3歳2ヶ月女児。
 2月11日夜,石油ストーブに触って右手にヤケド。近くの皮膚科クリニックに通院して消毒と軟膏の治療を受けているが,医師の説明に不安になり,ネットを調べて受診。
 当科では水疱膜を除去して浅い熱傷であることを確認し,プラスモイスト(R)で創面を覆っておけば3日か4日で治癒することを両親に説明。「あとは自分たちで治療してみます」とのことで,何かあったら受診してもらうことにした。

2月13日 水疱膜除去後


 水疱膜を除去する理由の一つはもちろん,感染を予防することだが,もう一つの理由は「熱傷深度を正確に診断するため,熱傷創の状態を正確に判断するため」である。
 逆に言えば,水疱膜を残して治療をしている医師は,熱傷潰瘍の状態を見もしないで治療していることになる。

【アドレス:http://www.wound-treatment.jp/next/case/hikari/case/232/index.htm】

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