2013/08/31　・・・ [08:00]／

【08:00】

• 　11月24日（日）に東京の中野サンプラザで公演することが決まりました。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0830-0800-1）

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• 　「米国感染症学会ガイドライン」についてのメールです。
  
  　『2012 Infectious Diseases Society of America Clinical Practice Guideline for the Diagnosis and Treatment of Diabetic Foot Infections』の内容は先生や鳥谷部先生が仰っている内容とほぼ同じです。
  　ですが、神戸大学院医学研究科の寺師浩人先生の神戸分類という物の内容を拝見すると、傷にはＦＧＦを使用するべきとか、ゲーベンクリームなどが推奨されていてアメリカのガイドラインとは全く異なる治療法を推奨しています。私どもの看護師は熱心に寺師先生の講演を聴き、本を読みゲーベンを塗っています。
  　私は先生の著作も読ませていただき、全米の感染症学会のガイドラインとも考えが近い先生の治療法を推進したいと思っておりますが、なぜ寺師先生はあのような内容を強調されているのでしょうか。もしもご存じでしたら教えて頂けると助かります。
  　また、そうした看護師にはどのように説得したら良いのでしょうか。重症例を抱え大変苦慮しております。
  　同様の苦悩メールをよくいただきます。一番簡単なのは，私か鳥谷部先生を呼んで院内勉強会を開催することです。一晩で病院中の治療方法が変わります。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0830-0800-2）

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• 　糖質制限関連のメールです。
  
  　盆休みに嫁と２人で久々に旅行。
  　泊まった宿の自販機がビール1本(350缶）２５０円と嬉しいコンビニ価格。あいにく糖質ゼロのアルコールはなく、一瞬考えた後まあ、たまの旅行、ご祝儀　ご祝儀という事で、調子に乗り　都合８本、きこしめす。
  　翌日自宅に戻って入浴後、日課（毎日食事前に入浴後）の体重測定。体重計に乗って叫ぶ。　はー　ごじゅうろくてんろくきろー
  　前日　宿のお風呂で計った時５３、８キロ，その前日自宅の同じ体重計で測ったとき５４、０キロ
  　２．８キロも増えてる。　糖質制限始めた頃に戻っちまった。そんな　ばかな。
  　という訳で、人間はビール（スーパードライ）があれば２４時間くらいで２．５キロ以上太ることが分かりました。我が身に起きたことながら呆れます。
  
  （PS） 以後あっとゆう間に２キロは減ったもののそれ以後変わらずの５４．６キロ。元に戻るのにはもう少しかかりそうです。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0830-0800-3）

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2013/08/30　・・・ [06:00]／

【06:00】

• 　『キズ，ヤケドは消毒してはいけない』（改訂版）は今日から店頭に並ぶようです。
  
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0830-0600-10）

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• 　「湿潤治療をしている医師」，「熱傷湿潤治療をしている医師」の両方に登録している〇〇クリニックを受診された患者さんから，「湿潤治療をお願いします，と言ったのに，このヤケドでは湿潤治療は無理だといわれ，ガーゼをあてられた」という告発メールを頂きました。送られてきた写真を見る限り，これこそ湿潤治療をすべき，という熱傷です。
  　こんな治療をされては患者さんが困りますので，勝手ながらリストからクリニックを削除させていただきました。
  　もしも，同様の経験をされた患者さんが他にもいらっしゃったら，どんどんご連絡下さい。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0830-0600-6）

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• 　「蚊に刺されたら」と糖質制限についてのメールです。
  
  　獣医師です。 　刺されてすぐ、かきむしる前に「セロテープ」を貼るとよいです。ｙａｈｏｏ！知恵袋などにも掲載されており、かなりポピュラーな方法だと思っておりました。
  　湿潤療法の考えにもかなった方法だと合点しておりました。
  　かきむしってから貼ると効き目が弱くなるようです。
  
  　夏井先生が糖質制限を紹介なさったため感銘をうけ，２０１２年２月から糖質制限を実施しております。糖質制限してから、蚊に刺されてもかゆみが持続しなくなったと思っております。
  　私本人は７ｋｇ、夫は１７ｋｇやせました。大感謝しております。
  　患畜の犬にはもともと、２００３年からドッグフードを止め、肉中心の食餌を与えるよう指導しておりましたのに、自分に置き換える発想がありませんでした。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0830-0600-8）

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• 　「蚊に刺されたら」についてのメールです。
  
  　私はいつもセロハンテープを貼っています。すぐに痒みが治まりますし、安上がりです。なので、痒み止めの塗り薬も必要なくなりました。
  　夜は枕元にセロハンテープを置いて寝るほどです。というのも、私は人一倍蚊に刺されるのです。
  
  　で、この場をお借りして蚊にくわしい方にお聞きしたいのですが、どうして私ばかり蚊に刺されるのでしょう？（ちなみに私は５２歳主婦、身長１５６㎝、体重４５kg、血液型O型。昼食に少量のパンを食べる以外主食は食べません。アルコールは夕食にワインをグラス１～２杯。食事は野菜多めの手作りで、外食はあまりしません。運動は嫌いです。）
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0830-0600-7）

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• 　「蚊に刺されたら」についてのメールです。
  
  　５０歳男性です。糖質制限は昨年から継続してまして、１０kg減量になりました。
  
  　ところで蚊刺されについてですが、こどもの頃は普通で、蚊に刺されるとかゆくなりますが、翌日には治っていました。
  　しかし、大人になってから、体質が変わったのでしょうか、蚊に刺された跡が赤くなって硬くなり、その状態が何週間も続いて、やっと治るようになりました。治るまでは、腕とかに赤い跡がたくさん残っていて、事情を知らない方には何かの病気かと思われてしまいます。
  
  　大人になって、アレルギー体質に変わってしまったのでしょうか。同じような体質の方いらっしゃいますか。また、早く赤い跡を治す方法があれば教えてください。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0830-0600-5）

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• 　「蚊に刺されたら」についてのメールです。
  
  　関東南部では「蚊に食われた」も多いのではないでしょうか？　おばあちゃんなんかはお上品に「たべられた」って言う人もいますね。
  　うちでは蚊に食われたら塩を乗っけてます。しばらく置いて水で流せば、まったく痒くありません。浸透圧で毒が出るのかなあと思ってます。また試したいけど、糖質＆水分制限のせいか、今年の夏は全然蚊に食われないので、試せずにいます。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0830-0600-1）

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• 　『医療の巨大転換を加速する』についての感想メールです。
  
  　「犬モテ」です。 　新作の対談本、拝読しました！読みやすく楽しくて、あっという間に読んでしまいました。読後、先日歯医者であったことをしみじみと思い出しました。
  

  ○歯科助手「すごいキレイに磨けてますね～！歯垢が残ってませんよ！」
  ▼犬モテ「そうですか良かったです～（糖質食べてないから当たり前よな）」
  ○歯科助手「歯磨き粉は何使ってますかぁ？」
  ▼犬モテ「ここ十年くらい使ってません」
  ○歯科助手「えっ。それはダメです！歯磨き粉を使わないと歯垢が残りますから！」
  ▼犬モテ「えっ。残ってないんでしょ？目の前の私の歯の状態を見て下さいよ」
  ○歯科助手「えっ！？……は、歯磨き粉、使った方がいいですゴニョゴニョ（逃亡）」
  ▼犬モテ「( ゜д゜)」

   

  　「糖質を食べないと体に悪いですから！」「消毒しないと化膿しますから！」と同じタイプの思考停止ですよね。目の前に新しい答えがあるのに、古い常識の方が大切みたいです。
  　血糖値を上げず、傷を早く治して、虫歯にもならない、ひねくれ者の一人勝ちでございます。
  　本を拝読させて頂きました。
  　あっという間に読んでしまいました。非常に面白かったです。
  　巨大転換に取り残されぬよう、精進して参ります。また、治療に迷った際には、御教授宜しくお願い申し上げます。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0830-0600-2）

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• 　「歯列矯正」についてのメールです。
  
  　素人です。歯列矯正の時期についてよくまとまったサイトがありましたのでメールします。現時点では成長でどうなるかは分らない事を理解してするべきです。
  
  　歯科ですとこのサイトが情報豊富です。
  　歯列矯正だとこの辺になります。
  
  　医療て標準的方法があってそれを第一選択する印象がありますが、歯列矯正は各医師によって方法等相当異なるようです。（怒られるかもしれませんが、標準治療ができるほど医療技術が収束しておらず。各医師の個人技能で行っている状況に見えます）
  　このため、「信頼できる医師を探してその医師を信じる」が現実的な対応になるようです。
  　ここに参加していらっしゃる山田先生の名言で
  

  「良い医者にかかるのも寿命のうち」

   

  　というのがあります。
  　信頼できる医師を見つけるのが一番になります。まともな医師なら自分の得意としない領分についてはちゃんと信頼できる医師を紹介してもらえるのではないでしょうか？
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0830-0600-3）

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• 　「高津克也先生は糖質制限がお嫌い」というメールです。
  
  　ニュース面で発見。やはり・・・・
  　　　　　⇒【早死にを招く間違ったダイエット】
  　奥様の西原理恵子さんだけが糖質制限で痩せないため，逆恨み状態なのかもしれませんね。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0830-0600-4）

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• 　【20代半ばから始まる「カラダの経年劣化」毛穴の開き、目の充血!?　対策は？】
  　「20代後半になると、毛穴が開いてきたり、（中略）目尻にシワが出たり、（中略）目の下のくまが取れなかったり」というのはすべて化粧品という合成界面活性剤を塗布し続けている副作用です。年齢とは関係ありません。その証拠に，顔以外の部位の皮膚に上記のような「老化現象」は見られません。
  　「髪の毛も痩せていきます。髪の毛にコシがなくなって」というのも原因はシャンプーという合成界面活性剤を塗りたくっているからです。
  　この記事の回答をされた皮膚科の先生は，もうちょっと勉強をなさったほうがよろしいかと。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0830-0600-9）

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2013/08/29　・・・ [06:00]／ [10:00]／ [11:30]／

【11:30】

• 　「蚊に刺されたら」についてのメールです。
  
  　先日、ダニ系？に刺されたようです・・・。
  　蚊に効くのならとハイドロ貼ったのですが、これには効かないようです・・・か、かゆい?！
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0829-1130-1）

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【10:00】

• 　「蚊に刺されたら」についてのメールです。
  
  　蚊にかまれた（刺されたという方が多いかな？かまれたというのは九州地方なのかな？私の両親が九州地方出身というだけですが…）時の対処法ですが、昔から焼酎を塗っています。私の両親（九州地方出身）がそのように治療していたのをそのまま継続している感じですが、痒みが治まり、かまれた痕も残りません。
  　焼酎の成分であるアルコールの効果によるものと思いますが、こちらも一度試してみてはいかがでしょうか？
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0829-1000-1）

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【06:00】

• 　「外傷を湿潤治療している医師」，「熱傷を湿潤治療している医師」，「粉瘤の治療をしている医師」，「糖質制限で糖尿病治療をしている医師」に，群馬県富岡市の公立富岡総合病院　外科／門脇 晋先生を追加しました。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#）

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• 　このところ自著本の出版が相次ぎましたが，さらにもう1冊，光文社新書の「糖質制限本」も校正作業に入りました。内容は糖質制限を出発点にして，さらに壮大というか，大風呂敷を広げまくったものになっています。「この内容，本当に正しいの？ ここまで言い切っちゃっていいの？」と自分にツッコミを入れながら校正しています。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0829-0600-2）

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• 　「蚊に刺されたら」というメールです。
  
  　髭そりあとに（アフターシェブローションなど一切使用せず）ラップを当てていたら（5分位ですかね）、もうしっとりですよ！時間経ってもです。
  　そして、蚊に刺されたあと、42度位のシャワーのお湯を当てていたら痒みが消えました。濡れタオルを電子レンジで温めても同じ効果でした。どれもアッパレです！
  　アフターシェーブローション（・・・というか全てのローション製品）には合成界面活性剤が含まれているので，髭剃り後に塗るとヒリヒリします（キズや褥瘡を石鹸で洗ってはいけない，というのと同じ原理）。私は髭剃り後はワセリンを塗っています。また，ちょっと出血したら，ハイドロコロイド包帯^(R)を小さく切って張っておくと，いつの間にか出血は止まっています。
  　後半の「蚊に刺されたら温める」は「ムカデに刺されたら熱いお湯に入れる」と同じ原理かな？　今度，蚊に刺されたら試してみます。ちなみに，蚊に刺されて痒いところにハイドロコロイド包帯^(R)を貼ると，同様に痒みは消退しますが（つまり，空気に触れないようにすると痒みは治まる），患部を温める方法と比較してみようかと思います。蚊に刺されるのがちょっと楽しみ！
  　ちなみに，蜂刺傷に対しては「温熱療法」は効きません。これは蜂が昆虫の中では例外的に体温が高く，ニホンミツバチは50℃，オオスズメバチは46℃まで体温が上がります（この4℃の体温差を利用して，ニホンミツバチは天敵のオオスズメバチを殺します）。つまり，50℃くらいの温度では蜂の毒は分解されません。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0829-0600-3）

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• 　【見えてきた石油の限界】
  　「石油の埋蔵量はまだかなりあるのに，なぜ石油の価格は上がり続けるのか」についてわかりやすく説明した記事。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0829-0600-4）

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2013/08/28　・・・ [06:00]／ [09:30]／ [10:00]／

【10:00】

• 　関西吉本芸人の「かつみ・さゆり」のさゆりさんが大腿部熱傷を受傷された模様です。
  　　　　⇒【さゆりのギャル40（フォー）日記】・・・8月26日の記事
  　同じ吉本のシルクさんから湿潤治療とプラスモイスト^(R)を薦められたそうです。早く治ればいいですね。
  
  　ちなみに，さゆりさんのヤケドの原因はヘア・アイロンとのことですが，ヘア・アイロンによるヤケドもかなり多い。調べてみると，過去3ヶ月で4人の患者さんが来院されています。母親が使っていたヘア・アイロンを子供が触って，という症例もいます。ヘア・アイロンをお使いの方はくれぐれもご注意を。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0828-1000-1）

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【09:30】

• 　「爪の脇のサカムケ⇒肉芽」についてのメールです。
  
  　皮膚科医です。爪周囲の逆むけのお話、興味深く読みました。
  　皮膚科にはこのような患者さんがしばしば訪れます。特に足の場合ですが、爪の周囲にキズができると、どうも過剰肉芽ができやすいように感じています。理由は定かではありませんが、細菌性炎症も頻発します。ほかの場所の外傷とは反応が異なる印象です。生じた過剰肉芽は液体窒素で凍らせる治療を行いますが、反応は患者さんにより様々です。圧迫で治るのなら、多忙な方には良いかもしれないと思いました。
  　キズの圧迫は局所血流が減るために炎症反応が減弱し、きれいに治るのでしょうか。術後も閉創後は必ず圧迫を加えるようにしていますが、成績は圧迫を加えない場合に比べて良いように感じています。
  　またおもしろい(失礼　m(_ _)m)話題をよろしくお願いします。
  　今回は手指だったため，結構頻繁に圧迫を加えられましたが，足趾だと暇な休日でもない限り，用手圧迫を続けるのはちょっと難しいかもしれません。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0828-0930-1）

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【06:00】

• 　「熱傷を湿潤治療している医師」に，福岡県久留米市の広津外科・消化器外科医院／広津 順先生を追加しました。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0828-0600-1）

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• 　『医療の巨大転換を加速する』についての感想メールです。褒めまくりメールあり，首かしげメールありと，面白いです。
  
  　｢医療の巨大転換を加速する　糖質制限食と湿潤療法のインパクト｣ですが、早速読了しました。江部先生、夏井先生のお人柄がそのまま出ていて、まるでライブで対談を聴いているような気分になりました。とても、おもしろかったです。
  　｢おわりに｣に書かれた先生の文章は、本当に秀逸ですね。ここで、江部先生の本をほにゃららしちゃったことを暴露するとは...話が面白すぎます。僕が言うのもなんですが、先生は天才ですね。ぼくみたいなふつうの医者がどんなに頑張っても手が届かない領域にいらっしゃいます。
  　私達のように両先生のサイトの読者であり微力ながら『湿潤療法』、『糖質制限』を世の中に啓蒙しようとしている者にとっては少しインパクトが足りないように思いました。
  　もっと挑戦的な対談集を期待していたのですが・・
  　読破しました。非常に楽しかったです。
  　お忘れかもしれませんが、数年前富山にいらした時（最小外科学会とかの講演でしたか？）に、一緒に飲まさせて頂いてたときの事、スナックで「明日に架ける橋」の生演奏を聴かせて頂いた事を思い出しながら、ハイボール片手に読み進み、楽しい時間をと過ごさせて頂きました。
  　ありがとうございます。
  　今度は、江部先生にお会いできれば・・・というのが夢、モチベーションです。
  　先生と江部康ニ先生の共著「医療の巨大転換を加速する　糖質制限食と湿潤療法のインパクト」を昨日購入し、時間も忘れて２回通読しました。先生や江部先生の著書を以前から通読していましたが、今回の著書は今まで以上にインパクトがありました。
  
  　先生のホームページは８年前から拝見しており、湿潤療法・糖質制限を自分が診ている患者さんで、責任の及ぶ範囲でひっそりと実践していました（当然効果は抜群でした。しかし私自身の説明不足による苦情が医師４年目の時にあり、大いに反省しています）。
  　現在勤務する病院は総合病院であり、外科の世界ではまだまだ若造であるため、周囲からの批判を恐れ大っぴらに湿潤療法の旗揚げをできずにいました。しかし今回の著書を拝見し、先生と江部先生の、医師として、人としての姿勢に感銘を受け、私自身覚悟を決めました。
  
  　今年の秋の臨床外科学会に、胆石症・糖尿病の患者さんで、術前より糖質制限食（家族含め約30分の説明、外来通院のみ、内服・インスリン注射一切なし）を実践し、ＨｂA1cを二カ月で8.8%→5.5%に改善させ、無事手術を施行できた症例を報告する予定です（江部先生から発表の許可を頂きました）。力不足ではありますが消化器外科医という立場から、真実を発信したいと思います。
  　今回，初めて「対談」というのを経験しましたが，対談終了後に文章化されたもの読み直すと，「これも言えばよかった」，「こういう説明のほうが適切だったかも」，「これは言わなくてもよかったな」・・・という箇所が少なからずあります。事前の打ち合わせをほとんどせずに，司会者の方から投げられたボール（＝質問）をその場で全てアドリブで打ち返し（つまり，見逃しも空振りもできない），その場の雰囲気で江部先生と直球や変化球を交えたちょっとマジなキャッチボールする，というような対談風景でした。つまり，あらかじめ用意されたセリフを台本通りに読んでいたわけではありませんから，当然のことです。
  　そういうアドリブの応酬の中で，思いがけない面白い会話の応酬があったり，変な方向に話が噛み合って進んだりもします。つまり，一回限りのライブ演奏であって，何度も録り直してミスのない演奏に仕上げるスタジオ録音ではありません。
  　もちろん，校正作業で加筆・修正したりできますが，自分の発言箇所にあまり手を入れてしまうと，次の江部先生との会話が噛み合わなくなりますから，加筆・修正できるといっても限度があるんですね。つまり，内容の大枠は対談時に決まってしまい，その後に大きな修正はできません。その意味ではまさにライブ録音です。
  　スタジオ録音にはスタジオ録音の良さがありますが，修正ができない一回限りのライブ演奏にはライブならではの面白さがあります。そういうライブ録音ならではの面白さを見つけていただけたらいいなと思います。
  
  　ちなみに私が書いた「あとがき」ですが，予め数パターンの文章（生真面目風，理論派風，脱力系風）を用意し，「江部先生は多分，真面目な文章を書くだろうな」と事前に予測して，それと正反対な文体のものを選び，書き進めました。もちろん，「江部先生は真面目に書く」という予想は見事的中です。まぁ，予想が外れる可能性はゼロだと踏んでましたけどね。
  
  　それと，湿潤治療はそれに関わった多くの医者の人生を変えてしまいました。私は様々な病院を転々とする流浪・放浪医者になってしまったし，湿潤治療を始めてしまったことから周囲の医者たちとの軋轢に悩むようになった先生もいらっしゃるし，その軋轢から逃れるために開業に踏み切られた先生もいらっしゃいます。突如として武闘派に変身して，周囲の医者たちを説き伏せて病院全体の治療を変えてしまった先生もいらっしゃいます。
  　もしも湿潤治療を始めなければ，私の医者人生はもっと平穏無事なものだったと思いますし，他のあらゆる先生にも同様のことが言えると思います。湿潤治療も糖質制限も巨大な嵐みたいなもので，それに巻き込まれてしまうと人生そのものが変化せざるを得なくなるのでしょう。平穏無事な生き方を望むなら，こういう嵐に巻き込まれないように遠巻きに眺めるしかありません。
  　湿潤治療を何の気なしに始めてしまった当初の私は，まさかこれが巨大な嵐に成長するとは思ってもいませんでした。この15年間を振り返ると「まさかこんなことになろうとは！」です。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0828-0600-2）

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• 　「アミラーゼ」についてのメールです。
  
  　ウサイン・ボルトが糖質制限したら、同じように速く走れるでしょうか。
  　デンプンにもなにか役に立つことがあるのではないかと思ってしまうものですから。
  　以前からスポーツと糖質摂取についての話題になりますが，ボルトが糖質制限したらどうなるんでしょうか？
  　私はスポーツを全くしない人間（ゴルフもボーリングもスキーもしたことがありません）ですが，頭のなかだけで思考実験してみると次のようになります。もちろん，同じ競技でも，趣味で愉しむ程度のものと，オリンピックでメダルを狙うレベルでは話が違ってくる可能性はありますが・・・。
  
  1. 長時間型スポーツ（マラソン，テニス，サッカーなど）では，たぶん糖質制限のほうが有利
  2. 短時間集中的なスポーツ（重量挙げ，砲丸投げ，相撲など）ではカーボローディングは効果あり？
  3. 皮下脂肪が必要な水泳では糖質制限はしない方が有利？
  4. 体重が軽いと有利なスポーツ（体操，鉄棒，跳躍など）では糖質制限すべき
  5. 体重が重い方が有利なスポーツ（相撲，リュージュ，ボブスレー）では太るために糖質食が必要
   
  　そういうわけで，オリンピックレベルの短距離走では「体重の要素，筋肉（量）の要素」などの多因子の順列組み合わせの中で，「この身長ならこの体重，これくらいの筋肉量がベストマッチ」という値が導き出され，それを実現するために最適の食事の組み合わせは・・・と数値化できるかもしれません。
  
  　それと，「健康のためにスポーツをするスポーツ愛好家」と「健康を犠牲にしてでも金メダルを目指すオリンピック・レベルの競技者」では話が違ってくるはずです。つまり，「楽しみのために42キロを3時間半で走破を目指すランナー」と，「2時間5分台で新記録樹立を目論むランナー」の違いです。前者には糖質制限が最もふさわしいですが，後者では（たとえ健康によくなくても）デンプンを摂取したほうが有利になる可能性があります。
  　これは「大食い選手権で優勝するためには糖質大量摂取ができなければいけない。しかし，血糖が上がりまくって健康にはよくない」というのと同じです。この場合は，健康と名誉の二者択一になり，「大食いチャンピオンという名誉も得られて健康も害さない」という選択肢はありません。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0828-0600-3）

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• 　「糖質制限で持久力アップ」の続報です。
  
  　以前に、「糖質制限食の効果で？市内の坂を自転車で上れるようになりました」と申し上げたものですが、今は自転車で毎日プールに行き（おもに１９～２１時にです）５０ｍを２０～３０本泳いで帰ってきます。
  　私はちっともスポーツウーマンではないです。プールに行くきっかけも、あまりの猛暑に身体を冷やしたかったのと、１０年前の水着が今だに着られたからです。
  
