私が最も早期に入手した採譜楽譜がこの和田則彦バージョン。21世紀のはじめ頃、私がネットを通じて世界中のマニアにばらまいたので、現在でもこの楽譜で『星条旗』を演奏するYouTube動画が少なくない。

 冒頭部分。
 福田バージョンと全く同じ「2小節連結の4/4拍子」。
主部の後半部分
 左手の跳躍部分が多くて派手。
主部後半の繰り返し記号
 この部分も福田バージョンと全く同じ。
最初のトリオの冒頭部分
 福田バージョン同様、「左手の分散和音伴奏」は無視されている。また、福田バージョンにあった「謎の変ホ」も書かれていない。
2回目のトリオの冒頭
 3段楽譜で書かれていて非常に読みやすい。特に、左手のバスと中音域の動きが把握しやすいと思う。
3回目のトリオの冒頭
 77小節目の3拍目の右手の重音はHEバージョンの同じ部分より弾きやすいと思う。
3回目のトリオの途中
 84小節2拍目以降の下降音階も福田バージョン同様、律儀な3度の連続となっていて、HEバージョンの「なんちゃって3度」ではない。
終結部
 90小節3拍目からの左手のオクターブも福田バージョンと同じでHEバージョンとは異なっている。