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2006/12/31
- 来年3月3日(土)に岡山県医師会で講演することが決まりました。
- 「外傷を湿潤治療している医師」に鹿児島市の健翔会 新町病院 松枝秀樹先生も加わっていただきました。ありがとうございます。
- 今年も早いものでして,残りあと15時間を残すのみとなりました。旧年中は大変お世話になりました。来年もよろしくお願い申し上げます。
- 最近5年間の大晦日のアクセスカウンタです。
- 2002年12月31日 16万
- 2003年12月31日 49万
- 2004年12月30日 104万
- 2005年12月31日 194万
- 2006年12月31日 278万
2006/12/30
2006/12/29
- 「美容外科(皮膚科)でほくろのレーザー治療を受けましたが,きれいに治す方法はありますか?」とか,「レーザー治療をしてくれた病院では,消毒をして軟膏をつけていればいい,と説明を受けましたが,これって正しいのでしょうか?」という質問メールをよく頂きますので,まとめて書きます。
レーザー治療は要するに軽症のやけどを起こしているようなものです。だから,湿潤状態を維持すれば速く治るし,瘢もきれいになる可能性が高くなります。
具体的な方法としては,次の二つしかありません。
- このあたりを読んで納得できたら,このあたりの商品を購入して自分で治療する。被覆材の交換時期は,ここあたりを参考に。被覆材は滲出液が自然に止まるまで交換を続ける。その後はこちらを参考に治療を続ける。
- 自分で判断できない場合は,これらの病院で当該医師に相談する。ただし,医者は転勤が多いので,事前のその医者がいることと,彼の外来担当曜日をご確認ください。
なお,「レーザーの瘢は消毒をして乾かしておけば・・・」なんていっている医者は,レーザー治療は専門家かもしれませんが,創傷治療については素人以下の知識しか持っていないことは明らかですので,医者を取り替えるのが最善の治療となります。
- アホ映画が多い「○○ジョーズ」というサメ映画ですが,またもババを引いちゃいました。《生体兵器 アトミック ジョーズ》です。忙しい年の瀬にこういうクズ映画を紹介する方もする方だな。
2006/12/28
- 「パラダイムとしての消毒」を追加。パラダイムってなに,という方はこちらをお読みください。
- 「外傷を湿潤治療している医師」に北海道の新ひだか町静和会 石井病院 佐京かつよし先生にも加わっていただきました。ありがとうございます。
- 「湿潤治療の講演をしている医師」に茨城県水戸市の誠順会 クリニック 健康の杜細田弥太郎先生にもご参加いただきました。ありがとうございます。
- 数年ぶりで生まれ故郷(秋田県の片田舎。ちなみに,夏井という名字はこの地方にしかない名字です)に帰りましたが,一番驚いたのは町並みというか町の様子が私が小学生だった頃,つまり40年前と全く変わっていなかったことです。あの頃と変わったのは,シャッターが閉まった店,廃墟になった店が増えたくらいで,新たにできた店も建物もほとんど見あたりません。40年前の記憶で街が歩けるというのはショックでした。同じ市内でも,県庁所在地の秋田市に近いところはそれでも,郊外型の大型店舗ができたりして町の様子が変化しているのですが,私の故郷だけ時間の流れに取り残されてしまったようです。
同様に,秋田駅前も凋落ぶりも目を覆わんばかりでした。秋田駅の西側(従来の駅前商店街)は一見,きれいに再開発されているように見えますが,年末というのに人通りがまばらです。一昨年だったか,秋田駅に直結したイベントホール「アルヴェ」で講演したときにも感じたのですが,若い人が集まる店舗が駅前にまるでないのです。「アルヴェ」は駅舎と直結していますが,単なるイベントホールですし,アルヴェの向こうには住宅街が拡がるだけで,せっかくの建物が街興しに全く生きていません。