  　で、たら～たら～と平泳ぎで泳ぎ始め、泳いでも泳いでも、息苦しいとか疲れたとかにならないんです。プールでは５０分たつと１０分の休憩が入るので、必然的に休みは取りますが、どんだけ泳いでも、泳ぎ終わってからも、まったく疲れないんです。ゼーゼーハーハーもしません。苦しくなったら休もうと思っても、苦しくはならず、たら～たら～と５０分間泳いでしまえます。（たら～たら～の泳ぎ方で、速く泳ぐのを目指してないですよ。それは疲れそうなので。マラソンはしんどいけど、ウォーキングならどんだけでも歩けるのと同じ感じで泳いでます。）帰りは恐ろしいような上り坂を自転車で、これもたら～たら～と、上がりきってしまいます。
  
  　もちろん翌日に疲れが残るようなこともありません。仕事家事、いつも通りです。こんなタイプの人間じゃなかったのに、本当に不思議です。
  　ミトコンドリア系のエネルギーがうまく働くって、こういうことなのでしょうか？
  　この持久力、疲れなさ。こんな人間では絶対になかったのに不思議。メイクミラクルです。（あるいは正しい結果？）
  
  　江部先生との共著新刊は、今日，市立図書館に購入依頼を出しました。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0828-0600-5）

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• 　［N = 1］で，しかも証拠写真なしなのでちょっとアレですが，一例報告です。
  　実は私，1週間ほど前に右示指の爪の脇のサカムケ（っていうのかな？）ができちゃって，ヒリヒリ痛かったため，デュオアクティブを張っておいたのです。それで痛みは治まったので，2日くらい張りっぱなしにしていたら，過剰肉芽になっていました。爪の脇の過剰肉芽が保存的治療では難治性で，肉芽を外科的に切除するのが一番早道であることは経験的に知っていますが，自分で自分の指に局麻することは可能でも，肉芽を切除することは技術的に無理っぽいので，しばし沈思黙考！
  　そこで，「圧迫したら治るかも」という根拠レスの閃きが脳裏を横切り，爪郭部にプラスモイスト^(R)を当てて絆創膏で固定し，母指で肉芽を持続的に圧迫を加えてみました（もちろん，仕事中には圧迫できなかったし，就寝中も圧迫できなかったけどね）。
  
  　そして，24時間後にプラスモイストを取ってみたら，肉芽が完全になくなり，爪廓部のキズはほとんど上皮化していました。「なんで最初の肉芽の写真を撮っておかなかったんだよ！」と自分の間抜けさを罵倒したことは言うまでもないでしょう。
  　とりあえず，「爪郭炎で過剰肉芽になって治らない」患者さんが受診されたらバッチリ写真を撮って，この方法を試してもらおうと思っているところです。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0828-0600-4）

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2013/08/27　・・・ [06:00]／ [13:00]／

【13:00】

• 　こんなメールを頂きました。
  
  　今朝の更新でご著書の改訂版復活のお話がありました。
  　これまで小さい子供を持つママ友へ『さらば消毒とガーゼ』を紹介しておりましたが、初めて手にする本として内容的には、今回復活する本とどちらがオススメでしょうか。
  　迷ったら、二つとも買え! と教えてくれる本もありますし，本を出している身としても「迷ったら2冊とも買え！」と言ってみたいところですが，私の本2冊の比較をしてみたいと思います。
  

  基本的に	「家庭の医学」的ハウツー本	一般向け科学書
  イラスト	イラスト満載	イラストは少なく，文字が多い
  出版	2013年	2005年
  治療材料	最新商品情報満載	食品包装用ラップしか紹介していない
  内容的には	こういう時はこんな方法で治そう，という実際に即した情報が多い	そもそも傷が治るとはどういうことか，科学的に考えるとはどういうことか，なんてことがメイン

  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0827-1300-1）

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• 　先日，他のクリニックで治療を受けている熱傷患者さんが受診されました。見ると創部にはプラスモイストが当てられ，水疱膜も除去されています。つまり，正しく治療されていることがわかります。多分，あと5日くらいで上皮化完了でしょう。
  　患者さんに「なぜこの病院に来たの？」と尋ねたところ，「向こうの先生は，乾かさなければいい，としか教えてくれず，なぜ乾かすといけないのかは教えてくれなかった。いつ治るのか聞いても，よくわからない，としか言わない。段々不安になってきちゃって。それでネットで調べたんです」とのことでした。
  　治療についてきちんと理解していて，治療もきちんとできているのに，説明の仕方が不十分（少なくとも私から見たら不十分な説明です）なために，患者さんが不安になって逃げ出しちゃうんですね。もうちょっと丁寧に治療について教えていたら，多分この患者さんは同じクリニックに通院していたはずです。
  　患者さんの気持ちにたってみて，どう言われたら不安になるのか，どういう説明をしたら安心するのかと考えることは重要です。臨床医療は客商売ですから，患者さん（＝客）に不安感を感じさせるような説明は，たとえ内容が医学的に正しくても，客商売としては失格なのかもしれません。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0827-1300-2）

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【06:00】

• 　長らく絶版となっていた私の一般向け書籍『キズ・ヤケドは消毒してはいけない』が改訂版として復活します。安価な創傷被覆材が市場に登場した受けてこれらについて加筆し，さらに「トビヒの治療」の項目なども加筆・修正しています。
  　しかも，今回の改訂版では下記のような特典付き！　以下，出版元の主婦の友社からのメールです。
  
  今、Amazonまたは楽天ブックス、セブンネットショッピングで予約・購入すると、特典としてズイコウ ハイドロコロイド包帯（１００ミリ×１２５ミリ）が付きます。無くなり次第、終了となりますので、お早めにお申込みください。
  

  本を読めば絶対ほしくなるハイドロコロイド包帯が、いますぐ注文するともれなくついてきます。
  小さな子どもがいてキズがたえない！
  料理は好きだけどしじゅう手を切る！
  自転車でよく転ぶ！
  という人の必需品です

   

  
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0827-0600-5）

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• 　「美味しい糖質制限食が楽しめる飲食店」に，埼玉県所沢市のCPレストランを追加しました。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0827-0600-4）

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• 　「歯列矯正」についてのメールです。
  
  　歯科医です。
  　矯正を始めるタイミングですが、現在では成人になってから矯正治療を始める方も増えてきました。なので小１の今、すぐに始めなくても良いかと思います。ただ、歯列不正が遺伝の要因が強く、お母さんはじめ本人・ご家族がきれいな歯並びにしたいと願っておられるのならば、矯正専門医や小児の歯列改善に取り組んでいる歯科医師に一度診てもらった方が良いでしょう。矯正相談だけでも受け付けてもらえる医院も多く、診査・診断をうけ、治療の予測（期間・方法・費用など）の十分な説明を受けたのちに判断なされてはどうでしょうか。
  
  　歯並びがきれいなほうが、当然咀嚼効率も良く、清掃性も良く、審美性も良いです。「機能的にすぐれているものは美しい」です。しかし、多少歯並びが悪くても機能的に問題なく、ご本人も家族も全く気にせずすごされている方も大勢いらっしゃいます。ですから必ずしも矯正は強制されるものではないと思います。なにしろ、日本人は八重歯を「かわいい」と感じる国民性ですからね。
  
  　14:00更新の方のおっしゃるように、悪習癖（口呼吸・舌突出・咬唇・爪噛み・頬杖などの外力・猫背など）や歯牙周囲の筋群のアンバランス（口輪筋が弱い・舌圧が強い・舌のポジションの狂いなど）があり、歯列に影響していることが少なくありません。その場合は口腔筋機能療法(OMFT:Oral Myofunctional Therapy)をすぐに始められることをお勧めします。後天的な歯列不正の原因療法です。ただ、OMFTは手間ひまがかかり、儲けにもならないので取り組んでいる歯科医院は多くありません。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0827-0600-8）

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• 　「歯列矯正」についてのメールです。
  
  　歯の矯正について我が家の経験を・・・
  　現在高２の娘は、小学校から歯科健診後に矯正のおすすめをもらって（犬歯のあたりの歯並びが悪い）、矯正を行っている歯科医に相談しました。結論としては、
  

  　どうしてもしたいならやってもいいけれど、虫歯のリスクが高まるので、（虫歯になりやすい娘の場合は）今やらないほうがいい。
  　歯並びが悪いだけでは特に問題はないので、大人になって、本人がやりたいという自覚ができてからやれば十分。早くやったほうがいいということはない。日本では一部の歯医者さんが、歯の病気の治療や予防などをうたって矯正を勧めているけれど、実は科学的な根拠は何もない。アメリカで歯の矯正がさかんなのは、自分は矯正できるお金がある！っていうアピールなだけだ

   

  　といわれ（あくまでその先生のご意見ですが）、結局今も矯正はしていません。ちなみに今の歯並びは、特別ひどいわけではありません。
  
  　現在中３の息子は、前歯が永久歯に生え変わった時から一番の歯の間があいていて、どうも間の抜けた感じなので姉と同じ歯科医に相談したところ、上の２番の歯が両方生まれつきないので、このままではどんどん歯の間があいてしまう・・・ということで、小学生の時から今も、前歯の後ろ側から金具で留めています。（費用は最初に１０万円払い、その後は大金は払っていません）
  
  　最後にわたし・・・
  　犬歯が前に出ていて八重歯だったのですが、小学生の時に歯科医から勧められて犬歯の脇の歯を全部抜歯。（装具はつけませんでした）
  　現在歯並びは悪くはありませんが永久歯が２４本しかありません。今ではどうしようもありませんが、本当にあのとき抜歯する必要があったのか今も疑問を感じています。
  
  　一般人ですが参考までに・・・
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0827-0600-3）

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• 　「歯列矯正」についてのメールです。
  
  　参考になるかどうか分かりませんが、私は50才の時矯正しました。顎関節がおかしくなり、奥歯の歯が原因で上下全てが右に倒れるように、ズレていたのが原因でした。
  　犬歯の隣門歯を上下4本抜くと言われ、これはおかしいと思い、貫かない矯正歯科を捜してやりました。不必要な歯はないと思っています。野生動物なら歯が無くなると寿命も尽きます。80才で20本と政府もいって、これは正しいかなと、。
  　60代の友人は20代時留学先のアメリカで4本抜いて矯正したので、結構隙間があいてきてガタガタになっていると、10年以上前に聞いていたからです。又、別の50代後半の女性も歯の矯正で、痛がっていた顎が治りました。別の知人も40代後半で矯正して、彼女は上下四本抜いてまん丸顔なので、顎が細くなればと喜んでいました。が、全然変わりませんでした～（笑）
  
  　抜かない歯の矯正　が偶々新聞広告にその時あったので、アマゾンで取り寄せました。余り若い時の矯正歯科は素人ですが、奨められないと聞いています。顎は最後に成長するからと、アイドルが可愛いのは顎が未だ成長が終わってないからだそうです。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0827-0600-2）

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• 　「歯列矯正」についてのメールです。
  
  　我が子も歯並びが少し悪かったので、妻のたっての希望で矯正しました。床矯正というのがあって、比較的低コスト(初期+通院全体で15万ぐらい？)でできます。一般的な矯正と違うのは、
  

  1. 矯正のために歯を抜く必要はない。
  2. 取り外しができる。

   

  所謂矯正が顎に合わせて歯を抜のに対し、歯に合わせて顎を広げるという逆の発想のようですが、詳しくはこのサイトを参照ください。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0827-0600-1）

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• 　「モンゴルと米」というメールです。
  
  　モンゴルでは米が流行しているそうです。羊食が主食だったにも関わらず。
  　米という炭水化物の依存性を感じました。今までのモンゴルでの糖尿病の発症率。今後の発症率が気になります。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0827-0600-6）

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• 　「アミラーゼ」についてのメールです。
  
  　アミラーゼ問題の考察、興味深く拝読しました。
  　ただ、アミラーゼがとるに足らないような存在というのが、どうも腑に落ちないのです。もし、アミラーゼがそのようなものならゆで卵輪切り器のない家庭があるように、アミラーゼを持たない哺乳類がどこかにいてもおかしくないのではないかと。何か、せいぞんに有利な点があるのではないかと。例えば、こんなのはどうでしょうか。
  　野生の哺乳類は当然、食うか食われるかの関係にあり、その場面になれば捕食者も被捕食者も、嫌気性環境でエネルギーを生産しなくてはなりません。この場合のエネルギー源はグリコーゲン、ブドウ糖の方が有利です。というのは、嫌気性解糖でのATP生産の方が好気性より、100倍も速いからです。何もない平和なときには要らないにしても、いざというときのために、ある程度のでんぷん質、すなわちグリコーゲンを蓄えるため、でんぷんを消化できるアミラーゼも必要だったのではないでしょうか。
  　これが、とんちんかんな考察でしたら、申し訳ありません。夏井先生ならどうお考えになるかと思い、メールさせていただきました。
  
  　とても面白い考察です。しかし，「デンプンは本来，自然界には少量しか存在しない化合物である」という事実からすると，動物（肉食動物でも草食動物でも）にとってデンプンは「生化学的には有用かもしれないが，実際の生活ではごく少量しか経口摂取できず，栄養として頼りにならないもの」と考えざるを得ません。
  　分布密度の違いは金属で言えば銅とバナジウムの違いを例に出すとわかりやすいと思います。
  
  　元素の地殻における存在量の割合のことをクラーク数といいます。存在量が多い元素から番号を振ったもので，クラーク数1は酸素，2はケイ素，3はアルミニウム，4は鉄・・・となります。そしてバナジウムは23，銅は25で，地殻全体では銅よりバナジウムのほうが多く存在します。
  　しかし，人類が利用した金属は何かと考えると，銅は圧倒的に多い（それこそ青銅時代から使っているし，銅線はそこらにあふれている）のに，バナジウムを目にすることはまずありません。
  　両者の違いは分布密度です。銅は総量としては少ないものの銅鉱脈を作り，融点が低いために精錬しやすく，しかも銅鉱脈は世界各地に存在したため，古来から多くの民族が利用してきました。一方，バナジウムは鉱脈を作らず広く薄く分布する金属であったため，銅より総量は多いものの利用されなかったのです。
  　ちなみに，バナジウムはホヤ（三陸の海産物で，新鮮なものは驚くほど美味）に比較的多く含まれていますが，ホヤは銅鉱脈ほどの分布密度ではないようです。
  　私の考えでは，農耕開始前の地球上のデンプンは銅ではなくバナジウムです。総量としては少なくないものの，まとまって存在しないため大型動物が栄養源として利用しようにも効率が悪くて利用しにくいのです。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0827-0600-7）

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2013/08/26　・・・ [06:00]／ [07:00]／ [08:30]／ [14:00]／

【14:00】

• 　「歯列矯正」についてのメールです。
  
  　さて矯正について見解を述べさせていただきます。
  　まずなぜ歯はガタガタになってしまうのか？野生動物はならないのか？
  　この答えは「食生活と身体の退化」W.A.PRICE著、片山恒夫日本語訳（アマゾン購入可）　の中にあります。この本は各地の未開の種族を尋ねて伝統的な食生活が文明と接触したとき，どのように身体が変わっていくかを報告したものです。
  　どの種族も伝統的な食生活をしていると歯並びはきれいで，むし歯や歯周病にもならず顔面も発達しています。ところが交通網が整備され文明食を食べ始めると次の世代は歯列が乱れ，むし歯や歯周病になり感染症が増えます。
  　噛まずに済む様になると口呼吸、舌の癖、唇の癖、その他の複合要因によって歯列に乱れが生じるようになります。
  
  　さてどの時期から開始したらいいのか？
  　子どもがやる気があるならばすぐに始めることをお勧めします。幼少期（混合歯列期＝乳歯と永久歯が混在している時期）に癖を改善することは大きな意味があります。癖を改善し、顔面の成長に合わせて少しの力を添えてあげることで。本来のきれいな永久歯列を獲得することが出来ますしあと戻りの心配がありません。装置としては床装置（取り外しの入れ歯のような装置）マウスピース装置などです。
  　一般に行われている永久歯列になってからの矯正では必ずあと戻りがあり，この対策に結構な処置と時間を必要とします。この時期はほとんどが歯に針金をつける装置になります。
  
  　私の子ども二人には永久歯列になってから矯正をさせましたが、いろいろ勉強してから，本人にやる気があれば幼少期の矯正をさせてあげればよかったと反省しています。
  　私は矯正の専門医ではありませんのでよくご相談してください。
  
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0826-1400-1）

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【08:30】

• 　「歯列矯正」についてのメールです。
  
  　矯正が出来ない歯科医の１意見として
  　まだ６歳くらいなので上下の歯が逆でない限りあせらなくていいです。それより親がやるのは、どうですか？　子供をきれいにするより、自分が歯並び綺麗になったほうがいいのでは？
  　結構いい金額が出て行きますので。お子さんがお金稼いでから自分の責任でやることをお勧めします。
  　矯正の世界も、パラダイムシフトが起こりつつあります。あと５．６年待つのをお勧めします。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0826-0830-1）

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• 　現在発売中の雑誌「スペリオール」の「西原理恵子　人生画力対決」によると，西原さんは低糖質ダイエットを続けているようですが，アシスタントの愛ちゃんや新潮社の中瀬さんは順調に痩せたのに，西原さんだけ全く効果なし，のようです。
  　なぜなんでしょうか。糖質制限が中途半端なんでしょうか。よくある間違いは「果物の甘さは砂糖でないし，ビタミンを多く含むので体にいいからたくさん食べても大丈夫」というのがあります。果物の果糖はすぐに皮下脂肪になってデブまっしぐらですからね。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0826-0830-2）

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【07:00】

• 　「奇跡のリンゴ」についてのメールです。
  
  　「奇跡のリンゴ」ですが、まわりのプロの方の意見もネット上で拝見できます。
  

  「奇跡のリンゴ」から考える日本農業論～農家、商店主が本音で語る食の未来 第１回

  1. http://www.foocom.net/special/9580/
  2. http://www.foocom.net/special/9664/
  3. http://www.foocom.net/special/9795/

   

  　Facebookが拝見できるかたは、上記対談の農家さんのページもどうぞ。
  
  　こんな意見もある、ということでご紹介いただければと思います。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0826-0700-1）

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• 　今日は北海道から山本先生，都内の重島先生が見学に見えられる予定です。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0826-0700-2）

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【06:00】

• 　「湿潤治療をしている医師：兵庫県」，「熱傷湿潤治療をしている医師リスト：兵庫県」，「プラスモイスト取扱店：兵庫県」も地図連動型にしました。
  　こういう変換作業は，いくつか試行錯誤的にやってみて，「手順が最小となり，間違いが起きる確率も最小とできるアルゴリズム」が見つけられるかどうかにかかっています。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0826-0600-4）

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• 　糖質制限についての情報です。
  
  　生活情報誌「オレンジページ」の９月２日号（８月１７日発売、310円）の特集は「糖質オフ！おかずおつまみ」です。（副題は、太りたくない人の「家飲み」決定版♪）
  　かなり多いページ（p.18-31）を使った、本格的なレシピ集です。
  
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0826-0600-1）

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• 　「歯の矯正」について看護師さんからの質問メールです。
  
  　勝手に夏井先生のＨＰ上で、みなさん（歯科の先生や歯の矯正を経験された方など）の意見を問うことをお許しください<(_ _)>
  
  　歯の矯正ですが、どのタイミングで始めるのが効果的かを教えていただきたいのです。というのも、我が子（小学１年生）が永久歯に完全に生えかわってない段階で、通院中の歯科医から矯正が必要と言われたからです。確かに、歯をみると歯並びはガタガタです…。私の歯もきれいとは言い難く、我が子には申し訳ない思いですが…。しかし、矯正はしていません。
  　早めの矯正で、歯並びがきれいになっている本なども拝見しましたが、治療費などの経済的負担なども考慮するとどうなのでしょうか？我が子のことなので、将来的なことを考え、きれいな歯並びになってほしいと思いますが…。
  
  　そこで、先生のＨＰ上で申し訳ありませんが、みなさん（歯科の先生や歯の矯正を経験された方など）の意見を参考に、今後の治療のお役に立てたいと考えています。
  　本当に勝手で申し訳ございませんが、よろしくお願いいたします。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0826-0600-2）

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• 　図書情報，英会話についてのメールです。
  
  　消化器外科医をしながら、ほそぼそと湿潤治療と糖質制限の普及に励んでおります（残念ながら糖質制限はなかなか普及できません）。今回は、2件ほどご報告したいことがあります。
  
  【奇跡のリンゴ】
  　私の家内と娘がすでに読み終えて、テーブルの上になにげなく置いてあった一冊の文庫本を、先日なにげなく手に取り、なにげなく目を通していきますと、そのままその内容に引き込まれてしまい、普段読書から遠ざかっていた私が、ほんの2-3日で読破してしまいました。
  　その名も「奇跡のリンゴ」（石川託児著　幻冬舎文庫　2011年4月初版　定価533円＋税）。絶対不可能と言われていたリンゴの無農薬・無肥料栽培に成功した「木村秋則」という方の壮絶な記録でした。2006年12月に、NHKの「プロフェッショナル仕事の流儀」という番組で放映された内容を元に、書籍化されたものでした。
  　すでにご存じの内容かもしれませんが、もしご存じで無ければ、ぜひ先生にも読んでいただきたいと思いました。医者として今後の進むべき方向を教えていただき、さらに生きる力をいただいたような気がしました。
  
  【英会話】
  　昨年の秋頃から、英会話を身につけようと思い立ち、NHKラジオの英語番組を片っ端から視聴するようになりました（Webで聞けるので非常に便利です）。これがはまってしまい、PCやiPod、iPhoneなどを駆使して、暇さえあれば英語を聞いております。何年かかってもいいので、外国人とある程度対等にお話できるようになれればいいかなと考えております（家内と二人で通訳なしに長期の海外旅行でも行けたらいいなあと考えております）。やはり英語など多言語を身につけるには、それなりの努力が必要で、一筋縄ではいかないようです。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0826-0600-3）

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• 　「面白い動画を見つけました」というメールです。
  
  　湿潤治療を取り上げた横浜市立大の動画をご紹介致します。
  　　　　⇒【みんなにもできる応急手当～すり傷】
  　わかりやすい動画です。ただ「ラップの4辺を絆創膏で密封する」というのは間違いです。適当に周りに漏れ出る程度に貼るのが正解。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0826-0600-5）

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• 　忘れた頃に話題になる　「アミラーゼ問題（＝人間が本来糖質を食べていないのなら，なぜ唾液などにアミラーゼが含まれているの？）」　に対する」私なりの答えです。
  
  　アミラーゼとは何か，とストレートに考えても答えはなかなか出てこない，こういう場合は視点を変えることが重要だ。アミラーゼのターゲットであるデンプンに照準を合わせ，デンプンとは何かと考えてみると面白い。
  
  　人類が農耕を始める以前の地球で，デンプンはどこにあったかというと，植物の葉や茎や根，そしてイネ科植物の種実だ。
  　植物は光合成でエネルギーを創り出すが，夜は光合成ができないため，夜のためにブドウ糖をデンプンに変え（ブドウ糖のままだと細胞の浸透圧を上昇してしまう。これを避けるために不溶性のデンプンに変換して貯蔵するのだろう），それを葉や茎や根に貯めている（貯める場所は植物によって異なる）。とは言っても，葉や根に必要以上のデンプンを貯めこむのは無駄だから，貯蔵されているデンプンは必要最である。光合成で得られたエネルギーの大部分はデンプンではなくセルロース合成が主な用途であり，植物の体の成長に使われるため，葉や根に大量のデンプンはない（体の成長を犠牲にしてデンプンを貯めこんだら，他の植物より伸びられず，他の植物に覆われて光合成ができなくなる）。つまり，葉や根に含まれるデンプンは少量でしかない。
  
  　野生植物のデンプン貯蔵庫にはもう一つ，イネ科植物（穀物）の種実がある。現在の人類のデンプン食（米，小麦，トウモロコシなど）は全てイネ科植物の種実だ。しかし，野生種のイネ科植物は種実が小さく，穂の数も少なく，大型動物の食糧には向かない代物だ。事実，野生動物でイネ科植物の種実を食料にしているのは小型の鳥類と小型のネズミ，そして一部の昆虫だけであり，大型動物でイネ科植物の種実を食糧としている生物はない。
  
