《U.M.A. レイク・プラシッド》★★


巨大化した野生動物が人を襲うというパニック映画で,まさしくB級である。巨大化と言っても,自然にいる最大の大きさより1割増しくらいの大きさなので,非常識なくらいに巨大というわけじゃないけどね。ちなみにUMAとは "Unidentified Mysterious Animal" (謎の「未確認動物」)の略です。

 ここで人間を襲う動物種は○○と伏せておくけど,最初の20分くらいでバレちゃいます。そこらの動物園にいる動物です。ただ,この○○の動きは非常にリアルで迫力。こんな○○に襲われたら,たまったもんじゃございません。アップで顔が写ると目が無表情な分,怖いです。


 で,この映画の不自然な点について(こういうのをツッコミを入れるのが好き)

 まず,途中で登場する大金持ちの○○研究家(というより神話研究家かな?)がいきなり,「これは○○の仕業だ。○○は古代から神とあがめられてきた存在なのだ」とまくし立てるんだけど,こいつが凄く不自然。何でいきなり,こいつが出て来るんだよ。誰か説明してくれよ。まだ一人目の犠牲者だけで報道もされていないのに,「この事故は○○が原因だ」と判断した根拠は何? 超能力者か,こいつは? 大体,大金持ちだったらボディーガードの一人や二人くらい,連れて来いよ。

 不自然と言えば主人公の古代生物学者(女性)が湖に派遣されたのなら,犯人(?)は古代巨大爬虫類の生き残り,ってのが動物パニック映画の定石だと思うんだけど,この映画に登場するのは現生の生物で,しかもただ単にそれが普通より大きいというだけなんだから,この女性を登場させるにしても,古代生物専門家という設定にする必要はないと思う。○○研究家で十分なはずである。

 それと,ちょっと頭がおかしい一人暮らしの婆さんが登場し,こいつが○○に餌を与えていた,という設定なんだけど,それだけでこんなに巨大化しちゃうの? これだけの餌を与えるにはすごく金がかかりそうなんだけど,それはどうして工面しているの?

 何より,それまで人を襲わなかった○○がいきなり人を襲い始めた理由は何? 餌だったら,婆さんが用意してくれているはずだが・・・。


 ま,新幹線の車中,暇つぶしにはなってくれました。

(2006/01/19)

 

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