『以前は激しい練習に耐えることができず、野球の成績もいま一つだった。誰かが3合飯を食うことを提案し、実施してみたところ、3合食えるようになったら激しい練習に耐えることができる様になり、野球の成績も上がった。これをマネする学校も出てきた。取材した記者が3合飯に挑戦したが食べきれなかった』この内容のどこが科学的なのですかね?3合飯を食った球児の多くは野球引退後もバカ食い癖が治らず、膵臓を痛めつけたツケが回って糖尿病予備軍になるか、すでに正規軍!?になっているのではないか、と想像しています(どうでもいいですけどね)。
P 99表2「学校感染症に関する統一見解(児童生徒・保護者向け)」(注:学校感染症第三種「その他の感染症」に関する日本臨床皮膚科医会の統一見解として平成16年12月に公表され、平成20年6月、日本小児皮膚科学会との共通見解になりました。)共用を控えればプールに入れるということとも解釈できそうです。
4)伝染性軟属腫(みずいぼ):幼児、小児によく生じ、放っておいても自然に治ってしまうこともありますが、それまでには長期間を要するため、周囲の小児に感染することを考慮して治療します。プールなどの肌の触れ合う場ではタオルや水着、またプールのビート板や浮き輪の共用を控えるなどの配慮が必要です。この疾患のために学校を休む必要はありません。
【みずいぼ】保育園や幼稚園の先生への手紙を書いてみました。
みずいぼ(伝染性軟属腫)とはみずいぼウイルスが感染しておこる小さな水ほうをつくる病気です。小さな丘状の水ほう様のぶつをつくります。つぶすと白い小さな固まりが出てきます。この中にはウイルスがたくさんいます。これが感染していきます。また、周りに湿疹ができる性質を持っています。
【治療】
- つまんでとる。特殊なピンセットでつまんでとります。中から白い芯が出てきます。いくら手早くしてもかなり痛いものです。
- 塗り薬:硝酸銀など塗る治療です。焼くので痛みがあります。硝酸銀を塗る方法は40%のものを直接塗ったり、小麦粉で硝酸銀をまぜたり、痛みの少なくなる方法をいろいろ考えられていますが、今ひとつです。硝酸銀を使うと後が焦げたようになります。それで治ってしまうのならいいのですが、何回もしなければならない場合があります。子どもの負担になります。また、治癒すると跡が白くぬけたようになります。直前にキシロカインを塗ってから処置をする方法もあります。
- のみ薬:あまり効きません。
【治療の考え方】
※6ヶ月から1年半くらいで自然に治るのでほっておく手があります。ほとんどの教科書(小児科のものでも皮膚の病気に関しては)は皮膚科の先生が書いているので、すぐに取りなさいと書いていますが、実はほっておいていいと私は考えています。
なぜかというと、取ってもまた出てくるからです。目に見えないくらい小さいものが残っていて、取りきれないものがたくさんあるからです。その度に取らなければならなくなります。みずいぼウイルスに対する抗体ができるまでは続きます。
みずいぼをとるのは簡単ですが、子どもは大変痛がります。数が多いときは本当に残酷な感じです。自然に治り、できていてもほとんど悪さをしないものに対して、こんな痛い思いをさせるのが本当の治療といえるでしょうか。 また、プールでうつると行って、プールに入れないのもおかしい。手や接触でもうつるのですから。
※硝酸銀の治療法も工夫されたものも含めていろいろやってみましたが、いまいちです。治るまでゆっくり待てばいいでしょう
※季節によっても考え方が違います。夏前に急に増えることが多いです。少ないうちに取るのでしたら、季節も考慮に入れる必要があります。
【注意】
- かゆみがあるので、かきむしることがあります。爪をよく切っておきます。周りに湿疹のできる性質がありますので、この湿疹は治療します。
幼稚園・保育園園長殿私は以前、押さえつけて大泣きさせて水イボをがんばって取っていましたが、今は以上の理由で痛い思いをさせて取る必要はないと考えています。
水イボの季節になりました。感染するということで水イボを取らないとプールに入れないということで、取るようにいわれて受診されますが、以下の理由で取る必要がないと思います。
- 取った後、見た目で見えなくてもウイルスは存在する。つまり治癒していないので感染しないとはいえない。
- 自分が抗体を作って治癒していなければ、すぐに再び出てくる。おっかけっこになる。
- 目に見えないほどの小さいものまでは取りきれない。
- プールで移るという確証はない。
- 紫外線とプールの強い塩素のため感染する可能性は低い。
- ピンセットで一つ一つつまんで取るため非常に痛い。硝酸銀の方法は焼け跡が残る
- ほっておいても自然に治る。出たからといって、大きな問題にはならない。
- 非常に痛いため、医師を大変怖がるようになる。キシロカインを塗っていても痛いものは痛い。
ということが公に認められているようです。公に認められているわけですから、プール禁止としている施設への反論の決定版となると思います。
- 「水いぼ」は単に「通常登園停止の措置は必要ないと考えられる伝染病」
- 「原則としてプールを禁止する必要はない」 ただし、重症な場合はビート板や浮き輪の共用をしない。
という疑問です。ご存じの方がいらっしゃったら,是非教えていただきたいのです。
- 漢方で新規の漢方薬の開発はどうなっているのか?