  　要するに，現在でこそデンプンは世界中に溢れているが，これは人間が主食用に穀物を栽培してデンプンを多く含むように品種改良した結果であり，本来の野生の植物ははるかに少ないデンプンしか保持していない。要するに，農耕開始以前の世界では，デンプンは極めて分布密度の低い物質だったのだ。だから，それをまともに食糧とする脊椎動物はネズミと小鳥以外にはいなかったのだ。
  　これは，海水中の金（Au）を集めて金塊を作れるか，というのと同じだ。海水中には総量として莫大なAuが含まれているのは事実だが，何しろ濃度が余りに低すぎるため，それを集めて金塊にするのは技術的には可能でも，実現には莫大なカネがかかり，コスト的に引き合わないのだ。海水のAuを集めるより，金塊を買ったほうがはるかに安いのだ（ちなみに同じ理由から，メタンハイドレートも分布密度が低いので有効なエネルギー源とはなり得ないという説がある）。
  
  　余談になるが，草食動物が植物体のデンプンでなくセルロースをターゲットにしたのは賢い戦略だ。セルロースはデンプンと違い，地表面にあまねく大量に存在するからだ（要するに，存在密度がデンプンよりけた違いに多い）。強固な構造体であるセルロースを分解することは超難問だったが，セルロース分解菌との共生という離れ業を繰り出してこの難問をクリアしたのが草食動物だ。その結果，セルロースという大量の食糧源を得た草食動物は，地上で大繁栄することになる。
  
  　このようにして，肉食動物にしても草食動物にしても「デンプンは食糧としてアテにしない」生き方を選ぶしかない。デンプンの分布密度が低すぎるためだ。
  　だから，肉食動物は補食動物の体（＝蛋白質と脂質，ミネラルからできている）を食べてアミノ酸と脂質を獲得し，草食動物は植物体（＝大部分がセルロース）を摂取して共生細菌からアミノ酸と脂質を提供してもらい（正確に言えば，共生菌の菌体成分を消化してアミノ酸を得ている），それらから筋肉と脂肪を作って成長する。動物が食糧（肉食動物なら他の動物，草食動物なら植物）から獲得したい物質は，体を作る原材料である蛋白質と脂質（とミネラル）だからだ。
  
  　これらの事実をふまえて，アミラーゼについて考察する。
  　アミラーゼはたしかにデンプンを分解する酵素だが，デンプンは本来，そこらの植物が皆持っているが，濃度が低い物質である。だから，食物としての魅力はない。
  　しかし，そこらに遍在しているため，他の食べ物と一緒に入ってくることは避けられない。要するに「もれなく付いてくるオマケ」みたいなものだ。しかし，もれなく付いてくるオマケなら捨てるより，使い道を考えて役立てた方がいい。
  　アミラーゼを持つ動物が図らずも低濃度で少量のデンプンを口にしてしまったとする。するとアミラーゼでデンプンを分解し，それはブドウ糖となって血糖値を上昇させる。すると，インスリンが分泌されてブドウ糖は脂肪細胞に取り込まれ中性脂肪としてストックされる。そして，中性脂肪はβ酸化され，ミトコンドリアで代謝されてATP（＝生存のためのエネルギー）を生み出す。
  　一方，アミラーゼを持たない動物が図らずもデンプンを食べてしまった場合，利用されることなく捨てられるだけだ。
  　デンプンから作られる中性脂肪は微々たるものだが，塵も積もれば山となるで，いざという時のための備えなら邪魔にならない限り，捨てずに貯めたおいたほうが生存に有利になる可能性がある。
  
  　恐らく，「アミラーゼを持っている方が生存に有利になると言うほどではないが，持っていることで生存に不利になるわけでもない」という位置づけではないかと思われる。アミラーゼ自体は分子量5万前後と酵素全体の中では小さな酵素であり，合成のコストも少ないと予想される。アミラーゼを作るコストと，そのアミラーゼから得られる中性脂肪というベネフィットを秤にかけると，トントンかわずかにベネフィットが上回っている程度かもしれない。そうでなければ，多くの動物がアミラーゼを放棄せずに合成・維持している現実が説明できない。
  
  　これは何かに似ていると思ったら「台所のゆで卵輪切り器」である。ゆで卵輪切り器はゆで卵を輪切りにすることにしか使えず，他の用途（例：人参の輪切り，ネギの輪切り）には使えない。包丁でもゆで卵は輪切りにできる。しかし，簡便さではゆで卵輪切り器に包丁は到底敵わない。ゆで卵輪切り器は滅多に使わないが，サイズが小さいので邪魔にもならず，台所の引き出しの奥にでも入れておけばいつでも使える。おまけに値段も安い。だから，壊れない限り，積極的に捨てる理由も見つからない。
  　調理器具界でゆで卵輪切り器が「メジャーになれない取るに足らない道具だが捨てられない道具」であるように，動物界における酵素は「メジャーではなく取るに足らない酵素だが，用途があるので捨てるわけにもいかない」という位置づけなのだ。
  　と言うことで，アミラーゼは低濃度物質のデンプンを中性脂肪に貯めるための取るに足らないマイナーな道具，というのが結論だ。すると，動物はなぜデンプンを中性脂肪に変換して溜め込んでいるのか，という疑問が残ると思う。
  　この謎解きは「答えはCM2の後で」ではなく，数ヶ月後に出る予定の私の新刊（光文社新書）で詳しく論じているので，もうちょっと待ってね。もちろん，わかっている人はわかっていると思うけど・・・。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0826-0600-6）

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• 　「日焼けのシミの原因は化粧品？」というメールです。
  
  　登山家の三浦雄一郎さんとお会いしたのです！！
  　お肌がしみも無くとても綺麗で、日焼け止めを塗られていますか？とお聞きしたら、一度も塗ったことは無いとのお返事でした。やっぱりしみの原因は日焼け止めや化粧品のせいではないかと、歴史が変わった瞬間でした（私の中で・・・）
  　ちなみに3週間であのどす黒い日焼けの皮は全部剥げてしまうそうです。
  　クリーム，ローションなど，ありとあらゆる化粧品には合成界面活性剤が含まれています。そして，その合成界面活性剤は例外なく，台所の合成洗剤より強力な洗浄能力（＝油を溶かす能力）を持っています（それを証明する写真は後日公開予定）。おそらく，日焼け止めクリームも同様でしょう。
  　つまり，日焼け止めを塗り続けるのは，台所の合成洗剤を肌に塗り続けるのと同じ？
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0826-0600-7）

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2013/08/24　・・・ [06:00]／

【07:00】

• 　「プラスモイストP取り扱い薬局一覧」に，中部徳洲会病院　売店を追加しました。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0824-0700-1）

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• 　「プラスモイスト取扱店：大阪」も地図と連動させました。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0824-0700-2）

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2013/08/23　・・・ [06:00]／ [07:00]／

【07:00】

• 　本日，販売開始！
  
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0823-0700-1）

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【06:00】

• 　「湿潤治療をしている医師：大阪」，「熱傷の湿潤治療をしている医師：大阪」の地図連動化が完了しました。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0823-0600-1）

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• 　1962年にドイツのハンブルクの街を飲み込んだハンブルク大水害を忠実に再現したドイツ映画，《ストーム・シティ》を紹介。洪水シーンの迫力がすごいです。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0823-0600-3）

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• 　「蕁麻疹の痒みがラップで消えた」というメールです。
  
  　50歳のアスリートおばさんです。
  　先日、蕁麻疹が太もも前面にできました。とにかく、かゆくてかゆくて。病院から頂いた薬を塗っても、おさまりません。家事をしようとしても、かゆくてじっとしてられないので、お皿洗いもできませんでした。
  
  　そこで、ラップを太ももに貼りました。最初は、かゆみがあったので、ラップの上から掻いていましたが、だんだんかゆみが我慢できる程度になって、無事にご飯を作る事ができました。
  　その後、貼ったままにしてたら汗がたまったので、はがしてみたら、数分でまたかゆみが逆戻りです。
  　あわてて、またラップを貼りました。そうして、貼ったり、はがしたりしているうちに、貼らなくてもかゆくならない時間が長くなり、ワセリンで治まるようになり、今ではなんともありません。
  　病院では、治るのには長くかかるって言われましたが、案外速く治りました。かゆみがある方は、試してみて下さい。
  
  　その時に、ネットで「じんましん　ラップ」を調べていたら、？な記事を見つけました。一番のがっかりは、「看護師のモチベーションのあがる治療」って書いてあった事です。治療に対して使う言葉ではないと思います。
  

  1. 特定非営利活動法人　創傷治癒センター（ラップ療法の功罪）
  2. 住吉皮膚科（密封療法　副作用が強力？）
  3. 日本褥瘡学会評議員（ラップ療法の利点　看護師のモチベーション向上？）

   
  　上記のようなお馬鹿記事は見つけ次第PDFファイルにでも変換して保存し，「こんなお馬鹿な記事を書いている医者がいたんだって。先見の明がないって恥ずかしいことだね」と，あとで笑いものにすればいいのです。
  
  　ちなみに，蚊に刺された痒みはハイドロコロイド被覆材を貼ると数分で見事に治まります（ただし，剥がすとすぐに痒みはぶり返すけどね）。つまり，痒みは「空気に触れること（＝乾燥）」で悪化し，空気を遮断すると治まるようです。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0823-0600-2）

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• 　糖質制限関連のメールです。
  
  　【農林水産省/合格サポート朝ごはん(受験)】のサイトを見ました。
  　全部読んだ後、ふと見ると、一番下の赤線の下の行に、小さな文字でリンクが貼ってありました。クリックすると、凄い捨て台詞が書いてありました。スパイ大作戦のテープの最後の台詞みたいです。
  　それにしても、URLに escape.html という名前を付けるのはジョークのセンスなのでしょうね。
  

  免責事項
  当ホームページの掲載情報の正確性については万全を期しておりますが、農林水産省は利用者が当ホームページの情報を用いて行う一切の行為について 何ら責任を負うものではありません。
  
  お問い合わせ先
  　　　大臣官房総務課広報室
  　　　ダイヤルイン：03-3501-3779
  　　　FAX：03-3502-8766

   

  　流石は農林水産省、抜け目がありません！
  　米は売りたし、責任は御免。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0823-0600-4）

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2013/08/22　・・・ [06:00]／ [08:30]／

【08:30】

• 　女性ファッション雑誌「AneCan」の10月号（9月6日発売）は糖質制限特集らしいぞ！
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0822-0830-1）

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【06:00】

• 　脂漏性皮膚炎についてのメールです。
  
  　私も今年の3月にかかりました。(最初は頬。そのあと目のまわりも)
  　まずワセリンを塗ってみたのですが赤みがどんどん増すし、湿疹の円は大きくなるしで大変でした。一番酷いとき湿疹から汁がでてきたので、いろいろ調べた結果、熱がこもってる皮膚炎の場合はワセリンは逆効果と判断し，ワセリン以外の保湿も一切やめてから3週間くらいで完全によくなりました。
  　アトピーで脱保湿が効くケースもあるという情報を参考にしました。
  
  　原因ですが、発症する1週間くらい前から頬にできたところにあたる歯茎にあるフィステルに直接ワセリンをぬっていました。ワセリンはフィステルにはよく効いたのですがこれが皮膚炎を引き起こしたのでは・・・と思ってます。
  　その後完治してからしばらくったて、またフィステルに今度はシアバターを塗ったらまた同じ頬の場所が赤みを帯びてきたため、そのように思いました。(やめたら治った)
  
  　肌荒れに悩まされたことはこれまでなかったので、1月より糖質制限をはじめた影響も多少はあるのかなーと思いました。
  　炭水化物を断つ食生活になったことくらいしか変えたことがなかったので，体が違うシステムになりかわる時に出たものかしら、と。
  　今は安定しているし、糖質制限は気に入ってるので続けてます。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0822-0600-1）

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• 　「広範囲熱傷の治療」についてのメールです。
  
  　知山花火会場で受傷されその後お亡くなりになった方のご冥福をお祈り申し上げます。
  　現在、世界中探しても広範囲熱傷に湿潤療法を行う病院は皆無でしょう。自分自身が広範囲熱傷を負った場合、ヒビテンやイソジンで消毒され、ゲーベンを塗られ、苦痛の中でのたうち回るかと6時のメールのように恐怖です。
  　50％をこえる広範囲熱傷の救命率は0に近いでしょう。どうせ亡くなる命でしたら、湿潤療法の普及に役立てたいとおいます。
  
  　そこで健康保険証の裏面の臓器提供に関する意思表示の上に以下のような文章を貼り付けておくことを思いつきました。夏井先生、私が広範囲熱傷を負った場合、診ていただけますでしょうか。その一部始終を記録し、リアルタイムでマスコミに流していただいても結構です。
  
  　やけどの治療に関する意思表示
  

  1. ヒビテン、イソジン等の消毒薬の使用を拒否します。
     もし洗浄の必要があれば、水道水か生理食塩水を使用してください。
  2. ゲーベン、アズノール等の軟膏類、ソフラチュールやガーゼの使用を拒否します。
  3. 応急処置として大量のワセリンを塗布したプラスモイストあるいはモイスキンパッド，無ければラップで創部を被覆してください。
  4. 練馬光が丘病院 傷の治療センター wound_treatment@yahoo.co.jp に連絡してください。

  ---

  私が望む治療法を行い、死亡もしくは後遺症が残っても一切異議は申し立てません。しかし、私が拒否する治療を行った場合、訴訟も辞しません。
  　　　　　　　　　　平成　　　年　　　月　　　日　　　　署名＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

   

  　如何でしょう
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0822-0600-2）

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• 　「時差ボケと糖質制限」というメールです。
  
  　お盆期間中の週末は空港への送迎をしておりました。デッキで飛行機を眺めていると乗りたくなってしまうものです。以前購入した『続 ジャンボ旅客機99の謎』という本を本棚から出して読み返してしまいました。こんな記述があります。
  　【75 どうすれば時差ボケ（ジェットラグ）を防げるか？】から一部引用します。
  

  　80%を超える人が「寝るべき時間に眠れないのに、起きて仕事しなければならないときに眠い」と訴えている。私にも経験がある。時差ボケはパイロットだけがなるわけではない。一般の乗客もたくさんの人が、その不快な気分を体験している。
  　では、どうしたら時差ボケを予防できるだろうか。

   

  　この問いかけに対し著者は答えます。
  

  　私が診てもらった専門医は、3つの予防法を教えてくれた。まず、朝食にタンパク質の多い肉や魚を食べること。次に、夕食に炭水化物の多いご飯やスパゲティ、パンなどを食べること。そして、到着先の時刻に出発前から合わせて行動していくこと。

   

  　本が出版された2005年の時点でこうした事が語られております。
  　農林水産省のウェブサイトでは2013年の現在、こうした事が語られています。
  　　　　⇒【農林水産省/合格サポート朝ごはん(受験)】
  　とやかく言う気はさらさらありませんが、せめてTPP交渉の朝だけでも糖質制限して下さい。お願いです。
  
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0822-0600-3）

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• 　昨晩，近所の中華料理店に初めて入り，いろいろな小皿料理を食べました。従業員は全て中国の方です。そこで改めて「中国料理って結構甘いな。砂糖が結構入っているよな」ということを再認識しました。そういえば，中華料理の味付けの基本は陰陽五行説でしたっけ？　陰陽五行説では五行に合わせて五味「酸・苦・甘・辛・鹹」が定められ，これら5つの味を組み合わせることが味付けである，ってな定義があったような気がします（・・・すごくあやふや）。それで，多くの料理には隠し味的・表味的に砂糖が使われているんだとか（・・・すごくあやふや）。
  　近くのインド料理のお店で食べると，砂糖が使われている料理がほとんどないような印象です。
  　フランス料理も基本的に料理には砂糖は使わず，その代わりにデザートに山ほど砂糖を入れて甘くします。
  　イギリスの伝統的家庭料理のプディングはかなり甘いです。
  　伝統的日本料理はかなり砂糖を使います。
  
  　文化というのは面白いものです。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0822-0600-4）

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2013/08/21　・・・ [06:00]／ [10:00]／ [11:00]／ [14:00]／

【14:00】

• 　通院中の「広範囲3度熱症，他院で植皮済み」の患者さんですが，一番困っているのは採皮部のトラブル（痒み，痛み，乾燥，変なアセモなど）だそうです。手術から既に18ヶ月を経過していて，植皮部にも様々なトラブル（乾燥，知覚鈍麻など）はあるものの，採皮部のトラブルの方が深刻とのことです。
  　そういえば，先月受診された別の患者さん（こちらも他院で植皮済み）も同様の「採皮部の痛み」を強く訴えられていました。
  　熱症治療の専門医の先生はこういう「採皮部のトラブル」に対し，どう対処しているんでしょうか？　やはり，植皮をしない（＝採皮をしない）のが一番ではないかと・・・。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0821-1400-1）

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【11:00】

• 　【肥満率増加 職場での働き方と相関】
  　アメリカ特有の「カロリー過剰による肥満」信仰，「運動すないから肥満になる」信仰は根強いですね。最初から「カロリー（脂肪）摂取過剰と運動不足が肥満の原因」と決めつけ，そこから対策を考えるから頓珍漢な方向にいきます。さすがは宗教大国，アメリカ合衆国です。
  　「カロリー摂取量が減少し，運動量も減少した」のに「肥満が増えている」のは「運動が不足しているからだ」と結論付けるのがアメリカンな脳みそです。
  　でも，一般に経済状況が悪化すると食べ物の中で炭水化物が占める割合が増加します。だから，大恐慌時代のアメリカは肥満者だらけでした。
  　ちなみに，低脂肪食品は脂肪を減らし，それを補うために糖質を加えています。その結果，低脂肪食品が普及しているのに肥満者は減りません。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0821-1100-1）

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【10:00】

• 　見学に見えられた先生方の感想も追加しました。人間，褒められると嬉しいもんで・・・。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0821-1000-1）

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【06:00】

• 　「福知山の爆発事故」についてのメールです。
  
  　今回の福知山花火大会会場火災事故ではたくさんのやけどの方や死亡された方が出ていて胸が痛みます。
  　が、今日とんでもない記事を目にしました・・・。
  

  1. 【なぜ…当初意識あっても死亡する重症やけどの怖さ】

  
  　産経新聞の記事からです。京都市内の病院で亡くなられた方のエピソードをもとに、以下のような記述が・・・。私は医療素人ですが、この医師の意見がなんだかおかしいような気がします。
  

  　○○君は事故直後に京都府綾部市立病院に搬送され、頭部や背中など体表面の５５％が２～３度のやけどと診断された。皮膚に付着した衣類の洗浄や軟膏（なんこう）を塗布する処置を受けたが、外科医の問いかけにも冷静に受け答えしていたという。
  　医療関係者によると、重症やけどの場合は当初は意識のあった患者でも命を落とすケースは珍しくないといい、「治療の焦点は水分補給と患部の感染防止」と指摘する。
  
  　やけどで死んだ組織には細菌が繁殖しやすいため、今後の治療では、点滴で体内に水分を補給した上で、消毒や塗り薬で殺菌することが焦点になる。特に重症の場合は植皮手術が必要となるため、藤見センター長は「手術までの間、いかに感染を防止するかが大事」と指摘する。

   

  　大阪府立急性期・総合医療センターの藤見聡救命救急センター長（４８）の発言と思われます。藤見さんがおっしゃっている、消毒や塗り薬で殺菌することが焦点になる。は正しい処置なのでしょうか？　特に重症の場合は植皮手術が必要となるため、と仰っていますが、消毒や塗り薬で殺菌することと何の関係性も伝わってきません。
  
  　もし自分が大やけどを負って、大阪府立急性期・総合医療センターのようなところへ運ばれたら・・・、抵抗できない状況で、軟膏と消毒液に浴びるように暴露されると思うと、怖くて怖くてたまりません。
  　現時点での「世界の熱傷治療」と「私が考える熱傷治療」は全く相いれません。それぞれが依って立つ基本的な考え方そのものが異なっているため，議論をするのに必要な共通認識がないのです。
  　これは天動説と地動説の関係と同じで，天動説側と地動説側には議論をする共通の認識すらありません。例えば，天動説学者の言う「地球・太陽」と地動説学者の考える「地球・太陽」は全く概念が異なります。だから，地球について両者が論じようとしても議論になりません。これが「議論が成立しない」という意味の本質です。
  　天動説が廃れて地動説が主流になったのは，両者の間で議論があって後者が議論に勝ったのではなく，前者を信じる人が（死んで）少なくなり，後者を信じる（若い）人が増えただけのことです。つまり，世代交代の結果，パラダイムシフトが起こっただけです。繰り返しますが，両者の間に共通する概念そのものがないのですから，議論そのものが成立しないのです。
  
  　現時点での「熱傷治療の現在の常識」と「私の考え」をまとめると次のようになります。
  

  	熱傷治療の現在の常識	湿潤熱傷治療
  初期の熱傷治療の目的	創感染の制御と敗血症を防ぐこと。 脱水を防ぐこと	痛みを取ること
  鎮痛方法	鎮痛剤，鎮静剤，麻薬 ガーゼ交換時の激痛に治療法はない	創面の乾燥（＝空気への被曝）を防ぐ
  SIRS（高サイトカイン血症）	熱傷では発生は不可避	鎮痛が得られればSIRSにならない
  水疱は	なるべく破らずに温存 破れたら軟膏治療	感染源になるので可及的・積極的に除去
  創面を被覆する治療材料	軟膏を塗布したガーゼ	吸収力のある被覆材 穴あきポリ袋＋紙おむつ 食品包装用ラップ
  創面を上皮化させる方法	浅い熱勝は軟膏で上皮化。 2週間で治らない熱傷には植皮	湿潤治療（創面の乾燥を防ぎ，上皮化を妨害する薬剤を使わない）
  創感染対策	熱傷潰瘍（＝細菌が定着している）を切除して無菌面にする その後，消毒して滅菌物で覆う	羊皮紙様に硬化した皮膚には割を入れてドレナージを図る 感染症城が見られたら抗生剤を投与
  壊死組織をどうするか	すべて切除	感染症状がなければ当面は放置
  消毒薬は	創面を無菌化する薬剤	創面を破壊する薬剤
  抗菌剤軟膏（例：ゲーベン）	創感染の制御のために必ず使用する	組織毒性が強いので絶対に使わない
  抗菌剤軟膏・消毒薬についての評価	最も基本的な標準治療薬	絶対に使うべきでない毒薬
  脱水対策	大量輸液	経口摂取がメイン 補液は最小限
  安静	絶対に必要（というか，痛みと点滴で動けない）	積極的に動かし，なるべく安静にしない
  2度熱傷と3度熱傷の判断	2週間で治らないのは3度熱傷と診断する	2ヶ月後でも判断できない例が多い
  治療の最終目的	早く治療を終えて早期に退院させること	早期に社会復帰させ，元の職場・学校に復帰すること 可能な限り早く日常生活を取り戻すこと
  最終目的を達成するための手段	頻回の皮膚移植手術	痛みのない治療を行う 局所治療を患者と家族ができるように工夫する

  ---

  　なお，火炎による50％以上の3度熱傷は湿潤治療でも救命し得るかどうかは不明ですし，救命できないかもしれません。火炎熱傷は熱湯熱傷と違い，創部の組織損傷の程度が桁違いに激烈ですし，有毒ガスなどの化学物質による肺炎を併発していることが多いからです。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0821-0600-1）

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• 　「地球の歴史のものさしに福井県の水月湖が」というメールです。
  
  　山根一眞さんからビッグニュースです。
  　考古学や地質学、地球の環境の推移を知る「歴史の標準時」として欠かせない「ものさし」に、日本が採用されました。福井県若狭町の水月湖の「年縞」が世界の歴史の「標準時」となったのです。
  
  　「木の年輪」に相当する「年縞」は、湖沼の底の泥層にも残されています。「水月湖の年縞によって、ある縄文人の生涯のすべて、1年1年に何があったかもわかるようになったんです、すごいことでしょう」　その縞の情報をすべて読みとれば、過去7万年の環境の変化が、1年刻みで明らかになる（とてつもなく大変な仕事になるが）。
  
