2012/07/31
【13:00】
- 糖質制限とマフェトン理論についての考察です。
〇〇大学の教員（コンピュータサイエンス）です。
先生のWebページで、江部康二先生らの糖質制限のことを知り勉強中です。特に、自転車で走りますので、糖質なしでハンガーノックにならないのか等、最近のマラソンの話題にも非常に興味を持っています。（まだ試してはいません。）
そこで思い出したのが、自転車やトライアスロンの分野で有名なマフェトン理論というものです。
運動のエネルギー供給には、酸素を使って糖や脂肪を燃やす酸化系（有酸素系）と、嫌気的解糖による無酸素的な供給があり、負荷が高まると無酸素的な供給の動員が増えていきます。
マフェトン理論では、
- もっぱら有酸素的な領域のみを鍛えるように心拍数の範囲をコントロールし、有酸素的な代謝系、持久的な筋肉を強化する。
- 糖でなく、脂肪をエネルギー源として長時間運動できることを目指す。
- 食物についても、多量のインシュリンを分泌させるものを避け、脂肪の割合を増やす。
というもののようです。私は、マフェトン博士の著書は読んでいなくて、藤原裕司「決定版 体脂肪を燃やすスポーツトレーニング (宝島社文庫)」を読んだだけです。これを読んだ際には、あまり学術的な根拠が示されておらず、『こうすべきだ』『これがよい』という結論だけ書いてあるので、巷のいろんな人が唱える我流の健康法と区別がつかないな、と思ってしまいました。
特に、
- 炭水化物に頼った食事をしていると食後に眠くなる
- 魚介類、オリーブオイルなどの脂肪の割合を増やすべし
- 食事によって、気分が不安定になったりうつ状態になったりする
というような記述は、何となく疑わしいと思って読んでいました。
しかし、夏井先生のページや戸部先生の著書で糖質制限のことを知ってから読み直すと、上記の書物と重なる部分が多いのに驚きました。実際、トレーニングの本なのに、半分近くは食事の内容や摂り方についての記述です。
ただし、食事の内容については、糖質をほぼ無くすとまではいかず、現状での日本人の炭水化物：タンパク質：脂肪のカロリー比７５：１５：１０（根拠は不明）を４０：３０：３０にすべしと書かれており、玄米や全粒粉小麦の摂取を薦めています。また、新鮮な果物は積極的に薦めています。
しかし、それ以外の部分は驚くほど似通っています。
- 卵白、牛肉、カッテージチーズ、大豆、豆腐などのタンパク質を採る
- 青魚、オリーブオイル、グレープシードオイル、アボカドなどの脂肪を採る
- マーガリンなどの水素を添加した脂肪を避ける
- アスパラガス、ブロッコリー、キャベツ、豆類を採る
- じゃがいもやコーンは避ける
- ナッツ類を採る
- ドライフルーツは避ける
- 赤ワインはお薦め
その他、倹約遺伝子の話やインシュリン耐性の話なども取り上げられていました。
以前に読んだときは、あまりにも普通のトレーニング書の内容とかけ離れているのでうさん臭く感じてしまったのですが、もう一度きちんと読んで実践して見ようかと思います。
【12:00】
- 麺好きの糖質セイゲにストに朗報です，というメールをいただきました。
透析ナースです。
私も今年の4月からスタンダードですが、糖質セイゲニストに仲間入りしました。私は大の麺類好きで、正直なところ続けられるか全く自信がありませんでした。何しろ、鍋物のメインは肉や魚介類ではなく『麺』と言うほどの麺類好きでしたから！
しかし、始めてみると多くの方が体験されているように、私もウエスト周りからサイズダウンしました。
（それまでは）白衣のズボンのボタンが留められず、屈めばチャックが下がり、溜まりにたまった脂肪に内蔵が圧迫されて息苦しささえ覚えるほどでした。また、食後の急な眠気（携帯を落とすことは当たり前）、食後数時間後の歯の表面のざらつき、夕方に突然襲う低血糖様症状がスッキリとなくなりました。私にとって、こんなにいいこと尽くしなので、糖質制限は難なく続けられております。
しかし、この暑さ。時にはツルツルっとのど越しのよい冷たい麺類が恋しくなってしまいます。そこで、麺の代替品探しで、スーパーのこんにゃく売場や豆腐売場を廻ってみました。すると、あったんですよ！糖質0g麺が！紀文さん、いい仕事してますね。
早速、購入し食してみました。原材料はこんにゃく粉におから粉やワカメ粉を混ぜたものらしいです。おから粉を混ぜているせいか、よくあるこんにゃく麺とは全く食感が異なり、シコシコ感はありませんが、充分麺類として楽しめ大満足できます。とても美味しかったです。
但し、付属のタレには糖質が20g近く含まれているものもありますので要注意ですね。一人前￥190前後で割高ではありますが、『袋から出してサッと水洗いしてそのまま食べられる』というのも暑い夏に台所に立つ主婦にとっては強い味方です。是非、皆さんに紹介してください。
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【06:00】
- 「熱傷を湿潤治療している医師」に，静岡県富士宮市の後藤外科医院／後藤慎介先生にも加わっていただきました。ありがとうございます。
- 無数のピラニアが人々を襲ってくるパニック映画，《ピラニア》を紹介。スクリーンからピラニアは飛び出るわ，ビキニねーちゃんのオッパイも飛び出るわ，という３D映画です。もちろん，おバカ映画ですよ。
- 茨城県の湿潤治療＠一番弟子，にしぼり整形外科の西堀先生から「先日紹介していただいた腰部の術後創離開症例，完治しました」と連絡をいただきました。西堀先生はお願いした症例の経過はこまめに報告してくれるので，患者さんを安心して紹介できます。
⇒【にしぼり整形外科 院長ブログ】
2012/07/30
【13:00】
- 今日は上海のパークウェイヘルス名都城メディカルセンターで湿潤治療を行なっている林先生と，神奈川県の川並先生が外来見学にいらっしゃっています。
- 【カラダにガタがきてます】
ペットの傷をワセリン＋ラップで治しちゃいました，という写真付きのブログです。きれいに治っています。
また，シャンプーレスもなさっているようです。
【06:00】
- 『女性のいない世界 性比不均衡がもたらす恐怖のシナリオ』
という本のレビューを追加。
本書によると，1990年代以降，世界中で「生まれたはずの女児1億6千万人が生まれなかった」そうです。逆に言えば，世界の1億6千万人の男性は生涯絶対に結婚できないことを意味します。そして，「男性1億6千万の過剰」と「女性の1億6千万の過剰」は全く意味合いが異なっているのです。 - 本屋さんで見かけた面白そうな本です。4冊まとめて買っちゃうかな。
- 糖質制限に関連する記事を教えていただきました。
アメリカの大学の先生が調査したという、以下の記事の話が糖質制限に関連する内容と思われるので、メールしました。要するに，一日中肉体運動をしていようと，一日中カウチポテトで寝そべっていようと消費カロリーに差はないのです。つまり，肥満になるかどうかは単純にインプットとアウトプットの問題となり，痩せるならインプットを減らすしかない，という結論になります。
【運動嫌いに朗報】ぐうたらな現代人と働き者の狩猟採集民の1日の消費カロリーは同じと判明！という記事です。
欧米人と、毎日何キロも歩いて狩りをするアフリカの狩猟採集民族ハヅァ族では、１日に消費するカロリーはそんなに違わないので、ダイエットするなら運動よりも食事を見直した方が早い
この記事は以下のイギリスの記事をベースに書かれているそうです。その記事の中でも、以下のように「太る原因は運動不足ではなく、何を食べるか、の問題だ」というようなことが書かれてます。
> In other words, lack of exercise isn’t making us fat.
> Instead, what we eat is at the root of the growing problem. - 糖質制限というと，28日（土）の昼に久しぶりにサンドイッチを食べてみました。その後地下鉄に乗ったのですが，猛烈な睡魔に襲われ，手に持っていたスマホを落としそうになりました。その睡魔の蕩けるような甘美さったらありません。新幹線とか飛行機だったら絶対に眠り込んでいたでしょう。
糖質制限に慣れてしまうと，食パン一枚が強力な睡眠導入剤として作用するのだということを改めて認識しました。 - 7月12日のこのコーナーで「糖質制限を続けたら歯茎が成長しているみたい」というレポートをお寄せいただいた方から，さらに衝撃の報告が！
ひのえうま♀です。「目の次は歯，その次は〇〇」というのは初老期に「ダメ」になる順番ですが，なんとこの方は「歯の次に目」がよくなっています！ こんな経験をした方，他にいらっしゃいますか？
わたしは二十歳くらいから視力が悪くなり、以来二十数年メガネに頼った生活をしています。最後に検眼したときの裸眼の視力は左右とも0.02ほどだと思います。自動車を運転する場合に使用しているメガネの屈折率は-3.75で、矯正視力1.0。普段の生活（家事や仕事）では度が合わなくなった屈折率-3.25のメガネをかけていました。（このメガネでの矯正視力は0.5程度）
先日、このメガネのまま気づかずに外出し、買い物をしました！ 近視でない人には想像つかないと思いますが、度が進んでメガネを換えてから以前のメガネで「普通に見える」という経験は初めてだったので、ほんと うに驚きました。
なぜ以前のメガネで自動車の運転や買い物に不自由がないほどに視力が回復したのか？
ここ半年の生活で変化があったことと言えば「糖質制限」と「ビールをやめて赤ワインにした」ことくらいです。（ビールをやめたといっても糖質オフ飲料：赤ワイン＝2：4（アルコール量比）ほどで、赤ワインはアルコール度数10％、720ｍｌで298円の 安いもので、ほぼ毎日ボトルの半分は飲 んでます。）
赤ワインのポリフェノール（アントシアニン）には視力向上・肝機能向上作用があると言われていますが、それらを栄養補助食品として摂取したことは ありませんでした。
視力が良くなったのは気のせいかもしれないのですが、少しでもこの状態が維持できるよう、できれば更に視力が回復するようwebで見つけた「視力 回復トレーニング」をさっそく始めました。相当近視が進んでいる（屈折率-3.75）ので裸眼で運転できるようになるとは思いませんが、欠かさず一年間トレーニングすれば家事や仕事をメガ ネなしでできる程度には回復する可能性があるようです。
歯茎が成長したことといい若干でも視力が回復したことといい、従来は「ありえない」と思われていたことが糖質制限をす ることによって「気づいたら変わっていた」のは、わたしにとってはミラクル、人体の不思議です！
2012/07/27
【14:30】
- バイク転倒事故で全身をすりむいた22歳の男性患者さんを治療中です。いかにも22歳という感じのチャラい雰囲気のお兄ちゃんですが，こんなことを言っていました。
今，介護の仕事をしているんっすよ。これが本当に面白くて，人の役に立っているのがわかるからすごくやりがいがあって，こんなに自分に合っている仕事があるなんて思ってもなかったっすよ。見た目で「こいつ，チャラ男だな」って偏見を持っちゃダメってことですね。
本当は，そろそろ仕事につけって言われて，なんでもいいやって手当たりしだいに面接を受けてみて，受かったのが今の職場なんですが，この仕事につけてよかったって感謝しています。
問題はやっぱ給料かな？ 生活するのにやっとだもんな。不満なのはそれだけっすね。
それにしても，こんな性格のいいお兄ちゃんが「給料が安くて続けられません」なんてことになったら，それこそ国家の損失ではないかと思います。
【12:30】
- 米軍のヘリ，オスプレイについての薬剤師さんからのメールです。
オスプレイ(MV-22)のリスクについて：10万時間あたりの重大事故発生率
- オスプレイ(MV-22)の・・・1.93回
- 現在米軍基地に配備されているヘリコプター（CH-53D・１９６９年生産）・・・4.15回
つまり、現在基地で使っている４０年前に作られた古いヘリをさっさと新しいオスプレイに置き換えた方が近隣住民は安全になるんですね。
そうじゃなけりゃ米軍だって使いませんよね、墜ちたらまず死ぬのは自国の兵士なんだから。 - 【レディー・ガガ ロバート・ロドリゲス監督『マチェーテ』続編で女優デビュー！"ラ・カメレオン"役のポスターも公開！】
ロバート・ロドリゲスファンの皆様ならきっと，ウォオオオオ，ｷﾀ――(ﾟ∀ﾟ)――!! と歓喜の声をあげたことと思います。私も（心の中で）叫びました。しかも，あの《マチェーテ》の続編！ これを叫ばずに，いつ叫べというのでしょうか！
【11:30】
- 下記の「糖質制限が広まったら糖尿病患者そのものが減少するだろうから，糖尿病学会は困るだろうなぁ」と書いたのを受けて，次のようなメールもいただきました。
そうそう、そーいえば糖質制限が広まるともう一つものすごく減って大変な事になる薬がありますよね。
●「リピトール」（あと血圧系もかなー）
これ売れなくなると大変だから薬屋すごいネガティブキャンペーンやるんじゃないですかねー（だから呼名を変えてごまかす！）
かくいう私も165cmで78kgまで体重がいって糖質制限初めて今68kgです。内科の主治医に正直に今月1月飲んでないから採血して結果みてよーとこの前、血を抜いてきたところです。
あとアロチームとアムロピジンも飲んでますが血圧も最近安定して低いのでアムロピジンをやめられるかもねーと言ってます。
【10:30】
- 【極端な糖質制限は健康被害をもたらす危険がある】
この読売新聞の記事についてのメールです。素人さんに笑い飛ばされています。たま～～にメールする「非医療従事者＠ソフト屋」です。糖尿病学会にとっては「糖尿病なんて糖質制限するだけで治るんでしょう？」という知識が広まるのは，一番困っちゃうのです。そもそも，人々が普通に糖質制限するようになったら，糖尿病患者がいなくなりますからね。
いやーお尻に火がついてますねーーこれは笑っちゃいますよね。確かに何にしても極端はまずいと思いますが～～～～
そもそもそーと頑張って糖質排除したって結構糖質はとちゃいますよね。良く考えると今までの米、パンを食べているのが極端に糖質が多いと考えない根拠を示してから言った方がいいですよねーーー
ちょっと視点替えて、そろそろ「糖質制限」て呼名が変ってパラダイムチェンンジが起きるといい時期なんじゃないかと思います。
湿潤治療も湿潤とかうるおいとか言い出したタイミングぐらいで乾かさないではなくて、傷が治るに最適な状態にコントロールするってのが皆に浸透していったように感じてます。（勝手に感じている）
で糖質制限も制限じゃなくてその人ごとの最適な糖質量をコントロールしていくとの発想にかわっていってほしいものです。
【06:00】
- 奈良市の田中泌尿器科医院 人工透析センターとみがおか／松原 博先生から，「大阪市内の大病院，アトピー性皮膚炎の治療で有名な小児科，皮膚科からさじを投げられた3歳の顔面湿疹が，３日で治っちゃいました」という衝撃の症例報告をいただきました。
素晴らしい治りっぷり，治しっぷりです。お見事！
何より，大病院を始めとする専門機関で治せなかった湿疹が，泌尿器科医院で治っちゃうというのが痛快です。
というわけで，このような症状にお悩みの方は，ものは試しと松原先生に相談するのもいいかもしれませんね。 - 「プラスモイストP取り扱い薬局一覧」に，神戸市中央区のファーコスかみつつい薬局を追加しました。
- 神奈川県にお住まいの方に肺がんが見つかったそうで，メールをいただきました。その内容を要約すると次のようになります。
このような方の希望を叶えてくれる先生，いらっしゃいましたら，お手数をお掛けしますが私にメールでご連絡いただけないでしょうか。よろしくお願い申しあげます。- 手術や抗癌剤等標準治療は受けないことを決めています。
- ガンはストレスが最大の要因であろうとの考えからまずはその改善を考えておりますが、それプラスやはり何か直接ガンに作用するものは無いかあれこれ２ヶ月ほど様々な情報を調べております。怪しげな健康食品や健康法等もとりあえず先入観を捨てじっくりと調べ、冷静に理論的に納得できるか出来ないかの判断を重ね、最終的に糖質制限に行き着きました。
- 糖質制限によりガン細胞の増殖に必要なブトウ糖を制限すると共にケトン体そのものにも抗癌作用が期待できそうな動物実験もあるとの事で、糖質制限が現時点でもっとも理論的に確実性のある方法だと考えました。
- せっかくなのでその経過を医学に役立ててもらえないかと考え，定期的に血液検査やCT検査をしてくれる「糖質制限に理解ある医師」を求めています。
- 標準治療を受けないことによるトラブルは一切医師に問いません。「面白そうだねぇ～」とこっそり（？）協力していただけるようなお医者さんを希望します。
- 癌があるうちはその病院に迷惑がかからないよう名前等は絶対に出さないようにしますし、めでたく癌が消えた暁には病院側もそのデータを活用していただいて結構です。
- 神奈川県全域，東京都内の病院でしたら通院します。
- 数週間前，病院の医局で数人の外科の先生が雑談していましたが，そのうちの一人の話が耳に入りました。どうやら，30代半ばという若さなのに肥満と高血圧に悩んでいるらしいのです。そこで私がでしゃばって話に割って入ったわけですよ。
- 実は私，数カ月前まで70kg，ウエスト79cmだったけど，今は59kg, ウエスト73cmです。
- 方法は簡単で，主食（糖質）を食べない，とそれだけ。
- 唐揚げも焼き鳥も好きなだけ食ってよし。お酒も蒸留酒なら好きなだけ呑んでよし。
- カロリー計算は不要。運動も不要。
- 嘘みたいに思われるけど，多分嘘みたいに痩せられると思う。
そして今日，病院で顔を合わせたら，なんと6キロ痩せちゃったそうで，顔も小顔になっていたし，何よりウエスト周りがすっきり！ 「食事といえば飯を腹いっぱい食って・・・」と米に執着していた頃の自分がバカみたいです，と笑っていました。 - 【まさか油絵をタイプライターで描くとは…色彩豊かな作品いろいろ】
どれもこれも非常にクオリティの高い美しい絵です。しかし，「タイプライターでもこれだけの絵が描ける」というのと，「タイプライターだからこんな絵が描けた」というのは大違いです。作品の価値と，その作品を生み出した手段（例：絵筆かタイプライターか）は本来無関係だからです。
そういう意味で，この美しい「タイプライター絵画」が独立した作品として生き残れるかというと，ちょっと厳しい気がします。タイプライターでしかできない表現方法を生み出したわけではないからです。
2012/07/26
【08:30】
- 兵器と民生品の設計思想の違いに関してのメールです。
そう言えば、以前読んだ本（ソフトウェア関係？）にこんな記述があったのを思い出しました。結局，軍隊とか基地ってやつは，平和時には迷惑組織であり迷惑施設なんですよ。その点では，墓地とかゴミ焼却場と同じ。そして多分，原発も同じ。第二次世界大戦中、日本軍と違って米軍はパイロットの救出に全力を尽くしたが、それは人道的見地ではなくパイロットの養成に必要なコストと時間を計算した上でのことだった、と。つまり、兵器では手段としての安全や、結果的な安全はあっても、安全自体が目的とはなり得ない、ということなのでしょうね。
軍事技術を民生転用する場合、十分注意すべきポイントでしょうね。
でも，どこかに墓地を作っとかないとそこらに死体を放置するしかなくなるし，ゴミ焼却場がないとゴミだらけです。軍隊も普通はいらないけど，軍事力で威嚇してくるおバカさん国家が隣にある以上，こちらだけ軍備ゼロにできません。だから，どっかに軍事基地を作るしかありません。オスプレイはその一部に過ぎません。
だから，墓地やゴミ焼却場同様，迷惑施設として割り切るしかないような気がします。
例えば，自宅の隣が墓地になるとして，絶対に嫌なら引っ越すしかないし，その場合はお寺から引越し費用を出してもらうしかありません。でも，そこから出て行きたくなかったら，税金を安くしてもらうとか，迷惑料をもらうしかありません。
これは原発だろうと米軍基地だろうとオスプレイだろうと暴力団事務所だろうと，原則は同じです。
【06:00】
- 講演用のスライドをマイナーバージョンアップしました。最新版は7月2５日作成のものです。ご覧になりたい方は本名，所属を明記してメールでご連絡下さい。
なお，以前ダウンロードしたことがある方は同じアドレスからダウンロードできますのでご利用下さい。
また，同じアドレスから，昨日の「傷の治療／褥瘡のラップ療法 院内勉強会」に使用したスライドもダウンロードできるようになっています。褥瘡部分はあまりに簡単すぎるため，参考にならないと思いますが・・・。 - あのイギリスの名宰相，ウィンストン・チャーチルが実はアメリカの海兵隊員だった，という奇想天外なコメディー映画，《チャーチルズ・ウォー》を紹介。
発想自体は悪くないしそれなりに丁寧に作られている映画ですが，イマイチ面白くありません。 - 指尖部損傷の治療中という方からメールをいただきました。
現在，湿潤療法での治療を受けています。ホームページを見て勉強にもなり治療に関して希望が見えてきたりと大変ありがたく思っています。この症例やこの症例を見るとわかりますが，かなり高度の指尖部切断，指尖部壊死でも指は復活・再生します。
症状としては骨の欠損を伴う指尖部の損傷(左手中指の爪の根元３分の１程度から先)です。
私は化学の仕事に従事しておりまして、業務中に被災しました。痛みよりも家族への申し訳なさ、そして化学企業では指先は鋭利でない機械で欠損したら切断がほとんどとなると教育されてきたので、もう技術者としての道は断たれたのではないかと絶望しました。
しかし病院で「時間はかかるけど指先として使えるように再生しよう」と告げられ、一瞬で生きる意欲が湧きました。
正直100%は信じられなかったのですが、夏井先生のホームページを見て実際に治っている方がたくさん居り、また仕組みがわかれば負担のない自然な医療であり、一筋の光明ではなく大きな希望の光となりました。ありがとうございます。（中略）
今まで研究対象や製品として見ていたものが、紙オムツを使った治療例をみて、自分の仕事も人の命や幸せに関わっているんだと思い知らされました。今回の怪我で先生のホームページを知り、まだまだ経験もない駆け出しの身ですが「人の幸せを考えられる技術者になりたい」という目標ができました。
人生の大きな岐路に一つの道を拓いていただきました。 - そういえば，『とりぱん』第13巻が発売されましたね。この本のおかげで，自宅近くや，通勤で毎日歩いている光が丘公園に，どんな野鳥がいるのかひと目で分かるようになりました。
元々，昆虫少年だったので昆虫は見れば大体わかりますが，最近ではそれに野鳥が加わったため，季節の変化が楽しめ，毎日の通勤がすごく楽しいです。まさに『とりぱん』のおかげです。
- 【なぜコロラド州で銃乱射が繰り返されるのか】
3日ほど前の記事ですが，「この事件後，SWATを待たずに現場に入り、できるだけ早く犯人を殺害するか取り押さえることになった」と対策を取ったそうで，コロラドの人々は「これで対策は十分」と安心しているのかもしれませんが，このあたりの「アメリカンな感覚」が理解不能です。
これを，失礼ながら「中国のメタミドホス入りミルク」に当てはめると，「ミルクを飲んだ赤ん坊が具合が悪くなったら直ぐに病院に搬送できるようにしたから，メタミドホス入のミルクは今まで通りに売ってよし」ということになるからです。アメリカンな人々にとっては，銃を手放す苦痛に比べたら，自分の子供が学校で撃ち殺される方がマシなんでしょうね。 - 昨日，このコーナーで書いた「オスプレイに安全性を求めるのはおかしい」について，こんなメールをいただきました。
オスプレイの件は同感です。事故のリスクをゼロにすることが不可能な以上、安全だけを論じても出口はありません。だから、民主党輿石幹事長が言う「（安全が確保できなければ）オスプレイが飛ぶことは許されない」という判断基準は非現実的です。以前読んだ本に書いてあったことですが，兵器と民生品は全く設計思想が異なります。民生品は「安全で，耐久性があって，使い勝手がよい」ことを念頭に置いて設計・開発しますが，兵器や武器ではそれらは無視して設計・開発するそうです。
そんな考え方ではなくて、便益とリスクのバランスを現状や代替案と比較し、社会的に許容できるか否かで判断すべきであり、それが政治の役割です。その際、継続的なリスク低減の努力や、想定外の危険が見つかった場合の説明や対策の確約を、米軍に求めることも必要でしょう。
なお、札幌美容形成外科の院長や朝日新聞などが行ったラップ療法批判は、得失を既存療法と相対比較するのではなく、もっぱらゼロリスクの物差しでラップ療法を否定しており、安全のみに立脚したオスプレイ批判と軌を一にするものです。
参考記事：マスコミにつくられた「オスプレイ恐怖症」、日本防衛のために本当に必要な議論を（JB Press/北村 淳）
戦車に乗り心地を求めるのはナンセンスだし，ミサイルや銃弾に耐久性を求めるのはさらにナンセンスです。ミサイルは一回使用が前提の使い捨て商品だからです。紛争地域が平和になったあとに「紛争期に埋められた地雷」処理が問題になるのも，地雷という武器は「刺激があったら必ず爆発する」ことを目的に製造されているからです。「期限付きで爆発しなくなる」機能を最初から組み込んでくれれば問題ありませんが，それでは地雷として意味がありません。
オスプレイもそういう「武器・兵器」の一つなんですね。安全性なんて最初から「アウト・オブ・眼中」の製品であり，オスプレイに安全性を求めるのはお門違いです。これは「暴発事故を絶対に起こさない猟銃」が作れないのと同じです。暴発しても弾が出ない設計とは，撃っても弾が出ない構造にするしかないからです。
つまり，何回かに一回は墜落事故を起こすのは最初から織り込み済みで，オスプレイの操縦桿を握る兵士も「操縦が難しくて，着陸するときにちょっと間違うと墜落する」ことは納得ずくで乗り込んでいるはずです（・・・そして多分，オスプレイに乗る際は危険手当が加算されているはず・・・）。 - 【犠牲者が37人だけなんてありえない！政府の対応に市民は強い不信＝死者200人説も―北京豪雨】
そういえば，1年前の「中国高速鉄道事故」でも，当局が発表した死者の数は最初は36人とか37人じゃなかったでしょうか。中国政府が望む「死者の数はこのくらいであってほしい」という基準値があって，それが40人弱なんでしょうね。多分，それより多くなると責任部署のお偉いさんの責任問題に発展しちゃうけど，40人弱なら責任を追求されないのかも。
2012/07/25
【11:00】
- 最近の「イジメ問題」についてのメールをいただきました。
最近の報道をみていてふと思ったのですが、「消毒（細菌撲滅）」と「いじめ撲滅」って似ていませんか？
人類が集団生活をしている以上、人間関係の中に何らかの差別が生まれることは避けられず，人はずっと差別し，差別されながら生きていたと思います。それを「差別は悪」として徹底排除する姿勢は，人類誕生以来ずっと共生してきた細菌達を「バイキンは悪」として滅菌しようとする姿勢にそっくりです。
もし，これを細菌の世界に置き換えたら「バイキンを一掃すべく強力な抗生物質を使ったら さらに強毒性の耐性菌ができちゃった」っていう状況ではないかと。
【06:00】
- 講演用のスライドをマイナーバージョンアップしました。最新版は7月24日作成のものです。ご覧になりたい方は本名，所属を明記してメールでご連絡下さい。
なお，以前ダウンロードしたことがある方は同じアドレスからダウンロードできますのでご利用下さい。 - 【ユーザ無視でニーズない電子書籍普及カギはiTunes？】
ハードはあるのに読みたい本がない，という状況が10年以上続いているのが日本の電子書籍ですが，問題はどこにあるのかを見事に分析している記事です。
個人的には，モーニングやビッグ・コミックの最新刊が150円くらいで全て読め，全ての新刊新書が400円くらいで読めて，データとして保存もできるのならすぐにでも電子書籍末端を買っちゃうんだけどなぁ。 - 私は毎日必ずコンビニに立ち寄るコンビニっ子ですが，昨日，お酒コーナーで発見したのがアサヒチューハイ スパークス 刺激的ストロングドライ
です。これも糖質ゼロの缶酎ハイなんですが，この手の商品としてはびっくりするほど甘くありません。それなのにアルコール度数は9％と高く，どちらかと言うと日本酒やワインのアルコール度数に近いです。
先日，「糖質ゼロの缶酎ハイってどれも甘過ぎない？」と書きましたが，この「甘くなさ」には意表を突かれました。飲み過ぎないようにしないとマズイぞ，この飲みやすさは！ - 三重県の救急救命士の方からの糖質制限についてのメールです。
2月から継続中のダラダラ糖質制限の報告です。身長は168cmで
体重（kg） 73 68 67 62 体脂肪率（％） 26 23 22 16 ジーンズ（インチ） 34 32 31 29
最近は体が軽いので、運動が楽しくなってきました。これまでは絶対無理だった約1時間のランニングが趣味になってきました。運動を始めてからは劇的に体脂肪率が落ちてきました。独学のベアフットランニングが気持ちいいです。
持病の腰椎椎間板ヘルニア（手術歴あり）による腰痛も影を潜め、イボ痔も全く忘れてしまいました。
先日は、一泊二日の三重～東京間ドライブ（約1000km）に行ってきました。昨年は食後の眠気と格闘しながらの疲労困憊ドライブでしたが、おにぎり・パン・ラーメンetcのSAPA飯に目もくれず、ナッツ類・ノンシュガーガム・ブラックコーヒを口にしつつ運転しました。
助手席の妻が不審がる位に疲れ知らずで、眠気とも全く無縁でした。長距離ドライバーは是非糖質制限して欲しいです。
ちなみに夜はわざと糖質（中華街でビールと天津飯）を入れてみました。案の定心地よい眠気に誘われ、翌朝までぐっすり眠れました。 - 札幌美容形成外科 院長ブログについて，【火傷の治療日記】の管理人さんからメールをいただいました。
最近話題に上がりませんが、例の札幌美容形成外科院長のブログが「喧嘩に強くなる」の記事で更新されていましたのでさっそくコメントを2回連続で入れさせて頂きました。札幌美容外科の院長先生の「喧嘩に強い」姿，見てみたいです！
もちろん1番・2番で現在承認待ちです。あなたのコメントは管理者の承認待ちです。これで常連の「さくらんぼ」さんや「なっちゅさん」のコメントで返事を書いていれば完全に逃げた事になります。
2012年7月24日 9：14PM
ご自分の記事で、違う意見のコメントがたくさん入っても無視するのが「強い精神力」と言えるのでしょうか？
間違った意見を記事にしてそれに意見をされても逃げる事なく、恥ずかしいと思う気持ちを持つ事の方が余程大切ではないかと思います。
あなたのコメントは管理者の承認待ちです。
2012年7月24日 9：22PM
追伸
ちなみに私のブログでは、考えが違う意見のコメントにもちゃんと返事していますし、自信がある分、逃げて返事もできないクソ医師とは違うとコメントしています。
私はいつでも表に出てお話しさせて頂いても良いですよ。もちろん夏井医師も同伴されると思いますが。
せっかくブログを出されているのですから、逃げずに返事を頂けるととてもうれしいです。
これで何が「喧嘩に強くなる」でしょう。笑わせて頂けます。 - 【＜国産ピアノ＞１００年前の音色復活 福岡】
ううむ，100年前のピアノか・・・。私は弾きたくないな。基本的にピアノは消耗品だからです。練習すればするほど弦（ピアノ線）が切れて張り替えないといけないし，アクションのフェルトも新しいのに代えないとすり減っちゃうし，ペダルもどんどんガタがきます。
ピアノは精密機械であり，数えきれないほど多くの部品から成り立っている工業製品です。100年前のピアノを珍重するのは，20年前のパソコンを懐かしがるのと同じじゃないかと思います。
もちろん，ショパンを愛するなら一度はプレイエルのピアノを弾いてみるべきだし，リストの『ラ・カンパネラ』の革命性を知るためには，当時のイギリスアクションとウィーンアクションのピアノを弾き比べるべきです。でも，ショパンが夢見た理想の響きが，当時のプレイエルピアノだったかというと，それは別問題なのです。
同様に，ベートーヴェン時代のピアノの貧弱な響きが，ベートーヴェンの理想の響だったとは考えにくいのです。復元された当時のピアノで演奏したベートーヴェンの最後のソナタ（第32番 Op.111）を聞いてみると，クライマックスの響きは良く言えば「透明で軽やか」，悪く言えば「輝きにも重厚さにも欠け」ています。少なくともこの曲に関しては現代ピアノで聞きたいです。 - 【批判高まる中国式「国民教育」＝政府高官の子どもは「洗脳」避け国外脱出】
「この本に書いてあることだけが正しい」と教えるのが洗脳，「この本に書いてある間違いが見つけられる」ようにするのが教育。
