2013/09/30 ・・・ ／[06:00] ／[08:30]
／[09:00]【09:00】
- 「SSRI」についてのメールです。
SSRIに関してこんなページがありましたそういえば，「探偵ファイル」というサイトではかなり前から，抗鬱剤と犯罪について取り上げていましたね。
日本では、全日空ハイジャック機長刺殺事件、西鉄バスジャック事件、付属池田小事件、ドンキホーテ放火事件、宇治学習塾小学女児殺害事件、秋田児童連続殺害事件、秋葉原通り魔事件など、この10年くらいの有名事件の容疑者のほとんどが、この手の薬を飲んでいた
デマかどうか、検証したですね。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0930-09:00-1）
【08:30】
- 【ケニアのキプサング、男子マラソン世界新】
以前からちょっと紹介している『流れとかたち』では，「目で見られる進化現象」の例としてスポーツを上げ，100メートル走と100メートル競泳について分析し，どういう体型と体重の人が優勝するかを予測し，ウサイン・ボルトとマイケル・フェルプスの登場を予想していました。
そしてマラソンについては次のように書いています。
（マラソンでは）東アフリカ出身者でない選手が一位になるとみな驚く。身体構造はどの地域の出身であるかによって決まり，地理を物語り，地上での動きのデザインをうかがわせる。かくして，ケニア出身の選手が,2年前にケニアの選手が作った世界記録を破る驚異的な世界新記録で優勝したのです。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0930-08:30-1） - 今日は都内の坂口先生が看護師さんを伴って見学に来られる予定です。坂口先生は2回めの見学です。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0930-08:30-2）
【06:00】
- 練馬光が丘病院での治療例に1例追加。示指の指尖部損傷で，最初は爪はダメかと思っていましたが，最終的にそこそこの形の爪が延びてきてくれました。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0930-06:00-1）
- 11月18日（月）の夜に沼津市で講演することが決まりました。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0930-06:00-10）
- 「夜間のほうが傷の治りが速い？」についてのメールです。
小児科医です。
実際の臨床でも感じますが、一般の方への説明って難しいですね。自分の頭では当たり前だと思っていても、一般の方にとってはそうでないということがあるからでしょうか。
インスリンが成長ホルモンの最大分泌刺激になるというのは、あくまでの検査上での話です。実際の臨床現場でこれを行うと、かわいそうなことではありますが、かなりの高率でこどもは病的な低血糖症状をきたします。なにしろ、朝食抜きで朝にやる検査ですので。かなりのこどもが、顔面蒼白になり、吐き気をきたします。一応、付け加えておきますが、このときブドウ糖を注射して低血糖を改善させます。それでも、一度受けた低血糖刺激に対しては、しっかり成長ホルモンは分泌されるようです。
では、日常の生理的状態において、最大の成長ホルモン分泌刺激になっているのは何なのか、ということになりますが、おそらく睡眠でしょう。とくに、入荷直後のノンレム睡眠のときによく出てくるようです。これにも付け加えておきますが、臨床現場でも、こどもが寝た直後から、20分毎に2時間にわたって成長ホルモンの血液中濃度を測定する検査もあります。
インスリン注射による刺激の方が、睡眠中より、成長ホルモンの分泌が多い傾向ですが、生理的なインスリン分泌で誘導される成長ホルモンではそこまでにはなるかどうか。これに関しては、データを見たことないのでわかりません。
成長ホルモンに創傷治癒促進効果があるというのは、教科書レベルでも書かれているかと思うので、成長期にあるこどもの方が傷の治りがいい、同じ人でも夜の方が傷の治りがいい、という現象があってもいいかなと想像するわけです。これを明らかにするには、成長ホルモン分泌不全による低身長のこどもが、成長ホルモンの補充療法を受けたとき、それまでと比べて傷の治りが違うのかということでわかるかと思いますが、わたしは知りません。
これが普遍的真実ならばということが前提になりますが、同じ人が、糖質制限するのとしないのとでは、傷の治りが違うのかなというのが知りたいというか、興味あるわけです。違うとするなら、糖質摂取→インスリン分泌→成長ホルモン分泌→創傷治癒促進というメカニズムを考えたくなります。このときの、成長ホルモン分泌量は、夜間の分泌量ほどではないかもしれませんが。
以上長くなってしまいましたが、いかがでしょうか。
まとめますと、生理的には、成長ホルモン分泌は夜間が一番多い。これに加えて、日中の糖質摂取がどれだけ成長ホルモン分泌を促すのかということになります。そして、その成長ホルモン分泌が創傷治癒にどれだけ影響を及ぼすのかという疑問です。
本音としては、わたしも糖質セイゲニストですから、関係あって欲しくないのですが、医学的に興味あるわけです。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0930-06:00-2） - 「機能的ディスペプシア」についてのメールです。
小児科医です。
機能性ディスペプシアってご存じでしょうか。昨日の医師会の講演会ではじめて知りました。
【胃に潰瘍(かいよう)やがんなどがあるのではないかと疑うような胃の不快症状、たとえば胃もたれや胃の痛みがあるのに、検査をしても症状の原因になりそうな病変が見つからないとき、これを機能性胃腸症(機能性ディスペプシア)と呼びます。】だそうです。スポンサーについた薬剤メーカーのHPです。
プラセボが３０％有効でここの薬は５０％有効だそうです。この症状って、糖質制限すれば7-8割以上良くなると思いませんか。
質問はしなかったですが、大学の偉い先生が集まって、たいそうな論議をしているのだなぁと呆れてしまいました。本当に天動説の説明でしたね。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0930-06:00-3） - 読んだ本についてのメールです。
『精神科は今日も、やりたい放題』という本を読みました。以前なら、そんな馬鹿なことは無いと思っていた内容ですが、ほとんど本当のことだと思えました。精神科関係だと，こういう本もあるようです。私は未読ですが，どうやら「心の風邪」というキャッチコピーのもと，風邪薬のように抗鬱剤がお気軽に処方されるようになったようです。
うつ病の原因がセロトニンの減少では無いというのは、本当なら衝撃的です。SSRIは無意味と言うことになります。
ソースを探していて、お馬鹿な文章を見つけました
うつ病の治療にもセロトニンに作用する治療薬が使用されていることからも、うつ病とセロトニンに密接な関係があることが分かります。
これって、やけどの治療に消毒薬が使用されていることから、細菌とやけどの治療には密接な関係があると行っているのと変わりません。こういうのを本末転倒というのでしょうか。
また物議を醸すかもしれませんが熱傷専門医、糖尿病専門医に引き続きメンタルクリニックは要らないということです。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0930-06:00-5） - 「風邪について」のメールです。
小児科医です。
「風邪と抗生剤」については、医師の間でも、いろいろな意見があるのではないでしょうか。
個人的には、風邪が前提なら、薬は要らない、あるいは、とくに有効な薬はないと思います。強いて言えば、体を温める効果のある漢方薬が適当かと思いますが、一般の方の受け入れがいまいちです。特にこどもには使いにくいです。
抗生物質は、中耳炎や副鼻腔炎、肺炎の合併、あるいは溶連菌の感染が考えられたとき、初めて考えればいいわけです。
でも、皆さん薬を欲しがるのです。とくに抗生物質を。
今から25年ほどの前のことですが、こんな経験があります。まさに医師になりたてのころの救急外来でのことです。こどもが高熱を訴えて来ました。少なくとも、とくに合併症のありそうな状況ではないと考え、まじめに医学を勉強してきたわたしは、ウィルス感染に抗生物質は要らないとの考えのもと、その旨説明し、翌日の外来に再度受診をするよう促しました。しかし、その母親の反応が衝撃でした。｢熱があって病院に来ているのに、抗生物質を出さないとはどういうことか。抗生物質を出すのが常識でしょ。他の医者に変わってください。｣怒鳴られるように言われました。わたしは言葉を失いました。その後、先輩の先生方の処方パターンを観察すると、確かに、｢とりあえず抗生物質｣という処方が多いことに気がつきました。おたふく風邪でも抗生物質、はしかでも抗生物質、インフルエンザでも抗生物質。入院したら抗生物質。医学と医療は違うものなのか、医学の実践が医療ではないのか。今まで一生懸命学んできたものは何だったのか。わたしは、自分の基盤となるものを失った、そんな気分でした。
それでも医学的真実は揺るがないとの考えから、絶対抗生物質は不要の場面では、その旨を母親に伝えるのですが、
｢それだと症状長引きますよね｣
｢明日保育園に行けないと困るんです｣
｢今週運動会なので｣｢明日から旅行にいくので｣
｢症状でてすぐ病院に来たのに、抗生物質でないなら来た意味なかったですね｣こんな返答や、とくに何も言わなくても不満顔で診察室からでていく人、そんな経験ばかりです。
開業してしまうと、母親とつまらない(?)ことで争ってしまうと、経営が成り立たなくなりますので、結局、抗生物質を欲しそうなのかそうでないのか、空気を読みながら処方せざるを得なくなります。ストレスもたまりますし、診療意欲も失せます。たまに、｢なるべく抗生物質は飲ませたくないのですが｣と言ってくれる方がいるのですが、こちらとしてもすごく診療しやすくなりまし、抗生物質なしで治してやるという意欲が湧いてきます。
わたしが思うには、ごくごく基本的医学知識は、義務教育の中に取り入れ、国民みんなで共有しないといけないのではないでしょうか。時間がかかるプロジェクトになりますが、25年前と現状に大きな変化がないことを考えると、それしかないのかなと思ってしまいます。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0930-06:00-6） - 「風邪について」のメールです。
救急科の医師です。風邪の話で自験例をお伝えしたくてメール差し上げました。
「黄色い鼻水や痰は細菌性」という話がすべての場合で正しいとは思えませんが、先日私自身が昼間くらいから咽頭痛と倦怠感、悪寒が生じ、2時間後くらいにたまたま膿性痰が採取できました。職業柄(?)グラム染色は大好きなものですから、早速染めて検鏡すると多数の白血球とグラム陰性球菌を認めました。これでもかというくらい貪食像もあり、モラクセラによる上気道炎と診断しました(培養検査で確認できました)。感受性があると見込まれる抗菌薬の内服を始めると、膿性痰と膿性鼻汁は持続するものの量は減り、何より微熱・倦怠感が翌日には消失しました。
忙しい外来や設備・人員・コストの面からすべての風邪の人に検査は困難かもしれませんが、風邪の中から治療可能なものを上手く選び出せれば患者満足度を上げることができるのではと感じました。
ただ、介入せずに放置してもほとんどの方はいずれ治るでしょうし、病気があるから治療する、ではなく重症者を主として治療するのが昨今の流れかもしれませんね。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0930-06:00-4） - 【中国の糖尿病患者１億人超か 予備軍は５億人？ 経済発展で急増】
日本の糖尿病患者が2011年で1,067万人，一方の中国は13億5,000万人で1億1,400万人ですから，割合で言うとまだちょっと日本のほうが多いようです。中国も日本同様，「穀物多食・砂糖たっぷり使用文化」ですから当たり前ですね。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0930-06:00-7） - 「糖質制限でトレイルランニング大会完走」というメールです。
ついさっき（9月29日）仙台の泉ヶ岳で行われたトレイルランニングレース、ひと月足らずの糖質制限で絶大な効果があったため、嬉しさのあまりご報告したくなりメール差し上げました。上記で言及されている原田信夫氏の本がどれか不明なので，それっぽいのを紹介しておきます。ちなみに，『歴史の中の米と肉』は書店で見つけ，面白そうな本だなと直感し，そのうち読んでみようとピックアップしていました。
糖質制限を始めてからほぼ主食は摂らず、スーパーに近いかたちで過ごし、トレーニングでも支障がないどころかすこぶる好調のため、大会もそのまま臨みました。
今朝はカマンベール四分の一とトマトジュース普通サイズ一本だけ摂取、水は糖質を含まない電解質タブレットを溶かしたもの、最後の1.5キロでハニースティンガーという補給用ジェルをほんのひと舐めしましたが、それだけで16キロ(gpsトレーニングコンピュータでは17.23キロ)を走り切りました。もしかしたらジェルは舐めない方がよかったかもしれません。トレーニングコンピュータによれば消費カロリーは2062kcal、補給の収支は全くあっていませんので、脂肪が使えたとしか考えられません。
これまでは一般に言われるように大会前と当日は消化がよくエネルギーとして活用しやすい炭水化物を型通り摂取し、本番中は枯渇しないように時間を決めて補給食を摂るなどしていましたが、その必要は全くないと、自分の場合には言えると思います。リザルトは凡庸ですが、それでも上位五分の一には入り、女子三位のタイムは上回りましたから、50に手が届くおっさんとしては上出来だと思います。あと、終わったあとの疲労感が全くこれまでにない軽いもので、今までだと吐き気に襲われたり散々なこともあったのですが、抑制の効いた食事を摂ることができました。そして、どういうわけか眠気に襲われません。
わたくし江戸のことを生業にしてるんですが、その関係で、原田信男という食文化研究の方の著作を読んだ際、日本人は米食民族ではなく、米食渇仰民族であり、全ての人々が米食に満足することができるようになったのは1960年代からのことと指摘されてるのを見て膝を打ちました。日本人なら主食はコメ！というのは近代以降に作られた伝統であり、命懸けで死守しなければならない食文化でもなさそうです。江戸では精白米が脚気を引き起こしたということもありますし。
長くなってすいません。ランナーには極一部ですが糖質制限にトライされてる方もいて(京都トレイルランナー、山のノートブックなどのサイト)大変影響を受けていますが、今回大会本番でやってみる気になったのは夏井先生からの啓発が大きかったものですからメールしてしまいました。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0930-06:00-8） - 「ヤケドを自力で治しました」というメールです。
先週の火曜日に、７３歳の母が「月曜日にフライパンでやけどしちゃったんだけど・・・」と親指の付け根のやけどを見せてきました。ちなみに，「老人の皮膚とは思えないほど？！きれいなピンク色！！」・・・に関してですが，新しく再生した皮膚はピンクでツルツルしているものだからです。つまり，このようにして治るのが人間の皮膚です。
日頃から湿潤療法を実践している我が家なので、「とりあえずワセリン塗って、ラップしておいたんだけど・・・」と初期治療はばっちり。
やけどは水ぶくれがつぶれたような茶色い皮膚がありましたが、水曜日には自然にとれ、とにかくプラスモイストPをやけどの大きさに合わせて切ったものをたくさん母にわたし、家事で濡れたら交換するように話をしておきました。
わたしも忙しかったのでその後は全くノータッチ。金曜日に「ほら、だいぶよくなった！」と見せてくれたました。そして今日はぱっと見ただけではわからないほどすっかりよくなりました。
「ほんとうに、すごいわねええ～やけどして一週間もたってないのに！！」と母自身驚く速さで治りました。しかも、老人の皮膚とは思えないほど？！きれいなピンク色！！（隣のしみが目立ってしまうくらい？？？）
７３歳のど素人の母でもこんなふうに早くきれいに痛くなく治せる湿潤療法・・・ やけどにはぴったりの治療だと改めて思いました。
この原理を応用したのが，レーザー皺取り術やケミカルピーリングによる皺取りです。レーザー光や化学薬品で人工的にヤケドを起こし，ツルツルして皺のない皮膚を再生させ，「ほうら，若返ったでしょう？」となります。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0930-06:00-9）
2013/09/28 ・・・ ／[06:00]
【06:00】
- 「米飯による血糖上昇＠人体実験」というメールです。
またショーモナイ人体実験をやってました（笑）
この時期、新米が出回るので、１度は試してみたかった、米飯摂取による血糖値変化。私自身、１年半ぶりの米です。卵かけご飯を食べた後の血糖値（mg/dl）変化です。
時間経過（分） ０ 30 60 90 120 150 180 210 240 270 300 330 血糖値（mg/dl） 78 117 138 150 147 160 129 108 111 115 104 85
米・・・恐るべしですね。
従来の糖尿病食事治療には、いくらかの米飯摂取があるんでしょね。インスリン注射させるための米飯摂取に思えてしまいます。
私自身も、たびたび血糖測定している中で、160まで上昇したのは初めてなので驚いております。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0928-06:00-1） - 「風邪の対処法」についてのメールです。
風邪の話ですが、以前に箱根へ社員旅行へ行ったときにちょうど風邪のひき始めで、温泉三昧をしたらすっかり治ったことがあります。温泉→湯冷めする間もなく即おふとん、がよいのでしょう。３度は入りに行ったと思います。湯治でしょうか？
以来、風邪のひき始めには大浴場つきのビジネスホテルに緊急入院したいと思っているんですが、叶ったことはありません。もう１度やって試してみたいです。
また偶然ですが、私は冬に寝るときにはガーゼマスクをして（口内の乾燥を防ぐ）、首にマフラーを巻きます（保温のため）。風邪をひいてからじゃなくても、予防にも応用できると思いますよ。それから冬の日中はスカーフを色や素材を変えて、欠かさずしています。おしゃれと保温の一挙両得です。 風邪にかからないのがいちばんですよね。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0928-06:00-3） - 「風邪の対処法」についてのメールです。
風邪の対処法について、お二人の方（たぶん医師の先生？）が、こちらに投稿された内容を読んで、現状認識が違うのでは、と思いました。
救急外来に風邪で来る患者は、確かに迷惑でしょう。しかしそれは、風邪患者の千人に１人もいないと思います。どんな状況でも迷惑な人はいるもので、それを一般患者のようにいうのは変だと思います
また、患者と医者で、風邪への診断が違う、医師は除外診断をしている、というのは全然違うと思います。医師が風邪の診断で、抗生剤を出すのは、どーいう診断の結果なんでしょうか、と聞きたい。実際何度も聞いてみましたけど、、「黄色い鼻や痰は細菌性だから」「細菌感染が複合している可能性が高いから」という説明ばかり。それって合理的じゃないですよね。とは言いませんでした。患者（素人）がプロに向かって、そんなこと言えないし、言っても何かが解決するわけではないですから。
私は風邪を引くと、３ー６週間治らなくて、治ってもまたすぐ風邪を引いて、つまりしょっちゅう風邪を引いている状態が続いて、いろんなクリニックに行ってみた時期があります。どこに行っても抗生物質しか出てきませんでした。細菌検査などはしたことはありません。状態が長引いているだけで、重症じゃないからだと思います。
医師が風邪を理解して、対応しているとは私にはとても思えません。私の少ない経験や人づての話では、イギリスとかカナダとかでは、根拠なく風邪に抗生剤は出さないです。日本もせめて、それらの国と同等の対処をすべきです。長引く風邪に、抗生剤を出して、上のような説明をする開業医が９割（実感）というのは、おかしいです。勤務医の先生が、本当に抗生剤を出さずに、風邪に対処した方がいいとお考えなら、そういう啓蒙を、医療者と患者に対して、行ってほしいと思っています。
私の風邪の悩みは、糖質制限で解決しました。ずっと隠れ糖尿病だったみたいです。今は一応糖尿病。糖質制限したら、風邪を引いても普通の範囲内で治るようになりました。身体っておもしろいなあと思います。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0928-06:00-2） - 「夜間のほうが傷の治りがいい？」についてのメールです。
「糖質制限と成長ホルモン」の件の一般人です。理屈は解説していただきましたが…
「こどもにインスリンを注射して成長ホルモンの分泌能力を測る検査もあります。そして、このインスリン刺激が成長ホルモン分泌に対する最大刺激になります。」とのことですが、それでは「夜と昼の差」が生じて、夜が有利な理由が分からなくなります。
朝昼晩と食べるのであれば血糖値の変動は日中の方が激しく、活動も低血糖に寄与するのですから成長ホルモン分泌は日中が盛んになるのでは？
夜の方が血糖値は安定していると思うのですけど…（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0928-06:00-4） - 【深夜11時に腹が減って耐えられなくなったら】
