《ブラッド・エンジェルズ》 ★★(2004年,カナダ)


 クズ映画でもアホ映画でもないんだけど,最後まで「だからそれって何なの?」感が最後までぬぐえず,中途半端なまま終わってしまった映画です。基本的には「スプラッター・ホラー+吸血鬼+お色気」映画なんだけど,映画が描こうとした世界観と言うか基本設定の説明が不十分なままストーリーが進むため,何を描こうとしているのかが伝わってこないんですね。要するに,ルールがよくわからないスポーツとかゲームを延々と見せ付けられている気分になります。たぶん着想としては悪くないので,そこら辺をうまくまとめて作り直せば,多少ましな作品になるかもしれません。


 とりあえず,ストーリーは次のような感じ。

 姉を頼って田舎から出てきた少女がバスターミナルだったかに到着するところから始まります。彼女,いきなり不良たちに絡まれ,あわや,というところで彼女のお姉さん登場し,不良たち全員を素手で倒します。いきなり,「ストリート・ファイター」風です。難を逃れた妹は,姉とその仲間の女性たちが経営するクラブに到着。その日は冬至で,一年で一番長い夜を祝って客たちはドンちゃん騒ぎをしています。ところが姉とその仲間はヴァンパイアのジョーンズの「しもべ(スロールズ)」だったのです。

 ジョーンズに咬まれた美女6人ですが,人間とヴァンパイアの中間的存在になり,血は吸うけれど吸われた相手をヴァンパイアにできないとか,空を飛べないとか,機能制限がある模様です。しかし,彼女たちは『ネクロノミコン(死者の書)』という古文書の中に「冬至の夜にある儀式をすることでスロールズは完全なヴァンパイアになれる」という記述を見つけ,ジョーンズの元から逃げ,ヴァンパイアになるために冬至の夜を待っていたのでした。

 妹はもちろんそういうことは全く知らなかったのですが,次第に彼女たちがヴァンパイア(みたいなもの)であることを知り,恐ろしさのあまり逃げ出そうとします。しかし丁度その時,逃げ出したスロールズ達を追ってジョーンズがクラブに潜入し,彼女たちの前に立ちはだかります。そして,『ネクロノミコン』に書かれていた儀式の真の意味が明かされるのでありました・・・ってな映画でございます。


 という具合に,あらすじを紹介しましたが,わかりにくい映画だな,と思いませんか? ヴァンパイア映画なんだな,と思ってみているうちに,どうやら彼女たちが本当のヴァンパイアでなくスロールズという不完全なヴァンパイアだと言うことがわかってくるのですが,観ている方にとってはいきなり「スロールズ」という概念を提示されるため,それがどういうものなのかが消化しきれないのです。これだけでもわかりにくいのに,さらにそれに「ネクロノミコン」と悪魔召還が絡んでくるのですから,さらにわかりにくくなります。

 その他にも,いろいろ気になった点がありますので,順不同で箇条書きにしてみますね・・・って,本当はあまりのわけのわからなさに,まじめに評論文を書くのが面倒になっただけだけどさ。


 というわけで,(そこそこ)きれいなお姉さんたちが出ていればどんな映画でもOK,という間口の広い方にオススメします。

(2008/12/16)

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