「なつい式湿潤療法®」の条件
- 創面の消毒など
- 水道水洗浄する。
- 熱傷,一般外傷を問わず傷の消毒はしない。感染創であっても消毒しない。
- 創面をボディーソープなどの界面活性剤で洗わない。
- 創面の被覆
- 創面を乾燥させない創傷被覆材(ハイドロコロイド被覆材,プラスモイスト®,ズイコウパッド®,ハイドロサイト®など)で創面を覆う。
- 浸出液の量により被覆材を選択する(例:浸出液が多い場合は吸収力の高いズイコウパッド®,プラスモイスト®,ハイドロサイト®などを選択)。
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以下のような,通気性が高く,基本的に単独使用では創面を乾燥させる治療材料は使用しない。
- ガーゼ
- ソフラチュール®,シリコンガーゼ
- メロリンガーゼ®
- モイスキンパッドsup>®も推奨しない。
- その他の通気性のある治療材料
- 外用剤
- 創感染した場合の対処
- 消毒薬,消毒薬含有外用剤は使用しない。
- 抗生剤を投与(経口投与,点滴)する。
- 感染源(熱傷水疱,壊死組織,異物など)を見つけて除去する。
医療機関が「なつい式湿潤療法®」と提示するメリット
- 患者さんが「本家本元の湿潤療法」と「なんちゃって湿潤療法」を見分ける事ができる。
- 患者さんが安心して治療を受けられる。
- 本物の湿潤療法を提供することで患者さんが増える(かもしれない)。
商標登録するに至った経緯
- 真摯に湿潤療法を実践して下さっている先生方が何らかの形で利益を得られる方法がないかと考えた。
- 1998年に湿潤療法をネットで公開して以来20年が経過し,湿潤療法はそれなりに広まってきたが,反面,中途半端な知識でいい加減な湿潤療法をする医者や,「湿潤療法をしている」と病院ホームページに掲げながら消毒と乾燥治療をする病院が少なくないこともわかってきた。
- 治療に伴うトラブルの多くが解決できて治療法としてほぼ確立しており,治療原理を判りやすくまとめて公開する必要があった。
- 「なつい式湿潤療法®」が商標登録できれば,私同様,独力で治療を開発して孤軍奮闘しておられる諸先生が治療を商標登録する際に力になれる(かもしれない)。