《ヴァン・ヘルシング VS スペースドラキュラ Doracula 3000》 (2003年,アメリカ)


 こういうタイトルを見ると,多分しょうもない映画なんだろうな,《ヴァン・ヘルシング》の人気にあやかっただけのクズ映画なんだろうな,とピンと来ますよね。そして多分,レンタルショップで見ても借りないですよね。それが大人の分別というものです。

 しかし,世の中にはクズ映画と聞くとなぜか見たくなる変な奴がいるものでして,見ちゃうんですよね。えっ? もちろん私のことでございますよ。クズだとわかってクズ映画を見てツッコミを入れるのが老後の唯一の楽しみなんですから温かい目で見て下さいまし。

 それにしても,目も覆わんばかりの低予算映画でございました。ストーリーは一応(それなりに)しっかりしているし,登場人物の性格の書き分けも(それなりに)できているので「端にも棒にもかからない」というほどはひどくありませんが,普通のモンスター映画ファンには時間潰しになるかならないか,微妙なところでしょう。なぜかというと,普通の映画のレベルに達していないからです。


 舞台は西暦3000年の宇宙のどこかでございまして,登場するのは漂流宇宙船を見つけては中身をいただいちゃうもんね,という「そりゃ,盗賊か?」というあたりを基本スタンスにしているヘルシング船長以下数人のクルーです。説明の都合上,登場人物を最初に説明しておきますね。


 で,映画はいきなり冒頭で西暦2950年の漂流宇宙船の船長さんのビデオから始まります。何でも,原因不明の伝染病が発声して宇宙船の中で蔓延したらしいです。そしてなぜか彼の手には十字架が握られています。

 そして50年後にそれを発見したのがヘルシング船長の宇宙船です。そしてミーナとハンビーが偵察として乗り込み,誰もいないことがわかって全員がその船に乗り込みます。そして捜索するうちになぜか自分たちの宇宙船は勝手に切り離されて戻れなくなり,その50年前の宇宙船で地球に戻るしかなくなります。しかも,船長室では体を椅子に縛り付けて十字架を持ったミイラ化した死体が見つかり,しかも,他にも誰かいるような気配がします。一方,船長が残したビデオから,その宇宙船がトランシルバニア(地球のトランシルバニアなのか,宇宙のどこかのトランシルバニアなのかは最後まで不明)からの積荷を運んでいる最中にトラブルに見舞われたことがわかってきます。

 頭の中はヤクの事しか考えていない187は貨物室に幾つもの棺桶を発見。密輸船ってのはこういうのにヤクを隠して運んでいるもんさ,と棺を開けようとしますが誤って手を切ります。そして幾つかの棺を開けますが,砂しか入っていません。そこに187の血がポタポタと落ちます。もちろん,棺に入った砂といえばアレしかありません。そこに血液ですからお約束で,ドラキュラ伯爵が蘇っちゃいます。そしてまず,187が襲われて吸血鬼に変身,仲間を襲い始めます。

 一方,教授はコンピュータの起動に成功し,吸血鬼についてのデータを検索。木の杭で殺せるとか太陽の光に弱いいう情報とともに,昔,ヴァンパイアハンターとして有名なヴァン・ヘルシングという男がいたことを知ります。偶然にも船長と同姓同名! というわけで,船長はヴァンパイアハンターの末裔ということになります。

 太陽の光を浴びせればいいとわかっても,そこは宇宙の辺境のため,最寄の二重恒星まで行くのに13時間必要です。仕方がないので,その恒星を目指して走行します。

 一方,オーロラ副船長はドラキュラ伯爵に襲われたはずなのになぜかどこにも咬み傷はなく,吸血鬼にもなりません。なぜかというと,彼女はヘルシング船が怪しいとにらんだ政府組織(?)が潜入操作させたロボットだからです。しかし,教授も吸血鬼になり,ヘルシング船長もお陀仏。残された巨乳ロボとハンビーとドラキュラ伯爵の最後の戦いが始まるのでありました。


 順不同で,思い出した順に突っ込みます。


 あっ,そういえば上記のDVDのジャケットのような化け物ちゃんは最後まで登場しなかったような気が・・・。このジャケットもいい仕事をしています。

(2008/09/26)

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