ま,これは,秋田にだけ見られる現象ではなく,全国各地の「衰退しつつある町」に共通してみられるものでしょう。ハコモノ行政でイベントホールや文化会館は使ったものの,それが全く生かされていない・・・というか,そもそも生かそうと言う発想で作った物ではなかった,というのが事実でしょう。「立派な建物にホールを併設すれば市民の文化活動が盛んになるだろう。次々とイベントが入って人が入るだろう」という胸算用で作ったのでしょうが,同様の胸算用で作られた文化会館やイベントホールのほとんど全てが失敗しているのですから,やはり発想そのものに無理があったのだろうと思います。
そういえば,「アルヴェ」で講演をした際,その後の懇親会で,「どうせ作ったんだから,ここにユニクロとか本屋とかビックカメラとか入って貰えばよかったんだよ。そうすれば,少なくとも恒常的に人が集まる場となるし,集まる場ができれば人の流れも作り出せるし,色々手が打てたんだけど,イベントホールじゃねぇ~」という意見が多かったことも思い出しました。至極まっとうな考えです。
2006/12/24
- 12月22日は熱海市の国際医療福祉大学附属熱海病院で講演でした。同院大会議室は満員で,補助椅子に座っている方も多かったです。質問も多数あり,立食形式の懇親会でもいろいろな質問をいただきました。
そのあと,3人の先生方とお寿司屋さんに移動。美味しい地酒とお寿司をいただきながら,ここでもいろいろ話させていただきました。
そして今回の熱海病院での最大の収穫は低髄液圧症候群の提唱者として有名な篠永正道先生と知り合いになれたことです。お互いに,医学の常識に異を唱え,「あいつの言っていることはおかしい」と言われ,それでも「そういうんなら,やったろうじゃん」と常識側,体制側に公然と反旗を翻している点で,すっかり意気投合してしまいました。
「偉い先生が何と言おうと,学会側が何と言おうと,自分にはこれまで治療した3000人の患者という味方がいる。実際に患者を見て治療してきたという自信がある。患者を診ていない医者が攻撃してきてもちっとも怖くない」,という先生の言葉が力強かったです。本当に有意義な宴会でした。
この宴会を企画していただいた幹事の先生,ありがとうございました。
- クリスマス・イブに全くふさわしくない恐怖映画,《SAW ソウ》について。カルト的人気を誇り,次々と続編が作られている映画ですが,あまりに不自然な設定で私は好きではありません。
- 各地でいろいろな先生方と雑談していますが,ノロウイルスについてはマスコミの騒ぎ過ぎじゃないのか,ということで意見が一致します。このウイルスの「感染力が強く,空気感染をして,死亡率が極めて低く,症状が数日で治まり,症状が治まった後でも排菌を続け,そういう人間が毎日移動している」という特徴から考えると,これはどう頑張っても感染を予防できないのではないかと思われます。手洗いしようとうがいしようと,加熱したものだけ食べることにしたとしても,かかるときはかかる,というのが真実ではないでしょうか。ウイルスが眠りにつく気候になるまで,発症は続くんじゃないでしょうか。
要するに,「病院でロタウイルスが発症するなど言語道断」と報道しても,何一つ解決しないような気がします。
- 今年も残すところ1週間です・・・が,私はちょっと早めに冬休みを取り,数年ぶりに北東北の実家に帰ります。そのため,数日間,サイトの更新を中断しますが,週の後半にまた更新を再開する予定です(・・・あくまでも予定だけどね)。なお,メールチェックは休みませんので,治療の相談があればいつでもメールでどうぞ。
ちなみに,外来を休診にするのは1年ぶり,つまり,1年ぶりの休暇ということになります。
2006/12/22
- 1月26日の名古屋掖済会病院での講演は外部の方も参加可能とのことで,問い合わせ先情報を追加しました。
- 今日は昼まで通常通りに外来診察をして,それから新宿経由で熱海に向かい,国際医療福祉大学附属熱海病院で講演です。今年最後の講演です。
2006/12/21
