以前から気になっていた,ハンドクリームの皮膚に対する作用を(自分の体で)ちょっと実験してみた。とはいっても,かなりいい加減な実験だけどね。
ちなみに,実験に使用したクリームは,病院の売店で売られていた【ウレノア ホワイト しっとりなめらかクリームN 尿素10%配合】で,自腹を切って購入したものである。ま,威張るほどの金額ではないが,やはり実験というやつは自腹を切るか切らなくてもいいかで,切実感が違うような気がするのだ。
【クリームは油を溶かすのか?】
実験に使用した市販のハンドクリーム | 上がワセリン,下がクリーム | 15秒ほど混ぜてみた |
【ワセリンを塗るとどのくらい水をはじくのか】
【ハンドクリームとワセリンの比較実験】
橈側にクリーム,尺側にワセリン | 両者を十分に塗り,3分間放置 | ワセリンとクリームをふき取ったところ |
以上から,「しっとりなめらか」をうたっているハンドクリームは,手の健康に必要な油分(皮脂)を乳化し,それが洗い流されるのを助長していることが明らかとなった。
実際,クリームは塗っている最中はスベスベして,いかにも手の皮膚を保護しているような感じがするが,クリームを洗い流してみると,洗う前よりがさついていることを体感できた。こういうハンドクリームを毎日手に塗るとどうなるかは,言うまでもないだろう。
化粧品メーカーは,自分の手にクリームとワセリンを塗ってみて,一体どちらの皮膚がスベスベしているのか,ガサガサになるのはどちらなのか,本当にクリームで手荒れ治るのかを,自分の体で実験すべきだと思う。
少なくとも私の皮膚では,たった5分の使用でも違いは明らかだった。
こうなると,次なる人体実験(?)として,ワセリンとクリームを1週間くらい連続使用し,皮膚の状態を実体顕微鏡で観察する方法を考えている。というわけで,パソコンのUSBに接続できる顕微鏡を物色中。
化粧品メーカーからの反論をお待ち申し上げております。
(2008/01/09)