

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2013/04/19　・・・[06:00]／[08:30]／[10:00]／[10:30]／[11:30]／[12:00]

【12:00】

• 　「糖質制限で人生が変わる」というメールです。
  
  　糖質制限で　人生・・変わりますよね。
  　まず　糖質　食べないだけで　痩せて　検査の数値がよくなります。しかも　簡単に！
  　体形が変わると　なんか　自分が　私　まだまだ　綺麗じゃん　って　思うんです。　　　あきらめてた服や靴が似合うんです！！　そうすると　自分を　もっともっと　大事にしたくなるんです。　そうなると、今度　中味が素直になるんです。
  　眼のウロコが取れて　素直な心で　ものを見ることが　出来るようになるので、世の中の　嘘とホントが　見抜けるようになる・・と言うか　ちょっとは　お利巧さんになったようにおもうんです。
  
  　５４歳のフツーの主婦ですが　人生　変わるんです！！
  　まわりの人たちは　ご飯　食べないで・・って　変ってるって　　思われてるんですけど　・・・・・・・そうですよ！　私　変ってるんです。・・て言うか　変ったんです。
  　ケンカになるので　もう　まわりには　薦めませんが、その内　心入れ替えて　教えを乞うてきた人には　教えてあげましょう　　エッヘン！＾＾。
  
  　まわりが　グズグズしている間に　私　まだまだ　綺麗になりますから・・！＾＾。

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【11:30】

• 　モスバーガーでパン無しハンバーガー！ というメールをいただきました。これなら私も食べに行きたいな。
  
  　糖質制限にピッタリのバーガーを見つけたので、お知らせに参りました。
  

  【菜摘 モス野菜】

   

  　モスバーガーの新商品です。パンが無くて替わりにレタス！
  　糖質制限をはじめてから、こう言うお店には行かなくなってましたが、これならぜひ食べに行きたいです。

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• 　Optio WG-2のマクロ写真。熱湯による下腿熱傷の患者さんで受傷から2週間ほど。熱傷潰瘍の真ん中に「皮膚の島」が出現したのでマクロモードで撮影してみました。毛孔は見られないので汗管からの上皮化でしょう。

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【10:30】

• 　先日ちょっと紹介した子育てサークルの【ペンギンはーと】ですが，当科に熱傷で通院中の方が湿潤治療や糖質制限について宣伝活動をしてくれ，ズイコウ ハイドロコロイド包帯をまとめ買いしてくれたそうです。

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【10:00】

• 　Optio WG-2で撮影した低温熱傷の創縁部分。毛が生えているところから上皮化している様子，そこからさらに上皮が伸びていく様子が（何となく）わかる一枚です。
  

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【08:30】

• 　通院中の患者さんで糖質セイゲニストが増えています。昨日，「糖質制限をしたら爪が早く伸びる」と教えてくれた患者さんからの補足メールです。
  
  　糖質オフ生活の恩恵ですが、体重、体型の変化はもちろんですが、気持ちの安定という点も特筆すべきではないかと思います。
  　女性は甘いものやパスタ、ごはんなど糖質をどうしてもとりやすい傾向にありますし、私も含めまわりは微妙なお年頃ですが，糖質オフ生活を実践している方々は、思秋期（造語です・・）特有の症状が殆どでていないようです。
  　糖質オフ生活について、まだおそらく世に出ていないと思われる女性特有の恩恵や続けるコツを日々蓄積中です。

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【06:00】

• 　「植皮が必要と言われた症例：足背熱傷」を追加。驚くほどの軽傷熱傷ですが，なぜか帝京大学病院皮膚科ではⅢ度熱傷と診断しています。

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• 　昨日書いた「湿潤治療について来れない医者を切り捨てるような言い方はやめたほうがいいです」に対する反論メールです。
  
  　一般人からひとこと
  　誤った治療で被害を被ってしまう人のことを忘れてほしくありません。患者は医療を選べるとはいうものの、圧倒的に弱い立場です。痛烈なコメントや、ナイスツッコミに、大勢のひとが悲憤慷慨したり、頷いたりしていると思うのですがねえ。
  　とかく正面からの批判を避ける傾向は、社会を衰退に向かわせていると　案じもしますがねえ。
  　本音のコメントを省いてしまうと平板でつまらなくなりますから、ぜひ、夏井Dr.の感性そのままでお続けください。

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• 　糖質制限，湿潤治療についてのメールです。
  
  　お忙しい中、いつも有用な情報を頂き、本当に感謝しております。
  　夏井先生のＨＰを拝見し、理論に納得し、一年前から糖質制限を始めた主婦です。一年前は献血を断られるほど肝機能の数値が悪かったのですが，本日何年かぶりに献血を済ませてきたので，お礼がてらメールを書かせて頂いた次第です。
  
  　私は高校生の時に揚げ油による大きなやけどを負っており、二度のケロイドを取り除く手術（緊縮、と言っていたと思います）をしてもまだ沢山の傷が残っているため、やけど関連のＨＰをサーフィンしているうちに夏井先生のＨＰを拝見したのがきっかけです。
  
  　やけどについては、20数年前に人工皮膚？を貼りつけて１ヶ月ほど入院しておりましたが、「痕が残る」と脅され、また本当にひどいケロイドが残り、若い私にとってはとても辛かったです。今は一番大きな傷は半袖に隠れる程度の大きさになりましたが，できればさかのぼって湿潤療法をやり直したい、と常々思っております。（後に傷については男性の本質を見抜く道具になりましたが　笑）
  
  　その後の生活上のやけどについては湿潤療法で綺麗に治っております。夫の切り傷についてもワセリン＋絆創膏で素早く治す日々です
  
  　糖質制限と同時に、全く素人分野の簿記（2級）の勉強を始め，全く支障がなく一発合格しております。またブログも始め、勝手にリンクを貼らせて頂いております。糖質制限を知ったきっかけという記事でご紹介しております
  　現在は簿記資格を活かせる仕事に就けることができたため，多忙で更新をサボっております（汗）　1つの例としてご参考にしていただければ幸いです
  
  　湿潤療法も糖質制限も、私にはこの上ない療法でした。人生が変わったと言っても過言ではありません。
  
  　同じように救われる人がたくさん生まれますように。
  　大袈裟でなく，糖質制限は人生を変えます。糖質制限で人生が変わります。糖質制限で物の見方，考え方が変わります。
  　気軽に糖質制限を試してみれば簡単に体型が変わり，やがて人生が変わります。
  　でも，試してみない人の人生は永遠に変わりません。もちろん体型もデブちゃんのままで，「何をやっても痩せないのよ。全然食べてないのに痩せないよの」と文句ばかり言う人生を送ります。

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2013/04/18　・・・[06:00]／[08:30]／[10:00]／[12:00]

【12:00】

• 　都内の某超高級住宅街から時々受診される40代の女性がいらっしゃいますが，糖質制限を始めてから爪が伸びるのが速くなったそうです。通っているエステサロンで　「爪の伸びが速いようですが，南の方にでも行ってらしたんですか？」　と指摘されたそうです。

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【10:00】

• 　きよすクリニックの伊藤先生から体を張った人体実験のデータが送られてきました。
  
  　先日、入江先生が寿司やガストのミックスグリルなどを食べて血糖測定をされていましたが、私も何度かやってみました。
  　当院の管理栄養士が栄養分析をしてくれました。
  　私は今までに糖代謝異常の既往はなく、今年の健診のHbA1c(NGSP)は5.3％でした。家系的にも糖尿病患者はいません。
  　　　　⇒【糖質制限、低たんぱく食グラフ】
  
  

  1. 空腹時が110前後と高めの時がありますが、朝食が多かったためではなく、むしろ朝食が少なく昼頃に空腹感を感じた時ですので、グルカゴンの分泌などにより一時的に血糖が上昇したと考えています。
  2. 入江先生の時と同様に、寿司を食べると血糖値が200以上に上昇した後、低血糖症状が襲ってきました。
  3. パン、寿司米、でんぷん米など、糖質摂取をした時に限って、食後に胃のあたりがモヤモヤしてこみ上げる感じが1－2時間続きました。これは、副食無しでパン1枚だけ食べた時も同様で、糖質の量にはあまり関係ないようです。糖質制限食の時は満腹になるまで食べても、このモヤモヤ感がないのが決定的な違いでした。
  4. 一番最後のコンビニ食のみ夕食で、それ以外は昼食です。
  5. コンビニ食のサラダは本当は袋に入った100円くらいのキャベツを買うつもりが売り切れでした。写真のコンビニ食で800円弱、サラダを100円キャベツにすれば600円くらいになり、糖質量も減ります。足りなければ焼き鳥やフランクフルト、チーズ、おでん（芋や練り物以外）などを足していけば糖質制限したまま満腹になります。

  
  

  • 栄養計算には多少の誤差がある場合があります。
  • グラフを下にずらすと測定値などのデータが記載されています。
  • A4横でピッタリ印刷できるように作成しています。
  • デザートは菓子職人製の糖質制限デザートです。
  • ファイルが開けないようでしたらご一報ください。
  • 講演スライドなどで実名を挙げて公開していただいても結構です。
  • 希望される方にエクセルファイル自体をお渡ししていただいても結構ですが、どなたにお渡しになったかわかるようにしていただければ幸いです。

   
  　とても貴重なデータだと思います。そして何より面白いです。例えば次のようなことがわかります。
  
  1. 食バンはカロリー数が少ないくせに血糖値だけはしっかり上げる。つまり，糖尿病予防にカロリー制限食は意味がない。
  2. 1000キロカロリー近い糖質制限食を食べても血糖値は上がらない
  3. 低タンパク質でも糖質が多い食事なら血糖値は急上昇する
  4. 「寿司は低カロリーでヘルシー」と言われているが，血糖値は急上昇させる
  5. コンビニ食でも血糖値を上げない食事が可能
   

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【08:30】

• 　「糖質と発がん」についてのメールです。
  
  　近しい人ががんになり、大ショックでいろいろ調べてきました。やっぱり高糖質が発がんのひきがねと考えていいんですね。
  　今までの自分の生活をこそ、つくづく反省です。糖質のおいしさはわかりやすく、安価で、手抜きの食事は糖質１００％のようなものでした、５０年間。ケーキバイキングだったり、ストレスでのドカ食いだったり、ずいぶん体に悪いことをしてきてしまいました。
  　発がんのリスクは高インスリン血症。。それでも今、私ががんを患っていないってことは、人間のホメオスタシス、復元力、自己回復力ってすごいな。。と思うほかありません。
  
  　私は最近まで米飯、うどんは消化の良い炭水化物＝重要な三大栄養素だと思っていました。数年前受けた栄養指導でも、「ごはんをしっかり食べないと空腹感が残り、間食の原因になるから、１食１５０ｇはご飯を食べましょう」と指導され、ホントはそんなに食べられないのに、一生懸命ごはん量を守って食べていました。あれってなんだったんでしょう？
  　その施設は、健康日本２１の総本山のような、よく健康娯楽番組で出てくるＡ県Ｏ市の有名な某長寿健康センターです。あの栄養士さんが悪意に満ちていたわけもなく。。
  
  　私は糖質制限を始め４か月目です。先日の献血でも、貧血もなくコレステロールも高くなく、何の問題もありませんでした。ミラクルに思えるけど、みなさんこういう結果が出るのですよね。

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• 　昨夜の三鷹医師会の懇親会で一人の先生から　「湿潤治療について来れない医者を切り捨てるような言い方はやめたほうがいいです」　というお叱りというか一言がありました。
  　私は，人間には二種類あって，変化を厭わない人間と，変化を厭う人間があるんじゃないかと思います。後者は基本的に変化が嫌いで，一度覚えた方法をずっと続けたいし，やり方を変えるのが嫌です。湿潤治療や糖質制限に対し，前者のタイプの人間は簡単に受け入れますが，後者の人間は最初に拒否反応を示します。私は最初から，こういう変化を拒否する人間は相手にしていませんが，そういう私の態度へのお叱りのようです。
  
  　多分，後者のタイプの人間で普通は困らないと思います。なぜかというと，社会はそれほど変化しないからです。だから，十年一日のごとく，同じ方法を続けても何一つ困りません。
  　ただ，大きな変化が起きた時には，このタイプの人間は変化に取り残されます。変化に対して最初に拒否・拒絶をするからです。地動説が常識になった社会でも，天動説を懐かしがる人間や天動説への信仰心を変えずに持っている人もいました。ただ彼らは，変化について来れない古い人間と周囲の人に嘲笑されるだけで，人に笑われたっていいや，というのなら天動説のままでもいいわけです。
  
  　人間の考え方や性格なんて，人に言われたくらいで変わるわけがありません。人に言われて新しい考え方を受け入れるのは，それ以前から柔軟な考えをしている人が新しい考えを提示されてそれを受け入れた，という場合だけでしょう。馬を川に連れて行くことはできますが，水を飲ませることはできません。水を飲みたい馬だけが水を飲みます。それと同じでしょう。
  　私がしていることは，水を飲みたくない人に水を飲ませるのでなく，まず水の在り処を示し，そこへのルートを教え，水を飲みたくなったら行ってね，と説明することです。それ以上でもそれ以下でもありません。

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【06:00】

• 　マニア以外は絶対に見ちゃダメ，という再底辺レベルのSF映画，《エイリアン・プラネット》をレビュー。取ってつけたような適当な説明が楽しいヘッポコ映画です。

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• 　昨夜は講演終了（21：30）後に三鷹市医師会の先生方数名と懇親会があり，自宅に戻ったのは午前0時をちょっと過ぎたあたりでした。そして，朝5時ちょうどに起きてこの更新記事を書いています。年寄りになると朝が早いのです。

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2013/04/17　・・・[06:00]／[13:30]

【13:30】

• 　【ソフトドリンクがうつ病を引き起こす？】
  　糖質セイゲニストからすると，そんなの当たり前だろ，という研究ですね。

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【06:00】

• 　岐阜県関市の岡田医院の岡田洋介先生から，「下腿・足背熱傷：2年後の状態」という貴重な写真が送られてきましたので追加させて頂きました。

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• 　昨日の「糖質制限絡みの質問」についての返答メールを「いつもの神経内科の先生」からいただきました。
  
  　再び神経内科医です．
  　私はメタボリック症候群に象徴されるライフスタイルに相関するいわゆる欧米型のがん（肺がん，大腸がん，乳がんなど）に関しては糖質の摂取は少なければ少ないほどよいと考えています．なぜなら糖質だけが三大栄養素の中で唯一血糖値を上昇させインスリンを分泌させる栄養素であり，高インスリン血症こそががん発症のリスクとなるからです．
  
  　ヨーグルトがいいとか，豆乳がいいとか，各所で大腸癌予防のためにさまざまな情報を耳にするかもしれませんが，糖質セイゲニストとしては従来の常識は一旦白紙に戻して，どの情報が本当に正しいのかを自分で改めて考え直す必要があると思います．私はそれぞれの食品が「糖質をどのくらい含んでいるか」が一番重要だと思います．
  
  　そしてこういう事を考えるのには，江部先生のブログのデータベースが非常に立ちます．
  　例えば，プレーンヨーグルトは100ml中に5gの糖質です（自家製ということなので正確かどうかはわかりませんが）．300-500gとれば15～25gの糖質摂取になるのでそれなりの量になります．さらに，オリゴ糖，はちみつ，バナナ，リンゴ，さつまいももそれぞれ糖質が含まれていますので，より血糖値を上昇させることになります．
  　もしかしたらヨーグルトならではの大腸癌予防の成分とか，私が知らないだけで実はあるのかもしれませんが，私は糖質摂取に伴う高インスリン血症のリスクを避けることの方がはるかに重要で効果が高いと考えます．
  
  　結論としては，大腸がん予防の目的であれば，確実に血糖値を上げさせるとわかっている食べ物をわざわざ摂る必要はないと思います．

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• 　「日本の農業と糖質制限」について，前回メールをお寄せいただいた方からの第二弾です。
  
  　先日、糖質制限と日本の農業についてメールしたものです。
  　大豆のことを調べてみようと思ったきっかけは、何気なく糖質制限の話をした相手がコメ農家の方で、硬い表情で糖質制限を否定されたことです。
  
