シーネ付きプラスモイストを作成


 これは私の工夫ではなく,ある患者さんの家族の方の工夫です。指尖部損傷の患者さんで,プラスモイストで治療をしていて傷は順調に治っているのですが,どうしても指先が何かにぶつかってしまいます。そこで,その家族の方が自分の仕事の知識を生かし,保護機能を持つプラスモイストを考案し,自分で作ってくれました。

 実に単純明快で,厚さ0.1mmのステンレスの板に両面テープでプラスモイストの背面(茶色の面)をくっつけた,というものです。


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  1. 外側(ステンレス)。極めて薄いため普通のハサミでも簡単に切れる。
  2. 内側(プラスモイスト)。


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  1. 指の形にフィットするように適当に折り曲げたところ。
  2. 指掌側の損傷ならこのように当てて絆創膏で固定。指尖部損傷なら,指先をすっぽり覆う形に折り曲げる。


 ここで使用した0.1mmのステンレスの板はハサミで簡単に切れ,折り曲げるのも簡単ですが,折り曲げてしまうとアルフェンスシーネ以上の強度は持っていて多少の打撲なら大丈夫なようです。また,細かい細工をすることも容易です。ステンレスとプラスモイストの接着は,市販されている両面テープで大丈夫でした。

 上記の患者さんの家族の方は,20×20cmのプラスモイストに同じサイズのステンレスの板をあらかじめ接着し,その都度切って細工して使っていましたが,とても使いやすかったです。

 ただし,金属切断面がむき出しになるため,ここはテープ保護するか,あるいはハサミでこまめに切断面を「面取り」をして皮膚を傷つけないようにするなどの工夫が必要です。

(2006/09/21)

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