また，アホな記事が載っていました。記事を書いたのは栄養管理士ですが，この人によると「日本人を太らせたのはパンやパスタに使われる小麦です。米の消費量が減ってから日本人は太りはじめました。米に罪はないのです」・・・だそうです。お米を食べるのが好きで血糖値が上がり続けると，こういうお馬鹿な屁理屈を考えつくんでしょう。米飯の犠牲者と言えましょう。
この人の論理が通用するな，次のような屁理屈も通用しますよね。
- 少年マガジンの発行部数が減り始めてから日本人は太り始めました。昔のように少年マガジンを読めば太らなくなります。
- 公衆電話が減り始めてから日本人は太り始めました。公衆電話を増やせば太らなくなります。
- 女性がつけまつげをするようになってから日本人は太り始めました。つけまつげを止めれば太らなくなります。
- 日本国内の医学系学会の数が増えてから日本人は太り始めました。学会の数を減らせば太らなくなります。
- 糖尿病専門医の数が増えてから日本人は太り始めました。糖尿病専門医を減らせば太らなくなります。
- 脳外科専門医の数が増えてから日本人は太り始めました。脳外科専門医を減らせば太らなくなります。
- 東海道新幹線のぞみの運転が始まってから日本人は太り始めました。東海道新幹線をひかりとこだまだけにすれば太らなくなります。
- 参議院の投票率が低下してから日本人は太り始めました。昔のようにみんなが投票所に行くようになれば太らなくなります。
- 水洗トイレの普及とともに日本人は太り始めました。昔のように汲取式たっぽんトイレに戻せば太らなくなります。
- 液晶テレビ，薄型テレビが普及してから日本人は太り始めました。昔のようなブラウン管テレビに戻せば太らなくなります。
- ゴルフ場が増えてから日本人は太り始めました。ゴルフ場を潰せば太らなくなります。
- インターネットの普及とともに日本人は太り始めました。インターネットを全て廃止すれば太らなくなります。
- スポーツジムが増えてから日本人は太り始めました。スポーツジムを潰せば太らなくなります。
- 日本各地に熱傷センターが作られるようになってから日本人は太り始めました。熱傷センターを廃止すれば太らなくなります。
要するに，肥満者が増加し始めた時代に一致して増加・減少を始める社会事象や商品は全て，肥満の原因になっちゃいます（そのあたりのことはこの本で説明されています）。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0928-06:00-5）
2013/09/27 ・・・ ／[06:00] ／[08:30] ／[09:00] ／[11:30] ／[12:30] ／[13:00]
【13:00】
- 【額で鼻を再建した中国人男性、間もなく移植手術へ】
これはおそらく，
1）前額部皮下にTissue Expander（風船）を挿入
2）時間をかけて Expander を膨らませる
3）必要な容量まで膨らませたら数ヶ月そのままにして皮膚を安定させる。
4）肋軟骨（肋骨？）を摘出して，鼻骨，鼻軟骨の形に組み立てる
5）Expander を摘出して，できたポケットに 4）を入れる。
6）安定したところで，変形した鼻を除去し，額に作った鼻を前額皮弁（Forehead flap）で移植
という手順と想像されます。
恐らく，手術直後は格好のいい鼻になると思いますが，その後，変形して潰れてくることが予想されます。Forehead flapではこれだけのボリュームの軟骨を維持するだけの血流量がないためです。
あるいは，左浅側頭動脈も皮弁に含めて起こし，上口唇動脈あたりと吻合するという手もあるかな？ これなら十分な血流が得られ，長期間，形態を維持できるかもしれない。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0927-13:00-1）
【12:30】
- 【楽天優勝の立役者は、42歳の元外資金融マン】
これは多くの人に読んでもらいたい素晴らしい記事です。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0927-12:30-1）
【11:30】
- 「東北楽天ゴールデンイーグルス優勝」情報です。
楽天優勝で先生が涙されたことを拝見し、ファンではない私もジーンとしました。
さて、楽天関係で以下ご案内させていただきます。
楽天イーグルス優勝記念で昨晩から始まった「楽天ブックス・ベスト9プレゼント」で、
ラカントＳ 9000円相当 & 江部先生の糖質制限レシピ本2冊がセットで5名に当たるプレゼントを30日01：59までやっています。あの高いラカントが3キロ以上もらえるので糖質制限実践者にはお得だと思います。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0927-11:30-1）
【09:00】
- 東洋経済新報社の担当編集者からのメール。
2013年9月26日号の『メディカルトリビューン』に短評が掲載されましたので、お送りします。
お医者さんが多く読まれている新聞に掲載され、嬉しく思います。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0927-09:00-1） - 先ほどの「風邪に関するメール」を読んで私（夏井）思ったことです。
風邪と擦り傷・ヤケド、どちらもありふれた日常的病気、外傷ですが、決定的な違いがあります。擦り傷やヤケドは素人（患者）でも間違いなく診断できますが、風邪の診断はプロ（医者）でも迷うことがある、という違いです。
理由は簡単で、擦り傷やヤケドには必ず「物理的原因」があって、「原因と診断」の関係はほぼ１対１対応であり、原因なしに擦りむき傷やヤケドになることはありません。だから、素人でもほぼ間違いなく診断できます。
しかし、風邪には何となくそれっぽい原因くらいしか思い当たるものがなく、症状も「何となく風邪っぽい」ものばかりで、同様症状を呈するものは他に幾らでもあります。素人（患者）は「たぶん風邪だろう」と考えますが、プロ（医者）は膨大な数の「風邪のような症状を呈する疾患」リストから除外診断をして正しく診断する必要があります。つまり、素人（患者）とプロ（医者）の間の認識の違いは大きいのです。
昨日紹介された記事に対する感想は，患者サイドと医者サイドで大きく異なると思いますが，その原因はこういうところにあるのかなと思いました。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#）
【08:30】
- 昨日の「風邪の対処法」というアゴラの記事に対するメールです。
記事の著者はあたかも風邪で医者が荒稼ぎしている、といった風に語っていますが、風邪を自分で対処してくれて、しかも内科医があがったりになること、まことに結構だと思います。一回でも外来診療を経験したらこれくらいのこと、すぐにわかろうものだと思います。
我々が夜間救急外来や当直をやっていて、「風邪」ほど始末に負えないものはないでしょう。
何度、「熱が昨日から出て医者にかかったけど薬を飲んでも治らないからすぐに点滴して抗生物質を飲ませろ」と要求されたことか。そんな患者にむなしい、それこそ、「ご一緒にポテトもいかがですか?」というようなマニュアルトークのごとく、点滴も抗生物質も意味がない、という説明を長々と夜中に繰り返し、それでもなおかつ「薬もわからないヤブ」「点滴を打っても直せないヤブ」「患者の要求にこたえないヤブ」というレッテルを張られ続けたことか。
蔓延する、そして自然に治る病気に対しこのように真夜中に延々時間を取られて最悪のコンディションで次の日の診療にかかわらないといけないといけないことを考えたら、その間の診療報酬を返上してでも睡眠時間を確保したいと、心ある医者なら皆思うことだと思います。まして勤務医は給料制で出来高は存在しませんし（記事の著者はそんなことすらわかっていないようですが。）。
「医者のコメントはもらいにくいことだろう」なんて皮肉たっぷりに描かれてますがとんでもない。喜んでコメントを出しますよ。夜中に「3日前からの風邪」なんていう、あえて言いますがくだらないことで起こされないで済みますし、「風邪」っていう自己申告に騙されず、「心窩部痛と嘔吐＝心筋梗塞、イレウス」「激しい頭痛＝髄膜炎、くも膜下出血、緑内障」「猛烈な吐き下し＝感染性腸炎」と読み替えられるんですから。
なにより、「あなたの病気は少なくとも今のところ風邪といっていいんですよ。だけど、よくならないときは数日以内に日中の外来を受診してくださいね」っていうまっとうな説明に対し、「ああ、そうですか、よかった」といってもらえる方が「そんなことどうでもいいから点滴と抗生剤出せや何かあったらどうするんじゃ」といわれるよりどれだけ医者をほっとさせるか、そこがわかってないと思います。
ましてインフルエンザシーズンにインフルエンザとすでに診断されているにも関わらず医療機関を渡り歩くような人もいますが、もはや犯罪行為といっていいと思います。これがなくなるだけでずいぶん違うと思いますね。
風邪の対処法への是非はともかく、自分の体は自分である程度面倒を見ていただき、医者が暇になって少しも悪いことはない。大いに結構なことですがどうしてあんなに皮肉な書き方をするのか、と山中氏の記事を読んで思いました。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0927-08:30-1） - 「夜間のほうが傷の治りがいい？」についてのメールです。
今朝のメールで、糖質制限と成長ホルモンの関係に関する質問がありましたので回答します。
糖新生に問題がなければ、糖質制限しても低血糖になるわけではなく、血糖は正常範囲内で安定した推移をすると思います。
逆に、糖質を食べ放題にすると、血糖は激しく変動します。血糖が上昇に向かえばインスリンが分泌され、血糖は下降に向かい、その効果を打ち消すべく、今度は成長ホルモンなどの抗インスリンホルモンの分泌が誘導されます。
以前、糖質制限とこどもの身長がテーマになったときにも出てきましたが、実際の臨床現場で、こどもにインスリンを注射して成長ホルモンの分泌能力を測る検査もあります。そして、このインスリン刺激が成長ホルモン分泌に対する最大刺激になります。
これでいかがでしょうか。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0927-08:30-2）
【06:00】
- 練馬光が丘病院での治療例に1例追加。バイクのマフラーによる腓腹部（ふくらはぎ）の熱傷ですが，1年後まで経過観察できました（・・・偶然だけど）。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0927-0600-1）
- 最初期から湿潤治療をしてくださっている那須南病院外科の瑞木先生からのメールです。
昨日の更新を見て、ご報告していなかったことを思い出しました。
宇都宮在住の6歳くらいの女児が、8月上旬に来院されました。那須南病院は那須烏山市にあり、宇都宮から車で30分少々、電車だと1時間かかります。
先生に当院をご紹介いただいたとのこと、まことにありがとうございます。
診察しますと、足背に10円玉くらいの熱傷瘢痕があり、受傷後約3週間で、すでに上皮化が完了していました。何も処置は必要なく、すでに治癒しているとお伝えし、喜んでいただきました。わざわざ遠方まで足を運んでいただいて、かえって恐縮なくらいでした。
前医では初期対応のあと、この後どうしたらいいか分からない（どうすることもできない？）、というようなことを言われて放り出されたらしく、母親が不安になって受診した、という経緯でした。
初期対応がどのようなものだったのか定かではありませんが、湿潤療法ではなかったようで、その後、母親がネットで調べて先生のサイトにたどりついたようです。ご紹介ありがとうございました。
それにしても、前医に対して、ここまでいい加減な対応があるのか、と驚きました。
宇都宮市内にも湿潤療法を掲げている開業医はありますので、湿潤療法が世間で当たり前のことになることを願ってやみません。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0927-0600-2） - 糖質制限関連のメールです。
ご存知かもしれませんが、日経メディカルオンライン経由で欧州糖尿病学会の情報が入りましたので、シェアさせていただきます。
既に低糖質食を実施の皆様が経験されていることかと思いますが、データで示されるとこれまで効果についてスケプティカルだった医師に対しても説明・説得しやすくなるかと思います。いずれにしろ、興味を持つ人が増えるのは良いことですね。
ま、頑固な人は、症例数が少ないとか、体重減少量は同等とか いろいろ イチャモンを付けるとは思いますが。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0927-0600-3） - 「夜間の方が傷の治りがいい？」についての質問メールです。
一般人です。
当方が体験したというわけではないのですが、
「成長ホルモンの分泌刺激のひとつがインスリンなどによる低血糖です。つまり、成長ホルモンを多めに(?)に分泌して傷の治りをはやくしたければ糖質は制限しない方がいい」の下りがよくわからないと思いました。「低血糖刺激で生長ホルモンが分泌される」ということなら糖質制限の方がよかないでしょうか？ 血糖値上がらないですよね？
生長ホルモンはインスリンの働きを阻害するとされますが、インスリンの分泌が生長ホルモンの分泌を促すわけではないと思うのですが…？
いかがでしょう？（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0927-0600-4） - 【楽天がリーグ初制覇！田中が胴上げ投手】
まさか，生きているうちに楽天の優勝胴上げシーンを目にする日が来るとは！
球団設立のシーズン（2005年）は「1勝もできないのではないか？」とファンですら思った弱小球団です。戦力は他球団の1/4以下でホームスタジアムは未完成での第1戦が始まったのです。2005年の第2戦は26対ゼロという歴史的点数差で負け，その年は首位チームから50ゲーム離されました。5年くらいはずっと最下位，その後5年もBクラスから脱することはないだろう・・・とファンの私ですらそう予想しました。
しかし，その日はやって来ました・・・それも，予想よりずっと早く。
マー君の最後の8球は全てストレートでした。そのストレートの連続に涙が溢れ，胸が熱くなりました。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0927-0600-5）
2013/09/26 ・・・ [06:00] ／[10:00]
【10:00】
- 今日の朝の「アキレス腱断裂症例」について，整形外科の先生からのメールです。
今朝、アキレス腱断裂縫合手術後の創感染についてご紹介されていましたが、私はアキレス腱断裂にはそもそも手術が必要ないと考えています。
手術をしなくても6週間ほどギプスを巻けば、きれいにくっつきます。13年くらいから、アキレス腱断裂は全例、保存的に治療していますが、再断裂した症例は今のところ1例もありません。
手術をすれば、ギプスなどの外固定をする期間が多少短くなりますが、スポーツ復帰までの期間はほとんど変わりません。
また手術後は、足関節の動きが硬くなるためリハビリが必要ですが、保存療法ならリハビリはほとんど必要ありません。
保存療法なら入院の必要もなく、ギプスを巻いたままでできる仕事なら、その日から職場復帰できます。
なにより手術をすると、この症例のように創感染をおこす危険性があります。アキレス腱部は皮膚の血流が悪いため、創離解や創感染が起きやすい部位です。
もし、自分がアキレス腱断裂を起こしても絶対手術しません。自分でギプスを巻いて、そのまま仕事を続けるでしょう。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0926-1000-1） - 『流れとかたち』について追加です。
「正しいことが書いてなくても，新しい発想が書いてあればいい」のはなぜかというと，正しいか間違っているかは，（勉強すれば）自分で判断できますが，自分では思いつかない発想や考え方はどんなに努力しても思いつかないからです。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0926-1000-2） - 数日前、ASUS の新型 NEXUS 7、買っちゃいました。カバーとしても使える bluetooth のキーボードも同時購入して、電車の中で文章が書けるか試してみましたが，キーボード・ショートカットもWindows 標準のものがほぼ使えるようになり，これでなんとか文章書きに使えそうです。とは言っても、英語キーボードのため長音記号や括弧記号がすぐに打てないので、バシバシ長文を作るというわけにはいきませんが、とりあえあず、実用レベルといっていいでしょう（とは言っても，文章書きマシンとしてはポメラの使いやすさには及ばないけどね）。
で，皆様はこのような「古くなったタブレットなど」の廃棄をどうしていますか？ 【パソコンリサイクルセンター】というのもあるようですが，どなたか利用してみた方はいらっしゃいますか？（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0926-1000-3）
【06:00】
- 練馬光が丘病院での治療例に1例追加。アキレス腱の手術後に創感染から傷が開き，それが治らないため，皮弁形成術が必要と言われるも，逃げまわって当科に来られた症例です。「この状態の傷に皮弁手術？」と唖然とするほど浅いちっちゃな傷で，１週間ほどで治っちゃいました。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0926-0600-1）
- 「アゴラの記事に名前が出てました」というメールです。
いつも参考にさせていただいてます。小さい子がいるので、ありがたい情報収集になっております。
言論プラットフォーム アゴラ に先生の話題が出てました。 ⇒【風邪をやりすごす安価で簡単な方法】
ここで紹介される風邪対処法はとてもおもしろいです。私は風邪をよく引くのでやってみようと思います。
先生の話題がどういうフリで出てくるかというと、
（この風邪対処法を）アゴラに投稿することにしたのは、より多くの人にこの方法を知ってもらいたいと願ってのほかに、この方法がまさに金儲けの対象にならないために大々的に広まらないという問題を考えてみたいからだ。
この風邪の早期対策で風邪の患者が減れば、上に書いた総合感冒薬市場は激減し、風邪患者の多い内科医はあがったりになる。NHKで取り上げたとしても、医者のコメントは貰いにくいだろう。厚労省のお役人はこんな方法はいわれなくても知っていたかもしれないが、健康保険の患者負担額をいかに上げようかということぐらいしか頭にないのであろう。
医療の世界で似たような例がほかにも二つすぐに思い浮かぶ。一つは、（私も現役時代に仕事で一度お目にかかってお話を伺ったことのある）形成外科医の夏井睦氏が広めた湿潤療法である。
もう一つは「がんもどき」理論で有名な近藤誠氏のがんに対する考え方である。という文脈です。とても納得する投稿でございました。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0926-0600-2） - 大阪で熱心の熱傷湿潤治療に取り組んでおられるこおりたひろ整形形成外科クリニックの郡田先生から，治療した患者さんについての丁寧な報告をいただきました。先生のブログにも公開されていますので，ここで紹介させていただきます。
先日、先生に直接お電話された患者さんのその後です。私の外来には一日に何本も「ヤケドをしてしまいました。〇〇県に住んでいますが，良い医者を紹介して下さい」という電話をいただきます。そこで電話の脇のパソコンでこのリストを見ながら，湿潤治療をしている医者を教えることになるんですが，どうしても，郡田先生のように「紹介患者さんのその後の経過」をきちんと報告してくださる先生の名前が最初に浮かんでしまいます。
当院HPブログをご参照して頂けますと幸甚です。御蔭様ですっかり奇麗に治りましたので、御報告させて頂きました。
ご紹介して頂きまして、誠に有難う御座いました。
ちなみに，この患者さんからは１週間ほど前に外来に電話があり，「とてもいい先生を紹介していただき，ありがとうございます。すっかりきれいになりました」と丁寧な内容でした。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0926-0600-3） - こんなメールも頂きました。
介護士(介護福祉士)です。上記の介護士さんの処置ですが，手段の限られる現場ではもちろんこれで満点です。治療の基本がわかっているから，応用が効くんですね。頼もしい限りです。
施設の夜間帯は、看護師が常駐してはいるものの、夜間休憩はあります。
そんななかで、たまたま脛に5cmほどの出欠を伴った皮膚剥離を発見。しかも、看護師休憩時間中。休憩を妨げるほどの怪我ではないと勝手に判断。回診車にはデュオアクティブETがあるものの、貼るにはためらうほどの残り。ということで、未滅菌ガーゼにワセリンたっぷり塗りたくってエアウォールで固定。(単にサージカルテープが見つけられなかった)
本来、介護士に認められた行為ではないのかもしれません。(ハイドロコロイド包帯(R)であれば一般市販品なので可能と思われる)
失禁しており、ズボンを履くため(裾に血液が付いちゃう)の緊急的処置として行ったのですが正しかったのか…
日勤帯になり、看護師がイソジンで消毒してソフラチュールを貼っているのを見て痛そう…
皮膚剥離の多い老人施設。介護士でも使える(と思われる)ハイドロコロイド包帯(R)が普及することを願います。
PS.