お湯で丁寧に頭を流すです。
↓
洗面器に大匙1杯くらいのお酢を入れ、お湯をこぼれない程度に入れる
↓
その洗面器の中で頭皮を洗う
↓
お湯で軽くすすぐ
日に焼けて黒くなる⇒健康になるではなく、
健康である⇒日焼けができて黒くなるではなかったか、と思います。
多分これは人生観の違いなんでしょう。前者のタイプの医者の口癖は「何か起きたらどうするんだ」です。「消毒を止めて何か起きたらどうするんだ」,「無菌室での手術を止めて何か起きたらどうするんだ」,「抗生剤を投与しないで何か起きたらどうするんだ」と,何か起こることを心配して毎日暮らしています。
- 見知らぬものを見たら後ずさりして目をつむる医者がいる一方,見知らぬものを見たら前に出てそれが何か確認する医者がいる。
- 未知のものを最初から否定する医者がいる一方,未知のものを知りたいと思う医者がいる。
- 教科書に書いてあることと違う現象を見た時,教科書が正しくて自分の目がおかしいと考える医者がいる一方,自分の目が正しくて教科書が間違っている可能性を思いつく医者がいる。
- 自分の知識は正しいと思う医者がいる一方,自分の知識は間違っているかもしれないと考える医者がいる。
- 未知の現象に対し過去の教科書を参考にする医者がいる一方,未知の現象に過去の教科書は役に立たないと考える医者がいる。
ニコラス1世 ハゲ |
アレクサンドル2世 フサ |
アレクサンドル3世 ハゲ |
ニコラス2世 フサ |
レーニン ハゲ |
スターリン フサ |
フルシチョフ ハゲ |
ブレジネフ フサ |
アンドロポフ ハゲ |
チェルネンコ フサ |
ゴルバチョフ ハゲ |
エリツィン フサ |
プーチン ハゲ |
メドジェージェフ フサ |
プーチン ハゲ |
- 要するにこれは創傷被覆材などの「治療材料・軟膏販売促進用カタログ雑誌」であり,それ以上でもそれ以下でもない。あらゆる創傷被覆材を漏れなく紹介するのが記事の目的なので,商品の欠点とか,その欠点を補う工夫(=実はユーザーがもっとも知りたい情報はこれ)などは全く書かれていない。
- 創傷被覆材は連続2〜3週間しか使えない,という創傷被覆材治療最大の問題にまともに答えていない。読者がもっとも知りたいのはこの点だと思うのだが・・・。
- しかし,それではさすがにマズいと思ったのか,「2週間を越えた場合の2つの解決法」について言及している。
- 第1の解決法は「非固着性ドレッシング材(=メロリンなど)に切り替える」というもの。一見もっともらしいが,記事で取り上げられているメロリンなどの「非固着性ドレッシング材」を実際に使ってみるとわかるが,創面に固着して剥がすときにすごく痛いのだ。なぜかというと,メロリンは「キズを乾燥させる」ために設計された被覆材料だからだ。つまり,この記事を書いたWOCナースはこのあたりの基礎的知識もないらしい。
- 本物の非固着性ドレッシング(=OpWT,モイスキンパッド,プラスモイストなど)を薦めた方がいいと思うが,これらはこの雑誌が大嫌いな「鳥谷部がらみのドレッシング」のため,清々しいくらいにスルー!
- 第2の解決法は「従来からの軟膏とガーゼで治療しましょう」と言うもの。オイオイ,最初の2週間は被覆材で治療し,その後は軟膏でいいなら,最初からずっと軟膏ガーゼ治療でいいとなるはずだ。なにも被覆材治療はない。この記事を書いたWOCナースさん,そのあたりの矛盾に気がついていないのだろうか。頭悪いなぁ。
- 「コストパフォーマンスと人件費削減に優れた治療の選択が重要」と特集の冒頭に書いておきながら,この特集で紹介されている治療法はコストパフォーマンスが悪く,人件費も削減できない方法ばかりだ。コストパフォーマンス抜群で,人手もかからず,しかも治療効果抜群の方法があるんだけど,それは意地でも取り上げないという姿勢が清々しいくらいだ。
- それにしても,日本中の褥瘡患者に2週間被覆材を使い始めたら医療費はどのくらい必要かを計算してみて欲しい。まともに初等算数ができる人間なら「褥瘡は被覆材で治療する」なんておバカなことは恥ずかしくて書けないと思う。
- 病院での褥瘡治療のことしか考えておらず,在宅での褥瘡治療は完全無視しているのは,世の中の流れに逆行していると思う。全ての褥瘡患者が治療のために病院に入院したら,医療現場は崩壊すると思うけど。
- ちなみに,厚生労働省の試算によると,【14年後の2025年,人口の1/4が65歳以上になり,その40%(=500万人)は死亡する前に半年以上寝たきりになる】となる。私もこの試算は多分正しいだろうと思っている。つまり,国民の20人に1人が寝たきりである。
では,計算してみてほしい。寝たきり患者の1割に褥瘡が発生するとして,それを被覆材で治療したら医療費はどのくらい必要だろうか。どうやら,日本褥瘡学会にはこういう計算ができる人がいないらしい。
- そういえば,ラップ療法について一言も言及していないのが,この雑誌の新機軸らしい。以前のこの雑誌の同様企画では「ラップで治療するなんて悪魔の所行」と悪口雑言の限りを尽くしてきたのだから,どうしたのだろうと逆に心配してしまう。多分,出版社の方から「ラップ療法と鳥谷部はNGワードです」と指示があったのだろう。
出版社としてはラップ療法を取り上げることは絶対にしたくないが,表だって批判することもできず(批判したら私に「このアホ雑誌は5年たってもアホだった」と罵倒するネタを提供するだけ),あたかもこの世にラップ療法は存在しないように装うことしかできなかったのだろう。「目の前に倒れている人がいたら,とりあえず目を閉じましょう。すると見えなくなります」とアドバイスするのと同じだな。
- よくよく情けない雑誌であり,情けない書き手ばかり揃えたものだと思う。自分たちの治療が正しい,自分たちは信念をもって治療をしている,というのなら,堂々と「ラップ療法なんて正しくない。よい子は絶対にしないように!」と書けばいいのである。それが科学と言うものであり,科学者が最低限守るべきモラルである。まぁ,このクズ雑誌に科学を説くのは,馬に念仏を教えるようなものかな。
> このくらい厚かましくないと,名誉教授にはなれないんでしょうね.