  　米の需要が減ればコメ農家は大打撃を受けるでしょう。私なりに糖質制限と日本の農家が共存できる道を模索してみました。そこで気になったのが大豆です。国産の大豆は日本の工業製品の輸出と引き換えに無関税となり、大豆のほとんどが輸入に頼っている現状です。遺伝子組み換え作物をとり続けることによる、人体への影響は明らかではありませんが、1998年にイギリスのロ－ウェット研究所のアーパッド・プシユタイ教授が発表した、ラット（ネズミ）に遺伝子組み扱えジャガイモを食べさせた研究で脳を含む器官の重量低下、肝臓機能の低下、免疫機能の低下が現れたという研究もあり手放しで歓迎できるものでもないと思います。
  
  　遺伝子組み換え作物に因縁をつけて、国産大豆を売り込もうって作戦ではありませんが、日本国内で国産大豆の需要の高まりに伴い、米の生産から大豆の生産へとシフトすることができれば、糖質制限による国民の健康と日本の農業が共存できるのではないかと考えました。
  
  　青森県にある太子食品が「北の大豆」というシリーズで北海道の大豆で作った納豆や豆腐を販売しています。少し値段は高くなりますが美味しいです。
  　以前にも書きましたが，私はアメリカやオーストラリアでのコムギの大規模灌漑栽培は早晩行き詰まるだろうと思っています。灌漑農業は環境破壊型農業であって持続可能ではないからです。そして，「緑の革命（＝窒素肥料）」による増収効果も頭打ち状態になっています。
  　このような状況から農業の素人が考えつくのは，肥料の要らない作物であるマメ科の栽培に切り替えることくらいです（もちろん，淡水がなければそれも絵に描いた餅ですが・・・）。そして，動物性タンパク質を補うためには昆虫食でしょう。
  
  　糖質制限は雑誌などに取り上げられるようになりましたが，農水省が本気でネガティブキャンペーンをしていないということは，「少しは知られるようになったが，実行している人は実はそれほどいない」　ということなんでしょう。
  　そして，農水省が静観できないくらいに糖質制限が広がり始めたら，農水省は本気で潰しにくるでしょうし，場合によっては糖尿病学会と農水省が手を組む，なんてことも予想されます。

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• 　今日は20：00から三鷹市医師会で講演です。質疑応答が終わるのがおそらく21：30頃で，それから夕食（宴会？）となります。帰宅は午前0時頃でしょうか。
  　茨城県の病院にいた頃は，「三鷹市で夜8時から講演」だったら間違いなく一泊して翌日は午前中休診というパターンでしたが，東京だとたいていのところが日帰りできちゃうんですよ。

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2013/04/16　・・・[06:00]／[10:30]／[13:30]

【13:30】

• 　今日撮影した1枚。毛孔から上皮化が始まることがよくわかります（毛の根元の白い部分が皮膚）。カメラはもちろん，Optio WG-2です。こういう写真が撮れると嬉しくなります。
  

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• 　先日，「大腸ポリープと糖質制限」の質問をされた方からの感謝と追加質問メールです。どなたか御存知ですか？
  
  　コメントしていただいた、神経内科の先生に感謝します。
  　ポリープにも糖質制限が有効とのことですが、大腸がん予防&腸内細菌のために？　プレーンヨーグルト一日３００～５００ｇ摂取は良いのでしょうか？
  　プレーンヨーグルト（自家製）にはオリゴ糖（または蜂蜜）&バナナ（またはリンゴ、さつまいも）を入れています。
  　牛乳には大腸がんや乳がん促進するとも聞きましたが、豆乳でヨーグルトを作るほうがいいのでしょうか？（もちろん納豆や味噌汁、ぬか付けの漬物もとっていますが）
  
  　いつも大したことない質問で恐縮です。大腸ポリープ（あるいは癌）があるという事実に食生活もなんとかしたいと思っています。よろしくお願いします。
  
  　入院食での補足ですが、「え、米にもアレルギー？　で、何食べてるんですか？」と看護師さんにけげんな顔をされました。。。
  
  

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【10]30】

• 　糖質制限関連のメールです。
  
  　こんな記事を見つけました。
  

  【【意外とすごい！】お米を食べるといいことばかり！】

   

  　糖質制限を知ると、嘘のオンパレードで笑えてしまいますが…。
  　農林水産省必死ですね。(まとめの最後から農林水産省のページへ飛べます。)
  　出色のお笑い記事です。科学的に正しくない部分にチェックを入れようとしたら，全ての文章にチェックがかかっちゃいました。農水省は化学や生理学について勉強するように。

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• 　アミラーゼについての適当考察に，生化学の先生からレスをいただきました。ありがとうございます。私も，細胞内の浸透圧の問題かなと考えていたところです。
  
  　今朝の「なぜグルコースのまま貯蔵しないか」については、以下のように説明できます。
  　貯蔵用燃料としてグルコースのまま貯えるには、グルコースが沢山必要ですが、そうすると細胞の浸透圧が高くなってしまい、生命を維持できなくなります。
  

  浸透圧＝（容量モル濃度）x（気体定数：0.082）x（絶対温度）

   

  　つまり、分子の数が多くなるほど浸透圧は高くなります。これを回避するには、グルコースをたくさんつないで、分子量は多いけれど分子の数は少ないという形で貯蔵すればよいということになります。
  　グルコース（G)100個分とG-G-G-------G-G-G（Gが100個つながった物質）は1/100の浸透圧で、エネルギー量も同じ（厳密には違いますが）です。

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【06:00】

• 　昨日の外来で印象的だった症例。
  
  4歳女児。4月10日，公園で遊んでいて遊具から転落。顔面をすりむいた。
  都内の某医療センターを受診し，ハイドロコロイド被覆材で処置を受けた。
  翌日，同院を再受診し，医師に　「傷跡は残りますか？」　と尋ねたところ，「絶対に傷跡は残る」と説明され，
  傷跡が残らない治療をして欲しいとネット検索し，湿潤治療を知り，光が丘病院を受診。
   
  　という経緯でした。そしてハイドロコロイドをはがしてみると，ほとんど上皮化寸前の状態で，とてもきれいに治っているんですよ。
  　某医療センターの医者はこの状態を見ないで，患者さんに　「傷跡は必ず残る」　と説明したんでしょうね。自分の目で傷を見たら「傷跡，全然残ってないジャン」と気がついたはずです。つまり，自分の目で傷の状態を観察しないで予後について説明したから絶望的な説明をしてしまい，その絶望的な説明を聞いた患者さんが逃げ出したわけですね。
  　医者の考える「傷跡」と患者さんの考える　「傷跡」　には大きな隔たりがあります。そのあたりを考えない説明をすると，患者が逃げ出します。

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• 　もう一人の　「他院からの脱走患者さん」　は4歳くらいの女の子。埼玉県のある皮膚科医院でヤケドの治療を受けていましたが，同じ幼稚園のママ友から　「うちの子はヤケドで軟膏治療を受けてひどい跡が残った。その後，光が丘病院を受診したが，最初から湿潤治療をしていればほとんど跡が残らないと知った。なぜもっと早く，インターネットでヤケド治療について調べなかったのだろうと悔やんでも悔やみきれない。だから，できるだけ早く光が丘病院に行った方がいい」　とアドバイスされたそうです。

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• 　【気候変動でワイン産地が移動する？】
  　過去の歴史を紐解くと，ヨーロッパでのブドウ栽培は1128年には北海沿岸に達し，ドイツでは標高780メートルの高地でも栽培されていたという記録があります。この頃はイングランド全土でもブドウが栽培されていました。つまり，1128年のヨーロッパは現在より温暖だったと言えそうです（・・・その200年後，ヨーロッパはマウンダー極小期という小氷期に突入するわけですが・・・）。 　現在の日本でも，リンゴの生産地は長野から青森に移動し，コシヒカリの生産地も新潟でなくなるという予測があります。
  　わずか1万5000年前，地中海地方は寒冷で針葉樹林が鬱蒼と茂っていたし，日本列島も針葉樹林で覆われていました。その後，気温が上昇して針葉樹林は広葉樹林に変化し，地中海東岸はさらに乾燥して広葉樹林から草原へと変貌しています。
  　人類文明発祥後の1万年間は，地球の歴史で言えば例外的に温暖な気候が続いていたことがわかります。小氷期は何度かありましたがいずれも規模は小さく，本格的な氷期とは程遠いものでした。この安定した気候を背景に，人類は数を増やし，現在は70億を超えています。しかし，地球の気候の歴史から言えば，この1万年間の　「変動幅の小さい安定した気候」　は例外的であることは間違いありません。

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• 　昨日，アミラーゼについてちょっと考察してみましたが，それに関連してまだわからないこと，まだ調べていないこと。
  
  1. シアノバクテリアの細胞質にあるのは，チラコイド膜（光合成を行う），カルボキシソーム（炭酸固定），シアノフィシン（有機窒素貯蔵用），ポリリン酸顆粒（リン酸貯蔵用）のみらしい。ということは光合成で得られたエネルギーは増殖のみに使われ，炭水化物などにして貯蔵する機能は持っていない？
  2. それが正しいとすれば，光合成で得られたエネルギーを炭水化物などにして貯蔵したのは，シアノバクテリアを葉緑体として取り込んだ植物からということになる。
  3. 現在の植物は，光合成で得られたエネルギーで二酸化炭素と水から炭水化物を合成し，葉や根に貯蔵している。
  4. 最初のアミラーゼはそれらの「植物が溜め込んだ炭水化物」をターゲットに酵母や真菌が獲得したものだろう。
  5. それにしても，植物はなぜグルコースでなく炭水化物にまで合成して貯蔵しているのだろうか。水溶性だと貯蔵に困る理由があるからか。それとも，グルコースの形で貯蔵している植物があるのに私が知らないだけ？
   

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2013/04/15　・・・[06:00]／[09:00]／[11:00]／[12:00]

【12:00】

• 　以前から時々話題になる「人類にとって糖質が不要というなら，なぜ唾液にアミラーゼが含まれているのか？」という問題について，ちょっと考えてみました。内容が多岐にわたるため，箇条書きにしていますが，このように考えるとさまざまなことを一元的（？）に説明できるような気がします。 いかがでしょうか？
  
  1. アミラーゼは真菌や酵母，植物，昆虫，そして動物に広く存在する酵素である。
  2. 植物の種が発芽する際，大きなエネルギーが必要だが，葉を出して光合成が始まるまでは種実の中にあるものでやりくりしないといけない。
  3. 植物の種には脂肪がメインの種（マツやアーモンド），タンパク質がメインの種（マメ類），デンプンがメインの種（穀物）がある。このうち，デンプンがメインの種にはアミラーゼが含まれている。これは，発芽と同時にアミラーゼが作られ，種の中のデンプンが加水分解してグルコースにし，エネルギーとするため（ちなみに最古のビールは，芽の出た麦のアミラーゼで麦の種のデンプンがブドウ糖に変化し，それが自然発酵してできたものとされている）。
  4. サルの中でもアミラーゼを持つものと持たないものがあり，それは食性で決まっている。チンパンジーやボノボは唾液アミラーゼを持たないが，オナガザルの唾液中アミラーゼは多い。
  5. 人間のアミラーゼ遺伝子のコピー数は食文化で異なっている。穀物を主食とする文化圏ではアミラーゼのコピー数が多く，一方，ほとんど糖質を食べていないイヌイットでは少ない。
  6. 解糖系（ブドウ糖の嫌気性代謝）は極めて起源が古く，ピルビン酸近辺，グリセルアルデヒド-3-リン酸近辺，そしてグルコースからグルコース-6-リン酸を合成する経路付近が発生的に最も古いとされている。
  7. グルコースは炭素を6個含み，様々な有機物を合成する素材としては非常に有用。しかも解糖系に送ると2分子のATPも得られる。現在でも，ほとんど（？）の生命体が細胞質内に解糖系を持っているのは，それが最も古いが使い勝手の良い代謝系だからだろう。
  8. とは言っても，解糖系は脂肪酸の好気性代謝に比べると得られるATPの量は雲泥の差があり，ミトコンドリアを持つ真核生物では解糖系はピルビン酸を合成するためのものであり，ATPはピルビン酸を起点とするTCAサイクルで作ることになった。
  9. 穀物の種でアミラーゼが使われているのは，「土の中の種」という嫌気性状態では解糖系しか使えないからだろう。
  10. アミラーゼが広く生物界に（普遍的に）存在するのは，細胞内代謝に微調整役として何かと都合がよく使い勝手の良いグルコースをデンプンから作るためであり，おそらくほとんどの生命体がアミラーゼ合成のための遺伝子を持っているのではないか。
  11. だが，デンプンを含まない食べ物（より正確に言えばエネルギー源）を摂取しない生物ではアミラーゼ合成系の遺伝子は容易に休眠状態になるのだろう。これがチンパンジーやボノボ。しかし，デンプンを含む食べ物を食べるようになると，その遺伝子は容易に復活するのだろう。穀物食の人間とイヌイットでアミラーゼ遺伝子のコピー数が異なっていることから類推すると，この遺伝子のオン・オフは比較的短時間で起こるのだろう。
   

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【11:00】

• 　「糖質制限と食物アレルギー」についてのメールです。
  
  　今朝6時の更新時の話題で一般人、50歳の方が病院食について紹介されていましたが、
  

  いも、小麦粉、米のアレルギーです」と伝えたが、遅かったので無理だった。

   

  　というのは、絶対にやってはいけない対応なのではないでしょうか？
  　糖質制限の話題（テスト？）なので笑い話で終わっていますが、これが原因で事故でも起きたらどうするつもりだったのだろうかと聞いてみたいものです。遅かろうがなんだろうが対応して、無理なら「用意できないから食事抜き、ただしその分の代金はお返しする」くらいはやらないとこれからは危ないですよね。
  
  　今朝のNHKでいまや子供達の7人に1人が食物アレルギーの可能性があるということも紹介されていましたが、すでに「病院食＝安全」などというのは幻想なのかもしれませんね。

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【09:00】

• 　「糖質制限と大腸ポリープ」についてのメールです。
  
  　私は神経内科医であり普段の診療では腫瘍と比較的縁が薄いですが，自分の持っている知識の中で，今朝の「糖質制限は大腸ポリープに有効か？」の件につきコメントさせて頂きます．
  
  　まず結論から言うと『糖質制限は大腸ポリープに有効である可能性がある』と思います．
  　大腸ポリープは良性腫瘍ですが，一部は大腸癌へと悪性腫瘍化することが知られています．従って，ポリープの延長線上にがんがあると思って頂いてよいと思います．
  　多くのがん細胞がエネルギー源として大量のブドウ糖を利用しています．また高インスリン血症はがん発症のリスクです．そして糖尿病があると膵臓がん，大腸がん，肝臓がん，前立腺がん，乳がん，子宮体がんの発症率が高まるという欧米の研究報告があります．
  
  　これらの事実を踏まえると，ブドウ糖の供給を最小限にして高インスリン血症を起こさないようにして糖尿病の発症を予防できる糖質制限食は大腸ポリープのがん化予防効果が期待できると思います．ただし，糖質制限食によってポリープが縮小するかどうかまでは自信がありません（個人的には大きくならなければ別に問題ないように思いますが）．
  
  　なお，がんの場合はがん細胞がブドウ糖を利用できなくなるくらい徹底的な糖質制限が望ましいので，厳格な糖質制限である「ケトン食」まで高めることが望ましいです．実際ケトン食はがん治療にすでに応用され始めています
  
  　ちなみに調べてみると，良性腫瘍ががん化する原因は「ミトコンドリアの機能低下」にあるとする報告がございます．一方糖質制限食によって生成されるケトン体はミトコンドリア機能を改善させる効果が示されており，ケトン食はミトコンドリア機能障害にも応用されるという報告もあります．これは良性腫瘍の段階でも糖質制限が有効ではないかと考える根拠の一つになると思います．
  
  　なおBMI値19とのことですが，健康を保つためにBMI20～25未満に保つのが望ましいとされています．やせ型体型の方は糖質制限食でおそらくエネルギー利用効率が高まり，肥満の方と違って標準体重まで体重増加することが経験的に報告されていますので，体重を増やすという意味でも糖質制限食が有効であると思います．

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【06:00】

• 　「植皮が必要と言われた症例：足背熱傷」を追加。

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• 　「ズイコウ ハイドロコロイド包帯」ですが，「包帯」という名前ですが，他のハイドロコロイド被覆材と材質は同じですので傷に直接貼って使えます。

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• 　ある病院の内科の先生から　「総合病院形成外科から手掌熱傷の患者さんが逃げて来ました」　というメールをいただきました。
  