なぜ「常識」を学ぶかというと，その常識のどこが間違っているのかを探るためには，まずその常識を知らないといけないからです。非常識な発想は，徹底的に常識を学ぶことからしか生まれません。 - 「オスプレイ」は民間旅客機ではなく，武器である。武器とは攻撃性とか輸送力とかそちらを最優先に作られるものであり，安全性とか操縦性とかは二の次になる。このあたりが民間飛行機との最大の違いで，そもそもの設計が違っている。だから，「オスプレイ＝武器」に安全性を求めるのは，多分お門違いだろう。それは「お肉や魚や野菜はよく切れるが，人間の指だけは絶対に切らない包丁」を求めるようなものだ。
となると，現実的な解決策としては，オスプレイを配備した基地周辺の税金を安くする，基地周辺から引っ越す人には引越し費用を出す，訓練飛行ルートには住みたくないという人には引越し費用を出す・・・というあたりが妥当という気もする。
現時点で「オスプレイ配備絶対反対」を実現させるとしたら，在日米軍を全て日本から追い出すしか選択肢はないし，それを実現するためには「日本を日本だけで守るためには何が必要か」という根本から国家システムを作り変える必要が出てくるはずだ。つまり，今日や明日に解決できる問題でなく，数十年をかけて慎重に事を運ばないとヤバイ状態（例：日本が中国に占領される）になる可能性すらある問題だと思う。「米軍は日本から出ていけ」と叫ぶだけでは済まないのだ。
そうであれば，「武器とは本来安全ではないものだ。その武器を配備するのはアメリカ軍の判断であり，突き詰めれば日本の防衛問題にぶつかる。安全でない武器を押し付けられるのは日本としては不本意だけど，その不本意感はお金で解決するのが最も現実的。現実的な危険度はお金に換算できるから」というあたりになる気がする。
2012/07/24
【08:30】
- いつもの「火力発電所技術者」さんからの糖質制限メール。
私は外食での手軽な糖質制限に、カフェテリア形式の定食屋（具体的にはフジオフーズの『まいどおおきに食堂』）を利用してます。方法は、今年3月までいた石岡第一病院の近くに「いしおか食堂」というカフェテリア方式の食堂がありましたが，この系列店だったことがこのメールで判明しました。
- 糖質の多い料理（肉じゃが、コロッケ、餃子等）は避ける
- レーンの最後のレジでは米飯を頼まない
という単純なものです。ただ、食材の糖質と違って調味用の砂糖は見ただけで判らないので、甘い味付けだと判ったものは次回から避けるようにしています。ちなみに先日の夕食は、玉子焼、塩サバ、冷奴、オクラ、納豆、味噌汁でした。糖質制限としては完璧ではないと思いますが、米飯のカットなどで少しでも糖質低減できれば良いと考えて気楽にやってます。
気のせいかもしれませんが、夕食を糖質制限すると夜食が欲しくなりません。 - 【フォアグラ、罰金覚悟で提供も ７月から禁止の米、訴訟など反発拡大】
こういう記事を読むと，カリフォルニア州はお馬鹿だなぁ，と思ってしまいます。この論法でいったら穀物栽培は全て止めなければいけなくなります。現在，栽培されている稲も小麦もトウモロコシも全て原種とはかけ離れた植物で，大量の肥料と品種改良で種実を無理やり肥大化させられた状態であり，これは「無理やり大量の食料を胃袋に流し込まれて脂肪肝にされたガチョウ」と変わりません。フォアグラ用にガチョウを脂肪肝にするのが残酷なら，脂肪肝のように太らされた種実（植物の生存にとっては本来意味がない）を無理やり作らせる稲・小麦・とうもろこしの栽培も残酷な行為です。
アメリカンな人々はなぜこんな当たり前のことに気が付かないんでしょうか。
【06:00】
- 「背部全体の深い熱傷治療例」を追加。治療期間はちょっと長いですが，結果的に，これほどの面積でも保存的治療で上皮化し，しかも瘢痕拘縮は起きないことがわかります。しかも，受傷から7ヶ月経過して初めて「この症例はⅢ度熱傷でなくⅡ度熱傷だった」ことが判明しています。実に多くのことを教えてもらった症例です。
ちなみにこの患者さんは，2011年3月11日に手術予定でしたが，友人のアドバイスで3月1日に当科に逃げてこられました。そのまま手術を受けていたら，手術室で意識のない状態であの [3.11] の大震災の直撃を受けていたのです。 - 「熱傷を湿潤治療している医師」に，奈良県生駒市の田中泌尿器科医院 生駒診療所／松原 博先生にも加わっていただきました。ありがとうございます。
- 【ネアンデルタール人は野菜好き？】
「肉食でなければ草食」，「草食でなければ肉食」というのは現代ヨーロッパ人の食生活をベースにした二元論であって，バイアスかかりまくりではないかと思います。この記事に書かれている情報だけで「ネアンデルタール人は草食だった」とは言えないし，「ネアンデルタール人は肉食だった」とも言えません。
例えば「歯石からデンプンと炭水化物が見つかったから，ネアンデルタール人は植物を食べていた」という部分にしても，［歯石からデンプンが検出された ⇒ デンプンを食べていた］という解釈以外に，［歯石として残りやすいのはデンプンだけだった］という解釈も可能なんですよ。 - 昨日から読み始めたのが『忘れ去られたCPU黒歴史 Intel/AMDが振り返りたくない失敗作たち』
です。最初の章の最初のページを開いたら，"Katmai", "Coppermine", "Mendocino", ",Deschutes", "Slot 1", "Socket 370" などの名称を見てすごく懐かしくなりました。あの頃，ダイ構造とかCPUの設計についての記事を熱心に読んでいたんだっけなぁ。
- 【＜震災がれき＞大分県で受け入れ説明会、賛否分かれる】
大分県民が拒否する瓦礫に囲まれて生活している東北人はたくさんいるんですけどね。所詮，他人ごとなんでしょう。
2012/07/23
【16:30】
- 下記の「糖質制限で減量中」の患者さんですが，しみじみとこんなことを言っていました。
ご飯とか麺類とか，腹持ちが悪いというか，食べるとその数時間後に必ずお腹が空いてくるため，どうしてもそこで食べないといけなくなって，結果的にご飯を食べていると大量に食べないとダメな体になっていたような気がします。食べて空腹になって，空腹だから食べて，その後また空腹になっての連続です。
糖質制限をすると肉や油を摂ってご飯を食べなくなりますが，自然にお腹が空かなくなるため，「空腹を満たすための食事」を食べる必要がなくなり，ご飯を食べていた頃より食事量が減ります。これなら自然に痩せられるし，痩せるのが当たり前です。
腹持ちの悪いご飯を食べて太ってしまったんですから，バカみたいですね。
【11:00】
- 7月20日のこのコーナーでちょっと書いた ［通院中の肥満体型の下腿潰瘍］ の患者さんですが，糖質制限開始から2週間弱で体重が ［126kg⇒114kg］ に減ったそうで，腹囲は見た目にも明らかに変化しています。
彼の奥様は「ご飯を食べないだけで，お肉も唐揚げもガンガン食べているのにこんなに痩せられるんだ」と驚いているそうです。
【10:00】
- 今日も朝から熱傷患者さんのオンパレードです。先週土曜日に炊飯器の湯気で両手指に熱傷を受傷した1才児が受診されましたが，2度の浅い熱傷で，5日か6日で痕も残さず治るタイプです。しかし，最初に受診した近所の皮膚科では
というような説明を認め，親御さんがすっかり不安になりネットで調べて・・・といういつものパターンです。
- 深さはわからず，今後深くなるかもしれない。皮膚移植が必要になるかもしれない。
- 跡が残る可能性が高い。
- 治っても傷痕が突っ張って動かなくなる可能性があるかもしれない。
上記のような ［医者自己防衛的・過剰防衛的・大山鳴動ネズミ一匹的］ 説明をされると患者さんが不安になり，その結果，当科に患者さんが来てくれます。ありがたいことです。
【08:30】
- ある内科の先生から，糖質制限をしたらレントゲンに著明な変化が！ というメールをいただきました。
糖質制限ネタでまたひとつご報告させていただきます。
先日職員健診で、なにげなく胸部レントゲン写真を撮影してもらったところ、以下のような変化が認められました（すべて約半年前の写真との比較）。- わずかにうつっている腹部のラインが明らかに細くなっていた。
- 心陰影がCTRで10%近く小さくなっていた。
- 横隔膜が下降し、肺が明らかに大きくなっていた。
まるで別人の写真かと思うくらいの変化でしたが、当然と言えば当然なのかもしれません。何事も自分で経験することがいかに大事かということを改めて思い知らされました。
今月に入って体重がほぼ定常状態（身長165cm、5ヶ月前77.2kg→現在64kg前後）となっていますが、糖質制限は続けております。（目標は腹筋割れです）
【06:00】
- 以前報告した「78歳 Ⅲ度熱傷 30％」で使用した治療材料について「探すのが大変」というご意見をいただきましたので，このページにまとめました。
- 『オアシス農業起源論』についてのレビューを追加。なぜ人類は穀物栽培を始めたのか，どのようにして穀物栽培は始まったのかに迫る好著です。
- 本サイトにも糖質制限の入り口を作り，基本情報と参考図書をまとめました。
- 膨大な内容ながら，あまりの面白さに2日ほどで一気に読んでしまったのが『女性のいない世界 性比不均衡がもたらす恐怖のシナリオ』
現在，中国やインド，その他の国で生まれてくる子供の男女比が男性ばかり多くなっていて，それは息子に家を継がせたいという社会の風潮以上に，実は医学の進歩がそれを強力に推し進めた様子が克明に描かれています。そして，過去の人類の歴史に何度も登場した「男ばかりの社会」は常に暴力と犯罪に彩られてきたことを説明し，その原因が何であり，それが犯罪多発国家アメリカを作り，インドや中国の「キレやすい愛国青年集団」を生み出していることを立証していきます。
ちなみに，男子出生過剰状態から脱却（＝男女の出生比がほぼ同数）できたのは現時点では韓国一刻のみだが，なぜそれが可能になったのかという分析も面白いです。 - 糖質制限についてこんなメールをいただきました。
私は沖縄県出身なのですが、糖質制限をしていて気がついた事があります。ブログにも記事として載せましたが、沖縄の長寿には、沖縄のお米がマズイ事にあるのではないかと。
沖縄の食生活は、お肉お魚満載！年がら年中天ぷらなどの脂っこい物食べてて、これが健康になる秘訣だとはどーしても思えませんでした。でも、お米がマズくてお肉とかお魚とか食べてたんならOKだったのかと、思ったんです。
それで、記事にするため少し調べてみたら今は女性だけなのですね寿命が長いのは…これは私の考えですが、今までマズイお米を食べていた沖縄の人は(特に男性)お米に関してこだわりがあり、現在は沖縄にも美味しいお米が流通しているのであろうと思われます。実際、私の父や兄もお米に関しては敏感でした。それが寿命を格段に下げてしまったのかと。後、ビール消費量が東京都の次、全国2位でした。きっとこのまま行くと、女性も短命になるのではないかと思います。
私は糖質制限を始めて今日で41日目になりますが、自分がどんどん若返っていくような感覚です。お腹が空かないので、今では1日1食になりました。体重は理想の体型になったら測ろうとお楽しみにしてるので分かりませんが、どんどん痩せてるのは分かります。身体が軽くて疲れなくなり、変な時間に眠くなったりもしなくなりました。最初は半信半疑で、お腹も空いていたので、今までこんなに食べた事ないくらいお肉食べてて、これで痩せんの～嘘でしょ?と思ってたんですが、それでも痩せていき、暫く経つとお腹も空かなくなって、少し食べただけで満腹。あのお肉のカロリーとか脂質とかもどこいっちゃったんでしょう。不思議です。
私は沖縄の人間なので、限りなく縄文人ですこぶる糖質制限が合っているようですよ。
2012/07/20
【12:30】
- 7月11日のこのコーナーで東京女子医大病院から逃走してこられた患者さんについてちょっと書きました。その後の経過はいつものごとく順調ですが，このサイトを見て糖質制限に興味を持ち，1週間前から「とりあえずご飯を食べない」ようにしてみたそうです。ちなみに，見事な肥満体型の40代後半男性です。
「先生，本当に痩せてきたんですよ。気がついたらズボンが緩くなっていて，ベルトをしないとずり落ちちゃう状態です。しかも，ご飯を抜いたらお腹があまり減らないし，食後に眠くもなりません。自分がまさか本当に痩せると思ってなかったです。そして何より，かみさんがびっくりしています」 - 下記の「日本酒摂取後の血糖変化」を寄せていただいた方からの補足メールです。
確かに今回パンを食べた後の眠気は大変強かったですね。「軽食」をググってみると「簡単ですぐに食べることができる軽めの食事のこと。サンドイッチや ハンバーガー、おにぎりなどが該当する」というような定義が見つかります。おにぎり，うどん，たこ焼き，カップ麺，サンドイッチ，スナック菓子などは確かに簡単に食べられる食べ物ですが，どれもこれも「炭水化物の塊」ですから食後の血糖は半端でなく上昇します。まさに「量とカロリーと腹持ちは軽量級／血糖上昇は重量級」ですね。
それとカロリーで言えばいつもの昼食より多く摂っているのに16時ごろには腹が鳴ってしまいました。ここでまた軽くおにぎりでも、なんていってしまうと雪だるま式、糖質が糖質を呼ぶということになるんでしょう。
パンやおにぎりは通常軽食として扱われますが、すぐ腹が減る点では軽食ですが血糖値で見れば最重量級ですね。
【11:30】
- 先日紹介した糖質ゼロの純米酒「福正宗 純米 ゼロ辛
」を飲んでみて，実際に血糖値の変動を測定してみました，というメールをいただきました。体を張った貴重なデータ，ありがとうございます。
ZERO辛についての報告ですが、その前に私の耐糖能についてお知らせします。
通常はスーパー糖質制限ですので血糖値が150を超えることはほとんどありませんが、時々糖質を多めに摂って自身の耐糖能の状況を確認しています。今回は7月18日昼食時に確認しました。
ちなみにHbA1c5.5前後（JDS）過去最悪時9.8、スーパー糖質制限2年間実施です。
摂取品目：総菜パン（たっぷりコーンマヨ×１、ミックスサンド×１ 合計炭水化物量 約58ｇ）。セブンイレブンにて購入、炭水化物量は成分表示から引用（糖質量の表示なし）時間 摂取前 30分後 60分後 90分後 120分後 150分後 180分後 210分後 240分後 血糖値 112 122 163 210 182 175 111 85 92
さて、いよいよ日本酒の比較です。
【方法】：空腹時にそれぞれの日本酒を360mlずつ、約5分間かけて摂取した。なお、6pチーズ2片も同時に摂取している。
【測定結果】：銘 柄 推定糖質量計 摂取前 30分後 60分後 90分後 120分後 白鹿 淡麗辛口 約16g 108 133 129 115 109 ZERO辛 9.72g 109 116 101 90 93
【考察】：測定前の予想でZERO辛の血糖上昇値は- 糖質含有量が約1/2
- 質（マルチトールなどが主成分）のため1/2
結局、主食を摂った際の上がり具合に比べたらそう気にしなくてもいいと思えますし、主食さえ摂らなければ事態は深刻化しないように思えるんですが…。
なお私見ですが、味については過去に発売された糖質0の日本酒よりは日本酒らしいが、本格清酒とは言い難いと思います。でも、飲めるお酒が増えたのは文句なくいいですね。
【11:00】
- 今日の朝紹介した「人工甘味料」の情報に正しくない内容があります，というメールをいただきました。
本質ではない些細なことですが、下記メールの内容は間違いが多いように思います。
ステビアと甘草は別物です。甘草にエフェドリンは含まれていないと思います。
「これらの分子構造、化学を多少かじった人間なら、一見して(毒)だという事がわかります。食品というより、プラスチックに近い物質で、代謝されないからカロリーが無いんですね。」ここも、どの人工甘味料について言っているのかわかりませんが、プラスチックに近い物質がどれかわかりません。
【参考】
甘味料
【10:00】
- 交通事故による広範囲の擦過傷のお子さん（8歳）が通院中ですが，夏休みの自由研究のテーマが決まっちゃいました。「私の傷の治り方」です。
患者さんのお母さんに湿潤治療の原理と治り方を説明したら，「ということは，傷が治る様子を毎日デジカメで撮影して，あとは傷が治る説明を書けば1週間で自由研究完成ですね。それならすぐにできちゃいます！」とのことで，とても嬉しそうでした。
お母さん，ナイス！
【06:00】
- 「外傷を湿潤治療している医師」に，茨城県北茨城市の北茨城市立総合病院 外科／目黒由行先生にも加わっていただきました。ありがとうございます。
- 糖質制限では「甘味＝人工甘味料」ですが，その人工甘味料についてのメールをいただきました。
多くの低カロリー・ノンカロリー商品に添加されている(アセスルファム・スクラロース等)の人口甘味料。砂糖の数百倍の甘味があります。カロリーが無いゆえ、糖質セイゲニストにはありがたい甘味料と思いきや…これらの分子構造、化学を多少かじった人間なら、一見して(毒)だという事がわかります。食品というより、プラスチックに近い物質で、代謝されないからカロリーが無いんですね。私の感覚では，通常摂取量では［砂糖＋炭水化物］vs ［人工甘味料］の短期 & 長期毒性を比較すると，［砂糖＋炭水化物］のほうが危険だと感じています。2型糖尿病は糖質を摂取しなければ発症しないと考えられるからです。
冷たくしないとエグ味が消えないために，主に清涼飲料水・アイスクリーム等に使用されているようです。
ただ、動物実験での長期服用で、様々な害が見受けられており、人体への影響も未知数ですが…
砂糖(炭水化物)の弊害と人口甘味料の弊害を比べた場合、長期的には前者が顕著なのではとも思います。
しかし、砂糖の代替品としての人口甘味料に(ステビア=甘草)があり、これは甘味料としては安全なようです(砂糖の約200倍の甘さ)。ただし甘草も、エフェドリンが多量含有ゆえ、注意も必要。
何にせよ、安全と危険は表裏一体なので、自分の身体と相談しつつ、適宜選択すべきですね。
それと，たとえば糖質オフの缶酎ハイなどは甘すぎる気がします。つまり，人工甘味料は必要以上に使われています。なぜこんなに甘いのかというと，味を決めた人が「糖質食特有の過剰な甘さ」を基準に味を決めたからでしょう。
これは糖質制限をするとよくわかります。糖質制限をすると味覚が変化するため，少量の糖質でもすごく甘く感じるようになります。しかし，砂糖の甘さには中毒性・依存性があり，より強い「甘み刺激」を求めます。その結果，［糖質者の甘さの基準］は［糖質制限者の甘さの基準］より，極めて高くなっているはずです。
そういう糖質依存人間が決めたのが，現在の「糖質オフ缶酎ハイの過剰な甘味」であり，人工甘味料の含有量ではないかと思われます。逆に糖質制限を基準に考えると，
- 糖質制限をする
- 砂糖の甘味が必要のない味覚になる
- その味覚に合わせて人工甘味料の使用量を決定する
- 人工甘味料は少量で十分
- 短期的，長期的な人工甘味料の危険性が低減できる
となり，［砂糖・炭水化物オフ］ & ［人工甘味料最小限］となって，最も安全に生活できることになるはずです。 - ある先生からのポカリスエット情報です。
先日、大塚製薬のMRと話したとき、ポカリスエットの話題が出ました。彼が言うには、ポカリスエットはナトリウムが20mEqしか含まれていないので、脱水対策にはなりにくいのだそうです。
ちなみにOS-1には50mEqのナトリウムが含まれているそうですね。調べたらブドウ糖は1.8％～9g/500mLでした。他の製品に比べれば糖分は少ないように思います。
何でも、汗には下手すると80mEqものナトリウムが含まれるそうですね。建設労働者が手に塩を盛ってなめるのも分かる気がしました。OS-1は経口補液にはもってこいですが、値が張るのが欠点です。 - 塩入り飲料についての情報です。
塩入飲料についての日記があったのでこんなのもありますよ。熱中対策水です。甘味料に関してはＨＰに記載はないのですが、カロリー０の塩入り飲料です。レモン味がないものはあまり飲みやすいものではなかったのですが、レモンの味がついただけでかなり飲みやすいですよ。
熱中症の対策にスポーツドリンクよりよいと思い、うちはケースで買っています。 - 次は 「人類がなぜ糖質に執着してきたかつらつら考えている糖質セイゲニスト＠保健師」 さんからのメールです。ヨーグルトに関する栄養表示基準の秘密が！ なお，情報のネット公開については江崎グリコから了解を得ているそうです。
江部先生は著書・ブログの中でヨーグルトの位置づけについて、何度か態度を変えられています。
その結論（？）が最近ブログで書かれていました。曰く、ヨーグルトの糖質（炭水化物）表示の中味は、乳糖でもブドウ糖でもなく、乳酸であると。そして乳酸は、血糖を上げないであろうと結論しておられます。
小生、何故に糖質と分子構造が似ても似つかない乳酸が糖質あつかいなのか納得がゆかず、江崎グリコの某研究員に問い合わせてみました。すると、あっさり「法で決まっているから。」ということでした。それは健康増進法に基づく栄養表示基準です。つまり、【炭水化物】とのこと。
当該食品の重量から、たんぱく質、脂質、灰分及び水分の量を控除して算定すること。
【糖質】
当該食品の重量から、たんぱく質、脂質、食物繊維、灰分及び水分の量を控除して算定すること。
果糖やガラクトース等々、インスリン分泌を刺激しない糖質はいくらでもあるわけですが、表示上はもっとなんでもかんでもが糖質扱いなのでした。糖質セイゲニストとしては、「ブドウ糖およびその重合物」という表示にしてほしいのですが（笑。
ともあれ、ヨーグルトは腹持ちもいいですし、糖質制限の味方ということでよろしいかと思います。 - 【Buffaloからポメラの折り畳みキーボード採用Bluetoothキーボード】
ポメラニアンはスルーできないニュースです。テキスト入力マシンとしてはシグマリオンと双璧をなすポメラですが，DM20の打ちやすい折りたたみキーボードがタブレット用外付けキーボードに変身しました。
ただ，ポメラDM100を既に「タブレット・スマホ用Bluetoothキーボード」として使っている人間としては，［Aandroidタブレット & ポメラキーボード］の組み合わせは［ポメラ単体］より使い勝手が良くなるわけではないことを既に知っています。タブレット側のOS（Android OS，iOS）が備えているテキスト編集機能が貧弱・貧相だからです。そのため，いくらキーボードがよくてもタブレットは長文を書けるマシンには変身してくれません。
というわけで，私は［microUSB ホストケーブルアダプタ & USBタイプのSDカードリーダー］でスマホ側でデータをSDカードに入れ，それをポメラで読み込み編集，方式にしています。 - 【1台のグランドピアノから考えられる限りの方法で音を出した新しい演奏】
あの《4分間のピアニスト》のクライマックスを彷彿とさせるグループ演奏ですが，歌声は要らなかったですね。歌声はピアノと無関係ですから・・・。
2012/07/19
【15:00】
- フリーの編集者の方から本が送られてきました。『一生太らない体をつくる 噛むだけダイエット』
という本です。パラパラと読んでみた感じでは［30回噛んで食べる］＋［糖質制限］ということかな？
カロリー制限は意味がない，コレステロール制限はするな，炭水化物を摂らなくても人間は生きていける，サプリメントに意味はない・・・など，科学的に妥当な内容が並んでいるようです。
【12:00】
- 下記の「ソルティライチ」ですが，残念ながらかなり糖分が多いようです。
⇒http://www.beverage.co.jp/product/other/kitchen_s_litchi.html
上記の成分表を見ると「炭水化物は8.7g／100ml」とあり，含まれている糖質は「果糖，ブドウ糖」のようです。ちなみにポカリスエットの糖質が6.7g／100mlでしたからそれより多いですね。
【11:00】
- 塩入り飲料についての情報です。
通勤電車内の広告で見て気になっており、そこへ夏井先生のスポーツドリンクの糖分の記事を拝見して情報お送りいたします。7月5日発売とのことですが，どなたか飲んでみられた方はいらっしゃいますか？
⇒キリン 世界のKitchenから ソルティ・ライチ
まだ飲んだことは無く、どれくらいの糖分が含有されているかは不明です。塩分は、ナトリウム４５ｍｇ（１００ｍｌ当たり）配合とありますね。
【10:00】
- 先日，数十年もののアトピー性皮膚炎で受診された患者さんからのメール。
汗かきな体質なので、アトピーとあいまって例年夏は大変だったのですが、ワセリンとプラスモイストで何とかなるという心の支えができたため、今年は気が楽です。この記事にかぎらず，日本人には「米信仰」，「玄米信仰」があります。何しろこの国は「瑞穂の国」ですから，神話の時代から「稲＝神様」なんですよ。「玄米＝神の化身」ですから，玄米には聖なる力が宿っていると考え，それを大真面目で研究する研究者もいます。
さて、今朝の読売新聞に次のような記事を見つけました。玄米の成分が脂肪への誘惑を抑制する、という研究のようです。
…糖質制限のことを知るまでは、特に何も感じずにスルーしていただろうとは思いますが。
私も家族に白い目で見られつつ、プチ糖質制限実施中です。 体重が62kg→57～58kgに減少して、物心ついて初のヤセ体験を満喫しています。
玄米なんて単なる食材の一つなんですが，「食材の一つに過ぎません」なんて聞こうものなら烈火のごとく怒り出す人までいます。 - 昨日の岡田先生のメールに登場したOrthomolecularについて，ある内科の先生からのメールです。
指尖部損傷というか壊死の症例には僕もびっくりです。心強い症例開示をありがとうございます。私は基本的に，頂いたメールは余程のことがない限り，そのままの形で紹介するようにしています。
さて、１８日の記事中のorthomolecularについてです。先生にしてはやや軽率なのでは、と思いました。岡田先生がorthomolecularをどう思われようと自由ですが、それを特に先生のコメントを併記せずに転載しては、先生も同意見なのかと判断される危険性があります。
orthomolecularは僕の知る限りでは極めて論理的に診断治療を展開する療法です。サプリメントを使うせいで、いかがわしく扱われることが多いようですが。（笑）それでもめげずに、溝口先生を中心に難治と言われる患者さんを救うべく草の根的な活動で頑張っています。それこそパラダイム・シフトを根気よく待っています。つまりスピリットは湿潤療法と通じる所があると思うんです。僕も湿潤療法をやっていて他の医師から鼻で笑われて悔しい思いをした経験がありますので、もし１８日の記事をorthomolecularで頑張っている先生が見たら、とても悲しむと思います。
湿潤療法を実践しないでけなす医師に対して強硬な姿勢をとるのに、他の治療法は実践もしないで批判するの？なんて言われたらサイトの品格を落とすことになりかねません。
もちろん先生がご自分の言葉でorthomolecularは笑っちゃう！と表現されるならば別に文句はありません。転載だけですと先生の考えだと取り違えられてしまう危険性と共に、責任放棄とも取られかねません。揚げ足取りを狙っている人もいるでしょうし。なにしろ先生の影響力は絶大です。
これはどうかな，と思われることでも，もしも間違っていたら別の人から指摘が入って自然に正しい方向に意見が収斂していくだろうし，どうでもいいようなことでも，実は後になってみると貴重な情報が書かれていた，なんてこともあるからです。
今回のorthomolecularですが，生まれて始めてみた単語なので，それがどういう意味かもわからず掲載しています。否定も肯定もできるだけの情報はなく，ただ，右から左に情報を流しているだけですね。掲載しておけば，正しい知識を教えて貰える確率が高いですが，掲載しないでおくと一生知らないままです。ならば，掲載しないよりは取り上げたほうがいいかな・・・と。
【08:30】
- 耳垂部の粉瘤の治療についてのメールをいただきました。
湿潤療法にお世話になる機会があまり無く（ない方がいいのですが 笑）この時期虫さされにワセリン＋ラップを試してみて、ただ驚いている次第です。この方のような患者，素人が増えてくると，不勉強な医者は仕事がしにくくなるでしょうね。
１０日ほど前より左耳たぶの下後に粉瘤の様な物が出来、ドンドン大きくなって来たのでどうしようかと考えておりました。色んな方の話によると「麻酔が効かないので死ぬ程痛い」とか「そのままでも大丈夫」等々言われておりました。
（中略）前回と同じ外科医院にて処置して頂きました。夏井先生のHPにて知識を仕入れてますので、Drと看護師さんのやりとりが何となく判ります。
心配していた麻酔もDrの「それじゃなく２６Gで・・・」とか「浅く打たないと・・・」等の話に処置中も心の中で頷いていました。
昨日、かなりの猛暑でさすがにお風呂に入らないのはマズイと思いシャワーを浴びました。（中略）予想通り患部の絆創膏ははがれ切開した所に詰めてあったガーゼもとれてしまい、風呂上がりにどうしようと思案に暮れて・・・。
そのまま翌日の通院まで待つ訳にもいかず、思い切ってハイドロコロイド使用！と書いてある絆創膏（ケアリーヴ治す力 ニチバン）とやらを貼ってみました。で、また夏井先生のHPを拝見しました。
ガーゼを患部に詰めている時のジンジンとした痛みも無く、貰っている痛み止めも飲む必要が無くなりました。素人考え丸出しですが、「痛くない＝大丈夫→コレでOK！」と信じております。（中略）夏井先生のおっしゃっている「感染の兆候」らしき物も無く、快適なんです
【06:00】
- タイトルを見ただけで三文B級映画だとわかる《プテロドン 零式戦闘機VS翼竜軍団 》についてレビュー。日本兵のたどたどしい日本語がなんともトホホでございます。
- 糖質制限と塩分についてのメールです。
食事を振り返ってみると、野菜やお豆腐は味付け無しでおいしく食べており、実際は塩分不足なのかもしれません。最近、糖質制限の手始めに、ご飯の変わりにお豆腐をお茶碗に入れて食べていて、夫がご飯を食べる前でも食事風景に違和感がなくていいなーと喜んでいたのですが更に味が薄くても満足してしまうし、ますます塩分不足？
外出先で手軽に塩分を補給する方法として「塩味のローストアーモンド」を食べて、お茶を飲むというのはいかがでしょうか？ 私は糖質制限と汗疱と熱中症の対策を兼ねて、無塩のアーモンドから有塩のものへチェンジしようと思っていたところです。 - 昨日取り上げたスポーツドリンクの糖分（500mlに角砂糖10個分！）についてのメールです。
500mlのポカリスエットのラベルに「これには角砂糖10個分の砂糖が含まれています」って書いてあったら誰も飲まないでしょうね。
- 昔、ゴルフをしながら多汗と脱水症対策のため、ポカリスエットをがぶ飲みした糖尿病患者がいました。食塩摂取については良いのですが、高浸透圧性非ケトン性昏睡で救急車で運ばれて来ました。大塚製薬さんには悪いけど、ポカリスエットは、一般人には販売せず、健康なスポーツ選手専用に売って欲しいです。
- その事件があってから調べましたが、水分と塩分だけの補給には、トマトジュースくらいしか思いつきませんでした。ショ糖は０だそうです。果糖などが入っているようですね。
⇒http://www.kagome.co.jp/tomatojuice/nutrition/
トマトが苦手な方の対処法は、また考えてみます。昆布茶かなぁ。。。 - 食塩制限は「向いてるヒトと、向いてないヒトがいるので要注意」と御教授していただけますと幸甚です。やはり食塩感受性高血圧のヒトが一定数いますので。。。
- シャンプーレスに関してこんなメールもいただきました。
さて、本日メールさせていただいたのは、タモリさんも石鹸レス生活を実践されているということをお知らせしたかったためです。 この入浴法を知ってから、シャワーで全身を流した後、浴槽にユックリつかるだけで、身体をこすることも滅多にしなくなりました。石鹸カスが出ないので、浴室の汚れも激減し、掃除も楽になりました。タモリさんが石鹸レス，シャンプーレス生活をしていることは，実は数年前の「笑っていいとも」に福山雅治さんが出演されて，福山さんが「実は私，石鹸もシャンプーも使っていないんですよ」と話され，タモリさんが「俺もそうです！」とすっかり意気投合・・・というシーンを見て知りました。
あの映像，もう一度見たいのですが，なぜか動画サイトでも見つかりません。シャンプー・石鹸メーカーあたりからの圧力でもあるのかなぁ？ - 以前からの「シグマリオン友達」の先生からのメールです。シグマリオンについて知りたい方はググって下さい。シグマリオン3はほんとうに素晴らしいモバイルマシンでした。私はシグマリオンを計6台購入し，3冊の本を書き上げました。