  　７万年前の食生活が解析できるのではないでしょうか？
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0821-0600-5）

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• 　自宅近くの生け垣や街路樹でカネタタキの鳴き声がよく聞こえるようになりました。まだまだ猛暑が続く東京ですが，虫達は着実に秋モードに変化しているようです。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0821-0600-2）

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• 　【多丘歯類の最古の化石発見、中国】
  　古生物マニアの私も「多丘歯類」は知らなかったです。中国での新たな化石発見情報は，私でもついていくだけでやっとです。
  　ちなみに，最古の哺乳類とされているのは2億2500万年前のアデロバシレウスで昆虫を食べる肉食動物と考えられています。この記事のルゴソドン・エウラシアティクスはそれから6000万年後に登場した雑食動物とのことですから，「肉食から雑食へ」という食性の変化の過程を示す重要な証拠になるかもしれません。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0821-0600-3）

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• 　【キラキラネームは「非常識」が「常識化」する表象か】
  　キラキラネームを付ける親がいるのは世の中の流れです。このまま，世の中がキラキラネームだらけになるのか，あるいはキラキラネームが廃れていくのかは現時点ではわかりません。ただ現時点では，「読めない名前」が子供本人にとってメリットよりデメリットが大きいことは確かです。
  　というわけで，子供が自由に改名できるように社会のシステムを変えるのが一番簡単な対策となります。つまり，「親が付けた名前は幼名，元服後（成人後）は本人が自分の名前を考える」という方式です。幼名牛若が元服後に義経を名乗るみたいなものです。自分が気に入っていれば幼名のままでいいし，キラキラネームで困っていたら困らないような名前を自分で選ぶ，とするわけです。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0821-0600-4）

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2013/08/20　・・・ [06:00]／

【06:00】

• 　SPLAT ATTACK!，買っちゃいました。文章に書くと，「べシャッと潰れるけど，すぐに元の形に戻るボール」となりますが，実物が元に戻る様子は予想を超えた面白さです。とりあえず，2個購入しましたが，あまりの子どもたちの食いつきの良さに，在庫があるうちにとさらに4個追加購入しました。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0820-0600-3）

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• 　「福知山の爆発事故」についてのメールです。
  
  　福知山の事故の件は私も違和感を感じていました。
  　主催者側には全く落ち度は無いにもかかわらず、何とか謝罪させようというマスコミの居丈高な態度は非常に鼻につきます。
  　あくまでも露天商のあってはならないミスで、追求するなら当事者を管轄する団体でしょう。いまどきは彼らも寅さんのように一匹狼ではなく、露天商組合みたいなものがあるのではないかと思います。火も使えば食中毒の恐れもある食品も扱うのですから。
  　主催者からすれば、市民の為にかなり前から準備をしていて、それが水泡に帰して損害賠償請求したいくらいじゃないかと思います。
  
  　いつも思うのマスコミは誰か（なるべく偉い人）に頭を下げさせて（それも何秒下げていたかまで測るいやらしさ）溜飲を下げるのが目的のように思えてなりません。
  　まだまだ花火大会やお祭り等もあるのに再発防止にはどうしたらいいか、なんて考えてないように思いました。
  
  　以前も言いましたが、だからマスゴミと言われるんですね。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0820-0600-1）

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• 　「胃がん公費検診」についてのメールです。
  
  　昨日の朝日新聞の一面に「胃がん公費検診　X線を継続」という話題が載っていました。
  　わたしも一度X線検査を受けましたが（４０歳以上は職場で義務づけられている）、ポリープ（良性）があったために結局精密検査で内視鏡検査を受けるはめになり、以後は（どうせ検査でひっかかるので）無料のX線検査は辞退して自腹で内視鏡検査を２回くらい受けました。
  　でもその後は糖質制限をしてから胃の痛みはほとんどなくなったので（たま～～にご飯を食べると胃が痛くなりますが・・・）内視鏡検査も３年くらい受けていません。
  
  　今回厚労省が内視鏡検査を公費負担の検診にしなかったことについては、いろいろな「事情」があるのだろう・・・と思っているのですが、問題は内視鏡検査の「欠点」としてあげられていたことです。
  　「胃がん発見の精度は内視鏡のほうが高いが、治療の必要のない早期がんを見つけてしまう恐れもあるから」だそうです。
  
  　これを読んで「え？確かがんは早期発見早期治療！！！」って言ってませんでしたか？！って思いました。
  　厚労省のHP（がん検診推進事業について）にも
  

  「がんによる死亡者数を減少させるためには、がん検診の受診率を向上させ、がんを早期に発見することがきわめて重要です。」

   

  　と書いてあるのに、早期がんを見つけちゃうと困るから、内視鏡は推奨しないって意味わかりません。というか、一般人のほとんどは「治療の必要ない早期がん」があることさえ知らないです。
  　つまり、内視鏡で「早期がん」が見つかり、手術した人の中には「不要な治療」を受けた人もいるかもしれないってことでしょうか？？
  　もともとがん検診にはいろいろと疑問を持っていて自分は受けていないのですが、ますますうさんくささを感じてしまいました。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0820-0600-2）

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• 　「猛暑と糖質制限」についてのメールです。
  
  　普段、暑い季節になると、肘の内側、膝の裏側、手首、陰部といった汗で蒸れやすい部分がすぐに痒くなり、痒み止めが手放せなくなったり、ひどいときには掻き壊しになって数日間苦しむというのが常でした。
  　ところが、今年に限って、(例年より凄まじい暑さであるにもかかわらず)そういった症状がほとんど無く、快適に過ごせています。但し、「汗疱の原因は塩分摂取不足では？」の記事を参考に、塩分も努めて摂るようにしているので、こちらのほうが原因である可能性もあります。
  
  　ついでに、シャンプーも最近は週1回ぐらいに減りました(夏場なのに！)。こちらも特に困った事はありません。とはいえ、私はメンソールの涼感が好きなので、気分をリフレッシュしたいときにはシャンプーで洗髪しています。まぁこれもメンソールの香料さえ手に入れば必要なくなるかも知れません。
  　ちなみに、体を洗うのはずっと水洗いのみです。通常の汗や垢程度であれば、水洗いで十分だと思います。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0820-0600-4）

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• 　「患者の個人情報」についてのメールです。
  
  　【医師が患者の頭部ＣＴ画像をフェイスブックで無断で公開】というニュースが流れました。
  　私はFBで非公開の「湿潤療法研究会」という医師だけのグループを立ち上げました。現在参加者は71名です。メンバーはこのニュースにいささか動揺しております。
  　湿潤療法がこれほど広まったのは、夏井先生がHPに症例写真を添えてアップし続けていたからだと思います。従来の学会発表、学会誌への投稿などでは決して広まらなかったと確信しています。また、湿潤療法で治療した方は写真の公開にたいし、積極的に賛同していただけます。産経ニュースの事例は学会が認めない新しい治療法への道を閉ざすことだと考えます。
  
  　そうはいっても、快く写真の公開に承諾を得た方の個人が特定され、心ない輩から直接メールや電話などが行くような事態は絶対に避けなければなならないと考えています。FBはいまいち信用ならないところもありますが、その使い勝手の良さで、やけどの患者さんや湿潤療法をはじめたばかりの先生や外科などの専門医にコンサルトしたい先生に大きな恩恵が有ったのも事実です。ようは道具の使い方だと思います。
  
  　「湿潤療法研究会」のお知らせを以下のように改定しました。
  

  　外傷、熱傷、難治性おむつかぶれ、湿疹など症例写真も出して検討するグループです。クローズのグループですので一応外部に漏れることはないと思いますが、患者さんの個人が特定されるような情報はくれぐれも出さないようにお願いします。共有PCの場合、閲覧が終われば、ログアウトし、自動でログインできないようにしてください。
  　FBの医師だけによる非公開グループに写真を投稿し、治療法などのアドバイスを得ることに口頭で結構ですから了承を得てください。そのことを必ずカルテに記載しておいてください。
  　湿潤療法に興味のある方、困った症例を相談された方、湿潤療法に批判的な方でウエルカムです。
  　医師、歯科医師限定。前医での治療内容や患者さん保護者の感想、意見など事実をそのまま書き込むことは問題ありません。誹謗、中傷ととられかねない書き込みは自粛お願いいたします。

   
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0820-0600-5）

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2013/08/19　・・・ [06:00]／

【06:00】

• 　「外傷を湿潤治療している医師」に，岐阜県大垣市のいはらクリニック／井原　頌先生を追加しました。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0819-0600-1）

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• 　乳児顔面～頸部熱傷を追加しました。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0819-0600-2）

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• 　「福知山の爆発事故」についてのメールです。
  
  　福知山の事故で気になることがあります。
  　この事故は花火自体や花火の管理に問題があった訳ではありません。従って、これを「花火大会の爆発・事故」という見出しで報道するのは間違いではないのでしょうが、違和感があります。
  　現在公開されている情報を総合すれば、今回の事故はガソリン携行缶の扱いに誤りがあった（事前のガス抜きをしなかった）ために噴出したガソリンに引火して発生したと考えられます。従って、同様の事故を防ぐには、
  

  1. 携行缶の正しい取扱いを関連行政機関、製造元、販売者が周知する。
  2. セルフスタンドでのガソリン携行缶への給油禁止を改めて徹底する。
  3. ガソリン携行缶の規格・構造などに改めるべき点がないか検討する。

   

  　などが必要な措置でしょう。例えば携行缶の構造を改めることで事故のリスクを低減できるならば、直ちにそうすべきです（これは最前問題になったティファールのケトルによる熱傷問題と同じです）。消防庁・消費者庁などは問題の本質を正しく捉えて必要な措置をとる体制にあると思いますが、記者会見で福知山市や大会事務局を吊るし上げてもマスコミの自己満足に過ぎません。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0819-0600-5）

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• 　【ナチスとレーダーと人参と。「人参を食べると目がよくなる」の意外な起源】
  　昨日読んだ記事で一番面白かったものがこれ。いつの間にかまことしやかに話が広まり，その根拠を誰も確かめないうちに「常識」になっていく，というのは珍しくないことです。
  　有名なところでは「皮膚呼吸」がそうですね。私の本で詳しく説明していますが，「人間は皮膚呼吸している」という都市伝説の発端は映画『007 ゴールド・フィンガー』で，全身に金粉を塗って踊るダンサーが急死するシーンで，ジェームズ・ボンドが「これは皮膚呼吸ができなくなったからだ」と説明するんですよ。それを見た人が「人間は皮膚呼吸している」と思い込んだわけね。
  　ちなみにこのダンサーの死因は熱中症でしょうね。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0819-0600-3）

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• 　これは感動的で素敵な漫画です。「ビッグコミックオリジナル 増刊号」に掲載されている作品ですが，パワフルなオババ・ホステスたちに出会ったことで，冴えない主人公がどんどん魅力的に変わっていく様子が小気味良くて，読むと元気とやる気が湧いてきます。また，途中にさり気なく言及されている主人公の弟（福島県会津若松市在住）の被災体験と，その様子を語る言葉が何とも深いです。
  　そして何より，絵が上手いです。さりげない一本の線で表情の変化を微妙に書き分けるさまは鳥肌モノ。
  　本の裏表紙に書かれた文章をそのまま引用させていただきます。
  
  伝説のママ・ジルバの店，BAR OLD & ROSE
  終戦直後から夜の世界で生きてきたホステスたちの高齢BAR。
  そこに飛び込んだ一人の新人・笛吹新,40歳
  リストラで希望の職場を追われ，人生の曲がり角に差し掛かり，
  夢も，仕事も，結婚も，諦めかけた彼女が，
  笑い，歌い，踊り，いつの日か忘れていた何かを取り戻していく。
   
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0819-0600-4）

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• 　この週末も，炎天下の都内の日なたを歩きまわり実験をしてみました。一昨日は用事で出向いた大宮を（意味もなく）歩きまわったあと，上野⇒アメ横⇒秋葉原⇒東京駅まで歩き，昨日は銀座の山野楽器とヤマハに出かけるついでに，新橋から神田まで歩いたり，新宿から高田馬場経由で自宅まで歩いたりと，連日3時間ほど，休みなく，日陰を避けてなるべく直射日光を浴びるようにして，水分は全く摂らずに歩いてみました。
  　やはり前回同様，喉が渇くわけでもないし，水が飲みたくなるわけでもないし，冷たいものを食べたいとも感じないし，暑さと直射日光が辛いと感じるわけでもありません。体調の変化もありません。
  　N=1 なので何とも言えませんが，「暑くなるとアイスやかき氷，冷やしたジュースが飲みたくなる」というのは生理的な欲求ではなく，糖質依存症の症状ではないかと思われます。つまり，「糖質を含む甘い食べ物・飲み物」を日常的に摂取しているから，熱くなると「糖質を含む甘くて冷たい食べ物・飲み物」が欲しくなる・・・と。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0819-0600-6）

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• 　【１分で振り返るアニメ『風立ちぬ』】
  　以前の【１分で振り返る朝ドラ『あまちゃん』故郷編】もすごい出来だったけど，この『風立ちぬ』もすごい完成度です。私はこの映画を見ていませんが，既に見た気分になってしまいました。そうか，変な外人と歌うのか。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0819-0600-7）

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• 　【「携帯電話をお切りください」の無益な責任論】
  　[9.11] 直後，日本中の駅からゴミ箱が姿を消しましたが，それと同じくらい意味のないアナウンスがこれ。このアナウンスを聞いて携帯電話の電源を切っている人っているんだろうか？
  　そういえば，15年くらい前，「傷の消毒を止めて感染が起きたらお前は責任をとれるのか？」という「もしも〇〇を止めて事故が起きたら」派の医者から攻撃されましたが，いつの間にか，そういう攻撃・反論はなくなりました。あの「何か起きたらどうする」派の先生たちは，今どこで暮らしているのでしょうか。お元気でしょうか？
  　多分，大昔から
  
  「亀甲占いを止めたら何が起こるかわからない」
  「平城京を遷都したら何が起こるかわからない」
  「江戸に街を作ったら何が起こるかわからない」
  「江戸幕府が倒れたら何が起こるかわからない」
  「軍隊がなくなったら何が起こるかわからない」
  「ご飯を食べなかったら何が起こるかわからない」
  「採血の前に消毒しないと何が起こるかわからない」
   
  ・・・と，変化を恐れて杞憂ばかりする人はゴマンといたのでしょう。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0819-0600-8）

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• 　今日は鳥取から田頭先生と吉本先生，群馬から有路先生，都内の岡崎さんが見学にお見えの予定です。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0819-0600-9）

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2013/08/18　・・・ [07:00]／

【07:00】

• 　【全身の９５％を火傷　懸命の治療及ばす　死亡の竹内さん　花火大会事故】
  　「福知山の花火大会での事故」についてマスコミからも「なぜ重症の火傷になったのか？　気道熱傷とは何か？」という問い合わせを頂いていますので，その回答を掲載します。マスコミ各社の方，ここから勝手にコピペしていただいて構いません。
  
  【爆発事故の際のやけどの特徴はどういうものか？> 　やけどになる原因は？炎なのか。爆風なのか。】
  

  熱傷は熱による皮膚タンパク質の変性と，それに起因する皮膚組織の損傷です。熱傷の深さは「熱源の温度」と「熱源との接触時間」の関数で決まります（勝手にリンクさせていただいております。不都合がありましたらご連絡下さい）。
  　つまり，高温の熱源との接触では1秒以下の瞬時接触でも熱傷になるし，60℃なら5秒で熱傷です。45℃の熱源でも5時間以上連続接触させると熱傷になります（これが低温熱傷）。
  
  　今回のようにオープン・スペースでの爆発事故では，多くは衣服への引火によるヤケドでしょう。衣服の中でも可燃性の化繊の服の場合，すぐに燃え上がって溶けて肌にくっつきます。
  　化学繊維を燃やした温度はググればわかりますが，通常，化学繊維の燃焼温度は水の沸点（100℃）よりはかなり高いです。このため，熱で溶けた繊維が皮膚にくっついて取れなくなり，熱による損傷はどんどん進み深くなります。その程度は熱湯による熱傷の比ではありません。
  　爆発事故で衣服に引火した場合は「熱傷深度が深く，熱傷面積が広い」重症熱傷になります。今回の事故はこれです。
  
  　以前紹介した「78歳，3度熱傷，30％」も炎が衣服に燃え移った熱傷ですが，受傷部分のほとんどが3度熱傷になっていて，初診時に既に羊皮紙ようになっていました。衣服への引火がなかなか消せない場合には，皮膚はさらに損傷されて黒く炭化します。
  
  　密室のようなクローズド・スペースでの爆発では，まず最初に爆風による物理的損傷があり，その後，酸素不足による窒息，火災による熱損傷が加わります。

   

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  【店主は皮膚移植が必要な大やけど。１９人が全身やけどと多数お被害者が出た理由は？】
  

  事故が起きた露天周辺に多数の見物客がいて，衣服への引火が多発したからでしょう。

   

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  【炎によるやけどは熱湯と比べるとどう違うのか、その特徴は？】
  

  　火炎と熱湯では温度が違います。
  　沸騰している熱湯はせいぜい100℃ですが（1気圧のもとでは），炎の温度はそれより桁違いに高いです。例えばロウソクの炎は900℃を超えます（勝手にリンクさせていただいております。不都合がありましたらご連絡下さい）。900℃のヤケドと100℃のヤケドの違いは常識で判断できると思います。
  　ちなみに，金属の融点はアルミニウムが660℃，銅が1083℃，鉄が1539℃，鉛が328℃です。ロウソクの先端の温度は溶けた銅に近いわけですから，溶けた銅が煮えたぎる鍋に手を入れるようなものです。「炎のヤケドは，熱湯のヤケドの比ではない」という理由は温度の違いです。

   

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  【気道熱傷の疑いもある被害者もいるが、気道熱傷とは、どういうものなのか。どういう症状がでるのか。】
  

  　「気道熱傷についての一般知識」。
  　「喉がヤケド」とよく言いますが，口腔のさらに奥にあるのが喉（通常は中咽頭，下咽頭を指す）が熱でヤケドする状況は，顔は熱で焼けるというか，顔が溶けている状態でなければ起こりません。そういう状態でなければ「喉がヤケド」することはありません。
  
  　通常問題になるのは，火災で発生した有毒ガスや有機ガスによる化学性肺炎，粉塵を吸い込んだことによる肺胞の物理的閉塞です。いずれも「熱による損傷」ではありません。

   

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  【気道熱傷になった際の措置方法は？】
  

  　一般にいう気道熱傷は「化学物質による肺炎」ですから，「気道熱傷の治療」は「肺炎の治療」になります。つまり「ヤケドの治療」とは別物で，ICUでの呼吸器内科や救急科での呼吸管理を中心とした肺炎治療がメインになります。

   
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0818-0700-1）

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2013/08/17　・・・ [07:00]／ [07:30]／

【07:30】

• 　　「福知山の花火大会での事故」についてのメールです。
  
  【「痛い」「助けて」悲痛な声　福知山花火大会で屋台爆発】
  

  > 重傷者16人のうち15人は、初期治療をしたあと、ヘリコプターや救急車両で、兵庫、大阪、京都の病院へ転院搬送した。
  > また、綾部市立病院によると、受け入れた重傷者3人は、10歳男児と成人男性2人＝いずれも市外在住＝。
  > 男児の容体が思わしくなく、16日朝に京都の病院に搬送。

   

  　となっていますが、京都には植皮では全国的にも有名な病院がありますがここに小さなお子さんが運ばれていない事を祈るばかりです。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0817-0730-2）

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• 　「福知山の花火大会での事故」についてのメールです。
  
  　瑞光の方の連絡読みました。
  　実は私は、以前その近くの公立豊岡病院で２８年働いておりまして、今回の福知山の爆発で、うちのドクターヘリが患者さんを連れ帰っているようです。願わくば、軽症であってもらって、ガーゼやゲーベン使っていないことを祈ります。
  　友達がその病院の救急にいるので、プラスモイストのことをメールしました。返事があれば、瑞光さんのメルアド教えます。ありがとうございました。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0817-0730-1）

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【07:00】

• 　「脂漏性皮膚炎」についてのアドバイス・メールです。
  
  　これはPerioral Dermatitis（口囲皮膚炎）ではないでしょうか？　私も、小鼻から広がる特徴的な輪状の丘疹に二ヶ月ほど手こずったあと、皮膚科にかかり診断されました。
  　フッ素入り歯みがきや、ステロイド剤がきっかけになるそうです。ハイドロコルチゾンなどのステロイド剤は悪化するそうで、こちら米国では抗生剤を処方します。自分のケースではテトラサイクリン６週間でだいたい収まりました。
  　その後、ぶり返さない様に抑えるにはシャンプーを除いたり、保湿クリームも界面活性剤フリーものを選ぶと良いそうです。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0817-0700-1）

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• 　以下の様な質問をdocomo携帯から出された人，メールの返事が届きませんので（3つの異なったメールアドレスから返事を出しましたが，ことごとくブロックされました），ここに書いておきます。参考にして下さい。
  
  　動脈を切って大出血、しかし泥だらけの創の場合、１に洗浄なのか、止血が先なのか、優先順位を教えていただきたいです。
  　これに対する私の回答。
  
  　常識で判断しなさい。
  　動脈を切って噴出すように大出血している時に，どうやって洗うんですか？　というか，吹き出す血を見て「とにかく血を止めよう」と考えない人は，その場で死にます。これは医学的判断以前の問題です。
  
  　「呼吸が止まっていて，顔が泥で汚れています。顔を洗うほうが先ですか？」，あるいは「銃で腹部を撃たれて手が血で汚れてました。腹部を押さえますか，それとも手を洗いますか？」という質問と同じです。
   
  　質問するなら，まずメールを受け取れる環境にして，それから質問メールを出すべきだと思いますがいかがでしょうか。それにしても，docomo携帯からの質問メールにはいつも振り回されます。複数のメールアドレスから返事を出して，全てブロックされるという徒労感，もう味わいたくありません。
  
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0817-0700-2）

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• 　「福知山の花火大会での事故」についてのメールです。
  
  　花火大会で事故が起きて１７人近くの人が重傷を負ったようですね。
  　ＢＢＳの記事だとガーゼ＋ゲーベンクリームだと死亡率が明らかに上がるらしいので、湿潤療法で治療されていることを祈りたいです
  
  （追記）
  　重度のやけどを負った家族にガーゼ＋ゲーベンクリームと湿潤療法で死亡率を比べた記事を見せたら、未熟児網膜症訴訟のようなことが起きるかもしれませんね。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0817-0700-3）

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2013/08/16　・・・ [06:00]／ [08:30]／ [14:00]／ [14:30]／

【14:30】

• 　「脂漏性皮膚炎」の質問をされた方からのメールです。
  
  　写真を添付してみました。
  　ワセリンを塗っているのでギトギトしていますが、何もつけていなければベタベタすることもなく、本当に脂漏性皮膚炎なのかと思ってしまうくらいです。丸く赤くなっているところがずっと治らなくて、鼻の脇辺りは出たり引っ込んだりを繰り返しています。
  　少しでも完治への参考になれば嬉しいです。お見苦しい写真ですがよろしくお願い致します。
  
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0816-1430-1）

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【14:00】

• 　8月18日（日）18：00からの日テレ『バンキシャ』で「夏のヤケド」という特集（？）があり，私がちょっと登場します。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0816-1400-1）

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【08:30】

• 　「福知山の爆発事故」について瑞光メディカルの副社長からのメールです。
  
  　福知山の花火、沢山の方が火傷されたようで悲しいです。
  　近隣在住の会社として、少しでも何かお役に立てるのならと考え、もし今回の花火事故でケガされた方で、プラスモイストを希望される方がいらっしゃればお送りしたいと考えています。
  　夏井先生のウェブサイトで希望者がいらっしゃれば、弊社のメールアドレスplus_moist@zuiko.co.jpまで連絡戴けるように募って戴ければ幸です。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0816-0830-1）