もちろんそうです。北海道大学形成外科の大浦名誉教授は「私が褥瘡のラップ療法を始めた」なんておっしゃっていますから,もしかしたら名誉教授になるためには「過去を都合よく歪曲する。都合よく記憶を改竄する」能力が必要なのかもしれませんね。もちろん,塩谷名誉教授は大浦名誉教授とは違うと思いますが・・・。
こういうふうに考えてしまうと難しくなっちゃって,面倒くさいから専門家の偉い先生に判断を任せよう,となってしまいます。
でも,ほとんどのデマ情報,インチキ治療,ニセ科学は中学程度の理科の知識があれば見破れます。まして,高校程度の物理学,化学,生物学の知識があればほぼ完璧に見破れます。これらの基礎科学の知識からはずれていたら「ほぼ確実にインチキ」と断言していいと私は考えます。
昔,空中浮揚で有名になったインチキ宗教家がいましたが,それに対し,ちょっとした物理の知識があれば「人間が空に浮くわけねえだろ。バカじゃん。常識で考えろよ!」と言えばよかったのです。それなのに,中学や高校の知識(=基礎科学の常識)を忘れちゃったオバカさんたちがまんまと騙されちゃいました。そのオバカさんには有名大学の理学部卒もいましたが,いくら大学で物理学を学んでも基礎科学の常識を忘れちゃいけません。こういうのを「勉強のできるオバカさん/専門分野はプロだけど常識は一般人以下のお馬鹿さん」と呼びます。
同様に,血液型性格診断も,「水からの伝言」も,マイナスイオンも「バカじゃん! 常識で考えろよ! そんな嘘っぱちに騙される方が悪いよ」でいいのです。
統計処理だ,疫学だというまえに,基礎科学です。簡単な力学,電磁気学,エネルギー保存則,分子と分子の反応様式,細胞学,遺伝学などの初歩の知識さえあれば十分です。力学や電磁気学の基本法則を否定したら宇宙そのものが崩壊するし,細胞学や遺伝学が崩壊したら全生物が消滅します。基礎科学の知識というのはそれくらい強固で正しいものです。ならば,それを真理として設定し,それを判断基準にすればいいのです。要するに「科学の常識」が判断基準です。
このアイディア,悪くないと思うんだけどなぁ・・・。
- 国会議員は「震災・津波復興部」か「政局部」のどちらかに所属しなければいけない。
- 「政局部」はクラブ活動として好きなだけ政争と政権奪取ごっこをしていいが,政治には一切口を出してはいけない。あくまでも活動範囲は政局のみとする。また「政局部」には部費は出さない。
- 「震災・津波復興部」は超党派のクラブ活動であるが,震災からの復興のためのあらゆる権限を持つが,個々の議員はそれぞれ別個に復興のための政策を提案しなければいけない。
- 「震災・津波復興部」の部員は「◯月までにはこういう仕事を完成させる」と期限付きで政策を打ち出し,期限までに達成できれば特別報酬を出し,達成できなければ議員歳費没収とする。
コツはポリ袋の空気を完全に抜くことと,口を固く縛ることくらいでしょうか。もちろん,電気がなくても鍋があってお湯(海水でも川の水でも大丈夫)が沸かせれば作れますし,お皿がなければポリ袋を破って袋から直接食べてもいいので,一段と被災地向きです。しかも,鍋もポットも汚れません。パッククッキングの強者になると「鯖の味噌煮」や「蒸しパン」まで作れるそうですが,この「もやし焼きそば」なら私のような料理ド素人でも遊び感覚で作れますし,私ですら食べられるものが作れたのですから,失敗する人はいないはずです。ちなみに,電気ポットのサイズが小さかったり,保温機能がないものの場合,熱の通り方が不均一になるので,普通サイズで保温機能がある電気ポットの方がいいようです。
- 1袋の焼きそばと適量のもやしをポリ袋に入れる。
- 焼きそばについている粉末ソース1袋をそばともやしの上にふりかける。
- ポリ袋の中の空気を完全に抜いて口を固く縛る。
- 「ティファールのパチもん」に300mlくらい水を入れ,ポリ袋も入れ,スイッチオン。
- 沸騰してスイッチが切れたらそのまま5分放置。
- 5分後,もう一度スイッチオン(保温機能がある電気ポットならこれは不要)。沸騰したらさらに数分間放置。これにて調理終了!
メンデルとグレーテルは仲のよい兄妹でしたが,家が貧しかったため森の中に捨てられます。でも,帰ってくる時の道しるべになるようにと兄のメンデルはポケットにあったエンドウ豆を道ばたに落としました。兄妹は魔女にだまされてお菓子の家に連れて行かれたりしましたが,何とか魔女を倒し,家に帰ることができました。
その時,兄のメンデルが巻いたエンドウの種が発芽し,実を付けていました。そしてメンデルは「黄色の丸:緑の丸:黄色のしわ:緑のしわ」=「9:3:3:1」であることを発見しました。
ヘンデルとグレーテルは仲のよい兄妹でしたが,家が貧しかったため森の中に捨てられます。でも,帰ってくる時の道しるべになるようにと兄のヘンデルはポケットにあったカエルの卵を道ばたの水たまりに落としました。兄妹は魔女にだまされてお菓子の家に連れて行かれたりしましたが,何とか魔女を倒し,家に帰ることができました。
その時,あのカエルの卵はすでに孵っていて道ばたの沼でオタマジャクシになっていました。そのオタマジャクシを五線譜に書き留めると美しい曲になり,ヘンデルは「水上の音楽」と名付けてジョージ4世に献呈しました。
ハムテルとグレーテルは仲のよい兄妹でしたが,家が貧しかったため森の中に捨てられます。でも,帰ってくる時の道しるべになるようにと兄のハムテルはポケットにあった「ジュウイ」の種を道ばたに落としました。兄妹は魔女にだまされてお菓子の家に連れて行かれたりしましたが,何とか魔女を倒し,家に帰ることができました。
家に帰ったハムテルは種から生まれた多くの「獣医の卵」たちに囲まれて楽しい学生生活を送りました。
ヘーゲルとグレーテルは仲のよい兄妹でしたが,家が貧しかったため森の中に捨てられます。でも,帰ってくる時の道しるべになるようにと兄のヘーゲルはポケットにあった「ドイツ・カンネンテツガク」の種を道ばたに落としました。兄妹は魔女にだまされてお菓子の家に連れて行かれたりしましたが,何とか魔女を倒し,家に帰ることができました。
そしてヘーゲルは道ばたにローゼンクランツ,ヘニング,マルクス,エンゲルスという名前の弟子たちが生まれたことを知り,ヘーゲル学派と呼ばれました。
ゲーデルとグレーテルは仲のよい兄妹でしたが,家が貧しかったため森の中に捨てられます。でも,帰ってくる時の道しるべになるようにと兄のゲーデルはポケットにあった「メタ・スウガク」の種を道ばたに落としました。兄妹は魔女に騙されてお菓子の家に連れて行かれたりしましたが,何とか魔女を倒し,家に帰ることができました。
そしてゲーデルの蒔いた「メタ・スウガク」の種からは大きな木が育っていて,不完全性定理という花が咲いていました。
メーテルとグレーテルが銀河鉄道に乗る話を作ろうとしましたが,肝心の『銀河鉄道999』を全然知らないので,ここでおしまい!
