34歳男。
2014年8月14日,急に発熱。〇〇形成外科を受診し抗生剤が処方された。解熱しないため,8月18日,△△整形外科を受診し,左下腿蜂窩織炎と診断され,連日通院して抗生剤点滴を受けた。9月半ばに同院で切開。「組織が一部壊死しているのでいずれ皮膚移植が必要」と説明され,軟膏(種類不明)が処方された。11月,◇◇大学附属病院形成外科を紹介され,入院となり,鼠径部から全層植皮が行われた。12月初めに退院となったが,皮膚は生着していなかったため,退院時にプロスタンディン軟膏が処方された。その後は△△整形外科に通院。傷が治らないため,イソジンゲル®が処方。2015年1月に同院で再度切開し,ブロメライン軟膏が処方された。もう一度皮膚移植しないといけないので◇◇大学附属病院形成外科への紹介状を書くと説明されたが,同じ大学病院で同じ手術をされても失敗するだろうと考え,ネットで調べて当科を受診。
2月16日,当科受診。左下腿後面に3×2センチの陥没した皮膚欠損を認めた。潰瘍底にはごくわずか,生着した皮膚と思われる組織が散在していた。
プラスモイストで被覆を行った。潰瘍底に残っていた皮膚が周囲に広がる形で次第に上皮化が進み,4月末には上皮化が完了した(上皮化した様子をデジカメで撮影したが,SDカードのトラブルで画像は残っていない)。
また,「165センチ,145キロ」と肥満だったため,糖質制限を紹介し,1ヶ月で120キロまで減量できた。
2月16日 | 拡大 | 3月11日 | 4月21日 |
【アドレス:http://www.wound-treatment.jp/next/case/hikari/case/1462/index.htm】