27歳男。
2年前,下顎部が腫れてきたため,〇〇皮膚科クリニックを受診。前胸部にもできものがあり,一緒に見てもらったが,「前胸部はケロイドだが,下顎部はケロイドではないので切除すれば治る」と説明を受け,切除術を受けた。術後,実はケロイドだったと説明され,リザベンが処方されたが体に合わないので服用は中止。ステロイドテープも処方されたが全く効かないため中止。医師の説明がその都度コロコロ変わるため,医師に不信感を持ち,以後は通院しなくなった。
母親が当科で陥入爪のテーピング治療を受けて完治したため,一度診てもらうようにとアドバイスされた。
2015年3月18日,当科受診。左下顎部に8×1センチのケロイドを認めた。ステロイド(ケナコルト)局注とステロイドテープの治療があることを説明したが,はやく治したいとのことでステロイド局注を選択。数週間に一度の頻度でケナコルト1/2Aの局注を行った。
1回目の局注数日後で痒みなどの自覚症状は消失,3回目の局注終了後にケロイドはほぼ平坦になった。
なお,写真の上が耳側,下が下顎正中側。
3月18日 | 3月26日 | 4月6日 | 4月20日 |
5月7日:50日後 | 6月10日:84日後 |
【アドレス:http://www.wound-treatment.jp/next/case/hikari/case/2092/index.htm】