- 現在,著書としては5冊目となる『外傷治療マニュアル』を執筆中で,初校ゲラの校正中です。年末,ちょっと休みを取るので,その時にでも校正しようと思っています。
- 講演のあと,私の拙書に「サインしてください」と乞われることが少なくありません。これが実はかなり苦痛です。なぜかというと,字が下手だからです。読めないほど悪筆ではないと思いますが,人様に見せるほどの腕ではございません。かといって,サインを逃げ回るわけにもいきません。
というわけで,ネット検索で「サインを作ってくれる」サイトを発見し,ここに注文しました。有料ですが,とてもきれいなサインを作っていただきました。「夏井睦」と読めるけれど,崩し方が独特なのでまねするのが難しい,というサインです。現在,何度も何度も書いて練習中です。
- ツッコミを入れるのも気の毒なほど詰まらない海洋モンスター映画,《ジョーズ・アタック2 -死神ジョーズ 戦慄の血しぶき-》について。ジョーズ物ってつい借りてみちゃうんだけど,ハズレが多くて楽しめます。
2006/12/20
- 来年5月11日(金)に長野県の塩筑医師会で講演することが決まりました。
- 先日,ある病院で治療中の熱傷患者(乳児)を診察したことがありました。その病院での治療を見て,久しぶりに頭に血が上りました。
創面にはユーパスタがべっとりと塗られ,乾いたガーゼは創面に固着し,そのガーゼを剥がすときは患者さんは大暴れ。どれほど痛かったでしょうか。これはもはや治療ではありません。拷問です。こんな馬鹿な治療を堂々としている医者が熱傷専門医なのです。こういう医者は患者にとって迷惑でしかありません。
こういう医者が死に絶えるまでは「拷問治療」が続けられるんでしょう。こういう連中が医療現場から消え去るまで,まだまだ闘争の日々が続きそうです。
いつもの繰り返しですが,熱傷治療は痛くありません。痛いとしたらそれは医者が悪いからです。医者の治療が間違っているから痛いのです。熱傷治療が痛かったら,さっさと医者を替えましょう。医者を替えることが最大の鎮痛効果を発揮します。
- 最近思うのだが,医学雑誌や科学雑誌は今後も存続できるのだろうか。
例えばパソコン雑誌はすでに大幅に衰退している。従来はパソコンの便利な使い方,新製品情報はパソコン雑誌でなければ手に入れられなかったが,現在ではインターネットで手に入らない情報はないし,何より新鮮な情報がリアルタイムに得られるというメリットがある。この点,雑誌はどうがんばっても数週間のタイムラグがあり,新鮮な情報という点では所詮,インターネットの情報にはかなわない。また,あとからでも情報を検索できる,情報が必要になったときにそれが簡単に取り出せるという点でも,インターネット検索の縦横無尽な威力の前では雑誌は全く無力だ。
私も以前はパソコン雑誌を数誌購入していたが,今では「週刊アスキー」を買うくらいで,それもパソコン以外の連載記事が読みたいから買っているようなものだ。さらにパソコン雑誌の代表的存在だった「月刊アスキー」が一般ビジネス雑誌への転換を図っているのも象徴的だ。日本でのインターネットの黎明期には,パソコン雑誌には競うように「インターネットとは何か」という記事があり,ネットの普及にもっとも大きな影響力を持っていたのがパソコン雑誌だった。しかし,ネットの普及とともに売れなくなってきたのだ。
一方,医学雑誌はどうだろうか。英語の論文に関してはかなりのものがネットで公開され,Googleで簡単に検索できるし,論文そのものも世界のどこからでもダウンロードも可能だ。まさにインターネットを充分に生かしきっていると言える。他方,日本語雑誌は情報の検索という点では全く非力というか,全く使い物にならない。インターネットで検索しても引っかかってくるものは極めて少ない。図書館などでなければ検索すらできない。
だから,本棚に並んだ「学会雑誌」は単なる「物」であって,情報が書かれた「本」ではない。雑誌には医学情報は書かれているものの,その中から必要な情報を取り出すためにはあらかじめ付箋でも貼っておかなければ不可能だ。要するにこのような医学雑誌,学会雑誌とは「索引も目次もない本」である。だから本としては使い物にならないのだ。情報は取り出せてこそ価値があるからだ。
