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2007/02/28
- 「外傷を湿潤治療している医師」に,宮城県気仙沼市の木島医院 木島穣二先生にも加わっていただきました。ありがとうございます。
- 3月24日の城南聖医会での講演ですが,会場はストリングスホテル東京 26F「ザ・コロッサス」(東京都港区港南)に決まりました。なお,外部の方の参加は残念ながら受け付けていないそうです。
- 7月21日の福岡保険医協会での講演ですが,問い合わせ先情報を追加しました。
- 講演に使用しているスライドですが,さらにちょっぴり手を加えました。現在,「2月27日バージョン」が最新となっております。以前,ダウンロードしていただいた方は同じアドレスから入手できますので,ご自由にどうぞ。
また,見てみたいという方がおりましたら,メールでご連絡下さい。
- この二日間,見学に見えられた形成外科の先生方とずっと一緒だったのですが,そこで気がついたのは,形成外科医が無意識のうちに教え込まれている常識というのがあって,それになかなか気がつかないことです。例えば次のような「ものの考え方」です。
- 速く治すことが患者にとって最大の幸福である。
- 手術で治すことが最善の治療である。
- 保存的治療とは手術できない場合に選択する消極的方法であり,ベストの結果をもたらさないものである。
- 手術で治すことが形成外科の治療の目的である。
- 形成外科医が見てきれいに治っているのだから,患者は満足している。
- 縫合するよりきれいに傷が治ることはありえない。
最初にあげた「速く治すことが患者にとって最大の幸福」というのは形成外科医にとって当たり前すぎる考えで,指摘されるまでそう思っていたことに気がつかないんじゃないかと思うが,どうだろうか。
ちょっとした皮膚欠損があって肉芽が上がっていれば,植皮をしてあげて速く治してあげたくなるし,傷の治りが悪い手術創があれば,さっさとデブリードマンして再縫合したくなるし,移植皮膚のつきが悪い熱傷患者がいれば,もう一度植皮をしてあげて速く治してあげたくなる。
果たして本当に,患者さんは植皮術を望んでいるのか,速く治すための手術を望んでいるのか,形成外科が見た「きれいに治った」状態は患者さんにとっても「きれい」なのか,そのあたりを根本から見直す必要がないのかな,と思っています。
2007/02/27
- 「外傷を湿潤治療している医師」に,東京都国分寺市のたけむら整形外科 武村 康先生にもご参加いただきました。ありがとうございます。
- 昨日から見学に見えられている先生方に実際の治療の様子を説明しながら,合間を縫って,未発表の治療症例写真をお見せしていますが,次のような症例にはかなり驚かれたようです。
- 大腿外側半分近い筋膜上の皮膚軟部組織壊死で,3ヶ月以上かけて保存的治療で創閉鎖が得られたが,スポーツができる程度の瘢痕拘縮しかない症例。
- 前額部の眉毛部から有毛部に至る全層皮膚壊死の熱傷で,3ヶ月かけて保存的に上皮化させたが,ほとんど傷が目立たず,瘢痕拘縮もごく軽度の症例。
- 交通事故による大腿部切断で,術後皮膚軟部組織壊死が起こり大腿骨断端,つまり骨髄が露出し,壊死組織がドロドロしている状態で「穴あきポリ袋+紙オムツ」で被覆したのに,骨髄炎が起こらず,それどころか,2センチほど飛び出していた骨断端が肉芽で自然に覆われて創閉鎖した症例。
骨髄がドロドロした壊死組織の中に包まれた状態なのに骨髄炎が起きないのはなぜなのか,前額部という余裕がない部位の完全な皮膚軟部組織壊死なのに瘢痕拘縮が起きずに上皮化が得られるのはなぜなんでしょうか。誰か,この謎を解明してください。そして,このような症例を知らずに「骨髄炎とはなにか」を論じたり,「瘢痕拘縮とはなにか」を定義しても意味がないような気がします。
2007/02/26
- 6月22日(金)に静岡県の磐田・磐周合同講演会で講演することが決まりました。
- 7月21日(土)に福岡県保険医協会で講演することが決まりました。
