骨欠損を伴う指尖部損傷:プラスモイスト使用例


 症例は70代半ばの男性。4月2日,電動ノコギリで材木を切っていて右母指指尖部を切り,直ちに当科外来を受診。

4月2日:受傷時 4月2日:直ちにアルギン酸で被覆した 4月3日からプラスモイストで被覆

 ノコギリが指の長軸方向に入り,末節骨中央が欠損していた。爪甲の遠位1/3の高さでの皮膚・軟部組織・骨欠損であった。


4月11日:骨欠損部が肉芽で埋まってきた 4月11日


4月19日 4月19日


4月27日:爪も伸びてきた 4月27日:指尖部がふっくらしてきた


5月15日:肉芽が小さく残っている 5月15日


5月22日:爪の形は完璧 5月22日:指尖部のふくらみも完璧 5月22日:どこを怪我したの,という感じ


 指尖部の再生能力にはいつも驚かされます。知覚も完璧に戻ります。
 ちなみに,受傷後5日くらいは毎日通院,その後は週2回くらいの通院で,それ以外は自分でプラスモイストの交換をしてもらっています。

(2007/09/28)

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