えっ、Galaxy Note を買われたのですか？嬉しいです！実は以前シグマリオン友達だった先生にGalaxy Note をぜひお薦めしたいと思っていたのです。この先生も指摘されていますが，iPad, Androidタブレットは「他人の書いた文章を読んでいるだけ，短い文章を作るだけなら最高だが，それらをもとに長い文章を作ろうとすると絶望的に使えねぇ！」というのが最大の欠点です。たとえBluetoothキーボードをつけたとしても，Copy & Paste，Cut & Pasteのショートカットキーが使えないのが困りものです。
シグマリオンは本当に愛用していましたが、がインターネットが絶望的だったため、次にシャープのネットウォーカーを買いました。iPad は魅力でしたが、大きさと重さが私にとっては問題外だったためです。
しかしNetwalker は、画質、大きさ、重さ、形については申し分なかったのですし、２秒で起動、シャットダウンも蓋を閉じるだけ、というのは感激でしたが、キーボードが使い物にならないのです。皆言ってますね。ブラインドタッチはミスタッチだらけになって到底無理です。あのキーボードの触感の悪さは最悪です。l
Galaxy Note を買ってから Net Walker は全く出番がなくなりました。
Galaxy Note と、Dropbox と Evernote があれば、USB とか SD とか持ち歩く必要もないし、最高です。キーボードも、ブラインドタッチはできませんが、予測変換が豊富なので、指タッチで入力は結構いけてます。問題点としては、文章の推敲というか編集ができないことです。Cut & Paste はワープロの最大の武器ですが、私が下手なのか、どうしてもちゃんと選んで切って貼り付ける、という基本動作ができないんですよね。それが最大の弱点です。これはiPad でも同じと聞きましたが。あと、やっぱり本格モバイル・PCは欲しいです。
このあいだ、東京出張のときに、迷った末 Let's Note の１２００gを持って行って、本当に便利でしたが、やはり重すぎました。NECの La Vie の８７５gは魅力ですが、本当は１０インチで５００gが出てくれれば即買うのですが。
そういえば，先日テレビである記者会見の様子を見ていましたが，ほとんどの記者はタブレットでなくノートパソコンを広げていましたね。タブレットは「見るための道具であって，書くための道具でない」ためでしょう。
2012/07/18
【13:30】
- 味噌汁の効用について「火力発電所技術者」さんから追加情報です。
■味噌汁の効用難しい内容を難しい文章にするのは素人の仕事，易しい内容を昔い文章にするのはおバカさんの仕事，難しい内容を平易な文章にするのがプロの仕事ですね。
汗をかいたときに味噌汁を飲むというメールの紹介がありましたが、私は海外出張で発展途上国の田舎に行くときは、必ずインスタントの味噌汁を持参してます。下痢になったときは、やや薄めに作って具を除いて飲めば急場の脱水症状予防になります。言わば代用ORSです。
参考サイト：『経口補水塩』
■新聞・新聞紙・新聞社
朝日新聞の記事が難解だという話題がありましたが、立花隆氏によれば、難解な文章には二種類あって、本質的に難解とならざるを得ない哲学書のようなものは努力しても読む価値があるが、平易な内容なのに筆者や訳者の頭が悪いために難解な表現になってしまっている文章は読むに値しない、とのこと。
新聞は日常のニュースや政治経済などを扱うもので、哲学書のように高度な概念を扱うものではありません。朝日新聞が難解なのは、後者のケースに該当するのでしょう。
さて、読むに値しない新聞は、新聞「紙」に過ぎません。単なる朝日新聞紙を朝日新聞と称して売る朝日新聞社は、公取委の調査を受けるべきかもしれません。
参考『「知」のソフトウェア』（講談社現代新書）
【13:00】
- スポーツドリンクの糖分が気になったので，ちょっとググってみました。いやはやビックリ！ 無茶苦茶な量が入ってますぜ。
スポーツドリンク界の王者といえば，もちろん大塚製薬のポカリスエットですが，最初のサイトを見ると500mlボトルに33.5gもの糖分が入っていることがわかります。同種のドリンクで最も高い糖分含有量です。しかも，3番目のサイトによれば，ポカリスエットの糖分は果糖ではなく「砂糖系」であることがわかります。つまり，「コーヒー用スティックシュガー11本分の砂糖がそのまま入っているらしのです。
その量の砂糖を500mlの水に溶かしてみたのが2番目のサイト。とてもじゃないけど甘くて飲めないシロモノだそうです。ところが，その甘ったるい砂糖水にレモン汁数滴とお塩を加えると，あ～ら不思議，甘くないスポーツドリンクに大変身！ しかも冷やすと甘さがさらに気にならなくなるんだとか・・・！
ってことはだ，ポカリスウェットって単なるデブ製造飲料じゃん。スポーツした後に冷やしたポカリスウェット500mlを一気飲みしたら角砂糖（3～4g/1個）を10個貪り食っているのと同じ，1,000ml飲んだら大さじ（砂糖9g）7杯の砂糖を一気飲みしたのと同じってことだ。「スポーツでカロリーを消費したから糖分がいくら入っていても大丈夫！」なんて考えてスポーツドリンクを飲んでいたら，デブまっしぐら，糖尿病まっしぐら，間違いなしだな。子供をお馬鹿なデブにしたかったらスポーツドリンクを飲ませろ，だな。
【12:30】
- 今日の朝，「熱中症予防に塩味だけドリンクが売れるんじゃないか？」と書きましたが，それに関連してのメールをいただきました。
仰るとおり巷にあふれている市販のスポーツドリンクは糖分が相当含まれているので飲む気になりませんね。大量に汗をかく場合、スポーツドリンクは結構問題があります。
スポーツドリンクに含まれる塩分濃度は0.2～0.3％程度のようです。一方、汗の塩分濃度は通常0.5％程度だそうですが、大量発汗時は汗腺での塩分再吸収が追いつかない為、体液の塩分濃度の約0.9％近くになると云われています。
大量発汗時にスポーツドリンクだけで水分を補っていると、塩分が不足して低ナトリウムによる熱中症の危険があるし、糖分は摂り過ぎるし非常に身体に良くない気がしてしまいます。
しっかり塩分だけをとれるドリンクが欲しいところですが、なかなかありません。理想的な塩分濃度は生理食塩水ですが、美味しくないので私は大量に汗をかく時は味噌汁を飲みます。
味噌汁の塩分濃度は体内とほぼ同じ0.9％なので、大量発汗時は理想の飲み物かと思われます。パック式のインスタント味噌汁は汗っかきな私の夏の必需品です。
【11:00】
- 低温やけどを【火傷の治療日記】管理人のアドバイスで自力で治しちゃいました，というメールをいただきました。いつもながら，【火傷の治療日記】の鶴田さん，グッジョブ！
初めまして。私は、今年の3月27日に低温火傷を負い「火傷の治療日記」の方にアドバイスを受けながら、病院へは行かず、自分で治療をしていました。「楽しく低温熱傷の治療」というのがすごいです。世の中には「低温熱傷をゲーベンクリームで悪化させて皮膚移植で治す」皮膚科医・形成外科医がはびこっていますから，素人のほうが的確な治療ができています。
夏井先生のサイトも散々読みまくり、参考にさせて頂いておりましたので、お礼とご報告にまいりました。お陰様で受傷112日目(7/16)に、全て上皮化完了致しました。
受傷14日目に創面が壊死組織で覆われ、滲出液があまり出てこなくなり、変化がなくてつまらなかったのもありますが、デブリードマンもしました。後半は、周囲の肌荒れに少し悩まされましたが、普段の生活を送りながら楽しく治療してまいりました。これも、湿潤療法により、殆ど痛みがなかったためですね。
今は、糖質制限やシャンプー石鹸レスにもハマっています。それらの事をブログで全て公開しておりますので、よろしければ見て頂けると嬉しいです。
⇒http://profile.ameba.jp/mamo-ken-8080/
近々、糖質制限やシャンプー石鹸レスについて、私の身体の変化もメールさせていただきますね。 - 「私もGalaxy Noteユーザーです」さんからメールをいただきました。
今朝のブログが嬉しくて、メールしちゃいます。
私も同僚もNoteを発売と同時に購入しました。先生とNote仲間になれて嬉しいです。会社でいつも二人でNote話題で盛り上がっていますが、人に薦めても大きすぎると嫌われている可愛そうなNoteです。でも本当に優れものです。ほぼ満点を上げたいくらいです。
Noteを使ってみて、スマートフォンはなんて中途半端な商品だとつくづく思います。携帯でも使えないし、ましてやパソコンの代わりにもならないし・・・若い方はまだいいかもしれませんが、年代的に字が読めない、メールするにも字が見えないし、余計なところに指があたるし泣きそうでした。
人前でNoteを使うと電卓？とかそれなに？とか聞かれて嬉しくていつもコマーシャルしています。同年代の友人たちがスマートフォンを買いたいと言うと絶対使えないからやめなさいと言っていましたが、Noteなら使えるよと薦めています。手書きメモが最高ですし、電池が長持ちもいいです。
着信とかが分からなかったのが不満でしたが、iLedのアプリで解決しました。
You Tubeもいつもイヤホンで聞いていますが、音もいいです。 - 滋賀県の湿潤治療のエキスパートにして糖質セイゲニスト，岡田先生からこんなメールをいただきました。なるほど梅干しね。
塩分ですが、梅干しはいかがですか。尿をアルカリ化し尿酸排泄を促進するかもしれないという利点もあります。毎朝一粒食べていたのを夏から二粒にしました。痩せたせいで血圧も上昇していません。
ところでorthomolecular笑ちゃいますね。「糖質制限だけでええやろ」ですね
【09:30】
- 7月10日前後のこのコーナーで， 「汗疱の原因は塩摂取不足？」，「糖質制限はするが塩分制限はしない方がいい」，「最近の熱中症多発の原因は塩を悪者としているからでは？」，「そもそも塩分を制限する根拠はあるの？」 などのメールを紹介しましたが，今年の猛暑では ［ほんのり塩味飲料］ を出したら売れるんではないかと思いましたが，いかがでしょうか。コンビニに行くと所狭しと多種多様なペットボトルが並んでいますが，甘いか，甘くて塩分もあるかのどちらかで，［適量の塩分は含まれているけど糖分ゼロ］ のものって見つけられないのですよ。
糖質セイゲニストとしては熱中症予防に水分と塩分は欲しいけど，糖分はいらないもんね。もちろん，水道水に食塩を混ぜればいいだけのことですが，この猛暑では商売としても十分に成立するのではないかと思ったりするのです。
【06:00】
- 12月1日（土）に世田谷区医師会で講演することが決まりました。
- 「プラスモイストP取り扱い薬局一覧」に，横浜市青葉区の薬局あおば中央を追加しました。
- 当院でもようやく「超手抜きだけど治療効果抜群の褥瘡治療」が定着してきました。当初は「こんなゴミ袋で治療していいの？」と，多少（？）疑惑の目で見ている看護師さんもいましたが，目で見てわかる程度に褥瘡の状態が改善していくので，「この方法でいい」と理解していただけたようです。
やはり「見ることは信じること」です。 - ほぼ2年ぶりにスマホを買い換えました。これまで使っていた初代のXperiaはバッテリーの減り方が民主党支持率の減り方より著しくなったためですが，今度は液晶が大きいほうがいいな，ということで，「スマホとすると笑っちゃうほど大きい」 ことで有名なサムスンの "Galaxy Note" にしました。さすがは5.3インチ液晶は大きくてパソコン用のサイトを見るのに便利だし，老眼でもなんとか文字が読めるし，デカイと言われている筐体も私の手のサイズにはちょうどいいくらいだし，通話するときも自然な感じのサイズ（耳と口の距離が筐体の長さとほぼ一致している）なんですね。
こうなると，これまでいつも「軽いし画面のサイズもちょうどいい」と持ち歩いていた重量400gの 「7インチAndroidタブレット」 が急に大きく重く感じられるのですから，人間というのは勝手なものです。要するに，7インチ・タブレットは通話機能があったとしても通話には使えない（・・・ジョークとして7インチで通話するのは構わないけどね）ので，「通話用のスマホ」 を別に持ち歩く必要が生じます。
というわけで，「通話用に使える上限サイズの5.3インチ・スマホ」 が1台あれば，7インチ・タブレットを持ち歩く必要はなくなりました。私の場合，バッグの中身は ［5インチ・スマホ ＋ 13インチノートパソコン（Ultrabook） ＋ Pocket WiF iルータ］ だけになりました。
目下の悩みは 「スマホ用の外付けBluetoothキーボード」 を常時持ち歩くかどうかです。あれば便利ですが，私の場合，案外使う場面が少ないからです。 - 【２ちゃんねるで同業医師中傷、外科医に賠償命令】
2chで他の医師を誹謗中傷している先生方，ご注意なさったほうがよろしいかと・・・。自分は匿名のつもりでも，誰がそれを書いているのかは大体はバレてるようですから。
2012/07/17
【16:00】
- シャンプーレスについてテレビで放送していました，という情報です。
先日、NHKの「探検バクモン」という番組で、アンチエイジングを取り上げた内容ですが外科医の南雲吉則という方が出演されており、その中で、本人が若さを保つ方法として実践している事が紹介されていました。（ゴボウ茶を紹介していたのは以前テレビで見たことがあります）という５つの方法だったと思います。（順番は忘れました）
- 「食べるな」
- 「洗うな」
- 「温めるな」
- 「スポーツをするな」
- 「食べたらすぐ寝ろ」
「食べるな」に関しては朝食はグレープフルーツを皮ごと１個、昼食は取らず、夕食は玄米ご飯にヘルシーな惣菜３種と具だくさんの味噌汁といった、糖質制限に近い食事を紹介されていました。
「洗うな」について、シャンプー・ボディソープ・歯磨き粉レス歴２年の私はついにキターッ！！と期待しましたが、若干飛ばし気味で詳しく紹介されず、少しがっかりしました。番組HPを見ると、内容紹介でも５つの内、「洗うな」は削除されていました。何かの圧力が掛かったのでしょう。
パート２が7月18日（水）よる10時55分から放送されるそうです。
【11:00】
- 外来はようやく一段落。初診の熱傷患者さんが多いです。
- 調理中に熱い器具でヤケドをした82歳の女性。しばらく水で冷やしたが痛みが取れないため，ネットでヤケドの治療について検索して当科外来を受診なさったそうです。湿潤治療について説明しようとしたら，ネットでよく勉強しましたよ，とのこと。恐るべし，82歳！
- 13日の金曜日夕方，やはり調理器具に触れて前腕をヤケドした2歳前後の女の子。都内の私立病院救急室で軟膏ガーゼで治療を受けたものの，両親はその治療に不安を覚えて直ちにネット検索！ 湿潤治療しかないとのことですぐに私にメール！ 以後，ワセリンとラップで治療していて本日受診されました。前腕の2％のⅡ度熱傷ですが，既にほとんど上皮化していました。ちなみに，昨夜からお風呂に入れているそうですが，全く痛がらずにお風呂の中で遊んでいたそうです。
【08:30】
- 「熱傷を湿潤治療している医師」に，茨城県水戸市の水戸協同病院 総合診療科／糸井覚先生にも加わっていただきました。ありがとうございます。
【07:30】
- 「美味しく糖質制限食が楽しめる飲食店」に山中湖のペンション「ブルーリボン」を追加しました。
- そのペンション「ブルーリボン」からの糖質制限についてのメールです。
ただ今、プチ制限を実施中です。連日の暑さのため、いつもですと「のぼせ」や「ほてり」で頭がボーっとして仕事がとても大変だったのですが、今年はまだ「のぼせ」が来ないのでバリバリ仕事ができています。
もう、更年期なのであきらめていたのですが、これも糖質制限のお陰でしょうか。嬉しい限りです。
【06:00】
- 「乳児の指尖部壊死症例」ですが，そろそろゴールが見えてきました。さすがに環指は軽度の爪変形（parrot beak defomity）は見られますが，前医の治療方針ではDIP関節部での切断・断端形成でしたから，それに比べたら雲泥の差でしょう。
- 「外傷を湿潤治療している医師」，「熱傷を湿潤治療している医師」に，東京都渋谷区の坂口クリニック／坂口文希先生にも加わっていただいました。ありがとうございます。渋谷区では最初の登録となります。
- ［キップ パイロールという軟膏は安全でしょうか？］という質問をいただきました。
- そういえば，8月23日発売開始のNECの乾坤一擲ともいうべき驚異のUltrabook，Lavie Zですが，アキバのヨドバシカメラの売り場で聞いてみたら「初回出荷分は既に予約で一杯で，今予約しても8月23日は無理かも・・・」ということでした。まだ1ヶ月以上先だっていうのに！
私はamazonのポイントで買おうと思っていますが，サイト掲載は直前かな？
2012/07/16
【10:30】
- 【日本人夫婦、タイでの男女産み分けが年々増加】
昨日，『女性のいない世界 性比不均衡がもたらす恐怖のシナリオ
【07:30】
- 糖質ゼロの純米酒「福正宗 純米 ゼロ辛」についての情報です。
はじめまして、糖質制限も3年目を迎えました元MRです。どうもこのゼロ辛純米製法は糖類ゼロでも糖質は含まれているようです。実験，よろしくお願い致します。
100mlあたり炭水化物2.7gで、糖質も糖アルコールですから通常の日本酒よりも血糖上昇は低いでしょうけど。これはSMBGで実験しないといけないですね。
もしどなたも実験していないようでしたら、仕方ありません、私が試してみましょう。しばしお待ちを。
以下に製造元の説明を。ゼロ辛純米製法 とは
福光屋は糖質オフの日本酒では実現不可能な「米本来の旨さを生かした糖類ゼロの純米酒」を目指し、独自の「ゼロ辛純米製法」を開発。便秘や脂肪蓄積を防止すると言われるオリゴ糖や虫歯の予防効果があるキシリトールなどの糖質は残しながら、体内に吸収されやすい糖類はゼロ。米本来の旨味とふくらみが生きた純米酒を誕生させました。
糖類：炭水化物中の単糖類（ブドウ糖、果糖）と二糖類（砂糖、乳糖、麦芽糖）の総称。
糖質：炭水化物から食物繊維を除いた成分。三糖類以上（オリゴ糖、デキストリン）、糖アルコール（キシリトール、マルチトール）、その他（アセスルファムＫ、スクラロース）の総称。
※栄養表示基準では、100ml当たり糖類0.5g未満を糖類ゼロとしています。 - プチ糖質制限でもこんなに効果が，というメールをいただきました。
糖質制限、というほどの事はしていないのですが、試しに主食の炭水化物を半減してみました。朝食にバナナ１本＋菓子パン２個食べていたのを、バナナ１本＋菓子パン１個に減らし，社員食堂の昼食や夜食の御飯が５月から選べるようになったので、従来の丼＝大（300ｇ 480kcal）を小（150ｇ 240kcal）にしたのが効いたようで、７月の健康診断の結果、
という結果になりました。血液検査の結果が楽しみです。前回 今回 体重 (kg) 70.7 64.9 胴回り (cm) 85 80
相変わらず甘いものは大好きなので、３時のおやつ、夜のケーキ等は欠かさず食べていますし、小腹がすいたら果物やジュースも飲んでいます。以前より甘みを強く感じるようになり、強烈に美味いと感じます。
パンや御飯やジャガイモは、食べる時には甘くなくて、あまり楽しめないのに、胃の中でブドウ糖に変身して、肥満や糖尿病の原因にはなるという、害だけを与える、トロイの木馬のような、けしからん食べ物だと思います。
それにしても、いつも履いていたズボンが、ダブダブになってしまいました。ベルトは少し切って寸法を合わせましたが、ズボンは新調するしか無いですかね？
先ずは若い頃に履いていた夏用のズボンを探してみますが未だ捨てずに残っているかどうか... - 【桑名正博、意識不明の重体 脳幹出血か】
桑名さんは私より3歳年上でほぼ同年代です。同世代の病気の記事を読むたびにドキッとする今日この頃です。決して他人ごとではありません。
いずれにしても，脳幹出血はかなり危ないです。 - 【＜鳩山元首相＞連休中に地元行脚 風当たり強く弁明を展開】
思いついたことをメモ書きします。- もともと，民主党は鳩山さんが結党時の資金のほとんどを出しているはず。つまり「民主党のオーナー」。オーナーが雇われママ（＝野田政権患部）に追い出されるのは物の道理としておかしい，
- 「消費税を上げないとマニフェストに書いてあったではないか。マニフェスト道理に無駄遣いを減らせば消費税増税は不要だ」という理由で離党した小沢一郎さんの行動は，ある意味，首尾一貫しているように見える。
- しかし，現在の税収では国家財政が破綻するのは誰が見ても明らか。小沢さんが主張する「無駄遣いを減らせばいい」というのは，事業仕分けでせいぜい数十億円程度しか減らせなかったことから見て，机上の空論だろう。
- というわけで，小沢さんに「財政健全化」の青写真があるわけではない。そこを突かれると小沢さんは弱いと思う。
- 日本が今後，さらに少子高齢化が進むことは確実であり，成長の見込める産業も少ない。つまり，財政健全化をするなら消費税を上げるしか手段はない。つまり，問題は「消費税を上げるか」ではなく，「いつ，どのくらい上げるか」でなければいけない。消費税を早晩上げざるをえないことは，小沢さんが一番知っているはず。
- 早期解散・総選挙となると 「増税 vs 反増税」 の構図になってしまい，小沢新党有利だろう。逆に言えば，解散・総選挙の時期が遅れるほど小沢新党には不利か？
- 民主党政権に未来がないことは明らかだが，谷垣自民党に未来を託せるかというと，それもなぁ・・・という気がする。総裁の谷垣さんに圧倒的に魅力がないのが最大の欠点か。国民も自民党員も，谷垣さんにリーダーシップがあると思ってないもんなぁ・・・。
- このままだと，野田民主党と自民党＋公明党の大連立もあるかもしれないが，その場合は「財務省党」を名乗ってほしい。
2012/07/15
【15:00】
- 以前ちょっと紹介した『オアシス農業起源論』という本ですが，半分くらいまで読み進めていますが，予想以上の面白さです。メソポタミアに自生している植物種のことなどが詳しく載っていてとても参考になります。何より，文化の伝播とは何なのか，技術の伝播で伝えられるものと伝えられないものは何なのか，という文明の根本に迫る考察が鋭いです。
そして，本屋さんで見つけて面白そうな本2冊。まず『女性のいない世界 性比不均衡がもたらす恐怖のシナリオ』。
【08:30】
- 6月29日のこのコーナーで「生レバ刺し禁止問題」についてちょっと書きましたが，それに関連して「火力発電所技術者」さんからこんなメールをいただきました。
先月話題になったレバ刺し禁止の是非に関連してメールします。要するに，食べ物のリスク(＝食中毒の起こる頻度／中毒症状の重篤度）は次のように考えるとわかりやすいと思います。
業界誌の『エネルギーフォーラム』2012年7月号に、牛レバ刺し禁止措置に異議を唱える松永和紀さんの記事が載ってました。
趣旨は、リスクを考えると自分は牛レバ刺しを絶対食べないが、禁止するのは間違いだ。それよりも国はリスクを国民に周知すべき、というものです。また、情報提供もせずに禁止すると、闇レバーが現れて指導が難しくなるという懸念も示しています。
週刊誌などの「生魚は良くてレバ刺がダメなのはおかしい」という意見に対しては、原因菌の性質や毒性が異なるので同列に扱うのは的外れだという解説がありました。これも国の情報提供が十分であれば出て来ない筈の誤った意見です。
いつも思うのですが、松永さんの文章は専門的内容でも決して難しくなく、ロジックが明快です。発症頻度＝［食中毒発生数］／［摂食回数］ 食中毒の症状 例 ほぼゼロ なし 大多数の食品はこれ 低い 重症化しない 魚介類の腸炎ビブリオ中毒など 低い ほぼ確実に重症化 生レバ（病原性大腸菌による食中毒），フグの肝 高い しばしば重症化 毒キノコ
【07:00】
- 「糖質ゼロ純米酒はうまかった！」というメールをいただきました。
先生ご紹介の「福正宗 純米 ゼロ辛」これはうまい！私は日本酒党なんですが、以前紹介されていた月桂冠だかの低糖質はがっかりしました。やはりこんなものかと。私は最初，ある人から「ゼロ辛」をいただき，「どうせ糖質ゼロだけが売りなんでしょう?」程度に思って飲み始めて，びっくりしました。これは「糖質ゼロのわりには美味い」のではなく，「日本酒として真っ当に美味いのに糖質ゼロだった」というレベルじゃないでしょうか。
それが今回のゼロ辛は糖質０なのにうまいじゃないですか。イヤーいいもの紹介いただきました。やはり元の酒造りの違いでしょうか。普通に店で出てきても何も疑問に思わないですね。
これで安心して日本酒が飲めます。（痛風持ちですが）
とはいうものの糖質制限してから特に体重は落ちていません。
もともと週４回はジムに通い、筋トレをしているのでそんなに脂肪はついていませんが。ただ以前はちょっと油断するとすぐに体重が増えていましたが、糖質制限始めてからはほぼ毎日、糖質ゼロビール３５０ｍｌ×２、ウイスキー水割りダブル×２。肉、野菜、魚を腹９分食べても体重増えません。
う～ん不思議だ。
福正宗 ゼロ辛 純米 720ml 【福光屋/石川県】【楽ギフ_包装】【楽ギフ_のし宛書】【楽ギフ_...
価格：924円（税込、送料別） - 「糖質制限と燃費の関係について教えていただきました。
糖質制限食で燃費が良くなるとの話題がありましたが、下記HPに少し詳しい説明が書かれております。
⇒【「糖質制限食のすすめ」-(3)：3-ヒドロキシ酪酸は神経保護作用のある最高のエネルギー源！】
2012/07/14
【17:00】
- さっき，新宿東口に新装オープンしたビックカメラを覗きがてら，紀伊国屋新宿店の医学書コーナーに立ち寄りましたが，私の本が数冊，準特設コーナーのように表紙を見せて並べられていました。売り場管理者の方に思わずお礼をしようかと思ったくらい嬉しかったです。
紀伊國屋書店新宿本店の医学書コーナーの担当者の方，ありがとうございます。
【11:30】
- 昨日質問のあった「塩分感受性」についてのメールです。
食塩感受性（塩分感受性）についてわかりやすく解説したＨＰ
食塩感受性は遺伝子で規定されるようです。（日本人の約４割が食塩感受性）
保険診療で検査することはできないようです。
食塩感受性遺伝子（ＡＧＴ遺伝子）検査の実施機関：料金は￥１１，５００
古典的には実際に食塩の増減と血圧の変動をみるようです。 - 「朝日新聞と大学入試問題」についてのメールです。
朝日新聞は大学受験の問題によく使われる、ということに触れられていましたが、その理由について、以前以下の様なことを目にしたことがあります大学受験にはある程度の難易度が必要では、朝日新聞とはどの様な新聞か？小学生でも20文字以内で回答できることと思います
誰もが簡単に理解できるわかりやすい文章では問題として不適切
つまり、よく読んで深く考えないと正しく理解できない（ミスリードしやすい）ような文章ほど大学受験の問題にふさわしい文章、となります
【08:30】
- 糖質制限とシャンプーレス，そして朝日新聞についてのメールです。
糖質セイゲニストの皆さんはいろいろと体調に変化があるようですね。私はお米を控えるとお腹いっぱい食べていても体重がキープできるので効果はあるのですが、食後の眠気やだるさなどはあまり実感がなく、皆さんのメールを指をくわえて読んでいます。うらやましいです。前ほどおやつを食べたくならないのは糖質制限のおかげかな？と思っています。
お湯シャンプーも順調です。頭をポリポリ掻いても「落ちる前のフケ」のようなものが取れなくなりました。あれはシャンプーでずたぼろになった頭皮の残骸だったのかもしれません。忍び寄る薄毛におびえる弟にも自信を持ってシャンプーレスをお勧めしました。結果が楽しみです。
朝日新聞、盛り上がっていますね！
朝日新聞は大学受験の問題によく使われるそうで、だから朝日を取ってると言う同級生もいましたし、それを謳い文句にしたCMも見かけますが、毎日熟読して単語の意味を調べたり要約をするならまだしもチラッと目を通したことがあるかないかの差が点数に響くなんてことがあるわけないので、おかしなことを言う新聞社だなと思っていました。おかしなことも書いてたんですね～。 - 先日教えていただいた「参院自民党議員の先生たちに，糖質制限が流行中」という週刊朝日の記事はこちら。
【08:00】
- 歯科医師からのメールです。
歯磨き粉レスについてのコメントですがまず糖質制限と虫歯から。やはり，糖質食そのものが虫歯発生の原因のようですね。逆に言えば，穀物（＝糖質そのもの）を主食とするなら，ネズミのように一生はが伸び続くような歯を備えているとか，鳥のように歯がそもそもない，という体の基本構造が必要だった，という可能性があるわけです。あるいは，げっ歯類は穀物に適応するために「伸び続ける歯」を獲得した，と考えることもできるかな？
虫歯予防の成書からの写真です。砂糖ありとなしの写真です。歯糞の成長に砂糖は有効に？働きます。
あとチーズだけが、通常食事後PHは低下しますが、チーズだけが反対の作用をします。チーズは加工されていてもいいみたいです。ですので、虫歯予防に有効に働きます。
糖質制限が前提になると、歯磨きはそんなに必要はなくなります。
虫歯予防と歯周病は、分けて考えた方がスッキリします。糖質制限してるかたは、上記の写真のように歯糞は成長しません。
何回かに分けて歯磨き粉レスについてコメントします。結局、虫歯予防に対してはフッ素入り歯磨き粉は使って欲しい人とどっちでもいい人の折衷案になり、その事が成書に書いてありました。 - 「塩分感受性」についての質問をいただきました。私はこの方面の知識は皆無なので，どなたかご存知のかたはご教示いただけないでしょうか。
先日来話題の「塩分の感受性」についての疑問です。
糖尿病＋高血圧が発覚し、2010年１月の教育入院以来「１日の塩分は6g以下にしなさい」との指導を信じ、漬物は３切れまで、あるいは味噌汁は１日１杯まで、など塩分の摂取を少なくしていました。
糖質制限食実施後の初めての昨冬は、異常に寒さを感じておりました。自分では減量できた結果『10Kg以上の「皮下脂肪のコート」を脱いだのだから、その分寒く感じるのだろう』と考えていました。
そこでお尋ねしたいのですが、「塩分の感受性を持っているか」はどうすれば分かるのでしょうか？どこかの病院で検査を受けるか、あるいはリトマス試験紙の様なもので簡便に判定できるものなどあるのでしょうか？
どなたか教えて頂けないでしょうか？ よろしくお願い致します。 - 「広範囲熱傷を湿潤治療中」という患者さんから，札幌美容形成外科の院長ブログについてのメールをいただきました。もちろん，医療は素人の方です。
札幌形成外科院長のブログですが、あまりも腹立たしいので承認されないとは思いますがコメントしてしまいました。極めて論理的に問題点を指摘・分析しています。素人，恐るべし！ブログを見て思ったのですが、そもそも範囲をラップ療法に限定するというのがわかりません。
また、"医中誌webを用いて、「ラップ療法」×「熱傷」で検索" とありますが検索対象が本文、題名なのかわかりません。それによって検索結果が大きく変わります。またラップ療法で検索しても全部出てくるとは限りません。
医中誌webは国内のみの文献だけみたいなのでPubMedなど世界の文献を調べるほうがより役に立つのではと思います。
またラップ療法と言っても消毒の有無、軟膏の有無と種類、デブリの実施など実際にどのような治療が行われたのか分かりません。(ラップ療法という言葉自体が正式に定義されているわけではないので検索ワードにすること自体おかしいのですが)
熱傷学会自体がラップ療法なるものを認めていないので内輪で症例を集めても信頼に足りるデーターが集まるはずがありません。
調査結果の詳細な資料がないので何とも言えませんが、素人が考えても調査方法がずさんで夏休みの自由研究レベルにも遠く達していません。
他の方もおっしゃっていますが熱傷全体で検証するべきです。学会という権威ある(？)組織がこのような発表をするのであれば、事例を全部精査して原因を突き止め、何か危険なのか、どうすれば防げるのかを検証したうえで、すべての検証結果を報告書として作成して学会として正式に発表し全文を公開するべきだと思います。HPがあるのですからPDFで公開すればお金もかかりません。何のための専門家集団なのかわかりません。
このような中途半端な発表により湿潤療法に誤った見解をもち、救われるはずの患者が救われなかったらあまりにも不幸です。学会はその人に対して責任を持てるのでしょうか？ 新聞社を含め影響力のある組織が不十分な調査でこのような発表をするのが非常に腹立たしいです。
札幌形成外科院長はブログ上で「日本熱傷学会熱傷専門医」と公言されており「ネット上で非難されることも覚悟の上です。文句があるなら正々堂々と討論してください。」ともおっしゃっているのできっと機会があれば討論に応じてくれるはずです。
ブログ上に残る形で書いておられるので応じてくれない場合は虚偽の内容を書いたことになります。日本熱傷学会の代表としてきっとそんなことはしないでしょう。たくさんの方のコメントにまだ答えてないですが.