- 本日から明日まで,津山中央病院の奥山先生が見学にいらっしゃる予定です。
- ぽっちゃりくちびるの筆頭格といえばアンジェリーナ・ジョリーですが,彼女主演のサスペンス映画,《テイキング・ライブズ》を紹介。秀作です。
- 最近の安倍総理大臣を見ていると,「新入生なのに生徒会の会長を押しつけられたが,先輩たちは言うことを聞かずパシリをさせられている」ように見えてきて,何だか可哀想になってきた。そんなもんだから,後見人の叔父さん(自民党幹事長様)が「三年生たちは生徒会長の前ではきちんと挨拶するように」と小言を言っちゃうんだ。おまけにおじいちゃん(森元総理)には「この子は良い子なんですよ」とお子ちゃま扱いされちゃうし・・・。
「歴代で最も若い総理大臣」というのが安部総理の売り文句なのに,実際には
- 若くて頼りない。
- 若いから他の閣僚や自民党首脳がなめてかかっている。
- 若いのにジジむさい。
- 若いのにやっていることが保守的。
と,全て否定的な評価の原因になっているところが気の毒です。
- 先週木曜日昼から日曜日夜までの総移動距離は1800km弱でした。
2007/02/24
- 一昨日(2月22日)は第4回神奈川外科感染症研究会で講演でした。通常の同会の参加人数をはるかに越える80人近い方が参加され,研究会終了後の懇親会では食事をする間もないほど質問攻めにあい,とても面白かったです。
その後,有志の先生がた7人ほどと居酒屋に移動して二次会に突入。この治療を始めた頃のエピソード,相澤病院の救急医療,CDCは嘘っぱちじゃないか・・・なんて話をしたような記憶がありますが,どうも定かではありません。でも,とても気持ちいい二次会だったな,ということだけは覚えています。とても面白かったです。
- 数学ネタをあつかった映画,《プルーフ・オブ・マイ・ライフ》について。素材は面白いのに脚本が悪いため,結局,ヒステリックな怒鳴りあいしか記憶に残っていない,という中途半端な作品になってしまったようです。
2007/02/22
- なぜか,音楽について書きたくなり,発作的にカゼッラの『パバーヌ』という曲の解説を書きました。この曲を弾いてみたい,聞いてみたいという方はメールでご連絡下さい。
現在,一般向けの2冊目の書籍の執筆に取り掛かっていますが,医学ネタ,科学ネタの文章ばかり書いていたために文章の堅さが取れず,これから書く書籍の性格に合わないんですね。そこで,音楽のことを書いて脳味噌のリハビリをしようと・・・。
自分としても,このような音楽評論,楽曲分析をするのは,科学的分析的文章を書くのとはまた違った楽しさがあり,好きです。
- 今日は昼まで外来診療を行い,それから神奈川県に移動して神奈川外科感染症研究会で講演の予定です。講演時間が1時間ということなので,スライドファイルをちょっと手直ししました。今日はそのまま横浜に宿泊し,明日の朝,横浜⇒東京⇒長野と新幹線で移動して昼に松本に到着し,午後はまた外来診療となる予定です。
- 皆様ご存知,少年マガジン連載中の人気漫画,【ゴッドハンド輝】で3週連続で形成外科が取り上げられます。研修医の先生たちにも参考になる内容になっておりますので,是非,お読み下さい。
- 臨床医学は結局,臨床症例を分析して普遍的な法則性を導き足していく科学だといえる。しかし,対象となる人体があまりに複雑なため,「ま,取りあえずこんなもんかな」程度の法則をまず決め,それを洗練化していく作業が欠かせない。
この「臨床例の検討と分析」で重要になるのは,普遍例(と思われるもの)と特殊例(に見えるもの)をどう考えるかだと思う。私は一応,次のように考えることにしている。
- 特殊例(例:標準治療をしても効果がない例)を見逃さない。
- しかし,特殊例を見て安易に拡大解釈しない。特殊例を安易に一般化しない。
- しかし,少数の特殊例の背後に隠れている「別の法則」がないかどうかについては常に考える。
- 「特殊を普遍化する」作業とは新たな法則の発見であり,既存の法則の拡張ではない。
- 普遍的法則に間違いがないかどうかを常に考える。普遍的法則といえどもパラダイムに過ぎないのだから,それが絶対に正しいわけがない。