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【06:00】

• 　「湿潤治療の講演をしている医師」に，東京都小金井市の下河辺整形外科クリニック／下河辺　仁先生を追加しました。
  　ちなみに下河辺先生は，私とともに「練馬と西東京で湿潤治療と糖質制限を語る医者の会（・・・という名の宴会）」のメンバーで，今週火曜日から3日連続で外来見学に見えられていました。3日連続で見学された先生は久しぶりです。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0816-0600-1）

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• 　「ドッグフード・キャットフード」についてのメールです。
  
  　ドッグフード・キャットフードについてです。
  　最近は知恵袋でも、たまに犬や猫が重度の糖尿病で悩んでいる方の質問を良く見かけます。当たり前ですが、炭水化物を多く含む市販のペットフードでは犬や猫が糖尿病になりやすいです。
  　これも当たり前ですが、ペットにも糖質制限は有効の様です。
  
  　私も、健康のために1年半以上前から糖質制限をしてとても調子が良い事から、我が家の犬と猫にも糖尿病予防はもちろんの事、少しでも長生きしてもらうために、このような専用の生肉をずっと食べさせています。
  　最初は以前に夏井先生の更新履歴でも紹介されていたこういった低炭水化物のペットフード（その1，その2）を食べさせていましたが、熱処理したフードは肉食動物に必要な酵素も殺してしまう事を知ってから生肉に変えました。
  　しかし私の周りの「盲目的にペットを可愛がっている」知り合いにこういった説明をしても、耳を貸すどころか絶対に市販のペットフードからはガンとして一歩も譲らないのが殆どなのには笑えます。
  　確かにドライフードよりは多少お高いですが、ペットが糖尿病等の病気になった時にはかなりの金額が掛かる事を考えれば、そう気にする事でもない様な気がします。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0816-0600-3）

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• 　【花火大会で露店が爆発・炎上、約４０人がやけど】
  　この事件に対するメールです。
  
  　起きてはいけない事が起きてしまいました。
  　夏井先生が当地にいてくれれば・・・そう思ってやみません
  　受傷状況は不明ですが，もしも衣服への引火による熱傷だとするとかなり深い熱傷である可能性が高く，深刻な状況かもしれません。この予測が外れていることを祈るばかりです。
  
  　【花火大会で屋台爆発、１７人重傷　福知山市】
  　その後の情報です。悪い方の予感が当たってしまいました。外れて欲しかったです。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0816-0600-4）

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• 　光文社の担当編集者から「最近の光文社新書の新刊」がまとめて送られてきましたので，ちょっぴり宣伝。
  
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0816-0600-2）

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• 　今日は見学者は一休み。その代わりと言ってはなんですが，猛暑の夏に特有の熱傷について，日テレの『バンキシャ』が取材のために来院される予定です。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0816-0600-5）

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• 　これまで何度も繰り返し話題になった「アミラーゼ問題」，つまり，「人間は本来，糖質を食べていなかったというが，唾液などにアミラーゼが含まれる理由は何なのか？　肉食動物もアミラーゼを持っているのはなぜか？」という根本的疑問ですが，昨晩，この問題について（酔っ払いながら）考えていてついに「これが正解？」という回答にたどり着きました。昨日，酔っ払いながら書いた文章を読み直して整理しているところです。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0816-0600-6）

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2013/08/15　・・・ [06:00]／ [08:30]／ [10:00]／ [13:00]／

【13:00】

• 　三砂ちづる先生から本が送られてきたので宣伝しちゃいます。
  
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0815-1300-1）

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【10:00】

• 　「脂漏性皮膚炎」についてのアドバイス・メールです。
  
  　今朝の脂漏性皮膚炎の悪化と思われる件ですが、皮膚科ではない素人が頭に浮かんだのは，揚げ物を多く食べたということなので使用の油は何か判りませんがおそらくは酸化した油やリノール酸主体の植物油を多く摂取することになりオメガ６脂肪酸の方がオメガ３脂肪酸よりも優位となり皮膚炎が悪くなっているのではないでしょうか？（今のほとんどの日本人は植物油が健康に良いというのを信じてリノール酸を多く摂りすぎて魚油の摂取が少なくなった結果では？）
  　掲載の方は普段からオメガ３の脂肪酸を多く摂るようにされてはいかがでしょうか？　もちろん糖質制限食は必至の条件です。
  
  　また，脂漏性とはいえ炎症があり、真菌などに関してもむしろプロペトの層が繁殖を抑えるかもと考えています。
  　以前、アトピー性皮膚炎を掲載していただいたように，むしろプロペトを外出しない夜だけでもたっぷりと塗ってみてはいかがでしょうか？　皮膚炎も形は変われど外傷や火傷と同じ考えで湿潤療法が有効ではないのでしょうか？　一度試してみられてはいかがでしょう。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#815-1000-1）

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【08:30】

• 　「脂漏性皮膚炎」についてのアドバイス・メールです。
  
  　今朝の脂漏性皮膚炎の投稿に対してですが、脂漏性皮膚炎が糖質制限で改善した経験を持つ身として、「ワセリンを中止し、糖質制限の精度を高める」という方法を提案させて頂きます。
  　というのは、私自身も油断してからあげなど衣付きのままで食べたりすると、いまだに脂漏性皮膚炎が悪化するということを経験するからです。体の内側から脂質が噴出する脂肪＋高糖質という状況をきちんと解除できればおそらくそれだけで脂漏性皮膚炎は軽快していくのではないかと思います。
  
  　ワセリンは乾燥をふせぐという意味ではよいですが、噴出する脂肪をドレナージする（外に出す）という意味ではむしろ逆効果の可能性もあります。さらに最近はこちらでワセリン内の不純物によるアレルギーの可能性も指摘されていたと思います。
  　どうしても軟膏を使いたい場合はより純度の高いワセリンに変えてみる、というのと、抗真菌薬の外用剤を使うというのはもう一つの選択肢になると思います。脂漏性皮膚炎の原因としてマラセチアという皮膚常在菌が、普段は無害ですが、皮脂や汗などの分泌物が増えると、それらの成分をエサにして急激に増殖すると考えられているからです。
  
  　ちなみに私も高糖質時代に抗真菌剤外用を試して脂漏性皮膚炎が改善した経験を持ちますが、軟膏を塗るのをやめたらほどなく再発しました。考えてみれば脂肪が噴出する条件に対して何も介入していないので当然といえば当然の結果です。血糖値だけを下げるインスリンを使用し、食事に対して何も介入しない従来の糖尿病治療と構図が似ていますね。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0815-0830-1）

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【06:00】

• 　「外傷を湿潤治療している医師」，「熱傷を湿潤治療している医師」，「粉瘤の治療をしている医師」に，大阪府忠岡町の医療法人　真嶋医院／真嶋敏光先生を追加しました。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0815-0600-1）

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• 　脂漏性皮膚炎についての質問をいただきました。皆様はこのような患者さんにはどのようにアドバイスしていますか？
  
  　脂漏性皮膚炎のことでご質問致したものです。
  　質問から10日程経ちました。ワセリンを朝晩の洗顔後に塗っていますが、ここ2・3日症状が少し酷くなっているように感じます。
  　以前のような赤みもなく肌触りもザラザラしておらず、一見酷くなっているようには見えないのですが、よく見ると小さな湿疹が広がっているように感じます。ワセリンを塗り過ぎているのかな？　とか汗疹とかだったりするのかな？　とか悩んでいます。
  
  　この場合でも変わりなくワセリンは塗り続けた方がいいのでしょうか？　それとも何もしない方がいいのでしょうか？
  　また、痒みのないところは赤みがあっても塗らない方がいいのでしょうか？
  　ちなみにお化粧が出来ないので職場ではマスクをしています。これもあまり良くないのでしょうか？
  
  　食事は糖質制限を続けていますが、ちょうど酷くなった頃に揚げ物(衣は良くないですよね)を摂りすぎたかな？と反省しています。(主食は全く摂っていません)
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0815-0600-5）

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• 　「猛暑と糖質制限」についてのメールです。
  
  　糖質制限して2年、温水シャンプー歴2年、風呂なしシャワーなしで半年です。まれに畑仕事で汚れた時シャワーした記憶はありますが‥。髪は臭いを発するので温水シャンプーしてます。
  　下着や汗のついた服はこまめに取り替えます。下（しも）や腋の下は鼻を近づければ臭いますが服を着れば何の問題もありません。冬は皮膚が細かく剥がれ落ちるので人前で服は脱げませんが夏は何故かそれが殆どないのです。
  　現役のご夫婦やお風呂好きな方にはお勧めしませんが、皮膚の常在菌が汗の成分など上手く処理してくれているのではないかと思ってます。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0815-0600-3）

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• 　「猛暑と糖質制限」についてのメールです。
  
  　口渇が起こるメカニズムについてです。
  　視床下部に浸透圧を感知する受容体（osmoreceptor)を持った細胞があります。これが浸透圧の上昇を感知すると
  

  1. 口渇として認識され、大脳が飲水行動を起こそうとする
  2. 下垂体後葉から抗利尿ホルモンが分泌され、尿細管で水の再吸収が促進される

   

  　という２つのルートで浸透圧を下げようとします。教科書的には、1～2％程度の浸透圧の上昇でも両方のルートが作動するとのことでした。
  　さて、これを糖質制限とどう結びつけるか、ですが...........
  　やはり、血糖の上昇がどの程度浸透圧を上げるかを計算してみるのが分かりやすいと思います。
  　例えば、空腹時の血糖が90程度の糖質制限をしていない非糖尿病の人を想定して，何らかのきっかけ（食事やスポーツドリンク摂取）で血糖が120まで上昇するとします。ブドウ糖の分子量が180なので、30mg/dlの血糖の上昇は、
  

  30(mg/dL）÷180(g/mol)×1000(g/mg)×10（dL/L)

   

  　で計算すると、17mmol/L（ブドウ糖は電離しないので、mOsm/kgとほぼ同じ）となります。これは、正常の浸透圧290Osm/kgの5～6％程度に相当するため、口渇を刺激するには十分な量であると考えます。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0815-0600-2）

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• 　たまたま見つけて第1巻を読んでみたら，あまりの馬鹿馬鹿しい面白さにはまってしまいました。思わず5巻まで大人買い！ こういう漫画を躊躇なく大人買いできる大人になってよかったです。
  
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0815-0600-4）

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2013/08/14　・・・ [06:00]／ [08:30]／

【08:30】

• 　先週，見学に来られた先生からのメールです。
  
  　外来に熱傷患者さんが来院したのですが、その患者さんは、夏井先生のHPを見て、プラモイを購入し自宅処置で上皮化に至っていました。プラモイを外すタイミングを知りたくて受診したそうです。
  　夏井先生のおかげで、今や、内科医だけでなく、自宅で熱傷治療が出来るようになったのだなと感じました。
  　時代が変わる時，世の中の常識が変わる時って，多分こういう感じなんでしょうね。
  　形成外科医が「そういえば最近，ヤケドの患者，ヤケドで植皮をする患者が減ってきたような気がする」と感じ始めた時には，すでに世の中は「ヤケドは家庭で湿潤治療で治す」が常識になっていた・・・。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0814-0830-1）

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• 　シャンプーレス本についての情報です。
  
  　以前、ワセリンのところで宇津木龍一先生の本が紹介されていましたが、その宇津木先生が今度はシャンプーレスについての新刊を出しています。
  　本の後半は「脱シャンプーに成功したら、脱・せっけんにも乗りだしていただきたい」と、顔とからだの脱せっけんについても書かれています。
  　私もシャンプーレスにして2年、顔やからだもお湯で洗うのみですが、この暑さで汗をかいても無臭でとても快適です。(特に髪は、不思議と桃のような甘い香りがします。糖質制限もしているおかげ？)
  　でも、人には不潔だと思われそうで、カミングアウト出来ていません。
  　こう言う本で、シャンプーレスやお湯洗いだけでも不潔にならないのが広まるといいな…と思っています。
  
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0814-0830-2）

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【06:00】

• 　「プラスモイストP取り扱い薬局一覧」に，名古屋市中区の山海堂調剤薬局を追加しました。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0814-0600-1）

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• 　「糖質制限と汗／体温調節」に関連するメールです。
  
  　63歳の鍼灸師です。訪問治療をはじめてバイクと自転車で走りまくっている日々です。
  　梅雨明けから２日で両腕が真っ黒に日焼けしました。いままでは、比較的に色白の私は日焼けすると皮膚が赤くなってすぐに皮がボロボロ剥けるタイプでしたが、糖質制限のおかげでしょうかヒリヒリ感がほとんどありません。
  　さすがに最初はこすれば少しは皮が剥けましたが、今では野球少年と比べても同じくらいの色まで黒くなって安定しています。いままで経験したことがありません、メラニン色素までふえたのでしょうか。
  　おそらく、肉体の反応が活性化しているのだと思います。
  
  　仕事はハードになっているのにまったく疲れを感じません。むしろ楽しんで仕事をしております。
  　体重は１１キロ減、ウエスト回りは１０センチ減りました。BMIは２０，３です。
  　頭の回転も良くなっているような気がします。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0814-0600-7）

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• 　「糖質制限と汗／体温調節」に関連するメールです。
  
  　ちょっと前に犬に好かれて喜んでいたアラサー文系女子略して「犬モテ」です。最近はプードル系、ダックスフント系、ポメラニアン、ビーグル、柴の皆様によく嗅がれておりウハウハです。
  
  　私も今年の夏は水分制限に挑戦していますよ！糖質制限では薄味になるので水分も制限しやすいですね～。お米や麺を食べないだけでも、余計な水分を体に入れなくて済むので、以前チャレンジした時よりずっと楽です。
  　漢方でいうところの「水毒」体質なのでしょうか。アトピーもあったのですが、水分を控えるとブツブツ・グジュグジュがさっぱり消えます。以前の「糖質ゼロでアトピーが改善」の方も、問題は糖質だけではなく、野菜などの摂取が減って水分制限になったのでは？と思いました。
  　そもそも浮腫みやすい体質です。雨の前には湿気を吸収して浮腫むんです。「水を２リットル飲みましょう」みたいなことを言われても困ります。だって水、こんなに余ってるんですもの（と二の腕をつまむ）。
  
  　そしてまた妄想が広がります。私の祖先は間違いなく草原、乾燥地帯で暮らしていたのでしょう。貴重な水を体のあちこちに蓄え、低気圧に敏感に反応しながら、骨を握り締めて歩いていた・・・。こうやって考えると、厄介な水毒体質もなんだかいとおしくなりますね。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0814-0600-2）

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• 　「洗濯石鹸」についてのメールです。
  
  　夏井先生の大好きなデイリーポータルＺ、私も2002年からの愛読者です。んで、こちらの記事を読んで、「体だって水洗いで全然平気なんだし」と思い切り、水だけで洗濯をするようになりました。
  　結果、な～～んにも問題ありませんでした。粉せっけんで洗うと白い服は黄ばみますが、そういった問題もなく、服が長持ちするようになったと思います。洗濯槽のカビも発生しなくなりました。
  　上記のDaily Portal Zの「洗濯実験」は素晴らしいと思います。これぞ科学です。ちなみに，花王のアタックは洗濯物の汚れを落としているのでなく，単に白く漂白しているだけです。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0814-0600-3）

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• 　「アスペルガー症候群と糖質制限」というメールです。
  
  　以前なら敬遠していた生物学の本や医学の本が、すらすらとはいきませんけれど、何とか読めるようになってきたんです。糖質の害がなくなって、良質な油分が脳に回ってくれている感じです。
  
  　私のパートナーはアスペルガー症候群、知的障害のない自閉症ですが、糖質制限食を始めてから目に見えて適応度が上がってきています。てんかんの発作を抑えるケトン食と同じように、糖質制限食が脳の働きを補い、過剰を抑えているように思えます。
  　アスペルガー症候群は地味に嫌な障害です。時に絶望的な気持ちになりますが、いろいろな工夫をして少しでも生きやすい方向に持っていきたいと思います。そして「アスペルガーには糖質制限をさせましょう！」という流れを作りたいと思っています。
  
  　重ね重ね、先生には勇気を貰いっぱなしです。毎日の更新に感謝します。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0814-0600-4）

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• 　面白い本の紹介メールです。
  
  　水分補給なしに都内をあるきまわる実験・・・めちゃめちゃ面白かったです。私は、悪い大人なので真似します（笑）
  
  　そういえば、先生もお読みになられたかもしれませんが，
  

  農業は人類の原罪である (進化論の現在) [単行本]
  コリン・タッジ (著), 竹内 久美子 (翻訳)

   

  　が非常に面白かったです。面白かったと同時に未来が怖くなりました。
  
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#）

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• 　今日の見学は，昨日に続いての下河辺先生，都内の柿田先生と成瀬先生など4名の予定です。今日の夜も宴会かな？
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0814-0600-6）

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• 　【スペインの超高層ビル建設、エレベーターを忘れる】
  　今日の朝，一番笑った記事。今からエレベーターを設置するのは物理的に不可能のようです。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0814-0600-8）

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2013/08/13　・・・ [06:00]／ [08:30]／

【08:30】

• 　江部先生から本が送られてきましたので，ちょっと宣伝。
  
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0813-0830-1）

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【06:00】

• 　「糖質制限と汗・体温調節」についてのメールです。
  
  　暑さ対策に糖質制限。
  　昨日のＨＰの内容に関して、私も全く同感です。まさに「甘くて冷たい食べ物・飲み物」に涼を求める生活をしていると暑さに弱く，吹き出すような汗がでて，熱中症にもなりやすいのではないかと思います。
  　私も糖質制限をして１年以上たちますが、猛暑でも以前ほど強く水を要求しなくなったような気がします。夏ばてもなく、身体に多少の負荷がかかっても、それほど疲労感がありません。私は以前野球をやっていましたが、練習や試合の前にたくさん食べる（特に糖質を過剰に取る）とか、ポカリなど甘い飲み物を飲むという週間はやめたほうがよいと思います。体の動きが鈍くなる、疲れやすくなるなど良くないこと多いと最近思うようになりました。今、夏の甲子園（高校野球）が開催されていますが、宿泊先での選手たちの食事内容など、気になる今日この頃です。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0813-0600-6）

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• 　「糖質制限と汗・体温調節」についてのメールをいただきました。
  
  　真夏の猛暑下水分歩行なし都内散策大実験、非常に興味深く拝見させて頂きました。
  　　私は約2年の糖質セイゲニストで、体重が30㎏もやせて体が軽くなった関係で、平素より猛暑下であろうと、雨雪であろうと片道30～40分の距離を徒歩通勤しています。またいつも日焼け止めも塗らずに普通に日差しを浴びまくっています。
  　そういう事を続けていて思うこの夏の感想です。
  
  　それまで相当糖質をとっていたクチですので、もともと滝のように汗をかいていた人間ですが、私の場合は糖質制限開始後も同様に滝のように汗をかきます（汗）。
  　「タンパク質をたくさん摂って食事誘発熱産生が増え、基礎代謝が高まっているからなのだろう」と自分では勝手に考えているのですが、汗のかき方という観点で考えると、確かに以前とは大分変わってきているように思います。
  　今までは顔や腕など露出部を中心に滝のような汗、という感じでしたが、最近は顔や腕なども勿論汗をかきますが、露出していないお腹まわり、ひざの裏側など全身からじわっと汗が出てくるような感覚です。全身の脂肪が燃えているのかなとも感じています。
  
  　あと自分で言うのもなんですが、汗のにおいがいい感じの匂いになりました。この夏は夏期休暇で全国行脚をしていて、できるだけ運ぶ荷物を節約してバッグに入れるようにしているのですが、変な話少々下着をはきかえなくても嫌なにおいがしないんですよね。だから多少はよかろうと同じ下着を連日履き続けていたり実はしています（苦笑）。
  
  　あと日差しを浴びまくっているにもかかわらず、日焼けでヒリヒリということがこの夏全く起こっておりません。皮膚が強くなったようにも感じています。
  
  　口渇感についても確かにあまり感じにくくなったように思います。私の外来は朝8時30分～17時までなのですが、エアコンの効いた室内なので猛暑下での実験というわけではありませんが、昼食も水分も取らずにぶっつづけで行っても全く平気です。これは以前では考えられないことでした。ただトイレの方はさすがに我慢できずに時々外来の合間で抜けて行きます。
  　ですので「糖質制限で空腹感と同様に口渇感もある程度コントロールできる」というのが私の実感です。
  
  　ちなみに1日の仕事が終わって家に帰った時には、もともと大食漢である私は糖質制限を意識しながらもかなり多い量の夜食をとります。その時には食事と同様にこれでもかというくらい水分をとります（炭酸水が好きです）。自然とそうなる感じなので、そういう形で体が帳尻を合わせているのかなと感じています。
  　糖質セイゲニストの皆様は今年の猛暑・酷暑をいかがお過ごしでしょうか。「いつもと同じ／それ以前よりは楽／以前より辛い」などの体験がありましたら，どんどんメールをお寄せください。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0813-0600-1）

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• 　「NHK：立体駐車場熱傷報道」についてのメールです。
  
  　昨日朝、こちらのＨＰを見る前に、「おはよう日本」を見ました。
  　「植皮が必要と言われたのに、あとも残らず…」と聞き、
  

  「行った病院が良かったんだね～ダメな病院行ってたら、植皮されてたよ！　たぶん夏井先生のＨＰを見ている先生だと思うけど、どこの病院行ったのか紹介してほしいわ！っていうか、どういう治療をしたのかまで、紹介してほしいわ」

   

  　とひとりテレビに突っ込みをしていました。(笑）
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0813-0600-3）

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• 　「NHK：立体駐車場熱傷報道」についてのメールです。
  
  　NHKでの「立体駐車場での小児やけど」の特集みました。
  

  『身近な構造物が見た目以上に高温になるのと、小児の皮膚や成人よりも薄いし、逃避反応が大人よりも遅いので、大人よりも低い温度で深い熱傷になりやすい』

   

  　という内容で、それを注意喚起する内容は素晴らしいと思いましたが、症例として紹介されていた小児の手掌の熱傷画像が提示されて、「（この症例では当初）医師から皮膚移植が必要になるかもしれないという説明を受けていたた」という内容を聞いて「またか」と思ってしまいました。その後跡形もなく治ったという経過であったことが何よりでした。
  　実は「皮膚移植が必要になるかもしれない」と説明したのは宮原先生ではなく・・・という裏情報あり！
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0813-0600-2）

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• 　「学校保健ニュース」についてのメールです。
  
  　学校保健ニュース、役に立っています。早速、当科の掲示板に貼らせていただきました。
  　7月から当科の外来廊下（待合室）の掲示板には、夏井先生が作られた「新しい創傷治療」に関するスライドの幾つかをmodify して、示説形式に貼りだして湿潤療法をアピールするようにし、当科の掲示板は湿潤療法一色です。とても外科外来の掲示板とは思えません。先生のところから頂いた「湿潤療法の基本」という漫画風の説明用紙が大変好評のようであり、資料提供用のポケットから、すぐに在庫がなくなってしまいます。
  
  　また、７月より当院のホームページに「湿潤療法による熱傷治療」を掲載しました。当科の傷の患者の8割近くは、ネット検索受診者であり、やけどが多く、その他難治性皮膚潰瘍、ゲーベンなどを塗られて痛み強く悪化した、皮膚移植されたなどなど、といった状況です。遠方からも受診されます。
  　ほとんどの方が、夏井先生のＨＰや当院の湿潤療法のＨＰをごらんになられて受診するため、初診時からでもスムーズに治療に突入できます。もちろん当院でも、写真や示説を供覧し、全経過をある程度説明するため、患者さんとの十分なインフォームドコンセントが成立し、お互いの信頼関係の上に成り立つ診療ができるものと思っています。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0813-0600-4）

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• 　「夏休みを10年以上，取っていない」ことに関するメールです。
  
  　夏井先生は、夏休みなどの休暇はとれないのですかと以前からお聞きしたいと思っておりましたが、本日のＨＰを拝見し先生のご苦労が身にしみてわかります。
  　私が湿潤療法に精を出すようになってから、病院で提示している私の外来診察担当日が少しずつ増えていくようになりました。今は、月曜日を除く毎日外来を担当、勿論月曜日でも傷の急患は私が対応に当たっています。
  　傷の外来をやっていますと、毎日外来に出ざるを得なくなりますよね。週末（土日）や連休になると頭が痛くなります。
  　夏井先生はお一人で外来を担当されているわけですから、そのご苦労がよくわかります。
  　この先生，わかってますね。私が夏休みもお盆の休みも取らないのは，休んでいる方が精神的に辛いからです。外来診療をしている方が精神的に楽だからです。楽な方を選ぶと「夏休みなし」になります。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0813-0600-5）

