90歳女性。
 7月初め,大腸がん術後に院内で急性心筋梗塞を発症。冠動脈ステント留置後にバイアスピリン内服開始となった。
 7月20日ころから左下腿の腫脹が発見され,当科紹介となった。切開により大量の血腫を除去し,「穴あきポリ袋+紙おむつ」による治療(勝手に鳥谷部先生のサイトにリンク)で被覆した。切開を入れた下腿皮膚は菲薄であり,数日後に壊死したため(7月30日),無麻酔で除去したが,その下には大量の血腫が溜まっていた。無理に除去すると出血が予想されたため,「穴あきポリ袋+紙おむつ」で覆って自然融解を待つことにした。
 8月29日,家族に創傷治癒のメカニズムと「穴あきポリ袋+紙おむつ」の作り方・使い方を指導し,自宅に退院となった。

7月26日 大量の血腫
7月30日 大量の血腫
8月1日 8月5日
血腫は全て融解
8月15日
8月22日 8月29日


【アドレス:http://www.wound-treatment.jp/next/case/hikari/case/419/index.htm】

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