2007/02/21
- 「外傷を湿潤治療している医師」に,石川県白山市のべんクリニック(泌尿器科・内科・外科) 卞 在和(べん ありかず)先生にもご参加いただきました。ありがとうございます。
- 「患者さんを不安にさせるためにムンテラしているのか」を追加。ありとあらゆる合併症について説明するのが現在の医療現場での常識です。実際,先日当科を受診した熱傷患者さん(実はたいした熱傷ではなかった)は,それまで治療を受けていた県外の総合病院の熱傷センターで,「3度熱傷になって敗血症になることもある。死亡することもある。3度熱傷では植皮が必要になる。術後傷がひきつって手が動かなくなることがある。自然に治した場合は30年後に癌が発生する」と,ありとあらゆる合併症が説明されていました。当然,患者さんとその家族は絶望のどん底で,食事も取れないほど不安がっていました。
その病院の主治医の説明で欠けている言葉は「この火傷は治るよ」という一言ではないでしょうか。
医者の保身のために説明していることが患者さんを不安に陥れているような気がします。
- ある方から「ほぼ日刊イトイ新聞」に「微生物くん」という連載があることを教えていただきました。この方面に関心がある方には必読でしょう。
- 時間が全然足りません。時間が売られているなら買いたいです。もう少し,睡眠時間を減らせるかなぁ。朝4時に起きるとか・・・。
2007/02/20
2007/02/19
- 2月16日(金)は神戸の国際会議場で開催されたフットケア学会の特別講演の座長をしてきました。今回は岡山大学の三井先生の「マゴット治療」つまり,ハエ幼虫(ウジ)を使った壊死組織除去治療の発表の司会役に徹し,一番最後に三井先生から逆に質問をいただきましたので,それに答える程度にしました。
終了後,会場にいらっしゃった「たけ先生」や「Y2先生」(・・・いずれも掲示板でのハンドルネームですね)と,「今日はおとなしかったですね」なんて会話をしておりました。ま,一応,大人ですし・・・。こちらの話題は掲示板の方で討論しようかと。
- ちなみに,金曜日の朝に松本駅を出発してから日曜日に夜に駅に到着するまでの総移動距離は1,950キロでした。
- 先日,日本褥瘡学会が正しい,というパラダイムを書きましたが,実は日本褥瘡学会ガイドラインの一番根底にある思想があることに気がつきました。「皆でアメリカの教えに従いましょう,そうすれば褥瘡が治ります。なぜならアメリカの褥瘡治療のみが正しいからです」という考え方です。
というわけで,ちょっと加筆しました。
- 本日から2日間,佐世保共済病院の木村先生,寺本先生が見学にいらっしゃる予定です。
- そう言えば,8GBのUSBメモリがついに1万円を切っちゃいましたよ。私がいつも使っているA-DATAのUSBメモリ(8GB)が16,800円でそれでもかなり安いのですが,なんと,その2/3まで下がっちゃいました。さすがにデータの書き込みはちょっと遅いようですが,治療症例の経過写真を全て入れて持ち歩くには書き込みの遅さはネックになりませんので,この容量は魅力です。もちろん,速攻でゲットしました。
ってことは,「本体には内蔵メモリを持たず,USBメモリを差し込むタイプのMP3プレーヤー」を作れば,使い捨てライターサイズで8MBのプレーヤーが可能になりませんか? どこか作ってくれないかなぁ。
2007/02/17
- 主人公の女優さんのお化粧がなぜ5日間で全く崩れていないのか,それが最大の謎である映画,《THE THING》について。それしか見るべきものがなかったりして・・・。
2007/02/16
- 今日(16日)は朝7時に松本を出発して神戸に向かい,フットケア学会の特別講演の座長をします。これまでは「特別講演の演者」役ばかりしていたため,座長という役は久しぶりです。取りあえず神戸に向かう新幹線の車中で,治療に使われる種類のウジの消化様式などについて,泥縄式に勉強する予定です。
ちなみに,座長役終了後は松本にとんぼ返りで,松本駅到着は20:00の予定です。