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• 　「寝室に冷房がない」に対するメールをいただきました。
  
  　昨日の更新で先生の寝室には冷房がないとのことでしたが、寝具類で何か工夫をされてらっしゃるのでしょうか。是非教えて頂きたく存じます。
  　近くのスーパーで売っていた「シーツの下に敷くゴザみたいなの＠980円」と「ひんやり枕カバー＠1580円」を使っていますが，「ひんやり」効果はほとんどないような印象です。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0813-0600-7）

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• 　今日は都内の下河辺先生，静岡の嘉本先生が見学に見えられる予定です。どちらも「練馬と西東京で湿潤治療と糖質制限を語る会」のメンバー，宴会仲間です。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0813-0600-8）

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2013/08/12　・・・ [06:00]／ [08:30]／

【08:30】

• 　これから朝の診療開始ですが，外来は群馬県の深澤先生ご夫妻，同じ群馬県の本島先生，東京都の重島先生と見学者でいっぱいです。外来のスペースが広くてよかったです。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0812-0830-1）

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【06:00】

• 　本日（12日）朝7時30分のNHKの「おはよう日本」で，かるがもクリニックを受診した「立体駐車場での熱傷」が紹介されるそうです。以下，同クリニックの宮原先生（スタッフ全員を私の外来見学に送り込むほど湿潤治療に熱心な先生です。ちなみに宴会友達でもあります）からのメールです。
  
  　一年前に当院で小児科学会に報告した立体駐車場での熱傷が、この度NHKで放送されることになりました。本日朝7時30分頃だそうです。
  　宜しかったらご覧になってください。
  　NHKの記者の方からのメールです。
  

  　急遽ですが、あす月曜日のおはよう日本で放送することになりました。
  　連日の暑さで関心が高まっているタイミングに合わせます。
  　〇〇さんのお話を中心に、実測を交えながら、身近に熱いものがたくさんあるという注意喚起になります。
  　時間は７時台で、おそらく７時半過ぎくらいになると思います。

   
  　この猛暑，酷暑では「日なたにあるもの」すべてが熱傷の原因になります。その意味では非常に有意義な特集ですね。NHK，ナイス！
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0812-0600-8）

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• 　「ティファール社製電気ケトル熱傷」にさらに1例追加。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0812-0600-7）

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• 　「湿潤治療をしている医師：愛知県」，「熱傷を湿潤治療している医師：愛知県」，「プラスモイスト取り扱い薬局：愛知県」を地図連動型にしました。
  
  　ちなみに，この3つのデータベースを地図連動型にするのに要した時間は，正味4時間ほどです。一番手間がかかる作業は，その県の全ての市町村の名前を読み仮名順（あいうえお順）に配列する作業です。普段，あまり馴染みのない県だと，ここでまず手こずります。
  　ちなみに今回の愛知県で正しく読めなかったのは愛西市，新城市，読めるけど自信がなかったのは知立市でした。
  
  　ちなみに次のターゲットは大阪ですが，大阪市の区の数が東京の区の数より多いということを初めて知りました。
  　全く関係のない知識ですが，大阪の「和泉市」は「いずみし」と読み，明らかに「和」の字が余計ですが，これは平安時代ころに「中国の地名は全て感じ2文字だ」と知った偉い人がいて，「泉1字では地名として格好悪い」と考え，「和」をくっつけて無理やり2文字の地名にしたのが始まりだったとか・・・。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0812-0600-5）

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• 　「糖質制限で持久力アップ」についてのメールです。
  
  　最高気温３７℃の昨日、天の神に物言い、自転車で市営プールへ。
  　糖質制限で２５歳の時と同じ体重になったので、泳ぎに行きました。泳ぐのは１０年ぶりくらいです。５０メートルを４本泳いで、帰りに上り坂の最高峰に自転車で挑戦してクリアーしました。（速く走る、というのじゃないですよ。最後まで上りきれた、ということです）
  　その坂は、ラスボスのようなもので、私の５５０ｃｃの軽自動車で上がっても力が足りず、坂の途中から３０キロくらいに失速する恐ろしい坂なんです。だから今まではなるべくそこは通らないようにしていました。でも、糖質制限で、こんなことが本当に起こるのですね。ミラクルです。（ミラクルに思えるけど、これは正しい結果かな）
  
  　プールで見た私の水着姿は、どこのグラビアに出しても恥ずかしくないくらいでした。（←というのは誇大妄想ですが、糖質制限でそう妄想できるくらいな気分になれるってことが大事）
  　少なくとも、プール行くのに水着が着られないなあ。。まずは水着を買い替えて。。なんて思っていたら行けないですからね。うれしいことです。
  
  （PS）
  　コンピテンスモチベーションとかコンピテンシーという概念があります。子どもが、たとえばすべり台を一人で滑れるようになったとします。この行為には、はっきりとした報酬はありません。それでも子どもはすべり台ができる自分の能力を自分で認めて、大きな満足感に浸れます。何度も何度もすべり台を滑ります。できるようになることで、また次も同じことを行ないたいという動機づけになるのです。意欲や創造性の源ですよね。こうやって、できることがどんどん増えて、大人になります。
  　で、大人になると新しくできるようになることもなくなっちゃって、すべり台もせず省エネして暮らしてます。でも、糖質制限をすると、びっくり、できることが再来してくれるんです。子ども時代の感覚を思い出します。。坂は市内にいっぱいあるので、しばらくはいろんな坂に挑戦します(^^)
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#）

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• 　「糖質制限で持久力アップ」メールです。
  
  　パート看護師です。
  　湿潤治療で夫や知人のやけどがよくなり（私が家に呼んで一緒に処置しました），お湯だけ洗髪、体洗いの実践でとても楽（経済的にも掃除も荷物も）になっています。
  　家族（夫）は言うことを聞きませんが、知り合いの方たちが私を見て実践してくださるので一緒にいろいろと取り組んでおります。
  
  　スーパー糖質制限をはじめて一年と9か月目です。最初は便秘に悩みましたが、三か月を過ぎるころから以前のように柔らかくなりました。
  　食欲は半年を過ぎたらどんと落ちました。糖質制限を始めてすぐに食後の眠気がなくなり、疲れにくく活動が活発になりました。一年目くらいから足、脇、などの痙攣が起きるようになりました。江部医師に相談しカルシウムマグネシウムサプリメントを取るようになってよくなりました。
  
  　今年の夏には懐かしのビリーズブートキャンプ（ワークアウトDVD）を再開したところ，以前とは全く効果の出方が違います。体重がすぐに減り始め、腹部が締まってきたのを感じます。ついていくのがやっとだった数年前とは違ってやるのがたのしくなります。
  　最初は運動するのは嫌だから始めた糖質制限でしたが，今は糖質制限をすると体が軽くなり運動してもよいかという気分になりました。運動したくなるというのかもしれません。
  　夜の睡眠が減っても日中の活力が衰えません。46年生きてきて、もしかしたら今が一番元気がよいかもしれません。
  　昔から朝も起きても楽な日はなかったのに，今はすぐ動けます。これが普通の人の元気な状態なのかなと思います。夕食の片づけもできないくらい毎晩辛かったのに，今では平気でその後も何か夜なべ仕事をしようかという気持ちです。自分の間違った食生活で体をいじめていたのだろうかと反省しています。
  

  	H23.5.9（糖質制限をする7か月前）	H24.5.16（スーパー糖質制限を始めて6か月後）	H25.4.18（スーパー糖質制限を始めて17か月後）
  備考			冬の間に果物を多く食べました
  身長	159.1	159.4	159.7
  体重	56.1	52.3	53.9
  BMI	22.2	20.6	21.1
  TC	192	193	196
  TG	406	44	164
  HDL-C	59	72	70
  LDL-C	96	110	104
  GOT	34	18	18
  GPT	36	21	14
  γーGTP	105	49	29
  血糖	82	91	104

  　職場では管理栄養士が私の動向を気にしておりますが，院長の内科医が糖質制限をする気がないので，今まで通りのカロリー制限の指導です。勉強熱心な方など見るととても心苦しいです。
  　院長に聞こえないように炭水化物を減らすと血糖が下がりますよというくらいしかできません。もっと勇気がほしいです。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0812-0600-2）

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• 　「糖質制限と汗・体温調節」，その他について獣医の先生からメールをいただきました。
  
  　自分は昨年２月からの糖質セイゲニストですが、一昨年までは暑い日にはじっとりとイヤな汗をかき、いつまでたっても汗が引かずに体が冷えてもずっと皮膚が汗で湿っているというような具合で体温調整がうまくできなかったのですが、昨年・今年はすかっと汗をかき、すっとひきます。これも糖質制限の副次的な効果なのかなと思っています。
  
  　最近のコンビニは全ての食品の成分表示がされていて便利です。見渡すとほとんどが糖質たっぷりの食品ばかりですが、総菜コーナーを見るとけっこうイケるものも多いです。今日は塩ダレで食べる鶏のはらみ焼き（炭水化物5.8g）、ゴーヤチャンプル（同6.3g）、アサヒスタイルフリー（ご存知糖質0）。十分に美味しく、量も満足できます。カロリーも記載されていますが、もっぱら見るのは炭水化物の量のみ。楽ですね！
  　むかし、コンビニ弁当＆ビールと糖質たっぷりの毎日を送り、太り、体調を崩し、抜け毛も多かったことを思うと、本当に糖質制限と出会えて良かったと思います。（抜け毛が減ったのはシャンプーレスのおかげもあると思いますが）
  
  　ドッグフードの話題がありましたが、キャットフードもまったく同様ですね。うちでは猫を多頭飼いしておりますが、肥満・歯周病・アレルギー性の皮膚炎・結石・糖尿病など、やはり人間と変わらないような病気になる子が多いです。むかしの猫は飼っていると言っても『半ノラ』で自由に外に出て小動物や昆虫を食べていて、猫まんまはおつきあい程度に食べていたんでしょうね。今猫たちは完全室内飼いが増え、それにともなってドライフードしか口に出来ない子が増えたために受難の時代になってしまったのでしょう。
  　人間は糖質食によって自らの健康を害していますが、同時に犬・猫という人類の長年のパートナーの健康も損ねているんですね…。
  
  　糖質制限医療推進協会設立パーティーの時にお知らせした嘉本先生主催の「糖質制限食とワインを堪能する夕べ」も先日開催され、盛況でした。着実に糖質セイゲニストの裾野は広がってきていると感じました。今後も普及につとめていきたいと思います。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#）

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• 　この週末の東京は猛暑で，都心の歩道は40℃くらいあるんじゃないか，というくらい暑かったですが，ふと思いついて真昼の都内の歩道を数時間，歩いてみました・・・水分補給なしに。なぜ，こんなことをやってみたかというと，以前読んだ本にあった
  
  「原初の人類は長時間走ることができるハンターであった」という説があるが，人類は体温調節に発汗が必要で，そのためには常に水分を補給する必要があり，水場を離れて長時間走ることは不可能だ。
  　という説明に納得しつつも，原初の人類は長時間走るために二足歩行した，という考えも魅力的なんですよ。
  　そこで思いついたのが，「口渇は糖尿病の症状」という事実です。口渇が起こる詳しいメカニズムは忘れましたが，糖尿病の対極にあるのが糖質制限ですから，糖質をほとんど摂取していない原初の人類はサバンナを長時間歩いてもあまり喉が渇かなかったのではないか，という大雑把な推論をしてみたわけです。あとは，自己責任の範疇で人体実験してみよう・・・と。
  
  　で，猛暑の13：00～15：00くらいの新宿と池袋の本屋さんやハンズ巡りをしたわけです。途中でお店に入った時間もありますが，結構歩きました。その間，全く水分を摂っていないのに，喉が渇いたなぁと感じることはないし，頭がクラクラするわけでもなく，疲れたから休みたいという気分にもならず，普通にすたすたと歩き続けてしまいました。帰宅してからも冷たい水が飲みたいという気分にはならず，優雅に熱めのルイボスティーなんぞを飲んだだけです。
  　もちろん，実は体は脱水寸前の状態で，歳をとって鈍感になり脱水症に気が付かなかっただけ，という可能性もありますが，自分の体の調子から言えばそうではないようです。
  
  　また，私はもともと汗かきでしたが，以前のように「汗が滝のようにボタボタ落ちる」というような汗もかかなくなったような気がします。もしかすると「汗のかき方」そのものが変化したのかも・・・。
  　以前，「ポカリ系を飲むと、普段は気にならない汗のにおいがきつくなるというのは、高校運動部の保護者の間では割とメジャーな話です」というメールをいただきましたが，これもなにか関連がありそうです。
  　そういえば，私の寝室は冷房がありませんが，今年はずっと冷房なしで寝ています。寝苦しくて眠れないということはなく，朝はいつもの時間にパッチリとお目覚めで，寝不足ということもありません。
  　もうちょっと人体実験を重ねてみないと何とも言えないし，今後，私も熱中症で倒れてしまうかもしれませんが，もしかしたら，以前の「糖質食い放題事代」に比べ，糖質制限以後は発汗も含めて体全体の水分調節機能が変化してきているような気がします。
  
  　ということは糖質摂取ほとんどゼロの原初の人類は，サバンナを水を飲まずに数時間歩いても平気だったけど，糖質を腹いっぱい食べる現代人はすぐに熱中症になって水を飲まずにはいられない，のかもしれません。
  　そして，「甘くて冷たい食べ物・飲み物」に涼を求める生活をしていると暑さに弱く，吹き出すような汗で周囲の人に嫌がられ，熱中症にもなりやすい，ということになるのかも。「デブは汗っかき」ではなく「糖質大好き（＝デブ）は汗っかき」というのが真相かも・・・。
  
  　とは言っても，40℃近い都内中心部を水分補給なしに数時間歩きまわるというのは，「医学常識，熱中症対策の常識」から外れる非常識な行為ですので，いい子は絶対に真似しないでね。悪い大人だけ真似してみてね。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0812-0600-1）

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• 　先週から昨日までは原稿書きと校正の締め切りが毎日のようにあり，昨日朝に出版社に原稿を送って一段落です。テンパるほどの忙しさではなかったですが，そこそこ大変でした。
  　そして今週は連日の見学ラッシュで，12日（月）は4～5名，13日（火）は2名，14日（水）は4名，15日（木）は1名，そして19日（月）は3～4名が見学にいらっしゃいます。私はお盆休みも夏休みも取らないので（そういえば，10年以上，夏休みを取ったことがありません。夏休みの取り方を忘れちゃいました），この期間に夏休みを取れる先生方が見学に来られるわけです。
  　そして，来週23日は江部先生との対談本の発売となります。自宅に見本が届きましたが，ちょっといい感じにでき上がっております。乞うご期待！
  
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0812-0600-4）

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2013/08/10　・・・ [06:00]／ [08:30]／ [10:00]／

【10:00】

• 　「ドッグフード」についてのメールです。
  
  　知り合いの猫がドライフードばかり食べているか糖尿病になってしまいました。ドライフードの主成分は炭水化物なので、人間における糖尿病の原因を当てはめれば関係ありそうな気もしますが…。
  　どうもこちらはこちらで意見が分かれてるようです
  　　　　　⇒【猫の栄養学講座　炭水化物】
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0810-1000-1）

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【08:30】

• 　糖質制限についてのミニレポートです。
  
  　私たち夫婦は、先日夏井先生から伺った糖質制限を実践し、その効果を実感しております。糖質制限を行うと、甘味に敏感になり、よくもこんな甘いものを食べれていたものだと思わされます。正常な味覚も取り戻すことができました。
  　”傷はぜったい消毒するな”も拝読し、石鹸、シャンプーを極力避け、水洗いしています。
  　娘も、糖質制限で、体重をキープしています。娘はもともと、クラシックバレエをやっているので、体型的にはまったく太っていないのですが、糖質制限はかなりいいらしく、疲れないし、体脂肪率もなぜか、減ってきています。
  
  　私は、プチ糖質制限で、体重はキープ。
  　それより、シャンプーレスを何年も続けていて、髪が全然抜けないです。化粧品とか、シャンプーとかが、なんで、この世の中にあるのか疑問に思っている今日この頃です。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0810-0830-1）

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【07:00】

• 　「B級映画レビュー」についてのメールです。
  
  　私もＢ級映画レビューをよく拝読しております。
  　以前にその目的をご紹介されていたと思いますが、要は「ツッコミ道場」「ツッコミ筋トレ」ですよね。時折、綿密に練られた脚本による映画が登場すると、ストーリーの鍵を絶対に逃さないぞという、夏井先生の熱意が文章ににじみ出ており、そのバトルが私にとってレビューの最大の魅力です。
  　クズ映画でもしかり。ヒヨケムシ映画のストーリーのほころびなど、いちいちツッコんでいたらきりがないのに、射撃の名手のように撃ち落とす。さすがのヒヨケムシ君たちも全滅です。こういう人物が学会に現れると少々面倒なことになるのでは。
  　ちなみに、ウデムシ映画のレビューが出るのが今から楽しみです。映画そのものは観ませんけど。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0810-0700-1）

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• 　「脂肪は健康の敵でない」というメールです。
  
  　「脂肪がダイエットの大敵というのは大いなる誤解でむしろ健康によい」という記事です。脂肪についてよりも，記事中の「砂糖が肥満の原因」とはっきり書いてあリますね。カロリーについてもひとことだけ触れられています。
  
  　だんだん多くの目に留まるところで砂糖の悪影響が言われるようになってきてる感じです。何年かかるか知りませんが，つぎは炭水化物についての記事が増えてくいくのでしょうね。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0810-0700-2）

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2013/08/09　・・・ [06:00]／

【06:00】

• 　節足動物マニアにはたまらないものがあるクズ映画，《スパイダー・パニック！2012》を紹介。なんとあのヒヨケムシが巨大化しちゃうんですよ。ヒヨケムシ・ファンとしては見逃せない映画でございます。次はウデムシ映画を作って欲しいです。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0809-0600-5）

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• 　「アトピー性皮膚炎」についてのメールです。
  
  　昨年の2月から、主食抜き、だけど季節がらアイスは外せない、みたいなエセ糖質制限を続けています。
  　アトピー歴は35年のベテランですが、スーパー糖質制限をストイックにやっていた時期でも、肌の状態が良い時、悪い時はまちまちです。私は季節の変わり目で症状が変化しやすいので、そのときはどうしても悪化することが多いです。
  
  　いつからシャンプーレスか忘れましたが、加えて今年から合成界面活性剤を自宅から排除しました。ダンボール1個ありましたね・・・。衣類の洗濯は、洗濯用せっけん、セスキ酸ソーダ、重曹、クエン酸だけにしました。トイレやお風呂のクリーナーは、重曹、クエン酸で問題ありません。アトピーの症状に劇的な変化はありませんが、合成洗剤が体に良いわけありませんから、衣類に付着している洗剤由来の刺激物を減らしてできるだけ肌の状態を良くするための手段です。
  　合成洗剤以外で汚れが落ちるのか、ちょっと不安になるのですが問題ありません。衣類に血液がついたとしても、その日のうちにぬるま湯と重曹でつまみ洗いすれば落ちます。それから、それまでに使っていた合成洗剤、柔軟剤が衣類の繊維から抜けて芳香剤の臭いがしなくなるまでは数回の洗濯が必要です。
  　アトピー患者業界では実践者は多いと思うのですが、せっかく糖質制限して体質改善しても、直接肌に触れる衣類に刺激物がついていては片手落ちのように思います。糖質制限していて改善が芳しくなく、実は洗濯では合成洗剤を使っている、という方がいれば、合成洗剤をやめてみてはいかがでしょうか。
  
  　渡辺雄二著 「花王「アタック」はシャツを白く染める」を読むと、消毒も洗濯もどことなく雰囲気は同じようなことかな、と納得した次第です。
  
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0809-0600-4）

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• 　糖質制限についてのメールです。
  
  　NHK教育でやっている高校講座を好んで見ています。一昨年の震災を経験し，地球や地震について知らないことが数多くあることに気付き、その知識の埋め合わせとして見始めたことがきっかけでした。放送があるたびに見ているとこれがけっこう面白く、ビデオに録画しては復習するようになりました。
  
  　【地学第13回 「固さ」からみた地球】などは地学を習っていなかった私にはとても興味深いものでした。
  
  　他の科目では日本史が気に入っています。
  　【第1回 旧石器から縄文へ　～環境の変遷と日本列島～】，【第2回 縄文から弥生へ　～稲作の広がりと金属器～】は糖質制限食と関連づけて考えることができるかもしれません。
  
  　若狭三方縄文博物館を少し前に訪れてみました。常設展示のひとつに「当時食べられていた木の実や魚・獣などから考えられる四季の献立など、この地にくらした人々の生活を紹介」するというコーナーがあります。一見地味な展示なのですが、じっくり見ると非常に奥深い示唆に富む展示であることに気付きました。生きるために食うという内容は説得力があります。
  
  　クルマを走らせ敦賀原子力館を見学してきました。様々な展示物がある中でエネルギー消費の推移を表したパネルにインパクトを受けました。電気事業連合会のサイトに同様の資料があります。【人類とエネルギーのかかわり】がそれです。近現代のエネルギー消費量の増加は凄まじいものがあります。この図を見て多くのissueに合点がいきました。例えば、糖尿病治療において糖質制限がそのブレークスルーになり得るだけのポテンシャルを持っていること。各種団体が糖質制限を疎ましいものとして取り扱おうとしていること。
  
  　処方せんを持って来られた患者さんが、今度“J-BRAND Registry”に参加することになったと嬉しそうに語っていました。距離をおいてみてみると、これも“人類とエネルギーのかかわり”の一つと思えてきます。足し算だけなら小学生でもできそうです。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0809-0600-9）

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• 　「糖質制限で持久力アップ」についてのメールです。
  
  　私も自転車で坂道走るのが楽というか，息が切れなくなりました。
  　自宅から銀座まで40～50分、自転車で通っていて、都内の結構起伏の多い道程ですが、疲れないです。糖質制限で体脂肪率は５～６％は減りましたが、筋肉量がそれほど劇的にアップしたワケでもないカンジなので、やっぱり糖質制限のおかげかなぁ？と。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0809-0600-1）

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• 　「糖質制限と音楽」というメールです。
  
  　糖質制限を提唱している医師には，音楽が好き，それもセミプロ級の方が結構いらっしゃる事に気づきました．
  

  1. 夏井先生のピアノ
  2. 江部先生のバンド
  3. 板東浩先生のピアノ
  4. 納光弘先生の三味線
  5. 日野原重明先生の作曲，ピアノ

   

  　等々です．もっと調べれば，面白いかなと思っています．ｎが少ないので，何とも言えないですが，，，．
  　もしかしたらいわゆる聞く耳を持った先生には糖質制限が理解出来，そう言う聞く耳を持った先生は音楽にも造詣が深いのではなどと愚考しています．
  　私は音楽が好きですが，自分で演奏も作曲も出来ません．そういうことが出来る先生方が心底うらやましいです．
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0809-0600-2）

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• 　糖質制限についてのメールです。
  
  　現在品切れのようですが、「井上ひさしの日本語相談」（朝日文庫）のなかにこんな記載がありました。
  　それは、米食を批判した慶応大学医学部の林髞（木々高太郎）による米食をやめてパン食にすべきという主張を再批判しているのです。それが日本語とは何の関係もない批判だったので妙に覚えています。なお、林教授の主張自体は糖質制限と全く関係がないものです。
  　大切なことは、政治的には革新派の井上ひさしであっても、こと米食になると、保守派どころか国粋主義者になるのだということです。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0809-0600-7）

