スポーク外傷:プラスモイスト治療例


 6歳女児。11月27日,自転車の後ろに乗っていて車輪の中に左足を巻き込まれ受傷。直ちに当院救急外来を受診し,デュオアクティブCGF貼付による処置を受けた。当科へは29日に受診した。


@11月29日 A11月29日

  1. 当科初診時の状態。出血は止まっており,感染症状もない。

  2. プラスモイスト(プロトタイプのため表面は白い)を貼付し,絆創膏固定し,包帯を巻いた。


B12月2日 C12月14日 D1月14日

  1. 周辺部の浅い擦過創部は既に上皮化が始まっているが,中心部は白く,血流が悪そうに見えた。さらにプラスモイスト貼付を継続。

  2. 結局,直径2.5cmほどの全層皮膚欠損となった。中心部の厚い壊死部分を少しずつハサミで切除し,プラスモイストを貼付した。創周囲が少し赤いが,圧痛は全くなく,創部通もないため,感染による発赤ではないと判断した。

  3. 1ヵ月半ほどかかり,全て上皮化した。


 なお,受傷時の痛みは救急外来でのデュオアクティブ貼付直後からなくなり,以後のプラスモイスト貼付に変更して絡み痛みはなく,普通に入浴したり,運動したりしていたとのことである。

(2006/03/00)

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