43歳女。神奈川県在住。
 2016年3月4日,紅茶を淹れようとしてケトルを落とし,両足にヤケド。〇〇病院救急室を受診し軟膏で治療。5日,自宅近くの皮膚科医院を受診し,アズノール軟膏とソフラチュールが処方されたが,「傷が残るかどうかは不明」と説明されたため不安になり,ネットで検索して「ヤケドは保険診療ではきれいに治らない。当院は私費診療で秘伝の軟膏で治療し,きれいに治る」と宣伝している都内の△△医院を受診。1回1万3000円と最初に説明されたが,支払いの時に「今回はおまけしておきます」と言われ,9000円を請求された。「きれいに治すには1年間,毎日通院が必要」と説明された。帰宅後,冷静になり,1年間で新車が買えるほど支払うことになることに気が付き,金銭的に無理と考え,再度ネット検索。
 3月9日,当科受診。過去の治療例の写真を見せて,保険診療できれいに治ることを説明。通院もせいぜい2ヶ月程度と説明。分厚く塗られた「秘伝の軟膏」が全て除去できなかったため,ラップで覆って軟化させ,翌日全て除去した。面積が広かったため,「穴あきポリ袋で覆い,さらに吸収シートで覆う」方法で治療。

【右下腿〜足背】

3月9日 ラップで被覆 3月10日 3月15日 3月23日 4月26日

【左足背】

3月9日 3月15日 3月23日 4月26日


【アドレス:http://www.wound-treatment.jp/next/case/hikari/case/2159/index.htm】

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