自分のバッグの中には、新品のハイドロコロイド包帯(R)が入っていました。怪我をしたとき薄手の生理用品も便利ですね。これも持ち歩いてます。
当方♂。買うのがちょっと恥ずかしい。
一方の看護師さんの処置は赤点・落第点です。新しいことを学ぼうともしないプロの知識は素人以下になります。学ぶことを怠っているプロは，やがて時代から取り残されます。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0926-0600-4） - 以前にも紹介した『流れとかたち』という本についてです。私がこの本に，なぜこれほどまでに肩入れするかというと，この本には「それまで誰も考えたことがない考え方（コンストラクタル法則）」が書かれていて，その「考え方」には，生命観，生命史観，地球観を根こそぎ変わてしまうほどのパワーとインパクトがあるからです。河川と人間の血管系，樹木と統治機構，鍋の中のパスタとニューロンなど，この地球にあるあらゆる森羅万象が，たった一つの単純明快な法則に支配されているのです。この気宇壮大な発想に感動しない人はいないと思います。
実際，私はこの本を読んだことで，生命とか地球とかについて，さらに一段高い視点を得ることができ，それまで何だかモヤモヤしてよく見えなかったことが，一気に霧が晴れたような見通せたような感覚を抱きました。それは，この本を読まなければ絶対に得られないものです。
物の見方，考え方が根底から覆されることに爽快感を感じるか，不快感・不安感を感じるかはその人次第でしょう。しかし私にとって，「この本には正しい知識が書いてある」ことよりも，「この本には新しい考え方が書かれている」ことの方がはるかに大事なのです。極論すれば，たとえ書いてあることが間違っていたとしても，新しい考え方を提示していればそれでいいのです。私にとって重要なのは，既知の正しい知識より，未知の新しい考え方です。さらに重要なのは，私の中の「常識」を覆してくれることが書かれているかどうかです。
例えば，「波の移動速度は波の大きさで決まる。なぜなら，それは水平方向への自由落下だから」という計算結果を提示し，「動物の体のほとんどは水であり，体の比重はほとんど水に等しい」という既存の事実と組み合わせて，動物の体の大きさと移動速度の関係を説明し，さらには，「なぜ水辺に動物が集まるのか。なぜ水辺に植物が樹木が多いのか。それは地球規模での水の流れを良くするためだ」と結論付ける論理の展開力は圧倒的です。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0926-0600-5）
2013/09/25 ・・・ [06:00] ／[12:30]
【12:30】
- 【糖尿病患者は認知症になりやすい？ 通常の約2.5倍】
「糖尿病には認知症（アルツハイマー病）が多い」と考えるか，「糖質過剰摂取だから糖尿病になり，糖質過剰摂取だからアルツハイマー病になる」と考えるかには，大きな違いがあります。
前者の考えにたつと「糖尿病を予防すればアルツハイマーにならないだろう。糖尿病の予防とはカロリー制限と運動だ。食事は糖尿病を食べればいい」ということになります。糖尿病食は1600カロリーで，摂取カロリーの6割は炭水化物です。つまり，一日三食，茶碗一杯以上のご飯を食べなければいけません。その結果，血糖値は下がらず，糖尿病まっしぐら，アルツハイマー一直線です。
「糖尿病の治療はカロリー制限の糖尿病職だ」と信じているお医者様は，糖質（炭水化物＋砂糖）が血糖を上げる唯一の食材であることをご存じないのでしょう。
無知な専門家ほど患者・市民に有害な存在はない，という見事な実例ですね。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0925-1230-1）
【06:00】
- 練馬光が丘病院での治療例に1例追加。他院で皮膚移植が必要と言われた乳児の手指熱傷ですが，跡形なくきれいに治ってしまいました。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0925-0600-1）
- 広島市で湿潤治療をしている伊藤内科の伊藤先生から，治療を受けた熱傷患者さん（の親御さん）のブログを紹介していただきました。
最初に診察した医者の大げさな説明，次に治療をした皮膚科医の嘘の説明，患者さんに対する医者の基本姿勢の違い，そして伊藤先生が治療して10日ほどで治癒したという事実と旧来治療との間のギャップがすごいです。
やけどの経過をお母さんがブログにかかれていましたのでご報告します。熱傷治療は今後どうなるでしょうか。私の予想はこうです。
子供が消毒をされるときのお母さんの気持ちや（4人がかりで・・・）、皮膚科の先生の説明の仕方など、日本全国でくりかえされているのでしょうか。
ちなみに、10日ほどでよくなられました。
⇒【やけど 2度熱傷の治療経過】
- 現時点で，「熱傷専門医が治療していて湿潤治療に逃げる患者」はいても，その逆（＝湿潤治療から旧来治療へ）はほとんどいない。
- 従って，「熱傷専門医が治療していて湿潤治療に逃げる」患者は増加することはあっても減少することはないだろう。
- やがて，「熱傷初期治療は湿潤治療ができるクリニックへ」，「救命処置が必要な熱傷患者は大学病院へ」となるだろう。
- つまり，「湿潤治療をしていない熱傷専門医」の大多数は患者を治療する機械を失う。
- 乳幼児の手指熱傷後瘢痕拘縮は必ず起こるので，その治療を行う「手外科専門医」は必要。
- 現在は「熱傷治療は形成外科か皮膚科」というのが医学界の常識だが，将来的には「熱傷治療」と「形成外科・皮膚科」は切り離される。湿潤治療を行っているかどうかが医者選びの唯一の基準になるからだ。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0925-0600-2） - 「糖質制限本＠光文社新書」の最終校正に入りました。9月30日校了予定なので，ずっしり重いゲラ刷りの束（200枚のコピー用紙って重いっすよ）との格闘が1週間続きます。10月の刊行を目指しています。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0925-0600-3）
2013/09/24 ・・・ [06:00] ／[07:00] ／[12:00]
【12:00】
【07:00】
- 「糖質制限関連の動画」についてのメールです。
You Tubeに面白い動画を発見しましたので、お知らせしておきます。
「満点!!」とはいきませんが、糖質セイゲニストにとってツッコミいれながら、見るのが一番いいように思います。
- 【知られざる長寿民族の謎を追え!】（テーブルの上にあるモノがないような……）
- 【食事制限もトレーニングもなし!楽してやせられるという究極のダイエット法とは!?（4:50秒～）】
また、最近見ているのが「知的好奇心を刺激する動画ライブラリ サイエンスチャンネル」という動画サイトです。理数、科学が好きな中学、高校生向け？とは思いますが、大人でも十分楽しめます。
糖質セイゲニストにとって、下記の動画なんてどうでしょうか。- <【動物を食べる！】（25分あたり博士の言葉「人間はまったく、草食動物としての適応の変化というのが消化管で起こってませんから、したがって極論すれば何を食べてようが肉食動物なんです、人間は（笑）」）
- <【虫を食べる！】
- <【体脂肪になりにくいアブラ（油が脂肪になる??)】
知的好奇心を刺激してくれるサイトです。科学は本当に面白い!!ですね（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0924-0700-1）
【06:00】
- 練馬光が丘病院での治療例に1例追加。顔面～頚部～胸部の熱傷で，他院で３週間ほど治療を受けた後，当科を受診されています。１年３ヶ月ほど，経過を追っています。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0924-0600-1）
- 「糖質制限で糖尿病治療をしている医師」に，熊本県玉東町の安成医院の安成英文先生を追加しました。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0924-0600-4）
- メールで熱傷治療について相談いただいたからから，無事に治っています，という返事をいただきました。
家庭でできる治療処方を教えてくださりありがとうございます。また、熱傷の湿潤治療治療病院も教えてくださりありがとうございます。四十九院先生，グッジョブ！
大きな水泡になっていたところが一部（２×３ｃｍ角位で）破けてしまい、素人にはゾッとする皮下部分が出てきてしまったので、痛くないよう応急で白色ワセリンを塗りラップで保護し、メールでご紹介していただいた道内の病院の中の 登別東クリニック（四十九院正道院長先生）を受診しました。
上手にラップ出来てると言って頂きました。そして、熱傷の湿潤療法を施して頂きました。
病院では、前晩ビデオで観ていたとおりのビニール袋入れたお湯を張ったバケツで患部を揺すり洗いして頂きました。ここで患部をぬるま湯に浸せたので、本日自宅でもお湯洗いが出来ました。痛みは前日よりも確実にひいています。どれだけ痛みが引いているか、明日の揺すり洗いが待ち遠しいです。
病院に行く前晩に、夏井先生のお名前で検索したら講演の映像がアップしてありましたので拝見しました。いろいろとご説明くださりありがとうございます。参考になりました。１時間２０分ほどの講演をアップしてくださった方にも御礼を申したいです。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0924-0600-8） - 東洋経済新報社の担当編集者から，今月の新刊が送られてきましたので，ちょっくら宣伝。
「99.9％が添加物の葉酸」，「人毛が原料のアミノ酸（しかも人毛は中国産！）」，「意味をなさない酵素ドリンク」，「テレビ通販で買っていけない理由」，「ヒアルロン酸：飲んでも胃腸で消化されてアウト」，「マカ：EDへの効果は疑問」など，サプリ信者の皆様にはちょいとショッキングなサブタイトルが並んでいます。そうか，アミノ酸はしょせんはタンパク質の分解物だから，中国の皆様の頭髪（のタンパク質）が原料なのね。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0924-0600-2） - 【「砂糖は危険な麻薬」アムステルダム保健局長の主張 】
糖質セイゲニストなら「砂糖（＋穀物）は麻薬」というのは当たり前というか，常識ですよね。
ちなみに，この記事に対するコメントで「塩は危険な麻薬」というコメントがありますが，「塩は人体にとって必須の物質だけど，砂糖は必須の物質でない」というあたりがわかっていないようで，このようなお馬鹿なコメントになってしまったようです。糞味噌という言葉がありますが，砂糖は糞，塩は味噌ですね。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0924-0600-3） - 「知人の医者の糖尿病を糖質制限で直した」というメールです。
小生も糖質制限にて1年半。体重が大学卒業当時迄落ち、それから増えずに毎日おいしいお酒を飲んでいるところです。患者さんにも勧めてはいましたが、なかなか「ごはん？そら無理」みたいな感じで，家内以外の賛同される方はいない状況でした。
それが、同級生の友人が糖尿病の治療の相談に来て、6月に投薬と糖質制限はじめましたが（元来凝り性な男でありますが）体重減少とともに5月のHgbA1ｃ10.4 が 7月終わりには6.9 と驚異的な数字をたたき出しました。
実績が出たら後は強力に実地で活動を始めるのが 「新しい創傷治療者」の常ですので、現在本腰入れて糖質制限治療推進しております。
追伸：先ほど江部先生との対談本読了し、また勇気頂いたところです。ありがとうございました。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0924-0600-5） - 「糖質制限と腸内細菌」というメールを頂きました。皆様，いかがでしょうか？
いま、｢宇宙生物学で読み解く人体の不思議｣という本を読んでいます。著者は、東大で宇宙生物学の研究をしたあと、医学部に入りなおし医者になったという異色の方です。著者は、糖質制限にも触れていて、｢アミノ酸を積極的にエネルギー源として利用すると、多量の窒素化合物を廃棄せざるを得なくなり、肝臓や腎臓への負荷増大や、その一部が発癌物質として働く危険性｣があることから、極度の糖質制限やめるべきとの主張をされています。この問題ですが，私は単純に「完全肉食動物（例：野生のネコ科動物）と完全草食動物（例：野生のウシ科動物）の発がん率（あるいは死因）を比較し，前者において発ガン率が高いということはあるのか？」と思考実験します。あとはデータを探すだけです。もちろん，動物園で飼育されているライオンとヤギの死因の比較，なんてデータがあったらそれも利用します。
これと関連するのですが、｢腸内細菌のいわゆる善玉菌たるビフィズス菌は炭水化物(食物繊維)をエサとし、ウェルシュ菌を代表とする悪玉菌はアミノ酸をエサとする。炭水化物からは、短鎖脂肪酸が産生され腸内は酸性化し、有害菌の増殖を抑える。アミノ酸を代謝した結果、窒素やイオウ原子を含んだ有害物質(発癌物質?)が産生される。｣とわたしは理解しています。
糖質制限していても、葉物野菜を十分摂取すれば問題ないのかもしれないですが、糖質制限を｢主食なしで肉、魚、卵料理食べ放題｣と理解している方がいるとしたら、上記に関連した問題が起こるかもしれないとも思います。
このあたりの問題は、解決済みなのでしょうか。
以前、江部先生に質問したときは、昔のイヌイットには癌を発症する人はいなかったということで、糖質制限の安全性を主張されていました。
私事ではありますが、現在、潰瘍性大腸炎を患っており、従来治療を全く受けずに、糖質制限でどうなるか実験中です。潰瘍性大腸炎を発症すると、非常に悪臭の強いガスが出るので、その病態に悪玉菌が関与しているようにも感じます。したがいまして、糖質制限と腸内細菌との関係には、将来的に大腸がんを発症する可能性も含めて、関心が強いのです。
「野生の肉食動物はガンが発生する前に死んでしまうから，ガンは結果的に発生しない」という可能性や，「生殖年齢に達する前にガンが発生しなければ子孫を残す上では問題ない」という可能性はありますが，普通に考えれば「完全糖質制限食の肉食動物に（早期に）ガンが多発するなら，それは進化の淘汰圧として作用する」可能性が高いはずです。つまり，肉食獣であることは生存に不利になるように作用するはずです。
さらに敷衍すれば，鳥類（草食と肉食，両方いる）には長寿のものが多い（大型オウム・インコ類の平均寿命は70～100年，コンドル 70年，ダチョウ 70年，カモメ 50年など）という事実もあります（鳥類の長寿の理由は，ミトコンドリア膜の構造から活性酸素を通しにくく，細胞質に活性酸素が拡散しない，ということもありますが）。この内，コンドルもカモメも肉食鳥類です。
短鎖脂肪酸についても，例えば，人の新生児の腸内細菌を調べるとビフィズス菌が圧倒的優位で，ビフィズス菌の発育を促進しているのが母乳に含まれる130種類ほどのオリゴ糖であることがわかっていますが（ちなみに，新生児自身はオリゴ糖を分解も吸収もしていないようです），ビフィズス菌はオルゴ等を分解して短鎖脂肪酸を作り出します。もしも上記の宇宙生物学の先生が危惧しているようなことがあるのなら，新生児は腸内の短鎖脂肪酸により，生存に不利になっているはずです。つまり，母乳内にオリゴ糖を分泌する哺乳類は子孫を残す率が低くなり，淘汰されているはずです。
さらに短鎖脂肪酸について言えば，ウシ科動物（複数に分かれた胃にセルロース分解微生物が共生）もウマ科動物（大腸にセルロース分解微生物が共生）でも，共生微生物は短鎖脂肪酸を作り出しますが，これらは栄養として直ちに宿主（ウシやウマ）が栄養として吸収するため，腸内には残りません。
肉食動物の腸内細菌と短鎖脂肪酸の関係についての論文は見つけられませんでしたが，おそらく，腸内で発生した短鎖脂肪酸は栄養素として吸収されている可能性が高いと思います。「利用できるものは何でも利用する」というのが生物界の基本テーゼですから。
それと「悪玉菌 vs 善玉菌」という二元論的発想自体が，そもそも間違っている可能性も視野にいれる必要があります。腸内細菌は相互依存型のネットワーク社会に生きる生物なので，「悪玉菌を殺して善玉菌を増やせばいい」という素人的二元論的発想は全く通用しません。私はむしろ，「善玉菌と悪玉菌」という言葉で何かを説明している文章を見たら，ウソっぽいなぁ，詐欺っぽいなぁ，と眉に唾を塗って読むことにしています。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0924-0600-6） - 「大前研一さんの余生」というメールです。
大前さんが面白いことを言ってます。
⇒【これから私は何をするか】
勝手に赤字部分に置き換えて、一人で笑っております。
コンサルティングというのはクライアントの実行力、組織能力を見極めながらアドバイスしていくものだが、今時、「問題を抱えた企業」（← 「日本糖尿病学会」？ 「日本熱傷学会」？）のコンサルティングを引き受けたら、ミスマネジメントの根源である経営トップに対して「まずあなたが辞め なさい」と言わなければならない。
それよりも
- 自分で問題解決する力を身につけてどんな時代にあっても生きていける人材、（←自分の頭で考える患者）
- グローバルに活躍できる人材を育てたい。
それがすなわち今やっているビジネス・ブレイクスルー（BBT）の仕事である。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0924-0600-7）
2013/09/23 ・・・ ／[06:00]
【06:00】
- 悪魔崇拝をテーマにしたちょっと気合いの入ったスペイン製のスプラッター色の強いホラー映画，《デビルズ・レジェンド》を紹介。この手の映画としてはストーリーはきちんとまとまっているし，映像も非常にきれいで，CGの質も高いです。そして，ヒロインが可憐で美しいです。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0923-0600-1）
- 昨日，ちょっと紹介した『流れとかたち ー万物のデザインを決める新たな物理法則ー』ですが，昨晩，一気に読みきりました。いやはや，面白かったです。「大統一理論＠神羅万象・万物」という大風呂敷の広げ方と，それを論証していく緻密な思考，それを支える広大無辺な知識と事実・・・と，大興奮です。「命とは流れである」という考えも好きだな。
久々に「書いてあること全てを理解したい」と思わせる本です。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0923-0600-2）
2013/09/22 ・・・ ／[08:00]
【08:00】
- ヴァンパイア伝説を下敷きにしたフランス製ファンジック・ホラー映画，《リヴィッド》を紹介。映像が無茶苦茶きれいで，しかも本格的に怖いです。時々，意味不明のシーンがあるんですが，そういうところに限って映像がきれいで見事なんですよ。ラストシーンなんて意味不明だけど鳥肌モノでしたね。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0922-0800-1）
- 地味ながらも，各種データベースの地図連動化が粛々と進んでおります。福島県と栃木県が完了しました。次は「鶴舞う形の群馬県」の予定ですが，桐生市も釧路市のように2つに分かれているんですね。
そういえば，福島市が福島県の一番端っこに位置していて，県の真ん中にあるのが郡山市だなんて，今まで気が付かなかったです。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0922-0800-2） - 本の校正が一段落ついたところで（と言っても，来週火曜日にはまた校正原稿が届きますが），ようやく読書の時間が取れるようになりました。昨日の朝から読み始めているのが『流れとかたち ー万物のデザインを決める新たな物理法則ー』という本です。生物と無生物に共通する法則である「コンストラクタル法則」の提唱者が次節を解説した本ですが，最初の5ページを読んだだけで尋常ならざるものであることがわかります。
58ページの「紙と鉛筆とコンストラクタル法則を使い，肺胞の組織へ酸素を送り込む最善のアクセスは，23段階の分岐を持つ管からなる，樹状の流動構造によって与えられることことが導き出せる」という箇所は鳥肌モノ！ 同様に，基礎理論と計算により，哺乳類の体のサイズと呼吸の回数の関係も出てくれば，雪の結晶の形も，ホラー映画の血しぶきの飛散パターンも導き出せるのです。
久しぶりのスケールのドデカイ理論にページをめくるのももどかしいくらいです。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0922-0800-3）
2013/09/21 ・・・ [08:00]／
【08:00】
- アメリカ製のディザスター映画のお約束を集めるとこうなるよ，という火山パニック映画《MAGMA マグマ》をレビュー。見なくていい映画です。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0921-0800-1）
2013/09/20 ・・・ [06:00]／ [08:30]／
【08:30】
- 「B級映画のレビュー」についてのメールを頂きました。
映画レビュー、また余裕が出来たら再開して欲しいです。ありがとうございます。とりあえず，今週の3連休はこれまで書きためていた映画レビューを少しずつお蔵出しする予定です。
アルバトロスなどの馬鹿な映画を「見るだけ時間の無駄」と言いつつ、ちゃんと最後まで見て、これだけ詳細に紹介しているサイトはなかなかないと思うので、貴重だと思います（実際、夏井さんの映画レビューによって、アルバトロスの毒牙から逃れて有意義な余暇時間を過ごす人はかなりの数いると想像します。ま、名作見れば有意義なのかはおいといて）。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#）
【06:00】
- 練馬光が丘病院での治療例に1例追加。乳児の手掌熱傷ですが，なんとか瘢痕拘縮を生じずに治癒しました。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0920-0600-1）
- 「プラスモイスト取り扱い薬局：宮城県」に，仙台市宮城野区の岩切病院 売店と，大河原町の森薬局を追加しました。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#）
- 「糖質摂取と体重増加」についてのメールです。
50代の事務屋です。
糖質を摂取すると直ぐに体重が増加するのは、炭水化物と言うくらいなので水太りかもと素朴な疑問から生化学入門の入門的な書籍を購入したところ次の記載が有りました。
１分子(１個)のグルコース＋６個の酸素＋６個の水から複雑な過程(←理解のリミッターが壊れました)を経て、６個の二酸化炭素＋１２個の水＋３８個のATPが作られるとのこと。
反応を起こすために水が必要だし、反応後に水が２倍に増加しているので体重増は水かなと素人視点で疑惑が増しています。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0920-0600-3）
2013/09/19 ・・・ [06:00]／
【06:00】
- 練馬光が丘病院での治療例に1例追加。指尖部掌側への植皮はやはりダメ治療だな，と再確認した症例です。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0919-0600-1）
- 「湿潤治療をしている医師：宮城県」，「湿潤治療をしている医師：秋田県」，「熱傷を湿潤治療している医師：秋田県」，「プラスモイスト取り扱い薬局：秋田県」も地図連動型にしました。
秋田県は登録医師，薬局ともに少ないので，雛形さえできてしまえば移行作業はとても楽でした・・・ちょっと悲しいけど・・・。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0919-0600-2） - 「福知山の爆発事故」についてのメールです。
私なら
「先生、真摯に治療していただいて本当にありがとうございます。身内として、何とか痛みをとってやりたいんです。カルテのコピーと検査データ類をお貸しいただけないでしょうか。
ダメ元とはわかっているんですが、セカンドオピニオンを受けたいんです。」（＝今、医療側はこれを拒むことはできないはず）と、哀れを誘うようにお願いして、それを持って名医を捜して東奔西走します。
口に合わない料理の一流レストランには二度は行かないし、一流作家の本でも趣味でないのは買わないし、リリーフで点入れられても中日の浅尾投手を応援しています。
内科や歯科はいっぱいあるので、自分が選んで、話ができる“自分には名医”に出会いました。だけど、もしかしたら一生受傷することがないかもしれない火傷の名医を、普段から捜していません。
悩ましいことです。運不運なんですね。患者さんに光明がありますようにと祈るばかりです。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0919-0600-3）
2013/09/18 ・・・ [06:00]／ [08:30]／
【08:30】
- そういえば最近，映画レビューを追加していません。書きためたものが幾つかあるので，更新ネタに困ったらそれを使おうと思っているのですが，時間がなくて新たな映画を見る時間もないし，ましてそのレビューを書く時間もありません。
例えば，数週間前に《ローマ法王の休日》というかなり面白い映画を見たのですが，見ただけでレビューを書けず，どうしようか迷っているところです。
冷静に考えてみると，自分自身にとってもこのサイトにとっても，映画レビューの優先順位は決して高くない，ということなんでしょう。つまり，無理してでもやらないといけないことではなく，無理してでもやらなければいけないことが他にありすぎます。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0918-0830-1） - 「医師データの地図連動化計画」が着々と進んでいますが，この作業には「その件の市町村名」のデータと「県別の白地図（しかも著作権フリーのもの）」が必要になります。このうち，案外くせ者なのが白地図です。時々，「平成の大合併」以前に作られた白地図がヒットしてしまうからです。困ったことに，地図を見ただけではそれが最新のものかどうかわかりません。