とても面白い実験なのですが問題点がひとつあります。「患者の腸内にクロストリジウムが少ないのはなぜか?」という問題です。つまり,「患者の大腸がクロストリジウムの生息に適さない環境であるためにクロストリジウムが少ない」という場合,クロストリジウムを外部から投与したとしてもそのクロストリジウムは腸管内で生息できないはずです。今回の「無菌マウスでクロストリジウムを投与したら "Treg細胞" が増加した」というのは単に,「無菌マウスの腸管はクロストリジウムが生存できる環境だった」というだけのことです。
- 無菌環境で飼育したマウスの大腸では,免疫異常を抑える "Treg細胞" が少ない。
- そのようなマウスにさまざまな腸内細菌を接種したところ, "Treg細胞" が増加して正常になった。
- 潰瘍性大腸炎やクローン病の患者は健康な人に比べ,クロストリジウム属の腸内細菌が大幅に少ないという報告がある。
妻は以前から,時折アトピーの症状が出ていましたが,先日,とてもひどくなり,見るも無残な傷になりました。痒みもひどく,夜も眠れない状態が続きました。
ものは試しとプラスモイストを購入し,ワセリンを塗って患部を覆ってみたところ,数分で痒みは我慢できる程度に落ち着き,その日から眠れるようになりました。本当にアトピーが湿潤治療でよくなるのか不安でしたが,杞憂でした。治療開始から6日目でほぼ完治してしまいました。ステロイドを使わなくてもなんとかなることもわかりました。「傷を治せば痒くなくなり,痒くなくなれば掻かなくなってアトピーの症状は治まる」という先生の説は,私の妻に限って言えば正しかったです。
たとえアトピーが再発したとしても,これで治せるということが分かり,怖くなくなりました。
いやあ,3ヶ月の間,ストーマと生活を共にしたのですが,結局,全く慣れることがありませんでした。
「身体の一部」と言うには,異物感が強すぎますね。
エプソンというと,今では「プリンタとスキャナで有名だけど,パソコンも作っていたっけ?」という印象だと思うが,私にとっては忘れられないパソコンメーカーである。私が生まれて初めて自分で稼いだカネで買ったパソコンはエプソンの286-Fというノートパソコンであったし,私が生まれて初めて原稿料を頂いたのもエプソンのユーザー雑誌だったからだ。
286-Fが登場したのは1990年だ。当時,パソコンといえばNECの98シリーズであり,マックは金持ちの道楽,仕事をするなら98,という時代だった(ちなみに,世界初のノートパソコンを販売したのもエプソンでPC-286NOTEを1989年6月に売り出していて,東芝の伝説の名器Dynabook J-3100SSはそれより20日ほど遅れて販売開始だったようだ)。当時のパソコンでは日本語表示と日本語入力をどうするかが大問題であり,NECの98シリーズはOSとは別個に日本語の入力と表示を扱う機能を持たせたため,日本語が自由自在に使える唯一のパソコンだったのだ。
そんな中で満を持して1989年10月にNECが売り出したのが初代98ノート(9801-N)であり,その2ヵ月後,エプソンは286-Fを発表した。要するに,「まともに日本語が使える持ち運びのできるパソコン」の誕生である(ちなみに,エプソンの最初の286NOTEは値段が45万円と破格の高値だったため,ほとんど売れなかったようだ)。そして私はエプソンの286-Fユーザーとなった。
当時の98シリーズのデスクトップパソコンにはハードディスクはなく,2基の5インチフロッピーディスク(FD)ドライブがあるのみだった。AドライブにOSとソフトの入ったFD,Bドライブにデータファイルの入ったFDを入れてから電源ボタンを押すのが当時のお作法だった(ちなみに,ウィンドウズの起動ディスクはCドライブでAとBが欠番となっているのはこのためとか・・・)。問題は,98ノートにしても286ノートにしても,2基のFDDを搭載するスペースがなかったことだ。そのため,NECもエプソンも1.2MBのRAMディスクと1基のFDDを備え,「ソフトが入ったFDを最初に入れてパソコンを立ち上げ,システム起動後にソフト・プログラムをRAMディスクにコピーし,それからソフトFDとデータ用FDを交換する」という方式を編み出した。それが9801-N,286-Fである。
両者に違いはないように見えたが,実はエプソンの286-Fの方が自由度が高く,1.2MBのRAMディスクを2MBの不揮発性RAMと入れ替えることが可能だった。つまり,ハードディスクのように使えたのだ。2MBというと今ではデジカメの画像1枚分にも足りない微々たる容量だが,何しろ当時主流だったフロッピーの容量は1.2MBだったから,2MBという容量は工夫次第ではいろいろなことができたわけで,パワーユーザーは日々,様々な工夫を加えていった。
そんなわけで,私もその2MBにいろいろな機能を詰め込むことに熱中した。日本語入力用の辞書を極限まで削り(管理工学研究所の日本語入力システム「松茸」はカスタマイズできる日本初のFEPだったため,こういう芸当ができた),ソフト切り替え用のバッチファイルを書き,データベースソフトを自作し,やがて日常の仕事の全てが2MBだけでできるようになった。そしてそんな工夫を,エプソンのユーザー雑誌の葉書に書いて送ったわけだ。
その数週間後,エプソンから封書が届いた。バッチファイルなどを添えて雑誌に投稿して欲しいという正式の原稿依頼だった。私はすぐに投稿し,それは雑誌に掲載されてささやかながらも原稿料が振り込まれた。当時私は医者になって6年以上経っていたが,医学雑誌への投稿はしたことがなかったから,医学論文を書くより先にパソコン雑誌に原稿を書いていたわけである。
これを見て思い出した昔話です。藤村有弘さん(1934-1982) という芸人がいました。40代半ば以降の人間には「ひょっこりひょうたん島のドン・ガバチョの声」といえばわかると思います。実は彼はデタラメ外国語の達人でした。まだ彼が若かった頃,ある人が彼をフランスから来日した超有名シャンソン歌手に紹介し,「ほら,あれをやって見せてよ」とリクエストし,それを受けた藤村さんは,得意のデタラメ・フランス語を披露したそうです。
私が医者になった頃はMRSAが大きくクローズアップされた最初の時期だったように思う。あの頃はまさに「MRSA魔女狩り」状態であり,MRSAは悪魔の如く恐れられていた。抗生物質が効かないからだ。だから例えば,入院患者の小さな傷からMRSAが検出されたら問答無用で個室に隔離していた。悪魔を閉じ込めて封印するためだ。
- 「多剤耐性菌能力」と「その細菌が人体に対する毒素を持っていること」は別
- 「傷口に定着していること」と「傷が化膿していること」と「病気を起こすこと」は別
- 「患部に感染症状があり患部から耐性菌が検出された」としても,それが「感染起炎菌であるということ」は別
- 「患者が死亡したこと」と「患者から耐性菌が検出されたこと」と「死因が耐性菌による感染であること」は別
これまで毎年のように秋口になると腕や下腿の乾燥肌がひどく,激しい痒みに悩まされてきました。
そこでこのサイトを見て,穴あきポリ袋とワセリンで治るんじゃないかと思い,穴あきポリ袋の代わりにラップに切れ目を入れて創部を覆い,ワセリンを併用してみました。同時に,ボディソープは捨て,週に1日だけ石鹸で体を洗い,他の日は湯船に浸かるかシャワーのみにしてみました。洗髪は極少量のシャンプーだけで,ハンドクリームがわりにワセリンを使っています。
