両側前腕の接触性皮膚炎:プラスモイストでの治療例


 症例は40代男性。数日前に両側前腕をダニに咬まれた。痒みがひどいため,自宅にあった「虫刺されに強力液体ム○」として市販されている薬を塗ったところ,さらに痒みがひどくなり真っ赤に腫れたため当科を受診した。

初診時:右 右の接写 左の接写

 両側前腕屈側に広範な発赤局面を認め,特に左側では水疱形成が著明で滲出液も多かった。


プラスモイスト貼付

 水道で十分に洗浄し,ピンセットで水疱膜を可及的に除去。ステロイド軟膏(リンデロンV)を塗布してプラスモイストを貼付した。その他の内服薬,軟膏は使用していない。


翌日:右 翌日:左 左の接写

 翌日の状態。痒みはなくなり滲出液もほとんどなくなった。水疱膜を除去した部分もほとんど上皮化していた。発赤も軽減。


翌々日:右 右の接写 左の接写

 翌々日の状態。滲出液は全くなくなり,全て上皮化した。痒みも全くない。


 このように滲出液の多い接触性皮膚炎ではプラスモイストはとても使いやすい。滲出液吸収をしてくれ,しかも創面にくっつかないからだ。また,水疱膜(水疱=表皮内水疱)を除去した部分は「表皮部分欠損」になっているわけで,これを治療するには湿潤状態の維持しかなく,プラスモイストはこれにも適している。

 もちろんハイドロサイトでもいいのだが,これだけの面積になると枚数が多くなり,「皮膚欠損創」の病名がついていても保険審査で査定されてしまう。

(2007/08/23)

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