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• 　「タブレット用キーボード」についてのメールです。
  
  　6月に先生が思わずポチってしまったという、Acer Iconia W3-810ですが、そのまま購入されましたでしょうか。
  　私は今までタブレットマシンを買う直前まで考えて買わないできたくちなのですが、Office付属で6万の誘惑に負けて同機を購入しました。Acer純正のキーボードも一緒に購入しましたが、OSがWindowsである以上、マウスの呪縛からは逃れられません。タッチすればいい、とはいいますが、小さいアイコンを正確に触るのは困難でイライラします。Bluetoothマウスや小さめのトラックボールを持ち歩くことも考えましたがいい物がありませんでした。
  　6月頃から発売されていた、Lenovo ThinkPad Bluetooth トラックポイント・KB 日本語を購入しました。Amazonのレビューにもありますが、クーポンを使うと30%オフで購入できます。Lenovoの公式ネットショップで購入して、届くまで1週間かかりました。先ほど届いたので早速ペアリングしてみましたが、動作も問題ありません。
  　ポメラDM100をBluetoothキーボードとして接続してみたのですが、いまいち操作感がよくありませんでした。これはiPhoneと接続してもいまいちです。
  　と、ここまでやるとノートPC持っていけ、ということになるのですが、タブレットはタブレットとして使いながら、広げられるところでストレスなくWindowsを操作しようと思うと、これかな、と感じています。
  
  　Acerの Iconia W3-810 ですが，もちろん販売開始当日にゲットしています。それなのに「こんなの買っちゃった」コーナーに書いていないのは，まだそれほど使っていない・使いこなしていないからです。W3 が届いたころから仕事が立て込んでいて，じっくりと使ってみる時間がなかったことと，Windows 8 のお作法になかなか慣れなくて，現在使っている Windows 7 の作業環境を完全に移植するのに手間取ってしまったためです。
  
  　というわけで，Iconia W3 を少しずつ使い始めているところですが，タブレットとして使う分には指だけで快適に操作できて非常に使いやすいのですが，文章を書いたり写真の一部を修正したりスライドを修正したりする作業をしようと思えば，マウスのようなポインティングデバイスは絶対に必要になります。Acer の純正キーボードも購入しましたが，これにはポインティングデバイスがないので，どうしてもBluetoothマウスが必要になるんですね。現在，Lonovo のキーボードを購入も考えているところです。
  　とりあえず，今日は水戸市での講演のために久しぶりに常磐線特急に乗りますので，Iconia W3 と純正キーボードで長文の論文書きができるかどうかを確認してみる予定です。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0809-0600-3）

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• 　「面白い商品」情報メールです。
  
  　先生がこのコーナーでメッシュスクイシーボールを紹介していらっしゃいましたので思い出しました。
  　アメリカのamazonではスプラットボールというものが販売されています。このボールを床に叩きつけると、いともたやすく潰れてしまうのです。ところが、程なく元のボールに復元します。
  　スマイルフェイスのデザインのものは、2個セットで＄５．４９です。他にもいろいろなデザインがあり、値段も様々です。
  　こんなの使えないでしょうか。
  　これは面白そう！　日本アマゾンで扱っているのはこれかな？　12個入りで4,000円とちょっとお高いけど，買っちゃおうかな？
  
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0809-0600-6）

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• 　【深刻な干害、600万人以上が飲み水入手困難―中国】
  　私は以前から，中国のウィークポイントは水問題と急速な高齢化だと書いて来ましたが，600万人（中国の人口の1/200に相当。兵庫県の全人口より多い）が「飲料水の入手も困難」というのはかなり深刻です。地下水の水位の低下も深刻ですし・・・。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0809-0600-8）

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• 　「B級映画のレビュー」についてのメールです。
  
  　興味がなかったので以前はほとんどスルーしていたのですけど、先生が紹介されるB級映画レビューを改めて読んでいると、そのバカバカしさからでしょうか、ついつい読んでしまうようになってしまいました。
  　真面目なんだか不真面目なんだかよく分からないあの一種独特の文体が読み進めてしまう魅力になっているようです。　ただ紹介されているその映画を見たいという気には全然ならないのですが・・・。　　次も楽しみにしています。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0809-0600-10）

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2013/08/08　・・・ [06:00]／ [08:30]／

【08:30】

• 　「糖質を摂ると何日後に太るのか」についてのメールです。
  
  　言いだしっぺです＾＾
  

  > 元の体重は59kg前後です。が、糖質祭りを3日続けると簡単に61kgに
  > なります。3日続ける人体実験を4回やりましたので、私の中ではエビデ
  >ンスです（笑）。

   

  　続けるはやってないのでわかりません。
  　あーー食べ過ぎた～と思って、次の日控えているのに翌々日に増えてる事に気が付いて、意識してみているとそんな気がするのです。
  　次の日はさほど増えて無くて、控えたのに重くなっている～～とよくよく考えると、２～３日後に来るなと気が付きました。
  　この辺、年齢で１～２日後とか違いがあると面白いですけど真面目に調べるほどの事じゃないですね（もしかして調べる意義はあるのかもしれませんが）
  　今の食べ方では２ｋｇの変動であまり体重の低下が無くなっているので，昼飯食べすぎかな？とその辺を変えて変化でるか見ているところです。
  　体重落ちたので実はそろそと運動したいなーと思い出しました。生活全体を変える切っ掛けとして、とりあえず夜だけ糖質制限とか結構いいとおもいます。それだけで朝起きれるようになりますので、あとは何処にバランスとるかは（～式ではなく）各々の問題なんだと思っています。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0808-0830-1）

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【06:00】

• 　「ドッグフード」についてのメールです。
  
  先日のドッグフードの話、その通りです。原材料を見るとニワトリの飼料としか思えません。そしてメタボ、歯周病、アレルギーなど糖質過剰の害もヒト並としか思えません。オヤツにパンのミミをあげるのをやめてもらったら、皮膚炎のステロイドを切ることができた、というイヌの患者さんもいるんですよ。糖質制限の知識大いに役立ってます（ついでにさらっとこっそり、人間の飼い主さんにも糖質制限の効果を伝えたり…）。
  
  　ところで基本事項かもしれません、このサイト内でも既出のテーマだったらすみませんが、ヒト（日本人）の穀物食を主張するのによく使われる手として「日本人の腸は長い」というのがありますよね。日本の稲作が始まったのは諸外国の農耕開始より後ですから、これはほぼ眉ツバ確定かと思うんですが、同じ位アヤシイ定説に「イヌの腸はオオカミより長い」というのがあるんですよね。イヌの世代交代スピードはヒトのおよそ15倍、現在の犬種の多様さを見ると、消化管も一万年で形態的に変わる可能性もあるでしょうけど。個体差、犬種差大きそうですし、実際には長さより細菌叢で対応してるのでは？と考える題材が尽きません。
  　糖質をキーワードにイヌとヒトの平行進化を考えると面白いです。ヒトの嗅覚が哺乳類一悪いのは、哺乳類一嗅覚の優れたイヌとともに進化した為だ、という説があるくらい、ヒトの進化にイヌの存在が欠かせないのは間違いなさそうです。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0808-0600-1）

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• 　「糖質が熱い」というメールです。
  
  　大阪に出掛けた際、某ホテルの受付脇のボードに面白い(？)モノを発見しましたので、 送らせて頂きます。
  　何が熱いんでしょうかね？
  
  　この学会ですね。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0808-0600-3）

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• 　今日は都内の木下先生が見学にいらっしゃる予定です。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0808-0600-2）

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2013/08/07　・・・ [06:00]／ [08:30]／

【08:30】

• 　「糖質制限したらアレが元気に！」というメールです。
  
  　糖質制限を始めてから、朝のあっちの方が元気になりました。
  　進行した糖尿病の症状に、持続性陰茎勃起というものがありますが、もしかして勃起にはケトーシスが関係するのでしょうか？
  　それがいいのか悪いのか判断できないのですが、ここ数年は沈黙の臓器だったのです。以前はデブでしたが、今の自分は現在糖尿病ではありませんし、ギリで標準体重です。
  　病的なケトーシスはともかく、生理的な早朝のケトーシスによる朝勃ちは生物の営みとして有りかもしれないという考えにいたりました。どうでしょう。
  　私も糖質制限以後，「あっちの方」が元気になりました。使い道はないんですが・・・。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0807-0830-1）

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• 　いろいろな話題についてのメールです。
  
  ●郡の分断
  　埼玉県の地図を見ると各所で郡が分断されており、特に入間郡などは三分割ですね(涙)。恐らく郡の中心部が市に昇格し、周縁部が郡のまま取り残されたのでしょう。既に郡の行政的な意味は失われており、効率を考えれば例えば「埼玉県入間郡越生町」よりも単に「埼玉県越生町」の方が良いように思えます（地名の歴史的価値は措くとします）。
  
  ●ホーナーさんの発想と湿潤治療
  　一般的な意味で障害であっても、それがデメリットとして顕在化しなければ、もはや障害にはなりません。ホーナーさんは目的をピンポイントで明確化できたからこそ、本質的でない部分は柔軟に考えることができたのでしょう。創傷の細菌を問題視すれば消毒に躍起にならざるを得ないが、細菌は問題ではないとわかれば消毒など百害あって一利なし、という湿潤治療の発想にも通じると思います。
  　他に、こんな話を思い出しました。
  

  1. 一番を目指すのに競争する必要はない。ひたすら競争のない分野を探していけば一番になれる。
  2. 自国内で原材料産出しないスイスが世界最高級のチョコレートを作れるのは、世界のどこからでも最高の材料を調達できるから。

   

  　あと、ジョン・ペリー『スタンフォード教授の心が軽くなる先延ばし思考』も面白い本です。
  
  ●接着剤の使い分け
  　以前読んだ鉄道模型の本には、まずゴム系接着剤で仮止めして動かしながら位置を調整。アロンアルファを垂らして固着、その後エポキシ系を盛ってガッチリ固める、という手順が載ってました。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0807-0830-2）

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• 　「糖質制限／糖質ゼロ 普及戦略」についてのメールです。
  
  　私も、「糖質制限／ゼロを社会に広く普及させたい」と思っていますので、江部方式でも釜池方式でも、今のところ正直どちらでもいいです。最もゆるい糖質制限としてたびたび名指しされる山田方式（もっとゆるい指導をしている医師は何人もいるのに）も、多くの患者さんと臨床で向き合いながら導き出した数値なのでしょうし、きちんと結果（DMの改善）も出されているのだから、それを他人が「甘い」などと批判するのはおこがましいですね。
  
  　糖質制限を実施する人の目的はさまざまです。
  

  1. DMの改善（合併症予防含む）
  2. 非DMの人の低血糖症改善
  3. その他の病気の改善
  4. 健康増進＆将来の病気の予防
  5. 減量

   

  　……などなど。実践者が糖質制限を語るときには、「自分の目的を前提にした話」だけをするので、そこで話が食い違ってしまうのも当然といえば当然かもしれません。でも、ときに糖尿人から「こっちは命がけでやってるんだ。ダイエット目的でちゃらちゃらやってる奴と一緒にするな」という意見が出てくるのは、ちょっと残念な感じがします。
  
  　糖質制限否定派の人が何か言ってきたところで、こちらはたいていのことに反論できますから、何とも思いません。一番怖いのは、肯定派がアホなことを言ってツッコミを入れられることなので、それだけは絶対に避けたいところだと思っています。
  
  　ところで、少し前の「糖質を取ったら何日後に太るか」の件に参戦いたします。
  　私は1日2食で、朝はほとんど食べられません。そういう状況で、ランチ時に糖質祭りをした結果をご報告します。
  　食べる糖質は、ラーメン、パスタ、焼きそばなどの大盛り。ラーメンなら替え玉あり、パスタなら乾麺で180～200gといったところでしょうか。これを3日続けると、1.5～2kgぐらいは明らかに増加します（夕食はほぼ糖質なし）。
  　元の体重は59kg前後です。が、糖質祭りを3日続けると簡単に61kgになります。3日続ける人体実験を4回やりましたので、私の中ではエビデンスです（笑）。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0807-0830-3）

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【06:00】

• 　「外傷を湿潤治療している医師」，「熱傷を湿潤治療している医師」に，奈良市の山内整形外科クリニック／山内　潤先生を追加しました。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#）

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• 　本の紹介メールです。
  
  　おそらく、先生の興味関心のストライクゾーンに入るのではないかと思い、勝手に紹介させていただきます。
  　｢わたしたちの体は寄生虫を欲している。｣という本です。原題は、｢The Wild Life of Our Bodies｣です。人間を巨大生態系の一種ととらえ、過去から現代まで、他の生物種との関わりを探求しながら、Who We Are という問題を考察していきます。
  　まだ読み途中なのですが、その中で、生物学や医学における真の大発見は、各分野の専門家からは生まれない。少し離れた視点の持てる人、さまざまな生物の生存の仕組みを知り、種と種がどのように関わって進化してきたかわかる人、そういった人から生まれるというようなくだりがあって、まさに夏井先生のような人だと思いました。
  
  　また、人の唾液中のアミラーゼ濃度は個人差が大きく、16倍も異なることがあるそうです。慢性的な飢餓状態ででんぷん質に依存している人が特に高くなるそうです。少ないでんぷん質から、より効率的にエネルギーを取り出すための遺伝子レベルでの適応現象と考えるようです。もしかすると、糖質制限からドロップアウトしてしまう人は、唾液中のアミラーゼ濃度が高くなるような遺伝子をもっている?と思ってしまいました。
  　その他にも、刺激的な事実や考察満載なので、夏井先生がまだお読みでないなら、是非いかがかと思いご紹介させていただきました。
  
  　私もこの本が気になっていました。面白そうなんで早々にゲットしようと思います。
  　ちなみに，現在私が読んでいるのは『戦争と飢餓』です。これもものすごく内容の濃い大著です。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0807-0600-2）

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• 　「昆虫食」についてのメールです。
  
  　家庭用ウジ虫養殖装置だそうです。。
  　　　⇒【Farm 432 machine uses maggots to 'grow your own protein at home' 】
  
  　【製作者のKatharina Ungerさんのサイト 】
  　実際の養殖映像が見れます。
  
  　ウジ虫製造器の制作者、カタリーナ・アンガーさん、オーストリア在住です。ウィーン応用美術大学でプレゼンテーションをしてます。アンガーさん結構美人です。
  
  　なお，このサイト、【えん食べ】ではウジ虫製造器のことが、記事になってます。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0807-0600-3）

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• 　【山本太郎議員わずか９２日でスピード離婚していた】
  　さすがは山本太郎議員，選挙期間中から詐欺師モード全開です。こんなヤツに投票したのはどこのバカだ・・・と思ったら東京都民でした。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0807-0600-4）

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2013/08/06　・・・ [06:00]／ [11:30]／

【11:30】

• 　先程，60代後半の患者さんが受診されました。西東京市（練馬区の隣）でドアに指を挟んで指にケガをされ，某病院整形外科を受診し，縫合を薦められたものの，「レントゲンで骨折していないことだけわかればいいです。縫ってもらわなくていいです」と言い張って縫合を拒否し，当科を受診されました。以前，湿潤治療を受けたことがあり，縫合しなくても傷が治ることを知っていたんですね。
  　往々にして，勉強をしている素人の知識は勉強していない玄人の知識を凌駕することがある，という良い実例でした。もちろん，傷そのものも1週間で問題なく治りそうです。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0806-1130-1）

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【06:00】

• 　「プラスモイストP取り扱い薬局一覧」に，東京都練馬区の日の丸薬局，奈良市の薬師堂富雄薬局を追加しました。ちなみに後者は奈良県初の取扱店です。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0806-0600-6）

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• 　アトピー性皮膚炎についての質問も多いので，ここにまとめておきました。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0806-0600-2）

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• 　「湿潤治療をしている医師：埼玉県」，「熱傷の湿潤治療をしている医師：埼玉県」，「プラスモイスト取り扱い薬局：埼玉県」も完成しました。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0806-0600-1）

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• 　ある外科の先生からのメール。
  
  　先日、栄養サポートチームの回診中に、金属プレートの露出した深い傷（肉芽良好、感染無し）に、カデックスパウダーをこれでもかとふりかけている、おバカな形成外科医を発見したので、形成外科部長にカデックスパウダーの使用をやめて、湿潤治療にしろと言ったら、結果は...喧嘩になりました（笑）。師匠の気持ち、痛いほど判りました。
  　おバカ医者のおバカ治療を見た時，見て見ぬふりをするか，笑って見過ごすか，患者のために医者と喧嘩をするかは，その人の生き方そのものです。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0806-0600-3）

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• 　「糖質制限で持久力アップ」の続報です。
  
  　糖質制限生活で、海抜２メートルから３０メートルまでの上り坂を自転車で上りきれるようになったと先日書いた者です。
  　もう一度チャレンジしようと思い、今日の仕事帰りに、今度は別の山道から自転車で上りました。（こっちの道は少し遠回り。車も通るので、ヘビの轢死体などと会います。合掌）
  　やっぱり、スルッと上れました。成長発達！と思いたいです。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0806-0600-4）

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• 　【アレルギー犬の餌に「シマウマを」、ドイツのペット肉屋が提唱】
  　市販のドッグフードやキャットフードには，かなりの量の炭水化物が含まれているんじゃなかったでしょうか。ネコ科動物の野生種，イヌ科の野生種にしても基本的に肉食ですから，炭水化物を食べさせたことがそもそもの間違いでは・・・なんて思ってしまいます。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0806-0600-7）

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• 　【脂肪がダイエットの大敵というのは大いなる誤解でむしろ健康に良い】 　こういう正しい知識が広まってほしいものです。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0806-0600-9）

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• 　【メジャーコンビニのレア店舗めぐり】
  　一番気になったのは「サークルKサンクス 晴海フロント店」ですね。なんと，店内のイートインで生ビールが飲めます。ということは，店内で唐揚げとかメンチカツとかミックスナッツを買ってそれをツマミにビールが飲めるってことです。ビール2杯飲んで唐揚げを食べても1000円以内ですから，まさにせんべろの見本かも。今度，銀座・築地方面に行ったら立ち寄ってみようかな？
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0806-0600-5）

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• 　【キモは世代をまたぐサンプリング】
  　この記事の中の「これは古いコンテンツの再利用である、ともに音楽業界が新たなオリジナルをもはや作り出せなくなったことも証左でもあります」という一節に反応してしまいました。
  　先日，あるピアニストと食事（というよりお酒がメイン）をしたんですが，その時，「20世紀に作曲されたピアノ曲で，一般の演奏レパートリーとして定着したものはどれほどあるのか？」という話題になりました。ピアノ・マニア向けの演奏会やCDではなく，普通のクラシック音楽ファン向けの演奏会やCDの曲目として定着しているか，という意味です。
  　シェーンベルク，ウェーベルン，バルトーク，プロコフィエフ，ショスタコヴィッチ，ハチャトゥリアン，メトネル，ラフマニノフ，スクリアビン，メシアン，ブーレーズ，ヴィラ＝ロボス，ヒナステラ，ブゾーニ，ヒンデミット，ソラブジ，バーバー，コープランド・・・と手当たり次第にピアノ作曲家の名を挙げ，彼らの作品が実際の演奏会でどのくらい演奏されているんだろうか・・・と。
  　そのうち暇になったら，「2012年に東京都内で開催されたピアノリサイタルの全曲目」とか，「100年前の1913年前後に作曲された全ピアノ曲のうち，2013年に実際に演奏されたものはどれか」を調べてみようかと考えているところです。
  
  　そういえば，昔，こういうエッセイを書いたこともありました。つまり，書店に並んでいる本の大半は生存している著者が書いたものなのに，楽器店に並んでいる楽譜の大半は死去した人が作曲したもの，という駄文です。これは言い換えれば，一般書籍の出版社は「著作権が切れていない本」を売って利益を上げ，（クラシック音楽の）楽譜出版社は「著作権切れの作品」を売って利益を上げている，ということです。
  　では，ポピュラー音楽の場合はどうか，絵画はどうか，彫刻はどうか，演劇はどうか，映画はどうか・・・と考えてみるのも面白いです。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0806-0600-8）

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• 　今週から来週にかけて，超忙しい日々が続きます。まず，以前書いた本の改訂版の校正締め切りが今週末，雑誌からの依頼原稿の締め切りが来週初め。今日の夜は「おやじダイエット部」の皆さんと宴会，明日の夜は某社と打ち合わせ。そして，来週は月曜から木曜まで連日多数の見学者（・・・もちろん，夜は宴会？）。その次の月曜日も多数の見学者があり，その夜は「糖質制限」関連の宴会・・・という具合です。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0806-0600-10）

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• 　【コオロギでできたエナジーバーで、今日も元気ばりばり！】
  　以前から何度も書いているように，世界の穀物生産は頭打ちになりつつあるようです。いわゆる「緑の革命」による反収の増加は見込めず，むしろ剛性肥料による土壌障害と灌漑農業による塩害が目立っています。地下水の水位も低下し，より大量のエネルギーを投与しないと得られなくなっています。耕作地もこれ以上増やせない所まで来ています。温暖化で耕作地が高緯度地域に移動するでしょうが，それは同時に，中緯度地域の農業が立ち行かなくなる可能性も秘めています。
  　そうなると真っ先に破綻するのは畜産による食肉生産です。特に多くの家畜のエサは穀物ですから，もろに人間の食糧と競合します。
  　となると，タンパク源としての昆虫が浮かび上がるわけです。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0806-0600-11）

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2013/08/03　・・・ [06:00]／ [08:30]／ [12:00]／

【12:00】

• 　「アロンアルファはがし」についてのメールです。
  
  　これは確か汗腺から汗が出てきて、アロンアルファの塊を下から浮き上がらせているからだと発売初期（私が子供のころですが）に読んだことあります。だから水ではなくお湯なんです。
  　アロンアルファが出た頃のガキどもは、一度は指くっつけたんじゃないでしょうか？　私も御多分に漏れずやりました。（笑）
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0805-1200-1）

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【08:30】

• 　さまざまなデータを「地図連動型」に変更する作業を行っていますが、この作業中に「以前のメールで教えてもらった病院の住所の市町村名が、既に別の市町村に変わっている」ことに気が付きました。もちろん、「市町村合併で町名が変わりました」と連絡してくれる先生が圧倒的に多いのですが、そうでないときは、いつまでも旧町名で掲載されていたりします。
  　それと、使用する地図（著作権フリーの白地図を利用しています）が最新のものかどうかがよくわからないのですよ。現在、埼玉県の「地図連動化」作業をしていますが、ダウンロードした白地図が市町村合併以前のものだったらしく、現在の埼玉県の地図ではなかったのです。そのため、埼玉県の公式サイトから「現在の埼玉県の市町村」をリスト化し、ネット上の「埼玉県の白地図」を複数ダウンロードし、最新の地図かどうかを判断する、という作業が必要になりましたが、これが結構面倒です。
  　まぁ、「フリー素材の白地図」を勝手に使わせてもらっているので文句は言えませんが、せめて「作成年月日」をどこかに入れて欲しかったです。
  　ちなみに新旧の埼玉県地図を並べてみると，こんなに違います。
  
  
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0805-0830-1）

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【06:00】

• 　「コールドスプレーによる凍傷」にもう1例追加しました。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0805-0600-1）

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• 　「湿潤治療をしている医師：神奈川県」，「熱傷の湿潤治療をしている医師：神奈川県」も完成しました。
  　ちなみに厚木市はクリオネに似ていますね。東京の町田市はイタリア半島っぽいし（イタリアがロングブーツ，町田はショートブーツ）。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0805-0600-2）

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• 　「アロンアルファはがし」についてのメールです。
  
  　アロンアフラ公式サイトの「解決！サポートQ&A」には次のように書かれていました。
  

  【指に接着剤がついたらどうすればいい？】
  まずはあわてず、無理に引っ張ったりはがそうとしないで下さい。皮膚を傷めます。
  40℃くらいのお湯でもむようにしてゆっくりはがして下さい。汗をかくことではがれやすくなります。
  付着した硬化物は新陳代謝により2～3日で自然に取れます。
  また、専用のはがし液「アロンアルフアはがし隊」を指につけてもむようにしてはがすこともできます。
  あらかじめ指にハンドクリームを塗っておくと、指に接着剤がつきにくくなります。
  
