【06:00】

• 　練馬光が丘病院での治療例に4例追加。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1127-06:00-1）

---

• 　「更年期障害」についてのメールです。
  
  　５４歳です。
  　２年間糖質制限をしてみて、更年期障害の症状が著しく改善したと感じていました。具体的には、のぼせや頭のモヤモヤから来るイライラ感や、疲れやすさなどが軽減し、仕事を含め日常生活が前向きに送れる様になりました。
  　でも、これらの症状は「更年期」のせいと思っていましたが、ウツの症状とも共通するし、糖質摂取のせいでこれらの症状になるとすれば、更年期障害が良くなったことなのか、今では疑問です。
  
  　そもそも更年期障害って何？ということになってしまいます。５０年近く糖質を摂取し続けた事から起こる症状？ホルモンバランスって？？
  
  　とにかく、糖質制限をして頭がスッキリした事だけは確かです。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1127-06:00-2）

---

• 　「強風に煽られてもめくれない傘」についてのメールです。
  
  　火力発電技術者です。
  
  

  ＞「むしろどうして傘は最初からこの形じゃなかったんだ…」（ギズモードの記者）

   

  　それは水漏れ対策が難しいからではないでしょうか。この形状だと布の中心を中棒が貫通して動くようになっており、布と中棒の間が緩いと雨が中棒を伝って垂れてきます。しかし、密着性を高めると摩擦が大きくなり開閉が困難になります。
  　逆に言えば、このジレンマさえ解決できれば、この傘は実用になります。最近はテフロンのように密着性が良く摩擦が小さい材料がありますが、昔、同じような形状を考えた人がいたとしても、良い貫通部の材料が見当たらず断念したと思います。
  
  　この傘も一種のパラダイムシフトですね。
  　ところで強風にも負けない傘。いいですね。発想の転換素晴らしい。私も欲しいです。
  　でも１つ、いや２つ問題が。
  
  　コンビニ入口にある穴に突っ込む傘立てや、デパートにある傘袋に入れるのに苦労しそうです。今まではわざわざキッチリたたまなくてもスッと入れられましたが、それも難しそうですね。
  　またいつも盗難の恐れがありそうで、１万弱するものなのでいつも手元に置いておかないと。
  　まあ畳んだ時に外側が濡れてないので、持ち込みも楽だとは思いますが。ただ家に帰った時に広げて乾かさないと、自立するとは言っても乾きにくそうな構造なので、カビや臭いの原因になりそうです。高いものは手入れもしっかりしないといけませんね。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1127-06:00-3）

---

• 　昨日公開した「下腿低温熱傷」の患者さんからメールをいただきましたので，追加させていただきました。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1127-06:00-5）

---

• 　先日，友人のピアニスト，山口雅敏さんのコンサートについて宣伝しましたが，山口さんからちょっと面白い情報が。
  
  　新刊『炭水化物が人類を滅ぼす』（光文社新書）を周りの方にお薦めしております。
  
  　「千日回峰行」の絶食に近い 食生活の中、過酷な修行を達成した謎解きを読み、「ショパン全166曲」を一日で全曲暗譜で弾いてしまった（ギネス記録）横山幸雄さんの驚きの食生活とが重なってきました（横山さんは、ラフマニノフピアノ協奏曲全4曲＋パガニーニーの主題による狂詩曲も１日のコンサートで演奏されています）。
  　横山さんはコンサート中、朝から何も食べずに完奏したそうです。また、普段の食生活も夜のみの食事であることをご一緒された方から聞きました。超人的な集中力、暗譜力、演奏力の裏には、糖質制限が支えているのではと考えさせられています。
  　夜はお肉をしっかり食べられていたそうです。この時に、お米やパンを食べられたかは分かりませんが、食したとしても立派な”セイゲニスト”ですね。
  
  　ピアニストは舞台上の緊張の中でも、脳機能を最大限に発揮せねばいけ ませんし体力も必要となりますが、「糖質制限」による食生活によって本番でより高い能力を発揮できるのでは思い始めています。普段の練習にも大きく影響を与えるでしょうね。
  　横山さんの朝昼ぬきまでには、いかないものの、コンサート当日に相応しい食事についても今度、お話をお伺いしたいです。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1127-06:00-6）

---

• 　「南極でワセリン」というメールです。
  
  　ワセリンの話ですが、南極観測地に行った方に直接聞いたのですが、その地は超乾燥地帯で，湿度４％（平均かは聞きそびれました）。皆、ワセリン塗っているそうです。私もワセリンも加えてから肌の調子良くなりました。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1127-06:00-7）

---

• 　【日本は恵まれてると実感…「アメリカの高校の給食はこんなにひどい」と紹介されていた写真いろいろ】
  　「ねえねえ，これって食事？　ゴミ？」というものまであって，アメリカの高校生が気の毒になってきます。揚げ物も多いけど，炭水化物のオンパレードです。これぞまさに「デブ製造食」。
  
  　ちなみに，日本で日常的に食べているものを見た海外の方の反応はこちら。まぁ，私たちにとってはごく普通の食事ですけどね。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1127-06:00-8）

• 　「糖質制限と頭痛」についてのメールです。
  
  　素人のいい加減な感想ですが・・・
  
  

  > 体重が２週間で５０．５キロまで減り、

   

  　2週間で６ｋｇという減り方自身が急すぎるのでないでしょうか？　1月で平均して２～３ｋｇ程度にコントロールしてみればどうでしょう？（糖質制限かどうかでなく）
  
  

  > 制限食では、とんかつやら唐揚げやら、糖質以外の好きなものを何でも食べてい
  > ましたので、カロリー不足はあまり考えられません。

   

  　2週間で６ｋｇという減り方からして、十分に取れてない可能性が無いでしょうか？　小食の人が、米、パンをやめると相当意識して食べないと実は足らなかった，て話は、本家の江部先生のところでも書かれています。
  　いきなり６ｋｇ痩せて、また戻すとかとか体にそこそこ負荷がかかっていそうです。
  
  

  > 　血圧のことを考えるとできるだけ早く体重を減らしたいです。

   

  　急なやり方をしないで気軽に徐々にやるといいと思います。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1126-09:30-1）

---

• 　毎朝，光が丘駅を出て光が丘公園の中を通って通勤していますが，公園の中がものすごくギンナン臭いです。光が丘公園の通りが銀杏並木で，昨夜みたいに荒天の翌日は一面のギンナンで，それがグチャグチャに潰れているので，一面に「ギンナンの香り」が漂っているのです。だから，病院に着くと靴がギンナン臭くなっています。光が丘公園の晩秋に風物詩ですね。
  　ちなみに，イチョウはシーラカンスと同じ3億年くらい前に誕生した生物で，「生きた化石」の一つです。海外の植物学者にとって，そこらにイチョウが生えている日本の公園は，そこらの池にシーラカンスが泳いでいるように映るんだとか。
  　ちなみに，殻付きのギンナンは紙の封筒に入れてレンジで30秒ほどチンすると，美味しく食べられます。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1126-09:30-2）

---

• 　本日発売の雑誌「FLASH」12月10日号に連載第3回目，【米・パン・麺をやめると医療費が3分の1になる！】が掲載されました
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1126-08:30-1）

---

• 　先週末は土曜日も日曜日も午後から仕事があって，おまけにどちらも宴会付きでした。そういうわけで，休みなしに月曜日に突入したわけです。こうなると，朝起きると体は「金曜日モード」，つまり，「今日は金曜日じゃなかったっけ？　もうそろそろ週末のはずだよね」状態なんですよ。多分，週始めから週終わりにかけて気分とか体調が少しずつ変化し，休日でリセットする，というリズムがあるようです。そういうリセットがうまく働かないと「今日は金曜日」モードで目覚めちゃう。まぁ，歳も歳だしね。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1126-08:30-2）

---

• 　練馬光が丘病院での治療例に4例追加。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1126-06:00-1）

---

• 　「週刊 プレイボーイ」 2013年 12/9号，118ページの書評コーナー『“本”人襲撃』で『炭水化物が人類を滅ぼす』（光文社新書）を取り上げていただきました。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#）

---

• 　週末，また新宿西口のブック・ファーストに行ってみましたが，『炭水化物が人類を滅ぼす』（光文社新書）の売れ行きは好調なようで，新書部門の第2位，総合でも第5位でした。書店員さんに聞いてみたら「この店だけで300冊以上売れています」とのことでした。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1126-06:00-3）

---

• 　「足裏の乾燥・ひび割れ」を相談された方からの補足メールです。
  
  　糖質制限を初めてから足裏の皮膚と足指のトラブル以外はありません。全身の皮膚が若がえりました。
  　左足ほどでないですが右足も同じ症状です。骨関節痛はどこにもみあたりません。喫煙歴は以前ありましたが12年程辞めてます。
  　糖質制限推奨のアルコール摂取は毎日欠かさずです。コーヒーも好きで一日に4～5杯飲みます。
  
  　湿潤療法されている皮膚科の先生に見てもらおうかとおもいます。水分塩分ミネラルの補給も意識して多めにしてみます。ビオチンとプラスモイストも早速注文してみました。
  　ありがとうございます。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1126-06:00-5）

---

• 　「高血圧と塩分」についてのメールです。
  
  　高血圧の犯人が塩分ということですが、私は冤罪ではないかと考えています。
  　たぶん、「高血圧の群とそうでない群との間には塩分の摂取量に明らかな違いがあった」というエビデンスが山のようにあるのでしょう。だから状況証拠だけで犯人にされてしまった。
  
  　確かに、ご飯のおかず、酒の肴にするには濃い味にする必要があります。しかし、そもそも塩辛いだけではのどが渇くし、そうそう食べれるのものではありません。逆に甘いだけでも大量には食べれないです。
  　つまり、料理をすればわかるのですが、濃い味にするには塩と砂糖が両方必要なのです。場合によってはそこに、酒、味醂、味噌が加わる。特に戦後は、甘い味付けが「贅沢」ということで、そういうものが広く好まれるようになった。
  
  　関西人の私の印象では、九州各県の味付けは非常甘く、耐え難いものがあります。鹿児島などでは練り物に大量の砂糖を入れたりもします。東北もまた然りではないでしょうか。そこへ持ってきて、酒処、米処、とくる。つまり、塩分を多く摂っている群はそれ以上に大量の糖質を摂っているのであり、そこを見落とした結果ではないでしょうか。
  
  　まるで、マウスに脂肪を摂取させて病気にさせ、「脂肪が悪い」とする構図とそっくりです。怪しいというだけで犯人にされてしまった塩分がかわいそうです。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1126-06:00-6）

---

• 　「糖質制限と頭痛」という相談メールをいただきました。皆様，いかがでしょうか？
  
  　最近、夏井先生が糖質制限の本も出されているのを見つけましたので、早速購入して読みました。江部先生との対談のご本も読みました。
  　私は、ここ３年で、前は４９キロだった体重が７キロも増えて５６キロ（男性で私よりも背が高い先生が５９キロと伺って、死ぬほどショックです…）になり、そのせいか、最近は、血圧がとても高いのです。
  　なので、私も今年春に、江部先生の本を何冊か読み、糖質制限に一度挑戦していたのです。
  
  　１日１回だけ炭水化物を取るという制限食にしたところ、体重が２週間で５０．５キロまで減り、４０キロ代が目前に迫りました。しかし、糖質制限が２週間目に入った頃から頭痛がはじまり、頭痛が毎日悪化して、やがて耐えられない位にまでなりました。頭が割れそうだったので、１４日目に、血糖値を上げるため夕飯にもご飯を食べてバファリンを飲んで寝たたところ、朝には頭痛がやんでいました。以来、炭水化物の制限をしていないのですが、頭痛はまったくありません。でも、体重は元にリバウンドしてしまいました。
  
  　血圧のことを考えるとできるだけ早く体重を減らしたいです。糖質制限は、非常に効果があるのはわかっているのですが、あの頭痛を考えると怖くて再開できません。頭痛を予防できる方策はあるのでしょうか？
  　私は、元から頭痛持ちではありません。また、制限食では、とんかつやら唐揚げやら、糖質以外の好きなものを何でも食べていましたので、カロリー不足はあまり考えられません。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1126-06:00-7）

---

• 　東京都文京区小石川のてしま皮膚科・形成外科で，湿潤治療に興味を持っている非常勤看護師さんを募集中とのことです。ちなみに，院長の手島先生は「湿潤治療仲間」です。以下，手島先生からのメールです。
  
  　目下の悩みは看護師の求人です。
  　湿潤治療を積極的に行っている当院では、患者さんへの処置の説明が非常に大切です。ここが上手く伝わらないと、湿潤治療初心者の患者さんはご自宅で途方に暮れる場合も多いからです。
  　その際大事なのが、看護師が丁寧に優しく（ここポイント）、手取り足とり解説すること。
  　全部を医師が説明していては、正直診療が回りませんし、患者さんも看護師に対する方がリラックスして分からないことを質問しやすいようです。現在勤務してくれている看護師2名は、うちで勤務するまで全く湿潤治療のことを知らなかったにも関わらず、治療内容に興味を持って自分でも勉強してくれ、今ではかけがえのない『戦力』です。
  　出来ればもう一人、看護師を増員したいと思い看護師求人サイトや当院のHPで募集もしておりますが、応募はなかなかありません。
  
  　もし、夏井先生のHPをご覧になっている首都圏在住の看護師さんの中で
  

  「たまたま」転職検討中やパート勤務先をお探し中の、
  「湿潤治療をしている病院で働いてみたいなあ」と思っていらっしゃる方

   

  　がいれば、是非当院の求人案内ページを覗いて頂けないでしょうか？　勤務開始は数カ月後でも構いません。
  
  　無茶苦茶図々しいお願いとは存じますが、文京区における湿潤治療普及活動の一環として、更新履歴への掲載をご検討いただければ幸いです。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1126-06:00-8）

---

• 　糖質制限でこんな相談メールをいただきました。アスリート＠糖質セイゲニストの皆様，いかがでしょうか？
  
  　糖質制限をして頬がこけてしまって困ってます。私の食習慣は夜だけなのですが…。糖質制限を初めたら食べなくても体力がどこまでも持つので…
  　朝は排泄の為に水分をのんびり2時間程かけて1リットルほど。水道水500、桑の葉茶250、コーヒー250ほどです。
  　昼食はナッツを数粒かじるくらい。
  　夜は炭水化物はなるべく省いて用意してもらったものをたべています。
  
  　アスリート系の方でやつれた感を出さずに糖質制限をされている方の知恵をご教示ねがいたいです。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1126-06:00-9）

---

• 　「アミラーゼ仮説」の続きです。
  
  　「デンプン＆アミラーゼは動物自身のためではなく、共生微生物のためのもの」という仮説を思いつきました。
  

  1. 全ての動物はその唾液や膵液に含まれるα-アミラーゼでは、植物の生デンプン（β-デンプン）をほとんど消化吸収できない。（動物自身の主エネルギー源にはできない）
  2. 生デンプンが多く含まれる植物（イモ、クリ、ドングリ、穀物）を動物が大食しても、決して動物自身が食後高血糖になるほど消化吸収されない。（共生微生物が処理しきれない量では下痢になる）
  3. 植物のβ-アミラーゼは、デンプンのα-1,4-グリコシド結合をマルトース（麦芽糖）単位で切断するが、動物のα-アミラーゼは不規則に切断するため、動物自身が吸収できない多糖やオリゴ糖も多く生み出す。
  4. 動物が食べる生デンプンは、動物自身のためではなく、共生微生物が利用しやすいようにα-アミラーゼで分解される。（わずかに動物自身が吸収する）
  5. デンプンの加熱調理という人類の発明によって、初めて動物自身がα-アミラーゼでα-デンプンを消化吸収して主エネルギー源にできるようになったが、糖質依存のヒトやそのペットに新しい病気をもたらすようになった。

   
  　なるほどなぁ。これだと辻褄が合うような気がします。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1126-06:00-10）

---

• 　「βデンプン」の続きです。
  
  　土日に生デンプン食の人体実験した結果をご報告致します。（75gのブドウ糖で血糖値が80mg/dL上がる体質です）
  
  １．トロロ状にした生ナガイモ344ｇ(糖質量44ｇ)

  1. 空腹時血糖　78mg/dL
  2. ピークは食後2時間　86mg/dL
  3. 4時間後　77mg/dL
  4. 通常食べるトロロの倍以上の量で8mg/dLしか上がらなかった為、糖質制限OK食材としても良いと思います。（たかが一例ではありますが）
  5. トロロで口の周りが少し痒くなりましたが、ワセリン塗布でおさまりました。

  ---

  ２．すりおろした生サツマイモ169ｇ(糖質量49ｇ)

  1. 空腹時血糖　75mg/dL
  2. ピークは食後1時間　104mg/dL
  3. 4時間後　79mg/dL
  4. 29mg/dLも上がったのでこれはNG食材です。
  5. 一口食べて、その甘さに実験中止しようかとも思いました。（笑）
  6. 実験後に調べたところ、生サツマイモには果糖、ブドウ糖、ショ糖が含まれているそうです。p.8によると、品種により糖量が違い、貯蔵によっても変化するそうです。
  7. サツマイモ生デンプンも消化されにくいと言えなくもないような結果ですが、食べたイモの品種も糖質の組成比も不明で実験失敗でした。両実験後にお腹を壊してはいません。

  ---

  p.s.
  　私の父親が中学生の時に山に栗拾いに行って、その場で殻をむいて生栗を食べた思い出があり、ほのかに甘くて美味しいそうです。両親が子供の頃はサツマイモや栗を生で食べると「ズベ（富山弁：小さな禿げ）になる」と言われていたそうですが。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1126-06:00-11）

---

• 　【その発想はなかった！　「強風に煽られてもめくれない傘」登場】
  　なるほどなぁ。この手があったか。強風で煽られたら自然に閉じるし，濡れた面は内側か。多分，来年2月に買っちゃうんだろうな。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1126-06:00-12）

• 　先日ちょっと紹介したピアニストの山口雅敏さんのコンサートを宣伝しちゃいます。奥様の伊賀あゆみさんとの連弾ですが，4本の手が次々に繰り出す超絶技巧の連続は凄まじいばかりです。「進化系Piano Duo」の名に偽りはありません。
  
  進化系Piano Duo　伊賀あゆみ＆山口雅敏
  11月30日（土）14：30～
  タカギクラヴィア　松濤サロン
   
  　私も聴きに行く予定です。
  
  　ちなみに，こんな演奏が聴けるはずです。
  　　　　⇒【Blue Danube Fantasy】 (YouTube)
  
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1125-08:30-1）

---

• 　「高血圧と塩分」についてのメールです。
  
  　私も前から気になっていましたので、ちょっとまとめてみました。
  　一つの指標だけだとなかなか全体が見えてこないので、複数の項目を組み合わせて考えてみました。資料はご存知「新・都道府県別統計とランキング（略してトドラン）」。
  　単純なランキングだと相対的な量の比較が微妙なので、偏差値で切ります。原則偏差値が６０付近以上のものをピックアップします。
  
  　まず疾患から。
  　高血圧、糖尿病、脳梗塞（男）の発生頻度がすべて偏差値約６０以上の都道府県は以下の４つです。
  

  「秋田県」「青森県」「岩手県」「山形県」

   

  　まあ予想通りですね。
  　上記三つの疾患のうち偏差値６０以上のものが２つあるのは
  

  　「徳島県」「宮崎県」「島根県」

   

  　です。
  　ついでに上記三つの疾患のうち偏差値６０以上のものが１つだけなのは、
  

  「福島県」「山梨県」「香川県（ご存知、糖尿で4位）」「大分県」「高知県」「長野県」「新潟県」「富山県」「長崎県」

   

  　です。
  　さて、それに関連して「糖質」の摂取指標として、「砂糖消費量」「炭酸飲料消費量「果物消費量」「うどん・そば消費量」「米消費量」の５つを選び、その５つのうち偏差値６０以上になっている項目がいくつあるかを見ました。
  

  ４つ：秋田県　　　
  ３つ：山形県、福島県　
  ２つ：鳥取県、大分県、栃木県、新潟県、石川県、和歌山県

   

  　このうち、三つの疾患の偏差値６０以上に一つも入ってなかったのは、
  

  　「和歌山県」「鳥取県」「栃木県」「石川県」

   

  　です。
  　続いて、「塩分」も見てみましょう。「塩分」の摂取指標として、「塩消費量」「味噌消費量」「醤油消費量」の３つを選び、その３つのうち偏差値６０以上の項目がいくつあるかを見ました。
  

  ３つ：「秋田県」「山形県」「長野県」
  ２つ：「青森県」「岩手県」「長崎県」
  １つ：「新潟県」「茨城県」「群馬県」「鳥取県」「富山県」「宮崎県」「熊本県」

   

  　このうち、三つの疾患の偏差値６０以上に一つも入ってなかったのは、
  

  「茨城県」「群馬県」「鳥取県」「熊本県」

   

  　です。
  　さらにアルコールの摂取量も調べてみましょう。肝臓の糖代謝を大いに邪魔する要因です。酒の種類によらず、すべてのアルコール摂取量で偏差値６０以上のものを見ました。偏差値の高い順番に、
  

  「鹿児島県」「東京都」「沖縄県」「宮崎県」「秋田県」「青森県」「新潟県」

   

  　です。まあ、世間の評判通りですね。
  　さて、まとめましょう。
  　糖質・塩分・アルコールについての９項目のうち、偏差値６０以上のものが何項目あるか。
  

  ９つ：該当自治体なし。
  ８つ：秋田県
  ７つ：該当自治体なし
  ６つ：山形県
  ５つ：青森県、長野県
  ４つ：岩手県、福島県、新潟県
  ３つ：鳥取県、宮崎県、長崎県

   

  　結局のところ、該当項目３つ以上では、鳥取県を除き、すべて３大疾患のランキングに入っている自治体となりました。ま、当たり前と言えば当たり前ですが。ただし、徳島県、島根県は例外。今後、どうなってゆくか。
  
  　しかしまあ、わかっていたけど、秋田県、すべての面でぶっちぎりですね。もう身体に悪そうな事をこれでもかと。当然の事ながら、秋田県の平均寿命（男性）はワースト２（ま、自殺も多いのであれですが、「病気を苦にして」というのがほとんどということを考えれば無関係ではない）。
  　長野県の平均寿命が全国一なのは、まともな糖質を摂取できなかった世代がまだご存命だからでしょう。糖質を普通に摂取できるようになった世代が年齢を重ねれば、糖質と塩分が揃うことになるので、今後、どんどん平均寿命のランキングは下がってゆくはず。
  　未来を占うという意味では、小中学校児童の肥満率というのも重要です。なぜかといえば、現在の家の食事や生活パターンが子供の肥満につながっている訳で、その子供らの多くは大人になっても糖質制限とは無縁の生活を送ることになるだろうからです。つまり、未来の大人の姿と言ってもいい。
  　 そのランキングは　この通り。この統計は２０１０年のもので震災前。震災後、福島県では、子供たちの生活環境が悪化（運動スペースがない。内部被ばくを避けて食べるものが制限される）したので、次回の統計ではさらに肥満度が増加している事が予想されます。福島県は、原発の放射線が云々という以前に、成人病予備軍がすでにこれだけ存在している事をよく認識したほうがいいかもしれない。
  
  　 結論：
  　 高血圧、糖尿病、脳梗塞などの疾患は、おそらく「糖質」と「塩分」の相乗効果。もちろん、気候も大きく関係しているに違いないけど、今回は考えない。香川県が突出しているのは「うどん」だけなので、疾患への影響は小さい。徳島県と島根県は謎。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1125-08:30-2）

---

【06:00】

• 　練馬光が丘病院での治療例に4例追加。150例を突破しました。イチローだったら「150という数字に意味はありません。単なる日々の積み重ねの結果で，数字は後から付いてくるものです」と，クールにカッコよく言うんだろうな。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1125-06:00-1）

---

• 　「足裏の乾燥・ひび割れ」へのメールです。
  
  　ひび割れの症例の写真を見ました。
  　掌蹠膿疱症の可能性もあると思いますが、「喫煙しているか？反対の足底や掌にも膿疱があるか？骨関節痛があるか？」などの情報がないと何とも言えません。
  　喫煙者ではなく足底だけの症状でしたら、角化型＆水疱型の水虫の可能性もあるかも？です。
  　禁煙＆糖質制限をして、湿潤療法をしている皮膚科を受診することをお勧めします。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1125-06:00-2）

---

• 　「足裏の乾燥・ひび割れ」の診断メールです。
  
  　以前「真夏の皮膚トラブル」の対処としてメールさせて頂いたことがありますが、その時の症状と似ているように思います。
  　防火着を着装してトレーニングをすると、足は皮膚がボロボロ・汗疹がブチブチ・かゆみが強く・ひび割れが痛くて出血もありました。意図的に水分・塩分・ミネラルを多めにとることで劇的に改善しました。スポーツドリンクと美味しい塩（ミネラル分の多そうな自然塩っぽいやつ）を、適宜とりました。私は足にかゆみを感じた時が不足のサインとしていました。
  　相談者はテニスコーチと言うことで、汗をよくかくので、塩分ミネラルが不足されてるのでは・・・と思っております。
  　医学的根拠に基づかない、単なる個人の経験談で申し訳ありません。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1125-06:00-7）

