60歳女。東京23区西部。
 10数年前に糖尿病の指摘を受け,現在は〇〇クリニックでインスリン治療中。右足の糖尿病性潰瘍で治療を受けたことがあり,右第1趾趾が変形している。
 2017年12月中旬から右足の腫脹があり,〇〇クリニックを受診。糖尿病性潰瘍の診断で当院を紹介され,12月25日に受診。
 右第5趾MTP関節部に深い潰瘍を認め,潰瘍底では腐骨が露出。潰瘍は皮下で足背の瘻孔と通じていた。可及的に腐骨や壊死した腱組織などを切除し,こより状にした太いナイロン縫合糸5本を皮下トンネルに入れ,抜けないように何重にも結紮した。その後,受診できる時に通院してもらい,そのたびにナイロン糸を締め直し,腐骨を除去した。
 2018年2月初旬に糸は自然に脱落したがそのまま経過を見て2月10日に受診。瘻孔はすべて閉じていたため,ズイコウパッドで被覆するのみとした。

2017年12月25日 12月26日 2018年1月13日

2月10日
47日後
3月10日
75日後
4月7日
103日後

6月23日
180日後
7月21日
208日後
8月25日
243日後

9月22日
271日後
10月27日
306日後
11月24日
334日後

12月7日:347日後
数日前に冠婚葬祭がありきつい靴を数時間履いたが,
帰宅後,足が腫れていることに気がついた。
皮下膿瘍を作っていて,ポケットの深部で骨を触れる。
開放創としてズイコウパッドで被覆する。

12月22日
361日後

2019年1月26日:397日後
数日前に風邪を引いたが,同時に傷も悪化した。深部で骨が触れる。

2月23日
425日後
3月23日
453日後


【アドレス:http://www.wound-treatment.jp/next/case/hikari/case/2831/index.htm】
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