そうしたら,今年の冬は痒みに悩まされることなく,快適に過ごせました。本当に助かりました。
多分,こういう事じゃないかと思います。
- 点滴注射するしかない病気の患者がいる。
- しかし,その患者は点滴が大嫌い。だが,点滴を受けないと死ぬしかないとわかり,しぶしぶ,点滴を受け入れることを決めた。
- そこに,「点滴という犠牲は許されない。点滴なしに病気は治る」と主張する医者が就任。
- 彼は早速,患者に「点滴なしの治療」を確約。患者は大喜び。
- 5月31日までに治療方針を決めると医者は明言。
- しかし,次第に点滴以外に治療法はなさそうなことがわかってくる。しかしそのたびに医者は「5月31日までに点滴に代わる治療法を行います。私には腹案があります」と公式に発表。
- そこまで医者が言い切るからには,すごい新治療法を開発中なんだろうなと患者は期待。
- 5月中旬になり,新任医者は突然,「点滴なしの治療は不可能とわかりました。教科書を初めて読んで勉強しましたが,不可能と書いてありました。これまで私は教科書を読んでいなかったのです。私は愚かな医者かもしれません。点滴を受け入れて下さい」と提案。
- 患者は「今まで勉強してなかったのかよ? 点滴が必要って,子供だってわかっていることだよ。だから俺たちは点滴で合意していたんだ。それを,あんたが何度も何度も点滴なしで大丈夫って言ったから,俺たちは半信半疑で信じるようになったんだよ。それをいまさら何を言っているんだ,このアホは!」
それにしても,シャンプーやボディーソープの氾濫は,メーカーの差し金でしょうが,苦々しく思っている医師は少なくないように思います。最後にちょっと取り上げられているアンダーム軟膏も問題だらけのようです。そもそもNSAIDs(=解熱鎮痛剤)は湿疹に効かないわけで,それを軟膏にしたところで効くわけがないのだとか。しかし,「ステロイドは怖い軟膏」という風潮に乗って広く使われるようになったらしいです。この軟膏の開発に携わった某皮膚科教授は後に「我が生涯,最大の汚点」と言っているんだとか。
あと,乳児のアトピー性皮膚炎は,食物アレルギーに起因する湿疹で,3歳頃までに自然寛解するものと理解しています。かさかさしてかゆいのは,単に乾燥などによる慢性湿疹で,アトピー性皮膚炎とは区別した方がいいのではないかと考えています。私は,そんなわけで子供さんにアトピーという診断をほとんど行いません。混乱の原因になるからです。成人のアトピー性皮膚炎も,その点ではアトピーと言わない方がいいように思っています。アレルギーが原因でないものをアトピーというのは,そもそもおかしいからですが,アトピーという病名が都合が良いのか,今もって無くなりません。
指導料が算定できるのが大きな理由でしょうね。アトピー≒難治性皮膚疾患と,大半の患者はすり込まれています。気の毒になります。
アンダーム軟膏も非常に問題のある軟膏ですが,いまでも小児科の先生は使うんですね。当院ではかなり以前に使用禁止にしています。
実習に来た研修医に湿潤療法の話しをして,化膿とはどのような状態をいうのか質問してみたところ答えられませんでした。化膿のアセスメントもできない者が,化膿と診断するのはおかしいと思わないかとさらに質問すると立ち往生してしまいました。
今後,「消毒しないで化膿したらどうするのか」と言う質問が来たら,「一つ教えてほしいのですが,化膿ってどのような状態をいうのですか」と逆に聞き返そうかと思っています。化膿した傷とはどういう状態を指すのかすら知らない医者が,「化膿したらどうするのだ」と湿潤治療を非難するのは笑止千万です。
市内総合病院の皮膚科の医者がトンデモ医者です。1歳児の熱湯による右前腕の熱傷ですが,「毎日家で石けんをつけて洗いリンデロンVG塗布ガーゼで覆うように。次の受診は1週間後です」と説明されたそうです。
たまたま,風邪で当院を受診され,それどうしたのと話を聞き,湿潤療法に変更しました。ご両親は初診時,「軽い熱傷です」と医者から説明を受けていたため,ちょっと大変でした。軽症どころでない深さの熱傷だったからです。
私は,少なくとも熱傷の経過は数日は毎日観察するのが当然だと思っていますが,専門の先生は違うのですね。びっくりしました。
【自由主義者は,民主主義者のことを「破壊しか知らない馬鹿者」と衆愚政治の代名詞のように言い,民主主義者は自由主義者のことを「弱肉強食の正当化」と非難しました。自由主義の基本哲学は経験論であり,一方の民主主義の基本哲学は合理論です。】
話し言葉と聞き言葉は違うんだよ。「環指」は漢字で見る分にはいいが,「かんし」と耳で聞いても「監視」なんだか「鉗子」なんだかわからないだろ。だから,発表原稿に「環指」と書いてあっても,読むときは「くすりゆび」と読まなければ聞いている人に意味が伝わらないよ。せっかく相手に聞いてもらうんだから,わかる表現で話さないと発表した意味が無いだろ。私が医者になって学会発表するようになり,一番最初に教えてもらったことの一つですが,現在でもこの教えは守っています。
「相撲を潰すわけにはいかない。しかし,力士の数を日本人だけでまかなうには絶対数が少ないし,日本人横綱もいない。相撲という興行を成り立たせるためには強い外国人力士が絶対に必要だな。でも,外国人力士ばかりになっては相撲の伝統が維持できないよ。相撲の伝統を維持するためには外国人力士を入れない方がいいに決まっている。でも,日本人力士だけでは相撲の興行を維持できないんじゃないか。興行を維持するためには外国人力士が必要なんだよね。でも,外国人力士ばかりでは・・・」と,本音と建前を堂々巡りしているだけじゃないでしょう。
と,こういう事になっているはずです。となれば,道は二つしかありません。
- 日本人は相撲は依然として好きだし,相撲の伝統は大切に思っている
- しかし,日本人の若者で力士になりたいと思っている人間はとても少ない。
- だが,外国の若者には相撲に興味をもち力士になりたいと考えている人間が結構いる。
この二つです。これ以外の解決法はありません。
- 外国人力士を入れずに日本人しか力士になれないと決め,それで相撲が衰退してもそれは仕方が無いと諦める。
- 外国人力士を入れて相撲を維持するが,日本の伝統を彼らに押し付けることはしない。相撲もこれからはグローバル化しなければ生き残れない時代なのだと諦める。
平成5年度に30万人弱だった乗降客数は順調に伸び,11年度は過去最高の約75万7千人に達した。(中略)需要予測では,22年度で158万人に膨らむはずだった。という試算にそもそも無理があったことは明らかです。多分,「6年間で2.5倍に増えたから,10年後には現在の2倍に増えてます」と計算しちゃったんだろうな。
「肉の消化酵素の遺伝子がそろっている一方で,植物の繊維の主成分セルロースを消化するのに必要な遺伝子がなく,腸内の微生物群に依存していると考えられる」と説明していますが,肉食動物が草食動物になるのは実はとてつもなく大変なことです。
実家の父の加齢臭がひどい,ということでシャンプーレスを勧めました。実行してすぐに臭いが取れた!と喜んで続けておりましたところ,なんと,薄くなって地肌が露出していた頭頂部に毛がはえてきたのです。本人は頭頂部の変化には気がつかない様子でしたが,母が驚いて報告してきました。
