『中国怪食紀行』(小泉武夫,光文社 知恵の森文庫)
著者の小泉さんは醸造学,発酵学の専門家にして,何でも食べちゃう健啖家,そしてその食べ物を見事な文体で再現できる文筆家でもある。
 この人の著作はほとんど読んでいるが,彼が紹介するイヌイットの発酵食品「キビャック」(アザラシの皮の中に海鳥を詰め込み,3年くらい発酵させてから,鳥の肛門からドロドロの内臓を吸って食べる),世界一臭い食べ物としてその名が知られている缶詰「シュールストレンミング」など,どれもこれも,魅力的なのだ(・・・だからといって,いきなり目の前にこれらが出されたら,後ずさりしちゃうだろうけどね)

(2003/03/03)

 

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