68歳男。
2015年4月3日,自宅で包丁を研いでいて落とし,右膝蓋部外側を裂傷。直ちに〇〇病院整形外科を受診し縫合。以後,毎日通院しているが,痛みが日ごとにひどくなり,毎日抗生剤の点滴を受けているが,痛みは改善せず歩けなくなった。「糸を早く抜けば痛みがなくなるのではないか」と申し出たが,整形外科の医者は「今,糸を抜くと傷が開いてしまうので抜歯はできない」の一点張り。
知人から当科を勧められ,4月20日に当科受診。
初診時,右膝蓋部外側に3センチの縫合創を認め,創周囲に高度の発赤と腫脹・圧痛を認めた。血腫を感染源とする術後創感染と診断し,直ちに縫合糸を全て除去。大量の血腫を除去し,ナイロン糸ドレナージを行い,ズイコウパッドで被覆。この時点で痛みは完全になくなった。翌日,発赤は消退し,圧痛も消失。5日間,ズイコウパッド被覆を続け,それ以降はプラスモイストで被覆。
4月20日 | ドレナージ | 4月21日 | 4月24日 |
4月28日 | 5月8日 | 5月15日 |
【アドレス:http://www.wound-treatment.jp/next/case/hikari/case/1585/index.htm】