この方がすごいのは，追伸に「シリコンジェル・シートが肥厚性瘢痕に有効とのことですが，高価で買えません。しかし，保湿効果による治療効果とありますので，もしかしたらハイドロ救急パッドのようなハイドロコロイドでも効くんじゃないでしょうか？」とあったことです。鋭い！ - 【環境への罪悪感、最下位はアメリカ】
要するに，アメリカ人は環境問題に全く無関心で消費することしか頭にない，という調査結果が出たわけですね。
2012/07/13
【15:00】
- 早速，「糖質制限で歯周病他 改善しました」というメールが届きました。
私は、昨年11月末より３食とも主食を摂らない生活を続けております。
その頃、虫歯の治療で近くの歯科医院に通っており、ついでに歯周病の調査を行いました。当時は歯磨きの度に出血がありました。
糖質制限食開始から３ヶ月程経過した頃、歯茎から全く出血していないことに気づきました（当然現在もありません）。
ついでのご報告ですが、カミソリ負けしにくくなりました。以前、カミソリを使ってヒゲを剃った際は、かなりの広範囲でカミソリ負けになりました。時期は、上記の歯茎からの出血が収まった頃とほぼ同じ頃から症状が軽くなりました。2010年1月下旬 2012年6月18日 血糖値 (食後2時間半) 179 109 Hba1c 9.7 5.5 体重 78Kg 66.5Kg ズボンサイズ 94cm 79cm - アメリカ在住の方から「ラップでヤケドを治しました」というメールが届きました。
このサイトのおかげでやけどを治すことができました。
６月３０日の深夜に、熱湯で左の足背と、左太もも半分、右の太ももに１０センチ前後のやけどを負いました。夜中じゅう、水と、冷凍庫で冷やしたタオルを患部に当てて、朝を迎えました。足は、皮がむけたところと、大きいものは４センチくらいの水ぶくれが患部全体にありました。
現在私はアメリカ住まいで、どんな処置が一般的なのか知らないので、病院へ行く前に治療法を調べておこうとサーチしていた時に、先生のサイトを見つけました。
今思えばむちゃをしましたが、感染症さえ起こさなければ自分で治せるんじゃないかと思い、焼いた針で水ぶくれをつぶして、取り除ける皮は除去しました。そして、ぬるま湯と洗顔料（石鹸よりしみなかったので）で１日２回患部の周りを洗ってラップを巻き、ペーパータオルで足を分厚く包んで、梱包用テープで巻いた後、レギンズを履いて、仕事に行ってました（デスクワークなのでなんとか乗り切れました）。幸運にもやけど２日目に先生のサイトの手順をフォローしたので、消毒液も最初の夜以外は使わず、ラップのおかげで疼痛以外の痛みもなく、夜もちゃんと眠れました。途中、左太ももを覆っていた３ミリくらいのゼリー状の膜が２０センチ近くべろっとはがれた時や、健康な皮膚とやけどのあいだあたりに５ミリくらいのちいさな膿のできものができた時は、もうだめかと思いましたが、そのできものもつぶしながらひたすら洗って、乾かさないようにラップを巻いてました。薬は、以前、漢方のお医者さんから処方されたアトピー性皮膚炎用の漢方薬があったので、それを飲みながら、ビタミンＣ１０００ｍｇの粉末を毎日飲んでました。
８日目までは傷が乾いてないので、ラップを巻いていましたが、９日目から上皮化が一気に進み、１０日目で両もものラップがはずせました。足背も、明日あたりにははずせそうです。
いちおう、９日目にお医者さんへ行ったのですが、体表６パーセントのやけどのわりには感染もしていず、処置はパーフェクトとほめられました。
正直恐怖のどん底だったのですが、先生のサイト内にある、患者のみなさんの傷が治っていく写真を見て、自分を励ましていました。
恐怖のどん底というと、まだ傷が乾いてない時に、会社で例の朝日新聞の記事を見て、見出しで心がさすがにゆれました。大新聞の一面トップですし。ただよく読んでみると、悪くなった例が糖尿病のお年寄りの傷に２～３日ラップを巻きっぱなしにしてたから感染、と書いてあるので、それは指示したお医者さんの責任で、療法自体には問題がないと思い直しました。
なんだかまとまりのない文章で申し訳ありません。医療費がおそろしく高額なアメリカで、最小限の出費で済みました。ありがとうございます
【13:00】
- 糖質制限ネタもつきません。こんなメールをいただきました。
さて、今回は糖質制限食でお金をかけない場所の報告です。100円ローソンに行ってみると結構あるものです。
「マルハのライトツナ缶」（ライトといいつつしっかり脂質がとれます。しかもカツオ油だそうです。），「食べるいりこ」。「とろけるチーズ」（数種類あり選べます），「クッキングシート」
缶詰系が結構充実しています。そして特筆すべきは「ナチュラルチーズ」の種類が豊富なこと。チーズに詳しい知り合いが言うにはナチュラルチーズとプロセスチーズは雲泥の差だそうです。（殺菌の有無の点などなど） 前述のとろけるチーズもナチュラルチーズ表記でした。
どれを選んでも105円です。原材料の表記を信じれば変な添加物を含むものも少ないようです。
べつにダイエーグループのまわしものではないのですが，他のコンビニよりも使える印象ですので，今更ながら紹介させていただきました。 - 例の朝日新聞の記事についてはこんな意見も。
すでにいろいろな方の意見が出ておりますが、私的にはちょっと違った観点から一言述べさせていただきたいと存じます。先日ちょっと紹介した『ドングリと文明 偉大な木が創った1万5000年の人類史
私はメディアの方々（新聞社やら雑誌社）とお付き合いのある仕事をしているのですが、この世界にも“御用学者”ならぬ“御用記者”“提灯持ち記者”“取り巻き記者”みたいなのがいます。国会の「記者クラブ」もよくやり玉に挙がってますが、権力を持っている組織と“なあなあの関係”を保っていないと“お上から情報を出してもらえない”という風習があります（もし学会に反する記事を書くと村八分にされ、今後新しい情報を出してくれなくなる）。
ということで多くのサラリーマン記者は“あまり出会うことのないスクープ”よりもお手軽に情報をくれる方法を選択するわワケです（長いものに巻かれる）。
今回の朝日の阿部彰芳さんという記者は熱傷学会の権威ある先生にいい顔をしておけば、今後他社に先駆けて良い情報をくれるだろうという計算が働いたのだと思いますし、先生がおっしゃるように蟻の相手をしているよりも、メジャーなゾウの機嫌ををとっておいた方が彼（または朝日新聞）にとってメリットが大きい訳ですね。
あくまでも推測ですが・・・
今朝の糖質制限ネタに関してですが、私は山登りが好きで、山ヤ用語に「シャリバテ」という言葉があります。これは食事をとらないで登ると急に動けなくなることを言っているのですが、確かに思い当たる節もあります。私自身も、早朝登山のため朝飯を食べずに登っていたら全く力が出なくなり、仕方なく休憩をし、甘い紅茶とバターロール２個ほど食べたら回復したといったようなこともありました。なので、それなりの効果はあるのかな？という実感はあります。
もちろん事前にしっかりと糖質以外でのカーボ（グリコーゲン？）・ローディング（？）ができていれば問題ないのかもしれませんが、一応ご参考までに・・・
また、アメリカでの登山経験の中での話ですが、アメリカ人の友人と登っている時の食事の取り方が印象的でした。彼らは昼ご飯をゆっくり食べる（日本的な“お弁当を広げる”？）ことはなく、常にポケットにナッツ類を入れて歩きながら食べるというスタイルでした。西洋人はきっと昔からこのパターンなのでしょうね。』にもあるように，ナッツは人類の古くからの友人なのです。私の机の上にはアーモンドとカシューナッツが常に置いてあります。
【11:30】
- 糖質制限と湿潤治療のいりえ内科クリニックの入江先生から，こんな情報も。
12日の三合飯でスタミナをつける云々の記事ですが、その場しのぎの力をつけるという意味では間違いではないかもしれませんね。ご存知と思いますが江部先生の著書
では
「人類は進化の過程で、日常的には脂肪を燃やして生活し、いざ激しい動きをするときに非常用としてグリコーゲンを利用していたのです」とのことです
すなわち野球練習という激しい短時間の運動の際に「その場をしのぐには」三合飯を食べさせておくというのはある意味間違いではないのかもしれませんね。もっとも、それで本当にスタミナがつくかどうかというかは別問題とは思います。
本当は肉や魚の良質のタンパク質などを摂るほうが効率がいいのではないかと思いますが食費がかかるという点で「三合飯」にはかなわないようです。長期的な効果よりも「その場しのぎ的」な対応としては糖質食は「わかりやすい」のかもしれません
それにしてもちょっと調べたら三合飯の場合、カロリーだと約750kcal, 糖質換算だと160gになり角砂糖に換算すると40個分に相当するのですね（計算間違いしているかもしれませんが） ・・・（角砂糖1個＝糖質４ｇとして）
まあなんにしても部活から引退したら、ただちに三合飯をやめないとデブになるということだけは確かなようですね
当家はまだ朝日新聞を購入しています。これは「新たな知見を得る」というよりは「いかに変な情報を書いているのか」と反面教師的材料として眺めています。それとお掃除の時に重宝しますから - こんなメールもいただきました。
「傷はぜったい消毒するな
」を読ませていただいた２年前からシャンプーレス、石鹸レスをするようになって、抜け毛が減り、フケ痒みなし、１年ぐらい前に行きつけの床屋さんから、「何かしました？この頃髪が太くなっています」と言われました。
そして、少しアレルギー症状のような、湿疹があったのでそちらはワセリンでひろがらなくなっていました。孫のオムツかぶれにもワセリンでした。
さらに今年は、糖質制限食、よかったです！２ヶ月ぐらいで、体重５キロ、腹回り６センチ減、何といってもすごいのはここ２年ほど、十二指腸潰瘍の痛みに、ガスター１０が常備薬でしたが、なんと糖質制限食始めてすぐ痛みがなくなり、それ以来飲んでません。
胸やけもしなくなり、右足だけに出る水虫？も今年は出てきません。さらにみなさんも言われる、昼食後のあの死にそうな眠気がありません。朝の目覚めもすっきり、それこそ夢のようです。
そしてやっとお米大好きの奥さんも私が、痩せるは、胃が痛いと言わない、朝も自分から起きる、ありえないと、ちょとやってみたら、なんと胸やけがない！ムカムカがない！胃薬いらなくなった！、不整脈が出ない、だそうです。 - 例の朝日新聞の記事問題，まだまだ続きます。
フリー編集者をしております。
今回の朝日の記事は本当にひどいと思います。
軽度のやけどに対して素人が行うラップ療法が「要注意」なのか、正しい知識のない医師によるラップ療法が「要注意」なのか。それすら、何回読んでも理解できません。
トラブルが48例、うち10例が敗血症。一方、54例ではやけどが治る効果が確認された、と。なのに、母数はどこにも書いてないのです（笑）。
2年前、朝日が似たようなミスをしたことを思い出しました。それは、がんワクチンの研究に対する糾弾記事でした。このときも、あれこれ重箱の隅をつついた挙句、当該研究には無関係の医師個人を名指しで非難しました。
この件はご存じかと思いますが、経緯を検証した小松秀樹医師の文章が読めます。
話は変わりますが、こんなエピソードがあります。
一昨年のハイチ大地震の後、私の知人の医師たちが現地医療支援に行きました。外傷患者がとても多かったため、ラップを巻きまくったそうです。
あるとき、ある場所で白人の医師団（国籍不明）と協力することになりました。彼らは日本人医師がラップを巻いている姿を見るなり、「何やってんだ！」と怒鳴り込んできたそうです。
医療資源に乏しい災害時こそ、ラップ療法の特性が生きる場なのに……、 - 歯科＠糖質セイゲニスト先生からのメールです。
セイゲニストとしてその後も楽しく人体実験を継続し、現在は肉体的にピークだった高校～大学時代の頃の体型に戻りました。狩猟・採集時代の人類は歳をとってもピークに近い肉体を維持できていたのでは? などと勝手に想像しています。このまま医者要らず・薬要らずでぴんぴんころりを全うしたいですね。
さて、糖質セイゲニスト同志の皆様から歯茎が良くなったというメールがよせられています！ 一旦退縮した歯槽骨や歯肉（歯周組織）が元に戻ることはない、というのが定説です。なので一般の歯周治療ではまずそれ以上歯周病を進めないことが目標であり、ブラッシングの指導・歯石やプラークの除去、歯周外科手術などを行い、維持・安定を図ります。薬物や『変な水』を使う歯医者さんもいらっしゃいますが個人的には邪道だと思っております。さらに積極的に骨を誘導する治療法(GTR法,GBR法）などもあります。
スーパー糖質制限で歯茎が成長（？）した方、慢性化していた奥歯の炎症が治まった方、歯周病が改善しグラグラした歯が再び根づいた方、ご報告ありがとうございます。
夏井先生のおっしゃるように、この変化が普遍的な現象であれば『歯科治療の根幹が変わります』。歯周病が改善する機序はまだわかりませんが、そういった事例が多く報告されれば糖質制限食と口腔内環境、歯周疾患、そして虫歯をふくむ歯科疾患との相関関係が研究されるハズです。（実は歯周病専門の研究者に糖質制限食と口腔内細菌叢との関連の研究を持ちかけましたが一蹴されました）
個人的には糖質制限食によってプラークの産生が激減すること、口腔内細菌叢が変化すること、全身的な免疫能が改善されることによって口腔内環境が劇的に改善されるのだと踏んでいます。なので、セイゲニストの皆様には、糖質制限の報告の際に歯科疾患に関しても変化があればご報告いただけるとありがたいです。
糖質制限によってもし歯周病が改善されるならば良し。
さらに虫歯を含む歯科疾患が改善されるならば尚良し。
歯医者なんて要らない状況になれば最高に良いです。（歯科医師としては異端ですので別のお考えの先生もいらっしゃると思います）
余談ですが，最近は歯科界では歯周病と糖尿病を関連づけるのがひとつのトピックとなっております。たしかに歯周病は糖尿病の増悪因子であり、糖尿病も歯周病の増悪因子です。関連は明らかではありますが、糖質制限をしたらどっちも治っちゃうんだったら‥ ね。
夏井先生のサイトを拝見するようになってから、原因と結果について考えるようになりました。歯周病と糖尿病は相互に原因ではなく、糖質食を始めた結果なんじゃないでしょうか。だったらそもそもの原因を取り除けばいいんじゃない？と思うのですが。
【08:30】
- 新聞業界についての疑問メールです。
札幌美容形成外科も「行列のできる病院」に仲間入りしたようで何よりです。考えてみたら，今時，「苦情窓口」がないのは新聞くらいですね。その意味では極めて特異な業界です。
さて、私も例の朝日新聞の記事に対する疑問をどこかにぶつけたいと思っています。しかし、朝日に送っても握り潰されるだけだと思って新聞業界共通の苦情窓口を探したのですが、見当りません。例えば新聞協会のページも、倫理綱領や声明のような文章や調査データを一方的に掲載しているだけで、記事に関する意見の窓口はありません。知恵袋やOKWaveでも新聞記事への苦情は「2ちゃんねる」にぶちまけろ、といった回答しか無いのを見ると、業界としての公式な窓口が無いのでしょう。
ところで、同じ内容が記事ではなくて広告として掲載されたら、どうだったでしょうか？
疑問をJAROに通報すれば、広告主は回答しなければなりません。更に不服があればJAROに第三者機関としての対応を求めることも出来ます。それに比べると記事に対するチェックは甘いと思います。更に、同じマスコミの放送業界にBPOがあるのと比べても、新聞の独善ぶりは際立っています。
でも，新聞業界内部にどっぷり漬かってしまうとそれが「常識」になってしまうのでしょう。まさに，「常識は非常識」です。 - いつもの［火傷の治療日記］の管理人，鶴田さんからのメールです。
先日私のブログに、6月20日にやかんの熱湯で大腿部に広範囲な熱傷を負った方からのコメントが有りました。治療経過が詳細に書かれた素晴らしいブログです。
この方は最初の4日間は従来のガーゼ治療を受けていましたが、余りの痛さに疑問をもち、ネットで調べて湿潤療法を知り、夏井先生のサイトや私のブログを見て確信して、さいたま市の東大宮整形外科内科を受診され、何とそれから6日後に上皮化されました。
私の湿潤療法を勧めるブログを読んだ事で、迷わず湿潤療法を受ける事になったことから、この方も今後、他の同じ様な火傷をされた方に正しい火傷治療を広めるべく、火傷日記というブログを立てられた事の報告とお礼のコメントを頂いた訳です。とても素晴らしい治療経過でしたので是非紹介して頂きたいです。
これがそのブログです。⇒［火傷日記］
富井先生も看護師さんも，治療に手馴れていて，しかも説明が丁寧だったことがよくわかります。東大宮整形外科内科の富井重明先生，グッジョブ！！ - 糖質制限とフルマラソンについての体験レポートです。
私も、昨年秋より、糖質制限を行う傍ら、フルマラソンやウルトラマラソンにも参加しています。まだまだヘタレランナーですが・・・＾＾；
元々は、レース前の体重コントロールに悩んで、導入したのが始まりです。> こちらで紹介されていた、糖質制限しながらフルマラソンや、ウルトラマラソンを完走した方がいることを知ったらきっとひっくり返るほど驚くでしょうね。完走どころか、今シーズン入ってからは、フル、ウルトラ共に自己ベストを更新出来ました。- フル（2010長野マラソン3時間2分→2012長野マラソン2時間59分）
- ウルトラ（2011サロマ湖100k 9時間36分→2012サロマ湖100k 8時間55分）
今シーズン、アキレス腱を痛めて、トレーニング内容を変えたり（スピード重視＞持久力重視）などありましたが，故障を抱えつつも快進撃が出来た要因の一つには糖質制限があると考えています。糖質制限に変えてから明らかに変化を自覚できた点としては・・・- 体重コントロールが非常に楽である
- 身長168cmで、通常が57-59kg（糖質制限前）をレース前に1ヶ月程かけて54～55kgまで落として居ましたが、脱力感が大きいのと、貧血気味で立ちくらみが出る事が多かったです。要は減量に失敗していただけだと思いますがｗ
- 糖質制限下では、通常が55-57kg、レース前は若干昼または夜を軽めにする事で同じ位まで落としますが、貧血も脱力感も出ませんね。
- 燃費が良くなった
- レースに向けてのトレーニングで、3時間LSD（1キロ当たり7分30秒程度でゆっくり走る）や30kmペース走（1キロ当たり5～4分30秒程度で持続走を行う）を実施しましたが、今まででは、極低速のLSDでも2時間ほど経過すると、手のしびれや強烈な空腹感など、低血糖の症状が出て来てエネルギーゼリーを入れたりする事がありましたが、今では、強度の高い30kmペース走でも、ゼリーを摂る頻度は少なくなり摂っても一回か、無し、と言う事もあります。
- 脂肪を上手く使えるようになった結果、今までよりも糖質を節約できているのではないかと考えています。
>そもそも炭水化物を摂取してスタミナはつくのでしょうか？シロウトの勘ですが、どうもウソ臭い気がします（専門知識をお持ちの方、教えて下さい）。確かにグリコーゲンローディングを行う事で、筋肉などに蓄えられるグリコーゲンの量は一時的には増やせるようです。しかし仰る通り、それがイコールスタミナUPには結びつかないと思います。ローディングで得られる恩恵はフルマラソンでも恐らくホンの5km程度ではないかと。オーバーペースなどがあればすぐ消し飛んでしまうようなアドバンテージにしかならず、今では「ローディングは不要です」と言う指導者も居ますね。
前述の燃費のくだりの通り、マラソンランナーにとっての「スタミナの有無」とは「如何に脂肪を上手く使えるか？」ということではないかと思います。>現在でもマラソンランナーの多くはレース前に大量の炭水化物を摂取するそうですが、空腹状態でマラソンを走ることはできないのでしょうか？ペースにもよりけり、なのでしょうが、フルマラソン程度なら十分可能です。今シーズンベストを出したレースでは、エネルギーゼリーを定期的に摂りながら走りました。でもコレは、スタミナ補給というよりは、低血糖を防ぐ事で、脳が運動ストップの指令を出すのを止める狙いでの摂取です。純粋にランニングに使用する糖分はスタートまでに筋肉に蓄えた「在庫」だけだと思います。
> レースの途中で給水する際、同時にスタミナ補給も可能ではないか、と思っていまるのですが・・・
どこかで、運動中に糖分摂っても、減った筋グリコーゲンを回復するまでには至らない、と言う論文を見た気がします。
以上、思い付いたままに書いてみましたが、何かの参考になれば幸いです。
【06:00】
- 講演用のスライドをマイナーバージョンアップしました。最新版は7月12日作成のものです。ご覧になりたい方は本名，所属を明記してメールでご連絡下さい。
なお，以前ダウンロードしたことがある方は同じアドレスからダウンロードできますのでご利用下さい。 - 「外傷を湿潤治療している医師」に，石川県金沢市の伊藤整形外科・内科クリニック／伊藤貴夫先生にもご参加いただきました。ありがとうございます。
- パニック映画，《ソーラー・ストライク 2012》を紹介。《ソーラー・ストライク》というタイトルの映画はいくつかあり，このサイトでも2つほど紹介しましたが，シリーズ物でもなんでもなく，配給会社が「なんとなく雰囲気が似ているパニック映画」に適当に名前をつけただけのものです。
この「なんちゃって＠ソーラー・ストライク シリーズ」はどれも凡作ばかりですが，今回の《～2012》はシリーズ屈指の駄作です。毎度，チープなSFパニック映画ばかり紹介していますが，チープさにかけては１，２を争うレベルでしょう。 - 【日焼けの仕組みを科学的に解明】
日焼けをするとピリピリと痛くメカニズムが初めて解明されたんだとか。今まで知られていなかったの，とちょっと意外な感じがします。しかも，RNA受容体が関与していたとのこと。ただ，このメカニズムからすると，「日焼けの症状を抑える新薬」はできても，その結果「皮膚がんが増えました」という事にならないんでしょうか？
2012/07/12
【15:30】
【13:30】
- まだまだまだまだ，札幌美容形成外科の院長ブログ関連のメールが舞い込んできます。
例の札幌形成外科院長のブログですが、返事は来ないと思うので、朝日新聞にこの様な問い合わせをして見ました。朝日デジタル7月8日の「やけどに「ラップ療法」要注意 効果の一方、重症例も」の記事についてきっと返事は来ないと思いますが、こればまたご報告致します。
7月8日にこの様な見出しの記事が朝日デジタルに掲載されていました。
私は3年前に、医師には植皮しかないと言われたガソリンの引火による両手の深い火傷を、ここで取り上げられている「ラップ療法＝湿潤療法」の病院をネットで見つけて受診して簡単に治療して頂いた経験者です。
この記事の「ラップ療法」で悪化した症例は、はたして通常の治療では起きない筈が「ラップ療法」が原因で起きてしまったのか、通常の治療でも起きていたのかの検証をされた上で掲載されたのでしょうか？
この記事を大きく取り上げている、札幌美容形成外科の本間賢一院長のブログによると、このラップ療法を嫌う院長の、同級生である石塚氏が朝日新聞社に勤務されており、その石塚氏にメールしたところ、科学医療部の阿部様へ転送され、この院長に朝日新聞社から連絡が有り、日本熱傷学会「ラップ療法対策特別委員会」での取材がすすめられたとされています。
朝日新聞社はその子会社である、朝日新聞出版社が発行した「週刊朝日増刊新「名医」の最新治療 2012 2011年 12/10号」のp116には、創傷の治療（湿潤療法）の名医として茨城県の石岡第一病院の傷の治療センター長（現在練馬光が丘病院 傷の治療センター長）である夏井睦医師と、川崎協同病院外科長の和田浄史医師のお二人を紹介する記事を載せて見えますが、ここでは植皮が必要と言われた火傷の患者さんに夏井先生がラップでの治療で綺麗に治った症例が紹介されています。
また、この記事では「痛みの少ない熱傷治療で5年間の感染率ほぼゼロ」とされていますが、前記「ラップ療法」要注意の記事とは全く逆の内容となっていますね。
新聞社なのですから、まさしく新しい事を記事にするのが本質だと思いますが、一方的に偏った偏向報道とも受け取られかねない様な記事はいかがな物かと思います。
私も湿潤療法で綺麗に治して頂いた火傷経験者として、札幌美容形成外科院長のブログにも何度も書き込みしていますが、現在炎上中の様で、他の多くの方のコメントと同様、全て管理者の承認待ちになったままです。
参考までに私の火傷治療経過のブログを「こちらに非公開で良いので返事を下さい」とリンクさせていますが、現在こちらにも返事コメントはありません。
ちなみに私の火傷の湿潤療法での治療経過のブログです。
最初の総合病院の皮膚科ではガーゼとクリーム軟膏の治療で、左手は浅達性Ⅱ度、右手は深達性Ⅱ度～Ⅲ度としてもっと大きな病院の形成外科宛てに植皮のための紹介状を書いてもらいましたが、5日目に夏井先生のサイトを見つけてそこのリストにあった市立恵那病院の太田博彰外科医師の湿潤療法を受けて、23日で簡単に治りました。
「不確かなラップ療法の危険率」は記事になるのに、こういった事は記事にならないのですね。朝日新聞は変わった新聞社さんですね。
ちなみに他の新聞社は以前にこれらの様な記事を載せていますので参考にされると良いですね。
こういった時代を先取りしている新聞は安心して読めますね。
宜しければ納得出来るご返事を頂けると有難いです。
【11:30】
- ここ数日，24時間で30～40通くらいのメールをいただきます。それらに全て目を通し，全てに返事を書いています。「忙しそうにしているけど，本当は暇なんじゃないの？」ってバレちゃいそうです。
- 病気と医者の関係についての，これまた鋭い指摘をいただきました。
歯茎の話。肥満と糖尿用は万病のもとだそうですから，糖質制限をして肥満と糖尿病が治れば（それらに関連した）万病が治っちゃうわけね。実に簡単な原理です。
１０年以上も前、開業の歯科医に行き、歯周病の治療をしました。（虫歯はありません。） その時、歯周病と蓄膿症の因果関係をたずねたら、専門が違うので分からないと一蹴されました。勉強しない医者だなと、通院をやめました。
蓄膿症は、耳鼻科で抗生物質で押さえていました。数回通ったところで、看護師が医師に耳打ちして、「投与をやめないと」と言っているのを聞いてしまい、それでもやめようとしない医師に疑問を持ち、通院をやめました。のち、他の耳鼻科で、鼻茸（ポリープ）を取っても改善は見られませんでした。
一昨年、歯周病が悪化して、上の前歯がグラグラして、今にも抜けそうなので、歯医者に行くと、早速、１本抜かれました。両脇の２本も１年持たないと言われました。
ところが、同じころ始めた糖質制限食（スーパー、現在１３カ月）で、歯周病が改善し、グラグラしていた歯が、しっかりしてきて、そして、再び、根づきました。こんなことなら、抜かなければよかったと後悔しています。
もちろん、歯はすべすべ、口臭、ねばねばもありません。なんと、蓄膿症も改善しました。
糖尿病⇒歯周病⇒蓄膿症、腰痛、肩こり、合併症、…
ということは、糖質制限をし、シャンプー（石鹸も）レスをし、水歯磨きで、人間は、無病息災が可能？ということに。もし、傷を負ったら、湿潤治療（笑）。
それでは医師は何をすればいい。
問診、健康指導を強化する。そして、その点数をあげて、収入を確保できるようにする。こんな当たり前のことができないのは、薬剤メーカーとお役人の何か？なのか。入試では、医学部に負けた薬学部出身者が、名をすて実を拾う作戦か。優秀な医者（＆読者）ほど、薬嫌い？と、このごろ思います。 - というわけで，「札幌美容形成外科の院長ブログに書き込んでも返事が返ってこないため，こちらで掲載して下さい」というメールをいただきましたので，掲載させて頂きます。
「きっと日本全国に数十人規模で行列を作って承認を待ってる方がいらっしゃるのでしょう」との投稿がありましたが、私もone of them です。このままだと、「投稿番号6番」は永久欠番になってしまうかもしれませんね（笑）場末の臨床医 より:
あなたのコメントは管理者の承認待ちです。
2012年7月11日 1:22 PM
>傷の痛み、膿（うみ）が出たり、赤くなったりするなど感染の兆候があれば
>他の治療法を考える
これは、従来通りの治療（例：ガーゼ＋軟膏・クリーム）を行ったとしても全く同じことではなかろうかと思います。
例えば、熱傷の治療中に感染が起きたとします（それまでの治療方法は問いません）。当然のことながら、壊死組織があればデブリドマンを行い、適切なドレナージを行うことが必要です。この場合、「感染の徴候に気づくか気づかないか」「デブリドマンの時期、範囲を誤っていないか」「ドレナージが十分に行えているか」が悪化させないための条件であって、ラップであるかガーゼであるかは本質的な問題ではありません。
私見ですが、ガーゼ治療で起きる感染は、乾燥によって生じてしまった壊死組織の下層で感染を起こすケースが多いため、デブリドマンが必要な場合が多いように思います。
また、ラップで起きる感染は、ラップによって密閉が過度に行われてしまい、滲出液が患部で滞留してしまうために起きる感染が多いように思います。
すなわち、ガーゼだろうがラップだろうが、wetな環境下で壊死組織を作らず、滲出液が適切にドレナージできることが重要ではないかということです。
ただし、正直申し上げて、ガーゼでwetな環境を作り、壊死組織を作らず治癒させるのは至難の業だと思われます。
また、ラップで治療する場合には、ラップに切れ目や穴を入れて周囲にドレナージさせることで感染を防ぐことができると考えます。
もちろん、従来法でも適切な治療が可能なのかもしれませんので、先生のご経験はいかがかとおうかがいしたいところです。
あとは、治療を担当する医師にとって、どちらの治療法が経過を見やすいのかにかかってくるでしょう。また、治癒するまでの期間や、治癒後の痕が綺麗かどうかという患者の満足度も考慮しなければならない要素です。これに関しては、医師の経験や美意識が関わってきますから、一概に判断はできないかと存じます。
以上、「ラップだから悪者」「ガーゼだから悪者」なのではなく、どの手段であれば、どんな方法が適切なのかをちゃんと議論する必要があると私は思います。
先生のご意見を賜りたいと存じます。
【10:30】
- 素人の方からのトビヒについてのメールをいただきました。
植皮が必要と言われたこどもの火傷で以前助けていただいた者です。いつもHPを楽しく拝見させていただいております。近頃では世の中の常識はほとんど間違ってるんじゃないかと思い楽しくなっています。そういえば，トビヒの診断って他の先生方はどうしているんでしょうか？ 私はお恥ずかしい話ですが，「見た目で判断」し，抗生剤内服とプラスモイストDCで治療をしていますが，これで治っちゃうからトビヒかな，程度の認識しかありません。小さな傷があってその周囲が赤く腫れていたら，まず細菌感染に間違いないし，皮膚の傷であればほぼ百発百中，黄色ブドウ球菌が原因ですからね。
先生はどのような場合に「とびひ」と診断なさいますか？
こどもの傷がなかなか治らずじゅくじゅくしてきたのでとびひになっていないか心配になり，受診した病院では一軒目「とぶからとびひ。周りにとんでないからとびひじゃない。」度重なる医師への不信感から、受診前にはネットで調べてからにしていまして 「黄色ブドウ球菌」「化膿レンサ球菌」がとびひの原因と知ったので病院では「菌」の有無を調べてから診断するのかと思ったのですが患者側から見ると患部の雰囲気で診断しているように見えまして。