---

• 　「高血圧と塩分」についてのメールです。
  
  　看護師です。
  　一昨日、この件に関して上司と話しをしていましたが、塩は基本的に調味料なのでドカドカかけて食べることはなく、味付けの一つとして食すものなので、メインの食事（主食・副食含めて）が何であるのかによるのではないでしょうか？また、高血圧で食事指導（減塩）をするにしても、糖尿病と同様に薬物療法もほぼ同時に開始されることもあるため（糖尿病はカロリー制限食が、まだまだ多いと思いますが・・・）、どっちの効果があるのかがわからなくなっているのではないでしょうか？
  　減塩食も、減塩にする代わりに何か裏技を使って（何かはわかりませんが、例えば糖質をプラスするとか）減塩を補っているのではないでしょうか？濃い味に慣れている人が、『はい、明日から薄味にしてください』といわれて、『はい、わかりました』といってできる人は、そう多くはないと思うからです。
  
  　生化学にあまり詳しくないので、偉そうなことは言えませんが、塩を摂取しても体の恒常性で塩を薄めようとするので、それがもとで血圧上昇に結び付きますかね？また、塩水よりは砂糖水の方がドロドロですし、血管への影響は砂糖水（糖質）の方が悪いような気がしますがいかがでしょうか？
  　一応コメディカルですが、言葉の節々が素人っぽくてすみません<(_ _)>
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1125-06:00-3）

---

• 　「高血圧と塩分」についてのメールです。
  
  【高血圧と糖質制限食についての仮説】
  　まず「高血圧がどんな状態か」を物理学的に捉えると「血管容量に対して血液の多い状態」ではないでしょうか。老人性ならば「血管弾性が低下し、血管抵抗が増大したため」と、どの教科書にも書かれています。血管弾性の低下=血管抵抗の増大=血管容量の低下として、もしも血管抵抗が増大していないのならば純粋な血液量の増加ですね。
  　すると「血液量が増える原因は何か」「なぜ糖質制限で軽減するのか」「塩分摂取は関連するのか」「血管弾性の低下の原因は何か」と幾つかの疑問が浮かびます。
  　糸口は「口渇感」ではないかと考えました。生理学の教科書では、糖尿病ならば「血糖増加のために浸透圧が上がり、それを緩和するために口渇(水分摂取欲)が起こる」、塩分摂取過多ならば「血中イオン増加のために浸透圧が上がり(ついでにpHバランスも崩れ)、それを緩和するために口渇が起こる」とされています。
  
  　つまり
  

  1. 糖質を沢山食べる→血糖値上昇→浸透圧増加→水を飲む→血液量増加(&浸透圧正常化)
  2. 塩分を沢山取る→血中イオン増加→浸透圧増加→水を飲む→血液量増加(&浸透圧正常化)

   

  　の、ダブルパンチに肥満による血管抵抗増大のオマケ付きで高血圧となっていると考えれば糖尿病1位≠高血圧1位の説明もつくと思います。(仮説ですが)
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1125-06:00-5）

---

• 　「コルセットライフと糖質制限」というメールです。これは男はなかなか気がつかない視点だと思います。面白いです。
  
  　私自身は体型補正のためのコルセットを未だ持っていないのですが(しかし興味は多分にある)、「ご飯や麺類がいつまでも胃に留まっている感じ」の正にその胃を締め付けるためか、コルセットライフに慣れていない内は食後の吐き気に苛まれるという情報があります。
  　近似した実体験だとゴムベルトのスカートでしょうか。ゴムが太めで胴回りが細め(ゴムを伸ばさず測ったウエストサイズが50cm！)のスカートを持っているのですが、食後には必ず吐き気をはじめお腹周りの不快感に襲われるので、そのスカートは長らく封印していました。
  　糖質制限を知って、同時に胃に長く留まる物も判明したので、試しに封印したスカートを履いて糖質制限食・・・結果、吐き気なく過ごせました！これならコルセットも怖くないですね。
  
  　ところで英国ヴィクトリア王朝期の絵画に見られるような時代のコルセットのサイズは細めの人のフルクローズ(締め上げた紐がそれ以上締まらない状態)が40cm前後と言われています。その状態でも貴婦人達はハイキングや乗馬などを楽しんだそうです。そんな彼女達の食生活が大変気になるところなのですが、いかがでしょうか？
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1125-06:00-4）

---

• 　「機内食で糖質制限食をリクエストしてみました」というメールです。
  
  　プチ糖質制限をしています。先日ニューヨークに行きまして、国際線の機内食を「炭水化物の少ない食事」にしてもらいましたので勝手にご報告します。
  
  【時期】
  　11月中旬
  
  【利用した便】
  　JAL　成田→JFK空港（帰りは逆ルート）　エコノミークラス
  
  【オーダーの流れ】
  　搭乗日の2週間ぐらい前にコールセンターに電話して「炭水化物の少ないメニューはありますか？」と聞いてみたら、少し待った後に「そのようなメニューのご用意はありませんが、承ることはできます」との回答があったので頼みました。
  　また、特別食にする理由を聞かれたので「病気ではないが、炭水化物を摂らない方が体調が良いので」とバカ正直に答えましたが「アレルギーですか？でしたらアレルギー対応食がありますが」などと言われたり、オペレーターが炭水化物って何それ？という感じの人物で非常にややこしくなってしまったので、分かりやすい理由を用意しておくべきでした・・・。
  
  【出てきた食事】
  　　　　⇒【機内食の写真】
  　私の機内食にはすべて「Low Carbohidrate」または「Low Carbon」と書いてありました。
  

  1. 行き（1回目）：牛肉のステーキ、蒸し野菜（にんじん有）、蒸し野菜その2、蒸した白身魚、蒸し野菜その3、バナナ1本
  2. 行き（軽食）：バナナ1本
  3. 行き（2回目）：蒸した白身魚、蒸し野菜、青菜のバターソテー、蒸し野菜その2、蒸し野菜その3，カットフルーツ、バナナ1本
  4. 帰り（1回目）：蒸した白身魚、蒸し野菜、カットサラダ、野菜のグリル、蒸し野菜のハーブ和え、カットフルーツ、アップルソース（これは何？）、ドレッシング、バター
  5. 帰り（軽食）：サンドイッチ（レタス、トマト、きゅうり）
  6. 帰り（2回目）：チキンステーキ、グリル野菜のハーブ和え、青菜のソテー、カットサラダ、カットフルーツ、砂糖入りヨーグルト、ドレッシング

   

  【気になったこと】
  ＜行き＞
  

  1. 食事の量がとても少ないので寂しい。
  2. 行きの食事はどれも味付けが全くなく、しかもソースもドレッシングもなかったこと。普通の機内食にはドレッシングがついていたのに・・・ひどいです。おいしくないにも程があります。
  3. 糖質量の多いニンジンとカボチャ、バナナが入っている。
  4. 行きは軽食も含めて3回もバナナが出てきた！バナナの炭水化物の量が多いことは一般常識と言ってもいいと思うのですが。一つも食べませんでした。(それにバナナ丸ごと1本って手抜きすぎ！とちょっとムッとしました)

   

  ＜帰り＞

  1. 行きとは段違いの、満腹になる量。アメリカってすばらしい。
  2. ドレッシングやバターが添えられているし、薄味ながらちゃんと味がする。おいしくはないけど行きよりは断然まし。
  3. さすがローカーボが流行った国で準備しただけあって、基本的に炭水化物が少ない内容になっている。
  4. ただし一部、気になるものが・・・アップルソース（リンゴのペーストみたいな何か）、砂糖入りヨーグルト、フルーツ。それと軽食で出たサンドイッチのパン。
  5. （余談）ハーブ和えのハーブはたぶんキャラウェイシードだと思うが、ちょっとこれは日本人の口に合わないと思う・・・ギブアップしました。

   

  ＜行き・帰り共通＞
  

  1. やたらとズッキーニが入っている。糖質制限的には問題ない？

   

  【結果】
  　行きはさんざん、帰りはgoodでした。
  　それから私はプチ糖質制限なので少々の根菜・フルーツ・軽食のパン・砂糖入りヨーグルトなどは食べてしまいますが、厳しく行っている方はこのような特別食をオーダーした上で、さらに自分で何か食品を持って行った方が安心ですね。いっそ断食という手もあるかもしれませんが・・・。
  　ちなみに普通の機内食はメインがバッチリお米やパスタだったので、特別食をオーダーしないと食べられるものはほんの少しになってしまうと思います（残すのはもったいないですし）。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1125-06:00-6）

---

• 　本の紹介メールです。
  
  　著者は311を前日に予言した物理学者の井口 和基氏、本の題名は、「ニコラ・テスラが本当に伝えたかった宇宙の超しくみ 上 忘れられたフリーエネルギーのシンプルな原理」です
  
  　エジソン、アインシュタインらと同年代に活躍したニコラ・テスラの話ですが、これを読むといかに我々の教えられた物理学がいい加減なものかよく分かりますね
  　テスラの物理学では、放射能の除染などテスラ波を使えばあっという間に解決のようです
  　テスラの技術は、石油や、送電線をつかったエネルギー供給システムに対して脅威となったため、当初テスラを支援していたJPモルガンによってすべて隠蔽されたようです
  　本文に面白い表記がありました
  

  　いつの時代も普通の人たち、凡人にとっては、「自分の知らないこと」＝「存在しないことである」。普通の人には「自分の理解出来ないこと」＝「デマ、嘘、眉唾物」でしかない。
  　また、凡人にとっては、「自分の知っていること」＝「世界で知られている常識」となる。そしてそれ以外は「存在しないこと」となるのである。こういう人々にとって、ニコラ・テスラはかなり奇異に見えたのである。

   

  　また各章の冒頭に、テスラの言葉が引用されているのですが、エジソンの言葉に対して、「天才とは、９９％の努力を無にする、１％のひらめきのことである」という奥深い言葉がありました。
  
  　今年読んだ物理ものでは、ダントツの面白さです。下巻はこれから出版されるのですが、地震兵器HAARPにも言及されています
  　是非ご一読をお勧めします
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1125-06:00-8）

• 　「足裏の乾燥・ひび割れ」の診断メールです。
  
  　ちょっと見ただけですのではっきり分かりませんが、掌蹠膿疱症の可能性はありそうです。
  　圧迫されている部分に症状が軽く、土踏まずなど圧力のかかっていない部分に症状が出ていますので、圧力が原因とは考えにくいです。
  ⇒【掌蹠膿疱症のビオチン療法】
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1123-08:00-1）

---

【07:00】

• 　「ナッツを食べるほど死亡が少ない」についてのメールです。
  
  　これ、単純にナッツをよく食べる人は、あまりおなか空かないから糖質の摂取量が相対的に減ってる・・という見方もできますので、”ナッツだけ食べてれば死亡リスクが減る”ではないかもしれないですね。
  　メディアがこぞってナッツが～とか拡がって、ナッツがスーパーから消えるとか品薄で価格上昇とかは勘弁して欲しかったりします。
  　私もコンスタントに食べてますから　笑
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1123-07:00-1）

---

• 　「足裏の乾燥・ひび割れ」についての相談メールです。先生方はどうアドバイスしますか？
  
  　実は、足裏の乾燥対策ひび割れ対策にポリ袋を履き靴下を履いております。直接靴下を履くといたるところがひび割れしてとても痛くて。ワセリンを塗りポリ袋を履くと快調なのですが甲の方に湿疹が出来てきて困っています。写真を添付させていただきます。何かいい方法はないでしょうか。
  　いずれ治るだろうと私は楽観しているのです皮膚科にかかるべきでしょうか。
  　ちなみに，テニスコーチをしておりまして、常々足裏に負担がかかります。
  
  　私なら，プラスモイストDCで患部を覆って様子を見るかな？
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1123-07:00-2）

---

• 　ちょっとした思いつきです。
  　「高血圧の原因は塩分の過剰摂取である」とか「実は塩分摂取と高血圧には因果関係はない」とか言われているようですが，これってもしかしたら［塩分が多いおかず］⇒［ご飯をたくさん食べる／食べてしまう］⇒［糖質過剰摂取で太る］⇒［デブ性高血圧］という図式ではないかと・・・。
  　私の生まれ故郷の秋田県は高血圧のメッカ，塩分摂取過剰のメッカですが，秋田は基本的にお米が美味しいから，塩辛い漬物とか味付けの濃い煮物とかがあれば，もうそれだけでご飯は何杯でも食べられます。そして，そういう塩辛いおかずを補うように，甘い味付けのおかずも多かったです。どう考えても，私が育った頃の秋田県は炭水化物と砂糖の摂取がハンパでなかったような気がします。
  
  　・・・な～んて考えていましたが，調べてみると香川＠うどん県は糖尿病は全国1位だけど，高血圧患者数は半分より下なんですね。
  　というわけで，この理論，ダメかな？
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1123-07:00-3）

• 　糖質制限関連のメールです。
  
  　『炭水化物が人類を滅ぼす』の大増刷おめでとうございます。自分の書きこんだことが本の中に見受けられとてもうれしく思っております。
  
  　さて、今朝ほどメールをチェックしていたらMTProにこんな記事が。
  

  【ナッツを食べるほど死亡少ない】

   

  　NEJMの記事です。抜粋です。
  

  　ナッツ類を全く摂取しない群に比べ，1週間当たりの摂取頻度が多くなるほど総死亡リスクが有意に低下。週7回以上の摂取群では20％の総死亡リスク低下が示された。
  　（中略）
  　ナッツ類の摂取頻度と総死亡あるいは一部の死因による死亡リスクに用量依存性の逆相関が確認されたと結論。なお，ナッツ類の摂取頻度の増加で体重増加の懸念があったが，今回の研究では摂取頻度の増加が体重減少に関連していたことが分かっている。また，他の前向きコホート研究からも，ナッツ摂取量の増加が腹囲減少や体重減少，肥満リスクの低下に関連するとの報告が紹介されている。

   

  　私も昼食や間食時にナッツを常食しておりますが、それを見ている同僚に「脂質の取りすぎとか塩分の取りすぎでいつか痛い目にあうよ」と呪いの言葉までかけられております。
  
  　またまた糖質制限の懸念材料の一つとされていたことが否定されましたのでとてもうれしいです。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1122-10:30-1）

---

【10:00】

• 　「素人が低温火傷を治療」さんからの続報メールです。
  
  　受傷後約1年の傷口写真をお送りいたします。資料として掲載して頂ければ、幸に存じます。
  　現在でも、時折薄い膜のようなものが剥がれてくるので、その始末が面倒くさくはありますが、自力で治療したということもあって、今では自分の体の一部として受け入れることができています。自力で治療をし切ったということも手伝ってはいると思いますが、おそらく、皮膚移植での治療では、あれだけひどかった傷跡に、ここまで愛着(？)が湧くことは無かったと思います。
  
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1122-10:00-1）

---

• 　「肥満と眩暈の因果関係について」のメールです。
  
  　肥満と眩暈の因果関係についての相談メールについてですが、メールを読む限りこの方の症状は、頸椎からではなく、首や肩の筋肉にできたトリガーポイントが原因と思われます。（わかりやすく言えば肩こりと首こりです。）　眩暈も首こりが原因でしょう。（胸鎖乳突筋にトリガーポイントがある可能性が高いと思います。）
  　腰痛は肥満との因果関係が多少ありますが、肩こりや首こりは肥満との因果関係はほとんどないと思います。むしろ、肩こりや首こりは筋肉が少ない痩せ形の人に多い印象があります。
  
  　しかし、糖質制限をすれば、相対的にたんぱく質やビタミンB群の摂取が増えて、筋肉も増え、首こりもよくなるかもしれませんので、糖質制限は続けられた方がよいかと思います。
  　でも、首の痛みや眩暈はそれだけでは解決しないと思うので、ネットで検索していただいて、トリガーポイント注射をしている医療機関か、トリガーポイント療法を行っている治療院に行かれた方がよいかと思います。
  　茨城の方でしたら、ぜひ当院へ！
  　　　⇒トリガーポイント注射の本
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1122-10:00-2）

---

• 　こんなメールをいただきました。
  
  　私たち読者は、ただでこんな良い情報を得ることができるのはありがたいことです。自分が体験してよいと思うものは、周りの皆さんにも教えてあげたいというのが人情なのではないでしょうか。そして、それが広まれば平和な生活につながるのではないでしょうか。
  
  　何が言いたいのかというと、先生のサイトを見ていて体験して結果が現れて（ほとんどがそうだと思いますが）いる人は、とにかく身近な人から広げるという運動をしてほしいのです。
  　特に先生といわれる人の話は、だれもが信じてくれます。どんな先生でもいいんです。医師はもちろん学校、塾、保育園などの先生で、消毒しないや糖質制限やシャンプーレスなどを実践している人は、それらを広めてほしいのです。
  　そんな運動が、世の中を変えてくれるのです。消費第一で成長してきた日本を変える、認知症も減るだろうし、争いごとも減るでしょうし、その他もろもろ
  　この人は何を言っているんだと思われるかもしれませんが、意志の弱い私自身この一年でいろいろ変われたのですから、普通の人であれば、簡単に変わることができるでしょう。
  
  　お米やお菓子や日本酒などを作っている人には、誠に申し訳ありませんが、自分が糖尿病などになって苦しみたくはありませんよね。まったくなくすわけではないんです。不調の原因は糖質過多だということを認識してほしいのです。
  　やはり、マスコミを利用するのが手っ取り早いのでしょうが、地道に身近な人からということで
  　私もいつも、ご飯や甘いもの、日本酒を飲んで、怒ってばかりいる身近な人を何とかしようと思っています。が、これが難しいのですよね。
  
  　ぐだぐだと書きましたが、私自身は先生の書籍を買い込んで一番読んでほしい人に渡しました。一応先生といわれる人なので、その人の周りにまき散らしてもらえるように祈りを込めて
  　先生、動けるうちは日本に限らず、世界中にまき散らして世界平和につなげてください。
  
  　息子から、「お前は宗教にはまったのか」といわれるので、私は「夏井の教え」ということにしています。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1122-10:00-3）

---

• 　「牛乳」についてのメールです。
  
  　乳製品支持者として考えたことがあります。
  　もし人間にとってのパーフェクト食が動物の骨髄だとしたら、骨髄由来の脂質の代替え品として乳脂質を選んでいるとは考えられないでしょうか。骨髄の脂質はタンパク質の約８割と、血液や筋肉に比べるとだいぶ脂質の割合が高いようです（本来の草食獣に「霜降り」なんてないでしょうしね）。一方、乳は多くの動物でタンパク質より脂質が多めです。ヒトが生息数を増していった時代、骨髄や体脂肪だけを食べるよりも乳由来のものを加えたほうが効率的に脂質量を確保できたでしょう。
  　だとすると、発酵などを加えてチーズやヨーグルトを作るのも、ヒトの成体には多すぎる乳糖を処理するための先人の知恵のようにも思えてくるのですが、いかがでしょうか。糖質制限下で食べる分には問題のない食材であって欲しいのですが…
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1122-08:30-1）

---

【06:00】

• 　練馬光が丘病院での治療例に4例追加。もうすぐ150例！
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1122-06:00-1）

---

• 　『炭水化物が人類を滅ぼす』の増刷が決まり，4刷・2万部の増刷となるそうです。
  　これで合計6万部！　そんなに刷って大丈夫，と逆に心配になっちゃうぞ。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1122-06:00-2）

---

• 　「ワセリン500g入り」についてのメールです。
  
  　ワセリンの500gボトルですが、確かに一般家庭だと期限内に使い切れないほどの量ですよね。夏井先生のHPはピアノサイト時代から10数年見てますので、ワセリン使用歴もほぼそれ位になりますが、男一人暮らしでワセリン500gボトルを使い切るのに10年ほどかかった記憶があります。使い切った時は感慨深かったです。
  
  　使い方はボトルから指で直接のときもあれば、薬さじを使ったりもしていたので食品と同等以下の清潔管理だと思います。それで特に問題はありませんでした。
  
  　ちなみに、ワセリンは伸びが悪いことと、べた付くことが難点ですが、私はベビーオイルと混ぜることで使い勝手を良くしています。持ちは多少落ちますが、塗りやすさはかなり良くなります。体積比1:1位が丁度良い感じです。
  　最初は小分けのカップで少しずつ薬さじで混ぜてましたが、今は小分けのガラス瓶に入れて湯煎で一気に混ぜてるようにしています。
  
  　最近発見したワセリンの使い方でももう一つ。空気が乾燥するこの季節は鼻の中も乾燥して痛くなることがよくありますが、鼻の中全体にワセリンを塗ると、乾燥が防げてかなり快適になります。一度塗るとほぼ一日持ちます。最初は少しだけ違和感がありますがすぐに慣れます。
  　コツは指で奥までしっかりと薄く塗り広げてやることです。多いと違和感がかなりあります。ただし、塗るときの絵面が強烈なので人がいない所で塗ることをお勧めします。
  
  　それにしても水虫だけでなく、ワキガにも効果があるなんてワセリンは本当に万能ですね。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1122-06:00-3）

---

• 　「βデンプン」についてのメールです。
  
  　先日、冷えたご飯はβデンプンになるため、人間は消化しづらいという情報を得ていました。
  　最近、日本人が肥満になってきた原因は次の２点ではないかと思っています。
  

  1. 米ばなれで小麦製品が多くなっている（よく言われる話ですが）
  2. 電気炊飯保温器が普及し、温かいご飯を食べているため、αデンプンを摂取している（裏付けは取っていませんが、私が小さい頃は電気炊飯保温器は少なかったと思います）

   

  　先ほど、Webページを見ましたらβデンプンの話が載っていたので投稿しました。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1122-06:00-4）

---

• 　「肥満と眩暈の因果関係について」の質問メールです。
  
  　私は頸椎が悪く、コンサートを2時間聴いた後や、病院の2時間待ちの後、首や肩がカチカチに凝ります。その時も眩暈が起こることがあります。
  　「全てが痩せれば治る」というのがかかりつけの女医さんの持論ですが、先生のご意見をお聞かせいただければ幸いです。
  
  　なお、プチ糖質制限を2日前より始め、2日で1㎏減です。白色ワセリン、ボディーソープレスもやって、効果は出ています。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1122-06:00-5）

---

• 　電気新聞という業界紙に『炭水化物が人類を滅ぼす』（光文社新書）の書評が掲載されていました，というメールをいただきました。ありがとうございます。
  
  　昨日（11月20日）の電気新聞の1面コラム『焦点』に『炭水化物が人類を滅ぼす』のことが載っていたので、お送りします。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1122-06:00-6）

---

• 　「HbA1cの測定について」という話題です。皆様，いかがでしょうか。
  
  　整形外科開業医です。
  　HbA1cの測定器を導入しています。（アークレイのSPOTCHEM BANALYST　SI-3610という機種）
  　稼動させてからしばらく経って、外注検査や総合病院の検査値より値が高い事に気づきました。この器械はラテックス凝集免疫比濁法で、臨床検査会社などで採用が多いHPLC法とは差が出るのがあたりまえとは思っていましたが、最大0.6くらいの違いが出るので納得がいかず調べてみると、機種間の値の標準化は意外に進んでいないようです。同一方式でも0.2くらいの差はあるようです。そもそも同じ検体を連続して測っても0.1の差は出るそうで・・検査値についての認識が甘かったと反省しています。
  
  　HbA1cの測定について同様の問題で困った方、測定器に詳しい方のお話を聞きたいと思います。
  　うちの機械が出す値の真の評価を教えて欲しいです。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1122-06:00-7）

---

• 　福岡県の角田恭治先生からのメール。
  
  　専門誌「臨床と研究」 11月号 に私の論文が掲載されました。(p129-)
  　文中には書いておりませんが、内容はカロリー神話の崩壊と1型および2型糖尿病患者さんへの朗報だと思います。
  　発行部数の少ない医学雑誌ですので、ご興味のある方は早めの入手をお勧めします。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1122-06:00-8）

---

• 　歯科の先生からの質問メールです。皆様，いかがでしょうか。
  
  　歯科医です。
  　質問を一つ。
  　昔、病棟を持ってる病院で口腔ケアを実践すると病棟の匂いが変わると言われていましたし、実際、そうだと思います。
  　一方、糖質制限をすると、口の中がさっぱりします。
  
  　そこで医療関係者のかたに質問です。
  　糖質制限食を入院食？に導入した病院で病棟の匂いの変化がありましたでしょうか？　もしあれば、病院の匂いだけで、その病院が糖質制限してる病院かどうか、わかるような気がするのですが
  　高雄病院？の匂いはどうだったのでしょうか？　もし他の病院と違う匂いでしたら、知りたいのですが？
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1122-06:00-9）

