「4月14日のフジテレビ『バイキング』」についてのメールです。
静かに対応される先生が真実だとテレビから伝わりました。あの芸能人も、先生の一発ピアノあれば黙ったと思います。
とうとう炭水化物ダイエットは、人類の常識になったなと感じました。対抗する先生が、しきりにバランスバランスと言ってましたが、親子丼、うな重、海鮮丼、うどんの麺、ラーメンの麺、ちらし寿司、スパゲッティなどなど、バランスのある食事とは思えませんね。
私、産婦人科医。日々、女性のみ相手しております。
家族も女性のみ(嫁&娘2人)、スタッフも女性のみ、患者さんも女性のみ。日々、女性に囲まれて生活しています。人生の100%女性とのお相手です。
こういっても産婦人科歴25年、見た目で御婦人の年齢、プラスマイナス3歳でピタリと当てられます。
伊達由美さんのお顔、シワクチャでしたね。見た目年齢は56~57歳です。
えっ、伊達友美さんって1967年生まれ?明らかにヤバイでしょ~、米食の影響ですかね。
日本抗加齢医学会認定指導士らしいんですが、説得力全く無し。加齢しまくってますね。テロメア間違いなく短いでしょうね。
御本人に自覚は無さそうですが・・・・
まあ、あいかわらず2:8の法則という感じだったし、いらっとする場面もたくさんありましたが(苦笑)、最後に蓋を開けてみたら、坂上さんはほぼ糖質制限実践中でしたね。
「わたしが正しいことの証明です!」と叫んでいたアンチエイジングの栄養士の女性と夏井先生の肌のつやや張りを比べれば、どっちが健康にいいのか一目瞭然・・・夏井先生は「あの食事量」でありながら肌はつやつやでぴんと張っているのにたいし、栄養士の女性は目の周りはたるんで肌はしわしわ・・・くすんでいる感じもありました。もっとも「ごはんのせい」ではなく「化粧」のせいかもしれないですが・・・体重の増加はないかもしれませんが、ごはんはアンチエイジングにはよくないのでは??(笑)
わたしは糖質制限5年に入り、あれほど重症だった花粉症は薬を全く飲まなく手も過ごせるようになり、周りから「なにか気を付けてるの??」と聞かれては糖質制限の説明・・・
「なんでそんなに細いんですか?なにかしてるんですか?」と聞かれては糖質制限の説明・・・
「実年齢に全然見えない!なんでそんなに肌がきれいなんですか??」と聞かれては糖質制限とワセリンの説明(笑)
「なんでこんなに口の中の状態がいいんですか??(アラフィフなのに)歯周病がひとつもなく、歯茎がひきしまってます」と歯科衛生士さんから聞かれてまた糖質制限の説明・・・
まさにわたしが糖質制限の正しさを証明してます!と言えます。
番組を拝見して私が率直に感じたのは「これは議論にならないな」という事と、「聞こえの良い言葉に揺さぶられる一般人(芸能人)相手のフィールドでは明らかに糖質セイゲニストが不利」という事でした。
おそらくは言葉の定義、捉え方が二人の先生の間で異なる所が多かったので、折角の夏井先生の鋭い指摘がのれんに腕押しというか全然相手に響いていないという感じでした。
例えば「科学的に」という言葉についてです 。夏井先生は「生物学的に」という言葉も織り交ぜられましたが、おそらくは『理論的に証明できる形で』という意味でおっしゃっていると思います。対する伊達先生の方は「国がきちんと長年調査をしてきた結果を元に科学的根拠に基づいて・・・」という文脈で「科学的」という言葉が使われていますので、『信頼できる情報源で』という意味で、もっと平たく言えば「偉い人がそう言っているから」というような意味で「科学的に」という言葉を使ってしまっています。
だからこそ、その後夏井先生がされた「科学的に炭水化物が身体に必要という事を証明した実験はあるんですか?」という質問に対し、「あるんですかと聞かれたら、私が証明ですとお答えするしかありません 」という全くかみ合っていないヘンテコな返答になってしまったんだと思います。「ごはんをたくさん食べてやせた私がいるという事がその証明だ」という事を伊達先生は言いたかったのだと思いますが、それは炭水化物が必要だという証明にはまるでなっていません。先日のバングラデシュの国民が米ばかり食べて栄養失調食になってしまっているという話も然りです。
しかしながら、そんなヘンテコな返答にも関わらずスタジオは沸き立ちます。バラエティ番組的には盛り上がるコメントだからです。あの場は科学的に正しいかどうかという事はどうでもよくて、バラエティ的にウケるコメントに軍配が上がってしまうような状況にあったと思います 。
またスタジオに参加している人達は基本的に糖質制限をしていない人が多数派ですから、「バランスよく」とか「国が認めた」などといった耳障りの良い言葉にどうしても引き込まれやすいと思います。お二人の先生の食事内容の紹介でも3食食べるのが当たり前の多数派の人達が夏井先生のナッツ5~6粒の食事とかを見たら、「よほど精神力が強い人でないと続かない」という印象を持ったことでしょう。ところが空腹感がコントロールできる事を経験した糖質セイゲニストが見ればなんら違和感のない現象です。
それから紹介された糖質制限を実践した315名の女性のアンケートで、19.2%の「糖質制限で効果があり、リバウンドもしなかった」という点に対して夏井先生の おっしゃった「これはすごい数字じゃないですか」という言葉の真意も全然伝わらなかったですね。「数多あるダイエット法のいずれもほとんどの人がリバウンドしてしまうというのに、2割もの人がリバウンドなしで続けられるというダイエット法なんてこれまでになかったでしょ」ということが言いたかったでしょうに、「2割の人しか成功しない相当精神力の強い人しかできないダイエット」という印象が伝わってしまいましたよね。
さらに2割というのは「糖質制限を継続できるポテンシャルのある人が2割」という意味であり、実践すれば2割でなく10割がやせる(体調がよくなる)理論的に確実な方法であるという事も伝わりませんでした。そこは「2:8」の法則の予備知識がない相手に 対しては厳しかったかもしれませんね。
それからアンケート結果も「2:8」になっていましたが、スタジオの最終結果もきれいに「2:8」に分かれていましたね。結果そのものよりもその事の方が私には面白かったです。本当に「2:8」の法則の再現性は高いなと、そして8割の人を2割の側に短時間で一気に引き込むなんて芸当は、どんな卓越した論者でも不可能なんじゃないかと思いました。
そういう意味ではやはり地道に糖質制限の正当性を伝え続けていくしかないだろうという事を改めて確認した次第です。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2016-04.htm#0415-7