「白色ワセリンを塗ると汗が出なくなって汗疹になるのでは」,「白色ワセリンで日焼けしないか?」,「白色ワセリンで毛穴をふさぐとニキビになるのでは?」という質問を時々頂く。
2ヶ月くらい前から,「日中,外に出るときは右前腕だけにたっぷり白色ワセリンを塗り,なるべく日陰に入らずガンガン日に当たるように歩く」ようにした(・・・とは言っても,日中,外を歩くのは週末くらいだけど)。白色ワセリンを塗った腕には極力手を触れないようにしてワセリンが取れないようにした。
結果であるが,左右の前腕と比較してみたが,肌の状態,皮膚の色調に左右差はなかった。かゆみ等の症状もなく,日焼けの状態も左右差はなかった。少なくとも私の皮膚に対し,「ワセリン+日光(熱)」は悪影響を及ぼさないようである。
容器に入っている半固形の白色ワセリンを紙の上に置き,それを直射日光当たりまくりのベランダに置いてみた(ちなみにその日の最高気温は33℃だった)。3分後,ワセリンは溶けて液体になっていて,傾けると流れた。従来からワセリンの融点は38℃~60℃と成書に書かれていたが,私が治療に使っている高純度の白色ワセリンは真夏日の日向では数分で液状に融解することがわかった。
これから,皮膚に塗ったワセリンは夏の日差しの下ではほとんど液体になっていることがわかる。つまり,「炎天下でのワセリン」は毛穴の詰まらせることはないと思われる。
(2010/08/23)