今日の社会では,情報のほとんどはネット上に存在するし,ネット上に存在しない情報は情報でないも同然だ。検索もできず,誰の目にも触れなければそれは情報ではない。従って,医学情報や医学情報こそネット上で公開され,必要としている情報がいつでも取り出せるようにしておくべきなのだ。現在,日本の医学雑誌でネットで論文を公開している雑誌が少しずつ増えているものの,その数は極めて少なく,多くの論文は研究者や臨床医の目に触れることもなく消えていくしかない。
それだったら,投稿論文はすべてHTMLファイル,あるいはPDFファイルでネット上で公開し,みんなに読んでもらい互いに引用しあったほうが,お互いに役に立つのではないだろうか。何より,書き手だってより多くの人に読んでもらいたいはずだ。われわれが必要としているのは論文の内容であって,雑誌という媒体ではない。現状では雑誌を買わないと論文が読めないから仕方なしに雑誌を買っているだけのことだ。
こう書くと必ず,パソコンが使えない医者もまだまだ多い,そういう医者には雑誌は必要だ,という反論が必ず出るが,いまやパソコンを使えない医者はどのくらいいるだろうか。さすがに60代以上だと使えない医者が多いかもしれないが,50歳以下では使えない医者は極めてまれだと思うがどうだろうか。少なくとも私の周囲ではそうである。とすれば,あと10年もすれば「パソコンを使えない医者」は大体引退しているはずだ。そうなったら,医学雑誌なんて要らないんじゃないだろうか。
2006/12/19
- 「最近,クズ映画の紹介が少ないですね」とメールをいただくことがあります。今回もごめんなさい。とてもいい映画の紹介です。《グッド・ウィル・ハンティング》について。
そのうち,《デッドマン ソルジャーズ》とか《ジョーズ・アタック2 死神ジョーズ 戦慄の血しぶき》とか《ダ・ヴィンチ・ウォー》などの悲惨なほどクダラナイ映画について書きますから,少々お待ち下さい。
2006/12/18
- 先週金曜日は北海道の室蘭医師会で講演でした。会場の日鋼記念病院はほぼ満員状態で,講演後も多数の質問を頂きました。
その後は,同院の外科の先生達8名ほどとお寿司屋さんで懇親会。こちらでもいろいろな話をさせていただきました。遅くまでお付き合いいただき,ありがとうございました。
- いかに科学者が嘘の論文をでっち上げてきたか,いかに科学者がインチキ論文にたやすく騙されてきたかを詳細に報告している『背信の科学者たち -論文捏造,データ改ざんはなぜ繰り返されるのか-』について。「きちんと統計処理してあるから正しい実験だ」とか,一流雑誌に掲載された論文だから一流論文だ」とか思っているあなた,あなたはいいカモです。
- 脳神経外科速報2006年12月号に井上先生(高橋脳神経外科病院)の論文,「髪の毛を切らないシャント手術」が掲載されました。論文要約が井上先生のブログに掲載されていますので,是非,お読み下さい。
2006/12/15
- 日本全体を蹂躙しまくっているのがノロウイルスです。当初は西日本中心の流行でしたが,今週になると東日本,北日本でも発生しているようです。まぁ,日本全国で大量の人間が移動しているわけですから,宿主がせっせと運んでくれているようなもので,ウイルスとしては願ったりかなったりなんでしょう。
考えてみたらこのウイルスは,
- 感染力が極めて強い
- 通常は数日で症状が治まり,死亡することは少ない,
- 症状が治まって数週間,ウイルスを体外に排出している。
- ウイルスに対する免疫は感染者でも1-2年で失われる。
と,人間を宿主に選んだウイルスの中でも,最高度に人間との共存に適応しているというか,自己増殖のために最高の能力を獲得している,と言えるんじゃないかと思います。エボラほど死亡率が高いと広い地域に広がるのが難しいですから。