2007/02/15
- 3月17日の東北大学整形外科談論会(仙台)での講演の詳細を追加しました。
- 4月25日の白石カンファレンス(佐賀)での講演の問い合わせ先情報を追加しました。
- 一般向けの健康雑誌「わかさ」第4号の読者からの質問コーナーに,「手荒れ・あかぎれを治すいい方法は?」が掲載されました。
- ちょっと前,CDCガイドラインに基づく院内感染対策として熱心にサーベイランスをしている某病院の方からメールをいただきました。毎月サーベイランスをしているものの,院内感染の発生数は変化していない(=減少していない)ということです。
ということは,サーベイランスしようとしまいと発生数は変わらないってことです。つまり,随分無駄なことに時間を費やしているわけで,無駄なことに貴重な時間と労力をかけるように命令されているスタッフの方々は,つくづく気の毒だと思います。
なぜ院内感染の発生数が変化しない(=減少しない)かといえば,どう考えてもCDCの対策に科学的根拠がないからです。机上の空論に屋上屋を重ねたような感染対策を提案しているからです。患者に禁煙させたくらいで術後創感染が減る,なんて,医療現場側から見れば単なる御伽噺です。
「こんなにCDCの言うとおりにして,毎月サーベイランスをしているのに院内感染がそれ以上減らないのはなぜか?」という疑問があったら,皆さんならどう考えるでしょうか。普通なら,「もしかしてCDCガイドラインがおかしいんじゃない?」と考えませんか? それが常識というものです。レシピどおりに料理を作ったのにまずくて喰えなかったら,レシピがインチキじゃないかと疑うはずです。
ところが,「CDCは神の声」というお医者様一派がいて,この人たちは「CDCガイドラインは神からの御宣託だ」と考えているようです。だから,「院内感染が減らないのは,CDCのご御宣託をまだ完全に実践できていないからだ。私たちの理解と努力が足りないからだ。もう一度,CDCガイドラインを隅から隅まで読み返そう」って考えちゃうんですよ。
「CDCは神の声。神の声だから間違っているわけがない」って宣言した手前,いまさらそれは前言撤回できないわけで,まさに袋小路に入り込んでしまったのです。
恐らく,この先生方は,神様(=CDC)が新しい御宣託(=2007年版ガイドライン)を下してくれるまで,それまでの御宣託を毎日読んでは「神よ,私たちの至らない点をお教え下さい」と祈り続けるのでしょう。
2007/02/14
2007/02/13
- 2月11日(日)は長野県の小諸北佐久医師会で講演でした。通常の同会の講演会の参加者をはるかに越える150人近い医師,看護師の方が参加され,質疑応答も活発でした。その後,同院一階の食堂に移動して20人くらいの方と懇親会。さらにいろいろな質問をいただきました。
そしてさらに,近くにお寿司屋さんに移動して二次会に突入。ここでもさらに多彩な(雑多でまとまりがない,とも言う)な話をさせていただきました。
ちなみに会場となった小諸厚生総合病院の先生によると,「消毒なし,湿潤環境の維持による傷の治療」はかなり広まっているそうです。同院では,消毒にしがみついている医者は次第に減っているそうです。
- 「パラダイムから見た医療」シリーズ第7弾,日本褥瘡学会が正しい,というパラダイム。いつもながら,日本褥瘡学会に喧嘩を売るのは楽しいなぁ。
- 「外傷を湿潤治療している医師」に,東京都新宿区の神楽坂医院 安部 通先生にも加わっていただきました。ありがとうございます。
- 今日,明日と沖縄の豊見城中央病院の小島先生,岩本先生が見学に見えられています。
- 全国各地の医師会で講演を頼まれていますが,講演後の懇親会では決まって「なぜ松本市医師会で講演をしないのですか? とても不思議です」という質問が必ず出ます。全国的に不思議に思われているようです。その時は一応,「松本市医師会では講演の予定が詰まっているようですから・・・」と答えるようにしています。一応,大人ですから・・・。
2007/02/10
2007/02/09
2007/02/08