• 　『炭水化物が人類を滅ぼす』（光文社新書）の感想，およびアミラーゼについての考察メールです。
  
  　「炭水化物が人類を滅ぼす」の超展開ぶりにシビれました。夏井節ともいえる素晴らしい比喩の連続も最高です！　私の桶谷式のメールが紹介されていたのも嬉しいです。名著「傷はぜったい消毒するな」の続編的な内容もあり、久しぶりに興奮しながら本を読みました。
  
  　p.281イネ科植物の種実を食料にしている動物はネズミと小鳥のみ、というのを読んでいて、植物に含まれる生デンプン（βデンプン）は、加熱された糊化デンプン（αデンプン）よりもアミラーゼの作用をはるかに受けにくい為、食物繊維に近いものではないか？とふと思いました。
  　穀物やイモ類、根菜類を主食としている動物たちは、人間のアミラーゼと違い自前の消化酵素でβデンプンを消化できるのでしょうか？　それともウシやウマのように共生微生物がβデンプン（食物繊維）を分解して栄養を作り出しているのでしょうか？
  
  　生野菜、生果物（特にバナナ）は、
  

  糖質（血糖値を上げるもの）＝炭水化物－食物繊維－βデンプン

   

  　とした方が良い気もします。
  　生デンプン食はどれだけ血糖値を上げるのか、近いうちに自分の体で実験してみたいです。普通の糖質制限/ゼロだけでは飽きてきたので、私も最近ミヤリサンを飲んでいますが、それでもお腹を壊しそうでちょっと心配です。
  

  1. 生ヤマノイモ
  2. 生ジャガイモ
  3. 生サツマイモ、生栗、生ゴボウ
  4. 生どんぐり（スダジイ、ツブラジイ、マテバシイ）
  5. 古代は生米食？？？
     • 語源由来辞典
     • Okwave
     • Wikipedia

   

  　アミラーゼの謎はより深まったようであり、逆に答えに近づいた気もするのでもう少し考えてみます。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1121-10:00-1）

---

【09:30】

• 　この患者さんからの嬉しいメール。
  
  　先日自分の症例が掲載されているのに気付き、少しはお役にたてている、全く無駄な熱傷ではなかったと感慨にふけっております。現状写真を送ります。日常生活には全く支障ありません。
  　あのままゲーベンを塗ったくられていたら、そのうち植皮手術されて・・・・と思うとゾッとします。
  
  　90歳の母までお世話になりました。年の割にあっという間にぱかっと開いた傷口は塞がってしまいびっくりです。母の通うディサービスにも湿潤治療は浸透したようです。
  　子、孫たち、友人はもとより通っている習字教室や、職場でも1人でも痛い目に合わないようにと声を大にして「湿潤治療」を広め、ハイドロコロイド包帯や救急パッドをおすすめし、夏井先生の「キズ・ヤケドはしょうどくしてはいけない」や「医療の巨大転換」を購入し皆様に回し読んでいただいています。(売上には貢献してないかな？)
  
  　同時に6Kgも痩せた、糖質制限の人体実験結果を確認した周囲の人々が、少しずつ興味を示し始めました。最初はちょっと批判的だった息子も、いまは大豆粉パンの作成に意欲を燃やし、糖質制限食を嫁に提供しております。
  
  　ノーメイクでお湯で洗うだけ、ワセリンを塗るだけという、経済的で時間の節約にもなっています。娘にも肌がつるつるじゃんといわれ、シミもなくなりました。
  　化粧大好きで、これまた批判的だった娘も今では毎日ワセリンのお世話になっております。
  
  　結果、夏井先生に巡り合うことができてラッキー！だったということです。
  　というわけで，メールに添付されていた写真を追加させていただきました。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1121-09:30-1）

---

【08:30】

• 　現在発売中の週刊誌「週刊東洋経済」の11月23日号の124ページに『炭水化物が人類を滅ぼす』（光文社新書）の書評が掲載されています。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1121-08:30-1）

---

• 　昨日，相澤病院時代の知り合い（松本市の歯科医の先生）から突然電話がかかってきました。
  
  「俺さ，20キロ痩せたんだぜ」
  「先生，すごい太鼓腹だったじゃない。あのデブが痩せちゃったの？」
  「先生のサイトを見て糖質制限やってみたら，すぐに痩せちゃったよ。簡単なもんだね。周りの歯科医とかに糖質制限が流行してるよ。痩せた俺を見に，松本に遊びに来てよ」
   
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1121-08:30-2）

---

• 　今日は雑誌「女性自身」の『炭水化物が人類を滅ぼす』（光文社新書）に関する取材がある予定です。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1121-08:30-3）

---

• 　「ワキガとワセリン」についてのメールです。
  
  　そんなにきつくはないですが、ワキガです。３年くらい前からワセリンを脇に塗って、臭いが軽減されているのを実感しています。
  　今使用しているワセリンは、2012.6期限のもので、500gボトルに指を突っ込んで使用しています。皆さんヘラでとったりしていて、自分のがさつさが情けないですが、臭いも使用感も問題ないと自分では思っています。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1121-08:30-4）

---

【06:00】

• 　練馬光が丘病院での治療例に4例追加。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1121-06:00-1）

---

• 　以前から熱心に湿潤治療に取り組んでこられている静岡県の恩田先生が褥瘡治療の本を出版されたので宣伝。
  
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1121-06:00-2）

---

• 　「更年期障害」についてのメールです。
  
  　更年期障害の当事者として（50代半ばです）。
  　私には効果がありました。もちろん、すぐに劇的に、というわけではありませんが、ホットフラッシュは2年くらい、糖質制限を始めて1年たたないうちにすっかりなくなりました。そのほかの自律神経症状は、元々あったので、よくはわかりませんでしたが、朝も目覚めすっきり、疲れやすいこともなくなり、精神的にも落ち着き、更年期？どこに行ったの？という感じです。今が一番元気かもしれません。
  　唯一の副作用だった便秘は食物繊維を多く取るようにして改善しました。ちょっと残っていたフワフワする感覚も糖質制限を強化することでほとんどなくなりました。
  
  　ただ、同僚に勧めても、まず拒否（上下10歳くらいの間隔の女性たち）されます。７ｋｇ痩せて調子がよくなった私を見ても、説得力ないのかなと思ってしまいました。糖質の威力おそるべし、です。
  
  　この間江部先生にお会いしたときに、ケトン食における低身長はカロリー不足の可能性が大きいのではないかとお聞きしたので、今後糖質の制限を肥満だけでなく、難治性のアトピー性皮膚炎、起立性調節障害、あと、にきびで悩んでいる子にも勧めてみようかなと、と思っています。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1121-06:00-3）

---

• 　「多くの人がなんとなく悩んでいる不調や不快な症状，病気未満のような状態」についてのメールです。
  
  　４０代糖質セイゲニストです。
  　私は先生ご指摘の２点に加えて、「牛乳」も怪しいと踏んでいます。
  　そもそも、離乳してから「乳汁」（しかも他種の）というものを摂取するのは地球広しといえども人間だけです。しかも、そういう食習慣が根付いたのは糖質などより遥かに最近のことだそうです。
  　思えば、かなり多くの糖質食品に牛乳が加えられています（パン、ケーキ、ピザ、アイスクリーム等）。アメリカ人の癌の多さを見ても、私はこの極めて不自然な食品の組み合わせが、ものすごく危険なのではないかと考えています。
  
  　どうか、牛乳・乳製品の害悪についてもご考察いただけないでしょうか？
  　じゃあ酒も不自然じゃないか、というのは横に置いといて。。。
  　哺乳類の乳をヒトが食用とするのは，ホモ・サピエンスがヤギを家畜化してからでしょう。つまり，7,000～8,000年前以降です。それ以前のホモ・サピエンスは他の哺乳類の乳は飲んでいなかったと推察されます。つまり，動物の乳はホモ・サピエンス本来の食品ではありません。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1121-06:00-4）

---

• 　「ワキガ（腋臭症）とワセリン」というメールです。
  
  　鍼灸師です。
  　私事ですが、この一週間脇が痒くてかきむしってしまい、ただれる手前までになってしまいました。そこでワセリンの出番となり擦り込むと、もちろん痒みはおさまります。その上に養生が悪いと臭うワキガが消えています！。患側の反対側はワセリンを擦り込んでいませんから臭っています。そこでワセリンを擦り込んでみるとたちどころに消えてその後も何時間経っても臭いません。このかた何十年もデオドラントに気を使ってきた私には大発見です。
  　失礼ですが先生のまわりにそのような悩みをお持ちの方はおられませんか?もしおられたら試していただけませんか?　ミョウバンもなにも混ぜないでワセリンのみで。因みに私はプロペトを使用しています。
  　これが普遍的事実だとすると，医学上の大発見ですよね。皆様，いかがでしょうか。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1121-06:00-5）

---

• 　「ワセリン500g入り」についてのメールです。
  
  　傷は絶対に消毒するな を読んでから徐々に湿潤療法などを実践し、現在はシャンプー・石けん・化粧水など一切使わずお湯でのみ洗い、プロペトを全身に塗っています。
  　顔のにきび、鼻の毛穴の黒ずみ、全身の乾燥による痒み、皮膚炎など劇的に良くなりましたが、一番改善したのは手湿疹です。子どものアトピーにもとても効いて、先生には感謝の気持ちでいっぱいです。
  　糖質制限も慣れてきて、お陰様で出産前の体重に戻りました。
  
  　さて、 「白色ワセリン500g入りのボトルの使い方」ですが、 私の場合は
  

  清潔なヘラで、薬局でもらった100gの軟膏容器などに詰め替えて、
  私(29歳、1日2回、全身使用)
  息子(2歳、1日2回、全身使用)
  母(60歳、1日1回、全身使用)
  娘(4歳、時々使用)
  父(60歳、時々使用)
  

   

  　この位使用して、2ヶ月弱で500gボトルを使い切ります。
  　ボトルを開けると300g以上詰め替えて、1ヶ月後に再び詰め替えますが、小分け容器に残ったプロペトは硬く、新しく詰め替えてすぐのプロペトは柔らかいような気がします(微妙にですが。)。容器に詰めたプロペトは指で取っているからなのでしょうか？
  　私の考えでは、キレイなヘラを使い、においなどが感じられなければボトルのプロペトは使用しても大丈夫だと思います。
  
  　少しでも皆様のお役に立てられれば幸いです。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1121-06:00-6）

---

• 　光文社の担当編集者から「池袋のジュンク堂で『炭水化物が人類を滅ぼす』が新書部門の5位です」と連絡がありました。
  　ちなみに，池袋のジュンク堂は都内の書店で売り場面積第1位だったかな？
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1121-06:00-7）

• 　「更年期障害は糖質制限で治りますか？」というメールをいただきました。皆様，いかがでしょうか？
  
  　私の知り合いで更年期に悩むんでいる方がいらっしゃいます。
  　私は糖質制限でPMSの下腹部痛、胸のハリ、粉瘤が改善しました。先生のサイトでも、改善したと報告されている方がいらっしゃいますよね？
  　糖尿病だけでなく、高血圧や脂肪肝など色々な病気に効果があるのなら、更年期にも効果があるのでしょうか？
  
  　読者の方で体験された方はいらっしゃいませんか？
  　見ているだけでも辛そうな友人の助けになりたいと思っています。よろしくお願いします。
  　「多くの人がなんとなく悩んでいる不調や不快な症状，病気未満のような状態」，具体的に言えば歯周病，ニキビ，花粉症，不眠症，乾燥肌，口内炎，男性のED，女性の不感症・・・は，普段何気なく食べている糖質だったり，普段何気なく使っている合成界面活性剤（ボディーソープ，シャンプー，洗濯洗剤，歯磨きなど）が原因じゃないかと疑っています。
  　糖質食も合成界面活性剤も「食べるのが普通，使うのが普通」ですから，よもやそれが不調の原因とは誰も考えないし，疑いません。だから，そういう疾患を治療する医者も，それらが原因だとは思わず，根本治療にたどり着くことがありません。
  　そう考えると，更年期障害は病気と考えるには余りに患者が多すぎます。となると，原因として糖質食があっても不思議ないかも・・・。不妊症あたりもそれくさいな。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1120-11:30-1）

---

【09:00】

• 　講演用のスライドをマイナーバージョンアップしました。最新版は11月20日作成のものです。ご覧になりたい方は本名，所属を明記してメールでご連絡下さい。
  　なお，以前ダウンロードしたことがある方は同じアドレスからダウンロードできますのでご利用下さい。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1120-09:00-1）

---

【06:00】

• 　練馬光が丘病院での治療例に4例追加。これで合計140例ほどになりました。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1120-06:00-1）

---

• 　本日（20日）の日本経済新聞夕刊に『炭水化物が人類を滅ぼす』の五段ぶち抜き広告が掲載されます（前回の読売新聞の広告の倍の面積ですね）。3人の方の感想メールを転載させていただきました。
  　また，3度目の増刷がかかるかも・・・との情報も！
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1120-06:00-2）

---

• 　雑誌「FLASH フラッシュ」の連載についてのメールです。
  
  　FLASHを買いました。近所の本屋はですね、FLASHとFRIDAYは紐括りされているため、立ち読みできません。がんばって連載中は買いましょう。
  　読み終わったFLASHは、先生の記事だけスクラップして、職場に放置しようかと思ったのですが、そうするとエロ記事しか残らなくてメタボおやじのためになりませんね。悩みどころです。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1120-06:00-3）

---

• 　「ワセリンの500gボトル」についてメールです。
  
  　私は家で500gボトル入りのサンホワイトを、白色ワセリンの小ボトル(たぶん30g入り)に詰め替えて使っています。小ボトルの蓋は閉めていません。まったく問題なしですが、埃は入ります。
  　会社とバッグの中に、ワセリンHGのチューブが入っています。
  　「白色ワセリン」のチューブ入りは、真夏に蓋のところから液ダレしました。HGは大丈夫です。
  　白色ワセリンはHGやサンホワイトに比べて、ゆるい気がします。ベタベタ感も多いような。プロペトはまだ使ったことがありません。ヴァセリンと書いてある外国製のは、ちょっと臭いが気になります。
  　使い心地や値段からHGを普段使いにしています。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1120-06:00-4）

---

• 　【学生が実験中うっかり光に当てたら結晶の導電率が400倍に！（動画あり）】
  　この学生さん，よく伝導率を調べる気になったなぁ。普通なら「あ～あ，出しっ放しにしちゃった。教授に叱られるから捨てちゃえ！」って考えて，ゴミ箱直行ですよね。
  　多分これまでも，化合物の実験をしていて，ついうっかり机に出しっ放しにした研究者や学生は，掃いて捨てるほどいたはずです。そして誰も「捨てる前にこいつの伝導率を測ってみようか」とは考えなかったのです。そして皆，大発見のチャンスをみすみすゴミ箱に捨てていたのでしょう。
  　科学の歴史を紐解くと，同様の大発見は非常に多いです。
  　というわけで，これから同様の実験・研究をしているラボでは，化合物を日光に当てたり紫外線に当てたりする実験が大流行するんだろうな・・・柳の下の二匹目を狙って・・・。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1120-06:00-5）

• 　本日発売の雑誌「FLASH」12月3日号に連載第2回めの【カロリー制限は大嘘！　あなたはコメに支配されている】が掲載されました。居酒屋で宴会しながらの取材記事のため，後半はほとんど酔っ払ってます。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1119-09:00-1）

---

• 　糖質制限についてのメールです。
  
  　職場の非常勤の女医さん(ママさん医師）にお話したら早速始めてわずか1カ月で7ｋｇも痩せて、しかもアトピー性の皮膚も改善して、体調もすこぶる良くなったと大喜びして感謝されました。
  　彼女は江部先生のサイトからもいろいろ情報を収集して糖質制限のパンも購入したそうです。
  　これからも正しく良い情報はみんなで共有して行こうと思います。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1119-09:00-2）

---

【08:30】

• 　昨日，沼津市医師会で講演でした。講演と質疑応答が終わったのが20:45頃。それから市内のお店に移動して先生方と懇親会でしたが，問題は22:20三島駅発の新幹線こだま号に乗らなければいけないこと。そのためには，21:50分にそのお店を出発となります。お店に到着したのが21:10でしたから，40分ほど宴会に参加して，私だけ中座させていただきました。
  　15分ほどで三島駅に到着しました。もちろん，食事もお酒も中途半端で食べ足りないし，飲み足りません。そういうわけで，「三島駅でチーズとナッツ，ハイボールを買えばいいな」と思って三島駅に降り立ちましたが，なんと，売店は全て閉まっているじゃありませんか。自動販売機はあるものの，お茶などのノンアルコール飲料ばかりです。呆然として立ち尽くす，という日本語はこういう場合に使います。
  　駅前のコンビニを探すという手もありますが，新幹線の時間が迫っている時に土地勘のない場所を夜10時にうろつき回るのは極めてリスキーです。下手すると乗り遅ること必定です。
  　そんなわけで，涙を飲んでアルコール飲料なしで新幹線に乗り込みました。夜の新幹線でお酒を飲んでいないって何十年ぶりでしょうか。お酒のない新幹線はすごくつまらないことを56歳にして初めて知りました。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1119-08:30-1）

---

• 　【液体栄養素ですごす週末】
  　この小野法師丸さんの人体実験（？），面白いです。
  　一日の必要栄養素とカロリーを液体で摂取するという試みですが，炭水化物を液体にするために砂糖にしたところが秀逸です。小野さんが「1食あたり砂糖119グラム，計算間違いかと思って確かめたが，正しかった」と困惑されています。そして，実際に飲んでみて，その驚愕的な甘さに辟易としています。
  　そうなんですよ，「一日の必要摂取カロリーの6割は炭水化物で」というのは砂糖や角砂糖に換算すると，初めてその本来の姿を見せます。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1119-08:30-1）

---

【06:00】

• 　練馬光が丘病院での治療例に4例追加。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1119-06:00-1）

---

• 　「絶食での尿酸上昇」についてのメールです。
  
  　たがしゅう先生の絶食試験で尿酸値が急上昇した件ですが、たがしゅう先生は考察で、
  

  　絶食により尿酸が上昇するのは、尿中ケトン体の増加で酸性尿であり、酸性物質である尿酸は尿中へ排泄しにくくなるため。

   

  　と考えておられますが、私は筋肉などのたんぱく質がエネルギーとして切り崩された結果ではないかと考えました。絶食の場合、脂肪だけが減って、筋肉は減らない（筋肉隆々のまま脂肪だけが減る）ということはないように思います。
  
  　白血病などで腫瘍細胞が崩壊する（腫瘍崩壊症候群）で尿酸値が上昇することが知られています。メルクマニュアルにも以下のような記載があります。
  

  　初期治療期の白血病細胞の急速な破壊（特にALLの場合）は，高尿酸血症，高リン酸血症，高カリウム血症を引き起こす可能性がある（腫瘍崩壊症候群―癌治療の原則: 腫瘍崩壊症候群を参照 ）。これらの異常は，水分補給を増やすこと（1日の維持量分の2倍），尿のアルカリ化（pH7～8），電解質モニタリングにより予防できる。高尿酸血症は，キサンチンから尿酸への転換を抑制するため，化学療法開始前にアロプリノール（キサンチン酸化酵素阻害剤）またはラスブリケース（組換え尿酸オキシダーゼ酵素）を与えることにより，最小限に抑えられる。

   

  　ちなみに私も医学生時代に断食を何度か行ったことがありますが、食べること自体も楽しみの一つなので、今後はたぶんやらないと思われます（笑）
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1119-06:00-2）

---

• 　「ワセリンの500gボトル」についてメールです。
  
  　私は職場で使うものと、洗面所で使うものを５０ｇのボトルに入れ替えて使っています。両方とも５００ｇのボトルでは場所をとり邪魔になるので。もう何年もやっていますが、かなりの敏感肌ですが特にそれで異常を感じたことはありません。（職場のワセリンは半年に１回継ぎ足すか継ぎ足さないかぐらいのペースです。）
  
  　あと使い切る期間ですが、季節によって変わってきますが、冬は私も全身に塗りたくるので２～３ボトルは消費していると思います。年々肌の状態が良くなってきているので、少しずつは減ってきてはいるのですが、使いすぎですかね…でもこれでも前に使っていた化粧水１本分にはならないんですよねぇ。おバカな過去を取り返したいです。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1119-06:00-3）

---

• 　「院内感染」についてのメールです。
  
  　院内感染の話題について、思うところがありメールをさせていただきました。
  　夏井先生も指摘されていますが、ＭＲＳＡに関しては「原因」ではなく「結果」だと考えています。ＭＲＳＡが生存できるような環境を作ってしまった結果、ＭＲＳＡが検出されるというのが現実でしょう。
  
  　ところで、通常ＭＲＳＡが生存できるためには、抗生剤投与で通常の黄色ブドウ球菌が死滅した状況を考えますが、実際には数か月以上抗生剤を投与していない人でも、痰の培養などでＭＲＳＡが検出されることがあります。
  　通常の黄色ブドウ球菌よりも分裂速度が遅く、普段の状態では生存に不利ならば、数か月も抗生剤が投与されていなければ、ＭＲＳＡは無くなっているはずです。
  　そのことが自分の中で謎でした。
  
  　しかし最近は、「黄色ブドウ球菌の生活ネットワークの中で、ＭＲＳＡのような特殊な遺伝子を持った菌を少数、守って生存させている」のではないか、と考えています。
  　黄色ブドウ球菌からすれば、突然抗生剤投与がされて菌が全滅するのを防ぐために、普段は生存に不利なＭＲＳＡをコロニーの内部に保存しておく。
  
  　そのコロニーを培養した後で、感受性検査のために抗生剤投与がされると、わずかに居たＭＲＳＡが分裂したり、耐性遺伝子を周囲に伝播したりして、結果としてＭＲＳＡが検出される、と思っていますが、どうでしょうか？
  　こう考えると、細菌培養結果や感受性検査の結果は、かなり割り引いて考える必要があると思います。
  　面白い発想ですね。正しいかどうかは別にして，こういう発想ができるということが素晴らしいです。徹底して「細菌側」に立って考えているのも，私好みの発想法です。
  　「人間にとって盲腸とは何か？」という疑問への解答は「腸内細菌が乱れた時の腸内細菌の補給基地である」ですが，それと似たようなものかもしれません。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1119-06:00-4）

---

• 　「酒を飲まないのに脂肪肝炎」というニュースについてのメールです。
  
  　これも糖質制限で解消かと思われますが、いかがでしょうか。
  　　　　　⇒【酒飲まないのに…生活習慣病原因で脂肪肝炎400万人】
  　生活習慣病の大半は「糖質依存症とその合併症」と言い換えたほうがいいんじゃないかと思います。
  　昨日（18日），静岡の沼津医師会で講演し，そのあと，医師会の先生方と会食しましたが，創傷治療の話でなく，話題はもっぱら糖質制限でした。少なくとも「糖質制限って何？」という先生はいらっしゃらなかったような印象です。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1119-06:00-5）

• 　「ワセリンの500gボトル」についてメールです。
  
  　私が自宅で今使っているワセリンは使用期限が2009年3月までのものです。小分けして使っていますが、ずっと状態(においや見た目等)も変わらないし、使っていても支障は感じられません。
  　ただし、これは私の皮膚が、よく言えば『丈夫』、悪く言えば『鈍感』なだけかも知れませんので、みなさんにおすすめはできないかも知れないです。あくまでも自己責任ということで。
  　一般家庭ではなかなか500gって使いきれないですよね。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1118-12:00-1）

---

• 　先ほど，転倒して口の中を切り，歯牙も破損している3歳児が受診しました。泣いてパニック状態でした。
  　そこで，「メッシュ・スクイシーボール」を見せたら一瞬で泣き止みました。「泣く子も黙る」とはこういうことをいいますね。これと「Splat Attack」は外来診療の必殺・最強アイテムです。
  　また，まとめ買いしとこうっと。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1118-12:00-2）

---

【08:30】

• 　今日は夕方まで外来診療をして，それから品川駅に向かって新幹線に飛び乗り，三島で降りて沼津市医師会で講演。終了後に22:00ころまで宴会をして，それから東京に戻り帰宅，という予定です。
  　そして21日昼に雑誌「女性自身」の取材があり，夜は練馬区医師会の先生方と当病院との懇談会。23日に川口市の健康講座で講演し，24日は中野サンプラザで鳥谷部先生とジョイント講演です。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1118-08:30-1）

---

【06:00】

• 　練馬光が丘病院での治療例に4例追加。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1118-06:00-1）

---

• 　「プラスモイストP取り扱い薬局一覧」に，埼玉県川口市のチェリー薬局を追加しました。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1118-06:00-3）

---

• 　指先に乗る超ミニサイズの赤外線ヘリ「ナノファルコン」，買っちゃいました。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1118-06:00-5）

---

• 　今月初め頃，「手の上でホバリングする妖精を見つけた」という記事を紹介し，このおもちゃは日本では手に入らないので残念，と書きましたが，それを読まれたヒューストン在住の方が購入し，送ってくれました！　感謝，感激です。このサイトの「B級映画レビュー」が大好きとのことです。
  　ちなみに，この「妖精」ですが，多少（？）慣れは必要ですが，宙に浮かんで手掌の上でホバリングさせられます。これは結構ハマりますね。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1118-06:00-4）