  【目に入ったらどうすればよい？】
  あわてず大量の水で洗眼し、医師の手当てを受けてください。目をこすったり、はがし隊の使用は目を傷めますので絶対に避けて下さい。
  
  【口に入ったらどうすれば良い？】
  量が少なければすぐ固まります。あわてずに大量の水で口をすすぎ、固まった接着剤を手で取ります。
  大量に入った場合、やけどのおそれがありますので水で冷やしてすぐ医師の手当てを受けて下さい。

   

  　お湯で揉むと取れるというのは、アロンアルファが水を含んで取れやすくなるということでしょうか。それともふやけた皮膚には貼り付いていられなくなって取れる、ということでしょうか。
  　いずれにしても、ふやけるまで時間がかかるなら面倒ですね。濡れたティッシュなどを当てて密閉しておいたらどうでしょう。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0805-0600-3）

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• 　「糖質制限普及作戦」についてのメールです。
  
  　「炭水化物を抜く」と聞くと、相手のイメージが減点思考になるように思います。
  　加点思考を促す方がいいように思います。以下、ある程度成功した複数の実話を元に会話を再構成、（　）内で相手の脳内を推測してみました。ちなみに相手はほとんど女性です。
  

  ○私「糖質制限してる」
  ▼相手「どうやるの？」
  ○私「簡単。ご飯・パン・麺類・お菓子類を控える」
  ▼相手「それ全部やめたら食べるものがないじゃない」（脳内に、真ん中にどんと主食が置かれた食卓が浮かび、そこから主食を抜くとごっそり減った感じとなる）
  ○私「その分おかずをしっかり食べたらいい」
  ▼相手「あそうか！」（ここでイメージがシフト。おかずがたくさん並んだ豪華な食卓が浮かぶ）
  ○私「たんぱく質や野菜をたくさん摂れるし」
  ▼相手「なるほど」（「タンパク質をしっかり摂るべき」「野菜をもっと食べるべき」の知識が頭をよぎる）
  ○私「だいたい日本人は炭水化物がほとんどの食事が多すぎ（「糖質を摂るべきでない」から「糖質が多すぎ」に問題をすり替えてはいる）」
  ▼相手「そうだね」（普段の食事を思い浮かべ、その炭水化物の割合がすごいことを理解）
  ○私「米や小麦はビタミンもたんぱく質もミネラルも少ない、ただのカロリーの塊やし」
  ▼相手「うん」（食物がビジュアルイメージではなく栄養素別のイメージになっていて受け入れやすくなる）
  
  「でも炭水化物も摂らないと」［という知識を持っている人が参戦］
  「要はバランスが大事だね」［“うまくまとめる”人が出てくる］
  
  ○私「最近の説では炭水化物は人間に全然必要ないんだって。私そっちを信じてるし。現に糖質制限して問題ないし体楽になったし」
  ▼相手「へえ」（「説」も「体験談」も受け入れやすい状態となっている。さらに判断を相手にゆだねることで抵抗を減らす）
  ▼相手「でもやっぱりご飯や麺は好きでやめられない」（嗜好という別方向からの攻撃）
  ○私「量減らすとか晩御飯だけ抜いてみるとか。『ご飯を最後に食べるダイエット』みたいに、最後の方で食べると量も減らせるよ」

   

  　その後はたいていダイエットなり体調なり、体への好影響に話題が流れ、反論は特に出ないです。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0805-0600-4）

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• 　シャンプー & ボディーソープ・レスについてのメールです。
  
  　僕もシャンプーしないぞ生活を快適に継続中で早くも6年目になったようですが、今日このような記事を見つけました。すでにご存じかとも思ったのですが、勝手に報告させていただきます。
  　　　　⇒【シャンプー、リンスさようなら　若者に「湯シャン」派が急増中】
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0805-0600-5）

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• 　雑誌「ニュートン」9月号の特集『ティラノサウルス』が面白いです。獣脚類のティラノサウルスは，剣竜類（ステゴサウルスなど）や竜脚形類（セイスモサウルス），角竜類（トリケラトプス）などと異なり，羽毛を備えていたことがほぼ確実視されていて，その獣脚類から分岐進化したのが現在の鳥類です。
  　そのティラノサウルスの化石から，骨細胞の痕跡や血管の痕跡，さらには赤血球の痕跡などさまざまなものを発見したメアリー・シュバイツァーの業績の紹介と，彼女の師匠に当たるジャック・ホーナーのインタビューがあるのですが，このインタビュー記事が面白いのです。
  　ホーナーさんは失読症，つまり「文字を読むことが困難」な障害を持っている人なんですね。でも，何かを見つけることは大好きで，恐竜が大好き。でも，文字が読めないから論文も教科書も読んで理解することができない。普通ならここで研究者になることを諦めるんですが，彼の発想がすごいです。本が読めないなら，読まなくていい方向に進めばいい。インタビュー記事の一部を紹介させて頂きます。
  
  　私は失読症なので文字を読むことが苦手です。最初に物事を手がけると，他人の書いたものを読まずに済むので，物事を最初に手がけることにしています。学生たちによく言うのです。何かを成し遂げるには，初めての人になれば，他人の書いた本を読まずに済むってね。読むべき本が存在しないのですから。そう思いませんか？
   
  　私は英語を読むのも話すのも超苦手ですが（失読症かと思うくらい英語論文が読めません），世界で最初の治療をしているので英語の論文を読む必要がなく（・・・読もうにも論文がないんだから読みようがない・・・というのが真相だけどね），英語が読めなくて困ったことはありません（話せなくて困ったことは多々あるけど）。ジャック・ホーナーさんのインタビューに深く同意する次第です。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0805-0600-6）

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• 　【「火柱３メートル、数人火だるま」…住民ら恐怖語る　消火訓練引火事故】
  　昨日のニュースですが，テレビでこのニュースを聞いて一番最初に思ったのは「火炎熱傷か。着衣に引火して消火までに時間がかかったとするとこれはかなり深いぞ。夏だから衣服は半袖だろうから，腹部，背部，上腕，大腿の広範3度熱傷かも・・・。湿潤治療でもかなり手こずるかも・・・」でした。火炎熱傷と熱湯の熱傷では温度がまるで違います。火炎は温度が桁外れに高いため，熱傷深度は深くなります。
  　私の予想が外れていることを祈るばかりです。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0805-0600-7）

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2013/08/03　・・・ [08:00]／ [09:00]／ [10:00]／ [15:00]／

【15:00】

• 　「爪甲剥離にアロンアルファ！」についてのメールです。
  
  アロンアルファでくっついた爪をどうするかですが、アセトンなどの剥がし液は絶対やめるようお伝えください。
  　当方，化け学屋で、有機溶剤は各種使用経験がありますが、ほんのちょっとしたキズでも激烈にいたいのがアセトンです。　消毒用エタノールの比ではありません。生傷にふれさせてはいけませんし、正常皮膚でも容易に脱脂されてかっさかさになってしまいます。ワセリンもよく溶かします。
  
  　はがし方ですが、皮膚側が自然に更新されてくるのを待つか、お湯でふやかせて表面ごとはがす　くらいしか思いつきません。
  　アロンアルファは、水によって重合を開始しますので、じゃぶじゃぶの水分ならばともかく、しっとりした程度の皮膚には、逆によくひっつきます。
  
  　患者さんは、既に力づくで剥がしてしまったとは思うのですが、次にそういったことがないように、またもし起こった場合の参考にしていただけるといいなと思っています。
  　貴重なアドバイス，ありがとうございます。現場で経験した人の意見が一番参考になります。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0803-1500-1）

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【10:00】

• 　ある先生からの症例報告メールです。
  
  　2日前右第1趾を爪甲剥離された方が来られましたが、ネイリストの指示で何と剥離部と爪甲の間にアロンアルファを注入してしまったそうです。
  　かなりの癒着を呈していたため、当方では処置出来ず，湿潤療法に理解有る形成外科医に紹介しました。
  　しかしネイリストにも困ったものです。
  
  （PS）
  　せっかく湿潤療法に理解のある形成外科医に紹介したのですが、余りに癒着が強く，担当医はこのまま爪甲を除去すると爪床をかなり痛めるので，少し保存的にやると患者さんに言ったのですが、当の患者さんが「とにかくすぐに剥がしてワセリン治療をやってくれ」の一点張りで結局他院へ行ってしまったそうです。他院でどの様に処置されたか不明です。
  　剥離した爪の下にアロンアルファですか。さすがの私もこういう症例は見たことがありません。皆様はいかがですか？
  　基本的にアロンアルファなどの接着剤は「物の表面同士の接着」で，水分があるとくっつきませんから，この患者さんの場合は，爪が剥がれて出血が治まり滲出液も出ていない状態だったため，爪甲下面と爪床上面が固着したのでしょうね。
  
  　皮膚についたアロンアルファ（瞬間接着剤）を剥がす方法として一般的に有名なのは，マニキュアを落とす除光液を使う方法です。除光液の主成分であるアセトン（有機溶剤）が瞬間接着剤の主成分（シアノアクリレート）を溶かすことを利用したものですが，爪床に使用した場合にも安全かどうか，傷のある皮膚に使えるかどうかは不明です。
  　また，アロンアルファの販売元からは「アロンはがし」という商品も販売されていて，同社では「皮膚についた場合は，無理にはがさず、ぬるま湯か、はがし液でゆっくりともみほぐす」と説明してあります。
  　外科的に剥がそうとするなら，局所麻酔をして爪床と固着していない部分の爪甲を少しずつ爪甲剪刀（ニッパー型の爪切り）で切除していくしか手はないような気がします。
  　他にいい手はあるでしょうか？
  
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0803-1000-1）

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【09:00】

• 　ついでに「プラスモイスト取り扱い薬局：神奈川県」も完成。県が東西できれいに分かれていますね。
  　この2日間，神奈川県の地図とにらめっこの作業でしたが，「川崎区と幸区をつなげると小さな恐竜みたいで可愛い」とか，「戸塚区も犬っぽくて可愛い」とか，「横須賀市と三浦市をつなげると北海道に似ている」とか，「横浜市中区も動物っぽい」とか，「鶴見区はジャミラっぽい」とか，そういうことばかり頭に浮かんでいました。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0803-0900-1）

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【08:00】

• 　最近の東京都内の「湿潤治療医師リスト」，「熱傷治療医師リスト」，「プラスモイスト取扱店リスト」の［地図連動＋50音配列］化についてのメールです。ちょっと褒められました。
  
  　夏井先生は、ウェブサイトは、テキストエディターで作成されているのですよね？
  　弊社はＨＰ作成ソフトで楽ちん作成・更新していますが、それでも、地図画像にいちいちマウスオーバーの領域ポイントを入れたり大変な作業です。
  　これら全てをテキストエディターで作成されている夏井先生には、その知識と言い、作業量と速さと言い、正に脱帽です。
  　御指摘のように，このホームページは全てテキストエディタでタグを打ち込んで作っています。多少はプログラミングの知識は必要ですし，非効率に見えますが，例えば，今回のような「リストのデータベース」の完璧なひな形ができてしまえば，あとは部分修正で他のデータベースが作れます。しかも，HTMLファイル自体はテキストファイルなので，正規表現が使えてキーボードマクロが使えるエディタさえあれば，ひな形から修正する箇所のみを抽出して一網打尽的に修正できます。
  　具体的に言えば，「東京都のプラスモイスト取り扱い薬局」のHTMLファイルが完成してしまえば，「東京都の湿潤治療医師リスト」は薬局のデータベースを医師のデータベースに差し替えるだけだし，東京都のデータができてしまえば，それを埼玉県や北海道に転用するのも基本骨格は同じなので，基本的には幾つかの操作の繰り返しになります。ものすごい手間・・・というほどではありません。時間のかかる作業ですが，基本的にお酒を飲みながらでもできる単純作業です。
  　要するに，ベースとなる「ひな形ファイル」をいかにしっかりと作るかがキモです。中途半端でいい加減な「ひな形」で妥協すると，あとあと苦労するし，データベースのメンテナンスにも手間取ります。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0803-0800-1）

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2013/08/02　・・・ [06:00]／ [10:00]／ [13:30]／ [16:00]／

【16:00】

• 　【“日本一最悪な邦題”がタイトル変更】
  　こういう「ちょっと変な映画」はだいたい私は見てますね。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0802-1600-1）

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【13:30】

• 　昼食後，雑誌「アエラ」の取材がありました。例の「カネボウ美白化粧品によるトラブル」がらみで，そもそも化粧品は安全なのか，という問題についてのコメントを・・・という取材内容でした。もしかすると，お盆明けの号にコメントが載るかもしれません。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0802-0600-1）

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【10:00】

• 　「プラスモイスト取り扱い薬局：東京都」も［地図連動型＋50音型］にしてみました。あとは「クリッカブル・マップでマウスオーバーで画像を替えるスクリプト」を加えたら完成かな？　ちょっと面倒だけどね。

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【06:00】

• 　アメリカ製モンスター・パニック映画の教科書を見ているようなひねりも工夫もない凡作，《タイム・パニック》をレビュー。

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• 　「湿潤治療をしている医師リスト：東京都」，「熱傷の湿潤治療をしている医師リスト：東京都」をさらにバージョンアップしてみました。昨日のメールでご要望のあった「50音順表示」に対応したものですが，文字列リンクでなく画像リンクにせざるを得ず，メンテナンスは面倒になってしまいました。メンテナンスを考えたら，「地図連動リスト」と「50音配列リスト」は別立てにするほうが楽だということを学習しました。
  　使い勝手も含め，もうちょっと工夫してみようかなと思っています。
  【この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0802-0600-1】

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• 　「糖質制限と持久力アップ」というメールです。
  
  　地味に糖質制限生活が７か月を過ぎました。
  　私は普段、海抜３０メートルの高台から、海抜２メートルの職場まで、約４㎞を徒歩で通勤しています。途中、約１㎞のたらたらと長い山道を通ります。（文字通りの山道で、ハクビシン、いたち、ヘビさんと時々接近遭遇です、余談）
  　たま～に、自転車で行きます。その山道、行きはブレーキを掛けながらすべり台を転がり落ちるように行きます。（風切って、これが、楽しい）帰りは途中で息が切れて、自転車を降りて引いて行きます。
  
  　今まではそうだったのですが、昨日たまたま、３か月ぶりくらいの自転車通勤での帰り道の上り坂、するするっと上がり切れてしまいました。最高気温３５度の中を。
  　上り坂での自転車運転が、苦しくない訳じゃないんです。苦しいのだけど、その苦しさならいつまでも耐えられるなと思える苦しさなんです。上りきって平道になったから終わったけど、この倍距離があっても上れる感じなんです。それから、上りきったら、あっという間にゼーゼーハーハーがなくなり、とても楽でした。不思議体験。
  
  　わたしは今まで、上り坂を上がりきれないのは、自分の下肢の筋力と心肺機能が足りないせいだと思っていました。でも、今回のこの経験で、栄養の摂り方を変えたことで身体の中のエネルギーの使い方が変わって、持久力にプラスになったのかなあ？と感じました。私にはマラソンの趣味はないので、比較のしようもないのですが、もしかしたら今ならマラソンでいい成績（←自分にとって）が取れるのかも。
  
  　学生さんで、マラソン大会が苦手、持久力なくていやだ。。と思っている人がいたら、今から糖質制限したら、来冬のマラソン大会ではラクに悪くない結果を出せるかもしれません。
  　何だかそんな気がしました。
  【この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0802-0600-2】

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• 　「認知症患者の甘いもの好き」についてのメールです。
  
  　認知症の一つに前頭側頭葉変性症（FTLD)というものがありまして、その中に「ピック病」という問題行動が目立つ病態があります。診断するときの質問項目に
  

  「最近、甘いものが好きになっていませんか？」

   

  　というものがあります。これがまたけっこう該当するのです。
  　また認知症で食事が思うようにとれない方でも「甘いもの」は食べられるという傾向が見られます糖質タップリの「エンシュアリキッド」などは摂取できたりするという、ちょっと不思議な傾向が見られます
  　糖質と認知症の関連も今後の検討課題となるかもしれませんね
  【この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0802-0600-3】

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• 　漫画家の大和田秀樹先生についてのメールです。
  
  　少し古い話になりますが、昨年12月の記事で紹介頂いた『風評破壊天使ラブキュリ』の作者である大和田秀樹さんのインタビューが電気新聞に載っていたのでお送りします。
  　　　　　　⇒【インタビュー記事】
  　現在はエネルギーをテーマとした作品を構想中とのことで、楽しみです。
  【この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0802-0600-6】

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2013/08/01　・・・ [06:00]／ [09:00]／ [11:00]／

【11:00】

• 　「糖質制限経口補水液」についてのメールです。
  
  　先月，
  

  > 「体調が悪い時に低血糖になるのは絶対に避けたいので，
  > 糖質制限に見合う自家製ORSのレシピは作成可能でしょうか」

   

  　との投稿がありました。
  　実は、インスリン注射している糖尿病患者から同趣旨の質問をされたことがあります。
  

  「炎天下でゴルフをすると、熱痙攣を起こして脚がつってしまうのでゴルフ中はスポーツドリンクを飲んでいた。脚がつらなくなったのはいいが、血糖コントロールが悪くなってしまう。血糖を上げない熱中症対策の飲み物はないか？」

   

  　で、色々考えましたが、結局「冷えた味噌汁」を飲んでもらうことにしました。例えば、このサイトに載っている「即席生みそ汁」を使うと1パックを200mlで割った場合、0.7-0.8％程度の塩分濃度になります。いわゆる経口補水液の濃度と比較して塩分濃度が高めの点が気になるので，もう少し薄めていただくか、一緒にお茶を飲んでもらうようにします。
  
  　炭水化物については、ポカリスエットが200ml当たり12g程度なのに対し，この味噌汁だと4.1gですから、かなり抑えられます。
  　実際、「味噌汁＋お茶」の組み合わせで、患者の足のつりは抑えられ，血糖も上がらなくなったとのことでした。
  【この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0801-1100-1】

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【09:00】

• 　「エアウォールの思いがけない欠点」についてのメールです。
  
  　今日，エアウォールが通気性がありすぎ，アルギン酸塩被覆材が乾燥して困るとの投稿がありました．私も同様な経験があります．エアウォールは7ミクロンです．他の透明フィルムは20ミクロン程度です．
  　だから，エアウォールを二重または三重にすれば良いと気づきました．これなら，面倒が無いです．エアウォールUVも紫外線が特に強いところに行くときは患者さんに2重にしてもらっています．UVカット効果は2倍？になると思ってです．
  　お見事！　頭いいなぁ！
  【この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0801-0900-1】

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【06:00】

• 　「コールドスプレーによる凍傷」に1例追加しました。

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• 　勢いに任せて（？）「湿潤治療をしている医師リスト：東京都」，「熱傷の湿潤治療をしている医師リスト：東京都」も地図化しました。
  　おかげで，ナンチャッテ東京都民の私も23区と23区外の市町村の位置関係がだいたい頭に浮かぶようになりました。

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• 　「プラスモイスト取り扱い薬局の地図連動化」についてのメールです。
  
  　都内のプラスモイスト取扱店地図、いいですね。地図連動には読み手の土地勘が前提になりますが、プラスモイスト取扱店は居住地や勤務地近辺で探すことが多いと思うので、格好の事例だと思います。
  
  　逆に、土地勘がない人には地図連動はハードルになります。JRの切符売場には路線図に加えて五十音順運賃表がありますが、これは「土地勘のない利用者に路線図は分からない」との意見に応えて設けられたそうです。
  
  　その点を考えれば、地図右のフレーム内を区名・市名の五十音順に並べておくのはいかがでしょうか？例えば地方から東京の某区に長期出張する人が予め滞在中のプラスモイストの調達先を探しておく…のはレアケースでしょうが、そうでなくても居住区の位置がわからない可能性はあると思います。実際、私は東京在住経験がありますが、当時の居住区を地図上で見つけられませんでした(苦笑)。
  
  　インターフェースは性質の違うものを複数設けるのが親切設計です。その点、最近のタブレットPCはスクリーンキーボード以外に手書き入力や音声認識も備えており、意外と年配の利用者が多いのもうなずけます。
  　データベースのデータ表示方式（＝目指すデータにいかにたどり着くか）は古くて新しい問題です。今回の「データの地図連動化」は実際の外来患者さんの声に答えたものです。
  　私の外来はいろいろな地域から患者さんが受診され，「以後は近くの先生に診てもらいましょう」となることが少なくないですが，この時，「〇〇県の▲市の近くで湿潤治療をしている先生はどこに？」という場合が圧倒手的に多いのです。こういう時に「50音順配列」は役に立たないんですね。同様に，「プラスモイストを売っている薬局はどこ？」と薬局を探すのは「自宅でヤケドをして今すぐ手に入れたい。ネットだと到着は明日」という人だと思います。この場合は「自宅から買いにいける薬局はどこ？」と探すわけで，やはり「地図連動データ表示」のほうが便利で50音表示は不便です。
  　以上のようなことから，ユーザーの現実的な使用場面を想定して「地図連動表示」に踏み切ったわけです。皆様，いかがでしょうか。
  　ただ，地図の左下のスペースに「50音表示リスト」を掲載するというアイデア自体は悪くないので，設置を考えてみます。
  【この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/title_new.htm#0801-0600-6】

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• 　下記の記事のように，末尾に記事ごとのアドレスを明記することにしました。記事内容を引用する際などにご利用ください。

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• 　「糖質制限したらピアノが上手くなった」という獣医師の先生からの報告です。
  
  　糖質制限とワセリンのコラボで、趣味のピアノが楽しくなりました！
  　糖質制限で、持病の偏頭痛の改善は勿論、指の回りが格段に良くなる（あくまで過去の自分と比べ）という思わぬ効果がありました。ケトン体利用流石です。さらに練習前にワセリンで指先をマッサージすると温まって効果倍増です（指紋は後で拭けばよいです）。ハノンの練習不足とかじゃなくて、単純に筋力の問題だったんだと気付きました。
  　夏井先生のサイトに出会えたのも、最初はピアノ曲の何かを検索していてだった気がします。そして今では感謝する事がいっぱいです。あと半年もすると夢の１オクターブが届くようになるかも知れません。
  　本の発売楽しみにしております！
  【この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0801-0600-3】

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• 　先月から「エアウォール」の話題が続きます。今回は「エアウォールの思いがけない問題点」について。
  
  　エアウォールは試供品を使った後輩医師が「これ、すっごく薄くて良いですよ」と勧めてくれたのがきっかけで、昨年のクリニック開業時から導入しています。本当に薄くてしなやかで蒸れにくく、かつ剥がれにくいので、私も非常に重宝しています。
  
  　ただ、一つだけ難点があります。
  　5、6年前から、スライサーによる指尖部損傷や、ほくろのくりぬき手術後など、出血を伴う新鮮な皮膚欠損創の処置には、アルギン酸を当ててフィルムで保護する方法を採っていますが、エアウォール以前に使っていたフィルムでは、翌日の処置時にフィルムを除去すると、血液や浸出液を吸収したアルギン酸も一緒にスルッと難なく取れてきました。
  　ところが、エアウォールで覆った場合、翌日にはアルギン酸がカピカピに乾燥し、傷に固着していることが非常に多いのです。アルギン酸をあらかじめ生理食塩水で湿らせてみても、やはりしっかり乾燥します。
  　アルギン酸の上にワセリンを塗ってからエアウォールで覆う方法も試してみましたが、軟膏のせいで滑って使いにくい…。
  　仕方がないので、最近は固着したアルギン酸は無理にはがさず、そのままハイドロコロイドで覆ってふやけるのを待つようにしています。だいたい翌日の交換時には問題なく取れます。
  　エアウォールに限らず，創面にアルギン酸塩被覆材が固着することがありますが，この場合はこのメールにあるように「無理に剥がさず，通気性のないもの（例：ハイドロコロイド被覆材，ラップ，通気性のないフィルム）で覆い，翌日，自然に剥がれるのを待つ」のが正解です。
  　それにしても，アルギン酸が乾燥してしまうというのですから，エアウォールの通気性という売り文句に嘘がないことを証明しているんでしょうね。
  【この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-08.htm#0801-0600-5】

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