  　患者さんはまもなく1歳の誕生日を迎える男児です。4月10日にストーブの天板に手をついて受傷しました。同日，近くの総合病院の救急外来を受診した所、すぐに形成外科へ回されて水泡膜除去し消毒して「いわゆるドラえもんの手」状態にされ、絶対に外さない・濡らさないことを言い渡されたそうです。
  　再診時も同様の処置で、今後の見通しについては「右は2度なので治るが左は白くなっており3度で植皮が必要かも」といわれ、いつ頃までにどうなるという話は、「今はわからない」とバッサリだったそうです。手の可動性についても「動きが悪くなる可能性はある」くらいの説明で、親は不安でたまらなかったそうです。
  　母親が以前から湿潤治療のことを知っていて，形成外科医の説明があまりに淡白なので不安にかられて，湿潤治療を求めて私の外来を受診されました。
  
  　私も高齢の透析患者の熱傷は何回も治療経験がありますが乳児は初めてなので，先生のサイトの「小児の手掌3度熱傷」の治療例を見ていただきました。子供さんの手を覆っているドラえもん上の包帯を解いてしまう前に方針と経過を理解していただかないといけないと考えましたもので。
  
  　包帯を解いてみると、「傷への接触面に粘着性のあるモイスキンパッドのようなもの」が当ててありました。全て剥がして、微温湯でちょっとだけ洗って、右手の一部に水泡膜が残っていたので可及的に除去しましたが、この時ちょっと泣かせてしまいました。
  　その後はプラスモイストを貼り、母親に一日一回洗って付け替えてもらうように話しました。痛がらないようなら入浴も可で、おもちゃ遊びなどは好きなだけやらせるように指示しました。この時には患児はすっかり泣きやんでミルクを飲んでいました。
  
  　総合病院形成外科の先生ももう少し母親を安心させるような話をしてあげればよかったのにと思います。ただ、ドラえもんの手は内科の自分が考えても良くないですよね。
  
  　昨年は湯たんぽで下腿を低温やけどした職員の息子さん（小学生）を治療してあげましたが、周りから「足を切らないといけないかも」とか脅されてしょんぼりして受診して可哀想でした。プラスモイストの処置を指導したら賢い子供さんで自分で処置して、スイミングスクールの時は上からフィルムドレッシングでカバーするなど工夫もして、再診すること無く治ってしまいました。
  　下手な医者より賢い小学生のほうが理解が良くて驚きます。
  　ご覧のとおり，浅い熱傷です。左手の白いところも含め，10日ほどで上皮化するでしょう。このメールをお寄せいただいた内科の先生の判断，説明，治療は完璧ですね。
  　それに引き換え，上記の形成外科医はダメですね。この程度の浅い熱傷を見て，「いつ治るかわからない」ですぜ。目が腐っているか，熱傷治療の経験がないかのどちらかとしか思えません。

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• 　「病院の食事」についてのレポートです。
  
  　一般人、50歳です。緊急入院で病院の食事報告とポリープと糖質制限についてです。（大腸ポリープ切除のため）
  

  • 夕：すまし汁（はんぺん入り）、きゃべつの煮びたし、鶏肉とジャガイモの煮物（甘い味付け），おかゆ（どんぶり一杯）
  • 朝：ぷりん（解凍）、味噌汁（菜っ葉は少し）、じゃがいもと人参の煮物、牛乳、おかゆ

   

  　朝なんか、糖質だらけでした。同室の方も同じものでした。ちなみに私以外は認知症の方ばかり・・・。確か認知症にも糖質はよくないと思いますが。。。。
  　このサイトでの知識があったので、「いも、小麦粉、コメのアレルギーです。」と言いましたが、遅かったので無理でした。一泊だけなので、良かったと思います。
  　それから、カロリー補給のためブドウ糖入りの点滴もされました（表示をみるとブドウ糖25ｇ？）。今日はほとんど食べてないので仕方ないか・・・と思ってました。
  
  　良性か悪性かまだ結果待ちですが、大腸ポリープにも糖質制限は有効なのでしょうか？　（ちなみに私は160センチ、49ｋｇ、BMI19のやせに入ります。）
  　軽い糖質制限（3度のごはんはたべない。お菓子は週２，３回。果物は毎日手のひらぐらい。）肥満でもないし、もっと厳しい糖質制限したらいいのか、迷っています。
  　かかりつけ医は糖質制限反対派なので、相談できません。
  　どなたかアドバイスありましたら、よろしくお願いします。

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2013/04/12　・・・ [06:00]／ [08:30]／ [11:30]／ [14:30]

【14:30】

• 　糖質制限に関するメールです。
  
  　今日の産経新聞に
  

  糖質制限食「勧められない」　日本糖尿病学会、タンパク・脂質増で健康懸念

   

  　という記事が出ていました。記事自体は中立的なスタンスで、江部先生の本が累計100万部売れたことや江部先生本人のコメントも載っています。
  　面白かったのは糖尿病学会の門脇先生のコメントで
  

  「提言は、食生活の好みによっては糖質５０％未満も許容するという従来の食事療法の規制緩和の意味もあった」

   

  　以前に比べると、若干ですが糖質制限におもねってきた感じもありますが，どちらにしろ、傍観者的で玉虫色のコメントという印象です。こういうのを最近は「東大話法」と称するらしいのですが（笑）
  　ちなみに、1年前は
  

  「炭水化物を総摂取カロリーの40％未満に抑える極端な糖質制限は脂質やたんぱく質の過剰摂取につながることが多い。短期的にはケトン血症や脱水、長期的には腎症、心筋梗塞や脳卒中、発がんなどの危険性を高める恐れがある」

   

  　というご意見だったようです。

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【11:30】

• 　【にこにこ子育て　～ペンギンはーと～　】
  　ヤケドの治療で埼玉県から通院中の患者さんが中心になっている子育てサークルのサイトです。湿潤治療を取り上げていただきました。

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【08:30】

• 　【村上春樹さんの新刊販売開始　深夜に行列、ファン興奮】
  　そういえば，私は村上春樹さんの本どころか，彼の文章を一行も読んだことがありません。20代半ばまではツキモノに取り憑かれたように小説をむさぼり読みましたが，そのツキモノが落ちちゃって小説を手にとることがなくなったからです（一生分の小説を20代前半までに読み尽くした，ってとこかな）。村上春樹さんが作品を発表するようになるのはその後なので，一切接点がないまま50代半ばになっちゃいました。多分，村上さんの文章を一行も読まないままに死んじゃうんだろうな。
  
  　ちなみに，「〇〇しないで死ぬんだろうな」というのは漫画家の東海林さだおさんのエッセイに出てくるフレーズです。私の場合，「ゴルフをしないで死ぬんだろうな」，「囲碁も将棋も麻雀も知らないで死ぬんだろうな」，「スキーをしないで死ぬんだろうな」，「キャバクラに行かずに死ぬんだろうな」，「パチンコ屋に入らずに死ぬんだろうな」，「海外旅行せずに死ぬんだろうな」・・・となります。ま，それも人生と言うことで・・・。

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【06:00】

• 　冒頭から真ん中くらいまではほぼ完璧なソリット・シチュエーション映画ですが，その後の悪魔が本当に登場するあたりからは違和感ありまくりの《デビル》という作品をレビュー。

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• 　「ズイコウ ハイドロコロイド包帯」についてのメールをいただきました。
  
  　今日，ズイコウ ハイドロコロイド包帯が届いたので，早速，診療に使用しました．大きいので便利です．とても良いです．
  　ちょうど，チェーンソーによる20cm程度のキズを負った方に使いました．ぴったりでした．どんどん，使っていきます．
  　安いのは良いですね．．気兼ねなく使えます．

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• 　「日本の農業と糖質制限」というメールをいただきました。
  
  　看護師です。
  
  　糖質制限が広く普及すると農家が打撃をうける？
  　最近のTPP報道が連想されます。メディアはTPP＝農業問題のように報道してますが、関税に関することはTPPの問題の氷山の一角で、もっと恐ろしい毒素条項がてんこ盛りです。なのでTPPを推進する人たちは売国奴またはメディアを盲信する人たちだろうと思います。
  
  　糖質制限を意識するようになって、気になるようになったのが大豆です。「遺伝子組み換え大豆は使用していません」だけでは物足りず、国産を探し回っています。納豆、豆腐は比較的容易に探すことができます。味噌、醤油になるとちょっと苦しくなります。そして油になるとかなり苦しいです。
  　米が高い関税で守られているのに対し、大豆の関税は０％です。
  
  　で、結局何が言いたいのかと言いますと、「私は国産の大豆がもっと食べた～い」という事です。日本の農業＝米から日本の農業＝米＆大豆となればよいのにと思う今日この頃です。
  　遺伝子組み換え作物については，私は生物学的にはこちらの考えのほうが正しいと思っています。
  　そして，食糧問題については「そもそも現在の大規模灌漑農法による穀物生産は持続可能型農業なのか？」という問題があります。理由は2つです。一つは灌漑農業に不可欠の地下水が枯渇しつつあること，もう一つは窒素肥料がもたらした「緑の革命」の神通力が薄れてきたことです。

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• 　私は日に一度はコンビニに行くコンビニっ子ですが，最近コンビニで見つけてハマっている缶酎ハイがサントリーの　「Strong Zero Dry」　です。糖質ゼロの缶酎ハイは珍しくなくなりましたが，これはなんと甘味料ゼロです。本当に甘くないです。ベースのお酒はウォッカとラム，それに仄かなライムの香りがあって美味しいです。

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• 　【オチが秀逸！ 5万年分の音楽史を7分間に凝縮した動画】
  　これはすごいです。私は一時期，ルネサンス期の宗教音楽ばかり聞いていた時期があるので，ヴィクトリアやシュッツ，モンテヴェルディの名前を見て感激しました。年代的に順番が前後している部分はいくつかあるし，「この作曲家の名前が出て，あの作曲家が取り上げられないのはなぜ？」という部分もありますが，西洋音楽の歴史に詳しい人なら十分楽しめると思います。

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• 　【ゆるキャラ総選挙で不正？　何度も投票可、辞退騒ぎも】
  　クッキーを削除すれば何度も投票できるのは事前に予想すべきだし，そもそもフリーのメールアドレスなんて幾つでも取得できますよね。ネット投票を完全に不正投票を排除することって，本質的に不可能じゃないかと思います。

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2013/04/11　・・・[06:00]／[09:00]／[11:00]／[16:30]

【16:30】

• 　予想外の売れ行きから発売開始から数時間で売り切れ状態となっていたアマゾンの「ズイコウ ハイドロコロイド包帯」ですが，販売が再開されました。

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【11:00】

• 　「プラスモイストP取り扱い薬局一覧」に，名古屋市瑞穂区のひまわり薬局を追加しました。

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【09:00】

• 　先日ちょっと書いた粉瘤の患者さんが受診されました。治療を受けたのは東邦大学皮膚科でした。
  
  　治療も拷問級に痛かったが，毎日医者が日替わりで治療方針が医者ごとに異なり，治療についてろくに説明もせず，その説明も毎日コロコロと変わり，しかも医者は前の医者のカルテを読んでいないのか，前の日にどういう治療をされどう説明されたかを患者である自分が説明しなければいけなかった。
  　とのことです。これじゃ，患者さんはたまったもんじゃありません。
  　ちなみに，「大学病院の外来はなぜ医者が日替わりになり，説明がバラバラなのか」ですが，理由は拙書『傷はぜったい消毒するな』に詳しく書いた通りで，大学病院の外来はそもそも，通院の外傷患者を治療するためのものではないからです。

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【06:00】

• 　『卑弥呼は何を食べていたか』という本のレビューを追加。

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• 　「歯の着色」についてのメールです。
  
  　マッサージ師です。
  　先日の歯の着色をメラミンフォームのスポンジで除去するという記事を読み、ナイスアイディア！と思い早速やってみました。小さく切って歯に押し付けるようにしてこすると確かにきれいになります。歯磨材を使わないので茶渋がつきやすくて悩みのタネでしたが、これはいいです。
  　傷つかないかという心配ですが、メラミンのスポンジって陶器とかガラスは傷つけません（だからゴシゴシ茶渋をこすれる）。でも、プラスチック容器や漆器のように表面が柔らかいものは細かいキズがつきます。歯のエナメル質はプラスチックのように柔らかくないから大丈夫じゃないの、と思っています。特に詳しいわけではありませんが。
  　半年に一度、歯科で磨いてもらっていますが、それはきれいにするだけではなく、歯の定期点検のようなものと考えています。今度行ったら「割にきれいですね」って言ってもらえるかな。

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• 　昨日からネット販売を始めた「ズイコウ ハイドロコロイド包帯」ですが，アマゾンでは販売開始数時間で完売状態で在庫切れになってしまったようです。
  　私も「値段はダントツに安いし品質もいいから，そこそこ売れるかな？」程度に思っていましたが，これにはちょっとびっくりしました。要するに，「サイズが大きくて，値段が安いハイドロコロイド被覆材」を多くの人が待ち焦がれていたということなんでしょう。
  
  　ちなみに，DPCの病院ならデュオアクティブETからハイドロコロイド包帯に切り替えるだけで，かなりの経費削減になりますね。

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• 　【「どうしてアメリカ人は核問題について北朝鮮をからかい、イランを真剣に取り扱うのか？」海外サイトの反応】
  　要するに，欧米人にとってイランは「ドラえもんの道具とスネオの財力とジャイアンの腕力を持っている国」であり，北朝鮮は「ドラえもんの道具を持っているジャイアン・・・のふりをしているのび太」程度に見られているってことでしょう。

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• 　【日本人やばい！　筑波大の学生が発明したあるデバイスが海外でも話題に】
  　お父さんは，こういうお馬鹿な発明に全力を傾ける君たちが大好きだぞ。恋人を作る方向にエネルギーを傾けない君たちを誇りに思うぞ。

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2013/04/10　・・・[06:00]／[08:30]

【08:30】

• 　「歯の着色」問題についてのメールです。
  
  　コーヒーや緑茶による歯の着色（ステイン）除去ですが、歯科医院での一般的除去は機械的によるものです。
  　研磨剤入りのペーストを歯面に付け、虫歯を削るための回転器具に、ステイン除去用のブラシを装着し、低速回転にて除去を行います。おおまかに除去ができれば、仕上げ用の粒子径の小さい研磨剤を付け、ラバーカップの低速回転にて除去します。
  　上記が診療報酬上の、機械的歯面清掃処置（1口腔につき）60点となります。
  
  　もしくは、重曹や食塩の微粒子を高圧エアーで吹き付け、機械的に除去します。（トンネル内壁の落書きスプレーの消去と同じ原理です） 　私の勉強不足かもしれませんが、化学的除去は耳にしたことがありません。
  
  　やはり機械的なステイン除去方法は、若干だと思われますが、歯面を傷つける可能性はあると考えられます。

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【06:00】

• 　「ズイコウ ハイドロコロイド包帯」のamazonでの取り扱いも始まりました。
  

  肌にやさしく、はがす時に痛くない新タイプの包帯ズイコウ　ハイドロコドイド包帯 価格：698円（税込、送料別）

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• 　講演用のスライドをマイナーバージョンアップしました。最新版は4月9日作成のものです。ご覧になりたい方は本名，所属を明記してメールでご連絡下さい。
  　なお，以前ダウンロードしたことがある方は同じアドレスからダウンロードできますのでご利用下さい。

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• 　奈良県の岡田先生への感謝メールをいただきました。岡田先生，グッジョブ！！
  
  　先月の3月17日に、石油ストーブの熱されている上部に両手をつき1歳の娘が火傷を負ってしまいました。日曜だったので、近所の病院へ救急にかかりました。
  　その日の夜、火傷にはどういった治療が一番良いのかインターネットで調べ、初めて『湿潤療法』を知りました。
  
  　月曜になり、奈良県にある『マミ皮膚科クリニック』を受診し、岡田先生に治療して頂きました。
  　左手は手首が10円玉くらいの大きさで焼けただれ、右手は掌が全体的に水ぶくれが出来る程でしたが、本日4月9日受診し両手共に完治したと言って頂きました。
  　火傷をさせてしまったのは、親である私の責任です。本当にどうなることかと心配で、不安な毎日でしたが、みるみる治っていく手を見て、湿潤療法の素晴らしさに感動しました。今では、両手を使い楽しそうに遊ぶ娘をみて湿潤療法を選んで良かったと心から思います。
  