---

• 　糖質制限についてブログで積極的に情報発信している「たがしゅう」先生ですが，自ら絶食に挑戦し，その変化を記録したそうです。
  
  　以下のように2度に分けて絶食療法を行いました。
  

  1. 8月21日‐23日　72時間絶食
  2. 9月1日‐9月8日　200時間絶食（途中でジムにも行って激しく運動。なんとか実践できました。CK上昇しています。）

   

  　2回行おうと思ったのは、1回目の時に復食のスピードに失敗して、ドカ食いで食べ過ぎてしまったからです。どうやら私には長年の早食い習慣が残っており、糖質の中毒性がとれてもこの癖だけはなかなかとれないようで、絶食よりも復食の方がはるかに難しいと感じました。
  　2回目の方はかなり慎重に食べる量を徐々に増やしていったつもりですが、それでも一旦食べ始めると食欲を抑制するのがきつく、なかなかどうして食べ過ぎてしまったかもしれません。
  　詳しい血液データの推移をエクセルデータに示します。
  
  　以下は私の気づきです。
  

  【絶食で起こった検査値の推移】

  1. 尿酸が急上昇
  2. 血中ケトン↑、尿中ケトン↑↑
  3. 間接ビリルビン、AST、ALT、LDHは一過性の上昇を示すが、直接ビリルビン、ALP、γ-GTPはほぼ不変。
  4. TTT、ZTTがともに上昇、解除後TTTは速やかに元に戻るが、ZTTは上昇が遷延する
  5. 絶食解除後、中性脂肪は上昇。
  6. LDLが急上昇、解除後速やかに元に戻る
  7. HDLの変化はほとんどない。
  8. 総アミラーゼが低下するが、P-アミラーゼは不変
  9. ビタミンB12が絶食により上昇
  10. fT3が絶食により低下
  11. 1週間絶食しても61までしか血糖値下がらない
  12. 絶食でアルドステロン上昇
  13. 絶食により遊離脂肪酸が軽度上昇
  14. 絶食によりインスリン、Cペプチドが急速に低下
  15. 絶食1回目はグルカゴン上昇、2回目は1回目より長く絶食してもグルカゴン上昇しない
  16. 絶食により尿中Na、尿中Clの値はぐっと少なくなっている。
  17. 絶食により尿中尿酸の値が少なくなっている。

   

  【私の考察・感想】

  1. 絶食により尿酸が上昇するのは、尿中ケトン体の増加で酸性尿であり、酸性物質である尿酸は尿中へ排泄しにくくなるため。
  2. 絶食により肝合成能が急速に高まる。
  3. 絶食により脂肪の燃焼は究極的に高まる。解除後その勢いがすぐにとまらず中性脂肪が一時的に上昇を示す。
  4. 絶食によりビタミンB類がなぜか上昇する。
  5. 絶食による低血糖の程度には個人差が大きい。（私は8日絶食して最低値が61mg/dL。江部先生は3日目で血糖値34mg/dLでした。）
  6. 絶食によるアシドーシスは7日目で自然補正されてくる（私の場合）。
  7. 絶食により一過性のlow T3症候群が起こるが、甲状腺機能に問題なし。
  8. 絶食による低血糖回避するための血糖上昇ホルモンの増加は8日も絶食した割にあまり起こらない（私の場合。納先生のデータとも大分違いました。）

   

  　そして今回の絶食療法の一番の目的ですが、絶食によりケトン体のブーストをかけたら、その後高ケトンが維持できるかもしれない（絶食での好転反応を維持できる？）、というのが私の狙いでした。1回目はあまりうまくいきませんでしたが、2回目の絶食では5日後も高ケトンであったのでその目的が達成できたのではないかと思っています。
  　高ケトンということは脂肪がよく燃えているということだから、私の体重減少停滞期も打破できるのではないかと踏んでいましたが、8日間の絶食で94.9kgまで減量できていましたが、その後リバウンドしており、11月現在私の体重は100-101kg付近を横ばいで推移しています。残念ながら思惑通りにはいきませんでした。やはり食べ過ぎなのでしょうかね。あと自分で思い当たる修正点があるとすれば、「よくかんで食べる」という事を徹底することでしょうか。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1118-06:00-6）

---

• 　「非常食＠糖質セイゲニスト」についてのメールです。
  
  　私が、現に食べているものを紹介します
  

  1. 塩無添加おつまみ小魚 3g×8袋
  2. ムソー 無頭うるめ削り 80g
  3. マルエス 焼きうるめ 20g×5袋
  4. SOYJOY(ソイジョイ）　ピーナッツ　48本
  5. ウイダーinバー プロテイン ベイクドチョコ 34g
  6. MCC 鳥肌の立つカレー キーマカレー 辛口 200g

  
  

   
  
  
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1118-06:00-2）

---

• 　「腹水濾過濃縮再静注法（CART）」についてのメールです。
  
  　今年の9月、私の義父の兄（80歳）の高ステージの肝がんが突然見つかり、即入院となりました。当初は〇〇医療センターで抗がん剤と放射線治療しておりましたが、腹水がたまりだしこちらの医療センターではドレナージ出来ないということで、●●大学医学部付属病院に転院、（従来型の）CARTを施療ということになりました。
  　その時たまたま先生のサイトで改良型CART法を知り、早速義父に知らせたところ、「それは受け入れられない」と断られました。その理由は『今は転院したばかりだし、本人も今の主治医の先生を信頼しているから・・・』という何ともばかばかしいものでした。
  　身内に変な波風が立つのもなんですし、私が直接本人や家族に知らせようかどうか迷っているところです。このような馬鹿げた理由でより良い医療を受けられないというのはとても残念なことです。
  
  　湿潤療法にしても糖質制限にしても、頭の固い人には受け入れられない変なとらわれがあるようです。ちなみにシャンプー・ボディソープレス、糖質制限をしているのは家族中で私だけです。（以前家族に勧めたところかなり辛辣に非難され、離婚の危機にさらされそうになりそれ以来一切口にしなくなりました）
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1118-06:00-7）

---

• 　「白色ワセリン500g入りのボトルの使い方」についての質問メールです。皆様はいかがですか？
  
  　私は顔をはじめほぼ全身にプロペト（白色ワセリンより精製度の高いもの）を使っています。
  　お尋ねしたいのは500g入りのボトルの製品のことです。
  　開封した後、小分けボトルに詰め替えて普段は使用するとします。（もちろん小分けには指ではなくへらなどを使う）　500ｇボトルの開封後の製品の変質は考えられますか。
  　製薬メーカーに開封後の使用期限と品質の変化について尋ねましたが、データーがないとのことで開封後の品質の保証についてはできないしわからないとの事でした。考えられる変化は臭いで見た目は変わらないとのことでした。
  
  　現在は製薬メーカーにすめられた100ｇのチューブ入り（プロペトホーム）を使っていますが、やはり割高です。これからの季節ますます使用量も増えるのでお尋ねしたくメールいたしました。
  
  　実際に500ｇのプロペトを使っておられる方、どれぐらいで500ｇボトルは使いきりますか。
  　皆さんのお知恵をお聞かせくださいませんか。
  　ワセリンは鎖状飽和炭化水素で，炭素と炭素の共有結合，炭素と水素の共有結合だけから成り立っている化合物で，これを他の物質と反応させるためには，非常に大きなエネルギーを外部から投与する必要があります。このため，常温では他の物質と反応しないはずですから，変性も変質もしないはずです（化学反応の基礎法則が間違っていない限り・・・）。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1118-06:00-8）

---

• 　【複数のクレジットカード情報を1枚にまとめてそのまま使える「Coin」カードがすごい（動画あり）】
  　これはすごいな。そして，チョー便利そう。スマートフォンとのBluetooth接続が大前提だから，スマートフォンと一緒に盗まれない限り安全です。日本でも使えるようにして欲しいです。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1118-06:00-9）

---

• 　「新宿のブック・ファーストがすごいことになっている」という情報をいただき，早速昨日，行ってみました。新宿東口のあたりにある東京モード学園（ヤママユガの繭を縦に細長くしたようなビルですね）の地下にある書店です。確かに「総合で7位，新書で4位」でしたし，売り場の目立つところに表紙をずらっと並べて陳列しています。何だか感動してしまいました。また，ポップもすごいことになっていました。ブック・ファースト様，ありがとうございます。
  　もう，ブック・ファーストの方に足を向けて寝られません。ちなみに，自宅寝室の方角はブック・ファーストからかなりずれていますので，これで安心して眠れます。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1118-06:00-10）

• 　「硝酸銀」についてのメールです。
  
  　小児科医です。
  　小児科でも臍肉芽を焼くのに硝酸銀をよく使用しました。そして、使用後はすぐに生食をかけて中和していました。詳しい化学式はわかりませんが、たぶん塩化銀ができて、真っ白になります。この先生も一時間かけて探すくらいなら、とりあえず、生食で傷口を満たしてふきとり、のくりかえしをしてももよかったのではないかなと思いました。外にもれるとそこも火傷のようになりますので、注意が必要ですが。
  　というのも、同僚が、生食かけながら硝酸銀棒でに肉芽を焼いていたら、棒全部が白くぼろぼろになって使えなくなってしまったことがあったからです。これで、使用しないとなればよかったのですが、同僚はどこからか硝酸銀棒を調達してきてしまって、まだお臍を焼いています（涙）。
  　私はしばらく前から硝酸銀を使うのをやめて、まず水洗いを指導して、だめならステロイド軟膏塗布か結紮しています。水洗いだけでも結構よくなります。赤ん坊はすごいです。
  
  　以前は口の中のアフタに硝酸銀を使ったりしていたようですが、もう棒は販売していませんし、扱いもやっかいなので、全廃してもいいのではないでしょうか。ちなみに廃棄は硝酸銀棒の入った瓶の中に生食をいれたら大丈夫のような気がします。
  　硝酸銀で焼くと痛いらしく（当然に肉芽以外のところにもあたりますので）赤ん坊は必ず泣きます。痛い治療はできるだけやりたくないと思っています。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1116-07:00-1）

---

• 　『炭水化物が人類を滅ぼす』（光文社新書）についての感想メールです。
  
  　私がいちばん感動したことは、毎食角砂糖３８個もの食事を繰り返しても世界一長寿である日本の潜在的な豊かさです。環境衛生．安全．医療福祉が充実していたり、乳幼児死亡や自殺事故他殺が少ないから、平均寿命が上がるのでしょう。（違うかな？）
  　それでもって角砂糖１１４個／日、毎日食べても持ちなおし、長寿を得る日本人の底力ってものすごいです。アンチエイジングブーム、不老不死神話にうなずける気がします。日本って素晴らしい。
  　これで糖質制限したら、寿命が伸びること間違いなしです。ますます健康になり、ホントに死なないかも！？
  
  　消費税は上がるけど、日本の未来(私の未来にも)大いに期待できます。先が楽しみです。本の題名は「糖質制限が人類を救う」でもよいです。糖質ビッグバン、って名付けたい。
  
  　もう一つ考えたのは離乳食のことです。はるか昔の子育て期、まずは重湯、薄めた果汁と、離乳食は糖質からスタートでした。乳製品、卵はアレルギーが心配だから禁止でした。情報源は保健センター、育児雑誌、ママ友です。過ぎてしまえば一瞬ですが、これでよかったのか悪かったのか．．．
  　子どもらは人生の緒についたときから、まず糖質ありきだったのです。生まれて半年くらいで歯が生え始めるから、そのころからナンか食べ始めろと神様は言ってるわけですが、ナニを食べるのが是なのだろう？糖質のはずはない気がします。糖質は乳歯を虫歯にする元凶だからです。
  　それとも乳歯の耐久性を上回るような超精製されたストロングな砂糖が悪いのかしら？いっぱい与える母親が悪いのかしら？　と、当時を思い出しました。まあ、ナニを食べても子は育ちましたが。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1116-07:00-4）

---

• 　『炭水化物が人類を滅ぼす』（光文社新書）についての感想メールです。
  
  　速攻で読了しました。面白かったです。
  　前半部はもう知っていることが殆どで新味はなかったですが、後半部の思考実験は非常に面白かったです。推論もロジックですね。
  　私も色々考えてみたりしていますが、その思考のためには膨大な知識が必要でこれがなかなか厳しいですが。
  　果糖はよく知らなかったので勉強になりました。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1116-07:00-2）

---

• 　「非常食＠糖質セイゲニスト」についてのメールです。
  
  　イオンで売っている、はごろもフーズの「しゃきっと大豆」とツナ缶が非常食です。自宅と職場に非常食として常備していますが、定期的に補充しながら食しています。普段は、サラダにのっけてドレッシングをかけて食べています。
  　非常食は、定期的に補充しながら食べていかないと、だめですね。
  
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1116-07:00-3）

---

• 　「熱傷瘢痕癌」についてのメールです。
  
  　形成外科医です。
  　私の初めての学会発表が熱傷瘢痕がんでした。その成立についても、何もかもよくわかっていなかったペーペーの時期です。先輩にいろいろと教えられましたが、質問にもうまく答えることもできず、冷や汗だらだらだったという記憶が懐かしいです。
  
  　患者さんは幼少時のヤケドで、下肢全体に瘢痕があり、ひざ下、すねに有棘細胞癌が発生、骨への浸潤があった60才代のかたでした。
  　下腿も熱傷瘢痕がんの好発部位ではなかったでしょうか？　すねは特にぶつけるところですし。昔のやりかた、例えば、油紙を貼って・・・などという保存的治療をしていたら確かに瘢痕癌にもなりそうな気がします。
  
  　放射線治療による瘢痕上のキズも、悪性化を心配しますが、できそうな瘢痕と、出来なさそうな瘢痕には外観や手触りなど、まったく異なった印象です。
  
  　湿潤療法したあと50年たたないと、その違いを実感することができないでしょうね。自分ではその結果をみることができないのが残念です。
  　最後の「自分ではその結果をみることができないのが残念です」という一文が胸にしみます。50歳を過ぎると「自分はあと25年生きられるのだろうか？　30年生きられるのだろうか？」ということを考えるようになります。ましてや，自分の親の葬式をした経験があると，自分はいつかは必ず死ぬのだ，ということを実感します。
  
  　私が湿潤治療を初めたのは1996年9月頃ですが，もうその頃のデータは残っていません。患者の写真を保存しているのは2000年ころの症例からですから，50年後の状態を確認できるまであと37年（その頃の患者を探し出せるとして）であり，その時私は生きているとしたら93歳です。生きているかどうかも怪しいし，たとえ生きていたとしてもまともな判断ができる脳細胞が残っているかどうかも怪しいものです。多分私は，湿潤治療の50年後の結果を見ずに死ぬことになるでしょう。
  　もしも私がもうちょっとマシな脳みそを持っていたら，30歳ころに湿潤治療を考えだし，80歳に50年後の経過を自分の目で確認できたかもしれません。そう考えるとちょっと悔しいです。30歳ころの私は何しろ怠惰でしたから・・・。
  
  　せめて，湿潤治療が標準治療として普通に行われる様子を見届けてから死ねたらいいなと思っていますが，それすらも叶わないかもしれません。まぁ，それも人生です。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1116-07:00-5）

• 　「熱傷瘢痕癌」についてのメールです。
  
  　医療素人ソフト屋です。
  　素人から見て熱傷瘢痕癌の話を見ていると、むしろ既存治療の方が熱傷瘢痕癌の危険性が高くなってないですかね？
  　極論すれば、既存の熱傷治療のために発生している医療由来の症状にすら見えます。熱傷瘢痕癌になるって脅している先生なんて逆にご自身の立場危ないような気がします。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1115-14:00-1）

---

【13:30】

• 　「非常食＠糖質セイゲニスト」についてのメールです。
  
  　私の場合は、職場に3kg入りのプロテインを切らさないように置いてあります。
  　また、冷蔵庫には「納豆、チーズ、無糖ヨーグルト、生クリーム」を常備してあります。生クリームはコーヒーに入れるか、プロテインに混ぜて飲んでいます。
  
  　体調が悪い時には汁物を取ることが多いのですが、ヨーグルトやプロテインはいつも通り摂取しています。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1115-13:30-1）

---

• 　「非常食＠糖質セイゲニスト」についてのメールです。
  
  　うちでは非常食はインスタント味噌汁（アマノ、マルコメなど）、アーモンド、ツナ缶です。どれもまとめ買いしてあります。やはり２週間くらいは大丈夫です。ツナ缶は非常用のランプにも使えるので便利です。
  　支援物資としてパンやおにぎりが支給されても（大変ありがたいんですが）遠慮したいですね。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1115-13:30-2）

---

• 　「非常食＠糖質セイゲニスト」についてのメールです。
  
  　糖質制限の非常食ですが、保存できますが、通常も食べるものでいくつか上げてみます。普段に食べられるということは、保存して期限切れということがなくなります。
  
  　既出のナッツ類、私はマカダミアナッツと殻付きピーナッツがメインですが、くるみやアーモンドもOKです。ただし、10％前後の糖質が含まれています。
  　缶詰では、マグロの油漬や鮭やサバの水煮です。油漬のほうがエネルギーが確保できるのでいいと思います。
  　決定版は、いなばのタイカレーです。とても美味しく、コンビニで調達できるので、外出先の食事に、サラダにかけて食べています。自宅にも職場にも山積みになっています。
  　コンビニの場合、これで物足りなければ、焼き鳥やおでん、ソーセージ、納豆、豆腐、枝豆などを選べば、比較的低糖質になります。
  　マルハニチロにも同じようなタイカレーがあります。
  
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1115-13:30-3）

---

• 　「ゲーベン信仰」についてのメールです。
  
  　〇〇県のがんセンターでもNSに聞いてみたところ、3度以上の褥瘡はゲーベンやユーパスタになっているとのことでがっかりしました。　　1度や2度はディオアクテイブとかオプサイトになってるん ですけど・・・。
  　3度の褥瘡と言っても、皮膚からつながっているので傷の全てが3度であるわけがなく 1度や2度の深度の部分もあるのに、少しでも3度の部分があったらゲーベンということだけでも普通に考えればおかしい事なのに・・。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1115-13:30-4）

---

【11:30】

• 　「非常食＠糖質セイゲニスト」についてのメールです。
  
  　「アマノフーズ　長期保存豚汁」と「テングビーフジャーキー」。これと水さえ有れば1週間くらい平気です。
  
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1115-11:30-1）

---

• 　「非常食＠糖質セイゲニスト」についてのメールです。
  
  　非常用にミックスナッツはいいと思うのですが、私も糖質制限の間食にナッツを食べ始めた頃、尾篭な話で恐縮ですが、便が詰まってしまいどうしても排便できずに結局救急で病院へ駆け込み看護師さんのお世話になったことがあったのでそれ以後は食べるのをやめました。私はダイエットよりはむしろ体重を増やさなければならないので江部先生のブログなどでもナッツがいいと書いてあったので試してみたのですが・・・。ナッツはやはり消化が悪いのでしょうか。ナッツOKの人がうらやましい＾＾です。
  　食物繊維の不足は単純に青汁で補う，ってのはどうでしょうか。これなら水さえあれば，食物繊維（セルロース）が摂取できます。新鮮な野菜のほうがいいと思いますが，とりあえずは非常時ということで・・・。お世辞にも美味しいとはいえませんが，ま，非常時ということで・・・。
  　私個人的には下記を時々飲むだけで，便秘はなくなりました。
  
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1115-11:30-2）

---

【10:00】

• 　これは以前にも出た話題ですが，「非常用備蓄食料＠糖質セイゲニスト」についての質問です。皆さんの工夫を教えて下さい。ちなみに私は，ミックスナッツでかなりの日数，生き延びようと思います。
  
  　糖質セイゲニストのみなさんにお尋ねします。非常時の食料品はどんなものを備蓄されていますか。思いつくものは糖質ばかりですし、一般に推薦されているものも糖質ばかりです。
  
  　それと体調が悪いときなどは（たとえば風邪気味や下痢など）どんなものを食べますか。スープなんかでしょうか。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1115-10:00-1）

---

• 　「熱傷瘢痕癌」についてのメールです。
  
  　昨日の皮膚科医です。
  　この25年でメラノーマは50例以上経験しております。熱傷瘢痕癌が相当珍しいことは多分間違いありません。今の病院に移ってからも、メラノーマは10例以上経験しましたが、熱傷瘢痕癌は1例のみです。最初に担当した患者さんが熱傷瘢痕癌だったのが、どうも災いしていますね。先生の指摘されるように、熱傷瘢痕癌は小さい頃の著しい瘢痕に、長い時間の経過と、もしかしたら大量の紫外線曝露が関係して発症するように思います。少なくとも私の経験例はそうでした。
  　ただ、発症すると悪性度が高く不幸な転帰をとることが多いようです。この点は、滅多に事故が起きないけれども万が一起きると悲劇的な、飛行機事故に似ています。
  　確かに熱傷瘢痕癌は予後が不良ですが，次の二つのどちらかなのかは，厳密に分けて考えるべきです。
  
  1. 熱傷瘢痕癌に特有の性質として転移しやすい
  2. 特に転移しやすいわけではないが，有効な治療がないので予後が不良
   
  　例えば，頭部の熱傷瘢痕癌で骨膜まで達している場合には，以前は手術で切除するのが難しく，その結果として治療法がなく，手をこまねいているうちに死亡，なんてことがあったと思います。しかし，現在では頭蓋骨ごと切除して，肋骨付き広背筋皮弁で頭蓋骨の再建と頭皮の再建が同時にできます。このような治療を行ってもなお予後が不良なのか，適切な治療を行えば根治できるのかは全く別物です。しかし，現在の熱傷治療業界では，上記の二つがゴチャゴチャに論じられているような気がします。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1115-08:30-1）

---

【06:00】

• 　練馬光が丘病院での治療例に4例追加。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1115-06:00-1）

---

• 　「サメ・パニック映画史上，最も多くの種類のサメが登場！」というのを売り文句にしているサメ・パニック映画，《シャーク・ナイト》を紹介。映画としては手堅く作られていて，この手の映画としては珍しく（？）起承転結もしっかりしていますが，きれいに小ぢんまりとまとめ過ぎた感じで，全体にパワー不足です。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1115-06:00-2）

---

• 　『炭水化物が人類を滅ぼす』が電子書籍化されました。
  
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1115-06:00-3）

---

• 　「熱傷瘢痕癌」についてのメールです。
  
  　皮膚科医です。
  　熱傷瘢痕癌は、医師になって25年になりますが、その間に5例ほど経験しました。確かに先生の言われる頭部の例はありましたが、背部に巨大な腫瘍を形成した例や、大腿部・下腿部に形成した例もありました。熱傷瘢痕自体は小児期のものがほとんどでした。どの例でもかなり目立つ瘢痕を形成しておりました。
  　経過が良くないものが多かったように記憶しています。1例はとても有棘細胞がんとは思えないほどの悪性度で、一気に進行して転移し、6ヶ月程度でなくなられました。剖検も行い、肺や肝臓など多臓器に転移を確認しています。そんなことがあったので、私とすると熱傷瘢痕は怖いというイメージです。極端な事例を経験したせいでしょうね。
  
  　今でも熱傷の上皮化完了後、紫外線には十分注意するように説明しています。過去経験した熱傷瘢痕癌がいずれも紫外線曝露を受けていたからです。はっきりとは分かりませんが、短時間に集中して暴露されると障害が起きやすいようです。もっとも、発がんにはinitiationとpromotionの2つが必要だそうで、紫外線がpromoterとして作用するのか定かではありません。顔面に後発する光線過敏症(AK)も大半が増殖過程に入ることなく終わっていますので、別な因子の関与が必要なのかもしれません。長野県特有の強い紫外線が関係している可能性もありそうです。
  
  　熱傷瘢痕のほかにも、尋常性狼瘡(結核の皮膚病変の1種、今ではほとんどお目にかかりません)や紅斑性狼瘡(要するにSLEの皮膚病変)なども発生母地になるようです。赤外線も発がんに関与するようで、温熱角化症という有棘細胞がんの前駆病変の患者さんを見たことがあります。掘りごたつからの赤外線が誘因だったようでした。
  
  　熱傷瘢痕癌がレアであることについては同意しますが、過去の経験に引きずられているのか、熱傷瘢痕＋紫外線はどうしても気になります。ちょっとしたお出かけは問題ないでしょうが、山や海のレジャー・スポーツなど、まとまった紫外線曝露があるような場合は、しっかり遮光した方が良いと思います。もっとも、健康な皮膚でも問題ですが。
  　熱傷瘢痕癌の発生メカニズムについてはよくわかっていないことが多いと理解していますが，「高度の瘢痕形成を伴っていること」＋「瘢痕治癒してからの時間経過が長いこと」という2条件が同時に成立していることが必要，と書いてある複数の論文を読んだことがあります。
  　もしもこれが正しいとすれば，60代，70代の患者さんにまで「植皮をしないで治すと熱傷瘢痕癌になる」と説明するのは単なる脅しであり，嘘をついた，と言っていいと思うのです。実際，今回の患者さんは70代ですから，瘢痕治癒したとしても熱傷瘢痕癌が発生するのは130歳ころでしょう。
  
