足背熱傷(プラスモイスト治療例)


 18歳男性。8月4日,熱湯を右足にかけて受傷。同日,当院救急外来を受診した。救急外来では水疱が破れていなかったため水疱にテガダームを貼付してから水疱液を吸引し,注射孔にさらにテガダームを張り,帰宅させた(この症例は全経過を通じ,外来治療のみで治療している)
 8月6日に当科を受診したが,水疱液が溜まっていたため,再度水疱液を吸引し,テガダームの重ね張りをした。
 8月9日に受診したが,創部痛を訴え,足背全体に発赤を認めた。


8月9日 8月9日 8月9日

 直ちに水疱膜をすべて切除したが,水疱液は濁っていてここが感染源と思われた。このため,創部を水道水で軽く洗浄し,プラスモイスト(プロトタイプのため表面が白い)を貼付し,セファメジンの点滴を行った。
 翌日も診察したが,創部通はなくなり,足背の発赤も軽減した。発熱などの症状もなかったため,抗生剤の投与はすべて中止し,創の処置は「軽く水道水で洗ってプラスモイストを貼付」のみとした。


8月13日 8月17日 8月26日

 8月13日,プラスモイストで覆うだけで液漏れもなく,ドレッシングを薄くできたため,普通の靴が履けるようになった。その後,中心部の色調が白っぽくなり,この部分が深いことがわかるが,それ以上熱傷深度が深くなることはなく,次第にこの部分も縮小していった。


9月7日 9月15日 6ヵ月後

 9月15日の時点でほぼ上皮化が完了した。6ヵ月後の状態を示すが,瘢痕拘縮はなく,経度の色素脱失を認めるのみである。

(2006/03/22)

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