市町村名一覧のデータは都道府県の公式サイトに行けば，最新データがいつでも見られますし，地図データもマピオンの公式サイトなどですぐに見つかります。
しかし，著作権フリーの白地図を実際に探してみるとわかりますが，都道府県の公式サイトでは見つけられず，ネットでググって探す以外に方法はありません。もちろん，「宮城県 白地図 フリー」で画像検索するとすぐに幾つか見つかりますが，問題はその白地図がいつ作られたのかわからないのです。その白地図が掲載されている元サイトに作成年月日が書かれていたり画像に作成年月日の情報があれば，大合併の前後かどうかわかりますが，そういう手がかりがないとダウンロードした白地図が大合併前に作成された可能性があるんですよ。
なぜそうなるかというと，「ネットにアップした情報は常に最新でなければいけない。古いデータは削除しなければいけない」という法律も決まりもないからです。だから，20世紀に作られたデータが今でも検索結果として引っかかります。私のサイトも2001年開設ですから，サーバーのディレクトリを見ると数えきれないほどのファイルがありますが，ファイル名を見ただけではそのファイルがゴミなのか生きているファイル（＝他のファイルからリンクされているファイル）なのかわからないのです（どのファイルにリンクしているかはわかるが，どのファイルからリンクされているかは原理的にわからないから）。
ところが，Googleは外部からアクセスできるディレクトリすべて，丸ごとロボット検索してきますから，こちらが覚書に作ったデータで，他のデータと一緒に何気なしにアップ（フォルダ丸ごとアップロードするとよくこういうことがある）してしまったものまで，検索結果に出ちゃうんですね。
そういうわけで，今日もまた「最新の白地図探し」が始まります。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0918-0830-2） - 京都についてのメールです。
医療界に限ったわけでは無いのですが、「京都は狭い」と言われます。人と人のつながりがかなり強固です。それこそ、何かしらの商売をしている人だと、この人本人は知らないが友達が知人だったというようなことがよくあります。犬も歩けば知人に当たる、電柱を見てもお辞儀して挨拶せよと言われるぐらいのレベルです。
また京都大学と府立医大学の２つの大きな川が街中に流れています。ちなみに水の川と油の川です。つまり、一部の個人病院を除いて街中全体が大きな大学病院状態なのでしょう。（出身大学病院への帰属意識が強いというのは地域医療と大学病院の連携というメリットもあるでしょうけれども）
とは言っても完全に湿潤療法否定かというとそうでもなく、京大病院で受けた外科手術ではハイドロジェルとフィルムドレッシングでしたし、府立医大では創傷治癒の基礎で湿潤療法を教えているそうです。（実際の治療に役立てられていなければ意味がありませんが・・・）
早く怪我や熱傷の治療にも湿潤治療が普及してほしいと願うばかりです。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0918-0830-3）
【06:00】
- 練馬光が丘病院での治療例に1例追加。抜爪後の変化がわかる症例です。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0918-0600-1）
- 「湿潤治療をしている医師：岩手県」，「熱傷の湿潤治療をしている医師：岩手県」も地図連動型にしました。岩手県は県の面積が広い割に市町村の数が多くないので，作業は楽でした。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0918-0600-2）
- 「熱傷の湿潤治療をしている医師：宮城県」，「プラスモイスト取り扱い薬局：宮城県」も地図連動型にしました。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0918-0600-8）
- 「亜鉛欠乏症」についてのメールです。
わたし自身の下腿潰瘍があまりに治癒しないので，自主的に市販の亜鉛サプリメント剤を服用してみました。湿潤療法と並行して，1日1回１４ｍｇをすでに60日以上服用しつづけています。
有意な効果は認められません。
わたしの潰瘍のばあい鬱血性だから，というのは，理由にならないと思います。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0918-0600-3） - 肥厚性瘢痕についてある先生からのメールです。
９月１４日の記事を見て，だいぶ前に小児の足背部の肥厚性瘢痕についてご相談したことを思い出しました。
足背ほぼ全体の熱傷を湿潤療法で治療し，その後肥厚性瘢痕になりましたが，先生のご指示でドレニゾンテープを貼付し，約１年ちょっとの間貼り続け，白色平坦になりました。写真は撮っていないので，提示できませんが，きれいになっていました。
親御さんも一応満足されていたようでした。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0918-0600-4） - 「福知山の爆発事故」についてのメールです。
福知山の火傷事故の方が，入院しても激痛で苦しむって，痛ましいです。患者サイドがネットで調べたり知人から聞いて湿潤治療を知り，主治医の形成外科医（湿潤治療についてよく知らない／湿潤治療について反感を持っている／熱傷治療専門医としてのプライドがある）に，「湿潤治療で治療して欲しい」と申し出たとします。もしもあなたがこの形成外科医だとしたら，患者にどう答えますか？ 多分，次のように回答すると思います。
今，これだけのインターネット情報社会になっているのに，調べて気がついて，湿潤治療を患者さんに教える家族・知人は誰一人としていないんでしょうか？ 患者さんの家族は，「もっといい治療はないか」って，捜さないんでしょうか？
私は全く詳しくないのですが，ミクシィとか，フェイスブックとか，ソーシャルネットではつながっていて，リアルな知人の知人の知人の知人にも，有益な情報を伝えることも可能なのでしょう？ 京都周辺のこのサイトのフォロワーさんには，患者さんの助けになるように，力を発揮してほしいです。
時間も空間も飛び越えるコンピューターの賢い使い方だと思うのですが。
- 湿潤治療は軽症のヤケドにしか効きません。あなたのような重症のヤケドには無効です。
- インターネットで調べたの？ ネットの情報のほとんどは嘘ですよ。専門家はあんなインチキ治療はしません。
- 重症のヤケドに湿潤治療をすると，感染を起こして敗血症になり，命が危なくなります。それでも湿潤治療をしますか？
主治医（＝それまで日夜を問わず熱心に治療をしてくれている）にこう言われて，それに反論できますか？ 多分，できないと思います。
例えば，一流レストランで食事をして「ちょっとシェフを呼んで下さい。料理が不味いので私が作り方を教えます」と客が言えるか，一流の作家に対し「あなたの小説は面白くないですね。私が小説の書き方を教えてあげましょう」と一般読者が言えるか，プロゴルファーに対し「あなたのパッティングは下手ですね。私がパッティングのやり方を教えましょう」とギャラリーが言えるか，形成外科医（＝熱傷治療のプロ）に対して「あなたのヤケドの治療法は間違っているので，湿潤治療にして下さい」と患者が言えるか・・・です。全て状況は同じです。
しかも，福知山市のある京都は，人口の割に「湿潤治療をしている医師」が少ない地域です。「熱傷の湿潤治療をしている医師」となると更に少ないのが現状で，しかも，そのほとんどが個人クリニックです。一方，入院設備がなければ広範囲熱傷の治療は難しいです。となると，京都府ではそもそも，広範囲熱傷を湿潤治療できる病院がわずかしかないということになります。
現状では，熱傷の湿潤治療を受けられるかどうかは，住んでいる地域によって大きな差があります。つまり，どこに住んでいるかで運命が分かれます。これが厳然たる事実です。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0918-0600-5） - 「都道府県」についてのメールです。
無理やり感のある都道府県区分として思い浮かぶのは，壱岐・対馬が長崎県に属していることです。壱岐は平戸県が長崎県に合併されましたが，対馬は伊万里県→三潴県と移った後になぜか長崎県に編入されています。しかし，どちらの島も経済的に福岡県との結びつきが強く交通も福岡の方が便利です。ＮＴＴや電力会社は実務面から福岡の事業所が管轄していますが，許認可などで長崎まで行かなければならないのは不便です。「都道府県」＝「役割が不明確になった中間管理職」という比喩，お見事です。
都道府県というのは，何となく企業組織のスリム化で役割が不明確になった中間管理職と似ているように思います。
なお，無理やり感のある境界の最たるものはアフリカの国境線でしょう。欧州の列強が植民地分割のため勝手に国境（地図を見ると無造作な直線だったりします）を引いたものですから，民族が分断されたり敵対部族が無理に一つの国にまとめられたりしました。そのことが，今もアフリカでの紛争多発や発展停滞の原因となっています。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0918-0600-6） - 糖質制限についてのメールです。
職場で回ってきた『公研』という雑誌に「アルツハイマーは脳の糖尿病」という藤田紘一郎氏のコラムが載ってました。低糖質の肉食こそ人類本来の食事だという話です。
⇒【アルツハイマーは脳の糖尿病】（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0918-0600-7）
2013/09/17 ・・・ [06:00]／ [08:30]／ [11:00]／ [15:00]／
【15:00】
- 本日発売の「夕刊フジ」9月18日号に『医療の巨大転換を加速する』の書評が掲載されます。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0917-1500-1）
【11:00】
- 東洋経済新報社の担当編集者から「牛乳」つながりということで1冊の本と，先月ちょっと紹介されていた本1冊が送られてきましたので宣伝します。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0917-1100-1） - 「都道府県」についてのメールです。
長野県は，古くは信濃国ですが，この広大な地域を一帯として支配した領主はいなかったように思います。武田信玄ですら，奥信濃の地域は支配できませんでした。
明治になって長野県(長野付近から佐久地方まで)と筑摩県(松本付近から飯田付近までに加えて飛騨地方)に整理されましたが，飛騨地方が岐阜県に統合され，残った筑摩県が長野県に統合されて今に至っています。その後も長野と松本の根深い対立から，分県運動がしばしば起き，一度は分県決議が県議会で可決される寸前にまでなったのですが，傍聴席から県歌である「信濃の国」の大合唱がおきて可決されなかったという有名な話もあります。この頃は，整理しすぎた県の数を増やしていた頃で，富山県や佐賀県，宮崎県などが分県によって成立しています。そのときに，松本～飯田の旧筑摩県地域も分割しておいてくれればよかったのにと，当時の県民の余計なお世話に腹が立つこともあります。
今でも，長野から松本方面への転勤は，たとえば教員や警察官など，よその県に赴任するような意識があるようですし，南信州の飯田などは，長野よりも名古屋の方が近くて便利なので，小学校の社会科見学で長野県庁を訪れるときしか行かないなんて話もあります。
以前「不思議の国の信州人」という本が出版されましたが，長野県はどうも10程度の地域に分けられそれぞれに独自性があるようで，ここまでまとまりがないのは北海道並みだろうと思います。確か村の数は日本一ですね。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0917-1100-2）
【08:30】
【06:00】
- 練馬光が丘病院での治療例に1例追加。毛孔から上皮化している過程を示すマクロ写真もあります。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0917-0600-1）
- 「湿潤治療をしている医師：北海道」も地図連動型にしました。地図を作る作業中，「北海道はでっかいどー」という言葉を実感しました。また，この作業を通じて初めて，釧路市が2つに分かれていることを知りました。思わず，釧路市成立の経緯について調べちゃいましたよ。皆様（道産子を除く），ご存知でしたか？
ちなみに，クイズに出る問題に「札幌市と東京23区，どちらが広いか」というのがありますが，正解は札幌市です。札幌の面積は1,121km2，東京23区の合計は621km2です（ちなみに，東京都全体の面積は2,188km2）。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0917-0600-5） - その「北海道の地図連動化」について，北海道在住の先生からのメールです。
作業お疲れ様でした。これは北海道に限ったことではありませんが，都道府県という行政単位はほんとうに必要なのか，と思うことがあります。例えば，市町村とか政令指定都市の区だったら，どこからどこまでというのを具体的に思い浮かべられるし，感覚的にも「ひとまとまりだな」という感じがします。あるいは江戸時代の藩も方言とか文化がだいたい共通している範囲ですから，これも収まりがいい区切り方だと思います。
この地図を見て自分でも感心してしまいましたが，全市町村を読むことができました。（普通はそうなのかもしれませんが） 北海道の地名はアイヌ語からきているもの多く，本州の方は，さっぱり読めないという地名もありますよね。
位置を大体でも思い浮かべられない町が５つ程ありましたが・・・
また北海道では市町村よりも，石狩支庁のように，天気予報でも「支庁」で地域をわけることが多いです。ただ，住所には支庁を記載する習慣（約束？決まり？）はないので，自分の住んでいるのが，何支庁かはわかっている人でも，違う地域の「町」や「市」が，何支庁かを言い当てることができるひとは，少ないように思います。
それよりも大きな分類は道南，道央，道北，道東でしょうか。
やはりひろ～い広～い北海道は，不便なことが多いかもしれません。
まずは北海道を地図にしていただいたお礼を申し上げたく，メール致しました。有難うございました。
ところが都道府県となるとあまりにも範囲が広すぎて，具体的に「ここからここまで」というのを実感しにくいし，廃藩置県の時に複数の藩をひとまとめにしたため，方言や文化が異なっている地域がひとつの県になってしまいました。そのため，一つの県の中で仲の悪いライバル関係の市があったり（例：松本市 vs 長野市。福島市 vs 郡山市 vs 会津若松市 vs いわき市。高崎市 vs 前橋市），同じ県の中でも方言が通じなかったり（以前，青森のローカルテレビで，津軽のおばあちゃんの話に字幕スーパーが付いているのを見たことがある），何だか無理やり感が漂います。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0917-0600-6） - 余勢をかって（？），「湿潤治療医師：青森県」，「熱傷治療医師：青森県」，「プラスモイスト取り扱い薬局：青森県」も地図連動型に変更。青森県は市町村の数が少なく，登録数も多くないので，作業的にはすごく楽でした。
そういうわけで，北から順番に地図連動化させていこうと考えています。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0917-0600-8） - 「福知山の爆発事故」についてのメールです。
9月15日の京都新聞記事にて。まさに前近代的な「激痛を与える熱傷治療」をしていることがわかります。大学病院が全能力を駆使してこの程度の治療しかできていないのが悲しく，そして恐ろしいです。
福知山の花火大会爆発事故から１ヶ月。今なお負傷者の皆さんは激痛で苦しんでおられ・・
「熱いやかんにずっと押しつけられているよう」
「ガーゼ交換のたび，さらに強い痛みが襲う」
「もだえ，飛び上がりそうになる。今も，壁伝いに歩くのがやっとだ」
「治療で両足の皮をピンセットではがされた。傷口にナイフを突き立てるような痛み」京都府与謝野町，府立医科大付属北部医療センターではこのような治療をしているようです。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0917-0600-2） - アマゾンの Kindle Paperwhite がバージョンアップし，10月22日発売とのこと。旧バージョン（2012年版）と比較すると，容量が倍の 4GB になり，ページ送り速度が25％増。筐体サイズは旧バージョンと変化がなく，重量は 10g ほど軽くなっています。お値段は旧バージョンより2000円高くなっていますが，旧バージョン7980円という値段は「本体だけなら赤字」というものでしたから，仕方ないかなと考えています。
電子書籍はスマホでも読めますが，一度フル充電すると数週間読めるバッテリー駆動時間はやはり魅力なんですよね。新幹線などでの長時間移動の際は，スマホだとバッテリー残量を気にしつつ読書をすることになりますが，Kindle Paperwhite だとそういう心配はありません。
そういうわけで，ニュー・バージョンも予約ボタンをポチっちゃいました。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0917-0600-3） - ちなみに，この連休で秋田の実家に久しぶりに行きましたが，実家にいても何もすることがなく，知人もいないし，しかも近くに書店も何もないので，ずっと「糖質制限本＠光文社新書」の校正をしては，Kindle で漫画『天体戦士サンレッド』を読んでいました。いやぁ，この面白さ，ハマるわ。神奈川県川崎市を舞台とした「世界征服を企む悪の組織 フロシャイム」と「正義の戦士 サンレッド」の戦いを描いたものなんだけど，面白いのなんのって，あっという間に11巻まで読み通しました（なにせ，東京から実家到着に5時間半かかるんだもの）。18巻まで出ているようなので，残りも「一括大人買い」しとこうと思います。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0917-0600-4） - 亜鉛欠乏についてのメールです。
すでにご存知かもしれませんが，褥瘡治療に亜鉛を活用されているＤｒのＨＰです。（褥瘡だけではありませんが・・。）「創傷治癒遅延と亜鉛欠乏」はかなり昔から指摘されていることです。私も以前は「褥瘡には栄養と亜鉛の管理」と考えていた時期もありましたが，最近は亜鉛については全く無頓着です。理由は，褥瘡治療，創傷治療の方法と亜鉛投与の関係については
⇒【亜鉛欠乏症のホームページ】
細胞の治癒力も「栄養」で変化することがあるとすると，治療期間の短縮にもつながる可能性があるかもしれません。
また，「甲状腺異常症候群」（中央アート出版社 B・O・バーンズ著）も，パラダイムを示唆する本だと思います。
［従来の消毒とガーゼ治療］ ＜ ［従来法＋亜鉛投与］ ≪ ［湿潤治療］ ≒ ［湿潤治療＋亜鉛投与］
という関係が成り立っているような印象だからです。つまり，褥瘡や潰瘍が治らないのは「亜鉛が不足しているから」というよりは「局所治療が間違っているから」という要因のほうが大きいと感じています。
上記のサイトも治療はイソジンシュガーゲル（ユーパスタ） 単独のようですから（2005年の治療例なので仕方ないかもしれませんが），シュガーゲルによる組織障害性と亜鉛の効果が競合してしまいます。また，「症例 2－2」ではシュガーゲルからデュオアクティブに治療法を変えていて，その直後から治癒が明らかに早くなっているように見えます。こうなると，亜鉛の効果なのかデュオアクティブに替えた効果なのか，判別できません。 - 洗浄後に「穴あきポリ袋＋紙おむつ」で被覆のみ
- 洗浄後に「穴あきポリ袋＋紙おむつ」で被覆し，さらに亜鉛を投与
- 「口腔ケア勉強会に参加してみました」というメールです。
T&K株式会社(bioteneシリーズを販売してる会社)から講師に来てくださるということで，鳥谷部先生の「褥創治療の常識非常識，p166ワセリンを～」に関して質問してみました。
―講師―
①残念なことに現在ワセリンとの比較の文献を持ってきていません
②ワセリンは乾燥を防ぎますが，口腔内の潤いを足すことはできません
③bioteneシリーズは人口唾液ですから，潤いの点に関して完璧です
④何より，口の中に油が残っているというのは不快ではないでしょうか①不正確 ②正論 ③宣伝 ④感情論
ということで信頼度50％，購入意欲20%減，と言ったところでしょうか。
実際，痰のこびりついた口内にワセリンを塗ると，塗った端から痰が溶けるのでケアが楽しいです。(bioteneは塗布後１分以上待機推奨) 費用対効果まで考慮するとワセリンに軍配が上がる可能性もあるわけで…
とはいえ，営業さんが自社製品に不利な発言をするはずが無かったですね。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0917-0600-9）
つまり，褥瘡に対する亜鉛の効果をみるのであれば，局所治療は消毒薬を含めて薬剤を一切使わず，その上で亜鉛投与群と非投与群を比較するのでなければ意味がありません。つまり，実験系は次のようになります。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0917-0600-7）
2013/09/14 ・・・ [08:00]／ [08:30]／
【08:30】
- 肥厚性瘢痕の治療についてのメールを頂きましたので，「ヘアアイロンによる小児の足熱傷」に追加しました。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0914-0830-1）
【08:00】
- 「熱傷の湿潤治療をしている医師：北海道」も地図に連動させました。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0914-0800-1）
- 今日はこれから，久しぶりに秋田の実家に行きます。それに伴い，今日の13：30頃から明日の18：00頃まで，メールの送受信ができません（・・・e-mobile のエリア外という田舎なもんで・・・）。「子供がヤケドをしましたが・・・」というような緊急メールにも返事できませんので，ご容赦の程を。
ちなみに，実家にも光文社新書の「糖質制限本」のゲラ刷りを持って行き，校正作業を続ける予定です。ゲラ刷りは350枚のコピー用紙なので，結構ズッシリきます。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0914-0800-2）
2013/09/13 ・・・ [06:00]／ [11:00]／ [15:00]／
【15:00】
【06:00】
- 「プラスモイスト取り扱い薬局：北海道」も地図連動型にしました。北海道の広大さがよくわかります。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0913-0600-1）
- 糖質制限で健康保険組合連合会の赤字を解消しよう，という提案メールです。
昨日来，ＴＶで健康保険組合連合会の赤字のニュースが流れていました。団塊の世代が高齢者になり，今後ますます給付金が増えるだろうとのこと。
それを聞いて，支出を抑えたい健康保険組合が加入者に「炭水化物を控えよう」キャンペーンをすればいいと思いました。若い組合員に対する啓蒙になり，将来世代の病気を防げます。また組合は給付内容を把握していると思うので，糖尿病治療中のひとへ「糖質制限に理解のある医者に変えてください」という通知を出せば効果絶大。
糖質産業（世のほとんどの食品会社・・・）の組合では無理でしょうが，製造業ならどうでしょう。糖質制限への理解がなかなか進まない中，直接不利益を被っている健康保険組合が動けば大きな流れになるのではないでしょうか。
その，健康保険組合への働きかけをどうするか・・・は，思いつきません（汗（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0913-0600-2）
【06:00】
- 練馬光が丘病院での治療例に1例追加。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0913-0600-1）
- 昨日から「糖質制限本＠光文社新書」の本格的な校正作業に入りました。これまで数回見直していますが，章をまるごと書き換える部分が見つかったりして，来週の締切日までに仕上げるのはちょっと大変です。何しろ，350ページを超えてますから・・・。
というわけで，週末の3連休は全て校正作業で潰れそうです。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0913-0600-2） - 「被爆者のやけどの治療」に関するメールです。
住職をしています。それこそ「因幡の白兎」の時代から，さまざまな「傷やヤケドの治療」が行われてきて，あるところでは「蒲の穂が効いた」，別のところでは「馬油がとてもよかった」，さらに別のところでは「アロエを薄くスライスしたのを張ったらすごくよくなった」，さらにさらに別のところでは「ナタネ油を塗ったらいい」，さらにさらにさらに別のところでは「茹で卵の薄皮を貼るといい」・・・・と，さまざまな「傷に効く治療法」が開発されては伝承されていったと思うのです。
原爆の被爆をされた男性に関して興味深い話をうかがいました。
爆心地から距離はあったようですが，その時は目の前で爆弾が爆発したと思われたそうです。主に下半身に火傷を負い，数日間生死の境をさまよわれました。その方の母親は，筆でナタネ油を塗った布を火傷した部分に貼り，包帯を巻き，来る日も来る日もそれを交換されたそうです。ほかの人はケロイドになったが，自分は母親のお陰で，ほとんど火傷痕が残らなかったとおっしゃってました。今，80代のその方はお元気で，お母さんの話になるといつも涙ぐまれます。
消毒など，とてもかなわない環境が幸いし，方法と結果から考えると，湿潤療法に近いものだったということでしょうか。ひょっとすると火傷に対する正しい処置を，お母さんはご存知だったかもしれません。そうなると民間療法の中にも，原理と正しい方法が伝わらなかったため，一般化しなかったものも結構ありそうです。もちろん再解釈ができるものは，今となっては意味の薄いものかもしれませんが...