  　熱傷瘢痕癌については，症例がもともと少ないこともあり，十分に研究がされているとは言いがたいと思います。
  　そうであれば，「熱傷瘢痕癌の発生メカニズムと，その予防について科学的なデータとして完成させたい」と考える医者がそろそろ登場していい頃だと思います。つまり，しっかりとしたデータが残っている過去20年くらいの熱傷瘢痕癌の全国の症例を持ち寄って分析し，その本態を明らかにするという作業です。そして，これこそが熱傷学会の本来の仕事ですし，熱傷学会にしかできない仕事です。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1115-06:00-5）
• 　松山市の歯科の先生から「歯列矯正」についてのメールを頂きました。
  
  　【調和歯科のすすめ】にも書いて有りますが，木が時間をかけ、根を張りながら大きく成長する様に、私達の歯も時間を掛け、からだ全体でバランスを取りながら生えてきます。日常臨床で歯並びの悪さも体全体、顎全体の中で歯が動きながら磨り減りながら，必死でバランスを取っている姿だと言う事に気づかされます。と同時に身体全体を診ず、部分だけを診ての矯正や歯科医療に依って歯や体に問題を起こした例を日常良く目にします。
  
  　恩師、市波治人先生も矯正の問題点を言っています。
  　また，G.V. BLACK DENTAL OFFICEのサイトも参考に成る点が多いと思われますのでご紹介させて頂きます。
  　　　　　⇒その1，その2
  
  　参考ユーチューブ動画
  

  1. 【自分でかみ合わせを変える】
  2. 【虫歯、歯周病その他全てに意味がある】

  
  　PDF文書も添付させて頂きます
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1115-06:00-4）

---

• 　【フィリピン台風BEFORE＆AFTER写真】
  　アニメGIF画像が示す変化と惨状に言葉を失います。
  
  　この画像を見て，『水と人類の１万年史』という本の中の「ミシシッピ川の開発の歴史」についての文章を思い出しました。ミシシッピ川は本来，頻繁に氾濫を繰り返し，氾濫のたびに川の流路が変化していく川だったそうです。だから，先住民たちは高台のわずかな土地に暮らしていたそうです。しかし，フランス人が入植すると，川に近いところのほうが当然，生活に便利ですから，川岸に街を作ります。現在のニューオリンズの始まりだったと思います。
  　その結果，毎年のように洪水に悩まされます。それに対し，フランス人入植者は果敢にも堤防を築きますますが，翌年には堤防の上流が氾濫して洪水になり，その洪水を受けて，堤防はどんどん上流に作られていきます。そして，氾濫と堤防増築が繰り返されます。それにともなって，町はどんどん大きくなっていきます。やはり，川岸の平地は暮らしやすいのです。
  　そして，川の氾濫がある程度制御できるようになりますが，今度は河口からハリケーンが高潮を伴って攻め込んできて，町を水浸しにするようになったそうです。その最たるものが，あのカトリーナでした。
  
  　あの「3.11」の時も思いましたが，人間がまとまって暮らすためには町が必要で，町を作るためには平地が都合が良く（道路，上下水道などの都市インフラを作るには平地のほうが都合がいい），多くの平地は川の側や海岸沿いに広がっています。そしてそこに都市が作られます。フィリピンの都市や町もそのようにできたはずです。
  　そして，海水温の上昇を伴って発生した「過去最大規模」の台風が，莫大な量の水を操って襲ったのです。人間側には為す術がありません。
  
  　ネイティブ・アメリカンには，生活の不便を承知で高台に住む，という選択肢がありました。人口が少ないからこそ選べた選択肢です。しかし，安全な高台に暮らせる人数には限りがあり，何より人間は生活の便利さを追い求めます。そして，標高の低い平地を生活の場に選びます。
  　人類史的に見るとこういうことになるんじゃないでしょうか。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1115-06:00-6）

• 　ブックファーストがすごいことになっているようです。ほとんど一段を占領しています。しかも，あの偉大なる『銃・病原菌・鉄』と並べていただいて！
  　新書部門で第4位，そして総合でも第9位！
  
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1114-13:00-1）

---

【12:30】

• 　今日の朝，「静岡県の看板を出していない居酒屋」を紹介する記事を取り上げましたが，早速，静岡県の先生から「経営者の岡村社長は友人です。是非，オフ会をしましょう」というお誘いが！
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1114-12:30-1）

---

• 　【仏プレイエル、生産撤退＝老舗ピアノメーカー、ショパンも愛用】
  　なんと，あのプレイエルが！　ショパンがあの魔術的なピアノ曲を生み出した高貴なるプレイエルが！　コルトーが神の如き演奏を残した天上のプレイエルが！
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1114-12:30-2）

---

【09:00】

• 　今日と明日の読売新聞に『炭水化物が人類を滅ぼす』（光文社新書）の半五段広告が掲載されます。11月20日（水）には日経夕刊の「エンジョイ読書面」にも全五段広告掲載予定です。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1114-09:00-1）

---

【06:00】

• 　練馬光が丘病院での治療例に4例追加。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1114-06:00-1）

---

• 　「トナミ運輸健康保険組合」についてのメールです。
  
  　トナミ運輸健康保険組合の記事をみてひょっとしてと思い、カルテをみたらビンゴでした。私が糖質制限で糖尿病をコントロールしている方の旦那さんの勤め先でした。
  　奥さんは10.2あったHbA1ｃが、スーパー糖質制限だけで2ヶ月で正常化し、同じ食事をつきあった旦那さんも高血圧と高脂血症が改善し、今まで飲んでいたカルシウム拮抗剤とスタチンを止めることが出来ました。もちろん痩せました。健康保険組合としては支出が減り万々歳ですね。
  　運転中の眠気が無くなり事故率も低下することでしょう。昼飯の時間も少なくなり、午睡など要らなくなり、仕事の効率が上がると思います。
  　トナミ運輸、この会社は伸びること間違い無しですね。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1114-06:00-2）

---

• 　『炭水化物が人類を滅ぼす』（光文社新書）についての感想メールです。
  
  　先生の著作を拝見し、感動し、居てもたってもいられず，失礼とは存じながらメールをさせて頂いた次第です。どうぞご容赦下さい。
  
  　管理栄養士として病院で働いています。「炭水化物は人類を滅ぼす」本当に目からウロコでした。
  　病院で提供する糖尿病の食事療法は、教育入院時の教材の意味もあるので「日本糖尿病学会編　糖尿病食事療法のための食品交換表」にある単位配分表を基にしている所が多いと思います。病院は3か所目ですが、どこも同じでした。
  
  　この表では患者さんが粥をオーダーすると、例えば1600kcalは粥を11単位分1回約400ｇ食べるようになっていますが、粥椀に盛りきらないので、9単位分1回330gに下げ2単位分の炭水化物を芋の煮たのやトウモロコシのサラダ等わざわざ付けて単位を合わせます。（付加食と言います。）　指示カロリーが増えるに従って付加食の量も増えていきます。
  　患者さんからは何度か「家に居るよりご飯や芋ばかり食べてるんだけど…？」と言われましたが，「バランスの良い食事だから、覚えて帰って家でもやってね。」とお話ししていました…。
  
  　インスリンを打ちながら炭水化物を付加までして食べる、可笑しな話に気づきませんでした。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1114-06:00-3）

---

• 　雑誌「FLASH」の記事についてのメールです。
  
  　早速FLASHを購入してみました。正直、先生の記事以外には興味なく買ったのですが、全体を流し読みしてみるとそこかしこに妙齢のおねえちゃん達の記事が…(^^;)
  　読み終わったら当直室に放置して、お腹をゆさゆささせている中年医者達に間接的に糖質制限を広める作戦に出ようかと考えています。
  　「FLASH」の正しい，有効な活用法ですね。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1114-06:00-4）

---

• 　昨日の書店のポップについて，鋭いツッコミが。
  
  　記事の中の、書店に並んでいる手書きポップの写真についてですが、右側の写真のポップの一番下が
  

  　「糖質制限が人類を滅ぼす」

   

  　となってます！　コリャたいへんだ！
  　このポップを書いた書店員さん，お手数をお掛けしますが修正しておいて下さい。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1114-06:00-5）

---

• 　昨日，都立〇〇病院から逃げてこられた熱傷患者さんについてちょっと書きましたが，都立〇〇病院形成外科の脅し文句の中に「（湿潤治療をすると）癌が発生する」というのがありました。湿潤治療が嫌で植皮をしたくてたまらない形成外科医の常套文句です。もちろん，嘘っぱちです。
  
  　熱傷瘢痕癌についてはこの本でも詳しく解説していますが，頭部熱傷後の瘢痕に極めてまれに発生するもので，実は私は30年間の形成外科生活で一例もお目にかかったことがありません。恐らく，全国の形成外科の先生は実際に見た人はいないと思います。教科書上にのみ存在する部類病名です。
  
  　頭部の深い熱傷（3度熱傷）を従来の「消毒して乾燥させる方法」で治療すると，極めて不安定な瘢痕組織で上皮化します。しかし頭部は外傷を受けやすい部位なので，打撲や摩擦により潰瘍を生じやすく，そういう物理的刺激が繰り返し加わることで瘢痕組織の一部が癌化する，というのが熱傷瘢痕癌の発生メカニズムとされています。原理的に旗の部位の熱傷瘢痕に起きてもよさそうなものですが，なぜか頭部に好発するようです。
  
  　つまり，熱傷瘢痕癌が発生するためには，
  
  1. 頭部の深い3度熱傷（＝毛根が全く残っていない）である
  2. 治療は「消毒して乾燥させる開放療法」で行う
   
  　という二つの条件を満たした時に発生する癌なんですね。嘘だと思ったら，形成外科の教科書，熱症治療のスタンダードとされる（従来治療の）教科書を読んでみて下さい。
  　要するに，湿潤治療と熱傷瘢痕癌が全く無関係というのは，ちょっと勉強した形成外科医なら誰でも理解できるはずです。理解できないとしたらおバカさんです。
  
  　というわけで，都立〇〇病院形成外科は，せっかくモイスキンパッドを使う治療をしていたのに，練馬光が丘病院に紹介したくないばかりに姑息な嘘を重ねて説明するから，患者が逃げ出すのです。どうせ嘘を付くなら，素人にばれないような嘘を付きなさい。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1114-06:00-7）

---

• 　【「看板のない居酒屋」では、店員がみなイケメンに育つ 】
  　うわぁ，行ってみたい・・・・静岡県だけど。「言われてやるのは作業，自分からするのは仕事」という言葉も素敵です。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1114-06:00-8）

• 　雑誌「週刊プレイボーイ」の取材終了。再来週の本の紹介コーナーで取り上げていただけそうです。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1113-14:00-1）

---

• 　毎日，いろいろなヤケドの患者さんが受診されますが，昨日，都立●●病院形成外科から紹介状を持って受診された患者さんの話が面白かったです。衣服への引火による背部，両側胸部～上腕近位のヤケドで，昨日までその病院に入院していて，退院と同時に当科を受診されたそうですが，主治医は最後まで退院に反対で，次のように脅されたそうです。もちろん，患者さんはそういう主治医の脅しを鼻で笑って退院したそうです。
  
  1. この状態で退院したら，傷が腐って死んでしまう。退院しないほうがいい。
  2. 傷が臭いのは腐っているからだ。すぐに手術しないと死んでしまう。
  3. 手術をしないで治すとそこから癌が発生して死んでしまう。
   
  　なんでこんな，すぐにバレる嘘をついちゃうんでしょうね。バカだねぇ。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1113-14:00-2）

• 　練馬光が丘病院での治療例に4例追加。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1113-06:00-1）

---

• 　昨日発売の雑誌「FLASH」で【衝撃　炭水化物が人類を滅ぼす】という連載が始まりました（11月26日号，100～103ページ）。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1113-06:00-2）

---

• 　昨夜は雑誌「FLASH」編集部と自宅近くのちゃんこ鍋のお店で取材＆宴会。タイトルは「これが糖質制限メニューだ！」。何のことはない，私がいつも居酒屋さんで食べたり飲んだりしているメニューを再現しただけという，「これって取材なの？ 宴会じゃないの？」という美味しい企画でございました。こういう取材（？），いいですねぇ。また，やりましょう。
  　「FLASH」編集部の方々も既に1週間ほど前から糖質制限を始められていて，「二日酔いにならなくなった」，「何だかズボンのベルトが緩くなったようだ」，「体調がすごく良くなった」と，糖質制限の威力を実感されているそうです。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1113-06:00-3）

---

• 　『炭水化物が人類を滅ぼす』（光文社新書）の担当編集者からのメール。
  
  　一昨日のTVタックルで、今「極論本」がブーム、というネタを冒頭でやっていたそうなのですが、その際に、『炭水化物～』も並んでいて、たけしが（手にとって？）『炭水化物が人類を滅ぼす』ってすごいなー、と言ったそうです。
  
  　販売によると、書店員さんの評判もよく、中には、「今年いちばんの本」などと言ってくださる方もいるそうです。
  　ブックファースト新宿店と、紀伊國屋のPOPです！
  
  　「ブックファースト新宿店」（東京モード学園の地下一階にある本屋さんですね）では，なんとジャレッド・ダイアモンドと超絶的名著を引き合いにするPOPを作ってくれたんですね。光栄の極みです。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1113-06:00-4）

---

• 　「プラスモイスト ヘモスタパッド」についてのメールを頂きました。
  
  　ヘモスタパッド、早速使用しました。すごくいいです。
  　今までは、ソーブサンだけは別途購入しておりました。今後はすべて、瑞光メディカルさんの商品ですべて治療は完結できます。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1113-06:00-5）

---

• 　腹水濾過濃縮再静注法（CART）についてのメールを頂きました。
  　癌性腹水や肝硬変による難治性腹水に対する改良型の腹水濾過濃縮再静注法（CART : Cell-free and concentrated Ascites Reinfusion Therapy）を先生のサイトで紹介していただきたいと思いメールしました。
  　改良型CARTは東京都豊島区要町の要町病院　腹水治療センター長　松崎佳祐先生が考案された治療法です。
  　従来のCARTでは、どんなに腹水がたまっていても、せいぜい５リットル程度しか抜けませんでしたが，改良型は１０リットルでも２０リットルでも1回の穿刺で腹水を全部抜いて濾過濃縮し再静注します。
  
  　実際に要町病院で治療を見学しましたが、朝、トイレに行くのもきつそうにしていた患者さんが約１０リットル腹水を抜き、夕方にはベッドに座って食事をしていました。鳥肌が立つぐらい感動しました。（２泊３日の入院です。）
  
  　腹水で苦しい思いをしている患者さんや、腹水治療で悩んでいる医療者は松崎先生に相談することをお勧めします。
  　また、改良型CARTの装置は非常にシンプルで一般的な病院で問題なく使用できますので見学されたらいいと思います。
  　「鳥肌が立つほどの感動を覚える治療」は正しい治療だからでしょう。興味をお持ちの医師はとりあえず要町病院　腹水治療センターに見学に行ってみましょう。人生観が変わるほどの治療に出会えるチャンスです。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1113-06:00-6）

---

• 　ワセリンについてのメールを頂きました。
  
  　糖質制限は2年3ヶ月、シャンプー & ボディーソープ・レスとスキンケアをワセリンのみにしてから、1年半が経ちました。
  　ワセリンはスキンケア以外にも鼻の中に塗って乾燥予防にもしています。
  　そこで思い出したのですが、小学生の時慢性鼻炎でいつも鼻が荒れてガビガビでした。かかりつけの耳鼻科医は、いつも診察の最後にワセリンをベタッと塗ってくれ、私は凄くイヤでしたが、これが一番良いと仰っていました。
  　今から35年前の話ですが、夏井先生のブログを拝見するまで、ワセリンの事はすっかり忘れていました。勿体ないですね。
  　今では鼻が荒れている人には、ワセリンを勧めています。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1113-06:00-7）

---

• 　「スウェーデンが国を上げて糖質制限を推進」についてのメールです。
  
  　感心した出来事がありましたので、ご報告します。
  　トナミ運輸健康保険組合さんからの御指名で組合員さんのご紹介をいただきました。
  　「糖質制限の指導をしてください」とのことでした。
  
  　健保のつぶやきより
  

  　健康保険組合で常務理事をしています。特に糖尿病の新しい治療方法である、糖質制限の治療を紹介して従業員の方の健康を取り戻すとともに、皆がもっと健康になるよう、情報を提供してまいります。

   

  　 スウェーデンもそうですが、リーダーシップをとれる人がいると違いますね。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1113-06:00-8）

---

• 　「すい臓がんの画期的診断法」についてのメールです。
  
  　すい臓がん発見の画期的方法発見の少年の記事ですが、彼のTEDでの講演もぜひ。(日本語の字幕もでます)
  　　　　⇒【www.ted.com】
  　TEDの講演はいずれもすばらしく、過去の録画を時間がある時には結構見いってしまいます。
  
  　おすすめ１０本というまとめはこちら
  　　　　⇒【おすすめ10本】
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1113-06:00-9）

• 　「院内感染」についてのメールです。
  
  　小児科医です。
  　私がＮＩＣＵで半年間後期研修をしていた27年前は、週数がいかない子が入院すると、まず呼吸障害があるため、検査後にＡＢＰＣ＋ＧＭの点滴がほぼ全例にはいりました。今はわかりません。
  　そのとき咽喉の培養を継時的にとるのですが、生直後無菌であっても、すぐに大腸菌が検出されはじめ、それも3日後くらいにＭＲＳＡにかわりました。ほぼ全例です。あまりにも普通のことだったので、ＭＲＳＡ感染がＮＩＣＵで大問題にされはじめたころ（もちろん私は新生児医療を離れていました）、なにをいまさらと思っていました。
  
  　黄色ブドウ球菌感染症はたしかに小児科にとっては大きな問題です。ただ抗生剤が普通にはいっていたあのとき（今もかもしれませんが）でも、ＭＲＳＡの存在が大きかったわけでもなく、亡くなる子は亡くなるし、生き残る子は生き残っていたと思います。
  　水頭症でドレーンからずっとＭＲＳＡが検出されていた子も、主治医が必死になって抗生剤をとっかえひっかえ治療していましたが、結局排除できず、かなりたってから亡くなりましたし、白血病でずっといろいろな抗生剤が入っていた子も1年間のどの溶連菌が消えなかったことがあります。
  
  　しかも今回のことで一時的にせよ、新生児の新規受け入れ中止なんて、ありえないです。ＮＩＣＵはどこでもあるわけではなく、こんなんではたすけられるはずだった命がたすからなくなる。近隣の産婦人科や小児科医の溜息が聞こえてきそうです。どこに送ろうか・・・
  　原因究明は勝手にいくらでもやってください。でも、優先順位が違うのではないかと思います。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1112-11:00-1）

---

【09:00】

• 　面白いニュースを発見，というメールです。
  
  　内科開業医です。ちょっと面白かった記事があったので送ってみます
  　　　　　⇒【15歳の少年、すい臓がん発見の画期的方法を開発 たった5分、3セントで検査】
  
  　こうやって見てみると医学知識とは無縁の少年が斬新な発想から新しい検査法を見出しています（将来モノになるかどうかは別として）
  　最近つくづく思うのは、医者って医学論文ばかりからものを言いたがりますが、論文の多くはカロリーにせよ、細菌培養にせよ「今ある理論が正しいものと前提として」書かれているものがほとんです。ですから「前提以上の結論は出てこない」状態となっているようです。
  　今こそ、先生のように医学論文を離れて、まずは自然科学一般の考察から戻らなくてはいけないのではないかと思いつつあります。
  
  　というわけで私も細菌は論文よりも自然科学関係の本などを読むことが増えてきました。まあ一般的な本でも「どこまで本当のことか？」という疑問は常につきまといますが
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1112-09:00-1）

---

【08:30】

• 　「院内感染のニュース」に関連してのメールです。
  
  　最後のこの文に惹かれました。
  

  > 日本人の寿命の長さに、胃瘻・経管栄養・中心静脈栄養といった「だらだら延命」が
  > 多く含まれているとすれば、何にしろ、延命されている本人の苦痛はどうしてくれるんだ、
  > という気がします。

   

  　一応? 介護士です。勤務は老健なので、比較的医療的な管理の必要な人が入所しているわけですが、胃瘻、経鼻経管、膀胱カテーテル、今はいないけどストマー。手足は拘縮して血圧もサチュレーションも測るのに一苦労。(利用者の携帯を考えた機器が無いのも事実だけど)
  　経管栄養入れられて、オムツ交換され、時間で体位変換。発赤・褥瘡が出来ればしっかり体位変換が出来ていないと言われ、出来た人は、エキザルベ、ユーパスタフィブラストスプレー。38℃以上の発熱が続くともう点滴。
  
  　働いている身としては、死に目に遭遇はしたくないけれども、こうまでして生きたくないなと。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1112-08:30-1）

---

【06:00】

• 　練馬光が丘病院での治療例に4例追加。これで117例になりました。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1112-06:00-1"）

---

• 　「院内感染のニュース」についてのメールです。
  
  【ＭＲＳＡ院内感染で新生児死亡】
  　６６１グラムで出生しNICUに入っていた子がMRSA感染で死亡との報道。親御さんの気持はお察しします。
  　しかし、病院が謝罪し、感染経路の把握云々に関しては、ナンセンスの極みです。抗生物質を多用する大病院にあってMRSAの感染経路などわかるはずがないのです。
  　そもそも謝罪にあたいする状況でしょうか。高齢者にも言えることですが、人の最期についてかほどに否定的なパラダイム。
  
  　日本人の寿命の長さに、胃瘻・経管栄養・中心静脈栄養といった「だらだら延命」が多く含まれているとすれば、何にしろ、延命されている本人の苦痛はどうしてくれるんだ、という気がします。
  　MRSA院内感染報道を見聞きするたびに，私は「MRSAが死に至る感染を起こしたのか。それとも，死んだ時に検出されたのがMRSAなのか」と疑問に思っています。
  　溺死した遺体の肺からプランクトンが見つかった場合，プランクトンは死因じゃないですよね。同様に，転落事故で死んだ人の皮膚の傷から小石が見つかった場合も，小石は死因じゃないですよね。
  　夏になるとセミが鳴き出しますが，セミが気候を春から夏に変化させたわけではありません。夏になるとセミの幼虫が羽化して成虫になっただけのことです。
  
  　同様に，「感染創から検出された細菌が感染を起こしている」とは100％言えないのです。それはあくまでも情況証拠に過ぎません。
  　創感染を起こすためには，その細菌が感染症状を起こす毒素を産生していることが大前提になるし，場合によっては，組織を破壊する酵素を作っている必要もあります。そういう能力をすべて備えた細菌が検出された場合にのみ，「情況証拠として，この細菌が感染症状を起こしている可能性が高い」と言えるのです（この場合でも，100％確定ではなく，あくまでも情況証拠に過ぎません）。
  　また，MRSAは非耐性黄色ブドウ球菌に比べ，格段に分裂速度が遅く，その原因は抗生物質を分解する酵素を作るためのDNAが負荷された分，DNA複製に時間がかかるためです。ただでさえ「ほとんど分裂しない」MRSAなのに，さらに毒素まで作っていたら，分裂どころではなくなるはずです。
  　実際，クロストリジウム属を見ると，強力な組織破壊型毒素を産生しているもの（ウェルシュ菌），強力な毒素を産生するもの（破傷風菌）は生きるのに必要なアミノ酸を時前で合成できません。アミノ酸を合成できるクロストリジウムは全て「毒素も毒性もないもの」だけです。細菌にとって毒素を作るとは，実は諸刃の刃なのでしょう。
  
  　また，「自然界の細菌の大多数は培地で培養できない」という事実から考えると，「MRSAはたまたま培養できたから，たまたま見つかっただけ」という憶測も成り立ちます。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1112-06:00-2）

• 　週末、新宿の紀伊國屋書店本店に行ってみたら、『炭水化物が人類を滅ぼす』（光文社新書）に「今とても売れています」という書店員さんの手書き（と思われる）のポップが貼られていました。紀伊國屋書店さん、ありがとうございます。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1111-08:30-1）

---

【06:00】

• 　瑞光メディカルからアルギン酸塩付きプラスモイスト【プラスモイスト ヘモスタパッド】が本日（11月11日）から発売開始となり，すでにアマゾンでも購入できるようです。
  　私は試作段階から使っていますが，その使用感やTipsについてまとめてみました。
  
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1111-06:00-6）

---

• 　練馬光が丘病院での治療例に4例追加。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1111-06:00-1）

---

• 　「改良型ティファール電気ケトルも欠陥商品だった」というメールをいただきました。
  
  　3年ぐらい旧式ティファールをキッチンのガスレンジ横に常備して使っていました。まちがいなく「倒れると熱湯がこぼれる」ので、熱傷も心配で、安全確保のためこのポジション常置以外は考えられませんでした。
  　しかし、赤ん坊が1歳4カ月になり、探索活動範囲を拡大中ということもあり、ゲートの関門をくぐり抜けてキッチンにまで入り込みがちになってきました。そこで本サイトで紹介されていた「倒れても蓋が開かないように改良」されたというティファール アントワネット プラス ホワイト 0.8L KO322171をAmazonで4,740円で購入しました。
  