鳥インフルエンザでもそうですが,「狭い場所に多数の同一種の生物がいる」状態は,ウイルスや細菌にとって,最高に増殖に適した環境です。しかも,交通手段が発達して感染した人間や鳥が広い範囲を移動できるとあっては(鳥の場合は人間が運んでくれる),流行を防ぐことは事実上不可能ではないかと思われます。養鶏場,兵舎,会社,病院,工場などで流行するのは,ある意味,当たり前です。要するに,20世紀型,21世紀型の人間の生活様式自体が生み出したウイルス流行ではないかと思います。そして,そのような人間社会に最高度に適応したのがノロウイルスではないかと・・・。
というわけで,消毒用エタノールとか塩化ベンザルコニウムの消毒はほとんど効果がなく,次亜塩素酸ナトリウムに対する抵抗力がやや弱い程度ということなので,人間様の予防策としては水でよく手を洗うしかないようです。
2006/12/14
- 以前から病院にあったらいいな,と思っているのは「貸しゲームボーイ屋さん,貸しゲームソフト屋さん」。もちろん,「貸しPSP屋さん」でもいいです。暇をもてあましている入院患者さんは非常に多いですが,普段はゲーム機なんて見向きもしなかったおじさんでも,「暇だし,ただ同然で貸してくれるんだったらやってみてもいいか」となるでしょうし,脳味噌鍛える例のゲームなら「入院ボケ」防止にもなるでしょう。飽きたら別のゲームソフトを借りればいいし,結構暇つぶしにはいいんじゃないでしょうか。ゲーム機貸し出しのときにゲーム機本体並の値段の保証金を取っておいて,返してもらえれば全額返還,とすれば必ず返してくれるだろうし。
あるいは「読み終わった雑誌や本を持ち込むコーナー」。一種の,院内図書館ですね。読みたい本があったらそこから勝手に借りていって,読み終わったら自分で戻す。病院の売店の雑誌販売と競合するなら,「週刊誌の持ち込みはお断り」にしちゃえばいいだろう。
- 近未来的サスペンス的SF的おしゃれ的豪華絢爛的な映画,《アイランド》について。面白いけど穴が多すぎて・・・・・・ま,たいした映画じゃないです。
- 何とか木曜日にたどり着きました。休養なしの大移動が2週間以上続いていたため,体調が微妙に変だったのですが,なんとかここまで来ました。今日の夜は医局の忘年会,そして明日の朝は名古屋経由で室蘭に向かいます。寒いかなぁ。どういう格好で行ったらいいかなぁ。
2006/12/13
- 来年4月14日(土)に愛知県整形外科医会教育研修講演会で講演することが決まりました。会場は名古屋市中区大須のローズコートホテルです。
- 『医師ゼンメルワイスの悲劇』も全ページをPDFファイルにしました。お読みになりたい方はご連絡下さい。最近,手元にあって入手困難な貴重な本を見ると,ばらしてスキャンニングしたくなる衝動に駆られています。貴重な本であっても私が持っているだけではその中の情報は死んだも同然です。つまり【私蔵は死蔵】です。
さ,ばらした本は捨てようっと。
2006/12/12
- 「湿潤治療の講演を行っている医師」に広島県呉市の正岡良之先生(医療法人社団 正岡クリニック)にも加わっていただきました。ありがとうございます。
- 東京都の医療法人社団 正風会 小林病院のホームページにリンクしました。
- 昨日は病院の褥創対策チーム(もちろん,トップは鳥谷部大先生)の忘年会。それでもサイトを更新している私って,ちょっぴり健気(けなげ)。
- 以前から思っていたけど,論文が雑誌に掲載されると必ず別刷りが30部くらい送られてきますよね。あれって邪魔じゃないですか? 私の場合は,そのままゴミ箱行きです。だって,使いようがないから・・・。どうせ送ってくれるなら,PDFファイルの方がまだ使い道があります。いまどき,別刷りってなんの役に立つんだろうか。
2006/12/11
- 先週土曜日は山口県で初めてとなる講演でした。会場は補助椅子まで出る盛況ぶりで,講演後の質疑応答でも多数の質問をいただきました。また,遠くは大阪から参加された先生もいらっしゃったそうです。多数おいでいただき,ありがとうございました。