二軒目 医師の診察の前に看護師さんが患部をみて「あぁとびひだねぇ」と薬を用意。その直後医師の診察で「まぁ、とびひだろうね」とのこと
私が住んでいる地域は信頼できる医師がいなすぎて何科を受診するのもいつもかなり迷い診断も鵜呑みにできません。
それにしても，1軒目の医者の「とぶからとびひ。周りにとんでないからとびひじゃない」というのはすごいな。本当に医者？
ちなみにこの方は，このサイトの治療法を参考にしたら簡単に治ったそうです。 - 糖質制限と湿潤治療のいりえ内科クリニックの入江先生から，こんな情報も。
先日、スポーツジムにいったところTarzan 7/12号という雑誌がおいてありました。普段は読んだりしないのですが，表紙に大きく「医学」と書いてあったのでパラパラとめくってみると、、
おお！糖尿病の食事療法として大々的に「糖質制限食」のことがとりあげられているではありませんか！？ちゃんとタンパク質と脂質は血糖を上げることはなく，血糖を上げるのは糖質だけ、と記載されています。カロリー制限よりも糖質制限が大事というような事も書かれてありました
一般的な商業雑誌にこれだけ「糖質制限」が広まってきたのかと感心したりしましたが、パラパラとさらに眺めていると「ただし、全く糖質を取らないでいると血中にケトン体が蓄積して最悪、ケトアシードシスに陥ることがある」といったような記載がありました。
ありゃりゃ！これはなんじゃ？？記事では「なので一日２０g程度の糖質？（だったか炭水化物だったかは忘れました）を摂る必要があります」とありました。せっかくいい記事かと思ったのですが、この一文ですべてがダメになったような気がしました。
おそらくこの記事を書いた担当者は、どうやら聞きかじりの知識で論文などもきちんと調べていないのでしょう。雑誌は締め切りもあり、何より「売上が大事」であり担当の方もじっくりと記事を作成する余裕などはなかったのだろうと思いますが、もう少しきちんと調べればもっと良い記事になったのにと残念です。これが日本の雑誌記事のレベルかあとがっかりした次第です。
ちなみにこの雑誌、こんな感じなので購入してまで読む価値はないと思います - 札幌美容形成外科の院長ブログ関連のメール，まだまだ続きます。
ラップ療法を叩くお医者さんの話を読むにつけ、夫の母親のことを連想しました。本間先生や日本熱傷学会の偉い先生と田舎のばあちゃんが同じ論理構造だと見抜いたあなた，鋭いです。世の中にはこういう「鋭い素人」がたくさんいて頼もしいです。
夫の母は、論理性や科学性よりも自分の感覚を重視する人です。「清潔好き」と自称し、食器棚の食器も「埃が付く。ゴキブリが這うてるかも」と、使う前に必ず水洗いし、私たちにもそれを強要します。そのたびに食器を拭く布巾は、おかげでいつも湿っています。それで食器を拭く方が不潔ではないかと思うので、やらされるたびにげんなりします。
テーブルも神経質にしょっちゅう拭くのですが、使うたびに台拭きを干すわけでも洗うわけでもなく（たまに水でもみ洗いして絞って流しの上に置く）その辺に置いたままなので、たぶん雑菌が繁殖しまくりです。
薄黒く不潔そうな台拭きが気になり、洗って、塩素系漂白剤を探して（トイレの近くにあった）つけ置きしてたら、彼女に怒られました。「トイレの洗剤を台所で使うなんて汚い」「漂白剤は毒だ、台所のものに使うなんて」だそうです。そういう理屈もあるのかと、腹が立つよりも新鮮な驚きを感じました。
で、本題なのですが、きれいな食器を洗い直すという、無意味である上に事態を悪化させる本末転倒な行為は、なんだか「消毒」に似ているなあと連想してしまいました。
また、「トイレに使う塩素系漂白剤は汚いので台所で使うものではない」という論理は、「食品用ラップは医療用じゃないから医療用に使うべきでない」（今回の札幌美容形成外科の先生のコメントも去年の日本褥創学会の見解も、そうとしか読めないです）という論理と同じ構造だよね、と思いました。
田舎のおばあちゃんが非論理的非科学的なのはまあやむを得ないと思いますが、お医者様の思考が同じレベルというのはいかがなものかと思いました。 - 札幌美容形成外科の院長ブログ関連のメール，まだまだまだまだ続きます。
例の札幌形成外科院長のブログですが、、昨日の「火に油は危険です」の更新記事にも以下の様なコメントを入れさせて頂きましたが、やはり承認待ちになりました。私の外来には毎日のように熱傷の新患さんが受診されますが，一番つらいのは既に皮膚移植されてどうしようもない患者さんに，「この状態からあなたが望むようなきれいな皮膚にすることは不可能です。皮膚移植する前なら何とかできたのですが」と説明する時です。湿潤療法経験者よりもちろんこれも現在承認待ちです。
あなたのコメントは管理者の承認待ちです。
2012年7月10日11：15ＰＭ
火に油を注いで火傷をされたのは先生ご本人ではないでしょうか？
昨日の私のコメントに返事を頂けるととても有難いのですが。
そしてまた今夜もシャアシャアと新しい記事を更新されていましたが、私のコメントは承認しない癖に、いつもの常連さんのコメントは承認されていましたのでこんなコメントを入れておきました。
湿潤療法経験者より
あなたのコメントは管理者の承認待ちです。
2012年7月11日 10:49 PM
さくらんぼさんの今日のコメントでは、妹さんの旦那さんのお父さんは敗血症で無くなったそうですが、やはり危険な「ラップ療法」だったのでしょうか？
そうであればまさしく「ラップ療法要注意」ですよね。
でも夏井先生の所へ受診されれば夏井Dr信者さんが紹介していた同じゴミ焼きで受傷された「78歳30％Ⅲ度熱傷の症例」の方の様に、ゴミ用穴あきポリ袋でちゃんと治癒されたかも知れませんね。
でも今更ですのでさくらんぼさんにはお教えしない方が良いかも知れません。既にこのブログも炎上中だと思いますが、以前紹介した私のブログ以外にも参考になるブログを貼って置きますね。- http://ameblo.jp/e-harikyu/entry-11299902753.html
- http://ameblo.jp/nidonagoya/entry-11298502087.html
さくらんぼさんもこの私のコメントが夏井先生のサイトで紹介されたのを見て、正しい治療を受ければ良かったなどと後悔されない事を祈ります。
皆さん，「皮膚移植するときれいに治る」という医者の説明を信用して皮膚移植を受け，手術後，こんなはずではと愕然とし，それを医者に行っても「こんなにきれいに皮膚移植してやったのに，何が不満なんだ」と一蹴され，一縷の望みを持って私の外来を受診されているのです。そういう患者さんに「治療法はない。手後れだ」と宣告するのは宣告する側も辛いし，それを聞いて泣き出す患者さんを見ると，こちらも一緒に泣くしかありません。
【08:30】
- ある美容外科クリニックから，腋臭症の術後の創離開の相談をいただきました。どうやって治療したらいいのか，今後どうなるのかがわからず「正直、この患者様の治療で、いま私も憔悴しきっております」とのことでした。
そこで，治療法と今後の見通しについて連絡したところ，次のような返事をいただきました。先生のメールで心が救われました。気が滅入って、鬱になりそうなところに、一筋の光明が差したような気がしています。治療は患者さんを救うものですが，湿潤治療は［治療に困っている医者］も救います。 - 今度読もうかと思っている本はこれです。ascii.jpの連載記事で，本になるのを心待ちにしていました。
- 糖質制限についてのメールです。
糖質制限で15kgほど減量しました。身を持って感じたのは、
肥満による体調不良で糖質制限を始めました。172㎝104kgの巨体が今は89kgです。期間は3ヶ月です。夜のウォーキングも一時間程、ほぼ毎日しました。- 歯茎の状態が良くなり、慢性化していた奥歯の炎症が治まる。
- 夜になっても歯の表面がツルツルしている。
- 慢性化していた湿潤アトピー？数か所が治った。
- 食後の眠気が強くなく、動きやすい。
- 寝起きが良くなった。
- 血液検査での数値が全体的に改善。
- 便が安定し、下痢が少なくなった。
現在、炭水化物の中毒性ある美味しさを味わうべく（笑）、最近、かなり制限を緩めており、糖質を朝・昼と摂取しております。結果、歯はザラザラし出しますし、寝起き悪いですし、眠くなりますし、歯茎もジワジワと痛み出しますし、痒いですし、…良い所ないです。ないのですが、美味しいのです…（笑）
夜だけ糖質を抑えているのがいいのか分かりませんが、ドッとリバウンド覚悟で炭水化物を食べているのですが、今の所まったく戻っていないのが不思議です。体のエネルギーの代謝が変わったのかな？と思っておりますがどうなんでしょうか。私の場合、一食で60～70g以上の糖質を摂ると、体が熱くなり、その後眠気が襲ってきます。この変化が自覚できるようになっただけでも大きな進歩です。
【06:00】
- ここ数日，札幌美容形成外科の本間先生だけ槍玉に上がっていますが，実は産業医大の安田先生はそれどころでないクズ医者ですよ，という告発メールをいただきました。
「このメール，転載していいです」と許可はもらっていますが，あまりに生々しい話なので，情報源が特定できないように固有名詞を伏字にして転載します。さて、ここ数日、更新履歴を賑わせている本間賢一先生ですが、医師としては、いいところも知っているだけに、例のブログの記事は、とても残念です。腕がいいのに、もったいないなあと、思います。このエピソードが事実だとすると，産業医科大学形成外科准教授の安田先生は熱傷患者を［金づる／メシの種］としか見ていないことになります。偉い人は発想が違うなぁ，と思います。
さて、安田先生という名前が出てきて、去年のことを思い出しました。怒りの気持ちを誰かにぶつけたく、メールします。
〇〇年の〇〇学会での出来事です。〇〇医大形成外科の〇〇医師による「ラップ療法後感染をきたし、治癒に至らなかった仙骨部褥瘡の一例」という発表がありました。
発表後、すかさず私は、「opeが成功しなかったのは、ラップ療法が悪いのではなく、創の状態を的確に判断せず、除圧対策も徹底せず、植皮だの、皮弁だのしたからではないか？」と質問しました。更に、「確かに、前医で行った褥瘡の治療として、その壊死した褥瘡に、ラップを当てるのは間違いかもしれないと思います。でも、その患者さんのキズが治癒しなかったのは、ラップのせいじゃないと思います。」会場は演者と私の一対一の応酬になってしまいましたが、当然、悪者はラップと信じている演者は、まるで聞く耳持たずでした。
問題は、その後です。
会場を出ると、座長の先生が私の方に来て、「先生の言ってることは、確かでしょうね。あれは手術が、悪いよ。」すると、例の安田先生も近寄って来ました。（熱傷学会で、ラップ療法対策が取られることになった、すぐ後だったのでしょうね。）〇〇先生「安田先生も、熱傷のラップでは、これから大変ですね。」安田先生「先生みたいに（私のこと）、きちんと創を管理できる人がラップを使うことは、ありだとおもうけど、そうでない人が安易にラップを使って、全身に影響及ぼしている症例があるから、だめなんだよ」と、ここまでは、黙ってました。
ところが、「実際熱傷処置の点数が、高く設定されているのは、いろんな良い材料を使うことを前提としているからで、ラップなんて使うのは、間違いじゃないか？」この発想には、開いた口がふさがりませんでした。
その場で，「誰のための熱傷治療なんだ」と、言ってやればよかった・・・と、自分でものすごく後悔しました。
市内の皮膚科開業医から時々、やけどの患者さんが当院へ逃げてきますが、聞くと、毎日通院して高価な被覆材を交換したり、でなければ、安い軟膏を塗って、ガーゼを当てていたり。どう見ても、熱傷処置代を稼ぎたいだけのように思える通院指示が多いです。
私の治療法は、病院の収入には貢献してないかもしれませんが、逆に患者さんの数が増えてくれれば、それでよし！と思っています。違いますかね？
もちろん，さもしいというか卑しいというかケチ臭いというかみみっちいというか・・・そういう気もしますけどね。 - さらに札幌美容形成外科のブログについて「工学屋」さんからのメール。
私も6番目投稿者で承認待ちです（笑）。きっと日本全国に数十人規模で行列を作って承認を待ってる方がいらっしゃるのでしょう。しかし思うに私の投稿も含めて皆さん、おそらくずっと承認待ちだと思いますよ。そうなんですよ。肝臓に傷がついて変形しても人造の形が変でも誰も気付かれませんが，肌の小さな傷は人に見えます。だから，肌の小さな傷でもコンプレックスになります。ましてや，広い面積の傷では・・・。
院長先生は当然このHPもご覧になったでしょう。祭り状態も把握されてらっしゃるでしょう。投稿を削除すると密告されるし、掲載するには科学的な反論が必要。いちいち反論するほど時間もなければ知識もない。となれば無視しかないでしょうね。というような投稿し、現在承認待ちです。6番目です（笑）
別に無視されることは構わないのですが、間違った治療を続けることは問題です。形成外科医は火傷治療のスペシャリスト。ぜひ、この先生にも本物のスペシャリストになっていただきたいものです。
私はお腹に大きな火傷の跡形があります。小さいときストーブで焼きました。幸いというかなんというか、両親はなんと幼児である我が子が大きなやけどをしたのにもかかわらず、病院に連れて行きませんでした。油紙か何かで覆って終わりだったと思います。従って植皮はされませんでした。多少ボコボコとして入るものの、目を背けるほどに醜くはありません。今となってはお父さんお母さん、GJ！です。
私は男性ですし、すでに30代後半にさしかかりました。火傷の跡形などどうでもいいです。でもこれがうら若き乙女ならどうでしょうか。火傷を見るたびに自信をなくすかもしれません。命にかかわるわけでもない、たった一度の火傷でその後の人生が台無しになるなんて馬鹿馬鹿しいにもほどがあります。
しかし今なら湿潤治療があります。私程度の火傷であればもしかすると跡形もなく治るかもしれません。たかが火傷の跡形、でも患者にとってはされど跡形。跡形なく治るのであればまさに人の人生まで救うかもしれない、そういうポテンシャルが湿潤治療にはあります。
どうですか？院長先生。先生もお医者様なら人の人生をも救う治療をしたくありませんか？それこそが美を追求する形成外科医の仕事ではありませんか？
件の乳児の指尖部壊死症例、これがこのままうまく治癒すれば、この子は間違いなく人生を救われます。子供の人生が救われるということは不注意でわが子に大怪我を負わせてしまった・・・と悲痛な思いでいらっしゃるであろう親御さんの人生まで救うということ。
たかがヤケドの傷跡・手術痕で一生悩まなければいけないなんて，本当に馬鹿馬鹿しいです。 - 糖質制限についての報告。なんと歯茎が！
わたし丙午(若い人には通じない)ですが、小学校高学年のころから歯並びが悪くてコンプレックスでした。いわゆる八重歯で、芸能人でもないのでとても「かわいい！」と呼べる代物ではありません。歯科の先生方，いかがでしょうか？ この方に起きた変化が普遍的な減少であれば，歯科治療の根幹が変わってきますね。
それでも歯列矯正には費用がかかると諦めて数十年・・・ある日、同じような歯並びの女性がにっこり笑った選挙ポスターを見て「40歳過ぎてもこん な歯並びはみっともない、矯正しよう」と決心しました。
それは5年以上前の話ですが、当時いろいろ調べました。そのころの情報で「一度後退した歯茎は移植しないと再生しない」というものがありました。歯列矯正のために健康な歯を３本も抜いたので、歯茎まで痛んでは・・・と、先行きが心配でした。
しかしスーパー糖質制限を始め、ふと気がつくと歯茎が成長（？）していました。（糖質制限以前から、歯磨きはブラッシングだけで、歯磨き剤はほとんど不使用でした。）
「歯茎は再生しない」と思い込んでいたので、思いがけない状態にとてもうれしくなりました。歯列矯正の経過観察に入ってからすでに３年ほどになりますが、歯石除去のあとは「ブラックトライアングル」ができるのが悩みの種でした。しかし、いまの状態であればそれもなく、心置きなく歯石除去してもらえます。
糖質の摂取で毛細血管が損傷するイメージがありますが、歯茎の成長も毛細血管の血流に負うところが大きいと思えば、糖質制限で歯茎が再生する可能 性は十分にありますね！
当時、わたしに歯列矯正を決心させてくれた女性は、いまだに歯並びは治していませんが、ポスターでにっこり笑うのはやめたようです（笑）
2012/07/11
【16:00】
- 「開いた毛穴が治っちゃった」という嬉しいメールです。
最近夏井さんのHPを発見しました。きっかけは、顔中に発生した吹き出物でした。皮膚科に行けばステロイドを塗られるだけであろうと勝手に予想し、やるべき仕事を放り出して、血眼でネットサーフィンして、ここに辿り着きました。
等々、手当たり次第に取り入れている最中です。お陰様で、湿疹そのものは随分落ち着きました。- 一切の化粧品、シャンプーリンス、柔軟剤を廃棄
- 基礎化粧品はワセリンとベビーオイル
- お湯洗髪
- 夜は顔にワセリン塗りたくりラップ貼る
- ゆるい糖質制限
ワセリンベタベタでラップをして眠るようになってからの変化は、ぱっくり開いていた、ほほの毛穴です。少し小さくなりつつあります。
このにっくき毛穴に、ドレホド悩んできたでしょう。。。 - 札幌美容形成外科院長ブログについて。
新聞記事ですが、読むととても腹立たしくて、悲しくて、みなさんのメールのように頭のいいことは何ひとつ言えませんが、札幌美容外科の先生が憎くて、私もメールをしてしまいました。「もしもこれが自分の子供だったらどうしよう」という想像力に欠けた医者だけが，何も考えずに皮膚移植をするんですよ。熱傷なんて自分と無関係の出来事だと思っているから，植皮は簡単だと思うんですよ。
あなたのコメントは管理者の承認待ちです。
2012年7月11日 11:20 AM
はじめまして。２児の子供を持つ看護師をしているものです。
私の子どもも手の甲に３度の火傷を負いました。患部はホワイトチョコをコーティングしたように真っ白に焼けてしました。もちろん総合病院での診断は「植皮しか道はない」でした。子どもが将来手が気持ち悪いといじめをうけたらどうしようと毎日泣きました。夏井先生をはじめ、たくさんの方から情報をいただき、湿潤療法を幸運にも受けることができました。
すると，植皮しか方法がなかったはずの皮膚が1か月で上皮化しました。
この安易な記事のせいで、同じ思いをしているお母さんが違う治療を信じてしまったらどうしようと涙がでてきました。植皮と同じ治療結果だったとしても（たぶん それはありません。）子供に何度もつらい思いをさせ、QOLを下げた治療を受けるようは比べものにならないくらい良かったと思っています。
馬鹿とは想像力が欠落した人間のことを言います。馬鹿医者と私が呼ぶのは，想像力の欠けた医者です。 - 糖質制限に関するメールです。
糖質制限食の最近の研究論文を山田悟氏が解説する第2弾
前回は否定的なスウェーデンの論文でしたが、今回は肯定的なアメリカ（ハーバード大）の論文です。
肥満者にまずカロリー制限で減量した後、同じカロリーの低脂質食、低グライセミックインデックス（GI）食、超低糖質食の３種のダイエットで栄養バランスによる減量維持効果への差異を検証するものです。
結論として体重の維持や心血管イベントの予防には脂質を制限するよりもむしろグライセミックロード（糖質負荷）を軽減する戦略が有用としています。しかし超糖質制限ではストレスや炎症反応が上がったとのこと。
メディカル・トリビューンの山田先生の記事
原著：JAMA 2012; 307: 2627-2634
アブストラクトはこちらです - 火力発電所の技術者の方からのメールです。
札幌美容形成外科が熱いですね。
院長は意外な反響に驚いていると思いますが、これを機に学会のドグマの呪縛をリセットして自分の頭で考えて欲しいものです。しかし、彼が同じ思考レベルのまま湿潤治療の本質を理解せずに吹聴するなら困った事で、むしろ因循姑息な否定派に留まってくれる方がマシかもしれません。
そういう意味で湿潤治療の普及もこれから注意が必要でしょう。ブームになれば偏った二次・三次情報の流布、名誉欲や利権目当ての歪曲が出てくる可能性があります（既に安田浩氏にはそんな匂いがある）。そういう「獅子身中の虫」は否定派よりも有害です。
夏井さんはウェブや著書でも湿潤治療の留意点や限界にもキチンと言及されてるので私の杞憂でしょうが、妄念や我欲にまみれた人々が論理的思考を逸脱した言動を取ることには気をつけておきたいと思います。
上記は、原子力推進派の一部が得失やリスクの評価をちゃんと行わず「夢のエネルギー」のような言い方をしてきたことが、結果的に足下を掬われる結果につながったのではないか、という反省から老婆心ながら考えた事です。
（P.S.） アメイジング・グレイスというタイトルの映画には、イギリス発のもの以外に日本映画があり、何とこちらは暴走族・ヤクザが出てくる代物です。通販あたりで間違って買うと仰天するかもしれません(笑)。 - 茨城県のにしぼり整形外科の西堀先生からは漫画家の大和田先生情報。
札幌のごじゃっぺな（茨城弁）美容整形外科のブログに対し、皆さん大分熱くなっているようですが、ごじゃっぺな人の話はごじゃっぺな人しか信じないから、ほっといていいんじゃないかなと思っています。茨城原住民にしか通じない「ごじゃっぺ」ですが，なるほど，ピッタリですね。
ところで、以前に紹介した漫画家の大和田秀樹先生が本日、1か月ぶりに再診しました。会ってびっくり！糖質制限でなんと12㎏もやせたそうです。3か月も前に糖質制限をはじめは僕がまだ6.5㎏しか痩せてないのに悔しいです。
食事をしながら糖質制限について語り合っていたのですが、大和田君はすでに僕より糖質制限に詳しくなっていました。さすが、漫画家、情報収集能力が違う。
【12:00】
- 情報がどんどん押し寄せてきます。次から次へと処理しないと，パンクしちゃいます。
というわけで，札幌美容形成外科院長ブログについてです。院長先生の嘘がどんどんバレていきます。獣医です。
札幌美容の先生はほんとに医者ですか？
犬がラップを食べてそれがトラウマというメールが紹介されてましたが、その元ブログ読みました。ラップを食べてしまって２日後に受診て、これじゃ一般の飼主と同じですよ。
ラップ程度は食べた半日以内であれば催吐処置（犬の場合はトランサミンの静注）で一発です。もし吐けなくても内視鏡で引っ張り出せます。手術なんか必要ありません。医者なのにそんなことも気づかないなんて。
話はそれますが、私たち東京城南地区の獣医師共同で夜間救急病院を設立しましたが、そこに来る犬の１４％は誤食です。私が当番で入ったつい２週間前もまさにラップにくるんだ肉を食べたワンコが連れてこられました。食べて２～３時間くらいだったのでトランサミン静注ですぐに全部吐きました。
大分話はそれましたが、この先生は夏井先生のＨＰにある植皮後何年も経っているうろこ状の皮膚を見て、きれいに治ったと言い張るんでしょうね。普通の感覚でいえば、夏井先生の膨大な治療例や各種の説明を丹念に読み込めばおのずと方向が見えてくると思うんですがねー。はなから疑って色眼鏡をかけているから情報が読み込めない空頭ですね。
患者さんがかわいそうです。気づいて逃げ出すことを願ってます。 - さらに札幌美容形成外科の公式サイト自体にも疑惑あり・・・というメールをいただきました。
ここのHPは厚生労働省の医療機関のホームページガイドラインに違反していますね。
ホームページに掲載すべきでない事項としては、
すべてに該当していますね。ボトックス３カ所で２０％オフって¨- 虚偽、客観的事実であると証明できない事項（加工・修正した術前・術後の写真や、「絶対安全な手術を提供する」旨の記述、根拠のない「満足度○％」などの記述）(p3-p4参照)
- 他との比較で優良性を示そうする事項（「○○治療では、日本有数の実績を有する」や、「著名人が○○医師を推薦」などの記述）(p4-p5参照)
- 誇大な内容や、医療機関にとって都合のよい情報の過度な強調（「知事の許可取得」など当然の事項の強調や、医療機関に便益を与える体験談の強調など）(p5-p7参照)
- 早急な受診を過度にあおる表現や、費用の過度な強調（「キャンペーン中」「期間限定○％オフ」などの記述）(p7参照)
- 科学的根拠の乏しい情報に基づき、国民・患者の不安を過度にあおり、不当な誘導を行うもの（「○○の症状のある2人に1人が、○○のリスクあり」や「○○手術は効果が乏しくリスクが高いので、新しい○○手術がおすすめ」などの記述）(p7参照)―などがあげられている。ガイドライン案では、禁止される記述の例や考え方、禁止の根拠などを詳説している(p3-p8参照)。
ご参考にどうぞ。⇒http://www.m3.com/tools/Document/WIC/pdf/201207_1/1810_1_1.pdf
【11:30】
- 本日発売の少年マガジンに！ というメールをいただきました。
本日発売の週刊少年マガジン掲載のDrデュオにラップ療法が載っています。週刊少年マガジン編集者様はラップ療法を全面押しする方針なんでしょうかね？少年マガジンの166ページに見開きで湿潤治療が説明されています。「ゴッドハンド輝」といい今回の「Dr.デュオ」といい，少年マガジンにはいつも助けてもらっています。ありがとうございます。
有り難い事です。 - 糖質制限についての情報も寄せられました。
江部先生のブログでも話題になっていましたが、7月9日のNHK Bizプラスにて「糖尿病ビジネス最前線」と題して5分弱の特集で糖質制限を取り上げていました。
最後に注目する発言がありました。- 都内のフランス料理店「レストラン クレッセント」で糖質制限のフルコースを今年3月から提供開始した。糖尿病の人たちの来店が増えている。
- 「パンｄｅスマート」で有名な、福岡県の鳥越製粉。糖尿病患者さん向けの市場がある。
「日本糖尿病学会によりますと、糖質を制限する食餌療法なんですが、最近広がりつつある方法なんですが、必ずきっちり医師の指導の下で行う事が重要だと言う事です」
ビデオはここからダウンロードできます。
【10:00】
- さらに札幌美容形成外科院長ブログについて。
三重で湿潤療法をしている医師です。〇〇県で外科部長と戦っているときに、先生にメールして力を頂いてからから十数年経ちますが、あのアホな外科部長が院長になり、今でもあの病院は消毒し続けていると思われます。
夏井先生のように、熱い心は持ち合わせていないので、湿潤療法を否定する人と真っ向から喧嘩するのは苦手なのですが、さすがに今回の朝日新聞の記事にはいらだちを覚え、かつその経緯が、アホな札幌の美容外科医の差し金だったことを知り、月曜日には、朝日新聞にも美容外科医にも、苦情を入れました。私のような人間が動いたのですから、そりゃ、ブログも書き込み要求がたくさんあったでしょうし、朝日新聞も意見の多さに驚いていると思います。なんか、明治維新などだったら「アサヒ・サッポロ〇〇事変」とか名の付く、湿潤療法の歴史上大きな分岐点になりそうな気がします。あ、「アサヒ・サッポロ」ってビールみたいですね…。私は下戸です。
ただ、確かに、熱傷をラップを覆うと一時的には良いのですが、3日目ぐらいに感染を来す症例は多いです。まあ、最近は被覆材を使うことがほとんどなので少なくなりましたが、先日もプラスモイストで治療していた下腿熱傷でもありました。これは、熱傷は他の外傷と違って、一度に広範囲の皮膚欠損とともに皮膚常在菌と白血球などが一度に死に、焼畑のような状態になったところに、最初に住み着いたのが常在菌ではなく、病原菌だった場合に感染が成立しているのだと解釈し、患者にもそのように説明しています。消毒で感染が悪化するのと同じ理論で、やっぱり消毒は化学熱傷の一つです。ですから、やっぱり、ラップと感染の因果関係より、熱傷と感染のほうが因果関係は強いのは明らかですが…。
それにしても、サッポロの美容外科医は空気が読めない天才なのか、自己反省しているのか、昨日のブログの題が「火に油は危険です」というのは、ちょっと可笑しすぎて、朝5時に起きて二度寝しようと思ったところが、目が冴えて寝れ無くなってしまいました。あと、ここのクリニックは、保険の効く形成外科もやっているはずなのに、診療内容には「やけど」はないんですね。 - そこでふと思ったのですが，熱傷の湿潤治療を受けている人はほとんど全員，「それまで旧来の熱傷治療を受けていて，医者の説明に不安・不満を覚え，インターネットでググったり知恵袋に質問したりして，湿潤治療を受けられた」人なんですよ。つまり，自分から積極的に情報を求めて自分で動いた人です。医者の説明を受け身でおとなしく聞いて，「お医者様は神様だから嘘を言うわけがない」と無邪気に信じこむタイプではありません。
だからこそ，「新聞にこう書いていたからその通りに信じる」なんていないんですよ。札幌美容形成外科の院長先生が相手にしなければいけないのはこのような「自分で情報を集めて自分の頭で考える」タイプの素人なのです。昔ながらの従順な患者ではないのです。 - 昨日も東京女子医科大学から患者さんが逃げて来られました。
そして，いきなり「傷が化膿しているから」という理由で東京女子医大皮膚科に紹介され，そこから同院形成外科に回され，「直ちに皮膚移植が必要！ すぐ入院！」と命令されたそうです。そこで家族が説明に納得できず，ネットで検索して足立区から練馬まで逃げてこられました。ちなみに初診時，ゲーベンクリームがべっとり塗られておりました。
直径10センチ近い皮膚全層欠損です。
当科ではとりあえず湿潤治療の原理を説明し，「短冊状に切れ目を入れゴミ袋＋紙おむつ」で被覆しました（作り方は12月3日の記事参照）。もちろん，抗生剤なんて不要。
で，先ほど受診されましたが，「全く痛みがなくなり，久しぶりに鎮痛剤も飲まずに熟睡できました」と笑っておられました。ちなみにお子さんは薬学部の学生とのことですが，「湿潤治療でしょ。有名だよ。みんな知ってるよ」と言っていたとか。
患者さんには，完治するまでには今年いっぱいはかかると思うけど，それでもいい？」と説明しましたが，「痛みが無くなって，仕事もできるようになって，入院しなくてよくて，手術が不要だったら，半年かかろうと1年かかろうと全然問題じゃないよ」とのことでした。
【09:00】
- さらに札幌美容形成外科院長ブログについて。
さて、大人げないと思いましたが、標記のブログを読めば読む程腹立たしくなり、昨晩投稿してしまいました。普段投稿する事などないのですが、「こんな仕様もないブログに投稿してしまった」大人げなさが気恥ずかしく感じられ、また「大きな反響を得た」と思われてしまうのも癪なのですけど。ブログ上私が６番目の投稿者になっていますが、私のような「大人げない湿潤療法信奉者」は決して６人であるはずがないのですが。
以下投稿文です。朝日新聞の記事及びブログを興味深く拝見しました。
私は医師でも看護師でもありませんが、医療サービスを受ける消費者側の人間として（新聞・ブログで書かれている内容が真実であるならば）対策委員会を設置する暇があったら、厚生労働省なり日本熱傷学会なりがさっさと法的に禁止すべきだろう、という認識です。
学会の共通認識であるならば「ラップを使うと敗血症になる」程度の、代表理事声明くらい造作もない筈ですし、影響力も小さくないでしょう。