  　これなら「倒れても湯こぼれなしか！」と思いきや。
  　実際には安全ロックをした状態でもお湯がジャーとこぼれる仕様でした。それも、湯だまり分だけがこぼれるわけでもなく、傾け続ければいつまでもジャージャーと流れ出続ける始末です。どこが安全ロックなのか理解できません。
  　嫁が「どぼんとこぼれた以前よりはマシだから仕方ないかねえ？」とつぶやいたのですが、私はティファールのこの中途半端な改良の仕様に怒りを感じ、即返品。
  
  　国産メーカーならと、象印とタイガーにターゲットを絞り、ネットのレビューなどを比較検討して、タイガー電気ケトル（1.0L）「わく子」 PCG－A100（W）ホワイトをコジマネットで3,820円で購入。
  　見た目は、ティファール アントワネットとよく似ているのですが、細部のプロダクトがとてもしっかりしていて、精巧なつくり。倒してもお湯は一滴も漏れません。みごと！
  　嫁がびっくりして「アントワネットよりわく子だった。やっぱり日本製はちがう！」と大喜び。むろん嫁の言うとおりなのですが、今回のティファールの改良版アントワネット購入返品、タイガーわく子再購入でわかったことは、グループセブジャパンの意識の低さです。この程度でいいんじゃない？　とでも考えているのでしょうか。改良版まで手抜きとは。ティファール熱傷の根絶をするつもりがないメーカーの消費者を舐めた姿勢が残念。
  
  　ティファール社の消費者をなめきった姿勢がナイスです。さすが，おフランスの会社は違いますなぁ。
  　というわけで，ティファールはタイガーの爪の垢を煎じて飲むようにしましょう。そうすれば，もうちょっとまともな商品が作れるかもしれません。もちろん，爪の垢を煎じるためのお湯はティファールで沸かしちゃダメだぞ。
  　それはともあれ，先日またティファール熱傷の患者さんが受診されましたので，近く，追加する予定です。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1111-06:00-9）

---

• 　練馬光が丘病院での治療例シリーズですが，月曜から金曜まで連日，4例ずつ追加しているわけですが，やはりかなり大変な作業です。理由はもちろん，
  
  1. 症例ごとに写真を取捨選択するのが一仕事。
  2. 写真の角度とサイズを揃えるのも一仕事。
   
  　だからです。こういう作業を毎週20例ずつに行っているわけです。
  　以前は，「重要な症例・貴重な症例だけを追加していこう」と考えて，そういう症例が来るたびにリストアップしていたのですが，その症例の治療が終了しないとホームページに載せられないのですが，いつが終診になるかはわからないのです。ある日突然，数カ月ぶりに患者さんが来ることがありますから。それで，いつの間にかペンディング症例のリストが膨れ上がっていることに気がつくのです。
  　だったら，貴重とか貴重でないとか判断するより，全経過が記録できた症例なら全て掲載したほうが，よほどスッキリします（手間はかかるけどね）。
  　第一，「この症例は重要，この症例は重要でない」と私が判断する行為自体がおこがましいわけですよ。これぞ，上から目線です。重要か重要でないかは人によって判断が異なるのであれば，重要性（＝価値）は見る人に判断を委ねればいいのです。私の役目は，多種多様な人が判断するためのデータを供覧することです。
  
  　それに何より，「私の写真，いつ頃ホームページに載るんですか？　載ったらみんなに宣伝しようと思っています」と楽しみにしている患者さんや親御さんが少なくないのです。そういう患者さんに「あなたのヤケドは軽傷なので掲載しません」と言ったらガッカリされると思うのです。
  　それに第一，私が公開しなければ撮影した写真は誰の目にも触れずに死んでいくデータになってしまいます。それでは，せっかくお願いして撮影させてもらった意味がありません。
  
  　ちなみに，毎週の週末に集中的に作業して「次の週にアップする20例」をまとめてHTML化しています。1例まとめるのに10～15分くらいかかるので，たかだか4～5時間の作業です。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1111-06:00-2）

---

• 　「病院の褥瘡治療を変えて欲しい」についてのメールです。
  
  　看護師です。
  　入院時には診療計画と看護計画の同意書にクリーニングやオムツなどの契約書、それから患者家族の緊急連絡先や既往の情報提供書に終末時の意思表明、加えて病棟説明パンフレットに入院時に持ってきて欲しいものリスト…等々、沢山の書類が渡されていると思います。
  　一枚でも少なくして家族の負担を減らしてあげたいと思ってしまうほどの情報量なので、入院中の創傷や褥瘡の治療はガイドラインに順ずるものとして省かれてしまうことが多いと思います。すると「褥瘡の湿潤療法は同意書が必要なので出来ない」ということになり、軟膏治療になってしまうという仕組みですね。(書類を減らすことが親切なのか怠慢なのかは受け手によって感じ方が異なるところではあると思いますが…)
  
  　逆を言えばインフォームドコンセントが不十分なのは明白なので、「褥瘡治療に関する説明を受けていませんし、同意もしていません」という訴えならば正当な意見として通ると思います。
  　クレームを付けるのはそれが通らなかった場合にしましょう。クレーマーの家族だと病院側・施設側が拒否してしまう場合がありますので。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1111-06:00-3）

---

• 　「ゲーベン信仰が蔓延」というメールを頂きました。
  
  　皮膚科医です。
  　「ゲーベン信仰」は、相当浸透していますね(^_^;
  　先日紹介されたアトピー性皮膚炎の患者さん、下肢の炎症が強くなったとのことでしたが、びらんと発赤に対してゲーベンクリームが使用されており、患者さんの痛がり様は半端ない状況でした。すぐに外してワセリンに替え、大きなモイスキンパッドでくるんで処置を行い、抗菌剤の点滴を行ったところ、まもなく痛みが取れ、炎症も軽快しました。
  　近隣の皮膚科医と話しても、「壊死や感染があればゲーベンが最もよい」
  　こうなると信仰も、信念からさらに進んで、マインドコントロールのレベルかなあ、などと思ってみたり・・・
  
  　先生のこれからの努力に、多いに期待させていただきます(他力本願、失礼<(_ _)>)
  　「何か困った事があったらゲーベン様におすがりすれば助けてくれるはず」というのがゲーベン信仰です。しかもこれは日本に特有の土着信仰ではなく，世界中に広く見られる（海外でヤケドを受傷された方からの相談メールを見ると，必ずこれが使われていますからね），グローバルな広がりを持つ信仰です。
  　しかも，ゲーベンを使うことで目の前の傷が明らかに悪化しているのに，「ゲーベンを使わないともっと悪化したはず。ゲーベンが助けてくれたんだ」と考えてしまうので（これはマインドコントロール下に置かれた人間によく見られる論理のすり替え現象ですね），ゲーベンを延々と使い続けることになります。
  　そして，「皮膚科の病気は軟膏で治る」という軟膏信仰，「皮膚科医は外用剤で皮膚疾患を治すのが仕事」という無意識的治療方法選択の切り捨ても，「特効薬＠ゲーベン様信仰」を悪化させていると思われます。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1111-06:00-4）

---

• 　糖質制限関連のメールです。
  
  　糖質制限食に関係するであろう興味深いニュースを発見したので報告させていただきます。
  

  1. 【スウェーデンが肥満対策として低炭水化物高脂肪食を薦める】
  2. 【Sweden Recommends Low-Carb, High-Fat Diet to Combat Obesity】

   

  　表記のとおりスウェーデンが国として低炭水化物食を推奨する運びになったそうです。これで外圧が強まれば、日本の糖尿病治療も変わるかもですね。
  　これで，スウェーデン（の糖尿病，成人病専門家）が，アメリカや日本（の糖尿病，成人病専門家）よりはるかに頭がいいことが証明されました。
  　ちなみに，アメリカではビッグ・シュガーと呼ばれる大手砂糖業者が莫大な資金を背景に強力なロビー活動をしています。だから，「糖質を減らさなくてもカロリーと脂質を減らして運動すれば肥満は解消される」というカロリー神話は無くなりそうにありません。そういうアメリカの誤謬を忠実に信じ込んでいるのが日本の専門家です。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1111-06:00-5）

---

• 　糖質制限関連のメールです。
  
  　人体の組成は水60%、たんぱく質18%、脂質18%、ミネラル3.5%、炭水化物0.5%
  　炭水化物が体組織に0.5%しかないのは、必要性が0.5%しかないという事でしょうかね。不必要な炭水化物を食事で大量にとるのは、自然に反する行為…
  　以前書きましたが，人間が穀物栽培を始めた8000年前以前の地球では，デンプンはそれほど量の多くないマイナーな物質だったと考えられます。つまり，今でこそ人間が消化吸収できる炭水化物はそこらに溢れていますが，それは農耕がもたらしたものであり，地球本来の姿ではありません。これは，シアノバクテリア誕生以前の大気と海に酸素はなかったが，シアノバクテリアが酸素を排泄してからは酸素は普遍的な物質になった，というのと似ています。
  　もともと量の少ない物質だから，草食動物もデンプンを栄養源としてアテにしていません。彼らが食料としているのはセルロース，つまり，植物体で最も多い高分子炭水化物です。元々の地球にデンプンが多ければ，それをメインの栄養源にした草食動物が出現したはずですが，実際には登場していません。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1111-06:00-10）

---

• 　「抗真菌剤と皮膚常在菌」についてのメールです。
  
  　先日，抗真菌剤と常在菌に関する質問をした者です。複数の回答を頂き、ありがとうございます。
  　メールを送った後、自分でも調べてみようといろいろ検索してみたのですが一つ気になる事があります。こちらの先生は真菌だけではなく、細菌にも効果が期待できる「可能性がある」と仰っているようで、少し戸惑っています。
  

  1. 【新しい水虫外用薬の効果：ラミシール】
  2. 【新しい水虫外用薬の効果：ニゾラール】

   

  　これについても他の先生のお話が聞けたら有難いのですが。。。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1111-06:00-7）

---

• 　あまり知られていないことだと思いますが，本のタイトルって誰が付けるか御存知ですか？　実は著者じゃないんですよ。今回の『炭水化物が人類を滅ぼす』にしても，前回の『医療の巨大転換(パラダイム・シフト)を加速する』というタイトルにしても，私（や江部先生）が付けたわけではないのです。
  　本のタイトルを決めるのは出版社です。もちろん，出版前に「こういうタイトルでいいですか？」と打診はありますが，基本的には本のタイトルは出版社が決めます。
  　なぜ，本のタイトルは著者でなく出版社が決めるかというと，出版社は「本を作って売るプロの集団」だからです。一方，本の著者は本を書くプロですが，本を売るプロではありません。そういう本を売るプロ中のプロが「このタイトルでは売れない。このタイトルにすれば売れる」と判断したのですから，その通りにするのがベストなんですね。
  
  　もちろん，私も事前に幾つかのタイトルを考えていましたが，『炭水化物が人類を滅ぼす』に比べると，変に学術的だったり，文学的だったり，衒学的だったりして，直接的なインパクトに欠けるんですね。
  　例えば，より正確さを求めるなら『炭水化物が～』でなく『糖質が～』でなければいけないのですが，後者は正確だけど書店で表紙を見た時のインパクトに欠けますよね。そのあたりをスパっと割り切れるかどうかが，プロとアマの差です。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1111-06:00-8）

• 　「病院の褥瘡治療を変えて欲しい」についてのメールです。
  
  　１０年くらい前にやってみた手口なんですが，心の中に留めておくレベルのようなことなので，悩んでいらっしゃる方に情報を届けていただけたらと思いメールを送ります。
  　劇場型詐欺応用編のようなものです。悪用はだめです。
  
  　病院長あてに，匿名（無記名パソコン打ち）でハガキを送ります。内容は
  

  1. 貴院××病棟では，患者の希望を著しく踏みにじる行為があったと患者近親者が大変悲しんでおり，それを相談された私はやむなくハガキをしたためた次第。
  2. 個人のスタッフを特定して非難中傷するものではない。患者中心の医療介護を希望するものだ。
  3. 管轄の○○県△△課にも相談したほうがいいのか悩んでいる。
  4. 具体的な事象は書かない。あくまでもやんわり。一般論的な，「いい医療を目指してくださいね」というお客様希望。（クレーマー通報されたらいけない）

   

  　そのあと１週間くらいして，このハガキの話が管理職の知るところになったころ，病棟看護師長に，
  

  　大変お世話になっているけれども，家庭でやっていた褥瘡処置はこれこれでうまくいっていたこと，それを肯定する文献もたくさんあること（プリントして持参），
  　本人家族は家庭でのやり方でしてほしい，と希望していること，を担当医にとりなしてほしい

   

  　と，腰低くお願いをします。
  　本当は，ハガキの前振りがなくても，お願いができる雰囲気があるといいのですけれど。
  　おみごと！　座布団3枚！
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1109-11:30-1）

---

【08:00】

• 　「病院の褥瘡治療を変えて欲しい」についてのメールです。
  
  　お祖母さまの治療変更のお願いの件ですが，これはお孫さんがクレーマーを装うというのはどうでしょう。ゲーベンクリーム＋ガーゼがワセリン＋ガーゼくらいには変わるような気がします。ゲーベン塗ると，お祖母さまの様子がおかしくなる，とてもとても痛そうな気がする，この薬はやめてほしい，とか，勢いつけてまくしたてる。
  
  　いまどきの病院は　クレーマーにはある程度対応します。田舎の病院ではよくわかりませんが，文句を言ってきた家族を放置することはしないはずです。
  　しかも，お孫さんは遠くに住んでいるご様子なので，スタッフがブーブー言っても聞こえないし。ご両親は，子どもが言うことを聞かなくて，みたいな態度でいれば，そう波風もたたないような。（こどもたちはいいけど孫がね，くらいになりそうな気がします。）
  
  　家族全員がいい子でいようとすると，なかなか改善はしてくれないと思うのです。あと１００％は目指さない。ゲーベンがワセリンかアズノールくらいに変わればラッキーくらいに思えばいいかと。大体ゲーベンより安いので，病院側としても，そう悪いことではないと思うのですが。もし，もっと痛そうな薬に変わったら，また文句をつける。クレーマーというものはしつこいものですよね。
  
  　とつらつら考えてみたのですが，自分自身も交渉下手なので，どうでしょうか？
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1109-08:00-1）

---

• 　『医療の巨大転換(パラダイム・シフト)を加速する』，『炭水化物が人類を滅ぼす』（光文社新書）の感想メールです。
  
  　おそまきながら「医療の巨大転換を加速する」「炭水化物が人類を滅ぼす」を読了しました。
  　面白さからいえばパラダイムシフトでした。「炭水化物が～」は，新しい知見を一直線につないだ感じがあり，論理の膨らみが少いので，「今」を読み飛ばすタイプの本ですね。
  　その点，パラダイムシフトは骨太で楽しめました。それは，自分が医療従事者であるからだと思います。医療に関して消費者である一般読者は，若干遠い世界と感じられるかもしれません。先生がおわかりのとおり，パラダイムシフトは大衆からそして若い専門職からはじまります。若い医師，医療従事者にはぜひ読んで欲しい本です。
  
  　一つ体験を。
  　私が看護師として最初に勤務した大学病院では，患者が発熱すると必ず氷枕を使用していました。両腋窩，鼠径部，背部（心臟のウラ）に解熱するまで氷枕を当てるのです。
  　しかし，学校で免疫学の権威の教授の講義では，白血球はみずからが活動しやすくするために発熱物質を産生するのだ，と習いました。発熱は治癒機転の一部だと理解しました。生理学と臨床が矛盾している。これはおかしい。発熱している時にカラダ（の一部）を冷やすことにどんな意味があるのか？
  　私は，医師たちに「どうして発熱している患者に一律にクーリング（氷枕）を指示するのですか？」と問いました。だれからも理論的な返答がありませんでした。そして，看護主任の「まあまあ・・・」というとりなし（？）でその場はうやむやになりました。
  
  　今では発熱したら冷やすというバカなこと（？）を指示する医師はいないと信じたいですが・・・
  　今回，先生の本を読んでそんな場面がよみがえってきました。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1109-08:00-2）

---

• 　トランス脂肪酸についてのニュースがありました，というメールです。
  
  　海の向こうではこんなことになっているのですね。
  　　　　⇒【トランス脂肪酸の安全性否定　食品への使用禁止も　米当局】 　さすがカルトの国。脂質悪魔説を推し進めているようです。
  　私達なら「それってパン，ケーキ，クッキーに使うものだよね～，っていうか犯人は炭水化物でしょ？」と思うところ。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1109-08:00-3）

• 　日本医師会雑誌にこんな記事が・・・というメールです。
  
  　病院が会費を納付してくれるので日本医師会に所属しており，毎月，医師会雑誌が送られてきます。
  　先生もご覧になっているかもしれませんが，11月号に「熱傷の外来診療」という見出しをみつけたので，PDFをお送りします。旧態依然の熱傷学会の先生のものです。参考文献が1996年て・・・。
  　これを執筆された杏林大学の教授は，認知障害のあるご高齢の方かもしれません。新しいことは覚えられないけれど，昔覚えたことなら思い出せます。この教授にとっての最新の知識は1996年止まりなんですよ。みんなで暖かく見守ってあげましょう。
  　ちなみに，この杏林大学からもよく熱傷患者さんが逃げてこられます。皆さん，消毒と軟膏ガーゼの治療の苦痛にのたうちまわり，こんな治療をされたら殺されると逃げ出すんですね。それを知らない教授先生，おめでたいですなぁ。まさに「裸の王様」の典型ですね。
  　ちなみに，「大学別熱傷脱走患者」のリストならすぐに作れます。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1108-08:30-1）

---

• 　「抗真菌剤と皮膚常在菌」についてのメールです。
  
  　先日のメールで多少言葉足らずの部分があったようなので補足させていただきます。
  　「おむつかぶれ」についての話は，赤ちゃんではなくて高齢者です。補足していただけるとありがたいです。
  
  　高齢者では，ワセリンで改善せずに抗真菌剤外用で軽快するのはしばしば経験するところで，特に陰股部でよく経験します。甚だしい場合は，背部全体に白癬が広がっているようなケースもあります。それでも，外用抗真菌剤でほとんどが軽快しており，かぶれもほとんど起こりません。
  　高齢者は反応が弱いのか，子供さんのようなかぶれは起こらないのだろうと思います。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1108-08:30-2）

---

【06:00】

• 　練馬光が丘病院での治療例に4例追加。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1108-06:00-1）

---

• 　カナダ製のへっぽこディザスター映画，《レッド・サイクロン》を紹介。映画のアイデア自体は悪くありません。低予算でこんな壮大な物語の映画を撮ろうとした無謀さが悪いのです。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1108-06:00-2）

---

• 　「肝性脳症」についてのメールです。
  
  　食事療法とは，ずれた内容ですが，カルニチンの摂取で尿素サイクルが効率よく廻せるようになるので，アンモニア値は改善します。季節ごとに肝性脳症で救急車で運ばれていた方がぱったり入院しなくてすむようになりました。
  　食事で取れるとしたらラムやマトンになってしまいますが，鉄過剰のリスクがありそうです。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1108-06:00-3）

---

• 　「抗真菌剤と皮膚常在菌」に関連してのメールです。
  
  　小児科医です。
  　皮膚科の先生ご指摘された，真菌によるおむつ皮膚炎の件ですが，実際そんなに多いものではないと思います。以前夏井先生が書かれていたとおり，真菌がいるから皮膚炎がおこるのか，皮膚炎があるから真菌が検出されるのか，という問題があると思います。
  　実際ワセリンの頻回塗布によって，おむつ皮膚炎の多くが改善しているので，（もしかしたら改善せずに他医受診しているのかもしれませんが，）圧倒的に後者の方が多いのではないでしょうか？　安易に抗真菌剤の入った軟膏を使うと，接触性皮膚炎も増えると思います。なおかつ安価なワセリンで治るのなら，それにこしたことはないし。
  　カンジタによるおむつ皮膚炎はちょっと独特な様態を示すようなので，慣れた小児科医なら，まずはずすことはないですし。それもおむつ皮膚炎に対する不適切な対応がまねいているみたいで，紙おむつが主流になってからはめったに見なくなりました。皮膚科に行かれる方はより重症なので，病気の質が違うのだとは思いますが。
  
  　お薬の情報はありがとうございました。ちょっと調べてみたら，薬局にいれてみたいなと思いました。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1108-06:00-4）

---

• 　「医療を選ぶこと」というメールを頂きました。
  
  　消費者行政の仕事をやってて思うことです。
  　何かの商品・サービスを買うとき，複数の業者から見積りを取ったり，自分で勉強したり，自分の希望を言ったり，値切ったりするのは消費者の当然の権利だと思います。医療に関してもそうです。（クレーマーになってはいけません。紳士協定で）
  　缶コーヒー買ってハズレだった，というのは何度でも再チャレンジできます。でも家や自動車など自分のアイデンティティーや生命に関わってしかも高額なものは，何度も再チャレンジできないので，そっちは慎重に選ぶものです。その最たるものは，医療サービスだと思います。
  
  　話は飛びますが，以前　価格調査で地元スーパーマーケットに日参していました。その時に健康娯楽ＴＶ番組のせいで納豆やバナナが市内中から払底したのをこの目で見て，おろかというかこわいというかーー（一部の）人間にはそういうところがあるのだと理解するしかありませんでした。
  　情報を与えられるのは大事。でも，そのニュースソースはどこだろう？と考えたり，その情報をどう解釈するのか，理解する力を持つことも同じくらい大事だと思うわけです。
  　「選び方の基準を自分の中で選ぶ」ということです。どの医療，どの商品，どのサービスを買うかも，どう生きるかに通じることです。
  
  　ところで，夏井先生の新書の広告，パッと見で，色調レイアウト「ホラー映画の宣伝！？」読む人によってはこわい内容です。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1108-06:00-5）

---

• 　「糖質制限と中性脂肪」についてのメールです。
  
  　血中の中性脂肪の値とは，カイロミクロン内のTGと，肝臓で合成されるVLDL内のTGの，和です。カイロミクロン，VLDLはいずれもリポタンパクというタンパク質です。(食後のTG値は，そのときに摂取した食物中のTG量に影響を受けます。一方，朝，絶食時のTG値は，ふだんの糖質負荷の影響を受けています。)
  
  　空腹時の採血か食後の採血かは分かりませんが，いずれにしてもこの方は，血中のTG，17は明らかに低値で，タンパク代謝の低下を示唆する値です。（通常100前後が理想値）
  　その他のタンパク代謝の指標もいくつか低値を示しているのでは？　γGTP，尿素窒素，総コレステロール値なども低値を示していませんか？
  
  　タンパク代謝を高めれば，TGを上げることは可能だと思います。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1108-06:00-6）

---

• 　「糖質制限と中性脂肪」についてのメールです。
  
  　薬剤師です。同様の経験をしています。
  

  1. 2011年7月（糖質制限実施前）：55
  2. 2012年7月（糖質制限4ヶ月）：28
  3. 2013年7月（糖質制限1年4ヶ月）：38

   

  　主に朝夕のパンと米食を控えジュースやスナック菓子の類を止めにしたところ，93cmの腹囲は4ヶ月後に82cmになりそれ以降は大きな変動はありません。
  　中性脂肪の低下が気になり，いろいろ試したところ，油を使った料理を上手に取り入れると具合が良いように感じております。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1108-06:00-9）

---

• 　【大気汚染が深刻な中国，2000万台の監視カメラが無駄になっていることが判明…海外の反応】
  　世界に冠たる監視国家も，大気汚染には勝てないようです。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1108-06:00-7）

---

• 　【アカシア，樹液でアリを奴隷に変える】
  　昨日読んだ科学系の記事の中で，一番興奮したのがこれ。なんと，一度アカシアの樹液を口にしてしまったアリは，死ぬまでその樹液しか栄養にできなくなり，アカシアのために働くしかなくなるんだとか。最近，植物と菌類についての本を読んでいますが，自ら動くことができない植物が繰り出す戦術は，本当にすごいです。アカシアはまさに，動けないというデメリットを逆手にとって，動けるアリを操っているのです。
  
  　それにしても，ここでもアカシアアリを奴隷にする手段としてアカシアが使っているのはショ糖，つまり糖質です。産業革命当時のイギリスの工場主が，労働者を安くこき使うために使った手段（＝精製した砂糖）と同じです。糖質の持つ魔力の前では，人間も昆虫も無力なのでしょう。
  　ということで，「糖質を本来の栄養源として生きている生物とは何か，それらには何か共通点はあるのか？」という疑問が湧いてきます。私の乏しい知識の中では，糖質（＝炭水化物＋糖類）を本来の食べ物としている生物としては，げっ歯類の一部，鳥類の一部，昆虫の一部，哺乳類の一部（フルーツバットなど）くらいしか思いつきません。
  　これらには何か共通点がありそうなんですが，思いつきません。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1108-06:00-8）

