最も安上がりで簡便な広範囲熱傷のドレッシング材料の作り方。用意するのは次の2つ。
ゴミ袋を折りたたみ, 2センチくらいの切れ込みを 2センチ間隔で入れる |
切れ込みが入っている | それを広げる | 模式図 |
要するに,ポリ袋に短冊状のカットを入れて,それをペット用シーツにかぶせるだけであり,ポリ袋の面を創面に当てる。あとは包帯などで固定するだけ。
滲出液の量によって1日1〜数回交換する。
余分な滲出液,膿汁はスリットを通してペット用シーツに吸収されるため,創感染を起こす率は極めて少ない(もちろん,水疱膜は全て除去することが大前提であることは言うまでもない)。
なお,ポリ袋に割を入れるには普通のハサミよりキッチンバサミのほうが使いやすい。
ちなみに,「78歳 V度熱傷 30%」の症例はこれで完治し,およそ650日に及んだ治療の全期間を通じて創感染は起きなかった。
(2012/07/23)