講演後は3人の先生方と近くの居酒屋へ。車海老,フグ料理などを堪能しました。
これでまた一つ,「未講演県」が消え,残っている未講演県は滋賀県,鳥取県,高知県となりました。
そういえば,帰りの飛行機から富士山がきれいに見えました。飛行機できれいな富士山を見たのは久しぶりです。
とはいっても,やはり二日間で往復2400キロの移動は,かなりこたえます。これで2週間連続,休日なしです。月曜(11日)の朝起きるのがちょっと辛かったです。
- すごく面白いサスペンス映画,《セルラー》について。超オススメ映画です。やはり映画はアイディア次第だなということがよくわかります。
- 工人舎の小型ノートパソコン,"SA1F00A" を買っちゃいました。今年買ったもので一番の高額商品です(・・・といっても9万円ですが・・・)。最近,ずっと使っているのですが,いい点,悪い点がわかってきたのでちょっとまとめてみます。
- 悪い点
- キーボードはかなりチープというか,恐らく現行商品で最悪と思われる。ペチャペチャした感じで反応もいまいち悪く,いつものように高速タイピングすると入力についてこないことがある。キーボードの安っぽさは初代のシグマリオン級。
- キーボードが重要と思っている人は絶対に我慢できないと思う。
- 画面表示がデフォルトで800×480ドットと狭いこと。ボタン操作一つで1024×600ドットになるのが,その場合はちょっと見にくくなる。
- いい点
- 新幹線や飛行機の機内で使用するにはこのサイズが一番いい。最近,ソニーやNECから重さ1キロ以下のCore Duo搭載のA4マシンが相次いで出ているが,あれは新幹線のサイドテーブルには大き過ぎる(実際に使ってみるとよくわかる)。新幹線などで使うには,「軽いA4サイズ」より「重さが同じでA5サイズ」の方が向いている。
- CPUはAMDの聞いたことがないものだが(家電組み込み用らしい),動作は結構きびきびしている。体感的にはPentium M 1.0MHzと遜色ないというか,それより速いんじゃないの,という感じ。
- バッテリーの持ちも悪くない。3時間の連続使用は楽勝だった。スタンバイモードで一晩置いても,バッテリーはほとんど減っていなかった。
- 何より,このサイズでWindows XPが動くので助かる。これまではSigmarionⅢを移動中に使っていたが,共通に使えるソフトがないので,データのやり取りはほぼテキストファイルに限られ,やはり不便だった。
というわけで,キーボードの出来の悪さに目を瞑りながら使っていますが,それ以外にはほとんど不満は感じていません。後継機が出るかどうか不明ですが,サイズがこのままでキーボードがもうちょっとまともになったら,やはり買っちゃうだろうと思います。
ちなみに私はSigmarionのキー間隔13ミリでも高速タッチタイピングが可能なので,キー間隔13ミリのフルキーボードつきのミニパソコンなんかが出たら衝動買いしちゃうでしょう。
2006/12/09
- 「外傷の湿潤療法を行っている医師」に兵庫県三田市の整形外科ふくしまクリニック 福島久徳先生にも加わっていただきました。ありがとうございます。また 「湿潤治療の講演を行っている医師」にも加わっていただきました。
- 北海道整形外科外傷研究会会誌からの依頼原稿『新しい創傷治療』が掲載されました。
- 今日は午前7:00前に松本を出発する電車で新宿に向かい,中央線⇒東京モノレール⇒羽田空港と乗り継いで山口宇部空港に向かい,山口県救急初療研究会で講演の予定です。山口県初上陸(?)となる講演です。
ちなみに,松本⇒山口⇒松本の往復でほぼ2400キロです。最高気温,最低気温ともに10℃くらい違っているのかな?
- 辛さという味覚はエスカレートしていくみたいですね。私がいつも夕食を食べる松本市内の火鍋屋さんですが,基本のスープの辛さがいつの間に,ノーマル⇒微辛⇒ちょい辛⇒小辛⇒中辛⇒大辛⇒激辛と進化(?)しています。辛いほうが美味しいんですよ。この先,どうなるんでしょうか?