  　もっと湿潤療法が普及していくことを願っております。治療してくださった岡田先生、湿潤療法を普及された夏井先生に心から感謝しております。

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• 　「SRED（睡眠関連摂食障害）」についてのメールです。
  
  　AERAの記事を読み、まとめましたが、感想文が苦手なので、上手くまとめられてなと思いますが一読下さい。
  
  　「SRED」という言葉は睡眠障害についての記事の中で出てきます。「SRED（睡眠関連摂食障害）」と言い、1990年代に入って診断基準ができた新しい病気で、20代後半から30代の女性中心に最近増えている病気です。睡眠障害を持った人がかかる病で、最近、睡眠医学界で騒がれているのだそうです。
  
  　例として30代後半の女性の話が載っていました。30代後半の女性は朝ぎりぎりまで寝ていて、朝食は抜きで出勤。昼食も仕事が忙しくきちんと取れず、仕事に追われて夜は11時過ぎ帰宅し、1時ごろ寝るという生活を10年ぐらいしていたところ，毎晩ベットで食事をしている自分に気がついたそうです。朝起きた時、周囲に散らばる状況証拠があるわけです。その結果、体重は１０キロ近く増えました。そこで食べ物を部屋に置かないようにすると、意識がないまま、近くのコンビニに買い出しに行き、翌朝、レシートを見て驚くというありさまになるようです。
  　彼らが食べる食材は「ごはん、麺類など炭水化物と菓子類」なのです。したがって太りますね。
  　「寝ぼけ食い」とも言うようですが、原因もはっきりせず、「寝ぼけ」「体内リズムの乱れ」「睡眠薬の飲み過ぎ」に分けて考えている先生もいるそうです。彼女は寝ぼけを治す薬は効かず、次に体内リズムを治す薬を処方してSREDを克服したと書いてありました。
  
  　今の時代、5人に1人が不眠に悩まされているそうです。
  　この記事、私は飛ばしていました(笑)
  　すべて糖質食の副作用じゃないかと思います。多分，糖質制限すれば睡眠障害も睡眠薬の飲み過ぎも過食も寝ぼけも解消するんじゃないでしょうか。

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• 　いろいろな医学雑誌に原稿が掲載されるたびに別刷りが出版社から送られてきますが，私の場合，別刷りは中身を見ずにゴミ箱直行です。使い道がないからです。昔は「論文の別刷りを送って下さい」という先生がいましたが，今は「掲載論文のPDFファイルをメール添付で送って下さい」という先生ばかりで，「別刷りを送って欲しい」という人は皆無なんですね。
  　私だって，他の先生の論文で読みたいのがあったら，別刷りではなくPDFファイルで欲しいし，別刷りが送られてきてもスキャナで取り込んでPDFファイルに変換し，別刷りの方は捨てることにしています。別刷りの使い道を思いつきません。
  　私としては，医学雑誌の別刷り送付の習慣がなくなっても全く困りません。むしろ，別刷りを出版社から送ってもらうより，PDFファイルをメール添付で送ってもらったほうがよほど助かります。

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• 　【聴いたことのない音色が…お茶碗やお皿を並べて本気の演奏をする2人組】
  　発想自体は珍しくありませんが，演奏の完成度が半端ないです。特にアップテンポの曲の小気味よさと，それを作り出す二人の動きが素晴らしいです。
  　茶碗の配列は内側が6個，その外側に12個，一番外周にも12個が並んでいますので，内側の6つがピアノの白鍵，残りの2列は12音（白鍵と黒鍵）のオクターブと思われますが，この演奏のためにどれだけ練習したんでしょうか。

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2013/04/09　・・・[06:00]／[08:30]／[10:30]／[11:30]／[12:00]

【12:00】

• 　瑞光メディカル「ハイドロコロイド包帯」販売開始に伴い，「市販の創傷被覆材」の情報を更新しました。キズパワーパッドの1/4程度と抜群のコストパフォーマンスであることがわかります。

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【11:30】

• 　先日から情報を流している瑞光メディカルのハイドロコロイド包帯ですが，楽天ショップから購入できるようになりました（実際に購入できるのは10日の午前0時から）。
  　　　　⇒【楽天・アンツィアーナショップ】

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【10:30】

• 　先ほど，某大学病院で粉瘤の治療を受けているという人から，大学病院での治療についての怒り心頭の相談の電話をいただきました。こんな具合だったそうです。なお，この方が受診された診療科は不明です。
  
  1. できものが腫れて痛くなったので某大学病院を受診。
  2. 医者は無麻酔で切開。凄まじく痛い。毎日少しずつ中身を押し出して落ち着くのを待つと説明された。
  3. 翌日受診すると別の医者が診てくれて，全部切らないとダメだと説明し，またもや無麻酔で大きく切開。凄まじく痛い。
  4. 翌日受診するとまた別の医者で，また別の説明をした。
  5. 翌日受診し，また別の医者。「仕事の関係で遠くに行かないといけないので，今後，どのくらい通院が必要か教えて欲しい」と尋ねたら，「なぜもっと早く言わないのか。今頃言われても困る」と怒鳴られた。
  6. あまりのことに怒り心頭！ ネットで調べたら粉瘤は簡単に治療できることがわかり，唖然とした。
   
  　私に言わせれば，粉瘤で大学病院を受診するからこういうことになるのです。医者の説明を鵜呑みにするからこんな目に合うのです。大学病院はある部門では最先端の治療をしていますが，別の部門では日本で最も遅れた時代錯誤敵治療をしていることを，患者は知るべきです。

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【08:30】

• 　4月7日のTBS『噂の！東京マガジン』の中吊り大賞のコーナーで　「無意識に食事、買い出し、調理も　医学会騒がすSRED」　という雑誌AERAの記事が取り上げられていましたね。私はこの　「SRED」　というのは初めて知りましたが，就寝中に無意識で　「ご飯、麺類などの炭水化物や甘い菓子類が中心で、無意識のうちにカップ麺をつくっていたり、パスタをゆでたり」　するんだそうです。
  　・・・ってことは糖質依存症・糖質中毒じゃないの？　就寝後に血糖値が下がると猛烈に糖質を欲しがるとか・・・。糖質，恐るべし！
  
  　ちなみにこの記事が掲載されている「AERA4月8日号」はこれのようですが（現在，店頭に並んでいるのは4月15日号），どなたかお読みになりました？
  

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【06:00】

• 　植皮術についてのメールをいただきました。
  
  　夏井先生が紹介されております、他の病院からの脱走患者さん(皮膚移植が必要と脅され脱走)、その多くの症例が、湿潤療法で難なく完治されていますが…
  　一体、本当に皮膚移植が必要な状態とは、どのようなものでしょうか？？
  　仮に、皮膚の状態が、湿潤療法で間に合わない？ようであれば、何をしても手遅れな気がします…
  　私は　「熱傷治療に皮膚移植は不要」　と考えています。理由は次の通り。
  
  1. 　熱傷の熱源のほとんどは熱湯であり，熱湯は100℃以下なのでそもそも熱傷は深くならない。だから，熱湯による熱傷はよほど特殊な場合を除きⅡ度熱傷である。
  2. 熱傷の受傷原因の大多数は熱湯によるものである。故に，熱傷症例の圧倒的多数派「範囲の狭いⅡ度熱傷と範囲のやや広いⅡ度熱傷」である。
  3. 　衣服への引火などの炎が原因の熱傷は深くなる。これは温度が数百℃と熱湯よりはるかに高いからだろう。によるものは
  4. 　以上から，「広範囲のⅢ度熱傷」は受傷原因としては火災に巻き込まれるなどの特殊な状態の熱傷であり，そもそも症例が非常に少ない。
  5. 　Ⅲ度熱傷（＝毛根まで失われた熱傷）にしか見えない深い熱傷創面から，2～3ヶ月後にいきなり上皮化が始まる例が多数あり，これらの例では一旦上皮化が始まると急速に上皮化が進むことを観察している。
  6. 　これまでかなりの数の「湿潤治療で上皮化させた面積の広いⅢ度熱傷」を治療してきたが，治療経過中に創感染が起きた例はなく（創感染は実は，やや深いⅡ度熱傷にしか見られないようだ），また，幹部を動かしながら上皮化させれば，上皮化完了後に瘢痕拘縮や運動障害を起こすこともない。また，傷が治っていなくても仕事はできるし入浴もできるし，痛みもない。つまり，治療期間が長いこと以外，患者にはデメリットがほとんどない。
  7. 　「熱湯による熱傷なのにⅢ度熱傷」になる理由のほとんどは，医者が治療にゲーベンやアクトシンなどの有害クズ軟膏を使っている場合である。要するに，医原性Ⅲ度熱傷だ。故に，これらクズ軟膏を使う医者がいなくなればⅢ度熱傷は必然的に激減する。
  8. 　ちなみに，私は10年ほど前から「ゲーベン，アクトシン，カデックス，ヒルドイドはクズ。フィブラストはゴミ」と公言しているが，製薬メーカーから抗議を受けたことはただの一度もない。もちろん，このサイトが製薬メーカーの目に触れていないか，製薬メーカーが表現の自由を最大限の尊重するという方針を持っているからかもしれないが・・・。
   

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• 　「βヒドロキシ酪酸」についてのメールです。
  
  　高齢糖尿病患者です
  

  【βヒドロキシ酪酸は内在性のヒストン脱アセチル化酵素の阻害剤として酸化ストレスの抑制に寄与する】

   

  　の論文、数週間前より各所ブログでかなり話題になっておりましたね。
  　同じくエビジェネティクッス絡みでこんな論文もあります。
  　英語はまるっきし弱い方なので、私なりの解釈ですが・・・
  

  「膵ランゲルハンス島α細胞をエビジェネティックス的にβ細胞に変えてしまう？？！！。」

   

  　という糖尿病治療方のようです。3-ヒドロキシ酪酸によるヒストンアセチル化亢進の手法はかなり有効かと妄想しております。糖質制限食も進化して、もはやケトン食の時代に突入したかのように思われます（笑）。
  
  　英語に堪能なお方、詳しく解説して頂ければ幸いです。宜しくお願い申し上げます。

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• 　「天才と分裂病の進化論」についてのメールです。
  
  　「天才と分裂病の進化論」のレビュー拝見致しました。私も作者の目の付け所が非常にいいと感じました。
  　診療でも、現在、統合失調症の患者さんに、ビタミンB3、ビタミンC、ω３系を使用して経過を診ている患者さんが数人おります。ω３系の反応は割合マイルドな印象ですが、ビタミンB3に対する反応は、かなり効果がはやく見られる印象です。
  
  　私は「低血糖症」の治療を突き詰めていくことで、糖質制限にたどり着きました。
  　『インスリンの発見』（マイケル ブリス，朝日新聞）というインスリン発見の前後の話は、医師、化学者たちが、未知の血糖降下ホルモン「インスリン」発見にいたる過程と、その後の製薬業界の動き、人間の愚かさ、など示唆に富んでいる本でこれまたお勧めです。
  

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• 　【「鉄の女」イギリスのサッチャー元首相死去　８７歳、女性初の英首相】
  　1979年から1990年までの激動のヨーロッパで，見事にイギリスの舵取りをした卓越した政治家だったと思います。もちろん，政治家には毀誉褒貶がつきものですが，彼女の引退から20年を経た現在の視点で見直すと，EU構想は絶対にうまくいかないと見抜く慧眼をもち，自分の政治生命をかけてEU反対を貫いたのはすごいと思います。
  　合掌！

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• 　【＜北朝鮮＞10日前後にもミサイル発射か、だが戦争の兆候はいまだ見られず】
  　金正恩さんとしては，中国がほとんど「呆れて見捨てちゃうよ」モードに入ってしまったため，アメリカに振り向いてもらって直接交渉して経済援助を引き出すしか生き残る方策がありません。そのために　「本当に戦争するぞ！ 今度こそ本当に戦争するぞ！ 次はマジだぞ，脅しじゃないぞ！」　と騒いでいますが，アメリカの同盟国に攻撃を仕掛けるわけにいかず，ほとんど手詰まり状態です。
  　一方，韓国にとっても，今このタイミングで北が崩壊して，南北統一せざるを得なくなるのが一番まずい事態です。農業も工業もほとんど崩壊している北の2000万人と統一国家を作ったら，「国民が一気に1.5倍に増えたのに，GDPは全然増えない」　事態になるからです。南北統一は悲願でしょうが，それは今ではないでしょう。
  
  　となったら，おそらくベストの筋書きは　［軍がクーデターを起こして金正恩一族を追放］⇒［軍上層部の合議制による軍政国家にする］⇒［経済立て直し］⇒［その後，徐々に民主化］　でしょう。現在のミャンマーがかつてたどったのと同じ経過です。

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• 　【秘密主義の国、北朝鮮の基本情報】
  　国民の6割が飢餓状態で，国民の4％（日本で言えば静岡県民全員）が兵士で，国民の1％（日本で言えば大分県民全員）が政治犯として秘密収容所に捕らえられていて，主な産業は世界一精密な偽造通貨作り。

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2013/04/08　・・・[06:00]／[08:30]／[15:30]

【15:30】

• 　今日も「他の病院からの脱走熱傷患者さん」が4名ほど受診されました。その中で，都立の某病院皮膚科から逃げてこられた患者さんは「治療そのものは間違っていないのに説明がダメなために逃げ出した」典型的なパターンです。
  　1歳の大腿熱傷の患者さんで，モイスキンパッドで被覆していて，あと4～5日くらいで上皮化するかな，という浅い熱傷です。治療法は正しいです。それなのに皮膚科医は
  
  1. 傷跡は必ず残る
  2. ケロイドになる可能性が高い
   
  　と説明したそうです。こういう説明を受けた親がどういう気持になるのか，全然わかっていないようです。なんでこんな心無い説明をするんでしょうね。治療に関する知識がいくらあっても，自分の説明を聞いた患者（や家族）がどういう気持になるかが想像できなければ，臨床医としては失格です。こういう基本的なことを教えてくれる先輩に指導して貰う機会がないまま専門医になっちゃのかもしれません。

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【08:30】

• 　こんなメールをいただきました。ちなみに山口の花岡先生は，先月２度，外来見学に来られたとても熱心な先生です。
  
  　夏井先生のHPがきっかけになり、湿潤療法をしておられる山口県の花岡医師が開業される整形外科の内覧会へ行って参りました。
  　春の嵐のなか、出かける道すがらに寄ってみたのですが，夏井先生の診察風景の写真やサイン色紙（！）など見せていただきました。夏井先生が小さな子供向けに用意しているおもちゃと同じものを「あるんですよ」と出してきてこられたのには驚きました（笑）　ピアノを弾いてらっしゃる写真も拝見したんですよ。
  
  　湿潤療法も10年弱の臨床経験がおありだということで，何かあってもすぐに相談ができる病院ができて心強いです。糖質制限もすでにご自身で数年実践されているのだそうです。
  　私は崇高クリニック荒木先生（車内吊り広告で話題に出たお医者様です）の治療を知ったのが最初でしたが、実践には夏井先生の更新履歴に寄せられた体験と江部先生のブログが大きな助けになりました。
  
  　自分で調べる人・実践する人はこのHPを通してもきっと増えているでしょうが，わからないことが出てきたときに、相談できる知識と、経験と、向上意欲のある臨床医がいるのは、本当に貴重な事です。

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• 　三砂ちづる先生から新刊の『女子の遺伝子』が届きました。作家のよしもとばなな氏との対談本で，85ページから糖質制限の話題になり，私（の名前）もちょっぴり登場します。内容も面白いですよ。
  

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【06:00】

• 　「皮膚移植が必要と言われた熱傷」に1例追加。

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• 　「湿潤治療の講演をしている医師」に，広島市中区の伊藤内科医院／伊藤欣朗先生を追加しました。

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• 　一昨日（4月6日）の爆弾低気圧に伴う暴風雨はすごかったですね。東京は夜11時頃，滝のような猛烈な雨でした。
  　その数時間前，雨がポツポツが降り始めた夕方，東京駅近くの某出版社の会議室で江部先生と対談していました。「糖質制限＋湿潤治療」という不思議な組み合わせをテーマにした対談本を作ろう，という企画です。とはいっても，何しろ私と江部先生ですから　「これはオフレコなんだけど」　の過激トークのオンパレードとなり，なかなか話が先に進みません。もう一回，対談することになりそうです。
  　対談終了後，糖質制限フルコースで有名な六本木の「Botanica」に移動して夕食。江部先生が来店ということでシェフが挨拶にいらっしゃいました。さすがは江部先生です。
  　ちなみに，私が今年食べた中で一番高価で美味なお料理でした。すごいぞ，Botarica！
  　そして11時過ぎに滝のような大雨を浴びながら川のように水が流れている歩道を歩いて，自宅に戻りました。次の対談の時にはスーツは絶対に着て行かないぞ，と固く心に刻んだ夜でした。

