72歳男。静岡県〇市。
 2016年5月20日,エベレスト登頂中に左手指凍傷を受傷。雪目もあり登頂を断念し,現地の病院に2日間入院。その後,帰国して〇〇病院形成外科に入院。指が壊死したため指を短くする手術が必要と説明された。
 エベレスト登頂報告会で経過を発表し,指を切断しなければならないと話したところ,聴衆の一人が「私も凍傷で指切断と言われたが,練馬光が丘病院で治療を受けたら切断しないで治った」とアドバイスしてくれた。
 6月20日に当科受診。同様の指壊死の症例の経過を見せて,壊死部分の自然脱落を待てば断端は自然にふさがり,指をさらに短くする手術は不要と説明。ズイコウパッドで治療。8月31日に壊死組織はすべて脱落。以後はハイドロコロイド被覆材で治療。
 富士山登山回数日本一の超有名登山家で,9月初めには富士山登山を再開。

6月20日 6月28日

7月14日:24日後 8月2日:43日後

8月31日:72日後 断端の様子

9月16日:88日後 9月30日:102日後

10月12日:114日後 10月28日:130日後

2017年2月20日:245日後


【アドレス:http://www.wound-treatment.jp/next/case/hikari/case/2351/index.htm】

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