2006/12/08
- 映画史上もっとも怖い映画といわれている《悪魔のいけにえ》を作った監督がメガホンを取った恐怖映画,《ツールボックス・マーダー》について。ま,そこそこ怖くて面白いけど,大傑作というほどじゃございません。
- 昨晩は病院の忘年会でした。それにもかかわらず,サイトを更新している私って,ちょっぴり健気(けなげ)。
2006/12/07
- 毎週一人くらいは,指や手背を切って前腕を固く縛り,出血が止まらないと救急室に駆けつける患者がいる。つまり,「心臓に近い部分を縛って出血が止まらない」という患者さんである。
心臓に近い部分を縛ると出血が止まらないのは医学では常識だと思うが(まさか,心臓に近い部分を縛ると覚えている医者や看護師はいないですよね?),社会一般ではこの迷信がいまだに信じられているようだ。なぜ,心臓に近い部分を縛ると出血が多くなるかは,「採血する時に心臓に近い部分を縛る」ことから明らかである。血がよく出るように心臓に近いほうを縛るのだから,血が止まらないのは当たり前である。
ちなみに,正しい止血法とは次の3点を守ればよい。
- 出血している部分を直接押さえる。
- 出血している部分を心臓より高く上げる。
- 圧迫は強過ぎない方がよく,「出血してこない程度に軽く押さえる」のがベスト(強く抑えて止血すると,圧迫を解除したとたんに出血してくるから)。
それにしても,これほど「心臓に近い方を縛る」という間違った止血法が広く流布しているのはどう考えても,この間違いを宣伝している馬鹿者がいるからじゃないだろうか。その元凶は保健体育の教科書? あるいは家庭医学書?
「傷の消毒」の撲滅と「心臓に近い方を縛る」の撲滅,一体どちらが早いだろうか。
- パラダイム・シフトは段階的に起こる現象でないらしい。たとえば,天動説から地動説へのシフトは,天動説を信じている学者たちが地動説を信じるようになったからではなかった。天動説を信じている古い学者たちが死んで,地動説を最初から信じた若い学者しかいなくなったから,地動説が主流になった,というのが真相らしい。天動説と地動説では,根本概念が違っているから,討論しようにも共通する用語も概念もなく,そもそも対話にならなかったらしい。だから,旧体制の古い学者が死に絶えるのを待つしかなかったらしい。
ということは,消毒が絶対必須だと思っている古い常識に縛られた医者は2020年頃までは生きているだろうから,こいつらが死んでくれないと正しい治療が普通の治療として普及しないのだろうか。
2006/12/06
- 久しぶりに真面目な医学ネタでの更新。「蛆による壊死組織除去」に関連して『表面からのデブリ,深部からのデブリ』です。
- 来年来年2月22日(木)に横浜で開かれる第4回神奈川外科感染症研究会で講演しますが,会場,問い合わせ先情報を追加しました。
- 去年の郵政民営化選挙っていったい何だったんだろう,と思う最近の混迷・混乱・迷走政局だが,そもそも「郵政民営化の是非を問う衆議院選挙」そのものがおかしかったような気がする。あれは国民投票という制度があったら,それでよかったのではないかと思う。要するに,国政選挙で是非を問う問題ではなかったのだ。
それにしても,小泉さんの身替りの速さというか,忘却能力の素晴らしさにはびっくりしてしまう。会社の上司がこんな人物だったらたまったもんじゃないと思う。「社の方針に従わない社員は,重役であっても首を切る。この方針に従う君こそがこの会社に必要,将来の幹部候補生にしてあげるからね」と甘言で釣って入社させたと思ったら,一年もたたないのに「俺,そんな事言ったっけ? 社員は使い捨てを覚悟しなければいけない」,ですからね。
ま,国会議員を他の職業と一緒にしちゃいけないんだろうけど,議員は私の職業,議員という職業で利益を得るのは当然のこと,と思っている議員先生が少なくないわけだし・・・。議員ってのは本来,職業じゃないんだけどねぇ。
2006/12/05
- このところ,真面目で良質な映画ばかり紹介したので,端にも棒にもかからないアホ映画,《化け物屋敷と悪魔教授》について。このタイトルが全てを物語っています。