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• 　江部先生からのメール。
  
  　『治療に活かす！ 栄養療法 はじめの一歩』（清水健一郎，羊土社）
  　栄養療法の本はほとんどないので、私には参考になりました。
  
  　ご存知かもしれませんが、短鎖脂肪酸と反芻動物に関する、ウィキペディアの記載です。
  

  　短鎖脂肪酸（たんさしぼうさん、英: SCFA）は脂肪酸の一部で、炭素数6以下のものを指す。具体的には酢酸、プロピオン酸、イソ酪酸、酪酸、イソ吉草酸、吉草酸、カプロン酸、乳酸、コハク酸を指す。
  
  　摂取した飼料が反芻胃内で微生物の発酵を受ける反芻動物においては、この発酵の際に生じる短鎖脂肪酸（主に酢酸、プロピオン酸、酪酸）が主なエネルギー源となる。 反すう胃内で生成した酪酸の多くは反すう胃粘膜でβ-ヒドロキシ酪酸に換されるため、肝門脈に現れるのはおよそ10分の1となる。このとき生成されるβ-ヒドロキシ酪酸も反すう家畜にとってはエネルギー源となる。 また、プロピオン酸の多くは肝臓で糖新生に利用され、反芻動物の糖要求の多くはプロピオン酸からの糖新生によってまかなわれる。

   
  　ケトン体・・・正確にはβヒドロキシ酪酸（短鎖脂肪酸）に関するサイエンスの論文です。動物実験ですが、興味深いです。
  　　　　【βヒドロキシ酪酸は内在性のヒストン脱アセチル化酵素の阻害剤として酸化ストレスの抑制に寄与する】
  　私のブログ記事です。
  　　　　【第16回日本病態栄養学会年次学術集会に参加して】
  

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• 　日本医事新報の記事についてのメールです。
  
  　福岡大学の大慈弥先生が、医事新報に湿潤療法について書かれておりましたので、タレコミさせて頂きます。（関係箇所のみの抜粋です。）
  　もはや老害以外には敵はないのかもしれませんね。
  　　　　　⇒【PDFファイル】

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• 　「糖質制限と界面活性剤オフ生活」についてのメールです。
  
  　糖質制限のほかに、3月頭から界面活性剤なしの生活も始めています。
  　今まで自分は、乾燥肌だと思い込んでいましたが、石鹸を使わなくなったら、毎冬悩まされていた足の皮膚炎がなくなりました。冬になると、向う脛の下があかぎれの様な感じになり、とても痛いので常にハイソックス等で保護していました。冬の初めや、春先に穿き忘れで出来ちゃったときなどは、ハイドロ救急バンを貼って治していました。
  
  　髪は少してこずりました。私の場合は、クエン酸や重曹を使うとかえってベタベタしてしまいます。
  　今、重炭酸SPAという入浴剤に凝っていまして、湯シャン始まりの頃は、体を浸からせた残り湯で髪を洗っていました。でも、これだとなんだかコッテリするんです。見た目はギトギトしていないんですが、指で触るとオイリーな触感でした。あと、夕方に地肌チェックをすると、触れた指がちょっと臭く感じました。
  　次にクエン酸。まずお湯で流して、溜めた湯にクエン酸を入れて、地肌を荒い、再度お湯で流す。これは髪はサラサラいい感じになりましたが、やはり根元にオイリー感が残りました。
  　重曹。クエン酸を重曹に置き換えただけです。根元オイリー感が増えたように感じました。
  　最後に、たんにお湯。お湯で流して、溜めた湯で地肌を荒い、再度お湯で流す。
  　これが今、一番調子がよいようです。
  
  　湯シャンにしようと思ったきっかけは、伊豆大島への旅行でした。泊まったホテルのカランから出てくるお湯にかなりの塩分が含まれておりまして、石鹸で髪を洗う私には大打撃でした。石鹸カスが髪全体に張り付いてしまい、まるでヘルメットをかぶっているかのようでした。
  　合成洗剤シャンプーで洗った友人の髪には、何事もなく。
  　次の日に行った入浴施設の湯には塩分が少ないのか、それとも島内で買った椿石鹸で洗ったのがよかったのか、石鹸カスを落とすことができました。
  　石鹸やめたら、こういった苦労もなくなるのかなと、ひと月考えて、シャンプーレスの世界に飛び込んでみました。快適でした。

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• 　糖質制限についての情報です。
  
  　【眠気、ストレスが簡単にとれる! 幸せ物質「セロトニン」の増やし方】
  　ここで紹介されている食事というのが、糖質制限食に非常に似たものになっています。
  
  　人に糖質制限食の良さを説明する際の苦労ですが、糖質制限は効果の幅が広く、それ故に逆に怪しさを感じる人も多いです。
  

  「痩せるし、眠くならないし、寝起きよくなるし、肌の調子よくなるし、髪の毛に張りが出るし、うつ病にも効果あるよ。」

   

  　なんて言うと、大抵の人が訝しげな顔しますので。(うつ病以外は全部自身で効果を確認しました。)
  　ここら辺は相手の興味の範囲を察して、説明の仕方を工夫する事で対応していましたが、うつ病への効果の根拠が乏しく苦労していました。上記の記事は説明の際に良い根拠になりそうです。
  　「糖質が悪さをするから糖質を減らせ」という考え方も、理解しやすくて良いのですが、日本の米信仰とは相性が悪いです。
  　「糖質制限食にすると、他の栄養を取る機会が増え、結果的に良い方向に働く」という説明の仕方も大いに推奨すべきと思いました。
  こんな記事がありました。
  【砂糖入り飲料によって世界で18万人が死んでいる：研究結果】
  　糖質制限始めて5kg減量が維持できてます。
  　今回、体験したことですが、昼食にあんかけスパゲティを食べたら、食べてる最中に頭痛が出てきて、歯が浮いてきて、体調も悪くなり、それまで調子よかった花粉症まで悪化しました。
  　夕食から丸一日、食事を抜いてなんとか収まりましたが、体調悪化の感覚はちょっとトラウマです。糖質制限する前にはなかった事ですが、糖質に反応するのが、悪い意味で敏感になった気がします。

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• 　「糖質制限と歯磨き」というメールです。
  
  　「甘いもの大好きだった４０代女性」です。歯磨きの話です。
  　糖質制限を始めてから歯に歯垢がつきにくくなり、以前は歯肉炎もありましたが、今では歯も歯茎も健康そのものです。
  　石けんレス、シャンプーレスも生活の基本となった現在では、歯磨き粉に入っている界面活性剤にも違和感を感じ、ずいぶん前に歯磨きの際に市販の歯磨き剤を使用するのはやめました。
  
  　ただ、難点が一つ。歯の着色汚れが目立つようになったのです。お茶をよく飲むので、ステインで前歯が茶色く変色してきて、どうしよう。。。と考えていたところ！
  　「これは茶渋だから、メラミンスポンジ（劇○ち君で有名）で磨いてみたらどうだろう？」と思いつき、さっそく実験してみました。（自分の体のことは、自分で実験、自己責任。がモットーです。ｗ）
  　ビンゴです！真っ白きれいなツルピカ前歯の出来上がり！　感動して家族に話したら、「メラミンて体に毒なんじゃないの？」やら「実は研磨剤で歯が傷ついてるんじゃないの？」やらと言うので、ネットで調べてみました。既に実験済みの人は結構いました。
  
  　まず毒性について。
  　メラミンスポンジ（メラミンフォーム）はメラミン樹脂を原料としており、これは安全な素材で、歯の表面を磨いてうがいする程度ではまったく問題はないようです。（塊で食べたらお腹を壊すかもしれませんが）
  
  　次に、歯を傷つけるのではないかという点について。
  　数年前から知恵袋や個人のブログ等で「メラミンスポンジがいいよ！」と情報発信され始めたのに対し、最近は「メラミンスポンジで歯を磨くと、研磨剤で歯のエナメル質がボロボロになる」というネット記事が増え始め、「素人判断はやめて、歯医者さんに行こう」的な流れに終着しているように見えました。
  
  　ですが、探してみると実際に特殊メラミンフォームを使用した歯磨きツールが販売されており、この商品の「特殊」部分がミソでない限り、メラミンフォームの使用自体は歯のエナメル質に対して問題はない気がします。もちろん、使用頻度や力加減にもよりますが。
  　否定的なネット記事が、マスコミの嘘＝ネガティブキャンペーンなのではないかと疑っています。歯のホワイトニング剤が売れなくなったら、困る会社もあることでしょう。
  
  　実際のところ、歯のエナメル質、またはメラミンスポンジに詳しい方に、ご意見をお聞きしたいです。

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• 　「オススメ本」メールです。
  
  　「サルファ剤、忘れられた奇跡」を読みました．
  　サルファ剤なんてと思いつつ読んでいたら，はまってしまいました．サルファ剤とは，関係の無いところで，びっくりしました．
  　私は，リスターの消毒に異を唱えた医師が，当時いなかったのだろうかと，いつも，疑問に思っていました．本書に，リスターの消毒に，疑問を持ち，湿潤治療(塩水をガーゼに浸し，乾燥させないようにしたと記してあります)を提唱，そして，消毒薬が効いていない(失効する)事に気づいた医師がいたことが本書に記してあります．
  
  　この部分を読んで，興奮しました．やはり，解る人には，解るんだな。
  　それも100年も前に，，，．わからない人間には100年経ってもわからないだなと思います．もちろん，サルファ剤開発の経緯はびっくりすることが沢山あり，それだけでも勉強になりました．最後に，フランスでのエレガントが研究が出てきます．鳥肌が立ちました．
  
  　実は私もこの本には目をつけていて，既に注文しています。今日中には届くはずで楽しみにしています。

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• 　【病死したブタをアヒルの飼料に加工していた＝ブタ大量死と鳥インフルの関係を疑う人も】
  　もしもこの報道が真実なら，［豚・アヒル・鳥インフルエンザ］のシャッフルが起きるわけで，人感染型鳥インフルエンザウイルスの製造実験をしているようなものです・・・それも，国をあげて・・・。

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2013/04/05　・・・[06:00]／[08:30]／[10:00]／[14:30]

【14:30】

• 　「沖縄と糖質食」についてのメールです。
  
  　私も沖縄出身です。
  　糖質制限を始めるまでは、沖縄の食生活が健康にいいなんて信じられない気分でした。脂っこい物やお肉ばっかり食べてるのに…と。糖質制限を始めたら、お肉も脂質も悪ではない事が分かり、なるほど～と思ったりもしました。
  　今でも沖縄ではお米がまずいそうですが、私が沖縄に住んでいた頃は、沖縄の米なんてとても食べられるもんじゃありませんでした。古が何個つくのか分からないくらいの古米なんじゃないかと思うくらい。とぐとボロボロ崩れる感じでした。
  　ですから、沖縄では総菜屋さんのおにぎり等はだいたいが具沢山のジューシーでした。
  
  　お米の消費量はそう多くはないと思いますが、沖縄の人がおいしいお米を食べてしまうと、もう病みつきになります。少しでもおいしいお米を求めてしまいます。私の実家の父や兄のように…
  　そうやって、沖縄の人はどんどん短命になって行くんでしょうね～。残念でなりません。
  　後、オリオンビール、ジャンクフード、スナックにチョコレート、沖縄そばですか…。私も沖縄そばを目の前に出されたら、抵抗しようがありません。今は違う土地に住んでいるので、なかなか手に入らないからいいのですが。
  
  　普段の食生活にはまだいい所が。焼きにお砂糖なんてありえないし、魚の甘辛い煮物もムリ。だいたいが塩のみの蒸し焼きや唐揚げです。素麺のツユもサバ缶に醤油とお酢です。素麺自体がアウトですけど、甘い麺つゆを使わないだけでもまだマシかな？
  
  　とにかく長寿国を取り戻すべく、県全体で糖質制限して欲しいです！！
  　せっかくお肉が安いのに～
  　見た目もバリバリの縄文人なんだから、肉食を取り戻して欲しいです～
  　ちなみに私は講演で沖縄に行くたびにヤギ汁を食べます。癖がありますが，慣れるとやみつきですね。

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• 　糖質制限関連のメールです。
  
  【親の教育レベルが子どもの糖分摂取に影響：世界の最新健康・栄養ニュース】

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【10:00】

• 　「沖縄と糖質食」についてのメールです。
  
  　沖縄出身です。沖縄の食生活の話題がでてましたのでメールしました。
  　地域でかなりばらつきがあると思いますが、盆、正月の親戚の集まりででてくる沖縄式の食事ではいま思えばお米は目立たず、テビチ汁、ソーキ汁、魚、野菜、昆布が盛りだくさんでした。
  
  　戦中戦後の私の親の世代（６５歳以上）、特に男性は白いお米への愛着は強そうです。また、「お腹いっぱい食べられない生活なんて、何のためにはたらいてるのかわからない」という感覚が強いみたいです。戦後に白米が入ってきて太り始めた、というのはまさにそうかも知れません。
  
  　私を含めた復帰世代（４０代前後）は、アメリカからコーラ、アイスクリーム、チョコレートが大量に入ってきたので、これに囲まれて育ったといっても良いと思います。自宅冷凍庫には結構な頻度でアイスクリームはストックされているんじゃないかと思います。しかも、コーラなど炭酸飲料は日本からではなくてフィリピンなどから安く入ってきてましたので、糖分などは本国仕様だったのではないかと思います。よくクリームソーダを買って飲んでました。
  
  　またソウルフードである沖縄そばは週に３度は食べる、という人は沢山いるでしょうし、なにより免許を手にしたら殆どの人は移動手段は車やミニバイクで、高校卒業後は東京の人のように歩くことはまずありません。
  
  　こうなると太る要因ばかりですね。

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【08:30】

• 　「沖縄と白米と糖質制限」というメールです。
  
  　先日沖縄に行っていたんです。
  　同世代の沖縄の古い友人と、これまた古い大衆食堂である花笠食堂で食事していました。ごはんが「玄米、白米、赤飯、じゅーしー（沖縄の炊き込みご飯）」から選べます。私は玄米を選んでちょっとだけ食べてたんですが、沖縄の玄米はすごく柔らかく炊いてあるのです。友人が
  

  「本土に行ったら玄米が固いからびっくりした。沖縄では昔は米は玄米をこうやってやわらかく炊いてた。貧しかったから、精米して栄養をとりのぞくなんてもったいなかったんだと思う。白米はわたしたちの世代にとっては、とてもまずいものだった。きっと本土の古々米とかはいってきていたんだとおもう。ずっと水につけないと炊けないくらい。だからあんまり食べなかったよね」

   

  　知人によると、ほとんど白米をたべたことのない女の子が本土でおにぎりをまかないでたべさせられてあっという間に太ったとか。
  
  　沖縄が戦後食生活がアメリカ化して脂肪と肉をとるようになって長寿県脱落、という記事がでてましたが、これもウソですね。きっと沖縄に、本土の「おいしい白米」がいっぱいはってくるようになって、精製糖質太りしはじめたんだ。
  　白米のコワさがひしひしと迫ってきました。

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• 　獨協医科大学形成外科についての内部タレ込みメールです。
  
  　言いたくは無いのですが，本当に，最低の形成外科です．
  　教授ご自身は，小耳症などの治療が専門らしいのですが，それ以外，熱傷，創傷治療には興味が無いのか，とにかく，ずさんです．熱傷や褥創には，何とかの一つ覚えのように「ゲーベンクリーム」が出てきます．皮膚科も同様でした．
  　獨協病院で，働くのは，色々な意味で大変でした．
  　獨協医大サイドからの　「獨協大学では正しい熱傷治療をしている」　という反論がありましたらメールでご連絡下さい。本欄に掲載します。

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【06:00】

• 　先日ちょっと紹介したコンパクトデジカメ Optio WG-2 を「買い物コーナー」に追加。

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• 　瑞光メディカルから発売予定のハイドロコロイド被覆材情報第3弾。
  　特徴は「デュオアクティブETより薄く，粘着力が若干弱いこと」です。かなりの患者さんに許可を得てデュオアクティブETと使い比べてもらいましたが，「こちらの方が剥がす時に痛くない」との感想を頂いております。つまり，被覆材交換の際の皮膚損傷をより少なくできそうです。もちろん，「粘着力が若干弱い」といっても，実用上は問題はなく，私の背中では3日間安定して張り付いていて，傷を守ってくれました。
  　ネットでの販売が始まり次第，このコーナーでお知らせします。