真に患者の側に立った行動であるならば、悠長に新聞で世論にアピールしている場合ではないと思うのですが…。
今回紙面を読む限り、ラップが「食品用」であるという点で問題なのか、それともラップの素材自体に問題があるのか、判然としませんでしたが、
結論としては「“正しい知識を持つ医師が医療用シートで”行われる湿潤療法においてのみ、治療効果のエビデンスがある」という見解であると理解いたしました。 - さらにこんなメールも。
札幌美容形成外科の記事を読んでの感想・・・。
まず言いたいのは、この院のホームページのTOPにこう書かれていました。「経験豊富な院長がリーズナブルな料金で最高の治療を提供しています」
と。
・・・はて？このDR、一番体験しやすいラップ治療は経験されたのでしょうか？ リーズナブルな料金で最高の治療・・？プラスモイスト貼っ付けて「経過観察！！」って言えば謳い文句の通りなんでしょうが・・・実際は？？
30年もやってて30年前の教科書通りなの？
旧態依然の現状が恥ずかしくないのでしょうか？ 新しい知識や知恵を獲得したいと焦りはないのでしょうか？
私たち医療者というのは、苟も人様の不幸事で飯を食っている職業です。医師とはその不幸を少しでも「幸」に変換していかなければならない第一の職業なのに逆のことを提唱していませんか？
きっとこのドクターは、目の前で転んだ子供がいたとしたら，オペ着に着替えててイソジンで手を洗ってマスクをしてグローブまでつけて，それからやっと手を差し伸べるのでしょう。そしてその子供にきっとこう言います
「化膿したらいけないから消毒しとこうね♪」
なんだか書いてて疲れました。
そういえばこの間「アメイジンググレイス」見ました！ 素晴らしいですね。最後のバグパイプは鳥肌が立ちましたよ。 - まだまだメールは続きます。
私も、札幌美容形成外科の先生のブログに下記のようなコメントを残してみました。遠回しに『それってガーゼを使っても敗血症になる事例だべ。』と嫌味を込めて書いてみました。院長先生からどんな反応があるか楽しみです。
通りすがりの火傷した道産子 より:
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2012年7月11日 7:12 AM
この事例は、どのような過程を経て敗血症になったのか記載されていませんのでラップと敗血症の因果関係が分かりません。また、従来の治療で敗血症が起きた事例は皆無なのでしょうか？従来の治療方法でも起きることなら、ラップを使ったことが悪なのではなく、敗血症になった要因は別にあると思うのです。
個人的には、一番の要因は医師にかかるべき怪我等を素人判断でかからなかったことが敗血症を引き起こした要因で、従来の治療法でもラップを使っても敗血症になっているような気がします。湿潤療法そのものが悪と読み手に誤解を与えかねない記事ですよね。
入院して火傷の治療をしていましたが、ガーゼが傷に張り付いたり、浸出液が漏れていても交換して貰えなかったこと、死んだ皮膚がパリッパリに乾燥して張り付いたことを思い出すと、本当に感染症を引き起こさなくてラッキーでした。その後、転院して湿潤療法を正しく指導してくれる病院にかかったので植皮することもなく、瘢痕拘縮がおこることなく治りました。やっぱり、適切な治療をしてくれる病院にかかることは大事ですよね。
ラップを巻いてそのまま日数を放置し、傷を洗うこともなければ、被覆材の交換もしていなかったなんて例を槍玉にあげているようなことはありませんよね？だとしてら、ガーゼを使おうが、絆創膏を使おうがって感じです。
【06:00】
- 久しぶりに「治療フローチャート」を更新。「指切断治療」を追加しました。
- 糖質制限に伴う「冷え」は塩分不足が原因では？ というメールをいただきました。
糖質制限食のレポートを見てますと、たまに「冷え」を感じるようになったと書かれている方が何人かいらっしゃいましたが、それもひょっとしたら塩分不足の可能性もあるかと思います。
私自身、塩分が不足すると冷えを感じる事が多いですし、私のまわりで冷えで悩んでた人に塩分を多めに摂ってもらうと改善する場合が多いです。
糖質制限というと、ラーメンやうどん、ご飯と一緒に食べてたお新香、漬物、梅干しなど、塩分含有量の多いものを食べなくなって塩分不足になっているかもしれません。主食を食べないのでおかずそのものも薄味になったりしますし。
日本人は塩分摂取量が多いと云われておりますが、それはお新香、漬物、味噌汁などを日常的に食べてる人であって、都会的な食生活をしてる人は意外と塩分摂取量は少ないものです。
糖質制限をやっている人全てに当てはまらないと思いますが、何割かの人は糖質制限食によって塩分不足になっている可能性が考えられますので、さらっと話題にあげていただいた方が良いかと思います。 - 昨日紹介したパンデミック映画《コンテイジョン》のレビューで，「この映画ってWHOとかCDCとかの宣伝映画じゃないの？」と書きましたが，このことについて，かつてWHOの職員だったという方からメールをいただきました。
さて「コンテイジョン」に関する、特にWHO，CDCの感染症対策偏重に関する先生の論評ですが、かなり当たっていると思います。私も以前WHOで勤務したことがありますが、感染症対策課という部門は2003年のSARS騒ぎ以降焼け太りし、ありとあらゆる機能（薬剤や防護具、検査キットの備蓄、検査、果ては新聞、TV等メディアの監視、広報宣伝担当者等々）を包含して膨張しておりました。現在は多少収まっているようですが、肥満症やそれに関連した脳血管障害の予防などへ割くべき予算は相変わらず少ないようです（既に離職しているので現状はあまり知りません）。というわけで，私の邪推は案外，いい線いっていたみたいです。喜んでいいんだか，悲しんだほうがいいんだか・・・。
私自身は現在も公衆衛生的な仕事に従事するため名前や所属は秘匿して頂きたいのですが、感染症対策と非感染症対策（母子保健やたばこ対策などを含め）はバランスが重要で、現状のWHOやCDCの感染症対策偏重政策にはかなり懐疑的に見ております。 - 義務教育が一番遅れている，というメールをいただきました。
幼稚園や保育園の先生方が湿潤療法を知っているのに，義務教育になると消毒とガーゼに戻っています。教育委員会が「湿潤療法は時事尚早」とかいってさせないのです。朝日新聞的な、いちいち喧しくて鬱陶しい連中が当地も多い。以前から私は，「大組織ほどパラダイムシフトに対応できない。パラダイムシフトを最初に受け入れるのは個人であり，小規模組織である」と書いていますが，小中学校はまさに「パラダイムシフトを否定する側にまわる大組織」なのです。
こういった雑言に惑わされること無く、有用な情報に触れられるインターネットの普及の時代到来を改めて有り難く思います。
今、夏井先生のサイトで話題となっている人々にとって両論併記などは死語扱いなのでしょう。
大きな組織ほど変化を嫌うようになります。組織は大きくなればなるほど，保守的になります。 - 素人の方からのメールです。
「現在の糖尿病の治療とは「血糖のコントロール」であって糖尿病そのものを治していません」というコメントは本当にそうだと思います。
というか、糖尿病を治そうという気持ちもありませんが、糖尿病を本気で予防しようという気持ちもないような気がします。
そもそもわたしが糖質制限を始めたのは、糖尿病の父の体質をうけついでしまい、毎年HbA１ｃの数値が０．１ずつ上昇したときから・・・。このままでは１０年もしないうちに糖尿病患者になってしまう！ 糖尿病にはなりたくない！そのためには予防したい！！！という気持ちからでした。
しかしどの医者に相談しても- 「今は別に糖尿病じゃないからね～やれることはないんだよね～～」
- 「糖尿病になったら、薬をすぐ飲めばいいから。そうしたら来てね！」
夏井先生の言葉を借りていえば「糖尿病専門医は糖尿病を予防できないけど、素人は予防できる」って感じでしょうか？？ - さらにこんなメールもいただきました。なぜ，札幌美容形成外科の院長先生はラップを危険視するのか，その深層に迫っています。
あれから、この院長先生のブログを良く読ませて頂いたのですが、こちらのページを見て、「被覆材による湿潤療法」ではなく「ラップ療法」だけをとても危険視する理由が良く判りました。なるほどね。そういう事情がありましたか。「坊主を憎んで袈裟まで毛嫌い」するタイプか。気持ちはわからんでもないけどね。
実は昨年7月に、この方の愛犬が鶏肉を包んでいたラップを食べてしまって大変な手術をされた事から、ラップが個人的にとても大嫌いになったのではないかと私は思います。
⇒http://s-bi.com/wp_diary/kyu/2011/07/27/post-15974.html
私も犬を飼っていますのでお気持ちは察しますが、この場合はラップでは無く、それを放置していた飼い主が悪いのは誰が見ても明らかで有り、これでラップ自体を恨むのは筋違いというものです。
また、これで判るのは、食べると死に至る可能性が高いラップは、現在エル・ファーロを始めとする多くの動物病院でも行われている、傷や火傷に被覆材として使用する方がまだ安心であると言う事ですが、これはラップを見るのもいやなトラウマとなっているご本人には絶対に判らないでしょうね。
既に昨日から恐ろしい程の大量なブログアクセスと書き込みに驚愕して見える事とは思います(決して煽っている訳ではありません)が、せめて私のコメントや既にお伝えしてある私のブログにでも、簡単で良いので素人にでも良く判る、医師らしい内容の返事をして頂きたい物です。
それとは別に，札幌美容形成外科の院長先生には幾つかの計算違いがあったと思います。箇条書きにするとこのようになります。- 以前は医者が「これはこうだ」と説明するとそれを鵜呑みにする患者ばかりだったが，現在は疑問に思ったらネットで調べるのが常識になっている。
- 既に多くの人が湿潤治療で熱傷治療御受けており，しかも大多数は劇的に治っている。しかも，治療をする医者から治療原理について詳しく説明を受けていることが多く，理論的なことも知っていたりする。だから，今回の新聞記事の間違いをすぐに見ぬいてしまった。
- これは「EBM ビフォー・アフター」の状況と似ている。昔は偉い先生が「これはこうだ」と説明すればそれが定説になったが，今ではまずエビデンスを提示しなければ信用されない。
- 多分この院長先生は，医者（＝専門家）が「これはこうだ」といえば素人はたわいなく信じこむだろうと，根拠もないことを適当に新聞記事に書いちゃったんでしょうね。ところが，素人は院長が思っているほど馬鹿じゃなくて，「曖昧な根拠でこんなことが言えるの？」と鋭くツッコミを入れまくっているわけだ。
- 新聞自体が情報源として信用されなくなりかけている。特に朝日新聞の記事は眉唾が多いことはネット人間には常識となっている。
- 「偏向＠朝日新聞に」，「院長先生が個人的なコネを使って」，「エビデンスに乏しい批判記事をかいた」という構図がバレてしまった。
2012/07/10
【16:30】
- 札幌美容形成外科のブログに質問を書き込んだという他の人からのメールです。
昨日に私も書き込みしましたが、管理者承認が成されていないか、削除された模様です。ちなみに書き込んだのは。まさか素人がこんな本質をついた質問をするとは思っていないでしょうね。要するに，「ラップで起きたトラブルは医療用シートを使っていれば起こらないのか？」，「医療用シートで起きたトラブルは不問に付していいのか？」ということです。
ラップ療法が悪いのですか? 湿潤療法が悪いのですか? 認可された医療用シートならいいのですか? です。
答えられないのでしょうね。
医師のレベルがこんなだと、寒いものを感じてしまいます。
ちなみに，このタイプの医者への質問として，「皮膚科ではODT療法が行われていてそれには食品用ラップが30年以上前から使われている。日本で売られている皮膚科の教科書にはラップを使う旨が明記されている。熱傷治療でのラップを問題にするなら，なぜ，全国の皮膚科医が治療に使っているラップを問題にしないのか？ 皮膚科で使うラップは安全で，熱傷治療で使うラップは危険なのか？」という質問も面白いですよ。もちろん，札幌美容形成外科の院長先生，速攻で削除するでしょうが・・・。 - ある麻酔科の先生からのメール。
札幌美容形成外科院長があまりにもなので、朝日新聞に以下のお問い合わせをしてみました。（笑）もちろん，返事は来ないでしょうね。その場合は，このサイトの読者だけでも朝日新聞不買運動だな。私は10年以上前に朝日新聞の購読を止めちゃったけどね。
朝日新聞ご担当者様 表題の記事を拝見しました。疑問に思うことがありましたので、可能であれば質問に回答していただきたいと思います。
さて、返信が来るかな？
以上、ご多忙とは存じますがご回答いただきますと幸甚です。- 今回の記事は熱傷学会側からの発表のみであり、「効果の一方」についての言及が少ないと思いました。このような治療法を記事にする場合には、双方に取材して両論併記で掲載されることが通常と思われますが、いかがでしょうか？今回の場合、ラップ療法以外での感染確率などの紹介があっても良いかと思います。
- 今回の記事掲載後、「札幌美容形成外科院長の日記」という７月７日付けブログに高校の同級生の石塚氏に連絡を取り、石塚氏経由で阿部氏から取材を受けた旨、また６月１日付けのブログに、「残念なことに…どこの新聞社もTV局も取り上げてくれませんでした。」との記載があります。この院長は日本熱傷学会側の医師であり、今回の記事掲載は利益相反行為になると考えますが、いかがでしょうか。
- また札幌美容形成外科院長の日記というブログに今回の記事が丸々掲載されていますが、これは引用許可があったと見なしてもよろしいでしょうか？無断引用は禁止されていたと思いますが、いかがでしょう。
- 昨日受診された熱傷患者さんはドバイ在住の日本人のお子さん。最初，現地の救急病院で［消毒と軟膏ガーゼ治療］で，「明日は専門のcosmetic surgeryを受診するように」と言われて受診したそうです。医者はレバノン人で「僕は5年ほどパリで勉強した専門家さ」といい，ゲーベンべっとりガーゼで治療してくれたそうです。
実はこの患者さんのお母さんは看護師さんで，かすかに湿潤治療について知っていたため，ドバイじゃダメだと見切りをつけ，さっさと日本に帰国してネットで私を探して練馬まで来たんだそうです（ちなみに実家は埼玉県）。
おかげで，ドバイとパリの熱傷治療についてかいま見ることができました。世界のどこでもゲーベンなんですね。
【13:00】
- 札幌美容形成外科のブログに質問を書き込んだという人からのメールです。
アホな医療素人なので我慢できずに昨日札幌美容整形外科さんのブログにカキコしてしまいました（笑何も付け加えることのない，素晴らしい質問文です。札幌美容形成外科の院長先生は，気に食わない書き込み，困った書き込みがあったら削除すれば問題解決と思っているのでしょうが，どっこい，こちらで全て掲載します。
「夏井Dr信者」として書き込みした１件目は無事承認されてコメントの返事がありました。調子に乗って（実はアルコールも入りながら）２件目を夜中に投稿しましたが、大やけどブログの管理人さん同様、削除されてしまったようです(^_^;)
２件目の内容は１件目の返事を受けた内容で以下のようなものです。（削除されちゃいましたし、全く一緒ではありませんが）「ラップ治療で敗血症なり感染例があることはきっちりと認識して正しい治療を行わないといけませんね。これは本当に大切なことだと思います。
しかし、ラップでの治療が公表されてから１０年近く経ちますが、その間、熱傷学会推奨の治療を行い、敗血症などの感染例、死亡例はどれほどあったのでしょうか？この記事はそれが提示されておらず、極めて不公平です。まさか、この１０年間でまったくゼロ件と言いませんよね？ぜひそちらのエビデンスもきっちり検証し公表していただきたいものです。
患者からしてみれば、ラップでの治療だろうが医療用被覆材での治療だろうが、より痛くなく、早く綺麗に、新しい傷を作ることなく、入院は出来るならせず、負担が軽く治癒させることができるなら、何だっていいんです。
エビデンスや教科書にない症例に出会った時、今までの治療法より安価・簡便な方法で、今までと同様（かそれ以上）の治療成績を実現できる治療法があるなら、それを使えるように働くのが患者のためでしょう。
それとも、熱傷学会は患者より、エビデンスや教科書を守る事のほうが大事ですか？」
ちなみに，この院長が以前書いた「ラップ療法批判」の文章ですが，こういう人間は都合が悪くなると「臭いものに蓋」と削除することが多いため，当方で勝手に保存させていただきました。 - 7月7日の朝日新聞の記事を読んだ方からのメールです。
朝日新聞の記事、読みました。私は朝日新聞は、元々偏向記事が多く嫌いでしたが、本当、クズ新聞ですね。今後、私は2度と朝日を取る事はないと思います。
そんなマスゴミにこそこそ情報提供している美容形成の医師もどうかと思いますが。それも自慢げにブログに書くとは、程度が低いです。
目的は何でしょうか。取材を受けることで自前のクリニックの宣伝でしょうか・・・。 - 内科の先生からの「塩分制限」に関するメールです。
本日の塩分摂取に関する記事ですが非常に興味深かったです。そこで少し考えてみました（あくまでも思いつきですが）
東北地方は従来塩分摂取量が多く、そのために高血圧症の方が多いように言われてきたと思います。それじゃあ、なぜ塩分摂取量が多いかというと従来から言われているのは「寒さを凌ぐためには塩分を多く摂る必要があった」というものです
例えばこれ→http://www.tfu.ac.jp/tushin/with/200408/11/01.html
まあこれはこれで良いとして，さらにつっこむと「寒さを防ぐのに塩分摂取が有効である＝塩分感受性がある」と考えて良いのかもしれません。「塩分感受性がある」ということは「高血圧症になりやすい」ということになるのかもしれません。
本題はここからなのですが、近代までの長い時間の経過の中で逆に「塩分感受性のない人間は、十分な栄養を取れない環境下では寒冷地では生き延びれなかった。すなわち子孫を残す年齢まで生存できないことが多かった」と考えることはできないでしょうか？そうやって「塩分感受性の遺伝子を持たない個体」は淘汰されて「感受性のある個体」が生き延びたとも考えられないでしょうか？おそらく戦前までの東北地方の方は「塩分感受性」のある方が多数を占めていたのではないかと推察できるかもしれません
そのため東北地方には「高血圧症の患者さんが多くなった」とも思えるのですがいかがでしょうか？東北では昔は５０歳前後でいわうる脳卒中で亡くなられた方が多かったように聞きますが、それはとりあえず５０歳くらいまで生存することを考えた場合には「塩分感受性」であることが必要であったのかもしれないと考えてしまいます。要は７０歳以上生存することよりも５０歳前後まで確実に生存することが必要だったのではないでしょうか？そう考えると「塩分感受性遺伝子を持つ」ということは栄養状態の良くない寒冷地で生活するのには必要なことだったのではないかと思います。 - 「汗疱と塩分不足」の発端となったメールを寄せていただいた方（素人の方です）からの追伸です。
汗疱の症状改善に役だった例があったようで嬉しい限りです。
現在の世の風潮としてとかく誰に対しても「減塩！減塩！」と叫ばれており、まるで塩が毒かのような扱いを受け、その結果知らず知らずのうちに「塩は出来るだけ摂らない方がいい」「塩を摂らない方が健康的」などと思ってしまってる人が非常に多いと感じております。私も実際数年前までは漠然とそう思っておりました。
しかしふと疑問をもち色々調べてみると塩分摂取を控えるようにという理由がどれもはっきりした根拠が無く、逆に塩分不足による弊害の方が非常に多いのではないかと思うに至りました。
塩分過剰により
・高血圧になる
・胃がんになりやすい
・腎臓に負担がかかる
この様な事が云われておりますが、どれも疑問に思うことばかリです。
高血圧に関しては今日紹介があった食塩感受性もそうですし、胃がんになりやすいというのは東北の人が胃がんが多いのと食塩摂取量が多いのを結びつけているだけで明確な理由がありません。塩分が胃がんを招きやすい理由として胃に食塩という刺激物が入る事によってガンになりやすいなどと説明している先生もいますが塩酸から保護されている粘膜が食塩なんかでダメージを受けるでしょうか？
又、腎臓は塩分を排出するので塩分が多いと負担がかかるなんて話も腎臓の塩分排出の仕組みから考えたら噴飯ものだと思います。糸球体で血液を物理的ろ過した水分から尿細管で塩分を最吸収する事を考えると塩分（ナトリウム）が少ないほど腎臓は仕事をしなくてはならず、ナトリウムが多いほど楽が出来るという事になると思うのですが。
昔に比べると熱中症で倒れる人が非常に多いような気がします。（これはデータを調べてないのではっきり言えませんが）
高校駅伝で脱水症状でリタイヤしたり学校の屋外授業で倒れる事例も相次いでるのは、慢性的な塩分不足の人が増えている結果という可能性も考えられます。
一昔の人が消毒しないとバイキンが入って大変になるよという呪縛に縛られていたように、塩分に関しても大部分の人が控えなきゃいけないという呪縛にしばられているのではないかと思います。
消毒や糖質制限と同じように間違った呪縛にとらわれて不健康な生活を送っている人が健康的な生活を取り戻せるよう、塩の重要性についても話題としてとりあげていただければ幸いです。 - 【LaVie Zが「800グラム台」を実現できた本当の理由】
これまで無難で数多く売れるパソコンしか作って来なかったNECが技術の限りを注ぎ込んで世に問うた，いわば突然変異のようなマシンの誕生秘話であり，技術者魂に迫るいい記事です。「第3世代Ultrabookが販売されることになっても，どこも追いつけない常識はずれのマシンを出そう」という意志と，それを可能にした技術が素晴らしいです。何しろ，他社の軽量パソコンより300gも軽いのですから，ぶっ飛んでいます。
8月23日の発売が待ち遠しいです。絶対に買います！ 現物を見ずに注文します。
【11:00】
- 【「ヒ素利用細菌」発見を否定＝リンで生存、地球外生命関係なし】
やはりこの「世紀の大発見」はガセネタでしたね。2010年12月3日にもこの記事を取り上げていますが，「リンでなくヒ素を利用」というのは生物学的にありえないんですよ。だって，リンを使わずにDNAを作ることは絶対不可能ですから。
なんでこんなガセネタを流したかというと，宇宙開発は意味があるのか，コストパフォーマンスに見合った事業なのかという疑問が上がってきたからでしょう。それに対し，「NASAはこんな世紀の大発見をしました。地球外生命体はいるんです。だからNASAをもっと増やしましょうよ」と派手にアドバルーンを上げる必要に駆られていたとしか思えません。
【08:30】
- 塩分と高血圧について早速教えていただきました。
まず，心療内科の先生から。三石巌氏の書。減塩指導する医者の愚かさが記載されています。そしてもう一つ。塩分制限と高血圧の話ですが、これが正確です。 ⇒食塩感受性「すべての人に減塩を勧めるのではなく、食塩感受性の人だけに勧めるべきであるという考え方が強くなってきている。減塩で血圧降下が期待できるのは食塩感受性者だけであり、しかも、その比率が低いものであることも分かってきたからである」というのを読んで，ちょっとびっくり。私の高血圧に関する知識，間違っていたんだ。
糖質制限同様、個体差があるものと理解しております。ご参考になりましたら幸甚です。
【06:00】
- 今後，高い確率で起こるであろう（とされている）新型ウイルスによるパンデミックの恐怖を，豪華絢爛たる名優を惜しみなく登場させてリアルに描いた秀作，《コンテイジョン》を紹介。ここでは，ちょっと天邪鬼的へそ曲がり視点からレビューしてみました。
- 6月5日のこのコーナーで紹介した「汗疱の原因は塩分摂取不足では？」というメールを紹介しましたが，茨城県のにしぼり整形外科の西堀先生からこんなメールをいただきました。
先日、両手足の汗庖の患者さんが受診しました。3か月前から急に出現し、3か所の皮膚科に通い、ステロイドの概要による治療を受けたけど、良くならずに当院を受診しました。この「漢方と塩分不足」，「高血圧対策としての塩分制限の妥当性」についてご存知の先生がいらっしゃいましたら，ご教示いただけましたら幸いに存じます。
その時、先生のＨＰに汗庖と塩分不足の話が出ていたのを思い出し、その点について患者さんに聞いてみました。
すると、汗庖ができる1か月前に心筋梗塞を起こし、主治医から塩分を1日6ｇ以下に制限するように言われたそうです。もともと屋外で働く肉体労働者で、去年までの夏は塩をなめながら水を飲んで脱水症の予防をしていたそうです。
塩分不足が原因でしょうと説明したら、患者さんはすごく納得がいったようで、「今までの皮膚科では病状の説明も何もなく軟膏を処方されただけだったのに、ここに来てよかった。」といたく感心されてしまいました。
ところで、肉体労働者の塩分摂取を6ｇ以下に制限するのは、脱水症になってくれと言っているようなものです。以前、読んだ「健康神話に騙されるな」という本には、塩分をかなり厳密に制限しても血圧は2～3㎜Ｈｇしか下がらないと書いてあって、塩分制限て本当に必要なのかな？なんて考えてしまいます。 - 「20年間インスリン治療をしている糖尿病の父に糖質制限をすすめたら」というメールを紹介します。すごいことになっています。
５０代でインシュリン注射をするようになり２０年。父は「真面目」に食事制限をし（毎回ご飯の量もはかりで量っていました）、お酒もたばこも甘いものも一切口にせず、肉もほとんど食べず、厳格なカロリー制限をがんばってきました。「糖質制限した糖尿病は治ってきたけど，髪の毛が増えてきて床屋代がかかってしょうがない」とは，なんとも贅沢な悩みです。同年代男性で「ハゲてきた，薄くなってきた」と悩んでいる人たちに喧嘩を売ってますね。
ところがまったく症状は改善せず、ただただ定期的に病院に行って検査して薬をもらう生活を続けていました。
それが今年の２月から糖質制限食を開始。みるみるうちに数値は改善し、今まで見たことないような数字になりましたが、主治医は全く関心を示さないばかりか、最悪の時のインシュリン注射と飲み薬の量を変えようとしませんでした。
そんな主治医の様子に、やっと父は転院を決意！（１時間以上かかる都内の大学病院でした） ５月に近くの総合病院に変わりました。
すると・・・
２か月でインシュリンの量は「２単位」減り、過剰投与による不調も改善しました。また「おまけ」として、体重が増加してきました。実は父はもともとすごくやせていたのに、糖尿病治療のための食事制限のためにやせ細り、あばらが浮き出て、骨と皮のような状態でした。
それが糖質制限を始めてから、体重が増加。その一方で数値は劇的に改善しています。極度のやせのために冬も夏もものすごく寒がりで、冷えに悩まされていましたが、体重が適正体重に近づくことで今年は少し楽になるのでは？と思っています。
また思いがけない変化として、髪の毛が太く多くなってきました。考えてみれば慢性的な栄養失調状態で、髪の毛まで栄養が行ってなかったのですね。父本人は「髪が増えて太くなって伸びるのも早くなると、散髪をまめにしないといけないから、困る」などと贅沢なことを言っていましたが・・・。
もし糖質制限に出会っていなければ、父はずっと慢性栄養失調状態のまま、おいしいものも食べられず、かといって病気がよくなるわけでもない・・・という状態のまま、余生を送っていたんでしょうね。
気が付けば子どもたちもご飯をあまり食べなくなり、高校生の娘は、お昼に主食を食べないと、びっくりするくらい午後の授業が眠くない！と言ってます。
中学生の息子は、はっきりとした成果はまだありませんが、朝起こした時の意識レベルは格段に良くなっています（以前は呼びかけにわずかに反応する程度でしたが、今は会話ができるようになってます）
これからも家族で楽しく糖質制限生活を続けていくつもりです。
ともあれ，「患者には興味のない糖尿病専門医から糖尿病患者が逃げ出し，糖質制限治療に理解のある非専門医に糖尿病をコントロールしてもらう」のが常識という，という時代になっちゃいそうです。このままでは「糖尿病専門医は糖尿病が治せないが，素人は治せる」という構図になりかねません。
現在の糖尿病の治療とは「血糖のコントロール」であって糖尿病そのものを治していません。［糖尿病にインスリン］とは「近視の治療にメガネを掛ける」のと同じであって，メガネを掛けても近視そのものは治っていません。メガネを外すと近視に逆戻りするからです。つまり，メガネを掛けても近視に変わりはありません。同様に，インスリンを打ち忘れると血糖が上がるのは，まだ糖尿病が治っていないからです。
これは，「ギプスを外すと骨折部がグラグラして痛い」という状態，あるいは「咳止めを飲まないと咳が出る」状態を，「骨折／咳が治った」と言い張っているのと同じです。
糖尿病の治療のゴールは［インスリンを打ち続けること］とするのか，［インスリンも内服薬もいらない状態にすること］なのか，どちらなのでしょうか。私が糖尿病患者だったら，前者はまだ糖尿用の状態であり，後者だけが糖尿病が治った状態だと考えるはずです。 - 現在，『人口から読む日本の歴史』という本を読了し，内容をテキストファイルに書き出している最中です。とても素晴らしい本ですが，ふと気になったのは随所に「カロリー量では・・・」という記述が多いことです。食べ物で重要なのはカロリーなのか，という疑問を感じます。
生きていくためにはまずタンパク質，その次が熱量でしょう。タンパク質自体が枯渇しては動的平衡が維持できません。熱量がいくら潤沢でも，タンパク質とアミノ酸の外部からの供給がなければ死ぬしかありません。だから，農耕開始直後の弥生人たちは［カロリーは足りているのにタンパク質不足］となり，縄文人より不健康になったのです。
カロリーベースで縄文人や弥生人の食糧事情を類推／分析するのは歴史学の常道ですが，これってもしかしたら根本から間違っている可能性があるかも。だって，カロリーだけでいいのなら，ハイカロリー食を摂取しているアメリカ人が世界で一番健康なはずです。 - 「火力発電所技術者」さんからのメールです。
札幌美容形成外科のウェブを見ました。技術屋としての感想は「この院長は現場感覚が欠如している」です。というわけで，札幌美容形成外科の院長先生の文章は，論理学的に不備があるようです。書き換えたほうがよろしいかと思われます。
現場と言っても症例を直接に見る事ではありません。現場で起こっている事象の本質を見抜き、基本的な法則に基づく推論によって因果関係を紐解く事です。いやしくも斯界のプロとしてラップ療法を批判するのなら、何が如何なるメカニズムで悪化の原因となっていて、そう考える根拠は何だという点まで踏込むべきだと思います。文献を検索してラップ療法の際に問題が発生した症例を拾っただけで安易な結論を出すのは、恰もグラフを描いただけで「テレビの普及台数は平均寿命の伸長に寄与する」と断ずる素人のようなものです。
私の部下がこんな資料を持ってきたら半分まで読んで叩き返してますね
ちなみに、この院長は「ネットの怖いところは…良いところばかりを強調していて、悪いところは書かれていない点です。素人は簡単にだまされてしまいます。」と書いてますが、この文言がそのまま院長自身の批判になっていて笑えます。これぞ典型的な自己言及文、クレタ人の逆理ですね。 - この「札幌美容形成外科の院長ブログ」が面白いことになってきました。ある素人の方が次のようにコメントをブログに書き込んだそうです。