自分自身，昔，火傷した時，家庭医学書に「馬油」を使うと痕も残らず綺麗に治ると記されていたのを見て，「欲しい！どうやったら手に入るんだ」と思ったことがありました。かつてこちらでご指摘のあったアロエにしてもそうですが，“木を見て森を見ず”的なことで肝心なポイントを外してしまうと，有益な情報が活かしきれないことがありそうですね。
よく時代物を見ている時に，この時代にこういう負傷をした場合，何を使えば湿潤環境を作れるだろうかと妄想することがあります。布と油も，実際試みようと思うのですが，なかなか都合よく火傷しませんし，真実追求のために，あえて火傷するほどの根性もないのがホトホト悲しいです。夏井先生の姿勢には心より敬服します。
ところが人間は，「〇〇が効いた」と聞くと「〇〇だから効いた」⇒「〇〇でないと効かない」というふうに理解しちゃうんですね。つまり，「馬油が効いた」と聞くと「馬油だから効いた」と考えて馬油を買い求めることになりますが，ここで「馬油が効くのなら，牛の脂は効くんだろうか？ 鶏の油じゃダメなんだろうか？ ヒマワリの油ってのはどうだ？」と考える人がいたら，共通項目としての「油」が浮かび上がり，馬油に固執する必要はないよね，となって，やがてそこから科学が生まれる・・・はずなんですが，実際にはそっちの方の発想する人はあまりいないため，高価な馬油を買い求めたりアロエをスライスする方向に行動してしまいます。
そういうわけで，ある地域では蒲の穂が特効薬となり，別の地域ではアロエが特効薬になり，その又別の地域では馬油が特効薬になります。煎じ詰めれば，人間は「特効薬」に弱い生き物なんでしょう。
つまり，「なぜ効くのか」ではなく「何が効くのか」ということばかり気にします。抽象的な「原理」ではなく具体的な「モノ」の方が実際の生活では便利だからかもしれません。
ちなみに，「馬油とワセリン，どちらがいいですか？」という質問をよく頂きますが，効果は全く同じで，違っているのは値段だけです。つまり，使い分けはこうなります。
- お金が余っている ⇒馬油
- お金が余っていない ⇒ワセリン
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0913-0600-3）
2013/09/12 ・・・ [06:00]／
【06:00】
- 練馬光が丘病院での治療例に1例追加。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0912-0600-1）
- 大豆粉についての情報です。
大豆粉についてですが，高野豆腐をすりおろした粉はさらに糖質量１／４以下です（江部先生のおつまみ本参照）。グルテン粉と重ソウを加え，一回の糖質量５g以下でフワフワ系おやつを楽しんでます。ココアパウダーやサルサソースで，バリエーションもいろいろですよー（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0912-0600-2） - 爪白癬についてのメールです。
糖尿歴12年の定年直前おやじです。
爪白癬の治療についてお役に立てればと思いメールしました。
5年ほど前から左足の親指に爪白癬があり，3年前に糖尿病治療（カロリー制限による食事療法+服薬）と同時に爪白癬の薬（ラシミール軟膏・液）も処方してもらい2年間患部に塗布し治療を試みましたが直らず仕舞いでした。
糖質制限を始めて16ヶ月（服薬もなしSMBGにて血糖値管理）になりますが，期待に反して爪白癬はいっこうに治らず爪半月と爪甲の間付近に鎮座しておりました。
で，先生のサイトで湿潤療法を学び，試しに今年の7月初めころからラシミール（軟膏）を塗りラップで24時間（週3日頻度で）ほど包んでみたところ，2ヶ月あまり経った現在爪甲の端っこにほんの少しだけ残っている状態にまでなくなりました（＾_＾）。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0912-0600-3） - 自然治癒力についてのメールです。
「自然治癒力」のことは，哲学的ですね。私は自己治癒力，略して自力と言っています。
単純でサマツな私の病気体験です。
ある年の夏，前日からテーブルに放置してあった誰も手をつけなかったおにぎりを，モッタイナイ精神で食べたら，朝８時～８時半にかけてキョーレツな嘔吐が襲いました。３０分間で２０回くらい吐きました。食残渣と，最後のほうには消化液。。ブドウ球菌を一匹たりとも小腸へは入れさせぬという胃の意志がすごく伝わってきて，吐きながらもそのことに私はとても感動したのです。いつもは静かな胃の，ウラの実力を見たような気がしました。その後はケロッとして，１０時～パン作り教室に出かけたのでした。
またある年の冬，２週間くらい下腹部の鈍痛が続き，温めても何してもスッキリせず，内科に行ったことがあります。エコーで見てもらった範囲は異常なく，先生は「検査で痛みの原因がわかるのは１割くらい。あとの９割はよくわからないけど何だか治ってしまうもの。心配ならもっと詳しい検査をしますが？」と言われました。私は９割のほうに反応して，目の前がパッと明るくなりました。お医者さんの言葉って大きいです。受診後にも痛みは続いたけど，気にならなくなり，何だか治ってしまいました。
身体ってすごいです。何だか治ってしまう。治るようにできてるんだなーと思います。糖質中心の食生活だった何十年，くたびれてもくたびれても暗々裡に自力で修復してきてくれた私のすい臓には，勲章をあげたいくらいです。
詩人なら「臓器が治ろうとする」「臓器にはよくなりたいという意志がある」って表現するのだと思います。
湿潤療法は「人間の英知が，治る力を目覚めさせてくれる」ですね。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0912-0600-4） - ズイコウ ハイドロコロイド包帯の使用感についてのレポートです。
先日はＰＭＳの疑問を取り上げて頂きありがとうございます。やはり糖質制限とＰＭＳとナルコレプシーに影響を与えるという事が分かりました。結構な反響になっているのにも驚きました。
【ズイコウ ハイドロコロイド包帯】 について，
左足の土ふまずに水泡が出来て，痛くも痒くもなかったのですが見た目が悪いので，ワセリン+カットしたビニール袋を数日間，就寝中のみ貼っていましたがあまり効果がありませんでした。
【ズイコウ ハイドロコロイド包帯】が先生の本の特典で入っていたのを思い出し，終日使用で２日目ですが，破れてなかった水泡がフラットになっています。すごいです。
小さな傷の場合大げさになりそうで，常備しているプラスモイストは使わず，100円ショップの指の逆向けフィルムを使っていました。（キズに直接貼って良いのか分かりませんが直ぐに治っていました）
ハイドロコロイド包帯は手軽で良いですね。これも買って家族に配ります。
ただ，名前に「包帯」が入っているのでイメージと全然違いました。まだまだ長年の世間の常識に囚われているようです。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0912-0600-5）
2013/09/11 ・・・ [06:00]／ [09:30]／ [11:30]／ [12:00]／
【12:00】
- 「ヒトのにおい」のメールにあったアポクリン腺についてですが，人間のアポクリン腺だけ見てもその本質は見えてきません。こういう場合はもちろん，進化論適立場から考える必要があります。
そこで参考になるのは，この「爬虫類から哺乳類への進化と泌乳」に関する論文です（泌乳の開始ならびに初期進化に関する新仮説. 上村祐介ら，Milk Science. Vol.53, No.2, 2004）。要するに，爬虫類の表皮（＝鱗に覆われている）から哺乳類の表皮（＝毛が生えている）に，いつの時期に変化したのか，その時に何が必要になったか・・・です。鱗に覆われた皮膚にはメリットもデメリットもあり，そのデメリットの解決策として「毛に覆われた皮膚」というシステムを選んだのが哺乳類ですが（変化の時期についてはこの論文をお読み下さい），「毛に覆われた皮膚」には欠点もあったのです。その欠点を補うためには皮膚腺が必要となり，それが後にアポクリン腺に進化します。
ちなみに，そのうち発売される私の「糖質制限本」でもこの論文から得た情報を駆使し，「哺乳」という育児法の本質に迫っていきます。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0911-1200-1）
【11:30】
【09:30】
- 先日，ちょっと紹介した本，『シャンプーをやめたら髪がどんどん増えていく』が今日発売の週刊新潮で取り上げられている，という情報をいただきました。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0911-0600-1）
【06:00】
- 練馬光が丘病院での治療例に1例追加。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0911-0600-1）
- 「夏の皮膚トラブル」についてのメールです。
先日，夏の皮膚トラブルで，塩分を摂ったところ改善したことのその後についてです。
塩分を摂るようになり，足の皮膚はこれまでに比べてかなりきれいに保てています（完全につるつるピカピカとまでは行きませんが）。かゆみがかなり減りましたが，，完全に抑えられてはいません。かゆみが出るときは必ず水疱も伴います（かなり少なくなってはいます）。
どういうときにかゆくなるか考えてみました。
1）大量に汗をかいたとき（シャツが汗で濡れるくらいで）
2）長時間靴下を履いて脱いだ後（乾燥して皮膚がカサついてくる）
3）入浴後（前項と同じ）以上が思い当たります。
これらの後，足のかゆみが出てきたら塩分低下のサインのとして，軽く一つまみ摂るようにしています。
１のときは塩分摂取でほぼ治まりますが，２・３のときはワセリン塗布をプラスすればなんかいい感じになります。摂る塩ですが，
ピンク岩塩等こだわりの塩 ＞ 伯方や赤穂のややこだわりの塩 ＞ ＪＴの精製塩の順で効きそうな感じがします。味もこの順序です（こだわりの塩はとても美味しいです。）
子供たちのあせも対策も塩水で拭くいた後ワセリン塗布でぼちぼちいい感じです。
もしや，今ここで話題の足の臭いもこれで何とかなるんじゃないかって気がします。素人の無責任な考えながら，かゆみが塩分摂取と乾燥のサインとすれば，アトピー性皮膚炎や疥癬もこれに関係してるんじゃないかとも思います。
スポーツドリンクは摂りすぎると体が臭くなります。アイスクリームやジュースも同じです。涼感を味わう意味で少々なら問題ないんじゃないかと思います。その分ご飯と麺を減らしています。
昼食がそうめんだけだとつらいですね。最近はラーメンを食べに行ったら汁は全部食べて極力麺を残すよう気にしています（まあほとんど無理ですが・・・）。
塩分も糖質も摂りすぎないよう注意して，残りの残暑も過ごそうと思います。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0911-0600-2） - 「足趾間の汗疱がハイドロコロイド包帯で綺麗に治った」というメールを頂きました。
革靴で毎日を過ごすサラリーマンです。
６年ほど悩まされた足趾間の汗疱がハイドロコロイド包帯で綺麗に治った，というご報告です。
仕事柄一日中革靴の生活で足が蒸れることが多く，足趾間が深層まで真っ白くふやけてボロボロになり時折ジュクジュク出血も伴う状態を何年も繰り返してきました。
転勤のたびに複数の皮膚科にいきましたが，どこで検査しても“白癬菌はおらず汗疱だから環境を変えない限り治しようがない”と言われ，これまで亜鉛華軟膏・ウレパール・ヒルドイド・アンテベート・アクアチムなどを処方され塗り続けたものの改善ありませんでした。自分なりにワセリンもトライしたものの，こちらも残念ながら効果ありませんでした。
その後，ある皮膚科の診察によりプラスモイストを足趾にはまるようにカットして使うことも試みましたが，半年ほど行っても残念ながら効果がみられませんでした。ハイドロコロイドを使うことも考えましたがコストが厳しく見送っていました。
しかし，ハイドロコロイド包帯(R)の登場でコストが低減できることから，1.5cmサイズの正方形にカットしたそれを足趾間に貼るという行為を続けたところ，３ヶ月ほど経ったところで汗疱のない完全に綺麗な色の皮膚を取り戻すことができました。まだ続けてはいますが新たに皮がむけてくることもないようです。
ちなみに，これ貼っている間は今話題になっている足の臭いも減少しました（ハイドロコロイド包帯自体の臭いは少々残りますが気にならないレベル）。
以上，ご報告まで。１症例として同じ悩みを持つ方のお役に立てれば光栄です。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0911-0600-3） - シャンプーレスについてのメールです。
いつも，サイトを楽しく拝見し，著書も参考にしつつ，湿潤治療やシャンプーレス，プチ糖質制限をしています。
先日も，花火の燃えかすを握ってしまった息子（１歳７ヶ月）の手のひらの火傷を，ハイドロコロイド包帯とエアフォールで完治させました。医者にはかかりませんでしたが，痛がることもなく順調でした。
患部を洗ったり，ハイドロコロイドを取り替えるときも，一度も泣きませんでした。湿潤治療を知っているのと知らないのでは大違いですね。
保育園にも，消毒をやめて下さいとお願いし，職場にも先生の書籍を置いています。少しでも多くの人に浸透すればと思います。
さて，少し前の記事に，先生の頭は桃の匂いがするとありましたが，うちの息子の頭も桃の匂いがします。
産まれてからほぼシャンプーレス，セッケンレスで，よほど汚れたり匂いが付いてなければお湯で洗うのみです。汗をたくさんかいた日は，ちょっと熟れすぎた匂いになりますが，息子大好きな私はクンクン嗅いでしまいます。人間の本来持っている匂いだというのに賛成です。
今はみんな，抽出され，精製され，はたまた合成された香料に慣れきっていますよね。ラベンダーだって，本物の匂いは案外青臭く複雑な匂いがするものです。
人間だって個々にいろんな匂いを持っていて当然ですよね。桃頭万歳です。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0911-0600-4） - 「大豆粉対応ホームベーカリー」についてのメールです。
ついに大豆粉パンがワールドビジネスサテライトに紹介されていましたね！！ 番組の冒頭で・・・！ そして大豆粉対応のホームベーカリーも！（パナソニックです）ついに家電！！きてますね～・・・多分，この商品と思われます。ついでに番組で紹介されていた大豆粉にもリンク！
大豆粉パンが，糖質を抑えられている点にも触れ，試食もされていました。糖質を抑えることがどういいのか，詳細はあまり言及されてませんでしたが，「これ女性にはいいですねー」というコメントに，キャスターの，kotaniさんは，「いえ，男性にもいいはずです。」ときっぱりお上品におっしゃっていました。当然，といった感じでした！！ 糖質制限をご存知なのではと思いました。
短いコーナーでしたが，心配症の私は，番組を見ながら，大豆粉を注文してしまいました。いつも購入している大豆粉の会社も出ていたので・・・。
実は今日，あるお昼のテレビ番組の収録に丸一日同行して，タレントさんのマネージャーさんやスタッフさん達と話していて，糖質制限を，担当しているタレントにさせている事や，自分もメタボを解消されている話，実行できないけど知ってる，などというをお聞きしたりしました。
スポンサーのせいで，表立って色々発信できない業界でも，裏ではどんどん広がっているのを実感しました・・・！ そして，可愛すぎな女性タレントさん達を見ながら，糖質食べて一生懸命コメントしてるけど，いつもは控えているのかな・・・と思っていました。
穀物粉としてどうぞ♪薄力粉の代用としても♪様々な料理に応用可能♪お買上金額合計￥3000（税...
価格：840円（税込，送料別）
みたけ 大豆粉 200g みたけ食品工業
価格：298円（税込，送料別）（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0911-0600-5）
2013/09/10 ・・・ [06:00]／ [11:00]／
【11:00】
- 「足の臭い」，「月経前症候群（PMS）」についてのメールです。
以前から気になっていた，牛乳とPMSの話題が持ち上がって長年の疑問が少し解消しました。ありがとうございます。使い捨ての中敷きも良さそうですね。アマゾンにもリンクを張っておきます。
先ずは足の匂いについて。
私は多汗症(診断済み)まではいかないものの，足の裏にかく汗は普通の人より多く，靴を脱いで数分立っていようなら足跡がくっきりつくくらい酷かったです。糖質制限と石鹸レスをするまでは臭くて，苦労しました。
糖質制限を始めてからも汗の量は変わりませんが，靴を長時間履いた後に足に鼻をつけたら臭うていどに激減しました。ほとんどの事は皆さんが書かれて話にはいますが，私が実践して効果を感じているもの。
- 5本指ソックスを24時間履き，小まめに取り替える。
- 外から帰ったらバケツに重曹を入れた水に足をつけて，爪ブラシで指の先端をよく洗う。
- 靴は2足を1日毎に履き変える。
- 夏場の靴の中敷は使い捨てタイプを使う。
この使い捨ての中敷ですが，糖質制限をしてから本当に匂いが激減しました。以前は自分のものなのに，交換するのに触りたくないって感じでしたw
PMSについてですが妊娠後からひどくなり，糖質制限を始めるまでは排卵日～月経数日前になると以下の症状が出ていました。
- ひどい下腹部痛で，もよおすと数分は激痛に苦しむくらいの痛さ。
- 胸が張って夜は寝返りがうてないくらい痛く，人や物にぶつかると張り倒したいくらいの痛さ
- ポテトチップス，フライドポテト，ポップコーン，チョコレートが無性に食べたくなり，お腹もよく空く。
当初は双極性障害の薬が変わったので，症状も治まったと思っていましたが，皆さんの話を聞いて糖質制限のお陰だと知りました。
今は，以前より食べたいという衝動はわずかに抑えられ，スナック菓子を食べたいと思うことはなくなり，チョコレートが食べたくなっても，糖質オフのチョコレートを1カケラ食べるだけで満足するようになりました。
お腹が空いてると感じた時はその後の夕飯にガッツリお肉を食べれば数日間は食べたい衝動を抑えることができます。
今ひとつ効果が実感できないのは鬱っぽくなることです。( 双極性障害は寛解しているので，そっち由来ではないはずです ) 治療もしていますが今ひとつ治療の効果を実感できないで模索中です。
話が変わりますがローソンからブランパンのサンドイッチが出ているのですが，今回のチキンごぼうサラダはサイズは小さいながらも食べ応えがあると思います。女性ならこれ1つで十分なボリュームだと思います。
ブランパンシリーズは血糖値が上がるとこちらで書いてありましたが，逆流性食道炎の私には手軽に買えて重宝しています。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0910-1100-1）
【06:00】
- 練馬光が丘病院での治療例に1例追加。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0910-0600-1）
- 「足の臭い」とか「乳がんと牛乳」とか「奇跡のリンゴ」とか，投稿の多い話題については「一つ前の投稿」にリンクして投稿の足跡を辿れるようにしていますが，これだと「発端の投稿」まで辿り着くのが大変なので，画面左側のカラムにちょっと小細工し，関連したリンク（の日付）だけをポップアップ・リスト表示するようにしてみました。とりあえず，「足の臭い」などのいくつかのスレッドをクリックしてみて下さい。使い勝手などいかがでしょうか？
ちなみに，このポップアップ・メニュー表示はトグルになっているので同じ所をクリックすると消えますし，左側カラムの先頭の「最新記事」というリンクをクリックしても消せます。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0910-0600-8） - 「ズイコウ ハイドロコロイド包帯」についてのメールです。
【ズイコウ ハイドロコロイド包帯】を私の子供達が使っています．運動部に入っているので傷が絶えません．彼ら(二人)は以前からハイドロコロイド材料の製品を使っています．「ハイドロコロイド包帯は皮膚への粘着力が強すぎず弱すぎず，剥がす際の痛みが少ない」と評価してくれる患者さんも多いですね。
今夏，色々と試したのですが，【ズイコウ ハイドロコロイド包帯】が一番良かったとの事です．サイズが自由，面倒が無い．．何よりじゅくじゅく液が一番多く出て治りが早いと言っていました．（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0910-0600-6） - 「自然治癒力」についてのメールです。
小児科医です。有名なアーサー・C・クラークの三法則の三番目は「十分に発達した科学技術は，魔法と見分けがつかない」です。ほんの100年前の人にスマートフォンを見せたら間違いなく魔法かトリックだと思うでしょうが，それと同様に，現代人でも最新科学と魔法（＝エセ科学）の区別が付けられない人が少なからずいらっしゃるのです。
昨日の書き込みで「「自然」と誤認され似非科学に悪用されてしまうこともあり得るのでその点は少し危惧しています。」ですが，私も同感です。
知人の医師に教えて貰ったのですが，アンチワクチンのページにこのサイトがリンクされています。リンクはフリーですが，何ともです。
わたしたちは湿潤療法もワクチンも自分の頭で考え，患者さんを診て，科学だと考えて実践しています。
間違えること，誤解すること，誤認識すること，曲解すること，勘違いすること・・・は人間の脳の特性ではないかと思います。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0910-0600-3） - 「自然治癒力」についてのメールです。
自然治癒力の件ですが，これと似たような感じるのが，「自然保護」に関する認識です
都会人が田畑が広がる田園風景を見ると「自然が豊かで素晴らしい」となりますが，いわゆる田園風景という物は人工的な物です。もちろん貴重とされている「棚田」なんていうのも全くの人工物ですよね。「里山」も文字通り，人間の手の入った「自然（！？）」です。人間が手を入れる（間伐など）ことによって豊かな森に保たれるっていうことになるんですが，では「豊かな森」って何だ？って考えると「人間にとって都合の良い豊かさ」なんですよね。
本当の「原始（自然？）の森」なんかもう殆ど日本にはありません。そんな日本の自然でも，バランスを崩さないように自然と共存（コントロール）していけば問題ないと思うんです。（ただし，守るべき物は守る：過去にはかなりバランスを崩してしまった） 同様に野生動物の問題もそうです（鹿，イノシシなど）。異常繁殖させてしまった動物はコントロールすべきなのに，ハンターなどを目の敵にしている動物愛護団体などは，「ワセリンは石油から作った物だから危険！」と言ってるのと同じにように感じます。
なお，一応私は「ナチュラリスト（自然保護活動者）のハシクレ」です。（笑）（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0910-0600-2） - 「足の臭い」についてのメールです。
整形外科医です。実は私も少し前にこの先生から「CELA」を教えていただき，サンプル品を使っているところです。難治性下腿潰瘍の独特の臭気などに使っていますが，確かに噴霧した瞬間に臭いは見事に消えます（・・・効果は長時間持続するわけではありませんが）。一応，商品にリンクしときますね。
湿潤療法，ラップ療法を助ける水として，弱酸性次亜塩素酸水（商品名：ＣＥＬＡ）を研究しています。
⇒【CELA セラ】
この水は足の消臭にとても有用だと思います。