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• 　名著『オニババ化する女たち』の三砂ちづる先生から新刊の『女子の遺伝子』をいただきました。今度は作家のよしもとばななさんとの対談本で，糖質制限もテーマの一つになっていたり，私の名前も登場したりします。よろしかったらお手にとって下さい。
  

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• 　昨日，神奈川県から受診された患者さんはなんと，頭皮の直径8ミリの母斑細胞母斑（いわゆるイボ）を取って欲しいと受診されました。「この程度のイボなら全国どこの形成外科でも取れますよ。何もわざわざ神奈川から東京の端っこまで来る必要はないですよ」　と説明しましたが，患者さんによると，最初近くの病院に「イボを取ってほしい」と受診したら医者から
  
  1. 頭の毛を剃ります
  2. 手術には入院が必要です
   
  　と説明を受けたそうです。この患者さんは以前から私のサイトはご存知で，「頭髪を切らない・剃らない脳外科手術」のことを知っていたため，わざわざ練馬までおいでになったそうです。もちろん，直ちに外来のベッドに横になってもらい，3分ほどで手術は終了。
  　それにしても，その病院では頭皮の数mmのイボを切除するのに，剃毛して入院手術をするのが常識なんでしょうね。数mmのイボ切除でも入院手術にすれば，もちろん病院の儲けにはなるでしょう。

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• 　昨日はもう一人，印象的な患者さんがいました。1歳半で鼻根部の裂傷の女の子です。
  　2日前に怪我をして直ちに近くのクリニックを受診し，テーピングで処置してもらったそうです。しかし，翌日受診した際，お母さんが　「傷跡は残りますか？　」と質問する　と「傷跡は残ります」　と答え，それにショックを受けて別の病院の形成外科を受診。そこでも医者から　「傷跡は残る。傷跡が残らないということはない」　と説明を受け，さらにショックを受けて，ネットで調べて当科を受診されたそうです。
  
  　で，テープを剥がしてみると非常に浅い裂創だったようで，創縁はきれいについていて段差もなく，全く問題ありません。お母さんに　「ほら，こんなにきれいに治っていますよ」　と見せたら，泣き出さんばかりに喜んでいました。「どんなひどい傷が残るかと夜も眠れなかった。でも，こんなにきれいに治っているなんて！」　とのことです。あとはいつもの様に湿潤治療の説明をして，デュオアクティブを貼って処置の仕方を教え，「傷のことで心配になったらいつでも外来に遊びに来て下さい」と説明し，帰って頂きました。
  
  　さて，なぜこの話を書いたかというと，医者の言う　「傷跡」　と，患者の思う　「傷跡」　にはかなりのギャップがあるからです。上記の2人の医者はその　「ギャップ」　に気がついていないから，患者さんのお母さんに不安と不信感を与え，患者を逃してしまったのです。
  
  　医学的に言えば，皮膚が切れてできた傷が完全に消えることはありえません。どんなに名人が縫合して，後療法をしっかりしたとしても，傷跡は残ります。その意味で，上記の二人の医者の説明は正しいです。
  　しかし，医者から「傷跡は残る。消えることはない」と言われた患者さんは，どういう状態を想像するでしょうか？ 例えば，下の写真のどちらの状態を思い浮かべるでしょうか（・・・ちなみに，Aは前額部の瘢痕拘縮術前，Bは瘢痕拘縮形成術の術後）。
  

  A	B

  　医者に「傷跡が残るよ」と言われたお母さんが想像したのは B ではなく A です。だからショックを受けたのです。医学的に言えば，B は 「傷跡が残っている状態」 ですが，一般の人に聞いてみると 「これくらいまで治ればいい」 と答える人が多いはずです。
  　医者は 「傷跡が残る／残らない」 を 「0 でなければ 1」，「100点でなければ零点」 というようにデジタル思考します。しかし，傷跡に対する一般の人の受け取り方はデジタルでなくアナログです。60点でも「傷跡がない」と考える人もいれば，90点は欲しいという人もいます。
  
  　では，上記の2人の医者はどう説明すればよかったのでしょうか？ それは，自分が治療をした裂傷患者の経過写真を何枚か見せながら　「全く傷跡が消えるわけではありませんが，この程度までなら目立たなくなりますがいかがでしょうか？」　と説明すればよかったのです。そうすれば，最初から治療のゴールが見えているから安心し，治療について過大な幻想や期待を持つこともないし，傷跡が残ったからと訴えられることもありません。もちろん，患者さんが逃げ出すこともないでしょう。

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• 　こういうメールもいただきました。
  
  　サンケイスポーツに『消毒するな』、という記事が掲載されていました。
  　前橋赤十字病院形成外科の医師が取材に応じているようです。下に『ラップはするな』、と付けています。
  　学会もいろいろ動いているのかもしれません。ご参考までお知らせいたします。

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• 　【東芝「ブックプレイス クラウドイノベーション」開店、専用リーダー端末とアプリ提供】
  　モノクロ6インチ液晶でE-Inkとなると，アマゾンのKindle Paperwhite，楽天のKoboともろにぶつかります。Kindle Paperwhiteと比べると，重量はちょっと軽く，microSDHCカードで拡張できるところがアドバンテージでしょうか。
  　いろんな電子書籍リーダーがあるのは悪くありませんが，購入できる書籍についてそれぞれのリーダーが別個の専用ショッピングサイトにユーザーを囲い込もうとしているのは困ります。
  　ユーザーサイドから本音で言わせてもらえば
  
  1. 新刊書，既刊書の半分以上が電子書籍で読める
  2. あらゆる電子書籍が一つのポータルサイトに集められ，そこで自由に買える
  3. すべての書籍が，全ての電子書籍リーダーで読める
   
  　という状況にして欲しいです。Kindleでは読めるが東芝では読めない本があったり，東芝では買えるのにKoboでは買えない本があるのは，ユーザーとしては困るのです。本気で電子書籍リーダーを普及させる気があるのなら，あらゆる本が本屋さんの店頭で買えるように，あらゆる電子書籍があらゆる電子書籍リーダーで買える／読めるようにしなければならないと思います。ユーザーが求めているのはそういう「ネット上の本屋さん」です。

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• 　【2013年4月5日は26年ぶりのスゴい日と話題に】
  　たかが数字，されど数字。でも，西暦と月日の数字はどこに起点に置くかで全然違っちゃいますよね。

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• 　【粉ミルク持ち出し制限から1カ月、混乱する中国の食品市場】
  　安全な粉ミルクを求めて，世界の粉ミルクを買いあさっている中国ですが，いつものように「香港の有名ブランド粉ミルクのパチもん」を作って売りさばけば大儲けじゃないかと・・・。パチもん作りは中国のお家芸・伝統産業でしょ？

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2013/04/04　・・・[06:00]／[08:30]／[09:30]／[10:30]／[11:00]

【11:00】

• 　半年くらい前から熱傷後肥厚性瘢痕の治療で通院されている患者さんがいます。今年小学校に入学する女の子です。以前から「ティファールの電気ポットで火傷した」とは聞いていましたが，どうやら幼稚園のティファール電気ポットで保育中に起きたヤケドらしいのです。しかも，その後の獨協医科大学形成外科での治療が悪くて，さらに事態を悪化させたようです。お母さんの話です。
  
  1. ティファール電気ポットでのヤケドが多いことは新聞などで報道されているのに，その幼稚園では子供が遊ぶところにおいてあった。
  2. 最初，幼稚園の校医の先生（内科）に診てもらい，ワセリンで処置してもらった。
  3. 熱傷の専門医がいる病院ということで，獨協医科大学形成外科を受診し，そのまま入院となった。
  4. 入院中はゲーベンクリーム（と思われる白い軟膏）で処置されていて，ガーゼを剥がすたびに血が出て泣き叫んでいた。
  5. 1ヶ月ほどで退院したが，傷跡が盛り上がっていた。
  6. その頃，湿潤治療を知り，あまりの違いにショックを受けた。
  7. 獨協医大なんかに行かず，最初の内科の先生に診てもらっていればこんなひどい傷跡は残らなかったと思うと悔しい。
  8. その幼稚園では「いつまで治療が続くのか。さっさと治療をやめて示談に応じて欲しい」と言っている。自分たちのせいで幼稚園内で園児に大ヤケドを負わせたことに責任を感じていないようだ。
   

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【10:30】

• 　サモア航空の体重別料金，糖質制限関連のメールです。
  
  　日本はこれほど肥満にならないので、運賃制限まで行きませんが、自助努力をせずに肥満/メタボで医療費を使いまくっている人々に対する自業自得医療制度を考えてほしいものです。
  　昨日の日経の夕刊では、減量クラブでの糖質制限ダイエット実践の話題が載っていました。いくら言っても糖質をやめないメタボの夫を送り込みたいと思っております。
  
  　それから、興味深い文献2報

  1. 【Trends in energy intake among adults in the United States: findings from NHANES】
  2. 【Relationships Between Daily Acute Glucose Fluctuations and Cognitive Performance Among Aged Type 2 Diabetic Patients】

   

  　「血糖値のスイングが大きいほど Coginition Impirement が進むという報告です。これを読んで感じたのは長期療養施設では糖尿病を基礎疾患に持つCVAでPEGになっている患者さんがたくさんいますが、ほとんどが高糖質の流動食を投与されています。これではCognition 状態を医源てきに悪くするばかりではないでしょうか？
  
  　また、もう一方ですが、個人的にはFig1が笑えます。米国は肥満対策として低脂肪をずっと指導してきましたが、脂肪を減らすにあたり結局なんの効果も得られなかったばかりか、炭水化物が増えることで肥満をかえって増やしています。これは従来の低脂肪/低エネルギー食の指導が誤りであることを示すグラフではないでしょうか？
  　そうなんですよ。摂取カロリーを変えずに食事から脂肪を減らすと，高タンパク食でなく高炭水化物食にしか向かわないんですね。「貧しい人ほど太る」というのはまさにこの裏返しです。安いもので腹一杯になろうとするなら炭水化物しかありません。

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【09:30】

• 　この件に関してある先生からのメールです。
  
  　私は大河ドラマ「八重の桜」を毎週見ています。
  　ドラマの中で奥田瑛二さんが演じる佐久間象山が弟子たちに聞かせた言葉があります。
  

  「何か新しいことを始めようとすれば、必ず、何もしようとしない奴らがよってたかって邪魔をする。蹴散らして進め！」

   

  　この言葉、夏井先生や江部先生にぴったり当てはまるじゃないでしょうか。
  　佐久間象山は志半ばで暗殺されてしまいます。しかし、幕末の混乱で多くの血が流れたあと、最終的に明治新政府は、佐久間象山が主張していた「開国して、西洋の技術を取り入れ、国を強くする」政策をとりました。
  　同じように、「湿潤療法」や「糖質制限」もいずれ日本中、いや世界中に広がることは間違いないと思います。
  　中島みゆき『ファイト』のリフレインと同じですね。
  
  闘う君の唄を　闘わない奴等が笑うだろう
  冷たい水の中を　震えながらのぼってゆけ
   

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• 　瑞光メディカルから発売予定のハイドロコロイド被覆材の情報第2弾。
  　商品名は　「ズイコウハイドロコロイド包帯」。10×40センチのロール状の形状で自由な形・サイズに切って使えます。お値段はなんと698円と破格の安さ！　あと数日で，ハイドロコロイド被覆材の世界に価格破壊の波が押し寄せます。

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【08:30】

• 　【やせれば運賃下げます　サモア航空、体重基準】
  　サモア航空は小型機が多く，デブの座席配置には最新の注意を払っているようです。座席の片側にデブばかり座らせると飛行機が傾いちゃいますから。
  　問題は、サモアになぜそれほどデブが多いかです。一般的には，「伝統的な食生活から脂肪と糖分の多いアメリカ式のジャンクフードが普及したから」と説明されています。
  　しかし、このサイトによるとそもそもサモアの人たちは食べる量が多いようです。現地の中学生に「1日に必要な食品の現物」を見せたところ，「これでは1食分だ」と言ったそうです。と言うことは、彼らは私たちの3倍量の食事を摂取していることになります。
  　食事の量を3倍増やすとしたら，肉を3倍，脂肪を3倍ではなく，炭水化物を3倍増やすしかありません。炭水化物を含む穀物やイモは栽培すれば増やせますが，家畜を3倍に増やすのは大変です。論理的に考えれば，彼らの食事に占める炭水化物の量は私たちの3倍近いはずです。
  　その結果が現在のサモア＠デブ天国ではないかと・・・。

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【06:00】

• 　「獨協医科大学形成外科で皮膚移植が必要と言われた胸部熱傷」を追加。獨協ではこんな浅い熱傷に植皮をしているんでしょうか？

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• 　糖質制限についてのメールです。
  
  　プチ糖質制限を昨年2月から実践しております。変えたのは昼食、職員食堂で選択メニューがあるのですが、A食は定食・B食は丼物・麺類です。
  　外科で、午後から手術のためB食を一気にを、A食・ご飯茶碗半膳を実践したところ月1kgずつ減量しここ20年下回ることのなかった65kgを下回りました。現在は63-4kg前後を維持しております（現在49歳、体重は67-8kg、時に70kgに、でした）。
  　私は切れ痔（裂肛）の経験はありませんが、以前メールでもお知らせしたとおり、内痔核が改善しました。脂肪肝の改善→門脈圧軽減ではないかと考えております。
  
  　さて、Tarzann No.623（4/11）に「３つの理論で実践する太らない食べ方」が特集されており、‘1日どこか1食、糖質制限！’として糖質制限食が改めて紹介されています。本日コンビニでみかけ、即購入いたしました。P108には‘糖質.jp’なるサイトもあることが紹介されております。糖質検定もあるみたいですね。ぜひ皆さまにお知らせしたいと思いました。詳細は見ておりませんが

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• 　「糖質制限と吹き出物」というメールです。
  
  　最近職場の一月間に渡る大きな行事でたくさんの差し入れ（お寿司や幕の内弁当）を連日いただき常食しておりましたところ、背中などを中心に吹き出物が多くなった気がします。糖質制限で中性脂肪が大幅に下がったことを考えると、急激な糖質増加で皮脂が過剰生産されているのかなぁと素人考えをしていますが、糖質制限や皮膚専門の先生方のご意見もぜひ伺えればと思います。

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• 　【世代間格差是正に「子ども投票権」を！】
  　なかなかいい事を書いていますが，私が3年ほど前に書いたこととほぼ同じ。現在の選挙システムは，必然的に高齢者に有利なシステムです。だから，政党も政治家も議員も，高齢者に有利な政策を提案し実行します。
  　その結果，国の未来を託すべき子供世代にしわ寄せがきます。選挙権のない子供向けの政策は選挙に有利にならないのですから当たり前です。

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• 　【米ジョージア州の町議会、全世帯の「銃保持」条例を可決】
  　「銃を所持しない」という状態を経験したことがないから，「銃を所持しないと何が起きるかわからない／銃で武装しないと命が危ない」　と恐怖心を抱きます。銃を持ち歩くのが　「常識」　になっているから，銃を持たないと不安になるのです。
  　これは，「消毒なし」　のを経験したことがない医者が　「消毒しないと感染するだろう」　と恐怖し，「糖質オフ」　をしてみたことがない糖尿病専門医が　「糖質を食べないと不健康になる」　と言いふらすのと同じです。
  　つまり，銃規制も消毒廃止も糖質制限も根は同じです。やってみればその効果がわかるのに，やってみようともしない人間が反対します。彼らは基本的に，変化を恐れ，変化を嫌います。同じ事を続けることを　「古き良き伝統」　と呼んで美化します。
  　そして，彼らは基本的に新しいものを本能的に忌避します。そういう自分たちの怠惰な姿勢を正当化するときに便利なのが　「伝統」　という言葉です。

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2013/04/03　・・・[06:00]／[08:30]／[09:00]／[12:00]

