11ヶ月女児。青森県在住。
10月10日夕方,湯沸かし型の電気ポットの蒸気で右示指に熱傷受傷。地元の〇〇病院皮膚科を受診し軟膏で処置。数日後に形成外科を受診するように言われ,10月16日に△△病院形成外科受診。今のところは皮膚移植せずに様子を見るが,いずれ手術が必要と説明された。ネットで熱傷治療について調べ,母親の実家(関東)に帰省して,当科に通院。
プラスモイスト(R)での治療を開始したが,母指を強く握るために母指・示指間が開かなくなり,無理に開くと出血するようになった。そこで,ヘモスタパッド(R)で被覆してみたところ,出血はすぐに止まり,指が開けるようになった。
10月31日に母指・示指間を広げる装具を作り,青森県内で湿潤治療をしているESTクリニックの澤田先生に紹介した。
11月24日に「ぱっとみただけではやけどしたようにみえなくて、まわりから本当によかったねと言ってもらえています(*´ω`*)」という手の写真を添えたメールをいただいた。
さらに1年後,再受診された。母指・示指間には軽度の瘢痕拘縮は認められたが,直ちに手術が必要というわけではなく,もうちょっと経過を見てもいいかな,と判断した。
10月23日 掌側 |
10月24日 背側 |
10月31日 | 母指・示指間 |
ヘモスタパッド(R)で被覆 | プライトンで手作り装具 | 2013年11月24日 |
2014年10月9日 | 10月9日 |
【アドレス:http://www.wound-treatment.jp/next/case/hikari/case/532/index.htm】