それから,母は同窓会に出かけては男友達(禿)をつかまえてシャンプーレスを布教してまわっております。何人かに効果が出始めているようなので,シャンプーのせいで禿げてしまっている人もたくさんいるのかもしれませんね。
聖稀,心暖,結愛,菜心,心,琉生,碧咲,澪希,愛珠恐らく,絶対に読めないはずです。だから,名前の読みがわからないので「カナ検索」は不可能です。多分近い将来,「カナ検索」でなく「漢字検索」が必要になるんじゃないでしょうか。
〔皮膚が萎縮〕⇒〔皮脂腺や汗腺なども萎縮〕⇒〔皮膚常在菌の最優勢腫Propionibacterium属の生存に適さない状態になる〕⇒〔その他の皮膚常在菌も栄養不足のために減少〕⇒〔しかし,白癬菌には最適な状態である〕⇒〔白癬菌が優勢になる〕という経過があり,皮膚上の細菌を調べると白癬菌のみが検出されるために「足白癬」という病名が下されているだけじゃないでしょうか。
国民の司法参加により市民が持つ日常感覚や常識といったものを裁判に反映するとともに,司法に対する国民の理解の増進とその信頼の向上を図ることが目的とされている。ということらしい。まぁ,常識的に考えると,「裁判官の皆さんが市民感覚からずれているから市民を裁判に参加させる」よりは,「裁判官に市民感覚を持ってもらう」方がはるかに簡単だったような気がするが,この制度を作った人たちは気がつかなかったようだ。今から考えると,「市民感覚」からずれた人たちが作った制度だったようだ。
国民の政治参加により市民が持つ日常感覚や常識といったものを政治に反映するとともに,政治に対する国民の理解の増進とその信頼の向上を図ることを目的とする。である。定額給付金に意固地になっている首相や,高級官僚の渡り鳥保護ばかりしている官僚に操られている政治屋どもに,市民から任意に選ばれた「政治員」が国会や閣議に参加し,首相や閣僚や野党党首に対し,「国民の7割が役に立たないと思っている制度になぜこだわっているのだ。あんたはおかしい! さっさと辞めていただきたい」と言っていいいよ,そしてその意見は政治に反映させるよ,という制度だ。もちろん,裁判員制度に倣い,こちらの方も「重要な政治問題,重要な法案」だけに「政治員」が参加するようにしたっていい。
臨床研修は,医師が,医師としての人格をかん養し,将来専門とする分野にかかわらず,医学及び医療の果たすべき社会的役割を認識しつつ,一般的な診療において頻繁に関わる負傷又は疾病に適切に対応できるよう,プライマリ・ケアの基本的な診療能力(態度・技能・知識)を身に付けることのできるものでなければならない。(厚生労働省:臨床研修制度の概要より)要するに,専門馬鹿医者ではなく,広くプライマリ・ケアの知識を持った医者を育てよう,というのが目的だったようです。ということは,厚生労働省が考える「プライマリ・ケアができる医者」を育てるのに2年では長すぎて1年で十分だ,と考えているのでしょうか。
以前通院していた病院では,主治医(上記の形成外科医)の先生に会うたびに,「これは重症熱傷だから手術しないと治らない。皮膚移植をしないと絶対に治らない。植皮をしないと歩けなくなる」とばかり説明を受け,手術を受けさせることが親の義務だと思っていました。だから,この病院に来て,「これは手術しなくても治るよ。これは重症熱傷でもないから簡単に治るよ」と言われてもすぐに信じられず,こんな軟膏もつけない治療を受けていたら,今に歩けなくなるんじゃないかとずっと不安でした。でも,実際に治ってくる様子を見て,細菌ようやく安心できました。
今考えると,あれは医者による洗脳だったのですね。患者の親を洗脳して不安に陥れ,医者の都合のよい治療を押し付けるための洗脳だったのですね。
- 「福田首相の突然の辞任,どう思います?」
- 「あれは,2代目,3代目の人間しか政治家にいなくなったからじゃないですかね。今,どこの会社に2代目の社長がいます? 大きな会社ではいないです。自分の息子に社長を継がせているのは3流以下の会社ばかりで,いずれその会社は潰れます。」
- 「確かにそうだね。料亭でも会社でも,2代目はうまく行っても3代目で潰しちゃうもんな。落語家だって俳優だって息子や娘に継がせた例は多いけど,大概下手だよね。」
- 「大体,辞める時ってのは何がしかトラブルが起きて辞めるわけですよ。だから本来は,そのトラブルを治めるとか,同じようなトラブルが二度と起きないようにシステムを修正するとか,そういう対策をとってから辞めるのがトップの仕事です。トラブルをそのまま放置して辞めるのは,トップとしては最悪の姿でしょうね。」
- 「なるほどね。バイトのお兄ちゃんなら「かったるいからバイト辞めます」で済むけど,そういう理由で店長が辞めちゃったら駄目だよな。そんな店,すぐに潰れるよ。」
- 「結局,2代目,3代目のボンボンばかりで,人間的にもまれることもないし,困ったことがあっても親や周囲の人が何とかしてくれたんでしょう。そういう人ばかりが政治家になっているから駄目。でも,そこらの会社の社長に政治を任せたら,今の日本の問題も財政赤字も10年くらいで解決しちゃうんじゃないですか。そういう能力がない社長だと会社は潰れてますから。」
- 「人材が払拭しているのは政治の世界だけなんだな。」
そしてこれは以前にも指摘したことだが,褥瘡の研究会を作ってみるとわかるが,テーマがすぐになくなってしまうのだ。局所治療,全身管理,予防と来て,その次のテーマがなくなってしまう。それでもまだ,現時点のスタンダードの日本褥瘡学会の治療マニュアルだといろいろな軟膏の使い分けとか,被覆材の使い分けなどの「いかにも難しそうな専門知識」が必要そうに見えるが,これもOpWTを覚えてしまうと,このような知識が全く不要になってしまう。するとさらに研究テーマがなくなってしまう。
- (学会が認めようと認めまいと)OpWTは在宅を中心に普及しつつある。研修医や医学部学生で湿潤治療はもはや常識になっている。素人にも知識が少しずつ広まってきた。
- 褥瘡治療が,褥瘡についての知識があまりない医者や看護師でもできるものになる。なにしろ,穴あきポリ袋さえあれば治療できるのだから。
- 手術の出番が少なくなる。
- 形成外科医はすることがなくなり,学会から離れる。
- 軟膏を使わなくても褥瘡治療ができる。軟膏の出番がなくなる。
- 軟膏が使えないから皮膚科医も学会から離れる。
このように考えてみると,EBMの論理はパラダイムシフトに対応できない,むしろEBMはパラダイムの転換を妨害するのではないだろうか。既存の論文に証拠を求めるからである。だから,例えばラップ療法のエビデンスをいくら積み上げてもそれで治療法を変える看護師はいないだろうし,消毒の組織障害性に関するエビデンスをいくら積み上げても,それで消毒を止める医者はいないだろう。
- エビデンスがないからラップ療法が広まらないのではない。知られていないから広まらないのだ。エビデンスを提示しても広まるわけではないような気がする。
- ラップ療法に反対する医者は,自分で褥創治療をしていない医者ばかりのようだ。だから,観念論で治療に反対しているだけ。この人たちを説得するのは不可能(・・・褥創治療の実情を知らないから)。
- 外傷の湿潤治療にしろ褥創のラップ療法にしろ,実際にやってみた医者や看護師で反対する人はいない。
- 湿潤治療について全く知らない研修医は,今やほとんどいない。彼らが自分の意思で治療できるようになったら,旧来の傷の治療も褥瘡学会が推奨する治療も,自然消滅するのではないだろうか?