【12:00】

• 　毛孔からの上皮化の様子がよく分かる一枚。
  　ちなみに，撮影に使ったのはPentax Optio WG-2 です。コンデジですが1センチまで寄れる驚異の接写能力が売り物です。レンズの周囲に6つのLEDがあり，接写時にはこれが点灯するので，「マクロレンズ＋リング・ストロボ」と同じで接写しても影ができません。後継機種のWG-3がでたタイミングで買ったため，1万5000円くらいでした。前の機種のWG-1も使っていましたが，LEDが4つのWG-1に比べると，LEDが6つに増えた分，WG-2の方が接写でより明るい写真が撮れます。
  

  【送料無料】【smtb-u】PENTAX/ペンタックス 【特典付】Optio WG-2 （バーミリオンレッド）　【... 価格：18,480円（税込、送料込）

  新製品！！【送料無料】ペンタックス Optio WG-3 オレンジ(発売日2013年3月中旬頃予定) 価格：28,791円（税込、送料込）

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【09:00】

• 　「外傷を湿潤治療している医師」，「熱傷を湿潤治療している医師」に，滋賀県米原市の米原市国民健康保険近江診療所／西脇健太郎先生を追加しました。
  　西脇先生は，私がピアノの専門サイトを運営していた頃からの付き合いで，当時彼はまだ医学部の学生でした。ちなみにピアノの名手です。

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【08:30】

• 　あと1週間で，瑞光メディカルから激安のハイドロコロイド被覆材が販売されます。激安ハイドロコロイドの「リーダー ハイドロ救急パッド」よりもさらに廉価になる模様。

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• 　「糖質制限と便秘と切れ痔」についてのメールです。
  
  　私は今のところ、便の様子は糖質制限前と特に違いなく、便秘はまったくありません。その原因として、食生活上で心当たりのあることといえば、
  

  1. 毎日、野菜を大量に食べていること
  2. 弁当で米飯の代わりに、アーモンドやくるみを食べていること
  3. 仕事中に、シュガーレスタイプのガム(食べ過ぎるとお腹がゆるくなることがあります、との注意書きあり)をよく噛んでいること
  4. 水やコーヒーをよく飲むこと

   

  　です。特に、ナッツ類とシュガーレスガムが効いているような気がします。
  　最近は、ガムも少し控えめにして、代わりに五香瓜子を食べています。ヒマワリの種ですが、いちいち殻をむかないといけないので、食べ過ぎを防げます。
  
  　便やおならの臭いがきつくなったのは、私も同様です。これは、食べる肉の量が増えたのである程度やむを得ないことかもしれません。
  

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• 　この記事を読んでいる人の99％には無関係の内容です。地下鉄大江戸線で光が丘駅までの全てで Pocket WiFi（e-mobile）が使えるようになりました。これまでは新宿より北ではホームでしか電波が入らなかったのですが，もうシームレスに使えます。これで6インチタブレットをフルに使えます。
  　問題は，これまではネットが使えなかったため，通勤の電車の中では仕事しかすることがなく，メールの返事や原稿書きをしていたのに，これからは「とりあえずタブレットの電源を入れてネットを見て」となってしまいそうなことです。ううむ，困ったなぁ。

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【06:00】

• 　昨日，小平市からも「熱傷の脱走患者さん」が受診されました。小平市の某病院形成外科で治療を受けていた20代女性ですが，次のような経緯から当科を受診されたそうです。
  
  1. 初診時，意志は「2週間程度で治り，痕も残らない」と説明し安心していた。
  2. 治療は消毒とアズノール軟膏，フィブラストだったが，フィブラストを書けられるとすごくしみて痛かった。
  3. しかし，1週間後に受診したらガーゼを剥がした際にかなり出血し，医者は「これは深いので1ヶ月くらいかかる。痕も残るだろう」と説明。
  4. 職場の同僚から，「消毒とか軟膏のガーゼは古いよ。今は空気を通さないもので覆う治療が最先端だよ」と教えてもらい，ネット検索で当科を見つけた。
   
  　上記の説明に笑っちゃいますね。乾燥して創面に張り付いたガーゼを剥がしたら出血するのは当たり前です。まさに医原性出血です。自分で出血させておきながら　「これは深いヤケドだから治るのに時間がかかる」　と説明するとは本末転倒・笑止千万！
  　ちなみに，以前から「フィブラストはしみて痛い」という患者さんがいらっしゃいましたが，今回の患者さんもフィブラストを振りかけられた直後にすごく痛かったそうです。効かない上に値段だけはバカ高，そして痛いだけなんで，やはりこいつもクズ薬剤の殿堂入りだな。

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• 　「映画のレビュー」のデザインを修正しました。一見地味な変更ですが，作業量は例によって膨大で，結構大変でした。当初は共通する機能をサブルーチンとして呼び出す方法にしてファイル数を抑える予定でしたが（ファイル数が多くなるとメインテナンスが大変！），サブルーチン化するためにはJava Scriptを勉強する必要がありそうなんですよ。そこで，スマートな方法は諦め，すご～く泥臭い手法で画面を切り替えています。
  
  　このサイトは上記の映画レビューも含め，「スマートフォン・タブレット全盛時代」に背を向け，広大な画面を前提としてデザインしています。中身が膨大な場合，中身を分類することが必要ですが，このサイトの場合，「大分類ー中分類ー小分類ー個々の内容」となってしまい，広い画面を多重分割する以外に方法がないからです。
  　普通なら，映画レビューだけで独立サイト，本のレビューだけで独立サイト，糖質制限だけで独立サイトですよね。

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• 　糖質制限関連のメールです。
  
  【冷たいご飯で大腸がんを予防 コンビニ弁当は温めず、が正解？】｜カラダご医見番｜ダイヤモンド・オンライン
  
  　難消化性デンプン豊富な食材は、エンドウやインゲンなどの豆類、青いバナナ、タイ米などポソポソした食感のコメ類などということで，米の種類や温度まで気にしてなかったので勉強になりました。

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• 　【民主が弱腰対応、離党ドミノ】
  　要するに　「民主党って，何をどうしたい政党なの？」　という疑問に行き着きます。この政党の結党の経緯を見ても，「日本に二大政党制を作り，政権を取るために（小沢さんが）作った政党」　という結党目的しか浮かび上がりません。二大政党制（みたいな状態）にはなれたし，政権も取れたので結党の目的は達成できましたが，そこで　「党の目的」　を見失ってしまったのではないかと思います。
  
  　というわけで，民主党が今年の2月24日に発表した民主党綱領を読んでみました。この綱領の前文（というのかな？）って変じゃないですか？
  　「日本は古来より東西の文化を取り入れ、大いなる繁栄と独自の誇るべき伝統・文化を築き上げた」　という一文で始まるんですが，この文章がどこにも繋がらないからです。
  
  　文章を書くのを仕事にしている人間は私を含め，冒頭の文章を何で始めるかに一番神経を使います。出だしの一行でその後の全てが決まるからです。私の場合，出だしの一行が決まらなくて，何日間も呻吟することがよくあります（・・・逆に，この一行目が決まれば，あとは一気呵成です）。おそらく，他の方も同じでしょう。
  　民主党綱領が　「日本は古来より東西の文化を取り入れ」　で始めたということは，この文章が党綱領の中核をなす概念であることを示します。だから読み手は　「この後の文章では，それを継続・発展させるか，あるいは否定するか，どちらかの道が示されるはずだな」　と感じ取ります。
  　しかし，なぜか民主党綱領は，人口減少と少子高齢化，大震災と原発事故，政権奪取とその後の敗北と続くだけで，「東西の文化取り込み」　の話はどこにもつながりません。「だったら，この冒頭の一文は意味がないじゃん」　ということになり，「だったらこんな文章で書き始めるなよ」　となります。少なくとも，入試や入社試験の小論文でこんな文章を見たら，私なら一発で落としますね。
  
  　その後の「私たちの立場」では　【我が党は、「生活者」「納税者」「消費者」「働く者」の立場に立つ】　と明記されていますが，生活者・納税者・消費者・働くもの，という４つが並列されていることにも違和感を感じます。この4つの概念って同列のものなんでしょうか？　例えは変かもしれないけど，「トヨタ・二輪車・ガソリン車・国産車」　は並列概念じゃないですよね。それと同じです。
  　これは，党綱領の4つの言葉の反対語（生活者でない，納税者でない，消費者でない，働く者でない）を作ってみるとよくわかります。反対語が明快に定義できるものとできないものがあります。つまり，綱領を裏返しにすると，【「生活者でない」「納税者でない」「消費者でない」「働く者でない」人々の立場には立たない】　となり，意味が通らなくなります。

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2013/04/02　・・・[06:00]／[11:00]／[15:30]

【15:30】

• 　【豚が感染源の可能性も＝鳥インフルで死亡の男性－中国】
  　このニュースだけなら特に騒ぐほどではありませんが，何しろ最近の中国ではブタの大量死，アヒルの大量死が連続しています。何やら不気味です。10年前のSARSも中国が震源地だったし・・・。
  
  1. 【漂流する豚の死体数、政府発表は“嘘っぱち”＝「実は数万頭」と漁師らが証言―中国】
  2. 【次は一体何？上海のブタに続いて、四川省の川ではアヒル1000匹の死骸が漂流―中国】
   

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【11:00】

• 　本日の「熱傷脱走患者さん」。埼玉県新座市の某総合病院皮膚科からの脱走患者さんです。患者さんの話です。
  
  1. 治療は消毒して軟膏ガーゼ。
  2. ガーゼが剥がされるたびに血が吹き出し，痛みがひどく失神しそうだった。
  3. 傷を石鹸で洗うように指導されたが，痛みがひどく洗えない。
  4. もうこんな病院で治療は受けられないと思い，ネットで調べて受診した。
  5. そうしたらラップでヤケドが治療できることを知り，半信半疑でラップを当ててみたら，嘘みたいに痛みがなくなった。剥がすときも痛くない！
  6. この方法でいいかどうか診て欲しい。
   
  　「傷を石鹸で洗え」と教える皮膚科医，形成外科医，WOCナースが多いですが，バカじゃないかと思います。自分がどれほど無知で愚かかは，自分の傷を石鹸で洗ってみるとわかります。こういうこともしないで「石けんで洗わないと可能する」と教えるなんざ，阿呆医者，無知（鞭？）看護師の見本ですな。
  　もちろん，こういう阿呆医者のお陰でこちらは患者が増えているわけですが・・・。某総合病院皮膚科ではこれからも，こういう「アホ馬鹿熱傷治療」を続けてくださいね。

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【06:00】

• 　人類進化の巨大な謎に統合失調症（分裂病）という視点から鋭く切り込んでいく快著，『天才と分裂病の進化論』をレビュー。膨大なデータを元にした理路整然とした分析は鳥肌モノです。初期人類の行動と食についても詳細に述べられていてこちらも素晴らしいです。「初期人類はサバンナの狩人だった」という昔からの常識もバッサリと一刀両断していて爽快です。

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• 　これに関連して，本のレビューのコーナーも3分割フレームにしました。作業は膨大で，昨日中に終わるかどうか不安でしたが，なんとか突貫工事で完成させました。ついでに，「本のジャンル」の項目も整理しました。

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• 　糖質制限関連のメールです。
  
  　侃侃諤諤が本来の在り方でしょうが、最近は喧々囂々になってるようです。
  　相変わらず我田引水の引用ばかりで、反論にも値しませんが、ご参考まで。まあ、玄米・菜食が基本の石塚左玄の「食養」ですから、その枠を出てないのですね。
  　　　　　⇒【糖質制限批判】
  　いわゆるひとつの「玄米バカ」ですね。「玄米信仰という宗教」と，「糖質制限という科学」を糞味噌に扱っていて，宗教と科学の区別がついていない模様です。玄米（＝糖質）摂取過多による認知症の症状でなければいいのですが・・・。
  
  　それにしても，「かんかんがくがく」と「けんけんごうごう」の意味の違い，勉強になります。

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• 　【「０増５減」新区割り案、格差２倍超が続出　産経調べ　１月現在人口で試算】
  　予想通り・・・ってか。
  　ちなみに，「一票の格差は2倍以内にしないと憲法違反」という司法判断にしても，「一人一票の人と二票の人がいたらマズイよね」という程度のどんぶり勘定の基準でしかありません。
  　どうせ自民党代議士を始めとした政治家の皆さんには，一票の格差を本気で是正しようという意志も気概も爪の垢ほどもないんだろうから，「一票の格差が2倍以上の選挙区は所得税と住民税を半分にします」としたほうがよほどスッキリすると思うよ。「この地域は一票の格差は大きいですが，そのお詫びとして所得税は半分です」ってしたら，住民が増えるんじゃないか？

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• 　昨日のNHK「まちかど情報室」で取り上げられていたのはこの商品と思われます。発想がいいです。
  

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• 　「糖質制限と便秘と切れ痔」についてのメールです。
  
  　私は今も昔も便秘になると酸化マグネシウムを飲むんですが、食品に含まれるマグネシウムもたくさん摂ると下痢になる，という性質があるそうです。つまりは不足すると便が固くなるのではないでしょうか。
  
  　マグネシウムは動物性の食品にも多く含まれていますが、リンをたくさん摂ると吸収が阻害されてしまうそうです。（大量のアルコールやカルシウムもマグネシウム不足を招く原因だそうです）　リンはタンパク質の多い食品に多く含まれているので、便が固い方はタンパク質の多い食品をたくさん食べてマグネシウムの不足が起こっている可能性があるのではないでしょうか。
  　植物油にはリンは含まれていないので、低脂肪高タンパクな食品を減らして油を多くするというのが，食事ではやはり有効なのではと思います。とりあえずの便秘に酸化マグネシウムはダメなんでしょうか。（おかなも痛くならず耐性などあまりないようですし。飲み過ぎると下痢しますが）
  
  　私も忙しかったりすると今も便秘したりしますが、いろいろ試して見て、温野菜より、生野菜に生オイル（フラックスシードオイルを使用）をたっぷりかけてアボカド食べて、脂身の多いタンパク質食品（個人的には豚肉がいい感じです）をとるとお通じが良い感じです。
  　後はよく噛むと腸内細菌のバランスが良くなるように感じます。（ガスがなくなり、出ても臭くない）　よく噛むと未消化物が大腸に運ばれる可能性が減って悪玉菌が増えすぎないんじゃないかと思ってます。個人差があることとは思いますが、困っている方になにか参考になればと思いメールしました。
  
  　暇だったので食品成分表を眺めましたら、マグネシウムの方が多い食品というのはあまりなく、糖質制限ではやはりリンの摂取がかなり多くなるな～と感じました。
  　海藻類は抜群に多く、マグネシウム摂取に最適かもしれません。また、オリーブやごぼうなどお通じにいいとされている食品などもマグネシウムが多くリンの少ない食品でした。オリーブは精製度の低いものを選ぶとなおいいかもしれません。柑橘類の汁もよさそうです。
  
  

  ＜マグネシウム：リン＞

  • 穀物、豆、ナッツ類、野菜類　　大体1：１～１：4
  • 海藻　　200：１～2：1
  • 果物　１：１～1：3
  • きのこ類　　１：１～１：１１（エノキ、舞茸などはリンが多い）
  • 魚類　１：5～１：12

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  • 貝類　　1：2～1：4
  • 肉類　　1：7～1：10（レバーは１：15）
  • 卵　　1：16（卵白は１：１）
  • 乳製品　　1：9（チーズは１：20）
  • 植物油　　0：0
  • バター　　1：8

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  • 酒　1：2～1：7
  • お茶、コーヒー　　１：１～１：2
  • 酢、醤油、味噌　　1：2～1：4

   

  ＜リンよりマグネシウムの方が多い食品＞

  • 海藻類（とくにあおさ、あらめ、ところてん、ひじき、もずく、ワカメ、昆布類…昆布はダメなんですよね）
  • あさり（生）…あさり生って…水煮だとリンが多くなってます。煮ると減るみたいです。
  • なまこ

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  • つるな
  • つるむらさき
  • 唐辛子の葉
  • バジル（乾燥すると特に多くなる）
  • ふだん草
  • ほうれん草（生）
  • みょうが
  • 梅
  • すだち
  • オリーブ
  • インスタントコーヒー
  • シークアーサー
  • ゆず
  • 生姜（粉は特にマグネシウムが多い）
  • （なつめやし、パイナップル、パパイヤ、バナナ、びわ、マンゴー、糖質制限NGですが）

   

  ＜マグネシウム：リン比がほぼ同じ＞

  • ケール、シシトウ、ごぼう　、しそ、干しずいき、ほうれん草（ゆで）、ホースラディッシュ、
  • ロケット、わけぎ

   

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2013/04/01　・・・[06:00]／[08:30]／[12:00]／[13:00]

