3歳7ヶ月男児
 1月22日夕方,遊んでいて電気ポットのコードに引っかかり,落下したポットの熱湯で背部を中心に熱傷受傷。〇〇大学△△センターに救急搬送され,小児科入院となった(治療は形成外科が担当)。フィブラストスプレーとバラマイシン軟膏での治療だったが,入院直後から「脇のところが深いヤケドで皮膚が全て死んでいるため,直ちに手術が必要」と説明を受けた。処置の際に暴れ方がひどく,それに対して形成外科の主治医は「精神的に異常な状態だ。精神科に入院する必要があるかもしれない」と説明した。この主治医に説明に不信感を持ち,ネットで熱傷治療について調べ,強引に同院を退院し,その足で当科を受診した。
 当科では,「あと数日で治る熱傷であり,手術は必要ないし,入院も不要。暴れるのは〇〇大学△△センター形成外科の治療が間違っているからだ」と説明し,プラスモイスト(R)で創面を被覆。両親によると,帰宅してからとても元気になり,家中を走り回って食欲も旺盛だった,とのことだった。

【背部】

1月30日 2月3日 2月24日

【右側胸部】

1月30日 2月3日 2月24日 3月24日


 〇〇大学△△センター形成外科の先生はもちろん,熱傷専門医でもあらせられると思うが,この熱傷専門医先生の目には,この熱傷が「全て皮膚が死んでいる3度熱傷で植皮しなければ治らない重症熱傷」と映るらしい。目が腐っているか,熱傷治療の知識が完全に欠落しているとしか思えない。わかりやすく言えば,アホ医者集団である。こんな診断をするから患者が逃げる,ということにすら気が付かないらしい。実におめでたい,アホお医者様だ。

【アドレス:http://www.wound-treatment.jp/next/case/hikari/case/756/index.htm】

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