- 4月25日に佐賀県での白石カンファレンスで講演することが決まりました。佐賀県での講演は3年半ぶりとなります。
- 結構評判がよかった映画,《バッド・サンタ》を見ました。ストーリー的には悪くないんだけど・・・。
- そのうちまとめてみようと思っている文章が,「熱傷を湿潤治療すると発熱するのは,<自動車ができてから交通事故が起こった,自動車がなかった時代には交通事故がなかった>のと同じ」です。内視鏡検査中の消化管穿孔は内視鏡がない時代には起こらなかったし,ペニシリンショックはペニシリンがない時代には発生しませんでした。それと同じです。
2007/02/07
- 『歴史とはなにか』(岡田英弘,文春新書)を追加。タイトルは地味ですが内容は過激で,目からウロコが落ちる面白さです。これは読んだほうがいいです。
- 「外傷を湿潤治療している医師」に,福島県二本松市の社会保険二本松病院 外科 畠山優一先生にもご参加いただきました。ありがとうございます。
- 今週月曜日は東京都の榊原記念病院(心臓部外科手術で有名な病院です)で講演でした。同院では1ヶ月に3~4回ほど講演を開いているそうですが,はじまって以来の人数とのことで,会場は満員状態で補助椅子も多数出ていました。講演後の質疑応答も活発で,特に「開心術後の縦隔炎の治療,予防」についていろいろ話させていただきました。一番最後の院長先生(でしたでしょうか?)の,「これまでいろいろな予防策を行ってきて,一応減ってきたがそれ以上どうしても減らなかった。やはり,今回の講演のような方向で根本から見直す作業が必要なんでしょう」というお話が,全てを物語っていました。
その後,吉祥寺の中華料理店に場所を移して,6人ほどの先生方と懇親会。ここではさらにさらに詳しく話させていただきました。遅くまでお付き合いいただき,ありがとうございました。
ちなみに,月曜日の早朝に自宅を出てから火曜日の昼に松本に着くまでの総移動距離は1026キロ,乗り物に乗っていた時間の合計は約11時間でした。JRに貢献しまくっています。
2007/02/05
- 「外傷を湿潤治療している医師」に,石川県小松市の森田病院 外科 中村寿彦先生にもご参加いただきました。ありがとうございます。
- 「パラダイムから見た医療」シリーズ第6弾,「人体はブラックボックス」を追加。なぜ科学的事実でなく,パラダイムがまかり通るのかの本質を考えてみました。
ちなみに,今後書こうと思っている「医学のパラダイム・ネタ」としては次のものを考えています。
- 熱傷治療の常識というパラダイム。
- 熱傷ベッドは本当に熱傷治療に役立っているのか?
- 日本褥創学会の提唱する治療法はパラダイムに過ぎない。
- 褥創治療には栄養管理,というパラダイム。
- CDCは正しいというパラダイム。
- ガイドライン治療とEBMの関係をパラダイムという視点で読み直してみると・・・。
- EBMにパラダイムシフトを起こせるのか。
- 術後創感染(SSI)対策というパラダイム。
- アトピー業界とアトピー治療。
そう言えば,ちょっと前に著作権について書きましたが,これも「現在の著作権法は単なるパラダイムだ」と考えるとスッキリします。現在の著作権法がゴチャゴチャとしてわかりにくい様は,天動説末期のゴチャゴチャ状態に極めて似ています。ゴチャゴチャとして判りにくくなる根本的原因は,そもそも間違っている考え(パラダイム)をあくまで正しいと言い張っているためです。間違ったことを正しいといおうとすると,どんどん説明事項,付帯事項が増えてしまうため,簡単には理解できない理論体系に陥ります。
元々の天動説は極めてシンプルな理論体系でしたが,観測結果が積み重なるにつれてどんどん複雑怪奇になっていきました。もちろんそれは,「地球が真ん中にあって,その周りを太陽や月やその他の星が回っている」という根本原理を守ろうとした結果だったのです。
それに比較すると,地動説は最初は理解しにくいけれど,理論体系は極めてシンプルなんですね。数学も物理もシンプルな理論体系の方が正しいのです。