【13:00】

• 　おかだ小児科医院の岡田先生からのメールです。
  
  　外来小児科学会誌に湿潤療法が特集されました。エイプリルフールネタではありません。
  　　　　⇒外来小児科学会雑誌の表紙

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【12:00】

• 　今日は4月1日ということで，「ガーゼ・軟膏医師」さんからこんなメールをいただきました。
  
  　今朝の「帯状疱疹治療」を参考に・・・
  
  　実は以前から頭が悪くて､物事をまともに判断ができない状況が続いていました。で、試しにデュオアクティブを頭に貼ってみました。すると、湿潤治療が理解できるようになりました。
  　なお、今まで治療写真や体験談も目や耳に入らなかったので､今、目と耳にもプラスモイストを貼付しています。

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【08:30】

• 　「シャンプーレス失敗」についてのメールです。
  
  　　私もシャンプーレスに失敗した過去があります．質問者さんと同じように，お湯のみで洗うと洗髪後に髪のベトベト感が残り，フケもかゆみも出ておりました．
  　私は昔からそういう体質で，何かの事情でお風呂に入り損ねた後は，いつもそのようにフケが出たりべたついたりしていました．言わば体から油分が噴き出しているような状態です．しかも私の場合は鼻周りや耳の後ろに脂漏性皮膚炎というおまけまでついておりました．
  　それは長らく脂性の体質のせいだと思って，自分はシャンプーレスが無理な体質なのだと諦めておりました．
  
  　しかし，1年4か月前にこのサイトで話題になっている「糖質制限」を始めたところ，なんと脂漏性皮膚炎の症状が格段によくなりました．
  　その事をきっかけにシャンプーレスを再開したところ，今度は全くべたつくことなく，サラサラの髪を維持することに成功しました．
  
  　この経験を元に思うのは，「糖質を摂りすぎる食生活が脂性にする」という可能性があるということです．
  　脂性になるのは普通脂肪の摂りすぎが原因だと考えがちですが，違うのです．食べ物から取り込まれる脂肪は体全体の2割で，8割は自分の肝臓が合成しています．食べ物から脂肪を摂りすぎても，自分の肝臓がうまく7割とか6割とかに調整して体の脂肪のバランスが保たれるよう勝手に調節してくれます．
  　一方で，糖質というのはもともと，人類が飢餓の時代に脂肪を効率的に体へ取り込むためにあったラッキー食材です．糖質を食べると血糖値が上昇し，インスリンというホルモンの働きで血糖は細胞内へ取り込まれますが，取り込み切れなかった余剰な血糖は脂肪へ変換され，いざというときのエネルギー源として体の中に蓄積されます．
  
  　しかし現代のように見渡せば糖質，何も意識せずに食べていたらほとんどの人が糖質の頻回過剰摂取になってしまう食生活をしていたら，何度も血糖値が上昇し，その結果，常に脂肪が取り込まれてしまうことになり，結果的に脂性になってしまうというわけです（この現象には個人差があると思っています）．
  　フケやべたつきは体からアブラが吹き出ている証拠です．シャンプーをしてそれがよくなるのは界面活性剤で，脂分を強制的に取り去るからです．一見それで良いように見えるかもしれませんが，根本を解決しているわけではありませんし，シャンプーをすることでの正常皮膚への傷害，頭皮へのトラブルが生じるというのはこのサイトでも書かれている通りです．
  
  　長くなりましたが，要するに質問者さんも「糖質制限」を併用されてみてはいかがですか？
  　糖質を控えた食生活をしていれば，どんなに脂肪を食べ過ぎても常にバランスよく保たれます（これが糖質制限中に卵を何個でも食べてよい理由と私は考えています）．おそらくベタツキやフケが劇的に症状が改善するのではないかと予想します．参考になれば幸いです．

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【06:00】

• 　「皮膚移植が必要と言われた乳児手指熱傷」を追加。
  　今後，「皮膚移植が必要と言われた熱傷」をシリーズ化して取り上げていこうと考えています。「こんな浅い熱傷になぜ植皮をしようとするの？」という驚きの症例が続々と続く予定です。

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• 　「外傷を湿潤治療している医師」，「熱傷を湿潤治療している医師」，「粉瘤の治療をしている医師」に，名古屋市瑞穂区の野々村クリニック／森本　剛先生を追加しました。

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• 　「治療法と症例」の項目などの中身が膨大になるに連れて一覧性が悪くなってきたので，順次，3分割フレームに切り替え作業を行なっております。

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• 　「熱傷上皮化後の痒み」問題についてのメールです。
  
  　痒みの件ですが、熱傷患者さんに使ったことはないのですが、私自身冬は乾燥肌で全身がかゆく、掻いては傷をつくりステロイド軟膏のお世話になっていましたが、雑誌で皮膚科の先生方はウイルス性疾患（難治の帯状疱疹、治りにくいイボ等）、繰り返すとびひなどに漢方の補中益気湯ツムラ41を使うとあったので、試に使ってみたところ、今年の冬は痒みが消えてとても楽でした。
  　余談ですが、二日酔いも軽くなるような気がします。次の日の朝のだるさが少し軽いです。
  　４１番は免疫能力を高める作用がありますので、いろいろ使えるかもししれません。
  　ただ注意点として日に１－２包なら良いと思いますが、３包毎日長期に使用すると副作用として高血圧、低カリウム血症（症状として脱力感、手足痙攣）、すねのむくみ、間質性肺炎、肝機能障害等　起こる可能性があります。
  　自身のアトピーでの話で恐縮ですが，また，痒みそのものへの対策ではなくかつ乱暴な方法ではありますが，「手を縛る」という対処を取っていました．これは掻き壊してまた痒みが酷くなるという悪循環を断ち切ることを最重視したためです（寝ている時は手加減できないため，掻き壊しの破壊力が凄まじい）．それに，寝ている時に完全に痒みを抑えるのが難しいという事情もありましたから．痒み止めが十分に効くのであれば良かったのですが…．
  　用意するのは百円均一店で売っているペット用の首輪です．これを２つ以上荷造り用の紐でつなげば即席の手錠の出来上がりです．できれば家族に協力してもらい，寝る時に後ろ手に拘束，起きる時に外す，という運用が良いです．私は自力でやっていましたが，寝惚けている時でも簡単に外せないようにタイトに拘束するのは慣れが必要です．
  　※古武術式のトレーニングで肩（肩甲骨）周りを柔軟にしておくと，後ろ手でもあまり苦しくないです．
  
  　なお，他に試した方法ですが…
  

  • 手袋をして掻けない様にする
    寝てても手袋なんてあっさり外してしまうため，意味がありませんでした．対赤ちゃんか，もしくはものすごく外すのが難しい手袋があれば，有効かもしれません
  • 爪を徹底的に切って掻き壊しのダメージを軽減する
    確かに軽減はされるのですが完ぺきには遠いですし，何より今度は陥入爪（爪周囲炎）にも悩まされることになります．

   

  　起きている時は，ワセリンやラップやプラスモイスト等でどうでしょうか? 今回の事例に効くかどうか分かりませんが…
  　上皮化した部分の痒みに関しては、あくまでも推測ですが治ったばかりの所はまだ知覚過敏が有る気がします。ですので既に治っていますから被覆は要らないかも知れませんが、当方は当面蒸れを防ぐ意味でも部位や汗かき度合い、季節によってプラスモイスト、プラスモイストDC,モイスキンパッド、モイスキンシート等で被覆と言うよりは保護する意味で何とかやっている所です。夜間だけでもやって貰えると良いようです。

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• 　「糖質制限と便秘 & 切れ痔」問題についてのメールです。
  
  　自分自身の体験で、ほかの人にはどうなのかはわかりませんが、ツムラの６２を飲んでいると飲まない時に比べて便通が良いようです。防風通聖散ってやつです。かつてのカネボウから錠剤も出ております。現在それを出しているところの社名を忘れちゃいました、すいません。
  　市販薬では、ナイシトールや和漢箋があります。
  
  　とはいっても、糖質制限を始めてより同様に便が硬くなり、頻繁に切れて激痛もひどく、２０年以上の痔主でしたが、昨年秋、オペ（日帰り）を受ける決心をしました。当たり前ですが、オペ後は非常に楽です、ただ、ときどき切れます。
  　小生、糖質制限は４年目に入ります。当初は、スタンダードで、現在はスーパーです。
  　糖尿人暦は２０年ですが、痔主暦は４０年の筋金入りです。便秘がちで、そのため長時間トイレにすわることが痔の悪化につながったと思います。
  　手術も３度受けました。毎回手術後はひとまず良好になりましたが、程なく悪化が進みもとの木阿弥が続いていました。
  
  　そんななかスタンダード糖質制限食をH２２年１月に開始、H２３年１月に３度目の手術を行ない、H２３年 １２月にスーパー糖質制限食へ切り替え現在に至っています。
  　かって365日/24時間その存在を主張して止まなかった「痔」なるものが、いまやよき伴侶とも言うべき愛しい存在に変身しています。糖尿病同様、「寺の病」も死ぬまで直る事は無いと言われてきました。それが、糖尿病が改善したと思ったら、「痔」までもが治った！
  　血の流れがこんなにも健康維持に関係するのですね。
  
  　　現在でも「普通とゆるい便」との入れ替わりです。毎日、ヨーグルトか納豆を必ずとるようになってから安定してきました。今週は「快便」そのもの！
  　弊害がなければ「様子見」でよろしいのではないでしょうか？
  　「便を軟らかく」という悩みがありましたが、ヨーグルトとオリーブオイルEVOOは便が柔らかくなると思います。キシリトールも便がゆるくなります。
  　腸内細菌叢の変化が原因かもしれません。乳酸菌・糖化菌・酪酸菌・ビフィズス菌などの共生腸内細菌を増やすようにしてはどうでしょうか。
  　具体的には、食品であれば植物性乳酸菌飲料（私はカゴ◯のラブ◯を毎晩1本飲んでいます。）、便秘症状のある方なら処方薬を試してみるのが良いと思います。
  　すぐには効果は出ませんが、1ヶ月位続けると調子良くなることが多いです。
  　便秘に関してですが、食物繊維摂取が多くなると便が硬くなり便秘になるのではないでしょうか？　繊維を減らしてみるのはいかがでしょうか。
  　ラードやオリーブオイル等油分の摂取は十分でしょうか？
  　それでも切れやすいということでしたら便意を覚えた時に肛門にワセリン塗布（できれば少し奥に）していただけると切れ痔予防になるとおもいます。

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• 　糖質制限関連の御知恵拝借メールです。
  
  　糖質制限を薦めて最近おならが臭いのが気になります。なにかいいアイディアないでしょうか？　大豆　ヨーグルト　ナッツ　チーズ　魚　EVOO中心の食事です。
  
  　また，当地には糖質制限メニューがない飲食店が多いです。 飲食店オーナーに糖質制限メニューを提案するのにアドバイスがあればお願いします。

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• 　シャンプー・レスについての御知恵拝借メールです。
  
  　50代の女性です。年始めよりシャンプーレスをしてきました。3ヶ月経ちましたが結局止めることにしました。効果は得られませんでした。はじめる前にこのサイトのシャンプーレスの記事を参考にして、ネットでも情報を調べ、さらにセミロングの髪をショートにしてはじめました。途中で綿手袋を使ったりクエン酸を使ったり色々試行錯誤して続けてみました。でも洗髪後のベトベト感、何ともいえないもっさり感は耐え難いものでした。その間の不快感に対するストレスは相当でした。
  　今月になって急に髪の生え際(こめかみ部分)に細かいフケとかゆみ(かゆみはシャンプーレスをはじめてからずっと)が出たので皮膚科を受診しました。診断は何と・・・洗いすぎによる乾燥が原因との事。？？？シャンプー剤使ってないのに。
  
  　とにかく中止しました。身体や顔はお湯だけを実行して何年も経っています。なぜ髪の毛だけだめなんでしょうか。このサイトをご覧になっている方で最後には成功したという方、どうされましたか。
  　私は元々髪の毛に対してコンプレックスが強く(癖毛)手触りや髪型にこだわりが強いので我慢できなかったのかも、とも思いますが。やはり生来の髪質や皮脂の状態も関係するのかなとも思っています。皆さん、いかがでしょうか。

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• 　「糖質制限の面白い本を見つけました」というメールです。
  
  　糖質制限に関して、とても良い書籍を見つけました。つい先週発売されたばかりの雑誌です。
  

  楽々糖質オフダイエットレシピ
  著者　加藤シンゴ
  発行　笠倉出版社

   

  　この本の素晴らしいところは、1ページ目で糖質制限の理論的な部分を非常にシンプルかつ分かりやすく解説しており、また、ユーザの食生活に応じて、スーパーハードコース(糖質摂取60g/日)・ノーマルコース(糖質摂取100g/日)・イージーコース(糖質摂取180g/日)と3種類の難易度を提案しているところです。これなら、多少不安のある人でも抵抗なく入っていけると思います。
  　さらに、肉・魚・野菜等様々なジャンルに分類して、合計50品目以上のレシピを紹介しています。一部のレシピではその料理で摂取する糖質量も書いてあり、いずれも家庭料理の範囲で作れるものばかりです。そして何より、写真が豊富で、どれもとても美味しそうなのです。一発目に、すこぶる美味そうな豚のしょうが焼きと鶏の唐揚げが紹介されているのがナイスです。
  
  　私自身の糖質制限ですが、この1週間、米・パン・麺を一切食べずに生活することに成功しました。ビールや日本酒は量を気をつけて飲んでいます。それなりに成果は出ていて、体重も少しずつ減ってきているようです。体力低下を防ぐために、運動も併用していますが、糖質制限によって運動に支障がでるかというと、全く出ていません。元々運動音痴なので、糖質を抜こうが抜くまいが大した差は無いのかもしれませんが。
  

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• 　最近，熱傷治療中に発熱があり，自宅近くの都内の〇〇大学付属病院小児科（超一流・超有名大学ですね）を受診したところ，直ちに入院になった赤ちゃんがいます。そのお子さんが先週，大学病院を退院してすぐに当科を受診されました。お母さんは憤懣やるかたない様子で，次のように話されました。
  
  1. 熱は2日で下がったのに，10日近くも入院させられた。早く光が丘病院に行きたいといっても，「この状態で外に出たら感染がぶり返す」と脅された。
  2. 同じ病院に皮膚科があるので，せめてヤケドの治療を受けさせたいので紹介して欲しいと希望したが，皮膚科を受信できなかった。
  3. 皮膚科受診希望を出して1週間経ってからようやく皮膚科が来てくれたが，「なぜ小児科の患者を診なければいけないのか。わざわざ来てやったんだ」と捨てぜりふを吐いて部屋を出て行った。
  4. 小児科の主治医は湿潤治療のことを知っていたが，ここではできない，と言った。
   

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• 　実は先週半ばころから背部に痛痒い発疹ができていて，鏡で見ると右上背部に直径2センチくらいの範囲に発疹（水疱）が集簇しています。素人目には帯状疱疹のようです（私は皮膚科医でないので自信はないけど，臨床像は明らかに帯状疱疹に一致）。
  　で，衣服に擦れると痛いし，シャワーのお湯がかかってもしみて痛いため，試しにデュオアクティブETを貼ってみました。すると，痛みがたちどころに消えて楽になったんですよ。これでも痛かったら内服薬でも処方してもらおうと考えていましたが，痛みがなくなって普通に動けるため，これで様子を見ることにしました。
  　そして昨夜，跡形もなく治っていて，ツルンとした皮膚に戻っていました。もちろん，痛みは全くないし，入浴しても何ともありません。
  
  　治ってから　「しまった！ 皮膚科の先生に見てもらって帯状疱疹かどうかきちんと診断してもらえばよかった！ そうすれば，帯状疱疹の治療法に関する貴重な人体実験のデータが得られたのに！ 絶好のチャンスを逃しちまった」　と気付きました。
  
  　「幸運の女神が来たら前髪を掴め。女神の後頭部は禿げているから」ということわざがありますが，今回もまさにそれです。治ってから気がついても遅いのです。治るか治らないかわからない時点（＝幸運の女神の前髪しか見えない時点）で記録・観察を始めないとデータになりません。どんなに「この方法で治った」と言い張っても，最初の「治っていない状態」を記録していないと治った証拠がありません。
  　これまで何度，幸運の女神の前髪を掴み損ね，走り去る女神の禿げた後頭部を呆然と眺めたことか・・・。