Androidタブレットを楽譜として使う


 最近,ピアノ編曲物サイトを運営していた頃の知り合いのピアノマニアたちと20年ぶりに再開して旧交を温めたりしていますが,彼らの多くがiPadに楽譜PDFファイル(実は,その多くは私がかつて作成したり配布したデータですが)を入れて譜面台に置き、液晶の楽譜を見ながら演奏しているのです。
 わたしはこれまでPDFファイルから印刷した楽譜をクリアファイルに入れて持ち歩いていましたが,ピアノの練習を再開するようになってから楽譜がどんどん増えてずっしり重くなり,持ち歩くのが大変になってきました。紙の楽譜を持ち歩くのはそろそろ限界のようです。

 でも,iPadを使うのは芸がないので,恐らく,利用している人がまだあまりいないであろうAndoroidタブレットで同じシステムが構築できないか挑戦してみました。Andoroidタブレットの方が安いし(ちょっと怪しげなチャイナタブレットなら1万円でお釣りが来ます),液晶サイズも色々選べるからです。

 まず、液晶は13.3インチとしました。筐体は大きくなりますが,A4版とほぼ同サイズのため,年老いた老眼に優しいはず(何しろピアノ楽譜の音符は細かいのだ)。そういうわけで,東芝 タブレットパソコン REGZA Tablet AT830をAmazonから購入。
 実際に届いたREGZA AT830はさすがにデカイです。笑っちゃうくらいデカイです。でも,13.3インチ液晶では音符はほぼ普通サイズで表示され,非常に見やすくて,紙の楽譜と遜色ない感じです。また,これまで持ち歩いていた「楽譜クリアファイル」に比べると重量は半分程度です。
 ちなみに,老眼とは無縁の若者なら10インチ・タブレットでも十分でしょうから,1万円前後で購入できます。

 問題はPDF表示アプリです。REGZAにプリインストールされているPDFファイル閲覧アプリでは「ページ単位の表示」ができず,楽譜としては使い物になりません。
 そこで,無料のPDF閲覧・表示アプリを片っ端からインストールして試用し,遂に「1ページ単位で表示」機能のあるアプリ,EBookDroidを発見! これで「紙の楽譜」感覚で譜めくりできるようになりました。ページ切り替えが多少もたつきますが,まぁ,許容範囲です。
 また,タブレットを横置きにして2ページごとに表示させる機能もあるので,ある程度暗譜ができている曲ならこちらの表示のほうが便利でしょう。私は「練習中の曲はタブレットを縦置きにして1ページ表示,おおよそ暗譜ができた曲はタブレットを横置きにして2ページ表示」にしています。

(2016/05/18)

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