マレット骨折や伸筋腱断裂でDIP関節の背側を開けることはよくあることですが,教科書に書かれている展開法は視野が悪かったり,皮膚の循環が不安定だったりして,どれもいまいちという感じがします。そこで,簡単でよい視野が得られる皮膚切開法を紹介。
ちなみにこの切開法は,私の恩師の一人がよくやっていた方法で,彼のオリジナルなのか,あるいはどこかの論文に書いてあったのを見つけたのかについて聞きそびれてしまいました。とても簡便で有用な方法ですが,手の外科の教科書にも余りかかれていないようですからちょっと紹介します。
指の巨細胞腫の手術を例に出しますが,もちろん,指中節部から末節部背側の手術ならどれにも適応できます。
教科書には書かれていないTipsだと思うのですが,もしも書かれているようでしたら,それについても教えてください。
切開線 | 切開線 | 展開したところ | 爪の解剖 |
展開手技は次の通り。
(2008/02/01)