- 一般市民が湿潤治療を体験してしまったら,旧態依然とした傷の治療,やけどの治療をしている病院(=大学病院,大規模総合病院)の治療を希望する患者はいなくなり,患者が拒否するようになる。つまり,医者が消毒したくてもできない時代になる。
これはそもそも,海軍兵学校で昭和の初期に海軍兵学校長の発案により採用されたもの,とされています。 海軍兵学校では,就寝前に目を閉じ,この5つの言葉を胸のうちで復唱し,その日の行いを反省したそうです。
- 一,至誠(しせい)に悖(もと)るなかりしか(真心に反することはなかったか)
- 一,言行に恥ずるなかりしか (言葉と行ないに恥ずかしいところはなかったか)
- 一,気力に欠くるなかりしか (気力に欠いてはいなかったか)
- 一,努力に憾(うら)みなかりしか(努力不足ではなかったか)
- 一,不精に亘(わた)るなかりしか(不精になってはいなかったか)
『創傷治療の常識非常識』のamazonの書評に大変否定的なものがあり,その理由は「この常識にはエビデンスがない」からだそうです。実際に痛くなく早く治っているのに,それを医学では「エビデンス」と呼ばないのでしょうか。要するに,未知なる現象に遭遇した場合,まずその事実を受け入れてそれを定性的,定量的に研究するのが科学,過去に書かれた論文を探すのが医学です。自分で考えずに過去の誰かの論文を探すことが医学会の証明法というなら,医学は科学ではありません。というか,新しいことを生み出せなくなります。
私は金属学の世界で飯を食っている人間です。この世界もやはり新説異説は受け入れにくい環境があります。しかし未知なる現象に遭遇した場合,まずその事実を受け入れ,それがたまたまなのかそれともそこに「何か」があるのかを明確にし,それを定性,定量するのが科学であると恩師から教わりました。
目前の未知なる現象を追求せず,たまたまとか何かの間違いとか,過去のデータを探しても見当たらないからと言ってしまうようでは,すでに科学ではありません。科学者でない,あるいは技術者でない医者が多いとしたら大変恐ろしいと感じます。「エビデンスがない」という意見に???なのです。
50代前半の首相や大統領が多く,70代は福田さん一人だけで,60代の首相自体がとても少ない(ちなみに韓国の次期大統領は66歳とのこと)ことがわかる。福田さんから見たらスウェーデンやメキシコの首相は子供の世代である。これは多分,その国で首相(大統領)に求められる資質の違いによるもので,日本では調整力とか老獪さが政治家に求められ,そういう能力が評価されているからという見方もできるが,「政治家には老獪さと調整力」という論理で政治的リーダーを選ばない国が多いということかもしれない(もちろん,高齢の政治家たちが若年のリーダーを前面に出して,裏から好きなように操縦している,という可能性もあるだろうが・・・)。
- 72歳
- 福田康夫 日本首相
- 68歳
- プローディ イタリア首相
- 61歳
- 盧武鉉 韓国大統領
- ブッシュ アメリカ大統領
- 57歳
- クラーク ニュージーランド首相(女性)
- 56歳
- ブラウン イギリス首相
- ホルデ アイスランド首相:56歳
- 54歳
- フェルホフスタット ベルギー首相
- ラスムセン デンマーク首相
- アハーン アイルサンド首相
- 53歳
- メルケル ドイツ首相(女性)
- エルドアン トルコ首相
- ユンケル ルクセンブルク首相
- 52歳
- サルコジ フランス大統領
- ヴァンハネン フィンランド首相
- 51歳
- カラマンリス ギリシャ首相
- 50歳
- ラッド オーストラリア首相
- ソクラテス ポルトガル首相
- トゥスク ポーランド首相
- 48歳
- ハーパー カナダ首相
- ストルテンベルク ノルウェー首相
- 47歳
- サパテロ スペイン首相
- グーゼンバウアー オーストリア首相
- 45歳
- カルデロン メキシコ首相
- 42歳
- ラインフェルト スウェーデン首相
岸信介 | 東大法 |
池田勇人 | 京大法 |
佐藤榮作 | 東大法 |
田中角榮 | 中央工学校 |
三木武夫 | 明大法 |
福田赳夫 | 東大法 |
大平正芳 | 東京商大 |
鈴木善幸 | 水産講習所 |
中曾根康弘 | 東大法 |
竹下登 | 早大商 |
宇野宗佑 | 神戸商大 |
海部俊樹 | 早大法 |
宮澤喜一 | 東大法 |
細川護熙 | 上智大法 |
羽田孜 | 成城大経 |
村山富市 | 明大政経 |
橋本龍太郎 | 慶大法 |
小渕恵三 | 早大院 |
森喜朗 | 早大商 |
小泉純一郎 | 慶大経 |
安倍晋三 | 成蹊大法 |
福田康夫 | 早大政経 |
孔子はこう言った。己の好まざることを人に施すなかれ。キリストは,汝の欲するところを人に施せといった。(キリストは)納豆が好きだったらお中元に納豆を贈れと言っているのと同じですよ。多様化の中では孔子の言葉の方が通用するんです。中国は(孔子の頃から)国際社会だったが,(キリストの頃の)パレスチナは国際社会ではなかったこの喩え,見事だな。自分がジャズが好きだったら相手も好きだろうからジャズのCDを贈りましょう,というのがキリスト様,一方,ジャズが好きでなかったら相手も好きでない可能性があるから贈物としては避けようね,というのが孔子様。これはまさに,閉鎖社会の論理と国際社会の論理の違いだな。キリスト教宣教師の布教活動なんて,言ってみれば「閉鎖社会の論理の,異文化社会への強引な押し付け」そのものだもんな。
ツール・ド・フランスなどの自転車ロードレースでは,転倒・落車で擦過傷が多く,その業界では湿潤療法が医療界より速く浸透しております。とくに国内のチームはほぼ常識ととらえているようです。ロードレースの解説をしているチームミヤタのの栗村監督は,解説でも湿潤療法の事を説明してくれます。私は以前,松本にいてここの病院には競輪選手が結構受診してくれましたが,とにかく傷が治らないことには仕事にならないので,ラップだろうがなんだろうがいいものはいい,と積極的に取り入れて宣伝してくれていましたが,自転車ロードレースの世界でもそうなんでしょうね。治ればいい治療,治らなければ悪い治療なのです。
