【感染例2】
40代女性。○月29日,熱湯で左手,左大腿,左足背に熱傷を受傷。直ちに当院救急外来を受診し,ワセリンを塗布したラップで治療。治療後,痛みはなくなり,自宅に戻った。翌日,当科で診察し,特に異常はなく,一部で上皮化が始まっていた。治療原理を説明して理解を得,自分で処置ができるということで,週2回の通院とした。
2日後,痛みが全くないために一日中立ち仕事をし,その後に患肢が腫れ,痛みが出現した。翌日当科を受診し,創周囲の軽度の発赤があったため,抗生剤を処方し,創面を覆っていたフィブリン膜を除去した。翌日,感染症状は治まったが,連日に通院が難しいとのことで入院を希望し,入院となった。その後は順調に経過し,5日後に退院し,受傷から13日目に完治した。
(2007/09/12)
【感染例1】
30代女性。○月9日夜,転倒して両膝を擦りむき,翌日,当科受診。右膝は直径5センチ,左ひざは直径2センチ程度の創面を認めた。創面に砂が付着していたため,局所麻酔下にブラッシングしてアルギン酸塩被覆材貼付。11日は異常なく,プラスモイストを貼付した。
12日夜から創部痛があり,13日に受診。創周囲に軽度の発赤を認め,セフェム系内服薬を処方。14日には痛みはなくなり,その後は異常なく経過。