52歳女性。
3月26日,調理中に衣服に引火して右上腕内側と右背部に熱傷受傷。直ちに〇〇総合病院皮膚科を受信し,軟膏ガーゼで治療を受けているが,ガーゼを剥がされる痛みと石鹸で創部を洗われる激痛に耐えられなくなり,ネットで熱傷治療について検索し,ガーゼからラップに変えたところ痛みがなくなって安眠できるようになった。4月2日に当科を受診。
当科では「創部は絶対に石鹸で洗ってはいけない」と指導し,創面に固着しないプラスモイスト(R)で創面を被覆した。
【右上腕内側(写真上が腋窩側)】
4月2日 | 4月12日 | 4月26日 |
5月14日 | 7月17日 | 10月7日 ピンボケ写真ですまぬ |
【右背部】
4月2日 | 水疱膜除去 | 毛孔から上皮化している Pentax Optio WGで撮影 |
4月12日 | 4月19日 | 6月12日 |
一般に,火炎は熱湯より温度が高いため,火炎熱傷は熱傷深度が深いものがほとんどである。また,衣服の化学繊維が熱で誘拐して皮膚に固着したりすると,一部分だけ深くなったりする。
【アドレス:http://www.wound-treatment.jp/next/case/hikari/case/324/index.htm】