湿潤治療に興味を持ち,勉強しています。また,学校の保健室でも湿潤治療ができるように,いろいろ努力しています。そしてこのたび,心肺蘇生と湿潤治療などの講習会を開くことになりました。突然のメールは失礼と存じますが,湿潤治療についてのアドバイス,資料などがありましたらいただけませんでしょうか。メールの文章は中学生とは思えないほどしっかりしていて,年長者に対しての礼を一生懸命尽くして書いた文面になっていて,まずそれに感心しました。そして,治療を知ってもらうために懸命に努力している様子も,文章からひしひしと伝わってきて感動しました。メールを読みながら,目頭がウルウルしてきました。
たとえば,感染起炎菌が内因菌(常在菌)の場合,予防対策としての「環境の清浄化,医師・看護師の手洗い励行,清潔操作の徹底」をしても意味がないし,壊死先行型・創離開先行型の場合には手術操作を徹底的に見直すことから始めなければ術後創感染は減りません。
- 感染起炎菌は内因菌なのか,外来菌なのか
- 内因菌(常在菌)
- 外来菌
- 感染起炎菌はいったいどこから来るのか
- 環境(病室,手術室)からか
- 医師・看護師の手などからか
- 血行性(菌血症)
- 術後創感染にはどのようなパターンがあるのか
- 感染先行型
- 壊死先行型・創離開先行型
- その他
- 感染起炎菌はどこで増殖したのか
「その患者たちは,もう回復の見込みはなく,機械に生かされているだけの状態だった。だったらもうその人たちの生の可能性は尽きている。その人たちがこの世でできることはもう終わっている。(中略)まさに正論だと思う。頑張らないと死なないんだよね,機械が死ぬのを邪魔するから。
ある人は(中略)自然に死ぬのを待つのが正しいという。でもそれを言うなら,その人たちの生は,もはや自然ではなかったということも考えるべきだろう。(中略)だから,その自然な死というのも自然じゃない。機械による補助を乗り越えて,さらに頑張って死ななくてはならないわけだ。(中略)機械がつけたハンデを乗り越えて自然死よりさらに数段徹底して死んで見せないと死ねないことになる」
発想のヒントがここに! わたしの本棚は,私も読みたいと思っております。 湿潤治療には反省させられる点が多くあります。私も明日といわず,今日より参考にしたいと思っており実行してみます。(81歳,医師)81歳と高齢にもかかわらず,新しい治療理論に興味を持つ知的好奇心,それを理解し受け入れる柔軟さ,そしてそれを実践してみようという前向きの姿勢に感動してしまいました。「消毒しない,乾かさない」と聞いただけで治療にアレルギー反応を起こして拒否する医師が少なくないというのに,この81歳の先生はすごいです。
After all, as Claude Bernard pointed out so elegantly some 150 years ago, we only need statistics when we do not understand the problem. Where there is complete understanding, statistics become unnecessary. Statistics sometimes seem to be used like a rather neat packaging of ignorance to provide an illusion of knowledge.拙訳
(Johannes Borgstein. The Lecture. The Lancet;2002:360:1708)
http://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140673602116485/fulltext
結局,クロード・ベルナールが150年も前に指摘したように,私たちが統計学を必要とするのは,理解できない問題に直面したときだけだ。もしもその問題の本質が完全にわかっているのであれば,統計は不要である。本質を理解できないことを,さもわかったように感じさせてくれるもの,それが統計である。胸のすく文章です。痛快,爽快,明快です。
手術のあいだの苦痛を効果的になくすこと。これによって得られた進歩は,はかり知れないものであった。要するに,無麻酔で下肢を切断される患者の悲鳴に臆することなく,心を動かされず,冷静に冷徹にメスを振るうことが外科医に必須であり,麻酔をかけて悲鳴が聞こえなくなると軟弱な外科医しかいなくなる,と嘆いたわけですね。
まず利益を受けたのは患者だった。もはや手術を恐れる必要がなくあったのだ。(中略)一方,外科医の受けた恩恵も大きなものであった。手術を落ち着いて静かに行うことができるようになった。(中略)
しかし,習慣というものは簡単に変えられるものではない。(中略)ルリッシュは次のような逸話を語っている。リヨンの外科医ジャンスールは動かず意識もない男を前にして,いつものようにすばやく手術を施したが,日頃のダイナミックさはなかった。手術後,彼は,「麻酔は外科を滅ぼしてしまうだろう。外科医の気質もこれでおしまいだ」と語ったという。確かにこれは外科医の特性のうちのあるものに向けての弔辞だった。物に動ぜぬ気質,ルリッシュの言葉を借りれば「青銅で三重に覆ったような」たくましい気質も,患者の眠りの前にしてはもはや無用であった。
ダブリンでエーテルを産婆術に使用した人があろうなどとは信じられない。普通出産にエーテルを使用することに対する反感は,極めて濃厚である。全能者は −疑う余地もないことだが− 苦痛を分娩にふさわしいと考えているのに,これを,単に回避しようという目的でエーテルを用いることに対する反感である。これに対し,クロロフォルムによる無痛分娩を世界で初めて行ったシンプソンは,次のように反論したそうだ。
ダブリンで乗り物に馬車を使用した人があろうなどとは信じられない。普通旅行する場合に馬車を使用することに対する反感は,極めて濃厚である。全能者は −疑う余地もないことだが− 疲労を歩行にふさわしいと考えているのに,これを単に回避しようというだけの目的で,馬車を使用することに対する反感である。ううむ,お見事!