足趾の難治性潰瘍 ⇒寄せられたご意見1ご意見2


 ある整形外科の先生から以下のような症例の相談を受けました。

85歳の女性です。年末から凍傷になったとのことで年始に来られました。
凍傷?で潰瘍になったものまで見たことがなかったのですが、DMやASOは血液検査とABIから一応否定的だったのでやっぱりそうかなと思い、治療を開始しました。
最初のうちは足趾を温浴して、そうはいっても血流を良くするのは大事やろということでプリンクの点滴をしました。ほどなく、痂皮は取れ、潰瘍面が露出しました。当初は痛がっていたので、プラスモイストやデュオアクティブETで覆っていましたが、1ヶ月くらいで潰瘍に変化はありませんが痛みが消えたのでそのまま入浴可、来られるときにプリンク点滴で経過を見ていました。

ところが約2ヶ月半経って、隣接趾に潰瘍が増えてきました。疼痛も強く、就眠時にNSAIDも必要となっています。足趾はいつも「いい色」をしており、温く、1月の頃のような青紫で冷たいと言うことはありません。
第2趾のみであればこのまま潰瘍と同居、辺縁から徐々に上皮化を待つかと思いましたが、他趾にも波及し(最初の凍傷?のエピソードから時間が経ってから波及)少し、焦っています。


 その経過写真です。

初診時 初診時 初診時


現在 現在 現在 現在


 病名は何なのか,どのように治療したらいいのか,私も判断に困っています。

 こんな病態ではないか,どういう検査が必要か,治療はとりあえずどうするかなど,アイディアをお持ちの方はよろしくお願いいたします。

(2009/04/04)

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