市販のハンドソープ(ライオン社,キレイキレイ薬用キッチンハンドソープ)を皮膚に接触させ,それで皮膚がどのように変化するか,自分の皮膚で実験してみた。撮影に使用した実体顕微鏡は下記のDino-Lite Plusである。
【実験1】
手背近位正中に泡立てたハンドソープを乗せて1分後に石鹸を洗い流して撮影,さらに同じ部位に石鹸を乗せて5分後に洗い流して撮影した。撮影は同じ部位で行った。
実験前 | 1分後 | 5分後 |
これにより,実験開始前にはしっかりとしていた皮膚の皺(皮膚紋理,でしたっけ?)が石鹸の接触によりはっきりしなくなり,5分後ではのっぺらぼうのような状態になることがわかる。
【実験2】
同様の実験を左母指背側MP関節直上で行った。こちらは,1分接触,さらに5分接触,さらに13分接触,さらに45分接触とした。ハンドソープを乗せた部位はオプサイトで密封した。
実験開始前 | 1分間接触 | さらに5分間接触 |
さらに13分間接触 | さらに45分間接触 |
やはりここでも同様の変化が見られた。
ハンドソープで頻回に手洗いをした場合,皮膚ではこのような変化が起こっていると思われる。これはハンドソープだけでなく,シャンプーでの洗髪を頻回にしている美容師さん,理容師さんではまさしくこのような現象が起こっているのだろう。
今後,病室の入り口に必ず設置されているウェルパス(=消毒薬手洗い剤)でも同様の変化が起こるのか実験をしてみようと思っている。
(2008/02/13)