このインターネットサイトの特徴(?)は素人臭いデザイン・・・というか,素人丸出しのダサいデザインにある。最近は小学生でも自分のサイトを作るのが珍しくなくなったが,どれもこれも私のサイトより数段洗練されたデザインである。それくらい,素人っぽいのである。
原因は,私がインターネット黎明期ともいえる時期から個人サイトを作っていた事にある(趣味のクラシック・ピアノのサイトを作り始めたのは1996年だった)。最近の人は信じられないと思うが,その頃はまだ,「ホームページ・ビルダー」などのホームページ作成ソフトという商品がなかったのである。もちろん,幾つか市販ソフトはあったが,実用には程遠いものばかりだったし(文章の編集機能が貧弱だったり,1ページあたりの容量に制限があったり・・・),個人サイトを作るのは一握りのマニアしかいない時代だったので,それはそれでよかったのだ。
じゃあ,どうやってインターネットサイトを作っていたかというと,エディタ(Windows標準のメモ帳みたいなの)でタグ(画面上の表示を制御するコマンドの事)を打ち込んではファイルを保存し,それをブラウザで表示させては画面の状態を確かめ,表示がおかしければまたエディタを立ち上げてHTMLファイルを修正し・・・というのを,延々と繰り返しながら作っていたのですよ。つまりプログラミングの要領ですね。
私はもともと,フロッピーディスクもない時代からコンピュータをいじってきた世代ですから,DOS時代なら,コンピュータが使いにくければautoexec.batとかcofig.sysを書き直して使いやすいようにしてきたし,患者データをまとめるために自分でdBaseVをプログラミングしてデータベースを作っていました(市販のデータベースソフトより,自分でプログラミングした方が使いやすかったし機能も強力にできた)。だから,タグ打ち込みで画面表示を制御するなんて,朝飯前だったんですよ。
でも,それが仇になっちゃうのですよ。タグ打ち込みの時代が過ぎて,ホームページ作成ソフトで簡単にきれいなサイトが作れるようになり,いつの間にかスタイルシートとかいうものが標準になり,JAVAやらFlashやらを使うのが当たり前になり・・・という時代の流れに乗り遅れちゃったのですね。で,それらに気がついた頃には仕事は忙しくなって新しいHTMLを覚える時間もなくなり,かといってサイト更新を止めるわけにもいかず・・・という具合で,しょうがないので昔ながらのタグ打ち込みでサイトを作り,更新していくしかなくなったわけです。
現在のHTMLの基準では,前世紀(20世紀の事です)のHTMLタグも表示するようになっているからいいようなものですが,そのうち,「昔のHTMLで書かれたサイトは正確に表示できません。早く最新の仕様に書き換えましょうね」なんて時代が来るんでしょう。そうなったら,このサイトは更新停止かな?
(2004/11/24)