普通の水道水のような性状なのに消臭効果は抜群で，瞬時に臭いが消えるのはとても不思議な感覚です。ほぼ中性なので体にやさしく，後に香が残らないのも良いところです。
ギブスカット後の手足のいやな臭いもきれいに消してくれます。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0910-0600-9） - 「足の臭い」についてのメールです。
うちの夫も足の臭いがひどく，百年の恋ならぬ，１万年の恋も冷めるくらいの臭いで辟易していました。靴を脱ぐ場面の時は必ずと言っていいほど替えの靴下を持っていないと周りの方々に迷惑をかけるほどでした。
そんなある日，いつも私が行く整体の先生に話をすると，足が冷えているのでは・・・・？と言われ，いつ も私が冷え防止のためにしている「５本指靴下の上にもう一枚普通の靴下をはく。」をしてみては？？？と言われ，やってみました。そうすると，一週間もしないうちに足の臭いがなくなりました。それから5本指靴下ON普通の靴下が手放せない様子です。
整体の先生曰く，「足が冷えると，冷たいのをどうにかしようと足から変な汗がでるから，臭うんだ。」だそうです。
ちなみに，できるだけ靴下ははいておきます。お風呂から上がったらすぐ，寝る時もはきます。寝るときに靴下をはくのが苦手な方も，寝ている間に脱いでしまってもいいのではいてねます。朝起きて脱いでいたら，そのまま，またはけばいいです。靴下はできるだけふくらはぎもカバーできる長さのものがおすすめです。
今から涼しくなるので２枚靴下もあつくないので一度試されてみてもよいかと思いメールしてみました。
薬もなにも使わないので身体にやさしいケア方法です。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0910-0600-5） - 「足の臭い」と「糖質制限と月経前症候群」についてのメールです。
足の臭いについてですが，次男（現在中学３年）が子供のころ（小学3.4年），「これが子供の足か？」と思うほどズック靴が臭かったです。消臭剤を使ったり，お風呂で丹念に洗ったりしてもダメで，ふと思い立って指靴下を履かせたところ，臭いが激減しました。
相談者さんはもうお試し済みだと思いますが，臭いが気になり出したら履きかえるなどするといいと思います。
この次男は足だけでなく体臭も結構あるので，重曹の１％～２％水溶液をアトマイザーに入れて出かける前に脇の下に噴射しています。それでだいぶ体臭は和らいでいるのですが，運動量が多いとそれでは間に合わず夕方帰宅したときに「早くシャワー浴びて」と言ってしまいます。
PMSについては，ほとんど記憶がないのですが，おそらく以前からあまり炭水化物を食べないほ うだったからかもしれません（飲兵衛ですｗ）。しかし若いころは太っていて（今より10kg近く多かった），その当時は生理通が酷くて七転八倒したこともありました。
「子供を産めば治る」と言われてましたが，それ以前に自然と体重が減り生理通の悪夢から開放されました。
「悪阻」に糖質摂取が関係しているのではないかという意見を拝見しましたが，これから訪れるであろう更年期障害も，糖質オフで楽々乗り切 れるのではないかと楽観してます。
わたしの糖質オフ生活も二年近くになり，現在の体重は中学３年（初潮があったころ）と同じになりました。まさか47歳にもなって，こんなにスリムになるとは思っていなかったので，嬉しいとともに驚いています。
また長年スイカ・メロンを食べると喉が痒くなるアレルギーがあり，ずっと食べていなかったのですが「糖質オフにしたらアレルギーが治っ た」という報告があったので，思い切ってスイカを食べてみたところ，まったく症状が出ず！ あぁ，スイカってこんなに美味しかったんだよね～～～と，しみじみ思いました。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0910-0600-4） - 「安価な治療材料」という問い合わせを頂いた看護師さんに「穴あきポリ袋＋紙おむつ」の方法を教えましたが，次のような御返事をいただきました。おそらく，現場で働く看護師さんの多くが同様の悩みを抱えながら，日々の仕事をしているんじゃないかと思い，内容にちょっと手を入れた形で公開させていただきます（個人が特定されたらマズイでしょうから・・・）。
Nsサイドからアプローチするのに一番の壁が「医師の指示と患者家族の同意」です。
病院のコンセプトとして湿潤療法に消極的ならば同意書は書かないし，指示も出ません。困ったことにワセリンもアズノールも病棟費では注文できません。個人に処方されて初めて病棟で使える感じです。するともちろん医師の指示が前提ですね。(しかし基本的に病棟に来ないDrたち…)
５年程前には褥瘡にラップを当てたりしていたらしいのですが，何があったのか現在は旧式治療をしています。
次の問題が「Nsが湿潤療法として材料を使えない」でしょうか。
- テラジアやゲーベンを塗布していて「治癒が遅い」と気づいていて，湿潤療法も知っているが指示も同意もないために仕方なく指示通りの処置をするNs
- 同じくテラジアやゲーベンを塗布していて「治癒が遅い」と気づいているが，他の治療法を知らないために医師に意見できないNs。
- 医師の指示が全く正しいものだと信じて指示通りの処置をする(古参)Ns。
- 消毒しなければ気が済まない中毒のNs
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0910-0600-7）
2013/09/09 ・・・ [06:00]／ [08:30]／ [10:30]／ [11:30]／ [12:00]／
【12:00】
- 「足の臭い」についてのメールです。
私は長年の腋臭でして，糖質制限でも特に変化が見られませんでしたが，ミョウバンが主成分の以下の商品を使って著明に改善しました。
⇒【デオナチュレ クリスタルストーン】
足指用のクリームタイプのものもあるようです。
⇒【デオナチュレ 薬用デオドラントフットクリーム】（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0909-1200-1）
【11:30】
- 「足の臭い」についてのメールです。
足の臭いの件，糖質制限とはあまり関係ないと思いますが。足にはアポクリン腺が集中しているので，汗にタンパク質が多めで，細菌が繁殖しやすくて臭うというメカニズムだったかと。
対策
- 足の裏・指の股などを入浴時にしっかり洗うこと（ここいらを適当に洗ってる，または洗ってない人が多い）
- 靴下が臭うのは，上記の汗がしみ込んで細菌が繁殖するからです。こいつが洗濯で落としきれないので，やはり臭いやすいのですが，オススメは洗濯して干す前にミョウバン水に漬けおきしてそのまま脱水することです。
ミョウバンの収斂効果で以下の効能があります。
- 殺菌作用
- 落ちていない汗のタンパク質が変性して細菌エサとして不適当になる
- 靴下に残るミョウバンで，かいた汗も変性してしまう
で，臭わないというわけです。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0909-1130-2） - 「足の臭い」についてのメールです。
SEをしています。足の臭いに関する話題に思い当る事があったのでメールいたしました。
私も若い頃は足の臭いで恥ずかしい思いをしました。今は特に臭いを指摘される事も無く，一般的な基準に収まっていると思います。
足の臭いには，足その物の対策よりも，靴への対策の方が効果があります。私の場合は以下の対策が効果がありました。
【考え方】：
足の臭いの原因は靴の中が蒸れて雑菌が繁殖しやすくなるから。
↓
しかし，足を無菌にすることは難しい。
↓
ならば，菌が繁殖しにくい環境を整える。
【具体的には】
- 一度履いた靴は一日以上休ませ，靴内を乾燥させる。
- そのために同じジャンルの靴は二足以上用意する。
- 靴下を履く
- そこそこ良い靴を購入するようにする。
- 中敷きをそこそこ良いものにする。
特に革の中敷きが入っているグレードあたりになると，革靴でも下手なビニール底のサンダルよりも快適です。
また，上記の対策は臭いを減らすことはもちろんですが，靴の寿命を飛躍的に伸ばしてくれます。対策以前は，一年も持たなかったのですが，今では手入れをしながら7～8年ほど履いている靴もあります。
あと，ミョウバンで思い出しましたのでもう一点。腋臭の対策によくミョウバンが使われるそうですが，スクラブ系の洗顔料で腋を洗うと効果があるそうです。
原因を根絶するより，原因は存在するが問題にならない状態を目指すというのは湿潤治療と通じるところがありますね。
相談者様が快適に過ごされる事を祈っております。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0909-1130-1）
【10:00】
- 「足の臭い」についてのメールです。
焼ミョウバンを使う方法があります
その他，靴下，靴が原因となっていることも多いようです。『シャンプーをやめると，髪が増える-抜け毛，薄毛，パサつきは“洗いすぎ-が原因だった-』の164ページ参照（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0909-1030-1）
【08:30】
- 「自然治癒力」についてもう少し続けます。
「自然治癒力」という言葉のどこが問題かというと，「自然」という語句が極めて曖昧だからです。
これは食事を例に取るとよくわかります。「人間は，自然界にあるものを自然に食べるのが自然な状態だ。穀物は自然の恵みであり，その摂取を人為的に制限するのは自然に反している」と考えて糖質制限に反対する人がいますが，この論理のどこがおかしいかわかりますか？
まず，イネ科植物（ムギ，コメ，トウモロコシ）は自然に生えていますが，そのままでは人間の食料にはなりません。小麦なら臼で挽かないと外皮が取れないし，コメもトウモロコシも加熱しないと食べられません（小鳥や小型げっ歯類，昆虫は生で食べられるけど）。しかも，イネ科植物の種実は小さく，野生種は穂の数も少ないため，品種改良して大量に栽培しない限り，大型霊長類であるヒトの食料にはなりません。つまり，栽培が始まった時点で「自然」ではなくなっているし，食糧とするためには加熱などの人為的工夫が必要です。
さらに，ヒトが穀物由来食品を見て食欲を感じるのは「パンやご飯のうまさ」をすでに知っているからです。糖質は栄養源ではなく嗜好品です。コーヒーやタバコ，覚醒剤と同じです。タバコを吸ったことがない人はタバコを吸いたいと思いませんが，同様に，糖質摂取を止めた人は糖質を食べたいと感じません。それこそ，「憑き物が落ちたように」糖質に対する食欲はなくなります。つまり，糖質に対する食欲は「自然」なものではなく後天的なものです。
だから，「自然の恵みである穀物を，自然な食欲の元に食べる」生活をするとデブまっしぐら，糖尿病一直線です。
要するに「自然な状態」という場合，「どの時点での自然なのか」を定義しないといけないし，「人間の手の加わった自然」と「加わっていない自然」は厳密に区別すべきです。
例えば，このような創傷は「自然な状態」では治らないし，それどころか感染症を起こして確実に死にます。「自然に治る」のはごく浅い擦過創とⅠ度熱傷くらいのものです。これら以外には「自然治癒」はあり得ないのです。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0909-0830-1）
【06:00】
- 練馬光が丘病院での治療例に1例追加。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0909-0600-1）
- 「外傷を湿潤治療している医師」に，札幌市中央区の財団法人小児愛育協会附属 愛育病院 整形外科／畑中 渉先生を追加しました。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0909-0600-5）
- 「湿潤治療をしている医師：千葉県」，「熱傷の湿潤治療をしている医師：千葉県」，「プラスモイスト取り扱い薬局：千葉県」も地図連動型にしてみました。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0909-0600-7）
- 以前から当サイトで糖質制限について頻繁に投稿していただいている神経内科の先生が「糖質制限ブログ」を開設したそうですので，ちょっと宣伝。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0909-0600-6） - 「乳がんと牛乳」についてのメールです。
牛乳に含まれているエストロゲンとIGF-I（インスリン様成長因子）が乳がんや前立腺がんの発症に関与しているという仮説ですが，糖質を摂取するとどうなるか...
以前にも紹介されたことがある
にあるとおり，糖質摂取により，大量のインスリン分泌だけでなく，インスリン分泌の反動で低血糖になり，低血糖を回復させるためにGH（成長ホルモン）も多量に分泌されます。
ということは，肝臓からのIGF-I分泌が増えるわけですから，牛乳を摂取した時よりも糖質を摂取したときのほうがインスリンとIGF-Iの2つの発がんリスクということになると思います。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0909-0600-2） - 「足の臭い」についての相談メールを頂きました。皆様はどうしていますか？
足の臭いについて質問させてください。
20歳を越えたあたりから足の臭いが強くなってきました。前は石鹸で洗ってましたが，今は先生のサイトをみてあまり石鹸を使わないようにしています。石鹸を使わないようにしてから少し臭いは良くなりましたが，まだ臭く，靴を脱ぐ時は恥ずかしい思いをします。
そこで少しでも臭いを軽減したいのですが，良いケア方法はないでしょうか？とても悩んでいます。ご多忙のところ申し訳ありませんが宜しくお願いします。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0909-0600-3） - 『医療の巨大転換を加速する』についての感想，「偏頭痛と糖質制限」というメールです。
対談本楽しく読ませていただきました。私には先生お二人の新刊を楽しみにすることがモチベーション維持材料です。「昨日と同じ事をして今日の飯が食えればいい」と思っていては絶対持ち得ないモチベーションです。感謝しております。
私はＰＭＳではないのですが偏頭痛人です。閃輝暗点（頭痛発作の前兆，光の輪っかが見える幻覚）を伴う神経発作様で，発作がてんかんより地味（？）な分，周りには大変さが伝わりにくいのに生活の支障度合いはてんかん並，というツラさがありました。
１０～２０代の頃は，閃輝暗点→激しい下痢嘔吐→30分位寝入る（気絶？）というのが月経時によく起こり，自分も家族も「ひどい月経痛」だと思っていたのです。公衆トイレで発作をやりすごすのも慣れてました。（今だから白状しますが，何となく婦人科では解決しない気がしたのと，勇気が出なかったので，そんな状態でも当時は病院にかかりませんでした）。
３０代になり，腹痛が頭痛に変わり（小一時間起立不能になるのは変わりナシ），発作の回数も増え，病院に行って初めてこれが偏頭痛だとわかりました（このような偏頭痛人のケース，結構あるようです）。偏頭痛薬（スマトリプタン系）は著効し，ビタミンＢ２製剤も併せて去年はわりとコントロール良好でしたが，半年前糖質制限に出会ってからはそれらの薬剤が梅雨，夏，と全く必要ナシ！でした。月経周期等も問題ありません。
糖質制限はこのサイトの「糖質は必須栄養素ではない」という言葉から，甘いもの大嫌いな私がある直感を得て衝動的に始めました。もう，ケーキとか幼少期から恐怖症級に嫌いで…これを食べたら閃輝暗点，て体が覚えてたんでしょう。はじめは偏頭痛の治療効果の知識はありませんでしたから，糖質制限をただのダイエット法だと思っていたら絶対試しませんでした。私の体質，病的ではありますが，糖質制限に出会えたことはとても幸せです。拒食傾向も改善し，これまでの人生の生きにくさの大半が氷解した気分です。
偏頭痛人にケトン食適応が広まる日も来ればいいですね。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0909-0600-4） - 「アルギン酸含有化粧品」についてのメールです。
最近サイト広告で初めて知りました。御指摘のように「水分子と結合する（＝水を保持する）」能力と「保持している水分子を他に供給する」能力は全く別物です。例えば，塩は水分子を吸着しますが，その吸い込んだ水を相手に渡しません。だからナメクジに塩をかけるとナメクジは脱水になって死にます。これはポリマーでもアルギン酸塩でも同じ，それらがいくら「水分保持力」に優れていても，肌に塗ると，「保湿性」とは逆の「乾燥剤」として作用します。
⇒【アルギンエイドゲル】
検索すると他にも何社か作っているようです。
肌荒れ(傷)がアルギン酸塗布に化粧油分の被膜で自己治癒するのかもしれませんが，保湿に関しては寒天培地でのモヤシ育成と同じでしょうか（元ネタの実験はこれとこれ）。
別の化粧品に変えると再度肌が荒れるかも知れない恐怖から使い続けてしまう。なかなかに上手い商売だと思います。(本当は何もつけなくて十分なのでしょうが)
というわけで，「本当に保湿力があるかないかは使ってみないとわからないはず。自分が買って実験してみます」というご奇特な方もいらっしゃるかもしれませんので，商品にリンクしときます。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0909-0600-8） - 「奇跡のリンゴ」についてのメールです。
木村氏の書籍私も以前から「湿潤治療は，人間の体が本来持っているが自然には発揮されない眠っている治癒メカニズムを引き出すために，極めて人工的環境を作り出すこと」と説明しています。創傷治癒のメカニズムは多細胞生物が海水中に生まれた時に獲得したもので，海水中では創面は乾燥しないため，自然の状態で治癒が進みます（詳しくはこの本をご覧くださいを実際に読んでみました。
率直な感想は自分や家族を犠牲にしてギリギリまで追いこんでまで成し遂げた「奇跡」の「物語」なのだと思いました。「無農薬リンゴ栽培に狂気的にとらわれた男の物語」というとしっくりくる感じがします。
宗教的，オカルト的な記述が多く首をかしげる部分が多々ありますが，一部にはなるほどと思うところもありました。
個人的には農薬を適切に使用して安定的な生産をするのも大切だと思いますし，自然の摂理をうまく利用するのも大事かと思います。ようするに自然，人工関わらずよいものを取り入れて無理なくベストミックスすればいいんじゃないかという考えです。生活が守れないようでは本末転倒ではないかと思います。
木村氏の奇跡のリンゴは長年の経験と勘が必要不可欠なうえに，それをもってしても安定的に再現できない「奇跡」であって，他人がおいそれと真似できるものではないでしょう。
一方，湿潤療法は科学的根拠がしっかりあり，誰でも理解でき，「簡単に再現可能」です。軽いものなら家庭で行うことが出来ます。理論も素人でも理解できるので，理解できない医者はいないはずです。「奇跡」と「必然」の点が大きく違うのではと思います。
話がそれますが，関連することとして，たまに湿潤療法で「自然治癒」と「自己治癒」を誤用しているケースがあります。
湿潤療法は傷を乾燥させないよう「人工的」に傷を被覆することにより本来持っている「自己治癒力」を発揮させる治療だと思っています。必要に応じ薬も使いますし，外科的処置を行うこともあり，被覆材は人工的なものです。あくまでも「自然」ではないのです。自然のままにしておけばかさぶたになったり，壊死組織によって感染を起こすこともあるでしょう。
「自然」と誤認され似非科学に悪用されてしまうこともあり得るのでその点は少し危惧しています。）。。だから，創傷治癒物質（サイトカイン）が表皮細胞と神経細胞発見されているのです。
しかし，多細胞生物はデボン紀に陸上に進出しますが，それ以来，「自然な状態」では傷は治らなくなりました。大気は乾燥しているため，自然な状態では傷は乾燥するからです。そのため，傷を治すためにはなにか人工的な手立てをして，「海水中と同じ環境」を作ってやることが必要になります。それが湿潤治療であり創傷被覆材でありラップでありワセリン基材の軟膏です。要するに，極めて人為的，人工的治療です。
ちなみに，私は自然治癒力という言葉が大嫌いです。「自然治癒力」という言葉はいかにも頭が悪そうだからです。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0909-0600-9）
2013/09/07 ・・・ [08:00]／ [09:00]／ [09:30]／
【06:00】
- 『医療の巨大転換を加速する』の電子書籍版も出版開始です。ちょっとお安くなっています。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0907-0930-1）
【09:00】
- 「湿潤治療をしている医師：広島県」，「熱傷の湿潤治療をしている医師：広島県」，「プラスモイスト取り扱い薬局：広島県」も地図連動型にしました。
地図と連動させる作業は大変ですが，地図上に配置して初めて気がつくことがたくさんあり，とても面白いです。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#）
【08:00】
- 緻密に組み立てられたコロンビア製の秀作サスペンス映画，《ヒドゥン・フェイス》を紹介。実に見事なホラー映画風味のスリラーです。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0907-0800-1）
- 「奇跡のリンゴ」についてのメールです。
奇跡のリンゴについて賞賛される方が多いようですが，批判も数多く有りますので紹介しておきます。実在の人物が登場する文学作品は次のように分けられます。
常識を覆したという触れ込みのまがい物と夏井先生の功績を混同されるのは正直，腹が立ちます。
- 実在の人物が自分のことを描いたノンフィクション
- 実在の人物が自分の経験をもとに書いたフィクション
- 実在の人物をテーマに第三者が書いたノンフィクション
- 実在の人物をテーマに第三者が書いたフィクション
今回の「奇跡のリンゴ」は，上記のサイトの内容が正しいとすると，最後のパターンのようです。
このような作品は非常に多いですが（例：司馬遼太郎の歴史物はほとんどこれだと思う。新約聖書もいわばこのパターンですね），このような作品では「これは事実を書いたものではなく，事実に基づいたノンフィクションであり，一部，事実と異なっている」ということを明記する必要があると思うし，それがノンフィクション・ライターの義務ではないかと思います。読者にノンフィクションだと思わせて，実はフィクションだった，というのは本の書き手としては一種の詐欺行為です。
つまり，そのあたりを明確に説明しているかどうかが分かれ道です。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0907-0800-2） - 「牛乳と乳がん」関連のメールです。
山梨医科大の佐藤名誉教授のサイトを割と丁寧に見てみました。今まで見た「アンチ糖質制限」サイトの中では一番まともです。「75gGTTはご飯2杯に相当する」と書くと普通に思えますが，「75gGTTは大きめ角砂糖18個分に相当します」と書くと，その異常性が見えてきます。
佐藤先生は『２回のグルコース負荷試験を経て「糖尿病」ということになりました。』そうです。（「糖質制限ダイエットの誤り」の頁の最後にある「炭水化物と糖尿病」という頁の冒頭に記載があります）
で，佐藤先生は，文献を調査するなどして，「グルコース負荷試験前に糖質を取っていないと，グルコース負荷試験の成績を悪くさせる」ことを突き止められたのです。（同じ頁）
ここまで糖質セイゲニストからみて少しもおかしいところはありません。検査なんて全くやっていませんが，糖質制限を始めてから糖質摂取後の眠気がただならぬものになった，という自分自身の実感と完全に合致します。