---

• 　『炭水化物が人類を滅ぼす』（光文社新書）の感想メールです。
  
  　先生の新刊を読みおえました。後半の展開はとくに楽しめました。
  　10月20日のブログにある『99・9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方 (光文社新書)を引きつづき読んでいるところです。
  
  　その分野の専門を謳っている人たちは，自分たちのとは違う理論が出てくると頑なにそれを否定したり，また，手間ひまかけて実施した研究なのにその結果を曲解してみせたりすることがありますが，そうした人たちの心の持ちようが少し理解できたような気がします。
  　しかしどうなんでしょう，専門家の人たちの中にもボスを差して，このままでは裸の王様になってしまうと意見する人がいてもよさそうなのですが。
  　「人間には変化を好むタイプと，変化を嫌うタイプがいるようだ」と昨日書きましたが，もう一つ，専門家特有の心理があるような気がします。
  　ある疾患の治療で名医と呼ばれている先生がいるとします。その治療理論の大家です。そしてある日，過去の治療理論を否定する全く新しい理論が提唱されたとします。そして，周りでも新理論に転向する人間が出始めた時，彼はどう行動するでしょうか。
  　恐らく彼は旧理論にしがみつきます。それは，彼は旧理論の大家であり大先生だからです。中先生や小先生なら転向できますが，大先生は転向できないのです。
  
  　なぜかというと，旧理論を捨てて新理論を学び始めた場合，彼の扱いは大先生ではなく，新人扱いです。既に新理論は若い医者たちの間では半ば常識化しているから，その「旧理論の大先生」は周回遅れて行列の最後尾に並んでいる状態です。この時点で「大先生」という名誉も称号も剥ぎ取られます。それがわかって，転向できるかどうかです。
  　小先生なら大した名誉も称号もないから失いものはほとんどありませんが，大先生ほど失うものは大きいのです。新理論に転向することはデメリットばかりです。
  　しかし，旧理論にしがみついていても，「自分の目の黒いうち」にパラダイムシフトが起きなければ（＝新理論が普及しなければ），旧理論にしがみついていることはメリットになります。死ぬまで大先生でいられます。これが大先生にとってのインセンティブになります。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1108-06:00-10）

---

• 　こんな悲痛なメールを頂きました。
  
  　病院の褥そうに対する処置を変えてもらうには，どのようなお願いの仕方をしたらよいでしょうか？
  
  　田舎の祖母が老衰のため先月入院しました。96歳の高齢で１ヶ月程前に飲食が出来なくなり，老人介護施設から今の病院へ移りました。
  　祖母は腰が曲がっていて，骨が突起しているため，その部分に傷ができやすいのですが，家で両親が介護していた４月頃までは，市販の創傷被覆材をしばらく使用すれば傷はちゃんと治っていました。その後，軽い脳梗塞をおこし，退院したものの，家庭での介護が難しくなったので，老人介護施設に入りました。
  
  　施設に入って２ヶ月程たった頃，背中の傷が褥そうになってしまいました。両親の話では，その老人介護施設では，軟膏とガーゼで毎日処置していたようで，今の病院に入院した時には褥そうは治るどころか，悪化していたようです。
  　私自身はやっと帰省することができ，祖母のお見舞いに行ってきました。病室に褥そうの処置に使っている処置材が置かれたままになっていたので，どのようなものが使われているか確認しました。ゲーベンクリームとガーゼでした。普段，先生のホームページを拝見しているので，とてもショックでした。
  
  　祖母はもう痛いと言うこともできませんが，今まで頑張って生きてきて，人生の最期にこんな無用な苦痛を与えられなくてはならないのかと思うととてもつらいです。もしかしたら祖母はもう痛みも感じていないのかもしれませんが，家族としてはなんとか処置を変えてもらえないだろうかと思ってしまいます。
  　ずいぶん田舎なので病院の数も少なく，今の祖母の状態では他に受け入れてくれるところを探すのは難しそうですし，もしかしたら他の病院でも似たような処置しかやっていないかもしれません。このまま黙って最期まで見守っていることしかできないでしょうか？
  
  　どのようなお願いの仕方をすれば，病院は苦痛の少ない処置に変えてくれるでしょうか？
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1108-06:00-11）

---

• 　『炭水化物が人類を滅ぼす』（光文社新書）についての雑誌の取材が舞い込み始めました。今日は新潮社の「新潮45」の取材があり，来週は集英社の「週刊プレイボーイ」と光文社の「フラッシュ」の取材です。
  　いずれも扱いの大きな記事で，顔写真もバンバン出るようです。これじゃ，悪いことができなくなっちゃうなぁ。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1108-06:00-12）

• 　「抗真菌剤と皮膚常在菌」についてのメールです。
  
  　皮膚科医です。
  　抗真菌剤についてですが，一般に使用されるフルコナゾール・イトラコナゾール・テルビナフィンは，作用点は違いますがすべてエルゴステロール合成を阻害することで効果を発揮しています。このエルゴステロールは菌類の細胞壁を構成する脂質だそうですが，菌類にしか存在しないため，人間はもちろんのこと，細菌にもまず影響を与えません。この点が抗生物質などの抗菌剤と異なっています。長期内服することの多いこれらの抗真菌剤がほとんど問題なく使用できるのはこのためと考えられます。
  
  　ただし，肝機能障害などの副作用は生じる恐れがあります。1％程度と思います。抗菌活性も低下していないようで，きちんと吸収されれば確実に効果を発揮します。全身のあちこちに白癬を生じているような場合は，内服治療がお勧めです。
  
  　余談ですが，陰股部のびらんも，しばしば“おむつかぶれ”などと言われますが，別におむつにかぶれているわけではなく，かなりの部分が白癬かカンジダ症などの真菌症です。褥瘡が治りにくいときも，真菌感染が関与していることがあり，抗真菌剤を使用すると意外に早く良くなることがあります。最近は，ルリコン軟膏などのワセリン基剤で効果の高い抗真菌外用剤も出ており，陰股部などにも使いやすくなりました。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1107-10:00-1）

---

• 　「フィブラストと疼痛」についてのメールです。
  
  　3ヶ月前にケガをしました。怪我後，一ヶ月後に感染をおこし，イソジンゲルとゲンタシンとトレックスガーゼの上にガーゼをあてる治療でした。毎日が，激痛の日々でした。
  　プロスタンデイン軟膏と，フィブラストスプレーは激痛が一週間つづきました。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1107-08:30-1）

---

【06:00】

• 　練馬光が丘病院での治療例に4例追加。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1107-06:00-1）

---

• 　「糖質制限と中性脂肪」についての質問メールを頂きました。どなたかご教示いただけないでしょうか。
  
  　糖質制限（プチです）を行い1年以上が経ち，先日，会社で実施しました健康診断の結果が帰ってまいりました。
  　脂質検査の項目以外はすべて「A」だったのですが，脂質検査の中性脂肪値が「17」の為「E」評価となり，総合評価も「E」となってしました。
  　これは，不健康な状態なのでしょうか？
  
  　標準範囲が「50～149」となっていますので中性脂肪が少なすぎるという事のようですが，中性脂肪だけを増やす事は不可能なように感じます。
  　ネットを調べても，中性脂肪が多いのは「ダメ」とわかるのですが，少なすぎる事は書かれていません。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1107-06:00-7）

---

• 　「動物の血糖値」についてのメールです。
  
  　釣師です。渓流の毛ばり専門です。
  　山間渓流を流れる水はとても透き通っていて，特に花崗岩が多い河床では膝程度の水深に見えても，実際は胸まであることも。
  　そんな透明度の高い環境に生息する岩魚やアマゴは，急流の中で眼前を瞬時に流下する餌(特に水棲昆虫)を捕食します。
  　水面と魚との距離が開くほど視認距離は長くなりますが(フィッシュウインドウと言いますが)，深い淵の水底に定位した岩魚が，水面の毛ばりを咥えることもあります。又，毛ばりが着水する前の状態で，水面上20～30センチくらいの空中にある毛ばりに飛びつくこともあります。
  　渓流魚にも側線はありますが，白泡を立てて流れ下る急流ではノイズが多すぎて，そのような環境でカゲロウの様な小さなの昆虫の捕食は視覚に頼っている気がいたします。(透明度の高い環境下での側線は外敵察知の役割が多いかも)
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1107-06:00-2）

---

• 　「抗真菌剤と皮膚常在菌」についてのメールです。
  
  　抗真菌剤について小生の経験です。
  　肺輸入真菌感染症により，フルコナゾール100mgを昨年末まで2年間服用続けましたが，特段，副作用らしき症状は出ませんでした。元々，お腹を下しやすい体質ではありますが，頻度が増えたような記憶は有りません。皮膚トラブルも，出ませんでした。
  
  　また，副作用？というべきか，足の親指に合った爪白癬(と勝手に思ってる)が，いつの間にかきれいに消えていました。これはこれで嬉しい誤算。
  　参考になれば幸いです。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1107-06:00-3）

---

• 　『炭水化物が人類を滅ぼす』（光文社新書）についてのメールです。
  
  　ジュンク堂書店・福岡店1階のベストテンコーナーを昨夜のぞいたところ，夏井さんの本が新書の部で10位にランクインしてました！
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1107-06:00-4）

---

• 　「エビデンス」についてのメールです。
  
  　光が丘病院の１００症例はエビデンスになるのでは，でふと思いましたが，整形外科医や皮膚科医，熱傷専門医はたまた糖尿病専門医を変えるのは悔しいけれど「外圧」しかないのかなと。
  　外国の「権威ある」医学系専門誌や科学系専門誌に論文発表するのが手っ取り早いのではないでしょうか？いくら国内であれだけ膨大な証拠を突きつけても難癖つけて認めないのであれば，日本人の弱い「外圧」でしょう。
  　外国でどの程度湿潤療法や炭水化物制限が認知されてるはかはわかりませんが，湿潤療法に限っては写真見れば一目瞭然，合理的な考え方をすると考えられる欧米では膨大な証拠を突きつければすんなり受け入れるのではないでしょうか。
  
  　ただ以前CDCの事について書かれていましたが，米での全体的変化は起きないのかもしれません。ただし今までの創傷治療が「拷問に近い，治りが悪い」と一般人側が認識すれば，訴訟社会の米国では一気に転換する可能性もありますよね。
  
  　一番いいのは先生がノーベル賞を取れば世界中がハッピーに。
  　人間は二つのタイプに分かれると思います。変化を好むタイプと好まないタイプです。変化を好まない人間は，何かと理由をつけて変化を拒みます。いわく，エビデンスがないから，海外の学会で発表していないから，大学病院でしていないから，厚生省が推奨していないから・・・と，色々理由をつけますが，その本音は「新しいことが嫌い。変化が嫌い」なんですよ。このタイプの人間は「変化しない」ことが人生の目的ですから，「エビデンスはありますよ」といえば「海外ではしていないじゃないですか？」というし，「海外でも行われています」といえば「大学病院でしていない」といいます。変化したくないから，エビデンスの有無なんて本当はどうだっていいのです。
  　こういう「変化を嫌う」医者が変わることはありません。本質的に彼らは「変わりたくない」からです。だから，私は最初からこういう医者は相手にしていません。相手にするだけ無駄です。
  
  　では，誰を相手にするか。もちろん，一般市民であり患者です。彼らの中にも，変化を好む人と好まない人はいます。しかし，医者と患者との決定的な違いは，患者は「変化を受け入れた場合にメリットがあり，受け入れなければ明らかなデメリットがある」という点にあります。そして，明らかにメリットがあれば変わろうとします。熱傷治療で言えば，「従来治療に固執すれば痛い治療で最後は皮膚移植だが，湿潤治療を受け入れれば痛みもないし皮膚移植もない」という対比が理解できれば，少なくとも積極的に従来治療を選びにくくなります。
  　つまり，医者は変わらなくても市民・患者は変わります。市民・患者が変化するのにエビデンスも海外雑誌も必要ありません。新旧二つの治療の圧倒的な違いを具体的なデータで示し，それを市民・患者に提示し，痕は彼らに判断してもらうだけです。
  
  　その結果として何が起こるかというと，従来治療をする病院・医者には患者が行かなくなります。あるいは，従来治療の医者にかかっていても「皮膚移植が必要」と言われた途端にネットでググり，そこを逃げ出します。
  　実際，私の外来は5日，6日とムチャクチャ忙しかったですが，そういう「タインからの脱走熱傷患者」が多かったからです。こういう脱走患者は以前から多かったですが，「練馬光が丘病院での治療例」をシリーズ化してから明らかに増えています。
  
  　この「練馬光が丘病院での治療例」は「100例も集めればエビデンス扱いしてくれるかも」なんてケチなことを考えてしているわけではありません。市民や熱傷患者さんに，軽症例も重症例も同じ治療で治っていること，湿潤治療を早く始めれば始めるほど傷跡がきれいであることを知ってほしいからです。
  　熱傷学会が湿潤治療を否定しようと，患者が熱傷学会サイドの病院に行かなくなればいいだけです。患者に選ばれない治療は急速に廃れることは，医学史が教えてくれます。
  
  　先日，「学会は21世紀の世の中では不要だ」と書きました。学会というシステムが有効だったのは20世紀までであり，テクノロジーの変化が学会を時代遅れにするのです。駕籠や馬車が時代に取り残されて自然に廃れたように，学会もまた廃れていくはずです。
  　海外学会で発表するとか，英語論文を発表して治療を普及させる，という戦略は，学会が知識普及のために最も重要であった20世紀には有効でした。いわば，20世紀型の発想です。しかし，20世紀には20世紀の戦い方があったように，21世紀には20世紀と異なる戦い方，戦略が必要になるのです。それをさまざま模索しているのがこのサイトです。
  
  　私がもうちょっと暇でプログラミングで遊ぶ時間があったら，スマホ・アプリのプログラムの組み方を勉強し，iPhoneとAndroid用の「湿潤治療アプリ」を作りますね。簡単にできる治療法の紹介とか，治療をしているクリニックへのリンクと地図情報とか，治療材料の購入サイトへのリンクとか，スマホの位置情報から最寄りのクリニックやプラスモイスト販売薬局を調べるとか，講演情報とか，そういうアプリです。そして，そのアプリの知名度を上げるための戦略を練ります。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1107-06:00-5）

---

• 　『炭水化物が人類を滅ぼす』（光文社新書）の書店用ポップはこんな感じになるようです。来週ころからお目見えかな？
  
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1107-06:00-6）

• 　『炭水化物が人類を滅ぼす』（光文社新書）ですが，amazon でようやく「在庫あり」表示になり，注文すればすぐに届くはずです。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1106-15:30-1）

---

【08:30】

• 　こんなメールも頂きました。
  
  　一般人です。
  　もうすぐ練馬光が丘病院の症例が１００になるということを聞いてふと思いました。最近治療法などの是非を問う時にエビデンスに基づく医療という言葉がよくつかわれますが，この膨大な写真を伴った症例はエビデンスにはならないのでしょうか？
  　そもそもお医者様が認めるエビデンスってどういうものなのでしょうか？？（すみません。素人の質問で・・・）
  　百聞は一見にしかず・・・ですけど・・・
  
  　というのも，この連休に大きな書店で「創傷のすべて―キズをもつすべての人のために」という本を目にしてぱらぱらとめくってみたのですが，１年前に出版された新しい本にも関わらず，夏井先生のHPでよく聞く，ダメな治療がたくさん載っていたからです。
  　表紙には
  

  どうしたらいいのか
  何に注意すればいいのか
  治癒までどんな経過をたどるのか
  
  スタンダードがひとめでわかります

   

  　と紹介されていましたが，夏井先生のHPの症例のほうがずっとシンプルでわかりやすくて，おそらく痛くなくてきれいに治ると思われます。おまけにお値段は１２６００円！
  　いつも夏井先生のHPで，無料で勉強させていただいているのが申し訳ないくらいでした。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1106-08:30-1）

---

• 　質問メールを頂きました。どなたかご教示いただけないでしょうか。
  
  　看護師です。
  　肝性脳症のある場合，タンパク質を摂取すると，消化・吸収・代謝の過程でアンモニアが上昇するのはやむを得ないのでしょうか？
  　アンモニアを上昇させない食事療法を知っている方がいたら教えていただきたいのですが？
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1106-08:30-2）

---

• 　「動物の血糖値」についてのメールです。
  
  　魚類には側線という水流や水圧の変化を感じ取る器官があります。また，水中は光が屈折(散乱？)しやすく，プランクトンによる濁り（熱帯の海が透き通っているのは酸素分圧が低く，プランクトンが少ないため）もあるため大気中と比べ視覚による遠方の情報が受け取りにくいと思われます。
  　また，ちょっとググったところバスの視力の話が出てきました。
  　　　　⇒【バスの視力は個体差もありますが，およそ0.1～0.2程度】
  　そういうことを加味すると，もしかすると視覚情報の処理は鳥類と比べて結構弱くて，そんなに高くないかもしれないです（机上の空論しか出てこないので測定しないといけませんね）。
  
  　そうすると海獣類の血糖値の説明が危うくなりますが，たとえばイルカは音波を出してソナー替わりにしている（耳で三次元情報の構築）ことが知られているので，平面の視覚処理より脳の情報処理量は増えていそうかなと思います。
  　重要な事は，データを集めること，そしてそのデータを分析し自分なりに考えてみること，机上の空論でもいいから仮説を提案することです。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1106-08:30-3）

---

【06:00】

• 　練馬光が丘病院での治療例に4例追加。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1106-06:00-1）

---

• 　大阪で湿潤治療を積極的に行っている郡田先生からのメールです。
  
  　少しでも訴えられる可能性を少なく少なく・・・と考えてしまいがちです。私もですが。
  　しかし，その際，一番説得力のある説明は，先生のおっしゃる通り症例写真ですよね。そして，やみくもに不安をあおらない，分かりやすい説明。
  　愚直に正直にうまくいった症例もいかなかった症例も，症例写真を提示して丁寧に説明する以外無いと思っております。
  
  　先生のHPに毎日4例症例がアップされていますが，とても勉強になります。先生の症例数には遠く遠く永遠に及びませんが，私もクリニックHPのブログで，週2回症例写真をアップしております。（たった週2症例ですが・・・）　その写真を参考にご来院される患者さんもおられます。
  　ブログに治療例を載せるのは悪くないというか，とてもいいと思います。治療の効果について，症例写真は言葉や文字での説明をはるかに凌駕します。「綺麗に治ります」と書くより，実際に治った写真を見せたほうがはるかに効果的です。
  　そして「傷跡が残りますか？」と質問された時にも，写真を見せて「ここまでなら治ります」と説明すればいいだけです。そして判断を患者さんに委ねるだけです。それを見て「こんなに治るんですか？」という人と，「こんなに傷が残るんですか？」という人がいますが，それはどっちでもいいのです。
  　医者の仕事は判断材料となる十分なデータを提示することです。それで判断するのは患者さんの仕事です。私はそう割り切っています。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1106-06:00-2）

---

• 　『炭水化物が人類を滅ぼす』（光文社新書）の感想メールです。
  
  　おもしろすぎました。
  　凄い知識量ですね。あの小さな本に圧倒されました。
  　しかし，お忙しい中，先生いったいどうやって読書したり，映画見たりされておられるのですか？　先生の1日のタイムスケジュールにご興味をお持ちの先生ファンの方は大勢おられると思いますので，一度HPにアップして下さい。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1106-06:00-3）

---

• 　『炭水化物が人類を滅ぼす』（光文社新書）ですが，光文社が作成した書店用ポップが出来上がりました。早ければ今週末ころから書店の平積み台を飾ることになるようです。
  
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1106-06:00-4）

---

• 　「動物の血糖値」についてのメールです。
  
  　SEをやっています。
  　視覚情報と血糖値の関係，大変興味深く読ませていただきました。
  　そこで疑問が生じたのですが，視覚に頼らないで移動する動物の血糖値はどうなっているのでしょうか？　例）
  

  1. 洞窟の中を飛ぶコウモリ，同じく走り回るネズミ
  2. 地中を移動するモグラ，ミミズ，その他の虫
  3. 地中でほぼ移動しない昆虫の幼虫など

   

  　感覚的には視覚に限らず，移動するスピードとその為に必要な情報の処理能力で血糖値は決まるような気がします。となると上記例の上から順に血糖値が高くなるような気がするのですが，いかがでしょうか？
  　これだと，ナマケモノの血糖値がすごく低い事の説明も付きます。
  
  　また，暗闇で生活する動物の方が近縁種より長寿な傾向があることと，京大で行われている暗闇で50年飼育しているハエの研究なども，この問題との関連を考えると面白いです。
  
  　『炭水化物が人類を滅ぼす』も楽しく読んでいます。昔からHPを拝見していたので，今まで夏井先生の本は買ってなかったのですが，先生のHPでの営業(?)余りに上手だったので回初めて購入しました。
  　80%ほど読み進めたところですが，他の本と違って各章や項目の粒がそろっているので(表現の揺れの少なさ，各項の文章量など)，電車の中でちょっと読むのに非常に便利でした。とても読みやすくて助かっています。
  　「動物の血糖値」の意味は現在も謎です。動物学の専門家も「血糖値が意味するもの」については解答を出していないようです（・・・というか，疑問に思う人があまりいない？）。だから，素人も含め，いろいろな人が仮説を提唱し，議論すべきです。
  　私も現在，もっといい仮説はないかと，毎日考え続けています。だから，科学は面白いのです。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1106-06:00-5）

• 　今日の朝書いた「動物の血糖値」についてのメールです。
  
  　視覚情報と血糖値の関係，興味深く拝読しました。
  　例えば，同じ人でも，生直後の新生児は50mg/dl，未熟児なら30mg/dlでも正常と考えます。これは，視覚情報量の違いを反映しているのでしょうか。だとするなら，先天的に視覚障害があるひとは，血糖が比較的低くても良さそうです。
  　ぼくは，これまでそのようなデータを見たことがありませんが，もしあれば，先生の仮説の検証に役立ちますでしょうか。
  　非常に面白いご指摘ですが，視覚障害があればグルコースの要求量は低下すると思いますが，血糖値は下がりません。なぜかというと，人体は3重，4重に血糖値が低下しないように保険をかけているからです。グルカゴンや成長ホルモンです。
  　中枢神経系を持つ生物（＝ありとあらゆる動物）にとって血糖値の急激な低下は中枢神経系の機能低下を招き，やがて死に至る危機的状況です。だから，血糖値が下がらないように何重にも保険をかけています。これが「多少血糖値が上がってもすぐに死ぬわけでないから，血糖を下げるホルモンはインスリン一種類でいい」のと最大の違いです。
  　そういうわけで，先天性の視覚障害があっても，グルカゴンや成長ホルモンは視覚障害のない人間と同じに分泌されていますから，血糖値が下がらないようになっているはずです。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1105-12:00-1）

---

【08:30】

• 　介護の現場からの告発が続きます。
  
  　介護士です。
  　病院とかはわかりませんが，自分の所属してところでは，壊死組織や，深めの褥瘡は，基本的にユーパスタ。ちょっとましになると，フィブラストスプレー。これらの処理をされる人は，寝たきりで，自分で体も動かせなく，もう半年以上経っているのに治る兆しも無し。
  　その他のただれ，発赤はエキザルベ，アズノール。皮膚剥離は，イソジン消毒，ソフラチュール or バラマイシンガーゼ保護。
  　自分じゃ絶対やって欲しくない処置ですね。
  　病院・診療所が湿潤治療がスタンダードになっても，老人施設は19世紀のままでいそうです。なんせ，「痛い」と言いませんから。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1105-08:30-1）

---

• 　ちょっとした雑誌企画を思いつきました。題して「居酒屋でどこまで糖質制限できるのか」。
  　やることは大したことはなくて，実際にお店に行って料理を注文し，出てきた料理に含まれる糖質の量を調べる，とただそれだけ。MOOKでならすぐに作れると思うんだけど。
  
  1. 「養老乃瀧」，「和民」，「白木屋」で同じ料理で違いはあるか？
  2. ファミレス系の居酒屋メニューの糖質量
  3. 中華系居酒屋の食事にはどのくらいの糖質が含まれているのか？
  4. 焼き鳥10本，塩とタレで糖質量はどのくらい違うか。店による違いは？
  5. 白ホッピーと黒ホッピーの糖質量の違い
  6. レモンハイ，グレープフルーツハイの糖質量
  7. モヒート，カシスオレンジなどの「オサレ系カクテル」の糖質量
  8. 低価格居酒屋の赤ワインってちょっと甘いけど
  9. ピザのチェーン店ごとにピザの糖質量をチェック
  10. 韓国系居酒屋の料理にはどのくらいの糖質が含まれているのか
  11. インド・ネパール系のカレー居酒屋のご飯とナン以外の料理は？
   
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1105-08:30-2）

---

• 　練馬光が丘病院での治療例に4例追加。もうちょっとで100例になります。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1105-06:00-1）

---

• 　「抗真菌剤と皮膚常在菌」についての質問をいただきました。私は抗真菌剤を投与することは滅多にないので，実際にどのような症状（副作用）が起こるのか，よくわかりません。どなたか，ご教示いただけないでしょうか。よろしくお願いいたします。
  
