89歳男。神奈川県在住。
2013年8月ころから左足底に傷ができた。自宅で消毒して市販の傷絆創膏を貼っていたが治らない。11月に〇〇皮膚科クリニックを受診し,ゲンタシン軟膏処方された。治らないため,12月に△△皮膚科医院を受診し,ゲーベンクリーム®が処方された。ゲーベンに変えてから傷が深くなって悪化し,2014年1月に◇◇内科医院を受診。動脈の閉塞が原因ではないかと言われ,●●病院心臓血管外科を受診。2月にカテーテル治療を受け,カデックス軟膏®が処方された。それでも傷は治らなかったため,5月にアクトシン軟膏®が処方された。8月に再度カテーテル治療。その後,尿路感染で同院に入院した際,心臓血管外科で検査が行われ「カテーテルで拡げた血管はすでに狭窄している。もう打つ手が無いし治療法もない」と説明された。
家族が足の潰瘍の治療についてネットで調べ,当科を受診。左第5趾MTP関節部外側に直径1.5センチの皮膚潰瘍を認めたが,骨露出はなかった。当科ではプラスモイストで治療。
潰瘍は次第に浅くなり,痛みもなくなったため,あとは自宅で治療を続けてもらうこととし,2014年10月28日で通院終了となった。
その後,2015年1月27日に受診されたが,「11月ころに骨のような硬いものが傷からポロっと出てきて,その後,傷が小さくなりました」との事だった。
9月16日 | 9月22日 | 10月7日 | 2014年10月28日 | 2015年1月27日 |
【アドレス:http://www.wound-treatment.jp/next/case/hikari/case/1101/index.htm】