問題は，糖尿病とは，血糖が高い（＆インスリンが高い）状態なのか，糖耐性が低い状態なのか，という認識の相違で，これは実害があるのは前者だけ，勝敗は明らかなはずです。
同じ頁で，
糖尿病の確定診断とその経過を観察するために，グルコース負荷試験が不可欠ですが，最近は負荷試験があまり行われなくなりました。負荷試験を行うとなると患者も医師も大変なのです。
患者は，最低でも２時間半は拘束されます。また，グルコース75gは軽く2杯（200g）のごはんに相当しますので，糖尿病の診断がついている人には負荷試験は禁忌であると考えているお医者さんもいます。
現在では，糖尿病の治療経過はもっぱらヘモグロビンA1cの測定によって行われています。と，恨みがましい調子でグルコース負荷試験の不人気を嘆いておられますが，私にはどう考えてもヘモグロビンA1cが良ければそれで良いようにしか思えません。
天動説側と地動説側には議論をする共通の認識すらありません。という夏井先生の説明がここでも当てはまるのだな，と思った次第です
角砂糖18個を患者の口に詰め込んで血糖を測定し，血糖が上がったからお前は糖尿病だ，というのが糖尿病の診断のようですが（間違っていたらゴメン），直感的には「変な検査だなぁ」と思ってしまいます。逆に言うと，「角砂糖18個を食わせる検査をするのは当たり前だ」と考えないと糖尿病の専門家になれないということです。
一方，世の中には「CRP治療医」がたくさんいます。「血液検査でCRPが高値なので，抗生剤点滴を続ける」と判断する医者です。
しかし，そういう患者に限って発熱もないし，自覚症状もありません。どうみても健康体そのものですが，採血すると血中のCRPが正常値よりちょっと高かったりします。こういうタイプの医者は「CRPが高い」＝「炎症（感染）がある」と判断して，「炎症があるから抗生剤投与が必要」と判断します。
一方，私はCRPは検査しないし，参考にもしません。どこに炎症があるかを教えてくれないし，本当に炎症が起きているかも教えてくれないし，場合によっては「炎症の名残」かもしれないからです（例：火災現場で鎮火したのに煙が出ているようなもの）。私が参考にするのは「炎症症状（＝局所の疼痛，局所の圧痛，発熱，局所の腫脹）があるか」だけです。CRPが高いから抗生剤を投与するのでなく，自発痛や圧痛や発赤などの感染症状が明らかなら抗生剤を投与します。
私の治療のターゲットは「痛み」であって「CRP」ではありません。「痛みを取り去る」治療には腐心しますが，「CRPを正常化させる」治療はしません。
糖尿病の治療とは何でしょうか？ ブドウ糖負荷試験で異常値が出ないようにするのが治療でしょうか，HbA1cを正常にするのが治療でしょうか，空腹時血糖を下げるのが治療でしょうか，尿糖が出ないようにするのが治療でしょうか。
この先には「糖尿病とはそもそも何なのか？」という「糖尿病の定義に対する疑問」が見えてきます。つまり，糖尿病とは「血糖値の異常なのか，75ggTTでの血糖値上昇が問題なのか，HbA1cの異常が問題なのか，末梢細動脈の傷害が問題なのか」という問いかけです。
ここで話が，「治療のターゲットは症状なのか，検査データなのか」というところにつながるわけですね。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0907-0800-3）
2013/09/06 ・・・ [06:00]／
【06:00】
- 「外傷を湿潤治療している医師」，「熱傷を湿潤治療している医師」に，滋賀県大津市のいしやま内科整形外科／共田義秀先生を追加しました。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0906-0600-4）
- 練馬光が丘病院での治療例に1例追加。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0906-0600-1）
- 「湿潤治療をしている医師：茨城県」も地図連動型にしました。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0906-0600-5）
- 「糖質制限と月経前症候群」についての，小松川クリニックの櫻本薫先生からのメールです。
PMSと低血糖症についてコメントです
PMSは生理の２週間前くらいから，身体的症状と肉体的症状を伴い，生理が始まるとともにその症状が消失してしまう症候群ですが，その原因は，無排卵月経に伴う高エストロゲンと低プロゲステロンがおもな原因です。
その他の原因としては，環境エストロゲン（大気汚染，食物，ピル），高糖質，運動不足，カロリーオーバーなども指摘されています。
排卵がないために黄体が形成されず，プロゲステロン分泌が起きません。相対的にエストロゲンの濃度が高まり，生理周期もエストロゲンでドライブされるようになるため，生理周期もバラバラで一定しません。
プロゲステロンは，副腎皮質ホルモンの前駆物質でもあるので，低血糖症のような副腎にストレスをかけるような病態があると，プロゲステロンの奪い合いが卵巣子宮と副腎の間でおこります。通常副腎の方の優先順位が高いので，プロゲステロンは副腎皮質ホルモンの産生に向かってしまいます(progesterone escape syndrome)。
エストロゲンには，血糖値を乱す働きがあり，一方プロゲステロンには血糖値を調整する働きがあります。無排卵の女性の場合，排卵予定後の２週間はエストロゲン＞プロゲステロンですので，血糖値がさらに乱れ，低血糖症もさらに悪化してしまいます。
生理前に甘い物を食べたくなる女性が多いのはこのためです。低血糖症ではマグネシウムが低値となることが多く，チョコレート（マグネシウムを多く含む）を欲しがる女性も多いですね。
低血糖症と関連疾患については，拙書「糖質革命~がん，高血圧，糖尿病，うつ，花粉症，メタボ…現代病の原因は「低血糖症」にあった」P27ご参照ください。
【低血糖症と関連の強い疾患群】
躁うつ病，不安神経症，心身症，統合失調症，精神発達遅滞，自閉症，アルツハイマー，過換気症候群，パニック障害，注意欠陥・多動性障害，不眠症，ナルコレプシー，居眠り運転
メニエル症候群，片頭痛，摂食障害，リストカット，家庭内暴力，不登校，
胃炎，胃けいれん，胃ポリープ，逆流性食道炎，過敏性腸症候群，脂肪肝，肥満症， リーキーガット症候群，消化管カンジダ症，
気管支喘息，アトピー性皮膚炎，アレルギー性鼻炎・結膜炎，慢性じんま疹，寒冷じんま疹，糖尿病，高脂血症，高血圧症，異型狭心症，発作性頻脈，不整脈，甲状腺機能異常，
慢性関節リウマチ，パーキンソン症候群，アルコール・カフェイン・ニコチン依存症， 薬物依存症，肩凝り，睡眠時無呼吸症候群，副腎疲労症候群
多嚢胞性卵巣，子宮内膜症，更年期障害，月経前症候群，月経困難症
副鼻腔炎，粉瘤（アテローム），
悪性腫瘍（ガン）当院では最近とくにPMSと低血糖症の治療に力を入れています。有経女性には全て「基礎体温を測るように」と外来でいつも話しています。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0906-0600-9） - 「糖質制限と月経前症候群」についてのメールです。
私の場合の糖質制限を始めてからの月経に関する変化をレポートします。
- 糖質制限をする以前は，生理前１０日間くらいから体が重く，前日は頭痛が酷いのでくすりを飲んでいた。
⇒前日のみ頭が重いな～と感じる程度。（たまには薬を飲む日もあります。） - 経血の量が減ったように思う。日数も減る。
- 糖質制限開始以前は生理のはじまる５日前くらいになると必ず，左手の中指の側面（？）の皮膚に湿疹が出来てとっても痒く，寝ている間にかきむしってしまい，じゅくじゅくになっていた。
⇒毎月悩まされていたのに，すっかり忘れていたほど，全く起こらなくなった。 - ２０数年間きっちり３３日周期であったのが（生理不順ではなかったですが）
⇒人生初のきっちり２８日周期！！
一番，２８日周期になったことが驚きでした。
いまは甘い物も大好きなので緩めのスタンダードか，プチぐらいで過ごしているせいか，間を取るように３０日周期なのがこれまた不思議です。
ところで，生理前になると『甘い物』が欲しくなるのはなぜなのでしょう？ 体の変化によって軽い低血糖状態にでもなるのでしょうか？ ちなみに，私が若い頃は必ず『あんドーナツ』が食べたくなっておりました。緩い糖質制限中の今も普段よりは甘い物を欲するので，なぜなのか知りたいです。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0906-0600-8） - 糖質制限をする以前は，生理前１０日間くらいから体が重く，前日は頭痛が酷いのでくすりを飲んでいた。
- 「糖質制限と月経前症候群」についてのメールです。
パート看護師です。
現在46歳ですが，PMSについては変化があるようなないような，よくわかりません。
20代くらいから排卵時と月経直前から2日間くらいは頭痛・腹痛や耐えきれない眠気や倦怠感があります。その症状自体は糖質制限前と後は変化ないように思います。腹痛や頭痛にはスーパー糖質制限22か月の今でも鎮痛剤も必要です。
しかし，その時期にもし糖質を摂取するとその症状はもっときつく劇的になります。ですから，糖質摂取が関係ないとは言えないと思います。
愚痴になりますが，私自身は，毎月の性周期に翻弄されて人生があるように思われます。いつもそれを考えつつ生活行動の計画を立てています。生物としては繁殖が一番大切とは思いつつ，繁殖期を過ぎたらどんなに落ち着くのだろうかと思います。
あまり変化のない方もいらっしゃるようですので，個人差が大きい部分かもしれません。早く更年期を過ぎて落ち着きたいというのが本音です。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0906-0600-2） - 「牛乳と乳がん」についてのメールです。
「牛乳とがん」についてですが，江部先生がブログの中で（どの記事かは確認できませんでしたが）佐藤先生の著書「米と糖尿病」に対する反論を書かれ時に，牛乳に対してはおおむね佐藤先生と似たような見解を持っていると書かれていたように思います。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0906-0600-3） - 『医療の巨大転換を加速する』の感想メールです。
パラダイムシフトを会社の行き帰りにちょこちょこと読んでいた為，ようやく読了できました。江部先生から貰った本を読まずに失くす，といったエピソードをとても微笑ましく読ませていただきました。次に出る本もとても楽しみです。
（追記:）
健康診断の最後にやる診察の先生が笑かしてくれました。
飴をしゃぶりながら，後ろにはおにぎりが3個。時折，転寝（うたたね）をしていたようです。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0906-0600-6） - 「福知山の爆発事故」についてのメールを幾つかいただきました。
福知山の爆発事故について，かなり痛ましいニュースです。以下，コピペ
福知山爆発:「虫みたいに焼かれた」…重傷の男性
毎日新聞 2013年09月05日 15時00分（最終更新 09月05日 16時13分）
京都府福知山市の花火大会での爆発事故で，重傷のやけどを負った男性２人が入院先で毎日新聞の取材に応じた。事故から３週間になるがやけどの痛みは消えず，一緒に被害に遭った家族らの容体や今後の生活への不安に心労は尽きない。【安部拓輝，岡崎英遠】
京都府北部在住の男性（６１）は，小６と小２の男児を含む親戚４人と出かけ，火元のベビーカステラ屋台のすぐ隣に立って開始を待っていた。突然，背後に光と衝撃を感じて振り向くと「炎が走ってきた」。男性は必死で川の方へ逃げ，気がつくと，手足が焼けただれていた。親戚４人もやけどを負い，病院に搬送された。その後の記憶がなくなっているが，小６男児が「痛い痛い」と声を上げていたのを覚えている。
男性は数日間，高熱に浮かされた。包帯を替えると「皮膚がひっついて飛び上がるほど痛かった」。今は一般病棟に移ったが，痛みが残り，歩けない。
農機具販売を営む男性の収入はゼロになり，焦りが募る。謝罪に訪れた花火大会実行委幹部は「（補償は）前向きに考えています」と言うだけ。「明日の生活がかかっている現実を分かっているのか」と語気を強めた。
左手指の皮膚はやけどで黒ずみ，一部がめくれてピンク色の新しい皮膚が見える。男性は窓の外を見ながら言った。「このありさまを多くの人に知ってほしい。草むらの虫みたいに焼かれた。誰に責任があるかなんて関係ない。被害に遭った人にできる限りのことをしてほしい」
京都市の男性（４７）は里帰りした際，母（８５）と中３の長女（１４）の３人で花火大会に出向いた。受験勉強に追われる長女の息抜きになればと思った。
ベビーカステラ屋台の斜め横の河川敷に立っていた時，ガソリン携行缶を持った男性の姿が目に入った。「何だろう」と思った直後，巨大な火の塊が広がった。みんなでとっさに逃げたが，両手両足に強烈な痛みが走った。「そのまま川に飛び込みたいぐらいだった」と振り返る。
短パンにＴシャツ姿だった長女は両手両足に重傷を負った。男性は近くの屋台でお茶のペットボトルをもらい，長女と母にかけた。母を背負って娘の手を引き，堤防を駆け上がった。出会った救急車に「娘だけでも」と頼んだが，全身熱傷の人が優先され，パトカーで搬送された。
長女は痛みで叫び続けた。眠ることもできず，投与されるとすぐに意識を失うほど強い鎮痛剤が使われた。９月になって４０度前後の熱は下がり，皮膚手術も受けたが，長女からは前向きな言葉は聞かれない。「事故は腹立たしいが，今はそれより娘が心配。元気に学校に行けるようになってほしい」。自身は一般病棟に移ったが，同じ病院の救急病棟にいる長女に昼夜問わず付き添う日々が続く。これは明らかに旧来の不適切な治療による医療事故ではないでしょうか？記事の文章や，リンク先の写真が，旧来治療(と称した傷害行為)の動かぬ証拠です。
湿潤療法をしていれば，今頃は日常生活や軽い事務仕事ぐらいならできる程度に痛みも引いているはずです。
私が患者さんに近い立場の人なら，首に縄かけてでも脱走させているところです。先月発生した福知山花火大会爆発事故。その被害者の方を取材した記事が京都新聞に掲載されていました。
案の定というか，治療法は従来型治療で，一部Ⅲ度，40％熱傷を負った中学３年生の女の子は皮膚移植もされてしまっているようです。
- 火傷した皮膚を治療で剥がされ，痛みで眠れない。
- 強い鎮痛剤で幻覚を見る。
- 痛みで泣き叫び，その疲れでやっと眠ることの繰り返し。
- 肘と膝の関節機能回復のために，無傷の背中から植皮。
もし湿潤療法をしていたとして，どれだけ有効だったかはわりかねますが，それでもかなりの苦痛は緩和できるのではないかと思います。
これらの悲惨で悲痛な被害者の方の状態を読み，胸が締め付けられる思いです。重症熱傷の父と娘の記事が，毎日新聞にのっていました。私自身，12～3年前まではこういう治療を「これしかない治療，これが正しい治療，これが普通の治療」と考えて行ってきました。その頃はこれしか選択肢がなかったからです。そして，一刻も早く皮膚移植しなければ患者は助からない，と考え，いつ皮膚移植をするか，そればかり考えて毎日治療していました。今回の事故の熱傷患者さんを治療している医師たちも，多分同じでしょう。助けるためにはこれしかない，これ以外では助けられないと考え，使命感を持って毎日の治療にあたっているはずです。他の選択肢を知らなければ悩むこともないし，治療に迷うこともありません。
夏井先生は，この人たちが受けている治療を，どう思われますか？ もちろん，原因が熱湯か，火炎かで大きく異なると思いますが…
自爆テロを企てるタリバンの兵士もおそらく，悩むことはないし迷うこともないと思います。それ以外の選択肢を知らなければ悩みようがないのです。
タリバン兵士と熱傷専門医を同じに扱ったら，おそらく熱傷専門医の先生は怒り狂うことと思いますが，第三者的に見れば両者の思考も行動も違いはありません。異なっているのは職業と生まれた国だけで，行動原理は同じです。
悩みも迷いもなければ一心不乱に脇目もふらずに邁進できます。その道が正しい目的地に延びていれば，最も早く，最も効率よく目的地に到着できます。カーナビのデータが正しければ，カーナビの指示通りに走れば最短で目的地に行けるのと同じです。
問題は，カーナビのデータが最新でなかったり，カーナビそのものが故障していても，運転者は気が付かないことにあります。自分の車のカーナビが正しく作動していると考える限り，カーナビの故障には気が付きません。
その車に運転者一人しか乗っていなければ，カーナビの間違った指示で間違った町に到着しても犠牲者は運転者一人ですが，医学の場合は，間違った町に連れて行かれるのは患者です。医者の判断ミスで被害を被るのは，医者でなく患者です。これが臨床医学の最大の問題点です。
では，どうしたらいいか。熱傷患者さんがこういう「間違ったカーナビを搭載した医者」を見分け，敬遠するようにすればいいのです。具体的には「間違ったカーナビを搭載したタリバン医者の見分け方」という情報を発信し続けるだけです。それは以前は難しいことでしたが，今は誰にでもできる容易なことです。
もちろん，タリバン側も「自分たちが正しい治療だ」という情報を流しますから，そちらの治療を選択する患者もいるでしょう。しかし，少しずつでも「タリバン医者でない治療」を選択する人が増えてくれば，いいのです。こちらの治療を選択する人は増えことはあっても減ることはありませんが，逆の治療を選択する患者は減ることはあっても増えることはないからです。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0906-0600-7） - 『奇跡のリンゴ』についての話題です。
『奇跡のリンゴ』という有名な本ですが，いまさらながら先日読みました。
無農薬でリンゴを育てる話なのですが，木村秋則氏と夏井先生が同じように思えてとても興味深かったのです。農薬を，抗がん剤，抗生物質，化学合成薬剤と置き換えると，我々医療の現場と大して変わらないことに気付きました。
原因と結果を取り間違える，我々の思考過程について，非常に示唆に富んだ書籍だと思いましたので，ご連絡差し上げました。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0906-0600-10）
2013/09/05 ・・・ [06:00]／ [08:30]／ [11:30]／
【11:30】
- 「糖質制限と月経前症候群」についてのメール2通です。
一般人です，当方女性では無いので実体験として語ることは出来ないのですが。「なぜあなたは食べすぎてしまうのか―低血糖症という病」という書籍にPMSが糖質摂取制限することで解決したという記述がありました。
この本では，糖質摂取による過剰反応で血糖値が乱高下する症例（過食症・不定愁訴など）を取り扱っており，PMSも例に上がっています。メカニズムとしては，糖質摂取でインスリンが出過ぎてしまい低血糖になる。すると血糖値を上げるためにアドレナリンが分泌されて精神が不安定になるということでした。
改善に至る食事指導の内容は糖質制限そのものです。
食後に眠くなってしまうのが，糖質摂取のデメリットの定番ですが，PMS以外にもありそうですね。
月経前症候群が改善したとの報告が知人よりありました。（そのままコピーして報告します。）
40代看護師です。 昨年9月辺りから糖質制限を始めて4ヶ月くらいで6.5キロ落ちました。 (156.5㎝・58.5kg→52kg)
今までの常識が覆される話ですが，自分で人体実験して見たくて開始。 自分の身体の変化を実感してます(人生変わったくらいに調子がいいです) 周りにも糖質制限仲間が少しづつ増えてます。(主人は74キロ→56キロに減)
糖質制限してから細かい変化は・・
- 二日酔いしなくなった
- 逆食が良くなった(胸焼けしない)
- 生理前後の症状が激減(PMS)←つわりは妊娠までの高糖質食が原因じゃないかと勝手に推測
- 虫刺され後の腫れと痒みが激減(刺されるのも少ない気がする)
- 睡眠の質が良くなった(寝つきも寝起きも悪かった)
- 爪が早く伸びる気がする
- 耳垢が少なくなった気がする
- 口がさっぱりしている(歯石が付きにくくなった)
- スタミナが付いた
- 今時期に長時間靴を履いていても靴が臭わない(足が臭わない・笑）
糖質制限理論に出会って「自分がやってきた事は・・《 色んな患者さんとのやり取りが浮かび，申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。 (創傷治療に関してもですが)（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0905-1130-1）
【08:30】
- 「熱傷の湿潤治療をしている医師：茨城県」を地図連動型にしました。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0905-0830-1）
【06:00】
- 「プラスモイストP取り扱い薬局一覧」に，大阪市天王寺区のカナリヤ薬局を追加しました。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0905-0600-3）
- 練馬光が丘病院での治療例をデータベース化することにしました。とりあえず2例です。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0905-0600-1）
- 「プラスモイスト取り扱い薬局：茨城県」も地図連動型にしました。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0905-0600-6）
- 「牛乳と乳がん」についてのメールです。
最近の更新履歴で話題の「乳がんと牛乳」についてですが，私も読みました。
牛乳に含まれるエストロゲンやIGF-Iが乳がんの発症に関与しているという説はもっともらしいのですが，乳がんと同じく前立腺がんの発症にも関与しているという説は，エストロゲンで前立腺がんの発症や進行防止に効果があることと矛盾するように感じます。
また，IGF-Iは「インスリン様成長因子」ですので，IGF-Iが細胞増殖を促進することが乳がんや前立腺がんの発症に関与しているのであれば，糖質摂取によるインスリン分泌の方がよりいっそう細胞増殖に影響するのではないかと思います。
乳製品を摂取する量や頻度より糖質を摂取する量や頻度のほうがはるかに多いのではないでしょうか。
また，成長期の牛乳摂取が乳がんの発症に関与しており，それはIGF-I濃度が高いからだというのであれば，低身長で成長ホルモンの注射をしている子供が牛乳を飲むと身長の伸びがよくなるはずだが・・・という疑問も湧いてきます。
訳者はアンチ糖質制限で，「炭水化物の少ない食事（高蛋白脂肪食）は高インスリン血症を招き，動脈硬化の原因となる。」と主張しています。
著者と訳者の主張，どちらも一見もっともらしくも疑問点いっぱいというのが感想です。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0905-0600-2） - 『医療の巨大転換を加速する』の感想メールです。
先日出版された書籍「医療の巨大転換を加速する糖質制限と湿潤療法のインパクト」を楽しく読ませて頂いております。現在，外来診察の際に手元に置いて，時々患者様に紹介しておりますが，大変好評のようです。医学，医療におけるパラダイム・シフトに感動しているようです。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0905-0600-4） - 糖質制限でこんな変化が，というメールです。こういう体験をなさった方，他にいらっしゃいますか？
食器・衣服用以外，すべての界面活性剤をやめて３年，スーパー糖質制限（ときどきプチ）歴は１年半になります。