- 週末,いつものように自宅(松本から数百キロ離れています)に戻り,日曜日の昼過ぎにいつものように新幹線に乗ったわけです。そうしたら,待てど暮らせど新幹線が出発しない。そして「○○駅周囲で強風のためただいま運転見合わせています」とのアナウンスが! 何でも風速30メートルを超えると運転を中止し,30分くらい様子を見るんだとか。
その後,30分後にアナウンスがあったものの,またもや「風速30メートルを超えているため,さらに30分停車します,という内容でした。結局,4時間,動かない新幹線に乗って待っていましたが,まだ運転の見通しがついていないと言うことで,また自宅に逆戻り。仮にその時点で運転が開始になったとしても,かなり遅れるでしょうし,それで到着したとしても,さらに2回乗り換えなければ松本に行き着けないことを考えると,その時点でタイムリミットと判断したからです。
で,月曜日の午前中は休診する旨を病院に連絡し,月曜日の早朝に自宅を出発して松本に向かい,講演の準備をして八王子に向かうことにしました。
2007/02/03
- 「講演用スライドファイル,50MB」と書いたところ,圧縮する方法を教えていただきました。札幌医科大学の川田先生,ありがとうございました。おかげさまで無事に10MBに圧縮できました。こちらのファイルも同じアドレスからダウンロードできます。
2007/02/02
- 「腹部手術後の創離開(創感染)の治療例」に8例目を追加。こういう状態の縫合創感染でも心配いりません。簡単に治ります。
- 1993年に実際に起きたソマリアでのアメリカ軍ヘリ撃墜事件と,その後の凄惨な市街戦を描いた傑作,《ブラックホークダウン》について。目を背けたくなるような凄惨な戦闘シーンが連続しますが,まさしくこれこそが本当の戦場なのでしょう。
- 私はこれまで,「講演に使用しているファイルを提供するのでご連絡下さい」と書いてきました。そこで,かなりの数のメールをいただくのですが,驚いたことに,自分の名前も所属も書かずに,ただ一行「講演ファイルを送ってください」とだけあるメールが多いのです。全体の1/3くらいがそうです。自分の名前を書くのがそんなに面倒なのでしょうか? 自分の名前を明かすのがそんなに嫌なのでしょうか?
道を尋ねるなら,まず「恐れ入りますが」って話しかけるでしょう? いきなり「道を教えろ」なんて言わないでしょう? それと同じだと思うのですが,そういう私の感覚の方が間違っているのでしょうか。
私は,インターネットサイトを開設して情報発信をするようになって10年以上になりますが,昔はこんなことはなかったような気がします。見ず知らずの相手にメールを出す場合は,まず,自分の本名と所属を明かし,それから要件を告げていました。社会人としての常識が通用していました。
それが,この数年で,かなり崩れてきたような気がします。
2007/02/01
- 「外傷を湿潤治療している医師」に,石川県金沢市のなるわクリニック 米澤太聞先生,兵庫県尼崎市の西島外科医院 西島博之先生にも加わっていただきました。ありがとうございます。
- 4月7日(土)に札幌市耳鼻咽喉科医会で講演することが決まりました。
- 先日ちょっと取り上げた本ですが,今度は本格的に評論しました。『自炊力革命 -オヤジたちは家庭内自立をめざす-』(パッククッキング倶楽部メンズ部会編著,BABジャパン)です。電気ポットとポリ袋だけで,本格的なサトイモの煮っ転がしやら小松菜の煮浸しを作っちゃおうぜ,というパワフルな本です。
4月から自炊生活を始めようと思っている人,これまで外食ばかりだったけど自炊もしてみようかと思っているんだけど料理経験ゼロの人,何か新しいことをやって人を驚かせようと思っている人にはオススメの本です。
- 講演で使用するスライドですが,またまた手を加え,。1月30日バージョンとなりました。52MBという巨大ファイルですが,既にダウンロードしたことがある方は同じアドレスからダウンロードできますのでご自由にご使用下さい。新たにご覧になりたいという方がいらっしゃいましたら,本名,所属を明記してメールでご連絡下さい。