48歳女性。
 11月22日夜,調理中に鍋を落として熱湯で右足背に熱傷。23日,当院救急科を受診し,プラスモイストで治療。
 25日に当科を受診。プラスモイストの治療を続けて経過は良好で痛みなく経過していたが,11月30日,12月1日に立ち仕事を続け,その後から右足がパンパンに腫脹して痛みが出現。12月2日に受診し,抗生剤を処方し安静にさせたところ,痛みは1日で消退した。

11月25日 11月26日 12月2日 12月9日


 湿潤治療の最大のメリットは痛くないことであるが,時々,「痛くないのでもう治っている」と考えて長時間の歩行をしたり,長時間の立ち仕事をする人がいるが,この患者さんのように痛みと腫脹が起こることが少なくない。だから,下腿より遠位の熱傷患者さんには「痛くないのは治療がいいからであって,傷が治っているわけではないです。くれぐれも無茶はしないように」と説明するようにしている。

【アドレス:http://www.wound-treatment.jp/next/case/hikari/case/615/index.htm】

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