最近気付いた事があり，こういう方が読者に居られるか気になり先生にメール致します。
30代に入ってから月経前症候群（PMS）の症状が出だして，ひどく攻撃的になり，反省する事がよくありました。気を付けていても生理不順で予測がつかず，始まってからPMSだったのかと気付いていました。
ところが，いつからかよく分かりません（半年以上前？）がPMSの症状が出なくなり，心穏やかに過ごせています。PMSの原因として，ホルモンの影響や，神経伝達物質の異常が考えられるそうですが，糖質制限で眠気が軽減するという読者が続出しているので，PMSも和らいだ方がいるのではないかと思いました。
ダイエット目的で始めた糖質制限で，まわりから変わり者扱いされつつ頑張っていますが節約遺伝子型なのか，ほとんど成果がありません。
しかしオーバーワークでも体調は崩さず，この１年は風邪もひかずに絶好調です。居眠りもほぼなくなり，朝食昼食を食べ損なっても夜まで元気に動けます。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0905-0600-5）
2013/09/04 ・・・ [06:00]／ [08:30]／ [10:30]／
【10:30】
- オサレ系ファッション雑誌『AneCan』10月号（9月6日発売）は糖質制限特集のようです。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0904-1030-1） - 「尿糖計」についてのメールです。
私なりの尿糖計の長所，短所を
長所
痛くない(これ重要)。針の廃棄処分不要。
短所
定期的メンテナンス費用の負担。測定値が大雑把(これが不満)。携帯するには大きく重いかな。
外出時の測定後洗浄が困難。使用後4ヶ月程度で止め，血糖測定器に変更しました。最初から血糖測定器を選択すれば良かったです。
ざっくりした値であれば尿試験紙で代用できるかな(コストも手間も省けて)（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0904-1030-2）
【08:30】
- 『医療の巨大転換を加速する』の感想メールです。
『医療の巨大転換(パラダイム・シフト)を加速する』を買いました。私が学生時代に，長距離種目の運動能力を伸ばす食事法として糖質制限を取り入れた経験があり，ケトン体という言葉に懐かしさを感じてしまいました。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0904-0830-1）
【06:00】
- 「外傷を湿潤治療している医師」，「熱傷を湿潤治療している医師」，「糖質制限で糖尿病治療をしている医師」に，静岡県下田市の伊豆下田診療所／細井 昌樹先生を追加しました。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0904-0600-3）
- 「プラスモイストP取り扱い薬局一覧」に，福岡県田川市の㈱アガペ 田川薬局を追加しました。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0904-0600-1）
- 「湿潤治療をしている医師：静岡県」，「熱傷の湿潤治療をしている医師：静岡県」，「プラスモイスト取り扱い薬局：静岡県」も地図連動型にしました。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0904-0600-6）
- 「牛乳と乳がん」についてのメールです。
ザックリ言うと，乳房全摘術を受けてもなお，４回の再発より立ち直った方の，「私はこうして◯◯を治した！」といった内容です。
筆者はインペリアル大学応用地球科学教授という方。訳者はこれを応用地球化学としていますが，科学ですよね^^;
英国初版は2000年。日本語訳初版が「12：30」のメールにあるHPを運営する山梨医科大学名誉教授により，2008年。
科学的な知識によりあれは食べちゃ行けないとか，食べるならこれを中心にとか。そして，若干宗教的な感も拭えないですが，精神的なケアの話など綴られていました。
ただ，途中，植物性食材だけで生きる「ビーガン」になる事が望ましいと記載。ビーガンとベジタリアンは違うそうです。乳製品を許容するラクト・ベジタリアンになってはならないと。ま，乳製品を拒絶しているんですから，そりゃそうか・・・ですね。
このあたりですでに，糖質セイゲニストとしては「なんだかなぁ～本」ですか^^
それと，ここで訳者先生，日本人の食事は数百年来，「穀物＋大豆＋野菜（＋魚）」であった。日本人がビーガンになる事はさしてむずかしい事ではない。と訳注つけてました^^
興味の消失に伴い，ほとんどザックリ斜め読みになってしまいましたので，たいした事をご報告できず申し訳ありません。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0904-0600-4） - 「ティファール電気ケトル熱傷」と「牛乳と乳がん」についてのメールです。
■ティファール問題
「ヨーロッパのメーカーは，欠点を言われても，いったん作りあげた製品を，がんこに変えない傾向がある。」（酒井寛『花森安治の仕事』暮しの手帖社 p.190）という指摘があります。これは昭和40年代の話ですが，ティファール問題は，そんな頑なさがマイナスに出たものでしょう。一方で，何十年も一切モデルチェンジしていないため今でも部品が入手可能という欧州製品もあります。
■牛乳と乳がんに関する説
敢えて弁護すれば，糖質を沢山とろうと主張している人の意見だからと言って，間違いだと決めつけるべきではありません。ただ，共通の前提やロジックに基づいている可能性は高いと思いますので，注意が必要という指摘は有益だと思います。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0904-0600-2） - 『噛むだけダイエット』の沖縄徳洲会こくらクリニック渡辺信幸先生が，9月9日のテレビ東京『主治医の見つかる診療所』に出演します。テーマは「糖質制限，肉・卵・チーズ」です。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0904-0600-5）
2013/09/03 ・・・ [06:00]／ [08:30]／ [10:30]／ [11:00]／ [12:30]／ >[12:30]／
【13:00】
- 「牛乳と乳がん」についてのメールが続きます。
牛乳に含まれる成長ホルモンが体に悪いという話は以前からチラホラと耳にします。
しかし市販の牛乳は必ず殺菌加熱されています。加熱されても，ホルモンは，なおホルモンとしての性能を保っていられるのでしょうか？ タンパク質が変質しないとは思えません。
低温殺菌牛乳でも65℃で30分。温泉卵ができそうですが・・・
子牛が飲むのは生の牛乳，人間が飲むのは加熱した牛乳。この時点で，比較対象にならないように思います。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0903-1300-1）
【12:30】
- 「牛乳と乳がん」についてのメールです。
今日，出ている牛乳とガンに付いての要約ですが．書いているのは山梨大学の元先生で，糖質を沢山とろうと言う本および糖質制限は止めようといＨＰも持っています．若干注意が必要かと．．．（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0903-1230-1）
【11:00】
- 「血糖測定器」についてのメールです。
「簡易血糖測定器」ですが，私の場合10年くらい前，当時かかっていた(今もだけど)精神科クリニックで，定期の血液検査でHbA1cが高く，主治医が「血糖値測りなさい」とクリニックで一式(ほぼ仕入れ値で)購入してくれました。
今より20kgくらいおデブさんだったころです。鬱でなーんにもしたくなかった頃でした。
その後，「入院しなさい」と紹介状を書かれ，総合病院の糖尿病科へ。インスリンを打つようになるまでは，ランセットやセンサーは精神科で買ってました。インスリンを打つようになってからは，自己血糖測定ということでレンタルされるようになりましたが，インスリンの食欲増強はすごかったです。すぐお腹が空くんですよ。でも，体重抑えろと言われる。
今は，ビクトーザ(GPP-1アナログ製剤)に変えてます。これになったら，食欲がぱたっと無くなりました。特に炭水化物を食べると気持ち悪くなるのです。他のものも多くは食べられなくなりましたが，特に炭水化物(ご飯・麺等)を食べると吐きたくなるほど気持ち悪くなるので，結果的に，糖質制限(なんちゃってに近いけど)することになり，1年で18kgくらい痩せました。元が0.1tでしたから，まだ減らす余地ありです。
インスリンから，ビクトーザに変えても血糖測定装置のレンタルは続いてます。ただ，2型の場合は，最大でも1日2回までしか保険扱いにならないとかで，足りなくなると，薬局で買ってます。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0903-1100-1） - 最近，きちんと湿潤治療をしているのになかなか治らない下腿潰瘍は，全例，院内の心臓血管外科で診てもらうことにしています。ほとんどの例で下腿血管の異常（逆流など）が見つかり，手術をしてもらうと潰瘍はほどなく循環が良くなり縮小してきます。院内の心臓血管外科医が2名とも「糖質制限仲間」で，彼らにとっては私は「師匠」なので，頼むと二つ返事ですぐに検査してくれるのもいいです。しかも，手術も上手いし。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0903-1100-2）
【10:30】
- 「血糖測定器」についてのメールです。
自己血糖測定が話題ですが現在1社しか販売していないので紹介しずらいのですが尿糖計もあります。糖尿病患者ではなく予備軍，健康人が自己管理に使うのなら血糖値測定のように採血やそれに伴う廃棄物処理の手間もありません。
あまり数は多くないですがこれを使って健康管理をなさっている方もいらっしゃいます。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0903-1030-1）
【08:30】
- 『牛乳と乳がん』についてのメールです。
残念ながら，このマリア ロリンゲルの本は見つけられませんでした。上記の【要約】ですが，テキストファイルで送られてきたものを，私がHTMLファイルに書き換えて見やすく整形したものです。
日本人は，ヨーロッパ人は2000年も昔から牛乳を飲んでいると思っている。それは事実ではない。ヨーロッパで牛乳飲用が始まったのはわずか１５０年前のことに過ぎない。それまで牛乳はバターとわずかなチーズを作るために搾られていた。このような歴史的事実は食品業界や牛乳業界にはマイナスなのであろう。現在では摂取エネルギーの３０－５０％を占めている酪農製品であるが，ヨーロッパ人はずっと長い間ほとんど牛乳製品と無縁で生きてきた。だから，酪農業界は牛乳の歴史を無視し続けたのある。
「Milch besser nicht」の著者マリア・ロリンゲル「牛乳の歴史」この「牛乳と乳がん」については以前もメールしましたが，女性だけでなく，男性の前立腺ガンにも影響があると記載があります。
牛乳とは牛の赤ちゃんが1日に１ｋｇも体重が増える，成長を促す成長因子やホルモンを含む強力な生化学的液体である。このような白い液体を成人が飲んだらどうなるか？ しかも，アメリカでは牛に成長ホルモンを認めている。EUでは認められていないが，需要が多いので，人工授精で妊娠中から，搾乳されている（日本では不明）異常なホルモン値であると，，。
「牛乳と乳がん」の要約見つけました。
⇒【要約】（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0903-0830-1） -
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#）
【06:00】
- 「湿潤治療をしている医師：福岡」と「熱傷の湿潤治療をしている医師：福岡県」も地図連動型にしました。
ちなみに，「次は北海道かな？」と気軽に考えていましたが，北海道には179もの市町村と札幌10区があり，1枚の白地図に「すべての市町村区分＋札幌10区区分」がまとめられたフリー素材が見つけられません。おまけに，800×800ドットの画像にすると各市町村はかなり小さくなり，よほど星印を小さくしないとクリッカブルのエリアが重なってしまいそうです。そういうわけで，「北海道の地図連動化」はしばらくペンディングにしました。
ちなみに，県別の市町村数を調べたサイトを見つけました。これによると，北海道の179市町村がダントツに多く，一方で最も少ないのは富山県の15市町村です。この表を見ながら，次にどこの県を地図連動型にするか考えているところです。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0903-0600-1） - 「血糖測定器」についてのメールです。
ニプロの血糖値測定器，色や形がキュートですね。机の上をすべって動き出しそうなかわいさです。私も食べ物負荷や運動負荷での，血糖値の日内変動を測ってみたく思っています。要するに，厚労省にとって「糖尿病でない健康人が自分の血糖値に関心を持って血糖測定値で測定する」という事態は想定の範囲外なんですよ。厚労省が血糖測定値に関する指針とか省令を定めた時点では，「医者に命令されて嫌々ながら血糖値を測定する糖尿病患者」しかいなかったので，そういう患者を想定した指針しか作らなかったのでしょう。
以前のこちらでの投稿を参考に，大きいドラッグストアに血糖計を探しに行きました。体内組成計や電子血圧計，検尿テストテープ売ってるあたりにあるだろうと思っても，無くて，店員さんに聞いたら，「調剤部」だと別のパーティーションに案内されました。（血糖計って特別！？）
テルモので，消耗品込みで１万円くらいでした。どーせ私のことだから，１週間くらい狂ったように測ってすぐ飽きるだろうし，何より使用済み針の処理をどうしたらいいかわからないし，，（こんな危険物は市の燃えないゴミに出してはマズかろう） う～ん？と，話だけ聞いて帰ってきました，
それからしばらく後に，健診結果（問題なし）が出たのでそれを伝えに内科に行ったとき，先生に「血糖計を貸していただけませんか（廃棄物の処理込みで）」と尋ねてみました。先生の話では，保険で血糖計を貸し出せるのは糖尿病でインスリンを打っている人だけだそうです。
先生とのやり取り；
- 自費でもいいので貸して→自由診療はやってない。
- 医療と関係なく，物品のレンタルで，貸して→備品が適切に使われているか保険で調査が入るから，不可。
- 早い時点で血糖計を貸し出せるシステムがあったら糖尿病の悪化防止になるのに残念ですね→みんなひどい症状になるまで病院には来ないんですよ。
う～ん。。。獣医さんは１００円／日でネコのケージを貸してくれるのになあ。
で，針刺ししなくてもいいハイテクなのが出るまで（出るのか？）買うのを待とうかどうしようか，考え中です。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0903-0600-2） - 執筆中の「光文社新書の糖質制限本」もそろそろ原稿書きが大詰めです。「まえがき」は既に書いてあるので，残るは「あとがき」ということになります。実は私，この「あとがき」書きにいつも四苦八苦しています。
「あとがき」には通常，2000～3000字が必要で，結構な字数になります。「あとがき」の最後は担当編集者は出版社，執筆に協力してくれた人たちへの謝辞などでいいとして，問題は，それまでの文章を何で埋めるかです。書きたいことは全て「本文」に書いているので，「何か書いて」と言われても何もないんですよ（大体，なにか書くべきことが残っていたら「本文」に加筆していますからね）。
気軽に読まれることが多い「あとがき」ですが，書く方にとっては大変なんですよ。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0903-0600-3）
2013/09/02 ・・・ [06:00]／ [12:00]／
【12:00】
- 先日，仕事（？）の関係で外来で打ち合わせをした方の，外来の印象メールです。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0902-1200-1）
【06:00】
- 「ティファール社製電気ケトル熱傷」にさらに1例追加。
ティファール社は今年7月に泥縄的に「倒れても蓋が開かない」ように構造を改善しましたが，市中には大量の「旧欠陥品」が出回っているし，ティファール社は欠陥商品をリコールする意志もありません。ということは，今後もまだ「ティファール電気ケトルによる熱傷」は発生し続けます。このサイトでは引き続き，「ティファール社製欠陥電気ケトル」問題を追求していきます。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0902-0600-1） - 「プラスモイスト取り扱い薬局：福岡県」も地図連動型に変更しました。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0902-0600-5）
- 糖質制限関連のメールです。
ワリと最近発売されたニプロのTRUE pico って血糖測定器がオモチャになっております。いろいろ試しているんですが，2種類の食べ物を摂取した後の血糖値です。TRUEpicoってこの商品ですね。私も買おうかな。ちなみに私は，この1年間，果物はほとんど食べていません。果物は私にとって「食べなくてもいい食べ物」ですし，生理学的，医学的に考えても人間は果物を摂取しなくても健康に生きられます。品種改良でやたらと甘くなっている果物は果糖の塊であり，あなたをデブにする特効薬です。
経過時間（分） 焼酎１本
ノドグロ塩焼き１尾・マグロ刺身・シメサバ
漬け物１皿・大根おろし梨１個223g（推定糖質量23.2g） 0 84mg/dl 85mg/dl 30 86 111 60 90 117 90 93 93 120 94 88 
6月発売の新商品！！血糖自己測定器 ニプロTRUEpico®（ニプロトゥルーピコ®）
価格：3,500円（税込，送料別）
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0902-0600-2） - 本を書くほうが忙しくて，本を読む時間がありません。読みたい本ばかり溜まっていきます。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0902-0600-3）
- 湿潤治療，糖質制限，対談本，「蚊に刺されたら」，牛乳についてのメールです。
下腹部手術の傷の治りが悪く，なんとかキレイに治したい一心で色々検索して辿り着いたＨＰでした。2005年の事でしたが，消毒が当たり前だった常識を覆されて本当に驚きました。治りを悪くしていたのは，良かれと思って毎日せっせと消毒していたせいだったなんて…。衝撃と感激で，その時もメールを送った記憶があります。「対談本はなぜ物足りないのか？」についてはここの最後に言い訳を書いています。ライブ録音とスタジオ録音の差です。
その後，二回手術をする事になってしまいましたが，あれから8年位で病院の傷の対応も随分変わりました。毎日抜糸前の傷をイソジン消毒されていたのに，縫合はテープのみで消毒もありませんでした。別の病院ですが，首の手術では，縫った傷に透明の少し弾力のある素材の被覆材を貼られて消毒無しでした。退院後は，隙間無くテープ貼りと紫外線対策をして，おかげさまで盛り上がりもなく，キレイに治ってきています。
夏井先生のサイトでは色々勉強させていただいています。有益な情報を惜しげも無く発信されていて，みなさん同様に，私も救われた思いと感謝の気持ちで一杯です。ありがとうございます。
さて，最近の話題で気になる事ですが，「蚊に食われる（愛知在住）」という話題で，私もなぜか人一倍刺されてしまいます。Ｏ型です。私と一緒にいると，刺されなくていいだなんて言われる程です。あー！私と一緒の悩みだ！という事で，なぜだか知りたい話題です。
糖質制限も，じわじわ盛り上がってきてますね。夏井先生が取り上げられたのに乗せられて半信半疑始めた所，順調に夫の体重が減って，危機的状況だったお腹周りも凹んできたので，夫婦で喜んで続けています。
先日江部先生との対談本も楽しく拝見しました。どなたかの感想で，物足りない感じがしたとの意見に同意です。第二弾に期待したいです。
あとハイドロコロイドの付録に釣られて，「キズ・ヤケドは消毒してはいけない」も購入して，こちらも楽しく読み進めていますが，いつもの夏井節が随所に出ていて，分かりやすく面白い内容で気に入っています。特に，四コマ漫画がムフフな内容でイイですね！
最後に，最近気になる話として牛乳の話です。先生のサイトで軽く検索してみたのですが，牛乳についてこちらで話題になったことはありますでしょうか？ 糖質制限をしているみなさんには大量消費はないこととは思いますが，米同様，牛乳も子供の頃から声高に「身体に良いもの」として，積極的に食生活に取り入れるように言われていますが，果たして実際はどうなんでしょうか？米神話の崩壊で，同じように叫ばれている牛乳についても疑問に思えてきてしまいました。たくさん飲めば背が高くなったり，骨粗鬆症に効果的なのは本当なのでしょうか？
牛乳については，以前，下記の本を紹介していただきました。内容が正しいのか間違っているのかについては私は判断できませんが，再度紹介しておきます。どなたかお読みになられましたか？
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0902-0600-4） - シャンプーレスについてのメールです。
海面活性剤の功罪を30年前に知り，シャンプーレス続けています。上記で紹介されていた「ハッカ油」と思われる商品にリンクを張っておきます。ちなみに「山田製薬のハッカ油」は見つけられなかったですが，まぁ，成分は同じでしょう。
以前ミントのシャンプーが心地良くて止められないという人がいましたが，私は人体実験しました（大げさですが）
「日本薬局方」の「ハッカ油」Mentha Oil 20ml 「医薬品」ですが，これを数滴，最後のすすぎの時に垂らして，頭皮頭髪にかけると良いと思います。このハッカ油を洗髪後，直接つけては強すぎて，夜一度試したら，余りにスースーしすぎて眠れなくなりました～（笑）値段も500円以内だった気がします。眼に入れないように注意が必要です。
【適応症】芳香・矯臭・矯味の目的で調剤に使用。
【成分】ハッカ油はハッカの地上部を水蒸気蒸留して得た油を冷却し，固形分を除去した精油です。本品は無色～微黄色
透明な液体で，特異でそう快な芳香があり，味は初め舌をやくようで後で清涼となります。
製造 山田製薬㈱ 03-5610-6021 発売元 岩城製薬㈱（電話番号の記載はありません）これを入れますと，お湯シャンだけで，匂いが気になる方は大丈夫と思います。参考になれば幸です。
ハッカの成分であるメントールは活性化温度閾値を5℃上げる効果があったと思います。つまり，メントールの香りを嗅ぐと，外気温35℃なのに脳は30℃と感じ，「スースーして涼しい」と感じるんだそうです。クールミントガムを噛むと口の中が涼しくなるのに，梅干しガムを噛んでも涼しく感じないのはこの原理です。このため，[3.11] 直後の「電力不足の夏」では，「お風呂の水に数適ハッカ油を垂らすとスースーして涼しくなる」と売れたそうです。
ちなみに，「熱冷まシート」を肥大に貼ると熱が下がったように感じるのも，単に閾値が下がっただけで，体温は下がっていません。小林製薬が得意とするトリック商品です。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-09.htm#0902-0600-6）