16歳男性。
 新潟県湯沢町に陸上の合宿に行っていて,8月6日に右示指をマムシに噛まれ,〇〇病院に救急搬送されて治療を受けたが,中節部掌側が全層皮膚欠損になった。8月12日,東京に戻ってきて,直ちに当科を受診。
 感染症状が認められなかったため,プラスモイスト(R)で創面を被覆するのみとした。患者には「よく指を動かし,安静にしてはいけない」と指導した。

2013年8月12日 8月15日 8月19日
8月21日 8月21日
中央部も上皮化開始
Pentax Optio WGで撮影
8月27日 8月30日
瘢痕拘縮なし

2016年1月19日
890日後
1月19日


 8月21日にマクロ画像を見ると,プラスモイストを使って治療をするとどのような経過で上皮化が進むのか,一目瞭然である。また,壊死組織の中央に白っぽい部分があるが,これが皮膚付属器からの上皮化である(実は,8月19日の写真でも上皮化が始まっていることがわかる)。初診の状態を見ると「どこに皮膚が残っていたのだろうか?」と不思議に思うほどだ。

【アドレス:http://www.wound-treatment.jp/next/case/hikari/case/442/index.htm】

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