86歳女。
2015年3月19日朝,自宅の飼い犬に左中指を噛まれ,痛みがひどくなったため,夜に当院ERを受診。当直医は創洗浄をして抗生剤を処方。帰宅後,抗生剤を直ちに内服したが,その後,中指全体が腫れてきて,痛みは更に強くなった。
3月20日,当科を受診。局所麻酔下にナイロン糸ドレナージを行い,プラスモイストで被覆。翌日には痛みは全くなくなった。
3月20日 | ドレナージ | 3月23日 |
動物咬傷での感染予防にはドレナージのみが効果を持ち,抗生剤の予防的投与は感染を予防できないことがよく分かる一例。
【アドレス:http://www.wound-treatment.jp/next/case/hikari/case/1532/index.htm】