熱傷学会は、湿潤療法でない治療での同様の症例数は調べられたのでしょうか。出来ればそれも発表して頂けると比較対象になって有難いのですが。このように，7月9日 21：00ころに書き込んだそうです。そうしたら，
またマスコミを使って発表されたのであれば、今度，夏井先生がテレビ出演される時には是非、ご一緒に出演されて公開討論されると、一般の方にもより一層理解して頂けるのでとても良いのではないかと思います。
私をはじめ湿潤療法を受けた患者たちは笑ってこの記事とこのサイトを見ていますが、もしそのような番組を組まれて患者も出演して良いという事であれば私は喜んで出演させて頂きます。
そんな患者が世の中に数多くいる事を頭の片隅にでも置いておかれると良いのではないかと思います。私のコメントは先程まではブログ管理者の承認待ちでしたが、今見たら承認されずに消されている様です。というわけで，札幌美容形成外科の院長先生は，逃げずに回答したほうがいいと思います。男なら（・・・院長が女性だったら謝る！）正々堂々と反論しなさい！
つまり無知な医師が湿潤療法経験者から逃げたと言う事です。メールアドレスまでちゃんと入れたのに…
とても残念？です。
もちろんこれも全て公表して頂いても構いません。そのために私はブログを開設して、知恵袋で戦っているのですから。
何となく今夜は気持ち良く眠れそうです。 - 【本当に召し上がる直前に入れなきゃダメですか】
そうそう，オレも疑問に思っていたんだ，と旗と膝を打った人が何人もいるであろう実験記事です。何事もやってみるもんですね。
2012/07/09
【16:30】
- ある先生からこんな提案をいただきました。
乳児の指尖部壊死症例の経過に感銘を受けまして，失礼を承知で突然の御連絡させて頂きました．ううむ，海外雑誌への投稿なんて全然考えてなかったですね。何しろ私の英語力，英文作成能力はほとんど中学生レベルだからです。
乳児の指尖部の回復ぶりは凄いですね．成人の外傷では個人的に経験もありますがここまでのものはなく，この乳児の症例は，特に湿潤治療を知らない人間にとってはその経過も含め劇的な印象を与えると思います．New EnglandのClinical imageなどへの御投稿をお考えになってはおられないのでしょうか？日々の診療や週末の御講演で，大変お忙しいとは思いますが・・・．
New EnglandのClinical Imageは思わぬ症例が掲載されたりしていて，外科系とくに整形系の内容もごくたまに載りますがそうするとちょっと話題になったりしますね．とにかく乳児の指尖部症例は非常にインパクトが強く，形成・整形外科に未だ広く浸透している伝統的な治療概念に一石を投じるものになるのではと思います．
どなたか，論文を書いていただけないでしょうか。資料は全て提供しますし，first authorはもちろん私でなく英語論文執筆者で結構です。
【16:00】
- 今年も一年間，経済産業省の開発事業に委員として参加することが決まりました。昨年も何度か会合に出席しましたが，本当に私でいいのだろうか，と戸惑ったまま二期目に突入です。何しろ，経済とか産業とかから一番遠いところで仕事をしてますから・・・。
【15:00】
- この本は面白いですよ，というメールをいただきました。
『ドングリと文明』という本で、オーク大好きの育樹専門家がこんな仮説を述べています。「狩猟採取⇒農耕，ではなく，農耕の前に定住が絶対になければいけない。農耕が始まったから定住したのでなく，定住していたから農耕が可能になったのだ」というのはこの本にも書いてありましたね。この本も素晴らしい名著です。
遊動狩猟採集→定住狩猟採集→定住農耕 の順は間違いなく
現生人類は、穀物農業のお陰で文明社会を築き上げたことの代償として、多くの文明病＝より野生に近い生活環境では生じにくい生体の異常＝病を得た、というのは仮説ですが、エビデンス云々の証明が束になってかかるメタの世界の大仮説だと思います（ちっちゃなエビデンスではびくともしない）。
定住狩猟採集が可能となった豊かな植生＝堅果類＝ドングリ文化圏（中後期縄文ですね）の周辺域で、家畜飼料として採取していた野生麦・野生イネを栽培化したのが本格的な穀物農耕文明に繋がった。
もともと，霊長類は放浪癖というか，一箇所に定住する本能を持っていないため，そういう動物を定住させようとしても不可能らしいです。これは初期の人間も同じでしょう。そういう霊長類の一種が定住するためには，なにか強力な動機づけと，面倒で困難な定住生活を続ける意欲を維持する「何か」必要なんですよ。
【12:30】
- 今日の午前中は結構患者さんが多く，しかも熱傷患者さんが普段より多いです。朝日新聞の記事，あまり読まれていなかったようです。あるいは「どうせ朝日新聞の記事なんてマスゴミでしょう？」と信用されていないとか・・・。
- その朝日新聞の記事を読んだ人からのメールです。
朝日新聞の記事、下らないですね。というわけで，素人が医者に医学を教える時代です。こういう時代では，勉強しない医者は素人以下になります。
こいつもいろいろやっている様です。本当にカスです。 経験者の私が正しい火傷治療を教えてあげたいくらいです。
【06:00】
- 幼児の指尖部壊死シリーズの第5回目。全て上皮化し，どこから見ても指そのものです。初診時の写真を見比べると，まさかここまで復活するとは，と驚きます。切断＋断端形成しなくて本当によかったです。
- 北海道在住の方から，嬉しいメールをいただきました。
４月に静脈炎でご相談しました〇〇です。
夏井先生に教えて頂いたプラスモイストトップで、旭川赤十字病院 山本先生にご指導して頂いて治療しました。
一カ月半ぐらいで化膿もおさまり傷口も治りました。今後また炎症がおこるかもしれないですがその時また今のように治療すればいいとの事で治療は終了しました。お陰様で指の動きも問題ないので手術しなくて済みました。ありがとうございます。
手術に戸惑っていた私にすぐご返信いただき、この治療方法を教えていただいた事に感謝しています。
- 【やけどに「ラップ療法」要注意 効果の一方、重症例も】
7月7日の朝日新聞の記事です。朝日新聞でない新聞の記者の方から，「こういう医療系の記事では両論併記の形にして，一方だけの意見のみ載せないのが常識だと思います。この朝日新聞の記事は一方の言い分だけ載せていて，これは単なる宣伝文であって記事ではありません」という指摘を頂いております。朝日新聞の阿部彰芳さんという記者の方に同業の方から警告的指導が出ておりますので，お伝えします。
ちなみに，「熱傷のラップ療法」という言葉は私は一度も使ったことがなく，私は一貫して「熱傷の湿潤治療」という語句を使っています。「熱傷のラップ療法」は安田大先生の造語と思われます。あるいは，安田大先生は「湿潤治療とはラップで治療する方法」と誤解・曲解なさっていらっしゃるのかな？
それはさておき，安田先生というか熱傷学会は，こういう記事を出さないといけないほど危機感を持っているんでしょうか？ 熱傷学会は全国の大学をバックにする数千人規模の巨大組織です。一方，湿潤治療は全国でせいぜい100人，200人がしているだけの吹けば飛ぶような治療です。数千人 vs 200人ですから，熱傷学会を横綱とすれば湿潤治療は平幕どころか序二段クラスです。
だから，熱傷学会は湿潤治療に対し，どっしりと構えて横綱相撲を取ればいいのです。慌てたり騒いだりする必要はありません。「消毒して軟膏ガーゼ，そして皮膚移植」という歴史と由緒ある治療を推奨している伝統のある巨大組織なのですから，ゆったりと構えていればいいのです。
しかし，今回の新聞記事はいわば奇襲作戦です。横綱相撲ではありません。横綱が序二段に対し，けたぐりとか猫騙しを仕掛けたのが今回の朝日新聞の記事です。けたぐりは序二段が横綱に対して仕掛けるべき技であり，横綱が使う技ではありません。
ちなみに，この記事を読んだ人の反応をパターン化してみると次のようになります。
多分，こんなところじゃないでしょうか。- 湿潤治療のことをよく知っている人が読んだら⇒⇒⇒しょうもない「マスゴミ」記事だなと一笑の付す
- 湿潤治療のことをなんとなく聞いたことがある人なら⇒⇒⇒記事に疑問を感じてネットで真偽を調べる／ラップは危険だが，自分の治療はラップでない（＝プラスモイストなど）ので安全だと思う。
- 湿潤治療のことを全く知らない人なら⇒⇒⇒何が問題かよくわからない／ラップは危険だが，自分の治療はラップでない（＝プラスモイストなど）ので安全だと思う。
実は，こういう単発の記事は実は全く怖くありません。もしも，毎日毎日，新聞に「ラップで熱傷治療するのは危険」というネガティブ・キャンペーン記事が出たらちょっとこたえますが，多分それは不可能でしょう。なぜかというと，トラブルが起きる例は最近ほとんどなくなっているからです。少なくとも，私の外来では過去8年間，感染が起きたのは数例で，残りの数百例はノートラブルです。だから，新聞に「湿潤治療＠ネガティブ・キャンペーン」を張ろうとしてもすぐにネタ切れし，毎回同じ過去のトラブル例をコピペして記事を書くしかなくなるはずです。
だから，私の方は慌てる必要もなければ焦る必要もありません。これまで通りに，一週間に一例ずつ治療例をHPに写真付きで追加していくだけです。そして，湿潤治療や熱傷治療についてネット検索している人の判断に委ねるだけです。
熱傷学会で公開討論の場を作ってもらってもいいですね。湿潤治療側は私一人，熱傷学会側は教授100人くらい並べていただいて結構です。湿潤治療を叩き潰す絶好の機会ですから，熱傷学会で是非企画して下さい。私はいつでも受けて立ちます。
安田先生，その他の熱傷学会理事の先生方，是非，公開討論しましょうよ。公開の場での討論，そちらもやりたいでしょう？ でないと，こっちで勝手に企画して，産業医科大学准教授の安田先生とか某病院のK先生とかを公開討論の場に引っぱり出しちゃいますよ。 - 糖質制限について考えていくと，結局最後は「農耕の起源」に行き着きますが，このテーマで面白そうな本を発見しました。現在，amazonに注文中です。
そして，人類の穀物栽培についての新しい（？）仮説を思い付きました。多分，まだ誰も考えついていない仮説のはずです。 - 福井県の獣医の先生からのメールです。
テレビでは相変わらず色んなダイエット法が紹介されていますが、見るたびに「糖質制限で簡単に痩せられるのに」と思ってしまいます。
自分の近況としては、妻の食事に合わせたりもするので米飯を食べる時もありますが、糖質を摂ったとしても体重、体脂肪に大きな変動が出なくなりました。変化とすればやはり眠気が一番感じられます。ダウナー系ドラッグというのがしっくりきますね。現在50.5kg、体脂肪9％台をキープできています。
また、最近ですが、ある日ふと起きたらタバコを吸いたいという欲求がなかったので、そのままやめています。といってもまだ１週間ほどですが。以前はやめたくてもやめられないという日々を送っていたので、現在とても快適にすごしています。
糖質制限に自信がもてたからかもしれないですが、タバコをやめるのも同じ事ということを実感しています。ちょっと吸いたいと思うときもありますが、糖質もタバコも、我慢するものではなく、元々必要としないものと考えると、吸いたいという欲求がすぐなくなってしまいます。
巷であふれるダイエットも、「我慢すること」が根本にあるため、一時は流行ってもすぐ飽きられるのかもしれませんね。
ちなみに、タバコをやめることと糖質制限は、本質的に同じというのは、やっていて実感していますが、大きな違いがありました。糖質制限は、周囲のほとんどの人の理解が得られないことが多いですが、タバコをやめると周囲の人間（非喫煙者）は手放しで喜んで称賛してくれます。喫煙者に限っては、理解せず、また喫煙に引きずり込もうとしますが。
数年後には、［糖質制限をしている人＝非喫煙者］と、［従来の食事＝喫煙者］のような構図で、同じようなことを繰り広げているのかもしれませんね。 - 茨城県の湿潤治療の一番弟子である笠間市 にしぼり整形外科／西堀先生からのメールです。
4月にご紹介いただいた86歳の下腿断端部潰瘍の患者さんの経過をご報告いたします。穴あきポリ袋による治療を続け、ほぼ治癒いたしました。治療例を多数掲載しているブログです。お見事！
写真を私のブログにアップいたしましたのでご覧いただければと思います。 - 7月6日の「トビヒにプラスモイスト著効！」の投稿をしていただいた河上先生からの追伸です。
瑞光メディカル担当者によりますと、小児科では膿痂疹へのプラスモイスト治療は意外と広まりつつあると聞いて、これからは「皮膚科で治らないトビヒは小児科へ行け」ということになりかねないか？と少々アセっております（笑
先生のサイトでも異端の皮膚科医が登場されてますし、同業者として、ちと危惧しております（笑
自分は先生のサイトで勉強させていただいて早くも９年経ち、いいモノはいい、悪いものは悪いと、ようやく先入観なく物事を見れるようになりました。78歳広範囲熱傷おじいちゃんの症例は特にインパクト強く、自分もついに、中毒性表皮壊死症（TEN)という全身ズル剥けヤケドみたいになる重症薬疹にまで、尿取りパッドで作った即席病衣を着せて治してしまう、破天荒な皮膚科医になってしまいました（笑
今回のようなひどい膿痂疹にはプラスモイスト被覆した経験が無かったもので、そのあまりにも早い治癒、あまりにもキレイな治癒ぶりは恥ずかしながら驚き興奮！でした。 - そして，シャンプーレスについてのメールも。
仕事の合間に抜け出して、髪切りに行ってきました。3年来通っている腕のいい床屋さんです。また、糖質制限仲間で、現在６か月経過で、９K減となりベスト体重に。シャンプー中止に踏み切った床屋さん，勇気があります。
さて、今日は、シャンプーレス1か月の成果を鑑定していただきました。「前頭部の毛が太く元気に。頭頂部についてはまだまだだが、改善している。」
シャンプー後の鏡の”あわれな”姿を見ることなく、無事、終了。
ちなみにこの床屋さんは今日からシャンプーレス生活に入るそうです。毎日、シャンプーをしているからこそ、早いスタートでっした。 - ある薬剤師さんから。
最近私もスーパー糖質制限開始しました。夜は糖質ゼロやカットのビールやウイスキーを飲んで、チーズや卵料理、肉料理をたらふく食べて、1週間で175cm、80kgから77kgへ3kg落ちて、お腹周りがスッキリしました。本当にお腹が空かなくなるものですね。周りのスタッフが「なんで！？」とか「どうやって！？」と聞いてくるので、信じる人だけやってみると良いよと教えています。
糖質制限はスーパーで2日だけでもやると、すぐに何かしらの体調の変化が現れるので、初めて体験する人には結構衝撃的みたいですね。朝起きるときにだるくないとか、食事後に眠くならないとか。 - 放射線技師さんからのメールです。
新しい創傷治療のサイトは、数年前に縫合糸のことを調べていたらたどり着きました。面白そうなサイトだなといろいろ閲覧しているうちに、「消毒はウルトラマン」の記事を見つけ、
あっ、（当院の）外科の先生が傷の治療の勉強会の時に言ってたことだ。ここから引用してるんだ。
って思いました。傷には消毒しないこと、ワセリンゴシゴシ、シャンプーレスなど私も実践しています。
最近サイト上で話題になっている糖質制限ですが、私もプチ糖質制限を初めて約半年になりました。もともと、ご飯は茶碗1杯でしたが、1/4程度に減らしています。おかずは作ってくれるかみさんに悪いので基本的に普通に食べています（炭水化物が多そうなおかずはなるべくばれないようにあまり食べない）。
お腹がすいたときはチーズやアーモンド、おみやげもらった時はおやつに食べたりもします，というプチ糖質制限ですが、ピークの72㎏から約8㎏減量です。最近職場で、「やせたね、どうしたの？」とよく言われます。ご飯(米)を食べない糖質制限だよ。と教えてあげます。すると、ある看護師さんからは、「それだけでいいんだ！簡単だね。旦那にもやらせよ」と言っていました。
簡単にできて、効果もある。消毒しない、ワセリンゴシゴシ、シャンプーレス、糖質制限素晴らしいですね。 - 【子育てミツバチが作る脳の若返りタンパク】
この記事を読んでふと思ったのですが，2006年から2007年にかけて世界中を駆け巡った「蜂群崩壊症候群」は記憶に新しいところですが，2011年くらいから報道がありません。これはセイヨウミツバチの大量失踪がおさまったのか，大量失踪は続いているのにニュース価値がないために報道されなくなっただけなのか，それとも別の事情があるのか，ちょっと気になります。このあたりについて何かご存じの方がいらっしゃいましたら，ぜひご教示下さい。
2012/07/06
【13:30】
- 昨日（5日），ヒッグス粒子関連で駄文を書きましたが，なんと本職の素粒子物理学の専門の先生からメールをいただきました。まさか，こんなサイトをご覧になっているとは！
今日のエントリーは，ちょっと自分が叱られている気になってしまいました。国民の税金で勉強させていただき，今また研究をさせていただいていて，果たして自分はそれに見合う成果（見合う，というのをどう測るかも分かりませんが）を出せているのか，今は特に研究が遅れ気味なので耳が痛いです。それに対する私の返答です。
今困っている人の役に立つ，例えばお医者さんが追いかけている「人体」のような超多体系には手を出さず、既知の理論、原理を足がかりに解ける問題だけを追いかけているのが物理屋なのかもしれません。
素粒子物理学がものすごい額の予算をいただいて途方もない実験施設を作り，人々の理解を超えた方向に進んでいるのは事実です。でも、素粒子物理学はその副産物としてインターネット(WWW)や，スーパーコンピューター，がん治療にも応用されている加速器技術など生み出したりもしていますので，どうぞどうぞ温かく見守っていただきたいと思います。
ちなみに、円形加速器はLHCが最後だと思います。というのも、荷電粒子ビームを曲げて円形にする際にエネルギーが逃げてしまうため，これ以上の高エネルギー状態を作るのはむずかしいからです。
次があるとしたら線形加速器（ILC）です。莫大な予算が必要な超大型の施設，という点では変わりないですが。まさか，本職の素粒子物理学の先生からメールを頂けるとは思ってもいませんでした。ちょっとびっくりしています。
科学の発見について「それって何か役に立つんですか？」と尋ねるのはマスコミの習性ですが，もちろんこれは本来はナンセンスな質問です。
例えば，9世紀イギリスでのコムギの生産量が正確にわかったところで，それが私達に役立つ訳ありませんから・・・。でも，9世紀イギリスのコムギ生産を是非知りたいという人がいたとき，その研究はナンセンスだ，と言うのは間違っています。
自分が知りたいことをとことん調べるのが，科学本来の姿です。だから，ヒッグス粒子を見つけたい，反物質がなぜ宇宙で極端に少ないかを知りたい，ビッグバン直後の宇宙の状態を再現したい，9世紀イギリスのコムギ生産高を正確に知りたい・・・という科学者がいるのは当然だし，その知識欲は科学者であれば当然のものです。
問題は，「9世紀イギリスのコムギ生産高を正確に知るためには，タイムマシンを建造するしか手段がなく，それを作るには途上国10カ国分の国家予算のカネがかかる」という場合にどう判断するかです。
また，別種の問題もあります。その分野の研究が果たして本当に正しい方向に向かっているのか，もしかしたら袋小路に向かって進んでいるだけではないのか，ということが，研究している当の研究者にはわかりにくいことです。科学の歴史を紐解くと，「みんなで袋小路に向かって研究していた」ことは珍しくありません。みんなで渡れば怖くないと，袋小路に突進していたわけです。医学にはこういう「袋小路みんなで突進＠研究」で死屍累々です。こういう研究に投じられた研究費も労力も全て無駄だったわけです。しかし，研究している当人にとっては，それが袋小路かそうでないかはわかりません。
いずれにしても，個人がポケットマネーで研究できていた牧歌的時代には，こういう問題はなかったでしょうね。科学者個人が個人のカネかパトロンのカネで研究していた時代には，「袋小路行き研究」をしていてもせいぜい本人が破産する程度でしたが，多数の研究者が国家予算規模の予算を使って研究しなければならなくなった時代では，被害はヘタをすると国そのものに及びます。つくづく，難しい時代になったものです。
【12:30】
- ある内科の先生からのメールです。
私自身、比較的軽めの糖質制限をしてから、体調も良く、体重も4㎏程度（67→63㎏）減っています。
また、先生が何度も書かれているように、農耕開始前の人間の食事が糖質主体であったとは到底思えません。
今の医学体系自体、「人間が糖質主体の食事をしたらどうなるか」の壮大な臨床研究に思える、というのは変でしょうか…？
少なくとも、人間がエネルギーを獲得するうえで、食事が基本になる以上、食生活が根本的に変化した場合には、内科的疾患の疫学ががらりと変わる可能性があると思っています。 - さらにこんなメールもいただきました。
糖質制限から糖質中毒の話まで発展していますが、江部先生が論拠とされている人類史からみた糖質摂取の変遷を考えると、ヒトにとって（おそらく他の雑食の動物もかな）、特に「甘味」糖類は、滅多に口に出来ない飛びっ切りのご馳走＝褒美＝報酬だったのですよね。
「甘味」・砂糖が最上級の報酬であるについては、ハレの場面や賓客に砂糖をタップリと含んだ甘めの食事でもてなす習慣があります。この場合は、典型的に、「ご馳走＝砂糖＝甘味」なのだと思われます。ご飯や赤飯に匙一杯の砂糖をまぶすとか、汁物に本当にたっぷりの砂糖やシロップを入れるとか、煮物（魚を含め）に砂糖を沢山使うとか。このような習慣は、多分、砂糖が貴重であっても庶民の手に届くようになった時代にはじまったのではないでしょうか。
また、少し別の角度になりますが、過食・拒食を繰り返す思春期病の若い女性（食思不振）患者の糖質の過剰摂取も、不安とその緩和系という意味で考えられなくもないですね。ご飯やパン類、チップス、甘い清涼飲料、チョコレートなどのドカ食いをしてしまう患者さんたちは、これらの食品が「安定剤」であるとはっきりと認識していることがあります。彼女たちは、抱えているいわれのない不安焦躁脅迫などからの解放を「甘味」に求めているように見えます。
これは何らかの精神不安状態（この要因にも糖質過剰があるかも）が糖質過剰を助長増幅し、高血糖後の一気の血糖低下による気分不安定が、さらに糖質の過剰摂取を促すという悪循環の一面なのかも知れません。「スポーツ飲料_口に含むだけで効果がある理由」
炭水化物受容体が、炭水化物の存在をほんのわずかでも感知とあって、甘味自体ではないですが、糖質の報酬的意義は明らかですね。運動中に糖質を急激かつ大量に取り過ぎるとパフォーマンスは落ちるが、糖質を感知するだけでパフォーマンスが上がるというのは、情報としての糖質が報酬系として働いているということなのでしょうが、興味深いことです。
「人間の口腔内に備わっている炭水化物受容体が、食物の味覚とは無関係に、ただちに反応するためだという。炭水化物の存在をほんのわずかでも感知すると、これらの受容体はただちにその感覚を脳に伝達し、これからカロリーを含んだおいしいものが口に入ってくると予告する。つまり、実際に飲み込まなくても、糖分を感じるだけで、われわれは幸せになるのだ。」
【09:00】
- 9月1日開催予定だった愛知県一宮市での講演ですが，会場の都合により8月18日（土）17:00からとなりました。なお，参加の問い合わせはこちらです。
【06:00】
- 鳥取県立中央病院皮膚科の河上真巳先生より，「重症トビヒへのプラスモイストV著効例」という投稿をいただきました。ありがとうございます。あまりの劇的な治療効果に，自分の目を疑ったそうです。河上先生，ありがとうございます。
- 「外傷を湿潤治療している医師」，「熱傷を湿潤治療している医師」に，福岡県粕屋町の福岡青洲会病院 救急部／成田純任先生にもご参加いただきました。ありがとうございます。
- 上記の河上先生も糖質制限していました。
ちなみに当方も、先生に教えていただいた糖質制限を半年前から行い、［66kg ⇒ 学生時代の58kg］まで、12％もの減量に成功しました。ただ、江部先生の糖質制限と違うのは、酒の量を全然減らしてないことであります（笑
しかも蒸留酒にこだわらず、普通に美味しい純米酒もワインも、糖質ゼロでない普通のビールも楽しんでいますよ！
炭水化物を減らすだけで、お酒もヤセ我慢せず普通に楽しみながら1割も減量できて、いゃ～、本当に糖質制限のおかげですね！ - ある先生からの「シャンプーレス & 糖質制限」メールです。
私もノーシャンプーで１年以上経過し、きわめて髪質がよくなりました。また、伸びがいいためか、床屋に行く間隔が短くなったような気がします。ＡＧＡの原因の多くはシャンプーではないかと最近考えています。た●●てガッテンなどで「ノーシャンプー」が出たりすると業界の反発は必至と思いますが。
私も糖質制限中ですが、晩酌の日本酒だけは自分へのご褒美として許しています。体調はお陰様で良好です。ＤＭ学会はドンの河盛先生が「糖質制限なんてとんでもない」と言っているため、反応が鈍いようですね。 - ある女性からの「糖質制限をしていて，猛烈に糖質が欲しくなる時」というメールです。
糖質制限、わたしも続けていますが，たまに「猛烈に糖質が欲しくなる」時があって、それはどんな時だろう・・・・と自分なりに観察してきました。自分の経験では「あまりに食べない時期の後」と「生理前」のようです。
２月頃からスーパーにして約５ヶ月でしょうか。せっかくだからもっと痩せちゃおうと美容目的で続けていたら気がついたら先月４３．５キロまで落ちました。
わ～い！！と喜んでいたのですが・・・・そんなときに「猛烈に糖質が欲しくなる病？」になってしまいました。
あまりにも食べる量が減ってしまって、体が欲するのでしょうか？？？ それと生理前です。私だけなのでしょうか？
ちなみに私はポテトチップスが食べたくなります。パリパリとした食感と塩味。。。が、たまらないのです。それでこれではイカンと、かわりに- 駄菓子の「蒲焼きさん太郎」←コレも糖質多いけど・・・
- 「味付けのり」←砂糖もいっぱい使われているけど・・・
少々体重が戻るのはたいした問題ではないですけれど，糖質を取ってしまうと例の「眠くなる」「ぼーっとする」「だるくなる」「頭が痛くなる」・・・などの症状が出てしまって困ります。
糖質はやっぱり麻薬ですね。。。
2012/07/05
【14:30】
【10:00】
- 本日発売の週刊モーニングの『クッキングパパ』で糖質制限が取り上げられ，江部先生の著書も登場します。糖質セイゲニストは院内売店，コンビニに急げ！
【09:00】
- 【女子バレーWG、中国の成績不振は「選手が3週間も肉を食べていないため」】
毎度，楽しい（？）話題を提供してくれる中国です。自業自得といえばそれまでですが，選手はやはり可哀想です。
そこで，解決策を提案。「痩肉精（塩酸クレンブテロール）」だけ検出しない「ニセ＠ドーピング検査訳」を安く作って，世界中に売り捌くのです。この偽検査薬が標準で使われるようになったら，選手たちも堂々とお肉が食べられますよ。 - 【小型 iPad のうわさ再燃、7～8インチで秋発表・年内発売？】
今は亡きスティーブ・ジョブズは2010年10月に「7インチタブレット？ そんなもの Dead on Arrive さ。クズみたいなものさ」と仰られておりましたが，尊師亡き後のアップルはその「クズ」を出そうとしています。
でも，実際に10インチと7インチのタブレットを使ってみると，7インチのほうが断然使い勝手がいいのは事実です。10インチは中途半端に大きくて重いですから。
【06:00】
- 「2歳以下の子供にキズパワーパッドを使ってはいけないのでしょうか」という質問に回答しました。
- 糖質制限についてのメールです。
私の友人も、糖質を制限して、1か月ほどで４キロ減りました。
別の友人は勧めても「米が食べられないなんて！」と言います。私も外食で白米だと食べすぎます。うますぎます、白米は・・・
我が家では、胚芽米（いわゆる７分づき。すこしだけ色が付いています。白米と同じように炊飯できます）にしているので、食べ過ぎが防げます。たまにカレーを食べますが、ご飯を減らし、残りはフライとかつけて調整しています。
思い出したんですが、調子が悪かったころ(睡眠障害・中途覚醒）は指先がしびれて、へんな病気かとおもったこともありましたが、糖質制限で冷え性時期を抜けたらよくなっていました。これも糖質の取り過ぎだったのかもしれませんね。
体重は６～７キロ減の間で維持しています。
さて、献血に久しぶりに行ってきました。24/6/20 24/4/11 23/6/2 ALT（GPT) 21 22 44 γ-GTP 15 15 21 ＴＰ 8.1 7.9 8.1 ALB 5.0 4.7 4.8 A/G 1.6 1.5 1.5 CHOL 178 158 179 ＧＡ 11.0 11.1 11.7 RBC 446 430 441 Hb 14.1 13.1 13.7 Ht 40.8 40.3 41.8 MCV 91.5 93.7 94.8 MCH 31.6 30.5 31.1 MCHC 34.6 32.5 32.8 WBC 42 42 60 PLT 25.1 25.7 25.8 - 「人類はなぜ糖質に執着してきたのか・・・を考え続ける糖質セイゲニスト」さんからのメールです。「糖質が人類を惹きつけてやまない理由は快（眠）刺激のゆえではないでしょうか」という指摘は，案外，正鵠を射ているかもしれません。
昨今、糖質が悪玉あつかいされていますが、人類がなぜそれに執着して来たのか・・・とつらつら考えている糖質セイゲニストです。確かに，お昼にタップリとご飯を食べて医局で寝ている先生方を見ていると，本当に幸福そうな寝顔です。また，お昼にごくたまに糖質を食べたりすると，その後，蕩けるような眠気が襲ってきて，そのまま引き込まれるように寝ちゃうと本当に心地良いのも事実です。
私の場合、糖質（特にでんぷん）を一回に40ｇ以上摂取すると、頭やカラダが重くなり、かなり不快です。しかし、それ以下の場合、そういった作用よりも「眠くなる」作用が強いのです。
小麦の最初の利用法がビールだったとかいう説もあるようですが、糖質が人類を惹きつけてやまない理由は快（眠）刺激のゆえではないでしょうか。
その嗜癖性を悪用（？）して、私は昼寝をしたい時には大匙２杯の黒糖を入れた温かい紅茶を飲みます。効果覿面で、一時間弱ぐっすり眠れます。糖質制限してからその効果が実によくわかるようになりました。
違法薬物よりも、タバコよりも、より安価で手に入りやすい依存性物質が糖質ですね。
もしかしたら，糖質とは究極の「ダウナー系ドラッグ」なのかもしれません。
なぜ，人間の唾液にアミラーゼが含まれているのか，も不思議ですが，これも「噛んで甘くして，一刻も早く眠りたい」という欲求を満たすための進化だった，と考えると説明できるかも・・・。 - 【「人魚は存在しません」、米政府機関が公式サイトで】
アメリカ国立海洋局って，よほど暇な部局なんでしょうか。日本で言えば，環境庁のどっかの部局が公式サイトに「カッパは実在しません」と発表するようなものです。 - 【「ヒッグス粒子」発見か ＣＥＲＮ発表】
