- 【北アイルランドで車爆発 「新IRA」の犯行か】
イギリスがEU離脱で右往左往しているもんだから,ここぞとばかりにアイルランド独立派が騒ぎ始めたんでしょうか。
アイルランドとIRAについては映画《麦の穂をゆらす風》に書いた解説をご参照ください。
ちなみに,地理的に言えばイギリスのある島がGreat Briten島(ラテン語ではBritannia Maior)で,アイルランド島はその西側にあります。そのアイルランド島の北1/4がイギリスの一部である北アイルランド,3/4がアイルランド共和国です。IRAはこの北アイルランドのイギリスからの独立を目指して活動しているわけです。もちろん,民族的にも宗教的にも北も南も同じアイルランドですから北が独立して南のアイルランド共和国と一つの国家を作ろうというのは無理がありません。ましてや,ご本尊のイギリスがEU離脱するのであれば,アイルランドだけEUに入ろうね,という戦略はありでしょう。
ちなみに,上記の解説でも書きましたが,Britanniaはもともとイギリス島の呼び名で住民はブリトン人と呼ばれていましたが,中世の頃だったか,ブリトン人がフランスの海岸沿いの地域に住み着くようになったため,「ブリトン人が住む広い場所」を "Britannia Major",「ブリトン人が住む狭い場所」を "Britannia Lesser" と呼ぶようになっただけのこと。
ところが,明治維新の際に政府要人の誰かが「日本はヨーロッパの大国イギリスのようになろう。偉大なイギリスを大英帝国と呼ぶようにわが日本を大日本国と呼ぼう」と言い出し,大日本国憲法という名称で憲法が発布されたんだとか。つまり,イギリスの「大」は偉大とか大いなるとかいう意味とは無縁なのに,政府のお偉方が誤解しちゃって「大いなる日本帝国」って名付けたわけなんだってさ。
それから50年後,韓国が独立する際,国名として「大」を付けて「大韓民国」としちゃったようです。どうやら,日本の勘違いをそのまま深く考えずに踏襲しちゃった,というのが定説。
- 【糸のような生きた細胞で医療や食糧生産を変える「セルファイバ」】
多細胞生物の本質は細胞の塊ではなく,糸状の何か(血管,細胞間液,ニューロンなど)で結ばれた細胞同士が立体的につながって塊として機能していること。
- 【「知事選のお知らせがカセットテープ?」と戸惑いの声。選挙管理委員会に事情を聞いてみた】
カセットテープ! うわぁ,懐かしい! 昔そういうのがあったな・・・プレーヤーがないのでもう再生できないけど・・・。
ちなみに,私がカセットテープを使ったのは多分1990年頃が最後で,98年にmp3プレーヤーのRioが発売されるとすぐに飛びつきました。
- 【アマゾンの書籍出版、業界勢力図を塗り替え 電子版を含めて比類ない顧客ベースを構築】
以前は,出版から時間が経った書籍は書店に並べられなくなり,売れなくなって絶版,というのが普通でしたが,amazonはそういう世界を一変させました。実際,私の初期の本(当然,書店に置かれなくなって10年以上経つ)でもamazonでは時々売れていますし,絶版本になっていてもamazon経由ならその本を扱っている古書店からワンクリックで購入できます。
また,同じ本でも書籍とKinle版があればKindle版を選ぶし,Kindle版が出ていない本は購入を見送ることが多いです(書籍版だと読み終えた後にゴミになるし,何より値段も高い)。要するに,「Kindleやタブレットで読めるか否か」は本を選ぶ上での最大の要素になりつつあります。恐らく,電子書籍化されていない書籍は読まれなくなっていくはずです。
- 【ヤドカリの特大ペニスは「家」を盗まれないため】
この仮説を提示するために,どれほど多くの種類のヤドカリを研究したんでしょうか。その研究の様子を思い浮かべるだけで圧倒されます。
自然科学って面白いな。
- 【「人工塩味料」は存在しない 食塩の代替品が作れないワケ】
こういう記事はすぐに読まず,自分なりの答えを見つけてから読むとより面白いですよ。ちなみに,私は「KもLiもNaの代わりにならないから」と考えました。1/3も当たらなかったな。
- 【世界の超富裕層26人、世界人口の半分の総資産と同額の富を独占】
「26人と3,800,000,000人の富が同じ」ということは,そうなるように仕組まれたルールとシステムを26人が作ったから。
- 【メイ英首相、超党派協議で離脱案の代案得ることを断念-関係者】
メイ首相を見ていると「貧乏くじを引く」とはこういうことかと思いますね。彼女はもともとEU残留派だったのに,首相になってしまった手前,EU離脱の手続きのための手続きをEU相手に粛々として進めようとしているだけなのに,離脱派も残留派も文句をタラタラ言うだけで,現実的な代替案を出してきません。普通ならキレますよね。
それにしても罪深いのはキャメロンだな。何しろこの前首相,国民投票が終わった夜に「EU残留を決める国民投票結果が得られて良かった」という勝利宣言の演説文を書き終えてからベッドに入ったらしいです。そして,国民投票の結果が出てからはトンズラこいて姿を消しています。
- 【遺伝子組換えを巡る9つの誤解【前編】 自然でないものは危険なのか?】
私も遺伝子組換えは問題ないと思っています。だって,品種改良なんて遺伝子操作そのものですから。違いがあるとすると,「畑で遺伝子操作」するか「ラボで遺伝子操作」するかの違いだけ。
同様に困りものは「天然は安全」と信じている一派。「保湿に一番いいのはワセリンです」と教えると,「ワセリンは石油から作るので天然ではありません。人工の油です」って目を吊り上げて喚き出します。アホだなぁ,と思いますね。石油って人間が作っていると思いこんでいるんですね。人間が石油を作れたら苦労しません。そのくせ,「天然成分の保湿剤だから安全です」って取り出したのはクリーム基材の外用剤。それって思いっきり細胞毒性ありますけど。
そういえば,「十分に発達した科学技術は、魔法と見分けがつかない/Any sufficiently advanced technology is indistinguishable from magic」と看破したのはアーサー・C・クラークでしたね(クラークの3法則の3番目)。