更新ネタに困るとお馬鹿映画の感想に逃げる,というパターン,ミエミエです。
- 今週は・・・といってもまだ週の初めですが,週末に休みがなかったためなんだかとっても疲れています。「金曜日か土曜日午後の早い時間に講演をして,それから自宅に戻り,日曜日にゆっくりする」というのが体の「一週間リズム」を作っているんでしょうね。要するに,区切りがないんでしょう。
2006/12/04
- 12月1日(金)は三島市医師会救急医療学術研修会で講演でした。医師以外にもパラメディカルの方,救急隊の方も参加されたようで,会場はほぼ満員でした。質問も多数いただきました。講演後は立食形式の懇親会,その後,二人の先生とお寿司屋さんで魚介類と地酒を堪能させていただきました。
翌日は夕方5時から富士市(新幹線では三島の隣ですね)で講演でしたが,新幹線が16:00発だったためそれまで三島で時間をつぶすことになりました。しかし,三島がどこにあるのか,何があるのか,その周囲に何があるのか,何か見所があるとしてそれに行くにはどうしたらいいのか,という情報を一切持たずに行ったため,結局,三島市内を歩いて時間を潰しました。あとで気がつきましたが,箱根とかに行けたんですね。もっとも,箱根に行ったとしても,箱根についての知識が一切ないため,結局はぶらついておしまいだったような気はしますが・・・。
そして,富士市に向かい静岡県整形外科医会で講演。こちらの方は,静岡や名古屋で開かれている整形関係の研究会などが幾つも重なっていたとのことで,広い会場ややや閑散としていました。また,看護師さんの参加がないために歓声が沸く場面もなく,久しぶりに淡々とした講演となりましたが,その後の立食形式の懇親会では,多数の質問を頂きました。懇親会ではまったく食事を取る暇がなかったため,二人の先生と和食のお店に。「静岡割り」という冷たい緑茶で割った焼酎がとても美味でした。
- 来年2月11日の小諸北佐久医師会での講演の問い合わせ先について追加しました。
- 今日は,自治医科大学の瑞木先生が外来見学に見えられます。
- 撮影当時21歳のケイト・ベッキンセイルの魅力が画面からあふれ出る素敵な映画,《レタッチ/裸の微笑》について。
- この週末の移動中のメールチェックで一番驚いたのが,名古屋に住む11歳の少年から「ホロヴィッツ編曲のハンガリー狂詩曲第2番に挑戦したいので,楽譜を送っていただけないでしょうか?」というメールでした。11歳といったら小学校5年か6年ですよ。この年齢でリストの「ハンガリー狂詩曲第2番」に挑戦するだけでもかなりすごいのに,それよりはるかに難しいホロヴィッツ編曲に挑戦しようというのですから,トンデモない凄腕小学生なんでしょうか。もちろん,ハンガリー狂詩曲も含め,ホロヴィッツの全編曲の楽譜を提供しました。
2006/12/01
- 2月5日の榊原記念病院での講演についての問い合わせ先情報を追加しました。
- 戦後日本の伝説的存在,それがプロレスラーの力道山だった。彼の生涯を描く秀作映画,《力道山》について。力道山役のソル・ギョングの真摯な演技とプロレスシーンの迫力には圧倒されてしまった。感動的な作品である。
- 今日は例によって昼まで外来診療をして,それから松本⇒名古屋に移動し,ここで新幹線に乗り換えて三島に向かい,三島市医師会救急医療学術研修会で講演です。講演開始は18:30です。
そして土曜日も静岡に居座り(?),夜は富士市での静岡県整形外科医会で講演です。
- そういえば,昨日のアクセス数が3,700を越えていました。普段,このサイトのアクセス数は一日あたり2,500前後なんですが,なぜ,急に増えたのかなぁ? ま,減ったわけじゃないから,いいか。
- そういえば,mixiからの招待状が何通も届いています。私はまだ参加していないのですが,mixiでは湿潤療法専門のコミュニティもできているようですね。
そのうち,入会しようかなと思っているのですが,忙しすぎるために入会手続きをすることすら面倒なんで,まだ未入会です。そのうち,暇ができたら入会手続きをとってみようかと思っていますが,いつになるやら・・・。