昨日の夕方のニュースのトップは「神の粒子，ヒッグス粒子発見！」でしたが，解説を聞いても何がなんだかよくわからなかったと思います。「対称性の破れ」とか，「ビッグバンの1秒後」とか，「質量の起源」とか，「光子は自由に動けるけど，その他の素粒子はヒッグス粒子とぶつかって，その結果としてひっついて動けなくなってそれが質量だ」とか，予備知識なしに理解しろという方が無理です。
それにしても，今回の発見の舞台になったCERNの超大型加速器LHCってのはデカイっすよ。ほとんど山手線サイズです。それを「ほとんど絶対零度」まで冷やし，「ほとんど光速まで加速した陽子」同士をぶつける実験を600兆回（！）繰り返して，それで証拠とおもわれるデータが得られた，という気が遠くなるような実験です。
なんで，こんなにも大規模な実験設備が必要かというと，通常の実験室でできる実験は全てやり尽くしてしまい，それで解明できるものは解明し尽くしたためです。だから，まだわかっていないことを実験で確かめようとすると，山手線がすっぽり入るくらいの実験室が必要になるんですよ。そして，ヒッグス粒子クラスになると，この「山手線サイズ」の実験室でもようやく検出できるかできないか，というレベルになるのです。
ということはつまり，「山手線サイズのLHC」でも検出できないとなると，次は「関東全体サイズの加速器」でも作らない限り検出できないことになり，関東サイズでも駄目なら次は日本列島サイズの研究設備が必要になるし，それでも検出できなければ地球サイズの研究室でも作るしかなくなります。
つまり，素粒子理論を実験的に確かめるためには，巨大な実験室が必要となり，研究対象が極微の世界に近づけば近づくほど，実験室は巨大になり，莫大なエネルギーを消費するわけです。
同時に，実験室が大きくなればなるほど実験室の建設費と維持費は巨額になります。巨額の国費が投じられる以上，「実験しましたが狙った発見はできませんでした」では済まなくなりますし，その予算を出した国は国民に成果を示す必要があります。実際，LHCの建設費は5000億円超というとんでもない額でした。しかもこれは建設費だけで，その後の維持管理・運営費は含まれていないのです。山手線サイズの加速器をほぼ絶対零度に保つためには，どれほど莫大な電力が必要か，考えただけで気が遠くなります。
ちなみに，北朝鮮の2011年の国家予算が現在の為替レートで48億円です。LHCの1/100規模です。また，数百億円程度の国家予算の国としてはアンドラ，ギニア，ラオス，モルディブ，ニジェールなどがあります。つまり，LHCの建設費用は途上国の国家予算の10～15倍くらいです。
素粒子物理学者が何か新しいことを究明したり，実験で証明しようと思ったら，途上国10国分以上のカネがかかる施設を作るところから始めなければいけないのです。
穿った見方をすれば，CERNとしては「ヒッグス粒子を検出した」と大々的に発表する必要があったわけです。このあたりで発表しておかなければ，組織存亡の危機ですから。国が財政危機に陥ったら真っ先に切られるのはCERN関連予算でしょう。だからこそ，CERNは「成果」を発表し続けなければいけないのです。
そして，マスコミ向けには「ヒッグス粒子＝神の粒子」という殺し文句があります。マスコミ的に最高のキャッチフレーズです（ちなみに，研究たちはこの「神の粒子」という言い方を嫌っているようです）。だから，「神の粒子発見！」と発表すれば，このキャッチフレーズにマスコミは飛びつきます。そして，世界中のマスコミが神の粒子を取り上げます。これでしばらく，CERNは安泰でしょう。
というわけで，ヒッグス粒子の周りに，いろんな人間模様が見え隠れして面白いです。
2012/07/04
【12:00】
- ある看護師さんからの糖質制限メール。
夏井先生のサイトで糖質制限食も新しい発見でした。「ご飯食べないとね！」「無理は身体の毒よー」という人は放っておきましょう。そいつらはずっとデブのままでいいのです。「ご飯が大好きなんだけどなかなか痩せないのよ」という人は死ぬまでデブでいればいいんです。糖質セイゲニストの私らだけ痩せて健康になればいいんですから。
この10年で太ってしまったのですが食事量を減らしても太るのです。糖質制限を試してみたら、お腹は空かないし，だからイライラしないし、変な時間に眠くならないし体重は着実に減っているし（14日で3キロ）、なんて楽な減量だろうと思いました。楽で効果のある減量は楽しいです。続けようという気になりますよね。
やはりわたしの周りは「ご飯食べないとね！」「無理は身体の毒よー」と言いますが、ご飯食べなくてもおかずを食べればよいのだし無理してないのです。
職場の食堂のご飯…炭水化物ばっかりです。栄養のデータも付いていますが糖質は掲載されていないので、糖質が掲載されたらどんな数字になるか恐ろしいと思っています。 - さらに，メディカル／トリビューンの記事についてのメール。
メディカル・トリビューンの昨日のニュースです。
導入の是非をめぐり熱い議論が展開されている糖質制限食。それを是認する立場のオピニオンリーダーの1人，山田悟氏が最近発表された2つの研究論文に注目しました。1つは糖質制限食にとってネガティブな研究，もう1つはポジティブな研究です。Doctor's Eyeの欄で1つずつ吟味していきますが，今回俎上に上げたのは前者。同研究が示唆した "糖質制限食の動脈硬化症惹起作用" に迫ります。
例のスウェーデンの研究を取り上げています。問題点としてタンパク質の質の問題や交絡因子の調整、ＢＭＩの調整をあげておられます。
【11:00】
- 6月2日に取り上げた「低炭水化物高蛋白、心血管リスク」というスウェーデンでの研究について，江部先生も取り上げられていました。
⇒ドクター江部の糖尿病徒然日記 - ある先生からの嘆き節メール。
「糖質制限の敵は妻」だと思っている私ですが、先日妻が「テレビでやっていたけれど甘いモノを取るのは脳の働きによくないようね」とか突然言い出しました。聞くと他に子供の学校からも「糖分の含まれたペットボトル飲料はなるべく避けましょう」などの通知があったそうです。恐らく結婚している男性医師の大多数が「そうそう，そのとおり！ 家内はオレのことを医者だと思ってないんだ。オレの言うことなんて全然信じようとしないんだ」と同意されたと思います。
それって、糖質制限のことじゃん！私がいつも話していることそのままなのに私が話すと「何わけのわからないこと言っているの」と取り合ってくれなかったものが，テレビや新聞でそれらしく書かれると、すぐに反応するようです。そのためか少しは糖質制限食に理解を示してくれるようになりつつあります
要するに妻は夫の言うことは何も聞いていないんだと思う今日この頃でした - 先週の週刊文春の福岡伸一先生のコラムについてメールです。
先週発売の週刊文春7月5日号に掲載されていた生物学者の福岡伸一さんのコラムの内容が興味深かったのでPDFを添付します。先週号なのでこれから入手するのは大変でしょうから，この記事をお読みになりたい方はこちらからどうぞ。
何を読んでも「炭水化物って身体に悪い」と読めてしまいます＾＾；
【08:30】
- 【2つの顔を持つ政治家・小沢一郎論】
小沢一郎とは何者なのか，何をどうしようとしているのか，これまで政治家として何をしてきたのか，なぜ次々に政党を飛び出しては新党を作るのか，なぜ腹心の部下がいないのか・・・について，とてもわかりやすくまとめた記事です。
政党政治と自民党の限界を知り尽くし，英国流の二大政党制を目指した男が成し遂げた仕事は偉大ですが，本人の「政治家としての器」が小さすぎた，という感じでしょうか。 - ある先生からの，先週の週刊現代の記事についてのメールです。
先週の週刊現代（7月7日号）で、「これがあなたの「病気のスイッチ」」という特集があり、その筆頭に３４才の女性が糖質制限食３年目で心筋梗塞をおこした衝撃的な例が出ています。こういう「（今までしていた）〇〇を止めたら死亡した例が！」という主張はどう考えたらいいでしょうか。これは「消毒を止めたら化膿した例が！」というのと同じなんですよ。
そして高輪メディカル・クリニック院長（かつ東海大教授）の久保明先生のコメント。「人間が低炭水化物の生活をしていいのは２年が限度で、それまでは減量効果も血糖値も非常によい。しかしそれ以上すると血管がどんどん老化して、心筋梗塞だけでなく骨粗鬆症や認知症も引き起こしかねないのです。」
えーっこれって本当でしょうか？
だとしたら江部先生の高雄病院では心筋梗塞続出になるし、江部先生だって１０年以上続けておられますよね。
そもそも久保明先生って、ベストセラーの「糖化」を防げば、あなたは一生老化しない
を書いた方でしょう？それなのになぜこんなことが言えるのか・・・
今年１月の病態栄養学会では非糖質制限派として江部先生と対決してコテンパンにやられた方ですよね？しかしこのように週刊誌で取り上げられたら一般の人は「糖質制限は危険なんだ」と思うのではないでしょうか。江部先生がちゃんと反論してくださるとよいのですが・・・。
「消毒を止めたら傷が化膿した」というのは問題にしても，「消毒をしていたのに化膿した」例は問題にされません。つまり，「消毒をしていたのに化膿した」例が100例あっても不問に付されますが，「（それまでしていた）消毒を止めて化膿した」例は1例でも問題視されます。同様の現象は将来，「車の事故で年間6000人死ぬのは問題視されないが，電気自動車による死者が1人出たら大騒ぎ」という時に繰り返されるでしょう。
要するに，「従来の糖質食を食べていれば，突然死もないし，死ぬ人は一人もいない」のであれば，それと比較して「糖質制限にしたら1人死んだ」のは大問題ですが，現実問題として，糖質食を食べて肥満になり，糖尿病になり，高血圧になり，それで死ぬ人が大勢いるわけです。そういう人達が糖質制限すれば，殆どの人は肥満からも糖尿病からも開放され，健康になります。そしてごく一部の人（＝糖新生がうまくできない体質の人）は不健康になります。確率問題としてどちらが好ましいかという問題です。
また，長期予後についてですが，「糖質制限にしたら70歳まで健康に生きられるが，その後にポックリ死んじゃう人が多い」のであれば，それはそれで幸せな生き方じゃないかと思います。高齢者医療の問題（＝膨れ上がる一方の医療費，不足する一方の介護力 etc...）が一挙に解決するしね。
【06:30】
- 幼児の指尖部壊死シリーズの第４回目。指尖部が次第に丸くふっくらとしてきて，さらに指らしくなってきました。
- 2日前から発売している「プラスモイストDC＠とびひ、あせも、アトピー等のひっかきキズ用」ですが，使い方は次のようになります。
- 患部よりやや大きめに切る。
- 患部に当てる。DCに表裏はないのでどちら側でもいい。
- 動かないように絆創膏固定する。表面をフィルムで密封しない。
- 発赤が強い時は，おまじないとしてリンデロン軟膏などを患部に塗ってからプラスモイストDCを貼付
- 1日1回張り替える。
- 患部がツルツルして滲出液が出なくなったら治療終了。
- トビヒでは内服抗生剤処方。アセモでは抗生剤は不要。
- 昨日，ちょっと宣伝した「ちょいタオル」を自宅で早速使ってみましたが，これ，かなりいいです。サンプルとして数個いただきましたが，使い切ったら自腹購入しますよ。
ご家庭で、アウトドアで、いろいろ使えて便利なタオルですちょいタオル【不織布】【育児】【防...
価格：315円（税込、送料別） - 【な、何だこの軽さはっ！ 13.3型で875グラムの“超”軽量Ultrabook──「LaVie Z」徹底チェック】
私は5月11日のこのコーナーで870gと予想しましたが，かなりいい線を行っていました。13インチなのに，ありとあらゆる11インチ・ノートパソコンより軽いというのはすごいです。とにかく，他のあらゆるUltrabook，MacのMBAを圧倒する驚異の軽さと薄さです。恐るべし，マグネシウムリチウム合金！
この合金はプラスチック級の軽さとマグネシウム合金級の剛性を兼ね備えるスーパー合金ですが，加工の難易度が高く，値段の高さもあって量産化の目処がなかなか立たず実用化が遅れていたものですが，ついに私達の手に届くものになりました。長生きしてよかったなと思うのは，こういう時です。恐らく，これより軽い13インチ・ノートパソコンは当分出ないんじゃないでしょうか。
そして，CPUはもちろんIvy BridgeのCore i7，SSDはUltrabook最速クラス，バッテリー駆動時間は実働6時間と，機能的にも死角はありません。
「薄くて軽くてエッジが立っているもの」大好き人間の私が，これを見逃すはずがありません。絶対に買います。Core i7＋256GB SSDのタイプを8月23日の発売と同時に買います。NECの努力と創意に敬意を評し，一番高いのを買います。
そういえば，フランスの作曲家ドビュッシーは子供の頃，「好きなケーキを選んでいいよ」と言われると，一番小さくて高そうなののを選ぶのが常だった，という逸話が残っています。他の子供達が「一番大きの！」を選ぶのに，ドビュッシー坊やだけは「高くて小さいの」を本能的に選んでいたんだとか。彼のその後の作品を彷彿とさせるいいエピソードです。彼が今生きていたら，多分この「小さくて軽くてエッジが立っているマシン」を選ぶはずです。 - 「糖類ゼロの純米酒」をいただきました。福光屋の「福正宗 ZERO辛」です。味も香りもほぼ純米酒という感じです。違いは唯一，「飲んだ後のベタつきがない」程度でしょうか。これは美味いです。
- 【鉄道省の無駄遣いに批判＝５分の宣伝ビデオに２億３０００万円－中国】
そういえば，どっかの国の首都はオリンピック誘致の10分間のビデオに6億数千万を使っていましたね。どこの国だったかは失念しましたが・・・。
2012/07/03
【16:30】
- ある内科の先生（女性）からのメール。
私も今年2月からプチ糖質制限を始めました。もともと、夕方に低血糖感（手先の脱力感、動悸、体が落ち着かない感覚など）を感じることが何度もあり、しかし外来処置室の血糖測定器ではBS 80台で60を切ったりはしない、というエピソードがありました。さらに空腹感に耐えかねて夕食作りの前にお茶漬け・洋菓子を食べると、かえって調子が悪くなるのを自覚していました。
去年、反応性低血糖だろうと思いあたり、昼にあんパンなどのいかにも血糖の上がりそうな物は摂らないようにしていたのですが、体重は変化なしでした。
でも、今年に入り、正月明けに太ったこともあり、昼食と夕食で糖質を避けるようにしたところ、身長159cmで54.0kgだったのが、最近は51.8kgでキープしています。といっても、カレーライスやどんぶりも時にはありですし、今の時期、お中元でもらったプレミアルモルツを飲んでしまう日もあります。
でも何より、強烈な空腹感は感じなくなり、さらに仕事から帰っても夕食作りの体力が保たれているのを感じます。体力があるので、夕食作りの手間をかけられるようになり、品数を作るようになったので、少し夕食が遅くなっても夫や子供達は、喜んでいます。前は、微妙に体調が悪く、手をかけない料理が多かったと思います。
最近では、外来の糖尿病患者さんにも、「糖質制限食」とは言いませんが、さりげなく糖質だけでなく炭水化物も控えめにするように指導しています。でも、周囲に水田が広がる環境で、ごはん命の方が多いのも事実です。
つい先程、病院の整形外科の先生が赴任してきた若いDrに、「今どき、患者さんでもちょっとインターネットで調べたら、イソジンが良くないとか出てるのを知ってるんや。せやのに、うちで消毒しとったら具合悪いやろ。」と言ってるのをきいて、耳を疑いました。
数年前にうちの内科系のDrと整形外科のDrで消毒の是非について言い争いをしたのを思い出すと、ここまできたかと感無量です。 - 6月28日のこのコーナーで紹介した京都の焼肉「南山」の糖質オフ弁当「豆腐干糸の肉味噌麺」関連の情報が，北九州で糖質制限の普及活動をなさっている三島さんから寄せられました。
焼肉南山さんの豆腐干糸肉味噌面は京都駅前SUVACOで販売されています。また、本店では以下の催しがあります。
- ７月１９日（木） プレミア近江牛お披露目
- ７月２０日（金） 糖質オフお弁当＆スィーツ試食会
- ８月１６日（木） 和牛懐石、送り火鑑賞、コンサート
- ８月１７日（金） 「おやじダイエット部」（桐山秀樹さん）交流会
なお、６月２７日（水）から７月３日（火）までの１週間、新宿伊勢丹本店、地下フードコレクションで催事があります。個々の牛肉、こだわりが美味しいんです。
【13:30】
【13:00】
- 昨日から販売を開始した「トビヒ・アセモ・アトピー用プラスモイスト プラスモイストDC／DCR」ですが出足好調のようです。昨年1年間，トビヒやアセモに使ってみましたが，8割くらいの患者さんが数日で治癒することを確認しています。もしも宜しかったら，使ってみて下さい。
なお，販売しているアンツィアーナでは次の商品も扱っています。「チューブ入りワセリン」は使いやすいし，「ちょいタオル」は丈夫な不織布なので繰り返し使え，吸水力もバッチリです。よろしかったらどうぞ。
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価格：1,155円（税込、送料別）
【12:30】
【12:00】
- 次のようなメールをいただきました。
7月1日のTBSのアカルイ☆ミライにて、またまた糖質制限食が紹介されていましたので紹介します。この番組のビデオをご覧になりたい方は，メールでご連絡下さい。
「ミシュランの星付きレストランには糖質制限のフルコースがある」と題して、山田悟先生監修の『外でいただく“糖質制限食” 奇跡の美食レストラン』が紹介されていました。
【10:00】
- 昨日紹介した「科学朝日」の記事ですが，かなりの方が閲覧されたようです。その方々からのメールに添えられていた糖質制限関連情報です。
お陰様でスパー糖質制限５ヶ月です。お陰様でウエスト９０ｃｍが７３ｃｍになりました。私も本年2月から糖質制限をしており体重の減少は5キロ弱で聞いていたほどには減ってませんが腹部のボディラインは著名改善。降圧剤も毎日2剤服用していたのですが、今はのまなくて済むようになりました。フリーライターです。
糖質制限を心がけて以来、?せる方向はうまくいっていませんが、眠気やだるさがなくなったのには驚きでした。反動でなのか、ほんのちょっとパンなど食べただけで強烈な眠気に苦しむようになってしまい。米が好きなので、ご飯は少し食べていますが、以来、大事な仕事があるときには、糖質を避けています。私にとっては、糖質制限は、痩せる効果よりも、脳をコントロールする効果が高いです。
また、乳糖不耐性のような、体質的なもので向き不向きがあるのは私も確かに感じます。私自身、お米をまったく食べないと、洋菓子のような甘いものを猛烈に食べたくなってしまうのです。なので、お米は大豆入りの玄米などにして、少しはとっています。お米は、パンよりはましな気がします。糖質制限で5~6kg痩せました。52才ですが。ロードバイクで山中の登り下りの道を走りますがスタミナは減量前とは断然付いていることが実感できます。私の患者さんで100kg超の方が何人かおられますが皆さんなにか妙に糖質制限食のことを納得して実践されてます。また効果もてきめんです。小生も糖尿病対策としてルーズな糖質制限食を行い、体重減，ウエストサイズ減などの効果がありました。「糖質制限」，私も今年始めてみました．．もともとBMI20を切っていて，今のところ体重はあまり変わりません．花粉症がなんとなく軽くなり，日中の眠気が少ないようです．
最大の障壁になりそうなのが，糖尿病病棟に勤務していた妻（ナースです），でしょうね．やっぱり．私のプチ糖質制限状況を報告させて戴きます。2月下旬から開始し75kg→66.8kg （-8.2kg）、ウエスト80cm→74cm（-6cm）となりました。現在の体重は高校時代に陸上競技をしていたときと同じです。データをグラフ化し線形近似曲線を引くと、まだ下がりそうな感じです。5ヶ月間、実践してみて糖質は必須栄養素ではないことは良く分かりましたが、お腹が空きにくくなり少食になることで必須栄養素が不足してしまうのも長期的にはまずい気もします。文部科学省「日本食品標準成分表2010」と厚生労働省「日本人の食事摂取基準2010」がホームページで公開されているのでエクセルで栄養計算できるようにして、たまにチェックしています。
不足しがちなビタミンCは「C.C.レモン リフレッシュゼロ」がほんの少量（40mL）で一日の目安量をクリアできて便利です。amazonで箱買いしてます。
もともと自分は少食な方なので、主食を食べていた時はおかず不足（栄養不足）だったのは間違いないです。糖質制限するしないに関わらず、必須栄養素はしっかり摂った方が良いと思います。
以前紹介されていた「糖質は嗜好品」とは至言ですね！昨日、『アカルイミライ』でまたまた、糖質制限が放送されていましたね！ 糖質制限食が食べられるレストランが多々紹介されていました！ 小生は愛知在住なので、東海地方の飲食店が掲載されていることを願いつつ『外でいただく…』を購入しようと思っています。
小生の糖質制限ですが、スタンダード糖質制限のため体重は下がるところまで下がった感じです。以前に比べると体も軽くなりましたし、マラソンしててもスタミナ切れが無くなったように感じます。これから夏ＲＵＮからの秋のマラソンに向けて、頑張っていく予定です。糖質制限、もしかして会社の産業医の人や、社員食堂の人も知っているのでしょうか？ ６月から御飯の量が選べるようになり（大２４０ｇ・中１８０ｇ・小１２０ｇ）ちょっと気になっていたので毎回小を選んでいますが、徐々に体重が減っているような雰囲気でズボンがブカブカになって来ました。ベルトも緩くなったので３ｃｍほど縮めました。来週の健康診断が楽しみです。記事の内容に興味をもち、いくつかのキーワードで検索したところ、日経ビジネスオンラインのコラムを発見しました。 ２ページ目に縄文時代の生活について簡単に書いてありますが、とても納得のいく内容でした。農耕が始まったから土地にしがみついて、あくせく働かざるを得なくなったのですね。
【08:30】
- 「外傷を湿潤治療している医師」，「熱傷を湿潤治療している医師」に，千葉県香取市の本多病院 外科／松丸泰介先生にも加わっていただきました。ありがとうございます。
【06:30】
- 講演用のスライドをマイナーバージョンアップしました。最新版は7月2日作成のものです。ご覧になりたい方は本名，所属を明記してメールでご連絡下さい。
なお，以前ダウンロードしたことがある方は同じアドレスからダウンロードできますのでご利用下さい。 - プラスモイストの情報を整理しました。
- 昨夜は宴会があったもので，今日1回目の更新はこれだけ！
2012/07/02
【13:30】
- 「トビヒ・アセモ専用プラスモイストDCR/DC」のamazonでの販売も開始しました。
- ある病院の総看護師長さんからのメールです。
59歳の看護師です。2月から糖質制限をしております。20代のころの体重になりジムに通いワインをのんで幸せな毎日です。
ＮＳＴ療法士なので、カロリーを制限しても体重が増える方や血糖のコントロールが困難な方の栄養の検討に糖質制限を提言しスタッフが少しづつ関心を示してくれるようになりました。
【13:00】
- 「美味しく糖質制限食が食べられる飲食店」に都内の3つのレストランを追加しました。
【11:30】
- 「トビヒ・アセモ専用プラスモイストDCR/DC」のネット販売が始まりました。
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価格：1,155円（税込、送料別）
【08:30】
- 今日と明日，愛知県の田中先生が見学に見えられています。
- 今日の朝書いた「科学朝日の論文」ですが，閲覧希望が次々と舞い込んでいます。
【06:00】
- 幼児の指尖部壊死シリーズの第3回目。壊死組織が自然に脱落し，爪が伸び，次第に指らしくなって来ました。
- その「幼児の指尖部壊死」の経過をご覧になった「普通の主婦です」さんからのメール。
幼児の指尖部壊死の治癒経過の写真、小さな指がピンク色になっていくのを見て、感動しました。すごいですね。すっかり良くなったら、この女の子はたくさんお絵かきや折り紙びりびりやいたずらもできますね。2歳の娘さんもしっかりと成長していますね。その様子を想像したら，私ももらい泣きしちゃいました。
私も本当に嬉しくなってオイオイ泣いていたら，2歳の娘がヨシヨシしてくれました。 - とびひ（伝染性膿痂疹），汗疹のための治療材料，プラスモイストDC（一般向け）とプラスモイストDCR（医家向け用ロール状）が販売開始となりました。私も数年前から試作品の段階から使っていますが抜群の治療効果を確認しています。どちらも創面を「プラスモイストよりややドライサイド」にするため，とびひと汗疹には最適でした。
これから日本列島は「汗疹ととびひの季節」に突入しますが，よろしかったら使ってみて下さい。アマゾンなどでの販売が始まりましたらお知らせします。
⇒ニュースリリース - 「最近話題のトリメチルグリシンは保湿剤でしょうか？」という質問に対する回答です。論理的に考えれば，これは保湿剤でなく乾燥剤でしょう。
- 6月22日のこのコーナーで紹介した科学朝日（1981年）の記事を国会図書館から取り寄せてみた，という方からPDFファイルが送られてきました。ありがとうございました。
この資料，すごいです。「狩猟採集民は農耕民より長命」，「農耕文化が増やした栄養不良」，「貝殻の量が文明の存亡を左右」などの項目が並んでいますが，健康で長寿だった狩猟採取民が，農耕生活に入ると共に病気持ちで短命に変化したことが詳細なデータを元に明快に説明されています。要するに，農耕文化は人口密度を高めたものの，個々の人間には不健康をもたらしたわけですね。同様に，トウモロコシの導入とともにペラグラ（ニコチン酸欠乏症）が蔓延し，それを克服するために努力と工夫が必要だったことも説明されています。
ちなみに，このPDFファイルは雑誌からスキャンされて作ったものらしいですが，元の雑誌の紙が黄ばんでいたのか，全体が黄色くなっていて文字が非常に読みにくい代物でした。そこで，（お酒を飲みながら勢いで）全文を打ち直してHTMLファイルにしてみました。お読みになりたい方はメールでご連絡下さい。 - 「美味しく糖質制限食が食べられる飲食店」に兵庫県高砂市の鹿島殿を追加しました。シェフも糖質制限で健康になったそうです。
- 「美味しく糖質制限食が食べられる飲食店」に行ってみた，というレポートをいただきました。新橋の「中国糖質制限料理 梅花」です。
６月17日，アカルイミライで偶然見ました。家のそばなので，ビルの前は何回か通りかかっていたのですが，馬鹿にして，行けてませんでした。17日のテレビをうちのかみさんと一緒に見てると ”前から知ってたのに，あんたが馬鹿にするからこんな事になるんだ” と怒られ早速23日の土曜日に行ってきました。
皆さんテレビでみたせいか，太っている方が多かったです。味の方ですが(私は，異常な中華好きで厳しいのですが）結構いけます。いわゆる，パンチが効いてる，エッジが立ってる という味ではないですが十分おいしいと思います。糖尿病のかたがこれらを食べられるとなるとうれしく思うんじゃないかと思います。
私も低糖質ダイエットで４Ｋｇやせました。量は全く制限せず，ビールはあんまり制限なしです。特に，お腹周りは劇的に減りました。 - 栄養管理の基本にして，糖質制限普及の最大の敵（？）とも言うべき食品交換表
について，次のような指摘をいただきました。
食品交換表自体、どうやって決まったのかなと思います。昔から不思議に思っていたのですが、あの表で、なぜ「乳製品」が特別に１項目を占めているのだろうとずっと疑問でした。
アメリカ小児科学会の会長だったフランク・オスキーの本で、それは全米乳業団体の圧力だったと知ってなるほどと思いました。 - 6月28日のこのコーナーで取り上げた「レバ刺し禁止問題」ですが，こんな疑問が寄せられました。
レバ刺しの食中毒で疑問があります。「生物であたる，食中毒になる」ことがよくありますが，食中毒で問題になるなら、生もの禁止令を出さなきゃいけないのでは？？そのとおりです。確かに昨年，レバ刺しで10人ほどの方が亡くなりましたが，他にも死亡者を出している食中毒はいくらでもあります。
さらに，死者から言えば「ご飯」のほうがはるかに危ないです。一時，こんにゃくゼリーが騒がれましたが，実はご飯やパンによる窒息死はこんにゃくゼリーの数十倍起きています。
さらに言えば，こんにゃくゼリーより，レバ刺しより，ご飯より危険なものがあります。車です。1年間で6000人近く死んでいます。身近にあるもので，これほど人を殺しまくっている商品はありません。包丁やナイフより危険です。
でも，ご飯や餅，車の死亡事故は不問に付されます。なぜなんだろうと考えてみるのも一興ですね。 - 糖質制限レストランガイドも出版されました。先日，朝日新聞で取り上げられていた本ですね。
- 【低炭水化物高蛋白、心血管リスク】
スウェーデンで30-49歳の女性4万3396人を対象に、低炭水化物-高たんぱく質食と心血管疾患の関連を前向きコホート研究で検証。平均15.7年の追跡調査で、たんぱく質摂取量の10分の1の増加、炭水化物摂取量の10分の1の減少、または低炭水化物-高たんぱく質スコアの2単位増加が心血管疾患の増加と統計学的有意に関連した。元論文はBMJに掲載されています。この研究についてですが，心血管リスクのみ取り上げても意味がないように思います。
糖質制限ではほぼ確実に多くの人で，肥満が解消し，高血圧が治り，高脂血症が改善するようです。つまり，心血管系の疾患が問題か，糖尿病・肥満・高血圧のほうがより重要か，という問題です。言い換えれば，心血管系のリスク増加を選ぶか，糖尿病・肥満のリスク増加の方を選択するか，という問題です。だから，スウェーデンのデータをそのまま他の国にも当てはめられません。 - 医学の学会と制約メーカーの問題についてのメールもいただきました。
今月、日本小児皮膚科学会というのが群馬でありますが、ほぼすべての演題が、製薬企業スポンサードになっています。学会主催者側（今回は群馬大の小児科と皮膚科）は企業名が併記された発表しかないプログラムを見て，「演題がたくさん集まってよかったなぁ」と喜んでいるのか，「企業がバックについて研究しかないの？ 最近の学会，ちょっとおかしくなってきたなぁ」と思っているのか，「メーカーがバックについて乗って当たり前っしょ」と気にもとめていないのか，どちらでしょうか？
外科は対象患者が年々減っていくと思いますし、内科は製薬企業にのっとられていく。
最終的にどうなるのでしょうか。
私も以前，地方の研究会を主催していたことがありますが，毎回，演題が集まらなくて苦労したものです。他の先生方に聞いても，「演題が集まらない・研究テーマがない」と苦労なさっておられるようです。恐らく，他のいろいろな学会でも似たり寄ったりじゃないかと思います。
つまり，どんな学会でも研究を進めればすすめるほど，研究テーマがなくなっていくのです。「学会は成熟するほど発表が少なくなる」と言い換えてもいいかもしれません。医学の歴史を紐解くと，どんな学会も最後は自然消滅していったことがわかります。その分野を研究し尽くせば，あとはやることがなくなるのですから当然です。
「企業バックの研究しかない。医師の自発的研究がない」というのは，多分，そういうことでしょう。