1歳7ヶ月男。
父親は内科医,母親は〇〇大学付属△△病院の看護師。
2015年12月31日,テーブルの上の熱湯の入った容器を倒し,右上眼瞼,鼻部に熱傷受傷。直ちに,〇〇大学付属△△病院救急室を受診し,皮膚科医が診察。エキザルベ軟膏が処方された。母親は以前からハイドロコロイド被覆材での熱傷治療を知っていたため,医師に「デュオアクティブで治療して下さい」と申し出たが,皮膚科医は自信たっぷりに「そういう治療をしている医者もいるらしいが,そういう治療は間違っている。熱傷は軟膏で治療するのが正しい」と断固拒絶。医師のあまりの剣幕に,母親は何も言えなくなり,そのまま帰宅。
数日間,「この治療で本当に正しいのか。私も知識が間違っていたのか」と悶々と悩んだ末,ネットで熱傷治療について検索。
2016年1月6日,当科受診。母親の知識が正しく,皮膚科医がアホであることを明言。右上眼瞼は痂皮が付着していたが,ハイドロコロイド被覆材で覆っておけば痂皮は自然に融解して取れることを説明し,ハイドロコロイドを貼付。
「皮膚科の先生が間違っていて,私が正しいことを知り,スッキリしました。あとは私が治します」とのことで,通院終了。
1月6日 |
【アドレス:http://www.wound-treatment.jp/next/case/hikari/case/2064/index.htm】