  　湿潤療法についてではありませんが，抗真菌剤と常在菌についてお聞きしたくてメールしました。
  　抗生物質のように内服や外用で常在菌のバランスを崩すような事は抗真菌剤でも起こるのでしょうか?　特に内服薬の影響について知りたいです。
  　真菌にしか作用しないのであれば，抗生物質ほど常在菌に影響は与えないように素人の考えでは思うのですが.....
  　例えば爪水虫で飲み薬を飲んで白癬菌を殺せても，常在菌として皮膚に住み着いている真菌もいなくなってしまったら何か影響が出るのでしょうか?　抗生物質で体に必要な菌まで死んでしまい，肌が荒れたりカンジダや下痢をする事があるように，抗真菌剤を飲む事によって常在菌に影響を与え，例えば他の菌が一気に増えたり，別の疾患にかかるような副作用が起こる事はあるのか知りたいです。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1105-06:00-2）

---

• 　『炭水化物が人類を滅ぼす』（光文社新書）で「脊椎動物は血糖値により3群に分けられるのではないか」という仮説を提案し，運動様式による脳のグルコース要求量の違いだろうと書いたが，これは「運動様式による視覚からの情報量の違い」だと気がついた。
  
  　『流れとかたち』のコンストラクタル法則では，あらゆる動物を「水を泳ぐもの，地を走るもの，空を飛ぶもの」の3つに分けている。
  　「地を走るもの」は主に水平方向の視覚情報で生活している。獲物も敵（捕食動物）も同じ地面に暮らしているから，水平方向を見渡して獲物・食べ物を探し，水平方向を見渡して捕食獣を見つける，という生活だ。このため，生きていくために必要な情報のほとんどは水平方向から入ることになり，いわば二次元情報である。つまり，「地を走るもの」の脳は二次元情報だけ処理すればいいことになる。
  　一方，「空を飛ぶもの」は獲物・食べ物を立体空間の世界で探し，捕食動物や障害物の存在も三次元的に捉えなければいけない。だから，彼らの脳が処理しないといけない情報量は二次元情報の比ではない。「空を飛ぶもの」の脳は「地を走るもの」の脳より大量の情報を処理することになり，その分，大量のエネルギー，すなわち大量のブドウ糖を必要とする。そのため必然的に，「空をとぶもの」の正常血糖値は300mg/dl以上となる。100mg/dlの血糖値では彼らの脳にとって低血糖なのだ。
  　つまり，「地を走るもの」と「空を飛ぶもの」の血糖値の違いは，処理すべき情報が二次元的か三次元的かの違いなのだ。
  　また，海獣類の血糖値が人間や地表の四足獣より高いのも，彼らが「水中を飛ぶように移動する」ことで説明がつく。海獣類は主に視覚から周囲の情報を得ていて，しかもその情報は三次元的だ。「水中を飛ぶ」彼らの脳は200mg/dlの血糖値を要求するのだろう。
  
  　となると，動物種ごとの血糖値の違いは，視覚情報が主体か，他の感覚が主体かで決まりそうだ。なぜかというと，視覚と他の感覚（嗅覚，触覚，聴覚など）では，得られる情報量が桁違いだからだ。恐らく，視覚以外の情報をメインに外界を探知する動物の血糖値はかなり低いと予想される。
  　「水を泳ぐもの」の血糖値だが，視覚による情報を頼りに高速に泳ぎまわる魚類では高く，視覚があまり意味を持たない深海魚では低いことが予想される。
  
  　となると，次には昆虫・節足動物の血糖値を知りたくなる。実は，昆虫の場合は鳥類よりさらに高いらしい。確かにトンボは頭のほとんどを二つの複眼が占めていて，いかにも大量のブドウ糖を必要としそうだ。
  　また，開放血管系ということも関連しているかもしれない。
  　そういえば，昆虫・節足動物にも Nerve-Blood Barrior は存在するんだろうな。開放血管系ではそのへんはどうなっているんだろうか？
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1105-06:00-8）

---

• 　 『炭水化物が人類を滅ぼす』（光文社新書）についての感想メールです。
  
  ゆっくり読んでます。というのも，体調が悪くて極力休みの日は寝てるというありさまで。
  
  　夜勤の明け方になると，みぞおち辺りに不快感増大。結果，嘔吐に至る。自分の場合，糖質制限を始めたというか，糖尿病でインスリンからビクトーザという薬に買えたら，ご飯を食べると気持ち悪くなるようになったんです。(2年以上前)
  　それ以来，プチもしくはなんちゃって糖質制限なんですけど，そこで本書の28ページにある「消化の良い食べ物」について。
  　ここのところ，よく吐くので注意深く観ていたら，固形物は，キノコや根菜，コーンなど。夕食を食べた8時間も跡に出てくる。(夜勤の時は米飯は全く食べないので)　まー，びっくりです。
  　それよりも，気持ち悪い原因を探さないと。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1105-06:00-6）

---

• 　自分の書いた本が売れているかどうか，やはり気になります。それで，本屋さんに行くたびに，新書コーナーに行っては，「置いてあるのかなぁ，平台の山は低くなっているのかなぁ」と気にして見てしまいます。小心者ですから。
  一応，光文社からは「売れてますよ。出足の良さは最近の光文社新書の中ではかなりいいほうです」と伺ってはいますが，やはり自分の目で見たいじゃないですか。
  　そういうわけで，新宿の紀伊國屋書店本店（伊勢丹の隣，というより，ビックロの向かいという方がしっくり来ます。伊勢丹は行ったことないけど，ビックロは毎週行っているからですね）に日曜日に行ってみましたが，新書コーナーの平台の上になんと『炭水化物が人類を滅ぼす』（光文社新書）が2列配置で並べられているじゃないですか（普通は1列のみです）。しかも，その裏の光文社新書のコーナーには書棚にこれまた2冊表紙を向けて並べられています。
  　少なくとも「この本，売れないねぇ。困ったちゃんだねぇ」状態ではなさそうで，ちょっぴり安心。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1105-06:00-3）

---

• 　さて，その紀伊國屋書店の1階の歌舞伎町方面に抜ける通路の両脇には，いろいろなお店が並んでいて，化石・鉱物ショップもあります。お店を何気なしに覗いたら，なんとそこで「ストロマトライトの化石」が売られているじゃありませんか。
  　ストロマトライトは27億年前に地球に誕生した最初の光合成細菌シアノバクテリアの死骸と泥粒によって作られる縞状の模様を持つ岩石（化石）なんですが，私の本をお読みの方は既にご存知のとおり，シアノバクテリアこそが地球に酸素をもたらした生物なのです。今，私達が酸素呼吸ができるのも，好気性代謝で生命を維持できているのも，27億年前の海でシアノバクテリアが，数億年かけてせっせと光合成を続け，二酸化炭素を固定し，酸素を排泄してくれたからです。まさに，あらゆる動物と植物の恩人みたいなものです（もちろん，嫌気性の古細菌からすると環境を破壊したモンスターですけどね）。
  　そのストロマトライトの美しい化石が買えるんですよ。これって興奮しませんか？　私は大興奮です。ちなみに，そのお店で売られていたのはサイズが大きく，14万円というノートパソコンが楽勝で買えるお値段でした。本の印税が入ったら買っちゃおうかな？　なんたってシアノバクテリアを話題にしている本ですからね。
  
  　・・・なんて考えながら，優勝セール中の楽天ショップを見ていたら，直径5センチのストロマトライトを発見！　パワーストーンとして売られていました。こっちを買っちゃおうかな？　何しろ，偉大なるシアノバクテリアだもんなぁ。
  

  ストロマトライト51mmスフィア 天然石　パワーストーン　stromato004 価格：7,800円（税込，送料別）

  ストロマトライト50mmスフィア 天然石　パワーストーン　stromato005 価格：5,800円（税込，送料別）

  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1105-06:00-4）

---

• 　「学会や会議について」のメールです。
  
  　私も介護職ですが，
  

  毎日の申し送りも無意味で，記録を閲覧すれば分かることを，プチ発表会よろしくツラツラと…無駄!!

   

  　これは本当に無意味かなぁ? と思います。十数人を対象にして，特変やらが10人前後いれば，各人がその記録を出して読むのも非効率だろうし，仮に抽出したメモがあっても1枚では業務前に回し読みするのも職員が10人もいれば，申し送りの方が細かいニュアンス(伝言ゲームの部分も出てくるが)が伝えられると思います。
  　電子カルテで，他の人に伝えたい部分がピックアップできて，各人がタブレット端末等でそれを閲覧できれば，とは思うことありますけどね，(元システム屋として)
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1105-06:00-5）

---

• 　【肥満大国メキシコ 「カロリー税」法案可決】
  　炭酸飲料は1リットルで100グラム前後のの砂糖を含みますから，「メキシコでは１年間に１人当たり平均１６３リットルもの清涼飲料水を消費」というのは，年間で16キログラムの砂糖をむさぼり食っているのと同じです。
  　しかも，メキシコ料理といえばトルティーヤ（トウモロコシ100％）が欠かせません。トウモロコシは糖質だらけの食品ですから，砂糖たっぷりの炭酸飲料を飲みながらトルティーヤを食べると，効率よく太れます。これぞ，デブ製造食です。
  　では，今回のメキシコ政府の試みがうまくいくかというと，ちょっと怪しいです。国民の肥満の本質は，摂取カロリー・オーバーでもなければ，運動不足でもないからです。糖質を主体とした伝統食そのものを止めない限り，メキシコのデブは増えこそすれ，減らないでしょう。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1105-06:00-7）

• 　「学会や会議」についてのメールです。
  
  　介護職です。
  　研究会・勉強会と称し，全く無意味な集まりを日夜強要されておる我々の福音のような今回の記事ですね。
  　ネットや本を開けば書いてある事例を，わざわざ時間を割いて大人数でディスカッションする意味は皆無，生産性も無。ついでに言えば，毎日の申し送りも無意味で，記録を閲覧すれば分かることを，プチ発表会よろしくツラツラと…無駄！！
  
  　※全ての研究会が無駄とは言えず，主に触覚が重要な研究会(介護で言えば移動・移乗の実践，調理実習等)が唯一意義有るかと。
  　その場で五感を使わないと理解できないものについては人が集まる意味があります。一流の料理人が作った糖質制限食の美味しさとか，網状植皮された皮膚の色調と手触りとか，そういうのは現場に行って五感をフルに働かせなければ体験できません。
  
  　学会以上に意味が無いのが「●●学会雑誌」です。なぜかというと，目次も索引もない本はどんなに素晴らしい論文が掲載されていても，後でその論文を引き出すことができず，役に立たないからです。本棚に並んでいる●●学会雑誌は情報の塊ですが，その情報を引き出すことはできません。だから，単なる紙くずの山に過ぎません。
  　そもそも医学雑誌は全て，紙媒体でなくデジタル書籍化すべきです。それなら，レントゲン写真も筋電図も高解像度画像で見られるし，心エコーも手術の様子も動画で見られます。引用文献には直接リンクできて，元論文がすぐに読めます。しかも，語句の検索は自由自在です。これぞまさに，理想の医学論文です。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1103-08:00-1）

---

• 　以前から感じていることですが，他のお医者様たち，説明が下手だなぁ，と思います。
  　私の外来ではヤケドの患者さんと家族には，同様の症例の経過写真を見せて
  
  「このくらいの傷跡は残りますが，時間が経つとさらに目立たなくなりますよ。たとえ傷跡が残ったとしても，この子が大きくなって傷跡を気にするようになってから修正すればいい。急いで手術しないといけないのは指などのヤケドで運動障害がある場合だけで，それ以外は大きくなるまで待ったほうがいいです」
   
  　と説明しています。
  　傷跡が残るか残らないかと二者択一で言えば「残る」んですが，そこには程度の差があるんですよ。特にヤケドの患者さんの親御さんは，「ヤケドの痕が残る」と言われると，重度のケロイドを想起しちゃうのです。だから，「傷跡が残る」と言われるとその病院から逃げて，もっと良い治療をしているところをネットで検索するわけです。
  　医者は「ちょっとでも痕が残ると訴えられるから，痕が残らないと言ってはいけない」と考えますが，患者さんや家族が聞きたいのは多分，そういうことじゃないんですよ。
  
  　それから，「傷跡がわからなくなるんですか？」という質問も多いですが，その時には私は次のように答えています。
  
  　残るか，残らないかと言われれば残りますが，それはあなたにしかわからない傷跡です。他の人が気づくような傷跡は残りません。
  　なぜ，あなたにしかわからないかというと，この子がヤケドしたことを，親であるあなたは覚えているからです。ここをヤケドさせてしまった，と覚えているから，そこには常に傷跡が見えます。
  　しかし，それは「ここに傷がある」ことを知っている人にしか見えません。ヤケドをしたことを知らない人には，それは傷跡には見えません。世界中でそこにヤケドをしたことを覚えているのは世界の70億人の中でご両親2人だけです。残りの69億9999万9998人にはそれはヤケドの痕には見えません。
   
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1103-08:00-2）

---

• 　勝間和代さんの著書についての情報メールです。
  
  　最近テレビでは拝見する機会が少なくなってしまいましたが，勝間先生の著書に湿潤治療のことが紹介されていたのでご報告させて頂きます。
  　夏井先生の著書と較べると，行間が極端に広く，フォントも大きいので，立ち読みで大体の内容が把握できちゃいました（勝間先生すみません）。
  　専門家（バカ）の言うことを批判的な眼差しで見ることに慣れてしまっている，先生のサイトをご覧の方々にはそれほど目新しい情報は無いかもしません。
  
  　Amazonの書評では辛辣な意見が多いですが，
  

  「今の治療法は百年後には，昔の梅毒に対する水銀治療のように，とんでもない治療法と言われているかもしれない」

   

  　という記述など，糖尿病専門医や熱傷学会といった専門バカを批判されいている夏井先生のお考えと近い部分があるかと思います。
  　抗がん剤や血圧・コレステロールを下げる薬についても「エビデンスが無い」と効果に懐疑的でした。
  
  　自身も経済の専門家なのに，こんな題名の本を出すなんて勇気あるなぁと，私なんかは思っちゃいましたけど。
  　この本を書店で見た時，「専門家と言われている人がこのタイトル？　リスキーだな。お前は専門家じゃないの，って四方八方からツッコミまくられるよ。大丈夫かな？」と思いました。
  　私なら『業界人はウソを付く』，『専門家の常識は世間の非常識』・・・という感じのタイトルにするかな？
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1103-08:00-3）

---

• 　『カビ・キノコが語る地球の歴史』という本，読了しました。いやはや，面白かったです。以前から疑問に思っていた「最初の陸生植物はどのようにして上陸したのか」，「植物が先か菌類が先か」など，植物と菌類についての疑問が一気に氷解！　なるほど，そういうことだったのか。
  　地球進化史，生命進化史についての私の知識は穴だらけです。だからいろいろな本を読んでいます。少しずつ穴を塞いでいけば，今より多少でもマシな脳みそになるはずです。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1103-08:00-4）

---

• 　『炭水化物が人類を滅ぼす』（光文社新書）についてのメールです。
  
  　読ませて頂いております。
  　以前より先生のＨＰを毎日拝見させて頂いておりますので，その折々の内容が書籍の随所に記述されており，また独特の夏井先生の言い回し（“夏井節”）もあり，非常にわかりやすく，楽しく読ませて頂いております。理論の展開，すばらしいですね，敬意を表します。患者様からの声も好評です。
  　私は，全国規模の学会等にて以前の同僚に会うたびに，「大分痩せましたね」と言われます。そこで，常に所持している同書籍をみせるようにしています。糖質制限の宣伝，普及の目的があります。以前から私の話をよく聞き入って下さる，近々産休・育休明けで職場に復帰される糖尿病専門医の先生にプレゼントしようかと考えています。
  　そういえば，糖尿病専門の先生方は，この書籍に対してどのような感想をお持ちでしょうかね？
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1103-08:00-5）

• 　さまざまな研究会とか学会から出席のお誘いをいただきますが，私は学会・研究会の存在意義はないと考えています。
  
  　20世紀後半までは，一つのテーマについて大勢で会議をしたり意見交換するには，一か所に関係者や研究者が集まるしか方法がありませんでした。当時の情報伝達手段（手紙，電報，電話など）では情報のやり取りに時間がかかったり，複数の間で情報交換することが不可能だったからです。だから，学会を開いて研究者とか専門家を集めて，みんなで議論したりしたわけです。
  　言い換えれば，大量の情報・意見のやり取りをする際，20世紀後半までは「情報」をやり取りする手段が貧弱だったため，「人間」を移動させる方が手っ取り早く確実だったのです。これが「学会」の本質的な意味です。
  
  　しかし，これほどネットが発達すると，高速で多人数の間で情報を共有でき，情報のやり取りができます。討論も討議も会議も可能です。「人」を移動させるより「情報」を移動させるほうが安上がりで手っ取り早く，効率的な世の中になったのです。
  　昔は，専門家や関係者がスケジュールをやりくりして一堂に会することに意味がありましたが（それ以外に情報のやり取りをする手段がなかったのですから当たり前），現在は，関係者が一堂に会さなくても同じことができるのです。
  
  　糖質制限にしても湿潤治療にしてもラップ療法にしても，ネットで無料で情報にアクセスできるし，本は出ているし，疑問点があれば江部先生や鳥谷部先生に直接質問できます。メールのやり取りやSNSで学術的な議論だってできます。また，YouTubeを探せば，講演の動画もすぐに見つけられます。
  　こういう時代にあって，何もわざわざ人が集まる必要性はないだろうな，と思うのです。
  
  　糖質制限（湿潤療法）を世に広めたい，という目的があるなら，既に糖質制限（湿潤治療）をしている人だけ集めて会議を開いても意味がないです。世に広めたいと思うなら，糖質制限（湿潤治療）に興味がない人間を引き込むための戦略が必要です。
  　糖質制限や湿潤治療がまだ普及していないとすれば，それは「糖質制限普及協議会」がないからでもなく，「湿潤治療研究会」がないからでもありません。そういう学会や研究会がないから認知度が低いわけではないし，そういう学会や研究会を作れば認知度が上がるわけでもありません。
  　学会や研究会で認知度を上げるというのは20世紀の考えであり20世紀の戦略です。21世紀には21世紀に適合した戦略と戦術が必要なのです。
  
  　繰り返しになりますが，「人間が移動」したのが20世紀，「人間は動かず情報が動く」のが21世紀です。コンストラクタル法則で言えば，「流れ＝情報」とすると，20世紀までは「情報」を流すために「情報を持っている人間」が直接移動した時代，21世紀は「情報自体」が流れる時代です。前者は低速，後者は高速です。だから，前者は層流であって整然としていますが，後者は乱流を伴います。後者は一見混沌としているようで，大局的に情報はスムーズに流れていきます。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1102-09:30-1）

---

【08:00】

• 　「フィブラストと疼痛」に関するメールです。
  
  　小児科医です。
  　フィブラストスプレー，痛いようです。
  　1歳半の深達Ⅱ度の火傷の男の子が，●●病院退院時に処方をうけていましたが，お母さんに聞いたら，スプレーすると泣くと聞いたので，即刻やめていただきました。高い薬が無駄になりました。（もちろん３歳未満なので医療費の負担はゼロでした）
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1102-08:00-1）

• 　「フィブラストと疼痛」に関するメールです。
  
  　今年の8月6日，22歳の女性で左の下腿と足背を熱湯で受傷し，近医でフィブラストスプレー，ゲーベン，メロリンガーゼで１週間加療，
  　痛みが強く歩けなくなって車椅子で受診した方かおられました。フィブラストスプレーを使った瞬間は激痛だったそうです。浸透圧が高い薬なんでしょうか。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1101-11:30-1）

---

• 　【手の上でホバリングする妖精を見つけた】
  　うわぁ，これはマジ欲しい！　でも，アマゾンでも楽天でも扱っていないみたい。欲しいよぉ！
  　　　　⇒【動画（Youtube）】
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1101-11:30-2）

---

【08:30】

• 　【糖尿病・メタボ改善物質を発見　東大など，治療薬に期待】
  　糖尿病学会の重鎮，東京大学の門脇孝先生が，何だかトンチンカンな研究をなさっているようです。
  　記事の説明図を見ると，「高脂肪食を与えたマウスと，それにある薬を加えたマウスでは，後者のほうがインスリンが効きやすい」ということらしいです。
  　でも，動物学の知識から言えば，マウスなどの一部のげっ歯類は穀物を主食とする数少ない動物で（他に穀物を主食とするのは小鳥の一部のみだったかな？），穀物をいくら与えても肥満にもならなければ糖尿病にもなりません。マウスを肥満にするには「高脂肪食」を与えなければいけないらしいです。要するに，マウス本来の食事に含まれない脂質を大量に与えることで糖尿病（みたいな状態）になるわけです。つまり，人間の肥満・糖尿病とマウスの肥満・糖尿病は全然異なる病態ではないかと愚考します。
  　どうしても動物に糖尿病を発症させて人間の糖尿病の研究に役立たせるのであれば，「本来糖質をほとんど摂取しない動物に糖質を与えて糖尿病にする」というモデルでないといけないような気がしますが，いかがでしょうか？
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1101-08:30-1）

---

【06:00】

• 　12月26日（木）の「プラズマ医療・健康産業シンポジウム」で講演することが決まりました。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1101-06:00-7）

---

• 　練馬光が丘病院での治療例に4例追加。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1101-06:00-1）

---

• 　クズ映画ファンにしかその真価がわからないクズ映画，それが《ジュラシック・シャーク》です。「映画を作りたい」という熱意が全く感じられない最底辺レベルの映画です。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1101-06:00-6）

---

• 　ホームベーカリー情報です。
  
  　ホームベーカリーにも糖質制限の影響を受けて，きな粉や大豆粉を使ってスコーンを作れる商品が発売されたみたいです。
  　うちにはホームベーカリーが無いので手捏ねで作っていたのですが，大豆粉が使えるなら購入してもいいかなと思っています。
  
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1101-06:00-2）

---

• 　糖質制限，お化粧についてのメールです。
  
  　糖質オフ生活を私は順調に続けていましたが，今月はじめ，危機が。
  　ずっと忙しくはあったのですが９月から信じられないほどのバタバタが続き，多忙さがピークになった１０月初め，なんと1週間で４キロも太ってしました・・・理由は，夜の甘いものと炭水化物！　もうはじまったらとまらなくて，とまらなくて・・・
  　お洋服はきつくなるし，何より，顔色が黄色っぽくなってしまって鏡をみるのが憂鬱に・・・自己嫌悪感の塊，でもやらなければいけないことがありすぎて・・・
  
  　かかりつけの鍼の先生のところに駆け込んでなんとかバランスを戻してもらってようやく糖質オフ生活に戻ることができ，今３キロ戻ったところです。あのままいっていたら・・・・どうなっていたことか。
  　今，ようやく先生の新刊を読み始めることができました。まさに『炭水化物が人類を滅ぼす』というかんじですね。。。
  　私と私のまわりの女性の糖質オフ体験談をまた今度お土産話に持って伺いますね～。これらのお話をちりばめると
  

  ＞「痩せられたのはこの本のおかげです。先生にひと目会って
  ＞お礼が言いたくて・・・」（『炭水化物が人類を滅ぼす』より引用）

   

  　という女性ファンがますます増えること間違いなしですよ☆
  
  ●ノーファンデ生活２カ月経過●
  　思うところあって，９月からノーファンデを実践しています。いままで，
  

  下地→リキッドファンデーション→コンシーラー→パウダーファンデーション→パウダー→ハイライト→チーク

   

  　と（書いていてぞっとしますね・・）していたのが，なんと楽なんでしょう♪
  　エレガントなお洋服にも合う，ポイントメイク術を色々ためしています。
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1101-06:00-3）

---

• 　昨日も新患の熱傷患者さんが多かったです。その中から，ちょっと気になったエピソードを紹介。
  
  1. ●●大学付属▼▼病院皮膚科で治療を受けていた乳児。
     両親が主治医に「湿潤治療でお願いします」と申し出たところ，「ガーゼに軟膏をたっぷり塗っているので乾燥しません。これが湿潤治療です」と大見得を切り，光が丘病院への転院を希望したところ，「光が丘病院ではヤケドの治療をしていません」と言い切ったそうです。
  2. 衣服への引火で熱傷受傷された40代女性。
     最初受診した皮膚科クリニックではゲーベンクリームで治療。通院するたびに傷が深くなり，痛みが酷いため，不安になり別の皮膚科を受診。そこではアズノール軟膏で治療し，順調に上皮化が進んでいたようだが，途中からフィブラスト・スプレーに変更。
     その直後から痛みが出現。主治医に「このスプレーをすると痛いんです」と訴えたが，「この薬が痛いわけがない」と取り合ってくれなかった。
     なんだかんだあって，当科受診。
   
  　後者の患者さんのように，「フィブラストスプレーは痛い」と訴える患者さんが少なくないような印象を持っています。皆様の外来に，フィブラストで痛みを訴える患者さんが受診されたことはありますか？
  （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-11.htm#1101-06:00-4）